JP2023043902A - 作業機械 - Google Patents

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真 中野
Tadashi Nakano
直樹 除村
Naoki Nokimura
恭男 中川
Yasuo Nakagawa
智之 齋藤
Tomoyuki Saito
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Abstract

Figure 2023043902000001
【課題】建屋の内部の視認性を高めると共に、安定した姿勢でメンテナンス作業を行うことができる作業機械を提供する。
【解決手段】作業機械は、車体(3)と、車体(3)を動作させるための構成部品を収容する内部空間を有する建屋(8)と、内部空間の上面を開放する開放位置、及び内部空間の上面を閉塞する閉塞位置に移動可能に、建屋(8)に支持された開閉カバー(19)と、閉塞位置にある開閉カバー(19)によって覆われる内部空間内、または閉塞位置にある開閉カバー(19)に隣接する建屋(8)の上面に配置される第1ステップ(24)と、閉塞位置にある開閉カバー(19)によって覆われる内部空間内で且つ第1ステップ(24)より低い位置に配置される第2ステップ(25)とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、メンテナンスの際の足場となるステップを備えた作業機械に関する。
従来より、車体と、車体を動作させるための構成部品(例えば、エンジン)を収容する建屋と、建屋の上面を開閉する開閉カバーとを備える作業機械が知られている。このような作業機械では、建屋に収容された構成部品を定期的にメンテナンスする必要がある。
そこで、特許文献1に記載の作業機械では、建屋に収容された構成部品をメンテナンスする際の足場となるステップを備える。より詳細には、特許文献1のステップは、エンジンの上方で、且つカバーを開いたときに露出される位置に配置されている。
特開2000-257115号公報
オペレータが安定した姿勢でメンテナンス作業を行うためには、足場となるステップの面積が大きいのが望ましい。しかしながら、特許文献1において、ステップの面積を大きくすると、建屋の内部の視認性が低下するという課題がある。
本発明は、上記した実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、建屋の内部の視認性を高めると共に、安定した姿勢でメンテナンス作業を行うことができる作業機械を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、車体と、前記車体を動作させるための構成部品を収容する内部空間を有する建屋と、前記内部空間の上面を開放する開放位置、及び前記内部空間の上面を閉塞する閉塞位置に移動可能に、前記建屋に支持された開閉カバーとを備える作業機械において、前記閉塞位置にある前記開閉カバーによって覆われる前記内部空間内、または前記閉塞位置にある前記開閉カバーに隣接する前記建屋の上面に配置される第1ステップと、前記閉塞位置にある前記開閉カバーによって覆われる前記内部空間内で且つ前記第1ステップより低い位置に配置される第2ステップとを備えることを特徴とする。
本発明によれば、建屋の内部の視認性を高めると共に、安定した姿勢でメンテナンス作業を行うことができる作業機械を得ることができる。なお、上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明に係る作業機械の代表例である油圧ショベルの側面図である。 上面パネルを取り外した上部旋回体の平面図である。 開閉カバーを閉じた状態のエンジン建屋の斜視図である。 第1開閉カバーを開いた状態のエンジン建屋の斜視図である。 図4の要部拡大図である。 保持機構によって開放位置に保持された第1開閉カバーを示す図である。 開閉カバーを閉じた状態のエンジン建屋の斜視図の他の例である。
本発明に係る作業機械の実施形態について、図面を用いて説明する。図1は、本発明に係る作業機械の代表例である油圧ショベル1の側面図である。なお、本明細書中の前後左右は、特に断らない限り、油圧ショベル1に搭乗して操作するオペレータの視点を基準としている。
油圧ショベル1は、下部走行体2と、下部走行体2に支持された上部旋回体3とを備える。下部走行体2及び上部旋回体3は、車体の一例である。下部走行体2は、左右一対のクローラを備える。そして、走行モータ(図示省略)の回転が伝達されて左右一対のクローラが回転すると、油圧ショベル1が走行する。但し、下部走行体2は、クローラに代えて、装輪式であってもよい。
上部旋回体3は、下部走行体2に旋回可能に支持されている。上部旋回体3は、旋回モータ(図示省略)の駆動力が伝達されて、下部走行体2に対して旋回する。上部旋回体3は、ベースとなる旋回フレーム5と、旋回フレーム5の前端中央に上下方向に回動可能に取り付けられたフロント作業機4と、旋回フレーム5の前方左側に配置されたキャブ(運転席)7と、旋回フレーム5の後端に配置されたカウンタウェイト6と、キャブ7及びカウンタウェイト6の間で旋回フレーム5に支持されたエンジン建屋8(建屋)とを主に備える。
フロント作業機4は、上部旋回体3に起伏可能に支持されたブーム4aと、ブーム4aの先端に揺動可能に支持されたアーム4bと、アーム4bの先端に揺動可能に支持されたバケット4cと、ブーム4a、アーム4b、及びバケット4cを駆動させる油圧シリンダ4d、4e、4fとを含む。カウンタウェイト6は、フロント作業機4との重量バランスを取るためのもので、上面視円弧形状を成す重量物である。
キャブ7には、油圧ショベル1を操作するオペレータが搭乗する内部空間が形成されている。キャブ7の内部には、オペレータが着席するシート(図示省略)と、シートに着席したオペレータが操作する操作装置(ステアリング、ペダル、レバー、スイッチなど)が配置されている。そして、キャブ7に搭乗したオペレータが操作装置を操作することによって、下部走行体2が走行し、上部旋回体3が旋回し、フロント作業機4が動作する。
エンジン建屋8は、フロント作業機4及びキャブ7より後方で、カウンタウェイト6より前方において、旋回フレーム5に支持されている。エンジン建屋8は、上面パネル8T、左右一対の側面パネル8L、8R、及び背面パネル8Bで囲まれた内部空間を有する。より詳細には、上面パネル8Tは内部空間の上面を画定し、側面パネル8Lは内部空間の左面を画定し、側面パネル8Rは内部空間の右面を画定し、背面パネル8Bが内部空間の背面を画定する。
図2は、上面パネル8Tを取り外した上部旋回体3の平面図である。エンジン建屋8の内部空間には、油圧ショベル1を動作させるための構成部品(エンジン9、後処理装置10、熱交換器11、冷却ファン12、冷却水タンク13、油圧ポンプ14等)が収容される。また、旋回フレーム5は、エンジン建屋8の外側において、作動油タンク15及び燃料タンク16を支持している。
エンジン9は、熱交換器11及び冷却ファン12より右方で、後処理装置10及び油圧ポンプ14より左方で、冷却水タンク13より下方に配置されている。エンジン9は、油圧ショベル1(より詳細には、冷却ファン12、油圧ポンプ14)を動作させるための駆動力を発生させる。
後処理装置10は、エンジン9より右方に配置されている。後処理装置10は、エンジン9から排出された排気ガスを浄化して排出する。後処理装置10は、例えば、排気ガスからNox、NO、CO、HCなどを除去する。
熱交換器11は、冷却ファン12より左方に配置されている。熱交換器11は、エンジン9を冷却した冷却水を、冷却ファン12によって生起された冷却風と熱交換させ、再びエンジン9に供給するラジエータを含む。また、熱交換器11は、過給機(ターボチャージャ)で圧縮された空気を冷却するインタークーラ、作動油タンク15に貯留された作動油を冷却する作動油クーラ等を含んでもよい。
冷却ファン12は、熱交換器11より右方で、エンジン9より左方で、冷却水タンク13より下方に配置されている。冷却ファン12は、エンジン9の駆動力によって回転することによって、エンジン建屋8内に冷却風を生起させる。
冷却水タンク13は、冷却ファン12より右方で、エンジン9より上方に配置されている。冷却水タンク13は、エンジン9及び熱交換器11の間で循環する冷却水の一部を貯留する。また、冷却水タンク13の上面には、冷却水を補充するための開口を閉塞するキャップが取り付けられている。
油圧ポンプ14は、後処理装置10より右方に配置されている。油圧ポンプ14は、エンジン9の駆動力が伝達されることによって、作動油タンク15に貯留された作動油を油圧アクチュエータ(走行モータ、旋回モータ、油圧シリンダ4d、4e、4f)に供給する。これにより、下部走行体2が走行し、上部旋回体3が旋回し、フロント作業機4が動作する。
作動油タンク15は、フロント作業機4より右方で、エンジン建屋8より前方で、燃料タンク16より後方に配置されている。作動油タンク15には、油圧アクチュエータに供給される作動油が貯留される。燃料タンク16は、フロント作業機4より右方で、作動油タンク15より前方に配置されている。燃料タンク16には、エンジン9に供給される燃料が貯留される。
エンジン建屋8の内部には、左方から右方に向かって、熱交換器11、冷却ファン12、エンジン9、後処理装置10、及び油圧ポンプ14がこの順に配列されている。また、冷却水タンク13は、エンジン9及び冷却ファン12より上方に配置されている。すなわち、エンジン建屋8の内部には、油圧ショベル1を駆動するための構成部品が三次元的に配置されている。そして、これらの構成部品には、メンテナンス(例えば、冷却水タンク13への冷却水の補充)が必要である。
図3は、第1開閉カバー19及び第2開閉カバー20を閉じた状態のエンジン建屋8の斜視図である。図4は、第1開閉カバー19を開いた状態のエンジン建屋8の斜視図である。図5は、図4の要部拡大図である。
図3~図5に示すように、上面パネル8Tには、第1開口17及び第2開口18が形成されている。第1開口17は、エンジン9及び冷却水タンク13に対面する位置において、上面パネル8Tを厚み方向に貫通している。第2開口18は、後処理装置10に対面する位置において、上面パネル8Tを厚み方向に貫通している。
油圧ショベル1は、第1開口17を閉塞する第1開閉カバー19を備える。第1開閉カバー19は、閉塞位置(図3)及び開放位置(図4)の間を回動可能に、上面パネル8Tに支持され、第1開口17を閉じる(閉塞する)。より詳細には、第1開閉カバー19は、その後端を通って左右方向に延びる回動軸線回りに回動する。
図3に示す閉塞位置は、第1開口17(すなわち、エンジン建屋8の内部空間の上面)を閉塞する位置である。すなわち、第1開閉カバー19が閉塞位置のとき、オペレータは第1開口17を通じてエンジン建屋8の内部空間(より詳細には、エンジン9、冷却水タンク13)にアクセスすることができない。また、閉塞位置にある第1開閉カバー19は、概ね水平方向に延設されている。
図4に示す開放位置は、第1開口17(すなわち、エンジン建屋8の内部空間の上面)を開放する位置である。すなわち、第1開閉カバー19が開放位置のとき、オペレータは第1開口17を通じてエンジン建屋8の内部空間(より詳細には、エンジン9、冷却水タンク13)にアクセスすることができる。また、開放位置にある第1開閉カバー19は、第1開口17の後端から上方に立設されている。
油圧ショベル1は、第2開口18を閉塞する第2開閉カバー20を備える。第2開閉カバー20の具体的な構造は第1開閉カバー19と共通するので、再度の説明は省略する。そして、オペレータは、第2開閉カバー20を開放位置に移動させることによって、第2開口18を通じてエンジン建屋8の内部空間(より詳細には、後処理装置10)にアクセスすることができる。
また、図3及び図4に示すように、上部旋回体3の上面には、複数の外部ステップ21、22、23が設けられている。外部ステップ21~23は、第1開閉カバー19及び第2開閉カバー20にアクセスするオペレータの足場となる部分である。外部ステップ21は、第1開閉カバー19の前方に配置されている。外部ステップ22、23は、第2開閉カバー20の前方に配置されている。そして、オペレータは、上部旋回体3の左前端側から外部ステップ21~23を通じて第1開閉カバー19及び第2開閉カバー20にアクセスする。
また、図3に示すように、第1開閉カバー19の外面(閉塞位置のときに上方を向く面)には、銘板19aが取り付けられている。銘板19aは、外部ステップ21上のオペレータが見やすい位置(本実施形態では、第1開閉カバー19の右前隅)に配置される。銘板19aには、例えば、“踏むな”、“乗るな”など、オペレータが第1開閉カバー19をステップとして利用することを禁止する文言または図柄が描かれている。さらに、第1開閉カバー19の前後方向の長さWは、予め定められたオペレータの歩幅より長い。オペレータの歩幅は、例えば、ISO2867で規定されている。
このように、外部ステップ21上のオペレータが第1開閉カバー19を通って(または、跨いで)後方に移動することは想定されていない。そのため、第1開閉カバー19より後方には、転落防止柵を設ける必要がない。第1開閉カバー19より左方、第2開閉カバー20より後方及び右方についても同様である。
図4及び図5に示すように、エンジン建屋8の内部空間には、第1内部ステップ24(第1ステップ)と、第2内部ステップ25(第2ステップ)とが設けられている。第1内部ステップ24及び第2内部ステップ25は、第1開口17を通じてエンジン建屋8の内部空間(より詳細には、エンジン9、冷却水タンク13)にアクセスする際の足場となる部分である。
第1内部ステップ24及び第2内部ステップ25は、エンジン建屋8を上方から平面視したときに、第1開口17の範囲内に配置されている。すなわち、第1内部ステップ24及び第2内部ステップ25は、閉塞位置にある第1開閉カバー19によって覆われる。また、第1内部ステップ24及び第2内部ステップ25は、第1開閉カバー19が開放位置のときに、第1開口17を通じてエンジン建屋8の外部に露出される。また、第1内部ステップ24及び第2内部ステップ25は、エンジン9を上方から覆うように配置されている。
第1内部ステップ24は、第1開口17の右端において、前後方向に延設されている。また、第1内部ステップ24は、第1開口17の前後方向の全域に設けられている。さらに、第1内部ステップ24には、複数のスリット24aが形成されている。複数のスリット24aは、第1内部ステップ24を厚み方向に貫通している。また、複数のスリット24aは、左右方向に離間した位置において、各々が前後方向に延びている。
第2内部ステップ25は、冷却水タンク13より右方で、第1内部ステップ24より左方において、前後方向に延設されている。また、第2内部ステップ25は、第1開口17の前後方向の全域に設けられている。また、第2内部ステップ25には、複数のパンチ穴25aが形成されている。さらに、第2内部ステップ25は、第1内部ステップ24より下方に配置されている。
すなわち、第1内部ステップ24及び第2内部ステップ25は、水平方向(本実施形態では、左右方向)にずれた位置で、且つ上下方向に異なる位置に配置されている。換言すれば、第1内部ステップ24及び第2内部ステップ25は、エンジン建屋8の内部(より詳細には、第1開口17の範囲内)において、階段状に配置されている。
一例として、オペレータは、第1内部ステップ24上において、第2開口18を通じて後処理装置10をメンテナンスすることができる。他の例として、オペレータは、第2内部ステップ25上において、熱交換器11、冷却ファン12、及び冷却水タンク13をメンテナンスすることができる。さらに、オペレータは、第1内部ステップ24及び第2内部ステップ25の間の隙間を通じて、エンジン建屋8の奥に配置された構成部品(例えば、エンジン9、エンジンオイルのレベルゲージ等)を視認したり、エンジン建屋8の奥に配置された構成部品をメンテナンスすることができる。
図6は、保持機構26によって開放位置に保持された第1開閉カバー19を示す図である。図4及び図6に示すように、油圧ショベル1は、第1開閉カバー19を開放位置に保持する保持機構26を備える。保持機構26は、左右方向(油圧ショベル1の幅方向)において、第1開口17の中央を挟んで、第1内部ステップ24及び第2内部ステップ25と反対側に配置されている。保持機構26は、保持ロッド27と、第1開閉カバー19の内面に固定された第1ブラケット28と、第1開口17の内部においてエンジン建屋8に固定された第2ブラケット29とで構成される。
保持ロッド27は、第1開閉カバー19と、エンジン建屋8との間に掛け渡された棒状の部材である。保持ロッド27の一端は、第1ブラケット28によって回動可能に支持されている。保持ロッド27の他端は、第2ブラケット29によってスライド及び回動可能に支持されている。
図6に示すように、第1ブラケット28は、第1開閉カバー19の内面(閉塞位置のときに下方を向く面)に固定されている。第1ブラケット28は、例えば、基壁28aと、支持壁28bと、補強壁28cとで構成される。基壁28a、支持壁28b、及び補強壁28cは、互いに直交する壁面で且つ互いに接続されている。基壁28aは、第1開閉カバー19に固定される。支持壁28bは、保持ロッド27の一端を回動可能に支持する。補強壁28cは、支持壁28bを補強する。第2ブラケット29は、前後方向に延びる横穴29aと、横穴29aの後端から下方に延びる縦穴29bとを有する。但し、第1ブラケット28及び第2ブラケット29の具体的な形状は、これに限定されない。
オペレータによって第1開閉カバー19が閉塞位置から開放位置に回動される過程において、保持ロッド27の他端は、回動しながら横穴29aに沿って後方にスライドする。そして、第1開閉カバー19が開放位置に到達すると、保持ロッド27の他端は縦穴29bに沿って下方に移動する。
これにより、第1開閉カバー19が閉塞位置に戻ることが阻止されて、開放位置に保持される。開放位置にある第1開閉カバー19と水平方向とのなす角度は、例えば80°程度に維持される。すなわち、開放位置にある第1開閉カバー19は、第1内部ステップ24及び第2内部ステップ25上のオペレータが油圧ショベル1の後方への転落するのを防止する転落防止柵として機能する。
一方、オペレータによって保持ロッド27の他端が縦穴29bから引き上げられると、第1開閉カバー19が開放位置から閉塞位置に回動可能になる。そして、自重またはオペレータの手動によって第1開閉カバー19が開放位置から閉塞位置に回動される過程において、保持ロッド27の他端は、回動しながら横穴29aに沿って前方にスライドする。
上記の実施形態によれば、第1内部ステップ24及び第2内部ステップ25を、水平方向にずれた位置で且つ上下方向に異なる位置に配置した。これにより、第1内部ステップ24及び第2内部ステップ25の間に上下方向の隙間が形成される。オペレータは、この隙間を通じて、エンジン建屋8の奥に配置された構成部品を視認することができる。また、メンテナンスの対象に適した高さのステップ上で作業することができるので、安定した姿勢でメンテナンス作業を行うことができる。
また、上記の実施形態によれば、第1内部ステップ24及び第2内部ステップ25を第1開口17の内側に配置することによって、第1開口17の外側に配置する場合と比較して第1開口17の開口面積を大きくすることができる。これにより、第1開口17を通じたエンジン建屋8内のメンテナンス作業がしやすくなる。
さらに、上記の実施形態によれば、第1内部ステップ24及び第2内部ステップ25が第1開口17内で広範囲に配置されるので、様々なメンテナンス作業を安定して行うことができる。その結果、頻度の低いメンテナンス作業を行う場合でも、新たなステップを取り付ける必要がない。
また、上記の実施形態によれば、第1内部ステップ24にスリット24aを形成し、第2内部ステップ25にパンチ穴25aを形成したので、スリット24a及びパンチ穴25aを通じてエンジン建屋8の奥を視認することができる。さらに、第1内部ステップ24及び第2内部ステップ25を構成部品(本実施形態では、エンジン9)の上方に配置したので、万一、メンテナンスの際にモノを落下させたとしても、エンジン9が破損するリスクを低減することができる。
また、上記の実施形態によれば、保持機構26によって第1開閉カバー19を開放位置に保持することによって、第1開閉カバー19を転落防止柵として機能させることができる。これにより、油圧ショベル1の後方への転落を防止する独立した転落防止柵を省略することができる。その結果、油圧ショベル1の部品点数を削減することができる。
なお、上記の実施形態では、第1ステップ及び第2ステップの両方を第1開口17の内部に配置した例を説明した。しかしながら、第1ステップは、閉塞位置にある第1開閉カバー19に隣接する位置に配置されていてもよい。図7は、第1開閉カバー19及び第2開閉カバー20を閉じた状態のエンジン建屋8の斜視図の他の例である。
「閉塞位置にある第1開閉カバー19に隣接する位置」とは、閉塞位置にある第1開閉カバー19の外側で且つ第1ステップ及び第2ステップが階段状のステップとして機能し得る程度に第1開閉カバー19(換言すれば、第2ステップ)に近い位置を指す。例えば、図7に示す外部ステップ21、22、23、30は、第1ステップの一例である。すなわち、第1ステップは、閉塞位置にある第1開閉カバー19によって覆われる位置、または閉塞位置にある第1開閉カバー19に隣接するエンジン建屋8の上面に配置されていればよい。
また、上述した実施形態では、作業機械として、クローラ式の下部走行体2を備えた油圧ショベル1を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えばホイール式の下部走行体を備えた油圧ショベルに適用してもよい。それ以外にも、ホイールローダ、ダンプトラック、油圧クレーン等の他の作業機械にも広く適用することができる。
上述した実施形態は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をそれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。当業者は、本発明の要旨を逸脱することなしに、他の様々な態様で本発明を実施することができる。
1 油圧ショベル(作業機械)
2 下部走行体(車体)
3 上部旋回体(車体)
4 フロント作業機
4a ブーム
4b アーム
4c バケット
4d,4e,4f 油圧シリンダ
5 旋回フレーム
6 カウンタウェイト
7 キャブ
8 エンジン建屋(建屋)
8B 背面パネル
8L,8R 側面パネル
8T 上面パネル
9 エンジン
10 後処理装置
11 熱交換器
12 冷却ファン
13 冷却水タンク
14 油圧ポンプ
15 作動油タンク
16 燃料タンク
17 第1開口
18 第2開口
19 第1開閉カバー(開閉カバー)
19a 銘板
20 第2開閉カバー(開閉カバー)
21,22,23,30 外部ステップ
24 第1内部ステップ(第1ステップ)
24a スリット
25 第2内部ステップ(第2ステップ)
25a パンチ穴
26 保持機構
27 保持ロッド
28 第1ブラケット
28a 基壁
28b 支持壁
28c 補強壁
29 第2ブラケット
29a 横穴
29b 縦穴

Claims (4)

  1. 車体と、
    前記車体を動作させるための構成部品を収容する内部空間を有する建屋と、
    前記内部空間の上面を開放する開放位置、及び前記内部空間の上面を閉塞する閉塞位置に移動可能に、前記建屋に支持された開閉カバーとを備える作業機械において、
    前記閉塞位置にある前記開閉カバーによって覆われる前記内部空間内、または前記閉塞位置にある前記開閉カバーに隣接する前記建屋の上面に配置される第1ステップと、
    前記閉塞位置にある前記開閉カバーによって覆われる前記内部空間内で且つ前記第1ステップより低い位置に配置される第2ステップとを備えることを特徴とする作業機械。
  2. 請求項1に記載の作業機械において、
    前記第1ステップには、スリットが形成されていることを特徴とする作業機械。
  3. 請求項1に記載の作業機械において、
    前記第1ステップ及び前記第2ステップの間には、上下方向の隙間が形成されていることを特徴とする作業機械。
  4. 請求項1に記載の作業機械において、
    前記第1ステップ及び前記第2ステップは、前記構成部品の上方に配置されていることを特徴とする作業機械。
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