JP2023045547A - 副室式ガスエンジン - Google Patents

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Abstract

Figure 2023045547000001
【課題】吸気圧力と副室の圧力との差圧が変化しても主燃焼室の安定した燃焼を実現できる副室式ガスエンジンを提供する。
【解決手段】主燃焼室と、副室と、副室に燃料ガスを供給する副室燃料供給ラインと、副室に供給する燃料ガスの流量を調整可能な副室燃料流量調整弁と、副室燃料供給ラインの燃料ガスの圧力である副室燃料供給圧力を計測するための第1圧力計と、コントローラと、を備え、コントローラは、主燃焼室又は副室の圧力である筒内圧力を取得するように構成された筒内圧力取得部と、第1圧力計によって取得した副室燃料供給圧力を取得するように構成された副室燃料供給圧力取得部と、筒内圧力取得部によって取得した筒内圧力と副室燃料供給圧力取得部によって取得した副室燃料供給圧力との差圧に基づいて、副室燃料流量調整弁の開度を制御するように構成された弁開度制御部と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本開示は、副室式ガスエンジンに関する。
従来、希薄予混合気を効率良く燃焼させることが可能なエンジンとして副室式ガスエンジンが知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。副室式ガスエンジンは、ピストンとシリンダヘッドとの間に画定される主燃焼室(主室)と、シリンダ上部などの主燃焼室に近接して設けられた副室とを有しており、主燃焼室と副室とは複数の噴孔を介して連通される。そして、点火プラグなどの着火装置により副室の混合気を着火することにより、この着火によって生じた燃焼火炎が副室の下部に設けられた複数の噴孔の各々から噴出し、主燃焼室の希薄予混合気を燃焼させる。これによって、主燃焼室における希薄燃料の燃焼が可能となり、低燃費(高効率化)を実現している。また、主燃焼室での希薄予混合気の燃焼は、比較的低温の燃焼であるため、NOx等の発生量を低減し、低公害を実現可能としている。
特開2002-317664号公報 特開2012-172657号公報
ところで、例えば特許文献1及び2では、副室燃料供給ラインから副室に供給する燃料ガスの流量である副室燃料流量を調節するための副室燃料流量調整弁が設けられており、エンジンの吸気圧力と副室燃料供給ラインの燃料ガスの圧力である副室燃料供給圧力との差圧を目標値とした差圧制御が用いられている。また、エンジンの負荷や空気過剰率が変化して吸気圧力が変化した場合、吸気圧力と副室燃料供給圧力の差圧を一定に保つことで、副室燃料流量を一定に制御している。
このため、吸気圧力と副室内の圧力との差圧が変化する場合(例えば吸気弁の開閉時期が変更可能に構成されている場合)、副室燃料流量を適切に制御できず、主燃焼室における意図しない過大な燃焼や失火等が発生し、副室式ガスエンジンの損傷や熱効率の低下が発生する可能性がある。
上述の事情に鑑みて、本開示の少なくとも一実施形態は、吸気圧力と副室の圧力との差圧が変化しても主燃焼室の安定した燃焼を実現できる副室式ガスエンジンを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示の少なくとも一実施形態に係る副室式ガスエンジンは、
ピストンとシリンダヘッドとの間に画定される主燃焼室と、
該主燃焼室と噴孔を介して連通する副室と、
前記副室に燃料ガスを供給する副室燃料供給ラインと、
前記副室燃料供給ラインから前記副室に供給する前記燃料ガスの流量を調整可能な副室燃料流量調整弁と、
前記副室燃料供給ラインの燃料ガスの圧力である副室燃料供給圧力を計測するための第1圧力計と、
コントローラと、
を備え、
前記コントローラは、
前記主燃焼室又は前記副室の圧力である筒内圧力を取得するように構成された筒内圧力取得部と、
前記第1圧力計によって取得した前記副室燃料供給圧力を取得するように構成された副室燃料供給圧力取得部と、
前記筒内圧力取得部によって取得した前記筒内圧力と前記副室燃料供給圧力取得部によって取得した前記副室燃料供給圧力との差圧に基づいて、前記副室燃料流量調整弁の開度を制御するように構成された弁開度制御部と、
を備える。
本開示の少なくとも一実施形態によれば、吸気圧力と副室の圧力との差圧が変化しても主燃焼室の安定した燃焼を実現できる副室式ガスエンジンが提供される。
本開示の一実施形態に係る副室式ガスエンジン1の構成を概略的に示す図である。 コントローラ100のハードウェア構成の一例を示す図である。 エンジン1のクランク角度θの変化に対する各圧力、副室燃料供給量、差圧(副室燃料供給圧力から主燃焼室の圧力を減じた値)の変化を示す図である。 他の実施形態に係る副室式ガスエンジン1の構成を概略的に示す図である。 他の実施形態に係る副室式ガスエンジン1の構成を概略的に示す図である。 図5に示す筒内圧力推定部52における筒内圧力の推定方法の一例を示す図である。 図5に示す筒内圧力推定部52における筒内圧力の推定方法の他の一例を示す図である。 他の実施形態に係る副室式ガスエンジン1の構成を概略的に示す図である。 図8に示す筒内圧力推定部52における筒内圧力の推定方法の一例を示す図である。 他の実施形態に係る副室式ガスエンジン1の構成を概略的に示す図である。
以下、添付図面を参照して本開示の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は、一実施形態に係る副室式ガスエンジン1の構成を概略的に示す図である。以下、副室式ガスエンジンを単にエンジンと記載する。
図1に示されるように、エンジン1は、シリンダ2内におけるピストン3とシリンダヘッド4との間に画定される主燃焼室6(主室)と、主燃焼室6に噴孔8を介して連通する副室10とを備える。副室10は、副室形成部材12の内部に形成された空間であり、副室形成部材12には主燃焼室6と副室10とを連通する複数の噴孔8が形成されている。
また、エンジン1は、主燃焼室6に吸気ポート14を介して連通する吸気通路16と、排気ポート18を介して連通する排気通路20と、吸気ポート14を開閉することで主燃焼室6と吸気通路16との連通状態を制御する吸気弁22と、排気ポート18を開閉することで主燃焼室6と排気通路20との連通状態を制御する排気弁24と、を備える。吸気弁22および排気弁24は不図示の駆動機構によりクランク軸26のクランク角度θに応じて吸気ポート14及び排気ポート18をそれぞれ開閉する。吸気通路16にはインジェクタ28が設置されており、インジェクタ28から噴射された燃料ガス(以下、主燃焼室燃料と記載する。)と吸気通路16を流れる吸気aとが混合されることで生成された混合気(希薄予混合気)が主燃焼室6に供給されるようになっている。
また、エンジン1は、副室燃料供給ライン30と、副室燃料供給弁32と、副室燃料流量調整弁34とを備える。
副室10への燃料ガス(以下、副室燃料供給ライン30から副室10へ供給する燃料ガスを副室燃料と記載する。)の供給は副室燃料供給弁32により直接行われるようになっている。そして、副室形成部材12に設置された着火装置(本実施形態では点火プラグ19)による副室10での燃料ガス(副室燃料および主燃焼室6から流入する希薄予混合気)の着火によって燃焼火炎が生じ、この燃焼火炎が噴孔を介して副室10から主燃焼室6に噴出されることで、主燃焼室6の主燃焼室燃料(希薄予混合気)が燃焼されるようになっている。
副室燃料供給ライン30は副室燃料が流れるラインである。副室燃料供給ライン30は、副室10への副室燃料の供給を制御する副室燃料供給弁32に接続されており、副室燃料を副室燃料供給弁32に対して供給する。図示される実施形態では、副室燃料供給ライン30は管状の部材であり、管状の部材の内部に副室燃料を流すようになっている。
また、副室燃料供給弁32は、副室燃料供給ライン30を流れる副室燃料の圧力(以下、副室燃料供給圧力Pと記載する。)が副室10の圧力(以下、本実施形態では筒内圧力Pと記載する。)よりも大きくなると開弁する。また、副室燃料供給弁32は、副室燃料供給圧力Pと筒内圧力Pとの差圧D(以下、適宜、差圧Dという。)に応じた開度で開弁すると共に、開弁状態を維持する。より具体的には、副室燃料供給弁32は、副室燃料供給圧力Pが筒内圧力P以下の場合(P≦P)には、その圧力差による圧力(P-P≧0)およびバネなどによる力(引っ張り力)によって閉弁された状態に維持されるようになっており、副室燃料供給圧力Pが筒内圧力Pよりも大きくなり(P>P)、副室燃料供給圧力Pが筒内圧力Pおよび上記の引っ張り力の合計よりも大きくなると、開弁する。つまり、副室燃料供給弁32は、上記の差圧Dによって開閉作動するようになっており、開弁状態となることによって副室燃料の副室10への流入を許可する一方で、閉弁状態となることによって逆方向の流れを不可とする逆止弁となっている。ただし、副室燃料供給弁32は、逆止弁に限らず、例えば開閉タイミングを機械的に設定可能なポペット弁等であってもよい。
図示される実施形態では、副室燃料供給弁32は副室形成部材12の内部に設置されているが、これには限定されず、他の幾つかの実施形態では副室形成部材12の外部に位置されていても良い。
副室燃料流量調整弁34は、副室燃料供給ライン30に設置された、副室燃料供給圧力Pを調整可能な弁装置であり、後述するコントローラ100による弁開度指令Iに従った作動が可能となっている。つまり、副室燃料流量調整弁34は、副室燃料供給圧力Pを増大あるいは低下させることが可能であり、副室燃料供給圧力Pと筒内圧力Pとの差圧Dを調整することで、副室燃料供給ライン30から副室10に供給する副室燃料の流量を調整することが可能となっている。図示される実施形態では、副室燃料流量調整弁34の弁開度を大きくすると副室燃料供給圧力Pが大きくなり、副室燃料流量調整弁34の弁開度を小さくすると副室燃料供給圧力Pが小さくなるようになっている。
また、エンジン1は、副室10の圧力である筒内圧力Pを計測するための圧力計38と、副室燃料供給ライン30の副室燃料の圧力(図示する例では、副室燃料供給ライン30における副室燃料供給弁32と副室燃料流量調整弁34との間の位置での副室燃料の圧力)である副室燃料供給圧力Pを計測するための圧力計40と、とを備える。
また、エンジン1は、コントローラ100を備える。
図2は、コントローラ100のハードウェア構成の一例を示す図である。
コントローラ100は、例えばプロセッサ72、RAM(Random Access Memory)74、ROM(Read Only Memory)76、HDD (Hard Disk Drive)78、入力I/F80、及び出力I/F82を含み、これらがバス84を介して互いに接続されたコンピュータを用いて構成される。なお、コントローラ100のハードウェア構成は上記に限定されず、制御回路と記憶装置との組み合わせにより構成されてもよい。またコントローラ100は、コントローラ100の各機能を実現するプログラムをコンピュータが実行することにより構成される。以下で説明するコントローラ100における各部の機能は、例えばROM76に保持されるプログラムをRAM74にロードしてプロセッサ72で実行するとともに、RAM74やROM76におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
図1に示すように、コントローラ100は、エンジン1の吸気行程中(以下、単に吸気行程中と記載する。)に圧力計38によって計測した筒内圧力Pを圧力計38から取得するように構成された筒内圧力取得部42と、吸気行程中に圧力計40によって取得した副室燃料供給圧力Pを取得するように構成された副室燃料供給圧力取得部44と、筒内圧力取得部42によって取得した筒内圧力Pと副室燃料供給圧力取得部44によって取得した副室燃料供給圧力Pとの吸気行程中の差圧(P-P)に基づいて、副室燃料流量調整弁34の開度を制御するように構成された弁開度制御部46と、を含む。弁開度制御部46は、例えば吸気行程中における筒内圧力Pと副室燃料供給圧力Pとの差圧の目標値SVと、筒内圧力取得部42によって取得した筒内圧力Pと副室燃料供給圧力取得部44によって取得した副室燃料供給圧力Pとの吸気行程中の差圧(P-P)との偏差[SV-(P-P)]が小さくなるように副室燃料流量調整弁34の開度をフィードバック制御により調整してもよい。
上記エンジン1によれば、副室10の圧力の計測値である筒内圧力Pと副室燃料供給圧力Pとの差圧に基づいて副室燃料流量調整弁34の開度が制御されるため、吸気弁22の開閉タイミングの変化やエンジン1の体積効率の経時変化等によってエンジン1の吸気圧力と筒内圧力との関係が変化した場合(図3参照)であっても、特許文献1及び特許文献2に記載される従来の構成(エンジン1の吸気通路16の吸気圧力と副室燃料供給圧力との差圧に基づいて副室燃料流量調整弁34の開度が制御される構成)と比較して、副室燃料の流量を適切に制御することができる。これにより、エンジン1の吸気圧力と筒内圧力との関係が変化しても主燃焼室6の安定した燃焼を実現することができ、主燃焼室6の意図しない過大な燃焼や失火を抑制することができるため、エンジン1の損傷や熱効率の低下を抑制することができる。なお、図3において、副室燃料供給圧力と主燃焼圧力との差圧は、吸気行程中の値のみが表示されている。
図4は、他の実施形態に係る副室式ガスエンジン1の構成を概略的に示す図である。
図4に示す副室式ガスエンジン1において、図1及び図2に示した副室式ガスエンジン1の各構成と共通の符号は、特記しない限り図1及び図2に示した副室式ガスエンジン1の各構成と同様の構成を示すものとし、説明を省略する。
図4に示す副室式ガスエンジン1は、図1及び図2に示した副室式ガスエンジン1の圧力計38に代えて、吸気行程中に主燃焼室6の圧力を筒内圧力Pとして計測するように構成された圧力計48を備える。この場合、筒内圧力取得部42は、吸気行程中に圧力計48によって計測した筒内圧力Pを圧力計48から取得するように構成される。
かかる構成においても、主燃焼室6の圧力の計測値である筒内圧力Pと副室燃料供給圧力Pとの差圧に基づいて副室燃料流量調整弁34の開度が制御されるため、エンジン1の吸気圧力と筒内圧力との関係が変化した場合であっても、副室燃料の流量を適切に制御することができる。これにより、エンジン1の吸気圧力と筒内圧力との関係が変化しても主燃焼室6の安定した燃焼を実現することができる。ただし、主燃焼室6の圧力と副室燃料供給圧力との差圧よりも、副室10の圧力と副室燃料供給圧力との差圧の方が、副室燃料の流量との相関が高いため、副室10の圧力と副室燃料供給圧力との差圧に基づいて副室燃料流量調整弁34を制御する方が副室燃料の流量をより適切に制御することができる。
上述した幾つかの実施形態では、コントローラ100は、圧力計38又は圧力計48によって計測(実測)した筒内圧力Pに基づいて副室燃料流量調整弁34の開度を制御したが、以下に説明するように、他の実施形態では、コントローラ100は、エンジンの運転状態に基づいて推定した筒内圧力P(主燃焼室6又は副室10の圧力)に基づいて副室燃料流量調整弁34の開度を制御してもよい。
図5は、他の実施形態に係る副室式ガスエンジン1の構成を概略的に示す図である。
図5に示す副室式ガスエンジン1において、図1及び図2に示した副室式ガスエンジン1の各構成と共通の符号は、特記しない限り図1及び図2に示した副室式ガスエンジン1の各構成と同様の構成を示すものとし、説明を省略する。
図5に示す副室式ガスエンジン1は、筒内圧力Pを計測する圧力計38を備えておらず、エンジン1の回転数を計測する回転数計50と、エンジン1の吸気温度(吸気通路16の吸気の温度)を計測する温度計54と、エンジン1の吸気圧力(吸気通路16の吸気の圧力)を計測する圧力計56とを備える。また、コントローラ100は、図1に示す構成に加えて、筒内圧力推定部52及び記憶部51を備える。
筒内圧力推定部52は、エンジン1の燃焼サイクルにおける吸気弁22が開くタイミングである吸気弁開タイミングA1と、該燃焼サイクルにおける吸気弁22が閉じるタイミングである吸気弁閉タイミングA2と、回転数計50によって計測したエンジン1の回転数Nと、に基づいて、吸気行程中におけるエンジン1の主燃焼室6又は副室10の圧力である筒内圧力Pを推定する。
図6は、図5に示す筒内圧力推定部52における筒内圧力Pの推定方法の一例を示す図である。以下で説明する各実施形態では、筒内圧力Pとは、主燃焼室6の圧力又は副室10の圧力を意味する。
図6に示す例では、記憶部51(図5参照)には、吸気弁開タイミングA1と吸気弁閉タイミングA2とエンジン1の回転数Nと筒内圧力Pとの相関関係を示す筒内圧力マップMc(筒内圧力相関情報)が記憶されている。
図6に示す例では、筒内圧力推定部52(図5参照)には、吸気弁開タイミングA1と、吸気弁閉タイミングA2と、回転数計50によって計測したエンジン1の回転数Nとが入力される。筒内圧力推定部52は、記憶部51に記憶された筒内圧力マップMcを参照して、入力された吸気弁開タイミングA1と吸気弁閉タイミングA2とエンジン1の回転数Nとに応じて定まる吸気行程中の筒内圧力Pを決定して該筒内圧力Pを出力(推定)する。
この場合において、図5に示す筒内圧力取得部42は、筒内圧力推定部52によって推定した吸気行程中の筒内圧力Pを取得する。弁開度制御部46は、筒内圧力取得部42によって取得した筒内圧力Pと副室燃料供給圧力取得部44によって取得した副室燃料供給圧力Pとの吸気行程中の差圧(P-P)に基づいて、副室燃料流量調整弁34の開度を制御する。弁開度制御部46は、例えば吸気行程中における筒内圧力Pと副室燃料供給圧力Pとの差圧の目標値SVと、筒内圧力取得部42によって取得した筒内圧力Pと副室燃料供給圧力取得部44によって取得した副室燃料供給圧力Pとの吸気行程中の差圧(P-P)との偏差[SV-(P-P)]が小さくなるように副室燃料流量調整弁34の開度をフィードバック制御により調整してもよい。
このように、吸気弁開タイミングA1と吸気弁閉タイミングA2とエンジンの回転数Nとを用いて推定した筒内圧力Pと副室燃料供給圧力Pとの差圧に基づいて、副室燃料流量調整弁34の開度が制御される。このため、吸気弁22の開閉タイミングの変化によってエンジン1の吸気圧力と筒内圧力との関係が変化した場合であっても、簡素な構成で副室燃料の流量を適切に制御することができる。
図7は、図5に示す筒内圧力推定部52における筒内圧力の推定方法の他の一例を示す図である。
図7に示す例では、記憶部51(図5参照)には、吸気弁開タイミングA1と吸気弁閉タイミングA2とエンジン1の回転数Nとエンジン1の体積効率ηとの相関関係を示す体積効率マップMη(体積効率相関情報)が記憶されている。また、記憶部51には、体積効率ηに基づいて筒内圧力Pを算出するための算出式(筒内圧力相関情報)が記憶されている。
図7に示す例では、筒内圧力推定部52(図5参照)には、吸気弁開タイミングA1と、吸気弁閉タイミングA2と、回転数計50によって計測したエンジン1の回転数Nと、温度計54によって計測したエンジン1の吸気温度Tと、圧力計56によって計測したエンジン1の吸気圧力Pとが入力される。筒内圧力推定部52は、記憶部51に記憶された体積効率マップMηを参照して、入力された吸気弁開タイミングA1と吸気弁閉タイミングA2とエンジン1の回転数Nとに応じて定まるエンジン1の体積効率ηを決定(推定)する。
次に、筒内圧力推定部52は、体積効率マップMηを用いて推定した体積効率ηと、温度計54によって計測したエンジン1の吸気温度Tと、圧力計56によって計測したエンジンの吸気圧力Pと、エンジン1のガス交換量に関するマップ又は定数と、エンジン1の諸元(例えばシリンダ2の内径であるボア及びピストン3のストローク等)と、に基づいて、エンジン1の筒内圧力Pを算出する。この場合、筒内圧力推定部52は、例えば記憶部51に記憶された以下の算出式(1)~(3)を用いてエンジン1の筒内圧力Pを算出してもよい。
Figure 2023045547000002
Figure 2023045547000003
Figure 2023045547000004
ここで、Gは新規混合気流量[kg/cyc]であり、Rは気体定数[J/kgK]であり、Gtrapはトラップガス流量[kg/cyc]であり、αは残留ガス割合を示す定数又はマップによる値であり、Gは残留ガス量[kg/cyc]であり、TcylIVCは筒内ガス温度を示す定数(吸気温度+所定値)又はマップによる値であり、Vはエンジン1の排気量[m]であり、この排気量は(ボア[m])^2×Π/4×ストローク[m]×気筒数によって定まる値である。
筒内圧力取得部42は、筒内圧力推定部52によって推定した吸気行程中の筒内圧力Pを取得する。弁開度制御部46は、筒内圧力取得部42によって取得した筒内圧力Pと副室燃料供給圧力取得部44によって取得した副室燃料供給圧力Pとの吸気行程中の差圧(P-P)に基づいて、副室燃料流量調整弁34の開度を制御する。弁開度制御部46は、例えば吸気行程中における筒内圧力Pと副室燃料供給圧力Pとの差圧の目標値SVと、筒内圧力取得部42によって取得した筒内圧力Pと副室燃料供給圧力取得部44によって取得した副室燃料供給圧力Pとの吸気行程中の差圧(P-P)との偏差[SV-(P-P)]が小さくなるように副室燃料流量調整弁34の開度をフィードバック制御により調整してもよい。
このように、吸気弁開タイミングA1と吸気弁閉タイミングA2とエンジンの回転数Nと吸気温度Tと吸気圧力Pとを用いて推定した筒内圧力Pと副室燃料供給圧力Pとの差圧に基づいて、副室燃料流量調整弁34の開度が制御される。このため、吸気弁22の開閉タイミングの変化によってエンジン1の吸気圧力と筒内圧力との関係が変化した場合であっても、簡素な構成で副室燃料の流量を適切に制御することができる。また、筒内圧力Pの推定に吸気温度Tと吸気圧力Pとを用いているため、吸気温度Tと吸気圧力Pが変化しても副室燃料の流量を適切に制御することができる。
図8は、他の実施形態に係る副室式ガスエンジン1の構成を概略的に示す図である。
図8に示す副室式ガスエンジン1において、図5に示した副室式ガスエンジン1の各構成と共通の符号は、特記しない限り図5に示した副室式ガスエンジン1の各構成と同様の構成を示すものとし、説明を省略する。
図8に示す副室式ガスエンジン1は、図5に示した構成に加えて、エンジン1の空気流量Qを計測する流量計58と、エンジン1の燃料流量Qを計測する流量計60を更に備える。流量計58は、吸気通路16を流れる空気の流量をエンジン1の空気流量Qとして計測する。流量計60は、インジェクタ28に燃料を供給する主燃料ライン29を流れる燃料の流量をエンジン1の燃料流量Qとして計測する。
また、筒内圧力推定部52は、回転数計50によって計測したエンジン1の回転数Nと、温度計54によって計測したエンジン1の吸気温度Tと、圧力計56によって計測したエンジン1の吸気圧力Pと、流量計58によって計測したエンジン1の空気流量Qと、流量計60によって計測したエンジン1の燃料流量Qとに基づいて、吸気行程中におけるエンジン1の主燃焼室6又は副室10の圧力である筒内圧力Pを推定する。
図9は、図8に示す筒内圧力推定部52における筒内圧力の推定方法の一例を示す図である。
図9に示す例では、記憶部51(図8参照)には、エンジン1の回転数Nと吸気温度Tと吸気圧力Pと空気流量Qと燃料流量Qとエンジン1の体積効率ηとの相関関係を示す体積効率相関情報として、例えば、エンジン1の回転数Nと吸気温度Tと吸気圧力Pと空気流量Qと燃料流量Qとからエンジン1の体積効率ηを算出するための以下の算出式(4)が記憶されている。
Figure 2023045547000005
ここで、Pは標準気圧[kPa.a]であり、Tは標準温度[K]であり、Vはエンジン1の排気量[m3]であり、この排気量は(ボア[m])^2×(Π/4)×ストローク[m]×気筒数によって定まる値である。
また、記憶部51には、エンジン1の体積効率ηvとエンジン1の回転数Nとエンジン1の筒内圧力Pとの相関関係を示す筒内圧力マップMcが記憶されている。
図9に示す例では、筒内圧力推定部52(図8参照)には、回転数計50によって計測したエンジン1の回転数Nと、温度計54によって計測したエンジン1の吸気温度Tと、圧力計56によって計測したエンジン1の吸気圧力Pと、流量計58によって計測したエンジン1の空気流量Qと、流量計60によって計測したエンジン1の燃料流量Qとが入力される。筒内圧力推定部52は、入力された回転数Nと吸気温度Tと吸気圧力Pと空気流量Qと燃料流量Qとに基づいて、記憶部51に記憶された算出式(4)に基づいて、エンジン1の体積効率ηを算出する。
次に、筒内圧力推定部52は、算出式(4)に基づいて算出した体積効率ηと、回転数計50によって計測したエンジン1の回転数Nと、記憶部51に記憶された筒内圧力マップMcとに基づいて、体積効率ηと回転数Nとに応じて定まる吸気行程中の筒内圧力Pを決定(推定)して該筒内圧力Pを筒内圧力取得部42に出力する。
筒内圧力取得部42は、筒内圧力推定部52によって推定した吸気行程中の筒内圧力Pを取得する。弁開度制御部46は、筒内圧力取得部42によって取得した筒内圧力Pと副室燃料供給圧力取得部44によって取得した副室燃料供給圧力Pとの吸気行程中の差圧(P-P)に基づいて副室燃料流量調整弁34の開度を制御する。弁開度制御部46は、例えば吸気行程中における筒内圧力Pと副室燃料供給圧力Pとの差圧の目標値SVと、筒内圧力取得部42によって取得した筒内圧力Pと副室燃料供給圧力取得部44によって取得した副室燃料供給圧力Pとの吸気行程中の差圧(P-P)との偏差[SV-(P-P)]が小さくなるように副室燃料流量調整弁34の開度をフィードバック制御により調整してもよい。
このように、図9に示す例では、空気流量Qの計測値等を用いて推定したエンジン1の体積効率ηと、エンジン1の回転数Nと、予め規定した筒内圧力マップMcとに基づいて筒内圧力Pを推定し、その筒内圧力Pと副室燃料供給圧力Pとの差圧に基づいて、副室燃料流量調整弁34の開度が制御される。このため、吸気弁22の開閉タイミングの変化によってエンジン1の吸気圧力と筒内圧力との関係が変化した場合であっても、簡素な構成で副室燃料の流量を適切に制御することができる。
図10は、他の実施形態に係る副室式ガスエンジン1の構成を概略的に示す図である。
図10に示す副室式ガスエンジン1において、図8及び図9に示した副室式ガスエンジン1の各構成と共通の符号は、特記しない限り図8及び図9に示した副室式ガスエンジン1の各構成と同様の構成を示すものとし、説明を省略する。
図8に示す実施形態では体積効率ηの算出に用いる空気流量Qを流量計58で計測したが、図10に示す実施形態では、以下に示すように、筒内圧力推定部52によって推定した空気流量Qを用いて体積効率ηを推定する。
図10に示す例では、副室式ガスエンジン1は、流量計58を備えておらず、エンジン1の排気温度Tを計測する温度計62を備えている。温度計62は、排気通路20を流れるエンジン1の排気の温度をエンジン1の排気温度Tとして計測する。また、記憶部51には、エンジン1の出力Eとエンジン1の燃料流量Qとエンジン1の排気温度Tとエンジン1の空気流量Qとの関係を示す排気エネルギーマップM(空気流量相関情報)が記憶されている。
この場合、筒内圧力推定部52は、エンジン1の出力Eと、流量計60によって計測したエンジンの燃料流量Qと、温度計62によって計測したエンジン1の排気温度Tと、記憶部51に記憶した排気エネルギーマップMとに基づいて、エンジン1の空気流量Qを推定する。
エンジン1の空気流量Qを推定した後の、筒内圧力推定部52によるエンジン1の体積効率ηを算出する方法及び筒内圧力Pを推定する方法は、図8及び図9に示した実施形態と同一である。
このように、図10に示す例では、空気流量Qの推定値等を用いて推定したエンジン1の体積効率ηと、エンジン1の回転数Nと、予め規定した筒内圧力マップMcとに基づいて筒内圧力Pを推定し、その筒内圧力Pと副室燃料供給圧力Pとの差圧に基づいて、副室燃料流量調整弁34の開度が制御される。このため、吸気弁22の開閉タイミングの変化によってエンジン1の吸気圧力と筒内圧力との関係が変化した場合であっても、簡素な構成で副室燃料の流量を適切に制御することができる。
本開示は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
例えば図6に示す実施形態では、筒内圧力相関情報として筒内圧力マップを用いたが、この筒内圧力相関情報は、マップに限らず、例えば吸気弁開タイミングA1と吸気弁閉タイミングA2とエンジンの回転数Nから筒内圧力を算出(推定)するための関数等であってもよい。その他の実施形態においても、各相関情報は、マップであってもよいし関数等であってもよい。
また、例えば、上述した各実施形態では、副室燃料供給弁32として逆止弁を用いたが、副室燃料供給弁32は逆止弁に限らず、例えばポペット弁等であってもよい。
上記各実施形態に記載の内容は、例えば以下のように把握される。
[1]本開示の少なくとも一実施形態に係る副室式ガスエンジン(例えば上述の副室式ガスエンジン1)は、
ピストン(例えば上述のピストン3)とシリンダヘッド(例えば上述のシリンダヘッド4)との間に画定される主燃焼室(例えば上述の主燃焼室6)と、
該主燃焼室と噴孔(例えば上述の噴孔8)を介して連通する副室(例えば上述の副室10)と、
前記副室に燃料ガスを供給する副室燃料供給ライン(例えば上述の副室燃料供給ライン30)と、
前記副室燃料供給ラインから前記副室に供給する前記燃料ガスの流量を調整可能な副室燃料流量調整弁(例えば上述の副室燃料流量調整弁34)と、
前記副室燃料供給ラインの燃料ガスの圧力である副室燃料供給圧力(例えば上述の副室燃料供給圧力P)を計測するための第1圧力計(例えば上述の圧力計40)と、
コントローラ(例えば上述のコントローラ100)と、
を備え、
前記コントローラは、
前記主燃焼室又は前記副室の圧力である筒内圧力(例えば上述の筒内圧力P)を取得するように構成された筒内圧力取得部(例えば上述の筒内圧力取得部42)と、
前記第1圧力計によって取得した前記副室燃料供給圧力を取得するように構成された副室燃料供給圧力取得部(例えば上述の副室燃料供給圧力取得部44)と、
前記筒内圧力取得部によって取得した前記筒内圧力と前記副室燃料供給圧力取得部によって取得した前記副室燃料供給圧力との差圧に基づいて、前記副室燃料流量調整弁の開度を制御するように構成された弁開度制御部(例えば上述の弁開度制御部46)と、
を備える。
上記[1]に記載の副室式ガスエンジンによれば、筒内圧力と副室燃料供給圧力との差圧に基づいて副室燃料流量調整弁の開度が制御されるため、吸気弁の開閉タイミングの変化やエンジンの体積効率の経時変化等によってエンジンの吸気圧力と筒内圧力との関係が変化した場合であっても、特許文献1及び特許文献2に記載される従来の構成(エンジンの吸気通路の吸気圧力と副室燃料供給圧力との差圧に基づいて副室燃料流量調整弁の開度が制御される構成)と比較して、副室燃料の流量を適切に制御することができる。これにより、エンジンの吸気圧力と筒内圧力との関係が変化しても主燃焼室の安定した燃焼を実現することができ、主燃焼室の意図しない過大な燃焼や失火を抑制することができるため、エンジンの損傷や熱効率の低下を抑制することができる。
[2]幾つかの実施形態では、上記[1]に記載の副室式ガスエンジンにおいて、
前記コントローラは、前記エンジンの運転状態に基づいて前記筒内圧力を推定するように構成された筒内圧力推定部(例えば上述の筒内圧力推定部52)を含み、
前記筒内圧力取得部は、前記筒内圧力推定部によって推定した前記筒内圧力を取得するように構成される。
上記[2]に記載の副室式ガスエンジンによれば、筒内圧力を計測するセンサが設けられていない場合であっても、エンジンの運転状態に基づいて推定した筒内圧力と副室燃料供給圧力との差圧に基づいて副室燃料流量調整弁の開度を制御することができる。このため、吸気弁の開閉タイミングの変化やエンジンの体積効率の経時変化等によってエンジンの吸気圧力と筒内圧力との関係が変化した場合であっても、簡素な構成で副室燃料の流量を適切に制御することができる。
[3]幾つかの実施形態では、上記[2]に記載の副室式ガスエンジンにおいて、
前記筒内圧力推定部は、前記シリンダヘッドの吸気ポート(例えば上述の吸気ポート14)を開閉するための吸気弁(例えば上述の吸気弁22)が開くタイミングである吸気弁開タイミング(例えば上述の吸気弁開タイミングA1)と、前記吸気弁が閉じるタイミングである吸気弁閉タイミング(例えば上述の吸気弁閉タイミングA2)と、前記エンジンの回転数(例えば上述の回転数N)と、に基づいて、前記筒内圧力を推定するように構成される。
上記[3]に記載の副室式ガスエンジンによれば、吸気弁開タイミングと吸気弁閉タイミングとエンジンの回転数とを用いて推定した筒内圧力と副室燃料供給圧力との差圧に基づいて、副室燃料流量調整弁の開度が制御される。このため、吸気弁の開閉タイミングの変化によってエンジンの吸気圧力と筒内圧力との関係が変化した場合であっても、簡素な構成で副室燃料の流量を適切に制御することができる。
[4]幾つかの実施形態では、上記[3]に記載の副室式ガスエンジンにおいて、
前記筒内圧力推定部は、(1)前記吸気弁開タイミングと、(2)前記吸気弁閉タイミングと、(3)前記エンジンの回転数と、(4)前記吸気弁開タイミングと前記吸気弁閉タイミングと前記エンジンの回転数と前記筒内圧力との相関関係を示す筒内圧力相関情報(例えば上述の筒内圧力マップMc)と、に基づいて、前記筒内圧力を推定するように構成される。
上記[4]に記載の副室式ガスエンジンによれば、予め規定した筒内圧力相関情報を参照して筒内圧力を推定し、その筒内圧力と副室燃料供給圧力との差圧に基づいて、副室燃料流量調整弁の開度が制御される。このため、吸気弁の開閉タイミングの変化によってエンジンの吸気圧力と筒内圧力との関係が変化した場合であっても、簡素な構成で副室燃料の流量を適切に制御することができる。
[5]幾つかの実施形態では、上記[3]に記載の副室式ガスエンジンにおいて、
前記エンジンの吸気温度(例えば上述の吸気温度T)を計測する温度計(例えば上述の温度計54)と、
前記エンジンの吸気圧力(例えば上述の吸気圧力P)を計測する第2圧力計(例えば上述の圧力計56)と、
を更に備え、
前記筒内圧力推定部は、(1)前記吸気弁開タイミングと、(2)前記吸気弁閉タイミングと、(3)前記エンジンの回転数と、(4)前記吸気弁開タイミングと前記吸気弁閉タイミングと前記エンジンの回転数と前記エンジンの体積効率との関係を示す体積効率相関情報(例えば上述の体積効率マップMη)と、に基づいて、前記エンジンの体積効率(例えば上述の体積効率η)を推定し、前記体積効率相関情報に基づいて推定した前記体積効率と、前記第2圧力計によって計測した前記吸気圧力と、前記温度計によって計測した前記吸気温度と、に基づいて、前記筒内圧力を推定するように構成される。
上記[5]に記載の副室式ガスエンジンによれば、予め規定した体積効率相関情報を参照して体積効率を推定し、その体積効率に基づいて推定した筒内圧力と副室燃料供給圧力との差圧に基づいて、副室燃料流量調整弁の開度が制御される。このため、吸気弁の開閉タイミングの変化によってエンジンの吸気圧力と筒内圧力との関係が変化した場合であっても、簡素な構成で副室燃料の流量を適切に制御することができる。
[6]幾つかの実施形態では、上記[2]に記載の副室式ガスエンジンにおいて、
前記エンジンの吸気温度(例えば上述の吸気温度T)を計測する温度計(例えば上述の温度計54)と、
前記エンジンの吸気圧力(例えば上述の吸気圧力P)を計測する第2圧力計(例えば上述の圧力計56)と、
を更に備え、
前記内圧力推定部は、前記温度計によって計測した前記吸気温度と、前記第2圧力計によって計測した前記吸気圧力と、前記エンジンの空気流量と、前記エンジンの燃料流量と、前記エンジンの回転数と、に基づいて前記エンジンの体積効率を推定し、(1)推定した体積効率と、(2)前記エンジンの回転数と、(3)前記体積効率と前記エンジンの回転数と前記筒内圧力との相関関係を示す筒内圧力相関情報(例えば上述の筒内圧力マップMc)と、に基づいて、前記筒内圧力を推定するように構成される。
上記[6]に記載の副室式ガスエンジンによれば、空気流量等を用いて推定したエンジンの体積効率と、エンジンの回転数と、予め規定した筒内圧力相関情報とに基づいて筒内圧力を推定し、その筒内圧力と副室燃料供給圧力との差圧に基づいて、副室燃料流量調整弁の開度が制御される。このため、吸気弁の開閉タイミングの変化によってエンジンの吸気圧力と筒内圧力との関係が変化した場合であっても、簡素な構成で副室燃料の流量を適切に制御することができる。
[7]幾つかの実施形態では、上記[6]に記載の副室式ガスエンジンにおいて、
前記エンジンの空気流量を計測する流量計(例えば上述の空気流量を計測する流量計58)を更に備え、
前記筒内圧力推定部は、前記筒内圧力推定部は、前記温度計によって計測した前記吸気温度と、前記第2圧力計によって計測した前記吸気圧力と、前記流量計によって計測した前記空気流量と、前記燃料流量と、前記回転数と、に基づいて前記エンジンの体積効率を推定するように構成される。
上記[7]に記載の副室式ガスエンジンによれば、空気流量の計測値等を用いて推定したエンジンの体積効率と、エンジンの回転数と、予め規定した筒内圧力相関情報とに基づいて筒内圧力を推定し、その筒内圧力と副室燃料供給圧力との差圧に基づいて、副室燃料流量調整弁の開度が制御される。このため、吸気弁の開閉タイミングの変化によってエンジンの吸気圧力と筒内圧力との関係が変化した場合であっても、簡素な構成で副室燃料の流量を適切に制御することができる。
[8]幾つかの実施形態では、上記[6]に記載の副室式ガスエンジンにおいて、
前記筒内圧力推定部は、(1)前記エンジンの出力(例えば上述の出力E)と、(2)前記燃料流量と、(3)前記エンジンの排気温度(例えば上述の排気温度T)と、(4)前記出力と前記燃料流量と前記排気温度と前記空気流量との相関関係を示す空気流量相関情報(例えば上述の排気エネルギーマップM)と、に基づいて、前記空気流量を推定し、
前記筒内圧力推定部は、前記温度計によって計測した前記吸気温度と、前記第2圧力計によって計測した前記吸気圧力と、前記空気流量相関情報を用いて推定した前記空気流量と、前記燃料流量と、前記回転数と、に基づいて前記エンジンの体積効率を推定するように構成される。
上記[8]に記載の副室式ガスエンジンによれば、予め規定した空気流量相関情報に基づいて推定した空気流量等を用いてエンジンの体積効率を推定し、その体積効率と、エンジンの回転数と、予め規定した筒内圧力相関情報とに基づいて筒内圧力を推定し、その筒内圧力と副室燃料供給圧力との差圧に基づいて、副室燃料流量調整弁の開度が制御される。このため、吸気弁の開閉タイミングの変化によってエンジンの吸気圧力と筒内圧力との関係が変化した場合であっても、簡素な構成で副室燃料の流量を適切に制御することができる。
[9]幾つかの実施形態では、上記[1]に記載の副室式ガスエンジンにおいて、
前記副室の圧力を計測するための副室圧力計(例えば上述の圧力計48)を備え、
前記筒内圧力取得部は、前記副室圧力計から前記筒内圧力として前記副室の圧力を取得するように構成され、
前記流量調整弁制御部は、前記筒内圧力取得部によって取得した前記副室の圧力と前記副室燃料供給圧力取得部によって取得した前記副室燃料供給圧力との差圧に基づいて、前記副室燃料流量調整弁を制御するように構成される。
上記[9]に記載の副室式ガスエンジンによれば、主燃焼室の圧力の計測値と副室燃料供給圧力の計測値との差圧に基づいて副室燃料流量調整弁の開度が制御されるため、吸気弁の開閉タイミングの変化やエンジンの体積効率の経時変化等によってエンジンの吸気圧力と筒内圧力との関係が変化した場合であっても、副室燃料の流量をより適切に制御することができる。これにより、エンジンの吸気圧力と筒内圧力との関係が変化しても主燃焼室のより安定した燃焼を実現することができ、主燃焼室の意図しない過大な燃焼や失火を抑制することができるため、エンジンの損傷や熱効率の低下を抑制することができる。
[10]幾つかの実施形態では、上記[1]に記載の副室式ガスエンジンにおいて、
前記主燃焼室の圧力を計測するための主燃焼室圧力計(例えば上述の圧力計38)を備え、
前記筒内圧力取得部は、前記主燃焼室圧力計から前記筒内圧力として前記主燃焼室の圧力を取得するように構成され、
前記流量調整弁制御部は、前記筒内圧力取得部によって取得した前記主燃焼室の圧力と前記副室燃料供給圧力取得部によって取得した前記副室燃料供給圧力との差圧に基づいて、前記副室燃料流量調整弁を制御するように構成される。
上記[10]に記載の副室式ガスエンジンによれば、副室の圧力の計測値と副室燃料供給圧力の計測値との差圧に基づいて副室燃料流量調整弁の開度が制御されるため、上記[9]に記載の副室式ガスエンジンと比較して、副室燃料の流量をより適切に制御することができる。これにより、エンジンの吸気圧力と筒内圧力との関係が変化しても主燃焼室のより安定した燃焼を実現することができ、主燃焼室の意図しない過大な燃焼や失火を抑制することができるため、エンジンの損傷や熱効率の低下を抑制することができる。
1 副室式ガスエンジン
2 シリンダ
3 ピストン
4 シリンダヘッド
6 主燃焼室
8 噴孔
10 副室
12 副室形成部材
14 吸気ポート
16 吸気通路
18 排気ポート
19 点火プラグ
20 排気通路
22 吸気弁
24 排気弁
26 クランク軸
28 インジェクタ
29 主燃料ライン
30 副室燃料供給ライン
32 副室燃料供給弁
34 副室燃料流量調整弁
38 圧力計(主燃焼室圧力計)
40 圧力計(第1圧力計)
42 筒内圧力取得部
44 副室燃料供給圧力取得部
46 弁開度制御部
48 圧力計(副室圧力計)
50 回転数計
51 記憶部
52 筒内圧力推定部
54 温度計
56 圧力計(第2圧力計)
58,60 流量計
72 プロセッサ
74 RAM
76 ROM
78 HDD
80 入力I/F
82 出力I/F
84 バス
100 コントローラ

Claims (10)

  1. ピストンとシリンダヘッドとの間に画定される主燃焼室と、
    該主燃焼室と噴孔を介して連通する副室と、
    前記副室に燃料ガスを供給する副室燃料供給ラインと、
    前記副室燃料供給ラインから前記副室に供給する前記燃料ガスの流量を調整可能な副室燃料流量調整弁と、
    前記副室燃料供給ラインの燃料ガスの圧力である副室燃料供給圧力を計測するための第1圧力計と、
    コントローラと、
    を備え、
    前記コントローラは、
    前記主燃焼室又は前記副室の圧力である筒内圧力を取得するように構成された筒内圧力取得部と、
    前記第1圧力計によって取得した前記副室燃料供給圧力を取得するように構成された副室燃料供給圧力取得部と、
    前記筒内圧力取得部によって取得した前記筒内圧力と前記副室燃料供給圧力取得部によって取得した前記副室燃料供給圧力との差圧に基づいて、前記副室燃料流量調整弁の開度を制御するように構成された弁開度制御部と、
    を備える、副室式ガスエンジン。
  2. 前記コントローラは、前記エンジンの運転状態に基づいて前記筒内圧力を推定するように構成された筒内圧力推定部を含み、
    前記筒内圧力取得部は、前記筒内圧力推定部によって推定した前記筒内圧力を取得するように構成された、請求項1に記載の副室式ガスエンジン。
  3. 前記筒内圧力推定部は、前記シリンダヘッドの吸気ポートを開閉するための吸気弁が開くタイミングである吸気弁開タイミングと、前記吸気弁が閉じるタイミングである吸気弁閉タイミングと、前記エンジンの回転数と、に基づいて、前記筒内圧力を推定するように構成された、請求項2に記載の副室式ガスエンジン。
  4. 前記筒内圧力推定部は、(1)前記吸気弁開タイミングと、(2)前記吸気弁閉タイミングと、(3)前記エンジンの回転数と、(4)前記吸気弁開タイミングと前記吸気弁閉タイミングと前記エンジンの回転数と前記筒内圧力との相関関係を示す筒内圧力相関情報と、に基づいて、前記筒内圧力を推定するように構成された、請求項3に記載の副室式ガスエンジン。
  5. 前記エンジンの吸気温度を計測するための温度計と、
    前記エンジンの吸気圧力を計測するための第2圧力計と、
    を更に備え、
    前記筒内圧力推定部は、(1)前記吸気弁開タイミングと、(2)前記吸気弁閉タイミングと、(3)前記エンジンの回転数と、(4)前記吸気弁開タイミングと前記吸気弁閉タイミングと前記エンジンの回転数と前記エンジンの体積効率との関係を示す体積効率相関情報と、に基づいて、前記エンジンの体積効率を推定し、前記体積効率相関情報に基づいて推定した前記体積効率と、前記第2圧力計によって計測した前記吸気圧力と、前記温度計によって計測した前記吸気温度と、に基づいて、前記筒内圧力を推定するように構成された、請求項3に記載の副室式ガスエンジン。
  6. 前記エンジンの吸気温度を計測する温度計と、
    前記エンジンの吸気圧力を計測する第2圧力計と、
    を更に備え、
    前記筒内圧力推定部は、前記温度計によって計測した前記吸気温度と、前記第2圧力計によって計測した前記吸気圧力と、前記エンジンの空気流量と、前記エンジンの燃料流量と、前記エンジンの回転数と、に基づいて前記エンジンの体積効率を推定し、(1)推定した体積効率と、(2)前記エンジンの回転数と、(3)前記体積効率と前記エンジンの回転数と前記筒内圧力との相関関係を示す筒内圧力相関情報と、に基づいて、前記筒内圧力を推定するように構成された、請求項2に記載の副室式ガスエンジン。
  7. 前記エンジンの空気流量を計測する流量計を更に備え、
    前記筒内圧力推定部は、前記温度計によって計測した前記吸気温度と、前記第2圧力計によって計測した前記吸気圧力と、前記流量計によって計測した前記空気流量と、前記燃料流量と、前記回転数と、に基づいて前記エンジンの体積効率を推定するように構成された、請求項6に記載の副室式ガスエンジン。
  8. 前記筒内圧力推定部は、(1)前記エンジンの出力と、(2)前記燃料流量と、(3)前記エンジンの排気温度と、(4)前記出力と前記燃料流量と前記排気温度と前記空気流量との相関関係を示す空気流量相関情報と、に基づいて、前記空気流量を推定し、
    前記筒内圧力推定部は、前記温度計によって計測した前記吸気温度と、前記第2圧力計によって計測した前記吸気圧力と、推定した前記空気流量と、前記燃料流量と、前記回転数と、に基づいて前記エンジンの体積効率を推定するように構成された、請求項6に記載の副室式ガスエンジン。
  9. 前記副室の圧力を計測するための副室圧力計を備え、
    前記筒内圧力取得部は、前記副室圧力計から前記筒内圧力として前記副室の圧力を取得するように構成され、
    前記弁開度制御部は、前記筒内圧力取得部によって取得した前記副室の圧力と前記副室燃料供給圧力取得部によって取得した前記副室燃料供給圧力との差圧に基づいて、前記副室燃料流量調整弁を制御するように構成された、請求項1に記載の副室式ガスエンジン。
  10. 前記主燃焼室の圧力を計測するための主燃焼室圧力計を備え、
    前記筒内圧力取得部は、前記主燃焼室圧力計から前記筒内圧力として前記主燃焼室の圧力を取得するように構成され、
    前記弁開度制御部は、前記筒内圧力取得部によって取得した前記主燃焼室の圧力と前記副室燃料供給圧力取得部によって取得した前記副室燃料供給圧力との差圧に基づいて、前記副室燃料流量調整弁を制御するように構成された、請求項1に記載の副室式ガスエンジン。
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