JP2022139765A - モノブロック式多気筒内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】シリンダヘッドに排気集合通路が形成されている内燃機関において、排気ガスの排出性を向上させる。【解決手段】シリンダヘッド2とシリンダブロックとが一体に鋳造されており、従って、ヘッドボルトは不要である。そこで、エンドシリンダボア4a,4cに対応した排気ポート8a,8b,8e,8fを、長手中心線Oに対して傾斜しつつ延長線が排気出口10に向かうような直線状に形成している。従って、排気ポート8a~8fが傾斜していても、排気ガスは排気出口10に向けて直進する。これにより、排気ガスの排出を確実化して圧損を低減できると共に、熱歪みも抑制できる。【選択図】図1

Description

本願発明は、シリンダヘッドとシリンダブロックとを一体化したモノブロック式多気筒内燃機関に関するものである。
内燃機関は、シリンダボアが形成されたシリンダブロックと、吸気ポート及び排気ポートが形成されたシリンダヘッドとを備えており、排気ガスは排気ポートから排出されるが、多気筒内燃機関において、構造の簡単化や熱の有効利用などのために、シリンダヘッドの内部に排気集合通路を形成して、各排気ポートから排出された排気ガスを1つの排気出口から排出することが行われている(例えば特許文献1)。
特開2018-159344号公報
現状において実用化されている内燃機関では、シリンダブロックとシリンダヘッドとは別部材として製造されており、そこで、シリンダヘッドは、ヘッドボルトの群によってシリンダブロックに固定されている。
この場合、ヘッドボルトは、シリンダボアの群を囲うように配置されており、クランク軸線方向から見て前後両側に位置したものを除いて中間部のヘッドボルトは、ボア間部の箇所に配置されている。このため、シリンダヘッドには、ヘッドボルトを通すための肉部が必要である。
そこで、シリンダヘッドには、隣り合ったシリンダボアの間に対応した隔壁にヘッドボルト挿通穴を形成しているが、ヘッドボルト挿通穴の位置は決まっていることから、これを形成した隔壁はかなり長い長さで排気集合通路に突出しており、その結果、排気集合通路の内側面は排気ポートの群から離れた方向に膨れるように湾曲した形状に形成せざるを得ず、すると、特に端部に位置した排気ポートから排出された排気ガスが排気出口に向かわずに、排気出口の箇所を素通りして排気集合通路の反対側に流れる逆流現象(或いは滞留現象)が発生しやすくなって、排気ガスの排出が不完全になりやすいという問題があった。
本願発明は、このような現状を改善すべく成されたものである。
シリンダブロックとシリンダヘッドとが別部材である場合はヘッドボルトは必須の要素であり、従って、ヘッドボルトの配置位置によって排気集合通路の形態が規制を受けることは仕方ないが、本願発明者たちは、既存の概念に捕らわれることなく、ヘッドボルトを使用しないという着想によって本願発明を完成させるに至った。
本願発明は、請求項1,2の構成を含んでおり、このうち請求項1の発明は、
「シリンダブロックとシリンダヘッドとがモノブロック化されており、
前記シリンダブロックに、複数のシリンダボアがクランク軸線方向に並んで形成されている一方、
前記シリンダヘッドには、前記複数のシリンダボアに対応した吸気ポートの群及び排気ポートの群と、前記複数の排気ポートが集まる排気集合通路と、前記排気集合通路から排気ガスを排出する排気出口とが形成されている」
という基本構成において、
「前記各排気ポートは、排気ガスが前記排気出口に向けて直進するようにシリンダボア軸心方向から見て略直線状の姿勢に形成されている」
という構成になっている。
他方、請求項2の発明は、
「シリンダブロックとシリンダヘッドとがモノブロック化されており、
前記シリンダブロックに、クランク軸線方向を向いて前後両端に位置したエンドシリンダボアとこれに隣接した中間シリンダボアとを含む3つ以上のシリンダボアがクランク軸線方向に並んで形成されている一方、
前記シリンダヘッドには、前記各シリンダボアに対応した吸気ポートの群及び一対ずつの排気ポートの群と、前記複数の排気ポートが集まる排気集合通路と、前記排気集合通路から排気ガスを排出する排気出口とが形成されている」
という基本構成である。
そして、上記基本構成において、
「前記各排気ポートは、排気ガスが前記排気出口に向けて直進するようにシリンダボア軸心方向から見て略直線状の姿勢に形成されており、
かつ、前記エンドシリンダボアに対応した2つの排気ポートのうち前記中間シリンダボアに近い排気ポートと、前記中間シリンダボアに対応した2つの排気ポートのうち前記エンドシリンダボアに近い排気ポートとは、当該両排気ポートから排出された排気ガスが共通の通路を通って前記排気出口に向かうように略同じ位置で前記排気集合通路に開口している」
という構成が付加されている。
本願発明の内燃機関はモノブロック式であるので、ヘッドボルトは不要である。従って、ヘッドボルトの規制を受けることなく排気ポートや排気集合通路を設計できるが、請求項1,2のいずれの発明でも、各排気ポートから排出された排気ガスは排気出口に向けて直進するため、排気ガスの滞留現象が発生することはなくて、排気ガスを適切に排出できる。
これにより、排気を確実化して出力を安定化できると共に、ポンピングロスを低減して燃費の向上に貢献できる。また、排気ガスが滞留することによる局部的な異常昇温を防止して、熱ひずみも抑制できる。
排気ポートは1つのシリンダボアに対応して2つ配置していることが多いが、請求項2の発明では、例えば、エンドシリンダボアに対応した排気ポートに排気ガスが残っても、滞留した排気ガスは、隣り合った中間シリンダボアに対応した排気ポートから排出された排気ガスと一緒に吸い出される。中間シリンダボアに対応した排気ポートに排気ガスが滞留した場合も同様であり、エンドシリンダボアに対応した排気ポートから排出された排気ガスと一緒に吸い出される。
従って、請求項2の構成を採用すると、排気ガスが排気ポートや排気集合通路に滞留しやすい運転領域であっても、排気ガスの排出を確実化できる利点がある。
実施形態の模式的な平面視図である。 図1のII-II 視方向から見た模式的な側面図である。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は車両用(自動車用)の3気筒内燃機関に適用している。以下では、方向を特定するため前後と左右の文言を使用するが、前後方向はクランク軸線方向であり、左右方向はクランク軸線及びシリンダボア軸線方向と直交した方向である。前と後ろについては、タイミングチェーンが配置される側を前、変速機が配置される側を後ろとしている。念のため、図に方向を明示している。平面視は、シリンダボアの軸心方向から見た状態である。
(1).概要
内燃機関は、機関本体を構成するシリンダブロック1とシリンダヘッド2を有しており、両者は鋳造によって一体に形成されている。シリンダブロック1及びシリンダヘッド2の前面には、タイミングチェーン(図示せず)を覆うフロントカバー3が固定されている。図示は省略するが、シリンダヘッド2には、動弁機構を覆うヘッドカバーが固定されている(ヘッドカバーは、フロントカバー3の上面にも重なっている。)。
シリンダブロック1には、3つのシリンダボア4a~4cが前後方向に並んで形成されている。他方、シリンダヘッド2には、図1に示すように、シリンダボア4a~4cと同心の截頭円錐状の凹所(燃焼室)5a~5cが形成されており、各凹所5a~5cの中央部には、点火プラグを装着するプラグホール6が開口している。
そして、図1に示すように、各凹所5a~5cに、一対ずつの吸気ポート7と排気ポート8a~8fとが、シリンダヘッド2の長手中心線Oを挟んだ左右両側から開口している。一対の吸気ポート7は、それぞれシリンダヘッド2の吸気側面2aに開口しているが、1つの入口から2つに分岐した構造もあり得る。図示は省略しているが、各吸気ポート7は、上流から下流に向けて低くなるように傾斜している。
シリンダブロック1には3つのシリンダボア4a~4cが形成されているが、個別に特定する必要がある場合は、前から順に番号を付して、第1シリンダボア4a,第2シリンダボア4b,第3シリンダボア4cのように呼ぶこととする。本実施形態の内燃機関は3気筒なので、請求項との関係では、第1シリンダボア4aと第3シリンダボア4cとがエンドシリンダボアに該当し、第2シリンダボア4bが中間シリンダボアに該当する。
他方、排気ポート8a~8fは、各シリンダボア4に対応して一対ずつ存在しているが、個別に特定する必要がある場合は、前から順に番号を付して、第1排気ポート8a、第2排気ポート8bのように呼ぶこととする。従って、第1排気ポート8aと第2排気ポート8bとは第1シリンダボア4aとセットになり、第3排気ポート8cと第4排気ポート8dとは第2シリンダボア4bとセットになり、第5排気ポート8eと第6排気ポート8fとは第3シリンダボア4cとセットになっている。
シリンダヘッド2には、各排気ポート8a~8fが連通する排気集合通路9が形成されて、排気集合通路9は、シリンダヘッド2の排気側面2bに形成した1つの排気出口10に開口している。そこで、隣り合った排気ポート8a~8fの間には、排気集合通路9に向けて突出した半島状の隔壁11a~11eが存在している。排気出口10は、前後方向に長い小判形に形成されている。
隔壁11a~11eについて正確に述べると、第1排気ポート8aと第2排気ポート8bとは第1隔壁11aで仕切られ、第2排気ポート8bと第3排気ポート8cとは第2隔壁11bで仕切られ、第3排気ポート8cと第4排気ポート8dとは第3隔壁11cで仕切られ、第4排気ポート8dと第5排気ポート8eとは第4隔壁11dで仕切られ、第5排気ポート8eと第6排気ポート8fとは第5隔壁11eで仕切られている。
第1隔壁11aと第2隔壁11bの突出寸法は同じ程度になっている。また、第4隔壁11dと第5隔壁11eとの突出寸法も同じ程度になっている。従って、第2排気ポート8bと第3排気ポート8c、及び、第4排気ポート8dと第5排気ポート8eとは、それぞれ同じ長手中心線Oから同じ程度離れた位置において排気集合通路9に向けて開口している。
従って、第2排気ポート8bから排出された排気ガスと第3排気ポート8cから排出された排気ガスとは共通の通路を通って排気出口10に向かい、第4排気ポート8dから排出された排気ガスと第5排気ポート8eから排出された排気ガスとは、共通の通路を通って排気出口10に向かうことになる。
そこで、排気集合通路9について見ると、排気集合通路9は、第1排気ポート8aと第2排気ポート8bとから排出された排気ガスが集まって流れる第1集合部9aと、第2排気ポート8bと第3排気ポート8cとの延長線上に位置した第2集合部9bと、第4排気ポート8dと第5排気ポート8eとの延長線上に位置した第3集合部9cと、第5排気ポート8eと第6排気ポート8fとから排出された排気ガスが集まって流れる第4集合部9dと、これらの集合部9a~9eが集まる第5集合部9eとから成っており、第5集合部9eと排気出口10とが一体化している。従って、第2集合部9bと第3集合部9cとが、請求項に記載した共通の部分に該当する。
(3).排気構造の詳細
排気出口10は平面視で第2シリンダボア4bの真横に位置している。このため、排気集合通路9は前後対称の形態になっていて、平面視では全体として台形状になっている。図2から理解できるように、排気ポート8a~8f及び排気集合通路9は、排気出口10に向けて高さが高くなるように緩く傾斜している。
そして、本実施形態の内燃機関はモノブロック方式であってヘッドボルトが不要であることから、シリンダヘッド2のうちボア間部12の横方向も排気通路として使用可能であり、そこで、第1排気ポート8aと第2排気ポート8b、及び、第5排気ポート8eと第6排気ポート8fは、排気出口10に向かって略直線状に延びる姿勢になっている。
換言すると、これら第1排気ポート8aと第2排気ポート8b、第5排気ポート8eと第6排気ポート8fとは、平面視において、長手中心線O及びこれらに直交した線に対して傾斜して、その延長線は排気出口10に向いている。従って、第1排気ポート8aと第2排気ポート8bから噴出した排気ガス、及び、第5排気ポート8eと第6排気ポート8fとから噴出した排気ガスは、排気出口10に向けて直進する。
第1排気ポート8aと第2排気ポート8b,及び、第5排気ポート8eと第6排気ポート8fについては、その始端部13は左右方向に向いている。従って、厳密には、第1排気ポート8aと第2排気ポート8b、及び、第5排気ポート8eと第6排気ポート8fとは平面視でく字形になっているが、始端部13の範囲は僅かであり、排気ガスは、平面視で長手中心線Oに対して傾斜した部分に沿って流れて排気出口10に向けて直進する。従って、全体として直線状の形態になっていると見なして差し支えない。
なお、第1排気ポート8aと第2排気ポート8b、及び、第5排気ポート8eと第6排気ポート8fの始端部13が左右方向に向いているのは、主として、第1排気ポート8aと第2排気ポート8bとの間、及び、第5排気ポート8eと第6排気ポート8fとの間にある程度の間隔が必要だからである。
第3排気ポート8cと第4排気ポート8dとは、長手中心線Oと直交した方向に向けて長いほぼ直線状の姿勢であり、延長線は排気出口10に向いている。従って、第3排気ポート8cと第4排気ポート8dから噴出した排気ガスは、排気出口10に向けて直進する。第3隔壁11cは他の隔壁11a,11b,11d,11eよりも大きく突出しており、第3隔壁11cの先端部にはオイル落とし穴14が形成されている。なお、図1に示す符号15はバルブシステムである。
第1排気ポート8aと第6排気ポート8fとが排気出口10に向けて直線状の姿勢になっていることから、排気集合通路9のうち排気ポート8a~8fの群の外側に位置した内側面16は、長手中心線Oに対して傾斜した直線状のプロフィールになっている。従って、特許文献1のような膨らみは無くて、第1シリンダボア4a及び第3シリンダボア4cから排出された排気ガスは、排気出口10に向けて直進する。
(3).冷却水ジャケット
図1及び図2では、シリンダブロック1及びシリンダヘッド2の外観は一点鎖線で表示しており、かつ、冷却水ジャケット17,18と排気ポート8a~8f、排気集合通路9、吸気ポート7とを重ねて表示している。シリンダブロック1の冷却水ジャケット17は、シリンダボア4の群を囲うようにループ状に形成されている。
他方、シリンダヘッド2の冷却水ジャケット18は、例えば、排気側に位置して排気集合通路9の下方に位置した排気側下部ジャケットと、排気側に位置して排気集合通路9の上方に位置した排気側上部ジャケットと、吸気側に位置して吸気ポート7の下方に位置した吸気側下部ジャケットと、吸気ポート7の上方に位置した吸気側上部ジャケットと、吸気側の上下ジャケットと排気側の上下ジャケットとに連通したセンタージャケットとで構成することができる。
すなわち、上部ジャケットと下部ジャケットとで構成してセンタージャケットを共通化できるが、上部ジャケットと下部ジャケットとを互いに分離して別々に送水することも可能である。
本実施形態では、シリンダヘッド2の冷却水ジャケット18は、前部に入口19を設けて後端部に出口20を設けている。出口20は配水ユニットに接続されており、配水ユニットからラジエータ等の各部位に送られるようになっている。
シリンダブロック1の冷却水ジャケット17とシリンダヘッド2の冷却水ジャケット18との関係を見ると、本実施形態では、機関温度が所定温度以下のときにはシリンダヘッド2の冷却水ジャケット18のみに冷却水を送る2系統冷却方式を採用している。機関温度(冷却水の温度)が予め定めた所定値に昇温すると、シリンダブロック1の冷却水ジャケット17にも通水されて、シリンダブロック1の冷却水ジャケット17を巡った冷却水は、連通穴を経由してシリンダヘッド2の冷却水ジャケット18に流れ込む。
なお、モノブロックでは冷却性が高いので、シリンダブロック1の冷却水ジャケット17は僅かの高さであってもよい。
(4).まとめ
以上の説明のとおり、本実施形態では、各排気ポート8a~8fと略直線状に形成されてその延長線上に排気出口10が位置しており、従って、排気ガスは排気出口10に向けて直進する。これにより、排気集合通路9を設けた構造でありながら、排気ガスが排気集合通路9に滞留することを防止して、出力の安定化効果や圧損の低減による燃費の向上効果、或いは、局部的昇温防止による熱ひずみ発生防止などの効果を得ることができる。
また、排気集合通路9の内側面16を外側に膨らませる必要はないため、排気集合通路9のコンパクト化によってシリンダヘッド2の重量低減も可能であり、この面でも燃費の向上に貢献できる(排気出口10をできるだけ長手中心線Oに寄せ得ることによっても、シリンダヘッド2の軽量化が可能になる。)。
実施形態の内燃機関は3気筒であり、爆発行程は第1シリンダボア4a、第2シリンダボア4b、第3シリンダボア4cの順で行われる。そして、第2排気ポート8bと第3排気ポート8cとは第2集合部9bに連通しているため、慣性排気が作用しないような領域で、第1排気ポート8a及び第2排気ポート8bに若干の排気ガスが残ることがあっても、第2シリンダボア4bの排気行程のときに、第1排気ポート8a及び第2排気ポート8bに滞留していた排気ガスを、第2シリンダボア4bの排気行程のときに、第3排気ポート8cから排出された排気ガスによって吸い出すことができる。
逆に、第3排気ポート8cに残っていた排気ガスを、第1シリンダボア4aが排気行程のときに、吸い出すこともできる。第4排気ポート8dと第5,6排気ポート8e,8fの関係も同様であり、第4排気ポート8dに残っていた排気ガスを第5排気ポート8eから噴出する排気ガスによって吸い出したり、第5,6排気ポート8e,8fに残っていた排気ガスを第4排気ポート8dから噴出する排気ガスによって吸い出したりすることができる。これにより、排気ガスの滞留を的確に防止して、排気を確実化できる。
以上、本願発明の実施形態を説明したが、本願発明は他にも様々に具体化できる。例えば、本願発明は4気筒以上の内燃機関にも具体化できる。直列6気筒の内燃機関の場合は、第1~第3のシリンダボアと第4~第6のシリンダボアとをそれぞれ1セットにして、各セットごとに排気集合通路と排気出口とを形成することも可能である。
本願発明は、モノブロック式の多気筒内燃機関に具体化できる。従って、産業上利用できる。
1 シリンダブロック
2 シリンダヘッド
4a~4c シリンダボア
5a~5c 凹所(燃焼室)
7 吸気ポート
8a~8f 排気ポート
9 排気集合通路
9a 排気集合通路の第1集合部
9b 排気集合通路の第2集合部(共通の通路)
9c 排気集合通路の第3集合部(共通の通路)
9d 排気集合通路の第4集合部
10 排気出口
11a~11e 隔壁
16 排気集合通路の内側面

Claims (2)

  1. シリンダブロックとシリンダヘッドとがモノブロック化されており、
    前記シリンダブロックに、複数のシリンダボアがクランク軸線方向に並んで形成されている一方、
    前記シリンダヘッドには、前記複数のシリンダボアに対応した吸気ポートの群及び排気ポートの群と、前記複数の排気ポートが集まる排気集合通路と、前記排気集合通路から排気ガスを排出する排気出口とが形成されている構成であって、
    前記各排気ポートは、排気ガスが前記排気出口に向けて直進するようにシリンダボア軸心方向から見て略直線状の姿勢に形成されている、
    モノブロック式多気筒内燃機関。
  2. シリンダブロックとシリンダヘッドとがモノブロック化されており、
    前記シリンダブロックに、クランク軸線方向を向いて前後両端に位置したエンドシリンダボアとこれに隣接した中間シリンダボアとを含む3つ以上のシリンダボアがクランク軸線方向に並んで形成されている一方、
    前記シリンダヘッドには、前記各シリンダボアに対応した吸気ポートの群及び一対ずつの排気ポートの群と、前記複数の排気ポートが集まる排気集合通路と、前記排気集合通路から排気ガスを排出する排気出口とが形成されている構成であって、
    前記各排気ポートは、排気ガスが前記排気出口に向けて直進するようにシリンダボア軸心方向から見て略直線状の姿勢に形成されており、
    かつ、前記エンドシリンダボアに対応した2つの排気ポートのうち前記中間シリンダボアに近い排気ポートと、前記中間シリンダボアに対応した2つの排気ポートのうち前記エンドシリンダボアに近い排気ポートとは、当該両排気ポートから排出された排気ガスが共通の通路を通って前記排気出口に向かうように略同じ位置で前記排気集合通路に開口している、
    モノブロック式多気筒内燃機関。
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