JP2023046928A - シート接続構造 - Google Patents

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大輔 大川
Daisuke Okawa
峻吾 千野
Shungo Chino
祐史郎 橘
Yushiro Tachibana
貴志 新田
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Abstract

Figure 2023046928000001
【課題】部品点数の増加や大型化を抑制でき、かつ、シートに入力した荷重を車体に伝達できるシート接続構造を提供する。
【解決手段】シート接続構造20は、補強部材21と、リヤシート25と、を備えている。補強部材は、リヤフロアパネル18および左右のリヤホイールハウス14を補強する。リヤシートは、補強部材の車体前方に配置され、補強部材に左右の固定部材22を介して接続される。左右の固定部材は、リヤシートのシートバック103と補強部材とを接続し、かつ、補強部材のうち車体前方側において車幅方向を向いて形成された前面部77と対向して接続されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、シート接続構造に関する。
車両のシート接続構造として、例えば、ホイールハウスインナに沿って補強部材が設けられ、補強部材の端部にシートバックのブラケット(以下、シートヒンジという)が支持ボルトを軸として回転(回動)可能に支持されたものが知られている。このシート接続構造は、補強部材の端部が車体前後方向に向けて配置され、補強部材の端部に支持ボルトが車幅方向を向けて締結されている。すなわち、シートヒンジは、補強部材の端部に車幅方向内側から支持ボルトにより支持されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開2007-145099号公報 特開2007-331582号公報
しかし、従来のシート接続構造は、支持ボルトが車幅方向を向けて締結されることにより、シートヒンジが補強部材の端部に車幅方向内側から支持されている。よって、例えば、前面衝突あるいは後面衝突の際にシート(具体的には、シートバック)に入力する荷重を、シートヒンジから支持ボルトを経て補強部材(すなわち、車体)に伝達させる(逃がす)ことが難しい。このため、シートヒンジがシートバックに入力した荷重で変形、破損することが考えられる。
ここで、シートバックに入力した荷重を、シートヒンジから支持ボルトを経て車体に伝達させる手段として、例えば、シートヒンジや支持ボルトの強度、剛性を増すことが考えられる。シートヒンジや支持ボルトの強度、剛性を増すためには、例えば、シートヒンジや支持ボルトを補強部材で補強することや、シートヒンジや支持ボルトの形状を大きくすることが考えられる。しかし、補強部材や形状を大きくすることは、部品点数の増加や大型化を招くことになり、例えば軽量化の観点から好ましくない。
本発明は、部品点数の増加や大型化を抑制でき、かつ、シートに入力した荷重を車体に伝達できるシート接続構造を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
(1)本発明に係るシート接続構造は、少なくともフロア(例えば、実施形態のリヤフロアパネル18)およびホイールハウス(例えば、実施形態の左右のリヤホイールハウス14,15)の一方を補強する補強部材(例えば、実施形態の補強部材21)と、該補強部材の車体前方に配置され、前記補強部材に固定部材(例えば、実施形態の左右の固定部材22,23)を介して接続されるシート(例えば、実施形態のリヤシート25)と、を備えたシート接続構造(例えば、実施形態のシート接続構造20)において、前記固定部材は、前記シートのシートバック(例えば、実施形態のシートバック103)と前記補強部材とを接続し、かつ、前記補強部材のうち車体前方側において車幅方向を向いて形成された前面部(例えば、実施形態の前面部77)と対向して接続されている。
この構成によれば、シートバックを補強部材に固定部材を介して接続し、固定部材を補強部材の前面部に接続した。ここで、補強部材の前面部は、車体前方側において車幅方向を向いて形成されている。よって、固定部材を補強部材の前面部に接続することにより、車体前後方向の荷重に対する固定部材の強度、剛性を高めることができる。
これにより、例えば、前面衝突あるいは後面衝突の際にシート(具体的には、シートバック)に入力する車体前後方向の荷重を、固定部材から補強部材(すなわち、車体)に効率よく伝達させる(逃がす)ことができる。
また、車体前後方向の荷重を固定部材から補強部材に効率よく伝達させるために、例えば、固定部材を新たな補強部材で補強し、あるいは固定部材の形状を大きく形成して固定部材の強度、剛性を高める必要がなく、軽量化を図ることができる。
これにより、部品点数の増加や大型化を抑制でき、かつ、前面衝突あるいは後面衝突によりシートバックに入力した車体前後方向の荷重を、補強部材(すなわち、車体)に伝達できる。したがって、車体前後方向の荷重で固定部材が変形、破損することを抑制できる。
以下、前面衝突あるいは後面衝突を「衝突」と略記し、車体前後方向の荷重を「荷重」と略記することがある。
(2)前記補強部材は、
前記ホイールハウスを補強するホイールハウス補強部材(例えば、実施形態の左右のホイールハウス補強部材41,42)と、前記フロアを補強するフロアクロスメンバ(例えば、実施形態のフロアクロスメンバ43)と、を備え、前記固定部材は、前記ホイールハウス補強部材と前記フロアクロスメンバとが重なる重合部(例えば、実施形態の左右の重合部67,68)に接続されていてもよい。
この構成によれば、補強部材にホイールハウス補強部材とフロアクロスメンバとを備えた。また、ホイールハウス補強部材とフロアクロスメンバとが重なる重合部に固定部材を接続した。よって、例えば、重合部を接合する際に重合部に固定部材を重ねて、重ねた部材を同時に接続することが可能である。
すなわち、固定部材を補強部材で補強したり、固定部材の形状を大きく形成したりすることなく、荷重に対する固定部材の強度、剛性を高めることができる。これにより、衝突によりシートバックから入力する荷重を、固定部材からホイールハウス補強部材およびフロアクロスメンバに効率よく伝達させて分散することができる。したがって、固定部材が荷重で変形、破損することを一層良好に抑制できる。
(3)前記ホイールハウス補強部材および前記ホイールハウスにより形成される第1閉断面(例えば、実施形態の第1閉断面56)と、前記フロアクロスメンバおよび前記フロアに形成される第2閉断面(例えば、実施形態の第2閉断面66)と、を備え、前記第1閉断面と前記第2閉断面とが連通され、前記ホイールハウス補強部材は、車幅方向左右側に備えられた一対の前記ホイールハウスに対応して車幅方向左右側に一対設けられ、一対の前記ホイールハウス補強部材および前記フロアクロスメンバで構成される前記補強部材は、車両前方向からの正面視においてU字状に形成されていてもよい。
この構成によれば、ホイールハウス補強部材およびホイールハウスにより第1閉断面を形成した。また、フロアクロスメンバおよびフロアにより第2閉断面を形成した。さらに、第1閉断面と第2閉断面とを連通させた。よって、ホイールハウス補強部材およびフロアクロスメンバ(すなわち、補強部材)の強度、剛性が確保されている。さらに、一対のホイールハウス補強部材およびフロアクロスメンバで補強部材を正面視においてU字状に形成した。これにより、補強部材の強度、剛性を充分に確保することができる。
すなわち、衝突によりシートバックおよび固定部材から入力する荷重を、補強部材(すなわち、車体)で効率よく支持できる。これにより、固定部材を新たな補強部材で補強したり、固定部材の形状を大きく形成したりすることなく、固定部材が荷重で変形、破損することを一層良好に抑制できる。
加えて、一対のホイールハウス補強部材およびフロアクロスメンバで補強部材を正面視においてU字状に形成し、この補強部材に固定部材を接続した。よって、例えば、車両の走行中に入力する荷重に対する補強部材のねじれ剛性を高めることができる。これにより、車両の走行中のシートの安定性を向上させることができる。
(4)前記補強部材は、前記第1閉断面の内部および前記第2閉断面の内部の少なくとも一方に設けられたバルクヘッド(例えば、実施形態の左右のバルクヘッド44,45)を備え、前記バルクヘッドは、前記重合部および前記固定部材に重ねられ、前記重合部および前記固定部材と同時に接続されていてもよい。
この構成によれば、補強部材の第1閉断面、第2閉断面の内部にバルクヘッドを備えた。さらに、バルクヘッドを重合部および固定部材に重ねた状態で同時に接続した。よって、補強部材をバルクヘッドで補強することができる。これにより、補強部材の強度、剛性が一層良好に確保され、衝突によりシートバックおよび固定部材から入力する荷重を、補強部材(すなわち、車体)で一層効率よく支持できる。
(5)前記前面部は、車両後方に向かうに従って上方に傾斜するように延出され、前記固定部材は、前記前面部から前記シートバックに向けて、前記前面部に対して垂直方向に沿って延出されていてもよい。
この構成によれば、補強部材の前面部にシートバックを固定部材で連結し、固定部材を前面部に対して垂直方向に沿ってシートバックまで延出させた。よって、衝突によりシートバックに入力した荷重を、固定部材により補強部材に一層効率よく伝達させることができる。これにより、衝突によりシートバックに入力した荷重を、補強部材(すなわち、車体)で一層効率よく支持できる。
(6)前記固定部材は、前記前面部に沿って配置される第1固定部(例えば、実施形態の第1固定部85)と、前記第1固定部のうち車幅方向外側の端部から前記シートバックに向けて延出され、前記シートバックに接続部(例えば、実施形態の接続部86a)が接続される第2固定部(例えば、実施形態の第2固定部86)と、を備え、前記第1固定部および前記第2固定部により平面視L字状に形成され、外周縁を形成するフランジ(例えば、実施形態のフランジ97)を有してもよい。
この構成によれば、固定部材を第1固定部および第2固定部でL字状に形成し、固定部材の外周縁をフランジで形成した。よって、固定部材の強度、剛性をL字状やフランジにより高めることができる。これにより、衝突によりシートバックに入力した荷重を、固定部材により補強部材(すなわち、車体)に一層効率よく伝達させることができる。
(7)前記固定部材は、前記接続部から前記第1固定部および前記第2固定部の屈曲部(例えば、実施形態の屈曲部87)まで延びる前記第2固定部にビード部(例えば、実施形態の第1ビード部96)を有してもよい。
この構成によれば、固定部材の第2固定部にビード部を形成した。すなわち、ビード部は、第2固定部の接続部から屈曲部(L字状に形成された第1固定部および第2固定部の屈曲部)まで延びている。よって、固定部材の強度、剛性を一層高めることができる。これにより、衝突によりシートバックに入力した荷重を、固定部材により補強部材(すなわち、車体)に一層効率よく伝達させることができる。
(8)前記固定部材は、前記前面部に沿って配置される第1固定部(例えば、実施形態の第1固定部85)と、前記第1固定部のうち車幅方向外側の端部から前記シートバックに向けて延出される第2固定部(例えば、実施形態の第2固定部86)と、を備え、前記第1固定部および前記第2固定部により平面視L字状に形成され、外周縁に沿って形成される他のビード部(例えば、実施形態の第2ビード部98)を有してもよい。
この構成によれば、固定部材を第1固定部および第2固定部でL字状に形成し、固定部材の外周縁に沿って他のビード部を形成した。よって、固定部材の強度、剛性をL字状や他のビードにより高めることができる。これにより、衝突によりシートバックに入力した荷重を、固定部材により補強部材(すなわち、車体)に一層効率よく伝達させることができる。
本発明によれば、部品点数の増加や大型化を抑制でき、かつ、シートに入力した荷重を車体に伝達することができる。
本発明に係る実施形態のシート接続構造を備えた車両を右前方からみた斜視図である。 実施形態のシート接続構造を備えた車両を示す断面図である。 実施形態のシート接続構造を備えた車両を右後方からみた斜視図である。 図3のIV-IV線で破断した断面図である。 図3のV-V線で破断した断面図である。 実施形態のシート接続構造に備えた補強部材および固定部材を示す斜視図である。 図6の補強部材および固定部材を分解した斜視図である。 図6のVIII-VIII線で破断した断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいてシート接続構造を説明する。以下、図面において、矢印FRは車両の前方、矢印UPは車両の上方、矢印LHは車両の左側方を示す。
<車両>
図1、図2に示すように、車両10は、左右のリヤフレーム12,13と、左右のリヤホイールハウス(一対のホイールハウス)14,15と、リヤフロアパネル(フロア)18と、シート接続構造20と、を備えている。
<リヤフレーム>
左リヤフレーム12は、車体後部の下部において車幅方向の左外側に設けられ、左サイドシル27の後端部から車両後方へ向けて延びている。右リヤフレーム13は、車体後部の下部において車幅方向の右外側に設けられ、右サイドシル28の後端部から車両後方へ向けて延びている。
左リヤフレーム12および右リヤフレーム13は、例えば、中空の閉断面に形成されることにより車体骨格の一部を構成する剛性の高い骨格部材である。また、左サイドシル27および右サイドシル28は、例えば、中空の閉断面に形成されることにより車体骨格の一部を構成する剛性の高い骨格部材である。
<リヤホイールハウス>
左リヤフレーム12には左リヤホイールハウス14が設けられている。左リヤホイールハウス14は、例えば、左側の後輪や左側のリヤサスペンションを内部に収納する部材である。左リヤホイールハウス14は、左インナホイールハウス31と、左アウタホイールハウス32と、を備えている。左インナホイールハウス31は、左リヤフレーム12に接続(接合)されている。左アウタホイールハウス32は、左インナホイールハウス31の車幅方向左外側に接合されている。
右リヤフレーム13には右リヤホイールハウス15が設けられている。右リヤホイールハウス15は、例えば、右側の後輪や右側のリヤサスペンションを内部に収納する部材である。右リヤホイールハウス15は、右インナホイールハウス33と、不図示の右アウタホイールハウスと、を備えている。右インナホイールハウス33は、右リヤフレーム13に接続(接合)されている。右アウタホイールハウスは、右インナホイールハウス33の車幅方向右外側に接合されている。
<リヤフロアパネル>
リヤフロアパネル18は、左リヤフレーム12および右リヤフレーム13の間に設けられている。リヤフロアパネル18は、車室の床面を形成する。リヤフロアパネル18には、補強部材21のフロアクロスメンバ43(後述する)が車室側から接続されている。
<シート接続構造>
左インナホイールハウス31、右インナホイールハウス33、およびリヤフロアパネル18などにはシート接続構造20が接続されている。シート接続構造20には、後述するリヤシート25が支持されている。シート接続構造20は、補強部材21と、左右の固定部材(固定部材)22,23と、リヤシート(シート)25と、を備えている。
[補強部材]
補強部材21は、左ホイールハウス補強部材(ホイールハウス補強部材)41と、右ホイールハウス補強部材(ホイールハウス補強部材)42と、フロアクロスメンバ43と、左バルクヘッド(バルクヘッド)44と、右バルクヘッド(バルクヘッド)45と、を備えている。
(ホイールハウス補強部材)
図3、図4に示すように、左ホイールハウス補強部材41は、左インナホイールハウス31に車幅方向内側(すなわち、車室側)から接続されている。具体的には、左ホイールハウス補強部材41は、補強側壁51と、補強前壁52と、補強後壁53と、補強前フランジ54と、補強後フランジ55と、を有する。
補強側壁51は、左インナホイールハウス31に対して車幅方向内側(すなわち、車室側)に間隔をあけた状態において車体前後方向に向けて配置されている。補強前壁52は、補強側壁51の前辺から左インナホイールハウス31(すなわち、車幅方向外側)に向けて折り曲げられている。すなわち、補強前壁52は、左ホイールハウス補強部材41のうち車体前方側において車幅方向を向いて形成されている。
補強後壁53は、補強側壁51の後辺から左インナホイールハウス31(すなわち、車幅方向外側)に向けて折り曲げられている。すなわち、補強後壁53は、左ホイールハウス補強部材41のうち車体後方側において車幅方向を向いて形成されている。
補強前フランジ54は、補強前壁52の外辺から車体前方に向けて左インナホイールハウス31に沿って張り出されている。補強後フランジ55は、補強後壁53の外辺から車体後方に向けて左インナホイールハウス31に沿って張り出されている。
左ホイールハウス補強部材41は、補強側壁51、補強前壁52、および補強後壁53により断面U字状に形成されている。また、左ホイールハウス補強部材41は、補強側壁51、補強前壁52、補強後壁53、補強前フランジ54、および補強後フランジ55により断面ハット状に形成されている。
左ホイールハウス補強部材41は、補強前フランジ54および補強後フランジ55が左インナホイールハウス31に車幅方向内側(すなわち、車室)から接合されることにより、左インナホイールハウス31に車幅方向内側から接続されている。
この状態において、左ホイールハウス補強部材41は、後述するフロアクロスメンバ43のうち車幅方向において左外端部43aから車両後方に向かうに従って上方に向けて傾斜するように延出されている。よって、補強前壁52は、後述するフロアクロスメンバ43の左外端部43aから車両後方に向かうに従って上方に向けて傾斜するように延出されている。
また、左ホイールハウス補強部材41は、補強前フランジ54および補強後フランジ55が左インナホイールハウス31に接合されることにより、左インナホイールハウス31とともに第1閉断面56を形成する。左ホイールハウス補強部材41および左インナホイールハウス31により第1閉断面56が形成されることにより、左ホイールハウス補強部材41の強度、剛性が高められている。よって、左ホイールハウス補強部材41により左インナホイールハウス31が補強されている。
図1に示すように、右ホイールハウス補強部材42は、左ホイールハウス補強部材41に対して概ね左右対称に構成されている。よって、以下、右ホイールハウス補強部材42の詳しい説明を省略する。
(フロアクロスメンバ)
図1、図3、図5に示すように、フロアクロスメンバ43は、車幅方向に延びた状態において左リヤフレーム12および右リヤフレーム13に架け渡されている。
フロアクロスメンバ43は、例えば、左外端部43aが左インナホイールハウス31の下端部31a、左リヤフレーム12、およびリヤフロアパネル18の左側部18aに車室側から接続されている。また、フロアクロスメンバ43は、例えば、右外端部43bが右インナホイールハウス33の下端部33a、右リヤフレーム13、およびリヤフロアパネル18の右側部18bに車室側から接続されている。さらに、フロアクロスメンバ43は、中央部43cがリヤフロアパネル18に車室側から接続されている。
なお、フロアクロスメンバ43の左外端部43aおよびフロアクロスメンバ43の右外端部43bは、概ね左右対称の部材である。よって、以下、フロアクロスメンバ43の左外端部43aについて詳しく説明してフロアクロスメンバ43の右外端部43bの詳しい説明を省略する。
また、以下、左インナホイールハウス31の下端部31aを「左ホイールハウス下端部31a」、右インナホイールハウス33の下端部33aを「右ホイールハウス下端部33a」ということもある。
具体的には、フロアクロスメンバ43は、クロスメンバ頂部61と、クロスメンバ前壁62と、クロスメンバ後壁63と、クロスメンバ前フランジ64と、クロスメンバ後フランジ65と、を有する。
クロスメンバ頂部61は、左ホイールハウス下端部31a、右ホイールハウス下端部33a、左リヤフレーム12、右リヤフレーム13、およびリヤフロアパネル18に対して車室側に間隔をあけて形成されている。クロスメンバ頂部61は、車体前後方向に向けて配置されている。また、クロスメンバ頂部61は、左端部が左ホイールハウス補強部材41のうち補強側壁51の下端部に重ね合わされた状態に連結されている。また、クロスメンバ頂部61は、右端部が右ホイールハウス補強部材42のうち補強側壁の下端部に重ね合わされた状態に連結されている。
クロスメンバ前壁62は、クロスメンバ頂部61の前辺から左右のホイールハウス下端部31a,33a、左右のリヤフレーム12,13、およびリヤフロアパネル18に向けて折り曲げられている。クロスメンバ前壁62は、左端部が左ホイールハウス補強部材41のうち補強前壁52の下端部に重ね合わされた状態に連結されている。また、クロスメンバ前壁62は、右端部 が右ホイールハウス補強部材42のうち補強前壁の下端部に重ね合わされた状態に連結されている。
クロスメンバ後壁63は、クロスメンバ頂部61の後辺から左右のホイールハウス下端部31a,33a、左右のリヤフレーム12,13、およびリヤフロアパネル18に向けて折り曲げられている。クロスメンバ前壁62は、左端部が左ホイールハウス補強部材41のうち補強後壁53の下端部に重ね合わされた状態に連結されている。また、クロスメンバ前壁62は、右端部が右ホイールハウス補強部材42のうち補強後壁の下端部に重ね合わされた状態に連結されている。
クロスメンバ前フランジ64は、クロスメンバ前壁62の下辺から車体前方に向けて左右のホイールハウス下端部31a,33a、左右のリヤフレーム12,13、およびリヤフロアパネル18に沿って張り出されている。クロスメンバ前フランジ64は、左端部が左ホイールハウス補強部材41のうち補強前フランジ54の下端部に重ね合わされた状態に連結されている。また、クロスメンバ前フランジ64は、右端部が右ホイールハウス補強部材42のうち補強前フランジの下端部に重ね合わされた状態に連結されている。
クロスメンバ後フランジ65は、クロスメンバ後壁63の下辺から車体後方に向けて左右のホイールハウス下端部31a,33a、左右のリヤフレーム12,13、およびリヤフロアパネル18に沿って張り出されている。クロスメンバ後フランジ65は、左端部が左ホイールハウス補強部材41のうち補強後フランジ55の下端部に重ね合わされた状態に連結されている。また、クロスメンバ後フランジ65は、右端部が右ホイールハウス補強部材42のうち補強後フランジの下端部に重ね合わされた状態に連結されている。
フロアクロスメンバ43は、クロスメンバ頂部61、クロスメンバ前壁62、およびクロスメンバ後壁63により断面U字状に形成されている。また、フロアクロスメンバ43は、クロスメンバ頂部61、クロスメンバ前壁62、クロスメンバ後壁63、クロスメンバ前フランジ64、およびクロスメンバ後フランジ65により断面ハット状に形成されている。
フロアクロスメンバ43は、クロスメンバ前フランジ64およびクロスメンバ後フランジ65が左右のホイールハウス下端部31a,33a、左右のリヤフレーム12,13、およびリヤフロアパネル18に車幅方向内側から接合されている。よって、フロアクロスメンバ43は、左右のホイールハウス下端部31a,33a、左右のリヤフレーム12,13、およびリヤフロアパネル18に車幅方向内側から接続されている。
この状態において、フロアクロスメンバ43は、左右のホイールハウス下端部31a,33a、左右のリヤフレーム12,13、およびリヤフロアパネル18とともに第2閉断面66を形成する。すなわち、フロアクロスメンバ43は、強度、剛性が高められている。よって、フロアクロスメンバ43により左右のホイールハウス下端部31a,33a、左右のリヤフレーム12,13、およびリヤフロアパネル18が補強されている。
ここで、図1、図6に示すように、フロアクロスメンバ43は、左外端部43aが左ホイールハウス補強部材41の下端部41aを車室側から覆うように重ねられている。また、フロアクロスメンバ43は、右外端部43bが右ホイールハウス補強部材42の下端部を車室側から覆うように重ねられている。
以下、フロアクロスメンバ43の左外端部43aと左ホイールハウス補強部材41の下端部41aとが重なる部位を「左重合部(重合部)67」ということもある。また、フロアクロスメンバ43の右外端部43bと右ホイールハウス補強部材42の下端部とが重なる部位を「右重合部(重合部)68」ということもある。
このように、フロアクロスメンバ43と左ホイールハウス補強部材41とが左重合部67で重ねられ、フロアクロスメンバ43と右ホイールハウス補強部材42とが右重合部68で重ねられている。よって、第2閉断面66は、左ホイールハウス補強部材41の第1閉断面56と、右ホイールハウス補強部材42の第1閉断面とに対して連通されている。
これにより、フロアクロスメンバ43、左ホイールハウス補強部材41および右ホイールハウス補強部材42(すなわち、補強部材21)の強度、剛性が確保されている。したがって、補強部材21により左インナホイールハウス31、右インナホイールハウス33、およびリヤフロアパネル18が補強されている。
また、補強部材21は、左インナホイールハウス31に対応して左ホイールハウス補強部材41が設けられ、右インナホイールハウス33に対応して右ホイールハウス補強部材42が設けられている。すなわち、左ホイールハウス補強部材41および右ホイールハウス補強部材42は、車幅方向左右側にそれぞれ一対設けられている。また、補強部材21は、左ホイールハウス補強部材41の下端部41aおよび右ホイールハウス補強部材42の下端部にフロアクロスメンバ43が接続(接合)連結されている。
よって、補強部材21は、左ホイールハウス補強部材41、右ホイールハウス補強部材42、およびフロアクロスメンバ43により、車両前方向からの正面視においてU字状に形成されている。
なお、実施形態では、左インナホイールハウス31、右インナホイールハウス33、およびリヤフロアパネル18を補強部材21で補強する例について説明するが、これに限定するものではない。その他の例として、例えば、各インナホイールハウス とリヤフロアパネル18との一方を補強部材21で補強してもよい。
(バルクヘッド)
図6から図8に示すように、左バルクヘッド44は、第1閉断面56の内部に設けられている。左バルクヘッド44は、仕切壁71と、第1脚部72と、第2脚部73と、第3脚部74と、を有する。
仕切壁71は、第1閉断面56の内部において左ホイールハウス補強部材41の下端部41aに配置されている。仕切壁71は、外周71aが左ホイールハウス補強部材41の内周面に沿って概ね矩形状に形成されている。
第1脚部72は、仕切壁71の外周71aのうち補強側壁51に対向する第1辺から補強側壁51に重ねられた状態で下方に向けて折り曲げられている。第1脚部72は、左重合部67のうち補強側壁51およびクロスメンバ頂部61が重ねられた部位に、例えばボルト76および溶接ナット(図示せず) により接続されている。溶接ナットは、第1脚部72の裏面に溶接されている。
第2脚部73は、仕切壁71の外周71aのうち補強前壁52に対向する第2辺から補強前壁52に重ねられた状態で下方に向けて折り曲げられている。第2脚部73は、左重合部67のうち補強前壁52およびクロスメンバ前壁62が重ねられた前面部77(すなわち、補強部材21の前面部77)に重ねられている。第2脚部73は、例えばボルト78および溶接ナット79により左固定部材22(後述する)とともに同時に接続されている。溶接ナット79は、第2脚部73の裏面に溶接されている。
前面部77は、車体前方側において車幅方向を向いて形成され、補強前壁52と同様に上方に向けて傾斜されている。
第3脚部74は、仕切壁71の外周71aのうち補強後壁53に対向する第3辺から補強後壁53に重ねられた状態で下方に向けて折り曲げられている。第3脚部74は、左重合部67のうち補強後壁53およびクロスメンバ後壁63が重ねられた部位に重ねられている。
左バルクヘッド44は、例えば、第1脚部72および第2脚部73が左重合部67に接続されることにより、第1閉断面56の内部において左ホイールハウス補強部材41の下端部41aに配置されている。よって、左ホイールハウス補強部材41の下端部41aが左バルクヘッド44により補強されている。
図1に示すように、右ホイールハウス補強部材42の下端部において第1閉断面の内部にも、左ホイールハウス補強部材41の第1閉断面56と同様に右バルクヘッド45が設けられている。右バルクヘッド45は、左バルクヘッド44と概ね左右対称の部材であり、詳しい説明を省略する。
実施形態では、左ホイールハウス補強部材41の第1閉断面56の内部に左バルクヘッド44を設け、右ホイールハウス補強部材42の第1閉断面の内部に右バルクヘッド45を設けた例について説明するが、これに限定するものではない。その他の例として、例えば、フロアクロスメンバ43の第2閉断面66の内部にバルクヘッドを設けてもよい。あるいは、左ホイールハウス補強部材41の第1閉断面56、右ホイールハウス補強部材42の第1閉断面およびフロアクロスメンバ43の第2閉断面66にそれぞれバルクヘッドを設けてもよい。
[固定部材]
図2、図6に示すように、左固定部材22は、後述するリヤシート25のシートバック103のうち左側部103a(図3参照)を補強部材21の左重合部67に接続する部材である。左固定部材22は、第1固定部85と、第2固定部86と、屈曲部87と、を備えている。
図7、図8に示すように、第1固定部85は、クロスメンバ前壁62の左端部に沿って配置され、クロスメンバ前壁62の左端部に対向して接続されている。具体的には、第1固定部85は、左バルクヘッド44の第2脚部73と左重合部67の前面部77とに重ねられ、例えばボルト78および溶接ナット79により同時に接続されている。
図2、図7に示すように、第2固定部86は、第1固定部85のうち車幅方向外側の端部からシートバック103(後述する)に向けて、車体前方に延出されている。第1固定部85は、クロスメンバ前壁62の左端部(すなわち、重合部67の前面部77)に接触されている。クロスメンバ前壁62の左端部は、補強前壁52の下端部に重なられている。
すなわち、第2固定部86は、補強前壁52の下端部からシートバック103の左側部103a(図3参照)に向けて、重合部67の前面部77に対して垂直方向に沿って車体前方に延出されている。
第2固定部86は、前端部86aがシートブラケット(すなわち、シートヒンジ)92に支持軸93により回転(回動)可能に接続されている。以下、第2固定部86の前端部86aを「接続部86a」ということもある。
シートブラケット92は、シートバック103の左側部103aにボルト94により固定されている。すなわち、第2固定部86は、接続部86aがシートブラケット92を介してシートバック103の左側部103a(図3参照)に支持軸93により回転(回動)可能に接続されている。
第2固定部86は、第1ビード部(ビード部)96を有する。第1ビード部96は、接続部86aから屈曲部87(後述する)まで第2固定部86の長手方向に沿って延びている。第1ビード部96は、車幅方向内側に向けて凹むように断面凹状に形成されている。第2固定部86は、第1ビード部96により強度、剛性が確保されている。
第1固定部85と第2固定部86との交差部により屈曲部87が形成されている。屈曲部87は、例えば、第1固定部85と第2固定部86とが概ね直交するように交差する交差部により形成されている。
すなわち、 、例えば、第1固定部85および第2固定部86が折り曲げられることにより、第1固定部85、第2固定部86、および屈曲部87により平面視L字状に形成されている。左固定部材22(すなわち、第1固定部85、第2固定部86、屈曲部87)には、外周縁を形成するフランジ97を有する。フランジ97は、外周縁の近傍から車室側に向けて張り出されている。よって、左固定部材22(すなわち、第1固定部85、第2固定部86、屈曲部87)は、フランジ97により強度、剛性が確保されている。
また、例えば、左固定部材22の第2固定部86および屈曲部87には、第2ビード部(他のビード部)98を有する。第2ビード部98は、例えば、第2固定部86および屈曲部87において、上側の外周縁(すなわち、フランジ97)および第1ビード部96の間に第1ビード部96に沿って形成されている。
さらに、第2ビード部98は、例えば、第2固定部86および屈曲部87において、下側の外周縁(すなわち、フランジ97)および第1ビード部96の間に第1ビード部96に沿って形成されている。第2ビード部98は、車室の外側(すなわち、車幅方向外側に向けて凹むように凹状に形成されている。
実施形態では、左固定部材22の第2固定部86および屈曲部87に第2ビード部98を形成する例について説明するが、これに限らない。その他の例として、例えば、第2ビード部98を左固定部材22の第1固定部85、第2固定部86および屈曲部87に形成してもよい。
図1、図2に示すように、右固定部材23は、後述するリヤシート25のシートバック103のうち右側部を補強部材21の右重合部68に接続する部材である。右固定部材23は、左固定部材22に対して概ね左右対称に構成された部材であり、詳しい説明を省略する。
[リヤシート]
左固定部材22および右固定部材23にリヤシート25のシートバック103が支持軸を介して回転(回動)可能に支持されている。すなわち、リヤシート25は、補強部材21の車体前方に配置され、補強部材21に左固定部材22および右固定部材23を介して接続されている。
リヤシート25は、例えばベンチシートであり、シートクッション102と、シートバック103と、ヘッドレスト104と、を備えている。
以上説明したように、実施形態のシート接続構造20によれば、以下の作用、効果を得ることができる。なお、以下の説明においては、車両10の左側構成部材について説明して右側構成部材の説明を省略する。
図2、図6に示すように、シートバック103を補強部材21の前面部77に左固定部材22を介して接続されている。ここで、前面部77は、車体前方側において車幅方向を向いて形成されている。よって、左固定部材22を前面部77に接続することにより、車体前後方向の荷重に対する左固定部材22の強度、剛性を高めることができる。
これにより、例えば、前面衝突の際にリヤシート25(具体的には、シートバック103)に入力する車体前後方向の荷重Fを、左固定部材22から補強部材21(すなわち、車体)に効率よく伝達させる(逃がす)ことができる。
なお、後面衝突により入力する荷重の場合にも同様の作用、効果が得られる。実施形態では、前面衝突により入力する荷重Fを例に説明して、後面衝突により入力する荷重の説明を省略する。
以下、前面衝突を「衝突」と略記し、車体前後方向の荷重Fを「荷重F」と略記することがある。
また、荷重Fを左固定部材22から補強部材21に効率よく伝達させるために、例えば、左固定部材22を新たな補強部材で補強し、あるいは左固定部材22の形状を大きく形成して左固定部材22の強度、剛性を高める必要がなく、軽量化を図ることができる。
これにより、部品点数の増加や大型化を抑制でき、かつ、衝突によりシートバック103に入力した荷重Fを、補強部材21(すなわち、車体)に伝達できる。したがって、左固定部材22が荷重Fで変形、破損することを抑制できる。
さらに、図3、図8に示すように、補強部材21に左ホイールハウス補強部材41とフロアクロスメンバ43とを備えた。また、左ホイールハウス補強部材41とフロアクロスメンバ43とが重なる左重合部67に左固定部材22を接続した。よって、例えば、左重合部67を接合する際に左重合部67に左固定部材22を重ねて、重ねた部材を同時に接続することが可能である。
すなわち、左固定部材22を新たな補強部材21で補強したり、左固定部材22の形状を大きく形成したりすることなく、荷重Fに対する左固定部材22の強度、剛性を高めることができる。これにより、衝突によりシートバック103から入力する荷重Fを、左固定部材22から左ホイールハウス補強部材41およびフロアクロスメンバ43に効率よく伝達させて分散することができる。したがって、左固定部材22が荷重Fで変形、破損することを一層良好に抑制できる。
加えて、図3から図5に示すように、左ホイールハウス補強部材41および左インナホイールハウス31により第1閉断面56を形成した。また、フロアクロスメンバ43およびリヤフロアパネル18により第2閉断面66を形成した。さらに、第1閉断面56と第2閉断面66とを連通させた。よって、左ホイールハウス補強部材41およびフロアクロスメンバ43(すなわち、補強部材21)の強度、剛性が確保されている。
さらに、図1に示すように、左ホイールハウス補強部材41、右ホイールハウス補強部材42、およびフロアクロスメンバ43により補強部材21が正面視においてU字状に形成されている。これにより、補強部材21の強度、剛性を充分に確保することができる。
すなわち、図3から図5に示すように、衝突によりシートバック103および左固定部材22から入力する荷重Fを、補強部材21(すなわち、車体)で効率よく支持できる。これにより、左固定部材22を新たな補強部材21で補強したり、左固定部材22の形状を大きく形成したりすることなく、左固定部材22が荷重Fで変形、破損することを一層良好に抑制できる。
さらに、図1に示すように、左ホイールハウス補強部材41、右ホイールハウス補強部材42(図1参照)、およびフロアクロスメンバ43で補強部材21をU字状に形成し、この補強部材21に左固定部材22を接続した。よって、例えば、車両10の走行中に入力する荷重に対する補強部材21のねじれ剛性を高めることができる。これにより、車両10の走行中のリヤシート25(図2参照)の安定性を向上させることができる。
また、図7、図8に示すように、左ホイールハウス補強部材41の第1閉断面56の内部に左バルクヘッド44を備えた。さらに、左バルクヘッド44の第2脚部73を左重合部67の前面部77および左固定部材22の第1固定部85に重ねた状態で同時に接続した。よって、左ホイールハウス補強部材41(すなわち、補強部材21)を左バルクヘッド44で補強することができる。
これにより、補強部材21の強度、剛性が一層良好に確保され、衝突によりシートバック103および左固定部材22から入力する荷重F(図2参照)を、補強部材21(すなわち、車体)で一層効率よく支持できる。
さらに、図2、図8に示すように、左重合部67の前面部77(すなわち、補強部材21の前面部77)にシートバック103を左固定部材22で連結した。左固定部材22は、前面部77に対して垂直方向に沿ってシートバック103まで延出されている。よって、衝突によりシートバック103に入力した荷重Fを、左固定部材22により補強部材21に一層効率よく伝達させることができる。これにより、衝突によりシートバック103に入力した荷重Fを、補強部材21(すなわち、車体)で一層効率よく支持できる。
加えて、図2、図7に示すように、左固定部材22を第1固定部85および第2固定部86でL字状に形成し、左固定部材22の外周縁をフランジ97で形成した。よって、左固定部材22の強度、剛性をL字状やフランジ97により高めることができる。これにより、衝突によりシートバック103に入力した荷重Fを、左固定部材22により補強部材21(すなわち、車体)に一層効率よく伝達させることができる。
また、左固定部材22の第2固定部86に第1ビード部96を形成した。すなわち、第1ビード部96は、第2固定部86の接続部86aから屈曲部87(L字状に形成された第1固定部85および第2固定部86の屈曲部87)まで延びている。よって、左固定部材22の強度、剛性を一層高めることができる。これにより、衝突によりシートバック103に入力した荷重Fを、左固定部材22により補強部材21(すなわち、車体)に一層効率よく伝達させることができる。
さらに、左固定部材22を第1固定部85、第2固定部86、および屈曲部87でL字状に形成した。加えて、例えば、左固定部材22の第2固定部86および屈曲部87に第2ビード部98を形成した。よって、左固定部材22の強度、剛性をL字状や第2ビード部98により高めることができる。これにより、衝突によりシートバック103に入力した荷重Fを、左固定部材22により補強部材21(すなわち、車体)に一層効率よく伝達させることができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前記実施形態では、補強部材21の前面部77として、左重合部67のうち補強前壁52およびクロスメンバ前壁62が重ねられた部位を例示したが、これに限らない。その他の例として、例えば、補強前壁52あるいはクロスメンバ前壁62の左端部の任意の位置を補強部材21の前面部77として、任意の位置に左固定部材22を接続してもよい。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
10 車両
14,15 左右のリヤホイールハウス(一対のホイールハウス)
18 リヤフロアパネル(フロア)
20 シート接続構造
21 補強部材
22,23 左右の固定部材(固定部材)
25 リヤシート(シート)
31,33 左右のインナホイールハウス
41,42 左右のホイールハウス補強部材(ホイールハウス補強部材)
43 フロアクロスメンバ
44,45 左右のバルクヘッド(バルクヘッド)
56 第1閉断面
66 第2閉断面
67,68 左右の重合部(重合部)
77 前面部
85 第1固定部
86 第2固定部
86a 接続部(前端部)
87 屈曲部
96 第1ビード部(ビード部)
97 フランジ
98 第2ビード部(他のビード部)
103 シートバック

Claims (8)

  1. 少なくともフロアおよびホイールハウスの一方を補強する補強部材と、
    該補強部材の車体前方に配置され、前記補強部材に固定部材を介して接続されるシートと、を備えたシート接続構造において、
    前記固定部材は、
    前記シートのシートバックと前記補強部材とを接続し、かつ、前記補強部材のうち車体前方側において車幅方向を向いて形成された前面部と対向して接続されている、
    ことを特徴とするシート接続構造。
  2. 前記補強部材は、
    前記ホイールハウスを補強するホイールハウス補強部材と、
    前記フロアを補強するフロアクロスメンバと、を備え、
    前記固定部材は、
    前記ホイールハウス補強部材と前記フロアクロスメンバとが重なる重合部に接続されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のシート接続構造。
  3. 前記ホイールハウス補強部材および前記ホイールハウスにより形成される第1閉断面と、
    前記フロアクロスメンバおよび前記フロアに形成される第2閉断面と、を備え、
    前記第1閉断面と前記第2閉断面とが連通され、
    前記ホイールハウス補強部材は、
    車幅方向左右側に備えられた一対の前記ホイールハウスに対応して車幅方向左右側に一対設けられ、
    一対の前記ホイールハウス補強部材および前記フロアクロスメンバで構成される前記補強部材は、車両前方向からの正面視においてU字状に形成されている、
    ことを特徴とする請求項2に記載のシート接続構造。
  4. 前記補強部材は、
    前記第1閉断面の内部および前記第2閉断面の内部の少なくとも一方に設けられたバルクヘッドを備え、
    前記バルクヘッドは、
    前記重合部および前記固定部材に重ねられ、前記重合部および前記固定部材と同時に接続されている、
    ことを特徴とする請求項3に記載のシート接続構造。
  5. 前記前面部は、
    車両後方に向かうに従って上方に傾斜するように延出され、
    前記固定部材は、
    前記前面部から前記シートバックに向けて、前記前面部に対して垂直方向に沿って延出されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のシート接続構造。
  6. 前記固定部材は、
    前記前面部に沿って配置される第1固定部と、
    前記第1固定部のうち車幅方向外側の端部から前記シートバックに向けて延出され、前記シートバックに接続部が接続される第2固定部と、を備え、
    前記第1固定部および前記第2固定部により平面視L字状に形成され、外周縁を形成するフランジを有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のシート接続構造。
  7. 前記固定部材は、
    前記接続部から前記第1固定部および前記第2固定部の屈曲部まで延びる前記第2固定部にビード部を有する、
    ことを特徴とする請求項6に記載のシート接続構造。
  8. 前記固定部材は、
    前記前面部に沿って配置される第1固定部と、
    前記第1固定部のうち車幅方向外側の端部から前記シートバックに向けて延出される第2固定部と、を備え、
    前記第1固定部および前記第2固定部により平面視L字状に形成され、外周縁に沿って形成される他のビード部を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のシート接続構造。
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