JP2023045243A - ロータリソレノイド - Google Patents

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Masashi Tsuchiya
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Abstract

【課題】 比較的簡便で安価に製造できる構造であり、かつ、ある程度の回転範囲においてほぼ一定のトルクを保つことができるロータリソレノイドを提供すること。【解決手段】 ロータリソレノイド10は、ロータ20の回転軸に対して、第1のコア30の第1の内周面33に一致する第1の仮想的円筒体と、第2のコア35の第2の内周面38に一致する第2の仮想的円筒体とをそれぞれ距離D、かつ、第1の仮想的円筒体と第2の仮想的円筒体とが背向する方向に離隔させることによって、回転角度の範囲をあまり小さくせずにトルクの変化を抑える構成としているので、ロータ20、又は、第1のコア30若しくは第2のコア35を複雑な形状にすることなく、ある程度の回転範囲においてほぼ一定のトルクを保つことができる。【選択図】 図1

Description

本発明は、ロータリソレノイドに関し、特にある程度の回転範囲においてほぼ一定のトルクを保つことができるロータリソレノイドに関する。
マグネットを用いたロータリソレノイドは、回転可能なロータの近傍にコアを設け、コイルへの通電によって磁場が生成され、この磁場とマグネットの間に作用する力を利用して、ロータを回転させている。ところで、このようなロータリソレノイドでは、一般的に、所定の回転角度の範囲において急激なトルク変動がなく、かつ、所望のトルク特性が安定的に得られることが要求されている。これに対して、従来は、例えばロータの回転可能な角度の相当手前となる位置にストッパを設け、回転開始からストッパに当接するまでの範囲のトルクを利用する解決策が採用されていた。しかし、この解決手段を採用すると、ロータの回転角度の範囲が小さくなるという新たな課題を生じることになる。そこで、回転角度の範囲が小さくすることなく、所望のトルク特性を得るために様々な発明がなされている。
図15は、従来技術に係るロータリソレノイドを示す断面図である。図15において、90はロータリソレノイド、91はマグネットロータ、92はシャフト、93はマグネット、93aは外周面、94はヨーク、94aは内周面、95はヨーク、95bは内周面、96a及び96bは規制凸部、97a及び97bはエアギャップ形成部、98a及び98bはギャップ、99はコイルである。
図15は、特開2012-205343号公報で開示された発明を表したものである。ロータリソレノイド90は、マグネットロータ91を、コイル99への通電により回動させ、かつ、通電の停止により元の位置へ復帰させる片励磁ロータリソレノイドである。マグネットロータ91は、シャフト92と、シャフト92の中間位置に設けたマグネット93とを備えている。マグネット93は、円筒形で、径方向の一方がS極、他方がN極となっている。ヨーク94及び95は、周方向に沿って円弧状に湾曲した形状を有し、所定の厚さを有する矩形のブロック体として焼結材等により形成されている。また、ヨーク94及び95には、磁極面となる内周面94a及び95bにおける所定範囲にわたって、内周面94a及び95bとマグネット93の外周面93aとのギャップ98aよりも広いギャップ98bを形成する切欠状のエアギャップ形成部97a及び97bをそれぞれ設けている。エアギャップ形成部97a及び97bの範囲は、内周面94a及び95bの周方向の長さに対して1/2以下となるように設定されている。
以上の構成によれば、ヨーク94及び95の内周面94a及び95bにおいて、回転方向の後端位置から前方への所定範囲にわたって内周面94a及び95bとマグネット93ヨーク94及び95には、磁極面となる内周面94a及び95bにおける所定範囲にわたって、内周面94a及び95bとマグネット93の外周面93aとのギャップ98aよりも広いギャップ98bを形成する切欠状のエアギャップ形成部97a及び97bをそれぞれ設けたので、マグネットロータ91に対して、トルクの比較的大きい回動範囲を設定する場合であっても、通電によって回動させた後、通電を解除しても、マグネットロータ91におけるマグネット93の磁力は、広いギャップ98b側ではなく、狭いギャップ98a側に引き付けられるので、磁気吸引力のみで回転開始位置へ復帰させることができる。したがって、スプリングを含むリターン機構が不要になるため、回転終了位置に近づくに従ってトルクが大きく低下する不具合を解消でき、安定した良好なトルク特性を得ることができるとともに、通電停止時におけるマグネットロータ91の回動開始からの十分なトルクを確保でき、回転開始位置への復帰時間が長くなる不具合も解消できる。
しかし、以上の構成では、ヨーク94及び95の形状が複雑になる上に、ロータリソレノイド90の組立時においてギャップ98aとギャップ98bとがそれぞれ所定の幅に正確に形成されるようにする必要があるので、高い加工精度や組立技術が要求されることになる。したがって、相対的に安価な製品が求められている市場においては、この構成を採用することは困難となる。
特開2012-205343号公報
本発明は、上述の課題を解決するために、比較的簡便で安価に製造できる構造であり、かつ、ある程度の回転範囲においてほぼ一定のトルクを保つことができるロータリソレノイドを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、一部又は全部が永久磁石からなり、筒状又は柱状に形成されると共に、外周面の中心軸を回転軸として回転可能に設けられたロータと、前記ロータの近傍に、かつ、前記ロータが互いの間に介在するように配置された第1のコア及び第2のコアを有しているロータリソレノイドであって、前記第1のコアは、第1の磁極部を備え、該第1の磁極部に前記ロータの前記外周面に対向すると共に、中心軸が前記ロータの前記回転軸と平行であり、かつ、前記ロータの前記中心軸から所定距離離隔している第1の仮想的円筒体の外周面に対して一部又は全部が一致する第1の内周面が形成され、前記第2のコアは、第2の磁極部を備え、該第2の磁極部に前記ロータの前記外周面に対向すると共に、中心軸が前記ロータの前記回転軸と平行であり、かつ、前記ロータの前記中心軸から前記第1の仮想的円筒体の前記中心軸に背向する方向に向かって前記所定距離離隔している第2の仮想的円筒体の外周面に対して一部又は全部が一致する第2の内周面が形成されていることを特徴とするロータリソレノイドである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、略円筒形状に形成されたケースと、前記ケースの内部に配置されたコイルボビンと、前記第1のコア及び前記第2のコアは、一部が前記コイルボビンによって包まれた状態に設けられていることを特徴とするロータリソレノイドである。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記第1のコアは、前記第1の磁極部の周方向における中間部に前記第1の磁極部と一体に形成された第1の支持部をさらに備え、前記第2のコアは、前記第2の磁極部の周方向における中間部に前記第2の磁極部と一体に形成された第2の支持部をさらに備え、前記第1の磁極部及び前記第1の支持部、並びに、前記第2の磁極部及び前記第2の支持部は、一部が前記コイルボビンによって包まれた状態に設けられていることを特徴とするロータリソレノイドである。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載の発明において、前記ロータに挿通された状態に設けられると共に、中心軸と直交する方向に貫通孔が形成されたシャフトと、前記シャフトの前記貫通孔に圧入する、又は、挿入して接着することによって固定された固定ピンをさらに有し、前記ロータは、前記シャフトの基端側の端部の相対向する部位に第1の切り欠き部及び第2の切り欠き部が形成され、該第1の切り欠き部と該第2の切り欠き部とに前記固定ピンの両端部の近傍部分がそれぞれ圧入されて、又は、挿入されていることを特徴とするロータリソレノイドである。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記固定ピンは、スプリングピン又は平行ピンであることを特徴とするロータリソレノイドである。
請求項6に記載の発明は、請求項4又は請求項5に記載の発明において、略円筒形状に形成されると共に、前記ケースの前記シャフトの基端側の開口部に圧入することによって固定された基端側ハウジング部材と、略円筒形状に形成されると共に、前記ケースの前記シャフトの先端側の開口部に圧入することによって固定された先端側ハウジング部材と、外輪が前記基端側ハウジング部材に挿入されることによって固定され、内輪に前記シャフトの基端部の近傍部分が挿入されることによって前記シャフトを回転可能に支持する基端側ベアリングと、外輪が前記先端側ハウジング部材に挿入されることによって固定され、内輪に前記シャフトの先端部の近傍部分が挿入されることによって前記シャフトを回転可能に支持する先端側ベアリングをさらに有することを特徴とするロータリソレノイドである。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、前記基端側ハウジング部材は、内周面の前記基端側ベアリングよりも前記シャフトの基端側に環状溝が形成され、前記先端側ハウジング部材は、内周面の前記先端側ベアリングよりも前記シャフトの先端側に環状溝が形成され、前記基端側ハウジング部材の前記環状溝に挿入されると共に、前記基端側ベアリングが前記基端側ハウジング部材から離脱することを規制する基端側C型止め輪と、前記先端側ハウジング部材の前記環状溝に挿入されると共に、前記先端側ベアリングが前記先端側ハウジング部材から離脱することを規制する先端側C型止め輪をさらに有することを特徴とするロータリソレノイドである。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、前記コイルボビンにコイルワイヤを巻回して形成された第1のコイル及び第2のコイルと、前記基端側ハウジング部材は、前記コイルボビンに対向する側の端面に、環状に突出するように形成された外周側環状突出部と、該外周側環状突出部よりも内側に設けられると共に環状に突出するように形成された内周側環状突出部と、前記外周側環状突出部の一部を切り欠いたリード線用切り欠き部を備え、前記第1のコイルに接続されると共に、前記基端側ハウジング部材の前記外周側環状突出部と前記内周側環状突出部との間隙に配線された第1のリード線と、前記第2のコイルに接続されると共に、前記基端側ハウジング部材の前記外周側環状突出部と前記内周側環状突出部との間隙に配線された第2のリード線をさらに有することを特徴とするロータリソレノイドである。
請求項1に記載の発明によれば、ロータの回転軸に対して、第1のコアの第1の内周面に一致する第1の仮想的円筒体と、第2のコアの第2の内周面に一致する第2の仮想的円筒体とをそれぞれ所定距離、かつ、第1の仮想的円筒体と第2の仮想的円筒体とが背向する方向に離隔させることによって、回転角度の範囲をあまり小さくせずにトルクの変化を抑える構成としているので、ロータ又はコアを複雑な形状にすることなくある程度の回転範囲においてほぼ一定のトルクを保つことができる。
請求項2に記載の発明によれば、第1のコア及び第2のコアの一部がコイルボビンによって包まれるようにした、つまり、インサート成形によってコイルボビンを形成するので、ロータリソレノイドの組立時に第1のコア及び第2のコアを精確に配置する作業負担が軽減され、ロータリソレノイドの製造コストの低減が可能になる。
請求項3に記載の発明によれば、コイルボビンに第1の支持部及び第2の支持部を設けることによって、インサート成形時に治具によって第1の支持部及び第2の支持部を保持することが可能となり、第1のコア及び第2のコアをさらに精確に配置することができる。
請求項4に記載の発明によれば、固定ピンを用いることによってロータとシャフトとを簡単に一体化できる。
請求項5に記載の発明によれば、スプリングピン又は平行ピンを用いるので、固定ピンをロータに簡単に固定できる。
請求項6に記載の発明によれば、ケースに対して圧入された基端側ハウジング部材と先端側ハウジング部材とが基端側ベアリングと先端側ベアリングとを介してシャフトを支持しているので、シャフトに固定されたロータを精確に配置することができる。
請求項7に記載の発明によれば、基端側C型止め輪及び先端側C型止め輪を設けることによって、外部からの衝撃や振動によって基端側ベアリング及び先端側ベアリングが外方へ移動することを防止できる。また、基端側ベアリング又は先端側ベアリングの動作に問題があるときには、基端側C型止め輪又は先端側C型止め輪を取り外し、さらに基端側ベアリング又は先端側ベアリングを取り外して交換ができる。
請求項8に記載の発明によれば、第1のリード線及び第2のリード線が基端側ハウジング部材とコイルボビンとの間に挟まれることを防止できる。
本発明の実施の形態に係るロータリソレノイドの基本構造の概略を示す説明図である。 本発明の実施の形態に係るロータリソレノイドの断面図である。 本発明の実施の形態に係るロータリソレノイドのロータを示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。 本発明の実施の形態に係るロータリソレノイドの第1のコアを示し、(a)は平面図、(b)は正面図である。 本発明の実施の形態に係るロータリソレノイドの第1のコアを示し、(c)は断面図である。 本発明の実施の形態に係るロータリソレノイドの第1のコア及び第2のコアの配置を示す平面図である。正面図である。 本発明の実施の形態に係るロータリソレノイドのコア一体型コイルボビンを示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。 本発明の実施の形態に係るロータリソレノイドのコア一体型コイルボビンを示し、(d)は断面図、(e)は第1のコア及び第2のコアの配置図である。 本発明の実施の形態に係るロータリソレノイドのコア一体型コイルボビンを示し、(f)は斜視図、(b)は配線構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係るロータリソレノイドのシャフトを示し、(a)は平面図、(b)は正面図である。 本発明の実施の形態に係るロータリソレノイドの基端側ハウジング部材を示し、(a)は平面図、(b)は底面図、(c)は正面図、(d)は断面図である。 本発明の実施の形態に係るロータリソレノイドの先端側ハウジング部材を示し、(a)は平面図、(b)は底面図、(c)は正面図、(d)は断面図である。 本発明の実施の形態に係るロータリソレノイドのケースを示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は断面図である。 本発明の実施の形態に係るロータリソレノイドにおける偏心状態を示し、(a)は実施の形態における偏心の説明図、(b)は他の偏心例の説明図である。 従来技術に係るロータリソレノイドを示す断面図である。
まず、以下に説明する本発明の実施の形態のロータリソレノイドの全て、及び、特許請求の範囲において、「先端側」とは、シャフトの先端側、すなわち、外部装置の機構が接続される端部(及びその近傍部分)の側を示すものとし、「基端側」とは先端側とは反対側の端部(及びその近傍部分)の側を示すものとする。また、シャフトの「中心軸」がこの実施の形態に係るロータリソレノイドの回転軸であるが、この「中心軸」はロータ、ケース、基端側ハウジング部材、及び、先端側ハウジング部材の各中心軸とも一致している。したがって、以下の説明及び特許請求の範囲において、シャフトの「回転軸」と述べた場合には、シャフト、ロータ、ケース、基端側ハウジング部材、及び、先端側ハウジング部材の各中心軸と同じものを示していることになる。
図1は、本発明の実施の形態に係るロータリソレノイドの基本構造の概略を示す説明図である。図1において、20はロータ、30は第1のコア、31aは第1の磁極部、31bは第2の磁極部、32は第1の支持部、33は第1の内周面、35は第2のコア、36aは第2の磁極部、36bは第2の磁極部、37は第2の支持部、38は第2の内周面である。また、図2は、本発明の実施の形態に係るロータリソレノイドの断面図である。図2において、10はロータリソレノイド、23はシャフト、24は中間部、25は先端側突出部、26は基端側突出部、27はスプリングピン、28は先端側ベアリング28は基端側ベアリング、40はコア一体型コイルボビン、60は基端側ハウジング部材、66は先端側ハウジング部材、70はケース、72は第1のコイル、73は第2のコイル、76aは基端側C型止め輪、76bは先端側C型止め輪、77aは基端側フェルトワッシャ、77bは先端側フェルトワッシャ、78aは第1のリード線、78bは第2のリード線、79は熱収縮チューブであり、その他の符号は図1と同じものを示す。
最初に、本発明の実施の形態に係るロータリソレノイド10の概要について説明する。図2に示すように、この実施の形態に係るロータリソレノイド10は、ケース70、基端側ハウジング部材60及び先端側ハウジング部材66によって外殻が構成されており、円筒形状に近い外観を呈している。また、シャフト23の先端側突出部25の先端部及びその近傍部分は、外部装置の機構に接続されて回転運動を伝達する手段となる。また、ロータ20の中心軸は、前述したように、シャフト23の中心軸と一致しているが、ロータ20は、第1のコイル72及び第2のコイル73に通電したときに、このロータ20とシャフト23とに共通する中心軸を回転軸として回転する。
さらに、図1に示すように、第1のコア30は第1の磁極部31a及び31bを備え、第2のコア35は第2の磁極部36a及び36bを備えている。第1の磁極部31a及び31bの第1の内周面33は、半円筒形状に形成されており、その中心軸はロータ20及びシャフト23の回転軸に平行となるように設けられている。同様に、第2の磁極部36a及び36bの第2の内周面38も、半円筒形状に形成されており、その中心軸はロータ20及びシャフト23の回転軸に平行となるように設けられている。くわえて、第1の内周面33に一致する第1の仮想的円筒体を想定すると、この第1の仮想的円筒体は、ロータ20及びシャフト23の回転軸から所定距離である距離Dだけ離隔している。また、第2の内周面38に一致する第2の仮想的円筒体を想定すると、この第2の仮想的円筒体は、第1の仮想的円筒体の中心軸に背向する方向に向かって、ロータ20及びシャフト23の回転軸から距離Dだけ離隔している。すなわち、第1の仮想的円筒体及び第2の仮想的円筒体の中心軸と、ロータ20及びシャフト23の回転軸とは、一直線上に並んでいる。
この実施の形態に係るロータリソレノイド10は、このように、第1の仮想的円筒体及び第2の仮想的円筒体の中心軸と、ロータ20及びシャフト23の回転軸とを距離Dだけ離隔させることによって、ある程度の回転範囲においてほぼ一定のトルクを保つことを実現している。また、ロータ20は、略円筒形状に形成され、第1の磁極部31a及び31bの第1の内周面33、並びに、第2の磁極部36a及び36bの第2の内周面38は、半円筒形状に形成されているが、ロータ20の外周面と、第1の磁極部31a及び31bの第1の内周面33、並びに、第2の磁極部36a及び36bの第2の内周面38との距離は、常に一定であり、回転に伴って変化するようなことはない。したがって、この実施の形態に係るロータリソレノイド10は、特開2014-229735号公報に記載された発明のように、ロータやコアの形状を複雑な形状に形成していない。また、一部の揺動型ソレノイドのように、ロータの回転に伴ってロータとコアとの対向する面同士の距離が変化するような構成でもない。
続けて、実施の形態に係るロータリソレノイドの構造並びに各部材の形状及び機能について詳細に説明する。図3は、本発明の実施の形態に係るロータリソレノイドのロータを示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。図3において、21aは第1の切り欠き部、21bは第2の切り欠き部、22aは外周面、22bは内周面であり、その他の符号は図2と同じものを示す。
ロータ20は、図2に示すように、第1のコア30の第1の磁極部31a及び31b、第2のコア35の第2の磁極部36a及び36b、並びに、コア一体型コイルボビン40に囲まれた空間に配置されており、後述するように、シャフト23と一体的に設けられている。また、ロータ20は、図3に示すように、マグネットを略円筒形状に成形したものであり、S極側とN極側とがそれぞれ略半円筒形状となるように着磁されている。外周面22aは、僅かな間隙をおいて第1の磁極部31a及び31b、並びに、第2のコア35の第2の磁極部36a及び36bに対向している。内周面22b側には、シャフト23の中間部24が挿入される。第1の切り欠き部21a及び第2の切り欠き部21bは、後述するスプリングピン27を挿入するために形成されている。なお、第1の切り欠き部21a及び第2の切り欠き部21bに対してスプリングピン27を圧入するようにしてもよい。なお、スプリングピン27を挿入又は圧入した上で、接着剤を併用してもよい。
なお、ロータ20の形状は、図3に示している略円筒形状に限られるものではない。例えば、ロータを、永久磁石からなり、中心軸に直行する方向の断面が扇形状である略柱状に形成された第1のロータ部材と第2のロータ部材とから構成されるものとし、第1のロータ部材と第2のロータ部材との扇形状の外周面を互いに背向するように配置してロータとしてもよい。つまり、本発明に係るロータは、ロータ全体として筒状又は柱状に形成されており、ロータ20の外周面22aに一致する外周面を備え、ロータ20と同様に着磁されていれば、様々な形状に形成することが可能である。さらに、永久磁石からなる部材を補強するために、非磁性部材からなり、永久磁石からなる部材と一体的に設けられた補強部材を備えていてもよい。
さらに、第1のコア30及び第2のコア35について説明する。図4は、本発明の実施の形態に係るロータリソレノイドの第1のコアを示し、(a)は平面図、(b)は正面図である。図4において、32aは第1の露出面を示し、その他の符号は図1と同じものを示す。また、図5は、本発明の実施の形態に係るロータリソレノイドの第1のコアを示し、(c)は断面図である。図5において用いた符号は、すべて図1と同じものを示す。くわえて、図6は、本発明の実施の形態に係るロータリソレノイドの第1のコア及び第2のコアの配置を示す平面図である。図6において、37aは第2の露出面、80は間隙であり、その他の符号は図1及び図4と同じものを示す。また、本発明の実施の形態に係るロータリソレノイドにおける偏心状態を示し、(a)は実施の形態における偏心の説明図、(b)は他の偏心例の説明図である。図14において用いた符号は、すべて図1と同じものを示す。
第1のコア30は、図4及び図5に示すように、略半円筒形状に形成された第1の磁極部31a及び31bの周方向における中間部に、第1の支持部32が第1の磁極部31a及び31bと一体に形成されている。第1の支持部32は、コア一体型コイルボビン40をインサート成形したときに、外周面である第1の露出面32aが樹脂に覆われず、外部に露出した状態になされる。これは、ロータリソレノイド10の組立後において、第1の露出面32aがケース70と直接に接した状態、又は、極めて接近するように構成したことによって、第1のコイル72及び第2のコイル73に通電したときに、第1の支持部32とケース70との間の磁気抵抗を低減できることによる。また、図6に示すように、第2のコア35は、第2の磁極部36a及び36b、並びに、第2の支持部37が第1のコア30の第1の磁極部31a及び31b、並びに、第1の支持部32と全く同じ形状に形成されている。くわえて、第1のコア30と第2のコア35とは、第1の内周面33と第2の内周面38とが正対するように、かつ、シャフト23の回転軸方向において同じ位置になるように配置されている。さらに、第2の支持部37においても、第2の支持部37とケース70との間の磁気抵抗を低減するために、コア一体型コイルボビン40をインサート成形したときに、外周面である第2の露出面37aが樹脂に覆われず、外部に露出した状態になされる。
さらに、第1のコア30と第2のコア35とは、互いに独立した磁極とするために、間隙80の幅だけ離隔している。前述のように、第1の仮想的円筒体の中心軸と、第2の仮想的円筒体の中心軸とがシャフト23の回転軸に対して距離Dだけ離隔するように配置されているので、第1の磁極部31a及び31bと、第2の磁極部36a及び36bとの間隙80は、従来技術に係る構成における間隙よりも2D分だけ幅広いものとなる。また、間隙80は、後述するように、第1のコイル72及び第2のコイル73を形成する際にも必要となる。なお、距離Dは、特定の長さに限られるものでなく、若干の変更が可能である。図14(a)は図1と同じく、第1のコア30と第2のコア35とが距離Dだけいるが、例えば、図14(b)に示すように、距離D’(>D)だけ偏心させることも可能である。また、第1のコア30の第1の内周面33と第2のコア35の第2の内周面38とは、半円筒形状に形成されているが、例えば、必要となる特性を得るために縁辺部及びその近傍部分のみを平坦な形状にするなど若干の変更を加えてもよい。
続けて、コア一体型コイルボビン40について説明する。図7は、本発明の実施の形態に係るロータリソレノイドのコア一体型コイルボビンを示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。図7において、41は基端側平坦面、42a及び42bは開口部、43は基端側第1の内周側仕切り板、44は基端側第2の内周側仕切り板、45は先端側平坦面、46a及び46bは開口部、47は第2の側板部、48は先端側第1の内周側仕切り板、49は先端側第2の内周側仕切り板、50は第1の外周側仕切り板、51aは第1の側方部、51aは第2の側方部、52は2の外周側仕切り板、53aは第1の側方部、53aは第2の側方部であり、その他の符号は図1と同じものを示す。くわえて、図8は、本発明の実施の形態に係るロータリソレノイドのコア一体型コイルボビンを示し、(d)は断面図、(e)は第1のコア及び第2のコアの配置図である。図8において、54は第1の被覆部、55は第2の被覆部、56は中間部、57は第1のコア用開口部、58は第2のコア用開口部であり、その他の符号は図1及び図7と同じものを示す。さらに、図9は、本発明の実施の形態に係るロータリソレノイドのコア一体型コイルボビンを示し、(f)は斜視図、(b)は配線構成を示す断面図である。図9において、74はコイルワイヤ、75aは第1の部分、75bは渡り線部分、75cは第2の部分であり、その他の符号は図1及び図7と同じものを示す。
コア一体型コイルボビン40は、ケース70の内部で、かつ、基端側ハウジング部材60及び先端側ハウジング部材との間の位置に配置されている。さらに、前述したように、インサート成形によって第1のコア30及び第2のコア35の外周面の一部を包み込むように設けられている。すなわち、図8に示すように、第1のコア30の第1の磁極部31a、及び、第2のコア35の第2の磁極部36aの外周面側は、コア一体型コイルボビン40の第1の被覆部54に包み込まれ、第1のコア30の第1の磁極部31b、及び、第2のコア35の第2の磁極部36bの外周面側は、第2の被覆部55に包み込まれる。なお、第1のコア30の第1の支持部32の外周面と、第2のコア35の第2の支持部37の外周面とは、第1のコア用開口部57と第2のコア用開口部とにおいて外側に露出している。したがって、第1のコア30及び第2のコア35は、ロータリソレノイド10の組立工程においてコア一体型コイルボビン40によって中間部56の所定位置に精確に配置され、組立後においても正しい位置に保持され続ける。
また、コア一体型コイルボビン40は、図7、図8(d)及び図9(f)に示すように、略半円筒形状に形成されると共に、第1のコア30及び第2のコア35よりもシャフト23の基端側突出部26側に設けられた基端側第1の内周側仕切り板43と、基端側第1の内周側仕切り板43に相対向するように、かつ、略半円筒形状に形成されると共に第1のコア30及び第2のコア35よりもシャフト23の基端側突出部26側に設けられた基端側第2の内周側仕切り板44を備えている。くわえて、略半円筒形状に形成されると共に第1のコア30及び第2のコア35よりもシャフト23の先端側突出部25側に設けられた先端側第1の内周側仕切り板48と、先端側第1の内周側仕切り板48に相対向するように、かつ、略半円筒形状に形成されると共に第1のコア30及び第2のコア35よりもシャフトの先端側に設けられた先端側第2の内周側仕切り板49を備えている。
また、コア一体型コイルボビン40は、略半円筒形状に形成されると共に基端側第1の内周側仕切り板43及び先端側第1の内周側仕切り板48を外側から覆うように設けられた第1の外周側仕切り板50と、略半円筒形状に形成されると共に基端側第2の内周側仕切り板44及び先端側第2の内周側仕切り板49を外側から覆うように設けられた第2の外周側仕切り板52を備えている。さらに、第1の外周側仕切り板50の第1の側方部51a及び第2の側方部51bと基端側平坦面41との間に形成された間隙と、第2の外周側仕切り板52の第1の側方部53a及び第2の側方部53bと先端側平坦面45との間に形成された間隙とに対して、図9(g)に示すように、コイルワイヤ74の第1の部分75aを巻回し、同様に、第2の外周側仕切り板52の第1の側方部53a及び第2の側方部53bと基端側平坦面41との間に形成された間隙と、第2の外周側仕切り板52の第1の側方部53a及び第2の側方部53bと先端側平坦面45との間に形成された間隙とに対して、図9(g)に示すように、コイルワイヤ74の第2の部分75cを巻回して、第1のコイル72と第2のコイル73とを形成している。なお、第1のコイル72と第2のコイル73とのターン数は同一である。
巻き重ねたコイルワイヤ74の第1の部分75aは、基端側第1の内周側仕切り板43及び先端側第1の内周側仕切り板48と、第1の外周側仕切り板50とによって保持されるので、第2の部分75cの巻回中又は巻回後に形が崩れることはない。同様に、第2の部分75cは、基端側第2の内周側仕切り板44及び先端側第2の内周側仕切り板49と、第2の外周側仕切り板52によって保持される。また、コイルワイヤ74の第1の部分75aと第2の部分75cとは、渡り線部分75bを介して連続しているので、第1のコイル72と第2のコイル73とは、通電時には同時に磁界を生成する。コア一体型コイルボビン40の中間部56には、同じ大きさ及び形状の第1のコア30と第2のコア35とが配置されているので、第1のコイル72と第2のコイル73とに通電したときには、第1のコア30を流れる磁束と第2のコア35を流れる磁束とは同じになる。また、第1のコイル72と第2のコイル73との端部は、図2に示している熱収縮チューブ79を挿通している第1のリード線78aと第2のリード線78bとに接続されている。
続けて、図10は、本発明の実施の形態に係るロータリソレノイドのシャフトを示し、(a)は平面図、(b)は正面図である。図10において、23aは貫通孔であり、その他の符号は図2と同じものを示す。また、図11は、本発明の実施の形態に係るロータリソレノイドの基端側ハウジング部材を示し、(a)は平面図、(b)は底面図、(c)は正面図、(d)は断面図である。図11において、61は外周側環状突出部、62は内周側環状突出部、63は配線溝、64はリード線用切り欠き部、65は内周面、65aは環状溝であり、その他の符号は図2と同じものを示す。さらに、図12は、本発明の実施の形態に係るロータリソレノイドの先端側ハウジング部材を示し、(a)は平面図、(b)は底面図、(c)は正面図、(d)は断面図である。図12において、67は圧入部、68は内周側突出部、69は内周面、69aは環状溝であり、その他の符号は図2と同じものを示す。図13は、本発明の実施の形態に係るロータリソレノイドのケースを示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は断面図である。図13は、71は内周面であり、その他の符号は図2と同じものを示す。
シャフト23は、ロータ20を回転可能に支持するものであり、図10に示すように、中間部24と、中間部24から基端側に延びる先端側突出部25、及び、中間部24から基端側に延びる基端側突出部26とを備えている。中間部24は、図2に示すように、ロータ20を挿通した状態でスプリングピン27を圧入し、さらに接着剤によってロータ20をスプリングピン27に固定する。また、シャフト23は、先端側突出部25に対して先端側ベアリング28が圧入され、基端側突出部26に対して基端側ベアリング29が圧入されており、先端側ベアリング28及び基端側ベアリング29によって回転可能に支持されている。なお、シャフトを基端側と先端側との2つの構成部材からなるものとし、ロータの基端側の面と先端側の面とに凹陥部を形成し、これらの凹陥部に2つの構成部材をそれぞれ圧入するようにしてもよい。
基端側ハウジング部材60は、図11に示すように、略円筒形状に形成されており、内側の面、つまり、先端側ハウジング部材66と対向する側の面において、外周側環状突出部61と内周側環状突出部62とを形成し、これらの間隙を配線溝63としている。配線溝63を設けたことによって、第1のリード線78a及び第2のリード線78bが基端側ハウジング部材60とコア一体型コイルボビン40との間に挟まれることを防止できる。さらに、第1のリード線78a及び第2のリード線78bがシャフト23等に触れることを防止できる。また、配線溝63には、第1のリード線78a及び第2のリード線78bを外部に導出するためにリード線用切り欠き部64が形成されている。また、内周面65には、基端側ベアリング29の圧入深さを規定するために段差部が形成されている。また、基端側ベアリング29は、中空部の外側から圧入又は離脱できるので、基端側ベアリング29に不具合がある場合に交換可能な構成となっている。くわえて、内周面65には、環状溝65aが形成されている。環状溝65aは、基端側C型止め輪76aを挿入するために形成されている。基端側C型止め輪76aは、図2に示すように、基端側ベアリング29が基端側ハウジング部材60から離脱することを規制する役割を持つ。また、基端側ハウジング部材60の外側の開口部は、基端側フェルトワッシャ77aによって閉止されている。
先端側ハウジング部材66は、図12に示すように、略円筒形状に形成されており、内周面69には、環状溝69aが形成されている。環状溝69aは、先端側C型止め輪76bを挿入するために形成されている。先端側C型止め輪76bは、図2に示すように、基端側ベアリング29が先端側ハウジング部材66から離脱することを規制する役割を持つ。また、先端側ハウジング部材66の外側の開口部は、基端側フェルトワッシャ77bによって閉止されている。ケース70は、図2及び図13に示すように、略円筒形状に形成されており、内周面71の両端部に対して、基端側ハウジング部材60と先端側ハウジング部材66とが圧入されている。
以上のように、本発明の実施の形態に係るロータリソレノイド10は、ロータ20の回転軸に対して、第1のコア30の第1の内周面33に一致する第1の仮想的円筒体と、第2のコア35の第2の内周面38に一致する第2の仮想的円筒体とをそれぞれ距離D、かつ、第1の仮想的円筒体と第2の仮想的円筒体とが背向する方向に離隔させることによって、回転角度の範囲をあまり小さくせずにトルクの変化を抑える構成としているので、ロータ20、又は、第1のコア30若しくは第2のコア35を特開2014-229735号公報の発明のように複雑な形状にすることなく、ある程度の回転範囲においてほぼ一定のトルクを保つことができる。くわえて、ロータが回転するのにつれてロータとコアとの距離が変化するような複雑な配置にする必要もない。また、第1のコア30及び第2のコア35の一部がコア一体型コイルボビン40によって包まれるようにした、つまり、インサート成形によってコア一体型コイルボビン40を形成するので、ロータリソレノイド10の組立時に第1のコア30及び第2のコア35を精確に配置する作業負担が軽減され、ロータリソレノイド10の製造コストの低減が可能になる。さらに、コイルボビンに第1の支持部及び第2の支持部を設けることによって、インサート成形時に治具によって第1の支持部及び第2の支持部を保持することが可能となり、第1のコア及び第2のコアをさらに精確に配置することができる。
くわえて、ロータ20とシャフト23とを固定ピンであるスプリングピン27を用いて一体化しているので、ロータ20とシャフト23とを簡単に一体化できる。また、本発明の実施の形態に係るロータリソレノイド10は、ケース70に対して圧入された基端側ハウジング部材60と先端側ハウジング部材66とが基端側ベアリング29と先端側ベアリング28とを介してシャフト23を支持しているので、シャフト23の中間部24に固定されたロータ20を精確に配置することができる。さらに、基端側C型止め輪76a及び先端側C型止め輪76bを設けることによって、外部からの衝撃や振動によって基端側ベアリング29及び先端側ベアリング28が外方へ移動することを防止できる。また、基端側ベアリング又は先端側ベアリング28の動作に問題があるときには、基端側C型止め輪76a又は先端側C型止め輪76bを取り外して交換ができる。くわえて、基端側ハウジング部材60に配線溝63を設けたので、第1のリード線78a及び第2のリード線78bが基端側ハウジング部材60とコア一体型コイルボビン40との間に挟まれることを防止できる。
本発明は、以上に説明した実施の形態の構成に限定されるものではなく、例えば、前述のように、ロータを、永久磁石からなり、中心軸に直行する方向の断面が扇形状である略柱状に形成された第1のロータ部材と第2のロータ部材とから構成されるものとし、第1のロータ部材と第2のロータ部材との扇形状の外周面を互いに背向するように配置してロータとするなど、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限りにおいて種々のロータリソレノイドに適用することが可能である。
10 ロータリソレノイド
20 ロータ
21a 第1の切り欠き部
21b 第2の切り欠き部
22a 外周面
22b 内周面
23 シャフト
23a 貫通孔
24 中間部
25 先端側突出部
26 基端側突出部
27 スプリングピン
28 先端側ベアリング
29 基端側ベアリング
30 第1のコア
31a 第1の磁極部
31b 第2の磁極部
32 第1の支持部
32a 第1の露出面
33 第1の内周面
35 第2のコア
36a 第2の磁極部
36b 第2の磁極部
37 第2の支持部
37a 第2の露出面
38 第2の内周面
40 コア一体型コイルボビン
41 基端側平坦面
42a 開口部
42b 開口部
43 基端側第1の内周側仕切り板
44 基端側第2の内周側仕切り板
45 先端側平坦面
46a 開口部
46b 開口部
47 第2の側板部
48 先端側第1の内周側仕切り板
49 先端側第2の内周側仕切り板
50 第1の外周側仕切り板
51a 第1の側方部
51b 第2の側方部
52 第2の外周側仕切り板
53a 第1の側方部
53b 第2の側方部
54 第1の被覆部
55 第2の被覆部
56 中間部
57 第1のコア用開口部
58 第2のコア用開口部
60 基端側ハウジング部材
61 外周側環状突出部
62 内周側環状突出部
63 配線溝
64 リード線用切り欠き部
65 内周面
65a 環状溝
66 先端側ハウジング部材
67 圧入部
68 内周側突出部
69 内周面
69a 環状溝
70 ケース
71 内周面
72 第1のコイル
73 第2のコイル
74 コイルワイヤ
75a 第1の部分
75b 渡り線部分
75c 第2の部分
76a 基端側C型止め輪
76b 先端側C型止め輪
77a 基端側フェルトワッシャ
77b 先端側フェルトワッシャ
78a 第1のリード線
78b 第2のリード線
79 熱収縮チューブ
80 間隙
90 ロータリソレノイド
91 マグネットロータ
92 シャフト
93 マグネット
93a 外周面
94 ヨーク
94a 内周面
95 ヨーク
95b 内周面
96a 規制凸部
96b 規制凸部
97a エアギャップ形成部
97b エアギャップ形成部
98a ギャップ
98b ギャップ
98c ギャップ
99 コイル

Claims (8)

  1. 一部又は全部が永久磁石からなり、筒状又は柱状に形成されると共に、外周面の中心軸を回転軸として回転可能に設けられたロータと、
    前記ロータの近傍に、かつ、前記ロータが互いの間に介在するように配置された第1のコア及び第2のコアを有しているロータリソレノイドであって、
    前記第1のコアは、第1の磁極部を備え、該第1の磁極部に前記ロータの前記外周面に対向すると共に、中心軸が前記ロータの前記回転軸と平行であり、かつ、前記ロータの前記回転軸から所定距離離隔している第1の仮想的円筒体の外周面に対して一部又は全部が一致する第1の内周面が形成され、
    前記第2のコアは、第2の磁極部を備え、該第2の磁極部に前記ロータの前記外周面に対向すると共に、中心軸が前記ロータの前記回転軸と平行であり、かつ、前記ロータの前記回転軸から前記第1の仮想的円筒体の前記中心軸に背向する方向に向かって前記所定距離離隔している第2の仮想的円筒体の外周面に対して一部又は全部が一致する第2の内周面が形成されていることを特徴とするロータリソレノイド。
  2. 略円筒形状に形成されたケースと、
    前記ケースの内部に配置されたコイルボビンと、
    前記第1のコア及び前記第2のコアは、一部が前記コイルボビンによって包まれた状態に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のロータリソレノイド。
  3. 前記第1のコアは、前記第1の磁極部の周方向における中間部に前記第1の磁極部と一体に形成された第1の支持部をさらに備え、
    前記第2のコアは、前記第2の磁極部の周方向における中間部に前記第2の磁極部と一体に形成された第2の支持部をさらに備え、
    前記第1の磁極部及び前記第1の支持部、並びに、前記第2の磁極部及び前記第2の支持部は、一部が前記コイルボビンによって包まれた状態に設けられていることを特徴とする請求項2に記載のロータリソレノイド。
  4. 前記ロータに挿通された状態に設けられると共に、中心軸と直交する方向に貫通孔が形成されたシャフトと、
    前記シャフトの前記貫通孔に圧入する、又は、挿入して接着することによって固定された固定ピンをさらに有し、
    前記ロータは、前記シャフトの基端側の端部の相対向する部位に第1の切り欠き部及び第2の切り欠き部が形成され、該第1の切り欠き部と該第2の切り欠き部とに前記固定ピンの両端部の近傍部分がそれぞれ圧入されて、又は、挿入されていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のロータリソレノイド。
  5. 前記固定ピンは、スプリングピン又は平行ピンであることを特徴とする請求項4に記載のロータリソレノイド。
  6. 略円筒形状に形成されると共に、前記ケースの前記シャフトの基端側の開口部に圧入することによって固定された基端側ハウジング部材と、
    略円筒形状に形成されると共に、前記ケースの前記シャフトの先端側の開口部に圧入することによって固定された先端側ハウジング部材と、
    外輪が前記基端側ハウジング部材に挿入されることによって固定され、内輪に前記シャフトの基端部の近傍部分が挿入されることによって前記シャフトを回転可能に支持する基端側ベアリングと、
    外輪が前記先端側ハウジング部材に挿入されることによって固定され、内輪に前記シャフトの先端部の近傍部分が挿入されることによって前記シャフトを回転可能に支持する先端側ベアリングをさらに有することを特徴とする請求項4又は請求項5に記載のロータリソレノイド。
  7. 前記基端側ハウジング部材は、内周面の前記基端側ベアリングよりも前記シャフトの基端側に環状溝が形成され、
    前記先端側ハウジング部材は、内周面の前記先端側ベアリングよりも前記シャフトの先端側に環状溝が形成され、
    前記基端側ハウジング部材の前記環状溝に挿入されると共に、前記基端側ベアリングが前記基端側ハウジング部材から離脱することを規制する基端側C型止め輪と、
    前記先端側ハウジング部材の前記環状溝に挿入されると共に、前記先端側ベアリングが前記先端側ハウジング部材から離脱することを規制する先端側C型止め輪をさらに有することを特徴とする請求項6に記載のロータリソレノイド。
  8. 前記コイルボビンにコイルワイヤを巻回して形成された第1のコイル及び第2のコイルと、
    前記基端側ハウジング部材は、前記コイルボビンに対向する側の端面に、環状に突出するように形成された外周側環状突出部と、該外周側環状突出部よりも内側に設けられると共に環状に突出するように形成された内周側環状突出部と、前記外周側環状突出部の一部を切り欠いたリード線用切り欠き部を備え、
    前記第1のコイルに接続されると共に、前記基端側ハウジング部材の前記外周側環状突出部と前記内周側環状突出部との間隙に配線された第1のリード線と、
    前記第2のコイルに接続されると共に、前記基端側ハウジング部材の前記外周側環状突出部と前記内周側環状突出部との間隙に配線された第2のリード線をさらに有することを特徴とする請求項7に記載のロータリソレノイド。
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