JP2023040745A - 加飾成形体 - Google Patents
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Abstract
【課題】軽量化と低コスト化が図られ、所望どおりのデザインができる、縁部に立ち上がり壁が延設された加飾成形体を提供する。【解決手段】表面に凸部Aを有する透明成形体5と、透明成形体5の表面に一体的に設けられる第1の加飾樹脂シート4と、透明成形体5の裏面に貼着される第2の加飾樹脂シート6とを備え、その裏面の縁部の一部にヒンジ部3が延設され、第2の加飾樹脂シート6が上記凸部Aに対応する図柄B4を有し、透明成形体5裏面のヒンジ部3の根元の際に接するか、ヒンジ部3から3mm以内の隙間W1を空けて透明成形体5の裏面に貼着され、上記凸部Aを透かして第2の加飾樹脂シート6の図柄B4を視認できるようにした。【選択図】図4
Description
本発明は、部品点数が少なく、軽量化を図ることができる、興趣に富む加飾成形体に関するものである。
化粧料を収容したコンパクト容器や口紅容器等には、単に機能性だけでなく、見栄えがよい、商品イメージを反映したデザインである、といった意匠性も要求される。このような要求に応えるために、例えば、透明なコンパクト容器の蓋部の表面に凹凸を形成し、裏面からこの凹凸に対応する部分に色模様を設けた加飾樹脂シートを、その色模様が上記凹凸から見えるように貼着し、上記凹凸と色模様とを一つのデザイン(立体模様)としたものが出回っている。
上記蓋部の表面は、上記立体模様を目立たせるために該当する凹凸以外の部分が、通常、不透明となるように着色されている。上記蓋部の着色は、開閉を繰り返し行うという日常的な使用に充分に耐えられることが必要である。
一方、透明成形体の凹凸と加飾樹脂シートの色模様とを位置合わせして一体化するには、加飾樹脂シートを透明成形体に貼着する貼着装置の構造上、上記透明成形体が板状である必要があった。すなわち、特許文献1に示すように、上記透明成形体の裏面の縁部に立ち上がり壁が延設されていると、貼着装置の押圧ヘッドの動きが、上記立ち上がり壁に邪魔されるため、立ち上がり壁の根元の際まで加飾樹脂シートを貼着することができない。よって、立ち上がり壁が延設された透明成形体については、その裏面全面に加飾樹脂シートを貼着させたものを得ることはできなかった。
上記現状を鑑み、縁部に立ち上がり壁を有する透明成形体に加飾樹脂シートを貼着するには、特許文献2に示すように、以下のような工夫が必要であった。すなわち、図15に示すように、まず、その表面に凸部Qが形成された板状の加飾成形体30を作製し、その裏面に、上記加飾成形体30の凸部Qに位置合わせをして形成された図柄Pを有する加飾樹脂シート35を貼着装置により貼着する。そして、これとは別に、加飾成形体30の周囲を囲う枠状で、ヒンジ部32を有する蓋枠体33を用意し、この蓋枠体33に上記加飾成形体30を嵌め込むようにして、コンパクト容器37の蓋体31(図16参照)としていた。
しかし、このようにすると、蓋体31を得るために、ヒンジ部32を有する蓋枠体33と、板状の加飾成形体30の二部材が必要となり、製造に手間とコストがかかる。このため、ヒンジ部32等の立ち上がり壁があっても、その部分を別部材とすることなく、特許文献2同様の優れた効果を有する、単一品からなる加飾成形体の開発が求められている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、より加飾成形体の軽量化と製造の低コスト化が図られ、所望どおりのデザインの付与を行うことができる、縁部に立ち上がり壁が延設された加飾成形体の提供をその目的とする。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた。すなわち、特許文献2のものを蓋体として用いる場合に加飾成形体と蓋枠体の二部材の構成としたのは、加飾成形体を構成する透明表面板として縁部に立ち上がりがあるものを採用すると、加飾樹脂シートの貼り合わせの際に透明表面板の立ち上がり部分が邪魔になり、透明表面板の縁部(立ち上がり壁の根元の際)まで加飾樹脂シートを貼り合わせることができず、透明表面板の立体模様形成部と加飾樹脂シートの彩色層形成部とを正確に位置合わせした状態で一体化できないという理由によるものである。
したがって、本発明者は研究を重ねた結果、上記透明成形体の裏面の、上記立ち上がり壁の根元の際から反対側の端縁までの所定長さと、上記立ち上がり壁の高さとを工夫することにより、透明表面板として縁部に立ち上がり壁が延設されたものを採用しても、その立ち上がり壁の根元の際まで加飾樹脂シートを貼り合わせられることを見い出した。
さらに、本発明者はさらに研究を重ねた結果、上記透明成形体の表面のデザインを、加飾樹脂シートを用いて透明成形体と一体的に形成することで、より興趣に富むものを得られることを見い出し、本発明に想到した。
したがって、本発明者は研究を重ねた結果、上記透明成形体の裏面の、上記立ち上がり壁の根元の際から反対側の端縁までの所定長さと、上記立ち上がり壁の高さとを工夫することにより、透明表面板として縁部に立ち上がり壁が延設されたものを採用しても、その立ち上がり壁の根元の際まで加飾樹脂シートを貼り合わせられることを見い出した。
さらに、本発明者はさらに研究を重ねた結果、上記透明成形体の表面のデザインを、加飾樹脂シートを用いて透明成形体と一体的に形成することで、より興趣に富むものを得られることを見い出し、本発明に想到した。
すなわち、本発明は以下の[1]~[8]を提供する。
[1]表面に凸部を有する透明成形体と、上記透明成形体の表面に一体的に設けられる第1の加飾樹脂シートと、上記透明成形体の裏面に貼着される第2の加飾樹脂シートとを備える加飾成形体であって、上記透明成形体は、上記凸部の少なくとも一部が透明に形成され、その裏面の縁部の少なくとも一部に立ち上がり壁が延設されており、上記第2の加飾樹脂シートが、上記透明成形体の透明の凸部に対応する図柄を有しており、上記透明成形体裏面の立ち上がり壁の根元の際に接するか、立ち上がり壁から3mm以内の隙間を空けて上記透明成形体の裏面に貼着されており、上記透明成形体の透明の凸部を透かして上記第2の加飾樹脂シートの図柄を視認できるようになっている加飾成形体。
[2]上記透明成形体の裏面の、上記立ち上がり壁の根元の際から反対側の端縁までの長さLに対する上記立ち上がり壁の高さHの比(H/L)が下記の式(1)を満たしている[1]記載の加飾成形体。
0.05≦(H/L)≦1・・・(1)
[3]上記立ち上がり壁が透明成形体の内側に向かって突出する突出部を有しており、上記立ち上がり壁の高さHに対する上記突出部の突出長さTの比(T/H)が下記の式(2)を満たしている、[1]または[2]記載の加飾成形体。
0.01≦(T/H)≦1・・・(2)
[4]上記第1の加飾樹脂シートとして、上記透明成形体表面の少なくとも一部の凸部に対応する部分が透明に形成されているものを用いる、[1]~[3]のいずれかに記載の加飾成形体。
[5]上記第2の加飾樹脂シートとして、上記透明成形体表面の少なくとも一部の凸部に対応する部分が貫通孔に形成されているものを用いる、[1]~[4]のいずれかに記載の加飾成形体。
[6]表面に凸部を有する透明成形体と、上記透明成形体の表面に一体的に設けられる第1の加飾樹脂シートと、上記透明成形体の裏面に貼着される第2の加飾樹脂シートとを備える加飾成形体であって、上記透明成形体の少なくとも一部の凸部に一体的に設けられた上記第1の加飾樹脂シートがレーザ照射により除去され、その透明成形体の凸部表面が露出しており、上記透明成形体は、その裏面の縁部の少なくとも一部に立ち上がり壁が延設されており、上記第2の加飾樹脂シートが、上記透明成形体の凸部表面が露出している箇所に対応する図柄を有しており、上記透明成形体裏面の立ち上がり壁の根元の際に接するか、立ち上がり壁から3mm以内の隙間を空けて上記透明成形体の裏面に貼着されており、上記透明成形体の凸部表面が露出している箇所から上記第2の加飾樹脂シートの図柄を視認できるようになっている加飾成形体。
[7]上記透明成形体の裏面の、上記立ち上がり壁の根元の際から反対側の端縁までの長さLに対する上記立ち上がり壁の高さHの比(H/L)が下記の式(3)を満たしている[6]記載の加飾成形体。
0.05≦(H/L)≦1・・・(3)
[8]上記立ち上がり壁が透明成形体の内側に向かって突出する突出部を有しており、上記立ち上がり壁の高さHに対する上記突出部の突出長さTの比(T/H)が下記の式(4)を満たしている、[6]または[7]記載の加飾成形体。
0.01≦(T/H)≦1・・・(4)
[1]表面に凸部を有する透明成形体と、上記透明成形体の表面に一体的に設けられる第1の加飾樹脂シートと、上記透明成形体の裏面に貼着される第2の加飾樹脂シートとを備える加飾成形体であって、上記透明成形体は、上記凸部の少なくとも一部が透明に形成され、その裏面の縁部の少なくとも一部に立ち上がり壁が延設されており、上記第2の加飾樹脂シートが、上記透明成形体の透明の凸部に対応する図柄を有しており、上記透明成形体裏面の立ち上がり壁の根元の際に接するか、立ち上がり壁から3mm以内の隙間を空けて上記透明成形体の裏面に貼着されており、上記透明成形体の透明の凸部を透かして上記第2の加飾樹脂シートの図柄を視認できるようになっている加飾成形体。
[2]上記透明成形体の裏面の、上記立ち上がり壁の根元の際から反対側の端縁までの長さLに対する上記立ち上がり壁の高さHの比(H/L)が下記の式(1)を満たしている[1]記載の加飾成形体。
0.05≦(H/L)≦1・・・(1)
[3]上記立ち上がり壁が透明成形体の内側に向かって突出する突出部を有しており、上記立ち上がり壁の高さHに対する上記突出部の突出長さTの比(T/H)が下記の式(2)を満たしている、[1]または[2]記載の加飾成形体。
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[4]上記第1の加飾樹脂シートとして、上記透明成形体表面の少なくとも一部の凸部に対応する部分が透明に形成されているものを用いる、[1]~[3]のいずれかに記載の加飾成形体。
[5]上記第2の加飾樹脂シートとして、上記透明成形体表面の少なくとも一部の凸部に対応する部分が貫通孔に形成されているものを用いる、[1]~[4]のいずれかに記載の加飾成形体。
[6]表面に凸部を有する透明成形体と、上記透明成形体の表面に一体的に設けられる第1の加飾樹脂シートと、上記透明成形体の裏面に貼着される第2の加飾樹脂シートとを備える加飾成形体であって、上記透明成形体の少なくとも一部の凸部に一体的に設けられた上記第1の加飾樹脂シートがレーザ照射により除去され、その透明成形体の凸部表面が露出しており、上記透明成形体は、その裏面の縁部の少なくとも一部に立ち上がり壁が延設されており、上記第2の加飾樹脂シートが、上記透明成形体の凸部表面が露出している箇所に対応する図柄を有しており、上記透明成形体裏面の立ち上がり壁の根元の際に接するか、立ち上がり壁から3mm以内の隙間を空けて上記透明成形体の裏面に貼着されており、上記透明成形体の凸部表面が露出している箇所から上記第2の加飾樹脂シートの図柄を視認できるようになっている加飾成形体。
[7]上記透明成形体の裏面の、上記立ち上がり壁の根元の際から反対側の端縁までの長さLに対する上記立ち上がり壁の高さHの比(H/L)が下記の式(3)を満たしている[6]記載の加飾成形体。
0.05≦(H/L)≦1・・・(3)
[8]上記立ち上がり壁が透明成形体の内側に向かって突出する突出部を有しており、上記立ち上がり壁の高さHに対する上記突出部の突出長さTの比(T/H)が下記の式(4)を満たしている、[6]または[7]記載の加飾成形体。
0.01≦(T/H)≦1・・・(4)
本発明の加飾成形体は、立ち上がり壁を有する一体成形品でありながら、立ち上がり壁の根元の際まで加飾樹脂シートが貼着されており、透明成形体の表面デザインと相まって興趣に富むものである。しかも、立ち上がり壁を有する部材として使用する場合であっても部品点数を少なくすることができ、全体の軽量化を図ることができる。
つぎに、本発明を実施するための形態について説明する。ただし、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施の形態である加飾成形体を蓋体1としてコンパクト容器に用いた斜視図である。また、図2は、上記蓋体1の裏面を下から見た状態を示す説明図である。そして、図3は図2の蓋体1を手前から奥に反転させた状態において側面(白抜き矢印の方向)から見た状態を示す図であり、図4は図2の蓋体1のX-X断面図である。
なお、これらの図においては、後述する接着層9(図11を参照)の図示を省略している。
なお、これらの図においては、後述する接着層9(図11を参照)の図示を省略している。
まず、図1において、2はコンパクト容器の容器本体である。上記蓋体1の裏面の縁部には、図2に示すように、容器本体2に取り付けるためのヒンジ部3(立ち上がり壁)と、容器本体2と係合するための爪7(立ち上がり壁)とが延設されており、このヒンジ部3が容器本体2の後端部(図示せず)と連結されて、蓋体1が容器本体2に対し、開閉自在に取り付けられるようになっている。
上記蓋体1は、表面に凸部Aを有する透明成形体5と、上記透明成形体5の表面に一体的に設けられる第1の加飾樹脂シート4と、上記透明成形体の裏面に貼着される第2の加飾樹脂シート6を備えている。
上記第1の加飾樹脂シート4は、上記透明成形体5の成形と同時に、インサート成形等によってその表面に一体的に設けられている。また、上記第2の加飾樹脂シート6は、図4に示すように、上記透明成形体5の裏面に、上記第2の加飾樹脂シート6が上記透明成形体5の凸部に対応する図柄B4が正確に位置合わせされた状態で、ヒンジ部3から0.3mmの隙間W1および爪7から0.3mmの隙間W2を空けて接着層9(図11(b)参照)を介して貼着されている。
上記蓋体1を構成する透明成形体5と、第1の加飾樹脂シート4および第2の加飾樹脂シート6とを以下に説明する。
上記第1の加飾樹脂シート4は、上記透明成形体5の成形と同時に、インサート成形等によってその表面に一体的に設けられている。また、上記第2の加飾樹脂シート6は、図4に示すように、上記透明成形体5の裏面に、上記第2の加飾樹脂シート6が上記透明成形体5の凸部に対応する図柄B4が正確に位置合わせされた状態で、ヒンジ部3から0.3mmの隙間W1および爪7から0.3mmの隙間W2を空けて接着層9(図11(b)参照)を介して貼着されている。
上記蓋体1を構成する透明成形体5と、第1の加飾樹脂シート4および第2の加飾樹脂シート6とを以下に説明する。
[透明成形体]
上記透明成形体5は、表面に凸部Aが形成されたポリエチレンテレフタレート(PET)からなる透明の樹脂成形品であり、その形状を図6(a),(b)に示す。図6(a)は透明成形体5の平面図であり、図6(b)はその正面図である。
上記透明成形体5は、表面に凸部Aが形成されたポリエチレンテレフタレート(PET)からなる透明の樹脂成形品であり、その形状を図6(a),(b)に示す。図6(a)は透明成形体5の平面図であり、図6(b)はその正面図である。
上記透明成形体5の表面には、植物等をモチーフにした凸部Aが形成され、その部分の断面を模式的に示す図6(c)に示すように、上記凸部Aの一部の領域Cを除いて第1の加飾樹脂シート4が一体的に設けられており、上記第1の加飾樹脂シート4に由来するシルバーの立体模様B1とブルーのベース模様B2と白色パール色のベース模様B3が現れている。また、上記加飾樹脂シート4は不透明に形成されているため、上記透明成形体5は、上記領域Cからのみ反対側が透けて見えるようになっている。よって、上記領域Cに設定された凸部Aからは、その裏面に貼着された第2の加飾樹脂シート6の図柄B4を視認することができる。
本発明において、「透明」とは、光の透過率が高く、反対側が透けて見えることをいい、反対側が透けて見える限りいわゆる「半透明」も含むものとする。また、「不透明」とは、光の透過率が低く、反対側の様子を視認することが困難であることをいい、必ずしも透過率0%であることを必要としない。
上記透明成形体5は、図4に示すように、その裏面の長さLが55mmに設計されており、上記透明成形体5のヒンジ部3の高さH1は、その底面(透明成形体の裏面)から10mmに設計されている。なお、上記透明成形体5の裏面の長さLは、上記透明成形体5の裏面の、上記ヒンジ部3の根元の際から反対側の端縁までの長さであり、上記実施形態のように、ヒンジ部3と爪7が上記透明成形体の裏面に第2の加飾樹脂シート6を貼着する予定部分全体を挟んで対峙している場合は、ヒンジ部3の根元の際から爪7の根元の際までの距離が上記裏面長さLに相当する。上記ヒンジ部3は、上記ヒンジ部3の先端部から上記透明成形体5の内側に向かって突出する突出部3’を有しており、上記突出部3’の突出長さTは2.5mmに設計されている。
そして、上記透明成形体の裏面の、上記立ち上がり壁の根元の際から反対側の端縁までの長さLに対する上記立ち上がり壁の高さHの比(H/L)が下記の式(1)を満たすように設計されることが好ましい。また、上記第2の加飾樹脂シート6とヒンジ部3との隙間W1および第2の加飾樹脂シート6と爪7との隙間W2が0~3mmの範囲内にあることがより好ましい。なお、上記Hは、透明成形体5が複数の立ち上がり壁を有する場合には、その最も高いもの(この実施の形態では、ヒンジ部3の高さH1)をいう。
0.05≦(H/L)≦1・・・(1)
0.05≦(H/L)≦1・・・(1)
上記透明成形体5のヒンジ部3(立ち上がり壁)の高さH1(図4参照)は、特に限定するものではないが、通常、5~30mmであり、好ましくは6~10mmである。一方、上記爪7(立ち上がり壁)の高さH2も、特に限定するものではないが、通常、3~10mmであり、好ましくは5~7mmである。立ち上がり壁の高さが上記の範囲にあると、コンパクト容器として使い勝手と携帯性に優れるものとなる。
上記透明成形体5の裏面(第2の加飾樹脂シート6を貼着する予定部分全体)の長さLは、特に限定するものではないが、通常、30~100mmである。上記長さLが上記の範囲にあると、コンパクト容器として使い勝手と携帯性に優れるものとなる。
上記透明成形体5の裏面の長さLに対する上記ヒンジ部3の高さH1の比(H1/L)は、下記の式(1’)を満たすように設計されることが好ましく、より好ましくは0.05~1、さらに好ましくは0.07~0.2である。上記比(H1/L)が上記範囲内にあると、第2の加飾樹脂シート6の貼着がより美麗に行われ、得られた加飾成形体がより興趣に富むものとなる。
0.05≦(H1/L)≦1・・・(1’)
0.05≦(H1/L)≦1・・・(1’)
上記ヒンジ部3の先端部から上記透明成形体5の内側に向かって突出する突出部3’の突出長さTは、特に限定するものではないが、通常、0.5~5mmである。上記突出長さTが上記範囲内にあると、第2の加飾樹脂シート6の貼着がより美麗に行われ、得られた加飾成形体がより興趣に富むものとなる。
上記ヒンジ部3の高さH1に対するその突出部3’の突出長さTの比(T/H1)、すなわち、立ち上がり壁の高さHに対するその突出部3’の突出長さTの比(T/H)の比は、特に限定するものではないが、下記の式(2)を満たすものであることが好ましい。
上記比(T/H)が下記の式(2)を満たすものであると、第2の加飾樹脂シート6の貼着がより美麗に行われ、得られた加飾成形体がより興趣に富むものとなる。
0.01≦(T/H)≦1・・・(2)
上記比(T/H)が下記の式(2)を満たすものであると、第2の加飾樹脂シート6の貼着がより美麗に行われ、得られた加飾成形体がより興趣に富むものとなる。
0.01≦(T/H)≦1・・・(2)
[第1の加飾樹脂シート]
上記透明成形体5の表面に一体的に設けられる第1の加飾樹脂シート4は、図7にその平面図を示すとおり、不透明な白色パール色のベース模様B3およびブルーのベース模様B2を有し、植物等をモチーフにしたシルバーの立体模様B1が付された樹脂シートであり、上記透明成形体5の透明の凸部Aに対応する領域Cが、図9(a)にその概略の断面を示すとおり、貫通孔46に形成されている。
上記透明成形体5の表面に一体的に設けられる第1の加飾樹脂シート4は、図7にその平面図を示すとおり、不透明な白色パール色のベース模様B3およびブルーのベース模様B2を有し、植物等をモチーフにしたシルバーの立体模様B1が付された樹脂シートであり、上記透明成形体5の透明の凸部Aに対応する領域Cが、図9(a)にその概略の断面を示すとおり、貫通孔46に形成されている。
上記第1の加飾樹脂シート4を透明成形体5に一体化する方法としては、例えば、第1の加飾樹脂シート4をインサート材として予め金型内にセットし、透明成形体5の成形と同時に上記第1の加飾樹脂シート4を透明成形体5の表面に一体化させる方法があげられる。
より詳しく説明すると、上記第1の加飾樹脂シート4が一体的に設けられた透明成形体5は、例えば、図8に概略を示す金型41を用いてインサート成形することにより得ることができる。この金型41は、キャビティ金型42とコア金型43とで構成され、キャビティ金型42の型面には、上記透明成形体5の表面の凸部Aを形成するための複数の凹部44が設けられている。
そして、上記金型41を使用し、そのキャビティ金型42の型面に上記凹部44と上記第1の加飾樹脂シート4の貫通孔46とを位置合わせした状態でセットし、バキューム機構(図示せず)で吸引する方法により、コア金型43に配設されたセンターゲート45から溶融樹脂を射出し、図6(c)にその断面図を示すように、領域C以外の表面には第1の加飾樹脂シート4が被覆され、領域Cは第1の加飾樹脂シート4で被覆されずに凸部Aがそのまま露出した透明成形体5を得ることができる。このものは、透明成形体5に一体的に設けられた第1の加飾樹脂シート4を上記凸部Aが部分的に盛り上げたり、領域Cでは第1の加飾樹脂シート4の貫通孔46から突出しているため、より立体感にあふれる外観を実現させたりすることができる。また、第1の加飾樹脂シート4の貫通孔46の端面がインサート成形時の熱と押圧により引き延ばされるため、上記透明成形体5の透明の凸部Aを透かして見たときに複雑な色模様が現れ、より興趣に富むデザインを実現することができる。
また、上記第1の加飾樹脂シート4として、図9(b)に示すように、上記透明成形体5の領域Cに対応する部分47が透明に形成されているものを用いることができる。この場合、上記凹部44と上記第1の加飾樹脂シート4の透明部分47とを位置合わせした状態でセットすることにより、図10にその模式的な断面図を示すように、領域Cに相当する箇所が第1の加飾樹脂シート4の透明部分47で被覆された透明成形体5を得ることができる。このものは、透明成形体5の凸部Aが上記第1の加飾樹脂シート4で被覆されているため、割れや欠けの発生を効果的に抑制することができる。また、上記第1の加飾樹脂シート4の複数の透明部分47を部分ごとに異なる色に形成するだけで、より複雑な立体模様を簡単に実現することができる。さらに、透明成形体5とは屈折率の異なる材料からなる第1の加飾樹脂シート4を重ねた場合には、上記透明成形体5の透明の凸部Aを透かして反対面を見ると光の屈折が一層複雑になり、反対面に配置される第2の加飾樹脂シート6の図柄B4の見え方が興趣に富むようになる。
さらに、上記第1の加飾樹脂シート4として、図9(c)に示すように、上記透明成形体5の領域Cに対応する部分を特に設けていないものを用い、透明成形体5と上記第1の加飾樹脂シート4とを一体的に成形した後、上記領域Cに相当する箇所に設けられた上記第1の加飾樹脂シート4の部分48を、レーザ等を用いて除去するようにしてもよい(図10参照)。この場合、領域Cに相当する箇所が小さい場合であっても正確に形成することができる。また、レーザ等による除去の程度に変化を持たせると、透明度に強弱が生じより複雑な光の反射が得られるため、一層興趣に富むデザインを実現することができる。
[第2の加飾樹脂シート]
上記透明成形体5に貼着される第2の加飾樹脂シート6は、図11(a)にその平面図を示すとおり、シルバーを基調とするホログラムシート8の表面に、上記透明成形体5の凸部Aの一部(領域C)に対応する図柄B4(ピンクの花びら模様の部分b1と、パープルの果実模様の部分b2)がオフセット印刷により形成されている。そして、図11(a)のY-Y断面図である図11(b)に示すとおり、上記ホログラムシート8の表面(図柄B4を有する面)に接着層9が設けられ、その接着層9の接着力により、上記第2の加飾樹脂シート6が、上記透明成形体5の裏面に貼着されるようになっている。
上記透明成形体5に貼着される第2の加飾樹脂シート6は、図11(a)にその平面図を示すとおり、シルバーを基調とするホログラムシート8の表面に、上記透明成形体5の凸部Aの一部(領域C)に対応する図柄B4(ピンクの花びら模様の部分b1と、パープルの果実模様の部分b2)がオフセット印刷により形成されている。そして、図11(a)のY-Y断面図である図11(b)に示すとおり、上記ホログラムシート8の表面(図柄B4を有する面)に接着層9が設けられ、その接着層9の接着力により、上記第2の加飾樹脂シート6が、上記透明成形体5の裏面に貼着されるようになっている。
上記接着層9としては、透明性を有する各種の接着剤を用いることができる。なかでも、エポキシ系、ポリウレタン系、変性アクリル樹脂系、ホットメルト系の接着剤を用いると、第2の加飾樹脂シート6と透明成形体5との接着性や薄膜性の点で好ましい。また、作業の効率に優れる点から、接着剤ではなく透明性を有する両面テープ等を用いてもよい。
上記透明成形体5の裏面に上記第2の加飾樹脂シート6を貼着し、蓋体1を得るためには、例えば、接着層9を有する第2の加飾樹脂シート6を準備し、図12に模式的に示すように、透明成形体5の凸部Aと第2の加飾樹脂シート6の図柄B4とを位置合わせして、図13に示すように、ヒンジ部3から3mmの隙間W1を空けて、上記第2の加飾樹脂シート6を透明成形体5の裏面に接着層9の接着力を利用し、貼着装置を用いて貼着する。これにより、本発明の加飾成形体の一実施の形態である蓋体1を得ることができる。
なお、従来、貼着装置の構造上、ヒンジ部3および爪7のような立ち上がり壁がある透明成形体5の裏面に、これらの立ち上がり壁の根元の際まで近接させて第2の加飾樹脂シート6を貼着させる場合、貼着装置の押圧ヘッドをこれらの立ち上がり壁の間に入り込ませて正常に動作させることが困難であった。このため、これらの立ち上がり壁から離れた箇所から第2の加飾樹脂シート6を貼着しており、これらの立ち上がり壁の根元の際まで第2の加飾樹脂シート6を貼着することができなかった。しかし、本発明者は、貼着装置の押圧ヘッドの動作とその形状自体を改良することにより、これらの立ち上がり壁の間に入り込ませて正常に動作させることが可能になることを見い出し、本発明に想到したのである。また、透明成形体5の表面に第1の加飾樹脂シート4が一体的に設けられることにより、耐久性とデザイン性が向上し、より興趣に富む加飾成形体にすることができたものである。
上記蓋体1において、加飾成形体5のヒンジ部3と第2の加飾樹脂シート6との上記隙間W1(図4参照)は、0~3mmの範囲内にあることが好ましく、より好ましくは0~1mmの範囲内である。隙間W1が上記範囲内にあると、透明成形体5の表面全体に凸部Aを形成することができる等、デザインの幅が広くなる。また、透明成形体5の凸部Aと、第2の加飾樹脂シート6の図柄B4とを予め設定されたとおりに、より正確に位置合わせすることができるため、蓋体1において、より精密で美麗なデザインを実現することができる。
上記隙間W1は、例えば、図5に示すように、ヒンジ部3が段差3aを有する場合には、段差3aを立ち上がり壁とみなし、その根元の際から第2の加飾樹脂シート6を接着させる面の端部までの長さとする。すなわち、上記隙間W1は、第2の加飾樹脂シート6の載置面から立ち上がる箇所(この実施の形態では段差3a)を基準としてその長さが測定されるものである。なお、ヒンジ部3等の立ち上がり壁の根元の際から第2の加飾樹脂シート6の端部までの長さが不均一である場合には、最短の長さ(隙間幅が最も狭くなっている箇所の長さ)を隙間W1とする。
この構成によれば、第2の加飾樹脂シート6が、透明成形体5の裏面の縁部に延設されたヒンジ部3から隙間W1が3mm以内という、ごく狭い隙間を空けただけで、上記透明成形体5の裏面のほぼ全面に貼着されているため、上記透明成形体5の表面のほぼ全域の任意の箇所に凸部Aを形成すること可能であり、デザインの自由度が高められている。また、第2の加飾樹脂シート6が透明成形体5に対して適正な位置に正確に貼着されているため、上記第2の加飾樹脂シート6の図柄B4が上記透明成形体5の凸部A(領域C)に正確に対応しており、上記凸部A(領域C)から透明成形体5を透かして図柄B4や第2の加飾樹脂シート6の地の色(シルバーを基調とするホログラムシート8)が視認できるようになり、美麗なデザインが実現されている。しかも、この蓋体1の表面は、透明成形体5と一体的に設けられた第1の加飾樹脂シート4が、透明成形体5の凸部Aを部分的に被覆して複雑な外観が与えられており、第1の加飾樹脂シート4によって被覆されていない部分から、その下の複雑な色模様が現れ、より興趣に富むデザインが実現されている。
上記実施の形態では、透明成形体5として、PETからなる樹脂成形品を用いているが、その他の合成樹脂等を用いることもできる。なかでも、PET、ポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA)、アクリロニトリル・スチレン樹脂(AS)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS)、ポリプロピレン(PP)を用いると、成形性、耐久性、軽量性の点で好ましい。また、透明成形体5は、透明であれば無色でなくてもよく、有色であってもよい。
上記実施の形態では、第1の加飾樹脂シート4を不透明の白色パール色、ブルーおよびシルバーに着色しているが、これら以外の色に着色してもよい。また、第1の加飾樹脂シート4の材料はPET、AS、PP等を選択して使用することができる。
上記実施の形態では、第2の加飾樹脂シート6のベースとして、シルバーを基調とするホログラムシート8を用いているが、その色彩はシルバー以外のものであってもよいし、ホログラムシート以外のシートを用いてもよい。例えば、PET、PMMA、AS、ABS、PP等を用いると、成形性、耐久性、軽量性の点で好ましい。また、その厚みは、通常、100~250μmである。
上記第2の加飾樹脂シート6の図柄B4は、透明成形体5の透明な領域Cに対応するものであれば、どのようなものであってもよく、オフセット印刷ではなく、他の方法により設けられたものであってもよい。さらに、加飾樹脂シート6のベース(ホログラムシート8)をそのまま見せることを意図して、あえて着色しない部分を設けてもよい。これにより、さらに興趣に富むデザインが可能になる。
上記実施の形態では、透明成形体5の表面に第1の加飾樹脂シート4が一体的に設けられ、上記領域Cが凸部Aの一部に設定されているが、これに限られるものではない。上記領域Cは凸部Aの全部に設定してもよいし、凸部A以外の部分に設定してもよい。
上記実施の形態では、蓋体1の形状を平面視略長方形としているが、その形状は限定されるものではなく、例えば、正方形状、円形、楕円形、五角形、六角形、八角形等の形状としてもよい。これらの形状においても、ヒンジ部3等の立ち上がり壁から第2の加飾樹脂シート6の端部までの最短の長さを上記隙間W1とする。
上記実施の形態において、ヒンジ部3の根元の際からの隙間W1を全く作らないか、3mm以内とするためには、前述のとおり、透明成形体5の裏面の、上記ヒンジ部3の根元の際から反対側の端縁までの長さLに対する上記ヒンジ部3の高さH1の比(H1/L)を所定の範囲に設定するとともに、例えば、貼着装置の押圧ヘッドの形状を図14(a)に示すような、側面視が略おうぎ形の押圧ヘッド10とすることがあげられる。このように、押圧ヘッド10の形状が工夫されていると、押圧ヘッド10がヒンジ部3に邪魔されることなく作動できるため、設定されたとおりのごく狭い隙間W1を空けて第2の加飾樹脂シート6を貼着することができる。
また、例えば、貼着装置の押圧ヘッド10の形状を図14(b)に示すように、側面視が先広がりの形状としてもよい。この形状においても、押圧ヘッド10がヒンジ部3に邪魔されることなく作動できるため、設定されたとおりのごく狭い隙間W1を空けて第2の加飾樹脂シート6を貼着することができる。
上記実施の形態においては、加飾成形体を、コンパクト容器(化粧料を収容する容器)の蓋体に用いているが、これに限るものではない。例えば、携帯電話のカバー、小物入れ等、立ち上がり壁を有し、加飾することが好ましいものに用いることができる。
本発明は、興趣に富むデザインを有し、使い勝手のよい加飾成形体として、好適に用いられる。
1 蓋体
3 ヒンジ部
4 第1の加飾樹脂シート
5 透明成形体
6 第2の加飾樹脂シート
A 凸部
B4 図柄
W1 隙間
3 ヒンジ部
4 第1の加飾樹脂シート
5 透明成形体
6 第2の加飾樹脂シート
A 凸部
B4 図柄
W1 隙間
Claims (8)
- 表面に凸部を有する透明成形体と、上記透明成形体の表面に一体的に設けられる第1の加飾樹脂シートと、上記透明成形体の裏面に貼着される第2の加飾樹脂シートとを備える加飾成形体であって、
上記透明成形体は、上記凸部の少なくとも一部が透明に形成され、その裏面の縁部の少なくとも一部に立ち上がり壁が延設されており、
上記第2の加飾樹脂シートが、上記透明成形体の透明の凸部に対応する図柄を有しており、上記透明成形体裏面の立ち上がり壁の根元の際に接するか、立ち上がり壁から3mm以内の隙間を空けて上記透明成形体の裏面に貼着されており、
上記透明成形体の透明の凸部を透かして上記第2の加飾樹脂シートの図柄を視認できるようになっていることを特徴とする加飾成形体。 - 上記透明成形体の裏面の、上記立ち上がり壁の根元の際から反対側の端縁までの長さLに対する上記立ち上がり壁の高さHの比(H/L)が下記の式(1)を満たしている請求項1記載の加飾成形体。
0.05≦(H/L)≦1・・・(1) - 上記立ち上がり壁が透明成形体の内側に向かって突出する突出部を有しており、上記立ち上がり壁の高さHに対する上記突出部の突出長さTの比(T/H)が下記の式(2)を満たしている請求項1または2記載の加飾成形体。
0.01≦(T/H)≦1・・・(2) - 上記第1の加飾樹脂シートとして、上記透明成形体表面の少なくとも一部の凸部に対応する部分が透明に形成されているものを用いる請求項1~3のいずれか一項に記載の加飾成形体。
- 上記第2の加飾樹脂シートとして、上記透明成形体表面の少なくとも一部の凸部に対応する部分が貫通孔に形成されているものを用いる請求項1~4のいずれか一項に記載の加飾成形体。
- 表面に凸部を有する透明成形体と、上記透明成形体の表面に一体的に設けられる第1の加飾樹脂シートと、上記透明成形体の裏面に貼着される第2の加飾樹脂シートとを備える加飾成形体であって、
上記透明成形体の少なくとも一部の凸部に一体的に設けられた上記第1の加飾樹脂シートがレーザ照射により除去され、その透明成形体の凸部表面が露出しており、
上記透明成形体は、その裏面の縁部の少なくとも一部に立ち上がり壁が延設されており、
上記第2の加飾樹脂シートが、上記透明成形体の凸部表面が露出している箇所に対応する図柄を有しており、上記透明成形体裏面の立ち上がり壁の根元の際に接するか、立ち上がり壁から3mm以内の隙間を空けて上記透明成形体の裏面に貼着されており、
上記透明成形体の凸部表面が露出している箇所から上記第2の加飾樹脂シートの図柄を視認できるようになっていることを特徴とする加飾成形体。 - 上記透明成形体の裏面の、上記立ち上がり壁の根元の際から反対側の端縁までの長さLに対する上記立ち上がり壁の高さHの比(H/L)が下記の式(3)を満たしている請求項6記載の加飾成形体。
0.05≦(H/L)≦1・・・(3) - 上記立ち上がり壁が透明成形体の内側に向かって突出する突出部を有しており、上記立ち上がり壁の高さHに対する上記突出部の突出長さTの比(T/H)が下記の式(4)を満たしている請求項6または7記載の加飾成形体。
0.01≦(T/H)≦1・・・(4)
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JP2021147890A JP2023040745A (ja) | 2021-09-10 | 2021-09-10 | 加飾成形体 |
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- 2021-09-10 JP JP2021147890A patent/JP2023040745A/ja active Pending
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