JP2023050149A - 光電変換素子に用いる有機薄膜 - Google Patents

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Abstract

【課題】優れた電荷輸送性、耐熱性、暗電流特性、及び変換効率を持ち、各種の光電変換素子に適用する有機薄膜を提供すること。【解決手段】下記一般式で表されるインドロカルバゾール環構造を有する化合物を含む光電変換素子用有機薄膜。TIFF2023050149000018.tif6563【選択図】なし

Description

本発明は、光電変換素子に用いる有機薄膜、詳しくはインドロカルバゾール環構造を有する化合物を含有する有機薄膜に関するものである。本発明の有機薄膜は各種の光電変換素子に適用するものである。
光電変換素子は太陽電池や光センサーなどに広く利用され、その中でも撮像素子であるイメージセンサーはテレビカメラやスマートホン搭載のカメラだけでなく、運転支援システム用途にも用いられ始めるなど用途、市場共に広がりをみせている。
有機材料は無機材料と比較して吸光度が高いため、無機材料よりも薄い膜厚で効率良く光を電気へ変換できる可能性がある。また波長選択性も高くすることができ、それぞれの波長に対応した材料を組み合わせることで、三原色に対しそれぞれの光を効率よく利用できることから、有機薄膜を利用した光センサーは、新しい光センサーとして有望である。また、可視光の光に限らず、材料の選定次第では、近赤外、または赤外のセンシングが可能になるほか、無機材料では達成することのできない、フレキシブル性や作成プロセスにおける塗布による大面積化といった価値を付加できる可能性がある(例えば、非特許文献1参照)。
このようなことから有機材料を用いた光電変換素子は、次世代の光センサーへの展開が期待されており、いくつかのグループから報告がなされている。例えば、キナクドリン、またはキナゾリン誘導体を光電変換素子に用いた例(例えば、特許文献1参照)、ベンゾチエノベンゾチオフェン誘導体を光電変換素子に用いた例(例えば、特許文献2参照)などがある。光センサーの感度を向上させるためには、光が入射してきたときに流れる電流(暗電流)を低減する必要がある。この暗電流を低減する手法の一つとして、光電変換部と電極部間に、正孔ブロッキング層、もしくは電子ブロッキング層を挿入する手法がある。
この正孔ブロッキング層、並びに電子ブロッキング層は有機エレクトロニクス分野では、一般的に使用される手法である。これらブロッキング層はそれぞれデバイスの構成膜中において、電極または導電性を有する膜と、それ以外の膜の界面に配置され、正孔もしくは電子の逆移動を制御しながら、必要な電荷を速やかに伝達させる機能を持つ。
加えて、ブロッキング層に用いられる材料に求められる特性としては電荷の逆移動の制御、電荷の速やかな伝達の他に、光センサーデバイスを作製する際には、カラーフィルター設置、保護膜設置、素子のハンダ付けなどの、加熱工程を有する製造プロセスへの適用や保存性の向上を考慮するため、有機ELや他の有機エレクトロニクスデバイスよりも高い熱安定性が求められる。特許文献3では140℃以上のガラス転移温度(Tg)を有する電子ブロッキング材料を使用することで素子の熱安定性の向上を報告している。また、インドロカルバゾールを光電変換素子に用いた例(例えば、特許文献4参照)では、インドロカルバゾール骨格がさらに高いガラス転移温度(Tg)を示している。しかしながら、これらの文献における報告では、光電変換素子の特性としては不十分であった。
特許第4945146号公報 特開2018-170487号公報 特開2011-187937号公報 特開2018-085427号公報 国際公開第2012/114928号
Adv.Mater.28,4766(2016)
本発明は上記の状況を鑑みてなされたものであり、優れた電荷輸送性、耐熱性、暗電流特性、及び変換効率を持ち、各種の光電変換素子に適用する有機薄膜を提供することを主目的とする。
そこで本発明者らは上記の目的を達成するために、インドロカルバゾール環構造が耐熱性に優れていることに着目し、電荷輸送性、暗電流特性を向上させる化合物の構造に関する鋭意開発を行った結果、下記の一般式(1)で表される化合物を含む有機薄膜が前記課題を解決するものであることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、以下の各項に係るものである。
1)下記一般式(1)で表されるインドロカルバゾール環構造を有する化合物を含む、光電変換素子に用いる有機薄膜。
Figure 2023050149000001
(1)
一般式(1)中、XおよびYは、相互に同一でも異なってもよく、置換もしくは無置換の芳香族炭化水素の2価基、置換もしくは無置換の芳香族複素環の2価基、または置換もしくは無置換の縮合多環芳香族の2価基を表す。R~Rは、相互に同一でも異なってもよく、水素原子、重水素原子、フッ素原子、塩素原子、シアノ基、ニトロ基、置換基を有していてもよい炭素原子数1ないし6の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素原子数5ないし10のシクロアルキル基、置換基を有していてもよい炭素原子数2ないし6の直鎖状もしくは分岐状のアルケニル基、置換基を有していてもよい炭素原子数1ないし6の直鎖状もしくは分岐状のアルキルオキシ基、置換基を有していてもよい炭素原子数5ないし10のシクロアルキルオキシ基、置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基、置換もしくは無置換の芳香族複素環基、置換もしくは無置換の縮合多環芳香族基、または置換もしくは無置換のアリールオキシ基を表し、隣り合うR~Rどうしで単結合、置換もしくは無置換のメチレン基、酸素原子または硫黄原子を介して互いに結合して環を形成してもよい。Ar~Arは、相互に同一でも異なってもよく、置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基、置換もしくは無置換の芳香族複素環基、置換もしくは無置換の縮合多環芳香族基を表し、ArとY、ArとY、またはArとArは互いに単結合、置換もしくは無置換のメチレン基、酸素原子または硫黄原子を介して結合して環を形成してもよい。
2)前記一般式(1)中のR~Rが、水素原子、置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基、置換もしくは無置換の芳香族複素環基、または置換もしくは無置換の縮合多環芳香族基であることを特徴とする、上記1)に記載の光電変換素子に用いる有機薄膜。
3)前記一般式(1)中のXおよびYが、ベンゼン、ビフェニル、ターフェニル、ナフタレン、チオフェン、フラン、またはチエノチオフェンから水素原子を2個取り除いてできる2価基であることを特徴とする、上記1)または2)に記載の光電変換素子に用いる有機薄膜。
4)前記有機薄膜のガラス転移温度が160℃以上であることを特徴とする、上記1)から3)のいずれかに記載の光電変換素子に用いる有機薄膜。
5)前記有機薄膜の仕事関数が5.5eV以上であることを特徴とする、上記1)から3)のいずれかに記載の光電変換素子に用いる有機薄膜。
6)前記有機薄膜がブロッキング層であることを特徴とする、上記1)から5)のいずれかに記載の光電変換素子に用いる有機薄膜。
7)前記有機薄膜が光電変換層であることを特徴とする、上記1)から5)のいずれかに記載の光電変換素子に用いる有機薄膜。
一般式(1)で表されるインドロカルバゾール環構造を有する化合物を含む有機薄膜は、優れた耐熱性を有するため、より熱安定性に優れた素子が作製できる。また、優れた電荷輸送性を持つ有機薄膜であり、各種の光電変換素子に適用できる。それにより、良い暗電流特性と変換効率を有する光電変換素子を提供できる。
本発明の光電変換素子の一つの構成例である。
以下の説明に「ないし」とは範囲を表す用語であり、例えば「5ないし10」との記載は、「5以上、10以下」を意味し、「ないし」の前後に記載される数値自体をも含む範囲を表す。
一般式(1)中のX、Yで表される「置換もしくは無置換の芳香族炭化水素の2価基」、「置換もしくは無置換の芳香族複素環の2価基」、または「置換もしくは無置換の縮合多環芳香族の2価基」の「芳香族炭化水素の2価基」、「芳香族複素環の2価基」、または「縮合多環芳香族の2価基」における「芳香族炭化水素」、「芳香族複素環」、または「縮合多環芳香族」としては、特に限定されないが、例えば、ベンゼン、ビフェニル、ターフェニル、ナフタレン、アントラセン、フェナントレン、ピリジン、フラン、チオフェン、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、チエノチオフェン、ビチオフェン、ビフランなどを挙げることができる。そして、一般式(1)中のX、Yで表される「置換もしくは無置換の芳香族炭化水素の2価基」、「置換もしくは無置換の芳香族複素環の2価基」、または「置換もしくは無置換の縮合多環芳香族の2価基」の「芳香族炭化水素の2価基」、「芳香族複素環の2価基」、または「縮合多環芳香族の2価基」は、上記「芳香族炭化水素」、「芳香族複素環」、または「縮合多環芳香族」から水素原子を2個取り除いてできる2価基を表す。その他、一般式(1)中のX、Yで表される「置換もしくは無置換の芳香族炭化水素の2価基」、「置換もしくは無置換の芳香族複素環の2価基」、または「置換もしくは無置換の縮合多環芳香族の2価基」の「芳香族炭化水素の2価基」、「芳香族複素環の2価基」、または「縮合多環芳香族の2価基」としては、炭素数6ないし30のアリーレン基、または炭素数2ないし30のヘテロアリーレン基から選択することもできる。
そして、これらが「置換基」を有する場合の「置換基」としては、特に限定されないが、例えば、重水素原子、シアノ基、ニトロ基;フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子;トリメチルシリル基、トリフェニルシリル基などのシリル基;メチル基、エチル基、プロピル基などの炭素原子数1ないし6の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基;メチルオキシ基、エチルオキシ基、プロピルオキシ基などの炭素原子数1ないし6の直鎖状もしくは分岐状のアルキルオキシ基;ビニル基、アリル基などのアルケニル基;フェニルオキシ基、トリルオキシ基などのアリールオキシ基;ベンジルオキシ基、フェネチルオキシ基などのアリールアルキルオキシ基;フェニル基、ビフェニリル基、ターフェニリル基、ナフチル基、アントラセニル基、フェナントレニル基、フルオレニル基、スピロビフルオレニル基、インデニル基、ピレニル基、ペリレニル基、フルオランテニル基、トリフェニレニル基などの芳香族炭化水素基もしくは縮合多環芳香族基;ピリジル基、チエニル基、フリル基、ピロリル基、キノリル基、イソキノリル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチエニル基、インドリル基、カルバゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、キノキサリニル基、ベンゾイミダゾリル基、ピラゾリル基、ジベンゾフラニル基、ジベンゾチエニル基、カルボリニル基などの芳香族複素環基のような基を挙げることができ、これらの置換基は、さらに前記例示した置換基で置換されていてもよい。
一般式(1)中のR~R、Ar~Arで表される「置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基」、「置換もしくは無置換の芳香族複素環基」、または「置換もしくは無置換の縮合多環芳香族基」における「芳香族炭化水素基」、「芳香族複素環基」、または「縮合多環芳香族基」としては、特に限定されないが、例えば、フェニル基、ビフェニリル基、ターフェニリル基、ナフチル基、アントラセニル基、フェナントレニル基、フルオレニル基、スピロビフルオレニル基、インデニル基、ピレニル基、ペリレニル基、フルオランテニル基、トリフェニレニル基、ピリジル基、ピリミジニル基、トリアジニル基、フリル基、ピロリル基、チエニル基、キノリル基、イソキノリル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチエニル基、インドリル基、カルバゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、キノキサリニル基、ベンゾイミダゾリル基、ピラゾリル基、ジベンゾフラニル基、ジベンゾチエニル基、ナフチリジニル基、フェナントロリニル基、アクリジニル基、カルボリニル基などを挙げることができる。さらに、炭素数6ないし30のアリール基及び炭素数2ないし30のヘテロアリール基から選択することもできる。
一般式(1)中のR~Rで表される「置換基を有していてもよい炭素原子数1ないし6の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基」、「置換基を有していてもよい炭素原子数5ないし10のシクロアルキル基」、または「置換基を有していてもよい炭素原子数2ないし6の直鎖状もしくは分岐状のアルケニル基」における「炭素原子数1ないし6の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基」、「炭素原子数5ないし10のシクロアルキル基」、または「炭素原子数2ないし6の直鎖状もしくは分岐状のアルケニル基」としては、特に限定されないが、例えば、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、tert-ブチル基、n-ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、n-ヘキシル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、1-アダマンチル基、2-アダマンチル基、ビニル基、アリル基、イソプロペニル基、2-ブテニル基などを挙げることができる。
一般式(1)中のR~Rで表される「置換基を有していてもよい炭素原子数1ないし6の直鎖状もしくは分岐状のアルキルオキシ基」、または「置換基を有していてもよい炭素原子数5ないし10のシクロアルキルオキシ基」における「炭素原子数1ないし6の直鎖状もしくは分岐状のアルキルオキシ基」、または「炭素原子数5ないし10のシクロアルキルオキシ基」としては、特に限定されないが、例えば、メチルオキシ基、エチルオキシ基、n-プロピルオキシ基、イソプロピルオキシ基、n-ブチルオキシ基、tert-ブチルオキシ基、n-ペンチルオキシ基、n-ヘキシルオキシ基、シクロペンチルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基、シクロヘプチルオキシ基、シクロオクチルオキシ基、1-アダマンチルオキシ基、2-アダマンチルオキシ基などを挙げることができる。
一般式(1)中のR~Rで表される「置換もしくは無置換のアリールオキシ基」における「アリールオキシ基」としては、特に限定されないが、例えば、フェニルオキシ基、ビフェニリルオキシ基、ターフェニリルオキシ基、ナフチルオキシ基、アントラセニルオキシ基、フェナントレニルオキシ基などの炭素数6ないし30のアリールオキシ基を挙げることができる。
一般式(1)中のR~R、Ar~Arで表される「置換芳香族炭化水素基」、「置換芳香族複素環基」、「置換縮合多環芳香族基」、「置換基を有する炭素原子数1ないし6の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基」、「置換基を有する炭素原子数5ないし10のシクロアルキル基」、「置換基を有する炭素原子数2ないし6の直鎖状もしくは分岐状のアルケニル基」、「置換基を有する炭素原子数1ないし6の直鎖状もしくは分岐状のアルキルオキシ基」、または「置換基を有する炭素原子数5ないし10のシクロアルキルオキシ基」、および、これらが互いに結合する場合の連結基である「置換基を有するメチレン基」における「置換基」としては、特に限定されないが、例えば、重水素原子、シアノ基、ニトロ基;フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子;トリメチルシリル基、トリフェニルシリル基などのシリル基;メチル基、エチル基、プロピル基などの炭素原子数1ないし6の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基;メチルオキシ基、エチルオキシ基、プロピルオキシ基などの炭素原子数1ないし6の直鎖状もしくは分岐状のアルキルオキシ基;ビニル基、アリル基などのアルケニル基;フェニルオキシ基、トリルオキシ基などのアリールオキシ基;ベンジルオキシ基、フェネチルオキシ基などのアリールアルキルオキシ基;フェニル基、ビフェニリル基、ターフェニリル基、ナフチル基、アントラセニル基、フェナントレニル基、フルオレニル基、スピロビフルオレニル基、インデニル基、ピレニル基、ペリレニル基、フルオランテニル基、トリフェニレニル基などの芳香族炭化水素基もしくは縮合多環芳香族基;ピリジル基、チエニル基、フリル基、ピロリル基、キノリル基、イソキノリル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチエニル基、インドリル基、カルバゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、キノキサリニル基、ベンゾイミダゾリル基、ピラゾリル基、ジベンゾフラニル基、ジベンゾチエニル基、カルボリニル基などの芳香族複素環基のような基を挙げることができ、これらの置換基は、さらに前記例示した置換基で置換されていてもよい。
耐熱性および電荷移動度の観点から、一般式(1)中のXおよびYは、それぞれ独立して、ベンゼンから水素原子を2個取り除いてできる2価基(フェニレン基)、ビフェニルから水素原子を2個取り除いてできる2価基(ビフェニレン基)、ターフェニルから水素原子を2個取り除いてできる2価基(ターフェニレン基)、ナフタレンから水素原子を2個取り除いてできる2価基(ナフタレニレン基)、チオフェンから水素原子を2個取り除いてできる2価基(チエニレン基)、フランから水素原子を2個取り除いてできる2価基(フラニレン基)、またはチエノチオフェンから水素原子を2個取り除いてできる2価基(チエノチエニレン基)のいずれかから選択されることが好ましい。
また、合成上の観点から、一般式(1)中のArおよびArは、フェニル基、ビフェニル基、チエニル基、またはフリル基であることが好ましく、Rは、水素原子またはフェニル基であることが好ましく、R~R、R~Rは、水素原子であることが好ましい。
一般式(1)で表されるインドロカルバゾール環構造を有する化合物の中で、好ましい化合物の具体例を以下に示すが、本発明は、これらの化合物に限定されるものではない。
Figure 2023050149000002
Figure 2023050149000003
Figure 2023050149000004
本発明の有機薄膜に好適に用いられる、前記一般式(1)で表されるインドロカルバゾール環構造を有する化合物は、それ自体公知の方法に準じて合成することができる(例えば、特許文献5参照)。
本発明の有機薄膜に好適に用いられる、前記一般式(1)で表されるインドロカルバゾール環構造を有する化合物の精製はカラムクロマトグラフによる精製、シリカゲル、活性炭、活性白土などによる吸着精製、溶媒による再結晶や晶析法などによって行うことができる。化合物の同定は、NMR分析によって行うことができる。物性値として、ガラス転移温度(Tg)と仕事関数の測定を行うことが好ましい。ガラス転移温度(Tg)は薄膜状態の安定性の指標となるものであり、仕事関数は正孔輸送性の指標となるものである。
本発明の有機薄膜に好適に用いられる、前記一般式(1)で表されるインドロカルバゾール環構造を有する化合物は、蒸着法、スピンコート法及びインクジェット法などの公知の方法によって有機薄膜を形成することができる。また、前記一般式(1)で表されるインドロカルバゾール環構造を有する化合物は、単独で成膜してもよいが、複数種を混合して成膜することもできる。さらに本発明の効果を損なわない範囲で、他の化合物と混合して成膜することもできる。
前記一般式(1)で表されるインドロカルバゾール環構造を有する化合物を含む有機薄膜は、光電変換素子、特に撮像素子への使用に適している。光電変換素子の構成としては、例えば、順に第1電極(透明陽極)、第1ブロッキング層(電子ブロッキング層)、光電変換層、第2電極(陰極)を有し、このような多層構造においては層を追加することが可能であり、例えば、順に第1電極、第1ブロッキング層、光電変換層、第2ブロッキング層、第2電極を有する構成とすることもできる。前記一般式(1)で表されるインドロカルバゾール環構造を有する化合物を含む有機薄膜は、第1ブロッキング層、または/及び光電変換層に使用することもできる。
光電変換素子における光電変換層は、有機材料でも無機材料でもよく、受光した光量に応じた信号電荷を発生することができればよい。光電変換層が有機材料の場合、有機薄膜(有機半導体膜)は、一層であっても複数の層であってもよく、一層の場合はp型有機半導体膜、n型有機半導体膜、またはp型有機半導体及びn型有機半導体の混合膜とすることができる。また複数の層からなる場合は、p型有機半導体膜、n型有機半導体膜、またはp型有機半導体及びn型有機半導体混合膜のいずれか2つ以上を積層した構造、もしくはバルクヘテロ構造であり、層間にブロッキング層を挿入して形成することも可能である。
本発明の有機薄膜を用いた光電変換素子は、素子を構成する第1ブロッキング層に前記一般式(1)で表されるインドロカルバゾール環構造を有する化合物を用いることで、熱の負荷に対する安定性を得ることができる。また、移動度が高いことから、残像特性も向上する。
前記光電変換層に用いられるp型半導体はドナー性の有機半導体であり、主に正孔輸送性の有機化合物に代表される、電子を供与しやすい性質がある化合物が用いられる。p型半導体としては、特に限定されるものではないが、例えば、ナフタレン誘導体、アントラセン誘導体、フェナントレン誘導体、ピレン誘導体、ペリレン誘導体、テトラセン誘導体、ペンタセン誘導体、キナクリドン誘導体、クリセン誘導体、フルオランテン誘導体、フタロシアニン誘導体、サブフタロシアニン誘導体、SubPCなどの複素環化合物を配位子とする金属錯体;ベンゾチオフェン誘導体、ジナフトチエノチオフェン誘導体、ジアントラセノチエノチオフェン誘導体、ベンゾビスベンゾチオフェン誘導体、チエノビスベンゾチオフェン、ジベンゾチエノビスベンゾチオフェン誘導体、ジチエノベンゾジチオフェン誘導体、ジベンゾチエノジチオフェン誘導体、ベンゾジチオフェン誘導体、ナフトジチオフェン誘導体、アントラセノジチオフェン誘導体、テトラセノジチオフェン誘導体、ペンタセノジチオフェン誘導体に代表されるチエノアセン系材料;トリアリールアミン化合物、カルバゾール化合物といったアミン系誘導体;インデノカルバゾール誘導体などを挙げることができる。
前記光電変換層に用いられるn型有機半導体はアクセプター性の有機半導体であり、主に電子輸送性の有機化合物に代表される、電子を受容しやすい性質がある有機化合物が用いられる。さらに詳しくは、電子を受容しやすい性質がある有機化合物とは、2つの有機化合物を接触させて用いたときに電子親和力の大きい方の有機化合物をいう。したがって、アクセプター性の有機半導体としては、電子受容性のある有機化合物であればいずれの有機化合物でも使用可能である。例えば、縮合多環芳香族化合物(例えば、ナフタレン、アントラセン、フラーレン、フェナントレン、テトラセン、ピレン、ペリレン、ペリレンジイミド、フルオランテン、またはこれらの誘導体)、キナクドリン、窒素原子、酸素原子、または硫黄原子を含有する5ないし7員環のヘテロ環化合物(例えば、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、トリアジン、キノリン、キノキサリン、キナゾリン、フタラジン、シンノリン、イソキノリン、プテリジン、アクリジン、フェナジン、フェナントロリン、テトラゾール、ピラゾール、イミダゾール、チアゾール、オキサゾール、インダゾール、ベンズイミダゾール、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサゾール、ベンゾチアゾール、カルバゾール、プリン、トリアゾロピリダジン、トリアゾロピリミジン、テトラザインデン、オキサジアゾール、イミダゾピリジン、ピラリジン、ピロロピリジン、チアジアゾロピリジン、ジベンズアゼピン、トリベンズアゼピンなど)、ポリアリーレン化合物、フルオレン化合物、シクロペンタジエン化合物、シリル化合物、含窒素ヘテロ環化合物を配位子として有する金属錯体などが挙げられる。なお、これに限らず、前記ドナー性の有機化合物として用いた有機化合物よりも電子親和力の大きな有機化合物であればアクセプター性の有機半導体として用いてよい。
透明陽極、陰極としては一般に電極として用いられている導電材料であれば特に制限はなく、金属、金属酸化物、金属窒化物、金属硼化物、有機導電性化合物、これらの混合物などが挙げられる。具体例としては、酸化錫、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化インジウム錫(ITO)、酸化インジウム亜鉛(IZO)、酸化インジウムタングステン(IWO)、酸化モリブデン(MoO)、酸化チタンなどの導電性金属酸化物、酸化窒化チタン(TiNxOx)、窒化チタン(TiN)などの金属窒化物、金(Au)、白金(Pt)、銀(Ag)、クロム(Cr)、ニッケル(Ni)、アルミニウム(Al)などの金属、さらにこれらの金属と導電性金属酸化物との混合物または積層物、ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリピロールなどの有機導電性化合物、これらとITOとの積層物、などが挙げられる。
第2ブロッキング層が第2電極(陰極)と光電変換層との間に挿入されても良いが、これに用いられる材料としては、第1ブロッキング層に用いられる材料よりも仕事関数がより深い材料が好ましい。例えば、ピリジン、キノリン、アクリジン、インドール、イミダゾール、ベンズイミダゾール、フェナントロリンのような含窒素複素環を含む有機化合物または/及び有機金属錯体であって、さらに可視光領域の吸収が少ない材料が好ましい。また、5nmから20nm程度の薄膜で形成する場合には可視光領域に吸収を有するフラーレン及びその誘導体などを用いることもできる。
以下、本発明の実施の形態について、実施例により具体的に説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
<5-[4’-ジ(ビフェニル-4-イル)アミノビフェニル-4-イル]-11,12-ジフェニルインドロ[2,3‐a]カルバゾール(化合物1-3)の合成>
反応容器に5-ブロモ-11,12-ジフェニルインドロ[2,3‐a]カルバゾール:3.50g、[4’-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボラン-2-イル)ビフェニル-4-イル]-ジ(ビフェニル-4-イル)アミン:5.17g、炭酸カリウム:3.96g、トルエン:150mL、水:11mL、エタノール:26mLを加え、脱気した後、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム0.50gを加えて加熱し、還流下で35時間攪拌した。放冷後、メタノール100mLを加え、析出する固体をろ過によって採取し、乾燥させた。得られた固体をクロロベンゼン1.2Lに、加熱還流させることによって完全溶解させた後、シリカゲルを用いて吸着精製し、ろ過後のろ液を濃縮した後、アセトン、メタノールを加えて固体を析出させた。オルトジクロロベンゼンを用いた再結晶を繰り返すことで、白色粉体3.75g(収率59%)を得た。
得られた白色粉体について、NMRを使用して5-[4’-ジ(ビフェニル-4-イル)アミノビフェニル-4-イル]-11,12-ジフェニルインドロ[2,3‐a]カルバゾール(化合物1-3)であることを確認した。
H-NMR(CDCl)で以下の45個の水素のシグナルを検出した。
δ(ppm)=8.19-8.18(1H)、8.03(1H)、7.93-7.89(2H)、7.82-7.79(4H)、7.65-7.60(8H)、7.54-7.52(1H)、7.42-7.38(4H)、7.32-7.22(12H)、7.19-7.14(7H)、6.99-6.94(1H)、6.83-6.79(4H)。
Figure 2023050149000005
化合物(1-3)
<5-[4’-[(4-ナフタレン-2-イル-フェニル)-フェニルアミノ]ビフェニル-4-イル]-11,12-ジフェニルインドロ[2,3‐a]カルバゾール(化合物1-5)の合成>
反応容器に5-ブロモ-11,12-ジフェニルインドロ[2,3‐a]カルバゾール:3.00g、[4’-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボラン-2-イル)ビフェニル-4-イル]-(4-ナフタレン-2-イル-フェニル)-フェニルアミン:3.88g、炭酸カリウム:1.70g、トルエン:76mL、水:5.3mL、エタノール:13mLを加え、脱気した後、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム0.14gを加えて加熱し、還流下で35時間攪拌した。放冷後、メタノール100mLを加え、析出する固体をろ過によって採取し、乾燥させた。得られた固体をクロロベンゼン1.2Lに、加熱還流させることによって完全溶解させた後、シリカゲルを用いて吸着精製し、ろ過した。ろ液を濃縮し、シリカゲルカルムクロマトグラフィーにより精製することで、白色粉体3.87g(収率74%)を得た。
得られた白色粉体について、NMRを使用して5-[4’-[(4-ナフタレン-2-イル-フェニル)-フェニルアミノ]ビフェニル-4-イル]-11,12-ジフェニルインドロ[2,3‐a]カルバゾール(化合物1-5)であることを確認した。
H-NMR(CDCl)で以下の43個の水素のシグナルを検出した。δ(ppm)=8.17-8.14(1H)、8.05(1H)、8.00(1H)、7.93-7.84(8H)、7.78-7.75(1H)、7.74-7.71(2H)、7.68-7.65(2H)、7.56-7.54(1H)、7.53-7.45(2H)、7.36-7.22(12H)、7.15-7.08(7H)、7.05-7.01(1H)、6.82-6.79(4H)。
Figure 2023050149000006
化合物(1-5)
<5-[4’-(9H-カルバゾール-9-イル)-ビフェニル-4-イル]-11,12-ジフェニルインドロ[2,3‐a]カルバゾール(化合物1-10)の合成>
反応容器に5-ブロモ-11,12-ジフェニルインドロ[2,3‐a]カルバゾール:3.40g、9-[4’-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボラン-2-イル)-ビフェニル-4-イル]-9H-カルバゾール:3.42g、炭酸カリウム:1.93g、THF:100mL、水:13mLを加え、脱気した後、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム0.16gを加えて加熱し、還流下で22時間攪拌した。放冷後、メタノール100mLを加え、析出する固体をろ過によって採取し、乾燥させた。得られた固体をトルエン500mLに、加熱還流させることによって完全溶解させた後、シリカゲルを用いて吸着精製し、ろ過後のろ液を濃縮した後、トルエン、アセトン、メタノールを用いた晶析を繰り返すことで、白色粉体3.20g(収率62%)を得た。
得られた白色粉体について、NMRを使用して5-[4’-(9H-カルバゾール-9-イル)-ビフェニル-4-イル]-11,12-ジフェニルインドロ[2,3‐a]カルバゾール(化合物1-10)であることを確認した。
H-NMR(CDCl)で以下の35個の水素のシグナルを検出した。δ(ppm)=8.19-8.16(3H)、8.03(1H)、7.97-7.85(5H)、7.70-7.68(2H)、7.53-7.51(2H)、7.47-7.43(2H)、7.36-7.23(10H)、7.17-7.10(6H)、6.83-6.80(4H)。
Figure 2023050149000007
化合物(1-10)
<5-(4’’’-ジフェニルアミノ-[1,1’;4’、1’’;4’’、1’’’]クォーターフェニル-4-イル)-11,12-ジフェニルインドロ[2,3‐a]カルバゾール(化合物1-28)の合成>
反応容器に5-(4’-ブロモビフェニル-4-イル)-11,12-ジフェニルインドロ[2,3‐a]カルバゾール:5.00g、4’-[(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボラン-2-イル)ビフェニル-4-イル]-ジフェニルアミン:3.53g、炭酸カリウム:3.24g、1,4-ジオキサン:130mL、水:19mLを加え、脱気した後、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム0.27gを加えて加熱し、還流下で8.5時間攪拌した。放冷後、クロロベンゼン50mLを加えて1時間加熱還流した後、熱ろ過を行った。ろ液を濃縮乾固させ、クロロベンゼン50mLに溶解させた後、シリカゲル:15.0g、活性白土:5.00gを加えて吸着精製した。ろ過した後、ろ液を濃縮乾固し、得られた固体に対して、トルエンを用いた再結晶を繰り返すことで、白色粉体3.80g(収率56%)を得た。
得られた白色粉体について、NMRを使用して5-(4’’’-ジフェニルアミノ-[1,1’;4’、1’’;4’’、1’’’]クォーターフェニル-4-イル)-11,12-ジフェニルインドロ[2,3‐a]カルバゾール(化合物1-28)であることを確認した。
H-NMR(CDCl)で以下の45個の水素のシグナルを検出した。δ(ppm)=8.18-8.15(1H)、8.01(1H)、7.91-7.89(6H)、7.83-7.76(4H)、7.71-7.69(2H)、7.59-7.54(3H)、7.36-7.11(22H)、7.07-7.03(2H)、6.83-6.79(4H)。
Figure 2023050149000008
化合物(1-28)
<5-[4’’-(ビフェニル-4-イル-フェニルアミノ)-[1,1’;4’、1’’]ターフェニル-4-イル]-11,12-ジフェニルインドロ[2,3‐a]カルバゾール(化合物1-33)の合成>
反応容器に5-(4’-ブロモビフェニル-4-イル)-11,12-ジフェニルインドロ[2,3‐a]カルバゾール:4.50g、4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボラン-2-イル)フェニル-(ビフェニル-4-イル)-フェニルアミン:3.18g、炭酸カリウム:2.92g、1,4-ジオキサン:120mL、水:17mLを加え、脱気した後、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム0.24gを加えて加熱し、還流下で7時間攪拌した。放冷後、クロロベンゼン100mLを加えて1時間加熱還流した後、熱ろ過を行った。ろ液を濃縮乾固させ、クロロベンゼン100mLに溶解させた後、シリカゲル:15.0g、活性白土:5.00gを加えて吸着精製した。ろ過した後、ろ液を濃縮乾固し、得られた固体に対して、クロロベンゼンを用いた再結晶を繰り返すことで、白色粉体2.10g(収率34%)を得た。
得られた白色粉体について、NMRを使用して5-[4’’-(ビフェニル-4-イル-フェニルアミノ)-[1,1’;4’、1’’]ターフェニル-4-イル]-11,12-ジフェニルインドロ[2,3‐a]カルバゾール(化合物1-33)であることを確認した。
H-NMR(CDCl)で以下の45個の水素のシグナルを検出した。
δ(ppm)=8.17-8.15(1H)、8.01(1H)、7.89-7.85(6H)、7.76-7.74(2H)、7.62-7.51(7H)、7.45-7.42(2H)、7.32-7.21(15H)、7.16-7.08(6H)、7.06-7.02(1H)、6.82-6.79(4H)。
Figure 2023050149000009
化合物(1-33)
<ガラス転移温度(Tg)の測定>
一般式(1)で表されるインドロカルバゾール環構造を有する化合物について、高感度示差走査熱量計(ブルカー・エイエックスエス製、DSC3100SA)によってガラス転移温度(Tg)を測定した。また、高いガラス転移温度を有する化合物として知られる下記構造式の公知化合物である比較化合物(EBL-1)(例えば、特許文献4参照)についても、同様に測定した。測定したガラス転移温度の結果を表1にまとめて示した。
Figure 2023050149000010
(EBL-1)
Figure 2023050149000011
このように、一般式(1)で表されるインドロカルバゾール環構造を有する化合物のガラス転移温度(Tg)は、いずれも170℃以上と高い値であり、薄膜状態が安定であることを示している。また、一般式(1)で表されるインドロカルバゾール環構造を有する化合物のガラス転移温度(Tg)は、いずれも比較化合物(EBL-1)と比較しても高く、EBL-1の代わりに一般式(1)で表されるインドロカルバゾール環構造を有する化合物を用いることで、より熱安定性に優れた素子が作製可能であることが分かる。
<仕事関数の測定>
一般式(1)で表されるインドロカルバゾール環構造を有する化合物、及び比較化合物(EBL-1)を用いて、ITO基板の上に膜厚100nmの蒸着膜を作製して、イオン化ポテンシャル測定装置(住友重機械工業株式会社、PYS-202)によって仕事関数を測定した。測定結果を表2にまとめて示した。
Figure 2023050149000012
一般式(1)で表されるインドロカルバゾール環構造を有する化合物は、いずれも好適なエネルギー準位を示しており、良好な正孔輸送能力を有していることが分かる。この結果から、本発明の有機薄膜に好適に用いられる、前記一般式(1)で表されるインドロカルバゾール環構造を有する化合物は、好適な正孔輸送材料とされているカルバゾール化合物などの仕事関数(5.3~6.0eV)と比較しても、同等の好適なエネルギー準位を示しており、良好な正孔輸送能力を有するため、化合物の選択範囲を広げることで、仕事関数の調整も容易に行えることが分かる。
<ホール移動度の測定>
一般式(1)で表されるインドロカルバゾール環構造を有する化合物、及び比較化合物(EBL-1)を用いて、ITO付きガラス基板上に真空蒸着法によって膜厚3~4μmの薄膜を成膜した。続いて、アルミニウムを膜厚100nm程度で成膜することによって、ホール移動度測定用の素子を作製した。この素子を、水分や酸素の吸着による劣化が起こらないように、窒素雰囲気中で有機EL用水分ゲッターシートを貼り付けたガラスキャップで封止した。
作製した素子を用い、過渡光電流測定装置によってホール移動度を下記条件で測定した。測定結果を表3にまとめて示した。
(測定条件)
装置 :タイムオブフライト測定装置TOF-401(オプテル社製)
励起光源 :窒素レーザ(337.1nm)
光パルス幅:1nsec以下
測定面積 :0.04cm
試料温度 :25℃
負荷抵抗 :50Ω
電界強度 :0.25MV/cm
Figure 2023050149000013
比較化合物(EBL-1)のホール移動度は8.3×10-5cm/Vsであるのに対し、一般式(1)で表されるインドロカルバゾール環構造を有する化合物のホール移動度は、1.1×10-4~8.3×10-4cm/Vsと、高い値を示している。ホール移動度に関し、公知の化合物である比較化合物(EBL-1)に対して優位性を有していると判断できる。
<光電変換素子の評価>
光電変換素子の暗電流は、図1に示すような構成の素子で評価することができる。具体的にはガラス基板1上に透明陽極2としてITO電極をあらかじめ形成したものの上に、電子ブロッキング層3、光電変換層4、陰極(金属陰極)5の順に蒸着することにより作製することができる。作製した素子を用いて光電変換素子の暗電流の評価を行うことができる。
<光電変換素子-1>
具体的には、ガラス基板1上に透明陽極2としてITOを成膜し、イソプロピルアルコール中にて超音波洗浄を20分間行った後、200℃に加熱したホットプレート上にて10分間乾燥を行った。その後、UVオゾン処理を15分間行った後、このITO付きガラス基板を真空蒸着機内に取り付け、0.0001Pa以下まで減圧した。続いて、透明陽極2を覆うように電子ブロッキング層(第一バッファ層)3として、実施例1の化合物(1-3)を膜厚が10nmとなるように蒸着した。この電子ブロッキング層(第一バッファ層)3の上に、光電変換層4として下記構造式のp型半導体(SubPC)と下記構造式のn型半導体(C60)とを、蒸着速度比がp型半導体(SubPC):n型半導体(C60)=50:50となる蒸着速度で二元蒸着し、膜厚が200nmとなるように形成した。この光電変換層4の上に、陰極(金属陰極)5として金を膜厚100nmとなるように形成した。
作製した光電変換素子-1の評価結果を表4にまとめて示した。
Figure 2023050149000014
Figure 2023050149000015
<光電変換素子-2>
実施例9において、電子ブロッキング層(第一バッファ層)3の材料として実施例1の化合物(1-3)に代えて、実施例2の化合物(1-5)を用いた以外は同様の条件で光電変換素子-2を作製し、電気特性を評価した。測定結果を表4にまとめて示した。
<光電変換素子-3>
実施例9において、電子ブロッキング層(第一バッファ層)3の材料として実施例1の化合物(1-3)に代えて、実施例3の化合物(1-10)を用いた以外は同様の条件で光電変換素子-3を作製し、電気特性を評価した。測定結果を表4にまとめて示した。
<光電変換素子-4>
実施例9において、電子ブロッキング層(第一バッファ層)3の材料として実施例1の化合物(1-3)に代えて、実施例4の化合物(1-28)を用いた以外は同様の条件で光電変換素子-4を作製し、電気特性を評価した。測定結果を表4にまとめて示した。
<光電変換素子-5>
実施例9において、電子ブロッキング層(第一バッファ層)3の材料として実施例1の化合物(1-3)に代えて、実施例5の化合物(1-33)を用いた以外は同様の条件で光電変換素子-5を作製し、電気特性を評価した。測定結果を表4にまとめて示した。
[比較例1]
<光電変換素子-6>
比較のために、実施例9において、電子ブロッキング層(第一バッファ層)3の材料として実施例1の化合物(1-3)に代えて、前記比較化合物(EBL-1)を用いた以外は同様の条件で光電変換素子-6を作製し、電気特性を評価した。測定結果を表4にまとめて示した。
実施例9~13、及び比較例1で作製した光電変換素子の分光感度、及び明電流について、分光感度測定装置を用いて、下記測定条件により測定した。測定時の特定波長における照射強度は、Siフォトダイオード(S1337-1010BQ、浜松フォトニクス社製)を用いて校正した。暗電流については、光電変換素子への分光放射強度をゼロにして、同様のバイアス条件で電流値を測定した。測定結果を表4にまとめて示した。
(測定条件)
装置:分光感度測定装置SM-250A(分光計器社製)
光源:キセノン150W
分光放射照度:2.0mW/cm(550nm)
有効照射面積:10×10mm
受光面積:0.04cm
面内不均一性:±5%以内
ソースメータ:ケースレー2635B(KEITHLEY社製)
印加バイアス:-1~-3V
Figure 2023050149000016
表4に示すように、-3V印加時における暗電流は、比較例1の素子の-9.9E-9A/cm2に対して、実施例9~13の素子では-6.7E-9~-4.6E-9A/cmと、低い値となっている。また-3V印加時の変換効率EQEにおいても、比較例1の素子の61%に対して、実施例9~13では63~66%と向上している。-1V及び-2Vのバイアス印加時においても、実施例9~13の素子は比較例1の素子と比べ、低い暗電流と高い変換効率EQEを示している。このことは、本発明の有機薄膜に好適に用いられる、一般式(1)で表されるインドロカルバゾール環構造を有する化合物は、高い電子ブロッキング性と良好なホール輸送性を有し、光電変換素子の暗電流特性と変換効率を大幅に改善できることを示している。
以上の結果から、本発明の有機薄膜に好適に用いられる、一般式(1)で表されるインドロカルバゾール環構造を有する化合物を含む有機薄膜を用いた光電変換素子は、電子ブロッキング層に必要なHOMO準位、高い耐熱性を有していることから、低い暗電流の光電変換素子を作製することが可能である。
本発明の有機薄膜に好適に用いられる、一般式(1)で表されるインドロカルバゾール環構造を有する化合物は、耐熱性が高く、電荷移動度が良好であるため、各種の光電変換素子に適用することで、優れた暗電流特性と変換効率を有する光電変換素子、例えば撮像素子、及びこれを用いる光センサーを提供することができる。また、優れた電荷輸送性を有することから、光センサーだけではなく、有機太陽電池、有機発光ダイオード、有機トランジスタなどの有機デバイスなども提供することができる。
1 ガラス基板
2 透明陽極
3 電子ブロッキング層
4 光電変換層
5 陰極

Claims (7)

  1. 下記一般式(1)で表されるインドロカルバゾール環構造を有する化合物を含む、光電変換素子に用いる有機薄膜。
    Figure 2023050149000017
    (1)
    式中、XおよびYは、相互に同一でも異なってもよく、置換もしくは無置換の芳香族炭化水素の2価基、置換もしくは無置換の芳香族複素環の2価基、または置換もしくは無置換の縮合多環芳香族の2価基を表す。R~Rは、相互に同一でも異なってもよく、水素原子、重水素原子、フッ素原子、塩素原子、シアノ基、ニトロ基、置換基を有していてもよい炭素原子数1ないし6の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素原子数5ないし10のシクロアルキル基、置換基を有していてもよい炭素原子数2ないし6の直鎖状もしくは分岐状のアルケニル基、置換基を有していてもよい炭素原子数1ないし6の直鎖状もしくは分岐状のアルキルオキシ基、置換基を有していてもよい炭素原子数5ないし10のシクロアルキルオキシ基、置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基、置換もしくは無置換の芳香族複素環基、置換もしくは無置換の縮合多環芳香族基、または置換もしくは無置換のアリールオキシ基を表し、隣り合うR~Rどうしで単結合、置換もしくは無置換のメチレン基、酸素原子または硫黄原子を介して互いに結合して環を形成してもよい。Ar~Arは、相互に同一でも異なってもよく、置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基、置換もしくは無置換の芳香族複素環基、置換もしくは無置換の縮合多環芳香族基を表し、ArとY、ArとY、またはArとArは互いに単結合、置換もしくは無置換のメチレン基、酸素原子または硫黄原子を介して結合して環を形成してもよい。
  2. 前記一般式(1)中のR~Rが、水素原子、置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基、置換もしくは無置換の芳香族複素環基、または置換もしくは無置換の縮合多環芳香族基であることを特徴とする、請求項1に記載の光電変換素子に用いる有機薄膜。
  3. 前記一般式(1)中のXおよびYが、ベンゼン、ビフェニル、ターフェニル、ナフタレン、チオフェン、フラン、またはチエノチオフェンから水素原子を2個取り除いてできる2価基であることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の光電変換素子に用いる有機薄膜。
  4. 前記有機薄膜のガラス転移温度が160℃以上であることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の光電変換素子に用いる有機薄膜。
  5. 前記有機薄膜の仕事関数が5.5eV以上であることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の光電変換素子に用いる有機薄膜。
  6. 前記有機薄膜がブロッキング層であることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の光電変換素子に用いる有機薄膜。
  7. 前記有機薄膜が光電変換層であることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の光電変換素子に用いる有機薄膜。
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