JP2023045383A - 不良ログ推定方法及び不良ログ排出方法、並びに、不良ログ推定装置及び不良ログ排出装置 - Google Patents

不良ログ推定方法及び不良ログ排出方法、並びに、不良ログ推定装置及び不良ログ排出装置 Download PDF

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【課題】製造されるログの信頼性を高める。【解決手段】帯状の資材を所定の長さ巻回するごとに切断してロール状のログ5を連続的に形成する製造ライン4においてログ5の不良品を推定する不良ログ推定装置1は、検知部6と推定部7とを備える。検知部6は、各々のログ5の外観を検査して、資材の巻き終わり端5aに異常があるログ5を失敗ログ51として検知する。推定部7は、検知部6で検知された失敗ログ51だけでなく、失敗ログ51の次に形成された後続ログ52も、不良品と見做す。【選択図】図3

Description

本件は、ロール状のログを連続的に形成する製造ラインにおいてログの不良品を推定する方法及び推定した不良品を排出する方法、並びに、それらの装置に関する。
トイレットペーパーやキッチンペーパーといったロール状の製品が切り出されるログは、大径の原反ロールから繰り出される帯状の資材を所定の長さ巻回するごとに切断することで形成される。このように資材を巻き直すことで連続的にログを形成する製造ラインでは、形成された任意のログにおける資材の巻き終わり端(テール)が、その次に形成される後続ログにおける資材の巻き始め端となる(例えば特許文献1参照)。
特表2012-503582号公報
ところで、上記のような製造ラインにおいて資材の巻き終わり端や巻き始め端に何らかの異常があった際は、これらの巻き終わり端や巻き始め端を有するログが不良品となる。このようなログの不良品を精度よく検出できないと、製造されるログの信頼性が低下し、ログから切り出される製品の信頼性も低下する。
本件は、上記のような課題に鑑みて創案されたものであり、製造されるログの信頼性を高めることを目的の一つとする。なお、この目的に限らず、後述する「発明を実施するための形態」に示す各構成から導き出される作用および効果であって、従来の技術では得られない作用および効果を奏することも、本件の他の目的として位置付けることができる。
本件の不良ログ推定方法は、帯状の資材を所定の長さ巻回するごとに切断して、複数の製品に切り分けられるロール状のログを連続的に形成する製造ラインにおいて、前記ログの不良品を推定する不良ログ推定方法であって、各々の前記ログの外観を検査して前記資材の巻き終わり端に異常がある前記ログを失敗ログとして検知する検知工程と、前記検知工程で検知された前記失敗ログだけでなく前記失敗ログの次に形成された後続ログも不良品と見做す推定工程と、を備えている。
本件の不良ログ排出方法は、前記不良ログ推定方法と、前記推定工程で不良品と見做された前記失敗ログ及び前記後続ログの双方を前記製造ラインから排出する排出工程と、を備えている。
本件の不良ログ推定装置は、帯状の資材を所定の長さ巻回するごとに切断して、複数の製品に切り分けられるロール状のログを連続的に形成する製造ラインにおいて、前記ログの不良品を推定する不良ログ推定装置であって、各々の前記ログの外観を検査して前記資材の巻き終わり端に異常がある前記ログを失敗ログとして検知する検知部と、前記検知部で検知された前記失敗ログだけでなく前記失敗ログの次に形成された後続ログも不良品と見做す推定部と、を備えている。
本件の不良ログ排出装置は、前記不良ログ推定装置と、前記推定部で不良品と見做された前記失敗ログ及び前記後続ログの双方を前記製造ラインから排出する排出パートと、を備えている。
本件によれば、製造されるログの信頼性を高められる。
製造ラインの模式的な斜視図である。 連続的に形成されるログの模式的な斜視図であり、(a)は資材の切断前を示し、(b)は資材の切断後を示す。 不良ログ推定装置及び不良ログ排出装置を失敗ログ及び後続ログと共に示す模式図である。 失敗ログの巻き終わり端と後続ログの巻き始め端とを例示する斜視図である。 不良ログ推定装置及び不良ログ排出装置を二つの失敗ログ及び後続ログと共に示す模式図である。 不良ログ推定方法及び不良ログ排出方法を説明するフローチャートである。 変形例に係る不良ログ推定装置を失敗ログと共に示す模式図である。 変形例に係る不良ログ推定装置を他の失敗ログと共に示す模式図である。
以下、本件を実施するための形態を説明する。以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、ここで明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。下記の実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることができる。
[1.装置]
[1-1.全体構成]
図1に示すように、本実施形態に係る不良ログ推定装置1及び不良ログ排出装置2は、ロール状の製品3を製造する製造ライン4に適用される。ここでは、帯状の衛生用紙がロール状に巻回されたトイレットペーパー(トイレットロール)である製品3を例示する。ただし、製品3は、帯状の資材がロール状に巻回されたものであれば特に限定されず、例えば、キッチンペーパーであってもよいし、紙以外の資材が用いられたものであってもよい。
製造ライン4には、製品3よりも軸方向に長いロール状のログ5を形成するログ形成パート10と、ログ形成パート10で形成されたログ5を一旦ストックしてログ5の送出タイミングを調整する調整パート20と、調整パート20から送り出されたログ5を複数の製品3に切り分ける切断パート30とが設けられる。さらに、製造ライン4には、切断パート30で切り分けられた製品3を所定数ごとに包装する包装パート40と、包装パート40で包装された製品3のパッケージ9を箱詰めする箱詰めパート50とが設けられる。
以下、製造ライン4で実施される各工程の順序に基づいて、上流及び下流を定める。製造ライン4には、上流から下流に向けて、ログ形成パート10,調整パート20,切断パート30,包装パート40,及び箱詰めパート50がこの順で配置されている。
ログ形成パート10は、製品3よりも幅広な帯状の原紙11(資材)を巻回した原反ロール12から原紙11を繰り出し、この原紙11をワインダー13で巻き直すことによりログ5を形成する。ログ5は、軸方向の長さが原反ロール12の軸方向の長さと等しく、直径が製品3の直径と等しいロール状をなす。
ワインダー13では、原紙11に対してエンボス加工や印刷が施されてもよい。また、原反ロール12は、一枚の紙材からなる単層(1プライ)の原紙11が巻回された一次原反(ジャンボロール)であってもよいし、複数枚の紙材が積層されてなる多層(2プライ以上)の原紙11が巻回された二次原反であってもよい。
ワインダー13は、筒状のコア5c(長尺芯管)に原紙11を所定の長さ巻回するごとに切断して、ログ5を連続的に形成する。図2(a),(b)に示すように、原紙11は、ログ5の内周側(コア5c側)から外周側へ向けて(すなわち、径方向の内側から外側へ向けて)巻回される。そして、所定の長さの原紙11がコア5cの外周に巻回されたら、原紙11の長手方向と交差する直線Lに沿って原紙11が切断(分断)されることで、ログ5が形成される。ここでは、原紙11がその幅方向(長手方向と直交する方向)に延びる直線Lに沿って切断される例を示す。なお、図2(a),(b)には、コア5cよりも上側で切断される原紙11を例示するが、切断される際の原紙11の姿勢は特に限定されない。
上記のように連続的にログ5をなす原紙11のうち、直線Lの下流側の部分は一つのログ5において巻き終わり端5a(テール)となり、直線Lの上流側の部分(巻き終わり端5aから切り離された部分)は次のログ5において巻き始め端5bとなる。各ログ5では、原紙11の巻き終わり端5aが外周面に露出するのに対し、原紙11の巻き始め端5bはその外側に巻かれた原紙11で覆われて目視不能となる。
図1に示すように、各ログ5は、ログ形成パート10の最終工程である糊付パート14において巻き終わり端5aが外周面に糊付け(テールシール)された後、下流の調整パート20へ送られる。詳細にいえば、糊付パート14では、ログ5の搬送を一旦停止し、ログ5を回転させながら巻き終わり端5aを例えばエアーで外周面から開かせる(離させる)。ここで、ログ5の巻き終わり端5aを検知する図示しないセンサ(以下、「テール検知センサ」ともいう)が反応(オン)し、巻き終わり端5aが開いたことを検知する。
このテール検知センサは、ログ5の外周面から開いた巻き終わり端5aがログ5の回転に伴い巻き取られていく過程で所定位置に到達したことを検知する。そして、テール検知センサがオフすることで、巻き終わり端5aの所定位置への到達が検知され、ログ5の回転が停止される。この結果、ログ5は、巻き終わり端5aが所定位置に開いた状態でセットされる。それから、巻き終わり端5a又はその貼付先である外周面の一部に糊が付けられた後、巻き終わり端5aが外周面に貼り付けられることで、糊付パート14における処理が完了する。
調整パート20は、アキュームレーター21で複数のログ5をストックしつつ、下流の切断パート30へログ5を順次送り出す。ここでは、切断パート30へ向けてログ5を二本ずつ送り出す調整パート20を例示する。
切断パート30は、調整パート20から送り出されたログ5を軸方向に所定の間隔をあけてログソー31で切断する。これにより、各ログ5が複数の製品3に切り分けられる。
包装パート40は、例えば四個(二個×二段)の製品3を一組として包装袋19に挿入し、包装袋19の開口部22を封着して、パッケージ9を形成する。
箱詰めパート50は、複数個(例えば四個)のパッケージ9を一組として段ボール箱23に梱包する。そして、段ボール箱23に詰められたパッケージ9が出荷される。
[1-2.要部構成]
<不良ログ推定装置>
不良ログ推定装置1は、上記の製造ライン4においてログ5の不良品を推定する。ここでいう不良品とは、ログ5の巻き終わり端5aや巻き始め端5bに異常があるログ5である。
本実施形態の不良ログ推定装置1は、上記の製造ライン4におけるログ形成パート10に設けられている。ただし、不良ログ推定装置1は、切断パート30よりも上流側に設けられればよく、例えば、調整パート20に設けられてもよいし、ログ形成パート10と調整パート20との間に設けられてもよい。
図3に示すように、不良ログ推定装置1は、各ログ5の外観を検査する検知部6と、検知部6から伝達される情報に基づいてログ5の不良品を推定する推定部7とを備えている。ここでは、電子制御装置15の機能として備えられた検知部6及び推定部7を例示する。電子制御装置15は、各ログ5の外周面に露出する巻き終わり端5aを含む外観を撮影するカメラ16と接続されている。電子制御装置15には、カメラ16で撮影された画像のデータが送信(入力)される。
検知部6は、例えば、カメラ16から電子制御装置15に送信されたデータを解析することで、各ログ5の外観を検査する。そして、検知部6は、この検査結果に基づいて、巻き終わり端5aに異常があるログ5を失敗ログ51として検知し、検知した失敗ログ51の情報を推定部7に伝達する。
本実施形態の検知部6は、巻き終わり端5aが直線状をなさないログ5を失敗ログ51として検知する。ただし、検知部6による検知内容はこれに限定されない。検知部6は、各ログ5の外観から判断できる巻き終わり端5aの異常の有無に基づいて失敗ログ51を検知すればよく、例えば、巻き終わり端5aに汚れがあるログ5を失敗ログ51として検知してもよい。
上記のとおり、ログ5の外周面に露出する巻き終わり端5aは外部から目視可能であるため、検知部6はログ5の外観を検査することで巻き終わり端5aに異常がある失敗ログ51を検知できる。一方、ログ5の巻き始め端5bは外部から目視不能であるため、ログ5の外観を検査したとしても、巻き始め端5bに異常があるログ5を検知することはできない。
そこで、推定部7は、検知部6で検知された失敗ログ51(巻き終わり端5aに異常があるログ5)だけでなく、この失敗ログ51の次に形成された後続ログ52も不良品と見做す。すなわち、推定部7は、検知部6から伝達された情報に基づき、巻き終わり端5aに異常がある失敗ログ51と、この失敗ログ51に続く後続ログ52との双方を(失敗ログ51に加えて後続ログ52も)、不良品と見做す。
失敗ログ51の巻き終わり端5aと後続ログ52の巻き始め端5bとは、直線Lで切断される前の原紙11において互いに隣り合っていた部位である。このため、失敗ログ51の巻き終わり端5aに異常があれば、後続ログ52の巻き始め端5bにも何らかの異常があると推定できる。
例えば図4に示すように、原紙11が直線Lに沿って適切に切断されなかった場合は、この直線Lの下流側のログ5(失敗ログ51)における巻き終わり端5aと、この直線Lの上流側のログ5(後続ログ52)における巻き始め端5bとの双方が直線状にならないという異常が生じる。より具体的に言えば、失敗ログ51の巻き終わり端5aにおいて一部分5dが他の部分よりも長くなっていれば、後続ログ52の巻き始め端5bにおいて対応する一部分5eが不足することとなる。このように、失敗ログ51の巻き終わり端5aが直線状をなさない場合は、失敗ログ51の巻き終わり端5aから切り離された部位である後続ログ52の巻き始め端5bも直線状をなさないと推定できる。
同様に、原紙11の直線Lと重なる領域に汚れが付着していた場合は、この直線Lの下流側のログ5(失敗ログ51)の巻き終わり端5aと、この直線Lの上流側のログ5(後続ログ52)の巻き始め端5bとの双方に汚れが付着しているという異常が生じる。この場合も、失敗ログ51の巻き終わり端5aが汚れていれば、後続ログ52の巻き始め端5bも、失敗ログ51の巻き終わり端5aから切り離された後続ログ52の巻き始め端5bも汚れていると推定できる。
推定部7は、このような推定に基づき、たとえ後続ログ52の巻き終わり端5aに切断不良や汚れなどの異常がなかったとしても、失敗ログ51に加えて後続ログ52も不良品と見做す。
なお、図5に示すように、失敗ログ51の次に形成された後続ログ52の巻き終わり端5aにも異常がある場合には、検知部6がこの後続ログ52も失敗ログ51として検知する。すなわちこの場合は、連続する二つのログ5がいずれも失敗ログ51として検知されることから、連続する二つの失敗ログ51のうち、後に形成された一方(図5に示す三つのログ5のうちの真ん中)のログ5は、失敗ログ51及び後続ログ52の双方に該当する。この場合に、推定部7は、連続する二つの失敗ログ51と、これらの失敗ログ51の次に形成された後続ログ52との三つを不良品と推定する。
<不良ログ排出装置>
図3及び図5に示すように、不良ログ排出装置2は、上記の不良ログ推定装置1と、推定部7で不良品と見做された失敗ログ51及び後続ログ52の双方を製造ライン4から排出する排出パート8とを備える。ここでは、失敗ログ51及び後続ログ52を押出部材18で製造ライン4から外部へと押し出す排出パート8を例示する。押出部材18の動作は、推定部7による推定結果に基づいて、例えば電子制御装置15で制御される。
排出パート8の具体的な機構は、個々のログ5を製造ライン4から排出可能なものであれば特に限定されない。排出パート8としては、例えば、製造ライン4において失敗ログ51及び後続ログ52の搬送経路を他の正常なログ5の搬送経路とは異ならせる機構や、失敗ログ51及び後続ログ52を空気噴射又は吸引により製造ライン4から吹き飛ばす又は引き抜く機構などが適用されてもよい。
本実施形態の排出パート8は、糊付パート14よりも上流側に配置されている。したがって、製造ライン4では、失敗ログ51及び後続ログ52の双方が糊付パート14に到達するよりも前に排出パート8から製造ライン4の外部へと排出される。
[2.方法]
図6に示すように、製造ライン4では、上記の各パートに対応する各工程が実施される。具体的に言えば、製造ライン4では、ログ形成工程S10,調整工程S20,切断工程S30,包装工程S40及び箱詰め工程S50が順に実施される。
上記の各工程では、その名称の「工程」を「パート」に置き換えた装置による処理がそれぞれ実施される。例えば、ログ形成工程S10ではログ形成パート10による処理が実施され、調整工程S20では調整パート20による処理が実施される。ログ形成工程S10には、上記の糊付パート14に対応する糊付工程S14が含まれる。糊付工程S14は、糊付パート14によりログ5の巻き終わり端5aを糊付けする。
本実施形態に係る不良ログ推定方法は、不良ログ形成工程S10に含まれており、上記の不良ログ推定装置1において実施される。不良ログ推定方法は、上記の検知部6で実施される検知工程S11と、上記の推定部7で実施される推定工程S12とを備える。
詳細に言えば、検知工程S11は、上記のとおり各ログ5の外観を検査して、原紙11の巻き終わり端5aに異常があるログ5を失敗ログ51として検知する。本実施形態の検知工程S11は、巻き終わり端5aが直線状をなさないログ5を失敗ログ51として検知する。
推定工程S12は、検知工程S11で検知された失敗ログ51だけでなく、失敗ログ51の次に形成された後続ログ52も不良品と見做す。本実施形態の検知工程S11及び推定工程S12は、糊付工程S14よりも前に実施される。
不良ログ排出方法は、上記の不良ログ推定方法と、排出パート8で実施される排出工程S13とを備える。排出工程S13は、具体的に言えば、推定工程S12で不良品と見做された失敗ログ51及び後続ログ52の双方を製造ライン4から排出する。本実施形態の排出工程S13は、不良ログ推定方法の実施後(検知工程S11及び推定工程S12の後)であって、糊付工程S14の前に実施される。
[3.作用及び効果]
(1)上記のとおり、複数のログ5が連続的に形成される製造ライン4において任意のログ5の巻き終わり端5aに異常がある場合は、その次に形成されるログ5の巻き始め端5bにも異常がある可能性が高い。このため、巻き終わり端5aに異常がある失敗ログ51だけでなく、失敗ログ51の次に形成された後続ログ52も不良品と見做すことにより、ログ5の不良品の推定精度を高められる。
したがって、不良ログ推定装置1及び不良ログ推定方法によれば、製造ライン4で製造されるログ5から不良品を精度よく推定できる。よって、製造されるログ5の信頼性を高められる。
(2)原紙11がその幅方向(長手方向と交差する方向)に延びる直線Lに沿って切断される製造ライン4において、任意のログ5の巻き終わり端5aが直線状をなさない場合は、その次に形成されるログ5の巻き始め端5bも直線状をなさない可能性が高い。このため、巻き終わり端5aが直線状をなさないログ5を失敗ログ51として検知し、この失敗ログ51及びその次に形成される後続ログ52の双方を不良品と見做すことにより、切断不良のあった不良品を精度よく推定できる。
(3)不良品と見做された失敗ログ51及び後続ログ52の双方を製造ライン4から排出すれば、巻き終わり端5aに異常がある失敗ログ51と、巻き始め端5bに異常がある可能性の高い後続ログ52とを、製造ライン4から除去できる。このため、不良ログ排出装置2及び不良ログ排出方法によれば、製造ライン4で製造されるログ5から不良品を精度よく取り除ける。よって、製造されるログ5の信頼性をより確実に高められる。
(4)ログ5の巻き終わり端5aが糊付けされるよりも前に失敗ログ51及び後続ログ52を製造ライン4から排出しておけば、不良品と見做された失敗ログ51及び後続ログ52における巻き終わり端5aの糊付け(テールシール)処理を省略できる。このため、無駄な糊の消費を抑えられるとともに、テールシール処理の効率化に寄与する。
[4.変形例]
製造ライン4には、上記の排出パート8に代えて(又は加えて)、失敗ログ51及び後続ログ52を推定部7で不良品と見做したことをブザーやランプを通じてオペレーターに知らせる報知パートが設けられてもよい。このような報知パートが設けられる場合には、上記の排出工程S13に代えて(又は加えて)、報知パートに対応する報知工程が実施される。なお、排出パート8に代えて報知パートが設けられる場合には、報知パートによる処理(報知工程)に合わせて製造ライン4を自動的に一時停止させることで、製造ライン4からの失敗ログ51及び後続ログ52の手動排出をオペレーターに促してもよい。
検知部6及び検知工程S11における失敗ログ51の検知手法は、ログ5の外観の検査に基づくものであれば特に限定されない。例えば、検知部6は、糊付パート14よりも下流側でログ5の外観を検査することで、巻き終わり端5aにテールシール不良の異常があるログ5を失敗ログ51として検知してもよい。この場合には、不良ログ推定装置1及び不良ログ排出装置2が糊付パート14よりも下流側に配置され、不良ログ推定方法及び不良ログ排出方法(検知工程S11,推定工程S12及び排出工程S13)が糊付工程S14の後に実施される。また、検知部6及び検知工程S11は、糊付パート14及び糊付工程S14に組み込まれてもよい。
検知部6及び検知工程S11では、上記のカメラ16に代えて(あるいは加えて)、図7に例示するように、直線Lの延びる幅方向に間隔をあけて配置された複数のセンサ17が用いられてもよい。各センサ17は、糊付パート14及び糊付工程S14の処理のためにログ5の外周面から開かれた(離された)巻き終わり端5aの位置(長さ)を検出する。このような構成においては、例えば、複数のセンサ17で検出された巻き終わり端5aの位置のばらつきに基づいて、各ログ5の巻き終わり端5aが直線状をなすか否かを認識できる。本変形例のセンサ17は、糊付パート14に設けられる上記のテール検知センサとしての機能を兼ね備えてもよいし、上記のテール検知センサとは別体で設けられてもよい。
また、図8に例示するように、巻き終わり端5aの一部分5dが他の部分よりもかなり(例えばログ5の外周よりも)長い失敗ログ51では、この一部分5dがログ5の外周面に巻き付くことで巻き終わり端5aの全体が外周面から開かなくなる(離れなくなる)。この場合には、いずれのセンサ17でも巻き終わり端5aが検出されないことから、巻き終わり端5aに異常があることを認識できる。なお、巻き終わり端5aの一部分5dがログ5の外周面に巻き付く異常は、例えば上記のテール検知センサとしてのセンサ17が一つのみ設けられる場合であっても検知可能である。
このように、検知部6及び検知工程S11では、上記のようなセンサ17を用いる場合にも、各ログ5の外観を検査することで失敗ログ51を検知できる。
1 不良ログ推定装置
2 不良ログ排出装置
3 製品
4 製造ライン
5 ログ
5a 巻き終わり端
5b 巻き始め端
5c コア
5d 長くなった一部分
5e 不足する一部分
6 検知部
7 推定部
8 排出パート
10 ログ形成パート
11 原紙(資材)
12 原反ロール
13 ワインダー
14 糊付パート
15 電子制御装置
16 カメラ
17 センサ
18 押出部材
20 調整パート
21 アキュームレーター
30 切断パート
31 ログソー
40 包装パート
50 箱詰めパート
51 失敗ログ
52 後続ログ
L 直線

Claims (8)

  1. 帯状の資材を所定の長さ巻回するごとに切断して、複数の製品に切り分けられるロール状のログを連続的に形成する製造ラインにおいて、前記ログの不良品を推定する不良ログ推定方法であって、
    各々の前記ログの外観を検査して前記資材の巻き終わり端に異常がある前記ログを失敗ログとして検知する検知工程と、
    前記検知工程で検知された前記失敗ログだけでなく前記失敗ログの次に形成された後続ログも不良品と見做す推定工程と、を備えた
    ことを特徴とする不良ログ推定方法。
  2. 前記製造ラインでは、前記資材がその長手方向と交差する直線に沿って切断されることで前記ログが形成され、
    前記検知工程は、前記巻き終わり端が直線状をなさない前記ログを前記失敗ログとして検知する
    ことを特徴とする請求項1に記載の不良ログ推定方法。
  3. 請求項1又は2に記載の不良ログ推定方法と、
    前記推定工程で不良品と見做された前記失敗ログ及び前記後続ログの双方を前記製造ラインから排出する排出工程と、を備えた
    ことを特徴とする不良ログ排出方法。
  4. 前記排出工程は、前記製造ラインにおいて前記ログの前記巻き終わり端が糊付けされる糊付工程の前に実施される
    ことを特徴とする請求項3に記載の不良ログ排出方法。
  5. 帯状の資材を所定の長さ巻回するごとに切断して、複数の製品に切り分けられるロール状のログを連続的に形成する製造ラインにおいて、前記ログの不良品を推定する不良ログ推定装置であって、
    各々の前記ログの外観を検査して前記資材の巻き終わり端に異常がある前記ログを失敗ログとして検知する検知部と、
    前記検知部で検知された前記失敗ログだけでなく前記失敗ログの次に形成された後続ログも不良品と見做す推定部と、を備えた
    ことを特徴とする不良ログ推定装置。
  6. 前記製造ラインでは、前記資材がその長手方向と交差する直線に沿って切断されることで前記ログが形成され、
    前記検知部は、前記巻き終わり端が直線状をなさない前記ログを前記失敗ログとして検知する
    ことを特徴とする請求項5に記載の不良ログ推定装置。
  7. 請求項5又は6に記載の不良ログ推定装置と、
    前記推定部で不良品と見做された前記失敗ログ及び前記後続ログの双方を前記製造ラインから排出する排出パートと、を備えた
    ことを特徴とする不良ログ排出装置。
  8. 前記排出パートは、前記製造ラインにおいて前記ログの前記巻き終わり端が糊付けされる糊付パートよりも上流側に配置された
    ことを特徴とする請求項7に記載の不良ログ排出装置。
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