JP2023046856A - 投影装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】光を当てても図柄(画像)が劣化し難く、製作工程で異物が混入する事態を回避して、精細度の高い図柄(画像)を投影することができ、不良の発生も防止・抑制可能な投影装置を提供する。【解決手段】デザインシート3の画像33を投影面63に投影可能な投影装置Xであり、複数の光源1を実装した基板2と、光源1に対応する位置に画像33が描画されたデザインシート3と、基板2とデザインシート3の間に配置される集光レンズ部4と、基板2と集光レンズ部4との間に配置され且つ各光源1からの出射光の通過経路を対応する開口部71に制限する遮光部材7と、デザインシート3よりも投影面63に近い位置に配置される結像レンズ部5とを備え、デザインシート3として、光源1に対応する位置である画像描画エリア32にレーザ光で画像33を描画したフォトマスクフィルムを適用した。【選択図】図2
Description
本発明は、投影装置に関するものである。
従来より、例えば遊技機用演出装置として、簡素な構成で透過型スクリーンに投影される画像を変化させる投影装置として、投影用LED基板と、図柄が設けられたフィルムシートと、拡散レンズプレートとがこの順に配置され、フィルムシートの図柄を透過型のスクリーン部材の投影面に投影する装置が知られている(下記特許文献1)。このような投影装置は、簡素な構成でありながら、透過型スクリーンに図柄(画像)を投影面に投影することができ、フィルムシートに、種類の異なる複数の図柄を形成し、発光部が複数の識別情報のそれぞれに対応して複数設けられた構成にすれば、発光する発光部を選択することで、図柄を選択的に発光することが可能であり、スクリーン部材に多様な図柄を表示することができ、投影される図柄を容易に変化させることができる。
同特許文献には、複数(例えば9個)の図柄が設けられるフィルムシートとして、リバーサルフィルム(カラーリバーサルフィルムとも称される)を用いる点が開示されている。
しかしながら、リバーサルフィルムを用いた場合には、リバーサルフィルムの耐光性が低いため、光を当て続けるとリバーサルフィルムに印刷された図柄が薄れ、スクリーン等の投影面に投影される図柄の鮮明さが低下し易いという問題がある。図柄の鮮明さが低下すると、遊技者の興趣性を削いでしまうことになり、演出装置としての機能低下に直結する。その上、劣化したリバーサルフィルムの交換や、投影装置ごと交換することには、手間やコストが増大してしまう。
また、リバーサルフィルムではなく、シルク印刷を使う方法も知られている。シルク印刷を用いた構成であれば、リバーサルフィルムと比較して耐光性に優れているため、光を当てても劣化し難く、長持ちするというメリットがある。
しかしながら、シルク印刷したパーツを備えた投影装置を構成する場合、シルク印刷は一般的に手加工で行われるため、品質の均一化を図ることが困難であり、印刷を行うメッシュの精細さに依存し、精細性に欠ける。また、シルク印刷処理の工程で異物が混入する場合もあり、異物自体が投影面に映り込んでしまう不具合が発生し、異物の除去も困難である。
このような課題は、遊技機用の演出装置に適用される投影装置に限らず、他の用途で利用される投影装置にも共通の課題である。
本発明は、このような点に着目してなされたものであって、主たる目的は、光を当てても図柄(画像)が劣化し難く、製作工程で異物が混入する事態を回避して、精細度の高い図柄(画像)を投影することができ、不良の発生も防止・抑制可能な投影装置を提供することにある。
すなわち、本発明は、デザインシートに描画された画像を投影面に投影可能な投影装置であり、複数のLED光源を実装した基板と、各光源に対応する位置にそれぞれ画像が描画されたデザインシートと、基板とデザインシートの間に配置され各光源及び各画像に対応して設けられた複数の集光レンズを有する集光レンズ部と、基板と集光レンズ部との間に配置され各光源及び各画像に対応して設けられた複数の開口部を有し、且つ各光源からの出射光の通過経路を対応する前記開口部に制限する遮光部材と、デザインシートよりも投影面に近い位置に配置され前記各光源及び前記各画像に対応して設けられた複数の結像レンズを有する結像レンズ部とを備え、デザインシートが、光源に対応する位置である複数の画像描画エリアにレーザ光で各画像が描画されたフォトマスクフィルムであることを特徴としている。ここで、本発明における「投影面」は、スクリーン等の専用のパーツで構成した投影面であってもよいし、専用品ではない壁面やボード面(ホワイトボード等)であってもよい。光源への電気の供給、点灯させる光源のON/OFFや選択的切り替え、切り替え速度の変更には、本発明の投影装置内に電源やコントローラを設けたり、投影装置が実装される遊技機等の電源やコントローラによって制御することができる。
本発明者は、レーザ光による精細な描画を実現できるフォトマスクフィルム特有のメリットに着目し、一般的にはスクリーン製版(露光用)、基板等のパターン(エッチングフォトレジスト露光用)、基板のソルダレジスト(フォトレジスト露光用)、各種電極等(フォトレジスト露光用)等に使用されているフォトマスクフィルムを、投影装置のデザインシートに適用するというこれまでに想到されることのなかった技術的思想に基づき、従来のリバーサルフィルムやシルク印刷では奏し得なかった種々の作用効果を発揮する投影装置を実現するに至った。つまり、本発明に係る投影装置であれば、デザインシートとして、リバーサルフィルムよりも耐光性が高いフォトマスクフィルムを適用しているため、光を当てても図柄の劣化を効果的に防止・抑制することができ、さらに、フォトマスクフィルムはシルク印刷と比較して不良の発生が少なく、シルク印刷方式を採用した場合であれば生じる印刷処理中の異物混入という事態を回避することができ、光源を点灯させると、光源からの出射光を集光レンズにて集光してデザインシートであるフォトマスクフィルムに向かって照射し、フォトマスクフィルムを通過して結像レンズにて投影面に投射して結像させることで、フォトマスクフィルムに描画した高精細な画像を鮮明に投影することができ、明瞭で視認性が高い表示装置を実現できる。フォトマスクフィルムに描画できる画像はモノクロに限定されるが、光源の色を変化させることで、1つの画像でも異なる雰囲気を醸し出して投影することができる。
しかも、本発明の投影装置において、デザインシートとして、複数の画像描画エリアにそれぞれ画像を描画したものを適用しているため、基板における各光源の実装位置を画像描画エリアに応じた複数の位置に設定することで、LED光源の点灯・消灯を適宜選択することで投影面に投影する画像を簡単に切り替えることができ、例えば同時に2つの光源を点灯すれば複数の画像を投影面に重ねて投影することも可能になり、照射する画像を適宜選択することによって表示バリエーションの増大化を図ることができる。
さらに、基板と集光レンズとの間に遮光部材を配置しており、この遮光部材には、各光源と各画像に対応する位置に開けた開口部を有していることから、光源からの出射光の通過経路を開口部に制限することができるため、光源からの出射光を対応する画像にだけ照射し、効率良く集光レンズによって集光することができる。そのために、1つの光源から出射した光が対応する画像以外の画像(例えば隣接する画像)も照射することになって、投影される画像が意図せず重なり合ってしまうという不具合を回避することが可能である。
本発明における光源としては、発光ダイオード(LED)、特にチップ型のLEDを挙げることができるが、本発明では、LED以外の光源を適用することも可能である。
本発明に係る投影装置が、少なくとも基板、遮光部材、集光レンズ部、デザインシート及び結像レンズ部をこの順で配置した光学系ユニットを内部空間に収容可能な遮光性のある筒状のケース本体を有するケースを備えていれば、投影装置内部(ケース本体内部)への外乱光やホコリの進入を効率的に防ぐことができ、また、各パーツを予めケース本体に固定した投影装置を量産し、適用する遊技機等への実装に備えておくことができる。
また、ケースを、ケース本体における基板の反光源側に裏カバーを装着したものとすれば、投影装置内部(ケース本体内部)への外乱光やホコリの進入防止効果をさらに向上させることができる。
さらにケースを、ケース本体における基板からみて結像レンズ部よりも遠位側に画像を結像させる投影スクリーンを装着したものとすれば、別途に投影対象となるスクリーンを設けなくても本発明の投影装置単体で、画像の投影を完結することができるため、投影装置を適用する遊技機等の機械への設置の自由度を高めることができる。
なお、光源として、白色LEDを適用した場合には、投影される画像は白黒(モノクロ)に限られるが、フルカラーLEDを用いた場合には、フルカラーで多彩な投影表現を実現することができる。モノクロ又はフルカラーの何れの画像であっても、デザインシートにフォトマスクフィルムを適用した本発明によれば、従来のリバーサルフィルムやスクリーン印刷によるデザインシートを用いた投影装置よりも、高い耐久性で鮮明な画像を投影し続けることができる。
以上に述べたように、本発明によれば、デザインシートとして、フォトマスクフィルムを適用するという新規有用な技術的思想に基づき、これまでの投影装置よりも鮮明で耐光性に優れた投影装置を実現するとともに、意図しない投影画像の重なりを防止して高精細での投影表示が可能な投影装置を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る投影装置Xは、図1及び図2に示すように、デザインシート3に描画された画像33を投影面(投影スクリーン63)に投影可能な装置であり、光源1を実装した基板2と、光源1に対応する位置に画像33が描画されたデザインシート3と、基板2とデザインシート3の間に配置される集光レンズ部4と、デザインシート3よりも投影面に近い位置に配置される結像レンズ部5とを備えたものである。
基板2は、例えば円板状をなし、中心部に光源1を実装し、当該光源1を円中心とする仮想円上に複数の光源1(図示例では計8つの光源1)を所定ピッチで実装し、計9つの光源1を実装したものである。白またはフルカラーの光源1(チップ型LED)を適宜選択して基板2に実装している。光源1の実装箇所や光源1が照射する画像33の描画内容等に応じて発光色を適宜選択することができる。基板2に接続される電源やコントローラは、投影装置Xに専用のものであってもよいし、投影装置Xが組み込まれる他の機器と共用のものであってもよい。
デザインシート3は、基板2に応じた形状を有するシート本体31に、複数の画像描画エリア32を設定し、各画像描画エリア32に画像33を描画したものである。光源1の実装位置に対応付けて設定された各画像描画エリア32には、それぞれ異なる画像33を描画している。本実施形態では、デザインシート3としてフォトマスクフィルムを適用し、レーザ光によって画像33を描画している。フォトマスクフィルムは、フォトレジストを露光する際に使用する光学的マスクで、PET製のベース(基材)できている銀塩の白黒フイルムである。フォトマスクフィルムは、温度湿度を一定に保った環境でレーザ光によって画像33を描画することができ、最高解像度が254000乃至240000dpi(レーザスポット径約0.004mm)と非常に高精細な仕様が可能であり、一般的なモノクロ印刷標準解像度(約1200dpi)に比べて約20倍以上の細かさ(密度)で画像33を表現することができる。このように、フォトマスクフィルムに描画するグラフィックは、美しく且つ精度高く表現可能である。
集光レンズ部4は、光源1に対応した位置に小レンズ41(集光レンズ41として利用)を共通のプレート体42に設けたものである。本実施形態の集光レンズ部4は、9つの集光レンズ41を備え、全体が透明色である。
結像レンズ部5は、共通のプレート体51に複数の結像レンズ52(結像レンズ52として利用)を設けたものである。具体的には、プレート体51のうち画像描画エリア32に対応した位置に結像レンズ52を設けたものである。本実施形態の結像レンズ部5は、9つの結像レンズ52を備え、全体が透明色である。
本実施形態の投影装置Xは、基板2、デザインシート3、集光レンズ部4、結像レンズ部5を共有のケース6内に固定している。
ケース6は、筒状(本実施形態では円筒状)のケース本体61と、ケース本体61の底の位置にネジ等の固定具によって取り付けた裏カバー62とを備え、ケース本体61の蓋の位置に投影スクリーン63を設けたものである。ケース本体61及び裏カバー62は、何れも成形後の塗装等によって全体が黒色に統一されて遮光機能を発揮し、ケース6の外部からケース6内への粉塵の侵入や外乱光を防止するものである。以下の説明では、ケース6の長手方向(軸方向A)において裏カバー62に向かう方向を下方向とし、投影スクリーン63に向かう方向を上方向とする。後述するように、本実施形態に係る投影装置Xは、図3乃至図5に示す光学系ユニットU(裏カバー62をベースとする光学系ユニット)をケース本体61に装着可能に構成している。
本実施形態の投影装置Xは、ケース本体61の内部スペースにおいて裏カバー62に、基板2を収容可能な凹部621を設け、この凹部621に基板2を光源1の照射方向Lが投影スクリーン63に向かう姿勢で配置し、基板2を上方から覆う位置に遮光カバー7を配置している。
遮光カバー7は、成形後の塗装等によって全体が黒色に統一され、光源1に対応する位置に開口部(入射用孔71)が設けられた遮光部材である。入射用孔71は、各LED光源1と対向する所定サイズの孔であって、各LED光源1から発光した光は対応する入射用孔71を通過する。遮光カバー7のうち入射用孔71を除く部分は、LED光源1から入射した光を遮光する。遮光カバー7は、複数の入射用孔71を有する円板状の遮光カバー本体72と、遮光カバー本体72の外縁から下方に垂下する筒状の遮光カバー側壁73とを一体に備えたものである。遮光カバー側壁73の下端を裏カバー62に接触させた姿勢で遮光カバー7を配置すると、遮光カバー本体72と基板2とが所定寸法隔てて対向し、光源1の直上に入射用孔71が位置付けられる状態になる(図5参照)。この遮光カバー7を上方から覆う位置に集光レンズ部4を配置すると、遮光カバー7の各入射用孔71に、集光レンズ部4の集光レンズ41がそれぞれ嵌まった状態になる。
本実施形態の集光レンズ部4は、集光レンズ41を有する円板状のプレート体42と、プレート体42の外縁から下方に垂下する筒状の集光レンズ側壁43とを一体に備えたものである。集光レンズ側壁43の内径は、遮光カバー側壁73の外径よりも僅かに大きい値に設定され、集光レンズ側壁43の下端を裏カバー62に接触させた姿勢で集光レンズ部4を配置すると、上述のように遮光カバー7の入射用孔71に集光レンズ部4の集光レンズ41がそれぞれ嵌まった状態になり、集光レンズ側壁43の内周側に遮光カバー側壁73が位置付けられる(図5参照)。
本実施形態の投影装置Xは、デザインシート3を上方から覆う位置に遮光ケース8を配置している。遮光ケース8は、成形後の塗装等によって全体が黒色に統一され、光源1に対応する位置にそれぞれ開口部(入射用孔81)が設けられた遮光部材である。入射用孔81は、遮光カバー7に設けた入射用孔71と同一サイズの孔であって、デザインシート3の画像描画エリア32を透過した光は対応する入射用孔81を通過する。なお、本実施形態では入射用孔81を上方に向かって漸次開口径が増大する座刳り形状の孔に設定している。遮光ケース8のうち入射用孔81を除く部分は、デザインシート3の画像描画エリア32を透過した光を遮光する。遮光ケース8は、入射用孔81を有する円板状の遮光ケース本体82と、遮光ケース本体82の外縁から下方及び上方に延伸する筒状の遮光ケース側壁83とを一体に備えたものである。遮光ケース側壁83は、内径を集光レンズ側壁43の外径よりも僅かに大きい値に設定した大径部831と、内径を遮光カバー側壁73の外壁と同程度の値に設定した小径部832とを有し、大径部831と小径部832の境界部分に段部833が形成されたものである。遮光ケース側壁83の下端(大径部831の下端)を裏カバー62に接触させた姿勢で遮光カバー7を配置すると、遮光ケース8の入射用孔81に集光レンズ部4の集光レンズ41及びデザインシート3の画像描画エリア32が下方から臨む状態になり、大径部831の内周側に集光レンズ側壁43が位置付けられる(図5参照)。また、遮光ケース側壁83の段部833と集光レンズ本体42の上向き面における外縁部との間にデザインシート3を挟み込んだ状態になり、デザインシート3を安定した状態で保持することができる。なお、デザインシート3は、遮光ケース本体82に対して所定寸法隔てた状態で対向する姿勢にある。また、裏カバー62には、遮光ケース側壁83の下端部(大径部831の下端部)を外周側から覆うリング状の凸部623を設け、この凸部623の内周側に遮光ケース側壁83の下端部(大径部831の下端部)を位置付けることによって裏カバー62に対する遮光ケース8の適切なセット位置を確保することができる(図3及び図5参照)。
本実施形態の投影装置Xは、遮光ケース側壁83の上端に結像レンズ部5の外縁部を支持させる姿勢で結像レンズ部5を遮光ケース8に載置し、結像レンズ部5を上方から覆う位置にレンズカバー9を配置している。結像レンズ部5は、遮光ケース本体82に対して所定寸法隔てた状態で対向し、且つ結像レンズ52が遮光ケース8の入射用孔81に臨む姿勢で配置されている(図5参照)。
レンズカバー9は、成形後の塗装等によって全体が黒色に統一され、光源1の位置に応じて照射光を通過させる入射用孔91を有するものである。本実施形態では入射用孔91を上方に向かって漸次開口径が増大する座刳り形状の孔に設定している。レンズカバー9は、入射用孔91を有する円板状のレンズカバー本体92と、レンズカバー本体92の外縁から下方に垂下する筒状のレンズカバー側壁93とを一体に備えたものである。レンズカバー側壁93の下端を遮光ケース8の段部833に接触させた姿勢でレンズカバー9を配置すると、レンズカバー本体92と結像レンズ部5とが接触または近接し、結像レンズ部5の結像レンズ52の直上に入射用孔91が位置付けられる状態になる(図5参照)。本実施形態では、図2乃至図5に示すように、レンズカバー9として、レンズカバー側壁93の所定箇所から側方に突出し且つネジ用穴95を有する突出部94を備えたものを適用するとともに、裏カバー62として、突出部94に対応する位置に柱状のネジ受け部622を設けたものを適用し、突出部94をネジ受け部622の上端部に接触させた状態で、突出部94のネジ用穴95に上方から挿入したタッピングネジN1をネジ受け部622に螺合させることによって、裏カバー62とレンズカバー9との間に、基板2、遮光カバー7、集光レンズ部4、デザインシート3、遮光ケース8、結像レンズ部5がこの順で並び、且つそれぞれを正規の位置(光源1、入射用孔71、集光レンズ41、画像描画エリア32、入射用孔81、結像レンズ52、入射用孔91が一致する位置)関係を維持した配置状態で固定した光学系ユニットUとして取り扱うことができる。
本実施形態に係る投影装置Xは、光学系ユニットUをケース本体61にタッピングネジN2等の固定具によって固定することで、ケース6の内部スペースに、基板2、遮光カバー7、集光レンズ部4、デザインシート3、遮光ケース8、結像レンズ部5、レンズカバー9を収容した投影ユニットとして取り扱うことができる。なお、本実施形態では、ケース本体61の内部空間のうち、光学系ユニットUの収容スペースとなる下端部側領域を断面矩形状の空間に設定し、下端部側領域よりも上方の領域を、開口断面積が上方に向かって漸次大きくなる漏斗状の空間に設定している。したがって、ケース本体61の下端部の肉厚は、上端部側の肉厚よりも分厚くなり、本実施形態では、ケース本体61の下端部にネジ受け部(図示省略)を設け、裏カバー62の舌片625に形成したねじ挿入穴626に挿入したタッピングネジN2をネジ受け部に螺合させることによって、ケース本体61に裏カバー62、ひいては光学系ユニットUを一体的に組み付けることができる。
以上の構成を有する本実施形態に係る投影装置Xは、ケース6の内部に光学系ユニットUを内蔵した装置になり、デザインシート3の各画像描画エリア32に描画した各画像33と各LED光源1を1対1の関係で対向配置しているため、投影させたい画像33のLED光源1を発光させることで当該画像33を投影スクリーン63に投影させて表示することができる。
すなわち、LED光源1からの照射光は、集光レンズ部4の何れかの小レンズ41によって効率良く集められてデザインシート3上の対応する画像描画エリア32を透過し、結像レンズ部5によって投影スクリーン63に結像され、画像描画エリア32に描画された画像33の投影画像が表示される。それぞれの画像33の投影画像が投影スクリーン63の中央部分に投影される光学設計にしている。
したがって、本実施形態に係る投影装置X(投影ユニット)において、基板2の端子(図示省略)に給電することによりLED光源1を発光させると、このLED光源1からの出射光を集光レンズ部4(集光レンズ41)に入射させて、集光レンズ41によってLED光源1からの出射光を集光する。集光した光がデザインシート3であるフォトマスクフィルムのうち画像描画エリア32に入射し、画像描画エリア32を透過して結像レンズ52に到達すると、結像レンズ52によってフォトマスクフィルムからの光を透過させ、画像描画エリア32に描画された絵や図形、文字等の画像33を投影スクリーン63に結像させることができる。これにより、フォトマスクフィルムにレーザー光で描画された画像33が投影スクリーン63に大きく拡大された投影画像になって表示される。例えば、フォトマスクフィルムの9つの画像描画エリア32に図6(a)に示す各画像33が描画されている場合、選択した1つの画像33である「エーシック」の文字を投影表示させるには、「エーシック」の文字が描画されている画像描画エリア32に対応するLED光源1を発光させる。すると、LED光源1からの光が集光レンズ部4に入射して集光され、束になった光が1つの集光レンズ41から出光して「エーシック」の文字が描画されている画像描画エリア32に入射し、当該画像描画エリア32を透過して結像レンズ部5に入射し、1つの結像レンズ52によって画像描画エリア32からの光を透過させて、投影スクリーン63に黒色の「エーシック」の文字が投影画像として拡大表示される。
そして、本実施形態に係る投影装置X(投影ユニット)は、レーザ光による精細な描画を実現できるフォトマスクフィルム特有のメリットに着目し、スクリーン製版(露光用)、基板等のパターン(エッチングフォトレジスト露光用)、基板のソルダレジスト(フォトレジスト露光用)、各種電極等(フォトレジスト露光用)等に使用されているフォトマスクフィルムをデザインシート3として適用しているため、リバーサルフィルムよりも耐光性が高く、光を当てても図柄の劣化を長期に亘って防止・抑制することができ、さらに、フォトマスクフィルムはシルク印刷と比較して不良の発生が少なく、シルク印刷方式を採用した場合であれば生じる印刷処理中の異物混入という事態を回避することができ、フォトマスクフィルムに描画した高精細な画像を鮮明に投影することができ、明瞭で視認性が高い表示装置として機能する。
このように、本実施形態に係る投影装置Xによれば、レーザ光により画像33を描画したフォトマスクフィルムをデザインシート3として適用するというこれまでに想到されることのなかった技術的思想に基づき、従来のリバーサルフィルムやシルク印刷では奏し得なかった上述の作用効果を発揮し、さらに、フォトマスクフィルム半導体産業で使われているため入手が容易であるというメリットもあり、生産性が高く、実用性や汎用性に富む投影装置として利用することができる。
特に、本実施形態に係る投影装置Xによれば、デザインシート3であるフォトマスクフィルムに複数の画像描画エリア32を設定し、各画像描画エリア32にそれぞれ画像33をレーザ光で描画するとともに、基板2におけるLED光源1の実装位置を画像描画エリア32に応じた複数の位置に設定しているため、LED光源1の点灯・消灯を適宜選択することで投影面(投影スクリーン63)に投影表示する画像33を簡単に切り替えることができる。さらに、本実施形態に係る投影装置Xによれば、例えば図6(b)に示すように、同時に複数の画像33(図示例では2つの画像33)を投影面(投影スクリーン63)に重ねて投影することも可能になり、LED光源1で照射する画像33を適宜選択することによって表示バリエーションの増大化を図ることができ、液晶表示装置やプロジェクタ等の大掛かりな装置を使用しなくても、少なくとも1以上の画像33を切り替えて表示することができる。
また、本実施形態に係る投影装置Xによれば、基板2と集光レンズ部4との間に遮光部材である遮光カバー7を配置し、遮光カバー7が、光源1に対応する位置に開口部(入射用孔71)を有し、且つ光源1からの出射光の通過経路を開口部(入射用孔71)に制限するものであるため、基板2に実装した光源1からの照射光を効率良く集光レンズ部4の小レンズ41によって集光することができる。
加えて、本実施形態に係る投影装置Xによれば、少なくとも基板2、遮光カバー7、集光レンズ部4、デザインシート3及び結像レンズ部5をこの順で配置した光学系ユニットUを内部空間に収容可能なケース6を備え、ケース6として、筒状をなし遮光性を有するケース本体61と、ケース本体61の所定箇所(ケース本体61の開口部を蓋封する箇所)に設けた投影スクリーン63とを備えたものを適用しているため、ケース本体61に光学系ユニットUを収容することで外光がケース6の内部に入射することによる光学系ユニットUへの悪影響を回避して、投影スクリーン63に画像33を投影表示させることが可能な投影ユニットとして取り扱うことができる。
このように、本実施形態の投影装置X、大光量発光のチップ型LED光源1を備えながらもユニットサイズの小型化及び投影画像の高精細化を図ることができ、遊技機用演出装置として遊技機内の狭い空間に配置した場合であっても精細度の高い鮮明な画像33を投影面である投影スクリーン63に投射して結像させることができ、多様性・ゲーム性に富んだ発光表示形態を可能にする。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、デザインシートとして用いるフォトマスクフィルムに描画する画像の数(画像描画エリアの数)や位置は適宜変更することができ、少なくとも2以上の画像が描画されたものであればよい。フォトマスクフィルムに描画する画像の数(画像描画エリアの数)に応じて、基板に実装する光源の数や位置、集光レンズ及び結像レンズの形状(小レンズの数や位置)も適宜設定・変更することができる。
画像描画エリアを円形以外の適宜の形状(矩形状等)に設定したり、同様に、デザインシートや基板の全体形状を円形以外の適宜の形状(矩形状等)に設定することも可能である。
遮光部材(遮光カバー、遮光ケース)を備えていない投影装置や、ケースの内部に光学系ユニットを内蔵していない投影装置、あるいはケースを備えていない投影装置も本発明に含まれる。
また、コントローラを内蔵した投影装置であってもよい。この場合、電源としてボタン電池や小型バッテリーを採用し、電源も内蔵した投影装置にすることができる。
また、ユニットとして取り扱うことができない投影装置や、専用の投影スクリーンを備えず、既設の壁面やボード面を投影面として当該投影面に画像を投影する投影装置も本発明に含まれる。
また、ユニットとして取り扱うことができない投影装置や、専用の投影スクリーンを備えず、既設の壁面やボード面を投影面として当該投影面に画像を投影する投影装置も本発明に含まれる。
本発明の技術的思想に基づく投影装置は、遊技機用の演出装置に適用される投影装置に限らず、他の用途においても利用可能なものである。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
1…光源
2…基板
3…デザインシート
32…画像描画エリア
4…集光レンズ部
41…集光レンズ(小レンズ)
5…結像レンズ部
52…結像レンズ(小レンズ)
6…ケース
61…ケース本体
62…裏カバー
63…投影面(投影スクリーン)
7…遮光部材(遮光カバー)
71…開口部(照射用孔)
U…光学系ユニット
X…投影装置
2…基板
3…デザインシート
32…画像描画エリア
4…集光レンズ部
41…集光レンズ(小レンズ)
5…結像レンズ部
52…結像レンズ(小レンズ)
6…ケース
61…ケース本体
62…裏カバー
63…投影面(投影スクリーン)
7…遮光部材(遮光カバー)
71…開口部(照射用孔)
U…光学系ユニット
X…投影装置
Claims (5)
- デザインシートに描画された画像を投影面に投影可能な投影装置であり、
複数のLED光源を実装した基板と、
前記各光源に対応する位置にそれぞれ画像が描画されたデザインシートと、
前記基板と前記デザインシートの間に配置され前記各光源及び前記各画像に対応して設けられた複数の集光レンズを有する集光レンズ部と、
前記基板と前記集光レンズ部との間に配置され前記各光源及び前記各画像に対応して設けられた複数の開口部を有し、且つ前記各光源からの出射光の通過経路を対応する前記開口部に制限する遮光部材と、
前記デザインシートよりも前記投影面に近い位置に配置され前記各光源及び前記各画像に対応して設けられた複数の結像レンズを有する結像レンズ部とを備え、
前記デザインシートが、前記光源に対応する位置である複数の画像描画エリアにレーザ光で前記各画像が描画されたフォトマスクフィルムであることを特徴とする投影装置。 - 少なくとも前記基板、前記集光レンズ部、前記遮光部材、前記デザインシート、前記結像レンズ部をこの順で配置した光学系ユニットを内部空間に収容可能な遮光性のある筒状のケース本体を有するケースを備えている請求項1に記載の投影装置。
- 前記ケースが、前記ケース本体における前記基板の反光源側に裏カバーを装着している請求項2に記載の投影装置。
- 前記ケースが、前記ケース本体における前記基板からみて前記結像レンズ部よりも遠位側に前記画像を結像させる投影スクリーンを装着している請求項2又は3の何れかに記載の投影装置。
- 前記光源が、白色LED、又はフルカラーLEDである請求項1乃至4の何れかに記載の投影装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021155676A JP2023046856A (ja) | 2021-09-24 | 2021-09-24 | 投影装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2021155676A JP2023046856A (ja) | 2021-09-24 | 2021-09-24 | 投影装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2023046856A true JP2023046856A (ja) | 2023-04-05 |
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ID=85778234
Family Applications (1)
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JP2021155676A Pending JP2023046856A (ja) | 2021-09-24 | 2021-09-24 | 投影装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2023046856A (ja) |
-
2021
- 2021-09-24 JP JP2021155676A patent/JP2023046856A/ja active Pending
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