JP2023001594A - 電源制御装置および電源制御方法 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023001594000001
【課題】補助電源による主電源のバックアップが可能か否かを正確に診断する電源制御装置及び電源制御方法を提供する。
【解決手段】電源制御装置1は、リチウムイオンバッテリLiB21を備える補助電源20の充電状態と補助電源の温度とに基づいて、補助電源による主電源10のバックアップが可能か否かを判定する第1判定部31と、補助電源の内部抵抗値を算出し、内部抵抗値に基づいて、補助電源の内部抵抗の劣化を判定する第2判定部32と、補助電源の容量劣化率を算出し、容量劣化率に基づいて、補助電源の容量の劣化を判定する第3判定部33と、第1判定部、第2判定部及び第3判定部の判定結果に基づいて、バックアップが可能か否かを診断する診断部34と、を備える。
【選択図】図1

Description

開示の実施形態は、電源制御装置および電源制御方法に関する。
従来、車両の自動運転による走行中に電源失陥が発生しても、安全な場所まで退避走行させて停車させることができるように、主電源と補助電源とを備え、主電源の電源系統に失陥が発生した場合に、補助電源の電源系統によって自動運転用の車載機器(負荷)へ電力を供給してバックアップする冗長電源システムがある(例えば、特許文献1参照)。
冗長電源システムを備える車両は、補助電源による主電源のバックアップが可能か否かの診断が行われ、バックアップが可能と診断されると、自動運転への移行が許可される。
特開2018-182864号公報
しかしながら、補助電源による主電源のバックアップが可能か否かを診断する場合に、補助電源が劣化していると、バックアップが不可能な状態の補助電源をバックアップが可能と誤診断するおそれがある。
実施形態の一態様は、上記に鑑みてなされたものであって、補助電源による主電源のバックアップが可能か否かを正確に診断することができる電源制御装置および電源制御方法を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る電源制御装置は、第1判定部と、第2判定部と、第3判定部と、診断部とを備える。第1判定部は、補助電源の充電状態と前記補助電源の温度とに基づいて、前記補助電源による主電源のバックアップが可能か否かを判定する。第2判定部は、前記補助電源の内部抵抗値を算出し、前記内部抵抗値に基づいて、前記補助電源の内部抵抗の劣化を判定する。第3判定部は、前記補助電源の容量劣化率を算出し、前記容量劣化率に基づいて、前記補助電源の容量の劣化を判定する。診断部は、前記第1判定部、前記第2判定部、および前記第3判定部の判定結果に基づいて、前記バックアップが可能か否かを診断する。
実施形態の一態様に係る電源制御装置および電源制御方法は、補助電源による主電源のバックアップが可能か否かを正確に診断することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態に係る電源制御装置の構成例を示す説明図である。 図2は、実施形態に係る電源制御装置の動作例を示す説明図である。 図3は、実施形態に係る電源制御装置の動作例を示す説明図である。 図4は、実施形態に係る電源制御装置の動作例を示す説明図である。 図5は、実施形態に係る電源制御装置の動作例を示す説明図である。 図6は、実施形態に係る電源制御装置の動作例を示す説明図である。 図7は、実施形態に係る電源制御装置の動作例を示す説明図である。 図8は、実施形態に係るバックアップ可否マップの一例を示す図である。 図9は、実施形態に係るセル抵抗値マップの一例を示す図である。 図10は、実施形態に係る電源制御装置の診断部が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、電源制御装置および電源制御方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。以下では、自動運転機能を備える車両に搭載されて負荷へ電力を供給する電源制御装置を例に挙げて説明するが、実施形態に係る電源制御装置は、自動運転機能を備えていない車両に搭載されてもよい。
また、以下では、電源制御装置が搭載される車両が電気自動車またはハイブリット自動車である場合について説明するが、電源制御装置が搭載される車両は、内燃機関によって走行するエンジン自動車であってもよい。
なお、実施形態に係る電源制御装置は、主電源と補助電源とを備え、主電源に電源失陥が発生した場合に、補助電源によって主電源をバックアップする任意の装置に搭載されてもよい。
[1.電源制御装置の構成]
図1は、実施形態に係る電源制御装置の構成例を示す説明図である。図1に示すように、実施形態に係る電源制御装置1は、主電源10と、第1負荷101と、一般負荷102と、第2負荷103と、自動運転制御装置100とに接続される。電源制御装置1は、主電源10の電力を第1負荷101および一般負荷102に供給する第1系統110と、後述する補助電源20の電力を第2負荷103に供給する第2系統120とを備える。
第1負荷101は、自動運転用の負荷を含む。例えば、第1負荷101は、自動運転中に動作するステアリングモータ、電動ブレーキ装置、車載カメラ、およびレーダ等を含む。一般負荷102は、例えば、ディスプレイ、エアコン、オーディオ、ビデオ、および各種ライト等を含む。
第2負荷103は、第1負荷101と同様の機能を備える。第2負荷103は、例えば、ステアリングモータ、電動ブレーキ装置、車載カメラ、およびレーダ等の自動運転中に動作する装置を含む。第1負荷101、一般負荷102、および第2負荷103は、電源制御装置1から供給される電力によって動作する。自動運転制御装置100は、第1負荷101または第2負荷103を動作させて、車両を自動運転制御する装置である。
主電源10は、DC/DCコンバータ(以下、「DC/DC11」と記載する)と、鉛バッテリ(以下、「PbB12」と記載する)とを含む。なお、主電源10の電池は、PbB12以外の任意の2次電池であってもよい。
DC/DC11は、発電機と、PbB12よりも電圧が高い高圧バッテリとに接続され、発電機および高圧バッテリの電圧を降圧して第1系統110に出力する。発電機は、例えば、走行する車両の運動エネルギーを電気に変換して発電するオルタネータである。高圧バッテリは、例えば、電気自動車やハイブリット自動車に搭載される車両駆動用のバッテリである。
なお、主電源10は、エンジン自動車に搭載される場合、DC/DC11の代わりにオルタネータ(発電機)が設けられる。DC/DC11は、PbB12の充電、第1負荷101および一般負荷102への電力供給、第2負荷103への電力供給、および後述する補助電源20の充電を行う。
電源制御装置1は、補助電源20と、系統間スイッチ41と、電池用スイッチ42と、バイパススイッチ43と、制御部3と、第1電圧センサ51と、第2電圧センサ52と、DC/DC53と、記憶部6とを備える。補助電源20は、主電源10による電力供給ができなくなった場合のバックアップ用電源である。補助電源20は、リチウムイオンバッテリ(以下、「LiB21」と記載する)を備える。なお、補助電源20の電池は、LiB21以外の任意の2次電池であってもよい。
系統間スイッチ41は、第1系統110と第2系統120とを接続する系統間ライン130に設けられ、第1系統110と第2系統120とを接続および切断可能なスイッチである。電池用スイッチ42は、LiB21を第2系統120に接続および切断可能なスイッチであり、具体的には、電池用スイッチ42は、LiB21とバイパススイッチ43およびDC/DC53とを接続および切断可能なスイッチである。
バイパススイッチ43は、電池用スイッチ42と第2系統120とを接続および切断可能なスイッチである。DC/DC53は、バイパススイッチ43と並列に接続され、LiB21から出力される電圧およびLiB21へ入力される電圧を調整する。
第1電圧センサ51は、第1系統110に設けられ、第1系統110の電圧を検出し、検出結果を制御部3に出力する。第2電圧センサ52は、第2系統120に設けられ、第2系統120の電圧を検出し、検出結果を制御部3に出力する。
制御部3は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。なお、制御部3は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアで構成されてもよい。
制御部3は、CPUがROMに記憶されたプログラムを、RAMを作業領域として使用して実行することにより、電源制御装置1の動作を制御する。制御部3は、第1電圧センサ51および第2電圧センサ52から入力される検出結果に基づいて、第1系統110または第2系統120の地絡を検出する。制御部3による地絡の検出方法の具体例については、後述する。
制御部3は、第1系統110または第2系統120の地絡を検出した場合、その旨を自動運転制御装置100に通知する。なお、制御部3は、第1系統110または第2系統120の地絡を検出した場合、自動運転が不可能な状態である旨を自動運転制御装置100に通知してもよい。また、制御部3は、第1系統110または第2系統120の地絡を検出していない場合、自動運転が可能な状態である旨を自動運転制御装置100に通知してもよい。
制御部3は、第1系統110に地絡等の電源失陥が発生した場合には、系統間スイッチ41を遮断し、電池用スイッチ42およびバイパススイッチ43を導通して、補助電源20から第2負荷103に電力を供給する。また、制御部3は、第2系統120に地絡等の電源失陥が発生した場合には、系統間スイッチ41を遮断し、電池用スイッチ42を遮断した状態で、主電源10から第1負荷101および一般負荷102に電力を供給する。
これにより、電源制御装置1は、自動運転中にいずれか一方の系統が地絡しても、他方の系統を使用し、自動運転制御装置100によって車両を安全な場所まで退避走行させて停車させることができる。
また、制御部3は、第1判定部31と、第2判定部32と、第3判定部33と、診断部34とを備える。第1判定部31は、補助電源20の充電状態であるSOC(State Of Charge)と補助電源20の温度とに基づいて、補助電源20による主電源10のバックアップが可能か否かを判定する。
第2判定部32は、補助電源20の内部抵抗(以下、「セル抵抗」と記載する)値を算出し、セル抵抗値に基づいて、補助電源20のセル抵抗の劣化を判定する。第3判定部33は、補助電源20の容量劣化率を算出し、容量劣化率に基づいて、補助電源20の容量の劣化を判定する。
診断部34は、前記第1判定部31、第2判定部32、および第3判定部33の判定結果に基づいて、補助電源20による主電源10のバックアップが可能か否かを診断する。このように、電源制御装置1は、補助電源20のセル抵抗の劣化および補助電源20の容量の劣化を考慮することによって、補助電源20による主電源10のバックアップが可能か否かを正確に診断することができる。制御部3の動作例については、図2~図7を参照して後述する。
記憶部6は、例えば、データフラッシュ等の情報記憶デバイスであり、バックアップ可否マップ61と、セル抵抗値マップ62とを記憶する。バックアップ可否マップ61の一例にいては、図8を参照して後述する。セル抵抗値マップ62の一例については、図9を参照して後述する。次に、図2~図7を参照し、電源制御装置1の動作について説明する。
[2.電源制御装置の通常時動作]
制御部3は、第1系統110および第2系統120に地絡が発生していない通常時には、図2に示すように、電池用スイッチ42を遮断し、バイパススイッチ43を導通した状態で系統間スイッチ41を導通し、主電源10から第1負荷101、一般負荷102、および第2負荷103に電力を供給する。
[3.電源制御装置の地絡発生時動作]
次に、図3~図5を参照して、電源制御装置1の地絡発生時動作について説明する。図3に示すように、電源制御装置1では、例えば、第1系統110で地絡200が発生すると、地絡点に向けて過電流が流れるため、第1電圧センサ51によって検出される第1系統110の電圧が地絡閾値以下になる。
また、電源制御装置1では、第2系統120で地絡201が発生すると、地絡点に向けて過電流が流れるため、第2電圧センサ52によって検出される第2系統120の電圧が地絡閾値以下になる。
このため、制御部3は、第1電圧センサ51または第2電圧センサ52の少なくともいずれか一方によって検出される電圧が地絡閾値以下になった場合に、電源の異常を検知して系統間スイッチ41を遮断し、電池用スイッチ42を導通する。このとき、制御部3は、第1系統110または第2系統120に地絡が発生したと仮判定する。
その後、制御部3は、第1電圧センサ51によって検出される電圧が所定時間以上地絡閾値以下であり、第2電圧センサ52によって検出される電圧が所定時間以内に地絡閾値を超えるまで復帰した場合、第1系統110に地絡200が発生したと本判定する。
そして、図4に示すように、制御部3は、補助電源20から第2負荷103に電力を供給し、その旨を自動運転制御装置100に通知する。これにより、自動運転制御装置100は、補助電源20から供給される電力によって第2負荷103を動作させて、車両を安全な場所まで退避走行させて停車させることができる。
また、制御部3は、第1系統110または第2系統120に地絡が発生したと仮判定した後、第2電圧センサ52によって検出される電圧が地絡閾値以下であり、第1電圧センサ51によって検出される電圧が所定時間以内に地絡閾値を超えるまで復帰した場合、第2系統120に地絡201が発生したと本判定する。
そして、図5に示すように、制御部3は、電池用スイッチ42を遮断して、主電源10から第1負荷101に電力を供給し、その旨を自動運転制御装置100に通知する。これにより、自動運転制御装置100は、主電源10から供給される電力によって第1負荷101を動作させて、車両を安全な場所まで退避走行させて停車させることができる。
また、電源制御装置1では、地絡200,201ではなく、第1負荷101または一般負荷102が一時的に過負荷状態になった場合に、第1電圧センサ51によって検出される電圧が一時的に地絡閾値以下になることがある。また、電源制御装置1では、第2負荷103が一時的に過負荷状態になった場合に、第2電圧センサ52によって検出される電圧が一時的に地絡閾値以下になることがある。
この場合、電源制御装置1では、継続的に主電源10から第1負荷101および一般負荷102に電力が供給され、第2負荷103から第2負荷103に電力が供給される。このため、制御部3は、第1系統110または第2系統120に地絡が発生したと仮判定した後、所定時間が経過する前に第1電圧センサ51および第2電圧センサ52によって検出される電圧が共に地絡閾値を超えるまで復帰すれば、電源に異常がないと本判定する。その後、制御部3は、図2に示した通常動作に復帰させるため、電池用スイッチ42を遮断し、系統間スイッチ41を再導通する。
[4.補助電源診断時動作]
次に、図6および図7を参照し、電源制御装置1の制御部3が補助電源20による主電源10のバックアップが可能か否かを診断する診断時動作について説明する。制御部3は、例えば、車両のIG(イグニッションスイッチ)がオフにされるときに、次回IGがオンにされたとき補助電源20による主電源10のバックアップが可能か否かの診断をバックグラウンドで行う。
まず、第1判定部31は、補助電源20のSOCと、補助電源20の温度と、バックアップ可否マップ61とに基づいて、補助電源20による主電源10のバックアップが可能か否かを判定する。
ここで、図8を参照し、バックアップ可否マップ61の一例について説明する。図8は、実施形態に係るバックアップ可否マップの一例を示す図である。図8に示すように、バックアップ可否マップ61は、補助電源20のSOCと温度とバックアップの可否との関係を示すマップである。
図8に示すように、補助電源20は、SOCの値が高いほど、温度が低くなってもバックアップが可能な状態を維持できる。また、補助電源20は、温度が高くなるほど、SOCの値が低くなってもバックアップが可能な状態を維持できる。
図8には図示していないが、図8に示すバックアップ可、マージン、およびバックアップ不可を示す各マスには、それぞれ対応する補助電源20のSOCの値の範囲と、温度の範囲とを示す情報が定められている。
第1判定部31は、IGがオフにされると、まず、補助電源20のSOCを推定し、補助電源20から温度を取得する。そして、第1判定部31は、バックアップ可否マップ61を参照し、推定したSOCおよび温度に対応するバックアップ可否判定の結果をバックアップ可否マップ61から取得する。
ここでは、第1判定部31は、判定結果がマージンであった場合、バックアップ不可と判定する。なお、第1判定部31は、判定結果がマージンであった場合に、バックアップ可と判定することもできる。このように、第1判定部31は、バックアップ可否マップ61を使用することにより、簡易な処理によってバックアップの可否判定を行うことができる。
その後、第2判定部32は、補助電源20のSOCと、補助電源20の温度と、セル抵抗値マップ62とに基づいて、補助電源20のEOL(End Of Life)抵抗値を推定する。EOL抵抗値は、補助電源20がバックアップを行うことができるセル抵抗値の上限値を超える値であり、製品寿命に達した補助電源20のセル抵抗値である。つまり、補助電源20は、セル抵抗値がEOL抵抗値未満であれば、セル抵抗に関してはバックアップが可能な状態ということになる。
ここで、図9を参照し、セル抵抗値マップ62の一例について説明する。図9は、実施形態に係るセル抵抗値マップの一例を示す図である。図9に示すように、セル抵抗値マップ62は、補助電源20のSOCと温度と、その状態のときのEOL抵抗値との関係を示すマップである。第2判定部32は、補助電源20の推定したSOCと取得した温度とに対応するEOLセル抵抗値をセル抵抗値マップ62から取得する。
続いて、図6に示すように、第2判定部32は、系統間スイッチ41を遮断した状態で、バイパススイッチ43を遮断して電池用スイッチ42を導通させ、DC/DC53を制御し、補助電源20からDC/DC53を介して第2負荷103に診断用の電流を供給する。
このとき、第2判定部32は、実際にバックアップを行うときよりも少ない電流を流すようにDC/DC53を調整する。これにより、第2判定部32は、補助電源20の放電量を最小限に抑えることができる。
そして、第2判定部32は、このとき補助電源20から放電される電流ΔIおよび電圧ΔVから、セル抵抗R=ΔV/ΔIを算出する。このとき、第2判定部32は、第2系統120または補助電源20に設けられる電流センサ(図示略)から電流ΔIを取得し、電圧ΔVについては第2電圧センサ52から取得することができる。
第2判定部32は、算出したセル抵抗値が、そのときのEOLセル抵抗値未満であれば、セル抵抗が劣化していないと判定し、セル抵抗値が、そのときのEOLセル抵抗値以上であれば、セル抵抗が劣化していると判定する。このように、第2判定部32は、セル抵抗値マップ62を使用することによって、セル抵抗の劣化を正確に判定することができる。
その後、図7に示すように、第3判定部33は、系統間スイッチ41を導通させ、主電源10からDC/DC53を介して補助電源20に電力を供給して補助電源20を充電する。そして、第3判定部33は、補助電源20の容量劣化率を算出する。
このとき、第3判定部33は、例えば、充電を行ったときの補助電源20における充電量の増加率に基づいて容量劣化率を算出する。なお、第3判定部33は、補助電源20が満充電されるまでに必要な予め定める充電時間の充電が完了したときの補助電源20のSOCに基づいて容量劣化率を算出してもよい。なお、本実施形態では、補助電源20が新品の状態での容量劣化率を100%とし、容量の劣化が進むにつれて容量劣化率の値が低下するものとする。
第3判定部33は、算出した容量劣化率がEOL劣化率(例えば、80%)を超えていれば、容量が劣化していないと判定し、算出した容量劣化率がEOL劣化率以下であれば、容量が劣化していると判定する。
そして、診断部34は、第1判定部31によりバックアップが可能と判定され、第2判定部32によりセル抵抗が劣化していないと判定され、且つ第3判定部33により容量が劣化していないと判定される場合に、補助電源20による主電源10のバックアップが可能と診断する。
このように、電源制御装置1は、補助電源20のSOC、温度、セル抵抗の劣化、および容量の劣化を総合的に判断することにより、補助電源20による主電源10のバックアップが可能か否かを正確に診断することができる。
[5.制御部が実行する処理]
次に、図10を参照し、実施形態に係る電源制御装置1の制御部3が実行する処理について説明する。図10は、実施形態に係る電源制御装置の診断部が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
制御部3は、例えば、電源制御装置1を備える車両のIGがオフにされると、バックグラウンドで図10に示す処理を開始する。具体的には、図10に示すように、まず、制御部3の第1判定部31は、補助電源20のSOCと、補助電源20の温度と、バックアップ可否マップ61とに基づいて、補助電源20による主電源10のバックアップが可能か否かを判定する(ステップS101)。
その後、第2判定部32は、補助電源のSOCと、補助電源20の温度と、セル抵抗値マップ62とに基づいて、補助電源20のEOLセル抵抗値を推定する(ステップS102)。続いて、第2判定部32は、補助電源20を放電させて補助電源20のセル抵抗値を算出する(ステップS103)。その後、第3判定部33は、補助電源20を再充電して補助電源20の容量劣化率を算出する(ステップS104)。
そして、診断部34は、ステップS101でのバックアップ可否判定の結果が可であったか否かを判定する(ステップS105)。診断部34は、バックアップ可否判定の結果が不可であった場合(ステップS105,No)、バックアップ不可能と診断して(ステップS109)、処理を終了する。
また、第2判定部32は、バックアップ可否判定の結果が可であった場合(ステップS105,Yes)、補助電源20のセル抵抗値がEOLセル抵抗値未満であるか否かを判定する(ステップS106)。第2判定部32は、補助電源20のセル抵抗値がEOLセル抵抗値以上であると判定した場合(ステップS106,No)、セル抵抗が劣化していると判定する。この場合、診断部34は、バックアップ不可能と診断して(ステップS109)、処理を終了する。
また、第2判定部32は、補助電源20のセル抵抗値がEOLセル抵抗値未満であると判定した場合(ステップS106,Yes)、セル抵抗が劣化していないと判定する。この場合、第3判定部33は、補助電源20の容量劣化率がEOL劣化率を超えているか否かを判定する(ステップS107)。
第3判定部33は、補助電源20の容量劣化率がEOL劣化率以下であると判定した場合(ステップS107,No)、補助電源20の容量が劣化していると判定する。この場合、診断部34は、バックアップ不可能と診断して(ステップS109)、処理を終了する。
また、第3判定部33は、補助電源20の容量劣化率がEOL劣化率を超えていると判定した場合(ステップS107,Yes)、補助電源20の容量が劣化していないと判定する。この場合、診断部34は、バックアップ可能と診断して(ステップS108)、処理を終了する。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 電源制御装置
10 主電源
11 DC/DC
12 PbB
20 補助電源
21 LiB
3 制御部
31 第1判定部
32 第2判定部
33 第3判定部
34 診断部
41 系統間スイッチ
42 電池用スイッチ
43 バイパススイッチ
51 第1電圧センサ
52 第2電圧センサ
53 DC/DC
6 記憶部
61 バックアップ可否マップ
62 セル抵抗値マップ
100 自動運転制御装置
101 第1負荷
102 一般負荷
103 第2負荷
110 第1系統
120 第2系統

Claims (5)

  1. 補助電源の充電状態と前記補助電源の温度とに基づいて、前記補助電源による主電源のバックアップが可能か否かを判定する第1判定部と、
    前記補助電源の内部抵抗値を算出し、前記内部抵抗値に基づいて、前記補助電源の内部抵抗の劣化を判定する第2判定部と、
    前記補助電源の容量劣化率を算出し、前記容量劣化率に基づいて、前記補助電源の容量の劣化を判定する第3判定部と、
    前記第1判定部、前記第2判定部、および前記第3判定部の判定結果に基づいて、前記バックアップが可能か否かを診断する診断部と
    を備えることを特徴とする電源制御装置。
  2. 前記補助電源の充電状態および前記補助電源の温度と、前記バックアップの可否との関係を示すバックアップ可否マップを記憶する記憶部
    を備え、
    前記第1判定部は、
    前記バックアップ可否マップに基づいて、前記バックアップが可能か否かを判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電源制御装置。
  3. 前記補助電源の充電状態および前記補助電源の温度と、製品寿命に達した前記補助電源の内部抵抗値との関係を示す内部抵抗値マップを記憶する記憶部
    を備え、
    前記第2判定部は、
    前記内部抵抗値マップに基づいて前記内部抵抗の劣化を判定する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電源制御装置。
  4. 前記診断部は、
    前記第1判定部により前記バックアップが可能と判定され、前記第2判定部により前記内部抵抗が劣化していないと判定され、且つ前記第3判定部により前記容量が劣化していないと判定される場合に、前記バックアップが可能と診断する
    ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一つに記載の電源制御装置。
  5. 電源制御装置の第1判定部が、
    補助電源の充電状態と前記補助電源の温度とに基づいて、前記補助電源による主電源のバックアップが可能か否かを判定する第1判定を行い、
    前記電源制御装置の第2判定部が、
    前記補助電源の内部抵抗値を算出し、前記内部抵抗値に基づいて、前記補助電源の内部抵抗の劣化を判定する第2判定を行い、
    前記電源制御装置の第3判定部が、
    前記補助電源の容量劣化率を算出し、前記容量劣化率に基づいて、前記補助電源の容量の劣化を判定する第3判定を行い、
    前記電源制御装置の診断部が、
    前記第1判定、前記第2判定、および前記第3判定の判定結果に基づいて、前記バックアップが可能か否かを診断する
    ことを含むことを特徴とする電源制御方法。
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