JP2023039729A - 燃料電池のシール構造 - Google Patents

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Kosuke Kawajiri
考司 近藤
Koji Kondo
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Abstract

【課題】単セルの面方向における体格の増大を抑制しつつ、単セル間のシール性が低下することを抑制できる燃料電池のシール構造を提供する。【解決手段】単セル10は、膜電極ガス拡散層接合体(MEGA)20と、膜電極ガス拡散層接合体(MEGA)20の両面を挟むとともに反応ガスの流路を構成する一対のセパレータ30,40と、一対のセパレータ30,40の外周縁30A,40Aが埋設されている樹脂フレーム50,60と、を備えている。互いに隣り合う単セル10の樹脂フレーム50,60同士の間には、シール部材71が設けられており、シール部材71は、樹脂フレーム50,60よりも剛性の高いOリングである。【選択図】図5

Description

本発明は、燃料電池のシール構造に関する。
特許文献1には、燃料電池が開示されている。この燃料電池は、単セルが複数積層されたスタック構造を有している。
単セルは、膜電極接合体と、一対のガス拡散層と、一対のガスセパレータと、樹脂フレームとを備えている。
膜電極接合体は、電解質膜と、電解質膜の各々の面に形成された触媒電極層であるアノード及びカソードとを備えている。膜電極接合体は、一対のガス拡散層によって挟持されている。
膜電極接合体の外周部には、樹脂フレームが接合されている。膜電極接合体及び樹脂フレームによってセルフレーム接合体が構成されている。セルフレーム接合体は、両側からガスセパレータによって挟持されている。
ガスセパレータにおいて、セルフレーム接合体に接する面の裏面には、ゴムあるいは熱可塑性エラストマにより構成されたガスケットが配置されている。ガスケットは、ガスセパレータの裏面に接着される断面長方形状のベース部と、ベース部から当該ガスセパレータと隣り合う他のガスセパレータに向かって突出する断面略円弧状のシール部とを有している。ガスケットは、上記スタック構造において、隣り合う一方の単セルのガスセパレータと他方の単セルのガスセパレータとの間に形成される流路をシールする。
特開2019-192327号公報
特許文献1の燃料電池においては、ガスケットが、シール部に対して断面幅の広いベース部を有している。そのため、ベース部の断面幅の分だけガスセパレータの面方向における体格が大きくなるという問題がある。
上記課題を解決するための燃料電池のシール構造は、複数の単セルが積層されてなる燃料電池のシール構造であって、前記単セルは、膜電極ガス拡散層接合体と、前記膜電極ガス拡散層接合体の両面を挟むとともに反応ガスの流路を構成する一対のセパレータと、一対の前記セパレータの外周縁が埋設されている樹脂フレームと、を備えている。互いに隣り合う前記単セルの前記樹脂フレーム同士の間には、シール部材が設けられており、前記シール部材は、前記樹脂フレームよりも剛性の高いOリングである。
同構成によれば、ベース部とシール部とを有する従来のガスケットを用いる場合に比べて、シール部材の断面幅を小さくできる。これにより、単セルの面方向における体格の増大を抑制できる。
また、上記構成によれば、ゴム製やエラストマ製のシール部材のように樹脂フレームよりも剛性の低いシール部材を用いる場合に比べて、反応ガスの圧力によってシール部材が正規の位置からずれにくくなる。
したがって、単セルの面方向における体格の増大を抑制しつつ、単セル間のシール性が低下することを抑制できる。
上記燃料電池のシール構造において、前記シール部材は、金属製であることが好ましい。
同構成によれば、樹脂フレームよりも剛性の高いOリングを容易に具現化することができる。
上記燃料電池のシール構造において、前記樹脂フレームには、補強材が埋設されていることが好ましい。
樹脂フレームよりも高い剛性のシール部材を用いる場合、燃料電池の運転に伴って高温となる樹脂フレームに対してシール部材からの応力が繰り返し作用することとなる。これにより、樹脂フレームがクリープ変形するおそれがある。
この点、上記構成によれば、樹脂フレームが補強材によって補強されるため、上述した不都合の発生を抑制できる。
上記燃料電池のシール構造において、前記補強材は、前記セパレータであり、前記セパレータは、前記単セルの積層方向に対して直交する面方向において前記シール部材の位置まで延在していることが好ましい。
同構成によれば、セパレータが面方向においてシール部材の位置まで延在しているので、シール部材からの応力に対して樹脂フレームを補強することができる。したがって、単セル間のシール性が低下することを抑制できる。
また、上記構成によれば、セパレータの面方向の長さを適宜設定することによって補強材が構成されるため、専用の補強材を減らしたり、省略したりできる。
上記燃料電池のシール構造において、前記補強材は、フィラーであり、前記樹脂フレームのうち前記シール部材と接触する部分に設けられていることが好ましい。
同構成によれば、樹脂フレームのうちシール部材と接触する部分にフィラーが設けられているので、シール部材からの応力に対して樹脂フレームを補強することができる。したがって、単セル間のシール性が低下することを抑制できる。
上記燃料電池のシール構造において、前記補強材は、前記樹脂フレーム全体に分散されていることが好ましい。
樹脂フレームのうちシール部材と接触する部分にのみフィラーを設ける場合、二色成形などによって樹脂フレームを成形することになるため、樹脂フレームの製造が煩雑となりやすい。
この点、上記構成によれば、補強材が樹脂フレーム全体に分散されているので、樹脂フレーム全体を一度に成形することが可能となる。したがって、樹脂フレームを容易に製造することができる。
上記燃料電池のシール構造において、前記樹脂フレームには、前記シール部材を収容する収容溝が設けられていることが好ましい。
同構成によれば、収容溝によってシール部材が位置決めされる。これにより、シール部材が正規の位置からずれることを抑制できる。したがって、単セル間のシール性を維持することができる。
本発明によれば、単セルの面方向における体格の増大を抑制しつつ、単セル間のシール性が低下することを抑制できる。
図1は、第1実施形態における燃料電池を構成する単セルの平面図である。 図2は、図1の単セルの裏面を示す平面図である。 図3は、図1の3-3線に沿った断面図である。 図4(a)は、図1の4-4線に沿った断面図であって単セル同士を分離して示す断面図であり、図4(b)は、図1の4-4線に沿った断面図である。 図5(a)は、図3に対応する図であって同実施形態における単セル同士を分離して示す断面図であり、図5(b)は、同実施形態における単セル同士が積層された状態を示す断面図である。 図6(a)は、第2実施形態における単セル同士を分離して示す断面図であり、図6(b)は、第2実施形態における単セル同士が積層された状態を示す断面図である。 図7は、変形例における単セル同士が積層された状態を示す断面図である。
<第1実施形態>
以下、図1~図5を参照して、燃料電池のシール構造の第1実施形態について説明する。
図1~図5に示すように、固体高分子形燃料電池(以下、燃料電池)は、複数の板状の単セル10が積層されて構成されている。
図1及び図2に示すように、単セル10は、平面視矩形状である。
図3に示すように、単セル10は、膜電極ガス拡散層接合体(Membrane Electrode Gas Diffusion Layer Assembly、以下、MEGA20)を備えている。単セル10は、MEGA20の両面を挟むとともに反応ガスの流路を構成する一対のセパレータ(第1セパレータ30,第2セパレータ40)を備えている。単セル10は、一対のセパレータ30,40の外周縁30A,40Aが埋設されている一対の樹脂フレーム(第1樹脂フレーム50,第2樹脂フレーム60)を備えている。
なお、以降において、単セル10の長辺方向を長さ方向Xとし、単セル10の短辺方向を幅方向Yとし、単セル10の積層方向を積層方向Zとして説明する。
<マニホールド孔11~16>
図1及び図2に示すように、単セル10には、積層方向Zに貫通する複数のマニホールド孔11~16が設けられている。
マニホールド孔11,16は、酸化剤ガスが流通するマニホールドを構成している。マニホールド孔12,15は、冷却水が流通するマニホールドを構成している。マニホールド孔13,14は、燃料ガスが流通するマニホールドを構成している。酸化剤ガスは、例えば酸素を含む空気である。燃料ガスは、例えば水素である。マニホールド孔11~16は、例えば平面視矩形状である。
マニホールド孔11~13は、単セル10の長さ方向Xの一方の端縁に隣接するとともに幅方向Yにおいて互いに間隔をあけて設けられている。本実施形態では、マニホールド孔11,12,13が、幅方向Yの一側(図1の上側)から順に設けられている。
マニホールド孔14~16は、単セル10の長さ方向Xの他方の端縁に隣接するとともに幅方向Yにおいて互いに間隔をあけて設けられている。本実施形態では、マニホールド孔14,15,16が、幅方向Yの一側(図1の上側)から順に設けられている。
<MEGA20>
図3に示すように、MEGA20は、板状の膜電極接合体21と、膜電極接合体21を挟む一対のガス拡散層25,26とを備えている。
膜電極接合体21は、電解質膜22と、電解質膜22を挟むアノード23及びカソード24とを備えている。
MEGA20は、単セル10の面方向における中央部に配置されている。
<セパレータ30,40>
図1~図3に示すように、第1セパレータ30及び第2セパレータ40は、互いに同一の大きさの平面視矩形状である。セパレータ30,40は、例えば金属薄板をプレス加工することにより形成された基材を有している。本実施形態のセパレータ30,40の外周縁30A,40Aは、単セル10の外周縁を構成している。
図1に示すように、第1セパレータ30には、マニホールド孔11~16が形成されている。
図1の破線及び図3に示すように、第1セパレータ30におけるMEGA20に対向する第1面30aには、燃料ガス流路部31、上流側分配部32、及び下流側分配部33が設けられている。
燃料ガス流路部31は、第1セパレータ30のうち面方向においてMEGA20が設けられている部分に設けられている。
上流側分配部32は、マニホールド孔13と燃料ガス流路部31とを接続している。
下流側分配部33は、マニホールド孔14と燃料ガス流路部31とを接続している。
図3に示すように、第1セパレータ30には、積層方向ZにおいてMEGA20から離れるように突出する複数の突条34が設けられている。突条34とMEGA20とによって区画される空間が、燃料ガス流路31aを構成している。
図2に示すように、第2セパレータ40には、マニホールド孔11~16が形成されている。
図2の破線及び図3に示すように、第2セパレータ40におけるMEGA20に対向する第1面40aには、酸化剤ガス流路部41、上流側分配部42、及び下流側分配部43が設けられている。
酸化剤ガス流路部41は、第2セパレータ40のうち面方向においてMEGA20が設けられている部分に設けられている。
上流側分配部42は、マニホールド孔16と酸化剤ガス流路部41とを接続している。
下流側分配部43は、マニホールド孔11と酸化剤ガス流路部41とを接続している。
図3に示すように、第2セパレータ40には、積層方向ZにおいてMEGA20から離れるように突出する複数の突条44が設けられている。突条44とMEGA20とによって区画される空間が、酸化剤ガス流路41aを構成している。
図1、図2、及び図5(b)に示すように、単セル10の第1セパレータ30と、当該単セル10と隣り合う他の単セル10の第2セパレータ40との間には、冷却水流路部51、上流側分配部52、及び下流側分配部53が設けられている。
冷却水流路部51は、第1セパレータ30のうち燃料ガス流路部31の反対側の部分に設けられている。
上流側分配部52は、マニホールド孔12と冷却水流路部51とを接続している。
下流側分配部53は、マニホールド孔15と冷却水流路部51とを接続している。第1セパレータ30における互いに隣り合う突条34同士の間の空間と、第2セパレータ40における互いに隣り合う突条44同士の間の空間とが、冷却水流路51aを構成している。
<樹脂フレーム50,60>
図1及び図2に示すように、第1樹脂フレーム50及び第2樹脂フレーム60は、互いに同一の大きさの平面視矩形状である。樹脂フレーム50,60は、ポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂により構成されている。本実施形態の樹脂フレーム50,60の外周縁は、単セル10の外周縁を構成している。
図1、図3及び図4に示すように、第1樹脂フレーム50は、第1セパレータ30における第1面30aとは反対側の第2面30bのうちマニホールド孔11~16、冷却水流路部51、上流側分配部52、及び下流側分配部53以外の部分を覆っている。
第1樹脂フレーム50は、第1セパレータ30における第1面30aのうちマニホールド孔11~16、燃料ガス流路部31、上流側分配部32及び下流側分配部33以外の部分を覆っている。
本実施形態では、インサート成形によって第1セパレータ30及び第1樹脂フレーム50が一体に形成されている。
図2~図4に示すように、第2樹脂フレーム60は、第2セパレータ40における第1面40aとは反対側の第2面40bのうちマニホールド孔11~16、冷却水流路部51、上流側分配部52、及び下流側分配部53以外の部分を覆っている。
第2樹脂フレーム60は、第2セパレータ40における第1面40aのうちマニホールド孔11~16、酸化剤ガス流路部41、上流側分配部42及び下流側分配部43以外の部分を覆っている。
本実施形態では、インサート成形によって第2セパレータ40及び第2樹脂フレーム60が一体に形成されている。
図1及び図3に示すように、第1樹脂フレーム50における第2樹脂フレーム60に対抗する対向面50aとは反対側の面50bには、収容溝54~58が設けられている。
収容溝54は、マニホールド孔12、上流側分配部52、冷却水流路部51、下流側分配部53、及びマニホールド孔15の全体を外周側から囲むようにして設けられている。
収容溝55~58は、マニホールド孔11,13,14,16をそれぞれ外周側から囲むようにして設けられている。
図3に示すように、収容溝54~58は、断面半円形状である。
図2及び図3に示すように、第2樹脂フレーム60における第1樹脂フレーム50に対抗する対向面60aとは反対側の面60bには、収容溝64~68が設けられている。
収容溝64は、マニホールド孔12、上流側分配部52、冷却水流路部51、下流側分配部53、及びマニホールド孔15の全体を外周側から囲むようにして設けられている。
収容溝65~68は、マニホールド孔11,13,14,16をそれぞれ外周側から囲むようにして設けられている。
図3に示すように、収容溝64~68は、断面半円形状である。
図3及び図4に示すように、第1セパレータ30は、積層方向Zに対して直交する単セル10の面方向において第1樹脂フレーム50の外周縁の位置まで延在している。すなわち、第1セパレータ30は、上記面方向において収容溝54~58の位置まで延在している。
第2セパレータ40は、上記面方向において第2樹脂フレーム60の外周縁の位置まで延在している。すなわち、第2セパレータ40は、上記面方向において収容溝64~68の位置まで延在している。
本実施形態では、第1セパレータ30によって第1樹脂フレーム50に埋設される補強材が構成されている。また、第2セパレータ40によって第2樹脂フレーム60に埋設される補強材が構成されている。
図3及び図4に示すように、樹脂フレーム50,60の対向面50a,60aは、接着剤を介して互いに接合されている。
<シール部材71,72>
図4(a)及び図4(b)に示すように、互いに隣り合う単セル10の樹脂フレーム50,60同士の間には、シール部材72が設けられている。
図5(a)及び図5(b)に示すように、互いに隣り合う単セル10の樹脂フレーム50,60同士の間には、シール部材71が設けられている。
シール部材71,72は、樹脂フレーム50,60よりも剛性の高いOリングである。シール部材71,72は、金属製である。
図4(a)及び図5(a)に示すように、シール部材71,72の自然状態における断面形状は、円形である。
図4(b)及び図5(b)に示すように、シール部材71,72は、それぞれ第1樹脂フレーム50の収容溝54,57及び第2樹脂フレーム60の収容溝64,67に収容されている。
なお、第1樹脂フレーム50の収容溝55,56,58及び第2樹脂フレーム60の収容溝65,66,68にも、シール部材72と同様なシール部材(図示略)が収容される。
ここで、図4(a)及び図5(a)に示すように、収容溝54~58,64~68の幅(同図の左右方向の長さ)は、収容されるシール部材71,72の直径よりも小さい。また、収容溝54~58,64~68の深さ(同図の上下方向の長さ)は、収容されるシール部材71,72の半径よりも小さい。
本実施形態の作用効果について説明する。
(1-1)互いに隣り合う単セル10同士の樹脂フレーム50,60の間に、金属製のシール部材71,72が設けられている。シール部材71,72によって樹脂フレーム50,60の間がシールされている。
こうした構成によれば、ベース部とシール部とを有する従来のガスケットを用いる場合に比べて、シール部材71,72の断面幅を小さくできる。これにより、単セル10の面方向における体格の増大を抑制できる。
また、上記構成によれば、ゴム製やエラストマ製のシール部材のように樹脂フレーム50,60よりも剛性の低いシール部材を用いる場合に比べて、反応ガスの圧力によってシール部材71,72が正規の位置からずれにくくなる。
したがって、単セル10の面方向における体格の増大を抑制しつつ、単セル10間のシール性が低下することを抑制できる。
(1-2)シール部材71,72は、金属製である。
こうした構成によれば、樹脂フレーム50,60よりも剛性の高いシール部材71,72を容易に具現化することができる。
(1-3)樹脂フレーム50,60には、補強材が埋設されている。
燃料電池の運転に伴って高温となる樹脂フレーム50,60に対してシール部材71,72からの応力が繰り返し作用することとなる。これにより、樹脂フレーム50,60がクリープ変形するおそれがある。
この点、上記構成によれば、樹脂フレーム50,60が補強材によって補強されるため、上述した不都合の発生を抑制できる。
(1-4)補強材は第1セパレータ30の外周縁30A及び第2セパレータ40の外周縁40Aであり、外周縁30A,40Aは、それぞれ面方向に関して樹脂フレーム50,60内の外側の端の位置まで延在している。
こうした構成によれば、シール部材71,72からの応力に対して樹脂フレーム50,60を補強することができる。したがって、単セル10間のシール性が低下することを抑制できる。
また、上記構成によれば、外周縁30A,40Aの面方向の長さを適宜設定することによって前記補強材が構成されるため、専用の補強材を減らしたり、省略したりできる。
(1-5)樹脂フレーム50,60の面50b,60bには、シール部材71,72を収容する収容溝54~58,64~68が設けられている。
こうした構成によれば、収容溝54~58,64~68によってシール部材71,72が位置決めされる。これにより、シール部材71,72が正規の位置からずれることを抑制できる。したがって、単セル10間のシール性を維持することができる。
<第2実施形態>
以下、図6を参照して、燃料電池のシール構造の第2実施形態について説明する。第2実施形態では、樹脂フレーム50,60の構成が第1実施形態と相違しているので、第1実施形態との相違点を中心に説明する。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同一の、または対応する構成については、同一の符号を付すことにより、重複した説明を省略する。
図6(a)に示すように、第1樹脂フレーム50の面50bには、断面視矩形状の収容溝54が設けられている。また、収容溝54と同様な断面形状の収容溝55~58が、マニホールド孔11,13,14,16をそれぞれ外周側から囲むようにして設けられている。一方、第2樹脂フレーム60には、第1実施形態の収容溝64~68に相当する構成が設けられていない。収容溝54の幅(同図の左右方向の長さ)は、シール部材71の直径よりも大きい。また、収容溝54の深さ(同図の上下方向の長さ)は、シール部材71の直径よりも小さい。
第1樹脂フレーム50のうちシール部材71と接触する部分に、補強材としてのフィラー(図示略)が分散されている補強部59が設けられている。フィラーとしては、例えばガラス繊維や炭素繊維などが挙げられる。
補強部59は、収容溝54の幅全体にわたって設けられるとともに、第1樹脂フレーム50の厚さ方向、すなわち積層方向Zの全体にわたって設けられている。
また、第2樹脂フレーム60には、補強部59と同様な補強部69が設けられている。補強部69は、補強部59の幅全体にわたって設けられるとともに、第2樹脂フレーム60の厚さ方向、すなわち積層方向Zの全体にわたって設けられている。
なお、図6(a)及び図6(b)に示すように、第1セパレータ30の外周縁30Aは、第1樹脂フレーム50に埋設されている。ただし、第1セパレータ30の外周縁30Aは、上記面方向において収容溝54の位置まで延在していない。
第2セパレータ40は、第2樹脂フレーム60に埋設されている。ただし、第2セパレータ40の外周縁40Aは、上記面方向において収容溝54の位置まで延在していない。
なお、補強部59,69は、収容溝54だけでなく収容溝55~58が設けられている部分に関しても同様に設けられている(図示略)。
本実施形態の作用効果について説明する。本実施形態では、第1実施形態の作用効果(1-1)~(1-5)に加えて新たに以下の作用効果を奏することができる。
(2-1)第1樹脂フレーム50のうちシール部材71と接触する部分に、補強材が分散されている補強部59が設けられている。
こうした構成によれば、シール部材71からの応力に対して樹脂フレーム50,60を補強することができる。したがって、単セル10間のシール性が低下することを抑制できる。
<変更例>
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・第1実施形態において、第1セパレータ30が、単セル10の面方向において第1樹脂フレーム50の外周縁の位置まで延在していなくてもよい。第1セパレータ30の外周縁30Aは、積層方向Zにおいて収容溝54~58と重なる位置に設けられていてもよい。また、第2セパレータ40についても同様である。この場合であっても、上記作用効果(1-4)に準じた作用効果を奏することができる。
・第1実施形態において、第2実施形態と同様な補強部59,69を設けるようにしてもよい。この場合、第1セパレータ30の外周縁30Aが、上記面方向において収容溝54の位置まで延在していなくてもよい。また、第2セパレータ40についても同様である。
・第2実施形態において、第2樹脂フレーム60に収容溝64~68を設けるようにしてもよい。
・上記各実施形態において、収容溝54~58,64~68を省略することもできる。
・第2実施形態において、第2樹脂フレーム60の補強部69を省略してもよい。
・第2実施形態において、第1樹脂フレーム50の補強部59を収容溝54の幅方向の一部に設けるようにしてもよい。また、補強部59を、第1樹脂フレーム50の厚さ方向の一部に設けるようにしてもよい。
・第2実施形態の場合、以下のような問題が発生するおそれがある。すなわち、二色成形などによって樹脂フレーム50,60を成形することになるので、樹脂フレーム50,60の製造が煩雑となりやすい。
そこで、図7に示すように、樹脂フレーム50,60全体にフィラーが分散されていてもよい。この場合、樹脂フレーム50,60全体が補強部として機能する。上記構成によれば、樹脂フレーム50,60全体を一度に成形することが可能となる。したがって、樹脂フレーム50,60を容易に製造することができる。
・第2実施形態において、第1樹脂フレーム50がクリープ変形しにくい樹脂材料によって構成されている場合には、補強部59を省略することもできる。
・シール部材71,72は金属製のOリングに限定されない。樹脂フレーム50,60よりも剛性の高い樹脂材料によってシール部材71,72を構成することもできる。
・上記各実施形態では、樹脂フレーム50,60を別体にて形成するとともに接着剤により接合するようにした。これに代えて、MEGA20、及びセパレータ30,40をインサートして樹脂フレーム50,60を一体成形するようにしてもよい。
・樹脂フレーム50,60を熱硬化性樹脂により構成することもできる。
10…単セル
11~16…マニホールド孔
20…MEGA
21…膜電極接合体
22…電解質膜
23…アノード
24…カソード
25,26…ガス拡散層
30…第1セパレータ
30A…外周縁
30a…第1面
30b…第2面
31…燃料ガス流路部
31a…燃料ガス流路
32…上流側分配部
33…下流側分配部
34…突条
40…第2セパレータ
40A…外周縁
40a…第1面
40b…第2面
41…酸化剤ガス流路部
41a…酸化剤ガス流路
42…上流側分配部
43…下流側分配部
44…突条
50…第1樹脂フレーム
50a…対向面
50b…面
51…冷却水流路部
51a…冷却水流路
52…上流側分配部
53…下流側分配部
54~58…収容溝
59…補強部
60…第2樹脂フレーム
60a…対向面
60b…面
64~68…収容溝
69…補強部
71,72…シール部材

Claims (7)

  1. 複数の単セルが積層されてなる燃料電池のシール構造であって、
    前記単セルは、
    膜電極ガス拡散層接合体と、
    前記膜電極ガス拡散層接合体の両面を挟むとともに反応ガスの流路を構成する一対のセパレータと、
    一対の前記セパレータの外周縁が埋設されている樹脂フレームと、
    を備え、
    互いに隣り合う前記単セルの前記樹脂フレーム同士の間には、シール部材が設けられており、
    前記シール部材は、前記樹脂フレームよりも剛性の高いOリングである、
    燃料電池のシール構造。
  2. 前記シール部材は、金属製である、
    請求項1に記載の燃料電池のシール構造。
  3. 前記樹脂フレームには、補強材が埋設されている、
    請求項1または請求項2に記載の燃料電池のシール構造。
  4. 前記補強材は、前記セパレータであり、
    前記セパレータは、前記単セルの積層方向に対して直交する面方向において前記シール部材の位置まで延在している、
    請求項3に記載の燃料電池のシール構造。
  5. 前記補強材は、フィラーであり、前記樹脂フレームのうち前記シール部材と接触する部分に設けられている、
    請求項3または請求項4に記載の燃料電池のシール構造。
  6. 前記補強材は、前記樹脂フレーム全体に分散されている、
    請求項5に記載の燃料電池のシール構造。
  7. 前記樹脂フレームには、前記シール部材を収容する収容溝が設けられている、
    請求項1~請求項6のいずれか一項に記載の燃料電池のシール構造。
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