JP2023041024A - 曲げ加工システム、及び金型の配置方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】金型ホルダに金型を位置決めする際に、金型の位置が目標位置からずれてしまうことを抑制する。【解決手段】制御装置100は、目標位置に向かって下型交換ユニット50L、50Rを移動させる際に、目標位置とは異なる位置に下型交換ユニット50L、50Rを仮停止させた後、下型交換ユニット50L、50Rを再び移動させ、下型交換ユニット50L、50Rを目標位置に応じて停止させる。【選択図】図1

Description

本発明は、曲げ加工システム、及び金型の配置方法に関する。
曲げ加工システムは、ワークに対して曲げ加工を行うプレスブレーキを備えており、プレスブレーキは、左右方向に延在するテーブルと、テーブルに設けられて金型を保持する金型ホルダとを有している。また、曲げ加工システムは、プレスブレーキの左右方向の側方に配設されて、複数の金型を収納する金型ラックを備えている。金型ラックは、金型を保持する複数のストッカを有しており、選択された任意のストッカは、金型交換を行うための交換位置に位置決め可能に構成されている。曲げ加工システムは、金型ホルダと、交換位置に位置決めされたストッカとの間で金型を移動して、金型ホルダの目標位置に金型を位置決めする金型交換ユニットを備えている(特許文献1参照)。
特許第5947861号公報
金型ホルダの目標位置に金型を位置決めする場合、金型交換ユニットなどの移動体が目標位置に向かって左方向又は右方向へと移動し、移動体が目標位置に応じて停止する。このとき、移動体の停止によって金型ホルダに対して金型が位置決めされるが、金型の位置が目標位置からずれてしまうことがある。
本発明の一態様は、左右方向に延在するテーブルに設けられた金型ホルダに、金型が配置されるプレスブレーキと、金型を保持する金型保持部材を含み、テーブルの後面側又は前面側に左右方向へ移動可能に設けられた移動体と、金型を保持した移動体を左右方向に移動させて、金型ホルダの目標位置に金型を位置決めする制御装置と、を備え、制御装置は、目標位置に向かって移動体を移動させる際に、目標位置とは異なる位置に移動体を仮停止させた後、移動体を再び移動させ、移動体を目標位置に応じて停止させる曲げ加工システムである。
本発明の一態様によれば、左右方向に移動した移動体は、目標位置に応じて停止する前に仮停止する。そして、移動体は、移動を再開し、目標位置に応じて停止することとなる。仮停止してから移動を再開し、目標位置で停止することで、金型の位置ずれとなる要因を解消することができる。
本発明の一態様によれば、移動体により金型ホルダに金型を位置決めしたときに、金型の位置から目標位置からずれてしまうことを抑制することができる。
図1は、第1の実施形態に係る曲げ加工システムの構成を模式的に示す正面図である。 図2は、図1に示す曲げ加工システムの構成を模式的に示す右側面図である。 図3は、下型ホルダに設定される金型段取りの一例を示す図である。 図4は、下型ホルダに金型ステージを位置決めする処理の説明図である。 図5は、下型ホルダに金型ステージを位置決めする処理の説明図である。 図6は、金型段取りの段取り換えを説明する図である。 図7は、下型ホルダに金型ステージを位置決めする処理の説明図である。 図8Aは、第2の実施形態が想定する金型の位置ずれの発生概念を示す説明図である。 図8Bは、第2の実施形態が想定する金型の位置ずれの発生概念を示す説明図である。 図8Cは、第2の実施形態が想定する金型の位置ずれの発生概念を示す説明図である。 図9は、下型ホルダに下型ステージを位置決めする処理の説明図である。 図10は、下型ホルダに金型ステージを位置決めする処理の説明図である。
以下、図面を参照し、本実施形態に係る曲げ加工システム、及び分割金型の配置方法について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る曲げ加工システムの構成を模式的に示す正面図である。図2は、図1に示す曲げ加工システムの構成を模式的に示す右側面図である。図1及び図2を参照し、本実施形態に係る曲げ加工システム10について説明する。以下の説明では、方向の定義として、左右方向、前後方向、及び上下方向を定める。左右方向及び前後方向は、水平方向において直交する2つの方向に対応し、上下方向は鉛直方向に対応する。ただし、これらの方向は、曲げ加工システムの構成を説明するために、便宜的に用いられるに過ぎない。
曲げ加工システム10は、左右方向に延在するテーブル(下部テーブル24、上部テーブル26)に設けられた金型ホルダ(下型ホルダ30、上型ホルダ34)に、金型(下型14、上型12)が配置されるプレスブレーキ16と、金型を保持する金型保持部材(下型保持部材64L、64R、上型保持部材88L、88R)を含み、テーブルの後面側又は前面側に左右方向へ移動可能に設けられた金型交換ユニット(下型交換ユニット50L、50R、上型交換ユニット74L、74R)と、金型を保持した金型交換ユニットを左右方向に移動させて、金型ホルダの目標位置に金型を位置決めする制御装置100と、を備えている。制御装置100は、目標位置に向かって金型交換ユニットを移動させる際に、目標位置とは異なる位置に金型交換ユニットを仮停止させた後、金型交換ユニットを再び移動させ、金型交換ユニットを目標位置に応じて停止させる。
上記の記述において、「位置決め前の金型の位置」とは、金型が金型交換ユニットによって目標位置へと位置決めされる直前に存在していた位置を言う。換言すれば、「位置決め前の下型14の位置」とは、目標位置へと移動させるために、下型交換ユニット50L、50Rが、移動対象となる下型14を保持する位置をいう。
つぎに、曲げ加工システム10の詳細について説明する。曲げ加工システム10は、例えば板金といった板状のワークWに対して曲げ加工を行うためのシステムである。曲げ加工システム10は、プレスブレーキ16と、左右の下型交換ユニット50L、50Rと、左右の上型交換ユニット74L、74Rと、制御装置100とを有している。
プレスブレーキ16は、パンチなどの上部金型である上型12と、ダイなどの下部金型である下型14の協働によりワークWに対して曲げ加工を行う。
プレスブレーキ16は、本体フレーム18を備えている。本体フレーム18は、左右方向に離隔して対向した左右のサイドプレート20を有している。本体フレーム18の下部には、左右方向に延びた下部テーブル24が設けられ、本体フレーム18の上部には、左右方向に延びた上部テーブル26が設けられている。上部テーブル26は、上下方向に沿って移動可能に構成されている。各サイドプレート20の上部には、上部テーブル26を本体フレーム18に対して上下方向へ移動させる上下移動用のアクチュエータとしての油圧シリンダ28が設けられている。なお、上部テーブル26を上下方向へ移動可能に構成する代わりに、下部テーブル24を上下方向へ移動可能に構成してもよい。上下移動用のアクチュエータは、油圧シリンダ28に代えてサーボモータを用いてもよい。
下部テーブル24の上側には、下型14を着脱可能に保持する下型ホルダ30が設けられている。例えば、下型ホルダ30は、左右方向に沿って連続的に延在する構成である。下型ホルダ30には、下型14のシャンク部(基部)140を挿入するためのホルダ溝30gが左右方向に沿って形成されている。下型ホルダ30は、下型14を下部テーブル24に対して固定するクランプ機構32を有している。
上部テーブル26の下側には、上型12を着脱可能に保持する上型ホルダ34が設けられている。例えば、上型ホルダ34は、左右方向に沿って連続的に延在する構成であるが、適宜の間隔を隔てながら左右方向に沿って断続的に延在する構成であってもよい。上型ホルダ34には、上型12のシャンク部(基部)120を挿入するためのホルダ溝34gが左右方向に沿って形成されている。上型ホルダ34は、上型12を上部テーブル26に対して固定するクランプ機構36を有している。
下型14の左右方向(幅方向)の中央部には、前後方向に沿って貫通する挿通穴141が設けられている。下型ホルダ30に装着された下型14における挿通穴141の位置は、下型14の左右一方の端面の位置を基準に、この基準から金型幅の半分の値に相当する位置として特定することができる。また、下型14と同様、上型12にも、前後方向に沿って貫通する挿通穴121が設けられている。
曲げ加工システム10は、プレスブレーキ16の左右方向の側方、本実施形態では右方向の側方に、複数の下型14及び複数の上型12を収納する金型ラック42が隣接して設けられている。
金型ラック42は、1つ以上の下型14をそれぞれ保持する複数の下部ストッカを有しており、複数の下部ストッカは、前後方向に並んで配置されている。複数の下部ストッカは、ストッカ移動機構によって上下方向及び前後方向へ移動可能に構成されている。ストッカ移動機構は、複数の下部ストッカのうち任意の下部ストッカを選択し、選択した下部ストッカを上下方向及び前後方向に移動することによって、下型用の交換位置に位置決めすることができる。下型用の交換位置は、左右方向において下型ホルダ30に隣接する位置に設定されている。
また、金型ラック42は、1つ以上の上型12をそれぞれ保持する複数の上部ストッカを有している。各上部ストッカの構成は、下部ストッカの構成と同様である。
左右の下型交換ユニット50L、50Rは、下型ホルダ30と金型ラック42との間で下型14の交換を行う。具体的には、左右の下型交換ユニット50L、50Rは、下型ホルダ30と下型用の交換位置に位置決めされた下部ストッカとの間における下型14の移動、下型ホルダ30における下型14の位置決めなどを行う。左右の下型交換ユニット50L、50Rは、下型14に対応して設けられた左右の移動ユニット(移動体)に相当する。
左右の下型交換ユニット50L、50Rは、下部テーブル24の後面側に設けられている。下型ホルダ30の後面側には、左右方向に延びた下部ガイド48が設けられている。個々の下型交換ユニット50L、50Rは、下部ガイド48を介して左右方向へ移動可能に構成されている。
左右の下型交換ユニット50L、50Rは、互いに独立して構成されており、それぞれ独立して動作することができる。左右の下型交換ユニット50L、50Rの構成は互いに対応しているため、以下、右側の下型交換ユニット50Rを例に挙げ、その構成について説明する。図2には、右側の下型交換ユニット50Rの構成が示されているが、参考のため、左側の下型交換ユニット50Lにおいて対応する構成が括弧付きの符号で示されている。
下型交換ユニット50Rは、左右移動用のアクチュエータとしてのサーボモータ52Rの駆動により、左右方向へ移動する。サーボモータ52Rは、下型交換ユニット50Rの左右方向の位置を検出する位置検出器としてのエンコーダ54Rを有している。
下型交換ユニット50Rは、下部ガイド48に左右方向へ移動可能に設けられた下部ユニット本体56Rと、下部ユニット本体56Rに前後方向及び上下方向へ移動可能に設けられた下部サポート部材58Rとを有している。下部サポート部材58Rは、前後移動用のアクチュエータとしての第1エアシリンダ60Rの駆動により、下部ユニット本体56Rに対して前後方向へ移動する。下部サポート部材58Rは、上下移動用のアクチュエータである第2エアシリンダ62Rの駆動により、下部ユニット本体56Rに対して上下方向へ移動する。
下型交換ユニット50Rは、下部サポート部材58Rに前後方向へ移動可能に設けられた下型保持部材64Rを有している。下型保持部材64Rは、前後移動用のアクチュエータとしての第3エアシリンダ66Rの駆動により、下部サポート部材58Rに対して前後方向へ移動する。下型保持部材64Rは、下型14の挿通穴141に対して挿入可能に構成されている。
左右の下型交換ユニット50L、50Rは、下型ホルダ30における下型14の移動、位置決めなどを行う。各下型交換ユニット50L、50Rは、下部サポート部材58L、58R、及び下型保持部材64L、64Rを前進させて、下型14の挿通穴141に下型保持部材64L、64Rを挿入することで、下型14を保持することができる。
下型保持部材64L、64Rが下型14を保持した状態において、下型交換ユニット50L、50Rが左右方向に移動することで、下型14を左右方向に移動させることができる。そして、下型交換ユニット50L、50Rが所定の位置に停止することで、下型14を下型ホルダ30の目標位置に位置決めすることができる。
左右の下型交換ユニット50L、50Rは、下型14の移動、位置決めなどをそれぞれ独立して行うことができる。また、左右の下型交換ユニット50L、50Rは、複数の下型14における左右の両端に位置する下型14をそれぞれ保持し、且つ中央の下型14を左右両端の下型14で挟持することで、複数の下型14の移動、位置決めなどを一括して行うこともできる。
下型14を移動、位置決めする場合、対象となる下型14の左側又は右側に十分な隙間が存在する場合がある。この場合、下型保持部材64L、64Rを挿通穴141に挿通させることなく、下型保持部材64L、64Rを下型14の左右一方の端面に接触させて、その端面を左右方向に押すことで、下型14を移動してもよい。このように、下型保持部材64L、64Rが下型14を保持する形態は、挿通穴141に下型保持部材64L、64Rを挿入する方法に限られない。
左右の上型交換ユニット74L、74Rは、上型ホルダ34と上型用の交換位置に位置決めされた上部ストッカとの間における上型12の移動、上型ホルダ34における上型12の位置決めなどを行う。左右の上型交換ユニット74L、74Rは、上型12に対応して設けられた移動体にそれぞれ相当する。
右側の上型交換ユニット74Rの構成は、上述した右側の下型交換ユニット50Rの構成と対応している。同様に、左側の上型交換ユニット74Lの構成は、上述した左側の下型交換ユニット50Lの構成と対応している。すなわち、上型交換ユニット74R(74L)における、上部ガイド72、サーボモータ76R(76L)、エンコーダ78R(78L)、上部ユニット本体80R(80L)、上部サポート部材82R(82L)、第1エアシリンダ84R(84L)、第2エアシリンダ86R(86L)、上型保持部材88R(88L)、及び第3エアシリンダ90R(90L)は、下型交換ユニット50R(50L)における、下部ガイド48、サーボモータ52R(52L)、エンコーダ54R(54L)、下部ユニット本体56R(56L)、下部サポート部材58R(58L)、第1エアシリンダ60R(60L)、第2エアシリンダ62R(62L)、下型保持部材64R(64L)、及び第3エアシリンダ66R(66L)にそれぞれ対応している。なお、図2には、右側の上型交換ユニット74Rの構成が示されているが、参考のため、左側の上型交換ユニット74Lの構成が括弧付きの符号で示されている。
制御装置100は、曲げ加工システム10の動作を制御する装置である。制御装置100は、例えばNC(Numerical Control)装置などのコンピュータである。コンピュータは、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)などのハードウェアプロセッサと、メモリと、各種のインターフェースとを主体に構成されている。メモリ、各種のインターフェースは、バスを介してハードウェアプロセッサに接続されている。
コンピュータには、所定のコンピュータプログラムがインストールされている。ハードウェアプロセッサがコンピュータプログラムを実行することにより、コンピュータは、制御装置100が備える複数の機能を実行する。
制御装置100は、加工プログラムに基づいて、プレスブレーキ16の動作を制御する。また、制御装置100は、金型交換プログラム及び段取りデータに基づいて、左右の下型交換ユニット50L、50R及び左右の上型交換ユニット74L、74Rの動作をそれぞれ制御する。この制御により、上型12及び下型14の移動、上型ホルダ34及び下型ホルダ30における上型12及び下型14の配置などが行われる。制御装置100のメモリには、加工プログラム、金型交換プログラム、段取りデータが格納されている。
段取りデータは、金型段取りを示すデータである。段取りデータには、段取り番号、金型レイアウト、加工対象となる部品などの情報が含まれている。金型レイアウトには、各ステージを構成する金型の金型番号、金型の幅方向の長さ、金型ホルダにおける金型の目標位置などが含まれている。
ここで、金型段取りとは、曲げ加工システム10が所有する複数の金型(上型12及び下型14)のうち、プレスブレーキ16の金型ホルダ(上型ホルダ34及び下型ホルダ30)に同時に配置される1つ或いは複数の金型ステージ(上型ステージ及び下型ステージ)をいう。金型段取りに含まれる金型ステージは、一つの金型、又は複数の金型を左右方向に組み合わせた金型群から構成されている。1つの金型ステージが複数の金型を組み合わせた金型群から構成される場合、これらの金型は、金型間に隙間が無いように左右方向に連続して配列される。
以下、本実施形態に係る曲げ加工システム10において、左右の下型交換ユニット50L、50R及び左右の上型交換ユニット74L、74Rを用いて、下型ホルダ30及び上型ホルダ34に金型段取りを設定する動作について説明する。以下の説明では、左右の下型交換ユニット50L、50Rの動作を例に挙げ、下型14に対応する金型段取りを下型ホルダ30に設定する動作を説明する。当然ながら、左右の上型交換ユニット74L、74Rを用いて、上型12に対応する金型段取りを上型ホルダ34に設定する動作であっても同様である。
制御装置100は、下型交換ユニット50L、50Rの位置制御により、金型段取りを構成する各下型ステージを下型ホルダ30の目標位置に配置する。具体的には、制御装置100は、左右の下型交換ユニット50L、50Rを駆動するサーボモータ52L、52Rをそれぞれ制御し、左右の下型交換ユニット50L、50Rの左右方向の位置制御を行う。位置制御において、制御装置100は、サーボモータ52L、52Rの回転数を検出するエンコーダ54L、54Rから供給される検出信号に基づいて左右の下型交換ユニット50L、50R、及び左右の下型交換ユニット50L、50Rが保持する下型14の位置をそれぞれ認識することができる。制御装置100は、位置制御を行うことで、左右の下型交換ユニット50L、50Rを左方向又は右方向に移動させたり、左右の下型交換ユニット50L、50Rを左右方向における所定の位置に停止させたりすることができる。左右の下型交換ユニット50L、50Rの左右方向への移動及び停止により、下型ホルダ30の目標位置に下型ステージを位置決めすることができる(位置決め処理)。
本実施形態の位置決め処理は、位置決め前の下型14の位置に対して目標位置が右方向(第1方向)にある場合と、位置決め前の下型14の位置に対して目標位置が左方向(第2方向)にある場合とで動作が相違する。具体的には、位置決め前の下型14の位置に対して目標位置が右方向(第1方向)にある場合、制御装置100は、目標位置を通り過ぎるまで左右の下型交換ユニット50L、50Rを右方向へ移動させ、目標位置よりも右方向に位置する反転位置に応じて左右の下型交換ユニット50L、50Rを仮停止させた後、左右の下型交換ユニット50L、50Rを右方向とは逆向きの左方向へ移動させ、左右の下型交換ユニット50L、50Rを目標位置に応じて停止させる第1処理を行う。また、位置決め前の下型14の位置に対して目標位置が左方向にある場合には、制御装置100は、左右の下型交換ユニット50L、50Rを左方向へ移動させた後、目標位置を通り過ぎることなく、左右の下型交換ユニット50L、50Rを目標位置に応じて停止させる第2処理を行う。
曲げ加工システム10は、金型ラック42がプレスブレーキ16の右方向に隣接して配置されている。下型ホルダ30に配置される下型14は金型ラック42から移送されるため、左右の下型交換ユニット50L、50Rの動作も左方向への移動が主体となる。そこで、制御装置100は、左方向への移動を動作の基準として下型ステージの位置決めを行う。そして、制御装置100は、動作の基準となる左方向への移動の場合には第2処理を選択し、動作の基準とは反対側の右方向への移動の場合には第1処理を選択することとしている。
図3は、下型ホルダに設定される金型段取りの一例を示す図である。図4及び図5は、下型ホルダに下型ステージを位置決めする処理の説明図である。以下、図3乃至図5を参照し、金型段取りを構成する複数の下型ステージを下型ホルダ30に位置決めする処理(位置決め処理)について説明する。
図3には、金型段取りの一例として、3つの下型ステージが示されている。第1ステージは、下型ホルダ30の第1目標位置Pt1に配置され、3つ下型ステージのうち最も右方向に位置している。3つの下型14f、14g、14hを組み合わせた第1ステージは、右方向に向かって下型14f、下型14g、下型14hが隙間なく並んで構成されている。第2ステージは、第2目標位置Pt2に配置され、3つの下型ステージのうち中央に位置している。3つの下型14c、14d、14eを組み合わせた第2ステージは、右方向に向かって下型14c、下型14d、下型14eが隙間なく並んで構成されている。第3ステージは、第3目標位置Pt3に配置され、3つの下型ステージのうち最も左方向に位置している。2つの下型14a、14bを組み合わせた第3ステージは、右方向に向かって下型14a、下型14bが隙間なく並んで構成されている。
第1ステージの位置決めは、第1目標位置Pt1に対して、第1ステージの左端、すなわち下型14fの左端面が一致するように行われる。同様に、第2ステージの位置決めは、第2目標位置Pt2に対して、第2ステージの左端、すなわち下型14cの左端面が一致するように行われる。第3ステージの位置決めは、第3目標位置Pt3に対して、第3ステージの左端、すなわち下型14aの左端面が一致するように行われる。
まず、金型ラック42から金型段取りに必要な8つの下型14a~14hが取り出され下型用の交換位置に配置されると、制御装置100は、左右の下型交換ユニット50L、50Rによって8個の下型14a~14hを保持する。そして、制御装置100は、最も左方向に位置する第3ステージの位置決めと、第1及び第2ステージの下型ホルダ30への移送とをまとめて行う。このとき、第3目標位置Pt3は、位置決め前の2つの下型14a~14bに対して左方向にある。
図4の工程a1において、制御装置100は、左右の下型交換ユニット50L、50Rを左方向へ移動させた後、左右の下型交換ユニット50L、50Rを第3目標位置Pt3に応じて停止させる(第2処理)。これにより、第3ステージを構成する2つの下型14a、14bが第3目標位置Pt3に位置決めされる。併せて、第1ステージを構成する3つの下型14f~14h、及び第2ステージを構成する3つの下型14c~14eが、2つの下型14a、14bに対して隣接した状態で下型ホルダ30へと移送される。
図4の工程a2において、制御装置100は、左右の下型交換ユニット50L、50Rによって第1ステージに相当する3つの下型14f~14hを保持する。このとき、第1目標位置Pt1は、位置決め前の3つの下型14f~14hに対して右方向にある。制御装置100は、左右の下型交換ユニット50L、50Rを右方向へと移動して、3つの下型14f~14hを第1目標位置Pt1に向けて移動する。
図4の工程a3において、制御装置100は、第1目標位置Pt1を通り過ぎるまで左右の下型交換ユニット50L、50Rを右方向へ移動させる(第1処理)。そして、制御装置100は、第1反転位置Psa1に応じて左右の下型交換ユニット50L、50Rを仮停止させる(第1処理)。第1反転位置Psa1は、3つの下型14f~14h(具体的には左端の下型14fの左端面)が第1目標位置Pt1から右方向に基準距離Lsだけ移動した位置に設定されている。
図5の工程a4において、制御装置100は、左右の下型交換ユニット50L、50Rで3つの下型14f~14hを保持したまま、左右の下型交換ユニット50L、50Rを右方向とは逆向きの左方向へと方向転換させる。制御装置100は、左右の下型交換ユニット50L、50Rを左方向へと移動させ、左右の下型交換ユニット50L、50Rを第1目標位置Pt1に応じて停止させる(第1処理)。これにより、第1ステージを構成する3つの下型14f~14hが第1目標位置Pt1に位置決めされる。
第1目標位置Pt1を通過させた上で左右の下型交換ユニット50L、50Rを仮停止させて左方向へと方向転換させる処理(第1処理)は、ロストモーション、バックラッシュの影響を抑制するために行われる。そのため、基準距離Lsは、左右の下型交換ユニット50L、50Rが第1反転位置Psa1から第1目標位置Pt1まで左方向へと移動する間において、ロストモーション、バックラッシュの影響を抑制することができるように、その最適値が予め設定されている。ただし、基準距離Lsが長くなると、左右の下型交換ユニット50L、50Rの移動時間が長くなり、第1処理に要する時間が長くなるため、基準距離Lsは必要な範囲で設定することが好ましい。
つぎに、制御装置100は、左右の下型交換ユニット50L、50Rを用いて、第2ステージに相当する3つの下型14c~14eの位置決めを行う。第2目標位置Pt2は、位置決め前の3つの下型14c~14eに対して右方向にあるため、制御装置100は、第2目標位置Pt2を通り過ぎるまで左右の下型交換ユニット50L、50Rを右方向へ移動させる必要がある。
図5の工程a5において、制御装置100は、干渉範囲Riに、下型ホルダ30に既に存在する既存金型があるか否かを判断する。干渉範囲Riは、第2ステージに相当する3つの下型14c~14eを、第2目標位置Pt2から右方向に向かって基準距離Lsだけ移動させたときに、3つの下型14c~14e(具体的には右端の下型14eの右端面)が移動する範囲をいう。
図5に示す例では、第1ステージに相当する3つの下型14f~14hが既存金型に相当する。3つの下型14f~14hが干渉範囲Riにあると判断した場合、制御装置100は、3つの下型14f~14hを干渉範囲Riよりも右方向に向けて移動する退避処理を行う。退避処理を行った3つの下型14f~14hは、後述する3つの下型14c~14eの位置決めが終わった後に、第1目標位置Pt1に対して改めて位置決めされる。
3つの下型14f~14hが干渉範囲Riにないと判断した場合、制御装置100は、退避処理を行うことなく、第2ステージに相当する3つの下型14c~14eの位置決めを行う。図5の工程a6において、制御装置100は、左右の下型交換ユニット50L、50Rによって3つの下型14c~14eを保持する。
図5の工程a7において、制御装置100は、第2目標位置Pt2を通り過ぎるまで左右の下型交換ユニット50L、50Rを右方向へ移動させる(第1処理)。そして、制御装置100は、第2反転位置Psa2に応じて左右の下型交換ユニット50L、50Rを仮停止させる(第1処理)。第2反転位置Psa2は、3つの下型14c~14eが第2目標位置Pt2を通過してから基準距離Lsだけ移動した位置に設定されている。
図5の工程a8において、制御装置100は、左右の下型交換ユニット50L、50Rで3つの下型14c~14eを保持したまま、左右の下型交換ユニット50L、50Rを右方向とは逆向きの左方向へと方向転換させる。制御装置100は、左右の下型交換ユニット50L、50Rを左方向へと移動させ、左右の下型交換ユニット50L、50Rを第2目標位置Pt2に応じて停止させる(第1処理)。これにより、第2ステージを構成する3つの下型14c~14eが第2目標位置Pt2に位置決めされる。
以上の一連の動作により、金型段取りに応じた3つの下型ステージが、下型ホルダ30に配置される。
図3乃至図5に示す説明では、左右の下型交換ユニット50L、50Rが、下型ホルダ30のホルダ溝30gに沿って下型14a~14hを移動させる形態を説明した。しかしながら、下型ホルダ30から下型14を取り外した上で、下型ホルダ30の前面側又は後面側において下型14を左右方向に移動させてもよい。
図6は、金型段取りの段取り換えを説明する図である。図7は、下型ホルダに金型ステージを位置決めする処理の説明図である。以下、金型段取りを入れ換える段取り換えに伴って下型ステージを下型ホルダ30に配置する処理を例に挙げ、下型ホルダ30から下型14を取り外した状態で下型14を移動させる動作について説明する。
以下の説明では、図6の上段に示す金型段取りを、図6の下段に示す金型段取りへと変更する動作を例に挙げる。図6の上段に示す金型段取りは、5つの下型14a~14eを含む第1ステージと、この第1ステージよりも右方向に位置し、3つの下型14f~14hを含む第2ステージとから構成されている。一方、図6の下段に示す金型段取りは、上述の第1ステージにおいて左端に位置する下型14aが第1ステージから取り外され、この1つの下型14aによる第3ステージが、第1ステージと第2ステージとの間にある第4目標位置Pt4に配置されている。
図7を参照し、左側の下型交換ユニット50Lを用いて、段取り換え前(図6上段)の第1ステージにある下型14aを、新たな第3ステージとして下型ホルダ30に位置決めする処理を説明する。なお、左側の下型交換ユニット50Lに代えて、右側の下型交換ユニット50Rを用いて、第3ステージの位置決めを行ってもよい。
図7の工程b1において、制御装置100は、下型交換ユニット50Lによって下型14aを保持する。そして、制御装置100は、例えば下型交換ユニット50Lを上側へと移動させることにより、下型ホルダ30のホルダ溝30gから下型14aを取り外す。
図7の工程b2において、制御装置100は、下型交換ユニット50Lを後側(紙面上側)へと移動させて、下型14aを下型ホルダ30の後面側へと移動させる。なお、図7は下型交換ユニット50Lの動作を模式的に示しており、下型交換ユニット50Lの全体が移動している状態が描かれている。しかしながら、実際には、下型保持部材64L及び下部サポート部材58Lが後方へと移動することで、下型14aが下型ホルダ30の後面側へと移動させられることとなる。
図7において、第4目標位置Pt4は、位置決め前の下型14aに対して右方向にある。制御装置100は、第4目標位置Pt4を通り過ぎるまで下型交換ユニット50Lを右方向へ移動させる(第1処理)。制御装置100は、下型交換ユニット50Lを第4反転位置Psa4に応じて仮停止させる(第1処理)。第4反転位置Psa4は、下型14aが第4目標位置Pt4から右方向に基準距離Lsだけ移動した位置に設定されている。
制御装置100は、下型交換ユニット50Lで下型14aを保持したまま、下型交換ユニット50Lを右方向とは逆向きの左方向へと方向転換させる。制御装置100は、左右の下型交換ユニット50L、50Rを左方向へと移動させ、下型交換ユニット50Lを第4目標位置Pt4に応じて停止させる(第1処理)。これにより、下型14aが第4目標位置Pt4に対して一時的に位置決めされる。
図7の(c)において、制御装置100は、下型交換ユニット50Lを前側(紙面下側)へと移動させて、下型14aを下型ホルダ30の上方へと移動させる。そして、制御装置100は、下型交換ユニット50Lを下側へと移動させることにより、下型ホルダ30へと下型14aを装着する。これにより、下型14aが第4目標位置Pt4に位置決めされる。
以上の一連の動作により、金型段取りに応じた3つの下型ステージが、下型ホルダ30に配置される。
なお、上述した動作の説明は一例であり、その動作には種々の変更が可能である。位置決め前の下型14aに対して第4目標位置Pt4が右方向にあるような場合に、第4目標位置Pt4を通過させた後に仮停止させて、左方向へと移動させる処理(第1処理)が含まれていればよい。例えば、第4反転位置Psa4に応じて下型交換ユニット50Lを仮停止させた後、制御装置100は、下型交換ユニット50Lを前側及び下側へと移動させて、下型ホルダ30のホルダ溝30gへと下型14aを挿入してもよい。最後に、制御装置100は、下型ホルダ30のホルダ溝30gに沿って下型14aを左方向へと移動させた後、下型交換ユニット50Lを第4目標位置Pt4に応じて停止させることも可能である(第1処理)。
このように本実施形態の曲げ加工システム10において、目標位置へと向かう金型交換ユニット(下型交換ユニット50L、50R、上型交換ユニット74L、74R)は、直接目標位置に停止するのではなく、目標位置とは異なる位置に仮停止した後、移動を再開して目標位置で停止することとなる。仮停止から移動を再開し、目標位置で停止することで、金型(下型14、上型12)の位置ずれとなる要因を解消することができる。これにより、金型交換ユニットにより金型ホルダの目標位置に金型を位置決めしたときに、金型の位置が目標位置からずれてしまうことを抑制することができる。
具体的には、本実施形態の曲げ加工システム10において、位置決め前の金型の位置に対して目標位置が右方向にある場合に、制御装置100は、金型交換ユニットを右方向へ移動させ、目標位置よりも右方向に位置する反転位置に応じて金型交換ユニットを仮停止させた後、金型交換ユニットを逆向きの左方向へ移動させ、金型交換ユニットを目標位置に応じて停止させる第1処理を行う。また、位置決め前の金型の位置に対して目標位置が左方向にある場合、制御装置100は、金型交換ユニットを左方向へ移動させた後、目標位置を通り過ぎることなく、金型交換ユニットを目標位置に応じて停止させる第2処理を行っている。
この構成によれば、位置決め前の金型の位置に対して目標位置が右方向にある場合、制御装置100は、金型交換ユニットを右方向へ移動させた後、そのまま目標位置で停止させるのではく、一旦、目標位置を通り過ぎた上で仮停止させる。そして、制御装置100は、金型交換ユニットを左方向へ移動させた後に、金型交換ユニットを目標位置に応じて停止させている。制御装置100は、位置決め前の金型の位置が目標位置に対して左方向にある場合に限らず、位置決め前の金型の位置が目標位置に対して右方向にある場合でも、目標位置で停止する前の金型交換ユニットを左方向へと移動させることとなる。駆動機構のロストモーション、バックラッシュなどが影響するため、目標位置が同じであっても、金型交換ユニットを右方向に移動させて位置決めしたときと、金型交換ユニットを左方向に移動させて位置決めしたときとでは、金型の位置にばらつきが発生してしまうことがある。しかしながら、本実施形態の構成によれば、金型を位置決めするときの金型交換ユニットの移動方向が左方向に統一されている。これにより、駆動機構のロストモーション、バックラッシュなどの影響を抑制することができる。したがって、金型交換ユニットによって金型ホルダに金型を位置決めしたときに、金型の位置が目標位置からずれてしまうことを抑制することができる。
このように、金型を配置するときの金型の位置決め精度を良好にすることができる。その結果、バックゲージと金型、上下の金型、ワークWと金型の位置関係を揃えることができる。したがって、曲げロボットを用いた曲げ加工、加工精度が要求される曲げ加工、金型段取りの段取り換えを伴う曲げ加工などにおいて有意性を発揮することができる。
本実施形態において、反転位置は、目標位置から右方向に向かって基準距離Lsだけ移動した位置に設定されている。この構成によれば、金型交換ユニットが左方向に向かって目標位置へと戻るときに、必要な距離だけ移動することとなる。これにより、ロストモーション、バックラッシュの影響を抑制した状態で、金型交換ユニットを目標位置へと到達させることができる。
本実施形態において、制御装置100は、右方向に向かって目標位置から反転位置まで金型交換ユニットを移動させたときに金型が移動する干渉範囲Riに既存金型があるか否かを判断している。この構成によれば、金型が目標位置を通り過ぎて反転位置に到達するまでの間に、既存金型と干渉するかどうかを判断することができる。
本実施形態において、制御装置100は、既存金型が干渉範囲Riにある場合、既存金型を右方向へ移動する退避処理を行った後に、第1処理を行っている。この構成によれば、退避処理を行うことで、位置決めする金型が、既存金型と干渉することを抑制することができる。
本実施形態において、制御装置100は、金型ホルダ(下型ホルダ30、上型ホルダ34)のホルダ溝の間で、金型を左右方向に移動させている。この構成によれば、金型ホルダに沿って金型を移動させることができる。
本実施形態において、制御装置100は、金型ホルダから金型を取り外した上で、金型ホルダの前面側又は後面側において金型を左右方向に移動させている。この構成によれば、金型ホルダの前面側又は後面側で金型を移動させることができる。
本実施形態において、制御装置100は、金型の挿通穴に対して金型保持部材(下型保持部材64L、64R、上型保持部材88L、88R)を挿入した状態で金型交換ユニットを左右方向に移動させることにより、金型を左右方向に移動させている。この構成によれば、移動体で金型を適切に保持して移動させることができる。
本実施形態において、制御装置100は、金型保持部材によって金型の左右方向の端面を押圧することで、金型を左右方向に移動させてもよい。この構成によれば、金型交換ユニットで金型を適切に保持して移動させることができる。
本実施形態において、曲げ加工システム10は、プレスブレーキ16に対して右方向に隣接して設けられ、金型ホルダに対して装着可能な金型を複数収容する金型ラック42をさらに有している。制御装置100は、金型交換ユニットの動作を制御して、金型ホルダと金型ラック42との間で金型の交換を行っている。この構成によれば、金型ホルダに位置決めされる金型は、金型ラック42から金型ホルダへと移動されるので、右側から左方向への動きが主体となる。よって、金型を位置決めするときの金型交換ユニットの移動方向の基準を左方向(第2方向)とすることで、位置決めに伴う不要な動きを最小限に抑えることができる。なお、金型交換ユニットの移動方向の基準は、左方向に限らず、右方向であってもよい。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態に係る曲げ加工システムについて説明する。第2の実施形態に係る曲げ加工システムが、第1の実施形態の曲げ加工システムと相違する点は、金型交換ユニットによる位置決め処理の動作内容である。以下の説明では、左右の下型交換ユニット50L、50Rの動作を例に挙げ、下型14に対応する金型段取りを下型ホルダ30に設定する動作を説明する。当然ながら、左右の上型交換ユニット74L、74Rを用いて、上型12に対応する金型段取りを上型ホルダ34に設定する動作であっても同様である。
図8Aから図8Cは、第2の実施形態が想定する金型の位置ずれの発生概念を示す説明図である。以下の説明では、左右の下型交換ユニット50L、50Rによって、4つの下型14a、14b、14c、14dを組み合わせた金型ステージを、第1目標位置Pt1に配置するものとする。この第1目標位置Pt1は、位置決め前の4つの下型14a~14dに対して左方向にある。
第1目標位置Pt1に向かって左右の下型交換ユニット50L、50Rが移動を開始し、左右の下型交換ユニット50L、50Rが加速すると、4つの下型14a~14dは、移動方向と逆方向(右方向)の慣性力を受ける。4つの下型14a~14dが受ける慣性力の大きさは、下型14a~14dの質量と加速度に比例する。4つの下型14a~14dが受ける慣性力は、左右の下型交換ユニット50L、50Rを移動方向と逆方向に押す力となる。このため、図8Bに示すように、左右の下型交換ユニット50L、50Rの機械部分には、移動方向と逆方向の撓みが発生する。なお、図8Bでは、現象を簡潔に表現するため、下型保持部材64L、64Rが撓んだ状態が描かれている。しかしながら、この機械的な撓みは、左右の下型交換ユニット50L、50Rの機械部分によって生じるものである。
左右の下型交換ユニット50L、50Rが目標速度まで到達すると、左右の下型交換ユニット50L、50Rは目標速度に応じた等速移動を行う。第1目標位置Pt1に近づき、左右の下型交換ユニット50L、50Rが減速すると、4つの下型14a~14dは、移動方向(左方向)の慣性力を受ける。4つの下型14a~14dの受ける慣性力の大きさは、下型14a~14dの質量と減速度に比例する。4つの下型14a~14dの受ける慣性力は、左右の下型交換ユニット50L、50Rを移動方向に押す力となる。このため、左右の下型交換ユニット50L、50Rの機械部分には、移動方向の撓みが発生する。
図8Cに示すように、第1目標位置Pt1に応じて左右の下型交換ユニット50L、50Rが停止すると、4つの下型14a~14dが受ける慣性力が無くなり、左右の下型交換ユニット50L、50Rを押す力もなくなる。左右の下型交換ユニット50L、50Rの機械部分に発生した撓みは、弾性によって元に戻ろうとするが、4つの下型14a~14dと下型ホルダ30との間には摩擦があるため、この撓みは完全には解消されない。このため、4つの下型14a~14dが第1目標位置Pt1からずれてしまうこととなる。
本実施形態では、制御装置100は、第1目標位置Pt1に向かって左右の下型交換ユニット50L、50Rを移動させる際に、位置決め前の下型14の位置からみて第1目標位置Pt1よりも手前側に位置する暫定位置に応じて左右の下型交換ユニット50L、50Rを仮停止させた後、左右の下型交換ユニット50L、50Rを仮停止前の移動方向と同一方向へと、位置決め前の下型14の位置から暫定位置まで移動するときの加速度及び減速度よりも小さい加速度及び減速度で移動させ、左右の下型交換ユニット50L、50Rを第1目標位置Pt1に応じて停止させる。この制御により、減速時における機械的な撓みによる下型14の位置ずれの影響を排除することとしている。
以下、図8Aを例に、左右の下型交換ユニット50L、50Rによって、4つの下型14a~14dを組み合わせた下型ステージを、第1目標位置Pt1に位置決めする方法を説明する。図9は、下型ホルダに下型ステージを位置決めする処理の説明図である。
制御装置100は、第1目標位置Pt1に向かって左右の下型交換ユニット50L、50Rを左方向に移動させる。
図9の工程c1において、制御装置100は、4つの下型14a~14dの位置からみて第1目標位置Pt1よりも手前側にある第1暫定位置Psb1に応じて左右の下型交換ユニット50L、50Rを仮停止させる。
制御装置100は、左右の下型交換ユニット50L、50Rが備えるエンコーダ54L、54Rから供給される検出信号を監視している。しかしながら、左右の下型交換ユニット50L、50Rの機械的な撓みを検出することはできない。そのため、左右の下型交換ユニット50L、50Rの停止位置の精度は保証される。一方で、4つの下型14a~14dは、第1暫定位置Psb1を通り過ぎた位置で仮停止している。
制御装置100は、左右の下型交換ユニット50L、50Rのうち、移動方向にある左側の下型交換ユニット50Lのみを左方向へと移動させ、左側の下型交換ユニット50Lを第1目標位置Pt1に応じて停止させる。制御装置100は、左側の下型交換ユニット50Lの移動を、位置決め前の位置から第1暫定位置Psb1まで移動するときの加速度及び減速度よりも小さい加速度及び減速度で行う。
このとき、左側の下型交換ユニット50Lの機械的な撓みは、左側の下型交換ユニット50Lが左方向へ移動して下型14aに追いつくことで解消される。また、左側の下型交換ユニット50Lが第1暫定位置Psb1から第1目標位置Pt1まで移動する間の加速度及び減速度は小さいため、下型14aが受ける慣性力は小さくなり、左側の下型交換ユニット50Lを押す力も小さくなる。そのため、新たな機械的な撓みの発生を抑制することができる。これにより、最も左側の下型14aが第1目標位置Pt1に対して正確に位置決めされる。
図9の工程c3において、制御装置100は、右側の下型交換ユニット50Rを左方向へと移動させ、右側の下型交換ユニット50Rを第1目標位置Pt1に応じて停止させる。制御装置100は、右側の下型交換ユニット50Rの移動を、位置決め前の位置から第1暫定位置Psb1まで移動するときの加速度及び減速度よりも小さい加速度及び減速度で行う。このとき、左側の下型交換ユニット50Lと同様、右側の下型交換ユニット50Rが左方向へと移動することで、機械的な撓みも解消される。加えて、右側の下型交換ユニット50Rが移動する間の加速度及び減速度は小さいため、残りの下型14b~14dが受ける慣性力は小さくなり、右側の下型交換ユニット50Rを押す力も小さくなる。そのため、新たな機械的な撓みの発生を抑制することができる。これにより、残りの下型14b~14dも第1目標位置Pt1に対して正確に位置決めされる。
第1暫定位置Psb1から第1目標位置Pt1までの距離は、左右の下型交換ユニット50L、50Rを第1暫定位置Psb1に仮停止させたとき、最も左側の下型14aが第1目標位置Pt1に達しないように、かつ、左右の下型交換ユニット50L、50Rが第1暫定位置Psb1から第1目標位置Pt1まで移動する間において、機械的な撓みを解消することができるように、その最適値が予め設定されている。ただし、左右の下型交換ユニット50L、50Rが第1暫定位置Psb1から第1目標位置Pt1まで移動する間の加速度及び減速度は小さいため、第1暫定位置Psb1から第1目標位置Pt1までの距離が長くなると、左右の下型交換ユニット50L、50Rの移動時間が長くなる。そのため、第1暫定位置Psb1から第1目標位置Pt1までの距離は必要な範囲で設定することが好ましい。
このように本実施形態において、制御装置100は、目標位置に向かって金型交換ユニット(上型交換ユニット74L、74R、下型交換ユニット50L、50R)を移動させる際に、目標位置よりも手前側に位置する暫定位置に応じて金型交換ユニットを仮停止させた後、金型交換ユニットを仮停止前の移動方向と同一方向へと、位置決め前の金型の位置から暫定位置まで移動するときの加速度及び減速度よりも小さい加速度及び減速度で移動させ、金型交換ユニットを目標位置に応じて停止させている。
この構成によれば、暫定位置に仮停止させた上で、暫定位置から目標位置まで金型交換ユニットを小さい加速度と減速度で移動させている。このため、暫定位置から目標位置まで移動する間に、金型交換ユニットの機械的な撓みを解消することができる。また、暫定位置から目標位置までの間では、新たな機械的な撓みが発生することを抑制することができる。これにより、金型交換ユニットによって金型ホルダに金型を位置決めしたときに、金型の位置が目標位置からずれてしまうことを抑制することができる。
なお、本実施形態の「小さい加速度及び減速度」とは、金型が受ける慣性力が小さくなり、金型交換ユニットを押す力も小さくなるような加速度及び減速度をいう。すなわち、「小さい加速度及び減速度」は、金型交換ユニットが機械的な撓みを起こさない小さい加速度及び減速度、ひいては、金型が位置ずれを起こさない小さい加速度及び減速度と言い換えることもできる。
また、本実施形態において、暫定位置から目標位置までの距離は、位置決め前の金型の位置から暫定位置まで移動した金型に発生する、暫定位置との位置ずれ距離よりも長い。
この構成によれば、暫定位置から目標位置まで移動する間に、金型交換ユニットの機械的な撓みを解消することができる。したがって、金型の位置が目標位置からずれてしまうことを抑制することができる。
本実施形態において、金型交換ユニットは、それぞれ独立して左右方向に移動する左右の金型交換ユニット(移動ユニット)を含む。左右の金型交換ユニットは、複数の金型のうち左右の両端に位置する金型を保持することで、複数の金型を一括で移動させている。
複数の金型を一括で移動させる場合には、金型個数に応じて金型全体の質量が増加する。このため、機械的な撓みによる位置ずれの影響が顕著に生じることとなる。この点、本実施形態の構成によれば、機械的な撓みによる金型の位置ずれの影響を排除することができる。複数の金型を一括で移動させる場合であっても、金型の位置が目標位置からずれてしまうことを抑制することができる。
また、本実施形態において、制御装置100は、暫定位置に応じて左右の金型交換ユニットをそれぞれ仮停止させた後、左右の金型交換ユニットのうち目標位置に近い一方の金型交換ユニットを先行して移動させ、一方の金型交換ユニットを目標位置に応じて停止させ、その後、左右の金型交換ユニットのうち他方の金型交換ユニットを移動させ、他方の金型交換ユニットを目標位置に応じて停止させている。
移動中の金型交換ユニットにかかる負荷は、機械抵抗や摩擦の変化によって常に変動する。そのため、左右の金型交換ユニットが同時に移動する場合、左右の金型交換ユニットが同じ指令距離だけ移動したとしても、移動中の左右の金型交換ユニット間の距離は厳密には一定とならず、常に変動する。このとき、左右の金型交換ユニット同士の距離が一定以上狭まると、お互いを押すように力が作用してしまい、機械的な撓みの解消を妨げてしまう。この点、本実施形態のようにそれぞれの金型交換ユニットを別々に移動させることで、このような問題を解決することができる。
ただし、左右の金型交換ユニットを必ずしも別々に移動させる必要はない。左右の金型交換ユニットを同時に移動させることも可能である。
なお、第2の実施形態に示す位置決め処理は、第1の実施形態に示す位置決め処理と組み合わせて利用してもよい。図10を参照し、第2の実施形態に示す位置決め処理と、第1の実施形態に示す位置決め処理と組み合わせた位置決め処理について説明する。以下の説明では、図4及び図5に示す金型段取りを前提とし、第1ステージに相当する3つの下型14f~14hを、第1目標位置Pt1へと位置決めする状況を例に挙げる。図10は、下型ホルダに金型ステージを位置決めする処理の説明図である。
図10の工程a2は、図4の工程a2と同じである。この工程a2において、制御装置100は、左右の下型交換ユニット50L、50Rによって第1ステージに相当する3つの下型14f~14hを保持する。このとき、第1目標位置Pt1は、位置決め前の3つの下型14f~14hに対して右方向にある。制御装置100は、左右の下型交換ユニット50L、50Rを右方向へと移動して、3つの下型14f~14hを第1目標位置Pt1に向けて移動する。
図10の工程a3は、図4の工程a3と同じである。工程a3において、制御装置100は、第1目標位置Pt1を通り過ぎるまで左右の下型交換ユニット50L、50Rを右方向へ移動させる(第1処理)。そして、制御装置100は、第1反転位置Psa1に応じて左右の下型交換ユニット50L、50Rを仮停止させる(第1処理)。左右の下型交換ユニット50L、50Rを仮停止させると、左右の下型交換ユニット50L、50Rの機械部分には、移動方向の撓みが発生する。
図10の工程a41において、制御装置100は、左右の下型交換ユニット50L、50Rを右方向とは逆向きの左方向へと方向転換させる。そして、制御装置100は、左右の下型交換ユニット50L、50Rを左方向へと移動させる。左右の下型交換ユニット50L、50Rを左方向へと加速させる間、左右の下型交換ユニット50L、50Rの機械部分には、引き続き、移動方向とは逆方向の撓みが発生する。
つぎに、制御装置100は、第1反転位置Psa1からみて第1目標位置Pt1よりも手前側にある第1暫定位置Psb1に応じて、左右の下型交換ユニット50L、50Rを仮停止させる(第1処理)。左右の下型交換ユニット50L、50Rを仮停止させると、左右の下型交換ユニット50L、50Rの機械部分の撓みが、移動方向へと変化する。
制御装置100は、左右の下型交換ユニット50L、50Rが備えるエンコーダ54L、54Rから供給される検出信号を監視している。しかしながら、左右の下型交換ユニット50L、50Rの機械的な撓みを検出することはできない。そのため、左右の下型交換ユニット50L、50Rの停止位置の精度は保証される。しかしながら、3つの下型14f~14hは第1暫定位置Psb1を通り過ぎた位置となる。
図10の工程a42において、制御装置100は、左右の下型交換ユニット50L、50Rのうち、移動方向にある左側の下型交換ユニット50Lを左方向へと移動させ、左側の下型交換ユニット50Lを第1目標位置Pt1に応じて停止させる。制御装置100は、左側の下型交換ユニット50Lの移動を、第1反転位置Psa1から第1暫定位置Psb1まで移動するときの加速度及び減速度よりも小さい加速度及び減速度で行う。このとき、左側の下型交換ユニット50Lの機械的な撓みは、左側の下型交換ユニット50Lが左方向へ移動して下型14fに追いつくことで解消される。また、左側の下型交換ユニット50Lが第1暫定位置Psb1から第1目標位置Pt1まで移動する間の加速度及び減速度は小さいため、新たな機械的な撓みは発生しない。これにより、最も左側の下型14fが第1目標位置Pt1に対して正確に位置決めされる。
図10の工程a43において、制御装置100は、右側の下型交換ユニット50Rを左方向へと移動させ、右側の下型交換ユニット50Rを第1目標位置Pt1に応じて停止させる。制御装置100は、右側の下型交換ユニット50Rの移動を、第1反転位置Psa1から第1暫定位置Psb1まで移動するときの加速度及び減速度よりも小さい加速度及び減速度で行う。このとき、右側の下型交換ユニット50Rの機械的な撓みは、右側の下型交換ユニット50Rが左方向へ移動して下型14hに追いつくことで解消される。また、右側の下型交換ユニット50Rが移動する間の加速度及び減速度は小さいため、新たな機械的な撓みは発生しない。これにより、残りの下型14g、14hも第1目標位置Pt1に対して正確に位置決めされる。
このように本実施形態において、位置決め前の金型の位置に対して目標位置が右方向にある場合に、制御装置100は、目標位置を通り過ぎるまで金型交換ユニットを右方向へ移動させ、目標位置よりも右方向に位置する反転位置に応じて金型交換ユニットを停止させた後、金型交換ユニットを左方向へ移動させる。そして、制御装置100は、金型が仮停止している反転位置からみて目標位置よりも手前側に位置する暫定位置に応じて金型交換ユニットを停止させた後、金型交換ユニットを左方向へと、反転位置から暫定位置まで移動するときの加速度及び減速度よりも小さい加速度及び減速度で移動させ、金型交換ユニットを目標位置に応じて停止させる第1処理を行っている。
この構成によれば、駆動機構のロストモーション、バックラッシュなどの影響を抑制することができるとともに、減速時における機械的な撓みによる金型の位置ずれの影響を排除することができる。これにより、目標位置に対して金型を正確に位置決めすることができる。
なお、図10では、第1ステージに相当する3つの下型14f~14hの位置決め処理について説明したが、第2ステージに相当する3つの下型14c~14eの位置決め処理についても同様である。
また、本実施形態で説明した金型ホルダに金型を配置する金型の配置方法は、上述した曲げ加工システムによる位置決め処理と共通する思想を備えており、曲げ加工システムと同等の効果を備えている。
上述した実施形態では、金型交換ユニットである下型交換ユニット50L、50R及び上型交換ユニット74L、74Rを移動体として例示した。しかしながら、移動体はこれに限られない。また、上述した実施形態では、左右の下型交換ユニット50L、50R及び左右の上型交換ユニット74L、74Rが、下部テーブル24及び上部テーブル26の後面側に設けられているが、下部テーブル24及び上部テーブル26の前面側に設けられていてもよい。
上記のように、本発明の実施形態を記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
10 曲げ加工システム
12 上型(金型)
121 挿通穴
14 下型(金型)
141 挿通穴
16 プレスブレーキ
18 本体フレーム
20 サイドプレート
24 下部テーブル
26 上部テーブル
30 下型ホルダ(金型ホルダ)
34 上型ホルダ(金型ホルダ)
42 金型ラック
50L、50R 下型交換ユニット(移動ユニット、移動体)
52L、52R サーボモータ
54L、54R エンコーダ
64L、64R 下型保持部材(金型保持部材)
72 上部ガイド
74L、74R 上型交換ユニット(移動ユニット、移動体)
76L、76R サーボモータ
78L、78R エンコーダ
88L、88R 上型保持部材(金型保持部材)
100 制御装置

Claims (16)

  1. 左右方向に延在するテーブルに設けられた金型ホルダに、金型が配置されるプレスブレーキと、
    前記金型を保持する金型保持部材を含み、前記テーブルの後面側又は前面側に左右方向へ移動可能に設けられた移動体と、
    前記金型を保持した前記移動体を左右方向に移動させて、前記金型ホルダの目標位置に前記金型を位置決めする制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記目標位置に向かって前記移動体を移動させる際に、前記目標位置とは異なる位置に前記移動体を仮停止させた後、前記移動体を再び移動させ、前記移動体を前記目標位置に応じて停止させる
    曲げ加工システム。
  2. 位置決め前の前記金型の位置に対して前記目標位置が左右方向のうち一方の方向である第1方向にある場合、
    前記制御装置は、
    前記目標位置を通り過ぎるまで前記移動体を前記第1方向へ移動させ、
    前記目標位置よりも前記第1方向に位置する反転位置に応じて前記移動体を仮停止させた後、前記移動体を前記第1方向とは逆向きの第2方向へ移動させ、
    前記移動体を前記目標位置に応じて停止させる第1処理を行い、
    前記位置決め前の前記金型の位置に対して前記目標位置が前記第2方向にある場合には、
    前記制御装置は、
    前記移動体を前記第2方向へ移動させた後、前記目標位置を通り過ぎることなく、前記移動体を前記目標位置に応じて停止させる第2処理を行う
    請求項1記載の曲げ加工システム。
  3. 前記反転位置は、前記目標位置から前記第1方向に向かって基準距離だけ移動した位置に設定される
    請求項2記載の曲げ加工システム。
  4. 前記制御装置は、
    前記第1方向に向かって前記目標位置から前記反転位置まで前記移動体を移動させたときに前記金型が移動する干渉範囲に、前記金型ホルダに既に存在する既存金型があるか否かを判断する
    請求項3記載の曲げ加工システム。
  5. 前記既存金型が前記干渉範囲にあると判断した場合、
    前記制御装置は、
    前記既存金型を前記干渉範囲よりも前記第1方向に向けて移動する退避処理を行った後に、前記第1処理を行う
    請求項4記載の曲げ加工システム。
  6. 前記制御装置は、
    前記目標位置に向かって前記移動体を移動させる際に、前記目標位置よりも手前側に位置する暫定位置に応じて前記移動体を仮停止させた後、前記移動体を仮停止前の移動方向と同一方向へと、位置決め前の前記金型の位置から前記暫定位置まで移動するときの加速度及び減速度よりも小さい加速度及び減速度で移動させ、前記移動体を前記目標位置に応じて停止させる
    請求項1記載の曲げ加工システム。
  7. 前記暫定位置から前記目標位置までの距離は、位置決め前の前記金型の位置から前記暫定位置まで移動した前記金型に発生する、前記暫定位置との位置ずれ距離よりも長い
    請求項6記載の曲げ加工システム。
  8. 位置決め前の前記金型の位置に対して前記目標位置が左右方向のうち一方の方向である第1方向にある場合に、
    前記制御装置は、
    前記目標位置を通り過ぎるまで前記移動体を前記第1方向へ移動させ、
    前記目標位置よりも前記第1方向に位置する反転位置に応じて前記移動体を停止させた後、前記移動体を前記第1方向とは逆向きの第2方向へ移動させ、
    前記金型が仮停止している前記反転位置からみて前記目標位置よりも手前側に位置する前記暫定位置に応じて前記移動体を停止させた後、前記移動体を前記第2方向へと、前記反転位置から前記暫定位置まで移動するときの加速度及び減速度よりも小さい加速度及び減速度で移動させ、
    前記移動体を前記目標位置に応じて停止させる第1処理を行う
    請求項6記載の曲げ加工システム。
  9. 前記移動体は、それぞれ独立して左右方向に移動する左右の移動ユニットを含み、
    前記左右の移動ユニットは、
    複数の金型における左右の両端に位置する前記金型を保持することで、前記複数の金型を一括で移動させる
    請求項6又は8記載の曲げ加工システム。
  10. 前記制御装置は、
    前記暫定位置に応じて前記左右の移動ユニットをそれぞれ仮停止させた後、
    前記左右の移動ユニットのうち前記目標位置に近い一方の移動ユニットを先行して移動させ、前記一方の移動ユニットを前記目標位置に応じて停止させ、
    前記一方の移動ユニットを前記目標位置に応じて停止させた後、前記左右の移動ユニットのうち他方の移動ユニットを移動させ、前記他方の移動ユニットを前記目標位置に応じて停止させる
    請求項9記載の曲げ加工システム。
  11. 前記制御装置は、
    前記金型ホルダにおいて前記金型を挿入するためのホルダ溝の間で、前記金型を左右方向に移動させる
    請求項1、2、及び6いずれか一項記載の曲げ加工システム。
  12. 前記制御装置は、
    前記金型ホルダから前記金型を取り外した上で、前記金型ホルダの前面側又は後面側において前記金型を左右方向に移動させる
    請求項1、2、及び6いずれか一項記載の曲げ加工システム。
  13. 前記制御装置は、
    前記金型に設けられた挿通穴に対して前記金型保持部材を挿入した状態で前記移動体を左右方向に移動させることにより、前記金型を左右方向に移動させる
    請求項1、2、及び6いずれか一項記載の曲げ加工システム。
  14. 前記制御装置は、
    前記金型保持部材によって前記金型の左右方向の端面を押圧することで、前記金型を左右方向に移動させる
    請求項1、2、及び6いずれか一項記載の曲げ加工システム。
  15. 前記プレスブレーキに対して前記第1方向に隣接して設けられ、前記金型ホルダに対して装着可能な前記金型を複数収容する金型ラックをさらに有し、
    前記制御装置は、
    前記移動体の動作を制御して、前記金型ホルダと前記金型ラックとの間で前記金型の交換を行う
    請求項2又は8記載の曲げ加工システム。
  16. プレスブレーキにおいて左右方向に延在するテーブルの後面側又は前面側に移動可能に設けられた移動体を用いて、前記テーブルに設けられた金型ホルダに金型を配置する金型の配置方法において、
    前記金型ホルダの目標位置に向かって、前記金型を保持した前記移動体を左右方向に移動させ、
    前記目標位置とは異なる位置に前記移動体を仮停止させた後、前記移動体を再び移動させ、
    前記移動体を前記目標位置に応じて停止させる
    金型の配置方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20220219221A1 (en) * 2019-05-16 2022-07-14 Amada Co., Ltd. Bending system and tool transport method

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US20220219221A1 (en) * 2019-05-16 2022-07-14 Amada Co., Ltd. Bending system and tool transport method

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