JP2023044200A - パターン形成装置、パターン形成方法および吐出データ生成方法 - Google Patents

パターン形成装置、パターン形成方法および吐出データ生成方法 Download PDF

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Abstract

Figure 2023044200000001
【課題】配線基板の処理効率を低下させずに、インクを付与すべきでない領域へのインクの流れ込みを低減することができる技術を提供する。
【解決手段】パターン形成装置1は、ヘッドユニット3が配線基板9に対して付与する単位面積当たりのインク量を制御する制御部12を備える。制御部12は、導体パターン91においてインクを付与すべき対象領域81であって、導体パターン91におけるインクを付与すべきでない非対象領域83と接する接続領域811を特定する。制御部12は、接続領域811に対するインク量を、接続領域811に隣接する領域に対するインク量よりも小さくする
【選択図】図6

Description

本発明は、パターン形成装置、パターン形成方法および吐出データ生成方法に関する。
配線基板が有する導体パターンを保護することを目的として、配線基板にレジスト膜が形成される場合がある。レジスト膜は、後工程のはんだ塗布の際に、はんだが導体配線などの領域に付着することを防止する役割も有し、「ソルダーレジスト」とも呼ばれる。レジスト膜を形成する一手法として、インクジェット方式にてソルダーレジストのインクの液滴を配線基板に向けて吐出する方法が知られている。
ところで、導体部においては、インクを付与する領域と、インクを付与しない領域とが、隣り合わせで設定される場合がある。例えば、導体部が、配線部と、配線部に接続されたパッド部(接点)とを有する場合に、配線部はインクを付与する領域に、パッド部はインクを付与しない領域に設定される場合がある。ところが、配線部にインクを付与すると、インクを付与すべきでないパッド部にインクが流れ込む場合がある。そこで、特許文献1では、まず、境界部分のみにインクを付与して硬化させた後、改めて境界部分以外の領域にインクを付与することが提案されている。
特開2021-86891号公報
しかしながら、従来技術の場合、境界部分とそれ以外の領域とを分けてインクの付与を行う必要があるため、作業工程が増えることにより、配線基板に対する処理効率が低下するおそれがあった。
本発明の目的は、配線基板の処理効率を低下させずに、インクを付与すべきでない領域へのインクの流れ込みを低減することができる技術を提供することにある。
上記課題を解決するため、第1態様は、パターン形成装置であって、表面に導体部を有する配線基板を保持する保持部と、前記配線基板に対して、ソルダーレジストのインクを吐出する吐出部と、前記保持部に対して、前記配線基板と平行な方向に前記吐出部を相対的に移動させる移動機構と、前記移動機構および前記吐出部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記導体部における前記インクを付与すべき対象領域であって、前記導体部における前記インクを付与すべきでない非対象領域と接する接続領域に対して吐出される単位面積当たりのインク量が前記接続領域に隣接する領域に対して吐出される前記インク量よりも小さくなるように前記吐出部を制御する。
第2態様は、第1態様のパターン形成装置であって、前記制御部は、前記対象領域に対する前記インク量を、前記導体部が配置されていない非導体領域に対する前記インク量よりも小さくする。
第3態様は、第1態様または第2態様のパターン形成装置であって、前記制御部は、前記接続領域に対する前記インク量を、前記対象領域のうち前記接続領域を除く残余領域に対する前記インク量よりも小さくする。
第4態様は、第3態様のパターン形成装置であって、前記制御部は、前記非対象領域に近づくほど前記接続領域に対する前記インク量を小さくする。
第5態様は、第3態様または第4態様のパターン形成装置であって、前記制御部は、前記接続領域のうち、前記非対象領域に接する領域に対する前記インク量をゼロとする。
第6態様は、第3態様から第5態様のいずれか1つのパターン形成装置であって、前記制御部は、前記接続領域に対する前記インク量を縞状に変化させる。
第7態様は、第1態様から第6態様のいずれか1つのパターン形成装置であって、前記対象領域が、前記非対象領域に対して、第1方向に隣接して配置されており、第1方向に直交する第2方向において、前記対象領域の幅が前記非対象領域の幅よりも小さい。
第8態様は、パターン形成方法であって、(a)表面に導体部を有する配線基板を保持する工程と、(b)前記配線基板と前記吐出部とを、前記配線基板と平行な方向に相対的に移動させつつ、前記吐出部から前記インクを吐出する工程と、を含み、前記工程(b)は、前記導体部におけるインクを付与すべき対象領域であって、前記導体部における前記インクを付与すべきでない非対象領域と接する接続領域に対して吐出される単位面積当たりのインク量が、前記接続領域に隣接する領域に対して吐出される前記インク量よりも小さくなるように、前記吐出部から前記インクを吐出する工程を含む。
第9態様は、導体部を有する配線基板に対して吐出部が付与するインク量を制御するための吐出データを生成する吐出データ生成方法であって、A)導体部におけるインクを付与すべき対象領域であって、前記導体部における前記インクを付与すべきでない非対象領域と接する接続領域を特定する工程と、B)前記接続領域に対する前記インク量が、前記接続領域に隣接する領域に対する前記インク量よりも小さく設定された吐出データを生成する工程とを備える。
第1態様から第7態様のパターン形成装置によれば、接続領域に対するインク量を接続領域に隣接する領域に対するインク量よりも小さくすることによって、接続領域に対するインク量を相対的に小さくすることができる。これにより、対象領域に付与されたインクが非対象領域に流れ込むことを低減できる。
第2態様のパターン形成装置によれば、対象領域に対するインク量を非導体領域に対するインク量よりも小さくすることによって、非対象領域に隣接する接続領域に対するインク量を小さくすることができる。これにより、対象領域に付与されたインクが非対象領域に流れ込むことを低減できる。
第3態様のパターン形成装置によれば、接続領域に対するインク量を、対象領域のうち接続領域を除く残余領域に対するインク量よりも小さくすることによって、接続領域のインク量を相対的に小さくすることができる。これにより、対象領域に付与されたインクが非対象領域に流れ込むことを低減できる。
第4態様のパターン形成装置によれば、非対象領域に近づくほどインク量を小さくすることによって、対象領域に付与されたインクが非対象領域に流れ込むことを低減できる。
第5態様のパターン形成装置によれば、接続領域に対するインク量をゼロにすることによって、対象領域に付与されたインクが非対象領域に流れ込むことを低減できる。
第6態様のパターン形成装置によれば、インク量を縞状に変化させることによって接続領域に対するインク量を相対的に小さくすることができる。
実施形態のパターン形成装置を示す斜視図である。 ヘッドユニットの下面(-Z側の面)を示す図である。 制御部のハードウェア構成を示す図である。 制御部において実現される機能構成を示す図である。 パターン形成装置の動作の流れを示す図である。 配線基板上の導体パターン(導体部)を示す図である。 図6に示す導体パターンに対して形成すべきレジスト膜を示す図である。 補正されたインク量を概念的に示す図である。 補正されたインク量を概念的に示す図である。 補正されたインク量を概念的に示す図である。 補正されたインク量を概念的に示す図である。 補正されたインク量を概念的に示す図である。 補正されたインク量を概念的に示す図である。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、この実施形態に記載されている構成要素はあくまでも例示であり、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。図面においては、理解容易のため、必要に応じて各部の寸法や数が誇張又は簡略化して図示されている場合がある。
また、図面において、説明の便宜上、互いに直交するX軸、Y軸、およびZ軸を示す矢印を付記している場合がある。ここでは、Z軸を鉛直方向と平行とし、X軸およびY軸を水平方向と平行としている。また、以下の説明では、各矢印の先端が向く方向を+(プラス)方向とし、その逆方向を-(マイナス)方向とする。
図1は、実施形態のパターン形成装置1を示す斜視図である。パターン形成装置1は、ソルダーレジストのインクにてプリント配線基板(以下、単に「配線基板」と称する。)9の表面9aにレジスト膜のパターンを形成する。パターン形成装置1はインクジェット方式にてパターンを形成する。配線基板9は、例えば、ガラスエポキシ樹脂で構成された板状の部材である。ただし、配線基板9は、可撓性を有するシート状の部材など、その他の形状でもよい。レジスト膜は、配線基板9上の導電パターンを保護する。導電パターンには、配線、ランドおよびその他のパターンが含まれる。レジスト膜は、後工程にてはんだペーストが塗布される領域や、レジスト膜が設けられるべきではない他の領域には形成されない。
パターン形成装置1は、装置本体11と、制御部12とを備えている。装置本体11は、配線基板9に対するレジスト膜のパターンの形成を実行する処理部である。制御部12は、装置本体11の動作を制御する。装置本体11は、移動機構2と、ヘッドユニット3と、タンク4と、UV照射部5とを備えている。
移動機構2は、Y方向移動機構2aと、X方向移動機構2bとを備えている。Y方向移動機構2aは、配線基板9の表面9aに平行なY方向に配線基板9を移動させる。X方向移動機構2bは、Y方向に垂直であり、かつ配線基板9の表面9aに平行なX方向にヘッドユニット3を移動させる。Y方向移動機構2aおよびX方向移動機構2bとしては様々な機構が利用可能である。例えば、Y方向移動機構2aおよびX方向移動機構2bとして、ボールねじ機構、または、リニアモータ機構が採用されてもよい。
Y方向移動機構2aは配線基板9を保持するステージ21を有する。ステージ21は、基板保持部の一例である。配線基板9は、ステージ21の上面に保持される。ステージ21の表面には、多数の孔が形成されており、孔は図示しない吸引装置に接続される。孔から空気の吸引が行われることにより、配線基板9がステージ21の上面に吸着される。なお、ステージ21の表面が、孔から水平方向に伸びる溝を有しており、当該溝によって、配線基板9を吸着する面積を広げてもよい。また、ステージ21の表面を多孔質部材とし、多孔質部材を介して配線基板9が吸着されてもよい。また、ステージ21は、配線基板9を保持する機械的な機構を備えてもよい。
ヘッドユニット3は、移動途上の配線基板9に向けてソルダーレジストのインクの微小液滴を吐出する。ヘッドユニット3は、吐出部の一例である。以下、ソルダーレジストのインクを、単に「インク」と称する。また、インクの微小液滴を、単に「インク滴」と称する。タンク4は、ヘッドユニット3に供給されるインクを貯留する。制御部12は、移動機構2およびヘッドユニット3を制御する。インクは、タンク4からチューブ41を介してヘッドユニット3に供給される。ヘッドユニット3は、支持フレーム110の+Y側面に取り付けられている。支持フレーム110は、移動機構2のステージ21の上方をX方向に横断する逆U字状である。図1に示すように、タンク4は、支持フレーム110の上面に配置されてもよい。
パターン形成装置1では、ヘッドユニット3はステージ21に対して相対的に移動するのであれば、移動機構2として様々な構造が採用可能である。例えば、ステージ21が固定され、ヘッドユニット3がX方向およびY方向に移動してもよい。また、ヘッドユニット3がY方向に移動し、ステージ21がX方向に移動してもよい。
図2は、ヘッドユニット3の下面(-Z側の面)を示す図である。ヘッドユニット3は、4つの吐出ヘッド31を有している。各吐出ヘッド31は、X方向に関して等間隔に配列された多数のノズル33(吐出口)を有している。吐出ヘッド31は、インクジェット方式にて各ノズル33からインクの液滴を吐出する。インクは、配線基板9の表面9aに向かう(-Z)方向に吐出される。インクジェット方式としては様々な構造が利用可能であり、ピエゾを利用する構造やヒータを利用する構造が利用可能である。
複数のノズル33からインクの液滴を吐出しつつステージ21がY方向移動機構2aにより配線基板9に平行なY方向に移動することによって、Y方向に伸びる領域にインクが付与される。以下、配線基板9のY方向の移動を「主走査」ともいう。配線基板9の1回の主走査により、配線基板9上に複数のノズル33に対応する複数のインクの線が形成される。1回の主走査が完了すると、ヘッドユニット3はX方向移動機構2bにより配線基板9に平行なX方向に僅かに移動し、配線基板9はY方向移動機構2aにより(-Y)方向に移動する。これにより、2回目の主走査が行われる。2回目の主走査では、例えば、1回目の主走査にて形成されたインクの各線に隣接してインクの線が形成される。
UV照射部5は、紫外線を出射するUVランプを有する。UV照射部5は、ヘッドユニット3よりも+Y側に位置する。UV照射部5は、ヘッドユニット3に固定されている。X方向移動機構2bは、ヘッドユニット3とともにUV照射部5を、X方向に移動させる。UV照射部5は、配線基板9に紫外線を照射することによって、ヘッドユニット3が配線基板9に付与したインクを硬化させる。UV照射部5は、エネルギー線を照射する照射部の例である。
UV照射部5でインクを硬化させるため、主走査では、ヘッドユニット3に対してステージ21に保持された配線基板9をY方向に移動させる。これにより、1回の主走査において、ヘッドユニット3が配線基板9にインクを付与できるとともに、配線基板9に付与されたインクをUV照射部5の紫外線で硬化させることができる。なお、UV照射部5がヘッドユニット3に固定されていることは必須ではない。UV照射部5は、ヘッドユニット3から分離して設けられていてもよい。
主走査を所定回数繰り返すことにより、X方向の複数ヘッドの配列幅にほぼ等しい幅の領域にレジスト膜が形成される。なお、レジスト膜は必要な領域のみに形成されるため、正確には、レジスト膜のパターンが形成される。以下、4つの吐出ヘッド31のX方向の配列幅にほぼ等しい幅を「ユニット幅」と呼び、この幅でレジスト膜が形成される領域を「ユニット領域」と呼ぶ。1つのユニット領域にレジスト膜が形成されると、ヘッドユニット3はX方向移動機構2bによりX方向にユニット幅だけ移動し、上述の主走査を繰り返すことにより、前回のユニット領域に隣接するユニット領域にレジスト膜が形成される。ユニット領域でのレジスト膜の形成およびヘッドユニット3のX方向への移動が繰り返されることにより、配線基板9上の必要な領域全体にレジスト膜のパターンが形成される。なお、同じユニット領域に対して、複数回の主走査が行われてもよい。これにより、ユニット領域に付与されるインクの量を増大できる。
図3は、制御部12のハードウェア構成を示す図である。制御部12は、各種演算処理を行うCPU51と、基本プログラムを記憶するROM52と、各種情報を記憶するRAM53とを備える。また、制御部12は、情報記憶を行う固定ディスク54と、画像等の各種情報の表示を行うディスプレイ55と、操作者からの入力を受け付ける入力部56と、コンピュータ読み取り可能な記録媒体8から情報の読み取りを行う読取装置57と、装置本体11との間で信号を送受信する通信部58とを備える。入力部56は、キーボード56aおよびマウス56bを含む。記録媒体8は、例えば、光ディスク、磁気ディスク、光磁気ディスク、またはメモリカードである。
制御部12では、事前に読取装置57を介して記録媒体8からプログラムCPが読み出されて固定ディスク54に記憶されている。プログラムCPはネットワークを介して固定ディスク54に記憶されてもよい。CPU51は、プログラムCPに従ってRAM53や固定ディスク54を利用しつつ演算処理を実行する。CPU51は、制御部12において演算部として機能する。なお、制御部12は、CPU51以外の演算部として機能する他のプロセッサ(GPUなど)を備えてもよい。また、制御部12は、複数台のコンピュータによって構成されていてもよい。
図4は、制御部12において実現される機能構成を示す図である。この機能構成は、吐出データ生成部61と記憶部62とを含む。吐出データ生成部61は、CPU51がプログラムCPを実行することによって実現される機能である。記憶部62は、RAM53または固定ディスク54などに対応する。吐出データ生成部61は、接続領域特定部611と、補正部613と、変換部615とを含む。吐出データ生成部61の機能のうち一部または全部は、専用の電気回路により実現されてもよい。
図5は、パターン形成装置1の動作の流れを示す図である。図5に示すステップS11~S14は、制御部12による演算処理であり、ステップS15は、制御部12の制御による装置本体11の動作である。
記憶部62には、予め、通信部58や読取装置57等を介して入力される導体パターンデータ71と、レジストパターンデータ73とが記憶されて準備される。(ステップS11)。導体パターンデータ71は、配線基板9の表面に形成されている導体パターン91を示す。導体パターンデータ71は、設計上のデータであってもよいし、カメラで撮影することによって得られた画像データであってもよい。レジストパターンデータ73は、配線基板9に形成すべき設計上のレジスト膜のパターンを示す。レジストパターンデータ73は、ラスタデータであってもよいし、ベクタ形式のデータであってもよい。
図6は、配線基板9上の導体パターン91(導体部)を示す図である。図7は、図6に示す導体パターン91に対して形成すべきレジスト膜93を示す図である。図6および図7では、導体パターン91に斜め45°右上がりのハッチングを施している。また、図7においては、レジスト膜93をグレーで示している。
導体パターン91は、典型的には、基材90上に形成された薄い銅のパターンである。基材90は、例えば、カラスエポキシ樹脂により形成される。導体パターン91は、配線部911と、配線部911に接続されたパッド部913とを有している。配線部911は、基材90上に配索された電線である。導体パターン91のうち、配線部911は、その保護のためにレジスト膜93が形成される領域である。すなわち、配線部911は、ソルダーレジストのインクを付与すべき対象領域81である。
パッド部913は、例えば外部機器と電気的に接続するための電気的接点である。このため、パッド部913は、レジスト膜93が形成されない領域である。すなわち、パッド部913は、ソルダーレジストのインクを付与すべきでない非対象領域83である。
図6に示す導体パターン91では、第1方向D1に沿って直線状に延びる配線部911が、略長方形状のパッド部913に接続している。このため、配線部911に対応する対象領域81は、パッド部913に対応する非対象領域83に対して第1方向D1に隣接するように配置されている。また、第1方向D1と垂直な第2方向D2において、配線部911の幅は、パッド部913の幅よりも小さい。このため、第2方向D2において、対象領域81の幅は、非対象領域83の幅よりも小さい。また、第1方向D1において、配線部911の寸法は、パッド部913の寸法よりも大きい。このため、第1方向D1において、対象領域81の寸法は、非対象領域83の寸法よりも大きい。
図6に示すように、配線基板9は、基材90の表面9aのうち、導体パターン91が配置されていない非導体領域85を有する。非導体領域85は、レジスト膜を形成すべき領域である。すなわち、非導体領域85は、インクを付与すべき領域である。
導体パターン91のパッド部913(非対象領域83)にインクを付与せず、導体パターン91の配線部911(対象領域81)、および、非導体領域85にインクを付与した場合、理想的には、図7に示すように、パッド部913を除く領域にレジスト膜93が形成される。しかしながら、導体パターン91の金属表面に対して、インク滴がぬれやすい場合、対象領域81(配線部911)に正確にインクを付与したとしても、当該インクが非対象領域83(パッド部913)に流れ込むおそれがある。そうすると、図7に示す理想的なレジスト膜93を形成することが困難となる。そこで、パターン形成装置1では、このような非対象領域83へのインクの流れ込みを低減するため、対象領域81と非対象領域83との境界部分に対するインク量を小さくする。以下、この内容について具体的に説明する。
図4示すように、接続領域特定部611は、導体パターンデータ71において、接続領域811を特定する処理を行う(図5:ステップS12)。図6に示すように、接続領域811は、対象領域81の一部であって、非対象領域83と接する領域である。接続領域811は、対象領域81と非対象領域83との間の境界位置BPから、非対象領域83から所定距離だけ離れた位置までの領域である。
図4に示すように、特定された接続領域811を示す接続領域特定データは、補正部613に入力される。また、図4に示すように、補正部613には、レジストパターンデータ73も入力される。レジストパターンデータ73は、配線基板9に対して形成すべきレジスト膜93のパターンを示すデータである。レジストパターンデータ73が画像データである場合、レジストパターンデータ73の各画素には、インクを付与することを示す値(「1」)またはインクを付与しないことを示す値(「0」)があらかじめ設定されている。
補正部613は、レジストパターンデータ73の各画素の付与値を、レジスト膜93の設計上の厚さに対応する単位面積当たりのインクの量に変換する。以下、単位面積当たりのインク量を、単に「インク量」と称する。補正部613は、インクを付与しない画素に対しては、インク量をゼロに設定する。なお、「単位面積当たりのインク量」とは、例えば印刷対象(配線基板9)上で1画素に相当する領域の面積を単位面積として、当該単位面積内に吐出されるインク量とみなしてもよい。また例えば「単位面積当たりのインク量」は、所定の大きさ(例えば1cm四方)の領域の面積を単位面積とし、1画素に対して付与されるインク量に、1cm四方の範囲に含まれる画素数を掛け合わせて計算される値とみなしてもよい。
また、補正部613は、接続領域特定データに基づいて、導体パターン91の接続領域811に対するインク量が、接続領域811に隣接する領域に対するインク量よりも小さくなるように、レジストパターンデータ73を補正する(図5:ステップS13)。ステップS13の補正処理について、図8~図13を参照しつつ説明する。
図8~図13は、補正されたインク量を概念的に示す図である。なお、図8~図13では、各位置に付与されるインク量の大きさを、色の濃淡で示している。
図8に示す例では、接続領域811を含む対象領域81(配線部911)に対するインク量が、非導体領域85に対するインク量よりも小さくなるように補正されている。この場合、接続領域811に対するインク量が、非導体領域85に対するインク量よりも小さくなる。これにより、対象領域81に付与されたインクが非対象領域83へ流れ込むことを低減できる。
図9に示す例では、接続領域811に対するインク量が、対象領域81のうち接続領域811を除く残余領域に対するインク量よりも小さくなるように補正されている。このように、接続領域811に対するインク量を小さくすることによって、接続領域811から非対象領域83へインクが流れ込むことを低減できる。なお、接続領域811に対するインク量は、非導体領域85に対するインク量よりも小さくしてもよい。
図10に示す例では、接続領域811に対するインク量が、非対象領域83(パッド部913)に近づくほど段階的に小さく補正されている。こうすることにより、非対象領域83にインクが流れ込むことを抑制できる。
図11に示す例では、接続領域811のうち、非対象領域83側の部分に対するインク量がゼロに補正されている。こうすることによって、インクが付与される領域と、インクが付与されない領域との境界を、非対象領域83から遠ざけることができる。したがって、非対象領域83にインクが流れ込むことを低減できる。
図12に示す例は、接続領域811に対するインク量が、第1方向D1において縞状に変化するように補正されている。また、図13に示す例では、接続領域811に対するインク量が、第2方向D2において縞状に変化するように補正されている。なお、インク量を縞状に変化させる場合、インクを付与する領域と、インクを付与しない領域(インク量ゼロの領域)とが交互に設定されてもよい。このように、インク量を縞状に変化させることによって、接続領域811に対するインク量が、対象領域81のうち接続領域811を除く残余領域に対するインク量よりも小さくすることができる。したがって、非対象領域83へインクが流れ込むことを低減できる。すなわち、図12や図13の場合、画素ごとに見ると接続領域811においても単位面積当たりのインク量が残余領域と同等となる画素も存在するが、接続領域811を構成する画素全体の平均を取ると、単位面積当たりのインク量が、残余領域に対するインク量よりも小さくなるように各画素の付与値が補正することでも、非対象領域83へインクが流れ込むことを低減できる。
なお、図8~図13に説明した補正の態様を組み合わせることも可能である。例えば、図13に示すようにインク量を第2方向D2において縞状に変化させる際に、図10に示す補正のように、非対象領域83に近づくほどインク量を段階的に小さくしてもよい。また、図12に示すようにインク量を第1方向D1において縞状に変化させる場合、図10に示す補正のように、非対象領域83に近づくほどインク量の振幅を徐々に小さくしてもよい。
図4に示すように、補正部613によって補正されたレジストパターンデータ73は、変換部615に入力される。変換部615は、補正されたレジストパターンデータ73を、ヘッドユニット3の各ノズル33(吐出部)が各位置にて吐出するインク量を示す吐出データ75に変換する(図5:ステップS14)。吐出データ75は、ヘッドユニット3から配線基板9上の各位置に向けて吐出される単位面積当たりのインクの量を示す。吐出データ75は、例えば、配線基板9上に所定ピッチ(例えば、10μmピッチ)で格子状に設定された各位置に付与されるインクの液滴のサイズを示すデータとして生成される。吐出データ75は、記憶部62に保存される。
吐出データ生成部61は、導体パターンデータ71およびレジストパターンデータ73に基づいて吐出データ75を生成する。補正されたレジストパターンデータ73と吐出データ75とは、情報の形式が異なるだけであり、実質的にいずれも単位面積当たりのインクの吐出量を示す。
制御部12は、吐出データ75にしたがって、ヘッドユニット3および移動機構2を制御する。具体的には、インクの液滴をヘッドユニット3から配線基板9に向けて吐出する工程と、配線基板9に平行な方向に配線基板9に対してヘッドユニット3を相対的に移動する工程とが並行して行われる。これにより、配線基板9上にインクが付与され、レジスト膜93のパターンが形成される(図5:ステップS15)。
以上のように、パターン形成装置1によれば、非対象領域83に接する接続領域811に対するインク量が、接続領域811に隣接する領域に対するインク量よりも相対的に小さく補正される。これにより、接続領域811に対するインク量を相対的に小さくすることができる。したがって、対象領域81に付与されたインクが、インクを付与すべきでない非対象領域83へ流れ込むことを低減できる。また、この場合、非対象領域83への流れ込みを抑制するために、接続領域811を事前に硬化させなくてもよい。このため、配線基板9の処理効率が低下することを抑制できる。
この発明は詳細に説明されたが、上記の説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせたり、省略したりすることができる。
1 パターン形成装置
2 移動機構
3 ヘッドユニット(吐出部)
9 配線基板
12 制御部
21 ステージ
61 吐出データ生成部
62 記憶部
75 吐出データ
81 対象領域
83 非対象領域
85 非導体領域
91 導体パターン(導体部)
811 接続領域

Claims (9)

  1. パターン形成装置であって、
    表面に導体部を有する配線基板を保持する保持部と、
    前記配線基板に対して、ソルダーレジストのインクを吐出する吐出部と、
    前記保持部に対して、前記配線基板と平行な方向に前記吐出部を相対的に移動させる移動機構と、
    前記移動機構および前記吐出部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記導体部における前記インクを付与すべき対象領域であって、前記導体部における前記インクを付与すべきでない非対象領域と接する接続領域に対して吐出される単位面積当たりのインク量が前記接続領域に隣接する領域に対して吐出される前記インク量よりも小さくなるように前記吐出部を制御する、パターン形成装置。
  2. 請求項1に記載のパターン形成装置であって、
    前記制御部は、前記対象領域に対する前記インク量を、前記導体部が配置されていない非導体領域に対する前記インク量よりも小さくする、パターン形成装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のパターン形成装置であって、
    前記制御部は、前記接続領域に対する前記インク量を、前記対象領域のうち前記接続領域を除く残余領域に対する前記インク量よりも小さくする、パターン形成装置。
  4. 請求項3に記載のパターン形成装置であって、
    前記制御部は、前記非対象領域に近づくほど前記接続領域に対する前記インク量を小さくする、パターン形成装置。
  5. 請求項3または請求項4に記載のパターン形成装置であって、
    前記制御部は、前記接続領域のうち、前記非対象領域に接する領域に対する前記インク量をゼロとする、パターン形成装置。
  6. 請求項3から請求項5のいずれか1項に記載のパターン形成装置であって、
    前記制御部は、前記接続領域に対する前記インク量を縞状に変化させる、パターン形成装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のパターン形成装置であって、
    前記対象領域が、前記非対象領域に対して、第1方向に隣接して配置されており、
    第1方向に直交する第2方向において、前記対象領域の幅が前記非対象領域の幅よりも小さい、パターン形成装置。
  8. パターン形成方法であって、
    (a) 表面に導体部を有する配線基板を保持する工程と、
    (b) 前記配線基板と前記吐出部とを、前記配線基板と平行な方向に相対的に移動させつつ、前記吐出部から前記インクを吐出する工程と、
    を含み、
    前記工程(b)は、前記導体部におけるインクを付与すべき対象領域であって、前記導体部における前記インクを付与すべきでない非対象領域と接する接続領域に対して吐出される単位面積当たりのインク量が、前記接続領域に隣接する領域に対して吐出される前記インク量よりも小さくなるように、前記吐出部から前記インクを吐出する工程を含む、パターン形成方法。
  9. 導体部を有する配線基板に対して吐出部が付与するインク量を制御するための吐出データを生成する吐出データ生成方法であって、
    A) 導体部におけるインクを付与すべき対象領域であって、前記導体部における前記インクを付与すべきでない非対象領域と接する接続領域を特定する工程と、
    B) 前記接続領域に対する前記インク量が、前記接続領域に隣接する領域に対する前記インク量よりも小さく設定された吐出データを生成する工程と、
    を備える、吐出データ生成方法。
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