JP2023047437A - 圧縮かしめ管継手 - Google Patents

圧縮かしめ管継手 Download PDF

Info

Publication number
JP2023047437A
JP2023047437A JP2021156346A JP2021156346A JP2023047437A JP 2023047437 A JP2023047437 A JP 2023047437A JP 2021156346 A JP2021156346 A JP 2021156346A JP 2021156346 A JP2021156346 A JP 2021156346A JP 2023047437 A JP2023047437 A JP 2023047437A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle portion
crimped
resin pipe
nozzle
sealing material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021156346A
Other languages
English (en)
Inventor
翔 長澤
Sho Nagasawa
将弘 遠藤
Masahiro Endo
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP2021156346A priority Critical patent/JP2023047437A/ja
Publication of JP2023047437A publication Critical patent/JP2023047437A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Non-Disconnectible Joints And Screw-Threaded Joints (AREA)
  • Joints That Cut Off Fluids, And Hose Joints (AREA)

Abstract

【課題】シール材の入れ忘れなどの施工不良を、水圧テストによって確実に検知できる圧縮かしめ管継手を提供する。【解決手段】ノズル部40とスリーブ50との間に、樹脂管70の一端部を挿入した状態で、スリーブ50をノズル部40に対し、複数のかしめ箇所でかしめることによって、樹脂管70を、シール材60を介してノズル部40に水密に圧接する圧縮かしめ管継手であって、所定のかしめ箇所は、少なくともシール材60が装着される箇所を含み、ノズル部40の外周面には、シール材60が装着される周溝41と周溝41と交差する通水溝49が形成されており、シール材60を装着せずにノズル部40に対して樹脂管70をかしめた際、ノズル部40と樹脂管70との間が、通水溝49により通水可能とされている、圧縮かしめ管継手。【選択図】図11

Description

本発明は、圧縮かしめ管継手に関する。
戸建て住宅や集合住宅の床下等に配管される給水・給湯用配管材としては、例えば、アルミニウムの芯層とその芯層を挟んで内外層に形成されたポリエチレン樹脂層とを有する金属強化ポリエチレン管等の樹脂管が用いられている。金属強化ポリエチレン管は、例えば、空調機器の冷温水配管等に用いられる。
金属強化ポリエチレン管等の樹脂管と、戸外等に配管された金属管等の配管とを接続するためには、圧縮かしめ管継手が用いられている。この継手は、樹脂管の端部に挿入されるノズル部を備え、このノズル部に対して樹脂管をかしめることにより、ノズル部と樹脂管の間にあるシール材を圧縮して止水する。
この種の管継手の場合、樹脂管が所定の位置まで挿入されていなくてもシール材の一部と樹脂管とが接触していると一時的に止水して水圧テストでは施工不良がわからないが、長期的な脈動などにより止水性がなくなり施工後に漏水する場合がある。
そこで、特許文献1では、水圧テスト時に確実に施工不良を検知できるよう、ノズル部に形成したシール材用の周溝の底部に貫通孔を設け、樹脂管が所定の位置まで充分に挿入されていない場合には、貫通孔から漏水するようにした管継手が提案されている。
特許第4719176号公報
しかし、特許文献1の管継手で採用されている施工不良の検知方法は、シール材が装着される箇所に加えて、シール材が装着される箇所よりノズル部の基端側の箇所でも樹脂管がかしめられる場合には適用できなかった。
なぜなら、周溝の底部に設けられた貫通孔から、樹脂管とノズル部との間に水が浸入しても、ノズル部の基端側のかしめ部分で樹脂管がノズル部に圧接されていることにより、短期的には止水されてしまうからである。
そのため、特許文献1の検知方法では、シール材の入れ忘れやずれなどの施工不良を水圧テスト時に検知できなかった。
本発明は上記事情に鑑み、樹脂管がノズル部に対してかしめられる位置にかかわらず、シール材の入れ忘れやずれがある、樹脂管が所定の位置まで挿入されていないなどの施工不良を、水圧テストによって確実に検知できる圧縮かしめ管継手を提供することを課題とする。
上記の課題を達成するために、本発明は以下の構成を採用した。
[1]接続対象の樹脂管の端部に挿入されるノズル部と、前記ノズル部と前記樹脂管との間に装着されるリング状のシール材を備え、
前記ノズル部に、前記樹脂管の一端部を外嵌した状態で、前記樹脂管を前記ノズル部に対し、所定のかしめ箇所でかしめることによって、前記樹脂管を、前記シール材を介して前記ノズル部に水密に圧接する圧縮かしめ管継手であって、
前記所定のかしめ箇所は、少なくとも前記シール材が装着される箇所を含み、
前記ノズル部の外周面には、前記シール材が装着される周溝と前記周溝と交差する通水溝が形成されており、
前記通水溝は、前記周溝と同じ深さか前記周溝より浅く、
前記シール材を装着せずに前記ノズル部に対して前記樹脂管をかしめた際、前記ノズル部と前記樹脂管との間が、前記通水溝により通水可能とされている、圧縮かしめ管継手。
[2]前記所定のかしめ箇所が、さらに、前記シール材が装着される箇所より前記ノズル部の基端側の箇所を含む、[1]に記載の圧縮かしめ管継手。
[3]前記所定のかしめ箇所が、さらに、前記シール材が装着される箇所より前記ノズル部の先端側の箇所を含む、[1]又は[2]に記載の圧縮かしめ管継手。
[4]さらに、前記ノズル部を囲繞するスリーブを備え、
前記ノズル部と前記スリーブとの間に、前記樹脂管の一端部を挿入した状態で、前記スリーブを前記ノズル部に対し、前記所定のかしめ箇所でかしめることによって、前記樹脂管を、前記ノズル部に対してかしめる、[1]~[3]のいずれか一項に記載の圧縮かしめ管継手。
[5]前記ノズル部の外周面に、前記通水溝が、前記ノズル部の軸方向に沿って直線状に形成されている、[1]~[4]のいずれか一項に記載の圧縮かしめ管継手。
本発明の圧縮かしめ管継手は、樹脂管がノズル部に対してかしめられる位置にかかわらず、シール材の入れ忘れやずれがある、樹脂管が所定の位置まで挿入されていないなどの施工不良を、水圧テストによって確実に検知できる。
本発明の一実施形態に係る圧縮かしめ管継手に樹脂管が挿入された状態を示す軸方向と直行する方向の断面図である。 図1のII-II線に沿う一部切り欠き断面図である。 図1のIII-III線に沿う一部切り欠き断面図である。 図1の通水溝付近の拡大図である。 シール材が装着されていない状態における図1の通水溝付近の拡大図である。 本発明の一実施形態に係る圧縮かしめ管継手に用いられるかしめ工具を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る圧縮かしめ管継手に用いられるかしめ工具に装着されるかしめダイスを示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る圧縮かしめ管継手に用いられるかしめ工具に装着されるかしめダイスを示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る圧縮かしめ管継手に用いられるかしめ工具に装着されるかしめダイスを示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る圧縮かしめ管継手に対し、かしめ工具に装着されたかしめダイスを用いてかしめる方法を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る圧縮かしめ管継手に対し、かしめ工具に装着されたかしめダイスを用いてかしめた状態を示す断面図である。 シール材が装着されていない状態で、本発明の一実施形態に係る圧縮かしめ管継手をかしめた状態を示す断面図である。
[圧縮かしめ管継手]
以下、本発明の実施の形態による圧縮かしめ管継手について、図面に基づいて説明する。図1~3は、本発明の一実施形態に係る圧縮かしめ管継手1に樹脂管70が挿入され、かしめられる前の状態を模式的に示したものである。
図1~3に示す圧縮かしめ管継手1は、継手本体10と、スリーブ50と、リング状のシール材60と、を備える。
継手本体10は、六角ナット状のフランジ部20と、フランジ部20の一方に連設された円筒状の雄ねじ筒部30と、フランジ部20の他方に連設された円筒状のノズル部40とを備える。継手本体10は、真鍮、砲金、ステンレス鋼等から形成されている。
フランジ部20のノズル部40側には、雄ねじ筒部30側を底部とするリング状の嵌合溝21が形成されている。
雄ねじ筒部30の周面には、図示を省略する接続対象となる部材(例えば弁装置の弁箱)に螺合する雄ねじが形成されている。
ノズル部40は、軸方向略中央の外周面に、シール材60が装着されるリング状の周溝41が形成されている。また、周溝41よりもノズル部40の基端側(フランジ部20側)に基端側かしめ溝42が、周溝41よりもノズル部40の先端側(フランジ部20と反対側)に先端側かしめ溝43が形成されている。
また、ノズル部40と基端側かしめ溝42との間におけるノズル部40の外周面は平坦部44とされ、ノズル部40と先端側かしめ溝43との間におけるノズル部40の外周面は鋸歯状部45とされている。
基端側かしめ溝42のフランジ部20側は基端側大径部46とされ、先端側かしめ溝43のフランジ部20と反対側は、先端側大径部47とされている。
さらに、周溝41の2カ所(周溝41の中心軸を挟んで対向する2カ所)において、周溝41と交差する通水溝49が、ノズル部40の軸方向に沿う直線状に形成されている。
基端側大径部46、平坦部44、鋸歯状部45の頂部、及び先端側大径部47の外径は、いずれも、樹脂管70の内径よりやや小さめとされている。すなわち、基端側大径部46、平坦部44、鋸歯状部45の頂部、及び先端側大径部47の高さは、いずれも、樹脂管70の内壁の高さよりやや低めとされている。
なお、本明細書の圧縮かしめ管継手1の説明において、高さとは、管の中心軸からの距離を意味する。
基端側大径部46の高さは、フランジ部20における嵌合溝21が形成されている高さより低い位置とされている。そのため、基端側大径部46と嵌合溝21との間には、段差が生じている。
周溝41は、樹脂管70を挿入した際、周溝41の底面と樹脂管70の内壁との距離が、非圧縮状態のシール材60の厚さ(ノズル部40の直径方向における厚さ)よりやや小さめとされている。また、周溝41の溝幅は、非圧縮状態のシール材60の幅よりやや広めとされている。
基端側かしめ溝42と先端側かしめ溝43は、周溝41より浅い溝とされている。すなわち、基端側かしめ溝42の底部と先端側かしめ溝43の底部は、周溝41の底部より高い位置とされている。
基端側かしめ溝42、先端側かしめ溝43及び鋸歯状部45は、ほぼ同じ深さとされている。すなわち、基端側かしめ溝42の底部、先端側かしめ溝43の底部及び鋸歯状部45の底部は、ほぼ同じ高さとされている。
通水溝49は、周溝41より浅く、周溝41以外におけるノズル部40の最も低い部分の高さHよりも深い溝とされている。本実施形態において、通水溝49の底部は、周溝41の底部より高い位置にあり、基端側かしめ溝42の底部、先端側かしめ溝43の底部及び鋸歯状部45の底部の内、最も低い部分の高さHよりも低い位置にある。
通水溝49が周溝41より浅い溝とされているため、シール材60が正常にノズル部40に装着されている場合は、通水溝49は周溝41部分でシール材60により閉塞され、図4に示すように、通水溝49内の水の通過は、シール材60によって阻止される。
また、通水溝49が周溝41以外におけるノズル部40の最も低い部分の高さHよりも深い溝とされているので、シール材60がノズル部40に装着されていない場合は、図5に示すように、通水溝49は途中で閉塞されることがない。そのため、かしめにより、ノズル部40と樹脂管70とが接触している場合であっても、通水溝49により、ノズル部40と樹脂管70との間が通水可能となる。
スリーブ50は、円筒状のスリーブ本体51と、スリーブ本体51の一端に外周方向に広がるように連設された拡径部52と、スリーブ本体51の他端に内周方向に狭まるように連設された縮径部53とを備える。スリーブ本体51は、その内径が樹脂管70の外径とほぼ同じか少し大きくなっている。
スリーブ50は、ノズル部40を囲繞するように、縮径部53をノズル部40の基端側、拡径部52をノズル部40の先端側として配置されている。
縮径部53は、フランジ部20におけるノズル部40側に形成された嵌合溝21に嵌合一体化されている。
スリーブ50は、ステンレス鋼、アルミニウム等から形成されている。
リング状のシール材60は、エチレン-プロピレン-ジエン共重合体(EPDM)等の合成ゴムから形成されている。シール材60は、圧縮かしめ管継手1に樹脂管70が正常に接続されたとき、圧縮率が5%~65%となるように弾性変形するように形成されている。
樹脂管70は、シール材60を装着したノズル部40とスリーブ50との間に、一端部が挿入される。樹脂管70の一端部が挿入された状態で、スリーブ50をノズル部40に対してかしめることによって、樹脂管70が、ノズル部40に対してかしめられる。その結果樹脂管70が、シール材60を介してノズル部40に水密に圧接される。
[かしめ工具]
本実施形態の圧縮かしめ管継手1は、例えば、図6に示すようなかしめ工具100に装着された図7~図9に示す専用のかしめダイス110を用いてスリーブ50がかしめられる。
図7~図9に示すように、かしめダイス110は、2つの分割ダイス110aから構成されている。
2つの分割ダイス110aは、それぞれ略半筒形状をしたかしめ凹部111と、かしめ凹部111の両側に設けられた突き合わせ面112とを有している。
2つの分割ダイス110aは、突き合わせ面112が、突き合わせ凸面112aと突き合わせ凹面112bとを軸方向に交互に形成した凹凸形状をしている。2つの分割ダイス110aは、一方の分割ダイス110aの突き合わせ凸面112aが他方の分割ダイス110aの突き合わせ凹面112bに突き合うようになっている。
かしめ凹部111の内壁面には、半円弧状をしたかしめ突条113が、平行に3条ずつ設けられている。そして、かしめ突条113を含むかしめ凹部111の突き合わせ面112とのコーナー部は、湾曲形状に面取りされている。
各かしめ突条113は、突き合わせ凸面112aを形成する突部112cの両端縁および端部突部112dの内側の端縁に沿うようにかしめ凹部111の内壁面と突き合わせ凸面112aとのコーナー部に達するようにそれぞれ設けられている。
2つの分割ダイス110aは、かしめ工具100にセットされた状態で、一方の分割ダイス110aのかしめ突条113と、他方の分割ダイス110aのかしめ突条113とが1つずつ対となるように配置される。2つの分割ダイス110aの突き合わせ凸面112aと突き合わせ凹面112bとが突き合わされた状態で、各対となるかしめ突条113が、かしめ凹部111の軸に直交する方向(図8の矢印X方向)から投影したとき、重なって投影されないようにかしめ凹部111の軸方向にずれるとともに、図9に示すように、かしめ凹部111の軸方向から見たとき、対となるかしめ突条113の両端部同士が重なった状態となる。すなわち、対となるかしめ突条113が略円形を形成したように見える。
かしめダイス110を用いてかしめれば、軽い力でかしめることができるとともに、かしめ部分に褶曲形状の余肉部が形成されず、周方向で圧縮が不均一になることがないため、漏水等に対する接合部の信頼性が向上する。
また、樹脂管70がノズル部40に圧接されるのに必要な縮径量を充分に確保することができる。
[かしめ方法]
つぎに、上記かしめ工具100に装着されたかしめダイス110を用いた樹脂管70の圧縮かしめ管継手1への接続方法を、図10を参照しながら詳しく説明する。
図10に示すように、樹脂管70の一端部をノズル部40とスリーブ50との間に挿入する。
樹脂管70が挿入された圧縮かしめ管継手1を、2つの分割ダイス110aの間(図10では片側の分割ダイス110aしかあらわれていない)にノズル部40部分が挟まり、かつ3つの突条113が、各々シール材かしめ箇所P1、基端側かしめ箇所P2、先端側かしめ箇所P3におけるスリーブ50にあたるように配置する。
シール材かしめ箇所P1は、周溝41が形成されている位置に対応し、基端側かしめ箇所P2は基端側かしめ溝42が形成されてといる位置に対応し、先端側かしめ箇所P3は先端側かしめ溝43が形成されている位置に対応する。
この状態で、かしめ工具100のレバー101を操作して一方の分割ダイス110aを他方の分割ダイス110a側に向かって移動させると、シール材かしめ箇所P1、基端側かしめ箇所P2、及び先端側かしめ箇所P3がかしめられる。
その結果、図11に示すように、シール材かしめ箇所P1において周溝41に装着されたシール材60が圧縮される。
かしめの程度は、シール材60を5%~65%の圧縮率になるように圧縮変形させる程度に行うことが好ましく、15%~25%の圧縮率になるように圧縮変形させる程度に行うことが好ましい。これにより、シール材60部分で、しっかりと止水される。
なお、圧縮率は、以下の式により求められる値である。
圧縮率=シール材高さ―圧縮後シール材高さ)/圧縮前シール材高さ
基端側かしめ箇所P2において、樹脂管70はノズル部40に対し、基端側かしめ溝42部分にその内壁面側が入り込んだ状態で圧接される。
また、先端側かしめ箇所P3において、樹脂管70はノズル部40に対し、先端側かしめ溝43部分にその内壁面側が入り込んだ状態で圧接される。
樹脂管70の内壁面側の2箇所がノズル部40の外周面に形成された溝に入り込んだ状態で圧接されることにより、樹脂管70の抜け止めがなされる。
一方、図12に示すように、例えばシール材60を入れ忘れたときのように、シール材60による止水ができないと、図12に示すように漏水経路80が生じて漏水する。漏水経路80は、ノズル部40の先端側大径部47部分と樹脂管70の隙間から、通水溝49を経由し、ノズル部40の基端側大径部46部と樹脂管70との隙間から嵌合溝21内に入り、スリーブ50とフランジ部20との隙間まで至る経路である。
仮に、通水溝49がないと、先端側かしめ箇所P3において、樹脂管70が先端側かしめ溝43の底部に圧接されるので、一時的な止水が可能となるが、先端側かしめ溝43より深い通水溝49が存在することにより、先端側かしめ箇所P3箇所直下においても通水が可能となる。
同様に、通水溝49がないと、基端側かしめ箇所P2において、樹脂管70が基端側かしめ溝42の底部に圧接されるので、一時的な止水が可能となるが、基端側かしめ溝42より深い通水溝49が存在することにより、基端側かしめ箇所P2直下においても通水が可能となる。
また、シール材かしめ箇所P1では、周溝41内に樹脂管70がある程度侵入するものの、基端側かしめ溝42及び先端側かしめ溝43の底部より深い位置まで侵入するようにはかしめられない。そのため、少なくとも樹脂管70が周溝41の底部に圧接されて一時的な止水が成されることはない。
また、樹脂管70は、先端側大径部47と基端側大径部46においてノズル部40に接している可能性があるが、かしめられていないので、当該箇所で一時的にでも水圧に抗しての止水が成されることはない。
したがって圧縮かしめ管継手1によれば、シール材60の入れ忘れた際に、水圧テストによって、確実に漏水するので、シール材60の入れ忘れを検出することができる。同様にシール材60のずれや樹脂管70の挿入不足等により、シール材60による止水が成されないときも、水圧テストによって、確実に漏水するので、これらの施工不良を検出することができる。
<他の実施形態>
本発明は、上記の実施形態に限定するものではない。
本発明の圧縮かしめ管継手は、複数の接続対象を接続するが、本発明におけるノズル部に外嵌される樹脂管以外の接続対象との接続の態様に限定はない。例えば、上記実施形態における雄ねじ筒部30に代えて、配管等に外嵌して接続される雌ねじ部材を備える管継手としてもよい。
また、ノズル部40の外周面は、周溝41と通水溝49が存在すれば、その他の具体的形状に特に限定はない。
例えば、平坦部44は、鋸歯状部45と同様に鋸歯状としてもよい。
また、通水溝49は周溝41より深くなければよく、上記実施形態のような周溝41より浅い溝に限られず、周溝41と同じ深さの溝であってもよい。
また、通水溝49は軸に沿う直線状に形成される態様に限られず、例えば、らせん状に形成されていてもよい。
また、スリーブ50の内側の、シール材かしめ箇所P1、基端側かしめ箇所P2、先端側かしめ箇所P3に対応する位置にかしめ突条を形成しておけば、かしめ突条113が形成されたかしめダイス110を有するかしめ工具100ではなく、全体を均一にかしめるかしめ工具でかしめてもよい。また、スリーブ50に外嵌されるかしめ部材を用いて、スリーブ50全体かしめてもよい。
また、スリーブ50を用いず、シール材かしめ箇所P1、基端側かしめ箇所P2、先端側かしめ箇所P3の各々を、個別に直接かしめる締め具を使用してかしめてもよい。
また、所定のかしめ箇所は、上記実施形態のシール材かしめ箇所P1、基端側かしめ箇所P2、先端側かしめ箇所P3の3カ所に限られず、例えばシール材かしめ箇所P1のみでもよい。
また、シール材かしめ箇所P1と基端側かしめ箇所P2又は先端側かしめ箇所P3の2カ所としてもよい。
また、シール材かしめ箇所P1を含む4カ所以上としてもよい。
1 圧縮かしめ管継手
10 継手本体
20 フランジ部
21 嵌合溝
30 雄ねじ筒部
40 ノズル部
41 周溝
42 基端側かしめ溝
43 先端側かしめ溝
49 通水溝
50 スリーブ
60 シール材
70 樹脂管
80 漏水経路
P1 シール材かしめ箇所
P2 基端側かしめ箇所
P3 先端側かしめ箇所

Claims (5)

  1. 接続対象の樹脂管の端部に挿入されるノズル部と、前記ノズル部と前記樹脂管との間に装着されるリング状のシール材を備え、
    前記ノズル部に、前記樹脂管の一端部を外嵌した状態で、前記樹脂管を前記ノズル部に対し、所定のかしめ箇所でかしめることによって、前記樹脂管を、前記シール材を介して前記ノズル部に水密に圧接する圧縮かしめ管継手であって、
    前記所定のかしめ箇所は、少なくとも前記シール材が装着される箇所を含み、
    前記ノズル部の外周面には、前記シール材が装着される周溝と前記周溝と交差する通水溝が形成されており、
    前記通水溝は、前記周溝と同じ深さか前記周溝より浅く、
    前記シール材を装着せずに前記ノズル部に対して前記樹脂管をかしめた際、前記ノズル部と前記樹脂管との間が、前記通水溝により通水可能とされている、圧縮かしめ管継手。
  2. 前記所定のかしめ箇所が、さらに、前記シール材が装着される箇所より前記ノズル部の基端側の箇所を含む、請求項1に記載の圧縮かしめ管継手。
  3. 前記所定のかしめ箇所が、さらに、前記シール材が装着される箇所より前記ノズル部の先端側の箇所を含む、請求項1または2に記載の圧縮かしめ管継手。
  4. さらに、前記ノズル部を囲繞するスリーブを備え、
    前記ノズル部と前記スリーブとの間に、前記樹脂管の一端部を挿入した状態で、前記スリーブを前記ノズル部に対し、前記所定のかしめ箇所でかしめることによって、前記樹脂管を、前記ノズル部に対してかしめる、請求項1~3のいずれか一項に記載の圧縮かしめ管継手。
  5. 前記ノズル部の外周面に、前記通水溝が、前記ノズル部の軸方向に沿って直線状に形成されている、請求項1~4のいずれか一項に記載の圧縮かしめ管継手。
JP2021156346A 2021-09-27 2021-09-27 圧縮かしめ管継手 Pending JP2023047437A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021156346A JP2023047437A (ja) 2021-09-27 2021-09-27 圧縮かしめ管継手

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021156346A JP2023047437A (ja) 2021-09-27 2021-09-27 圧縮かしめ管継手

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023047437A true JP2023047437A (ja) 2023-04-06

Family

ID=85779146

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021156346A Pending JP2023047437A (ja) 2021-09-27 2021-09-27 圧縮かしめ管継手

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023047437A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101488752B1 (ko) 파이프 조인트 및 관의 접속 장치
JP3162992U (ja) 管継手のガスケット
US20100025992A1 (en) Crimp evident seal
US20120274061A1 (en) Hose Repair Clamp
US20100181760A1 (en) Snap-fit fitting for corrugated stainless steel tubing
JPH02278094A (ja) 片持リップ導管カップリング部材とその組立体
US11808386B2 (en) Mechanical joint restraint
EP3425249B1 (en) Press-connect fitting with membrane seal
JP2011169335A (ja) 圧縮かしめ管継手及びこの圧縮かしめ管継手と樹脂管との接続構造
JP5616715B2 (ja) 配管の施工確認方法
JP2023047437A (ja) 圧縮かしめ管継手
JP4751797B2 (ja) 配管材の接続構造およびこの配管材の接続構造を得るのに用いるスリーブのかしめ用ダイス
KR101218352B1 (ko) 배관용 연결기구
CN216643433U (zh) 一种无o型环的管道接头
JP5515495B2 (ja) 継手
JP3894639B2 (ja) 管継手構造
KR20150073590A (ko) 절연부재가 구비된 배관 연결용 커넥터
JP4597889B2 (ja) 管継手
KR20150120328A (ko) 배관 연결용 커넥터
JP2022147339A (ja) 圧縮かしめ管継手
KR101163950B1 (ko) 반도체 제조 장비에 사용되는 냉각수 공급배관 연결구
KR200252276Y1 (ko) 관연결구용 패킹
JP4771858B2 (ja) 管継手
CN213685668U (zh) 一种管道冷连接快速连接装置
JP2011247392A (ja) 管継手

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240617