JP2023037974A - 4つの気筒が直列に並んでいるエンジンのシリンダヘッド - Google Patents

4つの気筒が直列に並んでいるエンジンのシリンダヘッド Download PDF

Info

Publication number
JP2023037974A
JP2023037974A JP2021144830A JP2021144830A JP2023037974A JP 2023037974 A JP2023037974 A JP 2023037974A JP 2021144830 A JP2021144830 A JP 2021144830A JP 2021144830 A JP2021144830 A JP 2021144830A JP 2023037974 A JP2023037974 A JP 2023037974A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust
exhaust port
cylinder
port
cylinder head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021144830A
Other languages
English (en)
Inventor
昇平 月坂
Shohei Tsukisaka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
Priority to JP2021144830A priority Critical patent/JP2023037974A/ja
Publication of JP2023037974A publication Critical patent/JP2023037974A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

【課題】4つの気筒を備えたエンジンのシリンダヘッドにおいて、排気マニホールドをコンパクト化しつつ排気ガスの圧損低減と熱容量低減できる構造を開示する。【解決手段】シリンダヘッド2には、第1~第4の排気ポート7~10が形成されている。第2排気ポート8と第3排気ポート9とは、シリンダヘッド2の内部で集合して集合部は排気側面12の第1排気口13に開口している。第1排気ポート7と第4排気ポート10とは、第2排気口14及び第3排気口15に個別に開口している。排気マニホールド24は、枝管25~27は3本でかつ前後寸法を小さくできるためコンパクト化できる。内部集合と排気マニホールドとの併用であるため、シリンダヘッドの大型化防止と排気マニホールド24のコンパクト化とを実現しつつ、排気ガスをスムースに排出できる。【選択図】図2

Description

本発明は、第1~第4の4つの気筒が直列に並んでいるエンジンを構成するシリンダヘッドに関するものである。
エンジンにおいて排気ガスの排出は重要な要素であり、排出構造について様々な提案が成されている。例えば特許文献1には、3気筒エンジンにおいて、各気筒の排気ポートをシリンダヘッドの内部で1つに集合させて、排気側面には1つの排気口を形成した構造が開示されている。
他方、特許文献2には、直列4気筒エンジンにおいて、第1気筒の排気ポートと第4気筒の排気ポートとをシリンダヘッドの内部で1つに集合させる一方、第2気筒の排気ポートと第3気筒の排気ポートとをシリンダヘッドの内部で1つに集合させて、第1気筒と第4気筒との排気ポートが集合した排気口と、第2気筒と第3気筒との排気ポートが集合した排気口とを、上下に高さを変えて排気側面に開口させた構造が開示されている。
特許文献2は、2つのタービンを備えたツインスクロールタイプの排気ターボ過給機が固定されるシリンダヘッドを対象にしており、行程が180°ずつ相違する気筒の排気ポートを集合させてそれぞれ異なるスクロール室に導くことによって過給機の排気干渉を防止することを基本的な課題としつつ、排気通路が異なることによる排気温度の違いに起因して過給機に熱害が及ぶことを防止するために、2つの排気口の面積を異ならせている。
特開2011-157827号公報 特開2013-217288号公報
特許文献1は排気マニホールドをシリンダヘッドに内蔵した構造になっており、構造を簡素化できる利点や、排気ガスの熱を有効利用して排気ターボ過給機の効率向上や触媒の早期活性化に貢献できる等の利点があるが、4気筒以上のエンジンに適用すると、集合通路の角度と排気側面とが成す角度が小さくなるため、排気ガスの逆流現象が発生しやすくなる問題があり、従って、直列4気筒(及びそれ以上の気筒数)のエンジンには適用し難いという問題がある。
特許文献2は、ツインスクロールタイプの排気ターボ過給機が接続されるシリンダヘッドを対象にしているため、汎用性が著しく低くなるのみならず、シリンダヘッドの構造が複雑化してコストが嵩むおそれがある問題や、第1気筒の排気ポート及び第2気筒の排気ポートと排気側面とが成す角度はかなり小さくなるため、排気ガスを逆流させることなく確実に排出できるか否か疑問が残る。
本願発明はこのような現状を背景に成されたものであり、4つの気筒が直列に並んでいるエンジンのシリンダヘッドに関し、シリンダヘッド及び排気マニホールドのコンパクト化を図りつつ、排気ガスのスムースな排出等を実現できる技術を開示せんとするものである。
本願発明は、一端から他端に向けて第1~第4の4つの気筒が直列に並んでいるエンジンのシリンダヘッドに関し、このシリンダヘッドは、
「排気マニホールドが接合される排気側面に、第2気筒の第2排気ポートと第3気筒の第3排気ポートとが集合した1つの第1排気口と、第1気筒の第1排気ポートが開口した第2排気口と、第4気筒の第4排気ポートが開口した第3排気口とが形成されており、
前記排気側面と対向した方向から見て、前記第1排気口は第2気筒と第3気筒の軸心の間に位置し、前記第2排気口は第1気筒の軸心よりも第1排気口の側に偏位し、前記第2排気口は第4気筒の軸心よりも前記第1排気口の側に偏位している」
という構成になっている。
本願発明は、様々に展開できる。その例として請求項2の発明は、
「前記第1排気ポートの内面のうち第2排気ポートに向いた面でかつ前記第2排気口に連続した下流端部に、気筒軸線方向から見て第2排気ポートに向かって膨れた第1内向き曲面が形成されて、前記第4排気ポートの内面のうち前記第3排気ポートに向いた面でかつ前記第2排気口に連続した下流端部に、気筒軸線方向から見て前記第3排気ポートに向かって膨れた第2内向き曲面が形成されており、
前記第1及び第2の内向き曲面は、曲面のまま前記排気側面に至るか、又は、直線部を介して前記排気側面に至っており、
気筒軸線方向から見て、前記排気側面と直交した基準線と前記第1排気ポートの中心線とが成す夾角をθ1、前記直線部と基準線とが成す夾角をθ2、前記内向き曲面がそのまま前記排気側面に至っている場合には当該内向き曲面の排気口端の接線と前記基準線とが成す夾角をθ3としたとき、θ2及びθ3がθ1よりも小さい角度になっている」
という構成を採用した。
さて、4つの気筒の排気ポートを1つに集合させると、既述のとおり、排気側面に対する第1排気ポートと第4排気ポートとの傾斜角度が小さくなって排気ガスの逆流現象が発生しやすくなり、さりとて、排気ガスの逆流が生じないように排気側面に対する第1排気ポートと第4排気ポートとの傾斜角度を大きくすると、シリンダヘッドは著しく大型化して排気通路を集合させた意味がなくなってしまう。
これに対して本願発明では、第2排気ポートと第3排気ポートとが内部集合しているだけであるため、シリンダヘッドの大型化は全く又は殆ど生じない。一方、排気マニホールドは枝管が3本になるためコンパクト化できるが、第1排気口と第3排気口とは第1排気口の側に偏位しているため、3本の枝管の間隔を狭めて排気マニホールドのコンパクト化を更に促進できる。
更に、排気マニホールドにおいて3本の枝管は1つの出口管に集合しており、出口管が触媒ケースや排気ターボ過給機に接続されることになるが、第1排気口及び第3排気口が第1排気口との側に偏位していることにより、シリンダヘッドの内部の第1排気ポート及び第2排気ポートは排気マニホールドの出口管に向かうように傾斜するため、4つの排気ポートそれぞれ排気側面に開口させてこれに排気マニホールドを接続した場合に比べて、排気ポートと排気マニホールドとの全体で構成される排気通路の長さを短くできると共に、排気ガスの直進性も格段に向上できる。
その結果、熱容量を低減して触媒の早期活性化やターボ過給機の効率向上に貢献できると共に、圧損を抑制して熱効率の向上と燃費低減に貢献できる。
さて、排気マニホールドは鋳造品を使用することも可能ではあるが、ステンレス板等の
板金加工品を使用すると軽量化できて好適である。この場合、排気マニホールドを排気側面に締結する方法としては、排気マニホールドを構成する各枝管の上流端部をフランジに接合して、フランジをボルト(及びナット)で排気側面に締結することになる。その場合、枝管をフランジに接合する方法としては、枝管の上流端部を筒状に形成してこれをフランジに設けた穴に密嵌し、その状態で両者を溶接することになる。
従って、各枝管の上流端部はその軸心が排気側面と直交した姿勢になるため、第1排気ポート及び第4排気ポートを単純な直線状の姿勢にしていると、排気ガスが排気マニホールドの枝管に衝突して圧損低下のマイナス要因になると共に、排気ガスが集中的に当たることにより熱害が発生しやすくなるおそれがある。
これに対して請求項2の構成を採用すると、第1排気ポート及び第2排気ポートの内向き下流端部が内向き曲面になっているため、排気ポートが排気マニホールドの枝管に向かうようにガイドされるが、θ1とθ2とθ3とを請求項2の関係に設定すると、内向き曲面に向けて噴出した排気ガスを排気マニホールドの枝管に方向変換させる機能が向上して、圧損低減効果を確実化できると共に、熱の集中による弊害も防止できる。
実施形態を気筒軸線方向から見た平断面図である。 図1の部分的な拡大図である。 (A)は図1のIIIA-IIIA 視側面図、(B)は各排気ポートの圧損を従来例と対比したグラフである。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は自動車用の4気筒エンジンに適用している。以下では、方向を特定するため前後の文言を使用するが、前後方向はクランク軸線方向であり、タイミングチェーンが配置されている側を前、ミッションが固定されている側を後ろとしている。
(1).シリンダヘッドの構造
図3(A)に示すように、エンジンはシリンダブロック1とその頂面に固定されたシリンダヘッド2とを有しており、図1,2に示すように、シリンダブロック1には、前(一端)から後ろ(他端)に向けて、第1~第4の気筒(シリンダボア)3~6が形成されている。
従って、シリンダヘッド2には、第1気筒3に対応した第1排気ポート7と、第2気筒4に対応した第2排気ポート8と、第3気筒5に対応した第3排気ポート9と、第4気筒6に対応した第4排気ポート10が形成されている。エンジンはDOHC形式であるため、各排気ポート7~10は、排気バルブ11で開閉される円形の2つの始端部7a~10aを有しており、2つの始端部7a~10aが1つに集合している。集合した部分は、上流から下流に向けて断面積が小さくなっている。
第2排気ポート8と第3排気ポート9とは1つに集合して集合部は排気側面12の第1排気口13に開口し、第1排気ポート7は独立して排気側面12の第2排気口14に開口し、第4排気ポート10も独立して排気側面12の第3排気口15に開口している。そして、第1排気口13は排気側面12の前後中間部に位置しているが、第2排気口14は、第1気筒3の軸心よりも第1排気口13に近づくように偏位し、第3排気口15は、第4気筒6の軸心よりも第1排気口13に近づくように偏位している。
このため、気筒軸線から見た各排気ポート7~10の中心線O1~O4は、排気側面1
2と直交した基準線O5と交叉するように(基準線O5に向けて倒れるように)傾斜している。なお、第1,4排気ポート7,10の中心線O1,O4は、排気口14,15の前後中間点と、2つの排気バルブ11の間の中間点とを結んだ線として定義している。他方、第2,3排気ポート8,9の中心線O2,O3は、第1排気口13を4等分した前後中間点と、2つの排気バルブ11の間の中間点とを結んだ線として定義している。
図3(A)に示すように、各排気口13,14,15はそれぞれ小判形に形成されているが、第1排気口13は、前後長さL1は第2及び第3排気口14,15の前後長さL2の1倍より大きくて2倍よりも小さく、上下幅(高さ)H1は第2及び第3排気口14,15の上下幅H2よりも小さい寸法になっている。従って、第1排気口13の開口面積は、第2及び第3排気口14,15の開口面積の総和よりも小さくなっている。
第2気筒4の爆発行程と第3気筒5の爆発行程とは360°ずれているので、基本的には、第1排気口13からは1つの気筒から排出された排気ガスが排出されるが、高速回転域では爆発の間隔が小さいため、第2排気ポート8及び第3排気ポート9から殆ど同時に排気ガスが排出される傾向を呈する。従って、単位面積当たりの排気ガスの流量を比較すると、第1排気口13の流量が第2,3排気口14,15の流量よりも多くなる傾向を呈することが有り得る。
しかるに、第2,3排気ポート8,9の長さが第1,4排気ポート9,10よりも短く、かつ、排気側面12と直交した基準線O1に対する第2,3排気ポート8,9の傾斜角度が第1,4排気ポート7,10の傾斜角度θ1よりも小さくて、排気ガスの排出がスムースに行われるため、高速回転域でも、第1排気口13がボトルネックになって排気ガスの排出が阻害されるような事態は生じない。
なお、図1,2において符号11aで示すのは排気バルブのステム、符号16で示すのはヘッドボルト挿通穴であり、図3(A)において符号17で示すのは、EGR通路である。EGR通路17には、EGRパイプ(図示せず)がフランジ接合によって接続される。このため、EGR通路17が形成された受け座18に、EGRパイプに設けたフランジを締結するためのタップ穴19が形成されている。
また、図1,2に示すように、排気ポート7~10の群を挟んだ下方には、排気側下部ウォータジャケット20が形成されている。図示していないが、第1排気ポート7と第2排気ポート8とを区画する仕切り壁21、及び第3排気ポート9と第4排気ポート10とを区画する仕切り壁22には、オイル落とし通路を形成している。
(2).排気マニホールドとこれに関連した構造
シリンダヘッド2の排気側面12には、排気マニホールド24がボルト及びナット(いずれも図示せず)で固定されている。排気マニホールド24は、第1排気口13に接続される第1枝管25と、第2排気口14に接続される第2枝管26と、第3排気口15に接続される第3枝管27と、これらが集合した1つの出口管28とを有しており、出口管28に触媒ケース29の上端(アッパコーン部)が接続されている。アッパコーンには、センサ取り付け穴が開口している。
なお、排気マニホールド24の出口管28と触媒ケース29のアッパコーン部とを一体化することも可能である。更に、排気マニホールド24の出口管28に排気ターボ過給機を接続することも可能である。敢えて述べるまでもないが、触媒ケース29の下端(終端)には排気管が接続されており、EGR装置を設ける場合は、既述したEGRパイプの上流端は触媒ケース29のロアコーン部に接続される。
既述のとおり、排気側面12の第1排気口13は排気側面12の前後中間部に形成されて、その前後に第2排気口14と第3排気口15とが対称配置されており、従って、排気マニホールド24の枝管25~27も排気口13,14,15と同じレイアウトになっているが、排気マニホールド24の出口管28は、平面視で概ね第3気筒5の横方向に位置しており、排気側面12の前後中間部よりも後ろに偏位している。従って、第1枝管25と第2枝管26とが1つの空洞部30に集合している状態になっている。
いずれにしても、第2排気口14と第3排気口15とが第1排気口13に寄っているため、排気マニホールド24の前後長さは、4本枝管方式に比べて格段に小さくなる。これにより、排気マニホールド24を大幅にコンパクト化できる。また、排気マニホールド24の内部での排気ガスの流路の長さが短くなるため、4本枝管方式の排気マニホールド24に比べて、排気マニホールド24に奪われる排気ガスの熱量を大幅に低減できる(熱容量を低減できる。)。
従って、触媒の早期活性化に貢献できる。また、排気ターボ過給機を備えている場合は、排気ターボ過給機の効率を向上できる。排気マニホールド24からの放熱面積を小さくできるため、遮熱対策も容易になる。例えば、排気マニホールド24を覆うインシュレータを小型化できると共に、ハーネス類の取り回しの自由性も向上できる。
既述のとおり、触媒ケース29が後ろ側に偏位して配置されている(オフセットされている)ことにより、排気マニホールド24において、第1枝管25と第2枝管26が1つの空洞部30に集合しているが、第1排気口13から排出された排気ガスと、第2排気口14から排出された排気ガスとは、その直進性が残っていることにより、空洞部30から斜め後ろに向かう傾向を呈しつつ下向きに方向変換して、排気マニホールド24の出口管28に流入する。
従って、排気ガスの多くに、触媒ケース29のアッパコーン部においても斜め後ろに向かう方向性が残っていると云えるが、本実施形態では、排気マニホールド24の出口管28を触媒ケース29の軸心よりも少し前側に寄せると共に、触媒ケース29の軸心31を、下に行くに従って後ろにずれるように傾斜しつつ、下に行くに従ってシリンダブロック1から離れるように傾斜させている。これにより、触媒ケース29のアッパコーン部に排気ガスを万弁なく噴出させて、触媒を均等に使用できる。この点、本実施形態の特有の利点である。この点は、3気筒エンジンの3本枝管方式排気マニホールド及び触媒ケース29にも適用できる。
排気マニホールド24を構成する第1枝管25は、短いがその全体がほぼストレート形状になって空洞部30に向いている。他方、第2枝管26と第3枝管27とは、空洞部30から前後に離れているため、上流端部26a,27aだけが基準線O5と平行なストレート部になって、それよりも下流側の部位は出口管28に向かって曲がっている(湾曲している。)。
各枝管25~27の上流端部25a~27aを金属板製のフランジ32に密嵌・溶接し、フランジ32をスタッドボルト及びナット(いずれも図示せず)で排気側面12に固定している(ガスケットを介在させている。)。図3(A)では、スタッドボルトがねじ込まれるタップ穴12aの群が形成されている。
そして、第2,3排気ポート8,9の中心線O2,O3は空洞部30と交叉しているので、第2,3排気ポート8,9からの排気ガスのスムース性は問題ないが、第1排気ポート7と第4排気ポート10とを見ると、排気マニホールド24の第2枝管26及び第3枝管27に基準線O5と平行なストレート状の上流端部26a,27aが存在するため、第
1排気ポート7と第4排気ポート10とが単に下流に向けて前後幅を小さくしただけの構成に過ぎない場合は、第2枝管26では、上流端部26aのうち第1枝管25に寄った内側部に排気ガスが強く衝突し、第3枝管27では、上流端部27aのうち第1枝管25に寄った内側部に排気ガスが強く衝突して、熱害が発生しやすくなると共に、圧損の低減効果が抑制されるおそれが懸念される。
この点について本実施形態では、第1排気ポート7の内面のうち第2排気ポート8に向いた面でかつ前記第2排気口14に連続した内向き下流端部に、気筒軸線方向から見て第2排気ポート8に向かって膨れた第1内向き曲面33を形成して、第4排気ポート10の内面のうち第3排気ポート9に向いた面でかつ第3排気口15に連続した下流端部に、気筒軸線方向から見て第3排気ポート9に向かって膨れた第2内向き曲面34を形成している。
このように、第1,第4排気ポート7,10に内向き曲面33,34を形成すると、内向き曲面33,34の反らし機能により、排気ガスは基準線O5に向かうようにガイドされる。従って、排気ガスが枝管26,27の上流端部26a,27aに激しく衝突することを防止して、熱害を抑制できると共に圧損の低減効果も向上できる。
さて、本実施形態において、内向き曲面33,34は排気口14,15まで至っている。他方、気筒軸線方向から見て、内向き曲面33,34には無数の接線を観念できる。そして、無数の接線のうち排気口14,15と接する箇所の接線を便宜的にエンド接線と称して符号35を付しているが、エンド接線35と基準線O5とが成す角度θ2が、基準線O5と排気ポート7,10の中心線が成す角度θ1よりも小さい角度に設定されている。
このように構成することにより、排気ガスを排気ポート7,10から排気マニホールド24の枝管26,27にスムースに案内する機能を格段に向上させて、圧損低減効果をより一層確実化できる。
つまり、第1,4排気ポート7,10において、排気ガスは、第2,3排気ポート8,9の側に押される傾向を呈しつつ排気マニホールド24の枝管26,27に向かうため、内向き曲面33,34に沿って流れる排気ガスは、内向き曲面33,34において変化していく接線の方向に向かうように方向付けられていき、内向き曲面33,34から離れて排気マニホールド24の枝管26,27に移行する段階では、エンド接線35の方向に向かうが、エンド接線35は排気ポート7,10の中心線O1,O4よりも基準線O5に近い方向を向いているため、排気ガスを枝管26,27の上流端部26a,27aにスムースに案内できる。これにより、圧損低減効果を更に確実化できる。
図示した例では、内向き曲面33,34を排気口14,15まで至らせているが、内向き曲面33,34のうち排気口14,15に連なる部位を直線状に形成することは可能であり、この場合、直線部と基準線O5とが成す角度をθ3とした場合、θ3をθ1よりも小さくすることにより、上記の同じ効果が発揮される。
図3(B)において、個別の排気ポートごとに排気口を設けて排気マニホールドは4本の枝管を有して前後中間部に出口管を設けた従来例との圧損を対比している。各排気ポートについて、左に従来例を右に本願実施形態を表示しているが、この図のように、平均で39%の圧損低減効果を得ることができた。
以上、本願発明の実施形態を説明したが、本願発明は他にも様々に具体化できる。例えば、排気マニホールドは、出口管を排気側面の前後中央部の横に配置して前後対称状に形成してもよい。また、本願発明は、直列に並んだ4つの気筒群がクランク軸を挟んだ両側
に配置されたV8エンジンにも適用できる。
本願発明は、多気筒エンジンのシリンダヘッドに具体化できる。従って、産業上利用できる。
1 シリンダブロック
2 シリンダヘッド
3~6 気筒
7~10 排気ポート
11 排気バルブ
12 排気側面
13 第1排気口
14 第2排気口
15 第3排気口
24 排気マニホールド
25 第1枝管
26 第2枝管
26a 上流端部
27 第3枝管
27a 上流端部
28 出口管
29 触媒ケース
32 フランジ
33,34 内向き曲面
35 エンド接線
O1~O4 排気ポートの中心線
O5 基準線

Claims (2)

  1. 一端から他端に向けて第1~第4の4つの気筒が直列に並んでいるエンジンのシリンダヘッドであって、
    排気マニホールドが接合される排気側面に、第2気筒の第2排気ポートと第3気筒の第3排気ポートとが集合した1つの第1排気口と、第1気筒の第1排気ポートが開口した第2排気口と、第4気筒の第4排気ポートが開口した第3排気口とが形成されており、
    前記排気側面と対向した方向から見て、前記第1排気口は第2気筒と第3気筒の軸心の間に位置し、前記第2排気口は第1気筒の軸心よりも第1排気口の側に偏位し、前記第2排気口は第4気筒の軸心よりも前記第1排気口の側に偏位している、
    4つの気筒が直列に並んでいるエンジンのシリンダヘッド。
  2. 前記第1排気ポートの内面のうち第2排気ポートに向いた面でかつ前記第2排気口に連続した下流端部に、気筒軸線方向から見て第2排気ポートに向かって膨れた第1内向き曲面が形成されて、前記第4排気ポートの内面のうち前記第3排気ポートに向いた面でかつ前記第2排気口に連続した下流端部に、気筒軸線方向から見て前記第3排気ポートに向かって膨れた第2内向き曲面が形成されており、
    前記第1及び第2の内向き曲面は、曲面のまま前記排気側面に至るか、又は、直線部を介して前記排気側面に至っており、
    気筒軸線方向から見て、前記排気側面と直交した基準線と前記第1排気ポートの中心線とが成す夾角をθ1、前記直線部と基準線とが成す夾角をθ2、前記内向き曲面がそのまま前記排気側面に至っている場合には当該内向き曲面の排気口端の接線と前記基準線とが成す夾角をθ3としたとき、θ2及びθ3がθ1よりも小さい角度になっている、
    請求項1に記載した4つの気筒が直列に並んでいるエンジンのシリンダヘッド。
JP2021144830A 2021-09-06 2021-09-06 4つの気筒が直列に並んでいるエンジンのシリンダヘッド Pending JP2023037974A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021144830A JP2023037974A (ja) 2021-09-06 2021-09-06 4つの気筒が直列に並んでいるエンジンのシリンダヘッド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021144830A JP2023037974A (ja) 2021-09-06 2021-09-06 4つの気筒が直列に並んでいるエンジンのシリンダヘッド

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023037974A true JP2023037974A (ja) 2023-03-16

Family

ID=85513920

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021144830A Pending JP2023037974A (ja) 2021-09-06 2021-09-06 4つの気筒が直列に並んでいるエンジンのシリンダヘッド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023037974A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117195436A (zh) * 2023-11-01 2023-12-08 北京理工大学 一种多缸对置活塞发动机排气歧管长度的确定方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117195436A (zh) * 2023-11-01 2023-12-08 北京理工大学 一种多缸对置活塞发动机排气歧管长度的确定方法
CN117195436B (zh) * 2023-11-01 2024-01-23 北京理工大学 一种多缸对置活塞发动机排气歧管长度的确定方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7849683B2 (en) Multiple-cylinder internal combustion engine having cylinder head provided with centralized exhaust passageway
CN101652555B (zh) 内燃发动机
US6470865B2 (en) Engine cylinder head
US10107171B2 (en) Cooling structure of internal combustion engine
US20090025664A1 (en) Internal combustion engine
JP2011196182A (ja) 内燃機関のシリンダヘッド内冷却水通路構造
JP2023037974A (ja) 4つの気筒が直列に並んでいるエンジンのシリンダヘッド
JP2011169272A (ja) 多気筒内燃機関におけるシリンダヘッド構造
US6038855A (en) Collector device for the primary pipes of an exhaust manifold
JP2003184643A (ja) シリンダヘッドの冷却水通路構造
JP7362214B2 (ja) 内燃機関の排気系の構造
JP2007032394A (ja) V型エンジン
JP2011236849A (ja) 内燃機関排気冷却システム及び排気冷却用アダプタ
JP2021080911A (ja) エンジン
JP7141869B2 (ja) 排気マニホルド
CA1232501A (en) Cylinder head for an air cooled reciprocating piston internal combustion engine
JP7371567B2 (ja) エンジンの吸気装置
JP2021148028A (ja) 多気筒エンジンのシリンダヘッド
JP6692656B2 (ja) 内燃機関の排気アダプタ
JP3557352B2 (ja) 多気筒エンジンの吸気ポート
JP2022139765A (ja) モノブロック式多気筒内燃機関
JP2021148102A (ja) 多気筒内燃機関のシリンダヘッド
JPH0234446Y2 (ja)
JPH08218938A (ja) 内燃機関の吸排気ポート
JPH0921348A (ja) 水冷式内燃機関のシリンダヘッド

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230209

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20231017

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231025

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231204

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240228

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20240501

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240604