JP2023050282A - 熱源ユニットおよび冷媒処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱源ユニットからの冷媒の漏洩を抑制しつつ、冷媒回収作業にかかる時間を短縮する。【解決手段】第1遮断弁(46)および第2遮断弁(47)は、熱源ユニット(20)への電源の供給が停止されたときに閉鎖される。第1遮断弁(46)および第2遮断弁(47)のうち、第1サービスポート(44)を有する閉鎖弁(41,42)と対応する少なくとも1つの遮断弁(46,47)は、該第1サービスポート(44)を有する閉鎖弁(41,42)よりも熱源熱交換器(22)寄りに配置される。【選択図】図1

Description

本開示は、熱源ユニットおよび冷媒処理方法に関する。
従来、冷媒が循環する冷凍サイクルを備えた冷凍装置が知られている。特許文献1の冷凍サイクルは、冷媒回収モードを有する。この冷媒回収モードでは、冷凍サイクルの配管途中に設けられたすべての弁を開放状態とすることで、冷凍サイクル内の冷媒を全量回収可能に構成されている。
特開平4-320773号公報
冷凍装置は、熱源ユニットと利用ユニットとを備える。熱源ユニットは、圧縮機と熱源熱交換器と膨張弁とを有する。利用ユニットは、利用熱交換器を有する。冷凍装置では、熱源ユニットと利用ユニットとが接続されることで、冷媒回路が構成されて、冷凍サイクルが行われる。
特許文献1の冷凍サイクルでは、冷凍サイクル内の冷媒の全量を回収するため、冷媒の回収作業に時間がかかる。これに対し、熱源ユニットと利用ユニットとを接続する弁(閉鎖弁)を閉鎖することにより、熱源ユニットの冷媒を該熱源ユニットに閉じ込める一方、利用ユニットに残った冷媒を回収することで、冷凍装置が設置された場所において冷媒回収作業の時間を短縮することが考えられる。しかし、閉鎖弁が破損していた場合や作業者のミスにより閉鎖弁が完全に閉じられていないような場合では、熱源ユニットから冷媒が漏洩するおそれがある。
本開示の目的は、熱源ユニットからの冷媒の漏洩を抑制しつつ、冷媒回収作業にかかる時間を短縮することである。
第1の態様は、利用熱交換器(31)を備える利用ユニット(30)に接続されて、冷媒が循環することにより冷凍サイクルを行う熱源ユニット(20)を対象とする。熱源ユニット(20)は、圧縮機(21)と、熱源熱交換器(22)と、前記熱源熱交換器(22)のガス端部と繋がる一端を有するガスライン(26)と、前記熱源熱交換器(22)の液端部と繋がる一端を有する液ライン(27)と、前記ガスライン(26)の他端側に接続される第1閉鎖弁(41)および第1遮断弁(46)と、前記液ライン(27)の他端側に接続される第2閉鎖弁(42)および第2遮断弁(47)とを備え、前記第1遮断弁(46)および前記第2遮断弁(47)は、前記熱源ユニット(20)への電源の供給が停止されたときに閉鎖され、前記第1閉鎖弁(41)および前記第2閉鎖弁(42)の少なくとも一方は、第1サービスポート(44)を有し、前記第1遮断弁(46)および前記第2遮断弁(47)のうち、前記第1サービスポート(44)を有する閉鎖弁(41,42)と対応する少なくとも1つの遮断弁(46,47)は、該第1サービスポート(44)を有する閉鎖弁(41,42)よりも前記熱源熱交換器(22)寄りに配置される。
第1の態様では、熱源ユニット(20)への電源の供給が停止されたときに、第1遮断弁(46)および第2遮断弁(47)が閉鎖されるので、熱源ユニット(20)側の冷媒は熱源ユニット(20)に閉じ込められる。第1サービスポート(44)を有する閉鎖弁(41,42)と対応する遮断弁(46,47)は、該第1サービスポート(44)を有する閉鎖弁(41,42)よりも熱源熱交換器(22)寄りに配置される。これにより、利用ユニット(30)側の冷媒を第1サービスポート(44)から回収できる。その結果、熱源ユニット(20)からの冷媒の漏洩を抑制しつつ、冷媒回収作業にかかる時間を短縮できる。
第2の態様は、第1の態様において、前記第1閉鎖弁(41)は、前記第1サービスポート(44)を有し、前記第1遮断弁(46)は、前記第1閉鎖弁(41)よりも前記熱源熱交換器(22)寄りに配置される。
第2の態様では、第1遮断弁(46)が第1閉鎖弁(41)よりも熱源熱交換器(22)寄りに配置されるので、冷媒を回収する際に第1閉鎖弁(41)を閉鎖することにより、熱源ユニット(20)からの冷媒の漏洩をより抑制できるとともに、第1閉鎖弁(41)の第1サービスポート(44)から利用ユニット(30)側の冷媒を回収できる。
第3の態様は、第2の態様において、前記第2遮断弁(47)は、前記第2閉鎖弁(42)よりも前記熱源熱交換器(22)寄りに配置される。
第3の態様では、第2遮断弁(47)が第2閉鎖弁(42)よりも熱源熱交換器(22)寄りに配置されるので、冷媒を回収する際に第2閉鎖弁(42)を閉鎖することにより、熱源ユニット(20)からの冷媒の漏洩をより抑制できる。
第4の態様は、第1~第3のいずれか1つの態様において、第2サービスポート(45)を有する第3閉鎖弁(43)を更に備え、前記第3閉鎖弁(43)は、前記ガスライン(26)の前記第1遮断弁(46)および前記液ライン(27)の前記第2遮断弁(47)よりも前記熱源熱交換器(22)寄りに配置される。
第4の態様では、第2サービスポート(45)を有する第3閉鎖弁(43)が、第1遮断弁(46)および第2遮断弁(47)よりも熱源熱交換器(22)寄りに配置されるので、第1遮断弁(46)および第2遮断弁(47)が閉鎖された後に第2サービスポート(45)を開くことで、熱源ユニット(20)内の冷媒を外部に排出して回収できる。
第5の態様は、第4の態様において、前記第3閉鎖弁(43)は、前記液ライン(27)に接続される。
第5の態様では、冷媒が溜まりやすい液ラインに第3閉鎖弁(43)が接続されるので、熱源ユニット(20)の冷媒を外部に排出しやすくなる。
第6の態様は、第4または第5の態様において、前記第2サービスポート(45)の開口面積は、前記第1サービスポート(44)の開口面積よりも大きい。
第6の態様では、第2サービスポート(45)の開口面積が第1サービスポートの開口面積よりも大きいので、第2サービスポート(45)は、第1サービスポート(44)よりも冷媒を排出しやすい。
第7の態様は、第1~第6のいずれか1つの態様において、前記冷媒は、可燃性の冷媒である。
第7の態様では、可燃性の冷媒が熱源ユニット(20)と利用ユニット(30)とを循環するので、漏洩時の発火のリスクが高い。この発火リスクの高い冷媒を熱源ユニット(20)に閉じ込めることができるので、冷媒の漏洩による発火のリスクを低減できる。
第8の態様は、利用ユニット(30)と熱源ユニット(20)とを備える冷凍装置(10)の冷媒回路(11)に充填された冷媒を処理する冷媒処理方法が対象である。冷媒処理方法は、前記冷凍装置(10)が設置された場所において、前記冷媒回路(11)における前記利用ユニット(30)と前記熱源ユニット(20)との間を遮断する第1工程と、前記第1工程の終了後に、前記冷凍装置(10)が設置された場所において、前記利用ユニット(30)側の前記冷媒を吸引する第2工程と、前記第2工程の終了後に、前記冷媒を回収する設備において、前記熱源ユニット(20)の前記冷媒を吸引する第3工程とを含む。
第8の態様では、第1工程によって利用ユニット(30)と熱源ユニット(20)との間を遮断した後に、第2工程において利用ユニット(30)側の冷媒を吸引して回収するので、熱源ユニット(20)からの冷媒の漏洩を抑制しつつ、冷媒回収作業にかかる時間を短縮できる。
第9の態様は、第8の態様において、前記利用ユニット(30)側の前記冷媒を前記熱源ユニット(20)に移動させるポンプダウン動作を行う第4工程を更に含み、前記第4工程の終了後に前記第1工程が行われる。
第9の態様では、第4工程においてポンプダウン動作を行うことにより、利用ユニット(30)側の冷媒が熱源ユニット(20)に移動する。これにより、利用ユニット(30)側から冷媒が漏洩するリスクが低減される。
第10の態様は、第8または第9の態様において、前記熱源ユニット(20)は、圧縮機(21)と、熱源熱交換器(22)と、前記熱源熱交換器(22)のガス端部と繋がる一端を有するガスライン(26)と、前記熱源熱交換器(22)の液端部と繋がる一端を有する液ライン(27)と、前記ガスライン(26)の他端側に接続される第1閉鎖弁(41)および第1遮断弁(46)と、前記液ライン(27)の他端側に接続される第2閉鎖弁(42)および第2遮断弁(47)とを備え、前記第1遮断弁(46)および前記第2遮断弁(47)は、前記熱源ユニット(20)への電源の供給が停止されたときに閉鎖され、前記第1閉鎖弁(41)および前記第2閉鎖弁(42)の少なくとも一方は、第1サービスポート(44)を有し、前記第1遮断弁(46)および前記第2遮断弁(47)のうち、前記第1サービスポート(44)を有する閉鎖弁(41,42)と対応する少なくとも1つの遮断弁(46,47)は、該第1サービスポート(44)を有する閉鎖弁(41,42)よりも前記熱源熱交換器(22)寄りに配置され、前記第1工程は、前記第1遮断弁(46)および前記第2遮断弁(47)を閉鎖する第5工程と、前記第1閉鎖弁(41)および前記第2閉鎖弁(42)を閉鎖する第6工程とを含む。
第10の態様では、第5工程および第6工程によって、冷媒回路(11)における利用ユニット(30)と熱源ユニット(20)との間が2段階で遮断される。これにより、熱源ユニット(20)からの冷媒の漏洩がより抑制される。
図1は、実施形態の室外機を備える空気調和装置の概略の配管系統図である。 図2は、空気調和装置のブロック図である。 図3は、実施形態の冷媒処理方法を説明するためのフローチャートである。 図4は、第1遮断工程における制御部(100)の動作を示すフローチャートである。 図5は、変形例1の図1に相当する図である。 図6は、変形例2の図1に相当する図である。 図7は、変形例3の図1に相当する図である。 図8は、変形例4の図3に相当する図である。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本開示は、以下に示される実施形態に限定されるものではなく、本開示の技術的思想を逸脱しない範囲内で各種の変更が可能である。各図面は、本開示を概念的に説明するためのものであるから、理解容易のために必要に応じて寸法、比または数を誇張または簡略化して表す場合がある。
(1)空気調和装置の構成
本開示の熱源ユニット(20)を備える冷凍装置(10)について、図1を参照しながら説明する。本実施形態の冷凍装置(10)は、室内空間の空気の温度を調節する空気調和装置である。
空気調和装置(10)は、冷房運転と暖房運転とを行う。冷房運転では、空気調和装置(10)が室内空間の空気を冷却する。暖房運転では、空気調和装置(10)が室内空間の空気を加熱する。
空気調和装置(10)は、冷媒回路(11)を備える。冷媒回路(11)には、可燃性の冷媒が充填される。冷媒回路(11)は、冷媒を循環させることにより冷凍サイクルを行う。
空気調和装置(10)は、熱源ユニットである室外機(20)、利用ユニットである室内機(30)、第1連絡配管(12)、および第2連絡配管(13)を備える。空気調和装置(10)は、1つの室外機(20)と1つの室内機(30)とを有するペア式である。冷媒回路(11)は、室外機(20)に対応する室外回路(11a)と、室内機(30)に対応する室内回路(11b)とを含む。
空気調和装置(10)には、商用電源(E)から電力が供給される。詳細には、商用電源(E)は、室内機(30)の電源回路に接続される。これにより、室内機(30)に電源供給が行われて室内機(30)が稼働する。更に、商用電源(E)は、室内機(30)を介して室外機(20)の電源回路に接続される。これにより、室外機(20)にも電源供給が行われて室外機(20)が稼働する。
(1-1)室外機
室外機(20)は、室外空間に設置される。図1に示すように、室外機(20)は、圧縮機(21)、室外熱交換器(22)、膨張弁(23)、四方切換弁(24)、および室外ファン(25)を備える。室外機(20)の室外回路(11a)には、圧縮機(21)、室外熱交換器(22)、膨張弁(23)、および四方切換弁(24)が接続される。室外熱交換器(22)は、本開示の熱源熱交換器に対応する。
圧縮機(21)は、冷媒を圧縮する。圧縮機(21)は回転式の圧縮機である。室外熱交換器(22)は、冷媒と室外空気とを熱交換させる。室外熱交換器(22)はフィンアンドチューブ式である。室外ファン(25)は、室外空気を搬送する。室外ファン(25)により搬送される空気は、室外熱交換器(22)を通過する。室外ファン(25)はプロペラファンである。膨張弁(23)は、冷媒を減圧する。膨張弁(23)は、電子式あるいは感温式の膨張弁である。
四方切換弁(24)は、冷媒回路(11)の冷媒の流れを正逆反転させる。四方切換弁(24)は、図1の実線で示す第1状態と、図1の破線で示す第2状態とに切り換わる。第1状態の四方切換弁(24)は、圧縮機(21)の吐出側と室外熱交換器(22)のガス側とを連通させると同時に、圧縮機(21)の吸入側と室内熱交換器(31)のガス側とを連通させる。第2状態の四方切換弁(24)は、圧縮機(21)の吐出側と室内熱交換器(31)のガス側とを連通させると同時に、圧縮機(21)の吸入側と室外熱交換器(22)のガス側とを連通させる。
(1-2)室内機
室内機(30)は、室内空間に設置される。図1に示すように、室内機(30)は、室内熱交換器(31)、および室内ファン(32)を備える。室内機(30)の室内回路(11b)には、室内熱交換器(31)が接続される。室内熱交換器(31)は、本開示の利用熱交換器に対応する。
室内熱交換器(31)は、冷媒と室内空気とを熱交換させる。室内熱交換器(31)はフィンアンドチューブ式である。室内ファン(32)は、室内空気を搬送するクロスフローファンである。室内ファン(32)により搬送される空気は、室内熱交換器(31)を通過する。
(1-3)第1連絡配管および第2連絡配管
第1連絡配管(12)と第2連絡配管(13)は、室内機(30)および室外機(20)を互いに接続する。第1連絡配管(12)はガス管であり、第2連絡配管(13)は液管である。第1連絡配管(12)は、その一端が室内回路(11b)のガス端部に接続し、その他端が室外回路(11a)のガス端部に接続する。第2連絡配管(13)は、その一端が室内回路(11b)の液端部に接続し、その他端が室外回路(11a)の液端部に接続する。
(1-4)冷媒
冷媒回路(11)には、可燃性の自然冷媒が充填されている。本例の冷媒は、強燃性の自然冷媒であるプロパン(R290)である。自然冷媒は、オゾン破壊係数がゼロであり、地球温暖化係数も低く、環境への負荷が少ない冷媒である。
冷媒回路(11)に充填される可燃性の冷媒は、プロパン以外でもよい。例えば、冷媒回路(11)に充填される可燃性の冷媒は、自然冷媒であるアンモニア(R717)でもよい。また、冷媒回路(11)に充填される可燃性の冷媒として、強燃性の自然冷媒であるメタン(R50)、エタン(R170)、ブタン(R600)、イソブタン(R600a)でもよい。
(2)室外機の詳細
室外機(20)は、ガスライン(26)、液ライン(27)、第1閉鎖弁(41)、第2閉鎖弁(42)、第3閉鎖弁(43)、第1遮断弁(46)、および第2遮断弁(47)を更に備える。室外機(20)の室外回路(11a)には、第1閉鎖弁(41)、第2閉鎖弁(42)、第3閉鎖弁(43)、第1遮断弁(46)、および第2遮断弁(47)が接続される。
室外回路(11a)では、室外熱交換器(22)のガス端部にガスライン(26)の一端が繋がる。室外回路(11a)では、室外熱交換器(22)の液端部に液ライン(27)の一端が繋がる。ガスライン(26)は、室外熱交換器(22)における凝縮または放熱前のガス冷媒が流れるガス管で構成される。ガスライン(26)には、四方切換弁(24)と圧縮機(21)とが接続される。液ライン(27)は、室外熱交換器(22)における凝縮または放熱後の液冷媒が流れる液管で構成される。液ライン(27)には、膨張弁(23)が接続される。
ガスライン(26)の他端側には、第1閉鎖弁(41)および第1遮断弁(46)が接続される。具体的には、本実施形態のガスライン(26)の他端には、第1閉鎖弁(41)が接続される。第1遮断弁(46)は、ガスライン(26)における第1閉鎖弁(41)よりも室外熱交換器(22)寄りに配置される。第1遮断弁(46)は、四方切換弁(24)および圧縮機(21)よりも第1閉鎖弁(41)寄りに配置される。
液ライン(27)の他端側には、第2閉鎖弁(42)および第2遮断弁(47)が接続される。具体的には、本実施形態の液ライン(27)の他端には、第2閉鎖弁(42)が接続される。第2遮断弁(47)は、液ライン(27)における第2閉鎖弁(42)よりも室外熱交換器(22)寄りに配置される。第2遮断弁(47)は、液ライン(27)において第2閉鎖弁(42)と膨張弁(23)との間に配置される。
第3閉鎖弁(43)は、ガスライン(26)の第1遮断弁(46)、および液ライン(27)の第2遮断弁(47)よりも室外熱交換器(22)寄りに配置される。具体的には、第3閉鎖弁(43)は、液ライン(27)に接続される。第3閉鎖弁(43)は、液ライン(27)における室外熱交換器(22)と膨張弁(23)との間に配置される。なお、第3閉鎖弁(43)は、液ライン(27)に接続されればよく、膨張弁(23)と第2遮断弁(47)との間に配置されてもよい。
第1閉鎖弁(41)、第2閉鎖弁(42)、および第3閉鎖弁(43)は、対応するライン(26,27)を開閉可能に構成される。第1閉鎖弁(41)および前記第2閉鎖弁(42)の少なくとも一方は、第1サービスポート(44)を有する。本実施形態では、第1閉鎖弁(41)が第1サービスポート(44)を有する。第3閉鎖弁(43)は、第2サービスポート(45)を有する。第2サービスポート(45)の開口面積は、第1サービスポート(44)の開口面積よりも大きい。
サービスポートは、室外機(20)に冷媒を充填する際や、室外機(20)から冷媒を回収回収する際、冷媒の圧力を測定する際などに使用される開口である。空気調和装置(10)の通常の運転中において、第1サービスポート(44)および第2サービスポート(45)は、閉鎖状態に保持される。
第1遮断弁(46)および第2遮断弁(47)は、室外機(20)への電源の供給が停止されたときに閉鎖される。本実施形態の第1遮断弁(46)および第2遮断弁(47)は、電磁弁で構成される。
(3)リモートコントローラおよび制御部
図1および図2に示すように、空気調和装置(10)は、リモートコントローラ(103)を有する。リモートコントローラ(103)は、人が空気調和装置(10)に対する各種の指示を入力するためのものである。リモートコントローラ(103)は、スイッチ、ボタン、またはタッチパネルを含む。人がリモートコントローラ(103)を操作することで、空気調和装置(10)の運転が選択される。空気調和装置(10)の運転は、冷房運転と暖房運転とを含む。
空気調和装置(10)は、制御部(100)を有する。制御部(100)は、空気調和装置(10)の動作を制御する。制御部(100)は、遮断弁(46,47)の動作を制御する。制御部(100)は、第1制御装置(101)、第2制御装置(102)、リモートコントローラ(103)、第1通信線(104)、および第2通信線(105)を含む。
制御部(100)は、MCU(Micro Control Unit,マイクロコントローラユニット)、電気回路、電子回路を含む。MCUは、CPU(Central Processing Unit,中央演算処理装置)、メモリ、通信インターフェースを含む。メモリには、CPUが実行するための各種のプログラムが記憶されている。
第1制御装置(101)は、室外機(20)に設けられる。第2制御装置(102)は、室内機(30)に設けられる。第1制御装置(101)および第2制御装置(102)は、第1通信線(104)を介して互いに接続される。第2制御装置(102)とリモートコントローラ(103)は、第2通信線(105)を介して互いに接続される。第1通信線(104)および第2通信線(105)は、有線または無線である。第2制御装置(102)は、電源端子(図示省略)を介して、電源配線(L)によって商用電源(E)に接続される。
第1制御装置(101)は、受信した指令に応じて、圧縮機(21)、膨張弁(23)、四方切換弁(24)、および室外ファン(25)を制御する。第2制御装置(102)は、受信した指令に応じて、室内ファン(32)を制御する。第1制御装置(101)は、商用電源(E)からの電源供給の有無に応じて、第1遮断弁(46)および第2遮断弁(47)を制御する。
制御部(100)は、受信した指令に応じて、冷房運転と暖房運転とを切り換えて実行させる。制御部(100)は、商用電源(E)からの電源供給が開始されると、第1遮断弁(46)および第2遮断弁(47)を開く。制御部(100)は、商用電源(E)からの電源供給が停止されると、第1遮断弁(46)および第2遮断弁(47)を閉じる。
(4)空気調和装置の運転動作
次に、空気調和装置(10)の運転動作について説明する。空気調和装置(10)は、冷房運転および暖房運転を切り換えて行う。
(4-1)冷房運転
冷房運転では、制御部(100)は四方切換弁(24)を第1状態とする。冷房運転では、制御部(100)は、圧縮機(21)、室外ファン(25)、および室内ファン(32)を運転し、膨張弁(23)の開度を調整する。
冷房運転中の冷媒回路(11)は、室外熱交換器(22)が放熱器として機能し、室内熱交換器(31)が蒸発器として機能する冷凍サイクル(冷房サイクル)を行う。
(4-2)暖房運転
暖房運転では、制御部(100)が四方切換弁(24)を第2状態とする。暖房運転では、制御部(100)は、圧縮機(21)、室外ファン(25)、および室内ファン(32)が運転し、膨張弁(23)の開度が調整される。
暖房運転中の冷媒回路(11)は、室内熱交換器(31)が放熱器として機能し、室外熱交換器(22)が蒸発器として機能する冷凍サイクル(暖房サイクル)を行う。
(5)冷媒処理方法
次に、冷媒回路(11)に充填された冷媒を処理する冷媒処理方法について説明する。図3に示すように、冷媒処理方法では、ポンプダウン工程と、遮断工程と、第1吸引工程と、第2吸引工程とが順に行われる。
(5-1)ポンプダウン工程
ポンプダウン工程は、本開示の第4工程に対応する。ポンプダウン工程では、空気調和装置(10)が室内機(30)側(室内機(30)、第1連絡配管(12)、および第2連絡配管(13))の冷媒を室外機(20)に移動させるポンプダウン動作を行う。
具体的には、ポンプダウン工程では、作業者が室外機(20)の第1閉鎖弁(41)および第2閉鎖弁(42)が開放された状態から第2閉鎖弁(42)のみを閉鎖する。その後に作業者は、リモートコントローラ(103)を操作して冷房運転を実行する。これにより、室内機(30)側に存在する冷媒が圧縮機(21)によって吸引され、該冷媒が室外機(20)に移動する。次に作業者は、第1閉鎖弁(41)を閉鎖する。これにより、冷媒回路(11)の冷媒が室外機(20)に溜められる。
このようにポンプダウン工程を行うことにより、室内機(30)側に冷媒が残りにくいので、空気調和装置(10)の保守や移設の際に、室内機(30)と室外機(20)との接続を解除しても、室内機(30)側から可燃性の冷媒が漏れて大気に放出されることを抑制できる。
(5-2)遮断工程
遮断工程は、本開示の第1工程に対応する。遮断工程では、冷媒回路(11)における室内機(30)と室外機(20)との間を遮断する。詳細には、遮断工程は、第1遮断工程と、第2遮断工程とを含む。第1遮断工程は、本開示の第5工程に対応する。第2遮断工程は、本開示の第6工程に対応する。第1遮断工程では、第1遮断弁(46)および第2遮断弁(47)を閉鎖する。第2遮断工程では、第1閉鎖弁(41)および第2閉鎖弁(42)を閉鎖する。
具体的には、本実施形態では、まず第1遮断工程において、作業者が空気調和装置(10)の電源をOFFにする。空気調和装置(10)の電源がOFFになると、室内機(30)および室外機(20)への電源の供給が停止される。
ここで、図4に示すように、ステップS1において、制御部(100)は、室外機(20)への電源供給が停止されたか否かを判定する。制御部(100)によって室外機(20)への電源供給が停止されたと判定されると(ステップS1におけるYES)、制御部(100)はステップS2を行う。
ステップS2において、制御部(100)は、室外機(20)の第1遮断弁(46)および第2遮断弁(47)に、弁を閉鎖させる信号を送信し、第1遮断弁(46)および第2遮断弁(47)を閉鎖させる。
次に、第2遮断工程において、作業者は、第1閉鎖弁(41)および第2閉鎖弁(42)が完全に閉鎖していることを確認する。ポンプダウン工程において、第1閉鎖弁(41)および第2閉鎖弁(42)が完全に閉鎖されていなかった場合には、この第2遮断工程において、作業者は、第1閉鎖弁(41)および第2閉鎖弁(42)を完全に閉鎖させる。なお、第1遮断工程と第2遮断工程とは、どちらが先に行われてもよい。
このように、第1遮断工程と第2遮断工程とが行われることにより、冷媒回路(11)において室内機(30)側と室外機(20)とが2段階で遮断される。これにより、室外機(20)からの可燃性の冷媒の漏洩が抑制される。
(5-3)第1吸引工程
第1吸引工程は、本開示の第2工程に対応する。第1吸引工程では、空気調和装置(10)が設置された場所において、室内機(30)側の冷媒を吸引する。
具体的には、第1吸引工程では、空気調和装置(10)が設置された場所において、作業者が第1閉鎖弁(41)に設けられた第1サービスポート(44)に冷媒回収装置を接続する。冷媒回路(11)に冷媒回収装置が接続されると、室内機(30)側の冷媒が冷媒回収装置に吸引される。
このように遮断工程が行われた後に第1吸引工程を行うことにより、空気調和装置(10)が設置された場所において、室内機(30)側の冷媒だけを冷媒回収装置に回収すればよいので、冷媒回収作業にかかる時間を短縮できる。
なお、冷媒回収装置は、可燃性の冷媒を燃焼させて処理する冷媒処理装置であってもよい。この場合、室内機(30)側から回収した冷媒を、空気調和装置(10)が設置された場所において処理できるので、冷媒回収時に室内機(30)側から冷媒が漏洩することによる発火のリスクを低減できる。加えて、可燃性の冷媒の回収には事前の届出および許可が必要であるが、冷媒処理装置を用いることにより、事前の届出等が不要になり、冷媒回収の手間も低減できる。
(5-4)第2吸引工程
第2吸引工程は、本開示の第3工程に対応する。第2吸引工程では、冷媒を回収する設備において、室外機(20)の冷媒を吸引する。
具体的には、第2吸引工程では、まず作業者が、室外機(20)を空気調和装置(10)が設置された場所から冷媒を回収する設備が設けられた工場に運搬する。次に、作業者は、運び込まれた室外機(20)の第2サービスポート(45)に、冷媒を回収する設備を接続する。室外機(20)が冷媒を回収する設備に接続されると、室外機(20)の冷媒が吸引されて回収される。
このように第2吸引工程が行われることにより、空気調和装置(10)が設置された場所以外の場所で室外機(20)の冷媒を吸引して回収するので、空気調和装置(10)に充填された冷媒の全量を空気調和装置(10)が設置された場所で回収する場合に比べて、空気調和装置(10)が設置された場所での作業時間を短くできる。
ここで、第2サービスポート(45)の開口面積は、第1サービスポート(44)の開口面積よりも大きいので、第1サービスポート(44)に比べて第2サービスポート(45)から冷媒を排出しやすい。これにより、冷媒を回収する設備において冷媒を回収する時間を短くできる。
さらに、第2サービスポート(45)を有する第3閉鎖弁(43)は、液ライン(27)における室外熱交換器(22)と膨張弁(23)との間に配置されている。言い換えると、第2サービスポート(45)は、液ライン(27)における室外熱交換器(22)の近くに配置されている。室外機(20)では、室外熱交換器(22)に冷媒が多く溜まっている。このため、室外熱交換器(22)の近くに第2サービスポート(45)を配置することで、室外機(20)の冷媒を回収する際に、室外機(20)に残る冷媒を低減できる。
(6)特徴
(6-1)
第1遮断弁(46)および第2遮断弁(47)は、室外機(20)への電源の供給が停止されたときに閉鎖される。第1閉鎖弁(41)および第2閉鎖弁(42)の少なくとも一方は、第1サービスポート(44)を有する。第1遮断弁(46)および第2遮断弁(47)のうち、第1サービスポート(44)を有する閉鎖弁(41,42)と対応する少なくとも1つの遮断弁(46,47)は、該第1サービスポート(44)を有する閉鎖弁(41,42)よりも室外熱交換器(22)寄りに配置される。
室外機(20)への電源の供給が停止されたときに、第1遮断弁(46)および第2遮断弁(47)が閉鎖される。第1遮断弁(46)および第2遮断弁(47)が閉鎖されると、室外機(20)と室内機(30)との接続が遮断されて、室外機(20)に冷媒が閉じ込められる。第1サービスポート(44)を有する閉鎖弁(41,42)と対応する遮断弁(46,47)は、該第1サービスポート(44)を有する閉鎖弁(41,42)よりも熱源熱交換器(22)寄りに配置される。これにより、室外機(20)側の冷媒を室外機(20)に閉じ込めた状態で、室内機(30)側の冷媒を第1サービスポート(44)から回収できる。その結果、室外機(20)からの冷媒の漏洩を抑制しつつ、冷媒回収作業にかかる時間を短縮できる。
(6-2)
第1閉鎖弁(41)は、第1サービスポート(44)を有する。第1遮断弁(46)は、第1閉鎖弁(41)よりも室外熱交換器(22)寄りに配置される。これにより、冷媒を回収する際に第1閉鎖弁(41)を閉鎖することにより、室外機(20)からの冷媒の漏洩をより抑制できるとともに、第1閉鎖弁(41)の第1サービスポート(44)から室内機(30)側の冷媒を回収できる。
(6-3)
第2遮断弁(47)は、第2閉鎖弁(42)よりも室外熱交換器(22)寄りに配置される。これにより、冷媒を回収する際に第2閉鎖弁(42)を閉鎖することにより、室外機(20)からの冷媒の漏洩をより抑制できる。
(6-4)
室外機(20)は、第2サービスポート(45)を有する第3閉鎖弁(43)を備える。第3閉鎖弁(43)は、ガスライン(26)の第1遮断弁(46)および液ライン(27)の第2遮断弁(47)よりも室外熱交換器(22)寄りに配置される。これにより、第2サービスポート(45)を有する第3閉鎖弁(43)が、第1遮断弁(46)および第2遮断弁(47)よりも室外熱交換器(22)寄りに配置されるので、第1遮断弁(46)および第2遮断弁(47)が閉鎖された後に、第2サービスポート(45)を開くことで、室外機(20)内の冷媒を外部に排出して回収できる。
(6-5)
第3閉鎖弁(43)は、液ライン(27)に接続される。これにより、冷媒が溜まりやすい液ラインに第3閉鎖弁(43)が接続されるので、室外機(20)の冷媒を外部に排出しやすくなる。
(6-6)
第2サービスポート(45)の開口面積は、第1サービスポート(44)の開口面積よりも大きい。これにより、第2サービスポート(45)は、第1サービスポート(44)よりも冷媒を排出しやすい。
(6-7)
冷媒回路(11)に充填された冷媒は、可燃性の冷媒である。可燃性の冷媒が室外機(20)と室内機(30)とを循環するので、漏洩時の発火のリスクが高い。この発火リスクの高い冷媒を室外機(20)に閉じ込めることができるので、冷媒の漏洩による発火のリスクを低減できる。
(6-8)
本実施形態の冷媒処理方法では、空気調和装置(10)が設置された場所において、冷媒回路(11)における室内機(30)と室外機(20)との間を遮断する遮断工程と、遮断工程の終了後に、空気調和装置(10)が設置された場所において、室内機(30)側の冷媒を吸引する第1吸引工程と、第1吸引工程の終了後に、前記冷媒を回収する設備において、室外機(20)の冷媒を吸引する第2吸引工程とを含む。
遮断工程によって室内機(30)と室外機(20)との間を遮断する。これにより、室内機(30)と室外機(20)との接続が遮断されて、室外機(20)に冷媒が閉じ込められる。遮断工程の後に、第1吸引工程において室内機(30)側の冷媒を吸引して回収する。その結果、空気調和装置(10)が設置された場所において、室外機(20)からの冷媒の漏洩を抑制しつつ、冷媒回収作業にかかる時間を短縮できる。
(6-9)
室内機(30)側の冷媒を室外機(20)に移動させるポンプダウン動作を行うポンプダウン工程を更に含む。ポンプダウン工程の終了後に遮断工程が行われる。ポンプダウン工程においてポンプダウン動作を行うことにより、室内機(30)側の冷媒が室外機(20)に移動する。その結果、室内機(30)側から冷媒が漏洩するリスクが低減される。
(6-10)
遮断工程は、第1遮断弁(46)および第2遮断弁(47)を閉鎖する第1遮断工程と、第1閉鎖弁(41)および第2閉鎖弁(42)を閉鎖する第2遮断工程とを含む。第1遮断工程および第2遮断工程によって、冷媒回路(11)における室内機(30)と室外機(20)との間が2段階で遮断される。これにより、室外機(20)からの冷媒の漏洩がより抑制される。
(7)変形例
上記実施形態については、以下のような変形例としてもよい。なお、以下の説明では、原則として実施形態と異なる点について説明する。
(7-1)変形例1
図5に示すように、第2遮断弁(47)は、液ライン(27)の他端に接続されてもよい。この場合、第2閉鎖弁(42)は、液ライン(27)における第2遮断弁(47)よりも室外熱交換器(22)寄りに配置される。第2閉鎖弁(42)は、液ライン(27)において第2遮断弁(47)と膨張弁(23)との間に配置される。
(7-2)変形例2
図6に示すように、第2閉鎖弁(42)が第1サービスポート(44)を有してもよい。言い換えると、第1閉鎖弁(41)には、第1サービスポート(44)が設けられていない。この場合、第1遮断弁(46)および第2遮断弁(47)が閉鎖された後に、第2閉鎖弁(42)の第1サービスポート(44)から室内機(30)側の冷媒を回収できる。
(7-3)変形例3
図7に示すように、第1閉鎖弁(41)および第2閉鎖弁(42)がそれぞれ第1サービスポート(44)を有してもよい。この場合、第1閉鎖弁(41)及び第2閉鎖弁(42)のうち、第1サービスポート(44)を有する閉鎖弁(41,42)と対応する少なくとも1つの遮断弁(46,47)は、該閉鎖弁(41,42)よりも室外熱交換器(22)寄りに配置される。
本変形例では、例えば、図7に示すように、第1サービスポート(44)を有する第1閉鎖弁(41)に対応する第1遮断弁(46)は、第1閉鎖弁(41)よりも室外熱交換器(22)寄りに配置される。更に、第1サービスポート(44)を有する第2閉鎖弁(42)に対応する第2遮断弁(47)は、第2閉鎖弁(42)よりも室外熱交換器(22)寄りに配置される。この場合には、第1遮断弁(46)および第2遮断弁(47)が閉鎖された後に、第1閉鎖弁(41)の第1サービスポート(44)または第2閉鎖弁(42)の第1サービスポート(44)から室内機(30)側の冷媒を回収できる。
また、本変形例では、第1閉鎖弁(41)または第2閉鎖弁(42)と対応する遮断弁(46,47)が該閉鎖弁(41,42)よりも室外熱交換器(22)寄りに配置されればよい。例えば、第1遮断弁(46)が第1閉鎖弁(41)よりも室外熱交換器(22)寄りに配置される場合には、第2閉鎖弁(42)が第2遮断弁(47)よりも室外熱交換器(22)寄りに配置されてもよい。
(7-4)変形例4
図8に示すように、空気調和装置(10)がポンプダウン動作を行わないときには、冷媒処理方法において、遮断工程と、第1吸引工程と、第2吸引工程とを順に行ってもよい。空気調和装置(10)がポンプダウン動作を行わないときとは、例えば、空気調和装置(10)の故障によりポンプダウン動作を行うことができない場合や、空気調和装置(10)にポンプダウン動作を行う機能が備わっていない場合である。
本変形例では、作業者は、遮断工程において、室内機(30)側と室外機(20)とが遮断される。ここで、ポンプダウン工程を行っていないため、室内機(30)側にも冷媒が存在している。この状態で第1吸引工程を行うことにより、室内機(30)側の冷媒を回収できるので、空気調和装置(10)の保守や移設において、室外機(20)と室内機(30)側との接続を解除しても、冷媒が大気に放出されることを抑制できる。
《その他の実施形態》
上記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
上記実施形態の空気調和装置(10)において、複数の室内機(30)を有するマルチ型の空気調和装置(10)であってもよい。
上記実施形態は、冷凍サイクルを行う冷媒回路を備えたものであれば、空気調和装置(10)以外の冷凍装置に適用してもよい。具体的には、冷蔵庫や冷凍庫を冷却するする冷却装置や、いわゆるチラーユニット、ヒートポンプ式の給湯器などに適用してもよい。
上記実施形態では、第1遮断工程において、制御部(100)が第1遮断弁(46)および第2遮断弁(47)に、弁を閉鎖させる信号を送信することで各遮断弁(46,47)を閉鎖した。これに対し、制御部(100)を構成する電気回路を、室外機(20)の電源供給が停止したときに第1遮断弁(46)および第2遮断弁(47)が遮断されるように構成することで、各遮断弁(46,47)を閉鎖してもよい。また、通電時には弁を開放するとともに非通電時には弁を閉鎖する機能を有する第1遮断弁(46)および第2遮断弁(47)を用いることにより、室外機(20)の電源供給が停止されたことに伴って各遮断弁(46,47)が閉鎖されてもよい。
以上、実施形態および変形例を説明したが、特許請求の範囲の趣旨および範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。また、以上の実施形態、変形例、及びその他の実施形態は、本開示の対象の機能を損なわない限り、適宜組み合わせたり、置換したりしてもよい。
以上に述べた「第1」、「第2」、「第3」…という記載は、これらの記載が付与された語句を区別するために用いられており、その語句の数や順序までも限定するものではない。
以上説明したように、本開示は、熱源ユニットおよび冷媒処理方法について有用である。
10 空気調和装置(冷凍装置)
11 冷媒回路
20 室外機(熱源ユニット)
21 圧縮機
22 室外熱交換器(熱源熱交換器)
26 ガスライン
27 液ライン
30 室内機(利用ユニット)
31 室内熱交換器(利用熱交換器)
41 第1閉鎖弁
42 第2閉鎖弁
43 第3閉鎖弁
44 第1サービスポート
45 第2サービスポート
46 第1遮断弁
47 第2遮断弁

Claims (10)

  1. 利用熱交換器(31)を備える利用ユニット(30)に接続されて、冷媒が循環することにより冷凍サイクルを行う熱源ユニット(20)であって、
    圧縮機(21)と、
    熱源熱交換器(22)と、
    前記熱源熱交換器(22)のガス端部と繋がる一端を有するガスライン(26)と、
    前記熱源熱交換器(22)の液端部と繋がる一端を有する液ライン(27)と、
    前記ガスライン(26)の他端側に接続される第1閉鎖弁(41)および第1遮断弁(46)と、
    前記液ライン(27)の他端側に接続される第2閉鎖弁(42)および第2遮断弁(47)とを備え、
    前記第1遮断弁(46)および前記第2遮断弁(47)は、前記熱源ユニット(20)への電源の供給が停止されたときに閉鎖され、
    前記第1閉鎖弁(41)および前記第2閉鎖弁(42)の少なくとも一方は、第1サービスポート(44)を有し、
    前記第1遮断弁(46)および前記第2遮断弁(47)のうち、前記第1サービスポート(44)を有する閉鎖弁(41,42)と対応する少なくとも1つの遮断弁(46,47)は、該第1サービスポート(44)を有する閉鎖弁(41,42)よりも前記熱源熱交換器(22)寄りに配置される
    熱源ユニット。
  2. 前記第1閉鎖弁(41)は、前記第1サービスポート(44)を有し、
    前記第1遮断弁(46)は、前記第1閉鎖弁(41)よりも前記熱源熱交換器(22)寄りに配置される
    請求項1に記載の熱源ユニット。
  3. 前記第2遮断弁(47)は、前記第2閉鎖弁(42)よりも前記熱源熱交換器(22)寄りに配置される
    請求項2に記載の熱源ユニット。
  4. 第2サービスポート(45)を有する第3閉鎖弁(43)を更に備え、
    前記第3閉鎖弁(43)は、前記ガスライン(26)の前記第1遮断弁(46)および前記液ライン(27)の前記第2遮断弁(47)よりも前記熱源熱交換器(22)寄りに配置される
    請求項1~3のいずれか1つに記載の熱源ユニット。
  5. 前記第3閉鎖弁(43)は、前記液ライン(27)に接続される
    請求項4に記載の熱源ユニット。
  6. 前記第2サービスポート(45)の開口面積は、前記第1サービスポート(44)の開口面積よりも大きい
    請求項4または5に記載の熱源ユニット。
  7. 前記冷媒は、可燃性の冷媒である
    請求項1~6のいずれか1つに記載の熱源ユニット。
  8. 利用ユニット(30)と熱源ユニット(20)とを備える冷凍装置(10)の冷媒回路(11)に充填された冷媒を処理する冷媒処理方法であって、
    前記冷凍装置(10)が設置された場所において、前記冷媒回路(11)における前記利用ユニット(30)と前記熱源ユニット(20)との間を遮断する第1工程と、
    前記第1工程の終了後に、前記冷凍装置(10)が設置された場所において、前記利用ユニット(30)側の前記冷媒を吸引する第2工程と、
    前記第2工程の終了後に、前記冷媒を回収する設備において、前記熱源ユニット(20)の前記冷媒を吸引する第3工程とを含む
    冷媒処理方法。
  9. 前記利用ユニット(30)側の前記冷媒を前記熱源ユニット(20)に移動させるポンプダウン動作を行う第4工程を更に含み、
    前記第4工程の終了後に前記第1工程が行われる
    請求項8に記載の冷媒処理方法。
  10. 前記熱源ユニット(20)は、
    圧縮機(21)と、
    熱源熱交換器(22)と、
    前記熱源熱交換器(22)のガス端部と繋がる一端を有するガスライン(26)と、
    前記熱源熱交換器(22)の液端部と繋がる一端を有する液ライン(27)と、
    前記ガスライン(26)の他端側に接続される第1閉鎖弁(41)および第1遮断弁(46)と、
    前記液ライン(27)の他端側に接続される第2閉鎖弁(42)および第2遮断弁(47)とを備え、
    前記第1遮断弁(46)および前記第2遮断弁(47)は、前記熱源ユニット(20)への電源の供給が停止されたときに閉鎖され、
    前記第1閉鎖弁(41)および前記第2閉鎖弁(42)の少なくとも一方は、第1サービスポート(44)を有し、
    前記第1遮断弁(46)および前記第2遮断弁(47)のうち、前記第1サービスポート(44)を有する閉鎖弁(41,42)と対応する少なくとも1つの遮断弁(46,47)は、該第1サービスポート(44)を有する閉鎖弁(41,42)よりも前記熱源熱交換器(22)寄りに配置され、
    前記第1工程は、
    前記第1遮断弁(46)および前記第2遮断弁(47)を閉鎖する第5工程と、
    前記第1閉鎖弁(41)および前記第2閉鎖弁(42)を閉鎖する第6工程とを含む
    請求項8または9に記載の冷媒処理方法。
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