JP2023036104A - 荷役助力装置及び荷役助力装置の制御方法 - Google Patents

荷役助力装置及び荷役助力装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】操作性の改善を図った荷役助力装置及び荷役助力装置の制御方法の提供。【解決手段】荷役助力装置であって、係止部5は容器38を傾斜可能に係止し、昇降作動部16はスリングを介して係止部5を昇降させ、モータ部11は昇降作動部16を駆動し、傾斜角度検出部60は容器38の傾斜角度値を送信し、重量検出部12は昇降作動部16に加わる重量値を送信し、位置検出部13は昇降の位置値を送信し、操作指令部20は操作指令を送信し、制御部10はバランス制御の指令を受信した場合、重量値を受信して登録値として記憶する記憶手段10aと、昇降作動部16からの重量値を登録値に等しくする制御値を演算してモータ部11へ指令を行うバランス制御手段10bと、傾斜角度値と位置値と重量値とから、容器の傾斜角度に応じた容器の特定箇所の鉛直方向位置を所望の位置に保つための昇降速度を演算してモータ部11へ指令する速度調整手段10cとを含む。【選択図】図3

Description

本発明は、製造分野の製造組立てや搬送などに用いる荷役助力装置であって、例えば荷役物を昇降させる際にモータによる助力を行い僅かな操作力で上下移動させる荷役助力装置及び荷役助力装置の制御方法に関するものである。
従来から工業製品の組立てを行う工場では、大きな重量を有する工具、作業用機器、製品、半完成品などを移動させる荷役装置を使用している。その荷役装置の中でも、大きな重量の荷役物に対して、使用者が軽い操作力で任意の高さに昇降移動できるように助力を発生させる荷役助力装置が一部で使用されている。このように助力を発生させる荷役助力装置は、モータによって助力を行い、荷役物に小さな操作力を加えることで荷役物をスムーズに移動させることができる。したがって単に上下動作を操作釦によって電動モータで行うものとは異なり、荷役物の荷重やこれに加わる操作力を例えば荷重検出器で検出して、回転角検出器と繋がったACサーボモータ等で外力の印加による重量変化を元に加速度を調整して細かい制御を行うように構成されている。このような荷役助力装置を使用して、液体や粉体を入れた容器を宙吊りとしてその重量値を登録しておけば、この重量値に基づいてモータによる助力を行って、作業者が容器を傾斜させて被注入容器等に移し替える作業を行うことができる。
特開2019-52007号公報
特許文献1には、荷役助力装置に関する技術が開示されている。このような荷役助力装置を使用して、液体や粉体を入れた容器を宙吊りとしてその重量値を登録しておき、この重量値に基づいてモータによって助力を行いつつ、作業者は容器を傾けて被注入設備等に移し替える作業を行うことができる。しかしながら容器の傾き角度と液体や粉体の残量によって高さが変わってしまうことから改善の余地があった。
このような問題に鑑みて、本発明は荷役作業において、操作性の改善を図った荷役助力装置及び荷役助力装置の制御方法の提供を目的としている。
本発明の一態様に係る荷役助力装置は、上記の目的を達成するために、
係止部と、昇降作動部と、モータ部と、傾斜角度検出部と、重量検出部と、位置検出部と、操作指令部と、制御部と、を有して荷役物の昇降の助力を行う荷役助力装置であって、
係止部は、荷役物を収容する容器を傾斜可能に係止し、
昇降作動部は、スリングを介して係止部を昇降させ、
モータ部は、昇降作動部を駆動し、
傾斜角度検出部は、容器の傾斜角度を検出して傾斜角度値を制御部へ送信し、
重量検出部は、昇降作動部に加わる重量値を検出して制御部へ送信し、
位置検出部は、荷役物の昇降の位置値を検出して制御部へ送信し、
操作指令部は、操作の指令を制御部へ送信し、
制御部は、操作指令部からバランス制御の指令を受信した場合に、
重量検出部から重量値を受信して登録値として記憶する記憶手段と、
重量検出部から受信する重量値を登録値に等しくする制御値を演算してモータ部へ指令するバランス制御手段と、
バランス制御手段によるバランス制御中に受信した傾斜角度値と位置値と重量値とから、容器の傾斜角度に応じた容器の特定箇所の鉛直方向位置を所望の位置に保つための荷役物の昇降速度を演算してモータ部へ指令する速度調整手段と、を含んで構成されている。
本発明の一態様に係る荷役助力装置は、上記の目的を達成するために、
制御部は、傾斜角度値が所定値を超えた時に傾斜フラグを有効にする手段と、傾斜フラグが有効中に傾斜角度値が所定値以下となった時に傾斜フラグを無効にする手段と、昇降作動部に加わる重量値を更新登録値として記憶する手段と、重量検出部から受信する重量値を更新登録値に等しくする制御値を演算してモータ部へ指令する手段と、を含んで構成されている。
本発明の一態様に係る荷役助力装置の制御方法は、上記の目的を達成するために、
係止部と、昇降作動部と、モータ部と、傾斜角度検出部と、重量検出部と、位置検出部と、操作指令部と、制御部と、を有して荷役物の昇降の助力を行う荷役助力装置の制御方法であって、
係止部は、荷役物を収容する容器を傾斜可能に係止し、
昇降作動部は、スリングを介して係止部を昇降させ、
モータ部は、昇降作動部を駆動し、
傾斜角度検出部は、容器の傾斜角度を検出して傾斜角度値を制御部へ送信し、
重量検出部は、昇降作動部に加わる重量値を検出して制御部へ送信し、
位置検出部は、荷役物の昇降の位置値を検出して制御部へ送信し、
操作指令部は、操作の指令を制御部へ送信し、
制御部は、操作指令部からバランス制御の指令を受信した場合に、
重量検出部から重量値を受信して登録値として記憶する記憶ステップと、
重量検出部から受信する重量値を登録値に等しくする制御値を演算してモータ部へ指令するバランス制御ステップと、
バランス制御ステップによるバランス制御中に受信した傾斜角度値と位置値と重量値とから、容器の傾斜角度に応じた容器の特定箇所の鉛直方向位置を所望の位置に保つための荷役物の昇降速度を演算してモータ部へ指令する速度調整ステップと、
を実行する。
本発明の一態様に係る荷役助力装置の制御方法は、上記の目的を達成するために、
制御部は、傾斜角度値が所定値を超えた時に傾斜フラグを有効にするステップと、傾斜フラグが有効中に傾斜角度値が所定値以下となった時に傾斜フラグを無効にするステップと、昇降作動部に加わる重量値を更新登録値として記憶するステップと、重量検出部から受信する重量値を更新登録値に等しくする制御値を演算してモータ部へ指令するステップと、を実行する。
本発明の荷役助力装置によれば、液体や粉体の荷役物を入れた容器を移動して荷役物を他の容器等に載せ替えする作業において、作業位置が保たれ良好な操作性を提供する荷役助力装置を提供できる。
本発明の実施形態に係る荷役助力装置と吊り具と容器の斜視構成図である。 本発明の実施形態に係る荷役助力装置の本体装置の一部を省略した拡大斜視構成図である。 本発明の実施形態に係る吊り具の部分の斜視図である。 本発明の実施形態に係る荷役助力装置の電気電子回路のブロック構成図である。 本発明の実施形態に係る吊り具の正面図である。 本発明の実施形態に係る吊り具を傾斜させた時の正面図である。 本発明の実施形態に係る荷役助力装置の制御部が実行するフローチャートである。 本発明の実施形態に係る荷役助力装置を用いた作業例1を表した模式図である。 本発明の実施形態に係る荷役助力装置を用いた作業例1を表した例1模式図である。 本発明の実施形態に係る荷役助力装置を用いた作業例1を表した模式図である。 本発明の実施形態に係る荷役助力装置を用いた作業例1を表した模式図である。 本発明の実施形態に係る荷役助力装置を用いた作業例1を表した模式図である。 本発明の実施形態に係る荷役助力装置を用いた作業例1を表した模式図である。 本発明の実施形態に係る荷役助力装置を用いた作業例1を表した模式図である。 本発明の実施形態に係る荷役助力装置を用いた作業例1のタイムチャートである。 本発明の実施形態に係る荷役助力装置を用いた作業例2を表した模式図である。 本発明の実施形態に係る荷役助力装置を用いた作業例2のタイムチャートである。 本発明の実施形態に係る荷役助力装置を用いた作業例3を表した模式図である。 本発明の実施形態に係る荷役助力装置を用いた作業例3を表した模式図である。 本発明の実施形態に係る荷役助力装置を用いた作業例3のタイムチャートである。
以下、本発明の実施形態に係る荷役助力装置について、図面を基に詳細な説明を行う。図1は本発明の実施形態の一例である荷役助力装置1と吊り具30及び容器38の斜視構成図である。
荷役助力装置1は、本体装置2と、吊下げフック3と、リンクチェーン4と、吊り具用フック5と、吊り具30と、操作指令部20と、を含んでいる。本体装置2は、リンクチェーン4を介して、吊り具用フック5と、吊り具用フック5に係止された吊り具30と、吊り具30に支持された容器38と、の昇降を行う。
本体装置2の上面部には吊下げフック3が設けられている。したがって本体装置2は建物の梁や、図8以降で表される水平移動用のレール42に沿って水平方向に移動自在な移動ブロック41などに吊して使用することができる。
吊り具用フック5は、本体装置2から鉛直下方向へ伸びたリンクチェーン4の下方に設けられている。吊り具用フック5は、リンクチェーン4の一端に設けられた荷役物吊下げ用のフックであって、吊り具30を係止する係止部である。吊り具30は、容器38を支持するものである。容器38は、有底の円筒型で、円筒側面の上端部に鍔が設けられたものである。容器38は、本実施形態では浅胴な有底円筒型であるがこれに限らず、深胴型であっても良い。吊り具30は、アイボルト31と、吊りアーム32と、容器ホルダ33と、容器押え板34と、回転軸35と、回転操作アーム36と、ハンドル37とを含んでいる。
吊りアーム32は、門型の部材であって、その中心部にはアイボルト31が取り付けられていて、アイボルト31を介して吊り具用フック5によって係止され、荷役助力装置1に吊り下げ可能な構成である。アイボルト31はボルトの頭部がリング状になっているものである。
容器ホルダ33は、容器38の鍔の下面部分に当接して鉛直下方から容器38を支持する。一方、容器押え板34は、容器ホルダ33とで容器38の鍔を挟むように、容器38の鍔の上面付近に設けられる。容器38は、容器ホルダ33に矢印A方向から挿入することで装着される。回転操作アーム36は回転軸35を介して容器ホルダ33及び容器押え板34と接続され、容器ホルダ33と容器押え板34とを吊りアーム32に対して制限された範囲で回転自在である。ハンドル37は回転操作アーム36の端部に取り付けられている。したがって作業者はハンドル37を握って回転操作アーム36を操作することで、容器ホルダ33及び容器押え板34を制限された範囲で回転させ、容器38を傾斜させることができる。回転操作アーム36のハンドル37の隣には、操作指令部20が着脱可能な領域が設けられている。よって操作指令部20がこの領域に装着されている場合には作業者はハンドル37を握りながら操作指令部20のスイッチを指で押して、荷役助力装置1の操作が可能である。
図2は本発明の実施形態の荷役助力装置1の本体装置2の一部を省略した拡大斜視構成図である。
本体装置2はカバーを備えていて、その内部には制御部10、モータ部11、昇降作動部16、重量検出部12、位置検出部13等が収納されている。
本体装置2の制御部10はCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、その他の記憶部及び入出力装置を備えて、モータ部11を駆動し昇降作動部16を作動させてリンクチェーン4を巻き上げ若しくは繰出し、吊り具用フック5以下の吊り具30及び容器38の上下移動の制御等を行う。また制御部10は本体装置2を構成する電気電子部品等に電気を供給する回路を含んでいる。
モータ部11は、昇降作動部16を作動させてリンクチェーン4によって吊り具用フック5を上下移動させるための駆動源である。モータ部11のモータの負荷側には減速機が取り付けられている。このモータは例えば交流サーボモータである。
この減速機はモータの回転速度を所定の速度に減速している。減速機は例えば波動歯車減速機である。波動歯車減速機は、ウェーブジェネレータと、フレクスプラインと、サーキュラスプラインとを有している。ウェーブジェネレータは、楕円状のカムの外周に薄肉のボールベアリングが嵌め込まれ、全体が楕円形状をしている。ベアリングの内輪は楕円カムに固定されていて、外輪はボールを介して弾性変形する。フレクスプラインは、外周に多数の外歯が形成されウェーブジェネレータに外嵌されてウェーブジェネレータの回転により円周方向へ撓まされる位置が変化するようにした弾性変形可能なものである。サーキュラスプラインは、フレクスプラインの外周側にあってフレクスプラインの外歯と嵌合する内歯を備えている。そして動力は、フレクスプラインを回転出力として繋げた出力軸15に取り出されて伝達される。このモータ部11の減速機に例えば波動歯車減速機のようなバックラッシが微小なものを使用することで、モータの正逆回転切り換えを頻繁に行って上下移動を行う時に、切り換え時の制御不能な領域をなくし、スムーズな操作感を実現できる。なお減速機は波動歯車減速機に限るものではない。
出力軸15は、減速機にて回転速度を減速し、増大させたトルクを出力する回転軸であり、昇降作動部16に連結され、昇降作動部16を連続的に正逆に回転させるものである。
リンクチェーン4は、半円弧部とこれに繋がる直線部からなる長円形の環が交差して交互に連接されたスリングである。リンクチェーン4の一端は吊り具用フック5に繋がっていて、他端(無負荷側)はチェーン収納部17に収納される。
昇降作動部16は、駆動源のモータ部11からの動力の伝達によって回転する回転部材を含んで構成される。本実施形態では昇降作動部16の回転部材は中空円柱の形状であって、中空部で出力軸15と繋がっていて、外側円柱面でリンクチェーン4を巻回し、リンクチェーン4の巻き上げ及び繰り出しを行う。リンクチェーン4が巻回される位置は、おおよそ吊下げフック3の鉛直下付近であって、本体装置2の重心位置に近いところに設けられる。リンクチェーン4は昇降作動部16の外側円柱面に設けられたポケット溝に嵌入されておおよそ180度ほど巻回される。本実施形態では吊り具用フック5に繋がって昇降作動部16に巻回されるものにリンクチェーン4を用いたが、これに限らずワイヤーロープであっても良い。ワイヤーロープを使用した時は、昇降作動部16はドラム形状でワイヤーロープはその一端が固定されて回転部材に巻回される。
位置検出部13は、モータ部11の反負荷側に連結されている。位置検出部13は、モータの回転角位置を検出する。位置検出部13は例えばアブソリュートエンコーダであって、光学式にてモータの回転角位置を検出して位置値を出力する。したがってこの位置検出部13は、吊り具用フック5のリンクチェーン4による繰り出し位置すなわち吊り具用フック5の昇降位置を検出することができる。
重量検出部12は、起歪体と起歪体に貼られた歪みゲージを備えている。起歪体は昇降作動部16に巻きつけられているリンクチェーン4から伝達される力を検出できるように弾性変形する形状を有している。歪みゲージは重量に応じて起歪体に生ずる歪みを電気信号に変換するホイートストーンブリッジ回路に組み込まれ、重量検出部12は昇降作動部16に加わる重量を検出して、重量値を出力する。
そして本体装置2の制御部10が本体装置2内の昇降作動部16の近傍に配置されている。本体装置2の制御部10は、位置検出部13から位置値を、重量検出部12から重量値をそれぞれ受信し、これらを基に演算を行い、モータ部11を制御する。本体装置2の制御部10を含む電装部は、本体装置2を粉粒や水滴のかかる場所での使用も可能にするためにカバー内に配置されている。
本実施形態では、位置検出部13はモータ部11の反負荷側に配置したがこれに限らず、減速機の出力である出力軸15や昇降作動部16に設けられても良く、また両方に設けられても良い。さらに光学式に限らず磁気式や静電容量式等であっても良い。
また重量検出部12は昇降作動部16に加わる重量を検出できれば良く、減速機と昇降作動部16との間に設けた回転軸の捻れからトルクを検出するような回転型の構造や、モータ部11が受ける反力を検出するフランジ型や鼓型の構造のものであっても良い。さらに歪みゲージ式に限らず磁歪式や静電容量式等であっても良い。
本体装置送受信部14が、本体装置2の制御部10の回路基板と並んで配置されている。本体装置送受信部14は、操作指令部20と無線にて通信するための電子回路を有している。
図3は本発明の実施形態に係る吊り具30を鉛直上方向から見おろした斜視図である。まず回転操作アーム36付近の構造について説明する。ハンドル37が取り付けられた回転操作アーム36の面の反対面には、ポテンショメータ61(可変受動素子)及び傾斜角度演算部62が、ブラケット66を介して取り付けられている。ポテンショメータ61はブラケット66に固定され、ポテンショメータ61の軸にプーリ63が取り付けられている。一方で吊りアーム32側にはプーリ64が固定されている。プーリ64は、回転軸35を回転自在に保持する軸受部67と同軸で、回転軸35と一緒には回らないものである。そしてプーリ63とプーリ64とは巻き掛けされたベルト65で伝動されている。プーリ63とプーリ64とは例えば歯付きプーリであって、この場合ベルト65は歯付きベルトである。ポテンショメータ61はこれに限らず、様々な可変受動素子や、その他の回転位置を検出するものであっても良い。またポテンショメータ61はプーリ63とプーリ64との直径の比によって多回転型を用いる場合がある。そしてポテンショメータ61はアナログタイプに限らずCMOSを用いたデジタルタイプであっても良い。
以上の構成で、作業者がハンドル37を操作して回転軸35周りに回転操作アーム36を回転させると、プーリ63はプーリ64の周りを公転しつつ回転する。そしてプーリ63と連結されているポテンショメータ61の軸が回転し、ポテンショメータ61は回転操作アーム36の回転位置を出力する。ポテンショメータ61の出力はブラケット66によって保護された傾斜角度演算部62に送られ、傾斜角度演算部62は操作指令部20へ傾斜角度値を演算して送信する。なお傾斜角度演算部62と操作指令部20とは図には現れないケーブルで接続されている。
図4は本発明の実施形態に係る荷役助力装置1の電気電子回路のブロック構成図である。荷役助力装置1は、本体装置2と、操作指令部20、傾斜角度検出部60とを含んで構成されている。
本体装置2の制御部10は本体装置2全体の制御を行っている。本体装置2の制御部10は、モータ部11を駆動する駆動回路を含んでいる。そして本体装置2の制御部10は、重量検出部12から昇降作動部16に加わる重量値を受信し、位置検出部13からモータ部11の回転角の位置値を受信し、本体装置送受信部14と信号の送受信を行う。本体装置送受信部14と本体装置2の制御部10とは有線で繋がっていて、極めて短い時間間隔で高速に信号の送受信を行う。なお制御部10内には、記憶手段10a、バランス制御手段10b、速度調整手段10cが含まれている。
本体装置送受信部14は、操作指令部20の操作指令送受信部26と無線にて通信を行う。本体装置送受信部14及び操作指令送受信部26は無線通信を行う電子回路で構成され、電波による送信器と受信器を有する他、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを有する場合がある。
操作指令部20は、本体装置2を遠隔にて操作するためのものであって、本実施形態では電波によって通信している。操作指令部20は、電池部27によって電源が供給される。操作指令部20は、操作手段として例えばバランス釦22、保持釦23、上昇釦24及び下降釦25を有している。操作の内容詳細については後述する。そして操作指令部20には傾斜角度検出部60への電源を供給する電線と傾斜角度演算部62からの信号線を接続するためのコネクタが設けられている。
操作指令制御部21は操作指令部20全体の制御を行っている。操作指令制御部21は各操作手段(操作釦)による操作指令を受けて、操作の指令信号を操作指令送受信部26へ送信する。そして操作指令送受信部26は操作指令制御部21から受信した操作の指令を、本体装置送受信部14へ無線にて送信する。この指令を含んだ信号には、操作指令部20と本体装置2のペアリングを行う操作指令部20の識別情報が付与されている。
次いで操作指令部20に設けられている操作手段である各操作釦の役割について説明する。各操作釦は例えばモーメンタリ動作のプッシュスイッチであって、押している期間中はONとなって離すと自己復帰でOFFになる。作業者がバランス釦22を押すと操作指令部20からバランス指令が送信され、本体装置2の制御部10はこれを受信してバランス制御を開始する。本体装置2の制御部10は操作指令部20からバランス指令を受信すると、この時に重量検出部12が昇降作動部16に加わる重量値を検出して出力した重量値を登録値として記憶手段10aに記憶する。この後は、本体装置2の制御部10はリンクチェーン4によって昇降作動部16に加わる重量値(負荷)を受信して、これが記憶手段10aに記憶された登録値と等しくなるように制御部10内のバランス制御手段10bは制御値の演算を行って、モータ部11を制御する。この制御を本発明ではバランス制御と言い、本体装置2の制御部10がバランス制御を行っている期間中、吊り具用フック5以下の部材(吊り具30、容器38、注入物50など)はバランス状態にあると言う。換言すると、本体装置2の制御部10は、登録した重量で生じるリンクチェーン4のテンションと、重量検出部12が検出した重量で生じるリンクチェーン4のテンションとが同じになるように演算してモータ部11を制御し、この制御がバランス制御である。そして作業者がこのバランス制御中に吊り具30に鉛直下向きの外力を加えると、昇降作動部16に加わる重量が大きくなることから、これを登録重量へ近づけるように制御値を演算し、リンクチェーン4を繰り出す方向にモータ部11を制御し、吊り具30以下は下降する。一方、作業者がこのバランス制御中に吊り具30に鉛直上向きの外力を加えると、昇降作動部16に加わる重量が小さくなることから、これを登録重量へ近づけるように制御値を演算し、リンクチェーン4を巻き上げる方向にモータ部11を制御し、吊り具30以下は上昇する。そして作業者が外力の印加をやめると、重量検出部12が検出する重量が登録重量と等しくなるので吊り具30以下は静止した状態となる。この制御値は例えば加速度などを含んでいる。
一方で、作業者が保持釦23を押すと、本体装置2の制御部10は保持指令を受信し、昇降作動部16を現在位置にて保持、すなわち吊り具用フック5及び吊り具30の昇降位置を保つようにモータ部11を制御する。
作業者が上昇釦24若しくは下降釦25を押すと、本体装置2の制御部10はこれを受けてモータ部11を制御して、吊り具用フック5を上昇若しくは下降させる。作業者は上昇釦24若しくは下降釦25を連続的に押すことで、モータ部11により吊り具用フック5及び吊り具30を連続的に昇降させることができる。本体装置2が保持モード及びバランスモードいずれにあっても、作業者が上昇釦24若しくは下降釦25を押すと、上昇若しくは下降を行い、押した上昇釦24若しくは下降釦25から手を離すと元の状態に戻る。
傾斜角度検出部60は、ポテンショメータ61と傾斜角度演算部62とを含んでいる。傾斜角度演算部62は操作指令部20の電池部27から電源を得ている。ポテンショメータ61は回転操作アーム36即ち容器38の回転角度を検出して、傾斜角度演算部62から定電圧を印加し、回転角度に応じて変動する電圧を出力し傾斜角度演算部62へ送信する。そして傾斜角度演算部62は、ポテンショメータ61から出力された電圧を基にして回転操作アーム36の傾斜角度値を演算してデジタル信号に変換し、操作指令送受信部26へ送信する。もちろん傾斜角度検出部60内に電池と無線送信回路を搭載して、直接的に本体装置送受信部14へ傾斜角度値をデジタル信号で送信する変形の構成であっても良い。
図5は本発明の実施形態に係る吊り具30の正面図である。図5において、点Oは回転軸35の中心である。吊り具30の回転軸35の中心点Oを通り鉛直方向に垂直な線を基準線RLとして、反時計回りに回転操作アーム36のアームの伸びる方向と基準線RLとのなす角度を傾斜角度値θと定義する。したがって図5は傾斜角度値θ=0°の状態を示している。点P0は容器38の注ぎ口側の注出部38aの位置である。本実施形態では、注出部38aを容器38の特定箇所と定めている。寸法rは容器38の半径寸法である。寸法hは傾斜角度値θ=0°の時の点P0と点Oの鉛直方向の距離である。したがって線分OPの距離Rが、回転軸35を中心とした注出部38aの回転半径となる。したがってこの距離Rは幾何学的に吊り具30と容器38の形状から求めることができる。
図6は傾斜角度値θにおける吊り具30の正面図である。回転操作アーム36は回転軸35を中心として反時計回りに傾斜角度値θ傾いている。この時、注出部38aの位置はPに変化し、鉛直下方向に距離h=Rsinθ降下することになる。なお傾斜角度値θ=0°においては、ハンドル37を持った時、回転操作アーム36が吊りアーム32に対して容易に回転しないようにロック機構を設ける場合がある。また傾斜角度値θによって幾つかのポイントで回転操作にクリック感を持つように構成しても良いし、任意の傾斜角度値θにてロックできる機構を有していても良い。
図7は本発明の実施形態に係る荷役助力装置1の本体装置2の制御部10が実行するフローチャートである。図8から図14は、作業者が本発明の実施形態に係る荷役助力装置1を用い、吊り具30及び容器38を扱う一連の作業例1の状態を表した模式図である。図7から図14を用いて吊り具用フック5及び吊り具30及び容器38の動きとその時の本体装置2の制御部10が実行する制御方法の各ステップとその時の各部位の状態について説明する。
図8において、レール42は作業構内の天井等に水平方向に設けられた軌道レールである。移動ブロック41はレール42に沿って略水平方向に移動可能な部材であって、吊下げフック3と連結して本体装置2を吊している。したがって移動ブロック41は吊下げフック3以下を水平方向に移動自在にしている。床40には台を介して被注入容器43が載せ置かれている。
ここでは床40に置かれた容器38の中に入れた注入物50を被注入容器43へ注ぎ込む手順について説明する。まず荷役助力装置1の電源が入っていない状態にて、作業者が、本体装置2の不図示の電源スイッチをONにすると、本体装置2の制御部10が起動して、本体装置2の制御部10はステップS101を実行して、ステップS102へ進む。本体装置2の制御部10はステップS101にて、昇降作動部16を現在位置にて保持する(保持モード)。この状態ではリンクチェーン4はロックされた状態で、作業者がリンクチェーン4を引っ張ってもリンクチェーン4の繰り出しを行うことができない。次いで作業者は、操作指令部20の下降釦25を押して吊り具用フック5を下降させ、吊り具30が容器38を装着できる鉛直方向の位置まで吊り具用フック5を下降させる。したがってリンクチェーン4が鉛直方向に弛んだ状態となっていて、作業者が吊り具30を水平方向に移動させて容器38を吊り具30に装着することで図8の状態となる。容器38に入れられた注入物50は例えば液体、粉体、液体と粉体の混合物などである。なお作業としては、注入物50は予め容器38に入れられてあって、その後容器38を吊り具30に装着する場合もあるが、空の容器38が吊り具30に予め装着してあって、容器38が床40に置かれた時に注入物50が様々な手段によって容器38に注ぎ込まれる場合もある。
次いで、作業者が操作指令部20の上昇釦24を押して吊り具用フック5、吊り具30及び容器38を上昇させた状態が図9に示されている。作業者が操作指令部20の上昇釦24を押すと、本体装置2の制御部10はステップS102にて、上昇釦24が押されたと判断して、ステップS103を実行する。本体装置2の制御部10はステップS103にて、昇降作動部16を作動させて吊り具用フック5及び吊り具30及び容器38を上昇させステップS101へ戻って、その位置での保持モードとなる。作業者が操作指令部20の上昇釦24を連続的に押し続けると、本体装置2の制御部10はステップS103を継続して吊り具用フック5及び吊り具30及び容器38を上昇させる。
吊り具用フック5が、昇降作動部16によるリンクチェーン4の巻き上げにより上昇して、吊り具30及び容器38が床40から離れ、吊り具30及び容器38が宙吊り状態となった時、作業者は上昇釦24を押すのを止めると本体装置2の制御部10は保持モードとなる。次いで作業者がバランス釦22を押すと、本体装置2の制御部10はステップS104にてバランス釦22が押されたことを検出して(Yes)、ステップS105へ進む。作業者がバランス釦22を押していなければ、本体装置2の制御部10はステップS104にてバランス釦22が押されていないことを検出して(No)ステップS101へ戻って保持モードを保つ。
本体装置2の制御部10はステップS105(記憶ステップ)にて、重量検出部12が昇降作動部16に加わる重量を検出して出力した重量値を登録値として記憶手段10aに記憶し、ステップS106へ進む。
本体装置2の制御部10はステップS106(バランス制御ステップ)にて、この記憶手段10aに記憶した登録値を読み出して、吊り具用フック5及び吊り具30及び容器38をバランス状態に保つバランス制御を実行する。この状態で作業者が吊り具用フック5、吊り具30、容器38のいずれかに外力を加えることで吊り具30及び容器38を昇降させることができる。作業者は吊り具30のハンドル37を握って吊り具30及び容器38に鉛直上向きの外力を加え続けることで吊り具30及び容器38を上昇させると共に、注出部38aが被注入容器43の中央で鉛直上方に位置するように本体装置2を水平方向にも移動させる。この時、注出部38aの床40からの鉛直方向の高さは例えばH1である。そして本体装置2の底面から回転軸35の中心までの鉛直方向の距離をリンクチェーン4の繰り出し長さとして、これがL1である。
本体装置2の制御部10はステップS106にて、バランス制御を実行しつつステップS107へ進む。このバランス制御は、吊りアーム32、ハンドル37、容器38などに外力が加わった時に、ステップS105にて登録した重量値と、重量検出部12で検出した重量値とを比較して、重量検出部12で検出する重量値が登録した重量値に達するようにモータ部11へ制御を行うものである。
本体装置2の制御部10はステップS107にて、傾斜角度検出部60から傾斜角度を受信して、ステップS108へ進む。図8から図10までの期間においては傾斜角度値θ=0°である。本体装置2の制御部10はステップS108にて、傾斜フラグがONになっているかどうかを判断する。傾斜フラグとは、本体装置2の制御部10が傾斜角度検出部60から傾斜角度を受信して、容器38の傾斜角度が所定値を超えているか否を判別するフラグである。すなわち傾斜フラグは記憶手段10aに記憶され、本体装置2の制御部10は必要に応じて読み出して容器38の傾斜状態の判別に用いるものである。本実施形態では傾斜フラグをONにする傾斜角度の所定値はゼロであるが、これに限るものではない。すなわち容器38内に入れられた注入物50がこぼれない程度に容器38が傾いたときの傾斜角度を所定値としてもよく、作業者や作業管理者等が本体装置2の制御部10に不図示の端末などを接続して設定できる。なお初期の状態では傾斜フラグはOFFである。本体装置2の制御部10はステップS108にて、傾斜フラグがONではないと判断すると(No)、ステップS109へ進む。
本体装置2の制御部10はステップS109にて、傾斜角度検出部60から傾斜角度を受信して、容器38の傾斜角が所定値以下と判断すると(Yes)、ステップS115へ進む。すなわち本体装置2の制御部10は、通常のバランス制御を継続する。一方、本体装置2の制御部10はステップS109にて、容器38の傾斜角が所定値よりも大きい判断すると(No)、ステップS112へ進む。本体装置2の制御部10はステップS112にて、傾斜フラグをONとして、ステップS113へ進む。
本体装置2の制御部10はステップS113にて、容器38の傾斜角度値θに応じた昇降の速度を演算し、ステップS114へ進む。この傾斜角度値θに応じた昇降の調整速度の演算は以下のようにして行うことができる。容器38の傾斜角度値θが時間dtでdθだけ変化することによって生じることになる注出部38aの高さ変化dh=Rsindθを、注出部38aの鉛直方向位置を所望の鉛直位置に保つためのリンクチェーン4の繰り出し長さの補正値とし、dh/dtを昇降の調整速度として得る。本体装置2の制御部10はステップS114にて、ステップS113にて演算した昇降速度にしたがって調整した速度をモータ部11に指令し、ステップS115へ進む。このステップS113とステップS114が速度調整ステップである。
もし仮にバランス制御中に作業者が上昇釦24又は下降釦25を押すと、本体装置2の制御部10はステップS115にて、上昇釦24又は下降釦25が押されたと判断して(Yes)、ステップS116へ進む。本体装置2の制御部10はステップS116にて、昇降作動部16を作動させて吊り具用フック5及び吊り具30及び容器38を上昇又は下降させステップS106へ戻って、その位置でバランス制御を開始する。
本体装置2の制御部10はステップS115にて、上昇釦24又は下降釦25が押されていないと判断すると(No)、ステップS117へ進む。次いで本体装置2の制御部10はステップS117にて、バランス釦22が押されていないと判断すると(No)、ステップS118へ進む。一方、本体装置2の制御部10はステップS117にて、バランス釦22が押されたと判断すると(Yes)、ステップS105へ進んで、重量検出部12が昇降作動部16に加わる重量を検出して出力した重量値を新たな登録値として記憶し、ステップS106へ進んでバランス制御を実行する。
次いで本体装置2の制御部10はステップS118にて、保持釦23が押されたと判断すると(Yes)、バランス制御を解除してステップS101に進む。本体装置2の制御部10はステップS111にて、保持釦23が押されていないと判断すると(No)、ステップS106へ戻って、バランス制御を継続する。
本体装置2の制御部10はステップS108にて、傾斜フラグがONであると判断すると(Yes)、ステップS110へ進む。この場合、既に傾斜フラグがONであることから、一度はステップS108にてNo、ステップS109にてNoを経てステップS112を実行していることになる。本体装置2の制御部10はステップS110にて、傾斜角がゼロでない(No)と判断するとステップS112に進む。この時既に傾斜フラグがONであるからこれを上書きしても良い。一方、本体装置2の制御部10はステップS110にて、傾斜角が所定値以下(Yes)と判断するとステップS111へ進む。本体装置2の制御部10はステップS111にて、傾斜フラグをOFFにしてステップS105へ進む。即ち、本体装置2の制御部10は、作業者が一度容器38を傾けて傾斜フラグをONにした後、容器38の角度を所定値以下に戻した際には、傾斜フラグをOFFにし、重量検出部12から新たな重量値を得てこの重量値を更新登録値として記憶手段10aに記憶し、これを基にバランス制御を開始する。よって本体装置2の制御部10は、作業者が一度容器38を傾けた後容器38の角度を所定値以下に戻した際には、これをトリガとして新しい更新登録値を基にバランス制御を行うので、作業者が都度バランス釦22を押す手間を省くことができる。
図10の状態から、次に作業者がハンドル37を操作して容器38を傾け始めた状態を図11に示す。図11の状態では、容器38内の注入物50はまだ注出されていないが、容器38は傾き、傾斜角度がゼロから増加している。図11では回転操作アーム36を操作することで容器38が傾き、傾斜角度値θ1となっている。よって本体装置2の制御部10はステップS107にて、傾斜角度検出部60から傾斜角度値θ1を受信して、ステップS108へ進む。この時、傾斜フラグはOFFの状態であるから、本体装置2の制御部10はステップS108にてNoで進み、ステップS109において傾斜角はゼロではないのでステップS112からステップS114を順次実行する。本体装置2の制御部10はステップS113にて、傾斜角度値θ1に応じた昇降の速度を演算し、ステップS114へ進む。この時、容器38内の注入物50はまだ注出されていないことから、重量検出部12からの重量値が減少しておらず重量変化がない。そこで本体装置2の制御部10は、容器38を傾けることによって降下する注出部38aの鉛直方向の高さを演算し、注出部38aの床40からの鉛直方向の高さH1を目標値とするリンクチェーン4の繰り出し長さL2を演算し、これに追随する移動速度を演算する。実際には傾斜角度値θの値が連続的に変化するので、予め定めたサンプリングタイムで傾斜角度値θに追従するフィードバックループで演算を行う。
本体装置2の制御部10はステップS114にて、ステップS113にて演算した昇降速度にしたがってモータ部11に指令を行い、ステップS115へ進む。ステップS115、ステップS117、ステップS118がすべてNoであれば、本体装置2の制御部10はステップS106に戻ってバランス制御を継続する。
次いで図11の状態から、作業者がハンドル37を操作して容器38をさらに傾けて、注入物50を被注入容器43に注ぎ入れている状態を図12に示す。図12では作業者が回転操作アーム36を操作することで容器38が傾き、傾斜角度値θ2となっている。よって本体装置2の制御部10はステップS107にて、傾斜角度検出部60から傾斜角度値θ2を受信して、ステップS108、ステップS109、ステップS112を経てステップS113へ進む。
本体装置2の制御部10はステップS113にて、昇降の速度を演算する。この場合、容器38内の注入物50が被注入容器43へ注がれていることから、重量検出部12からの重量値が減少する。本体装置2の制御部10が行うバランス制御では、この重量値減少が吊り具30以下を外力によって持ち上げた操作と等価であるから、吊り具30を上昇させる方向に動く。そこで本体装置2の制御部10は、ステップS113にて容器38を傾けることによって生じる注出部38aの鉛直方向の高さの降下値を演算すると同時に、重量検出部12からの重量値の減少に伴う注出部38aの鉛直方向の高さの上昇値を演算して、これを合算した補正値を演算し、最終的には注出部38aの床40からの鉛直方向の高さH1を保つリンクチェーン4の繰り出し長さL3を目標値にして調整する速度を得て、モータ部11へ指令を行う。
作業者は図12の状態からさらに回転操作アーム36を操作することで容器38が傾き、注入物50を全て被注入容器43へ注入する(図13)。この時にはリンクチェーン4の繰り出し長さはL4となっている。作業者は注入物50を全て被注入容器43へ注入した後、回転操作アーム36を操作して傾斜角度がゼロとなる位置へ戻す(図14)。本体装置2の制御部10は、容器38の傾きを戻すことによって生じる注出部38aの鉛直方向の高さの上昇値を演算して、最終的には当初のリンクチェーン4の繰出し長さL1を目標値として速度を調整する制御を行う。
図15は本発明の実施形態に係る荷役助力装置1を用いた作業例1のタイムチャートである。図15は、上から各釦(バランス釦22、上昇釦24、下降釦25、保持釦23)の押下状態、本体装置2の制御部10の制御モード、記憶手段10aに記憶されている傾斜フラグ、傾斜角度検出部60が検出した傾斜角度値θ、記憶手段10aに登録記憶されている登録値w、昇降作動部16に加わる正味重量、吊り荷の速度v(上向き速度を正、下向き速度を負としている。)、リンクチェーン4の繰出し長Lをそれぞれ示している。なお作業者が行う実作業においては、例えば速度を一定に保って行われるものではないので、直線で表されないものもあり、図15は模式的に表したものである。
先に示した作業例1に沿って、図15を用いて荷役助力装置1の状態を説明する。本体装置2の制御部10は電源がONとなった時点で保持モードから開始となる。この例においては、登録値は前回の電源OFF時のものが残っていて登録重量値がW1となっている。W1は、ここでは吊り具用フック5に係止された吊り具30と容器38の重量に相当し、注入物50が入っていない状態の時のものである。なお最初の時点で検出重量Wはゼロとなっているが、実際にはリンクチェーン4と吊り具用フック5の重量が検出され、この分をオフセットしてゼロとしている。図8に示された状態から、作業者が上昇釦24を押すと(時刻t1)、吊り荷の速度は速度Vmに達し、作業者が上昇釦24を押すのをやめると(時刻t2)、吊り荷の速度は速度0となる。この期間中にて、検出重量は、当初のリンクチェーン4が弛んでいる際は変わらないが、リンクチェーン4が張って来ると同時に上昇し、やがて重量W2へ達した時、吊り荷は宙吊り状態となっている。
次いで作業者はバランス釦22を押すと(時刻t3)、制御部10はバランスモード(W2)に遷移する。したがって本体装置2の制御部10は、この時の重量検出部12が検出した重量W2を登録値として記憶手段10aへ記憶し、この重量W2を基に吊り荷をバランス状態に保つように制御する。
次に作業者は、ハンドル37を持って吊り荷を上昇させると、制御部10は速度Vbを最大として吊り荷を上昇させる。この時作業者によって吊り荷には上向きの外力が加わることから、正味重量は一時的に減少する。なお検出重量の線図において、破線は正味重量を表している仮想の線である。制御部10は検出重量が登録値の重量W2となるように制御するので、検出重量はミクロ的には変動するがほぼ一定のW2に保たれる。
次に作業者は、図10の状態からハンドル37を操作して、容器38を回転させ始める(時刻t4)。この時のリンクチェーン4の繰出長はL1であり、傾斜フラグはONとなる。図11に示すように最初の期間では注入物50は注出されないので、リンクチェーン4の上昇速度はVa1である。やがて注入物50は被注入容器43へ注入されると、重量は徐々に重量W1へと減少して、容器38をさらに回転させると上昇速度はVa2となる。この期間においても制御部10は検出重量が登録値の重量W2となるように制御するものの、速度はVa2に制限されるのでこちらが支配的となり、検出重量はほぼ注入物50の残重量で推移する。
作業者が、容器38内の注入物50を注ぎ終わった時点でリンクチェーン4の繰出長はL4となっている。そして作業者は容器38を元の位置すなわち傾斜角度0°へ戻す(時刻t5)と傾斜フラグはOFFとなる。そしてリンクチェーン4の繰出長はL1に戻る。さらに本体装置2の制御部10は現時点の重量検出部12の検出した重量W1を記憶手段10aへ登録値として記憶及び更新し、この重量W1を基に吊り具30と容器38をバランスさせ、バランスモード(W1)となる。この時刻t5からの一連のステップが、図7におけるステップS110、ステップS111、ステップS105、ステップS106である。
作業者は、ハンドル37を操作して容器38を下降させると、鉛直下向きの外力が加わるので正味重量(破線)は一時的に増加する。制御部10は検出重量が登録値の重量W1となるように制御するので、検出重量はミクロ的には変動するがほぼ一定のW1に保たれる。この時のリンクチェーン4の下降速度は速度Vcをリミットとする。そして作業者が容器38を床40付近まで降ろしたところで、下降釦25を押して(時刻t6)容器38を速度Vnでさらに下降させて床40に着地させ、リンクチェーン4が撓んだ状態で下降釦25を押すのをやめる(時刻t7)。その後作業者が保持釦23を押すことで、本体装置2の制御部10は保持モードに切り替わる(時刻t8)。
図17は本発明の実施形態に係る荷役助力装置1を用いた作業例2のタイムチャートである。作業例2は、作業例1における時刻t0から時刻t4まで、及び時刻t5以降は同じであるので、時刻t0から時刻t4までと時刻t5以降の説明は省略する。図12、図16、図17を参照して作業例2について説明する。なお作業者が行う実作業においては、例えば速度を一定に保って行われるものではないので、直線で表されないものもあり、図17は模式的に表したものである。
作業例2において、図12に示す状態の次に作業者は注入物50を分けて注入し、被注入容器43内の物を都度撹拌する必要があって、一度ハンドル37から手を離して作業を行うため、容器38を傾斜角度ゼロに戻す場合である。図16は、作業者が図12の状態から一度容器の傾斜角度値θをゼロ度に戻した時のものである(時刻t4a)。この時、容器38内の注入物50の量は時刻t4の時よりも減っているので、正味重量はW3からW4へ減少している。この時、制御部10は検出重量が登録値の重量W3となるように制御するが、作業例1と同様に速度はVa2に制限されるのでこちらが支配的となり、検出重量はほぼ注入物50の残重量で推移する。
制御部10は、時刻t4で傾斜フラグをONとし(ステップS112)、時刻t4aにて傾斜角度がゼロとなったので、傾斜フラグをOFFとする(ステップS111)。そして、本体装置2の制御部10はステップS105(記憶ステップ)にて、重量検出部12が昇降作動部16に加わる重量を検出して出力した重量値W4を新たな登録値として記憶手段10aへ更新して記憶する。そして本体装置2の制御部10はステップS106にて更新して記憶した登録値であるW4を基にバランス制御を行う。したがって作業者は、バランス釦22を押さなくても容器38の傾斜角度値θをゼロ度に戻すことで、その時の重量を基に登録重量を更新してバランス状態にて作業を行うことができる。
作業者は撹拌作業を終えて、再びハンドル37を用いて容器38を傾斜させ始める(時刻t4b)。最初の期間では注入物50は注出されないので、リンクチェーン4の上昇速度はVa1である。やがて注入物50が被注入容器43へ注入されると、正味重量は徐々に重量W1へと減少して、容器38をさらに傾けると上昇速度はVa2となる。この時、制御部10は検出重量が登録値の重量W4となるように制御するが、速度はVa2に制限されるのでこちらが支配的となり、検出重量はほぼ注入物50の残重量で推移する。
作業者が、容器38内の注入物50を注ぎ終わった時点で、容器38を元の位置すなわち傾斜角度0°へ戻す(時刻t5)。この時傾斜フラグはOFFとなる。この時、リンクチェーン4の繰出長はL1に戻る。さらに本体装置2の制御部10は現時点の重量検出部12の検出した重量値W1を記憶手段10aへ登録値として記憶及び更新しこれを基にバランスモード(W1)となって、吊り具30と容器38をバランス状態にする。
図20は本発明の実施形態に係る荷役助力装置1を用いた作業例3のタイムチャートである。作業例3は、作業例1における時刻t0から時刻t4まで、時刻t5以降は同じであるので、時刻t0から時刻t4までと時刻t5以降の説明は省略する。次いで図18、図19、図20を参照して作業例3について説明する。なお作業者が行う実作業においては、例えば速度を一定に保って行われるものではないので、直線で表されないものもあり、図20は模式的に表したものである。
作業例3は、登録重量がW5であって、作業者が図12の状態から容器38の傾斜角度値θ2は変えること無しに、容器38の鉛直高さを変えて、注出部38aの鉛直高さを変えたい場合である。図18は作業者が図12の状態から下降釦25を押して(時刻t4c)、容器38を床40からの高さH2まで下降させた時(時刻t4d)の状態を示したものである。作業者が下降釦25を押している期間は、速度は下向きでVnであり、リンクチェーン4の繰出し長がL5へと変化する。作業者は再びハンドル37を用いて容器38を傾斜させ始め(時刻t4d)、図19に示すように容器38の傾斜角度値を増大させて行くにつれて、容器38内の注入物50は減少するが、本体装置2の制御部10は注出部38aの鉛直方向の高さH2を保つように制御する。
作業者は、容器38内の注入物50を注ぎ終わった後、容器38を元の位置すなわち傾斜角度0°へ戻す(時刻t5)と、傾斜フラグはOFFとなる。この時のリンクチェーン4の繰出し長は、傾斜フラグがONとなった当初の長さL1であっても良いし、作業者が下降釦25を押すことによって降下した鉛直距離を加算した長さであっても良い。鉛直距離は位置検出部13によって容易に検出できる。変形として、作業者が上昇釦24を押してリンクチェーン4の繰出し長を小さくする場合もあり、その時は減算処理される。さらに本体装置2の制御部10は、時刻t5に重量検出部12が検出した重量W1を記憶手段10aへ登録値として記憶及び更新し、この重量W1を基に吊り具30及び容器38をバランス状態にさせ、バランスモード(W1)となる。
以上説明したように本発明の荷役助力装置によれば、荷役物である液体や粉体を入れた容器を傾斜させて荷役物を移載する作業において、良好な操作性を有する荷役助力装置を提供できる。
本発明を好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
本発明の活用例として、荷役物の移動を助力して行う荷役機械への適用が可能である。
1 :荷役助力装置
2 :本体装置
3 :吊下げフック
4 :リンクチェーン(スリング)
5 :吊り具用フック(係止部)
10 :制御部
10a :記憶手段
10b :バランス制御手段
10c :速度調整手段
11 :モータ部
12 :重量検出部
13 :位置検出部
14 :本体装置送受信部
15 :出力軸
16 :昇降作動部
17 :チェーン収納部
20 :操作指令部
21 :操作指令制御部
22 :バランス釦
23 :保持釦
24 :上昇釦
25 :下降釦
26 :操作指令送受信部
27 :電池部
30 :吊り具
31 :アイボルト
32 :吊りアーム
33 :容器ホルダ
34 :容器押え板
35 :回転軸
36 :回転操作アーム
37 :ハンドル
38 :容器
38a :注出部(特定箇所)
40 :床
41 :移動ブロック
42 :レール
43 :被注入容器
50 :注入物
60 :傾斜角度検出部
61 :ポテンショメータ(可変受動素子)
62 :傾斜角度演算部
63 :プーリ
64 :プーリ
65 :ベルト
66 :ブラケット
67 :軸受部

Claims (4)

  1. 係止部と、昇降作動部と、モータ部と、傾斜角度検出部と、重量検出部と、位置検出部と、操作指令部と、制御部と、を有して荷役物の昇降の助力を行う荷役助力装置であって、
    前記係止部は、前記荷役物を収容する容器を傾斜可能に係止し、
    前記昇降作動部は、スリングを介して前記係止部を昇降させ、
    前記モータ部は、前記昇降作動部を駆動し、
    前記傾斜角度検出部は、前記容器の傾斜角度を検出して傾斜角度値を前記制御部へ送信し、
    前記重量検出部は、前記昇降作動部に加わる重量値を検出して前記制御部へ送信し、
    前記位置検出部は、前記荷役物の昇降の位置値を検出して前記制御部へ送信し、
    前記操作指令部は、操作の指令を前記制御部へ送信し、
    前記制御部は、前記操作指令部からバランス制御の指令を受信した場合に、
    前記重量検出部から前記重量値を受信して登録値として記憶する記憶手段と、
    前記重量検出部から受信する前記重量値を前記登録値に等しくする制御値を演算して前記モータ部へ指令するバランス制御手段と、
    前記バランス制御手段による前記バランス制御中に受信した前記傾斜角度値と前記位置値と前記重量値とから、前記容器の傾斜角度に応じた前記容器の特定箇所の鉛直方向位置を所望の位置に保つための前記荷役物の昇降速度を演算して前記モータ部へ指令する速度調整手段と、を含む荷役助力装置。
  2. 前記制御部は、前記傾斜角度値が所定値を超えた時に傾斜フラグを有効にする手段と、前記傾斜フラグが有効中に前記傾斜角度値が前記所定値以下となった時に前記傾斜フラグを無効にする手段と、前記昇降作動部に加わる前記重量値を更新登録値として記憶する手段と、前記重量検出部から受信する前記重量値を前記更新登録値に等しくする前記制御値を演算して前記モータ部へ指令する手段と、を含む請求項1に記載の荷役助力装置。
  3. 係止部と、昇降作動部と、モータ部と、傾斜角度検出部と、重量検出部と、位置検出部と、操作指令部と、制御部と、を有して荷役物の昇降の助力を行う荷役助力装置の制御方法であって、
    前記係止部は、前記荷役物を収容する容器を傾斜可能に係止し、
    前記昇降作動部は、スリングを介して前記係止部を昇降させ、
    前記モータ部は、前記昇降作動部を駆動し、
    前記傾斜角度検出部は、前記容器の傾斜角度を検出して傾斜角度値を前記制御部へ送信し、
    前記重量検出部は、前記昇降作動部に加わる重量値を検出して前記制御部へ送信し、
    前記位置検出部は、前記荷役物の昇降の位置値を検出して前記制御部へ送信し、
    前記操作指令部は、操作の指令を前記制御部へ送信し、
    前記制御部は、前記操作指令部からバランス制御の指令を受信した場合に、
    前記重量検出部から前記重量値を受信して登録値として記憶する記憶ステップと、
    前記重量検出部から受信する前記重量値を前記登録値に等しくする制御値を演算して前記モータ部へ指令するバランス制御ステップと、
    前記バランス制御ステップによる前記バランス制御中に受信した前記傾斜角度値と前記位置値と前記重量値とから、前記容器の傾斜角度に応じた前記容器の特定箇所の鉛直方向位置を所望の位置に保つための前記荷役物の昇降速度を演算して前記モータ部へ指令する速度調整ステップと、
    を実行する荷役助力装置の制御方法。
  4. 前記制御部は、前記傾斜角度値が所定値を超えた時に傾斜フラグを有効にするステップと、前記傾斜フラグが有効中に前記傾斜角度値が前記所定値以下となった時に前記傾斜フラグを無効にするステップと、前記昇降作動部に加わる前記重量値を更新登録値として記憶するステップと、前記重量検出部から受信する前記重量値を前記更新登録値に等しくする前記制御値を演算して前記モータ部へ指令するステップと、を実行する請求項3に記載の荷役助力装置の制御方法。
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