JP2023005293A - 電源制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】第2系統の地絡が解消してから、第2負荷へ必要十分な電力を供給するまでに掛かる時間を短縮する電源制御装置を提供する。【解決手段】電源制御装置1は、第1電源の電力10を第1負荷101、102に供給する第1系統110と、第2電源20の電力を第2負荷103に供給する第2系統120と、第1系統および第2系統を接続する接続経路130に設けられ、第1系統および第2系統を接続および切断可能な系統間スイッチ41と、第2電源から第2負荷に微弱電流を供給する供給回路53と、第1系統または第2系統の地絡を検出すると系統間スイッチを遮断し、第2系統の地絡が継続している場合は、供給回路を介して第2負荷に微弱電流を供給する制御部3と、を備える。【選択図】図1
Description
開示の実施形態は、電源制御装置に関する。
従来、車両の自動運転による走行中に地絡などの電源失陥が発生しても、安全な場所まで退避走行させて停車させることができるように、第1電源と第2電源とを備え、一方の電源系統に地絡が発生した場合に、他方の電源系統によって自動運転用の車載機器(負荷)へ電力を供給する冗長電源システムがある(例えば、特許文献1参照)。
冗長電源システムは、自動運転用の第1負荷に接続される第1系統と、第1負荷と同一の機能を備える第2負荷に接続される第2系統と、第1系統および第2系統間を接続切断可能な系統間スイッチとを備える。
冗長電源システムは、通常時には、系統間スイッチを接続して第1電源から第1負荷および第2負荷へ電力を供給する。そして、冗長電源システムは、第1系統に地絡が発生した場合には、系統間スイッチを遮断して第2電源から第2負荷へ電力を供給し、第2系統に地絡が発生した場合には、系統間スイッチを遮断して第1電源から第1負荷へ電力を供給する。
かかる冗長電源システムでは、第2系統で地絡が発生し、系統間スイッチを遮断した後に、第2系統の地絡が解消する場合がある。かかる場合、重畳電源システムは、系統間スイッチを再導通させて、第1電源から第1負荷および第2負荷へ電力を供給する通常状態に復帰する。
しかしながら、重畳電源システムは、第2系統の地絡が解消してから、第2負荷へ必要十分な電力を供給するまでに時間が掛かるという問題がある。
実施形態の一態様は、上記に鑑みてなされたものであって、第2系統の地絡が解消してから、第2負荷へ必要十分な電力を供給するまでに掛かる時間を短縮することができる電源制御装置を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る電源制御装置は、第1系統と、第2系統と、系統間スイッチと、供給回路と、制御部とを備える。第1系統は、第1電源の電力を第1負荷に供給する。第2系統は、第2電源の電力を第2負荷に供給する。系統間スイッチは、前記第1系統および前記第2系統を接続する接続経路に設けられ、前記第1系統および前記第2系統を接続および切断可能である。供給回路は、前記第2電源から前記第2負荷に微弱電流を供給する。制御部は、前記第1系統または前記第2系統の地絡を検出すると前記系統間スイッチを遮断し、前記第2系統の地絡が継続している場合は、前記供給回路を介して第2負荷に微弱電流を供給する。
実施形態の一態様に係る電源制御装置は、第2系統の地絡が解消してから、第2負荷へ必要十分な電力を供給するまでに掛かる時間を短縮することができる。
以下、添付図面を参照して、電源制御装置の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。以下では、自動運転機能を備える車両に搭載されて負荷へ電力を供給する電源制御装置を例に挙げて説明するが、実施形態に係る電源制御装置は、自動運転機能を備えていない車両に搭載されてもよい。
また、以下では、電源制御装置が搭載される車両が電気自動車またはハイブリット自動車である場合について説明するが、電源制御装置が搭載される車両は、内燃機関によって走行するエンジン自動車であってもよい。
なお、実施形態に係る電源制御装置は、第1電源と第2電源とを備え、第1電源および第2電源のいずれか一方の電源系統に電源失陥が発生した場合に、他方の電源系統によってバックアップする任意の装置に搭載されてもよい。
[1.電源制御装置の構成]
図1は、実施形態に係る電源制御装置の構成例を示す説明図である。図1に示すように、実施形態に係る電源制御装置1は、第1電源10と、第1負荷101と、一般負荷102と、第2負荷103と、自動運転制御装置100とに接続される。電源制御装置1は、第1電源10の電力を第1負荷101および一般負荷102に供給する第1系統110と、後述する第2電源20の電力を第2負荷103に供給する第2系統120とを備える。
図1は、実施形態に係る電源制御装置の構成例を示す説明図である。図1に示すように、実施形態に係る電源制御装置1は、第1電源10と、第1負荷101と、一般負荷102と、第2負荷103と、自動運転制御装置100とに接続される。電源制御装置1は、第1電源10の電力を第1負荷101および一般負荷102に供給する第1系統110と、後述する第2電源20の電力を第2負荷103に供給する第2系統120とを備える。
第1負荷101は、自動運転用の負荷を含む。例えば、第1負荷101は、自動運転中に動作するステアリングモータ、電動ブレーキ装置、車載カメラ、およびレーダ等を含む。一般負荷102は、例えば、ディスプレイ、エアコン、オーディオ、ビデオ、および各種ライト等を含む。
第2負荷103は、第1負荷101と同様の機能を備える。第2負荷103は、例えば、ステアリングモータ、電動ブレーキ装置、車載カメラ、およびレーダ等の自動運転中に動作する装置を含む。第1負荷101、一般負荷102、および第2負荷103は、電源制御装置1から供給される電力によって動作する。自動運転制御装置100は、第1負荷101または第2負荷103を動作させて、車両を自動運転制御する装置である。
第1電源10は、DC/DCコンバータ(以下、「DC/DC11」と記載する)と、鉛バッテリ(以下、「PbB12」と記載する)とを含む。なお、第1電源10の電池は、PbB12以外の任意の2次電池であってもよい。
DC/DC11は、発電機と、PbB12よりも電圧が高い高圧バッテリとに接続され、発電機および高圧バッテリの電圧を降圧して第1系統110に出力する。発電機は、例えば、走行する車両の運動エネルギーを電気に変換して発電するオルタネータである。高圧バッテリは、例えば、電気自動車やハイブリット自動車に搭載される車両駆動用のバッテリである。
なお、第1電源10は、エンジン自動車に搭載される場合、DC/DC11の代わりにオルタネータ(発電機)が設けられる。DC/DC11は、PbB12の充電、第1負荷101および一般負荷102への電力供給、第2負荷103への電力供給、および後述する第2電源20の充電を行う。
電源制御装置1は、第2電源20と、系統間スイッチ41と、電池用スイッチ42と、バックアップスイッチ43と、制御部3と、第1電圧センサ51と、第2電圧センサ52と、供給回路53とを備える。第2電源20は、第1電源10による電力供給ができなくなった場合のバックアップ用電源である。第2電源20は、リチウムイオンバッテリ(以下、「LiB21」と記載する)を備える。なお、第2電源20の電池は、LiB21以外の任意の2次電池であってもよい。
系統間スイッチ41は、第1系統110と第2系統120とを接続する接続経路130に設けられ、第1系統110と第2系統120とを接続および切断可能なスイッチである。電池用スイッチ42は、LiB21と第2系統120とを接続および切断可能なスイッチである。具体的には、電池用スイッチ42は、LiB21とバックアップスイッチ43および供給回路53とを接続および切断可能なスイッチである。
バックアップスイッチ43は、電池用スイッチ42と第2系統120とを接続および切断可能なスイッチである。供給回路53は、バックアップスイッチ43と並列に接続され、LiB21から出力される電流および電圧と、LiB21へ入力される電流および電圧とを調整する。
供給回路53は、例えば、DC/DCなどの降圧回路であり、LiB21から出力される電流量を低減して第2系統120へ供給する。これにより、供給回路53は、第2電源20から第2系統120に適切に調整した微弱電流を供給することができる。供給回路53は、制御部3によって動作制御される。
なお、供給回路53は、DC/DCに限定されるものではなく、抵抗であってもよい。これにより、供給回路53は、安価かつ簡易な構成によって、第2電源20から第2系統120に適切に調整した微弱電流を供給することができる。
第1電圧センサ51は、第1系統110に設けられ、第1系統110の電圧を検出し、検出結果を制御部3に出力する。第2電圧センサ52は、第2系統120に設けられ、第2系統120の電圧を検出し、検出結果を制御部3に出力する。
制御部3は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。なお、制御部3は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアで構成されてもよい。
制御部3は、CPUがROMに記憶されたプログラムを、RAMを作業領域として使用して実行することにより、電源制御装置1の動作を制御する。制御部3は、第1電圧センサ51および第2電圧センサ52から入力される検出結果に基づいて、第1系統110または第2系統120の地絡を検出する。制御部3による地絡の検出方法の具体例については、後述する。
制御部3は、第1系統110または第2系統120の地絡を検出した場合、その旨を自動運転制御装置100に通知する。なお、制御部3は、第1系統110または第2系統120の地絡を検出した場合、自動運転が不可能な状態である旨を自動運転制御装置100に通知してもよい。また、制御部3は、第1系統110または第2系統120の地絡を検出していない場合、自動運転が可能な状態である旨を自動運転制御装置100に通知してもよい。
制御部3は、第1系統110に地絡等の電源失陥が発生した場合には、系統間スイッチ41を遮断し、電池用スイッチ42およびバックアップスイッチ43を導通して、第2電源20から第2負荷103に電力を供給する。また、制御部3は、第2系統120に地絡等の電源失陥が発生した場合には、系統間スイッチ41を遮断し、電池用スイッチ42を遮断した状態で、第1電源10から第1負荷101および一般負荷102に電力を供給する。
これにより、電源制御装置1は、自動運転中にいずれか一方の系統が地絡しても、他方の系統を使用し、自動運転制御装置100によって車両を安全な場所まで退避走行させて停車させることができる。次に、図2~図6を参照し、電源制御装置1の動作について説明する。
[2.電源制御装置の通常時動作]
制御部3は、第1系統110および第2系統120に地絡が発生していない通常時には、図2に示すように、電池用スイッチ42を遮断し、バックアップスイッチ43を導通した状態で系統間スイッチ41を導通し、第1電源10から第1負荷101、一般負荷102、および第2負荷103に電力を供給する。
制御部3は、第1系統110および第2系統120に地絡が発生していない通常時には、図2に示すように、電池用スイッチ42を遮断し、バックアップスイッチ43を導通した状態で系統間スイッチ41を導通し、第1電源10から第1負荷101、一般負荷102、および第2負荷103に電力を供給する。
[3.電源制御装置の地絡発生時動作]
次に、図3~図6を参照して、電源制御装置1の地絡発生時動作について説明する。図3に示すように、電源制御装置1では、例えば、第1系統110で地絡200が発生した場合、または、第2系統120で地絡201が発生した場合、地絡点に向けて過電流が流れるため、第1電圧センサ51および第2電圧センサ52によって検出される電圧が地絡閾値以下になる。
次に、図3~図6を参照して、電源制御装置1の地絡発生時動作について説明する。図3に示すように、電源制御装置1では、例えば、第1系統110で地絡200が発生した場合、または、第2系統120で地絡201が発生した場合、地絡点に向けて過電流が流れるため、第1電圧センサ51および第2電圧センサ52によって検出される電圧が地絡閾値以下になる。
このため、制御部3は、第2電圧センサ52によって検出される電圧が地絡閾値以下になった場合に、第1系統110または第2系統120に地絡200,201が発生したと仮判定する。そして、制御部3は、地絡200,201が発生したと仮判定すると、系統間スイッチ41およびバックアップスイッチ43を遮断し、電池用スイッチ42を導通する。
これにより、第1系統110と第2系統120との接続が切断され、第1電源10から第1系統110へ電力が供給され、第2電源20から供給回路53を介して第2系統120へ電力が供給される。このとき、制御部3は、供給回路53を制御して、実際にバックアップを行うときよりも少ない電流を第2系統120に供給させる。これにより、電源制御装置1は、LiB21の放電量を抑制することができる。
なお、第1系統110または第2系統120において地絡200,201が発生した場合、第1電圧センサ51によって検出される電圧も地絡閾値以下になる。このため、制御部3は、第1電圧センサ51または第2電圧センサ52の少なくともいずれか一方によって検出される電圧が地絡閾値以下になった場合に、第1系統110または第2系統120に地絡が発生したと仮判定することもできる。
その後、制御部3は、第1電圧センサ51によって検出される電圧が所定時間以上地絡閾値以下であり、第2電圧センサ52によって検出される電圧が所定時間以内に地絡閾値を超えるまで復帰した場合、第1系統110に地絡200が発生したと本判定する。
この場合、図4に示すように、制御部3は、バックアップスイッチ43を導通し、第2電源20から供給回路53を介さずに第2負荷103に電力を供給し、その旨を自動運転制御装置100に通知する。これにより、自動運転制御装置100は、第2電源20から供給される電力によって第2負荷103を動作させて、車両を安全な場所まで退避走行させて停車させることができる。
また、制御部3は、第1系統110または第2系統120に地絡が発生したと仮判定した後、第2電圧センサ52によって検出される電圧が地絡閾値以下であり、第1電圧センサ51によって検出される電圧が所定時間以内に地絡閾値を超えるまで復帰した場合、第2系統120に地絡201が発生したと本判定する。
この場合、図5に示すように、制御部3は、第1電源10から第1負荷101に電力を供給し、その旨を自動運転制御装置100に通知する。これにより、自動運転制御装置100は、第1電源10から供給される電力によって第1負荷101を動作させて、車両を安全な場所まで退避走行させて停車させることができる。
ここで、一般的な電源制御装置は、第2系統120に地絡201が発生したと本判定した場合、LiB21の放電を防止するために、電池用スイッチ42を遮断する。しかしながら、一般的な電源制御装置は、その後、第2系統120の地絡201が解消し、図2に示す通常時動作に復帰する場合、第2負荷103へ必要十分な電力を供給するまでに時間が掛かるという問題がある。
具体的には、一般的な電源制御装置は、電池用スイッチ42を遮断してから、第2系統120の地絡201が解消し、系統間スイッチ41を導通して通常時動作を開始するまでの間、第2負荷103には一切電力を供給しない。このため、一般的な電源制御装置は、通常時動作を開始してから第2負荷103に供給される電力が徐々に増大して必要十分な電力になるまでに時間が掛かる。
そこで、電源制御装置1の制御部3は、第1系統110または第2系統120の地絡200,201を検出すると系統間スイッチ41を遮断し、第2系統120の地絡201が継続している場合は、供給回路53を介して第2負荷103に微弱電流を供給する。
具体的には、図5に示すように、制御部3は、第2系統120に地絡201が発生したと本判定した後、供給回路53を制御し、地絡系統を判定するときに供給する電流(図3参照)よりも小さな微弱電流を第2電源20から供給回路53を介して第2系統120に供給する。
そして、制御部3は、第2電圧センサ52から電圧の検出結果を取得して第2系統120の地絡201が解消するかどうかを監視する。このとき、電源制御装置1は、地絡201の監視に必要最小限の微弱電流を第2電源20から第2系統に120に供給するので、LiB21の放電量を最小限に抑えることができる。
また、このとき、制御部3は、供給回路53を制御して、間欠的(例えば、数秒に1回)に微弱電流を第2系統120に供給することもできる。これにより、制御部3は、LiB21の放電量をさらに低減することができる。
そして、図6に示すように、第2系統120の地絡が解消すると、第2電圧センサ52によって検出される電圧が回復する。制御部3は、第2電圧センサ52によって検出される電圧が地絡閾値を超えると、第2系統120の地絡201が解消したと判定する。
制御部3は、第2系統120の地絡201が解消すると、系統間スイッチ41およびバックアップスイッチ43を導通し、電池用スイッチ42を遮断して、図2に示す通常時動作の状態に復帰する。
このとき、電源制御装置1は、系統間スイッチ41を導通する前に、微弱電流を第2負荷103に供給しているので、通常時動作の状態に復帰してから、第2負荷103へ必要十分な電力を供給するまでに掛かる時間を短縮することができる。
このように、制御部3は、系統間スイッチ41を遮断した後、第2系統120の地絡201が継続していると判定した場合は、電池用スイッチ42を導通させ、バックアップスイッチ43を遮断して供給回路53を介して第2負荷103に微弱電流を供給させる。
これにより、電源制御装置1は、第2系統120に地絡201が発生した後、地絡201が解消した場合、第2負荷103へ必要十分な電力を供給するまでに掛かる時間を短縮することができる。
また、電源制御装置1では、地絡200,201ではなく、第1負荷101または一般負荷102が一時的に過負荷状態になった場合に、第1電圧センサ51によって検出される電圧が一時的に地絡閾値以下になることがある。また、電源制御装置1では、第2負荷103が一時的に過負荷状態になった場合に、第2電圧センサ52によって検出される電圧が一時的に地絡閾値以下になることがある。
この場合、電源制御装置1では、継続的に第1電源10から第1負荷101および一般負荷102に電力が供給され、第2電源20から供給回路53を介して第2負荷103に電力が供給される。このため、制御部3は、第1系統110または第2系統120に地絡200,201が発生したと仮判定した後、所定時間が経過する前に第1電圧センサ51および第2電圧センサ52によって検出される電圧が共に地絡閾値を超えるまで復帰すれば、一過性の電圧低下であって、電源に異常がないと本判定する。その後、制御部3は、図2に示した通常動作に復帰させるため、電池用スイッチ42を遮断し、系統間スイッチ41およびバックアップスイッチ43を再導通する。
[4.制御部が実行する処理]
次に、図7を参照して実施形態に係る電源制御装置1の制御部3が実行する処理について説明する。図7は、実施形態に係る電源制御装置の制御部が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
次に、図7を参照して実施形態に係る電源制御装置1の制御部3が実行する処理について説明する。図7は、実施形態に係る電源制御装置の制御部が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
制御部3は、通常時動作中に図7に示す処理を繰り返し実行する。具体的には、図7に示すように、制御部3は、まず、地絡が発生したか否かを判定する(ステップS101)。制御部3は、地絡が発生していないと判定した場合(ステップS101,No)、処理を終了して再度ステップS101から処理を開始する。
また、制御部3は、地絡が発生したと判定した場合(ステップS101,Yes)、系統間スイッチ41を遮断し(ステップS102)、電池用スイッチ42を導通し、(ステップS103)、バックアップスイッチ43を遮断する(ステップS104)。そして、制御部3は、供給回路53を制御し、第2電源20から供給回路53を介して第2負荷103に電流を供給する(ステップS105)。
その後、制御部3は、電源系統が正常復帰したか否かを判定する(ステップS106)。制御部3は、正常復帰したと判定した場合(ステップS106,Yes)、処理をステップS110へ移す。また、制御部3は、正常復帰していないと判定した場合(ステップS106,No)、第2系統120の地絡か否かを判定する(ステップS107)。
制御部3は、第2系統の地絡でない、つまり、第1系統110の地絡であると判定した場合(ステップS107,No)、バックアップスイッチ43を導通し(ステップS113)、第2電源20から供給回路53を介さずに直接第2負荷103に電流を供給して処理を終了する。
また、制御部3は、第2系統120の地絡であると判定した場合(ステップS107,Yes)、供給回路53を制御し、第2電源20から供給回路53を介して第2負荷103に微弱電流を供給する(ステップS108)。
その後、制御部3は、第2系統120の地絡が解消したか否かを判定する(ステップS109)。制御部3は、第2系統120の地絡が解消していないと判定した場合(ステップS109,No)、処理をステップS108へ移す。
また、制御部3は、第2系統120の地絡が解消したと判定した場合(ステップS109、Yes)、系統間スイッチ41を導通し(ステップS110)、電池用スイッチ42を遮断し(ステップS111)、バックアップスイッチ43を導通する(ステップS112)。これにより、電源制御装置1は、通常時動作に復帰する。そして、制御部3は、処理を終了して、ステップS101から再度処理を開始する。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 電源制御装置
10 第1電源
11 DC/DC
12 PbB
20 第2電源
21 LiB
3 制御部
41 系統間スイッチ
42 電池用スイッチ
43 バックアップスイッチ
51 第1電圧センサ
52 第2電圧センサ
53 供給回路
100 自動運転制御装置
101 第1負荷
102 一般負荷
103 第2負荷
110 第1系統
120 第2系統
10 第1電源
11 DC/DC
12 PbB
20 第2電源
21 LiB
3 制御部
41 系統間スイッチ
42 電池用スイッチ
43 バックアップスイッチ
51 第1電圧センサ
52 第2電圧センサ
53 供給回路
100 自動運転制御装置
101 第1負荷
102 一般負荷
103 第2負荷
110 第1系統
120 第2系統
Claims (4)
- 第1電源の電力を第1負荷に供給する第1系統と、
第2電源の電力を第2負荷に供給する第2系統と、
前記第1系統および前記第2系統を接続する接続経路に設けられ、前記第1系統および前記第2系統を接続および切断可能な系統間スイッチと、
前記第2電源から前記第2負荷に微弱電流を供給する供給回路と、
前記第1系統または前記第2系統の地絡を検出すると前記系統間スイッチを遮断し、前記第2系統の地絡が継続している場合は、前記供給回路を介して前記第2負荷に微弱電流を供給する制御部と
を備えることを特徴とする電源制御装置。 - 前記第2系統に、前記第2電源を接続および遮断可能な電池用スイッチと、
前記電池用スイッチと前記第2系統との間に設けられる前記供給回路に並列接続されるバックアップスイッチと
を備え、
前記制御部は、
前記系統間スイッチを遮断した後、前記第2系統の地絡が継続していると判定した場合は、前記電池用スイッチを導通させ、前記バックアップスイッチを遮断して前記供給回路を介して前記第2負荷に微弱電流を供給させる
ことを特徴とする請求項1に記載の電源制御装置。 - 前記供給回路は、降圧回路である
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電源制御装置。 - 前記供給回路は、抵抗である
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電源制御装置。
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