JP2023038812A - 画像診断用カテーテル - Google Patents

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恭宏 柿本
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Abstract

【課題】プライミング時のプルバック機構内での気泡の発生を抑制し易い画像診断用カテーテルセット及び画像診断用カテーテルを提供する。【解決手段】外管と前記外管よりも径方向内側に設けられ前記外管に対して相対的に軸方向に移動可能な内管とを備えるプルバック機構を備える画像診断用カテーテルと、前記画像診断用カテーテルをプライミングするためのプライミング用品と、を有し、前記プルバック機構よりも基端側のプライミング流路内に、生理食塩水を300ml/minの流量で流した時に0.3MPa以上の圧力損失を生じる圧力損失部が設けられる画像診断用カテーテルセット。前記外管と前記外管よりも径方向内側に設けられ前記外管に対して相対的に軸方向に移動可能な内管とを備えるプルバック機構を有し、前記プルバック機構よりも基端側のプライミング流路内に、生理食塩水を300ml/minの流量で流した時に0.3MPa以上の圧力損失を生じる圧力損失部が設けられる画像診断用カテーテル。【選択図】図5

Description

本開示は、画像診断用カテーテルに関する。
画像診断用カテーテルは一般的に、体腔内断面を連続的に観察するために、シースと駆動シャフトとの相対位置を変化させるプルバック機構を手元部に有しており、プルバック機構は、外管と、外管よりも径方向内に設けられ外管に対して相対的に軸方向に移動可能な内管と、を有している(例えば、特許文献1参照)。
特許第4672188号公報
画像診断用カテーテルを使用する際には、その内腔を液体で満たすプライミングが行われる。しかし、空気で満たされた内腔にプライミング液を導入する初回のプライミング時にプライミング液がプルバック機構内に過度な勢いで進入すると、空気がプライミング液に巻き込まれて気泡化し、プルバック機構内から抜けにくくなる場合がある。
そこで本開示は、プライミング時のプルバック機構内での気泡の発生を抑制し易い画像診断用カテーテルセット及び画像診断用カテーテルを提供することを目的とする。
本開示の一態様として、画像診断用カテーテルセットは、外管と前記外管よりも径方向内側に設けられ前記外管に対して相対的に軸方向に移動可能な内管とを備えるプルバック機構を備える画像診断用カテーテルと、前記画像診断用カテーテルをプライミングするためのプライミング用品と、を有し、前記プルバック機構よりも基端側のプライミング流路内に、生理食塩水を300ml/minの流量で流した時に0.3MPa以上の圧力損失を生じる圧力損失部が設けられる画像診断用カテーテルセットである。
本開示の一実施形態として、画像診断用カテーテルセットは、上記構成において、前記圧力損失部が前記画像診断用カテーテルに含まれる画像診断用カテーテルセットである。
本開示の一実施形態として、画像診断用カテーテルセットは、上記構成において、前記圧力損失部が前記プルバック機構よりも基端側のプライミングポート内に設けられる画像診断用カテーテルセットである。
本開示の一実施形態として、画像診断用カテーテルセットは、上記構成において、前記圧力損失部が前記プライミングポートの内側端部内に設けられる画像診断用カテーテルセットである。
本開示の一実施形態として、画像診断用カテーテルセットは、上記構成において、前記圧力損失部が前記プライミング用品に含まれる画像診断用カテーテルセットである。
本開示の一実施形態として、画像診断用カテーテルセットは、上記構成において、前記圧力損失部が狭窄である画像診断用カテーテルセットである。
本開示の一実施形態として、画像診断用カテーテルセットは、上記構成において、前記圧力損失部がフィルターである画像診断用カテーテルセットである。
本開示の一態様として、画像診断用カテーテルは、前記外管と前記外管よりも径方向内側に設けられ前記外管に対して相対的に軸方向に移動可能な内管とを備えるプルバック機構を有し、前記プルバック機構よりも基端側のプライミング流路内に、生理食塩水を300ml/minの流量で流した時に0.3MPa以上の圧力損失を生じる圧力損失部が設けられる画像診断用カテーテルである。
本開示によれば、プライミング時のプルバック機構内での気泡の発生を抑制し易い画像診断用カテーテルセット及び画像診断用カテーテルを提供することができる。
第1実施形態としての画像診断用カテーテルセットを示す側面図である。 図1に示す画像診断用カテーテルをプルバック操作前の最前進状態で示す側面図である。 図1に示す画像診断用カテーテルをプルバック操作後の最後退状態で示す側面図である。 図1に示す画像診断用カテーテルの先端部を示す断面図である。 図1に示す画像診断用カテーテルのプルバック機構を示す断面図である。 図1に示す画像診断用カテーテルの基端部を示す断面図である。 第2実施形態としての画像診断用カテーテルセットを示す側面図である。 第3実施形態としての画像診断用カテーテルセットを示す側面図である。
以下、図面を参照して本開示の実施形態を詳細に例示説明する。
図1に示す本実施形態に係る画像診断用カテーテル1は、血管内超音波診断法(IVUS)と、光干渉断層診断法(OCT)との両方を用いるデュアルタイプである。なお、デュアルタイプの画像診断用カテーテル1では、IVUSのみによって断層画像を取得するモード、OCTのみによって断層画像を取得するモード、並びにIVUS及びOCTによって断層画像を取得するモード、の3種類のモードが存在し、これらのモードを切り替えて使用することができる。図1に示すように、画像診断用カテーテル1は、外部装置2に接続されて駆動される。画像診断用カテーテル1と外部装置2とで、画像診断装置3が構成されている。
画像診断用カテーテル1は、生体の脈管(冠動脈などの血管)などの体腔内に挿入されるシース4と、シース4の基端部に接続された外管5と、外管5内に進退可能に挿入される内管6と、外管5の基端部に連なるとともに内管6を進退可能に保持するユニットコネクタ7と、内管6の基端部に連なるハブ8と、を有している。また、画像診断用カテーテル1は、駆動シャフト9と、駆動シャフト9の先端に固定されるハウジング10と、ハウジング10に収容されるとともに超音波及び/又は光である信号を送受信する信号送受信部11と、を備えるイメージングコア12を有している。イメージングコア12は、シース4、外管5及び内管6に挿入され、シース4及び外管5に対し、内管6と一体に軸方向に進退可能である。
本明細書において、先端とは画像診断用カテーテル1の体腔内に挿入される側の端を意味し、基端とは画像診断用カテーテル1の体腔外に保持される側の端を意味し、軸方向とは駆動シャフト9の中心軸線Oに沿う方向(つまり駆動シャフト9の延在方向)を意味し、径方向とは中心軸線Oに直交する直線に沿う方向を意味し、周方向とは中心軸線Oを周回する方向を意味している。
図2Aに示すように、駆動シャフト9は、シース4、外管5及び内管6を通り、ハブ8の内部まで延びている。ハブ8、内管6、駆動シャフト9、ハウジング10及び信号送受信部11は、シース4及び外管5に対して一体に軸方向に進退可能となるように互いに接続されている。このため、例えば、ハブ8が先端側に向けて押される操作、つまり押し込み操作がなされると、ハブ8に接続された内管6は外管5内及びユニットコネクタ7内に押し込まれ、駆動シャフト9、ハウジング10及び信号送受信部11、つまりイメージングコア12がシース4の内部を前進、つまり先端側へ移動する。例えば、ハブ8が基端側に引かれる操作、つまりプルバック操作がなされると、内管6は、図1、図2B中の矢印A1で示すように外管5及びユニットコネクタ7から引き出され、イメージングコア12は、矢印A2で示すように、シース4の内部を基端側へ移動する。
図2Aに示すように、内管6が先端側へ最も押し込まれた最前進状態になるときに、内管6の先端部は中継コネクタ13付近まで到達する。この際、信号送受信部11は、シース4の先端部(シース4の内腔先端面の近傍)に位置する。中継コネクタ13はシース4と外管5とを接続している。
図2Bに示すように、内管6の先端部には抜け防止用の係止部14が設けられている。係止部14は、内管6が外管5から抜け出るのを防止している。係止部14は、ハブ8が最も基端側に引かれた最後退状態になるとき、つまり外管5及びユニットコネクタ7から内管6が最も引き出されたときに、ユニットコネクタ7の内壁の所定の位置に引っ掛るように構成されている。
図3に示すように、駆動シャフト9は、長尺の中空部材であり、その内部には信号送受信部11に接続される電気信号線(電気ケーブル)15及び光信号線(光ファイバ)16が配置されている。
駆動シャフト9はコイルシャフトで形成されている。図示は省略するが、コイルシャフトは、例えば、巻き方向が異なる複数層のコイルで形成することができる。各々のコイルは、例えば、ステンレス、Ni-Ti(ニッケル・チタン)合金などの金属製である。
信号送受信部11は、超音波を送受信する超音波送受信部11aと、光を送受信する光送受信部11bと、を有している。超音波送受信部11aは、パルス信号に基づく超音波を体腔内に送信し、且つ、体腔内の生体組織から反射してきた超音波を受信する振動子を有している。振動子は、電気信号線15を介して電気コネクタ15a(図5参照)と電気的に接続している。振動子は、例えば、セラミックス、水晶などの圧電材で形成することができる。
光送受信部11bは、光を体腔内に送信し、且つ、体腔内の生体組織から反射してきた光を受信する光学素子を有している。光学素子は、光信号線16を介して光コネクタ16a(図5参照)と光学的に接続している。光学素子は、例えばボールレンズなどのレンズによって形成することができる。
信号送受信部11は、ハウジング10の内部に収容されている。ハウジング10の基端は駆動シャフト9の先端部に固定されている。ハウジング10は、金属製の円筒状の管で形成され、その周面に、信号送受信部11が送受信する信号の進行を妨げないように開口部10aが設けられている。ハウジング10は、例えば、レーザー加工等により形成することができる。なお、ハウジング10は、金属塊からの削り出しやMIM(金属粉末射出成形)等により形成してもよい。
ハウジング10の先端部には、先端部材17が設けられている。先端部材17は略半球状の外形形状を有しており、これにより、シース4の内面との摩擦や引っ掛かりを抑制している。なお、先端部材17を設けない構成としてもよい。
シース4は、駆動シャフト9が進退可能に挿入される内腔4aを有する。シース4の先端には、ガイドワイヤを通すことができる管状のガイドワイヤ挿通部材18が、シース4の内腔の軸心からずらして取り付けられている。シース4及びガイドワイヤ挿通部材18は、溶着等により接合されている。ガイドワイヤ挿通部材18には、X線造影性を有するマーカ19が設けられている。マーカ19は、Pt、Au等のX線不透過性の高い金属パイプで構成されている。
シース4の先端部には、内腔4aの内部と外部とを連通する連通孔20が形成されている。また、シース4の内腔4aの先端部には、ガイドワイヤ挿通部材18に接合される補強部材21が設けられている。補強部材21には、補強部材21より基端側に配置される内腔4aと連通孔20とを連通させる貫通穴が形成されている。なお、シース4の先端部には、補強部材21が設けられていなくてもよい。
連通孔20は、プライミング液を排出するためのプライミング液排出孔である。画像診断用カテーテル1を使用する際は、プライミング液をシース4内に充填させるプライミング処理を行う際に、プライミング液を連通孔20から外部に放出させて、プライミング液とともに空気等の気体をシース4の内部から排出することができる。
シース4の軸方向において信号送受信部11が移動する範囲であるシース4の先端側部分は、信号の透過性が他の部位に比べて高い窓部を形成している。シース4、ガイドワイヤ挿通部材18及び補強部材21は、可撓性を有する材料で形成され、その材料は、特に限定されず、例えば、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリイミド系、ポリブタジエン系、トランスポリイソプレン系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマー等が挙げられ、これらのうちの1種又は2種以上を組合せたもの(ポリマーアロイ、ポリマーブレンド、積層体等)も用いることができる。
図5に示すように、ハブ8は、内管6と同軸の管状をなすとともに外部装置2に離脱可能に一体に取り付けられるハブ本体8aと、ハブ本体8aから径方向外側に突出するとともにハブ本体8aの内部流路に連通する内腔を備えるプライミングポート8bと、駆動シャフト9の外周面に一体に取り付けられる接続パイプ8cと、接続パイプ8cを回転自在に支持する軸受8dと、ハブ本体8aの内部流路から基端側に向かって接続パイプ8cと軸受8dの間を通ってプライミング液が漏れるのを防止するシール部材(第1シール部材8e)と、電気コネクタ15a及び光コネクタ16aを備えるとともに外部装置2の第1駆動部2aに離脱可能に一体に取り付けられるコネクタ部8fと、を有している。コネクタ部8fは、接続パイプ8c及び駆動シャフト9と一体に回転可能である。
ハブ本体8aの先端部には内管6の基端部が一体に接続されている。駆動シャフト9は、ハブ本体8aの内部において内管6から引き出されている。
図1に示すように、プライミングポート8bには、プライミング処理を行う際に、プライミング液を注入するプライミング用品22が接続される。プライミング用品22は、プライミングポート8bに接続されるコネクタ22aと、コネクタ22aにチューブ22bを介して接続されるシリンジ22cと、を有している。なお、プライミング用品22は、シリンジ22cがチューブ22bを介さずに直接コネクタ22aに接続される構成としてもよいし、シリンジ22cがコネクタ22aを一体に有する構成としてもよい。なお、プライミング用品22は、図1に示す例では1つのシリンジ22cを有しているが、これに限らず例えば、3方活栓を介してコネクタ22aに接続される2つのシリンジ22cを有してもよい。プライミングは通常、最後退状態で行われる(図1、図4参照)。本実施形態では、画像診断用カテーテル1とプライミング用品22とで画像診断用カテーテルセットが構成されている。
外部装置2は、駆動シャフト9を回転駆動するための第1駆動部2aと、駆動シャフト9を軸方向に移動させるための(つまり押し込み操作/プルバック操作のための)第2駆動部2bと、を有している。第1駆動部2aは、例えば電動モータで構成することができる。第2駆動部2bは、例えば、電動モータと直動変換機構で構成することができる。直動変換機構は、回転運動を直線運動に変換することができ、例えば、ボールねじや、ラックアンドピニオン機構等で構成することができる。
第1駆動部2a及び第2駆動部2bの動作は、これに電気的に接続した制御装置2cによって制御される。制御装置2cは、コンピュータで構成され、コンピュータはプロセッサとメモリを含む。制御装置2cは、ディスプレイ2dに電気的に接続している。
超音波送受信部11aで受信した信号は、電気コネクタ15aを介して制御装置2cに送信され、所定の処理を施されてディスプレイ2dに画像として表示される。光送受信部11bで受信した信号は、光コネクタ16aを介して制御装置2cに送信され、所定の処理を施されてディスプレイ2dに画像として表示される。
診断の際は、シース4が体腔内に挿入され、外部装置2の第1駆動部2aによってイメージングコア12が1000~10000rpm程度の一定回転数で回転駆動された状態で、外部装置2の第2駆動部2bによるプルバック操作によってイメージングコア12がシース4の内腔4a内で一定速度で後退する。このとき、外部装置2の制御装置2cにより、信号送受信部11で信号の送受信が行われる。この信号の回転及び後退による走査によって受信した信号に基いて、体腔周辺組織の状態がディスプレイ2dに画像として表示される。
このように、画像診断用カテーテル1は、体腔内断面を連続的に観察するために、シース4と駆動シャフト9との相対位置を変化させるプルバック機構23を手元部に有している。図4に示すように、プルバック機構23は、外管5と、外管5よりも径方向内側且つ駆動シャフト9よりも径方向外側に設けられるとともに外管5に対して相対的に且つ駆動シャフト9と一体に軸方向に移動可能な内管6と、内管6よりも径方向内側で且つ駆動シャフト9よりも径方向外側に設けられるサポートチューブ24と、外管5とサポートチューブ24とを一体に連結するスペーサ25と、中継コネクタ13と、ユニットコネクタ7と、を有している。前述したように、中継コネクタ13はシース4に一体に接続され、内管6はハブ8に一体に接続されている。ユニットコネクタ7には、ユニットコネクタ7と内管6の間から基端側に向かってプライミング液が漏れるのを防止するシール部材(第2シール部材7a)が設けられている。
内管6の先端部には係止部14が設けられている。係止部14は内管6の外周面が拡径した拡径部で構成されており、係止部14の後端面は、内管6の外周面から径方向外側に突出するとともに中心軸線Oを中心とする円環状をなしている。ユニットコネクタ7は、係止部14の後端面に当接することでそれ以上の内管6の後退を規制するストッパ面7bを有している。内管6は、係止部14にストッパとして十分な強度を持たせるのに十分な径寸法を有している。
プルバック機構23において、外管5、サポートチューブ24、内管6及び駆動シャフト9は同軸に設けられており、共通の中心軸線Oを有している。
中継コネクタ13は筒状をなしており、また、円柱面状の基端側内周面13aと、基端側内周面13aの先端に円環状の段部13bを介して連なる円柱面状の先端側内周面13cと、を有している。先端側内周面13cにはシース4の基端部の外周面が溶着等により接合されている。基端側内周面13aには外管5の先端部の外周面が溶着等により接合されている。
スペーサ25は、筒状をなしており、スペーサ25の外周面は外管5の先端部の内周面に接し、スペーサ25の内周面はサポートチューブ24の先端部の外周面に接している。また、スペーサ25の外周面は外管5の先端部の内周面に溶着等によって接合され、スペーサ25の内周面はサポートチューブ24の先端部の外周面に溶着等によって接合されている。また、スペーサ25は例えば合成樹脂製又は金属製である。
サポートチューブ24は例えば、単層又は複数層の、コイル又は管などで形成することができる。サポートチューブ24は例えば合成樹脂製又は金属製である。コイル状のサポートチューブ24を使用することで、プライミング液がサポートチューブ24を径方向に通過できるようになるため、外管5内のプライミングを促進することができる。コイル状に代えて、サポートチューブ24を網目状などの切り欠きを全体又は部分的に設けた管状に形成してもよい。サポートチューブ24を切り欠きを有さない管状に形成してもよい。この場合、外管5内のプライミングを促進するために、スペーサ25に、プライミング液を通過させる流路を設けることが好ましい。
サポートチューブ24の基端部は、最後退状態において内管6内にまで延びている。したがって、最後退状態から押し込み操作により内管6と駆動シャフト9を外管5とサポートチューブ24に対して前進させる際に、サポートチューブ24の基端部と内管6の先端部が当接して押し込み操作の妨げになることを抑制することができる。しかし、サポートチューブ24の基端部が最後退状態において内管6の先端部よりも先端側に位置する構成としてもよい。
サポートチューブ24を設けることにより、最後退状態から押し込み操作により内管6と駆動シャフト9を外管5とサポートチューブ24に対して前進させる際に、駆動シャフト9をサポートチューブ24によって径方向外側から支持することで駆動シャフト9が外管5内で(例えば図4中に二点鎖線で示すように)座屈するのを抑制することができる。したがって、駆動シャフト9がプルバック機構23内で座屈した状態で回転駆動され、駆動シャフト9が捩じ切れる破断の発生を抑制することができる。しかし、サポートチューブ24とスペーサ25を設けない構成としてもよい。
プルバック機構23は、プライミング液の流路の上流に位置し、また、シース4よりもプライミング液の流路断面積が大きいため、画像診断用カテーテル1の内部流路が空気で満たされた状態から行う初回プライミング処理において、プライミング液がプルバック機構23内に過度な勢いで進入し易い傾向がある。また、プルバック機構23は、内管6と外管5の間で流路断面積が変化するため、プライミング液がプルバック機構23内に過度な勢いで進入すると、内管6から外管5に進入する際は特に、空気がプライミング液に巻き込まれて気泡化し、プルバック機構内から抜けにくくなる虞がある。
そこで本実施形態の画像診断用カテーテルセットは、図5に示すように、プルバック機構23よりも基端側のプライミング流路(つまりプライミング液の流路)内に、生理食塩水を300ml/minの流量で流した時に0.3MPa以上の圧力損失を生じる圧力損失部26を有している。ここで、圧力損失とは流体が管内を流れる際に失うエネルギーのことで、入口と出口の圧力差を意味している。したがって、圧力損失は次の式で表すことができる。
ΔP=P1-P2
ただし、ΔP:圧力損失
P1:入口での圧力
P2:出口での圧力
また、圧力損失は次の式で表すこともでき、流体密度や流量とも相関関係を有している。
ΔP=λ・(l/d)・(ρ・u/2)
ただし、ΔP:圧力損失
λ:管摩擦係数
l:管長さ
d:管直径
ρ:流体密度
u:平均流速
圧力損失部26での圧力損失により、初回プライミング時に生理食塩水などのプライミング液がプルバック機構23内に過度な勢いで進入することを抑制することができ、その結果、プルバック機構23内で空気がプライミング液に巻き込まれて気泡化し、プルバック機構内から抜けにくくなることを抑制することができる。
本実施形態では圧力損失部26は画像診断用カテーテル1に含まれ、より具体的にプルバック機構23よりも基端側のプライミングポート8b内に設けられている。またより具体的に、圧力損失部26はプライミングポート8bの内側端部(つまり、プライミングポート8bの内腔におけるハブ本体8aの内腔への接続部)内に設けられている。したがって、初回プライミング時にプライミング液がプライミングポート8bの内側端部に達するまでは従来と変わらない小さな力で速やかにプライミング液を流すことができるので、良好なプライミング性を実現できる。しかし、圧力損失部26はプライミングポート8bにおける内側端部以外の部分に設けてもよい。なお、初回プライミング後において、プライミング液は画像診断用カテーテル1内に満たされ、連通孔20から排出される。このとき圧力損失部26に加えて画像診断用カテーテル1自身の圧力損失も生じており、プライミング液が持つエネルギーが大きく失われることから、プライミング液の流量は初回プライミングに比べて小さくなる。したがって、圧力損失部26による圧力損失の影響も小さくなり、初回プライミング後のプライミングにおいて、従来と比較して著しくプライミング性が低下することはない。
また本実施形態では、圧力損失部26は狭窄である。したがって、簡単な構成で圧力損失部26を実現することができる。なお、圧力損失部26は狭窄に限らず、例えばフィルターで構成してもよい。
圧力損失部26はハブ本体8a内、つまり、プライミングポート8bの下流側端部を抜けてから内管6の基端部に至る前の流路内に設けてもよい。しかし、圧力損失部26はプライミングポート8b内に設ける方が、回転中の駆動シャフト9と圧力損失部26との干渉を抑制する観点から好ましい。
画像診断用カテーテルセットは圧力損失部26が画像診断用カテーテル1に含まれる構成に限らず、圧力損失部26がプライミング用品22に含まれる構成としてもよい。例えば、圧力損失部26は、図6に示す第2実施形態のようにチューブ22bに含まれる狭窄であってもよいし、コネクタ22aに含まれる狭窄であってもよい。
また、圧力損失部26は、図7に示す第3実施形態のように、プライミング用品22に含まれるフィルターであってもよい。第3実施形態では、プライミング用品22は圧力損失部26としてのフィルターを含むフィルターデバイス22dと、シリンジ22cと、コネクタ22aと、を有する。シリンジ22cはフィルターデバイス22dの流入ポートにチューブ22bを介して接続される構成としてもよいし、直接接続される構成としてもよい。フィルターデバイス22dの流出ポートはコネクタ22aにチューブ22bを介して接続される構成としてもよいし、直接接続される構成としてもよいし、コネクタ22aを一体に有する構成としてもよい。
本開示は前述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
したがって、前述した実施形態に係る画像診断用カテーテルセットは、例えば以下に述べるような種々の変更が可能である。
前述した実施形態に係る画像診断用カテーテルセットは、外管5と外管5よりも径方向内側に設けられ外管5に対して相対的に軸方向に移動可能な内管6とを備えるプルバック機構23を備える画像診断用カテーテル1と、画像診断用カテーテル1をプライミングするためのプライミング用品22と、を有し、プルバック機構23よりも基端側のプライミング流路内に、生理食塩水を300ml/minの流量で流した時に0.3MPa以上の圧力損失を生じる圧力損失部26が設けられる画像診断用カテーテルセットである限り、種々変更可能である。
例えば、プルバック機構23は、外管5が中継コネクタ13に一体に接続され、内管6がハブ8に一体に接続される構成に限らず、外管5がハブ8に一体に接続され、内管6が中継コネクタ13に一体に接続される構成であってもよい。
画像診断用カテーテル1は、IVUSとOCTとの両方を用いるデュアルタイプに限らず、IVUSのみ又はOCTのみを用いるタイプであってもよい。
なお、前述した実施形態に係る画像診断用カテーテルセットは、上記構成において、圧力損失部26が画像診断用カテーテル1に含まれる画像診断用カテーテルセットであることが好ましい。
また、前述した実施形態に係る画像診断用カテーテルセットは、上記構成において、圧力損失部26がプルバック機構23よりも基端側のプライミングポート8b内に設けられる画像診断用カテーテルセットであることが好ましい。
また、前述した実施形態に係る画像診断用カテーテルセットは、上記構成において、圧力損失部26がプライミングポート8bの内側端部内に設けられる画像診断用カテーテルセットであることが好ましい。
また、前述した実施形態に係る画像診断用カテーテルセットは、上記構成において、圧力損失部26がプライミング用品22に含まれる画像診断用カテーテルセットであることが好ましい。
また、前述した実施形態に係る画像診断用カテーテルセットは、上記構成において、圧力損失部26が狭窄である画像診断用カテーテルセットであることが好ましい。
また、前述した実施形態に係る画像診断用カテーテルセットは、上記構成において、圧力損失部26がフィルターである画像診断用カテーテルセットであることが好ましい。
また、前述した実施形態に係る画像診断用カテーテルは、外管5と外管5よりも径方向内側に設けられ外管5に対して相対的に軸方向に移動可能な内管6とを備えるプルバック機構23を有し、プルバック機構23よりも基端側のプライミング流路内に、生理食塩水を300ml/minの流量で流した時に0.3MPa以上の圧力損失を生じる圧力損失部26が設けられる画像診断用カテーテルである限り、種々変更可能である。
実施例として図6に示す第2実施形態の画像診断用カテーテルセットを製作し、圧力損失部を設けない点のみにおいて実施例と異なる比較例の画像診断用カテーテルセットに対するプライミング性の向上効果を調べた。実施例の圧力損失部は、生理食塩水を300ml/minの流量で流した時に0.3MPaの圧力損失を生じるように製作した。比較例では、実施例と同じ条件で生理食塩水を流した時の、シリンジ22cの先端部からコネクタ22aまでの圧力損失は0.02MPaである。なお、圧力損失はコンピュータシミュレーションによって算出した。
上記のような実施例と比較例のそれぞれについて、シリンジポンプを用いてプライミング液としての生理食塩水を300ml/minの流量で流すことにより、初回プライミング処理を行った。そして、初回プライミング処理を行った直後にプルバック機構23の内腔を観察したところ、比較例に比べて実施例では気泡の著しい低減が確認された。
1 画像診断用カテーテル
2 外部装置
2a 第1駆動部
2b 第2駆動部
2c 制御装置
2d ディスプレイ
3 画像診断装置
4 シース
4a シースの内腔
5 外管
6 内管
7 ユニットコネクタ
7a 第2シール部材
7b ストッパ面
8 ハブ
8a ハブ本体
8b プライミングポート
8c 接続パイプ
8d 軸受
8e 第1シール部材
8f コネクタ部
9 駆動シャフト
10 ハウジング
10a 開口部
11 信号送受信部
11a 超音波送受信部
11b 光送受信部
12 イメージングコア
13 中継コネクタ
13a 基端側内周面
13b 段部
13c 先端側内周面
14 係止部
15 電気信号線
15a 電気コネクタ
16 光信号線
16a 光コネクタ
17 先端部材
18 ガイドワイヤ挿通部材
19 マーカ
20 連通孔
21 補強部材
22 プライミング用品
22a コネクタ
22b チューブ
22c シリンジ
22d フィルターデバイス
23 プルバック機構
24 サポートチューブ
25 スペーサ
26 圧力損失部
O 中心軸線

Claims (8)

  1. 外管と前記外管よりも径方向内側に設けられ前記外管に対して相対的に軸方向に移動可能な内管とを備えるプルバック機構を備える画像診断用カテーテルと、前記画像診断用カテーテルをプライミングするためのプライミング用品と、を有し、
    前記プルバック機構よりも基端側のプライミング流路内に、生理食塩水を300ml/minの流量で流した時に0.3MPa以上の圧力損失を生じる圧力損失部が設けられる画像診断用カテーテルセット。
  2. 前記圧力損失部が前記画像診断用カテーテルに含まれる、請求項1に記載の画像診断用カテーテルセット。
  3. 前記圧力損失部が前記プルバック機構よりも基端側のプライミングポート内に設けられる、請求項2に記載の画像診断用カテーテルセット。
  4. 前記圧力損失部が前記プライミングポートの内側端部内に設けられる、請求項3に記載の画像診断用カテーテルセット。
  5. 前記圧力損失部が前記プライミング用品に含まれる、請求項1に記載の画像診断用カテーテルセット。
  6. 前記圧力損失部が狭窄である、請求項1~5の何れか1項に記載の画像診断用カテーテルセット。
  7. 前記圧力損失部がフィルターである、請求項1~5の何れか1項に記載の画像診断用カテーテルセット。
  8. 前記外管と前記外管よりも径方向内側に設けられ前記外管に対して相対的に軸方向に移動可能な内管とを備えるプルバック機構を有し、
    前記プルバック機構よりも基端側のプライミング流路内に、生理食塩水を300ml/minの流量で流した時に0.3MPa以上の圧力損失を生じる圧力損失部が設けられる画像診断用カテーテル。
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