JP2023049567A - 液体義歯洗浄剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、安息香酸を含み、優れた除菌効果を有する液体義歯洗浄剤組成物を提供することである。【解決手段】液体義歯洗浄剤組成物において、安息香酸と共にモノテルペンを配合することによって、格段に優れた除菌効果を備え得る。【選択図】なし

Description

本発明は、優れた除菌効果を有する液体義歯洗浄剤組成物に関する。
義歯に付着する汚れには、デンチャープラーク、食物残渣、ステイン(着色沈着物)、歯石等がある。義歯に付着する汚れの内、デンチャープラークは、歯周病、義歯性口内炎、カンジダ症、誤嚥性肺炎等を助長又は誘発することが指摘されており、義歯に付着したデンチャープラークを除去して義歯を清潔に保つことが義歯使用者の健康維持の上で重要になっている。
義歯に付着したデンチャープラークは、ブラシによる清掃では十分に除去できないため、除菌効果を有する義歯洗浄剤を用いた洗浄が重要になる。従来、除菌効果を有する義歯洗浄剤について、種々検討されている。
例えば、特許文献1には、N-ステアロイル-L-グルタミン酸の抗菌性金属塩を0.0025重量%超の配合量で含む義歯洗浄剤組成物は、殺菌力に優れ、短時間で義歯を洗浄することができることが記載されている。また、特許文献2には、(A)特定の脂肪酸又はその塩15~45重量%、(B)特定の脂肪酸グリセリンエステル20~50重量%、(C)スルホコハク酸エステル10~30重量%、(D)特定のアルコール0~10重量%、(E)水0~55重量%を少なくとも含む溶液1重量部に対し、水性基剤を1~500重量部の比率で混合してなる組成物は、優れた抗菌活性を示し、義歯用抗菌剤として使用できることが記載されている。
特開2007-269633号公報 特開2011-195496号公報
従来、義歯洗浄剤に配合可能な除菌成分として安息香酸(フリー体)が知られている。安息香酸は、義歯洗浄剤において除菌成分として汎用されている安息香酸ナトリウムに比べて水に対する溶解度が顕著に低いという欠点があるが、安息香酸ナトリウムよりも除菌作用が高いことが知られており、安息香酸による除菌効果を更に向上させた義歯洗浄剤を開発できれば、優れたデンチャープラーク除去効果が期待できる。
そこで、本発明は、安息香酸を含み、優れた除菌効果を有する液体義歯洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
本発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討を行ったところ、液体義歯洗浄剤組成物において、安息香酸と共にモノテルペンを配合することによって、格段に優れた除菌効果を備え得ることを見出した。更に、本発明者は、安息香酸とモノテルペンを含む液体義歯洗浄剤組成物について検討を進めたところ、当該液体義歯洗浄剤組成物に更にジプロピレングリコールを配合することにより、保存による析出物の生成を抑制し、優れた保存安定性を備え得ることをも見出した。本発明は、これらの知見に基づいて、更に検討を重ねることにより完成したものである。
即ち、本発明は、以下に掲げる態様の発明を提供する。
項1. 安息香酸、及びモノテルペンを含有する、液体義歯洗浄剤組成物。
項2. 更に、界面活性剤を含有する、項1に記載の液体義歯洗浄剤組成物。
項3. 更に、ジプロピレングリコールを含有する、項1又は2に記載の液体義歯洗浄剤組成物。
項4. 前記モノテルペンが、メントール及び/又はカルボンである、項1~3のいずれかに記載の液体義歯洗浄剤組成物。
項5. 内容物を泡状で吐出させる容器に収容される、項1~4のいずれかに記載の液体義歯洗浄剤組成物。
項6. 項1~5のいずれかに記載の液体義歯洗浄剤組成物を用いて義歯を洗浄する、義歯の洗浄方法。
本発明の液体義歯洗浄剤組成物は、安息香酸とモノテルペンを組み合わせて含むことにより、除菌効果を飛躍的に向上させることができる。また、本発明の液体義歯洗浄剤組成物の一実施形態では、更にジプロピレングリコールを含むことにより、保存による析出物の生成を抑制し、優れた保存安定性を備えることができる。
本発明の液体義歯洗浄剤組成物は、安息香酸及びモノテルペンを含有することを特徴とする。以下、本発明の液体義歯洗浄剤組成物について詳述する。
[安息香酸]
本発明の液体義歯洗浄剤組成物は、安息香酸を含む。本明細書において、単に「安息香酸」と記載している場合には、安息香酸のフリー体を指し、安息香酸ナトリウム等の塩の形態ではないことを意味する。
本発明の液体義歯洗浄剤組成物における安息香酸の含有量については、付与すべき除菌効果の程度等に応じて適宜設定すればよいが、例えば、0.01~10重量%、好ましくは0.1~5重量%、より好ましくは0.5~3重量%が挙げられる。
[モノテルペン]
本発明の液体義歯洗浄剤組成物は、安息香酸に加えて、モノテルペンを含有する。モノテルペン自体には除菌効果はないが、安息香酸とモノテルペンを併用することによって、除菌効果を飛躍的に向上させることができる。
モノテルペンとは、分子内にイソプレン単位が2個含まれる構造を有し、清涼化作用等を有する公知の成分である。本発明で使用されるモノテルペンの種類については、義歯洗浄剤の成分として許容されることを限度として、特に制限されないが、例えば、メントール、チモール、ゲラニオール、リナロール、ボルネオール、シネオール、テルピネオール等のアルコール系モノテルペン;カルボン、カンフル、メントン、カルボメントン、ヨノン等のケトン系モノテルペン;シトラール、シトロネラール、ペリルアルデヒド、サフラナール等のアルデヒド系モノテルペン;等が挙げられる。これらのモノテルペンは、光学異性体が存在する場合には、いずれの光学異性体であってもよい。これらのモノテルペンは、1種単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
また、本発明では、モノテルペンとして、モノテルペンを含む精油を使用してもよい。モノテルペンを含む精油は、公知のものから適宜選択して使用することができるが、例えば、メントールを含む精油としては、ハッカ油、ペパーミント油、スペアミント油等が挙げられる。なお、本明細書におけるモノテルペンの含有量や比率に関する記載は、モノテルペンを含む精油を使用する場合は、当該精油に含まれるモノテルペン量に換算した値である。
これらのモノテルペンの中でも、除菌効果をより一層向上させるという観点から、好ましくはアルコール系モノテルペン、ケトン系モノテルペン、より好ましくはメントール、カルボン、更に好ましくはl-メントール、(R)-(-)-カルボンが挙げられる。
本発明の液体義歯洗浄剤組成物において、安息香酸とモノテルペンの比率としては、例えば、安息香酸100重量部当たり、モノテルペンが総量で1~1000重量部、好ましくは10~500重量部、より好ましくは70~300重量部が挙げられる。
本発明の液体義歯洗浄剤組成物における安息香酸の含有量として、例えば、モノテルペンの総量で0.01~10重量%、好ましくは0.1~5重量%、より好ましくは0.5~3重量%が挙げられる。
[界面活性剤]
本発明の液体義歯洗浄剤組成物は、安息香酸とモノテルペンを可溶化させたり、界面活性化作用による化学的洗浄力を備えさせたりするために、界面活性剤が含まれていることが好ましい。
本発明の液体義歯洗浄剤組成物に配合される界面活性剤の種類については、特に制限されず、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤のいずれであってもよい。
非イオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、レシチン誘導体等が挙げられる。これらの非イオン性界面活性剤の中でも、好ましくは、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が挙げられる。また、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油におけるポリオキシエチレン鎖のエチレンオキサイドの付加モル数については、特に制限されないが、例えば、5~100、好ましくは10~80、更に好ましくは20~60が挙げられる。
両性界面活性剤としては、具体的には、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリルジメチルアミンオキシド、2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリウムベタイン、N-ラウリルジアミノエチルグリシン、N-ミリスチルジアミノエチルグリシン、N-アルキル-1-ヒドロキシエチルイミダゾリンベタインナトリウム、レシチン等が挙げられる。これらの両性界面活性剤の中でも、好ましくはヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタインが挙げられる。
アニオン性界面活性剤としては、具体的には、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸ナトリウム、N-ラウロイルサルコシン酸ナトリウム、N-ミリストリルサルコシン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、水素添加ココナッツ脂肪酸モノグリセリドモノ硫酸ナトリウム、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、α-オレフィンスルホン酸ナトリウム、N-パルミトイルグルタルミン酸ナトリウム、N-メチル-N-アシルタウリンナトリウム等が挙げられる。これらのアニオン性界面活性剤の中でも、好ましくはラウリル硫酸ナトリウムが挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、具体的には、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム等が挙げられる。
これらの界面活性剤は、1種単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明の液体義歯洗浄剤組成物の好適な実施形態として、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、及びアニオン性界面活性剤を組み合わせて含むことが挙げられる。本発明の液体義歯洗浄剤組成物において、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、及びアニオン性界面活性剤を含有させる場合、これらの比率については、特に制限されないが、例えば、非イオン性界面活性剤100重量部当たり、両性界面活性剤が0.1~1000重量部、アニオン性界面活性剤が1~10000重量部;好ましくは両性界面活性剤が10~1000重量部、アニオン性界面活性剤が10~1000重量部;より好ましくは両性界面活性剤が10~100重量部、アニオン性界面活性剤が50~250重量部が挙げられる。
本発明の液体義歯洗浄剤組成物に界面活性剤を含有させる場合、安息香酸と界面活性剤との比率については、特に制限されないが、例えば、安息香酸100重量部当たり、界面活性剤が総量で1~10000重量部、好ましくは10~1000重量部、より好ましくは200~3000重量部が挙げられる。
また、本発明の液体義歯洗浄剤組成物に界面活性剤を含有させる場合、界面活性剤の含有量については、特に制限されないが、例えば、界面活性剤の総量で、0.01~30重量%、好ましくは0.1~20重量%、より好ましくは1~15重量%が挙げられる。
[ジプロピレングリコール]
本発明の液体義歯洗浄剤組成物は、更にジプロピレングリコールを含んでいてもよい。本発明の液体義歯洗浄剤組成物においてジプロピレングリコールが含まれている場合には、保存による析出物の生成を抑制し、優れた保存安定性を備えることが可能になる。
本発明の液体義歯洗浄剤組成物にジプロピレングリコールを含有させる場合、安息香酸とジプロピレングリコールとの比率については、特に制限されないが、例えば、安息香酸100重量部当たり、ジプロピレングリコールが1~10000重量部、好ましくは10~5000重量部、より好ましくは200~2000重量部が挙げられる。
また、本発明の液体義歯洗浄剤組成物にジプロピレングリコール剤を含有させる場合、ジプロピレングリコールの含有量については、特に制限されないが、例えば、0.01~30重量%、好ましくは0.1~20重量%、より好ましくは1~15重量%、更に好ましくは2~10重量%が挙げられる。
[グリセリン]
本発明の液体義歯洗浄剤組成物は、更にグリセリンを含んでいてもよい。本発明の液体義歯洗浄剤組成物にグリセリンを含有させる場合、グリセリンの含有量については、特に制限されないが、例えば、0.1~40重量%、好ましくは0.5~30重量%、より好ましくは1~15重量%、更に好ましくは5~20重量%が挙げられる。
[その他の成分]
本発明の義歯洗浄剤には、前記成分の他に、本発明の効果を妨げないことを限度として、必要に応じて、キレート剤、酵素、着色料、甘味料、消臭剤、発泡安定化剤、保存剤、漂白剤、抗菌剤、殺菌剤、防腐剤、pH調整剤等の添加剤を含んでいてもよい。これらの添加剤は、1種単独で配合してもよく、2種以上を任意に組み合わせて配合してもよい。
また、本発明の液体義歯洗浄剤組成物は、液状であるため、前述する成分以外の残部は水になる。
[容器]
本発明の液体義歯洗浄剤組成物を収容する容器のタイプについては、特に制限されないが、好適な一例として、内容物を泡状で吐出させる容器が挙げられる。当該容器に本発明の液体義歯洗浄剤組成物を収容して使用することにより、義歯に対して本発明の液体義歯洗浄剤組成物を泡状にして接触させることができ、簡便に義歯を洗浄することが可能になる。
内容物を泡状で吐出させる容器としては、具体的には、ポンプフォーマー容器が挙げられる。ポンプフォーマー容器、スクイズフォーマー容器等が挙げられる。ポンプフォーマー容器とは、手押しポンプの圧力により容器本体内の内容物を泡状に吐出させる泡吐出容器である。スクイズフォーマー容器とは、可撓性を有する容器本体を押圧することにより容器本体内の内容物を泡状に吐出させる泡吐出容器である。内容物を泡状で吐出させる容器として、好ましくはポンプフォーマー容器が挙げられる。
[使用方法]
本発明の液体義歯洗浄剤組成物の洗浄対象となる義歯は、総義歯又は部分床義歯(部分入れ歯)のいずれであってもよい。
本発明の液体義歯洗浄剤組成物を用いて義歯を洗浄するには、本発明の液体義歯洗浄剤組成物を義歯に接触させてばよい。具体的には、内容物を泡状に吐出させる泡吐出容器を用いて本発明の液体義歯洗浄剤組成物を泡状にして義歯に接触させる方法;本発明の液体義歯洗浄剤組成物を撹拌等の手段により泡立てて義歯に接触させる方法;本発明の液体義歯洗浄剤組成物を液状のままで義歯を浸漬させる方法等が挙げられる。本発明の液体義歯洗浄剤組成物を義歯に接触させる時間については、義歯の汚れの程度等に応じて適宜設定すればよいが、例えば、1分間程度以上、好ましくは1~5分間程度が挙げられる。また、義歯の洗浄中には、必要に応じてブラシ等の洗浄具で義歯を擦り洗いしてもよい。
以下の実施例を示し、本発明を具体的に説明する。但し、本発明はこれらに限定されない。
試験例1:除菌効果の評価
表1に示す液体義歯洗浄剤組成物を調製した。得られた液体義歯洗浄剤組成物は、いずれも調製直後に析出物は認められなかった。
得られた液体義歯洗浄剤組成物について、以下に記載する方法で除菌効果を評価した。カンジダ菌(Candida albicans)(NBRC1594)をPDA培地(ポテトデキストロース寒天培地)で培養し、培養菌体を無菌的に採取して、O.D.600が0.70~0.75になるように生理食塩水で希釈して菌液を調製した。得られた菌液1mlと液体義歯洗浄剤組成物又は滅菌蒸留水1mlとを混合して室温で1分間静置し、その後、SCDLP培地(レシチン及びポリソルベート80含有ソイビーン・カゼイン・ダイジェスト培地)30mlを加え、サンプル液を得た。次いで、得られたサンプル液を適切に希釈し、GPLP寒天培地(レシチン及びポリソルベート80含有グルコースペプトン観点培地)上に塗抹し、培養後、形成されたコロニーをカウントした。コロニー数と希釈倍率から、各サンプル液中のカンジダ菌の菌数を求め、以下の式に従って、除菌率を算出した。
Figure 2023049567000001
結果を表1に示す。比較例1、3及び4の結果から、モノテルペン(メントール又はカルボン)は単独では除菌効果を示さないことが確認された。また、モノテルペン(メントール又はカルボン)を含まず、安息香酸を含む場合(比較例2)には、安息香酸及びモノテルペンの双方を含まない場合(比較例1)に比べて、除菌率の向上は認められるものの、除菌率が97%には達していなかった。これに対して、安息香酸とモノテルペン(メントール又はカルボン)を組み合わせて含む場合(実施例1~8)には、略100%の除菌率が認められ、除菌効果が飛躍的に向上していた。なお、実施例1~8及び比較例1~4において、グリセリンを含まない組成変更を行って同様の手法で除菌効果を評価したところ、グリセリンの有無によって除菌効果は殆ど影響を受けないことが確認された。
Figure 2023049567000002
試験例2:保存安定性の評価
前記実施例1~8の液体義歯洗浄剤組成物について、保存安定性を評価した。具体的には、調製直後の各液体義歯洗浄剤組成物10mlを透明ガラス容器に充填して密封し、-20℃で12時間保持した後に5℃まで昇温させて12時間保持することを1サイクルとする低温サイクル試験を合計10日間(10サイクル)行った。低温サイクル試験後の液体義歯洗浄剤組成物の外観を観察し、析出物の有無を評価した。
結果を表2に示す。この結果から、安息香酸とモノテルペン(メントール又はカルボン)に加えて、ジプロピレングリコールを含有させた場合には、低温サイクル試験後でも析出物の生成を抑制できており、優れた保存安定性を備え得ることが明らかとなった。
Figure 2023049567000003

Claims (6)

  1. 安息香酸、及びモノテルペンを含有する、液体義歯洗浄剤組成物。
  2. 更に、界面活性剤を含有する、請求項1に記載の液体義歯洗浄剤組成物。
  3. 更に、ジプロピレングリコールを含有する、請求項1又は2に記載の液体義歯洗浄剤組成物。
  4. 前記モノテルペンが、メントール及び/又はカルボンである、請求項1~3のいずれかに記載の液体義歯洗浄剤組成物。
  5. 内容物を泡状で吐出させる容器に収容される、請求項1~4のいずれかに記載の液体義歯洗浄剤組成物。
  6. 請求項1~5のいずれかに記載の液体義歯洗浄剤組成物を用いて義歯を洗浄する、義歯の洗浄方法。
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