JP2023048775A - 電源装置および判定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】寒冷地域においても、第2電源によるバックアップが可能か否かを正確に判定することができる電源装置および判定方法を提供する。【解決手段】実施形態に係る電源装置は、記憶部と、判定部とを備える。記憶部は、第1電源が異常のときにバックアップする第2電源のセル抵抗値が第1のセル抵抗値であった場合にバックアップ可能か否かの判定に使用する第1の特性情報と、第2電源のセル抵抗値が第1のセル抵抗値より小さい第2の抵抗値であった場合にバックアップ可能か否かの判定に使用する第2の特性情報とを記憶する。判定部は、第2電源のセル抵抗が第2のセル抵抗未満の場合は、第2の特性情報に基づきバックアップ可否判定を行い、第2電源のセル抵抗が第2のセル抵抗以上の場合は、第1の特性情報に基づきバックアップ可否判定を行う。【選択図】図1

Description

開示の実施形態は、電源装置および判定方法に関する。
冗長電源システムとして、自動運転時に第1電源の異常が発生した場合、第2電源によって電力を供給し、FOP(フェイルオペレーション)を実施する必要がある。そのため、第2電源によるバックアップが可能か否かを事前に判定しておくことが安全上望ましい。
バックアップが可能か否かを判定する方法として、第2電源の電池のSOC(State Of Charge)と温度とによって定まる電力が必要電力以上あるか否かによって、バックアップが可能か否かを判定する判定方法がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2020-156228号公報
しかしながら、例えば、寒冷地域では温暖地域よりも電池の劣化が進みづらいにも関わらず、地域に関係なくバックアップが可能か否かの判定に同じ判定基準が使用されているため、電池が劣化していなくても、バックアップ不可と誤判定されることがある。
実施形態の一態様は、上記に鑑みてなされたものであって、寒冷地域においても、第2電源によるバックアップが可能か否かを正確に判定することができる電源装置および判定方法を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る電源装置は、記憶部と、判定部とを備える。記憶部は、第1電源が異常のときにバックアップする第2電源のセル抵抗値が第1のセル抵抗値であった場合にバックアップ可能か否かの判定に使用する第1の特性情報と、前記第2電源のセル抵抗値が前記第1のセル抵抗値より小さい第2のセル抵抗値であった場合にバックアップ可能か否かの判定に使用する第2の特性情報とを記憶する。判定部は、前記第2電源のセル抵抗値が前記第2のセル抵抗値未満の場合は、前記第2の特性情報に基づきバックアップ可否判定を行い、前記第2電源のセル抵抗値が前記第2のセル抵抗値以上の場合は、前記第1の特性情報に基づきバックアップ可否判定を行う。
実施形態の一態様に係る電源装置および判定方法は、寒冷地域においても、第2電源によるバックアップが可能か否かを正確に判定することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態に係る電源装置の構成例を示す説明図である。 図2は、実施形態に係る電源装置の動作例を示す説明図である。 図3は、実施形態に係る電源装置の動作例を示す説明図である。 図4は、実施形態に係る電源装置の動作例を示す説明図である。 図5は、実施形態に係る電源装置の動作例を示す説明図である。 図6は、実施形態に係る電源装置の動作例を示す説明図である。 図7は、実施形態に係る第1特性情報および第2特性情報の適用期間の一例を示す説明図である。 図8は、実施形態に係る第1特性情報の説明図である。 図9は、実施形態に係る第2特性情報の説明図である。 図10は、実施形態に係る判定部が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、電源装置および電源制御方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。以下では、自動運転機能を備える車両に搭載されて負荷へ電力を供給する電源装置を例に挙げて説明するが、実施形態に係る電源装置は、自動運転機能を備えていない車両に搭載されてもよい。
また、以下では、電源装置が搭載される車両が電気自動車またはハイブリット自動車である場合について説明するが、電源装置が搭載される車両は、内燃機関によって走行するエンジン自動車であってもよい。
なお、実施形態に係る電源装置は、第1電源と第2電源とを備え、第1電源に電源失陥が発生した場合に、第2電源によって第1電源をバックアップする任意の装置に搭載されてもよい。
[1.電源装置の構成]
図1は、実施形態に係る電源装置の構成例を示す説明図である。図1に示すように、実施形態に係る電源装置1は、第1電源10と、第1負荷101と、一般負荷102と、第2負荷103と、自動運転制御装置100とに接続される。電源装置1は、第1電源10の電力を第1負荷101および一般負荷102に供給する第1系統110と、後述する第2電源20の電力を第2負荷103に供給する第2系統120とを備える。
第1負荷101は、自動運転用の負荷を含む。例えば、第1負荷101は、自動運転中に動作するステアリングモータ、電動ブレーキ装置、車載カメラ、およびレーダ等を含む。一般負荷102は、例えば、ディスプレイ、エアコン、オーディオ、ビデオ、および各種ライト等を含む。
第2負荷103は、第1負荷101と同様の機能を備える。第2負荷103は、例えば、ステアリングモータ、電動ブレーキ装置、車載カメラ、およびレーダ等の自動運転中に動作する装置を含む。第1負荷101、一般負荷102、および第2負荷103は、電源装置1から供給される電力によって動作する。自動運転制御装置100は、第1負荷101または第2負荷103を動作させて、車両を自動運転制御する装置である。
第1電源10は、DC/DCコンバータ(以下、「DC/DC11」と記載する)と、鉛バッテリ(以下、「PbB12」と記載する)とを含む。なお、第1電源10の電池は、PbB12以外の任意の2次電池であってもよい。
DC/DC11は、発電機と、PbB12よりも電圧が高い高圧バッテリとに接続され、発電機および高圧バッテリの電圧を降圧して第1系統110に出力する。発電機は、例えば、走行する車両の運動エネルギーを電気に変換して発電するオルタネータである。高圧バッテリは、例えば、電気自動車やハイブリット自動車に搭載される車両駆動用のバッテリである。
なお、第1電源10は、エンジン自動車に搭載される場合、DC/DC11の代わりにオルタネータ(発電機)が設けられる。DC/DC11は、PbB12の充電、第1負荷101および一般負荷102への電力供給、第2負荷103への電力供給、および後述する第2電源20の充電を行う。
電源装置1は、第2電源20と、系統間スイッチ41と、電池用スイッチ42と、バイパススイッチ43と、制御部3と、第1電圧センサ51と、第2電圧センサ52と、DC/DC53と、記憶部6とを備える。第2電源20は、第1電源10による電力供給ができなくなった場合のバックアップ用電源である。
第2電源20は、リチウムイオンバッテリ(以下、「LiB21」と記載する)を備える。なお、第2電源20の電池は、LiB21以外の任意の2次電池であってもよい。また、第2電源20は、LiB21の温度を検出して制御部3に出力する温度センサと、LiB21の電圧を検出して制御部3に出力する電圧センサと、LiB21から出力される電流およびLiB21に入力される電流を検出して制御部3に出力する電流センサとを備える。
系統間スイッチ41は、第1系統110と第2系統120とを接続する系統間ライン130に設けられ、第1系統110と第2系統120とを接続および切断可能なスイッチである。電池用スイッチ42は、LiB21を第2系統120に接続および切断可能なスイッチであり、具体的には、電池用スイッチ42は、LiB21とバイパススイッチ43およびDC/DC53とを接続および切断可能なスイッチである。
バイパススイッチ43は、電池用スイッチ42と第2系統120とを接続および切断可能なスイッチである。DC/DC53は、バイパススイッチ43と並列に接続され、LiB21から出力される電圧およびLiB21へ入力される電圧を調整する。
第1電圧センサ51は、第1系統110に設けられ、第1系統110の電圧を検出し、検出結果を制御部3に出力する。第2電圧センサ52は、第2系統120に設けられ、第2系統120の電圧を検出し、検出結果を制御部3に出力する。
制御部3は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。なお、制御部3は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアで構成されてもよい。
制御部3は、CPUがROMに記憶されたプログラムを、RAMを作業領域として使用して実行することにより、電源装置1の動作を制御する。制御部3は、第1電圧センサ51および第2電圧センサ52から入力される検出結果に基づいて、第1系統110または第2系統120の地絡を検出する。制御部3による地絡の検出方法の具体例については、後述する。
制御部3は、第1系統110または第2系統120の地絡を検出した場合、その旨を自動運転制御装置100に通知する。なお、制御部3は、第1系統110または第2系統120の地絡を検出した場合、自動運転が不可能な状態である旨を自動運転制御装置100に通知してもよい。また、制御部3は、第1系統110または第2系統120の地絡を検出していない場合、自動運転が可能な状態である旨を自動運転制御装置100に通知してもよい。
制御部3は、第1系統110に地絡等の電源失陥が発生した場合には、系統間スイッチ41を遮断し、電池用スイッチ42およびバイパススイッチ43を導通して、第2電源20から第2負荷103に電力を供給する。また、制御部3は、第2系統120に地絡等の電源失陥が発生した場合には、系統間スイッチ41を遮断し、電池用スイッチ42を遮断した状態で、第1電源10から第1負荷101および一般負荷102に電力を供給する。
これにより、電源装置1は、自動運転中にいずれか一方の系統が地絡しても、他方の系統を使用し、自動運転制御装置100によって車両を安全な場所まで退避走行させて停車させることができる。
このように、制御部3は、第1電源10が異常のときに、第2電源20によってバックアップを行うが、例えば、第2電源20のLiB21の性能が劣化すると、正常にバックアップを行うことができない。
このため、制御部3は、第2電源20によるバックアップが可能か否かの判定(以下、「バックアップ可否判定」という場合がある)を行う判定部31を備える。判定部31は、第2電源20からライン22を介して取得するLiB21の温度と、LiB21の電圧および入出力電流に基づき算出するLiB21のSOC(State Of Charge)とに基づいて、バックアップ可否判定を行う。
ここで、バックアップ可否判定の方法として、第2電源20の電池のSOCと温度とによって定まる第2電源20の電力が必要電力以上あるか否かによって、バックアップが可能か否かを判定する方法がある。一方で、LiB21は、比較的低温の環境下では、高温の環境下に比べて劣化速度が遅いことが知られている。
このため、LiB21のSOCと温度とに基づいてバックアップ可否判定を行う場合に、例えば、比較的高温な温暖地域を想定した判定基準をもとに判定すると、寒冷地域ではバックアップ可能であるにも関わらすバックアップ不可能と誤判定される恐れがある。
そこで、電源装置1は、第2電源20の劣化が進みやすい温暖地域を想定した第1の特性情報61と、第2電源20の劣化が進みにくい寒冷地域を想定した第2の特性情報62とを記憶する記憶部6を備える。
第1の特性情報61は、第2電源20のセル抵抗値が第1のセル抵抗値であった場合にバックアップ可能か否かの判定に使用する情報である。第2の特性情報62は、第2電源20のセル抵抗値が第1のセル抵抗値より小さい第2の抵抗値であった場合にバックアップ可能か否かの判定に使用する情報である。
第1の抵抗値は、例えば、LiB21がEOL(End Of Life:電池寿命)に達したときのセル抵抗値(以下、「EOLセル抵抗値」という場合がある)である。第2の抵抗値は、例えば、LiB21がBOL(Biginning Of Life:新品)のときのセル抵抗値(以下、「BOLセル抵抗値」という場合がある)と、EOLに達したときのセル抵抗値との中間値(以下、「中間セル抵抗値」という場合がある)となるセル抵抗値である。なお、第1の抵抗値および第2の抵抗値は、これに限定されるものではなく、第1の抵抗値が第2の抵抗値よりも高ければ、上記例示したセル抵抗値以外の値であってもよい。
そして、判定部31は、第2電源20のセル抵抗値が第2のセル抵抗値未満の場合は、第2の特性情報に基づきバックアップ可否判定を行い、第2電源20のセル抵抗値が第2のセル抵抗値以上の場合は、第1の特性情報に基づきバックアップ可否判定を行う。
これにより、電源装置1は、例えば、寒冷地域において劣化が進んでおらず、セル抵抗値がBOLセル抵抗値以上、中間抵抗値未満の第2電源20については、第2の特性情報に基づく判定により、正確にバックアップ可否判定を行うことができる。
また、電源装置1は、例えば、寒冷地域か温帯地域かに関わらず、劣化が進みセル抵抗値が中間抵抗値以上になった第2電源20については、第1の特性情報に基づく判定により、正確にバックアップ可否判定を行うことができる。
[2.電源装置の通常時動作]
制御部3は、第1系統110および第2系統120に地絡が発生していない通常時には、図2に示すように、電池用スイッチ42を遮断し、バイパススイッチ43を導通した状態で系統間スイッチ41を導通し、第1電源10から第1負荷101、一般負荷102、および第2負荷103に電力を供給する。
[3.電源装置の地絡発生時動作]
次に、図3~図5を参照して、電源装置1の地絡発生時動作について説明する。図3に示すように、電源装置1では、例えば、第1系統110で地絡200が発生すると、地絡点に向けて過電流が流れるため、第1電圧センサ51によって検出される第1系統110の電圧が地絡閾値以下になる。
また、電源装置1では、第2系統120で地絡201が発生すると、地絡点に向けて過電流が流れるため、第2電圧センサ52によって検出される第2系統120の電圧が地絡閾値以下になる。
このため、制御部3は、第1電圧センサ51または第2電圧センサ52の少なくともいずれか一方によって検出される電圧が地絡閾値以下になった場合に、電源の異常を検知して系統間スイッチ41を遮断し、電池用スイッチ42を導通する。このとき、制御部3は、第1系統110または第2系統120に地絡が発生したと仮判定する。
その後、制御部3は、第1電圧センサ51によって検出される電圧が所定時間以上地絡閾値以下であり、第2電圧センサ52によって検出される電圧が所定時間以内に地絡閾値を超えるまで復帰した場合、第1系統110に地絡200が発生したと本判定する。
そして、図4に示すように、制御部3は、第2電源20から第2負荷103に電力を供給し、その旨を自動運転制御装置100に通知する。これにより、自動運転制御装置100は、第2電源20から供給される電力によって第2負荷103を動作させて、車両を安全な場所まで退避走行させて停車させることができる。
また、制御部3は、第1系統110または第2系統120に地絡が発生したと仮判定した後、第2電圧センサ52によって検出される電圧が地絡閾値以下であり、第1電圧センサ51によって検出される電圧が所定時間以内に地絡閾値を超えるまで復帰した場合、第2系統120に地絡201が発生したと本判定する。
そして、図5に示すように、制御部3は、電池用スイッチ42を遮断して、第1電源10から第1負荷101に電力を供給し、その旨を自動運転制御装置100に通知する。これにより、自動運転制御装置100は、第1電源10から供給される電力によって第1負荷101を動作させて、車両を安全な場所まで退避走行させて停車させることができる。
また、電源装置1では、地絡200,201ではなく、第1負荷101または一般負荷102が一時的に過負荷状態になった場合に、第1電圧センサ51によって検出される電圧が一時的に地絡閾値以下になることがある。また、電源装置1では、第2負荷103が過負荷状態になった場合に、第2電圧センサ52によって検出される電圧が一時的に地絡閾値以下になることがある。
この場合、電源装置1では、継続的に第1電源10から第1負荷101および一般負荷102に電力が供給され、第2負荷103から第2負荷103に電力が供給される。このため、制御部3は、第1系統110または第2系統120に地絡が発生したと仮判定した後、所定時間が経過する前に第1電圧センサ51および第2電圧センサ52によって検出される電圧が共に地絡閾値を超えるまで復帰すれば、電源に異常がないと本判定する。その後、制御部3は、図2に示した通常動作に復帰させるため、電池用スイッチ42を遮断し、系統間スイッチ41を再導通する。
[4.電源装置の充電動作]
また、電源装置1は、第2電源20のSOCが所定の値(例えば、SOC:80%)を下回った場合、第2電源20のSOCが所定の値まで復帰するように、第2電源20を充電する。この場合、図6に示すように、制御部3は、系統間スイッチ41を導通、バイパススイッチ43を遮断、電池用スイッチ42を導通させた状態で、第1電源10からDC/DC53を介して第2電源20に電力を供給して第2電源20を充電する。
[5.バックアップ可否判定]
次に、図7~図9を参照して、判定部31が行うバックアップ可否判定について説明する。図7は、実施形態に係る第1特性情報および第2特性情報の適用期間の一例を示す説明図である。図8は、実施形態に係る第1特性情報の説明図である。図9は、実施形態に係る第2特性情報の説明図である。
図7に示すように、LiB21のセル抵抗値は、時間の経過および使用に伴い、LiB21の劣化状態がBOLからEOLへ向かうにつれて高くなる。また、LiB21のセル抵抗値は、LiB21が備える各電池セルの個体差によって、ばらつきがある。また、LiB21のセル抵抗値演算値にも、判定部31が備える演算回路の個体差によって、ばらつきがある。
ここで、例えば、セル抵抗値演算値の演算誤差下限値に基づいて、バックアップ可否判定を行うと、判定の結果、バックアップ可となっていても、実際のセル抵抗値がEOLセル抵抗値に達していてバックアップ不可能であるおそれがある。そこで、判定部31は、安全性を考慮して、セル抵抗値の演算誤差上限値に基づいて、バックアップ可否判定を行う。セル抵抗値の演算誤差上限値は、例えば、セル抵抗値演算値に対して予め定めた誤差値を加算することで求められる。
具体的には、判定部31は、LiB21のセル抵抗値を算出し、算出したセル抵抗値の演算誤差上限値がEOLセル抵抗値以上であれば、第1の特性情報61および第2の特性情報62を使用することなくバックアップ不可(不可能)と判定する。
これにより、判定部31は、LiB21のセル抵抗値が実際にはEOLセル抵抗値に達していなくても、演算誤差の範囲内でEOLセル抵抗値に近付いている状態のときに、バックアップ不可と判定することによって安全を確保することができる。
また、判定部31は、演算したLiB21のセル抵抗値がEOLセル抵抗値以上であれば、第1の特性情報61および第2の特性情報62を使用することなくバックアップ不可と判定するように構成されてもよい。これにより、判定部31は、セル抵抗値がEOLセル抵抗値に達達する直前までバックアップ可(可能)と判定することで、バックアップ可能な期間を可及的に延長することができる。
また、判定部31は、LiB21のセル抵抗値の演算誤差上限値が中間セル抵抗値以上、EOLセル抵抗値未満の期間には、第1の特性情報61の一例であるEOLセル抵抗マップを使用して、バックアップ可否判定を行う。
また、判定部31は、演算したLiB21のセル抵抗値が中間セル抵抗値以上、EOLセル抵抗値未満の期間に、第1の特性情報61に基づきバックアップ可否判定を行うように構成されてもよい。なお、判定部31は、演算したLiB21のセル抵抗値が中間セル抵抗値以上の期間に、第1の特性情報61に基づきバックアップ可否判定を行うように構成されてもよい。
第1の特性情報61の一例であるEOLセル抵抗マップは、図8に示すように、第2電源20のセル抵抗値が電池寿命に対応するEOLセル抵抗値であった場合に、第2電源20のSOCと第2電源20の温度とによって定まるバックアップ可能領域A1を示すマップ情報である。判定部31は、第2電源20のSOCと第2電源20の温度とがバックアップ可能領域A1内にあればバックアップ可と判定し、バックアップ可能領域A1内になければバックアップ不可と判定する。
このように、判定部31は、第2電源20から取得する第2電源20のSOCおよび第2電源20の温度が、EOLセル抵抗マップにおけるどの位置に対応するかを確認するという簡易な処理によって、正確なバックアップ可否判定を行うことができる。
また、判定部31は、LiB21のセル抵抗値の演算誤差上限値が中間セル抵抗値未満の期間には、第2の特性情報62の一例である中間セル抵抗マップを使用して、バックアップ可否判定を行う。また、判定部31は、演算したLiB21のセル抵抗値が中間セル抵抗値未満の期間に、第2の特性情報62に基づきバックアップ可否判定を行うように構成されてもよい。
第2の特性情報62の一例である中間セル抵抗マップは、図9に示すように、第2電源20のセル抵抗値が電池寿命に対応するEOLセル抵抗値と劣化がないBOL状態の第2電源20のセル抵抗値との間の所定抵抗値(中間セル抵抗値)であった場合に、第2電源20のSOCと第2電源20の温度とによって定まるバックアップ可能領域A1,A2を示すマップ情報である。
中間セル抵抗マップには、EOLセル抵抗マップと同じバックアップ可能領域A1に加えて、さらに低SOC側および低温側に拡張されたバックアップ可能領域A2が設けられる。判定部31は、第2電源20のSOCと第2電源20の温度とがバックアップ可能領域A1,A2内にあればバックアップ可と判定し、バックアップ可能領域A1,A2内になければバックアップ不可と判定する。
このため、判定部31は、温暖地域であれば第2電源SOCおよび温度がバックアップ可能領域A1からわずかに外れる(低い)状態でも、寒冷地域ではバックアップ可能な状態でありバックアップ可能領域A2に含まれていれば、バックアップ可と判定する。これにより、判定部31は、寒冷地域においても、第2電源20によるバックアップが可能か否かを正確に判定することができる。
[6.制御部が実行する処理]
次に、図10を参照して電源装置1の判定部31が実行する処理について説明する。図10は、実施形態に係る電源装置1の判定部31が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
図10に示すように、判定部31は、起動されると、まずLiB21のセル抵抗を算出し(ステップS101)、セル抵抗値がEOLセル抵抗値よりも小さいか否かを判定する(ステップS102)。判定部31は、セル抵抗値がEOLセル抵抗値以上であると判定した場合(ステップS102,No)、バックアップ不可と判定し(ステップS112)、処理を終了する。
また、判定部31は、セル抵抗値がEOLセル抵抗値よりも小さいと判定した場合(ステップS102,Yes)、セル抵抗値が中間セル抵抗値よりも小さいか否かを判定する(ステップS103)。判定部31は、セル抵抗値が中間セル抵抗値以上であると判定した場合(ステップS103,No)、EOLセル抵抗マップ判定を行い(ステップS108)、LiB21のSOCおよび温度がバックアップ可能領域A1内にあるか否かを判定する(ステップS109)。
判定部31は、LiB21のSOCおよび温度がバックアップ可能領域A1内にないと判定した場合(ステップS109,No)、バックアップ不可と判定し(ステップS111)、処理を終了する。判定部31は、LiB21のSOCおよび温度がバックアップ可能領域A1内にあると判定した場合(109,Yes)、バックアップ可と判定し(ステップS110)、処理を終了する。
また、判定部31は、セル抵抗値が中間セル抵抗値よりも小さいと判定した場合(ステップS103,Yes)、中間セル抵抗マップ判定を行い(ステップS104)、LiB21のSOCおよび温度がバックアップ可能領域A1,A2内にあるか否かを判定する(ステップS105)。
判定部31は、LiB21のSOCおよび温度がバックアップ可能領域A1,A2内にないと判定した場合(ステップS105,No)、バックアップ不可と判定し(ステップS107)、処理を終了する。判定部31は、LiB21のSOCおよび温度がバックアップ可能領域A1,A2内にあると判定した場合(105,Yes)、バックアップ可と判定し(ステップS106)、処理を終了する。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 電源装置
10 第1電源
11 DC/DC
12 PbB
20 第2電源
21 LiB
22 ライン
3 制御部
31 判定部
41 系統間スイッチ
42 電池用スイッチ
43 バイパススイッチ
51 第1電圧センサ
52 第2電圧センサ
53 DC/DC
6 記憶部
61 第1の特性情報
62 第2の特性情報
100 自動運転制御装置
101 第1負荷
102 一般負荷
103 第2負荷
110 第1系統
120 第2系統
A1,A2 バックアップ可能領域

Claims (5)

  1. 第1電源が異常のときにバックアップする第2電源のセル抵抗値が第1のセル抵抗値であった場合にバックアップ可能か否かの判定に使用する第1の特性情報と、前記第2電源のセル抵抗値が前記第1のセル抵抗値より小さい第2のセル抵抗値であった場合にバックアップ可能か否かの判定に使用する第2の特性情報とを記憶する記憶部と、
    前記第2電源のセル抵抗値が前記第2のセル抵抗値未満の場合は、前記第2の特性情報に基づきバックアップ可否判定を行い、前記第2電源のセル抵抗値が前記第2のセル抵抗値以上の場合は、前記第1の特性情報に基づきバックアップ可否判定を行う判定部と
    を備えることを特徴とする電源装置。
  2. 前記第1の特性情報は、
    前記第2電源のセル抵抗値が電池寿命に対応するセル抵抗値であった場合に、前記第2電源のSOC(State Of Charge)と前記第2電源の温度とによって定まるバックアップ可能領域を示すマップ情報であり、
    前記判定部は、
    前記第2電源のSOCと前記第2電源の温度とが前記バックアップ可能領域内にあればバックアップ可能と判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記第2の特性情報は、
    前記第2電源のセル抵抗値が電池寿命に対応するセル抵抗値と劣化がない状態の前記第2電源のセル抵抗値との間の所定抵抗値であった場合に、前記第2電源のSOCと前記第2電源の温度とによって定まるバックアップ可能領域を示すマップ情報であり、
    前記判定部は、
    前記第2電源のSOCと前記第2電源の温度とが前記バックアップ可能領域内にあればバックアップ可能と判定する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電源装置。
  4. 前記判定部は、
    前記第2電源のセル抵抗値が、電池寿命に対応するセル抵抗値以上である場合は、前記第1の特性情報および前記第2の特性情報を使用することなくバックアップ不可能と判定する
    ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一つに記載の電源装置。
  5. 第1電源が異常のときにバックアップする第2電源のセル抵抗値が第1のセル抵抗値であった場合にバックアップ可能か否かの判定に使用する第1の特性情報と、前記第2電源のセル抵抗値が前記第1のセル抵抗値より小さい第2のセル抵抗値であった場合にバックアップ可能か否かの判定に使用する第2の特性情報とを記憶部に記憶する記憶工程と、
    前記第2電源のセル抵抗値が前記第2のセル抵抗値未満の場合は、前記第2の特性情報に基づきバックアップ可否判定を行い、前記第2電源のセル抵抗値が前記第2のセル抵抗値以上の場合は、前記第1の特性情報に基づきバックアップ可否判定を行う判定工程と
    を含むことを特徴とする判定方法。
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