JP2023037777A - 半導体記憶装置およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】メモリセルアレイの下部アレイと上部アレイとの間の中間部の構成に起因するメモリセルの不良を抑制する半導体記憶装置を提供する。【解決手段】本実施形態による半導体記憶装置は、第1方向に積層され互いに電気的に分離された複数の第1電極膜(21)を含む第1積層体(L2m)と、第1積層体の上方に設けられ、第1方向に積層され互いに電気的に分離された複数の第2電極膜(21)を含む第2積層体(U2m)とを備える。中間膜(50)は、第1積層体と第2積層体との間に設けられている。柱状部(CL)は、第1および第2積層体並びに中間膜内を第1方向に延伸するように設けられた半導体層(210)を含み、該半導体層と複数の第1電極膜の少なくとも1つの第1電極膜、および複数の第2電極膜の少なくとも1つの第2電極膜との交差部にそれぞれメモリセルを形成する。中間膜は、窒素を含有するシリコン酸化膜を含む。【選択図】図4
Description
本実施形態は、半導体記憶装置およびその製造方法に関する。
NAND型フラッシュメモリ等の半導体装置において、複数のメモリセルを3次元配置した立体型メモリセルアレイを有する場合がある。立体型メモリセルアレイの積層数は、年々、増大化しており、メモリセルアレイは、下部アレイと上部アレイとに分けて形成されることもある。
このようにメモリセルアレイを下部アレイと上部アレイとを分けて形成する場合、下部アレイの表面の平坦性が悪いと、上部アレイの積層膜に下部アレイの表面の凹凸が転写されてしまう。これは、上部アレイのメモリセルの不良に繋がる。
また、下部アレイと上部アレイとの間の中間部(ジョイント部)の凹凸形状によって、メモリホール内のチャネル半導体層が薄くなり、電気的に分断されるおそれがあった。
メモリセルアレイの下部アレイと上部アレイとの間の中間部の構成に起因するメモリセルの不良を抑制することができる半導体記憶装置およびその製造方法を提供する。
本実施形態による半導体記憶装置は、第1方向に積層され互いに電気的に分離された複数の第1電極膜を含む第1積層体と、第1積層体の上方に設けられ、第1方向に積層され互いに電気的に分離された複数の第2電極膜を含む第2積層体とを備える。中間膜は、第1積層体と第2積層体との間に設けられている。柱状部は、第1および第2積層体並びに中間膜内を第1方向に延伸するように設けられた半導体層を含み、該半導体層と複数の第1電極膜の少なくとも1つの第1電極膜、および複数の第2電極膜の少なくとも1つの第2電極膜との交差部にそれぞれメモリセルを形成する。中間膜は、窒素を含有するシリコン酸化膜を含む。
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態を説明する。本実施形態は、本発明を限定するものではない。図面は模式的または概念的なものであり、各部分の比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。明細書と図面において、既出の図面に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1実施形態)
図1Aは、第1実施形態に係る半導体記憶装置100aを例示する模式斜視図である。図1Bは、図1A中の積層体2を示す模式平面図である。本明細書では、積層体2の積層方向をZ方向とする。Z方向と交差、例えば、直交する1つの方向をY方向とする。Z及びY方向のそれぞれと交差、例えば、直交する1つの方向をX方向とする。図2A及び図2Bのそれぞれは、3次元構造のメモリセルを例示する模式断面図である。図3は、第1実施形態に係る半導体装置を例示する模式平面図である。
図1Aは、第1実施形態に係る半導体記憶装置100aを例示する模式斜視図である。図1Bは、図1A中の積層体2を示す模式平面図である。本明細書では、積層体2の積層方向をZ方向とする。Z方向と交差、例えば、直交する1つの方向をY方向とする。Z及びY方向のそれぞれと交差、例えば、直交する1つの方向をX方向とする。図2A及び図2Bのそれぞれは、3次元構造のメモリセルを例示する模式断面図である。図3は、第1実施形態に係る半導体装置を例示する模式平面図である。
図1Aに示すように、第1実施形態に係る半導体記憶装置100aは、3次元構造のメモリセルを有した不揮発性メモリである。
半導体記憶装置100aは、基体部1と、積層体2と、深いスリットST(図1Bの板状部3)と、浅いスリットSHE(図1Bの板状部4)と、複数の柱状部CLとを含む。
基体部1は、基板10、層間絶縁膜11、導電層12及び半導体部13を含む。層間絶縁膜11は、基板10上に設けられている。導電層12は、層間絶縁膜11上に設けられている。半導体部13は、導電層12上に設けられている。
基板10は、半導体基板、例えば、シリコン基板である。シリコン(Si)の導電型は、例えば、p型である。基板10の表面領域には、例えば、素子分離領域10iが設けられている。素子分離領域10iは、例えば、シリコン酸化物(SiO2)を含む絶縁領域であり、基板10の表面領域にアクティブエリアAAを区画する。アクティブエリアAAには、トランジスタTrのソース及びドレイン領域が設けられる。トランジスタTrは、不揮発性メモリの周辺回路(CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)回路)を構成する。CMOS回路は、埋込みソース層BSLの下方に設けられ、基板10上に設けられている。層間絶縁膜11は、例えば、シリコン酸化物を含み、トランジスタTrを被覆する。層間絶縁膜11内には、配線11aが設けられている。配線11aの一部は、トランジスタTrと電気的に接続される。導電層12は、ドープドポリシリコンまたは導電性金属、例えば、タングステン(W)を含む。半導体部13は、例えば、シリコンを含む。シリコンの導電型は、例えば、n型である。半導体部13が複数の層によって構成され、その一部は、アンドープのシリコンを含んでいてもよい。また、導電層12および半導体部13のいずれか一方が省略されてもよい。
導電層12および半導体部13は、メモリセルアレイ(図1Bの2m)の共通ソースラインとして機能する。導電層12および半導体部13は、一体として電気的に接続されており、総称して埋込みソース層BSLとも呼ぶ。
積層体2は、基板10の上方に設けられており、導電層12および半導体部13(埋込みソース層BSL)に対してZ方向に位置する。積層体2は、Z方向に沿って複数の電極膜21及び複数の絶縁膜22を交互に積層して構成されている。電極膜21は、導電性金属、例えば、タングステンを含む。絶縁膜22は、例えば、シリコン酸化物を含む。絶縁膜22は、電極膜21同士を絶縁する。電極膜21及び絶縁膜22のそれぞれの積層数は、任意である。絶縁膜22は、例えば、エアギャップであってもよい。積層体2と、半導体部13との間には、例えば、絶縁膜2gが設けられている。絶縁膜2gは、例えば、シリコン酸化物を含む。絶縁膜2gは、シリコン酸化物よりも比誘電率が高い高誘電体を含んでいてもよい。高誘電体は、例えば、金属酸化物でもよい。
電極膜21は、少なくとも1つのソース側選択ゲートSGSと、複数のワード線WLと、少なくとも1つのドレイン側選択ゲートSGDとを含む。ソース側選択ゲートSGSは、ソース側選択トランジスタSTSのゲート電極である。ワード線WLは、メモリセルMCのゲート電極である。ドレイン側選択ゲートSGDは、ドレイン側選択トランジスタSTDのゲート電極である。ソース側選択ゲートSGSは、積層体2の下部領域に設けられる。ドレイン側選択ゲートSGDは、積層体2の上部領域に設けられる。下部領域は、積層体2の、基体部1に近い側の領域を、上部領域は、積層体2の、基体部1から遠い側の領域を指す。ワード線WLは、ソース側選択ゲートSGSとドレイン側選択ゲートSGDとの間に設けられる。
複数の絶縁膜22のうち、ソース側選択ゲートSGSとワード線WLとを絶縁する絶縁膜22のZ方向の厚さは、例えば、ワード線WLとワード線WLとを絶縁する絶縁膜22のZ方向の厚さよりも、厚くされてもよい。さらに、基体部1から最も離された最上層の絶縁膜22の上に、カバー絶縁膜(図示せず)を設けてもよい。カバー絶縁膜は、例えば、シリコン酸化物を含む。
半導体記憶装置100aは、ソース側選択トランジスタSTSとドレイン側選択トランジスタSTDとの間に直列に接続された複数のメモリセルMCを有する。ソース側選択トランジスタSTS、メモリセルMC及びドレイン側選択トランジスタSTDが直列に接続された構造は“メモリストリング”、もしくは“NANDストリング”と呼ばれる。1つのメモリストリングは、各柱状部CLと対応するように設けられ、例えば、コンタクトCbを介してビット線BLに接続される。ビット線BLは、積層体2の上方に設けられ、Y方向に延びる。
積層体2内には、複数の深いスリットST、及び、複数の浅いスリットSHEのそれぞれが設けられている。深いスリットSTは、X方向に延び、積層体2の上端から基体部1にかけて積層体2を貫通しつつ、積層体2内に設けられている。板状部3は、深いスリットST内に設けられた配線である。板状部3は、深いスリットSTの内壁に設けられた絶縁膜(図示せず)によって積層体2と電気的に絶縁され、かつ、深いスリットST内に埋め込まれ埋込みソース層BSLと電気的に接続された導電膜で構成されている。尚、板状部3は、例えば、シリコン酸化膜等の絶縁材料で充填されている場合もある。一方、浅いスリットSHEは、X方向に延び、積層体2の上端から積層体2の途中まで設けられている。浅いスリットSHEは、ドレイン側選択ゲートSGDが設けられた積層体2の上部領域を貫通する。浅いスリットSHE内には、例えば、板状部4が設けられている(図1B)。板状部4は、例えば、シリコン酸化物である。
図1Bに示すように、積層体2は、階段領域2sと、メモリセルアレイ2mとを含む。階段領域2sは、積層体2の縁部に設けられている。メモリセルアレイ2mは、階段領域2sによって挟まれ、あるいは、囲まれている。深いスリットSTは、積層体2の一端の階段領域2sから、メモリセルアレイ2mを経て、積層体2の他端の階段領域2sまで設けられている。浅いスリットSHEは、少なくともメモリセルアレイ2mに設けられている。
図3に示すように、メモリセルアレイ2mは、セル領域(Cell)及びタップ領域(Tap)を含む。階段領域2sは、階段領域(Staircase)を含む。タップ領域は、例えば、セル領域と階段領域との間に設けられている。図3には図示しないが、タップ領域は、セル領域同士の間に設けられていてもよい。階段領域は、複数の配線37aが設けられる領域である。タップ領域は、配線37b及び37cが設けられる領域である。配線37a~37cのそれぞれは、例えば、Z方向に延びる。配線37aは、それぞれ、例えば、電極膜21と電気的に接続される。配線37bは、例えば、埋込みソース層BSLと電気的に接続される。配線37cは、例えば、配線11aと電気的に接続される。
図1Bに示す2つの板状部3によって挟まれた積層体2の部分は、ブロック(BLOCK)と呼ばれている。ブロックは、例えば、データ消去の最小単位を構成する。板状部4は、ブロック内に設けられている。板状部3と板状部4との間の積層体2は、フィンガと呼ばれている。ドレイン側選択ゲートSGDは、フィンガ毎に区切られている。このため、データ書き込み及び読み出し時に、ドレイン側選択ゲートSGDによりブロック内の1つのフィンガを選択状態とすることができる。
図2Aに示すように、複数の柱状部CLのそれぞれは、積層体2内に形成されたメモリホールMH内に設けられている。各柱状部CLは、Z方向に沿って積層体2の上端から積層体2を貫通し、積層体2内及び埋込みソース層BSL内にかけて設けられている。複数の柱状部CLは、それぞれ、半導体ボディ210、メモリ膜220及びコア層230を含む。柱状部CLは、その中心部に設けられたコア層230、該コア層230の周囲に設けられた半導体ボディ210、および、該半導体ボディ210の周囲に設けられたメモリ膜220を含む。半導体ボディ210は、埋込みソース層BSLと電気的に接続されている。電荷蓄積部材としてのメモリ膜220は、半導体ボディ210と電極膜21との間に、電荷捕獲部を有する。各フィンガからそれぞれ1つずつ選択された複数の柱状部CLは、コンタクトCbを介して1本のビット線BLに共通に接続される。柱状部CLのそれぞれは、例えば、セル領域(Cell)に設けられている(図3)。各柱状部CLにおいて、Z方向に延びる半導体ボディ210が積層体2中の複数の電極膜21のうちドレイン側選択ゲートSGD、ソース側選択ゲートSGS以外のワード線WLと交差する部分にそれぞれメモリセルMCが形成され、半導体ボディ210がドレイン側選択ゲートSGD、ソース側選択ゲートSGSと交差する部分にそれぞれドレイン側選択ゲートSGDおよびソース側選択ゲートSGSが形成される。
図2Bに示すように、X-Y平面におけるメモリホールMHの形状は、例えば、円又は楕円である。電極膜21と絶縁膜22との間には、メモリ膜220の一部を構成するブロック絶縁膜221aが設けられていてもよい。ブロック絶縁膜221aは、例えば、シリコン酸化物膜又は金属酸化物膜である。金属酸化物の1つの例は、アルミニウム酸化物である。電極膜21と絶縁膜22との間、及び、電極膜21とメモリ膜220との間には、バリア膜221bが設けられていてもよい。バリア膜221bは、例えば、電極膜21がタングステンである場合、例えば、窒化チタンが選ばれる。ブロック絶縁膜221aは、電極膜21からメモリ膜220側への電荷のバックトンネリングを抑制する。バリア膜221bは、電極膜21とブロック絶縁膜221aとの密着性を向上させる。
半導体ボディ210の形状は、例えば、底を有した筒状である。半導体ボディ210は、例えば、シリコンを含む。シリコンは、例えば、アモルファスシリコンを結晶化させたポリシリコンである。半導体ボディ210は、例えば、アンドープシリコンである。また、半導体ボディ210は、p型シリコンであっても良い。半導体ボディ210は、ドレイン側選択トランジスタSTD、メモリセルMC及びソース側選択トランジスタSTSのそれぞれのチャネルとなる。
メモリ膜220は、ブロック絶縁膜221a以外の部分が、メモリホールMHの内壁と半導体ボディ210との間に設けられている。メモリ膜220の形状は、例えば、筒状である。半導体ボディ210が埋込みソース層BSLの半導体部13と接続される部分において、メモリ膜220は半導体ボディ210の周囲から除去されている。複数のメモリセルMCは、半導体ボディ210と、ワード線WLとなる電極膜21と、の間に記憶領域を有し、Z方向に積層されている。メモリ膜220は、例えば、カバー絶縁膜221、電荷蓄積膜222及びトンネル絶縁膜223を含む。半導体ボディ210、電荷蓄積膜222及びトンネル絶縁膜223のそれぞれは、Z方向に延びている。
カバー絶縁膜221は、絶縁膜22と電荷蓄積膜222との間に設けられている。カバー絶縁膜221は、例えば、シリコン酸化物を含む。カバー絶縁膜221は、犠牲膜(図示せず)を電極膜21にリプレースするとき(リプレース工程)、電荷蓄積膜222がエッチングされないように保護する。カバー絶縁膜221は、リプレース工程において、電極膜21とメモリ膜220との間から除去されてもよい。この場合、図2A及び図2Bに示すように、電極膜21と電荷蓄積膜222との間には、例えば、ブロック絶縁膜221aが設けられる。また、電極膜21の形成に、リプレース工程を利用しない場合には、カバー絶縁膜221は、なくてもよい。
電荷蓄積膜222は、ブロック絶縁膜221a及びカバー絶縁膜221とトンネル絶縁膜223との間に設けられている。電荷蓄積膜222は、例えば、シリコン窒化物を含み、膜中に電荷をトラップするトラップサイトを有する。電荷蓄積膜222のうち、ワード線WLとなる電極膜21と半導体ボディ210との間に挟まれた部分は、電荷捕獲部としてメモリセルMCの記憶領域を構成する。メモリセルMCのしきい値電圧は、電荷捕獲部中の電荷の有無、又は、電荷捕獲部中に捕獲された電荷の量によって変化する。これにより、メモリセルMCは、情報を保持する。
トンネル絶縁膜223は、半導体ボディ210と電荷蓄積膜222との間に設けられている。トンネル絶縁膜223は、例えば、シリコン酸化物、又は、シリコン酸化物とシリコン窒化物とを含む。トンネル絶縁膜223は、半導体ボディ210と電荷蓄積膜222との間の電位障壁である。例えば、半導体ボディ210から電荷捕獲部へ電子を注入するとき(書き込み動作)、及び、半導体ボディ210から電荷捕獲部へ正孔を注入するとき(消去動作)、電子および正孔が、それぞれトンネル絶縁膜223の電位障壁を通過(トンネリング)する。
コア層230は、筒状の半導体ボディ210の内部スペースを埋め込む。コア層230の形状は、例えば、柱状である。コア層230は、例えば、シリコン酸化物を含み、絶縁性である。
図3の複数の柱状部CLHRのそれぞれは、積層体2内に形成されたホール内に設けられている。ホールは、Z方向に沿って積層体2の上端から積層体2を貫通し、積層体2内及び埋込みソース層BSL内にかけて設けられている。柱状部CLHRのそれぞれは、少なくとも絶縁物を含む。絶縁物は、例えば、シリコン酸化物である。また、柱状部CLHRのそれぞれは、柱状部CLと同じ構造であっても良い。柱状部CLHRのそれぞれは、例えば、階段領域(Staircase)及びタップ領域(Tap)に設けられている。柱状部CLHRは、犠牲膜(図示せず)を電極膜21にリプレースするとき(リプレース工程)、階段領域及びタップ領域に形成される空隙を保持するための支持部材として機能する。また、複数の柱状部CLC4が、積層体2のタップ領域(Tap)内に設けられている。柱状部CLC4のそれぞれは、配線37bまたは37cを含む。配線37bは、絶縁物36bによって積層体2から電気的に絶縁されている。配線37bは、埋込みソース層BSLに電気的に接続されている。配線37cは、絶縁物36cによって積層体2から電気的に絶縁されている。配線37cは、配線11aのいずれかに電気的に接続されている。階段領域(Staircase)は、積層体2内の電極膜21に対するコンタクトとして機能する配線37a、及び配線37aの周囲に設けられた絶縁物36aをさらに含む。
柱状部CL、即ち、メモリホールMHは、平面レイアウトにおいて、Y方向に隣接する2つの深いスリットST間に、六方最密配置のように配置されている。浅いスリットSHEは、図3の枠B4に示すように、一部の柱状部CLの上に重複するように設けられている。浅いスリットSHEの下にある柱状部CLには、メモリセルは形成されない。
このような立体型メモリセルアレイ2mは、積層数の増大に伴い、複数回に分けて形成される場合がある。これは、メモリセルアレイ2mの積層体が厚くなると、メモリホールMHを所望の形状に形成することが困難になるからである。例えば、メモリセルアレイ2mは、図4に示すように、下部アレイL2mと上部アレイU2mとの2つの積層体に分けて形成される場合がある。
図4は、積層体2のより詳細な構成例を示す断面図である。図4では、メモリセルアレイ2mおよび階段領域2sの構成を並列に示している。
メモリセルアレイ2mは、下部アレイL2mと、上部アレイU2mとを含む。階段領域は、下部アレイL2sと、上部アレイU2sとを含む。
下部アレイL2m、L2sは、埋込みソース層BSL上に設けられている。上部アレイU2m、U2sは、下部アレイL2m、L2sの上方に設けられている。下部アレイL2m、L2sおよび上部アレイU2m、U2sは、それぞれZ方向に交互に積層された複数の電極膜21と複数の絶縁膜22とを含む。Z方向に隣接する電極膜21は、絶縁膜22によって電気的に分離されている。絶縁膜22は、Z方向に隣接する電極膜21間に設けられており、これらの電極膜21を電気的に分離している。下部アレイL2m、L2sと上部アレイU2m、U2sとの間には、ジョイント部JTが設けられている。ジョイント部JTの構成については、後で説明する。
メモリセルアレイ2mの上部アレイU2mおよび下部アレイL2mには、複数の柱状部CLが、Z方向に延伸するように設けられている。柱状部CLは、上部アレイU2mおよび下部アレイL2mを貫通して埋込みソース層BSLに達している。柱状部CLは、図2Aおよび図2Bを参照して説明した構成を有する。
階段領域2sの上部アレイU2sおよび下部アレイL2sには、複数の柱状部CLHRが、Z方向に延伸するように設けられている。柱状部CLHRは、上部アレイU2sおよび下部アレイL2sを貫通して埋込みソース層BSLに達している。柱状部CLHRは、図3を参照して説明したようにシリコン酸化膜で構成される。また、階段領域2sでは、配線(コンタクト)37aをZ方向から電極膜21に接続することができるように、段差TRCが形成されている。
上部アレイU2m、U2sと下部アレイL2m、L2sとの間には、中間膜50が設けられている。中間膜50には、例えば、窒素を含有するシリコン酸化膜が用いられている。中間膜50の窒素濃度は、絶縁膜22の窒素濃度よりも高い。このような中間膜50を下部アレイL2m、L2s上に設けることによって、製造途中において、下部アレイL2m、L2sの表面の平坦性を維持することができる。これにより、下部アレイL2m、L2sの上に形成される上部アレイU2m、U2sの平坦性を改善することができる。これについては後で説明する。
図5は、上部アレイU2mと下部アレイL2mとの間のジョイント部JTの構成例を示す断面図である。尚、上部アレイU2sと下部アレイL2sとの間のジョイント部も同様の構成を有する。
上部アレイU2mと下部アレイL2mとの間のジョイント部JTには、絶縁膜60および中間膜50が設けられている。絶縁膜60は、中間膜50と下部アレイL2mとの間に設けられている。絶縁膜60は、例えば、シリコン酸化膜を含む。絶縁膜60の膜厚は、絶縁膜22の膜厚より厚い。中間膜50は、絶縁膜60と上部アレイU2mとの間に設けられている。中間膜50は、例えば、窒素を含有するシリコン酸化膜を含む。中間膜50の窒素濃度は、絶縁膜60の窒素濃度よりも高い。よって、中間膜50は、絶縁膜22および60よりも窒素濃度において高い。
また、絶縁膜60の上部(Z方向における上部アレイU2m側の部分)は、上部アレイU2mおよび下部アレイL2mよりも柱状部CLから離れる方向(X-Y平面方向)に後退している。従って、ジョイント部JTにおいて、絶縁膜60の上部は、上部アレイU2mおよび下部アレイL2mよりもX-Y平面方向に窪んでおり、窪みRCSを形成している。メモリ膜220および半導体ボディ210は、窪みRCSに埋め込まれている。即ち、絶縁膜60の上部における柱状部CLの幅W60は、上部アレイU2mにおける柱状部CLの幅Wupおよび下部アレイL2mにおける柱状部CLの幅Wlowよりも広くなっている。
さらに、中間膜50は、絶縁膜60の上部よりも柱状部CLへ向かってX-Y平面方向に突出しており、窪みRCSのX-Y平面方向の深さを中間膜50の位置で緩和している。従って、窪みRCS内において、絶縁膜60は、中間膜50よりもX-Y平面方向に窪んでいる。即ち、絶縁膜60の上部における柱状部CLの幅W60は、中間膜50における柱状部CLの幅W50よりも広くなっている。
柱状部CL側の中間膜50の側面は、電極膜21および絶縁膜22のそれぞれの柱状部CL側の側面とほぼ面一でよいが、柱状部CL側の中間膜50の下端部は、後述する残渣除去のためのエッチングによって丸まっている。これにより、ジョイント部JTにおけるメモリホールMHの内壁に半導体ボディ210をカバレッジ良く形成することができ、半導体ボディ210がジョイント部JTにおいて薄くなったり、切断してしまうことを抑制できる。
もし、中間膜50が設けられていない場合、後述するリプレース工程前の製造過程において、上部アレイ部U2mの最下段にある犠牲膜の下端部は、丸まらず角張ったままとなる。メモリホールMH内の残渣(例えば酸化物)除去の際のエッチングでは、犠牲膜(シリコン窒化膜)はほとんどエッチングされないからである。この場合、ジョイント部JTにおいて柱状部CLは、上部アレイU2m内の幅Wupから絶縁膜60内の幅W60まで急峻に変化する。従って、上部アレイU2mと絶縁膜60との境界部において、メモリ膜220および半導体ボディ210がZ方向からX-Y平面方向へ大きく屈曲する。その結果、半導体ボディ210が上部アレイU2mと絶縁膜60との境界部付近で薄くなり分断されるおそれがある。半導体装置の集積化が進み、半導体ボディ210の膜厚が薄くなると、このような分断がより起こりやすくなる。
一方、本実施形態によれば、中間膜50がジョイント部JTに設けられており、柱状部CL側における中間膜50の下端部は丸まっている。よって、上部アレイU2m内の幅Wupまたは中間膜50における幅W50から絶縁膜60内の幅W60までの柱状部CLの幅の変化を緩和している。これにより、上部アレイU2mと絶縁膜60との境界部において、メモリ膜220および半導体ボディ210がZ方向からX-Y平面方向へと緩やかに湾曲する。
このように、中間膜50を設けることによって、半導体ボディ210のカバレッジが改善され、ジョイント部JTにおいても、半導体ボディ210の厚みを均一に近づけることができ、半導体ボディ210の分断が抑制され得る。その結果、半導体ボディ210の分断によるメモリセルの不良を抑制することができる。
次に、本実施形態による半導体記憶装置100aの製造方法について説明する。
図6~図15は、第1実施形態による半導体記憶装置100aの製造方法の一例を示す断面図である。
まず、基体部1を形成する。この段階では、基体部1は、導電層12、絶縁膜131、犠牲膜132、絶縁膜133および半導体部13aの積層構造を有する。導電層12には、例えば、ドープドポリシリコン、金属等の導電材料が用いられる。絶縁膜131、133には、例えば、シリコン酸化膜等の絶縁材料が用いられる。犠牲膜132には、例えば、シリコン窒化膜等の材料が用いられる。半導体部13aには、例えば、例えば、ドープドポリシリコン等の導電材料が用いられる。尚、絶縁膜131、犠牲膜132および絶縁膜133は、後の工程において導電体に置換される。この導電体は、導電層12および半導体部13aとともに埋込みソース層BSLを構成する。
次に、基体部1の上方に、複数の犠牲膜21aと複数の絶縁膜22とをZ方向に交互に積層する。これにより、下部アレイL2m、L2sの領域に、犠牲膜21aと絶縁膜22との積層体が形成される。犠牲膜21aには、例えば、シリコン窒化膜等の絶縁材料が用いられる。絶縁膜22には、例えば、シリコン酸化膜等の絶縁材料が用いられる。犠牲膜21aは、Z方向に積層され、互いに絶縁膜22によって分離されている。尚、犠牲膜21aは、後の工程において、電極膜21に置換される。
次に、階段領域2sの下部アレイL2sを加工して、段差TRCを形成する。次に、CVD(Chemical Vapor Deposition)法等を用いて、段差TRCおよび積層体上に絶縁膜60を形成する。絶縁膜60には、例えば、TEOS(Tetra Ethoxy Silane)を用いて形成されたシリコン酸化膜等の絶縁材料が用いられる。次に、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法等を用いて絶縁膜60の表面を平坦化する。
次に、RIE(Reactive Ion Etching)法等を用いて、積層体をZ方向に貫通する下部ホールLMH、LHRを形成する。
次に、下部ホールLMH、LHR内には、レジスト膜(図示せず)が充填され、そのレジスト膜の上部が除去される。これにより、絶縁膜60の上部側面が露出される。次に、レジスト膜をマスクとして用いて、絶縁膜60の上部の側面をエッチングする。これにより、絶縁膜60の上部の開口部の径は、絶縁膜60の下部、及び下部アレイL2m、L2s内の下部ホールLMH、LHRの径よりも大きく形成される。つまり、絶縁膜60の上部において下部ホールLMH、LHRの径が拡幅されるので、後述する上部ホールUMH、UHRの形成工程において、上部ホールUMH、UHRの位置が下部ホールLMH、LHRに対して幾分ずれても上部ホールUMH、UHRは、下部ホールLMH、LHRに連通することができる。よって、下部ホールLMH、LHRに対する上部ホールUMH、UHRの位置合わせが容易になる。
次に、下部ホールLMH、LHR内のレジスト膜を除去した後、下部ホールLMH、LHR内には、一旦、犠牲膜70が充填される。犠牲膜70には、例えば、カーボン、アモルファスシリコン等のように、シリコン窒化膜およびシリコン酸化膜に対して選択的にエッチング可能な材料が用いられる。犠牲膜70は、後の工程で柱状部CL、CLHRに置換される。従って、犠牲膜70は、下部ホールLMH、LHRの開口部を塞いでいればよく、その下方にボイドがあっても構わない。次に、CMP法等を用いて絶縁膜60および犠牲膜70の表面を平坦化する。これにより、図6に示す構造が得られる。
次に、図7に示すように、下部アレイL2m、L2sの積層体の上方に中間膜50を形成する。当初、中間膜50としては、例えば、シリコン窒化膜が形成される。
もし、中間膜50として当初からシリコン酸化膜を形成した場合、中間膜50の堆積時に、犠牲膜70(例えば、カーボン)が酸化されて、削られてしまうおそれがある。この場合、犠牲膜70の表面が絶縁膜60の表面に対してZ方向に窪んでしまい。その上に堆積された中間膜50の表面にも凹凸が生じ、その平坦性が悪化してしまう。
これに対し、本実施形態では、中間膜50としてまずシリコン窒化膜を形成する。これにより、中間膜50の形成時に、犠牲膜70(例えば、カーボン)の酸化を抑制することができる。よって、犠牲膜70は、絶縁膜60の表面からほとんど窪まず、中間膜50表面の平坦性が維持される。
次に、中間膜50を酸化する。このとき、例えば、ISSG(In-Situ Stream Generation)酸化法等を用いて、中間膜50を酸化する。ISSG酸化法とは、チャンバ内に水素と酸素を直接導入し、チャンバ内で水蒸気(H2O)を発生させて酸化膜を形成する方法である。これにより、中間膜50は、窒素を含むシリコン酸化膜に変化する。中間膜50はシリコン窒化膜を酸化したシリコン酸化膜であるので、その窒素濃度は、絶縁膜22および60の窒素濃度よりも高い。
次に、図8に示すように、中間膜50上に、複数の犠牲膜21aと複数の絶縁膜22とをZ方向に交互に積層する。これにより、上部アレイU2m、U2sの領域に、犠牲膜21aと絶縁膜22との積層体が形成される。犠牲膜21aには、例えば、シリコン窒化膜等の絶縁材料が用いられる。絶縁膜22には、例えば、シリコン酸化膜等の絶縁材料が用いられる。犠牲膜21aは、Z方向に積層され、互いに絶縁膜22によって分離されている。尚、犠牲膜21aは、後の工程において、電極膜21に置換される。このとき、下部ホールLMH、LHR内の犠牲膜70として特にカーボンが充填されていると、上部アレイU2m、U2sの積層体を形成する際の熱履歴等によって、下部アレイL2m、L2sの領域の積層体に反りが生じるおそれを低減することができる。
次に、図9に示すように、階段領域2sの上部アレイU2sを加工して、段差TRCを形成する。このとき、中間膜50がストッパとして機能し、上部アレイU2sの段差TRCは絶縁膜60に達することがなく、下部ホールLHR内の犠牲膜70は中間膜50で覆われたままである。これにより、例えば、上部アレイU2sの加工に用いられたマスク材を除去する工程において、下部ホールLHR内の犠牲膜70が削られてしまわないように犠牲膜70を保護することができる。また、上部アレイU2m上にはストッパ膜80を形成しておく。ストッパ膜80には、例えば、シリコン窒化膜が用いられる。
次に、上部アレイU2s、U2mの積層体上に絶縁膜81、82を形成する。絶縁膜81には、例えば、シリコン酸化膜が用いられる。絶縁膜82には、例えば、シリコン窒化膜が用いられる。これにより、図9に示す構造が得られる。
次に、図10に示すように、リソグラフィ技術およびエッチング技術を用いて、階段領域2s以外のメモリセルアレイ2mの領域にある絶縁膜82、81をエッチバックする。
次に、図11に示すように、絶縁膜90を上部アレイU2m、U2s上に堆積し、CMP法でストッパ膜80の位置まで平坦化する。これにより、絶縁膜90を階段領域2sに埋め込む。絶縁膜90には、例えば、シリコン酸化膜が用いられる。この後、上部アレイU2m上のストッパ膜80は除去される。
次に、図12に示すように、上部アレイU2m、U2sの上方にマスク材HMを形成する。リソグラフィ技術およびエッチング技術を用いて、マスク材HMを上部ホールUMH、UHRのパターンに加工する。次に、マスク材HMをマスクとして用いて、上部アレイU2m、U2sの積層体および中間膜50をRIE法で加工する。これにより、上部ホールUMH、UHRが、上部アレイU2m、U2sの積層体および中間膜50をZ方向に貫通するように形成される。上部ホールUMH、UHRは、各下部ホールLMH、LHRの直上の位置に対応するように形成される。ここで、絶縁膜60の上部の開口部は、絶縁膜60の下部、及び下部アレイL2m、L2s内の下部ホールLMH、LHRの径よりも大きな径に拡幅されている。従って、上部ホールUMH、UHRは、それぞれに対応する下部ホールLMH、LHRの上に容易に位置合わせすることができる。これにより、上部ホールUMH、UHRは、それぞれに対応する下部ホールLMH、LHRと連通し易くなっている。
次に、図13に示すように、上部ホールUMH、UHRを介して下部ホールLMH、LHR内の犠牲膜70を除去する。例えば、犠牲膜70がカーボンである場合、アッシャを用いて、犠牲膜70を酸化して除去する。これにより、犠牲膜70は容易に除去することができる。
次に、例えば、フッ酸溶液(BHF(Buffered Hydrogen Fluoride))を用いて上部ホールUMH、UHRおよび下部ホールLMH、LHRの内壁をエッチングする。これにより、上部ホールUMH、UHRおよび下部ホールLMH、LHR内の残渣を除去する。
このとき、ジョイント部JTの内壁における中間膜50、絶縁膜60、および、絶縁膜22が若干、エッチングされる。本実施形態によれば、中間膜50はシリコン窒化膜を酸化したISSG法によるシリコン酸化膜であるので、窒素濃度が絶縁膜22および60の窒素濃度よりも高い。よって、中間膜50のエッチングレートは、犠牲膜21aのそれよりも高いものの、絶縁膜22、60のそれよりも低い。これにより、中間膜50は、その上部ホールUMHに露出した側面の下端部が、若干エッチングされて丸まる。しかし、中間膜50は、上部ホールUMHから離れるX-Y平面方向に大きく後退することはなく、また下部ホールLMHの拡幅部に露出した下面側からZ方向へのエッチングが進行して、上部アレイU2mにおける最下段の犠牲膜21aの角張った下端部が露出してしまうこともない。
図16には、図13の破線枠で示す領域の断面図を示す。図16に示すように、窪みRCSが形成された絶縁膜60上部の下部ホールLMHの幅W60は、絶縁膜60の下部における下部ホールLMHの幅Wlowおよび上部ホールUMHの幅Wupよりも広く、上部ホールUMHから離れる方向に拡幅している。一方、中間膜50は、絶縁膜60の上部よりもおよび上部ホールUMHへ向かって突出する。よって、図16に示すように、中間膜50内の上部ホールUMHの幅W50は、絶縁膜60上部の下部ホールLMHの幅W60よりも狭くなっている。さらに、中間膜50の下端部は、丸まっているので、窪みRCSのX-Y平面方向の深さの変化を緩和している。これにより、ジョイント部JTにおけるメモリホールMHの内壁に半導体ボディ210をカバレッジ良く形成することができ、半導体ボディ210がジョイント部JTにおいて薄くなったり、切断してしまうことを抑制できる。尚、階段領域2sの下部ホールLHRおよび上部ホールUHRの内壁についても同様の形状を有する。
本実施形態では、シリコン酸化膜で構成された絶縁膜22、絶縁膜60および中間膜50のうち、例えば絶縁膜22を、絶縁膜60および中間膜50よりも高い密度のシリコン酸化膜で構成してもよい。これにより、絶縁膜22のエッチングレートを、絶縁膜60および中間膜50のそれよりも低くすることができる。また、中間膜50は、絶縁膜60よりも窒素濃度の高いシリコン酸化膜で構成される。従って、中間膜50のエッチングレートを、絶縁膜60のそれよりも低くすることができる。
次に、図14に示すように、階段領域2sの上部ホールUHRおよび下部ホールLHR内に、例えば、シリコン酸化膜等の絶縁膜が埋め込まれ、柱状部CLHRが形成される。柱状部CLHRは、後に犠牲膜21aを電極膜21に置換する際に、絶縁膜22の支柱として機能する。
さらに、メモリセルアレイ2mの領域の下部ホールLMHおよび上部ホールUMHの内壁に、メモリ膜220を形成する。例えば、下部ホールLMHおよび上部ホールUMHの内壁に、カバー絶縁膜221、電荷蓄積膜222及びトンネル絶縁膜223をこの順番に成膜する。
次に、図15に示すように、メモリセルアレイ2mの領域の上部ホールUMHおよび下部ホールLMH内のメモリ膜220の内側に、半導体ボディ210を形成する。
ここで、絶縁膜60の上部は、上部アレイU2m、U2sおよび下部アレイL2m、L2sよりもX-Y平面方向に窪んでいるが、中間膜50の下端部が丸まっている。従って、中間膜50と絶縁膜60との境界部(上部アレイUMHと下部アレイLMHとの境界部)において、半導体ボディ210の屈曲が緩和される。これにより、ジョイント部JTにおいて、半導体ボディ210のカバレッジが良好になり、半導体ボディ210の切断を抑制することができる。
さらに、メモリセルアレイ2mの領域の上部ホールUMHおよび下部ホールLMH内のメモリ膜220および半導体ボディ210の内側に、コア層230を埋め込む。
その後、スリットST(図1A、図1B参照)を形成する。スリットSTを介して、メモリセルアレイ2mの領域の絶縁膜131、133および犠牲膜132を導電材料(例えば、ポリシリコン)に置換し、埋込みソース層BSLを形成する。さらに、スリットSTを介して、犠牲膜21aを除去する。これにより、Z方向に隣接する絶縁膜22間に空間を形成する。さらに、スリットSTを介してこの空間に導電材料(例えば、タングステン)を埋め込むことによって、電極膜21が絶縁膜22間に形成される。これにより、図4に示す積層体2が形成される。
その後、図示しないコンタクトおよびビット線を形成する。これにより、本実施形態による半導体記憶装置100aが完成する。尚、基体部1のCMOS回路は、別の基板に形成し、積層体2を有する基板とCMOS回路を有する基板とを貼合して、半導体記憶装置100aを形成してもよい。
本実施形態によれば、中間膜50は、絶縁膜60および下部ホールLMH、LHR内の犠牲膜70上に形成される。中間膜50は、形成当初、シリコン窒化膜であるので、犠牲膜70(例えば、カーボン)の酸化を抑制することができる。これにより、中間膜50の表面の平坦性を維持することができる。中間膜50の表面の平坦性を良好に維持することによって、その上に形成される上部アレイU2m、U2sの表面の平坦性も良好になる。
また、本実施形態によれば、中間膜50が絶縁膜60と上部アレイU2m、U2sとの間に設けられている。中間膜50には、絶縁膜60よりも窒素濃度の高いシリコン酸化膜が用いられている。従って、中間膜50は、絶縁膜60よりもエッチングレートにおいて低く、ジョイント部JTにおいて絶縁膜60の上部よりもX-Y平面方向へ向かって突出しているものの、中間膜50の下端部が丸まっている。これにより、上部アレイU2mと絶縁膜60との境界部における段差を緩和し、ジョイント部JTにおける半導体ボディ210の屈曲を緩和する。その結果、ジョイント部JTにおいて、半導体ボディ210のカバレッジが良好になり、半導体ボディ210の切断を抑制することができる。
尚、上記第1実施形態において、中間膜50は、形成当初、シリコン窒化膜であり、その後、酸化されることによって窒素を含有するシリコン酸化膜となる。しかし、中間膜50は、ULT(Ultra Low Temperature)法によって形成されたシリコン酸化膜であってもよい。ULT法では、ジアルキルアミノシラン等のアミノシランを原料として用いて、室温等の低温雰囲気中でシリコン酸化膜を形成する。この場合、低温雰囲気中で形成できるので、シリコン酸化膜の堆積時に犠牲膜70(例えば、カーボン)を酸化し難く、中間膜50表面の平坦性を維持することができる。また、このULT法によるシリコン酸化膜は、アミノシランを原料として用いるので、例えば、TEOSを用いて形成されたシリコン酸化膜よりも窒素濃度および炭素濃度において高い。従って、ULT法によるシリコン酸化膜は、TEOSを用いたシリコン酸化膜よりもエッチングレートにおいて低い。よって、中間膜50にULT法によるシリコン酸化膜を用いても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第2実施形態)
図17は、第2実施形態によるジョイント部JTの構成例を示す断面図である。第2実施形態では、中間膜50は、部分膜50aと、部分膜50bとを含む。部分膜50aは、第1実施形態の中間膜50と同様に、窒素を含有するシリコン酸化膜を含む。
図17は、第2実施形態によるジョイント部JTの構成例を示す断面図である。第2実施形態では、中間膜50は、部分膜50aと、部分膜50bとを含む。部分膜50aは、第1実施形態の中間膜50と同様に、窒素を含有するシリコン酸化膜を含む。
例えば、部分膜50aは、ジアルキルアミノシラン等のアミノシランを用いて、ULT法で形成されたシリコン酸化膜である。この場合、部分膜50aは、窒素および炭素を含有するシリコン酸化膜になる。部分膜50aの窒素濃度および炭素濃度は、部分膜50bの窒素濃度および炭素濃度よりも高い。
部分膜50bは、部分膜50a上に設けられ、部分膜50aよりも窒素濃度および/または炭素濃度の低いシリコン酸化膜である。部分膜50bは、絶縁膜60と同様に、例えば、TEOSを用いて形成されたシリコン酸化膜でよく、部分膜50aよりも高い生産性でシリコン酸化膜を形成することができる。
この場合、部分膜50bは、絶縁膜60と同様に、部分膜50aよりもエッチングレートにおいて高い。しかし、部分膜50bは、下部アレイL2mの形成時には設けられておらず、上部アレイU2mの積層後にメモリホールMHを形成したときに、メモリホールMHに露出した側面の下端部がフッ酸溶液(BHF)で若干、エッチングされるだけである。従って、部分膜50bは、絶縁膜60上部のように柱状部CLから離れる方向(X-Y平面方向)に窪んではいない。部分膜50bは、部分膜50aとともに柱状部CL側の下端部において丸まっている。従って、ジョイント部JTにおいて、絶縁膜60の上部は、上部アレイU2mおよび下部アレイL2mよりもX-Y平面方向に窪んでおり、窪みRCSを形成している。一方、部分膜50a、50bは、絶縁膜60と上部アレイU2mとの間において、絶縁膜60よりも柱状部CLへ向かってX-Y平面方向へ突出している。
部分膜50aにおけるメモリホールMH(柱状部CL)の幅W50aは、上部アレイU2mおよび下部アレイL2mにおけるメモリホールMH(柱状部CL)の幅Wup、幅Wlowよりも幾分広い。また、部分膜50bにおけるメモリホールMHの幅W50bは、幅W50aとほぼ等しいか、それよりも幾分狭い。
第2実施形態によれば、中間膜50の部分膜50aがジョイント部JTに設けられていることによって、部分膜50a、50bの両方の下端部が丸まっており、上部アレイU2mと絶縁膜60との境界部において、メモリホールMH内壁のZ方向からX-Y平面方向への屈曲が緩和されている。よって、半導体ボディ210のカバレッジが改善され、ジョイント部JTにおいても、半導体ボディ210の分断を抑制することができる。また、部分膜50aを単独で用いた場合と比較して、部分膜50aと部分膜50bとを含む中間膜50では、上部アレイU2sの加工時において、下部ホールLHR内の犠牲膜70を保護する効果をより高めることができる。
このように、部分膜50aと部分膜50bとを含む中間膜50を設けることによって、半導体ボディ210のカバレッジが改善され、ジョイント部JTにおいても、半導体ボディ210の厚みを均一に近づけることができる。その結果、半導体ボディ210の分断が抑制され、半導体ボディ210の分断によるメモリセルの不良を抑制することができる。
第2実施形態のその他の構成は、第1実施形態の対応する構成と同様でよい。よって、第2実施形態は、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
次に、第2実施形態による半導体記憶装置100aの製造方法について説明する。
図18は、第2実施形態による半導体記憶装置100aの製造方法の一例を示す断面図である。
図6を参照して説明した工程を経た後、図18に示すように、下部アレイL2m、L2sの積層体の上方に中間膜50を形成する。中間膜50は、部分膜50a、50bを含む。
部分膜50aは、上述のULT法によって形成されたシリコン酸化膜である。このULT法によるシリコン酸化膜は、例えば、TEOSを用いて形成されたシリコン酸化膜よりも窒素濃度および炭素濃度において高い。また、ULT法によれば室温程度の低温雰囲気中でシリコン酸化膜を形成することができ、TEOSを用いたシリコン酸化膜に比較して、部分膜50aは、犠牲膜70(例えば、カーボン)を酸化し難い。よって、犠牲膜70は、絶縁膜60表面からあまり窪まず、下部アレイL2m、L2sの表面の平坦性が維持され易くなる。また、下部ホールLMH、LHRにおいて、絶縁膜60の上部の側面に窪みRCSが形成されている。これにより、下部ホールLMH、LHRに対する上部ホールUMH、UHRの位置が幾分ずれても、上部ホールUMH、UHRは、下部ホールLMH、LHRに連通することができる。
次に、部分膜50a上に部分膜50bを形成する。部分膜50bには、例えば、TEOSを用いたシリコン酸化膜が用いられる。しかし、部分膜50bは、部分膜50a上に形成されるので、犠牲膜70をほとんど酸化しない。部分膜50bは、部分膜50aよりも窒素濃度および炭素濃度において低く、エッチングレートにおいて高い。
その後、図8~図15を参照して説明した工程を経る。ここで、図13の工程において、フッ酸溶液(BHF)を用いたエッチングによって、ジョイント部JTにおけるメモリホールMHの内壁の形状は、図17に示す形状となる。その後、第1実施形態と同様の工程を経て第2実施形態による半導体記憶装置100aが完成する。
第2実施形態によれば、中間膜50は、絶縁膜60および下部ホールLMH、LHR内の犠牲膜70上に形成される。中間膜50は、ULT法で形成されたシリコン酸化膜を部分膜50aとして含み、部分膜50aが絶縁膜60および犠牲膜70を被覆する。これにより、下部アレイL2m、L2s(絶縁膜60および犠牲膜70)の表面の平坦性を維持することができ、上部アレイU2m、U2sの表面の平坦性も良好になる。
また、絶縁膜60の上部は、ジョイント部JTにおいて上部アレイU2m、U2sおよび下部アレイL2m、L2sよりもX-Y平面方向に窪んでいる。一方、部分膜50aには、絶縁膜60および部分膜50bよりも窒素濃度および炭素濃度の高いシリコン酸化膜が用いられている。従って、部分膜50aは、絶縁膜60および部分膜50bよりもエッチングレートにおいて低く、ジョイント部JTにおいて絶縁膜60の上部よりもX-Y平面方向へ向かって突出する。部分膜50bには、絶縁膜60と同様のシリコン酸化膜が用いられているが、部分膜50bは、部分膜50aと上部アレイU2mとの間に設けられており、上部アレイU2mにメモリホールMHを形成したときに、フッ酸溶液(BHF)で若干、エッチングされるだけである。従って、部分膜50bは、絶縁膜60の上部のように柱状部CLから離れる方向(X-Y平面方向)には窪んではいない。一方、フッ酸溶液(BHF)によるエッチングにより、部分膜50bは、部分膜50aとともに柱状部CL側の下端部において丸まっている。これにより、上部アレイU2mと絶縁膜60との境界部において、メモリホールMH内壁のZ方向からX-Y平面方向への屈曲が緩和されている。よって、メモリホールMHにメモリ膜220および半導体ボディ210を埋め込み易くなり、ジョイント部JTにおける半導体ボディ210の屈曲を緩和する。これにより、ジョイント部JTにおいて、半導体ボディ210のカバレッジが良好になり、半導体ボディ210の切断を抑制することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
100a 半導体記憶装置、1 基体部、2 積層体、ST 深いスリット、SHE 浅いスリット、CL 柱状部、2m メモリセルアレイ、2s 階段領域、L2m,L2s 下部アレイ、U2m,U2s 上部アレイ、BSL 埋込みソース層、21 電極膜、22 絶縁膜、50 中間膜、60、絶縁膜、JT ジョイント部、210 半導体ボディ、220 メモリ膜、RCS 窪み
Claims (5)
- 第1方向に積層され互いに電気的に分離された複数の第1電極膜を含む第1積層体と、
前記第1積層体の上方に設けられ、前記第1方向に積層され互いに電気的に分離された複数の第2電極膜を含む第2積層体と、
前記第1積層体と前記第2積層体との間に設けられた中間膜と、
前記第1および第2積層体並びに前記中間膜内を前記第1方向に延伸するように設けられた半導体層を含み、該半導体層と前記複数の第1電極膜の少なくとも1つの第1電極膜、および前記複数の第2電極膜の少なくとも1つの第2電極膜との交差部にそれぞれメモリセルを形成する柱状部と、を備え、
前記中間膜は、窒素を含有するシリコン酸化膜を含む、半導体記憶装置。 - 前記複数の第1電極膜間に設けられた第1電極間絶縁膜と、
前記複数の第2電極膜間に設けられた第2電極間絶縁膜とをさらに備え、
前記中間膜の窒素濃度は、前記第1および第2電極間絶縁膜の窒素濃度よりも高い、請求項1に記載の半導体記憶装置。 - 前記中間膜と前記第1積層体との間に設けられシリコン酸化膜を含む第3絶縁膜をさらに備え、
前記中間膜の窒素濃度は、前記第3絶縁膜の窒素濃度よりも高い、請求項2に記載の半導体記憶装置。 - 前記中間膜は、窒素を含有するシリコン酸化膜を含む第1部分膜と、該第1部分膜上に設けられ該第1部分膜よりも窒素濃度の低いシリコン酸化膜を含む第2部分膜を含む、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の半導体記憶装置。
- 第1方向に積層され互いに分離された複数の第1犠牲層を含む第1積層体を形成し、
前記第1積層体を前記第1方向に貫通する第1ホールを形成し、
前記第1ホールが形成された前記第1積層体の上方に、窒素を含有するシリコン酸化膜を含む中間膜を形成し、
前記中間膜上に、前記第1方向に積層され互いに分離された複数の第2犠牲層を含む第2積層体を形成し、
前記第2積層体および前記中間膜を前記第1方向に貫通し、前記第1ホールに対応するように第2ホールを形成し、
前記第1および第2ホールの内壁に電荷蓄積膜を介して半導体層を成膜することによって前記第1および第2ホール内に柱状部を形成することを具備する、半導体記憶装置の製造方法。
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