JP2023032538A - 冷凍装置 - Google Patents

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脩 三浦
Shu Miura
恵介 西谷
Keisuke Nishitani
梨乃 福本
Rino Fukumoto
貴司 小野
Takashi Ono
友洋 升井
Tomohiro Masui
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Abstract

【課題】切換機構の衝撃音対策をとる際に、ユーザの快適性が悪化することを抑制する。【解決手段】 本開示の冷凍装置1は、圧縮機11、熱源側熱交換器12、減圧機構13及び利用側熱交換器14を有し、内部を冷媒が循環する冷媒回路4と、冷媒回路4に設けられ、圧縮機11から吐出された冷媒が熱源側熱交換器12に送られる第1状態と、圧縮機11から吐出された冷媒が利用側熱交換器14に送られる第2状態とに切り換えられる切換機構15と、利用側熱交換器14が設けられる部屋R1の温度を検出する検出部21と、圧縮機11及び切換機構15を制御する制御部5と、を備え、制御部5は、第1状態から第2状態に切り換える前の第1時間、圧縮機11の周波数を所定値以下とし、制御部5は、切換機構15が第1状態にある間の検出部21の検出温度の変化に基づいて、第1時間を決定する。【選択図】図1

Description

本開示は、冷凍装置に関する。
従来より、四路切換弁等の切換機構によって冷媒回路の流れを切り換えることで、暖房運転と冷房運転とに切り換え可能な冷凍装置が知られている。このような冷凍装置の中には、例えば、特許文献1のように、冷房運転と同じ冷凍サイクルを行うことで、室外熱交換器に付着した霜を除去する除霜運転(デフロスト運転)を行う装置もある。
ここで、ポート間の圧力差が大きい状態で切換機構を切り換えると、直前まで低圧であったポートに高圧が作用することで衝撃音が発生することが知られている。特許文献1には、切換機構で発生する衝撃音を抑制するために、切換機構の切り換え前に圧縮機の運転周波数を下げる均圧時間を設けることで、ポート間の圧力差を小さくする技術が開示されている。
国際公開2017/030076号
切換機構の衝撃音を抑制する観点からは、均圧時間を長くする方が好適である。一方で、均圧時間中には暖房運転がなされないため、均圧時間が長くなると部屋の温度が低下してユーザの快適性が悪化するおそれがある。
本開示は、切換機構の衝撃音対策をとる際に、ユーザの快適性が悪化することを抑制することを目的とする。
(1)本開示の冷凍装置は、圧縮機、熱源側熱交換器、減圧機構及び利用側熱交換器を有し、内部を冷媒が循環する冷媒回路と、前記冷媒回路に設けられ、前記圧縮機から吐出された冷媒が前記熱源側熱交換器に送られる第1状態と、前記圧縮機から吐出された冷媒が前記利用側熱交換器に送られる第2状態とに切り換えられる切換機構と、前記利用側熱交換器が設けられる部屋の温度を検出する検出部と、前記圧縮機及び前記切換機構を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記第1状態から前記第2状態に切り換える前の第1時間、前記圧縮機の周波数を所定値以下とし、前記制御部は、前記切換機構が前記第1状態にある間の前記検出部の検出温度の変化に基づいて、前記第1時間を決定する、冷凍装置である。
このような構成によれば、第1状態(すなわち、デフロスト運転)にある間の部屋の温度変化を考慮して、均圧を行う第1時間を決定することができるため、切換機構の衝撃音対策をとる際に、ユーザの快適性が悪化することを抑制することができる。
(2)好ましくは、前記制御部は、前記検出温度が第1変化率よりも急に減少する場合に、前記第1時間を短縮する。
このような構成によれば、部屋の温度低下が急である場合に、均圧を行う第1時間を短縮することで、部屋の温度低下によるユーザの快適性の悪化を抑制することができる。
(3)好ましくは、前記制御部は、前記検出温度が前記第1変化率よりも緩やかに減少する場合に、前記第1時間を延長する。
このような構成によれば、部屋の温度低下が緩やかである場合に、均圧を行う第1時間を延長することで、より確実に切換機構の衝撃音を抑制することができる。
(4)好ましくは、前記制御部は、前記切換機構が前記第1状態に切り換えられる度に、前記検出温度の変化率を算出し、当該算出された複数の変化率に基づいて、前記第1変化率を決定する。
このような構成によれば、過去の複数回分の温度変化率に基づくことで、部屋に応じて基準となる第1変化率を決定することができる。
(5)好ましくは、前記制御部は、前記切換機構が前記第1状態にある間に、前記検出温度の変化を算出し、前記制御部は、算出された前記検出温度の変化に基づいて、前記検出温度の変化を算出した前記第1状態から前記第2状態へ切り換える時刻を決定する。
このような構成によれば、検出温度の変化を算出した第1状態において実行される均圧制御の終了時刻を短縮又は延長することができる。これにより、部屋の温度変化を考慮して、即座に第1時間を変更することができるため、部屋の温度低下によるユーザの快適性の悪化をより確実に抑制することができる。
(6)好ましくは、前記制御部は、前記切換機構が前記第1状態にある間の前記検出温度の変化を算出し、前記制御部は、算出された前記検出温度の変化に基づいて、前記検出温度の変化を算出した前記第1状態から1回以上、前記切換機構が前記第2状態に切り換えられた後の前記第1時間を決定する。
このような構成によれば、算出された検出温度の変化を、次回以降の第1時間に反映させることができるため、部屋の温度低下によるユーザの快適性の悪化をより確実に抑制することができる。
(7)好ましくは、前記制御部は、前記利用側熱交換器を収容する室内ユニットの機種に基づいて、前記第1時間を決定する。
このような構成によれば、室内ユニットの機種を考慮して、均圧を行う第1時間を決定することができるため、より確実に切換機構の衝撃音を抑制することができる。
(8)好ましくは、前記制御部は、前記室内ユニットの容積が大きいほど、前記第1時間を延長する。
室内ユニットの容積が大きいほど、切換機構の圧力差が減少しにくく、比較的長い均圧時間が必要となる。このような場合に、第1時間を延長することができるため、より確実に切換機構の衝撃音を抑制することができる。
実施形態に係る冷凍装置の構成を示す図である。 実施形態に係る冷凍装置の機能ブロック図である。 第1状態にある切換機構の内部構造を説明する図である。 第2状態にある切換機構の内部構造を説明する図である。 実施形態に係る冷凍装置の制御例を説明するタイムチャートである。 実施形態に係る冷凍装置の制御例を説明するフローチャートである。 実施形態に係る冷凍装置の制御例を説明するタイムチャートである。
以下、添付の図面を参照しつつ、本開示の実施形態を説明する。
[実施形態]
[冷凍装置の構成]
図1は、実施形態に係る冷凍装置1の構成を概略的に示す図である。
図2は、実施形態に係る冷凍装置1の機能ブロック図である。
以下、図1及び図2を参照して、冷凍装置1の構成を説明する。
冷凍装置1は、部屋R1の空調を行う空気調和装置としての機能を有し、部屋R1に設置される室内ユニット2と、屋外に設置される室外ユニット3と、内部を冷媒が循環する冷媒回路4と、制御部5とを備える。冷媒は、例えばR32である。
冷媒回路4は、圧縮機11と、熱源側熱交換器12と、減圧機構13と、利用側熱交換器14と、切換機構15と、アキュムレータ16と、これら各部11~16を接続する配管41とを有する。配管41は、熱源側熱交換器12が凝縮器として機能する場合に(すなわち、冷凍装置1が冷房運転をする場合に)、圧縮機11から吐出された冷媒が、切換機構15、熱源側熱交換器12、減圧機構13、利用側熱交換器14、切換機構15及びアキュムレータ16の順に流れて圧縮機11へ戻るように、各部11~16を接続している。
制御部5は、互いに通信線によって接続された室内制御部5a及び室外制御部5bを有する。図2に示すように、室内制御部5aはプロセッサ52a及びメモリ53aを有する。メモリ53aに含まれているプログラムに基づいてプロセッサ52aが各種の演算及び制御を行うことで、室内制御部5aは室内ユニット2を制御する。室外制御部5bはプロセッサ52b及びメモリ53bを有する。メモリ53bに含まれているプログラムに基づいてプロセッサ52bが各種の演算及び制御を行うことで、室外制御部5bは室外ユニット3を制御する。
室内ユニット2は、冷媒回路4のうち利用側熱交換器14と配管41の一部とを収容している。室内ユニット2は、検出部21と、室内制御部5aと、室内ファン61とをさらに収容している。利用側熱交換器14は、例えばクロスフィンチューブ型の熱交換器である。室内ファン61は、例えばクロスフローファンである。室内ファン61が稼働すると、部屋R1内の空気が室内ユニット2の吸込口(図示省略)から吸い込まれ、利用側熱交換器14において冷媒と熱交換した調和空気が室内ユニット2の吹出口(図示省略)から部屋R1内へ供給される。
検出部21は、例えば室内ユニット2の吸込口付近に設置され、部屋R1の空気の温度を検出する温度センサである。検出部21は室内制御部5aと電気的に接続し、検出信号を室内制御部5aへ出力する。
室内ユニット2にはリモートコントロールユニット51(以下、「リモコン51」と称する。)が付帯されている。リモコン51は、室内制御部5aと有線又は無線により通信可能な状態で部屋R1内に設けられ、ユーザの操作に応じて室内制御部5aに制御信号を送信する。
リモコン51にはさらに検出部22が付帯されている。検出部22は、部屋R1内の空気の温度を検出する温度センサである。検出部22は、例えば部屋R1内においてユーザの使用頻度が高い場所(作業スペースなど)に設置されてもよいし、リモコン51に内蔵されてもよい。検出部22はリモコン51と有線又は無線により接続し、検出信号をリモコン51を介して室内制御部5aに送信する。
リモコン51は、図2に示すように、運転スイッチ71と、運転切換スイッチ72と、温度設定スイッチ73とを含む。運転スイッチ71は、操作されるごとに冷凍装置1の運転と停止を切り換える。運転切換スイッチ72は操作されるごとに冷凍装置1の運転モードを、冷房運転モードと暖房運転モードとに交互に切り換える。温度設定スイッチ73は、上ボタンと下ボタンを含み、上ボタンが操作されるごとに設定温度が上昇し、下ボタンが操作されるごとに設定温度が降下する。
室外ユニット3は、冷媒回路4のうち圧縮機11、熱源側熱交換器12、減圧機構13、切換機構15及びアキュムレータ16と、配管41の一部とを収容している。室外ユニット3は、室外制御部5bと、室外ファン62とをさらに収容している。
圧縮機11は、例えば容量可変式圧縮機であり、制御部5の動作指令に基づいて、インバータによって回転周波数(以下、単に「周波数」と称する。)が制御される。熱源側熱交換器12は、例えばクロスフィンチューブ型の熱交換器である。減圧機構13は、例えば電磁弁(膨張弁)であり、配管41を流れる冷媒の圧力及び流量を調節する。アキュムレータ16は、圧縮機11の保護のために冷媒の気液分離を行う装置である。
切換機構15は、配管41内の冷媒の流れ方向を切り換える弁であり、例えば四路切換弁である。切換機構15は、配管41の領域41a~41dにそれぞれ接続される4個のポートP1~P4を有する。切換機構15は、制御部5の制御により、第1状態(図1の実線)と、第2状態(図1の破線)とに切り換えられる。
第1状態は、ポートP1とポートP4とが連通し、ポートP2とポートP3とが連通する状態である。第1状態において圧縮機11から領域41aに吐出された冷媒は、領域41dを通って熱源側熱交換器12に送られる。第2状態は、ポートP1とポートP2とが連通し、ポートP3とポートP4とが連通する状態である。第2状態において圧縮機11から領域41aに吐出された冷媒は、領域41bを通って利用側熱交換器14に送られる。切換機構15の内部構造については、後述する。
室外ファン62は、例えばプロペラファンである。室外ファン62が稼働すると、室外空気が室外ユニット3の吸込口(図示省略)から吸い込まれ、熱源側熱交換器12において冷媒と熱交換した後の空気が室外ユニット3の排気口(図示省略)から室外空間へ排出される。
[運転モードについて]
冷凍装置1の運転モードは、冷房運転モードと、暖房運転モードとを含む。制御部5は、リモコン51が受け付けた指示に基づいて、冷房運転モード又は暖房運転モードを実行する。
冷房運転モードでは、冷凍装置1は冷房運転を行う。冷房運転では、制御部5は切換機構15を第1状態とする。この状態で制御部5が圧縮機11を稼働させると、熱源側熱交換器12が凝縮器となり、利用側熱交換器14が蒸発器となる冷凍サイクルが行われる。
圧縮機11から吐出された高圧の冷媒は、領域41a、切換機構15のポートP1,P4及び領域41dを通過して熱源側熱交換器12に入り、室外空気と熱交換して凝縮する。凝縮した冷媒は減圧機構13を通過する際に減圧され、領域41eを通って利用側熱交換器14に入り、部屋R1内の空気と熱交換して蒸発する。冷媒により冷却された調和空気は、室内ファン61によって部屋R1内に吹き出される。利用側熱交換器14を出た冷媒は、領域41b、切換機構15のポートP2,P3及び領域41cを通過してアキュムレータ16に入り、気液分離がなされた後に圧縮機11に吸入される。
暖房運転モードでは、冷凍装置1は暖房運転とデフロスト運転とを交互に行う。暖房運転では、制御部5は切換機構15を第2状態とする。この状態で制御部5が圧縮機11を稼働させると、熱源側熱交換器12が蒸発器となり、利用側熱交換器14が凝縮器となる冷凍サイクルが行われる。
圧縮機11から吐出された高圧の冷媒は、領域41a、切換機構15のポートP1,P2及び領域41bを通過して利用側熱交換器14に入り、部屋R1内の空気と熱交換して凝縮する。冷媒により加温された調和空気は、室内ファン61によって部屋R1内に吹き出される。凝縮した冷媒は減圧機構13を通過する際に減圧され、領域41eを通って熱源側熱交換器12に入り、室外空気と熱交換して蒸発する。熱源側熱交換器12を出た冷媒は、領域41d、切換機構15のポートP4,P3及び領域41cを通過してアキュムレータ16に入り、気液分離がなされた後に圧縮機11に吸入される。
暖房運転中に、所定のデフロスト開始条件が満たされると、制御部5は圧縮機11の周波数を下げて後述の均圧制御を行った後、デフロスト運転を開始する。デフロスト運転は、熱源側熱交換器12に付着した霜を融解させるための運転である。デフロスト開始条件は、例えば暖房運転の開始から所定時間が経過したことである。所定時間は、例えば予め一定の値に設定されていてもよいし、熱源側熱交換器12を流れる冷媒温度と外気温との差分に応じて制御部5により適宜設定されてもよい。
デフロスト運転では、制御部5は切換機構15を第1状態とする。この状態で制御部5が圧縮機11を稼働させると、熱源側熱交換器12が凝縮器となり、利用側熱交換器14が蒸発器となる冷凍サイクルが行われる。これにより熱源側熱交換器12において冷媒の熱が放出され、熱源側熱交換器12に付着した霜が融解される。
デフロスト運転中に所定のデフロスト終了条件が満たされると、制御部5は圧縮機11の周波数を下げて後述の均圧制御を行った後、暖房運転を開始する。デフロスト終了条件は、例えばデフロスト運転の開始から所定時間が経過したことである。所定時間は、例えば予め一定の値に設定されていてもよいし、熱源側熱交換器12を流れる冷媒温度と外気温との差分に応じて制御部5により適宜設定されてもよい。
[切換機構の内部構造]
図3は、第1状態にある切換機構15の内部構造を説明する図である。
図4は、第2状態にある切換機構15の内部構造を説明する図である。
図3及び図4を参照して、切換機構15の内部構造を説明する。図3及び図4において、断面として示す部分にはハッチングを付している。図3及び図4の「LP」は圧縮機11における冷媒の吸入圧力(低圧)が作用する領域を示し、「HP」は圧縮機11における冷媒の吐出圧力(高圧)が作用する領域を示す。
切換機構15は、本体部8と、パイロット電磁弁9とを有する。
本体部8は、筐体81と、弁体82と、仕切板83,84と、支持板85と、接続管86~89とを有する。筐体81には、4個のポートP1~P4が形成されている。弁体82、仕切板83,84及び支持板85は、筐体81にスライド移動可能な状態で収容されている。
弁体82は、筐体81内において、ポートP1側の空間とポートP3側の空間とを区切るように設けられている。仕切板83,84は筐体81内を仕切る板であり、仕切板83及び筐体81によって第1室S1が形成され、仕切板84及び筐体81によって第2室S2が形成されている。
支持板85は、仕切板83,84が移動する力を弁体82に伝達する板である。支持板85の一端は仕切板83に接続され、支持板85の他端は仕切板84に接続され、支持板85の中央部分は弁体82に接続されている。支持板85にはポートP1からポートP4へ冷媒を通過させるための貫通孔85aと、ポートP1からポートP2へ冷媒を通過させるための貫通孔85bとが形成されている。
接続管86はポートP1側に設けられ、ポートP1に作用する圧力(高圧)をパイロット電磁弁9へ引用する。接続管87はポートP3側に設けられ、ポートP3に作用する圧力(低圧)をパイロット電磁弁9へ引用する。接続管88は第1室S1に設けられ、接続管86又は接続管87から引用された圧力がパイロット電磁弁9を介して付与される。接続管89は第2室S2に設けられ、接続管86又は接続管87から引用された圧力がパイロット電磁弁9を介して付与される。
パイロット電磁弁9は、接続管86と連通するポート91と、接続管87と連通するポート92と、接続管88と連通するポート93と、接続管89と連通するポート94と、弁体(図示省略)と、コイル機構(図示省略)とを有する。弁体は、ポート91とポート94とが連通する位置に付勢されている。コイル機構は、外部電源により電力供給を受けて電磁力を発生させ、当該電磁力によってポート91とポート93とが連通する位置に弁体を移動させる。
制御部5は、パイロット電磁弁9のコイル機構に印加する電圧を制御する。制御部5は、切換機構15を第1状態とする場合、コイル機構に電圧を印加しない。これにより、ポート91とポート94とが連通し、接続管86から引用された高圧が接続管89を介して第2室S2に作用する。このとき、ポート92とポート93とが連通することで、第1室S1には接続管87から引用された低圧が接続管88を介して作用する。
第1室S1に低圧が作用し、第2室S2に高圧が作用すると、仕切板83は第1室S1が狭くなる方向に、仕切板84は第2室S2が広くなる方向に、それぞれ移動する。仕切板83,84が移動する力は支持板85を介して弁体82に伝達し、弁体82は図3に示すようにポートP2,P3を覆う位置(第1位置)に移動する。これにより、ポートP1とポートP4とが連通し、ポートP2とポートP3とが連通する第1状態となる。第1状態において、ポートP1,P4には高圧が作用し、ポートP2,P3には低圧が作用する。
制御部5は、切換機構15を第2状態とする場合、コイル機構に電圧を印加する。これにより、ポート91とポート93とが連通し、接続管86から引用された高圧が接続管88を介して第1室S1に作用する。このとき、ポート92とポート94とが連通することで、第2室S2には接続管87から引用された低圧が接続管89を介して作用する。
第1室S1に高圧が作用し、第2室S2に低圧が作用すると、仕切板83は第1室S1が広くなる方向に、仕切板84は第2室S2が狭くなる方向に、それぞれ移動する。この結果、弁体82は図4に示すようにポートP3,P4を覆う位置(第2位置)に移動する。これにより、ポートP1とポートP2とが連通し、ポートP3とポートP4とが連通する第2状態となる。第2状態において、ポートP1,P2には高圧が作用し、ポートP3,P4には低圧が作用する。
[衝撃音の発生について]
例えばデフロスト運転中、切換機構15は第1状態(図3)にあり、ポートP2に低圧が作用している。デフロスト運転から暖房運転に移行すると、制御部5の動作指令により切換機構15は第2状態(図4)に切り換わることで、今まで低圧が作用していたポートP2にポートP1からの高圧が作用し、圧力変化によって衝撃音が発生する。
同様に、暖房運転からデフロスト運転に移行する際にも、今まで低圧が作用していたポートP4にポートP1からの高圧が作用するため、圧力変化によって衝撃音が発生する。
[均圧制御について]
切換機構15の衝撃音を抑制するために、制御部5は、切換機構15の切り換え前に圧縮機11の周波数を所定値以下に下げる均圧制御を行う。これにより、ポートP1とポートP2(又はポートP4)との差圧が小さくなり、圧力変化に伴う衝撃音を抑制することができる。このため衝撃音の抑制には均圧制御を行うための均圧時間(以下、「第1時間」と称する。)を長くすることが好適である。
一方で、デフロスト運転中には、部屋R1が加温されないため、デフロスト運転における第1時間を長くすると部屋R1の温度が低下してユーザの快適性が悪化するおそれがある。
ここで、部屋R1の温度が低下する速度は、部屋R1の特性(例えば、断熱性能、容積)及び外気温に依存する。部屋R1の温度低下が緩やかな場合には、ユーザが寒さを感じる温度に低下するまで猶予があるため、第1時間を長くして切換機構15で発生する衝撃音を抑制することが好適である。部屋R1の温度低下が急な場合には、ユーザが寒さを感じる温度に低下するまで猶予がないため、第1時間を短くすることで早めに暖房運転を再開することが好適である。
冷凍装置1の制御部5は、デフロスト運転中における検出部21の検出温度の変化に基づいて、第1時間を決定する。具体的には、制御部5は、デフロスト運転中における検出部21の検出温度が、所定の第1変化率よりも急に減少する場合に第1時間を短縮し、所定の第1変化率よりも緩やかに減少する場合に第1時間を延長する。
これにより、第1時間を設けることで切換機構15の衝撃音対策をとりつつ、部屋R1の温度低下が急な場合には第1時間を短縮することでユーザの快適性が悪化することを抑制することができる。
以下、冷凍装置1の具体的な制御例を説明する。
[冷凍装置の制御例1]
図5は、冷凍装置1の第1の制御例を説明するタイムチャートである。
図6は、冷凍装置1の第1の制御例を説明するフローチャートである。
リモコン51において暖房運転モードが指示されると、冷凍装置1は暖房運転を開始する。図5では、暖房運転モードが指示された後のn回目のデフロスト運転(時刻t2から時刻t4まで)と、(n+1)回目のデフロスト運転(時刻t5から時刻t7まで)を主に示している。
第1の制御例において、制御部5は、n回目のデフロスト運転における部屋R1の温度変化に基づいて、(n+1)回目のデフロスト運転における第1時間X2を決定する。以下、その内容を詳しく説明する。
[暖房運転からn回目のデフロスト運転への切換]
図5に示すように、暖房運転において、制御部5は切換機構15を第2状態(図4)とし、圧縮機11を周波数F2にて回転させる。これにより、検出部21の検出温度が設定温度Th1に維持されるように、部屋R1が加温される。
暖房運転中に、前述のデフロスト開始条件が満たされると、まず制御部5は圧縮機11の周波数をF2から均圧用の所定の周波数F1(所定値の一例)に減少させる。時刻t1において圧縮機11の周波数がF1になった後、制御部5は時刻t2まで圧縮機11を周波数F1のまま回転させることで、切換機構15の均圧を行う。なお、周波数F1は、「0」であってもよい。この場合、デフロスト開始条件が満たされると、制御部5は圧縮機11を停止させることで、切換機構15の均圧を行う。
続いて、制御部5は時刻t2において切換機構15を第2状態から第1状態に切り換え、圧縮機11の周波数をF2を目標値として増加させる。これにより、冷凍装置1の冷凍サイクルが、圧縮機11から吐出された冷媒が熱源側熱交換器12に送られるサイクルとなり、デフロスト運転が開始される。
なお、本制御例では、暖房運転及びデフロスト運転における圧縮機11の通常運転時の周波数(図5の上辺の周波数)をいずれもF2として説明するが、圧縮機11の通常運転時の周波数はF1よりも大きければF2以外の値であってもよく、特に限定されない。後述の第2の制御例(図7)においても、簡単のために通常運転時の周波数をF2として説明する。
デフロスト運転中、検出部21は部屋R1の温度の検出を継続する。デフロスト運転中には、冷凍装置1による部屋R1の加温が行われないため、時刻t2以降、図5に示すように検出温度はTh1から徐々に減少する。
[n回目のデフロスト運転から暖房運転への切換]
デフロスト運転中に、前述のデフロスト終了条件が満たされると、制御部5は圧縮機11の周波数をF2から周波数F1に減少させる。時刻t3において圧縮機11の周波数がF1になった後、制御部5は時刻t4まで圧縮機11を周波数F1のまま回転させることで、切換機構15の均圧を行う。時刻t3から時刻t4までの時間X1が、n回目のデフロスト運転における均圧時間である。
続いて、制御部5は時刻t4において切換機構15を第1状態から第2状態に切り換え、圧縮機11の周波数をF2を目標値として増加させる。これにより、冷凍装置1の冷凍サイクルが、圧縮機11から吐出された冷媒が利用側熱交換器14に送られるサイクルとなり、暖房運転が開始される。
時刻t4において暖房運転が開始された後、部屋R1の加温速度が部屋R1の冷却速度を上回るまでの間は、部屋R1の温度は低下し続ける。このため、時刻t4から時刻t5までの間に、検出温度には極小値Tp1が現れる。
次に、制御部5による均圧時間の決定フローについて、図6を参照して説明する。
制御部5は、例えば時刻t4から時刻t5までの間に、n回目のデフロスト運転中における検出部21の検出温度の変化を算出する。具体的には、制御部5はn回目のデフロスト運転中(切換機構15が第1状態にある間)の所定時刻ごと(例えば、5秒ごと)に検出温度を取得し、得られた複数の検出温度の近似直線を最小二乗法等により算出する。そして、当該近似直線の変化率dT1(傾き)を検出部21の検出温度の変化として取得する(ステップST1)。
なお、検出部21の検出温度の変化は、上記のように温度の変化率であってもよいし、温度の変化量であってもよい。検出部21の検出温度の変化として変化量を用いる場合、例えばデフロスト運転開始時(時刻t2)の検出温度Th1とデフロスト運転終了時(時刻t4)の検出温度との差分を変化量としてもよいし、検出温度Th1と極小値Tp1との差分を変化量としてもよい。
次に、制御部5は基準となる第1変化率dTaと、算出された変化率dT1とを比較する(ステップST2)。なお、検出温度の変化として温度の変化量を用いる場合には、制御部5は基準となる第1変化量と算出された変化量とを比較する。
ここで、第1変化率dTaは、予め設定された所定の値であってもよいし、過去のデフロスト運転における温度の変化率に応じて算出される値であってもよい。例えば、制御部5は、切換機構15が第1状態に切り換えられる度に、検出温度の変化率を算出し、当該算出された複数の変化率に基づいて、第1変化率dTaを決定してもよい。
具体的には、制御部5は、(n-m)回目から(n-1)回目までのデフロスト運転中における(m-1)回分の温度の変化率を算出する。そして、これら複数の変化率の平均値を、第1変化率dTaとして取得する。これにより、(n-1)回目以前のデフロスト運転における平均的な温度の変化率である第1変化率dTaを、部屋R1に応じて決定することができる。
制御部5が第1変化率dTaと変化率dT1とを比較した結果、図5に示すように変化率dT1が第1変化率dTaよりも小さい(dT1<dTa:部屋R1の温度が基準よりも急に減少する)場合、制御部5は(n+1)回目のデフロスト運転における第1時間(均圧時間)を時間X1よりも短縮された時間X2に決定する(ステップST3)。
制御部5が第1変化率dTaと変化率dT1とを比較した結果、変化率dT1が第1変化率dTaよりも大きい(dT1>dTa:部屋R1の温度が基準よりも緩やかに減少する)場合、制御部5は(n+1)回目のデフロスト運転における第1時間(均圧時間)を時間X1よりも延長された時間X3に決定する(ステップST4)。
制御部5が第1変化率dTaと変化率dT1とを比較した結果、変化率dT1が第1変化率dTaと等しい(dT1=dTa:部屋R1の温度が基準と同様に減少する)場合、制御部5は(n+1)回目のデフロスト運転における第1時間(均圧時間)を時間X1から短縮及び延長せずに、そのまま時間X1に決定する(ステップST5)。
なお、第1変化率は、所定の幅を有する値であってもよい。たとえば、第1変化率は、(dTa±α)であってもよい。この場合、制御部5は、変化率dT1が第1変化率の下限値(dTa-α)よりも小さい場合に第1時間を時間X1よりも短縮し、変化率dT1が第1変化率の上限値(dTa+α)よりも大きい場合に第1時間を時間X1よりも延長し、変化率dT1が第1変化率の下限値(dTa-α)以上かつ上限値(dTa+α)以下である場合に第1時間を時間X1としてもよい。
[暖房運転から(n+1)回目のデフロスト運転への切換]
時刻t4以降、暖房運転が開始され、検出部21の検出温度は再び設定温度Th1にまで上昇する。その後、デフロスト開始条件が満たされると、上記の時刻t2までの制御と同様に、制御部5は圧縮機11の周波数をF2からF1に減少させ、所定時間だけ均圧を行う。そして、制御部5は時刻t5において切換機構15を第2状態から第1状態に切り換え、圧縮機11の周波数をF2を目標値として増加させることで(n+1)回目のデフロスト運転を開始させる。
[(n+1)回目のデフロスト運転から暖房運転への切換]
デフロスト運転中に、前述のデフロスト終了条件が満たされると、制御部5は圧縮機11の周波数をF2から周波数F1に減少させる。時刻t6において圧縮機11の周波数がF1になった後、制御部5は時刻t7まで圧縮機11を周波数F1のまま回転させることで、切換機構15の均圧を行う。
ここで、時刻t6から時刻t7までの第1時間X2は、(n+1)回目のデフロスト運転における均圧時間であり、n回目のデフロスト運転における温度変化に基づいて制御部5が前述のとおりに決定した値である。
続いて、制御部5は時刻t7において切換機構15を第1状態から第2状態に切り換え、圧縮機11の周波数をF2を目標値として増加させる。これにより、冷凍装置1の冷凍サイクルが、圧縮機11から吐出された冷媒が利用側熱交換器14に送られるサイクルとなり、暖房運転が開始される。
時刻t7において暖房運転が開始された後、部屋R1の加温速度が部屋R1の冷却速度を上回るまでの間は、部屋R1の温度は低下し続ける。このため、時刻t7以降において検出温度には極小値Tp2が現れる。
以上に説明したように、制御部5は、n回目のデフロスト運転において検出温度が第1変化率dTaよりも急に減少する場合に、(n+1)回目のデフロスト運転の第1時間X2を、n回目のデフロスト運転の第1時間X1よりも短縮する。これにより、n回目のデフロスト運転では部屋R1の温度が極小値Tp1まで下がっていたところを、(n+1)回目のデフロスト運転では第1時間X2をより短くすることで部屋R1の温度をTp1よりも高い極小値Tp2に留まらせることができる。この結果、部屋R1の温度低下によるユーザの快適性の悪化を抑制することができる。
制御部5は、n回目のデフロスト運転において検出温度が第1変化率dTaよりも緩やかに減少する場合に、(n+1)回目のデフロスト運転の第1時間X3を、n回目のデフロスト運転の第1時間X1よりも延長する。部屋R1の温度低下が基準よりも緩やかであるため、均圧を行う第1時間X3を延長してもユーザの快適性への影響は少ない。そして、第1時間X3を延長することで、より確実に切換機構15の衝撃音を抑制することができる。この結果、切換機構15の衝撃音によるユーザの快適性の悪化を抑制することができる。
[冷凍装置の制御例2]
図7は、冷凍装置1の第2の制御例を説明するタイムチャートである。図7では、暖房運転モードが指示された後のn回目のデフロスト運転(時刻t2から時刻t4aまで)を主に示している。
第2の制御例において、制御部5は、n回目のデフロスト運転における部屋R1の温度変化に基づいて、n回目のデフロスト運転における第1時間X1a(均圧時間)を決定する。以下、その内容を詳しく説明する。
[n回目のデフロスト運転から暖房運転への切換]
第2の制御例において、時刻t3までの圧縮機11及び切換機構15の制御は第1の制御例と同様に行われる。n回目のデフロスト運転において、制御部5は検出部21の検出温度の変化をリアルタイムで算出する。例えば、制御部5は、時刻t3の時点で、時刻t2から時刻t3までの間に得られた検出温度に基づいて、変化率dT1を算出する。
そして、時刻t3の時点で、制御部5は、第1変化率dTaと変化率dT1とを比較する。変化率dT1が第1変化率dTaと等しい場合(dTa=dT1)、制御部5はn回目のデフロスト運転における第1時間を時間X1とし、時刻t3に開始した均圧制御を時刻t4に終了する。図7に仮想線で示すように、時刻t4において制御部5は切換機構15を第1状態から第2状態に切り換え、圧縮機11の周波数をF2を目標値として増加させる。これにより、制御部5は暖房運転を開始させる。
第1時間X1及び時刻t4は、算出された変化率dT1が基準の第1変化率dTaと等しい場合に採用される均圧時間及びその終了時刻である。第2の制御例における以降の説明では、第1時間X1及び時刻t4をそれぞれ「第1予定時間X1」及び「終了予定時刻t4」と適宜称する。
図7に実線で示すように、変化率dT1が第1変化率dTaよりも小さい(dTa>dT1:部屋R1の温度が基準よりも急に減少する)場合、制御部5はn回目のデフロスト運転における第1時間を第1予定時間X1よりも短縮された時間X1aに決定する。具体的には、制御部5はn回目のデフロスト運転において切換機構15を第1状態から第2状態に切り換える時刻(均圧時間の終了時刻)を終了予定時刻t4よりも早い時刻t4aに決定する。
なお、変化率dT1が第1変化率dTaよりも大きい(dTa<dT1:部屋R1の温度が基準よりも緩やかに減少する)場合、制御部5はn回目のデフロスト運転における第1時間を第1予定時間X1よりも延長された時間X1b(図示省略)に決定する。具体的には、制御部5はn回目のデフロスト運転において切換機構15を第1状態から第2状態に切り換える時刻を終了予定時刻t4よりも遅い時刻t4b(図示省略)に決定する。
デフロスト運転中に、前述のデフロスト終了条件が満たされると、制御部5は圧縮機11の周波数をF2から周波数F1に減少させる。時刻t3において圧縮機11の周波数がF1になった後、図7の場合(dTa>dT1の場合)には制御部5は上記の時刻t4aまで圧縮機11を周波数F1のまま回転させることで、切換機構15の均圧を行う。時刻t3から時刻t4aまでの時間X1aが、n回目のデフロスト運転における均圧時間である。
続いて、制御部5は時刻t4aにおいて切換機構15を第1状態から第2状態に切り換え、圧縮機11の周波数をF2を目標値として増加させる。これにより、冷凍装置1の冷凍サイクルが、圧縮機11から吐出された冷媒が利用側熱交換器14に送られるサイクルとなり、暖房運転が開始される。
時刻t4aにおいて暖房運転が開始された後、部屋R1の加温速度が部屋R1の冷却速度を上回るまでの間は、部屋R1の温度は低下し続ける。このため、時刻t4aから時刻t5までの間に、検出温度には極小値Tp3が現れる。
以上に説明したように、制御部5は、n回目のデフロスト運転において検出温度が第1変化率dTaよりも急に減少する場合に、n回目のデフロスト運転の均圧が終了する時刻t4aを、n回目のデフロスト運転の終了予定時刻t4よりも早める。これにより、元々の終了予定時刻t4までn回目のデフロスト運転を続けた場合に部屋R1の温度が極小値Tp1まで下がっていたところを、実際のn回目のデフロスト運転では第1時間X1aをより短くすることで部屋R1の温度をTp1よりも高い極小値Tp3に留まらせることができる。この結果、部屋R1の温度低下によるユーザの快適性の悪化を抑制することができる。
制御部5は、n回目のデフロスト運転において検出温度が第1変化率dTaよりも緩やかに減少する場合に、n回目のデフロスト運転の均圧が終了する時刻t4bを、n回目のデフロスト運転の終了予定時刻t4よりも遅めにする。部屋R1の温度低下が基準よりも緩やかであるため、均圧を行う第1時間X1bを第1予定時間X1より延長してもユーザの快適性への影響は少ない。そして、第1時間X1bをより長くすることで、より確実に切換機構15の衝撃音を抑制することができる。この結果、切換機構15の衝撃音によるユーザの快適性の悪化を抑制することができる。
特に、第2の制御例によれば、検出温度の変化を算出した第1状態(n回目のデフロスト運転)において実行される均圧制御の終了時刻を短縮又は延長することができる。これにより、部屋R1の温度変化を考慮して、即座に第1時間を変更することができるため、部屋R1の温度低下によるユーザの快適性の悪化をより確実に抑制することができる。
[変形例]
本開示は上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。以下の変形例において、上記の実施形態と同じ構成については同じ符号を付して説明を適宜省略する。
[第1時間について]
図5を参照する。第1の制御例では、n回目のデフロスト運転において第1時間X1の均圧を行う。制御部5は、第1時間X1の基準値(例えば、1回目のデフロスト運転における第1時間X1)を、室内ユニット2の機種に基づいて決定してもよい。以下、第1時間X1の基準値を、単に第1時間X1と称する。
従来、制御部5にインストールされるプログラムには、室内ユニット2の機種によらず、一定の均圧時間が固定値として記載されていた。しかしながら、切換機構15の衝撃音の大きさは室内ユニット2の機種(特に、室内ユニット2の容積)によって異なるため、室内ユニット2の機種に応じて第1時間X1を決定することが好適である。
例えば、制御部5はメモリ53aに記録されている室内ユニット2の機種情報に基づいて、第1時間X1を決定する。具体的には、制御部5は切換機構15の衝撃音が大きくなりやすい機種(例えば、容積がより大きい機種)ほど、より長い第1時間X1に決定する。例えば、メモリ53aには機種情報と第1時間X1とを対応付けたテーブルが記録され、プロセッサ52aがプログラムを実行する際に、機種情報に応じた第1時間X1を読み出してもよい。
これにより、室内ユニット2の機種を考慮して、均圧を行う第1時間X1を決定することができるため、より確実に切換機構15の衝撃音を抑制することができる。特に、室内ユニット2の容積が大きいほど、切換機構15の圧力差が減少しにくく、比較的長い均圧時間が必要となる。このような場合に、第1時間X1を長くすることで、より確実に切換機構15の衝撃音を抑制することができる。
[第1の制御例の変形例]
上記の第1の制御例において、制御部5は、n回目のデフロスト運転における温度変化に基づいて、(n+1)回目のデフロスト運転における第1時間X2を決定する。この制御に加え、又はこの制御に代えて、制御部5は、n回目のデフロスト運転における温度変化に基づいて、(n+2)回目以降のデフロスト運転における第1時間を決定してもよい。
制御部5は、n回目のデフロスト運転における検出温度の変化を算出し、算出された当該検出温度の変化に基づいて、検出温度の変化を算出したn回目のデフロスト運転から1回以上、切換機構15が第2状態に切り換えられた後の第1時間((n+1)回目以降のデフロスト運転における第1時間)を決定すればよい。
[検出部の変形例]
上記の実施形態の制御部5は、検出部21の検出温度に基づいて、第1時間X1a,X1b,X2,X3を決定する。しかしながら、制御部5は、検出部22の検出温度に基づいて、第1時間X1a,X1b,X2,X3を決定してもよい。
[その他]
上記の各実施形態及び変形例については、その少なくとも一部を、相互に任意に組み合わせてもよい。
[実施形態の作用効果]
(1)実施形態の冷凍装置1は、圧縮機11、熱源側熱交換器12、減圧機構13及び利用側熱交換器14を有し、内部を冷媒が循環する冷媒回路4と、冷媒回路4に設けられ、圧縮機11から吐出された冷媒が熱源側熱交換器12に送られる第1状態と、圧縮機11から吐出された冷媒が利用側熱交換器14に送られる第2状態とに切り換えられる切換機構15と、利用側熱交換器14が設けられる部屋R1の温度を検出する検出部21,22と、圧縮機11及び切換機構15を制御する制御部5と、を備え、制御部5は、第1状態から第2状態に切り換える前の第1時間、圧縮機11の周波数を所定値以下とし、制御部5は、切換機構15が前記第1状態にある間の検出部21,22の検出温度の変化に基づいて、第1時間を決定する、冷凍装置1である。
このような構成によれば、第1状態(すなわち、デフロスト運転)にある間の部屋の温度変化を考慮して、均圧を行う第1時間を決定することができるため、切換機構の衝撃音対策をとる際に、ユーザの快適性が悪化することを抑制することができる。
(2)実施形態の制御部5は、前記検出温度が第1変化率よりも急に減少する場合に、前記第1時間を短縮する。
このような構成によれば、部屋の温度低下が急である場合に、均圧を行う第1時間を短縮することで、部屋の温度低下によるユーザの快適性の悪化を抑制することができる。
(3)実施形態の制御部5は、前記検出温度が前記第1変化率よりも緩やかに減少する場合に、前記第1時間を延長する。
このような構成によれば、部屋の温度低下が緩やかである場合に、均圧を行う第1時間を延長することで、より確実に切換機構の衝撃音を抑制することができる。
(4)実施形態の制御部5は、切換機構15が前記第1状態に切り換えられる度に、前記検出温度の変化率を算出し、当該算出された複数の変化率に基づいて、前記第1変化率を決定する。
このような構成によれば、過去の複数回分の温度変化率に基づくことで、部屋に応じて基準となる第1変化率を決定することができる。
(5)実施形態の制御部5は、切換機構15が前記第1状態にある間に、前記検出温度の変化を算出し、制御部5は、算出された前記検出温度の変化に基づいて、前記検出温度の変化を算出した前記第1状態から前記第2状態へ切り換える時刻を決定する。
このような構成によれば、検出温度の変化を算出した第1状態において実行される均圧制御の終了時刻を短縮又は延長することができる。これにより、部屋の温度変化を考慮して、即座に第1時間を変更することができるため、部屋の温度低下によるユーザの快適性の悪化をより確実に抑制することができる。
(6)実施形態の制御部5は、切換機構15が前記第1状態にある間の前記検出温度の変化を算出し、制御部5は、算出された前記検出温度の変化に基づいて、前記検出温度の変化を算出した前記第1状態から1回以上、切換機構15が前記第2状態に切り換えられた後の前記第1時間を決定する。
このような構成によれば、算出された検出温度の変化を、次回以降の第1時間に反映させることができるため、部屋の温度減少によるユーザの快適性の悪化をより確実に抑制することができる。
(7)実施形態の制御部5は、利用側熱交換器14を収容する室内ユニット2の機種に基づいて、前記第1時間を決定する。
このような構成によれば、室内ユニットの機種を考慮して、均圧を行う第1時間を決定することができるため、より確実に切換機構の衝撃音を抑制することができる。
(8)実施形態の制御部5は、室内ユニット2の容積が大きいほど、前記第1時間を延長する。
室内ユニットの容積が大きいほど、切換機構の圧力差が減少しにくく、比較的長い均圧時間が必要となる。このような場合に、第1時間を延長することができるため、より確実に切換機構の衝撃音を抑制することができる。
[補記]
以上、実施形態について説明したが、特許請求の範囲の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
1:冷凍装置、11:圧縮機、12:熱源側熱交換器、13:減圧機構、14:利用側熱交換器、15:切換機構、16:アキュムレータ、2:室内ユニット、21:検出部、22:検出部、3:室外ユニット、4:冷媒回路、41:配管、41a:領域、41b:領域、41c:領域、41d:領域、41e:領域、5:制御部、5a:室内制御部、5b:室外制御部、51:リモートコントロールユニット(リモコン)、52a:プロセッサ、52b:プロセッサ、53a:メモリ、53b:メモリ、61:室内ファン、62:室外ファン、71:運転スイッチ、72:運転切換スイッチ、73:温度設定スイッチ、8:本体部、81:筐体、82:弁体、83:仕切板、84:仕切板、85:支持板、85a:貫通孔、85b:貫通孔、86:接続管、87:接続管、88:接続管、89:接続管、9:パイロット電磁弁、91:ポート、92:ポート、93:ポート、94:ポート、R1:部屋、P1:ポート、P2:ポート、P3:ポート、P4:ポート、S1:第1室、S2:第2室、t1:時刻、t2:時刻、t3:時刻、t4:時刻(終了予定時刻)、t4a:時刻、t4b:時刻、t5:時刻、t6:時刻、t7:時刻、X1:第1時間(第1予定時刻)、X1a:第1時間、X1b:第1時間、X2:第1時間、X3:第1時間、Th1:設定温度、F2:周波数、F1:周波数、Tp1:極小値、Tp2:極小値、Tp3:極小値、dT1:変化率、dTa:第1変化率

Claims (8)

  1. 圧縮機(11)、熱源側熱交換器(12)、減圧機構(13)及び利用側熱交換器(14)を有し、内部を冷媒が循環する冷媒回路(4)と、
    前記冷媒回路(4)に設けられ、前記圧縮機(11)から吐出された冷媒が前記熱源側熱交換器(12)に送られる第1状態と、前記圧縮機(11)から吐出された冷媒が前記利用側熱交換器(14)に送られる第2状態とに切り換えられる切換機構(15)と、
    前記利用側熱交換器(14)が設けられる部屋(R1)の温度を検出する検出部(21,22)と、
    前記圧縮機(11)及び前記切換機構(15)を制御する制御部(5)と、
    を備え、
    前記制御部(5)は、前記第1状態から前記第2状態に切り換える前の第1時間、前記圧縮機(11)の周波数を所定値以下とし、
    前記制御部(5)は、前記切換機構(15)が前記第1状態にある間の前記検出部(21,22)の検出温度の変化に基づいて、前記第1時間を決定する、
    冷凍装置(1)。
  2. 前記制御部(5)は、前記検出温度が第1変化率よりも急に減少する場合に、前記第1時間を短縮する、
    請求項1に記載の冷凍装置(1)。
  3. 前記制御部(5)は、前記検出温度が前記第1変化率よりも緩やかに減少する場合に、前記第1時間を延長する、
    請求項2に記載の冷凍装置(1)。
  4. 前記制御部(5)は、前記切換機構(15)が前記第1状態に切り換えられる度に、前記検出温度の変化率を算出し、当該算出された複数の変化率に基づいて、前記第1変化率を決定する、
    請求項2又は請求項3に記載の冷凍装置(1)。
  5. 前記制御部(5)は、前記切換機構(15)が前記第1状態にある間に、前記検出温度の変化を算出し、
    前記制御部(5)は、算出された前記検出温度の変化に基づいて、前記検出温度の変化を算出した前記第1状態から前記第2状態へ切り換える時刻を決定する、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の冷凍装置(1)。
  6. 前記制御部(5)は、前記切換機構(15)が前記第1状態にある間の前記検出温度の変化を算出し、
    前記制御部(5)は、算出された前記検出温度の変化に基づいて、前記検出温度の変化を算出した前記第1状態から1回以上、前記切換機構(15)が前記第2状態に切り換えられた後の前記第1時間を決定する、
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の冷凍装置(1)。
  7. 前記制御部(5)は、前記利用側熱交換器(14)を収容する室内ユニット(2)の機種に基づいて、前記第1時間を決定する、
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の冷凍装置(1)。
  8. 前記制御部(5)は、前記室内ユニット(2)の容積が大きいほど、前記第1時間を延長する、
    請求項7に記載の冷凍装置(1)。
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