JP2023046887A - 校正支援装置、校正支援方法およびプログラム - Google Patents
校正支援装置、校正支援方法およびプログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】ページ画像の校正を効率よく行う。【解決手段】校正支援装置3は、複数の校正工程の実行順番と、複数の校正工程に割り当てられた複数の作業者とを示す工程情報361を記憶する記憶部36と、複数の作業者から送信される情報を受け付ける情報受付部31と、複数の校正工程のうち実行対象である対象校正工程の作業者に通知を行うとともに、対象校正工程の作業者からページ画像の承認を情報受付部31が受け付けた場合に、工程情報361の実行順番に従って、実行対象を対象校正工程の次の工程へと変更する工程管理部32と、複数の作業者のうち工程情報361の改変権限が付与された作業者から工程情報361の改変指示を情報受付部31が受け付けた場合に、改変指示に従って工程情報361を改変する工程情報改変部33とを備える。これにより、ページ画像の校正を効率よく行うことができる。【選択図】図1
Description
本発明は、ページ画像の校正を支援する技術に関する。
近年、印刷物の作成において、WANおよびLAN等のネットワークを利用して校正を行う電子校正が利用されつつある。例えば、特許文献1の電子校正方法は、校正フェーズ毎に承認権限が付与されたユーザを指定する指定ステップと、校正フェーズの移行順番を定め、該移行順番に従って各校正フェーズへの移行状態を管理する管理ステップとを含む。管理ステップでは、現在の校正フェーズにおいて承認権限を有する特定のユーザによる承認を受け付けたことを条件に、次の校正フェーズに移行する。
ところで、市販の電子校正システムでは、例えば、デザイン校正、色校正および文字校正を順に実行する実行順番が設定されると、いずれの校正工程において、ページ画像(印刷物の1つのページを示す画像)に対して修正が指示された場合であっても、修正されたページ画像に対して、再度、デザイン校正、色校正および文字校正が順に実行される。しかしながら、修正内容によっては、全ての校正工程を繰り返す必要がないため、上記電子校正システムでは、ページ画像の校正を効率よく行うことができない。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、ページ画像の校正を効率よく行うことを目的としている。
請求項1に記載の発明は、ページ画像の校正を支援する校正支援装置であって、複数の校正工程の実行順番と、前記複数の校正工程に割り当てられた複数の作業者とを示す工程情報を記憶する記憶部と、前記複数の作業者から送信される情報を受け付ける情報受付部と、前記複数の校正工程のうち実行対象である対象校正工程の作業者に通知を行うとともに、前記対象校正工程の作業者からページ画像の承認を前記情報受付部が受け付けた場合に、前記工程情報の前記実行順番に従って、実行対象を前記対象校正工程の次の工程へと変更する工程管理部と、前記複数の作業者のうち前記工程情報の改変権限が付与された作業者から前記工程情報の改変指示を前記情報受付部が受け付けた場合に、前記改変指示に従って前記工程情報を改変する工程情報改変部とを備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の校正支援装置であって、前記改変指示が、校正工程の実行順番の変更、特定の校正工程の除外、または、作業者の変更を含む。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の校正支援装置であって、前記対象校正工程の作業者から前記ページ画像の非承認を前記情報受付部が受け付けた場合に、前記工程管理部が、前記ページ画像の制作者に非承認を通知し、前記ページ画像から修正されたページ画像が入校された際に、前記工程管理部が、前記修正されたページ画像の入校時の前記工程情報が示す最初の校正工程の作業者に通知を行う。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の校正支援装置であって、前記対象校正工程の作業者が使用するディスプレイに校正用ウィンドウを表示させるための情報を送信する表示情報送信部をさらに備え、前記校正用ウィンドウにおいて、改変後の前記工程情報に含めるべき必須校正工程が選択可能であり、前記ページ画像に対する前記対象校正工程において、前記対象校正工程の作業者により必須校正工程が選択された場合に、前記工程情報改変部が、前記ページ画像から修正されたページ画像の校正に対して前記必須校正工程を除外する前記工程情報の改変を禁止する。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれか1つに記載の校正支援装置であって、前記対象校正工程の作業者が使用するディスプレイに校正用ウィンドウを表示させるための情報を送信する表示情報送信部をさらに備え、前記校正用ウィンドウにおいて、ページ画像の修正を指示する修正コメントの入力が可能であり、前記記憶部が、ページ画像の校正における定型コメントと、改変後の前記工程情報に含めるべき必須校正工程とを対応付けた参照情報を記憶し、ページ画像に対する前記対象校正工程において、前記対象校正工程の作業者により修正コメントが入力された場合に、前記工程情報改変部が、前記修正コメント、および、前記参照情報を用いて必須校正工程を特定し、前記ページ画像から修正されたページ画像の校正に対して前記必須校正工程を除外する前記工程情報の改変を禁止する。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれか1つに記載の校正支援装置であって、前記対象校正工程の作業者から、前記ページ画像の承認と、改変後の前記工程情報に含めるべき必須校正工程を示す情報とを前記情報受付部が受け付けた場合に、前記工程管理部が、前記工程情報の前記実行順番に従って、実行対象を前記対象校正工程の次の工程へと変更し、前記工程情報改変部が、前記ページ画像から修正されたページ画像の校正に対して前記必須校正工程を除外する前記工程情報の改変を禁止する。
請求項7に記載の発明は、コンピュータによりページ画像の校正を支援する校正支援方法であって、複数の校正工程の実行順番と、前記複数の校正工程に割り当てられた複数の作業者とを示す工程情報を準備するステップと、前記複数の校正工程のうち実行対象である対象校正工程の作業者に通知を行うステップと、前記対象校正工程の作業者からページ画像の承認を前記コンピュータが受け付けた場合に、前記工程情報の前記実行順番に従って、実行対象を前記対象校正工程の次の工程へと変更するステップと、前記複数の作業者のうち前記工程情報の改変権限が付与された作業者から前記工程情報の改変指示を前記コンピュータが受け付けた場合に、前記改変指示に従って前記工程情報を改変するステップとを備える。
請求項8に記載の発明は、コンピュータに、ページ画像の校正を支援させるプログラムであって、前記プログラムのコンピュータによる実行は、前記コンピュータに、複数の校正工程の実行順番と、前記複数の校正工程に割り当てられた複数の作業者とを示す工程情報を準備するステップと、前記複数の校正工程のうち実行対象である対象校正工程の作業者に通知を行うステップと、前記対象校正工程の作業者からページ画像の承認を前記コンピュータが受け付けた場合に、前記工程情報の前記実行順番に従って、実行対象を前記対象校正工程の次の工程へと変更するステップと、前記複数の作業者のうち前記工程情報の改変権限が付与された作業者から前記工程情報の改変指示を前記コンピュータが受け付けた場合に、前記改変指示に従って前記工程情報を改変するステップとを実行させる。
本発明によれば、ページ画像の校正を効率よく行うことができる。
図1は、本発明の一の実施の形態に係る電子校正システム1の構成を示す図である。電子校正システム1は、WANおよびLAN等のネットワーク11を介して互いに接続された複数のコンピュータ2a,2b,2cを含む。本実施の形態では、電子校正システム1を用いて、印刷物の複数のページ画像の校正が行われる。図1の例では、電子校正システム1は、印刷会社に設けられるコンピュータ2aと、顧客会社に設けられる複数のコンピュータ2bと、制作会社に設けられるコンピュータ2cとを含む。以下の説明では、コンピュータ2a,2b,2cを区別しない場合に、コンピュータ2と総称する。
図2はコンピュータ2の構成を示す図である。コンピュータ2は各種演算処理を行うCPU21、基本プログラムを記憶するROM22および各種情報を記憶するRAM23を含む一般的なコンピュータシステムの構成となっている。コンピュータ2は、情報記憶を行う固定ディスク24、画像等の各種情報の表示を行うディスプレイ25、操作者からの入力を受け付けるキーボード26aおよびマウス26b(以下、「入力部26」と総称する。)、光ディスク、磁気ディスク、光磁気ディスク等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体8から情報の読み取りおよび書き込みを行う読取/書込装置27、並びに、他のコンピュータ2との間で信号を送受信する通信部28をさらに含む。
印刷会社のコンピュータ2aでは、事前に読取/書込装置27を介して記録媒体8からプログラム80が読み出されて固定ディスク24に記憶されている。CPU21は、プログラム80に従ってRAM23や固定ディスク24を利用しつつ演算処理を実行する。これにより、コンピュータ2aが、図1の校正支援装置3としての動作を行う。
校正支援装置3は、印刷物のページ画像の校正を支援する装置であり、全体制御部30と、記憶部36とを備える。全体制御部30は、サービスマネージャーとも呼ばれ、情報受付部31と、工程管理部32と、工程情報改変部33と、表示情報送信部34とを備える。情報受付部31、工程管理部32、工程情報改変部33および表示情報送信部34の動作の詳細については後述する。校正支援装置3の機能は専用の電気的回路により実現されてもよく、部分的に専用の電気的回路が用いられてもよい。
図3は、電子校正システム1を用いて印刷物のページ画像の校正を行う処理の流れを示す図である。実際には、印刷物の複数のページ画像に対して校正が行われるが、ここでは、1つのページ画像のみに注目してページ画像の校正処理を説明する。他のページ画像についても同様の処理が行われる。ページ画像の校正処理では、ページ画像の制作者によりページ画像の初稿が予め制作され、図示省略のデータベース(例えば、印刷会社に設けられる。)に記憶される。
電子校正システム1では、まず、顧客会社の管理者がコンピュータ2bの入力部26を操作して校正支援装置3の全体制御部30に指示することにより、データベースに記憶された複数のジョブから1つのジョブが選択される。換言すると、当該管理者によるジョブの選択指示が情報受付部31にて受け付けられる(ステップS10)。ここで、ジョブは、1つの印刷物の校正に利用される情報の集合である。ジョブが選択されると、当該ジョブの工程情報361がデータベースから読み出され、記憶部36に記憶される(ステップS11)。続いて、管理者がコンピュータ2bの入力部26を操作することにより、工程情報361の初期設定が行われる(ステップS12)。
図4は、工程情報361を示す図である。本実施の形態における工程情報361は、いわゆる工程表である。工程情報361は、例えば「順番」、「校正工程」、「役割」、「作業者ID」、「改変権限」、「承認結果」、「必須工程要求」の項目を含む。「順番」は、校正工程の実行順番を示し、「校正工程」は、校正工程の種類を示す。図4の例では、校正工程は、デザイン校正、色校正、文字校正のいずれかであり、後述するように、デザイン校正と、色校正とが並行して行われるため、両校正工程の順番が同じ1番となっている。校正工程は、後述の承認者の承認を得るための工程であり、承認ステップとも呼ばれる。
「役割」は、各校正工程における作業の役割を示し、ここでは、校正者または承認者のいずれかである。以下の説明では、校正者および承認者を「作業者」と総称する。「作業者ID」は、各作業の作業者のIDを示す。「改変権限」は、工程情報361の内容を変更する権限の有無を示す。「承認結果」は、ページ画像の修正の要否を示す。ここでは、修正が不要である場合、承認となり、修正が必要である場合、非承認となる。「必須工程要求」は、現在のページ画像から修正された新たなページ画像の校正において、必須の校正工程として要求するか否かを示す。「必須工程要求」は、後述の処理例において利用されるため、破線にて囲んでいる。工程情報361の初期設定では、工程情報361における「順番」、「校正工程」、「役割」、「作業者ID」、「改変権限」の欄が管理者により埋められる。
図5は、複数の校正工程のプロセスフロー図であり、左上に「初校」と記す矩形の内部が、図4の工程情報361における複数の校正工程のプロセスフローを示す。初期設定が完了して工程情報361が準備されると、工程管理部32により最初の校正工程の作業者(校正者および承認者)に通知が行われる(ステップS13)。工程管理部32では、専用の管理テーブルを用いて、ページ画像の校正処理の進捗状況が管理される。図4および図5の例では、デザイン校正および色校正が最初の実行対象である校正工程であり、デザイン校正および色校正を対象校正工程として、対象校正工程の作業者に対してページ画像の校正を依頼する通知が行われる。作業者への通知は、例えば電子メールによる通知である。メールアドレスは予め登録されている。作業者への通知は、電子メール以外のコミュニケーションツール等により行われてもよい。
続いて、デザイン校正および色校正のそれぞれについて、作業者により校正作業が行われる。本実施の形態では、作業者は顧客会社に所属しており、図1のコンピュータ2bを用いて校正作業が行われる。例えば、デザイン校正および色校正のそれぞれの校正者が、コンピュータ2bの入力部26を操作して校正支援装置3の全体制御部30に指示することにより、表示情報送信部34から当該コンピュータ2bに対して、校正用ウィンドウを表示させるための情報が送信される。これにより、当該コンピュータ2bのディスプレイ25に校正用ウィンドウが表示される。以下、デザイン校正の校正者および承認者の作業に注目するが、図5の例では、色校正の校正者および承認者によって同様の作業が並行して行われる。
図6は、校正用ウィンドウ7の一例を示す図である。図6では、デザイン校正の校正者が使用するディスプレイ25に表示される校正用ウィンドウ7を示している。校正用ウィンドウ7は、ページ画像表示領域71と、工程表示領域72と、送信ボタン73とを含む。ページ画像表示領域71には、ページ画像データが示すページ画像が表示される。工程表示領域72には、校正者が行う校正工程の種類が表示される。図6の校正用ウィンドウ7は、一例に過ぎず、適宜変更されてよい。
デザイン校正の校正者は、ページ画像表示領域71のページ画像のデザインについて修正の要否を確認する。修正が必要であると判断する場合には、校正者が入力部26を操作して、ページ画像の修正すべき領域を指定するとともに、修正内容のコメント(以下、「修正コメント」という。)を入力する(後述の図8参照)。その後、送信ボタン73を押す(例えば、クリックする)ことにより、修正すべき領域の位置情報および修正コメントを含む校正結果が当該コンピュータ2bから送信され、情報受付部31にて受け付けられる。修正すべき領域の位置情報および修正コメントは、校正結果情報等として記憶部36に記憶される。一方、修正が不要であると判断する場合には、修正コメント等の入力を行うことなく、校正者が送信ボタン73を押すことにより、修正コメント等を含まない校正結果が情報受付部31により受け付けられる。図5の例では、デザイン校正の校正者および承認者が、修正が不要であると判断するものとする。色校正において同様である。
校正結果が情報受付部31により受け付けられると、工程管理部32により、デザイン校正の承認者に対して校正者の校正結果の確認を依頼する通知が行われる。承認者は、承認権限を有する作業者である。通知を受けたデザイン校正の承認者が、コンピュータ2bの入力部26を操作して校正支援装置3の全体制御部30に指示することにより、表示情報送信部34から当該コンピュータ2bに対して、校正用ウィンドウを表示させるための情報が送信される。これにより、図7に示すように、当該コンピュータ2bのディスプレイ25に校正用ウィンドウ7が表示される。
承認者に対する図7の校正用ウィンドウ7では、図6中の送信ボタン73に代えて、承認ボタン741および非承認ボタン742が設けられる。校正者による校正結果が修正すべき領域(の位置情報)および修正コメントを示す場合には、校正用ウィンドウ7内に修正すべき領域および修正コメントが表示される(後述の図9参照)。図7の例では、校正結果が修正コメント等を含まない(修正不要である)ため、修正すべき領域および修正コメントが表示されていない。図7の例において、校正結果が修正不要であることを示す表示が行われてもよい。
図5の例では、デザイン校正の承認者も、修正が不要であると判断し、修正が不要であるという校正者の校正結果に同意するため、承認者により承認ボタン741が押される。これにより、デザイン校正の承認者によるページ画像の承認が、情報受付部31により受け付けられる。なお、校正者による校正結果が修正すべき領域および修正コメントを示し、かつ、承認者が校正者の校正結果に同意する(すなわち、ページ画像を非承認とする)場合には、承認者により非承認ボタン742が押される。ページ画像の非承認の例については、後述の文字校正において説明する。デザイン校正の承認者が、校正者の校正結果に同意しない場合には、承認者と校正者との間において適宜話し合いが行われる。そして、必要に応じて校正者による校正結果が見直され、ページ画像の承認または非承認が決定される。他の校正工程において同様である。
本処理例では、既述のように、色校正の校正者および承認者も、修正が不要であると判断するため、色校正の承認者によるページ画像の承認も情報受付部31により受け付けられる(ステップS14)。デザイン校正の承認者、および、色校正の承認者からのページ画像の承認が受け付けられると、工程管理部32では、工程情報361の実行順番に従って、実行対象が対象校正工程の次の工程へと変更される(ステップS15,S16)。すなわち、文字校正を対象校正工程として、文字校正の作業者に対してページ画像の校正を依頼する通知が行われる(ステップS13)。
続いて、文字校正について、作業者により校正作業が行われる。具体的には、文字校正の校正者が、コンピュータ2bの入力部26を操作することにより、表示情報送信部34から当該コンピュータ2bに対して、校正用ウィンドウ7を表示させるための情報が送信される。これにより、図8に示すように、当該コンピュータ2bのディスプレイ25に校正用ウィンドウ7が表示される。文字校正の校正者は、ページ画像表示領域71のページ画像の文字について修正の要否を確認する。本処理例では、校正者により修正が必要であると判断され、ページ画像において修正すべき領域が指定されるとともに、修正コメントが入力される。図8の例では、修正すべき領域が矩形761により囲まれ、修正コメントが、矩形761に対して線により連結されたコメントボックス762に表示されている。その後、送信ボタン73を押すことにより、修正すべき領域および修正コメントを含む校正結果が当該コンピュータ2bから送信され、情報受付部31にて受け付けられる。
校正結果が情報受付部31により受け付けられると、工程管理部32により、文字校正の承認者に対して校正者の校正結果の確認を依頼する通知が行われる。通知を受けた文字校正の承認者が、コンピュータ2bの入力部26を操作して校正支援装置3の全体制御部30に指示することにより、表示情報送信部34から当該コンピュータ2bに対して、校正用ウィンドウを表示させるための情報が送信される。これにより、図9に示すように、当該コンピュータ2bのディスプレイ25に校正用ウィンドウ7が表示される。図9の校正用ウィンドウ7では、図8の校正用ウィンドウ7と同様に、修正すべき領域を示す矩形761、および、コメントボックス762が表示される。
図5の例では、文字校正の承認者が、修正が必要であるという校正者の校正結果に同意する(すなわち、ページ画像を非承認とする)ため、承認者により非承認ボタン742が押される。これにより、文字校正の承認者によるページ画像の非承認が情報受付部31により受け付けられる(ステップS14)。後述するように、ページ画像が非承認である場合、制作者によりページ画像が修正されて新たなページ画像(以下、「修正後のページ画像」という。)が入校され、工程情報361が示す校正工程の実行順番に従って、校正工程が再度実行される。また、図3の校正処理では、対象校正工程の承認者に対して工程情報361の改変権限が付与されている場合、当該承認者は、修正後のページ画像の校正にて参照される工程情報361の改変を指示することが可能である。
本処理例では、図4に示すように、文字校正の承認者に改変権限が付与されており、非承認ボタン742が押されると、図10に示すように、複数の校正工程(ここでは、デザイン校正、色校正および文字校正)のブロック77を示す工程設定ウィンドウ7aが表示される。当該承認者が、コンピュータ2bの入力部26を操作して、ブロック77を選択および配列することにより、工程情報361に含める校正工程の選択、および、校正工程の実行順番の変更が可能である。図10の例では、デザイン校正および文字校正のみが選択される(すなわち、色校正が除外される)とともに、実行順番がデザイン校正、文字校正とされる。図10では、色校正のブロックの外縁を破線にて示すことにより、色校正が除外されていることを示している。工程情報361に含める校正工程の選択、および、校正工程の実行順番の変更は、ブロック77の選択および配列以外の手法により行われてよく、例えば、実行順番の番号と校正工程の種類とが単に入力されてもよい。また、校正用ウィンドウ7において工程情報361に含める校正工程が選択されてもよい(後述の図15参照)。
その後、承認者が工程設定ウィンドウ7aにおいて改変ボタン771を押すことにより、工程情報361の改変指示が情報受付部31により受け付けられる(ステップS17)。工程情報改変部33では、当該改変指示に従って記憶部36の工程情報361が改変される(ステップS18)。ここでは、改変後の工程情報361は、デザイン校正および文字校正のみを含み、実行順番がデザイン校正、文字校正とされる。また、工程管理部32では、ページ画像の制作者に対して、修正すべき領域および修正コメントを示す校正結果と共に、ページ画像の非承認が通知される(ステップS19)。
なお、工程情報361に含める校正工程、および、校正工程の実行順番を変更しない場合には、工程設定ウィンドウ7aにおいて維持ボタン772が押され、工程情報361の維持指示が情報受付部31により受け付けられる(ステップS17)。この場合、工程情報361の改変を行うことなく、工程管理部32によりページ画像の制作者に対して校正結果およびページ画像の非承認が通知される(ステップS19)。ここでは、図10に従って、工程情報361が改変されたものとする。
本処理例では、通知を受けた制作者は制作会社に所属しており、図1のコンピュータ2cを用いて、校正結果に基づいて初稿のページ画像を修正する。修正後のページ画像は、制作者により校正支援装置3に送信され、データベースに記憶される。すなわち、ページ画像の第2稿が入校される(ステップS20)。ページ画像の第2稿が入校されると、工程管理部32により、第2稿の入校時の工程情報361が示す最初の校正工程の作業者に通知が行われる。ここでは、図10を参照して説明したように、改変後の工程情報361における最初の校正工程であるデザイン校正の作業者(校正者および承認者)に通知が行われる(ステップS13)。図5において、左上に「2校」と記す矩形の内部が、ページ画像の第2稿が入校された際における(すなわち、改変後の工程情報361における)複数の校正工程のプロセスフローを示す。
図5の例では、デザイン校正の校正者が長期不在である等の理由により、工程情報361の改変権限が付与されているデザイン校正の承認者が、デザイン校正の校正者の変更を行う。具体的には、当該承認者により、デザイン校正の校正者の作業者IDを新たな作業者IDに変更することを指示する改変指示が送信される。当該改変指示が情報受付部31により受け付けられると、工程情報改変部33により校正者の作業者IDを変更する工程情報361の改変が行われる。校正者の作業者IDが変更されると、変更後の作業者IDの作業者に対してページ画像の校正を依頼する通知が行われる。このように、登録された作業者を変更する工程情報361の改変も可能である。図3では、校正者を変更する工程情報361の改変に係る処理の図示を省略している。
デザイン校正の変更後の校正者は、コンピュータ2bのディスプレイ25に校正用ウィンドウ7を表示させ(図6参照)、ページ画像表示領域71のページ画像のデザインについて修正の要否を確認する。図5の例では、校正者により修正が不要であると判断され、修正コメント等の入力を行うことなく、校正者が送信ボタン73を押すことにより、修正コメント等を含まない校正結果が情報受付部31により受け付けられる。そして、工程管理部32により、デザイン校正の承認者に対して校正者の校正結果の確認を依頼する通知が行われる。
通知を受けたデザイン校正の承認者は、コンピュータ2bのディスプレイ25に校正用ウィンドウ7が表示させ(図7参照)、校正者の校正結果を確認する。図5の例では、承認者も修正が不要であると判断し、承認ボタン741が押される。これにより、デザイン校正の承認者によるページ画像の承認が情報受付部31により受け付けられる(ステップS14)。工程管理部32では、工程情報361の実行順番に従って、実行対象がデザイン校正の次の文字校正へと変更され(ステップS15,S16)、文字校正の作業者に対してページ画像の校正を依頼する通知が行われる(ステップS13)。
続いて、文字校正について、作業者により校正作業が行われる。図5の例では、校正用ウィンドウ7(図8参照)を確認した校正者により修正が必要であると判断され、ページ画像において修正すべき領域が指定されるとともに、修正コメントが入力される。その後、送信ボタン73を押すことにより、修正すべき領域および修正コメントを含む校正結果が、情報受付部31にて受け付けられる。続いて、工程管理部32により、文字校正の承認者に対して校正者の校正結果の確認を依頼する通知が行われる。図5の例では、校正用ウィンドウ7(図9参照)を確認した文字校正の承認者が、校正者の校正結果に同意する(すなわち、ページ画像を非承認とする)ため、承認者により非承認ボタン742が押される。これにより、文字校正の承認者によるページ画像の非承認が情報受付部31により受け付けられる(ステップS14)。
その後、改変権限が付与された文字校正の承認者により、工程設定ウィンドウ7a(図10参照)において文字校正のみが選択され(すなわち、色校正およびデザイン校正が除外され)、文字校正のみを校正工程に含める工程情報361の改変指示が情報受付部31により受け付けられる(ステップS17)。工程情報改変部33では、当該改変指示に従って記憶部36の工程情報361が改変される(ステップS18)。また、工程管理部32では、ページ画像の制作者に対して、修正すべき領域および修正コメントを示す校正結果と共に、ページ画像の非承認が通知される(ステップS19)。
制作者によりページ画像の第3稿が入校されると(ステップS20)、第3稿の入校時の工程情報361が示す最初の校正工程の作業者に通知が行われる(ステップS13)。ここでは、改変後の工程情報361が文字校正のみを含むため、文字校正の作業者(校正者および承認者)に通知が行われ、当該作業者により校正作業が行われる。図5において、左上に「3校」と記す矩形の内部が、ページ画像の第3稿が入校された際における(すなわち、改変後の工程情報361における)校正工程のプロセスフローを示す。
図5の例では、校正用ウィンドウ7を確認した校正者により修正が不要であると判断され、修正コメント等の入力を行うことなく、校正者が送信ボタン73を押すことにより、修正コメント等を含まない校正結果が情報受付部31により受け付けられる。校正結果が情報受付部31により受け付けられると、工程管理部32により、文字校正の承認者に対して校正者の校正結果の確認を依頼する通知が行われる。図5の例では、校正用ウィンドウ7を確認した文字校正の承認者も修正が不要であると判断し、承認ボタン741が押される。これにより、デザイン校正の承認者によるページ画像の承認が情報受付部31により受け付けられる(ステップS14)。工程管理部32では、工程情報361の実行順番において対象校正工程である文字校正の次の校正工程がないため、ページ画像の校正処理が完了する、すなわち、校了となる(ステップS15)。
図11は、他の処理例における複数の校正工程のプロセスフロー図である。図11の例では、ページ画像の初稿に対する校正(初校)において、文字校正の承認者によるページ画像の非承認が情報受付部31により受け付けられる(ステップS14)。ステップS17では、文字校正の承認者により工程情報361の改変指示が行われず、工程管理部32により、ページ画像の制作者に対して校正結果およびページ画像の非承認が通知される(ステップS19)。制作者によりページ画像の第2稿が入校されると(ステップS20)、工程情報361が示す最初の校正工程であるデザイン校正の作業者に通知が行われる(ステップS13)。
図11の例では、工程情報361の改変権限が付与されているデザイン校正の承認者が、再度のデザイン校正が不要であると考えるため、デザイン校正を除外(スキップ)することを指示する改変指示が送信される。当該改変指示が情報受付部31により受け付けられると、工程情報改変部33によりデザイン校正を除外する工程情報361の改変が行われる。この場合、対象校正工程が、改変前の工程情報361におけるデザイン校正の次の色校正に変更され、色校正の作業者に通知が行われる。このように、特定の校正工程をスキップする工程情報361の改変も可能である。図3では、校正工程をスキップする工程情報361の改変に係る処理の図示を省略している。図11の例では、ページ画像の第2稿に対する校正(2校)において、文字校正の承認者によりページ画像が非承認とされ、その後、色校正および文字校正のみを含むように工程情報361の改変が行われる。
以上に説明したように、図1の校正支援装置3は、複数の校正工程の実行順番と、複数の校正工程に割り当てられた複数の作業者とを示す工程情報361を記憶する記憶部36と、複数の作業者から送信される情報を受け付ける情報受付部31と、複数の校正工程のうち実行対象である対象校正工程の作業者に通知を行うとともに、対象校正工程の作業者からページ画像の承認を情報受付部31が受け付けた場合に、工程情報361の実行順番に従って、実行対象を対象校正工程の次の工程へと変更する工程管理部32とを備える。これにより、複数の校正工程の進捗を容易に管理することができる。
ここで、比較例の校正支援装置について説明する。図12は、比較例の校正支援装置を用いた処理のプロセスフロー図である。比較例の校正支援装置では、管理者による工程情報の設定後、作業者による工程情報の改変ができない。したがって、ページ画像の初稿に対する校正(初校)において、デザイン校正および色校正についてページ画像が承認された場合でも、文字校正についてページ画像が非承認とされてページ画像の第2稿に対する校正(2校)を行う際に、デザイン校正および色校正を再度行う必要がある。ページ画像の第3稿に対する校正(3校)を行う場合も同様である。その結果、図12の例では、9回の校正工程にて延べ18人の確認作業を行う必要があり(換言すると、必要がない確認作業が強いられ)、校了までに長時間を要してしまう。また、作業者が長期不在である場合等には、ページ画像の校正処理が滞ってしまう。
これに対し、図1の校正支援装置3は、複数の作業者のうち工程情報361の改変権限が付与された作業者から工程情報361の改変指示を情報受付部31が受け付けた場合に、改変指示に従って工程情報361を改変する工程情報改変部33をさらに備える。これにより、校正を繰り返す場合等において、必要がない校正工程を容易に除外することができる。その結果、ページ画像の校正を効率よく行うことができ、ページ画像の校正に要する時間を短縮することができる。
好ましくは、改変指示が、校正工程の実行順番の変更、特定の校正工程の除外、または、作業者の変更を含む。これにより、様々な状況に応じて工程情報361を適切に改変することができる。なお、各校正工程の作業者が改変指示を送信して工程情報361を改変するタイミングは、当該校正工程が実行対象(対象校正工程)である期間には限定されず、所望のタイミングにて改変指示が送信されてよい。
好ましくは、対象校正工程の作業者からページ画像の非承認を情報受付部31が受け付けた場合に、工程管理部32が、ページ画像の制作者に非承認を通知する。また、ページ画像から修正されたページ画像が入校された際に、工程管理部32が、修正後のページ画像の入校時の工程情報361が示す最初の校正工程の作業者に通知を行う。これにより、ページ画像の修正、および、修正後のページ画像の校正を、円滑に行うことが可能となる。
次に、校正支援装置3における他の好ましい処理例について説明する。本処理例では、改変後の工程情報361に含める校正工程が、修正コメントの内容に基づいて自動的に選択される。具体的には、参照情報362が、図1の記憶部36に予め記憶される。参照情報362は、図13に示すように、ページ画像の校正における定型コメントと、改変後の工程情報361に含めるべき必須校正工程とを対応付けたテーブルである。各定型コメントに対する必須校正工程は、当該定型コメントに基づくページ画像の修正により、影響を受けると考えられる校正工程である。
既述のように、校正用ウィンドウ7において、対象校正工程の校正者により、修正すべき領域および修正コメントが入力されることにより、対象校正工程の承認者に対する校正用ウィンドウ7内にも修正すべき領域および修正コメントが表示される。図9の例では、校正用ウィンドウ7のコメントボックス762に表示されているように、「トル」および「ツメル」が修正コメントとして入力されている。工程情報改変部33では、「トル」および「ツメル」のそれぞれが、参照情報362の定型コメントに含まれるか否かが確認される。図13の参照情報362では、「トル」および「ツメル」のいずれも定型コメントに含まれており、両者に対して「文字」および「デザイン」が必須校正工程として対応付けられている。
この場合に、承認者により非承認ボタン742が押されると(ステップS14)、工程設定ウィンドウ7a(図10参照)では、デザイン校正のブロック77および文字校正のブロック77が表示される。このとき、工程情報改変部33による表示情報送信部34への指示により、デザイン校正のブロック77および文字校正のブロック77が削除不能とされる。すなわち、必須校正工程であるデザイン校正および文字校正は、工程情報361に含める校正工程から除外不能である。当該承認者が、コンピュータ2bの入力部26を操作して、デザイン校正のブロック77および文字校正のブロック77を配列することにより、デザイン校正および文字校正の実行順番が決定される。
その後、承認者が改変ボタン771を押すことにより、工程情報361の改変指示が情報受付部31により受け付けられる(ステップS17)。工程情報改変部33では、当該改変指示に従って記憶部36の工程情報361が改変される(ステップS18)。ここでは、改変後の工程情報361は、デザイン校正および文字校正のみを含み、実行順番がデザイン校正、文字校正とされる。ページ画像の制作者により修正後のページ画像が入校されると(ステップS19,S20)、改変後の工程情報361における最初の校正工程であるデザイン校正の作業者(校正者および承認者)に通知が行われ、当該作業者により校正作業が行われる(ステップS13)。
以上のように、好ましい校正支援装置3では、校正用ウィンドウ7において、ページ画像の修正を指示する修正コメントの入力が可能である。また、記憶部36が、ページ画像の校正における定型コメントと、改変後の工程情報361に含めるべき必須校正工程とを対応付けた参照情報362を記憶する。そして、ページ画像に対する対象校正工程において、対象校正工程の作業者により修正コメントが入力された場合に、工程情報改変部33が、当該修正コメント、および、参照情報362を用いて必須校正工程を特定し、当該ページ画像から修正されたページ画像の校正に対して必須校正工程を除外する工程情報361の改変を禁止する。これにより、修正コメントに基づくページ画像の修正により影響を受けると考えられる校正工程を、修正後のページ画像の校正において必須の校正工程とすることができ、信頼性の高いページ画像の校正を実現することができる。
図14は、校正支援装置3による他の処理例における複数の校正工程のプロセスフロー図である。本処理例では、承認者がページ画像を承認する際に、必須校正工程が指定される。換言すると、条件付きの承認が行われる。
例えば、校正用ウィンドウ7において、対象校正工程である色校正の校正者により、修正すべき領域および修正コメントが入力されており、図15に示すように、色校正の承認者に対する校正用ウィンドウ7内にも修正すべき領域および修正コメントが表示される。図15の校正用ウィンドウ7では、必須工程選択領域78が設けられており、必須工程選択領域78では、複数の校正工程、すなわち、デザイン校正、色校正および文字校正のそれぞれがラジオボタンにより選択可能である。ここでは、色校正の承認者が、修正後のページ画像の校正において色校正を必須校正工程とするために、必須工程選択領域78において色校正のラジオボタンが選択される。必須工程選択領域78における校正工程の選択では、チェックボックスやプルダウン等が利用されてもよい。
その後、承認者により承認ボタン741が押される。これにより、色校正を必須校正工程とする必須工程要求、および、色校正の承認者によるページ画像の承認が情報受付部31により受け付けられる(ステップS14)。各校正工程に対する必須工程要求の有無は、図4の工程情報361に記録される。工程管理部32では、ページ画像の承認に必須工程要求が付随するため、条件付き承認として扱われる。ページ画像の条件付き承認が受け付けられると、工程管理部32では、実行対象が文字校正へと変更され(ステップS15,S16)、文字校正の作業者に対してページ画像の校正を依頼する通知が行われる(ステップS13)。
続いて、文字校正について、作業者により校正作業が行われる。図14の例では、校正者により修正が必要であると判断され、ページ画像において修正すべき領域が指定されるとともに、修正コメントが入力される。また、文字校正の承認者が、校正者の校正結果に同意するため、承認者により非承認ボタン742が押される。これにより、文字校正の承認者によるページ画像の非承認が情報受付部31により受け付けられる(ステップS14)。なお、文字校正の校正者および承認者が、修正が不要であると判断する場合でも、色校正において修正すべき領域および修正コメントが指摘されているため、最終校正工程である文字校正の承認者により、非承認ボタン742が押される。校正用ウィンドウ7において、承認ボタン741を押すことが禁止されてもよい。
工程設定ウィンドウ7a(図10参照)では、色校正のブロック77が表示される。このとき、工程情報改変部33による表示情報送信部34への指示により、色校正のブロック77は削除不能とされる。すなわち、必須校正工程である色校正は、工程情報361に含める校正工程から除外不能である。図14の例では、文字校正の承認者が、コンピュータ2bの入力部26を操作して、色校正のブロック77および文字校正のブロック77を配列することにより、色校正および文字校正の実行順番が決定される。
その後、工程設定ウィンドウ7a(図10参照)において承認者が改変ボタン771を押すことにより、工程情報361の改変指示が情報受付部31により受け付けられる(ステップS17)。工程情報改変部33では、当該改変指示に従って記憶部36の工程情報361が改変される(ステップS18)。ここでは、改変後の工程情報361は、色校正および文字校正のみを含み、実行順番が色校正、文字校正とされる。ページ画像の制作者により修正後のページ画像が入校されると(ステップS19,S20)、改変後の工程情報361における最初の校正工程である色校正の作業者(校正者および承認者)に通知が行われ、当該作業者により校正作業が行われる(ステップS13)。
以上のように、好ましい校正支援装置3では、対象校正工程の作業者から、ページ画像の承認と、改変後の工程情報361に含めるべき必須校正工程を示す情報とを情報受付部31が受け付けた場合に、工程管理部32が、工程情報361の実行順番に従って、実行対象を対象校正工程の次の工程へと変更する。また、工程情報改変部33が、当該ページ画像から修正されたページ画像の校正に対して必須校正工程を除外する工程情報361の改変を禁止する。これにより、複数の校正工程の作業者にページ画像を確認させた後に、制作者に対してページ画像の修正を依頼することができ、ページ画像の校正を効率よく行うことができる。また、一の校正工程の承認者が修正後のページ画像の再確認が必要であると考える場合に、修正後のページ画像の校正において、当該校正工程を必須の校正工程とすることができ、信頼性の高いページ画像の校正を実現することができる。
また、好ましい校正支援装置3では、校正用ウィンドウ7において、改変後の工程情報361に含めるべき必須校正工程が選択可能である。そして、ページ画像に対する対象校正工程において、対象校正工程の作業者により必須校正工程が選択された場合に、工程情報改変部33が、当該ページ画像から修正されたページ画像の校正に対して必須校正工程を除外する工程情報361の改変を禁止する。このように、校正用ウィンドウ7において必須校正工程を選択可能とすることにより、必須校正工程を容易に設定することが可能となる。図14の処理例においても、対象校正工程の作業者の修正コメント、および、参照情報362を用いて必須校正工程が自動的に特定されてもよい。
上記校正支援装置3および校正支援方法では様々な変形が可能である。
上記実施の形態では、作業者が、承認権限を有しない校正者と、承認権限を有する承認者とを含むが、例えば、各校正工程に対して承認権限を有する承認者のみが指定されてもよい。また、複数の校正工程は、色校正、デザイン校正および文字校正には限定されず、他の種類の校正工程を含んでもよい。図1中の印刷会社、顧客会社および制作会社は一例に過ぎず、例えば、1つの会社内のみにおいて校正支援装置3が用いられてもよい。
図4の工程情報361において、改変権限が細分化されてもよい。例えば、校正工程の実行順番の変更、特定の校正工程の除外、および、作業者の変更のそれぞれに対して、個別の権限が設定されてもよい。また、図14の例において、必須校正工程を指定する権限が設定されてもよい。
校正支援装置3は、印刷物のページ画像以外に、商業施設や駅等に設置されるディスプレイに表示される広告等のページ画像や、ウェブページに表示されるページ画像等の校正に利用されてよい。
上記実施の形態および各変形例における構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わされてよい。
2,2a~2c コンピュータ
3 校正支援装置
7 校正用ウィンドウ
25 ディスプレイ
31 情報受付部
32 工程管理部
33 工程情報改変部
34 表示情報送信部
36 記憶部
80 プログラム
361 工程情報
362 参照情報
S10~S20 ステップ
3 校正支援装置
7 校正用ウィンドウ
25 ディスプレイ
31 情報受付部
32 工程管理部
33 工程情報改変部
34 表示情報送信部
36 記憶部
80 プログラム
361 工程情報
362 参照情報
S10~S20 ステップ
Claims (8)
- ページ画像の校正を支援する校正支援装置であって、
複数の校正工程の実行順番と、前記複数の校正工程に割り当てられた複数の作業者とを示す工程情報を記憶する記憶部と、
前記複数の作業者から送信される情報を受け付ける情報受付部と、
前記複数の校正工程のうち実行対象である対象校正工程の作業者に通知を行うとともに、前記対象校正工程の作業者からページ画像の承認を前記情報受付部が受け付けた場合に、前記工程情報の前記実行順番に従って、実行対象を前記対象校正工程の次の工程へと変更する工程管理部と、
前記複数の作業者のうち前記工程情報の改変権限が付与された作業者から前記工程情報の改変指示を前記情報受付部が受け付けた場合に、前記改変指示に従って前記工程情報を改変する工程情報改変部と、
を備えることを特徴とする校正支援装置。 - 請求項1に記載の校正支援装置であって、
前記改変指示が、校正工程の実行順番の変更、特定の校正工程の除外、または、作業者の変更を含むことを特徴とする校正支援装置。 - 請求項1または2に記載の校正支援装置であって、
前記対象校正工程の作業者から前記ページ画像の非承認を前記情報受付部が受け付けた場合に、前記工程管理部が、前記ページ画像の制作者に非承認を通知し、
前記ページ画像から修正されたページ画像が入校された際に、前記工程管理部が、前記修正されたページ画像の入校時の前記工程情報が示す最初の校正工程の作業者に通知を行うことを特徴とする校正支援装置。 - 請求項1ないし3のいずれか1つに記載の校正支援装置であって、
前記対象校正工程の作業者が使用するディスプレイに校正用ウィンドウを表示させるための情報を送信する表示情報送信部をさらに備え、
前記校正用ウィンドウにおいて、改変後の前記工程情報に含めるべき必須校正工程が選択可能であり、
前記ページ画像に対する前記対象校正工程において、前記対象校正工程の作業者により必須校正工程が選択された場合に、前記工程情報改変部が、前記ページ画像から修正されたページ画像の校正に対して前記必須校正工程を除外する前記工程情報の改変を禁止することを特徴とする校正支援装置。 - 請求項1ないし4のいずれか1つに記載の校正支援装置であって、
前記対象校正工程の作業者が使用するディスプレイに校正用ウィンドウを表示させるための情報を送信する表示情報送信部をさらに備え、
前記校正用ウィンドウにおいて、ページ画像の修正を指示する修正コメントの入力が可能であり、
前記記憶部が、ページ画像の校正における定型コメントと、改変後の前記工程情報に含めるべき必須校正工程とを対応付けた参照情報を記憶し、
ページ画像に対する前記対象校正工程において、前記対象校正工程の作業者により修正コメントが入力された場合に、前記工程情報改変部が、前記修正コメント、および、前記参照情報を用いて必須校正工程を特定し、前記ページ画像から修正されたページ画像の校正に対して前記必須校正工程を除外する前記工程情報の改変を禁止することを特徴とする校正支援装置。 - 請求項1ないし5のいずれか1つに記載の校正支援装置であって、
前記対象校正工程の作業者から、前記ページ画像の承認と、改変後の前記工程情報に含めるべき必須校正工程を示す情報とを前記情報受付部が受け付けた場合に、前記工程管理部が、前記工程情報の前記実行順番に従って、実行対象を前記対象校正工程の次の工程へと変更し、前記工程情報改変部が、前記ページ画像から修正されたページ画像の校正に対して前記必須校正工程を除外する前記工程情報の改変を禁止することを特徴とする校正支援装置。 - コンピュータによりページ画像の校正を支援する校正支援方法であって、
複数の校正工程の実行順番と、前記複数の校正工程に割り当てられた複数の作業者とを示す工程情報を準備するステップと、
前記複数の校正工程のうち実行対象である対象校正工程の作業者に通知を行うステップと、
前記対象校正工程の作業者からページ画像の承認を前記コンピュータが受け付けた場合に、前記工程情報の前記実行順番に従って、実行対象を前記対象校正工程の次の工程へと変更するステップと、
前記複数の作業者のうち前記工程情報の改変権限が付与された作業者から前記工程情報の改変指示を前記コンピュータが受け付けた場合に、前記改変指示に従って前記工程情報を改変するステップと、
を備えることを特徴とする校正支援方法。 - コンピュータに、ページ画像の校正を支援させるプログラムであって、前記プログラムのコンピュータによる実行は、前記コンピュータに、
複数の校正工程の実行順番と、前記複数の校正工程に割り当てられた複数の作業者とを示す工程情報を準備するステップと、
前記複数の校正工程のうち実行対象である対象校正工程の作業者に通知を行うステップと、
前記対象校正工程の作業者からページ画像の承認を前記コンピュータが受け付けた場合に、前記工程情報の前記実行順番に従って、実行対象を前記対象校正工程の次の工程へと変更するステップと、
前記複数の作業者のうち前記工程情報の改変権限が付与された作業者から前記工程情報の改変指示を前記コンピュータが受け付けた場合に、前記改変指示に従って前記工程情報を改変するステップと、
を実行させることを特徴とするプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021155727A JP2023046887A (ja) | 2021-09-24 | 2021-09-24 | 校正支援装置、校正支援方法およびプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021155727A JP2023046887A (ja) | 2021-09-24 | 2021-09-24 | 校正支援装置、校正支援方法およびプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2023046887A true JP2023046887A (ja) | 2023-04-05 |
Family
ID=85778259
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2021155727A Pending JP2023046887A (ja) | 2021-09-24 | 2021-09-24 | 校正支援装置、校正支援方法およびプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
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-
2021
- 2021-09-24 JP JP2021155727A patent/JP2023046887A/ja active Pending
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