JP2023041564A - インバータ制御装置、電動パワーステアリングシステム、電動車両システム - Google Patents
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Abstract
【課題】PWMパルス数が少なくなるようなモータの動作状態において発生するインバータ出力電流の直流成分や低次高調波成分を低減する。【解決手段】インバータ制御装置200は、インバータ100を制御するためのPWMパルス信号Prを所定の制御周期ごとに生成するPWMパルス生成部250を備える。PWMパルス生成部250は、制御周期と非同期のPWMパルス信号を生成しながら、インバータ100の出力電圧の基本波の1周期中に少なくとも3つ以上のパルスが存在し、かつ、基本波が0を跨いで変化するゼロクロス点においてPWMパルス信号Prのオン/オフ状態が切り替わるというパルス生成条件を満たすように、PWMパルス信号Prを生成する。【選択図】図1
Description
本発明は、インバータ制御装置と、これを用いた電動パワーステアリングシステムおよび電動車両システムとに関する。
PWM(パルス幅変調)制御によりインバータの駆動を制御してモータを回転駆動させるインバータ制御装置が広く利用されている。こうしたインバータ制御装置において、モータの高回転化のため、インバータの出力電圧指令がインバータの最大出力レベル(正弦波)を上回る過変調モード(過変調領域)で動作させるとともに、さらに出力電圧を大きくするため、PWMパルス列が繋がって1つのパルスになる1パルスモード(1パルス領域)で動作させる技術が知られている。
インバータ制御装置を過変調領域から1パルス領域まで動作させると、インバータの出力において電圧誤差が発生し、インバータの出力電流に含まれる直流成分やリプル成分が増大するため、モータの出力トルク変動や騒音・振動が発生する。そのため、過変調領域から1パルス領域に移行する領域の電圧誤差を抑制し、電流の直流成分やリプル成分を低減する技術が求められている。
過変調領域の電流リプルの低減に関して、特許文献1の技術が知られている。特許文献1には、過変調領域において台形波を用いた台形波変調を行う際に、台形波の底辺から上辺に変化する変調波の反転領域における複数のPWMパルスのオンパルスとオフパルスの面積をそれぞれ積分した値が等しくなるように、PWMパルスを生成するインバータ装置が記載されている。
特許文献1の技術では、PWMパルス数が少なくなるようなモータの動作状態において、変調波の正負(180度)周期で繰り返すパルス列の周期性を適切に制御することができない。そのため、インバータの出力電圧に誤差が発生し、インバータの出力電流において直流成分や低次高調波成分が増大してしまう可能性がある。
本発明によるインバータ制御装置は、インバータを制御するためのPWMパルス信号を所定の制御周期ごとに生成するPWMパルス生成部を備え、前記PWMパルス生成部は、前記制御周期と非同期のPWMパルス信号を生成しながら、前記インバータの出力電圧の基本波の1周期中に少なくとも3つ以上のパルスが存在し、かつ、前記基本波が0を跨いで変化するゼロクロス点において前記PWMパルス信号のオン/オフ状態が切り替わるというパルス生成条件を満たすように、前記PWMパルス信号を生成する。
本発明による電動パワーステアリングシステムは、インバータ制御装置と、前記インバータ制御装置により制御される前記インバータと、前記インバータにより駆動される交流モータと、を備え、前記交流モータを用いて車両のステアリングを制御する。
本発明による電動車両システムは、インバータ制御装置と、前記インバータ制御装置により制御される前記インバータと、前記インバータにより駆動される交流モータと、を備え、前記交流モータの駆動力を用いて走行する。
本発明による電動パワーステアリングシステムは、インバータ制御装置と、前記インバータ制御装置により制御される前記インバータと、前記インバータにより駆動される交流モータと、を備え、前記交流モータを用いて車両のステアリングを制御する。
本発明による電動車両システムは、インバータ制御装置と、前記インバータ制御装置により制御される前記インバータと、前記インバータにより駆動される交流モータと、を備え、前記交流モータの駆動力を用いて走行する。
本発明によれば、PWMパルス数が少なくなるようなモータの動作状態において発生するインバータ出力電流の直流成分や低次高調波成分を低減することができる。
本発明は、PWM制御でインバータの制御を行うインバータ制御装置であって、PWMパルス数が所定値より小さくなるようなモータの動作状態において、例えばバッテリの消費電力やインバータの発熱を低減するために変調方式(正弦波変調、二相変調、台形波変調など)に応じたPWMパルス制御を行う際に、変調波のゼロクロスに対応するタイミングでPWMパルスのエッジを生成し、変調波の180度周期のPWMパルス列が繰り返し対称性を保ったPWMパルスを出力することで、インバータの出力電流の直流成分や低次高調波成分を低減しつつ、インバータを高出力化させるインバータ制御装置を提供するものである。以下、本発明の一実施形態について図面を用いて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るインバータ制御装置200を有するモータ装置1の構成を示すブロック図である。モータ装置1は、バッテリ2と接続されており、インバータ100、インバータ制御装置200およびモータ300を有している。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るインバータ制御装置200を有するモータ装置1の構成を示すブロック図である。モータ装置1は、バッテリ2と接続されており、インバータ100、インバータ制御装置200およびモータ300を有している。
バッテリ2は、インバータ100の直流電圧源である。バッテリ2の直流電圧DCVは、インバータ100によって可変電圧、可変周波数の3相交流電圧に変換され、モータ300に印加される。
モータ300は、3相交流電圧の供給により回転駆動される同期モータである。モータ300には、インバータ100からモータ300に印加される3相交流電圧の位相をモータ300の誘起電圧の位相に合わせて制御するために、回転位置センサ320が取り付けられている。ここで、回転位置センサ320には、例えば鉄心と巻線とから構成されるレゾルバなどを用いることができる。あるいは、GMRセンサやホール素子を用いて回転位置センサ320を構成してもよい。
インバータ制御装置200は、電流制御部210、PWMパルス生成部250、ドライブ信号生成部260、回転位置検出部270、および電流検出部280を有している。
回転位置検出部270は、回転位置センサ320の出力信号に基づいて、モータ300におけるロータの回転位置θを検出する。
電流検出部280は、モータ300に流れる3相の電流検出値(Iu,Iv,Iw)を電流センサIctから取得し、回転位置検出部270で検出された回転位置θに基づいてこれらの電流検出値を3相/2相変換することで、dq軸の電流検出値(Id,Iq)を求める。
インバータ制御装置200は、モータ300の出力を制御するための電流制御機能を有している。電流制御部210は、電流検出部280により検出された電流検出値(Id,Iq)と、不図示の上位制御器から入力された電流指令値(Id*,Iq*)とが一致するように、電圧指令(Vd*,Vq*)を出力する。
PWMパルス生成部250は、電流制御部210で求められた電圧指令(Vd*,Vq*)と、バッテリ2の直流電圧DCVと、回転位置θと、予め設定された所定のキャリア周波数fcとを用いて、三相のパルス幅変調(PWM)を実施し、インバータ100を制御するためのPWMパルス信号Prを生成する。なお、PWMパルス生成部250によるPWMパルス信号Prの具体的な生成方法については後述する。
ドライブ信号生成部260は、PWMパルス生成部250により生成されたPWMパルス信号Prをドライブ信号DRに変換し、インバータ100に出力する。インバータ100は、3相交流電圧の各相に対応して複数の半導体スイッチ素子を有しており、各半導体スイッチ素子はドライブ信号DRによりオン/オフ制御される。これにより、インバータ制御装置200の制御に応じてインバータ100の出力電圧が調整される。
なお上記では、上位制御器からの電流指令に応じてモータ300の電流を制御する場合のモータ装置1の構成例を図1により説明したが、他の制御方法を採用する場合でも、図1の構成を適用可能である。例えば、モータ300の回転速度を制御する場合には、モータ回転速度ωrを回転位置θの時間変化により演算し、上位制御器からの速度指令と一致するように、電圧指令あるいは電流指令を作成する。また、モータ300の出力トルクを制御する場合には、モータ電流(Id,Iq)とモータトルクの関係式あるいはマップを用いて、電流指令(Id*、Iq*)を作成する。
次に、PWMパルス生成部250によるPWMパルス信号Prの生成方法の詳細について説明する。図2は、本発明の第1の実施形態に係るPWMパルス生成部250の機能構成を示すブロック図である。
図2に示されるように、PWMパルス生成部250は、変調率演算部51、回転速度算出部52、パルス位相角演算部53、電圧位相演算部54、位相変化幅演算部55、パルス設定部56、dq/三相変換部57、キャリア波演算部58、PWM制御部59、PWM制御モード判定部60の各機能ブロックを有する。PWMパルス生成部250を含むインバータ制御装置200は、例えばマイクロコンピュータにより構成され、マイクロコンピュータにおいて所定のプログラムを実行することにより、これらの機能ブロックを実現することができる。あるいは、これらの機能ブロックの一部または全部をロジックICやFPGA等のハードウェア回路を用いて実現してもよい。
変調率演算部51は、バッテリ2の直流電圧DCVと、電圧指令(Vd*,Vq*)とに基づき、以下の式(1)により、インバータ100の出力電圧の変調率MFを演算する。なお、変調率MFは、バッテリ2からインバータ100に供給される直流電力と、インバータ100からモータ300に出力される交流電力との電圧振幅比を表している。
回転速度算出部52は、回転位置θの時間変化から、モータ300の回転速度(回転数)を表すモータ回転速度ωrを演算する。なお、モータ回転速度ωrは、角速度(rad/s)または回転数(rpm)のいずれで表される値であってもよい。また、これらの値を相互に変換して用いてもよい。
パルス位相角演算部53は、変調率演算部51により演算された変調率MFに基づいて、PWMパルス信号Prのオン/オフ状態を切り替えるパルス位相角αを演算する。ここでは、インバータ100の出力電圧の基本波の1周期中に含まれるPWMパルス信号Prのパルス数Nに応じて、複数のパルス位相角αを演算する。例えばパルス数がN=3の場合、以下の式(2)~(5)でそれぞれ表されるパルス位相角α1、α2、α1’、α2’を演算する。これにより、変調率MFに基づいて、PWMパルス信号Prの各パルス幅を設定することができる。
α1=arccos{(1+MF)/2} ・・・(2)
α2=π-α1 ・・・(3)
α1’=π+α1 ・・・(4)
α2’=2π-α1 ・・・(5)
α1=arccos{(1+MF)/2} ・・・(2)
α2=π-α1 ・・・(3)
α1’=π+α1 ・・・(4)
α2’=2π-α1 ・・・(5)
なお、パルス数Nは、例えば少なくとも3以上の奇数で設定可能であり、インバータ制御装置200において予め設定されている。あるいは、ユーザが任意に設定してもよいし、モータ300の運転状態などに応じて任意に切り替えてもよい。パルス位相角演算部53が演算するパルス位相角αの個数は、パルス数Nに応じて決定され、パルス数Nが大きいほどパルス位相角αの個数も大きくなる。本実施形態では、パルス数Nが3である場合について説明するものとする。
電圧位相演算部54は、電圧指令(Vd*,Vq*)と回転位置θに基づいて、上位制御器から入力された電流指令値(Id*,Iq*)に対してインバータ100が出力する電圧の位相角に応じた電圧位相θvを演算する。ここでは、例えば以下の式(6)により電圧位相θvを演算する。
θv=θ+arctan(Vq*/Vd*) ・・・(6)
θv=θ+arctan(Vq*/Vd*) ・・・(6)
位相変化幅演算部55は、インバータ制御装置200の制御周期におけるインバータ100の出力電圧の位相変化幅Δθを演算する。ここで、インバータ制御装置200の制御周期とは、PWMパルス生成部250がPWMパルス信号Prの生成を行う周期を表しており、インバータ制御装置200を構成するマイクロコンピュータの演算性能や、モータ300の制御に要求される精度などに応じて予め設定される。位相変化幅演算部55は、モータ回転速度ωrと予め設定されたキャリア周波数fcに基づき、例えば以下の式(7)により位相変化幅Δθを演算する。
Δθ=ωr/fc ・・・(7)
Δθ=ωr/fc ・・・(7)
パルス設定部56は、式(2)~(7)でそれぞれ求められたパルス位相角α、電圧位相θvおよび位相変化幅Δθに基づいて、今回の制御周期内に存在する各パルスエッジのタイミングを設定する。そして、設定した各パルスエッジのタイミングに従って、信号電圧をオンからオフに、またはオフからオンにそれぞれ変化させることにより、非同期パルス信号Pを生成する。なお、パルス設定部56により生成される非同期パルス信号Pの詳細については後述する。
dq/三相変換部57は、電圧指令(Vd*,Vq*)に対して回転位置θに基づく三相変換を行い、三相電圧指令Vu*、Vv*、Vw*(U相電圧指令値Vu*、V相電圧指令値Vv*およびW相電圧指令値Vw*)を演算する。これにより、三相交流電圧に対する変調波信号としての三相電圧指令Vu*、Vv*、Vw*を生成することができる。なお、このとき正弦波変調以外の変調方式を選択することにより、例えば台形波や、正弦波に所定次数の高調波を重畳させた波形など、正弦波以外の波形で三相電圧指令Vu*、Vv*、Vw*を生成してもよい。
キャリア波演算部58は、モータ回転速度ωrに基づいて、モータ300の回転に同期した同期キャリア周波数fcsを決定し、この同期キャリア周波数fcsで周期的に変化するキャリア波Trを生成する。なお、キャリア波Trは、三角波、のこぎり波のいずれであってもよい。また、キャリア周波数fcsがモータ300の回転の周波数に対して15倍以上ある場合には、キャリア周波数fcsはモータ300の回転に同期させなくても良い。
PWM制御部59は、キャリア波演算部58から出力されるキャリア波Trを用いて、dq/三相変換部57から出力される三相電圧指令Vu*、Vv*、Vw*をそれぞれパルス幅変調し、制御周期(キャリア波Tr)に同期した同期パルス信号P’を生成する。以下、単に同期パルス信号P’と呼ぶ。
PWM制御モード判定部60は、変調率MFおよびモータ回転速度ωrに基づいて、パルス設定部56により生成された非同期パルス信号Pと、PWM制御部59により生成された同期パルス信号P’とのいずれかを選択する。そして、選択した非同期パルス信号Pまたは同期パルス信号P’を、PWMパルス生成部250によるPWMパルス信号Prとして、ドライブ信号生成部260へ出力する。
具体的には、例えばPWM制御モード判定部60は、変調率MFとモータ回転速度ωrがそれぞれ所定の範囲内にある場合は、制御周期に同期したパルス信号とする同期モードを選択し、同期パルス信号P’をPWMパルス信号Prとして出力する。一方、変調率MFやモータ回転速度ωrが所定の範囲外にある場合は、制御周期に対して非同期のパルス信号とする非同期モードを選択し、非同期パルス信号PをPWMパルス信号Prとして出力する。すなわち、PWM制御モード判定部60は、モータ300の運転状態に基づき、非同期パルス信号Pまたは同期パルス信号P’のいずれかをPWMパルス信号Prとして選択的に出力するものである。なお、同期モード、非同期モードのいずれを選択した場合であっても、正弦波変調、二相変調、台形波変調などの変調方式のうち、任意の変調方式を用いることが可能である。
次に、非同期パルス信号Pの詳細について説明する。PWM制御部59が行う一般的なパルス幅変調では、キャリア波Trと変調波信号との比較結果に基づき、PWMパルス信号Prとしての同期パルス信号P’が生成される。これに対して、パルス設定部56によりPWMパルス信号Prとして生成される非同期パルス信号Pは、キャリア波Trや変調波信号を用いずに、PWMパルス生成部250において行われる演算の結果から直接生成される。具体的には、パルス位相角演算部53、電圧位相演算部54、位相変化幅演算部55において、前述の式(2)~(7)を用いた演算をそれぞれ行うことにより、パルス位相角α、電圧位相θvおよび位相変化幅Δθを求め、これらの演算結果を用いてパルス設定部56が制御周期ごとに各パルスエッジのタイミングを設定することで、制御周期と非同期のPWMパルスである非同期パルス信号Pが生成される。以下、単に非同期パルス信号Pと呼ぶ。
図3は、本発明の第1の実施形態に係る非同期パルス信号Pの生成方法の説明図である。図3において、(a)に示すグラフはPWMタイマのカウンタ値を表し、(b)に示すグラフは変調波信号を表し、(c)に示すグラフは非同期パルス信号Pとして出力されるPWMパルス列の例を示している。なお、図3(a)に示すPWMタイマのカウンタ値は、キャリア波演算部58により生成されるキャリア波Trに相当するものである。
パルス設定部56では、例えば図3(a)に示すように、一定のキャリア周期Tcで周期的にカウンタ値が増減するPWMタイマを用いて、非同期パルス信号Pの生成が行われる。このとき、キャリア周期Tcをモータ回転速度ωrに関わらず一定とすることで、モータ300の回転に対して同期しながら、非同期パルス信号Pの生成に係る制御処理のタイミングを制御周期と非同期とすることができる。なお、図3の例では、カウンタ値が0から最大値MaxCountまで一定の割合で増加し、制御処理のタイミングに応じてキャリア周期Tcごとにカウンタ値が0にリセットされる鋸波状のアップカウントタイマの例を示しているが、一定のキャリア周期Tcで周期的に値が増減するものであれば、他の種類のPWMタイマを用いてもよい。例えば、アップカウントタイマを上下反転した波形によりカウンタ値が変化するダウンカウントタイマや、カウンタ値が一定の割合で増加および減少する三角波タイマなどを、パルス設定部56においてPWMタイマとして利用することも可能である。
PWMパルス生成部250において生成された非同期パルス信号PがPWMパルス信号Prとしてドライブ信号生成部260へ出力される場合、インバータ制御装置200では、図3(a)に示したキャリア周期Tcに同期して制御処理が行われる。具体的には、電流検出部280は、電流センサIctの検出信号をキャリア周期Tcに同期したタイミングでサンプル&ホールドし、電流検出値(Iu,Iv,Iw)を取得する。また、回転位置検出部270は、回転位置センサ320の出力信号をキャリア周期Tcに同期したタイミングで検出し、回転位置θを取得する。そして、取得されたこれらの値を用いて、前述のような演算がキャリア周期Tcごとに実行されることにより、非同期パルス信号Pが生成される。
なお、電流検出部280が行う電流センサIctの検出信号のサンプル&ホールド動作では、サンプル&ホールド回路のキャパシタに検出信号をチャージする際の電圧リプルが発生し、この電圧リプルがA/D変換回路の入力端子に重畳することで、A/D変換ノイズが発生することがある。このA/D変換ノイズの周期は、インバータ制御装置200の制御周期(キャリア周期Tc)と同等である。電流検出部280の検出周期を制御周期よりも短くし、1制御周期当たり複数回の検出信号を電流センサIctから取得することも可能であるが、マイコン処理の都合上、電流検出部280のサンプリング周波数(検出周期の逆数)は、インバータ制御装置200の制御周波数(制御周期の逆数)の整数倍とする必要がある。いずれにしても、A/D変換ノイズの周期の整数倍を、PWMタイマの周期であるキャリア周期Tcとみなすことができる。
図3(b)は、台形波変調の場合における変調波信号の例を示している。この変調波の周期は、インバータ100の出力電圧の基本波周期に相当する。なお、前述のようにPWMパルス生成部250では、一般的なパルス幅変調で求められる同期パルス信号P’とは異なり、非同期パルス信号Pが演算により直接求められる。そのため、非同期パルス信号Pの生成時に変調波信号は必ずしも必要ではない。
図3(c)は、本実施形態においてパルス数をN=3としたときの非同期パルス信号Pの例を示している。本実施形態における非同期パルス信号Pは、変調波が0を跨いで負から正に、または正から負に反転するゼロクロス点(位相角0°、180°)、および、位相角α1、α2、α1’、α2’において、信号のオン/オフ状態がそれぞれ切り替えられる。なお、位相角α1、α2、α1’、α2’は、前述の式(2)~(5)でそれぞれ求められる。
パルス設定部56は、図3(b)に示した変調波のゼロクロス点を基準に、電気位相角180°周期で設定されるパルス列に応じて、図3(a)に示したキャリア周期Tcごとに、図3(c)に示した非同期パルス信号Pを生成する。具体的には、例えば今回の制御処理タイミングが図3(a)の制御処理タイミングTt(i)である場合、パルス設定部56は、この制御処理タイミングに対応する電圧位相θ(i)から次の制御処理タイミングに対応する電圧位相θ(i+1)までの範囲(位相変化幅Δθ)において、非同期パルス信号Pを生成する。図3(c)の例では、この範囲内に位相角α2,α1’およびゼロクロス点(位相角180°)が含まれるため、これらの位相角に相当するタイマ値をPWMタイマにそれぞれ設定する。そして、PWMタイマのカウント値が設定した各タイマ値に達したタイミングで、非同期パルス信号Pの信号値をオンからオフに、またはオフからオンに変化させることにより、パルスエッジを設定して非同期パルス信号Pを生成することができる。
図4は、図3(c)の非同期パルス信号Pを変調波信号の1周期分(θ=0~2π)の範囲について示した図である。図4に示すように、非同期パルス信号Pは、パルス位相角α1、α2を含む前半周期(θ=0~π)におけるパルス列波形を上下反転させたものが、パルス位相角α1’、α2’を含む後半周期(θ=π~2π)におけるパルス列波形と一致する。すなわち、非同期パルス信号Pの波形は、変調波信号のゼロクロス点を中心に点対称となっている。したがって、前半周期のパルス列を反転させることで後半周期のパルス列を設定し、非同期パルス信号Pを生成することが可能である。
PWMパルス生成部250では、電圧位相演算部54により、今回の制御処理タイミングの電圧位相θ(i)に対応する電圧位相θvが演算される。また、位相変化幅演算部55により、今回の制御処理タイミングの電圧位相θ(i)から次回の制御処理タイミングの電圧位相θ(i+1)までの位相変化幅Δθが演算される。パルス設定部56は、これらの演算値θv、Δθに基づいて、今回の制御処理におけるパルスエッジに対応するタイマ値をPWMタイマに対して設定することで、パルス位相角演算部53により演算されたパルス位相角αに応じた非同期パルス信号Pを生成することができる。
図5は、本発明の第1の実施形態に係るPWMパルス制御のフローチャートである。本実施形態において、PWMパルス生成部250は、キャリア周期Tcに応じた所定の制御周期ごとに図5のフローチャートに示す処理を実行することで、PWMパルス制御を実施し、PWMパルス信号Prをドライブ信号生成部260へ出力する。
ステップS1において、PWMパルス生成部250は、変調率演算部51および回転速度算出部52により、変調率MF、モータ回転速度ωrをそれぞれ求める。ここでは、前述の式(1)、(2)をそれぞれ用いて、変調率MFとモータ回転速度ωrを演算することができる。
ステップS2において、PWMパルス生成部250は、パルス位相角演算部53により、ステップS1で求めた変調率MFに基づいて、パルス位相角αを演算する。ここでは、予め設定されたパルス数Nに応じて、インバータ出力電圧の基本波1周期当たりの非同期パルス信号Pのオン/オフ状態の切替回数を決定し、その切替回数からインバータ出力電圧の基本波のゼロクロス点(θ=0,π)の分を差し引いた値を、演算すべきパルス位相角αの個数とする。
本実施形態では、前述のようにパルス数がN=3であるため、インバータ出力電圧の基本波1周期当たりの非同期パルス信号Pのオン/オフ状態の切替回数は、2N=6と計算される。この切替回数からインバータ出力電圧の基本波のゼロクロス点の分を差し引くと、演算すべきパルス位相角αの個数は、6-2=4と求められる。したがって、前述の式(2)~(5)を用いて4つのパルス位相角α1、α2、α1’、α2’をそれぞれ演算することで、ステップS2の処理が行われる。
ステップS3において、PWMパルス生成部250は、電圧位相演算部54により、電圧位相θvを演算する。ここでは、電流制御部210と回転位置検出部270からそれぞれ入力される電圧指令(Vd*,Vq*)、回転位置θに基づき、前述の式(6)を用いて、インバータ出力電圧の位相角に応じた電圧位相θvを演算する。
ステップS4において、PWMパルス生成部250は、位相変化幅演算部55により、位相変化幅Δθを演算する。ここでは、ステップS1で求めたモータ回転速度ωrと、PWMパルス生成部250の制御周期に応じた所定のキャリア周波数fcとに基づき、前述の式(7)を用いて、PWMパルス生成部250の制御周期におけるインバータ出力電圧の位相変化幅Δθを演算する。
ステップS5において、PWMパルス生成部250は、パルス設定部56により、ステップS2で求めたパルス位相角α1、α2、α1’、α2’に応じたタイマ値(第1PWMタイマ値)をPWMタイマに設定する。ここでは前述のように、ステップS3、S4でそれぞれ求められた電圧位相θvと位相変化幅Δθに基づき、今回の制御処理タイミングから次回の制御処理タイミングまでの期間内に含まれるインバータ出力電圧の基本波の電圧位相範囲を特定する。そして、インバータ出力電圧の基本波のゼロクロス点(変調波のゼロクロス点)と、ステップS2で求めたパルス位相角α1、α2、α1’、α2’とのうち、特定した電圧位相範囲内に存在するものがあれば、その位相角に対応するタイマ値を第1PWMタイマ値としてPWMタイマに設定する。なお、インバータ出力電圧の基本波の電圧位相範囲内にゼロクロス点やパルス位相角が複数含まれる場合は、その複数のゼロクロス点またはパルス位相角のそれぞれに対して第1PWMタイマ値が設定される。これにより、ステップS2~S4でそれぞれ求めたパルス位相角α、電圧位相θvおよび位相変化幅Δθに基づいて、PWMパルス信号Prのオン/オフ状態の切替タイミングを設定することができる。
ステップS6において、PWMパルス生成部250は、dq/三相変換部57により、3相交流電圧に対する変調波信号を演算する。ここでは前述のように、電流制御部210から入力される電圧指令(Vd*,Vq*)に対して、回転位置θに基づく三相変換を行うことにより、変調波信号に相当する三相電圧指令Vu*、Vv*、Vw*を生成することができる。
ステップS7において、PWMパルス生成部250は、PWM制御部59により、ステップS7で演算した変調波信号に基づくパルス幅変調を行い、その結果に応じたタイマ値(第2PWMタイマ値)をPWMタイマに設定する。ここでは、キャリア波演算部58によりモータ300の回転に同期して生成されるキャリア波Trを用いて、変調波信号に対して周知のパルス幅変調を行うことにより、同期パルス信号P’における各パルスエッジの電圧位相角を決定し、その電圧位相角に対応するタイマ値を、第2PWMタイマ値としてPWMタイマに設定する。尚、キャリア波Trがモータ300の回転に対して15倍以上の時には、キャリア波Trはモータ300の回転に非同期としても良い。
ステップS8において、PWMパルス生成部250は、PWM制御モード判定部60により、PWM制御モードの判定を行う。ここでは、ステップS1でそれぞれ求められた変調率MFおよびモータ回転速度ωrからモータ300の運転状態を判断し、その運転状態に適したPWM制御モードを判定する。具体的には、例えば前述のように、変調率MFとモータ回転速度ωrがそれぞれ所定の範囲内にある場合は、制御周期に同期したパルス信号の制御を行う同期モードが最適なPWM制御モードであると判定する。一方、変調率MFやモータ回転速度ωrが所定の範囲外にある場合は、制御周期に非同期のパルス信号とする制御を行う非同期モードが最適なPWM制御モードであると判定する。これにより、モータ300の運転状態に基づいて、同期モードまたは非同期モードのいずれか最適なPWM制御モードとして選択することが可能となる。
ステップS9において、PWMパルス生成部250は、ステップS8でモータ300の運転状態に適すると判定されたPWM制御モードが、非同期モードであるか否かを判定する。ステップS8で最適なPWM制御モードとして選択されたのが非同期モードである場合はステップS10へ進み、非同期モードではない場合、すなわち同期モードである場合はステップS11へ進む。
ステップS10において、PWMパルス生成部250は、ステップS5で設定された第1PWMタイマ値を、PWMパルス信号Prの生成に用いるタイマ値として設定する。この場合、パルス設定部56により生成される非同期パルス信号Pが、PWMパルス生成部250からPWMパルス信号Prとして選択的に出力されることになる。
ステップS11において、PWMパルス生成部250は、ステップS7で設定された第2PWMタイマ値を、PWMパルス信号Prの生成に用いるタイマ値として設定する。この場合、PWM制御部59により生成される同期パルス信号P’が、PWMパルス生成部250からPWMパルス信号Prとして選択的に出力されることになる。
ステップS10またはS11の処理を実行した後、ステップS12において、PWMパルス生成部250は、非同期パルス信号Pまたは同期パルス信号P’のいずれかを用いてPWMパルス信号Prを生成し、ドライブ信号生成部260へ出力する。すなわち、ステップS10を実行した場合は、パルス設定部56により生成される非同期パルス信号PをPWMパルス信号Prとして出力し、ステップS11を実行した場合は、PWM制御部59により生成される同期パルス信号P’をPWMパルス信号Prとして出力する。これにより、モータ300の運転状態に応じて、非同期パルス信号Pまたは同期パルス信号P’のいずれかを選択的に出力することができる。
ステップS12の処理を終えたら、図5のフローチャートに示すPWMパルス制御を停止し、所定の制御周期が経過するまで待機する。所定の制御周期が経過して次の制御タイミングになると、PWMパルス生成部250は、図5のフローチャートに示す処理をステップS1から再開してPWMパルス制御を繰り返す。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態では、非同期パルス信号Pにおいて、インバータ出力電圧の基本波1周期当たりのパルス数Nが5である場合について説明する。なお、本実施形態におけるインバータ制御装置やモータ制御装置の構成、インバータ制御装置内のPWMパルス生成部の機能構成は、第1の実施形態で説明した図1、図2とそれぞれ同様である。したがって以下では、図1、図2の構成を用いて本実施形態の説明を行うものとする。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態では、非同期パルス信号Pにおいて、インバータ出力電圧の基本波1周期当たりのパルス数Nが5である場合について説明する。なお、本実施形態におけるインバータ制御装置やモータ制御装置の構成、インバータ制御装置内のPWMパルス生成部の機能構成は、第1の実施形態で説明した図1、図2とそれぞれ同様である。したがって以下では、図1、図2の構成を用いて本実施形態の説明を行うものとする。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る非同期パルス信号Pの生成方法の説明図である。図6において、(a)に示すグラフはPWMタイマのカウンタ値を表し、(b)に示すグラフは変調波信号を表し、(c)に示すグラフは非同期パルス信号Pとして出力されるPWMパルス列の例を示している。なお、図6(a)、図6(b)のグラフは、第1の実施形態で説明した図3(a)、図3(b)のグラフとそれぞれ同一のものである。
図6(c)は、本実施形態においてパルス数をN=5としたときの非同期パルス信号Pの例を示している。本実施形態における非同期パルス信号Pは、変調波が0を跨いで負から正に、または正から負に反転するゼロクロス点(位相角0°、180°)、および、パルス位相角α1、α2、α3、α4、α1’、α2’、α3’、α4’において、信号のオン/オフ状態がそれぞれ切り替えられる。
上記のパルス位相角のうち、パルス位相角α1、α2、α1’、α2’については、第1の実施形態で説明した式(2)~(5)によりそれぞれ求められる。また、パルス位相角α3、α4、α3’、α4’については、以下の式(8)~(11)によりそれぞれ求められる。式(8)において、pは0<p<1の任意の数であり、予め設定されている。
α3=p×α1 ・・・(8)
α4=π-α3 ・・・(9)
α3’=π+α3 ・・・(10)
α4’=2π-α3 ・・・(11)
α3=p×α1 ・・・(8)
α4=π-α3 ・・・(9)
α3’=π+α3 ・・・(10)
α4’=2π-α3 ・・・(11)
図7は、図6(c)の非同期パルス信号Pを変調波信号の1周期分(θ=0~2π)の範囲について示した図である。図7に示すように、非同期パルス信号Pは、パルス位相角α1、α2、α3、α4を含む前半周期(θ=0~π)におけるパルス列波形を上下反転させたものが、パルス位相角α1’、α2’α3’、α4’を含む後半周期(θ=π~2π)におけるパルス列波形と一致する。すなわち、本実施形態においても第1の実施形態と同様に、非同期パルス信号Pの波形は、変調波信号のゼロクロス点を中心に点対称となっている。したがって、前半周期のパルス列を反転させることで後半周期のパルス列を設定し、非同期パルス信号Pを生成することが可能である。
図8は、本発明の第2の実施形態に係るPWMパルス制御のフローチャートである。本実施形態において、PWMパルス生成部250は、キャリア周期Tcに応じた所定の制御周期ごとに図8のフローチャートに示す処理を実行することで、PWMパルス制御を実施し、PWMパルス信号Prをドライブ信号生成部260へ出力する。
なお、図8のフローチャートにおいて、第1の実施形態で説明した図5のフローチャートと同一の処理を行う部分については、同一のステップ番号としている。以下では、この図5と同一ステップ番号の処理については、特に必要ない限り説明を省略する。
ステップS2Aにおいて、PWMパルス生成部250は、パルス位相角演算部53により、ステップS1で求めた変調率MFに基づいて、パルス位相角αを演算する。ここでは、第1の実施形態と同様に、予め設定されたパルス数Nに応じて、インバータ出力電圧の基本波1周期当たりの非同期パルス信号Pのオン/オフ状態の切替回数を決定し、その切替回数からインバータ出力電圧の基本波のゼロクロス点(θ=0,π)の分を差し引いた値を、演算すべきパルス位相角αの個数とする。
本実施形態では、前述のようにパルス数がN=5であるため、インバータ出力電圧の基本波1周期当たりの非同期パルス信号Pのオン/オフ状態の切替回数は、2N=10と計算される。この切替回数からインバータ出力電圧の基本波のゼロクロス点の分を差し引くと、演算すべきパルス位相角αの個数は、10-2=8と求められる。したがって、前述の式(2)~(5)を用いて4つのパルス位相角α1、α2、α1’、α2’をそれぞれ演算するとともに、前述の式(8)~(11)を用いて4つのパルス位相角α3、α4、α3’、α4’をそれぞれ演算することで、ステップS2Aの処理が行われる。
ステップS5Aにおいて、PWMパルス生成部250は、パルス設定部56により、ステップS2Aで求めたパルス位相角α1、α2、α3、α4、α1’、α2’、α3’、α4’に応じたタイマ値(第1PWMタイマ値)をPWMタイマに設定する。ここでは第1の実施形態と同様に、ステップS3、S4でそれぞれ求められた電圧位相θvと位相変化幅Δθに基づき、今回の制御処理タイミングから次回の制御処理タイミングまでの期間内に含まれるインバータ出力電圧の基本波の電圧位相範囲を特定する。そして、インバータ出力電圧の基本波のゼロクロス点(変調波のゼロクロス点)と、ステップS2Aで求めたパルス位相角α1、α2、α3、α4、α1’、α2’、α3’、α4’とのうち、特定した電圧位相範囲内に存在するものがあれば、その位相角に対応するタイマ値を第1PWMタイマ値としてPWMタイマに設定する。これにより、ステップS2A~S4でそれぞれ求めたパルス位相角α、電圧位相θvおよび位相変化幅Δθに基づいて、PWMパルス信号Prのオン/オフ状態の切替タイミングを設定することができる。
以上説明したように、本発明の実施形態では、PWMパルス生成部250により、制御周期と非同期のPWMパルス信号を生成しながら、変調波のゼロクロス点を含むゼロクロス近傍領域において、インバータ出力電圧の基本波の1周期中に少なくとも3つ以上のパルスが存在し、かつ、インバータ出力電圧の基本波が0を跨いで変化するゼロクロス点においてPWMパルス信号のオン/オフ状態が切り替わるというパルス生成条件を満たすように、PWMパルス信号Prを生成する。その結果、PWMパルス信号Prにおいてパルス数が少なくなるような動作状態において発生するモータ電流の直流成分や低次高調波成分を低減することができるため、モータ300の低騒音化・低振動化を図ることができる。
次に、図9を用いて、本発明の一実施形態に示したインバータ制御装置200を適用した電動パワーステアリング装置の構成について説明する。
図9は、本発明の一実施形態に示したインバータ制御装置200を適用した電動パワーステアリング装置の構成図である。
電動パワーステアリングの電動アクチュエータは、図9に示すように、トルク伝達機構902と、モータ300と、インバータ100と、インバータ制御装置200から構成される。電動パワーステアリング装置は、電動アクチュエータと、ハンドル(ステアリング)900と、操舵検出器901および操作量指令器903を備え、運転者が操舵するハンドル900の操作力は電動アクチュエータを用いてトルクアシストする構成を有する。
電動アクチュエータのトルク指令τ*は、ハンドル900の操舵アシストトルク指令として操作量指令器903にて作成される。トルク指令τ*により駆動される電動アクチュエータの出力を用いて運転者の操舵力が軽減される。インバータ制御装置200は、入力指令としてトルク指令τ*を受け、モータ300のトルク定数とトルク指令τ*とからトルク指令値に追従するように、インバータ100の動作を制御してモータ300に流れる電流を制御する。
モータ300のロータに直結された出力軸から出力されるモータ出力τmはウォーム、ホイールや遊星ギヤなどの減速機構あるいは油圧機構を用いたトルク伝達機構902を介し、ステアリング装置のラック910にトルクを伝達する。ラック910に伝達されたトルクにより、運転者のハンドル900の操舵力(操作力)が電動力にて軽減(アシスト)され、車輪920,921の操舵角が操作される。
このアシスト量は次のようにして決定される。すなわち、ステアリングシャフトに組み込まれた操舵検出器901により操舵角や操舵トルクが検出され、車両速度や路面状態などの状態量を加味して操作量指令器903によりトルク指令τ*が算出される。
本発明の一実施形態によるインバータ制御装置200は、モータ300が高速回転した場合にも、インバータ100の出力電圧の平均化により、低振動・低騒音化できる利点がある。
図10は、本発明によるインバータ制御装置200が適用された電動車両600を示す図である。電動車両600は、モータ300をモータ/ジェネレータとして適用したパワートレインを有する。
電動車両600のフロント部には、前輪車軸601が回転可能に軸支されており、前輪車軸601の両端には、前輪602,603が設けられている。電動車両600のリア部には、後輪車軸604が回転可能に軸支されており、後輪車軸604の両端には後輪605,606が設けられている。
前輪車軸601の中央部には、動力分配機構であるデファレンシャルギア611が設けられており、エンジン610から変速機612を介して伝達された回転駆動力を左右の前輪車軸601に分配するようになっている。エンジン610とモータ300とは、エンジン610のクランクシャフトに設けられたとモータ300の回転軸に設けられたプーリーの間に架け渡されたベルトを介して機械的に連結されている。
これにより、モータ300の回転駆動力がエンジン610に、エンジン610の回転駆動力がモータ300にそれぞれ伝達できるようになっている。モータ300は、インバータ制御装置200の制御に応じてインバータ100から出力された3相交流電力がステータのステータコイルに供給されることによって、ロータが回転し、3相交流電力に応じた回転駆動力を発生する。
すなわち、モータ300は、インバータ制御装置200によって制御されて電動機として動作する一方、エンジン610の回転駆動力を受けてロータが回転することによって、3相交流電力を発生する発電機として動作する。
インバータ100は、高電圧(42Vあるいは300V)系電源である高圧バッテリ622から供給された直流電力を3相交流電力に変換する電力変換装置であり、運転指令値とロータの磁極位置とに基づいて、モータ300のステータコイルに流れる3相交流電流を制御する。
モータ300によって発電された3相交流電力は、インバータ100によって直流電力に変換されて高圧バッテリ622を充電する。高圧バッテリ622にはDC-DCコンバータ624を介して低圧バッテリ623に電気的に接続されている。低圧バッテリ623は、電動車両600の低電圧(14v)系電源を構成するものであり、エンジン610を初期始動(コールド始動)させるスタータ625,ラジオ,ライトなどの電源に用いられている。
電動車両600が信号待ちなどの停車時(アイドルストップモード)にあるとき、エンジン610を停止させ、再発車時にエンジン610を再始動(ホット始動)させる時には、インバータ100でモータ300を駆動し、エンジン610を再始動させる。
なお、アイドルストップモードにおいて、高圧バッテリ622の充電量が不足している場合や、エンジン610が十分に温まっていない場合などにおいては、エンジン610を停止せず駆動を継続する。また、アイドルストップモード中においては、エアコンのコンプレッサなど、エンジン610を駆動源としている補機類の駆動源を確保する必要がある。この場合、モータ300を駆動させて補機類を駆動する。
加速モード時や高負荷運転モードにある時にも、モータ300を駆動させてエンジン610の駆動をアシストする。逆に、高圧バッテリ622の充電が必要な充電モードにある時には、エンジン610によってモータ300を発電させて高圧バッテリ622を充電する。すなわち、モータ300は、電動車両600の制動時や減速時などでは回生運転される。
電動車両600は、モータ出力要求に基づいて、直流電圧を交流電圧に変換するためのPWMパルスを生成するインバータ制御装置200と、生成されたPWMパルスにより直流電圧を交流電圧に変換してモータ300を駆動するインバータ100と、直流電圧を昇圧するDC/DCコンバータ624とを備えている。インバータ制御装置200は、前述したようなPWMパルス生成部250の処理により、モータ300の回転速度ωrとキャリア波Trが非同期の非同期PWMからモータ300の回転速度ωrと同期した同期3パルスおよび同期1パルスの制御モードにおいて、単一のパルス生成ロジックを用いてPWMパルス信号Prを生成し、PWMパルス数が少なくなる動作状態においてインバータの出力電圧誤差を低減する。これにより、ゼロクロス近傍領域において発生するモータ電流の直流成分や低次高調波成分を低減することができ、電動車両600の低騒音化・低振動化を達成できる。
以上説明した本発明によるインバータ制御装置によれば、以下のような作用効果を奏する。
(1)本発明のインバータ制御装置200は、インバータ100を制御するためのPWMパルス信号Prを所定の制御周期ごとに生成するPWMパルス生成部250を備える。PWMパルス生成部250は、制御周期と非同期のPWMパルス信号を生成しながら、インバータ100の出力電圧の基本波の1周期中に少なくとも3つ以上のパルスが存在し、かつ、基本波が0を跨いで変化するゼロクロス点においてPWMパルス信号Prのオン/オフ状態が切り替わるというパルス生成条件を満たすように、PWMパルス信号Prを生成する。このようにしたので、ゼロクロス近傍領域において発生するインバータ出力電流の直流成分や低次高調波成分を低減することができる。その結果、PWMパルス数が少なくなるようなモータの動作状態において発生するインバータ出力電流の直流成分や低次高調波成分を低減することができる。
(2)本発明のインバータ制御装置200において、PWMパルス生成部250は、インバータ出力電圧の変調率MFを演算し(ステップS1)、変調率MFに基づいてPWMパルス信号Prの各パルス幅を設定する(ステップS2)。このようにしたので、マイコン等を用いた演算処理により、PWMパルス信号Prを容易に生成することができる。
(3)PWMパルス生成部250は、変調率MFを演算する変調率演算部51と、変調率MFに基づいてPWMパルス信号Prのオン/オフ状態を切り替えるパルス位相角αを演算するパルス位相角演算部53と、インバータ出力電圧の位相角に応じた電圧位相θvを演算する電圧位相演算部54と、インバータ制御装置200の制御周期におけるインバータ出力電圧の位相変化幅Δθを演算する位相変化幅演算部55と、パルス位相角α、電圧位相θvおよび位相変化幅Δθに基づいて、PWMパルス信号Prのオン/オフ状態の切替タイミングを設定するパルス設定部56とを備える。このようにしたので、上記のパルス生成条件を満たすPWMパルス信号Prの生成を、マイコン等を用いた演算処理により実現できる。
(4)インバータ100は、モータ300に接続されている。PWMパルス生成部250は、モータ300の運転状態に基づいて、上記のパルス生成条件を満たす第1のPWMパルス信号(非同期パルス信号P)、または、インバータ100に対する電圧指令(Vd*,Vq*)と所定のキャリア周期Tcで周期的に変化するキャリア信号(キャリア波Tr)との比較に基づく第2のPWMパルス信号(同期パルス信号P’)、のいずれかを選択的に出力する(ステップS8~S12)。このようにしたので、モータ300の運転状態に基づいて最適なPWM制御モードを選択し、選択したPWM制御モードに応じたPWMパルス信号PrをPWMパルス生成部250からドライブ信号生成部260へ出力して、インバータ100の制御を行うことができる。
(5)PWMパルス生成部250は、インバータ出力電圧の基本波の1周期中に存在するパルスの数が奇数となるように、PWMパルス信号Prを生成する。このようにしたので、インバータ出力電圧の低次高調波成分を確実に低減可能なPWMパルス信号Prを生成することができる。
なお、一実施形態の電動車両600はハイブリッド自動車である場合について説明したが、プラグインハイブリッド自動車、電気自動車などの場合においても同様な効果が得られる。
また、上述の実施形態では、インバータ制御装置単体について説明したが、当該上述の機能を有していれば、インバータ制御装置とインバータとが一体化したインバータ装置や、インバータ装置とモータとが一体化したモータ駆動システムにも本発明を適用できる。
なお、本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1…モータ装置
2…バッテリ
51…変調率演算部
52…回転速度算出部
53…パルス位相角演算部
54…電圧位相演算部
55…位相変化幅演算部
56…パルス設定部
57…dq/三相変換部
58…キャリア波演算部
59…PWM制御部
60…PWM制御モード判定部
100…インバータ
200…インバータ制御装置
210…電流制御部
250…PWMパルス生成部
260…ドライブ信号生成部
270…回転位置検出部
280…電流検出部
300…モータ
320…回転位置センサ
600…電動車両
2…バッテリ
51…変調率演算部
52…回転速度算出部
53…パルス位相角演算部
54…電圧位相演算部
55…位相変化幅演算部
56…パルス設定部
57…dq/三相変換部
58…キャリア波演算部
59…PWM制御部
60…PWM制御モード判定部
100…インバータ
200…インバータ制御装置
210…電流制御部
250…PWMパルス生成部
260…ドライブ信号生成部
270…回転位置検出部
280…電流検出部
300…モータ
320…回転位置センサ
600…電動車両
Claims (7)
- インバータを制御するためのPWMパルス信号を所定の制御周期ごとに生成するPWMパルス生成部を備え、
前記PWMパルス生成部は、前記制御周期と非同期のPWMパルス信号を生成しながら、前記インバータの出力電圧の基本波の1周期中に少なくとも3つ以上のパルスが存在し、かつ、前記基本波が0を跨いで変化するゼロクロス点において前記PWMパルス信号のオン/オフ状態が切り替わるというパルス生成条件を満たすように、前記PWMパルス信号を生成するインバータ制御装置。 - 請求項1に記載のインバータ制御装置において、
前記PWMパルス生成部は、前記出力電圧の変調率を演算し、前記変調率に基づいて前記PWMパルス信号の各パルス幅を設定するインバータ制御装置。 - 請求項2に記載のインバータ制御装置において、
前記PWMパルス生成部は、
前記変調率を演算する変調率演算部と、
前記変調率に基づいて前記PWMパルス信号のオン/オフ状態を切り替えるパルス位相角を演算するパルス位相角演算部と、
前記出力電圧の位相角に応じた電圧位相を演算する電圧位相演算部と、
前記制御周期における前記出力電圧の位相変化幅を演算する位相変化幅演算部と、
前記パルス位相角、前記電圧位相および前記位相変化幅に基づいて、前記PWMパルス信号のオン/オフ状態の切替タイミングを設定するパルス設定部と、を備えるインバータ制御装置。 - 請求項1に記載のインバータ制御装置において、
前記インバータは、モータに接続されており、
前記PWMパルス生成部は、前記モータの運転状態に基づいて、前記パルス生成条件を満たす第1のPWMパルス信号、または、前記インバータに対する電圧指令と所定のキャリア周期で周期的に変化するキャリア信号との比較に基づく第2のPWMパルス信号、のいずれかを選択的に出力するインバータ制御装置。 - 請求項1に記載のインバータ制御装置において、
前記PWMパルス生成部は、前記出力電圧の基本波の1周期中に存在するパルスの数が奇数となるように、前記PWMパルス信号を生成するインバータ制御装置。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のインバータ制御装置と、
前記インバータ制御装置により制御される前記インバータと、
前記インバータにより駆動される交流モータと、を備え、
前記交流モータを用いて車両のステアリングを制御する電動パワーステアリングシステム。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のインバータ制御装置と、
前記インバータ制御装置により制御される前記インバータと、
前記インバータにより駆動される交流モータと、を備え、
前記交流モータの駆動力を用いて走行する電動車両システム。
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