JP2023046755A - 電子制御装置及び電子制御装置の製造方法 - Google Patents
電子制御装置及び電子制御装置の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2023046755A JP2023046755A JP2021155531A JP2021155531A JP2023046755A JP 2023046755 A JP2023046755 A JP 2023046755A JP 2021155531 A JP2021155531 A JP 2021155531A JP 2021155531 A JP2021155531 A JP 2021155531A JP 2023046755 A JP2023046755 A JP 2023046755A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- land
- metal pad
- pad
- package body
- electronic control
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims description 6
- 229910000679 solder Inorganic materials 0.000 claims abstract description 77
- 239000002184 metal Substances 0.000 claims abstract description 68
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 claims abstract description 57
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 2
- 239000012528 membrane Substances 0.000 claims 2
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 5
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 5
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 5
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 230000001846 repelling effect Effects 0.000 description 2
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 1
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 1
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 1
- 238000002844 melting Methods 0.000 description 1
- 230000008018 melting Effects 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 1
- 238000007747 plating Methods 0.000 description 1
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)
- Lead Frames For Integrated Circuits (AREA)
- Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)
Abstract
【課題】半導体パッケージとプリント基板とを電気的に接続するハンダ接続部の寿命を延ばして電子制御装置の信頼性を向上させる。【解決手段】半導体チップ、パッケージ本体、第1の金属パッド及び第2の金属パッドを有するノンリードタイプの半導体パッケージと、第1のランド、第2のランド及びレジスト膜を有するプリント基板と、を備える電子制御装置であり、第2のランドは、第2の金属パッドのパッド底面よりも広い面積で露出し、ハンダは、第2の金属パッドのパッド側面から第2のランドのはみ出しランド部にかけて裾広がり状に形成されている。【選択図】図2
Description
本発明は、電子制御装置及び電子制御装置の製造方法に関する。
近年、電子機器の高機能化及び低コスト化に対応するために、電子機器に搭載される半導体パッケージ(半導体装置)をプリント基板に高密度に実装することが要求されている。このような高密度実装の要求に伴い、高機能かつ小型の民生適用パッケージを車載部品に採用する動きが急速に拡大している。
上述した高密度実装の要求に応えるための半導体パッケージとして、半導体チップを保護するパッケージ本体に電気的接続用のリードが付いていないパッケージ、すなわちノンリードタイプの半導体パッケージが知られている(たとえば、特許文献1を参照)。この種の半導体パッケージは、リードの代わりに電極パッドを電気的接続用の電極端子としている。ノンリードタイプの半導体パッケージには、平面視四角形をなすパッケージ本体の2つの側辺に電極端子が存在するSON(Small Outline No leaded)パッケージと、パッケージ本体の4つの側辺に電極端子が存在するQFN(Quad Flat No leaded)パッケージなどがある。
上述したノンリードタイプの半導体パッケージを車載用途に使用する場合は、次のような問題がある。パッケージ本体の側辺に設けられる電極端子は、製造の都合上、メッキが無いことが多く、ハンダ濡れ性が悪い。このため、ハンダ付け状態の視認性が低く、ハンダ接続部のヒートサイクル寿命が短い傾向にある。これらの対策として、メッキ面が少し残るように電極端子に加工を施した半導体パッケージが増加している。
一方で、ノンリードタイプの半導体パッケージを使用するためのプリント基板側の対応は、まだ途上である。また、車載用途では、半導体パッケージやプリント基板を備える電子制御装置が厳しい環境で使用されることが多く、しかも安全性への要求はきわめて高い。
そこで本発明は、高機能で且つ小型の部品である、ノンリードタイプの半導体パッケージをプリント基板に実装して車載用に使用するために、半導体パッケージとプリント基板とを電気的に接続するハンダ接続部の寿命を延ばして電子制御装置の信頼性を向上させることを目的とする。
そこで本発明は、高機能で且つ小型の部品である、ノンリードタイプの半導体パッケージをプリント基板に実装して車載用に使用するために、半導体パッケージとプリント基板とを電気的に接続するハンダ接続部の寿命を延ばして電子制御装置の信頼性を向上させることを目的とする。
上記課題を解決するために、たとえば、特許請求の範囲に記載された構成を採用する。
本願は、上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一つを挙げるならば、半導体チップと、半導体チップを保護するパッケージ本体と、半導体チップに生じる熱を逃がすためにパッケージ本体の底面に設けられた第1の金属パッドと、半導体チップと電気信号をやり取りするためにパッケージ本体の側辺に設けられた第2の金属パッドと、を有するノンリードタイプの半導体パッケージと、第1の金属パッドに対応する第1のランドと、第2の金属パッドに対応する第2のランドと、第1のランド及び第2のランドを露出するように形成されたレジスト膜と、を有するプリント基板と、を備える電子制御装置である。第2の金属パッドは、パッケージ本体の底面に露出するパッド底面と、パッケージ本体の側面に露出するパッド側面と、を有する。レジスト膜は、第2の金属パッドのパッド底面よりも広い面積で第2のランドを露出するように形成されている。第2のランドは、第2の金属パッドよりもパッケージ本体の外側にはみ出して配置されたはみ出しランド部を有する。第2の金属パッドと第2のランドとは、ハンダによって電気的かつ機械的に接続されている。ハンダは、第2の金属パッドのパッド側面から第2のランドのはみ出しランド部にかけて裾広がり状に形成されている。
本願は、上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一つを挙げるならば、半導体チップと、半導体チップを保護するパッケージ本体と、半導体チップに生じる熱を逃がすためにパッケージ本体の底面に設けられた第1の金属パッドと、半導体チップと電気信号をやり取りするためにパッケージ本体の側辺に設けられた第2の金属パッドと、を有するノンリードタイプの半導体パッケージと、第1の金属パッドに対応する第1のランドと、第2の金属パッドに対応する第2のランドと、第1のランド及び第2のランドを露出するように形成されたレジスト膜と、を有するプリント基板と、を備える電子制御装置である。第2の金属パッドは、パッケージ本体の底面に露出するパッド底面と、パッケージ本体の側面に露出するパッド側面と、を有する。レジスト膜は、第2の金属パッドのパッド底面よりも広い面積で第2のランドを露出するように形成されている。第2のランドは、第2の金属パッドよりもパッケージ本体の外側にはみ出して配置されたはみ出しランド部を有する。第2の金属パッドと第2のランドとは、ハンダによって電気的かつ機械的に接続されている。ハンダは、第2の金属パッドのパッド側面から第2のランドのはみ出しランド部にかけて裾広がり状に形成されている。
本発明によれば、半導体パッケージとプリント基板とを電気的に接続するハンダ接続部の寿命を延ばして電子制御装置の信頼性を向上させることができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明によって明らかにされる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明によって明らかにされる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。本明細書及び図面において、実質的に同一の機能または構成を有する要素については、同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係る電子制御装置の概略平面図であり、図2は、図1に示す電子制御装置のII-II断面図である。
図1及び図2に示すように、第1実施形態に係る電子制御装置100は、ノンリードタイプの半導体パッケージ101と、プリント基板106とを備えている。
図1は、第1実施形態に係る電子制御装置の概略平面図であり、図2は、図1に示す電子制御装置のII-II断面図である。
図1及び図2に示すように、第1実施形態に係る電子制御装置100は、ノンリードタイプの半導体パッケージ101と、プリント基板106とを備えている。
(半導体パッケージ)
半導体パッケージ101は、半導体チップ102と、半導体チップ102を保護するパッケージ本体103と、半導体チップ102に熱的に接続する第1の金属パッド104と、電気的接続用の電極端子となる第2の金属パッド105と、を有する。本実施形態においては、ノンリードタイプの半導体パッケージの一例として、SONパッケージを採用している。
半導体パッケージ101は、半導体チップ102と、半導体チップ102を保護するパッケージ本体103と、半導体チップ102に熱的に接続する第1の金属パッド104と、電気的接続用の電極端子となる第2の金属パッド105と、を有する。本実施形態においては、ノンリードタイプの半導体パッケージの一例として、SONパッケージを採用している。
半導体チップ102は、たとえば車載マイクロコンピュータ(ECU)として機能する集積回路チップである。半導体チップ102の下面は、第1の金属パッド104の上面に密着している。半導体チップ102は、第1の金属パッド104の上面に、たとえば熱伝導性接着剤を用いて固定されている。これにより、半導体チップ102と第1の金属パッド104とは熱的に接続されている。このため、半導体チップ102に生じる熱を、半導体チップ102の裏面側から第1の金属パッド104へと逃がすことができる。
パッケージ本体103は、モールド樹脂によって構成されている。モールド樹脂は、半導体チップ102の封止に用いられる液状又はペースト状の樹脂を金型に流し込んで成形及び硬化することにより得られる樹脂である。パッケージ本体103は、平面視四角形に形成されている。パッケージ本体103の上面121は、プリント基板106とは反対側を向いて配置されている。パッケージ本体103の底面122は、プリント基板106と対向する状態に配置されている。
第1の金属パッド104は、半導体チップ102に生じる熱を逃がすためにパッケージ本体103の底面122に設けられている。第1の金属パッド104の下面は、パッケージ本体103の底面122に露出する状態で配置されている。
第2の金属パッド105は、半導体チップ102と電気信号をやり取りするためにパッケージ本体103の側辺に設けられている。第2の金属パッド105は、パッケージ本体103の底面122に露出するパッド底面105aと、パッケージ本体103の側面に露出するパッド側面105bと、を有する。パッド底面105a及びパッド側面105bには、それぞれハンダ濡れ性を高めるためのメッキ層(不図示)が形成されていることが望ましい。また、第2の金属パッド105は、上述した電気信号のやり取りだけでなく、半導体チップ102に内蔵された集積回路に電流を供給するための金属パッドでもある。第2の金属パッド105は、パッケージ本体103の2つの側辺に、それぞれ所定の間隔で複数個(図1に示す例では3つ)ずつ設けられている。
(プリント基板)
プリント基板106は、上述した第1の金属パッド104に対応する第1のランド109と、上述した第2の金属パッド105に対応する第2のランド110と、第1のランド109及び第2のランド110を露出するように形成されたレジスト膜111と、を有する。第1のランド109は、第1の金属パッド104と対向する位置に配置されている。第2のランド110は、第2の金属パッド105のパッド底面105aと対向する位置に配置されている。第2のランド110は、平面視四角形(図1に示す例では平面視長方形)に形成されている。
プリント基板106は、上述した第1の金属パッド104に対応する第1のランド109と、上述した第2の金属パッド105に対応する第2のランド110と、第1のランド109及び第2のランド110を露出するように形成されたレジスト膜111と、を有する。第1のランド109は、第1の金属パッド104と対向する位置に配置されている。第2のランド110は、第2の金属パッド105のパッド底面105aと対向する位置に配置されている。第2のランド110は、平面視四角形(図1に示す例では平面視長方形)に形成されている。
レジスト膜111は、プリント基板106上に形成されている配線パターン(不図示)を覆うことにより、配線パターンを保護する膜である。レジスト膜111は、ペースト状のハンダ(以下、「ハンダペースト」ともいう。)を弾く性質を有する。第2の金属パッド105は、上記配線パターンに電気的に接続する状態で形成されている。また、レジスト膜111には、第1のレジスト開口部111aと第2のレジスト開口部111bとが形成されている。第1のレジスト開口部111aは、第1のランド109を露出させるための開口部である。第2のレジスト開口部111bは、第2のランド110を露出させるための開口部である。第2のレジスト開口部111bは、第2の金属パッド105のパッド底面105aよりも広い面積で第2のランド110を露出するように形成されている。また、第2のランド110は、はみ出しランド部110aを有する。はみ出しランド部110aは、図1に示すように電子制御装置100を上から見ると、第2の金属パッド105よりもパッケージ本体103の外側にはみ出して配置されている。
上記構成からなる半導体パッケージ101とプリント基板106は、図2に示すように、ハンダ107,108によって電気的かつ機械的に接続されている。ハンダ107,108は、図示しないハンダマスクを用いて第1のランド109及び第2のランド110に塗布されるハンダペーストをリフローなどの加熱処理によって溶融及び硬化させたものである。第1の金属パッド104と第1のランド109とは、ハンダ107によって電気的かつ機械的に接続されている。ハンダ107は、第1の金属パッド104の下面全体に付着している。また、ハンダ107は、レジスト膜111の第1のレジスト開口部111aを通して露出する第1のランド109の露出面全体に付着している。
第2の金属パッド105と第2のランド110とは、ハンダ108によって電気的かつ機械的に接続されている。ハンダ108は、第2の金属パッド105の露出面であるパッド底面105a及びパッド側面105bの両方に付着している。また、ハンダ108は、レジスト膜111の第2のレジスト開口部111bを通して露出する第2のランド110の露出面全体に付着している。また、ハンダ108は、第2の金属パッド105のパッド側面105bから第2のランド110のはみ出しランド部110aにかけて裾広がり状に形成されている。
続いて、上記構成からなる電子制御装置100の製造方法について説明する。
まず、半導体パッケージ101とプリント基板106を用意する。
次に、図示しないハンダマスクを用いてプリント基板106にハンダペーストを塗布する。ハンダマスクは、ハンダマスク開口部112(図1参照)を有する。なお、図1においては、ハンダマスク開口部112を1つだけ記載されているが、ハンダマスク開口部は、第1のランド109と複数の第2のランド110の全てに対応するようにハンダマスクに設けられる開口部である。本実施形態においては、相対応するハンダマスク開口部112と第2のランド110との関係に特徴がある。以下、この特徴について説明する。
まず、半導体パッケージ101とプリント基板106を用意する。
次に、図示しないハンダマスクを用いてプリント基板106にハンダペーストを塗布する。ハンダマスクは、ハンダマスク開口部112(図1参照)を有する。なお、図1においては、ハンダマスク開口部112を1つだけ記載されているが、ハンダマスク開口部は、第1のランド109と複数の第2のランド110の全てに対応するようにハンダマスクに設けられる開口部である。本実施形態においては、相対応するハンダマスク開口部112と第2のランド110との関係に特徴がある。以下、この特徴について説明する。
ハンダマスク開口部112は、第2のランド110と同様に、平面視四角形(図1に示す例では平面視長方形)に形成されている。ハンダマスク開口部112の開口面積は、第2のランド110の露出面積よりも大きく設定されている。第2のランド110の露出面積は、第2のレジスト開口部111bの開口面積と同一である。
プリント基板106にハンダペーストを塗布する場合は、それに先立って、プリント基板106の上にハンダマスクを重ねて配置するとともに、プリント基板106とハンダマスクとを位置合わせする。このとき、第2のレジスト開口部111bを通して露出する第2のランド110の全ての露出領域がハンダマスク開口部112内に配置される。つまり、第2のランド110の全ての露出領域がハンダマスク開口部112の開口領域に重なり合う状態になる。これにより、ハンダマスク開口部112を通してプリント基板106を見た場合は、第2のランド110の周囲(全周)にレジスト膜11が見えることになる。なお、図1においては、好ましい一つの態様として、第2のランド110の露出領域が、ハンダマスク開口部112の開口領域のほぼ中央部に位置している。
このようにプリント基板106とハンダマスクとを位置合わせしたら、第1のランド109に対応するハンダマスク開口部(不図示)と第2のランド110に対応するハンダマスク開口部112とを通して、プリント基板106の第1のランド109及び第2のランド110にハンダペーストを塗布する。このとき、ハンダマスク開口部112は、第2のランド110の周囲を取り囲むように、第2のランド110の露出面積よりも広い面積で開口している。このため、第2のランド110に対しては、第2のランド110の露出領域よりも広い領域でハンダペーストが供給される。
ただし、レジスト膜11は、ハンダペーストを弾く性質がある。このため、ハンダマスク開口部112を通して塗布されたハンダペーストは、第2のランド110の露出領域の周囲に存在するレジスト膜11によって弾かれる。その結果、ハンダマスク開口部112を通して塗布されたハンダペーストは、第2のランド110上に集められる。これにより、第2のランド110の露出面積とほぼ同じ開口面積をもつハンダマスク開口部を通してハンダペーストを供給する場合に比べて、第2のランド110上にハンダペーストを厚く塗布することができる。その結果、第2のランド110に所定寸法以上の厚さでハンダペーストを塗布することができる。所定寸法の厚さについては後述する。こうしてハンダペーストの塗布を終えたら、ハンダマスクを取り外す。
次に、プリント基板106の上に半導体パッケージ101を載せる。このとき、第1の金属パッド104と第1のランド109との相対位置、及び、第2の金属パッド105と第2のランド110との相対位置を合わせる。これにより、第1のランド109上に塗布されているハンダペーストに第1の金属パッド104が接触するとともに、第2のランド110に塗布されているハンダペーストに第2の金属パッド105が接触した状態になる。
次に、プリント基板106をリフロー炉に投入するなどして加熱処理することにより、上記ハンダペーストを溶融及び硬化させる。このとき、第2のランド110上には所定寸法以上の厚さでハンダペーストが塗布されているため、ハンダペーストの一部が第2の金属パッド105のパッド側面105bへと濡れ上がる。言い換えると、所定寸法以上の厚さとは、加熱処理によって溶融したハンダペーストが第2の金属パッド105のパッド側面105bまで濡れ上がるのに必要な厚さである。これにより、はみ出しランド部110aを覆うハンダペーストは、加熱によって溶融したときに裾をひいたような形状、すなわち裾広がり状になる。また、加熱処理後のハンダ108は、第2の金属パッド105のパッド底面105a及びパッド側面105bの両方に付着(密着)した状態になる。
その結果、半導体パッケージ101の第2の金属パッド105とプリント基板106の第2のランド110とは、ハンダ108によって強固に接続される。このため、ノンリードタイプの半導体パッケージ101をプリント基板106に実装して車載用に使用する場合に、半導体パッケージ101とプリント基板106とを電気的に接続するハンダ接続部の寿命を延ばして電子制御装置100の信頼性を向上させることができる。
<第2実施形態>
図3は、第2実施形態に係る電子制御装置の概略平面図である。
第2実施形態に係る電子制御装置は、上述した第1実施形態に係る電子制御装置の構成と比較して、第2のランドの構造が異なる。
具体的には、図3に示すように、第2実施形態に係る電子制御装置100Aは、第2のランド210のはみ出しランド部210aの隅が斜めに形成されている。はみ出しランド部210aの隅は、第2のランド210の長辺に対して、たとえば30°以上60°以下の傾きで斜めに形成される。これにより、はみ出しランド部210aは、全体的に略台形状に形成されている。このように、はみ出しランド部210aの隅を斜めに形成した場合でも、上記第1実施形態と同様の効果が得られる。また、はみ出しランド部210aの隅を斜めに形成したことにより、溶融したハンダペーストがはみ出しランド部210aの隅に馴染みやすくなるため、はみ出し部210aの隅を隙間なくハンダで覆うことができる。
図3は、第2実施形態に係る電子制御装置の概略平面図である。
第2実施形態に係る電子制御装置は、上述した第1実施形態に係る電子制御装置の構成と比較して、第2のランドの構造が異なる。
具体的には、図3に示すように、第2実施形態に係る電子制御装置100Aは、第2のランド210のはみ出しランド部210aの隅が斜めに形成されている。はみ出しランド部210aの隅は、第2のランド210の長辺に対して、たとえば30°以上60°以下の傾きで斜めに形成される。これにより、はみ出しランド部210aは、全体的に略台形状に形成されている。このように、はみ出しランド部210aの隅を斜めに形成した場合でも、上記第1実施形態と同様の効果が得られる。また、はみ出しランド部210aの隅を斜めに形成したことにより、溶融したハンダペーストがはみ出しランド部210aの隅に馴染みやすくなるため、はみ出し部210aの隅を隙間なくハンダで覆うことができる。
<第3実施形態>
図4は、第3実施形態に係る電子制御装置の概略平面図である。
第3実施形態に係る電子制御装置は、上述した第1実施形態に係る電子制御装置の構成と比較して、第2のランドの構造が異なる。
具体的には、図4に示すように、第3実施形態に係る電子制御装置100Bは、第2のランド310のはみ出しランド部310aの隅が円弧状に形成されている。言い換えると、はみ出しランド部310aの隅は、丸みを付けた、いわゆるラウンド形状に形成されている。このように、はみ出しランド部310aの隅を円弧状に形成した場合でも、上記第1実施形態と同様の効果が得られる。また、はみ出しランド部310aの隅を円弧状に形成したことにより、溶融したハンダペーストがはみ出しランド部310aの隅に馴染みやすくなるため、はみ出し部310aの隅を隙間なくハンダで覆うことができる。
図4は、第3実施形態に係る電子制御装置の概略平面図である。
第3実施形態に係る電子制御装置は、上述した第1実施形態に係る電子制御装置の構成と比較して、第2のランドの構造が異なる。
具体的には、図4に示すように、第3実施形態に係る電子制御装置100Bは、第2のランド310のはみ出しランド部310aの隅が円弧状に形成されている。言い換えると、はみ出しランド部310aの隅は、丸みを付けた、いわゆるラウンド形状に形成されている。このように、はみ出しランド部310aの隅を円弧状に形成した場合でも、上記第1実施形態と同様の効果が得られる。また、はみ出しランド部310aの隅を円弧状に形成したことにより、溶融したハンダペーストがはみ出しランド部310aの隅に馴染みやすくなるため、はみ出し部310aの隅を隙間なくハンダで覆うことができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例を含む。たとえば、上述した実施形態では、本発明の内容を理解しやすいように詳細に説明しているが、本発明は、上述した実施形態で説明した全ての構成を必ずしも備えるものに限定されない。また、ある実施形態の構成の一部を、他の実施形態の構成に置き換えることが可能である。また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、これを削除し、または他の構成を追加し、あるいは他の構成に置換することも可能である。
たとえば、上記実施形態においては、ノンリードタイプの半導体パッケージの一例として、SONパッケージを採用したが、本発明はこれに限らず、たとえばQFNパッケージを含めて、パッケージ本体103の少なくとも1つの側辺に金属パッドが設けられた半導体パッケージを備える電子制御装置に適用可能である。
100,100A,100B…電子制御装置、101…半導体パッケージ、102…半導体チップ、103…パッケージ本体、104…第1の金属パッド、105…第2の金属パッド、105a…パッド底面、105b…パッド側面、106…プリント基板、107,108…ハンダ、109…第1のランド、110,210,310…第2のランド、110a,210a,310a…はみ出しランド部、112…ハンダマスク開口部
Claims (4)
- 半導体チップと、前記半導体チップを保護するパッケージ本体と、前記半導体チップに生じる熱を逃がすために前記パッケージ本体の底面に設けられた第1の金属パッドと、前記半導体チップと電気信号をやり取りするために前記パッケージ本体の側辺に設けられた第2の金属パッドと、を有するノンリードタイプの半導体パッケージと、
前記第1の金属パッドに対応する第1のランドと、前記第2の金属パッドに対応する第2のランドと、前記第1のランド及び前記第2のランドを露出するように形成されたレジスト膜と、を有するプリント基板と、
を備える電子制御装置であって、
前記第2の金属パッドは、前記パッケージ本体の底面に露出するパッド底面と、前記パッケージ本体の側面に露出するパッド側面と、を有し、
前記レジスト膜は、前記第2の金属パッドの前記パッド底面よりも広い面積で前記第2のランドを露出するように形成され、
前記第2のランドは、前記第2の金属パッドよりも前記パッケージ本体の外側にはみ出して配置されたはみ出しランド部を有し、
前記第2の金属パッドと前記第2のランドとは、ハンダによって電気的かつ機械的に接続され、
前記ハンダは、前記第2の金属パッドの前記パッド側面から前記第2のランドの前記はみ出しランド部にかけて裾広がり状に形成されている
電子制御装置。 - 前記はみ出しランド部の隅が斜めに形成されている
請求項1に記載の電子制御装置。 - 前記はみ出しランド部の隅が円弧状に形成されている
請求項1に記載の電子制御装置。 - 半導体チップと、前記半導体チップを保護するパッケージ本体と、前記半導体チップに生じる熱を逃がすために前記パッケージ本体の底面に設けられた第1の金属パッドと、前記半導体チップと電気信号をやり取りするために前記パッケージ本体の側辺に設けられた第2の金属パッドと、を有するノンリードタイプの半導体パッケージと、
前記第1の金属パッドに対応する第1のランドと、前記第2の金属パッドに対応する第2のランドと、前記第1のランド及び前記第2のランドを露出するように形成されたレジスト膜と、を有するプリント基板と、を備え、
前記第2の金属パッドは、前記パッケージ本体の底面に露出するパッド底面と、前記パッケージ本体の側面に露出するパッド側面と、を有し、
前記レジスト膜は、前記第2の金属パッドの前記パッド底面よりも広い面積で前記第2のランドを露出するように形成され、
前記第2のランドは、前記第2の金属パッドよりも前記パッケージ本体の外側にはみ出して配置されたはみ出しランド部を有し、
前記第2の金属パッドと前記第2のランドとは、ハンダによって電気的かつ機械的に接続され、
前記ハンダは、前記第2の金属パッドの前記パッド側面から前記第2のランドの前記はみ出しランド部にかけて裾広がり状に形成された、
電子制御装置の製造方法であって、
前記第2のランドにハンダマスク開口部を通してハンダペーストを塗布する場合に、前記マスク開口部の開口面積を前記第2のランドの露出面積よりも大きく設定するとともに、前記第2のランドの全ての露出領域が前記ハンダマスク開口部内に位置する状態で、前記第2のランドに前記ハンダペーストを塗布する
電子制御装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021155531A JP2023046755A (ja) | 2021-09-24 | 2021-09-24 | 電子制御装置及び電子制御装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021155531A JP2023046755A (ja) | 2021-09-24 | 2021-09-24 | 電子制御装置及び電子制御装置の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023046755A true JP2023046755A (ja) | 2023-04-05 |
Family
ID=85778405
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021155531A Pending JP2023046755A (ja) | 2021-09-24 | 2021-09-24 | 電子制御装置及び電子制御装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023046755A (ja) |
-
2021
- 2021-09-24 JP JP2021155531A patent/JP2023046755A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100342455B1 (ko) | 반도체장치및그제조방법 | |
US7420282B2 (en) | Connection structure for connecting semiconductor element and wiring board, and semiconductor device | |
JP4533248B2 (ja) | 電子装置 | |
CN100444374C (zh) | 印刷电路板和包括印刷电路板的电子设备 | |
JP3238004B2 (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
KR20080057174A (ko) | 전자 부품 내장 기판 및 전자 부품 내장 기판의 제조 방법 | |
JP2907168B2 (ja) | 半導体装置および半導体装置と基板の接合構造 | |
JPH11145183A (ja) | 半導体装置、およびその製造方法 | |
JP2023046755A (ja) | 電子制御装置及び電子制御装置の製造方法 | |
JP2007005607A (ja) | 半導体装置 | |
JPH11345900A (ja) | 半導体装置 | |
JP4114488B2 (ja) | 半導体パッケージの実装構造 | |
JP2004214255A (ja) | 電子部品の接続構造 | |
JPH01145630A (ja) | 液晶表示素子 | |
JP2010098077A (ja) | 回路モジュールの製造方法 | |
JP2007165476A (ja) | 表面実装部品 | |
JP2004014870A (ja) | 回路モジュール及びその製造方法 | |
JPS63244631A (ja) | 混成集積回路装置の製造方法 | |
JP2013219284A (ja) | 電子部品実装基板の製造方法 | |
JP2001267452A (ja) | 半導体装置 | |
JP2002374060A (ja) | 電子回路板 | |
JP3213578B2 (ja) | 混成集積回路装置の製造方法 | |
JP3629600B2 (ja) | 電子部品搭載用基板の製造方法 | |
JPH0918123A (ja) | プリント基板と電子部品の実装方法及び実装構造 | |
WO2019216234A1 (ja) | リードレスパッケージ実装基板 |