JP2023049228A - 工作機械用装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カメラなどの高機能デバイスを有する工作機械に着脱可能な工作機械用装置を円滑に動作させることを可能にする。【解決手段】工作機械用装置は、工作機械の取付部に着脱可能に取り付けられる工作機械用装置であって、OSの起動処理を行うプロセッサと、所定の機能を備える機能部において、OS上で動作するアプリケーションからの指示を受け付ける機能部と、プロセッサと機能部とに向けて電力を送るシステム電源部と、を備える。【選択図】図7

Description

この発明は、工作機械に着脱可能な工作機械用装置等に関する。
工作機械には、工具を主軸に取り付けワークを加工する機械、複数の工具をタレットに取り付けワークを回転させて加工する機械、材料をレーザで溶かしながら加工する付加加工の機械、これらを複合的に備えた複合加工機などがある。
近年、加工だけではなく、工作機械にカメラを取り付け、ワークを観察するなど工作機械で実行できる機能が増えている。これらの機能を実現するために、工作機械に着脱可能な工作機械用装置の開発が行われている(特許文献1)。
特許第6656707号公報
特許文献1では、工作機械に着脱可能な工作機械用装置として工作機械用カメラが開示されている。このような工作機械用装置の内蔵カメラなどの機能は高度化しており、その機能を発揮させるための制御も単純ではない。したがって、カメラなどの高機能デバイスを動作させるとともに、その高機能デバイスを制御する手段を動作させる必要がある。
また、特許文献1では、工作機械用カメラ内にバッテリを内蔵しているため、工作機械用カメラが大型化しやすいという課題がある。これに対して、工作機械の工具を取り付ける取付部を介して電力供給を受けるようにすれば、工作機械用装置を小型化することができる。ただし、その方式では、工作機械用装置を工作機械に装着する都度、起動しなければならないことになる。
ワークを加工し、その加工結果を計測する手順を繰り返すことを考えれば、工作機械用装置の起動に要する時間は短い方がよい。起動時間が短ければ、全体の工程が早く終わるからである。そのため、起動の動作を含めて、工作機械用装置のカメラなどの高機能デバイスとその制御手段の動作を円滑に行う仕組みが求められる。
そこで、本発明は、請求項に記載の装置等を提供するものである。
本発明によれば、カメラなどの高機能デバイスを有する工作機械に着脱可能な工作機械用装置を円滑に動作させることが可能になる。
工作機械に着脱可能かつ回転可能な工作機械用装置の一例の斜視図である。 主軸と工作機械用装置の取り付け機構および回転機構に関する断面図である。 工作機械用装置内の配線、電気部品および光学部品に関する断面図である。 工作システムの形態1の構成図である。 工作システムの形態2の構成図である。 工作機械用装置の起動に要する時間の概要を示す図である。 電気回路基板の構成図である。 電源ON直後の電力の流れを示す図である。 組み込みプログラムの構成図である。 ソフトウェア起動後の電力の流れと信号の流れを示す図である。 カメラへの電力供給を停止するときの電力の流れと信号の流れを示す図である。 変形例1における電気回路基板の構成図である。 変形例2における電気回路基板の構成図である。 工作機械の外観図である。
以下に、図面を参照して実施形態に係る工作機械に着脱可能かつ回転可能な工作機械用装置および工作機械について説明する。以下の説明では、同一の構成について、同一の符号を付して説明する。
図1は、工作機械に着脱可能かつ回転可能な工作機械用装置600の一例の斜視図である。
(工作機械用装置600の概要)
工作機械用装置600は、工作機械の取付部に着脱可能かつ回転可能に取り付けられて、上述のように所定機能を発揮する装置である。この例における工作機械用装置600は、工作機械に装着されてワークの撮像に使用される画像プローブである。工作機械用装置600は、後述するように工作機械とコネクタで電気的に接続されるので、有線による給電および通信が可能である。
工作機械用装置600は、取付部である主軸側にシャンク202を有する。シャンク202を工作機械であるマシニングセンタの主軸106に嵌めることによって、工作機械用装置600が主軸100に取り付けられる。取り付け方法は、工具の場合と同様である。工作機械の工具交換装置が把持部204をつかんで、工作機械用装置600を移動させ、主軸106に取り付けることも可能である。
(主軸100の概要)
主軸100は、工作機械用装置600が取り付けられる「工作機械の取付部」の例である。工作機械がターニングセンタの場合には、タレットが「工作機械の取付部」に相当する。タレットに工作機械用装置600を取り付けて、ワークを撮像するようにしてもよい。また、複合加工機において、工作機械用装置600を取り付けるようにしてもよい。いずれの場合も、工作機械用装置600は、「工作機械の取付部」に着脱可能かつ回転可能に取り付けられる。
(機能ユニット400の概要)
工作機械用装置600は、取付部に取り付けられた際の取り付け側と反対の反対側に機能ユニット400を備える。機能ユニット400は、所定機能を発揮させる機能部が内蔵されている。機能部は、所定機能(例えば、撮像、タッチ計測、レーザスキャンなど)を実行可能な部のことである。この例における工作機械用装置600の場合には、カメラが内蔵されている。なお、工作機械用装置600は、図1で示されていない連結部を有するが、連結部については図2に関連して後述する。
主軸106が回転軸を中心として0度から360度の範囲で回転すると、一緒に、シャンク部200、連結部300、機能ユニット400とが回転し、固定部500は回転しない。これにより、機能ユニット400は、光軸を中心として0度から360度の範囲で向きを変えることができる。つまり、0度から360度の範囲で向きを変えて撮像できる。なお、主軸106の回転軸は、円柱形の主軸106における中心線である。機能ユニット400の光軸は、主軸106の回転軸の延長線と一致する。
(固定部500の概要)
工作機械用装置600は、固定部500を備える。固定部500は、主軸100(「工作機械の取付部」の例)に対して固定して取り付けられる。したがって、主軸106が回転したときに、固定部500は、シャンク部200と連結部300とを有する回転部601と一緒には回転しない。固定部500の円筒部502は、回転部601が回転できるように支持するハウジングとして機能する。そのため、固定部500は、回転部601の回転軸に沿ってみた場合に、回転部601を囲むように配置されている。
(係止ブロック108の概要)
主軸100の固定部500は、円筒部502の側面から突き出た延長部508を有する。延長部508は、主軸100の前カバー102から突き出た係止ブロック108に係止される(係わり合わせて止められる)。係止ブロック108は、主軸100において回転しない部材である。係止ブロック108を、固定部、非回転部あるいは係止部と言ってもよい。延長部508と係止ブロック108によって、固定部500の共回りが阻止される。つまり、固定部500は、主軸100(「工作機械の取付部」の例)に対して固定して取り付けられる。係止の手段については、図2に関連して説明する。
また、係止ブロック108と延長部508には、電気的な接点手段が設けられる。この接点手段によって、信号線および電力線が確保される。接点手段については、図2に関連して説明する。なお、この例における通信および電力供給は、PoE(Power over Ethernet)の規格に従うものとする。PoEには、Ethernetをベースとして、電力の供給を行える仕様が定められている。Ethernetとは、有線LAN(Local Area Network)の標準の一種である。
(回転部位と非回転部位)
回転可能な部位と回転しない部位について整理しておく。主軸106の回転に伴って、工作機械用装置600のシャンク202と把持部204と機能ユニット400は、回転する。また、後述する工作機械用装置600の連結部(図2参照)も回転する。シャンク202と把持部204と連結部と機能ユニット400のそれぞれ回転軸は、主軸106の回転軸の延長線と一致する。一方、工作機械の前カバー102とハウジング104と係止ブロック108、工作機械用装置600の固定部500(円筒部502と延長部508)は、回転しない。
図2は、主軸100と工作機械用装置600の取り付け機構および回転機構に関する断面図である。
主に、取り付け機構および回転機構を示し、電気的な構成および光学的な構成については省略している。工作機械用装置600内の配線、電気部品および光学部品などについては、図3に関連して後述する。
(主軸100の構成)
主軸106は、ハウジング104によって回転可能に支持され、サーボモーターの駆動によって回転する。前カバー102は、主軸100の前端部に設けられ、ハウジング104を覆っている。主軸106の前端は、前カバー102の穴から出ている。サーボモーターで主軸106を所定の回転角度に回転させることによって、機能ユニット400を所定の回転角度に合わせることができる。
(回転部601)
工作機械用装置600は、シャンク部200と連結部300からなる回転部601を備える。回転部601は、主軸100(「工作機械の取付部」の例)に対して回転可能に取り付けられる。また、回転部601には、機能ユニット400が取り付けられている。したがって、機能ユニット400は、回転部601の回転とともに回転部601の回転方向と同じ方向に回転する。
具体的には、シャンク部200は、主軸106に固定されるシャンク202と工具交換装置につかまれる把持部204を備えている。連結部300は、工具ホルダ取付ボルト302によってシャンク部200に固定されている。連結部300は、固定部500の内側で、回転するように支持されている。
機能ユニット400は、ボルト402によって連結部300に固定されている。したがって、機能ユニット400は、回転部601に対して着脱可能である。ボルト402よる固定方法以外の方法として、メカ機構のはめ込み機構によって機能ユニット400を着脱できるようにしてもよい。なお、連結部300は、機能ユニット400と接する面に第3コネクタ340を有し、機能ユニット400は、第3コネクタ340と対峙する位置に第4コネクタ440を有する。機能ユニット400を連結部300に固定すると、第3コネクタ340と第4コネクタ440が接合する。第3コネクタ340と第4コネクタ440は、いずれもEthernet用のコネクタである。第3コネクタ340と第4コネクタ440として、スプリングコネクタを用いてもよい。但し、接点パーツは、この例に限定されない。
(固定部500)
工作機械用装置600は、円筒部502と延長部508からなる固定部500を備える。固定部500の円筒部502は、第1ベアリング504と第2ベアリング506によって、連結部300を回転可能に支持する。つまり、円筒部502は、機械要素として、回転する連結部300を収容するハウジングに相当する。
固定部500の延長部508には、円筒形の位置決め部510が設けられている。位置決め部510は、主軸100の係止ブロック108に形成されている非回転部位110にはまり、装着時のガイドの役割を果たすと共に、固定部500が回転しないように固定する。また、係止ブロック108は、延長部508と接する面に第1コネクタ120を有し、延長部508は、第1コネクタ120と対峙する位置に第2コネクタ520を有し、位置決め部510を非回転部位110に挿入すると、第1コネクタ120と第2コネクタ520が接合する。第2コネクタ520は、主軸100から電気を受ける。第1コネクタ120と第2コネクタ520は、いずれもEthernet用のコネクタである。第1コネクタ120と第2コネクタ520として、スプリングコネクタを用いてもよい。但し、接点パーツは、この例に限定されない。
主軸106が回転すると、回転部601(シャンク部200と連結部300)と機能ユニット400が一体として回転するが、係止ブロック108に係止されている固定部500は、回転しない。
図3は、工作機械用装置600内の配線、電気部品および光学部品に関する断面図である。
(配線の概要)
Ethernetによる通信およびPoEによる給電のための配線として、EthernetケーブルとEthernetコネクタが使用される。EthernetケーブルとEthernetコネクタの仕様は、規格として定められている。上述したように、第1コネクタ120、第2コネクタ520、第3コネクタ340および第4コネクタ440は、いずれもEthernet用のコネクタであって、Ethernetケーブルに接続している。第1コネクタ120、第2コネクタ520、第3コネクタ340および第4コネクタ440として、スプリングコネクタを用いてもよい。但し、接点パーツは、この例に限定されない。
本実施形態の第2コネクタ520は、8本の接点ピンを備えたオスのコネクタである。第1コネクタ120は、8個の接点穴を備えたメスのコネクタである。工作機械用装置600が工具交換装置によって主軸100に近づけられるとき、第2コネクタ520と第1コネクタ120は、各接点ピンが各接点穴にはまるように接近する。工作機械用装置600が主軸100に装着されると、第2コネクタ520と第1コネクタ120は連結する。ここでは、8ピンのコネクタの例を示すが、9以上のピン数のコネクタを用いてもよいし、7以下のピン数のコネクタを用いてもよい。Ethernet通信及びPoEは、最低限4線で実現可能であるので、4以上のピン数のコネクタを採用することができる。たとえば、4ピンのコネクタを用いてもよい。
工作機械側の第1コネクタ120がメスのコネクタであれば、金屑などの異物が引っ掛かりにくいという面がある。ただし、オスとメスの関係が逆でもよい。つまり、第2コネクタ520が、8個の接点穴を備えたメスのコネクタであり、第1コネクタ120が、8本の接点ピンを備えたオスのコネクタであってもよい。接点ピンと接点穴は、電力端子と通信端子の機能を備える。
第3コネクタ340と第4コネクタ440は、どちらがオスでどちらがメスでもよい。但し、接点ピンと接点穴の数は、第1コネクタ120および第2コネクタ520と同様である。また、接点ピンと接点穴は、電力端子と通信端子の機能を備える。
この配線によって、主軸100と機能ユニット400が電気的に接続することになる。主軸100は、PoEにおける給電機器である。PoEにおける給電機器を、PSE(Power sourcing equipment)という。機能ユニット400は、PoEにおける受電機器である。PoEにおける受電機器を、PD(Powered device)という。
Ethernetケーブル122は、係止ブロック108の内部を通って第1コネクタ120に接続している。第1コネクタ120と接合する第2コネクタ520に接続するEthernetケーブル522は、配線路524、ケーブル収容部526を通って連結部300の内部へつながる。
(ケーブル収容部526)
固定部500は、ケーブル収容部526を備える。ケーブル収容部526は、第2コネクタ520と電気回路基板444を結ぶ配線の経路中にある。ケーブル収容部526は、固定部500における回転部601との境に回転部601の回転軸を中心とする環状空間を形成する。ケーブル収容部526は、複数周巻かれたEthernetケーブル522を収容する。Ethernetケーブル522の複数の周回に、余裕も持たせている。つまり、ケーブル収容部526では、回転部601の回転角に応じて、複数周巻かれたケーブル522の形状を変えられるように、隙間が開けられている。
(巻付部304)
連結部300は、掴持部306を有する巻付部304を備える。ケーブル収容部526から連結部300の内部へつながるEthernetケーブル522の途中箇所が、連結部300の掴持部306に掴持される(つかんだ状態で保持される)。掴持部306は、ケーブル収容部526と一体の環状空間を形成する巻付部304内に設けられており、回転部601の一部として回転する。これにより、掴持部306は、Ethernetケーブル522の途中箇所を円状に移動させるように働く。掴持部306に固定されているEthernetケーブル522の先は、巻付部304から前方向につながる配線路324を通って、連結部300の端面に設けられた第3コネクタ340に接続している。
第3コネクタ340と接合する第4コネクタ440に接続しているEthernetケーブル442は、配線路424を通って電気回路基板444につながる。Ethernetケーブル442に含まれる各伝送線は、電気回路基板444内の電源通信分離回路(図7参照)に接続する。
(光学部品)
機能ユニット400は、光学部品として、カメラ446とレンズ448を有する。カメラ446は、受光を映像化するイメージセンサ(例えば、CMOS)を備え、撮像する機能を有する。カメラ446は、所定の機能を備える機能部において、OS上で動作するアプリケーションからの指示を受け付ける機能部の例である。OS上で動作するアプリケーションからの指示については、後述する。レンズ448は、たとえばテレセントリックレンズである。機能ユニット400の先端には、ボルト452によってレンズカバー450が取り付けられている。機能ユニット400には、さらに同軸落射照明454とリング照明456が設けられている。同軸落射照明454とリング照明456のいずれか一方または両方が撮像の際に発光する。電気回路基板444、カメラ446、レンズ448、同軸落射照明454、リング照明456は、PoEで供給される電力によって動作する。このように、機能ユニット400の一例としては、撮像素子(CMOS)とレンズとを含むカメラユニットである。
(工作システム)
図4は、工作システムの形態1の構成図である。
工作機械用装置600を用いた工作システムの構成について説明する。工作機械800は、加工部820、工具交換装置850、PLC(Programmable Logic Controller)860および数値制御装置880を有する。加工部820は、ワークの加工を行う。加工部820は、工具あるいは工作機械用装置600が取り付けられる取付部822と、軸を回転させるサーボモーターなどの駆動部824とを含む。工作機械800がマシニングセンタの場合、主軸100が取付部822に相当し、主軸100を回転させるサーボモーターが駆動部824に相当する。マシニングセンタの駆動部824は、工作機械用装置600が取り付けられた取付部822(主軸100)を移動させる動作も行う。工作機械800がターニングセンタの場合、タレットが取付部822に相当し、ワークを取り付けられた回転軸を回転させるサーボモーターの他に、タレットを移動させる駆動部824を有する。ターニングセンタの駆動部824は、工作機械用装置600が取り付けられた取付部822(タレット)を移動させる動作を行う。数値制御装置880は、NCプログラムを実行して、NCプログラムで指定されたコードに従って工作機械800の加工部820を動作させる。また、数値制御装置880は、NCプログラムの実行過程で、工具や工作機械用装置600の交換指示なども行う。加工部820は、取付部822に取り付けられる多数の工具および工作機械用装置600を収納可能なツールマガジンを含む。
取付部822に取り付けられている工具や工作機械用装置600を交換する場合に、数値制御装置880は、PLC860に工具交換の指令を送る。PLC860は、工具交換の指令を受けると、その指令に従って工具交換装置850を制御して、主軸100に装着されている工具と工具交換装置850のツールマガジンに格納されている工具を交換させる。この例で、工作機械用装置600は工具と同様に、工具交換装置850によって取付部822に装着されあるいは取り外される。
情報処理装置700は、工作機械800と通信線を介して接続している。さらに、情報処理装置700は、工作機械用装置600と通信可能である。有線通信を行う場合には、取付部822の内部を通る通信線によって、情報処理装置700と工作機械用装置600が接続される。情報処理装置700と工作機械用装置600の間で、無線LANなどの無線通信を行うようにしてもよい。工作機械用装置600からの撮像画像は、取付部822から情報処理装置700に有線通信で送信される。または、工作機械用装置600からの撮像画像は、情報処理装置700に無線通信で送信されてもよい。
図5は、工作システムの形態2の構成図である。
情報処理装置700は、工作機械800内に設けられてもよい。情報処理装置700は、工作機械800に付属する操作盤でもよい。
(工作機械用装置600の起動時間)
工作機械用装置600は、取付部822に装着されてから、電力の供給を受けて起動の動作を開始する。たとえば、ワークの加工結果を撮像して計測するために、工具交換装置850で自動的に工作機械用装置600を装着する場合、あるいは手動で工具交換装置850を装着する場合に、工作機械用装置600の起動に要する時間を短くして、撮像と計測のサイクルタイムを少しでも短くすることが望まれる。
図6は、工作機械用装置600の起動に要する時間の概要を示す図である。
工作機械用装置600の起動時間は、CPUで動作するソフトウェアの起動時間とカメラ446の起動時間を含む。従来の方式では、ソフトウェアを起動させた後に、ソフトウェア制御でカメラ446の電源をONにして、カメラ446を起動させるようになっている。基本的に、カメラ446の電源をソフトウェアで制御する考え方を取っているからである。ソフトウェアでカメラ446の電源を制御すれば、カメラ446を使用しない間に電源をOFFにして電力消費を抑えることができる。また、カメラ446の動作が不調になったときに、カメラ446の電源を一旦切って、再起動させることによって、カメラ446を復旧させることができる。
図6の上段に、従来方式による起動の時間を示す。先にソフトウェアが起動される。ソフトウェアの起動時間の大半は、OSの起動時間である。OSが、たとえばLinux(登録商標)であれば、ソフトウェアの起動におよそ20秒かかる。その後に、ソフトウェアが制御して、カメラ446の電源をONにしてカメラ446が起動する。カメラ446の起動が開始されるのは、電力供給が開始されてからおよそ20秒後である。カメラ446の電源がONになってから、カメラ446の起動が完了するまでにおよそ1秒かかる。したがって、工作機械用装置600の起動時間は、全体としておよそ21秒かかることになる。
工作機械用装置600の起動時間の短縮のために、2つの改善策を提案する。まず、1つ目の改善策として、リアルタイムOSを採用する。リアルタイムOSは、Linuxのような汎用OSに比べて機能的には限定されるが、その分プログラムサイズが小さく起動時間が短い。リアルタイムOSであれば、起動時間を0.5秒程度に短縮できる。リアルタイムOSとしては、たとえばITRON(Industrial TRON)が想定される。リアルタイムOSは、タスクの優先度に応じてタスクの動作時間を割り当てる方式を採用している。汎用OSはラウンドロビン方式であり、タスクへの時間割り当ての仕方でリアルタイムOSと異なる。図6の中段に示すように、リアルタイムOSを使用すれば、ソフトウェアの起動がおよそ0.5秒で済み、電力供給の開始から0.5秒後にカメラ446を起動できるようになる。工作機械用装置600の起動時間は、全体としておよそ1.5秒に縮まる。
2つ目の改善策として、ハードウェアの制御でカメラ446の電源をONにしてカメラ446を起動させるようにする。カメラ446は、所定の電力を得ると自動的に起動を開始する仕組みになっている。したがって、ソフトウェアの指示が無くても、カメラ446の電源をONにすれば起動を開始できる。図6の下段に示すように、CPUがソフトウェアを起動させている間に、並行してカメラ446を起動させる。このようにすれば、電力供給の開始時点からカメラ446を起動できる。工作機械用装置600の起動時間は、全体としておよそ1秒になる。ソフトウェア起動の完了を待たずにカメラ446の起動を開始できるようにする。なお、ソフトウェアが起動した後は、ソフトウェアでカメラ446の電源を制御できる仕組みも設ける。つまり、ソフトウェアによるカメラ446の電源制御機能も持たせる。
(電気回路基板444の構成)
図7は、電気回路基板444の構成図である。
この図では、電源用の電流を流す電源線を太線で示し、通信用の信号電流を流す信号線を細線で示している。電源通信分離回路480は、Ethernetケーブル442と連結している。Ethernetケーブル442に含まれる導線の本数は、上述したEthernetコネクタにおけるピン数と一致する。この例では、導線の本数は8本であるが、9本以上でもよいし、7本以下でもよい。たとえば、4本でもよい。電源通信分離回路480は、PoEの規格に従って、電源用の電流とEthernet通信用の信号電流とを分ける。電源通信分離回路480は、PDモジュールともよばれる。
電源用の48Vの電流は、システム電源部482へ送られる。システム電源部482は、電力を使用する電気回路又は電気装置に合わせた電圧に変換する電圧変換回路である。この例では、メイン回路470の電源となる電流と、カメラ446の電源となる電流を供給する。メイン回路470の電源は、CPU472の電源になる。カメラ446の電源は、5Vである。このように、システム電源部482は、プロセッサの例であるCPU472と、機能部の例であるカメラ446に向けて電力を送る。
カメラ446の伝送インターフェースとして、USB(Universal Serial Bus)を使用するものとする。カメラ446の電源となる電流は、スイッチIC484を介してカメラ446のVBUS端子(電源端子)に流れる。スイッチIC484は、5Vの電源電流を通電させ、あるいは切断させるスイッチとして動作する。ENABLE端子に入力される制御信号がHighであれば、スイッチIC484はONになり、IN端子とOUT端子を接続して、電源電流を通電させる。反対に、ENABLE端子に入力される制御信号がLowであれば、スイッチIC484はOFFになり、IN端子とOUT端子を接続させず、電源電流を遮断させる。カメラ446は、VBUS端子で電源電流による5Vの電圧を検出すると、自動的に起動動作を開始する。つまり、カメラ446を例とする機能部は、電力を受けると起動動作を開始する。カメラ446のGND端子は、基準電位を得る。カメラ446は、所定の機能を備える機能部において、OS上で動作するアプリケーションからの指示を受け付ける機能部の例である。具体的には、カメラ446は、撮像機能を備える。また、カメラ446は、OS上で動作するアプリケーションからの撮像指示を受けて、ワークなどの撮像を行う。
電源通信分離回路480から送出されるEthernet通信用の信号は、イーサネット物理層回路486を介してMII信号として、CPU472に伝送される。CPU472から外部装置(たとえば、情報処理装置700)に出力される信号についても、逆の流れでイーサネット物理層回路486を介して電源通信分離回路480から送り出される。つまり、電源通信分離回路480とイーサネット物理層回路486によって、CPU472は外部装置(たとえば、情報処理装置700)と双方向の通信を行うことができる。
メイン回路470は、CPU472とメモリ474を含む。メモリ474は、たとえばROM(Read Only Memory)を用いた不揮発性記憶領域と、たとえばRAM(Random Access Memory)を用いた揮発性記憶領域を含む。CPU472は、メモリ474の不揮発性記憶領域に記憶されているソフトウェア(以下、「組み込みプログラム」という)を実行する。組み込みプログラムについては、図9に関連して後述する。CPU472は、メイン回路470の電源が得られると、メモリ474に記憶されているソフトウェアの起動処理を行う。メイン回路470に電力が与えられソフトウェアの起動処理が行われるとき、同時にカメラ446への電力供給が行われる。つまり、システム電源部482は、OS(リアルタイムOS)の起動処理と並行して機能部(カメラ446)へ電力を供給する。
CPU472は、D-とD+の信号線を介してカメラ446と接続している。D-とD+の信号線を使用して、CPU472はカメラ446へ撮影などの指示を送り、カメラ446から撮像画像のデータを受け取る。撮像画像のデータは、一旦メモリ474に蓄えられ、イーサネット物理層回路486と電源通信分離回路480を介して外部装置(たとえば、情報処理装置700)へ送られる。
以下で、動作の段階を追って電力の流れと信号の流れについて説明する。
(電源ON直後)
図8は、電源ON直後の電力の流れを示す図である。
工作機械用装置600が取付部822に装着されて電力を得られるようになると、システム電源がONになる。具体的には、システム電源部482は、電源通信分離回路480から電力を受けて、カメラ446用の電力とメイン回路470用の電力を供給する。メイン回路470用の電力が供給されると、CPU472は、ソフトウェアの起動を開始する。つまり、CPU472を例とするプロセッサは、システム電源部482から電力を受けるとOS(リアルタイムOS)の起動処理を行う。
この段階で、CPU472は、スイッチIC484のENABLE端子への制御信号を出さない。プルアップ抵抗488の働きによりENABLE端子にHighの制御信号が入力される。したがって、スイッチIC484がONになり、スイッチIC484のIN端子に入力されるカメラ446用の電源電流がOUT端子から出力され、カメラ446のVBUS端子に入力される。そして、カメラ446は、自動的に起動を開始する。つまり、システム電源部482は、OS(リアルタイムOS)の起動処理と並行してカメラ446(機能部の例)へ電力を供給し、カメラ446(機能部の例)は、電力を受けると起動動作を開始する。
(組み込みプログラム)
図9は、組み込みプログラムの構成図である。
ここで、ソフトウェアの起動によって実行可能となる組み込みプログラムについて説明する。組み込みプログラムは、メモリ474に記憶されており、CPU472で実行される。最下層のハードウェア900より上位にあるブートローダー902、OS904、デバイスドライバ906、ミドルウェア908およびアプリケーション910が、組み込みプログラムに相当する。組み込みプログラムはいずれもメモリ474の不揮発性記憶領域に記憶されている。したがって、組み込みプログラムは、電力が無くても消えずに保持される。
CPU472がOS904を起動するときに、ブートローダー902の処理が行われる。ブートローダー902は、OS904をメモリ474の揮発性記憶領域にロードする。OS904は、たとえばITRONなどのリアルタイムOSである。OS904のロードとともに、デバイスドライバ906もメモリ474の揮発性記憶領域にロードされる。デバイスドライバ906は、たとえば、USBドライバ、LANドライバおよびUART(Universal Asynchronous Receiver/Transmitter)ドライバなどである。OS904の起動が完了すると、ミドルウェア908とアプリケーション910の実行が可能になる。ミドルウェア908は、OS904の起動完了後に起動され、メモリ474の揮発性記憶領域にロードされる。ミドルウェア908は、たとえばTCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)の制御ソフトウェアやWebサーバ/クライアント機能モジュールなどである。さらに、アプリケーション910も起動され、メモリ474の揮発性記憶領域にロードされる。アプリケーション910は、たとえば、常駐する遠隔撮影のエージェントである。アプリケーション910は、OS904、デバイスドライバ906およびミドルウェア908と連携して動作する。
アプリケーション910は、外部装置(たとえば、情報処理装置700)からコマンドを受けて処理を行う。アプリケーション910は、主に撮像処理と画像送信処理を担う。遠隔操作による撮影であるので、汎用のデジタルカメラのようなシャッタの操作は必要ない。また、汎用のデジタルカメラとは異なり、外部装置(たとえば、情報処理装置700)へ撮像画像を送信するようになっている。情報処理装置700は、アプリケーション910による遠隔撮像の機能を利用して、ワークや切屑の撮像画像を得ることが可能となる。これらの組み込みプログラムによって、高速起動、高信頼性、セキュリティ対応や拡張性などを実現する。
(ソフトウェア起動後)
図10は、ソフトウェア起動後の電力の流れと信号の流れを示す図である。
ソフトウェアの起動が完了すると、組み込みプログラムの動作が可能になる。アプリケーション910の処理によって、CPU472は、情報処理装置700とカメラ446との通信を行える状態になる。情報処理装置700から撮像コマンドを受ければ、CPU472は、アプリケーション910の処理によって、カメラ446に撮像を指示する。所定の機能として撮影機能を備えるカメラ446(機能部の例)に、OS904上で動作するアプリケーション910から撮像指示が送られると、カメラ446は撮像指示を受けて撮影を行う。CPU472は、アプリケーション910の処理によって、カメラ446から撮像画像のデータを取得して、メモリ474に蓄える。そして、CPU472は、アプリケーション910の処理によって、撮像画像のデータを外部装置(たとえば、情報処理装置700)へ送信する。このとき、カメラ446が正常に動作していれば、CPU472は、スイッチIC484のENABLE端子への制御信号を操作しない。したがって、プルアップ抵抗488の働きによりENABLE端子へ制御信号はHighのままで、カメラ446への電力供給が継続される。
(カメラへの電力供給停止)
図11は、カメラへの電力供給を停止するときの電力の流れと信号の流れを示す図である。
カメラ446が正常に動作しなくなった場合、たとえばカメラから応答がなくなった場合に、CPU472は、アプリケーション910の処理によって、一旦カメラ446への電源を切る。つまり、カメラ446への電力供給が停止される。具体的には、CPU472は、スイッチIC484のENABLE端子へLowの制御信号を送る。これにより、スイッチIC484がOFFとなり、カメラ446への電源電流が流れなくなる。
カメラ446への電源を切ってから数秒程度待って、CPU472は、アプリケーション910の処理によって、カメラ446への電力供給を再開させる。具体的には、CPU472は、スイッチIC484のENABLE端子へHighの制御信号を送る。これにより、スイッチIC484がONとなり、カメラ446への電源電流が流れる。カメラ446(機能部の例)は、電力を受けると起動動作を開始する。このように、電源再投入でカメラ446を再起動させることによって、カメラ446が正常に動作するように復旧させることができる。
これまでの説明のように、起動時間などの待ち時間を短縮できるため、その時間に使用すべきエネルギーが削減され省エネにもなる。
[変形例1]
図12は、変形例1における電気回路基板444の構成図である。
実施形態では、Ethernetケーブルを介して外部から電力を得る例を示したが、バッテリ490の電力を利用するようにしてもよい。工作機械用装置600は、システム電源部482に接続するバッテリ490を備える。システム電源部482は、バッテリ490から得られる電圧を変換して、カメラ446用の電源電圧とメイン回路470用の電源電圧を生成する。そして、システム電源部482は、CPU472(プロセッサの例)とカメラ446(機能部の例)とに向けて電力を送る。
実施形態の場合と同様に、CPU472(プロセッサの例)は、システム電源部482から電力を受けるとOS(リアルタイムOS)の起動処理を行う。システム電源部482は、OS(リアルタイムOS)の起動処理と並行してカメラ446(機能部の例)へ電力を供給し、カメラ446は、電力を受けると起動動作を開始する。
[変形例2]
図13は、変形例2における電気回路基板444の構成図である。
実施形態におけるEthernetケーブルとEthernetコネクタ(第1コネクタ120~第4コネクタ440)に代えて、電源ケーブル492と電源コネクタを用いて、外部電源から電力を得るようにしてもよい。工作機械用装置600のシステム電源部482は、電源ケーブル492と接続する。システム電源部482は、電源ケーブル492と電源コネクタを介して外部電源から得られる電圧を変換して、カメラ446用の電源電圧とメイン回路470用の電源電圧を生成する。外部電源が交流であれば、システム電源部482は、入力した交流を直流に変換して出力する。そして、システム電源部482は、CPU472(プロセッサの例)とカメラ446(機能部の例)とに向けて電力を送る。
実施形態の場合と同様に、CPU472(プロセッサの例)は、システム電源部482から電力を受けるとOS(リアルタイムOS)の起動処理を行う。システム電源部482は、OS(リアルタイムOS)の起動処理と並行してカメラ446(機能部の例)へ電力を供給し、カメラ446は、電力を受けると起動動作を開始する。
[その他の変形例]
機能部は、カメラ446以外の装置、たとえばレーザースキャナやマイクなどでもよい。また、機能部における通信および電力の伝送インターフェースは、USB以外の伝送インターフェースであってもよい。
図14は、工作機械の外観図である。
工作機械は、正面に開閉可能なドアを有する。この図は、ドアが開いている状態を示している。工作機械は、操作盤を含む。また、工作機械には、外部装置(情報処理装置700の一形態)が接続されている。情報処理装置700は、図示した外部装置の態様に限らない。操作盤が、情報処理装置700を兼ねてもよい。工作機械に外部装置(情報処理装置700の一形態)を接続する形態は、一例である。工作機械内に情報処理装置700の機能が含まれる形態であってもよい。
ドアを開けて工具交換ができる。加工途中で、撮像装置でワークを撮像することができ、撮像画像からワークのエッジや面を特徴点として抽出する使い方がある。たとえば、ドアを閉めた状態で加工を一時停止し、ドアを開けることなく撮像装置でワークを撮像してもよい。さらに、その後に扉を開けることなく、操作盤で工具の補正値を修正し、加工を再開させることができる。また、操作盤で工具の補正値を修正するだけでなく、工具の回転数なども変更することが可能である。
なお、本発明は上記実施形態や変形例に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。上記実施形態や変形例に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより種々の発明を形成してもよい。また、上記実施形態や変形例に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。
100 主軸、102 前カバー、104 ハウジング、106 主軸、108 係止ブロック、110 非回転部位、120 第1コネクタ、122 Ethernetケーブル、200 シャンク部、202 シャンク、204 把持部、300 連結部、302 工具ホルダ取付ボルト、304 巻付部、306 掴持部、324 配線路、340 第3コネクタ、400 機能ユニット、402 ボルト、424 配線路、440 第4コネクタ、442 Ethernetケーブル、444 電気回路基板、446 カメラ、448 レンズ、450 レンズカバー、452 ボルト、454 同軸落射照明、456 リング照明、470 メイン回路、472 CPU、474 メモリ、480 電源通信分離回路、482 システム電源部、484 スイッチIC、486 イーサネット物理層回路、488 プルアップ抵抗、490 バッテリ、492 電源ケーブル、500 固定部、502 円筒部、504 第1ベアリング、506 第2ベアリング、508 延長部、510 位置決め部、520 第2コネクタ、522 Ethernetケーブル、524 配線路、526 ケーブル収容部、600 工作機械用装置、601 回転部、700 情報処理装置、800 工作機械、820 加工部、822 取付部、824 駆動部、850 工具交換装置、860 PLC、880 数値制御装置、900 ハードウェア、902 ブートローダー、904 OS、906 デバイスドライバ、908 ミドルウェア、910 アプリケーション

Claims (3)

  1. 工作機械の取付部に着脱可能に取り付けられる工作機械用装置であって、
    OSの起動処理を行うプロセッサと、
    所定の機能を備える機能部において、前記OS上で動作するアプリケーションからの指示を受け付ける機能部と、
    前記プロセッサと前記機能部とに向けて電力を送るシステム電源部と、を備える、工作機械用装置。
  2. 前記OSは、リアルタイムOSであって、
    前記プロセッサは、前記システム電源部から前記電力を受けると前記リアルタイムOSの起動処理を行う、請求項1に記載の工作機械用装置。
  3. 前記システム電源部は、前記リアルタイムOSの前記起動処理と並行して前記機能部へ前記電力を供給し、
    前記機能部は、前記電力を受けると起動動作を開始する、請求項2に記載の工作機械用装置。
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