JP2023047527A - シールカバー - Google Patents

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Abstract

Figure 2023047527000001
【課題】シールドカバーに対するシール部材の取付作業性を向上させることが可能な技術を提供する。
【解決手段】第1ネジは、シールドカバーの第1貫通孔に挿通されて第1シール部材に取り付けられ、第2ネジは、シールドカバーの第2貫通孔に挿通されて第2シール部材に取り付けられている。第1貫通孔の内側に第1クリアランスが存在し、第2貫通孔の内側に第2クリアランスが存在する。インターロックコネクタの嵌合方向に交差する平面を一平面とした場合において、第1シール部材は、第1クリアランスに応じて、一平面に沿ってシールドカバーに対して相対移動可能である。第2シール部材は、第2クリアランスに応じて、一平面に沿ってシールドカバーに対して相対移動可能である。第1ネジは、第1シール部材の中央から並び方向の一方側にずれた位置に取り付けられている。
【選択図】図3

Description

本開示は、シールカバーに関する。
特許文献1には、ケース等の取付対象の開口部を覆うシールカバーが記載されている。特許文献1のシールカバーは、取付対象の開口部に嵌まる部分を有するシール部材(特許文献1では嵌合部として説明されている)と、当該シール部材が取り付けられ、取付対象に固定されるシールドケースとを備える。
特開2017-91809号公報
特許文献1のシールカバーでは、シール部材がその中央でシールドケースに取り付けられている。このため、シール部材をシールドカバーに取り付ける取付作業を行う作業者は、シール部材が本来の取付姿勢に対して180度回転した状態で取付作業を行わないように注意する必要がある。
そこで、シールドカバーに対するシール部材の取付作業性を向上させることが可能な技術を提供することを目的とする。
本開示のシールカバーは、第1開口部と、前記第1開口部と並び、かつ前記第1開口部よりも小さい第2開口部とを有する取付対象に取り付けられ、前記第1開口部及び前記第2開口部を覆うシールカバーであって、前記第1開口部に嵌まって前記第1開口部をシールする第1シール部を有する第1シール部材と、前記第2開口部に嵌まって前記第2開口部をシールする第2シール部を有し、前記第1シール部材と並ぶ第2シール部材と、前記第1シール部材及び前記第2シール部材が取り付けられ、前記取付対象に固定され、第1貫通孔及び第2貫通孔を有するシールドカバーと、前記第1シール部材に取り付けられ、前記取付対象への前記シールカバーの取り付けを保証するインターロックコネクタと、前記シールドカバーの前記第1貫通孔に挿通されて前記第1シール部材に取り付けられている第1ネジと、前記シールドカバーの前記第2貫通孔に挿通されて前記第2シール部材に取り付けられている第2ネジとを備え、前記第1貫通孔の内側に第1クリアランスが存在し、前記第2貫通孔の内側に第2クリアランスが存在し、前記取付対象は、前記インターロックコネクタと嵌合する相手側コネクタを有し、前記相手側コネクタに対する前記インターロックコネクタの嵌合方向に交差する平面を一平面とした場合において、前記第1シール部材は、前記第1クリアランスに応じて、前記一平面に沿って前記シールドカバーに対して相対移動可能であり、前記第2シール部材は、前記第2クリアランスに応じて、前記一平面に沿って前記シールドカバーに対して前記第1シール部材と独立して相対移動可能であり、前記インターロックコネクタは、前記第1シール部材と前記第2シール部材との並び方向において前記第1ネジより前記第1シール部材の中央に近い位置に取り付けられ、前記第1ネジは、前記第1シール部材の中央から前記並び方向の一方側にずれた位置に取り付けられ、前記第2ネジは、前記第2シール部材の中央に取り付けられている。
本開示によれば、シールドカバーに対する第1シール部材の取付作業性が向上する。
図1はシールカバーの一例を示す概略斜視図である。 図2はシールカバーの一例を示す、図1の反対側からの概略斜視図である。 図3はシールカバーの一例を示す概略側面図である。 図4は取付対象の一例を示す概略平面図である。 図5はシールカバーの一例を示す概略分解斜視図である。 図6はシールカバーの一例を示す、図5の反対側からの概略分解斜視図である。 図7はシールドカバー及び第1シール部材の断面構造の一例を示す概略図である。 図8はシールドカバー及び第2シール部材の断面構造の一例を示す概略図である。 図9は第2シール部材の断面構造の一例を示す概略図である。 図10はシールカバーの取付過程の一例を示す概略図である。 図11はシールカバーの取付過程において図10より進んだ様子の一例を示す概略図である。 図12はシールカバーの取付過程において図11より進んだ様子の一例を示す概略図である。 図13はシールカバーの取付過程が完了した様子の一例を示す概略図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のシールカバーは、次の通りである。
(1)第1開口部と、前記第1開口部と並び、かつ前記第1開口部よりも小さい第2開口部とを有する取付対象に取り付けられ、前記第1開口部及び前記第2開口部を覆うシールカバーであって、前記第1開口部に嵌まって前記第1開口部をシールする第1シール部を有する第1シール部材と、前記第2開口部に嵌まって前記第2開口部をシールする第2シール部を有し、前記第1シール部材と並ぶ第2シール部材と、前記第1シール部材及び前記第2シール部材が取り付けられ、前記取付対象に固定され、第1貫通孔及び第2貫通孔を有するシールドカバーと、前記第1シール部材に取り付けられ、前記取付対象への前記シールカバーの取り付けを保証するインターロックコネクタと、前記シールドカバーの前記第1貫通孔に挿通されて前記第1シール部材に取り付けられている第1ネジと、前記シールドカバーの前記第2貫通孔に挿通されて前記第2シール部材に取り付けられている第2ネジとを備え、前記第1貫通孔の内側に第1クリアランスが存在し、前記第2貫通孔の内側に第2クリアランスが存在し、前記取付対象は、前記インターロックコネクタと嵌合する相手側コネクタを有し、前記相手側コネクタに対する前記インターロックコネクタの嵌合方向に交差する平面を一平面とした場合において、前記第1シール部材は、前記第1クリアランスに応じて、前記一平面に沿って前記シールドカバーに対して相対移動可能であり、前記第2シール部材は、前記第2クリアランスに応じて、前記一平面に沿って前記シールドカバーに対して前記第1シール部材と独立して相対移動可能であり、前記インターロックコネクタは、前記第1シール部材と前記第2シール部材との並び方向において前記第1ネジより前記第1シール部材の中央に近い位置に取り付けられ、前記第1ネジは、前記第1シール部材の中央から前記並び方向の一方側にずれた位置に取り付けられ、前記第2ネジは、前記第2シール部材の中央に取り付けられている。本開示によると、シールドカバーの第1貫通孔に挿通される第1ネジが、第1シール部材の中央から、第1シール部材と第2シール部材の並び方向の一方側にずれた位置に取り付けられている。これにより、シールドカバーに対する第1シール部材の取付姿勢が分かりやすくなる。その結果、シールドカバーに対する第1シール部材の取付作業性が向上する。
(2)前記第1シール部材は、前記シールドカバーを第3クリアランスがある状態で貫通し、前記第1シール部材の回転を規制する突起部を有し、前記突起部は、前記第1シール部材の中央から前記並び方向の他方側にずれて位置してもよい。この場合、第1ネジと突起部とが、第1シール部材の中央を挟んで互いに反対側に位置することになる。これにより、第1シール部材において第1ネジとは反対側の部分の移動量が大きくなりすぎることを防止することができる。よって、第1シール部材の第1シール部が第1開口部に嵌合しやすくなる。
(3)前記突起部は、前記シールドカバーの表面の凹面に設けられた開口から前記シールドカバーの外側に突出してもよい。この場合、突起部のシールドカバーからの突出距離を大きくすることができる。これにより、第1ネジを支点としてシールドカバーに対して第1シール部材が傾いた場合であっても、突起部がシールドカバーから抜けにくくなる。
(4)前記開口は、前記突起部の突出方向での中央よりも根本側を取り囲んでもよい。この場合、突起部はその根本側でシールドカバーと当たるようになることから、突起部が折れにくくなる。
(5)前記一平面に垂直な方向から見た前記第2シール部材の平面視外形は円形状であって、前記第2シール部材の回り止め構造を備えてもよい。この場合、第2シール部材に第2ネジが取り付けられる場合に、第2ネジと一緒に第2シール部材が供回りしにくくなる。
(6)前記取付対象は、前記一平面に沿った方向における前記シールカバーの取付位置を規制する、前記嵌合方向と反対方向に突出する規制ピンを有し、前記インターロックコネクタは、前記第1シール部材に対して前記一平面に沿って相対移動可能に前記第1シール部材に取り付けられ、前記シールドカバーは、前記規制ピンが挿通される第3貫通孔を有し、前記嵌合方向に沿った方向における前記第1シール部材の寸法は、前記規制ピンが前記第3貫通孔に挿通され、かつ前記インターロックコネクタの先端が前記相手側コネクタに嵌まり始めた状態において前記第1シール部が前記第1開口部に嵌まらない寸法に設定されている。この場合、一平面に沿った方向でのインターロックコネクタ及びシールドカバーの位置が規制された状態で、第1シール部が第1開口部に嵌まり始めることになる。インターロックコネクタが第1シール部材に対して一平面に沿って相対移動可能であり、かつ第1シール部材が一平面に沿ってシールドカバーに対して相対移動可能である場合には、第1シール部材は、インターロックコネクタ及びシールドカバーのそれぞれに対して一平面に沿って相対移動可能となる。よって、一平面に沿った方向でのインターロックコネクタ及びシールドカバーの位置が規制された状態であっても、第1シール部材の第1シール部は第1開口部に嵌合しやすくなる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示のシールカバーの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されず、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内におけるすべての変更が含まれることが意図される。
<シールカバーの概要>
図1はシールカバー1の一例を示す概略斜視図である。図2は、図1とは異なる角度から見たシールカバー1の一例を示す概略斜視図である。具体的には、図2は、図1の反対側から見たシールカバー1の一例を示す概略斜視図である。図3はシールカバー1の一例を示す概略側面図である。図4は、シールカバー1が取り付けられる取付対象800の一例を示す概略平面図である。図3では、図4に示される矢視A-Aでの取付対象800の断面構造が二点鎖線で示されている。
図3及び4に示されるように、シールカバー1が取り付けられる取付対象800は、例えば、第1開口部821(単に開口部821ともいう)と第2開口部831(単に開口部831ともいう)とを備える。第2開口部831は、第1開口部821と並んでおり、第1開口部821よりも小さい。また、取付対象800は、シールカバー1が備えるインターロックコネクタ5と嵌合する相手側コネクタ880を備える。
シールカバー1は、取付対象800の開口部821及び822を覆う。図1~3に示されるように、シールカバー1は、第1シール部材2(単にシール部材2ともいう)と、第2シール部材3(単にシール部材3ともいう)と、シールドカバー4と、インターロックコネクタ5(単にコネクタ5ともいう)とを備える。第1シール部材2は、第1開口部821に嵌まって第1開口部821をシールする第1シール部210(単にシール部210ともいう)を有する。第2シール部材3は、第2開口部831に嵌まって第2開口部831をシールする第2シール部310(単にシール部310ともいう)を有する。シールドカバー4は、例えば、取付対象800に固定され、開口部821及び831の電磁的なシールドを行う。インターロックコネクタ5は、例えば、第1シール部材2に取り付けられ、取付対象800へのシールカバー1の取り付けを保証する。
取付対象800の開口部821及び822のそれぞれがシールカバー1で一括してシールされることによって、開口部821及び822から取付対象800内に例えば水及び異物等が入りにくくなる。さらに、不要な電磁波が開口部821及び822から取付対象800内に入りにくくなるとともに、開口部821及び822から不要な電磁波が外側に放射されにくくなる。
<取付対象の構成例>
取付対象800は、例えば、シールカバー1が取り付けられる、概ね板状の取付部870と、シールカバー1のインターロックコネクタ5と嵌合する相手側コネクタ880(単にコネクタ880ともいう)とを備える。取付部870は、例えば、アルミニウムあるいは鉄等の金属で構成されている。取付部870は、例えば、相手側コネクタ880を含む複数の部品を収容するハウジングの一部を構成する。
取付部870は、例えば、板状のベース部810と、ベース部810に繋がる第1筒部820、第2筒部830、少なくとも一つの規制ピン850及び少なくとも一つのボス860とを備える。
ベース部810は、第1筒部820及び第2筒部830の外周面から外側に面状に広がっている。ベース部810の外形は、例えば長方形を成している。ベース部810は、互いに平行を成す主面810a及び主面810b(図3参照)を有する。
第1筒部820及び第2筒部830は、ベース部810の主面810aに立設されている。第1筒部820(単に筒部820ともいう)は第1開口部821を構成する。第1開口部821は、第1筒部820の内側の中空部分で構成されている。言い換えれば、第1開口部821は、第1筒部820で囲まれた空間で構成されている。第2筒部830(単に筒部830ともいう)は第2開口部831を構成する。第2開口部831は、第2筒部830の内側の中空部分で構成されている。開口部821及び831は、筒状の穴であり、ベース部810を貫通している。
開口部821の平面視外形は例えば長円状である。開口部831の平面視外形は例えば円形状(詳細には真円状)である。開口部831は開口部821よりも小さくなっている。開口部831の開口面積は、開口部821の開口面積よりも小さい。開口部821及び831は、例えば、ベース部810の長手方向に沿って並んでいる。長円状の開口部831の長手方向は、開口部821及び831の並び方向、言い換えればベース部810の長手方向に沿っている。
開口部821を主面810a側から見た場合、コネクタ880は開口部821から露出している。コネクタ880は、開口部821を主面810a側から見た場合に視認可能となっている。シールカバー1のコネクタ5は、主面810aに垂直な方向からコネクタ880に嵌合する。コネクタ880に対するコネクタ5の嵌合方向D1(図3参照)は、主面810a及び810bに垂直な方向である。嵌合方向D1はベース部810の厚み方向に沿った方向でもある。
ベース部810の主面810a上には、例えば、少なくとも一つの規制ピン850が立設されている。規制ピン850は、主面810aに垂直な方向に沿って延在している。規制ピン850は、コネクタ5の嵌合方向D1と反対方向に突出する。本例では、主面810a上には複数の規制ピン850が設けられているが、規制ピン850の数は一つであってもよい。主面810aには例えば2つの規制ピン850が設けられている。
規制ピン850は、主面810aに沿った方向におけるシールカバー1の取付位置を規制する。コネクタ880に対するコネクタ5の嵌合方向D1に交差する平面を一平面としたとき、規制ピン850は、当該一平面に沿った方向におけるシールカバー1の取付位置を規制する。以後、当該一平面を特定平面と呼ぶことがある。
取付対象800が備える2つの規制ピン850は、例えば、ベース部810の長手方向の両端部にそれぞれ設けられている。2つの規制ピン850は、例えば、ベース部810の長手方向に沿って並んでいる。規制ピン850は、例えば、ベース部810の長手方向の各端部の中央部に設けられている。
ベース部810の主面810a上には、例えば、少なくとも一つのボス860が立設されている。ボス860には、シールカバー1を取付部870に固定するための固定ボルトが螺合する。本例では、主面810a上には複数のボス860が設けられているが、ボス860の数は一つであってもよい。主面810aには例えば5つのボス860が設けられている。5つのボス860のうちの4つのボス860は、例えば、ベース部810の主面810aの四隅の角部にそれぞれ設けられている。残りの1つのボス860は、例えば、開口部821と開口部831との間に位置する。開口部821と開口部831の間に位置するボス860と、2つの規制ピン850とは、例えば、ベース部810の長手方向に沿って並んでいる。
<シールカバーの構成例>
図5はシールカバー1の一例を示す概略分解斜視図である。図6は、図5とは異なる角度から見たシールカバー1の一例を示す概略分解斜視図である。具体的には、図6は、図5の反対側から見たシールカバー1の一例を示す概略分解斜視図である。図1~3,5,6に示されるように、シールカバー1は、第1シール部材2、第2シール部材3、シールドカバー4及びインターロックコネクタ5以外にも、第1シール部材2をシールドカバー4に取り付けるための第1ネジ6(単にネジ6ともいう)と、第2シール部材3をシールドカバー4に取り付けるための第2ネジ7(単にネジ7とも)とを備える。第1ネジ6は、シールドカバー4を貫通して第1シール部材2に取り付けられる。第2ネジ7は、シールドカバー4を貫通して第2シール部材3に取り付けられる。
<シールドカバーの構成例>
シールドカバー4は、例えば、アルミニウムあるいは鉄等から成る金属板をプレス加工することによって形成されている。シールドカバー4は、例えば、取付対象800の取付部870に固定される板状のベース部430と、ベース部430に繋がる第1配置凹部410及び第2配置凹部420とを備える。配置凹部410及び420のそれぞれは例えば皿状凹部である。第1配置凹部410(単に配置凹部410ともいう)内には第1シール部材2が配置され、第2配置凹部420(単に配置凹部420ともいう)内には第2シール部材3が配置される。
ベース部430は、配置凹部410及び420の開口の周縁から外側に面状に広がっている。ベース部430の外形は、例えば長方形を成している。ベース部430は、互いに平行を成す主面430a及び主面430bを有する。
皿状の配置凹部410及び420のそれぞれは、ベース部430の主面430b側に突出するように凹んでいる。これにより、配置凹部410及び420のそれぞれは、ベース部430の主面430a側に開口している。配置凹部410の開口の平面視外形は例えば長円状である。配置凹部420の開口の平面視外形は例えば円形状(詳細には真円状)である。配置凹部420の開口は配置凹部410の開口よりも小さい。つまり、配置凹部420の開口面積は、配置凹部410の開口面積よりも小さい。配置凹部410及び420は、例えば、ベース部430の長手方向に沿って並んでいる。配置凹部410の長円状の開口の長手方向は、配置凹部410及び420の並び方向、言い換えればベース部430の長手方向に沿っている。
ベース部430は、取付対象800の複数の規制ピン850がそれぞれ挿通される複数の貫通孔431を有する。各貫通孔431はベース部430をその厚み方向に貫通する。ベース部430は例えば2つの貫通孔431を有する。2つの貫通孔431は、例えば、ベース部430の長手方向の両端部にそれぞれ設けられている。2つの貫通孔431は、例えば、ベース部430の長手方向に沿って並んでいる。各貫通孔431は、ベース部430の長手方向の端部の中央部に設けられている。
ベース部430は、その厚み方向に貫通する複数の貫通孔432を備える。複数の貫通孔432には、取付対象800の複数のボス860に螺合する複数の固定ボルトがそれぞれ挿通される。ベース部430は例えば5つの貫通孔432を備える。5つの貫通孔432のうちの4つの貫通孔432は、例えば、ベース部430の四隅の角部にそれぞれ設けられている。残りの1つの貫通孔432は、例えば、配置凹部410と配置凹部420との間に位置する。配置凹部410及び420の間に位置する貫通孔432と、2つの貫通孔431とは、例えば、ベース部430の長手方向に沿って並んでいる。シールドカバー4は、取付対象800の取付部870に対して、例えば5つの固定ボルトで固定される。固定ボルトは、シールドカバー4の貫通孔432に挿通されて、取付対象800のボス860に螺合する。
配置凹部410の長円状の底部には、図5及び6に示されるように、ネジ6が挿通される貫通孔411が設けられている。ネジ6は、ベース部430の主面430b側から貫通孔411に挿通されて、配置凹部410に配置されたシール部材2に取り付けられる。
配置凹部410の底部は、主面430a側に凹む皿状凹部413を有する。皿状凹部413は主面430b側に開口している。皿状凹部413の内側の面は凹面4130を構成している。凹面4130は、シールドカバー4の表面に設けられている。皿状凹部413の底部には、シール部材2が備える後述の規制突起部250が挿通される貫通孔415が設けられている。貫通孔415の主面430b側の開口4150は、皿状凹部413の凹面4130に設けられている。詳細には、開口4150は凹面4130の底部に設けられている。シール部材2の規制突起部250は、開口4150からシールドカバー4の外側に突出する。
配置凹部420の円形の底部には、ネジ7が挿通される貫通孔421が設けられている。ネジ7は、ベース部430の主面430b側から貫通孔421に挿通されて、配置凹部420に配置されたシール部材3に取り付けられる。また、配置凹部420の側面部には、後述する回り止め突起部10が挿通される回り止め孔422が設けられている。回り止め孔422は、例えば、配置凹部420の側面部をその厚み方向に貫通する貫通孔である。回り止め突起部10と回り止め孔422とで、シール部材3の回り止めを行う回り止め構造を構成する。回り止め構造については後で詳細に説明する。
<第1シール部材及びインターロックコネクタの構成例>
第1シール部材2は、例えば樹脂で構成されている。特定平面(つまり、嵌合方向D1に交差する平面)に垂直な方向から見た第1シール部材2の平面視外形は、例えば長円状である。第1シール部材2は、例えば、第1シール部210と、第1シール部210の周縁から外側に突出する環状のフランジ部220と、コネクタ5を保持するコネクタ保持部230と、ネジ6が取り付けられるボス240とを備える。さらに、第1シール部材2は、例えば、規制突起部250と、第1シール部材2がシールドカバー4の第1配置凹部410に配置されたときに第1配置凹部410の底部と当接する当接リブ260及び270とを備える。
取付対象800の開口部821と嵌合するシール部210は、例えば、本体部211と、本体部211に取り付けられたシールリング212とを備える。本体部211は、例えば、やや平たい柱状を成している。特定平面に垂直な方向から見た本体部211の平面視外形は、開口部821の平面視外形に応じて、例えば長円状となっている。シールリング212は、本体部211の側面(言い換えれば外周面)に取り付けられている。具体的には、本体部211の側面には環状溝が形成されており、当該環状溝にシールリング212が嵌められている。シール部210が開口部821に嵌合した状態では、シールリング212が開口部821の内周壁(言い換えれば筒部820の内周面)に水密状に密着して、開口部821がシール部210でシールされる。本体部211、フランジ部220、コネクタ保持部230、ボス240、規制突起部250、当接リブ260及び当接リブ270は、例えば一体成形されている。
本体部211は、互いに平行を成す平面211a及び211bを有する。本体部211の平面211aがシールドカバー4の配置凹部410側に位置するように、シール部材2は配置凹部410に配置される。本体部211は、平面211aに開口する肉抜き部280と、平面211bに開口する肉抜き部281とを有する。
フランジ部220は、本体部211の周側面の平面211a側の端部を取り囲むように当該端部から外側に延びている。フランジ部220は、本体部211の平面視外形に応じて長円環状を成している。
当接リブ260及び270は、本体部211の平面211a上に立設されている。当接リブ260は、本体部211の平面211aの長手方向の一方端部に設けられている。当接リブ270は、本体部211の平面211aの長手方向の他方端部に設けられている。当接リブ260及び270のそれぞれは、平面211aの長手方向の端部の外縁に沿って円弧状に延在している。シール部材2が配置凹部410に配置された状態では、当接リブ260及び270が配置凹部410の内側底面に当接する。
ネジ6が取り付けられるボス240は、例えば、本体部211の内部に設けられている。ボス240は、本体部211の長手方向の一方端部に位置する。ボス240は、例えば中空の円柱状を成している。ボス240は、本体部211の厚み方向に沿って、平面211b側から平面211a側に延在している。ボス240の周りには肉抜き部280が存在する。ボス240には下穴242が設けられている。下穴242はボス240の先端面241に開口している。ボス240の外側底面243は、閉塞しており、本体部211の平面211bよりも外側に突出する。シール部材2がシールドカバー4の配置凹部410内に配置されるとき、ボス240は、配置凹部410の貫通孔411に対して主面430a側から挿通される。ボス240が貫通孔411に挿通された状態では、ボス240はシールドカバー4から突出しており、ボス240の先端面241はシールドカバー4の外側に位置する。先端面241は、配置凹部410の外側の面(言い換えれば主面430b側の面)よりも外側に位置する。
ネジ6は、例えば、ワッシャーヘッドを有するタップネジ(タッピングネジともいう)である。ネジ6のネジ部6bは、シールドカバー4の貫通孔411に挿通されたボス240の下穴242に対して主面430b側から挿入され、ボス240にねじ込まれる。このとき、ネジ6のワッシャー6aは、シールドカバー4の外側に突出するボス240の先端面241に当接し、シールドカバー4には接触しない。そして、ワッシャー6aの径は貫通孔411の径よりも大きくなっていることから、ボス240に取り付けられたネジ6が貫通孔411から主面430a側に抜けにくくなっている。これにより、シール部材2がシールドカバー4に取り付けられる。ネジ6は、シール部材2の中央からシール部材2の長手方向の一方側にずれた位置に取り付けられる。言い換えれば、ネジ6は、シール部材2の中央から、シール部材2及び3の並び方向の一方側にずれた位置に取り付けられる。
本例では、ボス240の外側底面243は、本体部211の平面211bよりも外側に突出していることから、ボス240の底部の厚みを大きくすることができる。これにより、ネジ6がボス240に対してねじ込まれすぎたとしても、ネジ6の先端がボス240の外側底面243から突出しにくくなる。
規制突起部250は、本体部211の平面211a上に設けられている。規制突起部250は例えば円柱状である。規制突起部250は、例えば、本体部211の長手方向の他方端部(つまり、ボス240が位置する側とは反対側の端部)に位置する。規制突起部250は、シール部材2の中央からシール部材2の長手方向の他方側(つまり、ボス240が位置する側とは反対側)に位置する。言い換えれば、規制突起部250は、シール部材2の中央から、シール部材2及び3の並び方向の他方側にずれて位置する。規制突起部250は、配置凹部410の貫通孔415に対して主面430a側から挿通される。規制突起部250はシール部材2の回転を規制する。規制突起部250の働きについては後で詳細に説明する。
コネクタ保持部230(単に保持部230ともいう)は、コネクタ5を可動に保持することが可能である。コネクタ5は、コネクタ880と嵌合する嵌合部50と、保持部230に保持される被保持部51とを備える。被保持部51は、板状を成しており、保持部230にスライド挿入されて保持部230で保持される。コネクタ5は、シール部材2及び3の並び方向(言い換えれば本体部211の長手方向)においてネジ6よりシール部材2の中央に近い位置に取り付けられる。
保持部230は、例えば、本体部211の平面211b上に設けられている。保持部230は、例えば、平面211bの長手方向の中央部に位置する。保持部230は、例えば、一対のスライド支持部231と、一対の奥側受部232と、抜け防止構造233とを備える。一対のスライド支持部231は、本体部211の長手方向において間隔をあけて対向している。一対のスライド支持部231の間にコネクタ5の被保持部51が配置される。一対のスライド支持部231の内側には、一対のガイド溝231aが形成されている。各ガイド溝231aは、コネクタ5のスライド移動方向D2(図5及び6参照)に沿って延在している。一対のガイド溝231aには、スライド移動した被保持部51の両端部が挿入される。スライド移動方向D2は、例えば、平面211bに沿った方向であり、かつ、本体部211の長手方向に垂直な方向(言い換えればシール部材2及び3の並び方向に垂直な方向)である。スライド移動方向D2及び本体部211の長手方向は、特定平面(つまり、コネクタ5の嵌合方向D1に交差する平面)に沿った方向である。
一対の奥側受部232は、板状であって、本体部211の長手方向において間隔をあけて配置されている。一対の奥側受部232は、スライド移動した被保持部51に対して、スライド移動方向D2の奥側で対向する位置に設けられている。一対の奥側受部232は互いに繋がって一つの奥側受部が形成されてもよい。
抜け防止構造233は、例えば、片持ちの板ばねで構成されており、板状を成している。抜け防止構造233は、スライド移動方向D2に沿って延在している。板ばねである抜け防止構造233の基端は本体部211に固定されている。抜け防止構造233の先端には、コネクタ5の被保持部51に設けられた係合穴51aと係合する係合突起233aが設けられている。抜け防止構造233は、先端が本体部211に近づくように撓み弾性変形することが可能である。
被保持部51における、スライド移動方向D2及び嵌合方向D1に垂直な方向の両端部は、一対のガイド溝231aに挿入される。そして、被保持部51は、ガイド溝231aに沿ってスライド移動方向D2の奥側に進む。このとき、被保持部51は、抜け防止構造233の係合突起233aを本体部211側に押さえながらスライド移動する。被保持部51がスライド移動方向D2の奥側にさらに進むと、抜け防止構造233の撓み弾性変形が解除して係合突起233aが被保持部51の係合穴51aに係合する。これにより、被保持部51は保持部230で保持される。
保持部230で保持された状態のコネクタ5は、保持部230に対して相対的に移動可能なフローティング状態となっている。コネクタ5は、シール部材2に対して特定平面(つまり、コネクタ5の嵌合方向D1に交差する平面)に沿って相対的に移動可能にシール部材2に取り付けられている。コネクタ5は、例えば、スライド移動方向D2に沿って移動可能である。さらに、コネクタ5は、本体部211の長手方向に沿って移動可能である。コネクタ5のスライド移動方向D2の奥側への移動は一対の奥側受部232で規制され、コネクタ5のスライド移動方向D2の手前側への移動は、係合突起233aと係合穴51aの係合で規制される。本体部211の長手方向に沿ったコネクタ5の移動は、一対のスライド支持部231で規制される。
コネクタ5は、互いに短絡した2つの接続端子を嵌合部50の内部に有する。また、コネクタ880は、取付対象800が有する所定回路に電気的に接続された2つの接続端子を有する。シールカバー1が取付対象800に取り付けられて、コネクタ5とコネクタ880とが嵌合した状態では、コネクタ5の2つの接続端子と、コネクタ880の2つの接続端子とがそれぞれ電気的に接続される。これにより、コネクタ880の2つの接続端子が互いに短絡する。このように、シールカバー1が取付対象800に取り付けられると、コネクタ880の2つの接続端子が互いに短絡することから、当該2つの接続端子に接続された所定回路は、シールカバー1が取付対象800に取り付けられたことを認識することができる。よって、所定回路は、シールカバー1が取付対象800に取り付けられたことに応じて適切な処理を行うことができる。本例では、インターロックコネクタ5が相手側コネクタ880に嵌合することによって、相手側コネクタ880の2つの接続端子が互いに短絡し、これより、取付対象800へのシールカバー1の取り付けが保証される。
以上のように、本例では、インターロックコネクタ5は、シール部材2に対して特定平面に沿って相対移動可能にシール部材2に取り付けられている。ここで、相手側コネクタ880の配置位置には、製造誤差あるいは組付誤差等が生じ得る。また、シール部材2でのインターロックコネクタ5の保持位置にも、製造誤差あるいは組付誤差等が生じ得る。インターロックコネクタ5は、シール部材2に対して特定平面に沿って相対移動可能であることから、かかる誤差を吸収して、相手側コネクタ880と嵌合しやすくなる。よって、インターロックコネクタ5を相手側コネクタ880に嵌合させる作業の作業性が向上する。
<第2シール部材の構成例>
第2シール部材3は、例えば樹脂で構成されている。特定平面に垂直な方向から見た第2シール部材3の平面視外形は、例えば円形状(詳細には真円状)である。第2シール部材3は、例えば、第2シール部310と、第2シール部310の周縁から外側に突出する環状のフランジ部320と、ネジ7が取り付けられるボス330とを備える。さらに、第2シール部材3は、例えば、第2シール部材3がシールドカバー4の第2配置凹部420に配置されたときに第2配置凹部420の底部と当接する当接リブ340とを備える。
取付対象800の開口部831と嵌合するシール部310は、例えば、本体部311と、本体部311に取り付けられたシールリング312とを備える。本体部311は、例えば円柱状を成している。特定平面に垂直な方向から見た本体部311の平面視外形は、開口部831の平面視外形に応じて、例えば円形(詳細には真円形)となっている。シールリング312は、本体部311の側面に取り付けられている。具体的には、本体部311の側面には環状溝が設けられており、当該環状溝にシールリング312が嵌められている。シール部310が開口部831に嵌合した状態では、シールリング312が開口部831の内周壁に水密状に密着して、開口部831がシール部310でシールされる。本体部311、フランジ部320、ボス330及び当接リブ340は、例えば一体成形されている。
本体部311は、互いに平行を成す平面311a及び平面311bを有する。本体部311の平面311aがシールドカバー4の配置凹部420側に位置するように、シール部材3は配置凹部420に配置される。本体部311は、平面311aに開口する肉抜き部360を有する。
フランジ部320は、本体部311の周側面の平面311a側の端部を取り囲むように当該端部から外側に延びている。フランジ部320は、本体部311の平面視形状に応じて円形状(詳細には真円状)を成している。
当接リブ340は、本体部311の平面311a上に立設されている。当接リブ340は、例えば、円形状の平面311aの縁に沿って円形状(詳細に真円状)に延在している。シール部材3が配置凹部420に配置された状態では、当接リブ340が配置凹部420の内側底面に当接する。
ネジ7が取り付けられるボス330は、例えば、本体部311の内部に設けられている。ボス330は本体部311の中央部に位置する。ボス330は、例えば中空の円柱状を成している。ボス330は、本体部311の厚み方向に沿って、平面311b側から平面311a側に延在している。ボス330の回りには肉抜き部360が存在する。ボス330には下穴332が設けられている。下穴332はボス330の先端面331に開口している。ボス330の外側底面333は、閉塞しており、本体部311の平面311bよりも外側に突出する。シール部材3がシールドカバー4の配置凹部420内に配置されるとき、ボス330は、配置凹部420の貫通孔421に対して主面430a側から挿通される。ボス330が貫通孔421に挿通された状態では、ボス330の先端面331はシールドカバー4の外側に位置する。つまり、先端面331は、配置凹部420の外側の面(言い換えれば主面430b側の面)よりも外側に位置する。
ネジ7は、例えば、ワッシャーヘッドを有するタップネジである。ネジ7のネジ部7bは、シールドカバー4の貫通孔412に挿通されたボス330の下穴332に対して主面430b側から挿入され、ボス330にねじ込まれる。このとき、ネジ7のワッシャー7aは、シールドカバー4の外側に突出するボス330の先端面331に対して当接し、シールドカバー4には接触しない。そして、ワッシャー7aの径は貫通孔421の径よりも大きくなっていることから、ボス330に取り付けられたネジ7が貫通孔421から主面430a側に抜けにくくなっている。これにより、シール部材3がシールドカバー4に取り付けられる。ネジ7は、シール部材3の中央にねじ込まれて、当該中央に取り付けられる。
本例では、ボス330の外側底面333は、本体部311の平面311bよりも外側に突出していることから、ボス330の底部の厚みを大きくすることができる。これにより、ネジ7がボス330に対してねじ込まれすぎたとしても、ネジ7の先端がボス330の外側底面333から突出しにくくなる。
<第2シール部材の回り止め構造の例>
本例では、特定平面に垂直な方向から見たシール部材3の平面視外形は円形状である。このため、ネジ7がシール部材3のボス330にねじ込まれるとき、シール部材3がネジ7と一緒に供回りする可能性がある。
そこで、シールカバー1は、シール部材3の回り止め構造を備える。回り止め構造は、例えば、シールドカバー4に設けられた上述の回り止め孔422と、当該回り止め孔422に挿入される回り止め突起部10とで構成されている。回り止め突起部10は、例えば、シール部材3のフランジ部320及び当接リブ340の外周面から、円形状の平面311aの径方向に沿って外側に突出している。回り止め突起部10は、例えば、フランジ部320及び当接リブ340と一体成形されている。シール部材3がシールドカバー4の配置凹部420内に配置されるとき、配置凹部420の側面部に設けられた回り止め孔422に回り止め突起部10が挿通される。これにより、シール部材3がネジ7と一緒に供回りしようとしたとき、回り止め突起部10が回り止め孔422の内周壁に当たり、シール部材3が供回りしにくくなる。
<シール部材のフローティングについて>
シールドカバー4に取り付けられた状態の第1シール部材2は、シールドカバー4に対して相対的に移動可能なフローティング状態となっている。同様に、シールドカバー4に取り付けられた状態の第2シール部材3は、シールドカバー4に対して相対的に移動可能なフローティング状態となっている。
図7はシールドカバー4及び第1シール部材2の断面構造の一例を示す概略図である。図7では、第1シール部材2に取り付けられるネジ6が二点鎖線で示されている。図8はシールドカバー4及び第2シール部材3の断面構造の一例を示す概略図である。図8では、第2シール部材3に取り付けられるネジ7が二点鎖線で示されている。
図7に示されるように、シールドカバー4の配置凹部410の底部に設けられた貫通孔411、つまりネジ6が挿通される貫通孔411の内側には第1クリアランスC1(単にクリアランスC1ともいう)が存在する。本例では、貫通孔411の内周壁と、貫通孔411に挿通されたボス240の外周面との間にクリアランスC1が存在する。
また、図8に示されるように、シールドカバー4の配置凹部420の底部に設けられた貫通孔421、つまりネジ7が挿通される貫通孔421の内側には第2クリアランスC2(単にクリアランスC2ともいう)が存在する。本例では、貫通孔421の内周壁と、貫通孔421に挿通されたボス330の外周面との間にクリアランスC2が存在する。
また、図7に示されるように、シールドカバー4の配置凹部410の底部に設けられた貫通孔415、つまりシール部材2の規制突起部250が挿通される貫通孔415の内側には第3クリアランスC3(単にクリアランスC3ともいう)が存在する。規制突起部250は、シールドカバー4を第3クリアランスC3がある状態で貫通している。貫通孔415の内周壁と、規制突起部250の外周面との間にクリアランスC3が存在する。
シール部材2は、クリアランスC1に応じて、特定平面(つまり、コネクタ5の嵌合方向D1に交差する平面)に沿ってシールドカバー4に対して相対移動可能である。言い換えれば、シール部材2は、クリアランスC1に応じて、シールドカバー4のベース部430の主面430a及び主面430bに沿ってシールドカバー4に対して相対移動可能である。
シール部材2は、例えば、特定平面に沿って、貫通孔411の中心軸を中心とした全方向に移動可能である。例えば、シール部材2は、シールドカバー4の長手方向に沿って移動することが可能である。また、シール部材2は、シールドカバー4の長手方向に垂直な方向であり、かつ特定平面に沿った方向に沿って移動することが可能である。また、シール部材2は、特定平面に沿った他の方向に移動することが可能である。
また、シール部材2は、ボス240を支点として特定平面に沿ってシールドカバー4に対して相対的に回転して、シールドカバー4に対して相対移動することが可能である。言い換えれば、シール部材2は、ネジ6を支点として特定平面に沿ってシールドカバー4に対して相対的に回転して、シールドカバー4に対して相対移動することが可能である。シール部材2が特定平面に沿ってシールドカバー4に対して相対移動することには、シール部材2が、ボス240及びネジ6を支点として特定平面に沿ってシールドカバー4に対して相対的に回転することも含まれる。シール部材2は、例えば、ネジ6を支点として時計回り及び反時計回りの両方において回転することが可能である。
規制突起部250は、シールドカバー4の貫通孔415に挿通されることで、シール部材2の回転をクリアランスC3に応じて規制することが可能である。シール部材2がネジ6を支点として特定平面に沿ってシールドカバー4に対して相対的に回転すると、規制突起部250が貫通孔415の内周壁に当たり、シール部材2の回転が規制される。シール部材2の最大回転量はクリアランスC3で決定される。本例では、クリアランスC3は、クリアランスC1よりも大きく設定されている。このため、貫通孔411の中心軸からの特定平面に沿ったシール部材2全体の最大移動量はクリアランスC1で決定される。
このように、本例では、シール部材2が特定平面に沿ってシールドカバー4に対して相対移動可能である。ここで、シール部材2のシール部210が嵌合する開口部821の配置位置には、製造誤差あるいは組付誤差等が生じ得る。また、シールドカバー4に対するシール部材2の相対位置にも、製造誤差あるいは組付誤差等が生じ得る。シール部材2が特定平面に沿ってシールドカバー4に対して相対移動可能であることにより、かかる誤差を吸収することができ、シール部210が開口部821に嵌合しやすくなる。よって、シール部210を開口部821に嵌合させる作業の作業性が向上する。
本例では、シール部材2の長手方向の一方端部は、ネジ6によってシールドカバー4に取り付けられている。これに対して、シール部材2の長手方向の他方端部では、規制突起部250がシールドカバー4を貫通しているだけで、当該他方端部はシールドカバー4に取り付けられていない。このような場合、シールドカバー4及びシール部材2のうちシールドカバー4だけが持たれた場合などには、シール部材2がその一方端部を支点としてその他方端部がシールドカバー4から離れるように傾くことがある。つまり、シール部材2がネジ6を支点としてシールドカバー4に対して傾くことがある。このとき、規制突起部250のシールドカバー4からの突出量が小さい場合、規制突起部250が貫通孔415から抜けてシールドカバー4から外れる可能性がある。
本例では、規制突起部250は、シールドカバー4の表面の凹面4130に設けられた開口4150(つまり、貫通孔415の主面430b側の開口)からシールドカバー4の外側に突出している。これにより、規制突起部250のシールドカバー4からの突出量を大きくすることができる。その結果、ネジ6を支点としてシールドカバー4に対してシール部材2が傾いた場合であっても、規制突起部250はシールドカバー4から外れにくくなる。
なお、開口4150は、図9に示されるように、例えば、規制突起部250の突出方向での中央よりも根本側(言い換えれば基端側あるいは本体部211側)を取り囲んでもよい。規制突起部250の先端側の部分が、シールドカバー4の貫通孔415の内周壁に当たると、規制突起部250が折れる可能性がある。図9の例のように、開口4150が、規制突起部250の突出方向での中央よりも根本側を取り囲むことによって、規制突起部250は根本側でシールドカバー4と当たるようになる。これにより、規制突起部250が折れにくくなる。
シール部材3は、クリアランスC2に応じて、特定平面に沿ってシールドカバー4に対してシール部材2と独立して相対移動可能である。シール部材3は、シール部材2と同様に、例えば、特定平面に沿って、貫通孔421の中心軸を中心とした全方向に移動可能である。例えば、シール部材3は、シールドカバー4の長手方向に沿って移動することが可能である。また、シール部材3は、シールドカバー4の長手方向に垂直な方向であり、かつ特定平面に沿った方向に沿って移動することが可能である。また、シール部材3は、特定平面に沿った他の方向に移動することが可能である。本例では、回り止め孔42に回り止め突起部10が挿通された状態では、回り止め孔422の内周壁と回り止め突起部10との間にクリアランスが存在する。このため、シール部材3は、特定平面に沿って、貫通孔421の中心軸を中心とした全方向に移動可能である。
また、シール部材3は、ネジ7でシールドカバー4に取り付けられた状態において、ボス330及びネジ7を中心にして特定平面に沿ってシールドカバー4に対して相対的に回転することが可能である。シール部材3のこの回転は、回り止め構造によって規制される。シール部材3がシールドカバー4に取り付けられている状態において、シール部材3が回転すると、シール部材3から延びる回り止め突起部10が回り止め孔42の内周壁に当たり、シール部材3の回転が規制される。
このように、本例では、シール部材3が特定平面に沿ってシールドカバー4に対して相対移動可能である。開口部821と同様に、シール部材3のシール部310が嵌合する開口部831の配置位置には、製造誤差あるいは組付誤差等が生じ得る。また、シールドカバー4に対するシール部材3の相対位置にも、製造誤差あるいは組付誤差等が生じ得る。シール部材3が特定平面に沿ってシールドカバー4に対して相対移動可能であることにより、かかる誤差を吸収することができる。よって、シール部310は開口部831に嵌合しやすくなる。その結果、シール部310を開口部831に嵌合させる作業の作業性が向上する。
<取付対象に対するシールカバーの取付方法の一例>
図10~13は、取付対象800に対するシールカバー1の取付過程の一例を示す概略図である。図10~13では、図4に示される矢視A-Aでの取付対象800の断面構造が示されている。図11は、シールカバー1の取付過程において図10より進んだ様子の一例を示す概略図である。図12は、シールカバー1の取付過程において図11より進んだ様子の一例を示す概略図である。図13は、シールカバー1の取付過程が完了した様子の一例を示す概略図である。
図10に示されるように、シール部材2及び3が取付対象800側に向けられた状態で、シールドカバー4の複数の貫通孔431に対して、取付対象800が備える取付部870の複数の規制ピン850がそれぞれ挿通される。貫通孔431に規制ピン850が挿通されることによって、特定平面に沿った方向におけるシールカバー1の取付位置が規制される。規制ピン850は、シールカバー1の取付対象800への移動をガイドするガイドピンであるともいえる。
規制ピン850が貫通孔431に挿通した状態で、シールカバー1が取付対象800に近づけられると、図11に示されるように、シールカバー1のインターロックコネクタ5の先端が取付対象800の相手側コネクタ880に嵌まり始める。このとき、コネクタ5は、シール部材2に対して特定平面に沿って相対移動可能であることから、作業者はコネクタ5をコネクタ880に嵌めやすくなる。さらに、コネクタ5が取り付けられたシール部材2が、シールドカバー4に対して特定平面に沿って相対移動可能であることから、作業者はコネクタ5をコネクタ880にさらに嵌めやすくなる。
本例では、コネクタ5の嵌合方向D1に沿った方向におけるシール部材2の寸法(図11では上下方向の寸法)は、規制ピン850が貫通孔431に挿通され、かつコネクタ5の先端がコネクタ880に嵌まり始めた状態において、シール部材2のシール部210が取付対象800の開口部821に嵌まらない寸法に設定されている。また、嵌合方向D1に沿った方向におけるシール部材3の寸法は、規制ピン850が貫通孔431に挿通され、かつコネクタ5の先端がコネクタ880に嵌まり始めた状態において、シール部材3のシール部310が取付対象800の開口部831に嵌まらない寸法に設定されている。
シールカバー1が取付対象800にさらに近づけられて、コネクタ880に対するコネクタ5の嵌合が進むと、図12に示されるように、シール部210及び310が、取付対象800の開口部821及び832にそれぞれ嵌まり始める。このとき、規制ピン850がシールドカバー4の貫通孔431に挿通され、かつコネクタ5が部分的にコネクタ880に嵌合していることから、特定平面に沿った方向でのコネクタ5及びシールドカバー4の位置が規制された状態で、シール部210及び310が開口部821及び832に嵌まり始める。
本例では、コネクタ5がシール部材2に対して特定平面に沿って相対移動可能であり、かつシール部材2が特定平面に沿ってシールドカバー4に対して相対移動可能である。これにより、シール部材2は、コネクタ5及びシールドカバー4のそれぞれに対して独立して特定平面に沿って相対移動可能となる。したがって、図12の例のように、特定平面に沿った方向でのコネクタ5及びシールドカバー4の位置が規制された状態でシール部210が開口部821に嵌まり始める場合であっても、シール部210は開口部821に嵌合しやすくなる。
また、シール部材3は、特定平面に沿ってシールドカバー4に対して相対移動可能であることから、作業者はシール部材3のシール部310を開口部831に嵌めやすくなる。
シールカバー1が取付対象800にさらに近づけられて、シール部210及び310の開口部821及び831に対する嵌合が進むと、図13に示されるように、シールドカバー4のベース部430の主面430aが取付対象800の取付部870の各ボス860の先端面に当たる。これにより、シールカバー1の移動が終了する。シールドカバー4が各ボス860の先端面に当たっている状態では、コネクタ5はコネクタ880に適切に嵌合し、シール部210及び310は開口部821及び831に適切に嵌合している。つまり、シールドカバー4が各ボス860の先端面に当たっている状態では、開口部821及び831がシールカバー1によって適切にシールされている。
その後、複数の固定ボルト11が、シールドカバー4に設けられた複数の貫通孔432にそれぞれ挿通され、取付対象800の複数のボス860にそれぞれ螺合する。これにより、シールドカバー4が取付対象800に固定され、取付対象800に対するシールカバー1の取り付けが完了する。
なお、コネクタ5がコネクタ880に嵌合し始める前に、シール部210が開口部821に嵌合し始めてもよい。この場合であっても、シール部材2が特定平面に沿ってシールドカバー4に対して相対移動可能であることから、シール部210は開口部821に嵌合しやすくなる。
以上のように、本例では、一つのシールドカバー4に対してシール部材2及び3が取り付けられていることから、一つのシールドカバー4を取付対象800に取り付けることによって、取付対象800の開口部821及び831をシールすることができる。このため、取付対象800の開口部821及び831をシールする作業の作業性が向上する。
また、本例では、シールドカバー4を貫通するネジ6が、シール部材2の中央からシール部材2及び3の並び方向の一方側にずれた位置に取り付けられている。これにより、ネジ6がシール部材2の中央に取り付けられる場合と比較して、シールドカバー4に対するシール部材2の取付姿勢が分かりやすくなる。
例えば、シール部材2が本来の取付姿勢に対して180度回転している状態である場合、シールドカバー4の貫通孔411の位置とシール部材2のボス240の位置とが一致しない。そのため、作業者は、シール部材2が本来の取付姿勢とは異なる状態であることを気付きやすくなる。よって、シールドカバー4に対するシール部材2の取付作業性が向上する。本例のように、コネクタ保持部230がシール部材2の中央部に位置する場合、作業者は、コネクタ保持部230の位置の確認だけでは、シール部材2が本来の取付姿勢となっているのか特定しにくい。そのため、本例のように、コネクタ保持部230がシール部材2の中央部に位置する場合に、ネジ6がシール部材2の中央からずれた位置に取り付けられることは有効である。
また、本例では、規制突起部250が、シール部材2の中央から、シール部材2及び3の並び方向の他方側にずれて位置する。これにより、ネジ6と規制突起部250とが、シール部材2の中央を挟んで互いに反対側に位置することになる。
ここで、上述のように、シール部材2は、特定平面に沿ってネジ6を支点にして回転することが可能である。そのため、シール部材2が規制突起部250を備えていない場合、シール部材2では、ネジ6とは反対側の部分の移動量が大きくなりすぎる可能性がある。これにより、シール部材2のシール部210が取付対象800の開口部821に嵌合しにくくなる可能性がある。本例のように、ネジ6と規制突起部250とが、シール部材2の中央を挟んで互いに反対側に位置する場合には、シール部材2においてネジ6とは反対側の部分の移動量が大きくなりすぎることを防止することができる。よって、シール部210が開口部821に嵌合しやすくなり、取付対象800に対するシールカバー1の取付作業性が向上する。
また、本例では、ネジ7が、円形状のシール部材3の中央に取り付けられていることから、シール部材3が偏心回転しにくくなる。これにより、シール部材3のシール部310は取付対象800の開口部831に嵌合しやすくなる。よって、取付対象800に対するシールカバー1の取付作業性が向上する。
また、本例では、嵌合方向D1に沿った方向におけるシール部材2の寸法は、規制ピン850が貫通孔431に挿通され、かつコネクタ5の先端がコネクタ880に嵌まり始めた状態において、シール部材2のシール部210が取付対象800の開口部821に嵌まらない寸法に設定されている(図11参照)。この場合、特定平面に沿った方向でのコネクタ5及びシールドカバー4の位置が規制された状態で、シール部210が開口部821に嵌まり始めることになる(図12参照)。上述のように、シール部材2は、コネクタ5及びシールドカバー4のそれぞれに対して特定平面に沿って相対移動可能であることから、特定平面に沿った方向でのコネクタ5及びシールドカバー4の位置が規制された状態であっても、シール部材2のシール部210は開口部821に嵌合しやすくなる。
なお、コネクタ5は、シール部材2に対して相対移動できなくてもよい。また、ネジ6の位置と規制突起部250の位置は入れ替えられてもよい。つまり、ネジ6がシール部材2の中心よりもシール部材3側に位置し、規制突起部250がシール部材2の中心よりもネジ6とは反対側に位置してもよい。
上記の例では、ネジ6が取り付けられるボス240は、貫通孔411に挿通されているが、貫通孔411まで達していなくてもよい。つまり、貫通孔411内にはボス240が存在しなくてもよい。この場合、貫通孔411の内周壁と、貫通孔411に挿通されたネジ6のネジ部6bの外周面との間の空間が第1クリアランスC1を構成する。つまり、ネジ6は、シールドカバー4を第1クリアランスC1がある状態で貫通する。
同様に、ネジ7が取り付けられるボス330は、貫通孔421まで達していなくてもよい。つまり、貫通孔421内にはボス330が存在しなくてもよい。この場合、貫通孔421の内周壁と、貫通孔421に挿通されたネジ7のネジ部7bの外周面との間の空間が第2クリアランスC2を構成する。つまり、ネジ7は、シールドカバー4を第2クリアランスC2がある状態で貫通する。
以上のように、シールカバーと当該シールカバーが取り付けられる取付対象とは詳細に説明されたが、上記した説明は、全ての局面において例示であって、この開示がそれに限定されるものではない。また、上述した各種変形例は、相互に矛盾しない限り組み合わせて適用可能である。そして、例示されていない無数の変形例が、この開示の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
1 シールカバー
2 第1シール部材
3 第2シール部材
4 シールドカバー
5 インターロックコネクタ
6 第1ネジ
6a,7a ワッシャー
6b,7b ネジ部
7 第2ネジ
10 回り止め突起部
11 固定ボルト
42 回り止め孔
50 嵌合部
51 被保持部
51a 係合穴
210 第1シール部
211,311 本体部
211a,311a 平面
211b,311b 平面
212,312 シールリング
220,320 フランジ部
230 コネクタ保持部
231 スライド支持部
231a ガイド溝
232 奥側受部
233 抜け防止構造
233a 係合突起
240,330,860 ボス
241,331 先端面
242,332 下穴
243,333 外側底面
250 規制突起部
260,270,340 当接リブ
280,281,360 肉抜き部
310 第2シール部
410 第1配置凹部
411,412,415,421,431,432 貫通孔
413 皿状凹部
420 第2配置凹部
422 回り止め孔
430,810 ベース部
430a,430b,810a,810b 主面
800 取付対象
820 第1筒部
821 第1開口部
830 第2筒部
831 第2開口部
850 規制ピン
870 取付部
880 相手側コネクタ
4130 凹面
4150 開口
C1 第1クリアランス
C2 第2クリアランス
C3 第3クリアランス
D1 嵌合方向
D2 スライド移動方向

Claims (6)

  1. 第1開口部と、前記第1開口部と並び、かつ前記第1開口部よりも小さい第2開口部とを有する取付対象に取り付けられ、前記第1開口部及び前記第2開口部を覆うシールカバーであって、
    前記第1開口部に嵌まって前記第1開口部をシールする第1シール部を有する第1シール部材と、
    前記第2開口部に嵌まって前記第2開口部をシールする第2シール部を有し、前記第1シール部材と並ぶ第2シール部材と、
    前記第1シール部材及び前記第2シール部材が取り付けられ、前記取付対象に固定され、第1貫通孔及び第2貫通孔を有するシールドカバーと、
    前記第1シール部材に取り付けられ、前記取付対象への前記シールカバーの取り付けを保証するインターロックコネクタと、
    前記シールドカバーの前記第1貫通孔に挿通されて前記第1シール部材に取り付けられている第1ネジと、
    前記シールドカバーの前記第2貫通孔に挿通されて前記第2シール部材に取り付けられている第2ネジと
    を備え、
    前記第1貫通孔の内側に第1クリアランスが存在し、
    前記第2貫通孔の内側に第2クリアランスが存在し、
    前記取付対象は、前記インターロックコネクタと嵌合する相手側コネクタを有し、
    前記相手側コネクタに対する前記インターロックコネクタの嵌合方向に交差する平面を一平面とした場合において、前記第1シール部材は、前記第1クリアランスに応じて、前記一平面に沿って前記シールドカバーに対して相対移動可能であり、
    前記第2シール部材は、前記第2クリアランスに応じて、前記一平面に沿って前記シールドカバーに対して前記第1シール部材と独立して相対移動可能であり、
    前記インターロックコネクタは、前記第1シール部材と前記第2シール部材との並び方向において前記第1ネジより前記第1シール部材の中央に近い位置に取り付けられ、
    前記第1ネジは、前記第1シール部材の中央から前記並び方向の一方側にずれた位置に取り付けられ、
    前記第2ネジは、前記第2シール部材の中央に取り付けられている、シールカバー。
  2. 請求項1に記載のシールカバーであって、
    前記第1シール部材は、前記シールドカバーを第3クリアランスがある状態で貫通し、前記第1シール部材の回転を規制する突起部を有し、
    前記突起部は、前記第1シール部材の中央から前記並び方向の他方側にずれて位置する、シールカバー。
  3. 請求項2に記載のシールカバーであって、
    前記突起部は、前記シールドカバーの表面の凹面に設けられた開口から前記シールドカバーの外側に突出する、シールカバー。
  4. 請求項3に記載のシールカバーであって、
    前記開口は、前記突起部の突出方向での中央よりも根本側を取り囲む、シールカバー。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のシールカバーであって、
    前記一平面に垂直な方向から見た前記第2シール部材の平面視外形は円形状であって、
    前記第2シール部材の回り止め構造を備える、シールカバー。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のシールカバーであって、
    前記取付対象は、前記一平面に沿った方向における前記シールカバーの取付位置を規制する、前記嵌合方向と反対方向に突出する規制ピンを有し、
    前記インターロックコネクタは、前記第1シール部材に対して前記一平面に沿って相対移動可能に前記第1シール部材に取り付けられ、
    前記シールドカバーは、前記規制ピンが挿通される第3貫通孔を有し、
    前記嵌合方向に沿った方向における前記第1シール部材の寸法は、前記規制ピンが前記第3貫通孔に挿通され、かつ前記インターロックコネクタの先端が前記相手側コネクタに嵌まり始めた状態において前記第1シール部が前記第1開口部に嵌まらない寸法に設定されている、シールカバー。
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