JP2023032212A - タイヤ加硫金型、タイヤの製造方法及びタイヤ - Google Patents

タイヤ加硫金型、タイヤの製造方法及びタイヤ Download PDF

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Abstract

【課題】成形面に配された凹部に汚れが堆積しにくいタイヤ加硫金型及びタイヤの製造方法を提供する。【解決手段】タイヤ加硫金型1である。加硫成形時にタイヤを成形するための成形面10を含み、成形面10は、タイヤ表面に複数の突起を形成するための複数の凹部13が設けられた第1領域11を含む。第1領域11には、1mm2当たり凹部13が2個以上配置されている。凹部13のそれぞれは、側壁面15と、底面20と、凹部13の深さ方向に延びる仮想の凹部中心軸線13cとを含む。凹部中心軸線13cを含む凹部13の断面視において、底面20は、深さ方向の外方に凸となる底部突起25を含む。側壁面15は、底面に滑らかに連なる円弧面16を含む。【選択図】図4

Description

本開示は、タイヤ加硫金型、タイヤの製造方法及びタイヤに関する。
下記特許文献1には、外面の一部に装飾部を有するタイヤであって、前記装飾部に複数の微小突起が配置されたタイヤが記載されている。前記装飾部は、前記微小突起によって光の反射を低減でき、前記装飾部の黒色度を高くすることができる。したがって、前記装飾部とそれに隣接する非装飾部との間で、明暗のコントラストを高めることができる。これにより、タイヤの外面の視認性が向上する。
特開2020-29209号公報
前記装飾部を成形するためのタイヤ加硫金型は、前記微小突起に対応した複数の微細な凹部を含んでいる。このようなタイヤ加硫金型は、タイヤを繰り返し成形するにつれ、前記凹部内に微細なゴムや粉塵等が堆積し易い。したがって、前記装飾部の黒色度を維持して成形するためには、前記金型のクリーニング頻度を増やす必要があった。
本開示は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、成形面に配された凹部に汚れが堆積しにくいタイヤ加硫金型及びタイヤの製造方法を提供することを主たる課題としている。
本開示は、タイヤ加硫金型であって、加硫成形時にタイヤを成形するための成形面を含み、前記成形面は、タイヤ表面に複数の突起を形成するための複数の凹部が設けられた第1領域を含み、前記第1領域には、1mm2当たり前記凹部が2個以上配置されており、前記凹部のそれぞれは、側壁面と、底面と、前記凹部の深さ方向に延びる仮想の凹部中心軸線とを含み、前記凹部中心軸線を含む前記凹部の断面視において、前記底面は、前記深さ方向の外方に凸となる底部突起を含み、前記側壁面は、前記底面に滑らかに連なる円弧面を含む、タイヤ加硫金型である。
本開示のタイヤ加硫金型は、上記の構成を採用することで、凹部に汚れが堆積しにくい。したがって、金型のクリーニング頻度の増加を抑制することができる。
本実施形態のタイヤ加硫金型の断面図である。 本開示のタイヤ加硫金型で加硫成形されるタイヤの一例を示す部分斜視図である。 図1のタイヤ加硫金型の成形面の拡大斜視図である。 図3の凹部の断面図である。 本開示の他の実施形態の凹部の断面図である。 本開示の他の実施形態の凹部の断面図である。 加硫金型の成形面に凹部が形成されるときの断面図である。 加硫金型の成形面に凹部が形成されるときの断面図である。 本開示のタイヤ加硫金型の凹部で成形される微小突起の拡大斜視図である。 比較例のタイヤ加硫金型の凹部の断面図である。 比較例及び実施例1~3のタイヤ生産本数Nと黒色度L*との関係を示すグラフである。
以下、本開示の実施の一形態が図面に基づき説明される。 図1には、本実施形態のタイヤ加硫金型1(以下、単に「金型」という場合がある。)の断面図が示されている。図1に示されるように、本実施形態のタイヤ加硫金型1は、その内側に、未加硫の生タイヤ2の外面を成形する成形面を具えている。生タイヤ2は、タイヤ加硫金型1内で加熱されるとともに、内側から、膨張したブラダー3によってタイヤ加硫金型1の成形面側に押圧される。これにより、生タイヤ2が加硫成形され、タイヤが得られる。
図2は、本開示のタイヤ加硫金型1で加硫成形されるタイヤ5の一例を示す斜視図である。図2で示されるタイヤ5は、乗用車用であるが、本開示のタイヤ加硫金型1は、このような態様に限定されるものではなく、例えば、自動二輪車用や重荷重用のタイヤの加硫成形に用いられても良い。
図2に示されるように、このタイヤ5は、視認可能な外面5sを具えている。視認可能な外面5sとは、タイヤ5がリム(図示省略)に装着されたときに、外部から目視できる面である。タイヤ5は、外面5sの一部に装飾領域6(図2ではドットが施されてる。)を有している。装飾領域6は、複数の微小突起が配された領域である。本実施形態の装飾領域6には、例えば、1mm2当り2個以上、具体的には2~10個の微小突起が配置されている。このような微小突起は、装飾領域6における光の反射を低減して装飾領域6の黒色度を高くすることができ、タイヤ5の外観性能を高めるのに役立つ。本実施形態の装飾領域6は、例えば、サイドウォール部7に設けられている。
図1に示されるように、本実施形態のタイヤ加硫金型1は、トレッドセグメント1A、サイドウォールセグメント1B及びビードリング1Cを含んでいる。本実施形態では、サイドウォールセグメント1Bの成形面によって、タイヤ5のサイドウォール部7に設けられた装飾領域6を形成することができる。
図3には、タイヤ加硫金型1の成形面10の拡大斜視図が示されている。タイヤ加硫金型1の成形面10は、タイヤ表面に複数の突起(微小突起)を形成するための複数の凹部13が設けられた第1領域11を含む。このような成形面10を有するタイヤ加硫金型1で加硫成形されたタイヤ5の外面には、凹部13の反転形状となる複数の微小突起が構成され、上述の装飾領域6(図2で示す)が得られる。
装飾領域6の光の反射を確実に低減させるためには、装飾領域6に形成される微小突起が十分に小さいものであるのが望ましい。このため、成形面10の第1領域11には、1mm2当たり凹部13が2個以上配置されている。具体的には、第1領域11には、1mm2当たり凹部13が2~10個配置されているのが望ましい。なお、1mm2当たりの凹部13の個数は、例えば、5mm四方の平面内に完全に含まれる凹部13の個数を25で除して求めることができる。
凹部13を確定する端縁14は、例えば、円形状であるのが望ましい。但し、このような態様に限定されるものではなく、凹部13の端縁14は、楕円形状、矩形状、多角形状等、種々の形状が採用され得る。
図4には、凹部13の断面図が示されている。図4に示されるように、凹部13のそれぞれは、側壁面15と、底面20と、凹部13の深さ方向に延びる仮想の凹部中心軸線13cとを含む。凹部中心軸線13cは、凹部13の端縁14で囲まれる平面の図心を通って凹部13の深さ方向に延びる仮想線を意味する。本実施形態では、凹部13の端縁14で囲まれる平面が円形であり、凹部中心軸線13cは、この円の中心を通る。
凹部中心軸線13cを含む凹部13の断面視において、底面20は、前記深さ方向の外方に凸となる底部突起25を含む。また、側壁面15は、底面20に滑らかに連なる円弧面16を含む。本開示のタイヤ加硫金型1は、上述の構成により、凹部13に汚れが堆積しにくい。したがって、金型のクリーニング頻度の増加を抑制することができる。その理由としては、以下のメカニズムが推察される。
従来のタイヤ加硫金型の凹部は、その内面が比較的フラットに構成されており、かつ、底面と側壁面とが稜線を構成する様に連なっている。このため、加硫成形時、凹部の内面からゴムが剥離し難く、凹部内に微細なゴム片や粉塵、ゴムが析出する油分等が堆積し易い。
これに対し、本開示では、上述の通り、凹部13の底面20に底部突起25が構成されており、かつ、側壁面15が円弧面16を含んでいる。このため、タイヤから金型が離れるとき、底部突起25がゴムの剥離の起点となり、底部突起25から側壁面15に沿ってゴムが順次剥離していくことができる。とりわけ、側壁面15が円弧面16を含んでいるため、ゴムが順次剥離していく途中でゴムが千切れるのを効果的に抑制できる。このようなメカニズムにより、凹部に汚れが蓄積するのを抑制できると推察される。
以下、本実施形態のさらに詳細な構成が説明される。なお、以下で説明される各構成は、本実施形態の具体的態様を示すものである。したがって、本開示は、以下で説明される構成を具えないものであっても、上述の効果を発揮し得るのは言うまでもない。また、上述の特徴を具えた本開示のタイヤ加硫金型に、以下で説明される各構成のいずれか1つが単独で適用されても、各構成に応じた性能の向上は期待できる。さらに、以下で説明される各構成のいくつかが複合して適用された場合、各構成に応じた複合的な性能の向上が期待できる。
凹部13の開口幅W1は、例えば、0.5mm以下であり、望ましくは0.25~0.35mmである。また、凹部13の最大の深さd1は、例えば、0.5mm以下であり、0.25~0.35mmである。但し、凹部13の寸法は、このような態様に限定されるものではない。なお、凹部13の各部の寸法は、特に断りのない限り、タイヤ加硫金型1が常温に冷却された状態で測定されたものである。
本実施形態では、底面20に底部突起25が構成されていることにより、凹部13の最も深い部分(以下、最深部26という場合がある)が底部突起25の周囲に構成されている。凹部13の平面視(図示省略)において、最深部26は環状となり、底面20は、この環状の最深部26で囲まれる領域に相当する。図4に示される凹部13の断面図において、最深部26は実質的に点で示されており、底面20が底部突起25の外面で構成されている。また、最深部26には、円弧面16が連通している、別の態様では、最深部26は、平坦部を含んでもよい。すなわち、側壁面15と底部突起25との間で、平坦部からなる最深部26が構成されても良い。この場合、底部突起25の外面及び最深部26を構成する平坦部が、底面20とされる。
側壁面15は、例えば、凹部13の端縁14から傾斜して延びている。凹部13の深さ方向に対する側壁面15の角度θ1は、例えば、5~35°であり、望ましくは10~20°である。これにより、成形される装飾領域6の光の反射がさらに抑制される。
凹部13で成形される微小突起のボリュームを確保しつつ、上述の効果を発揮させる観点から、側壁面15の円弧面16の曲率半径r1は、0.070mm以上、より望ましくは0.085mm以上であり、望ましくは0.130mm以下、より望ましくは0.115mm以下である。
前記断面視において、底部突起25は、凹部13の深さ方向で最も外側に位置する頂部25tと、頂部25tから凹部13の深さ方向の内側に延びる底部突起側壁面27とを含む。本実施形態の頂部25tは、例えば、凹部中心軸線13c上に配されている。本実施形態の頂部25tは、実質的に平面を持たない尖端状である。但し、頂部25tは、小さな平面を含むものでも良い。
底部突起側壁面27は、凹部中心軸線13cに向かって凸の円弧状曲線であるのが望ましい。前記円弧状曲線の曲率半径r2は、0.070mm以上、より望ましくは0.085mm以上であり、望ましくは0.130mm以下、より望ましくは0.115mm以下である。より望ましい態様では、前記曲率半径r2は、側壁面15の円弧面16の曲率半径r1に等しい。これにより、前記断面視において、側壁面15の円弧面16及び底部突起25の外面のプロファイルが単一の円弧を構成しているのが望ましい。このような底部突起側壁面27は、凹部13に汚れが堆積するのを効果的に抑制することができる。
底部突起25が小さいと、上述の効果が十分に得られないおそれがある。一方、底部突起25が大きいと、底部突起25自体の欠損を招くおそれがある。このような観点から、底部突起25の高さh1は、例えば、凹部13の深さd1の10%以下であり、望ましくは1%~5%である。具体的には、底部突起25の高さh1は、望ましくは0.050mm以上、より望ましくは0.010mm以上であり、望ましくは0.200mm以下、より望ましくは0.015mm以下である。
同様の観点から、底部突起25の幅W2は、凹部13の開口幅W1の望ましくは15%以上、より望ましくは20%以上であり、望ましくは35%以下、より望ましくは30%以下である。
より望ましい態様では、凹部13のそれぞれは、上述の構成を具えることにより、凹部中心軸線13c回りに対象形状を有するのが望ましい。これにより、凹部13に汚れが堆積するのをさらに抑制することができる。
図5及び図6には、本開示の別の実施形態の凹部13の断面図が示されている。図5及び図6に示される実施形態は、図4で示される実施形態よりも凹部13の側壁面15の角度θ1が大きく設定されている。図5では、前記角度θ1が22.5°であり、前記断面視における2つの側壁面15の間の角度が45°である実施形態が示されている。また、図6では、前記角度θ1が30°であり、前記断面視における2つの側壁面15の間の角度が60°である実施形態が示されている。このような実施態様でも、凹部13に汚れが堆積するのを効果的に抑制することができる。
図7には、成形面10に凹部13が形成されるときの断面図が示されている。図7に示されるように、本開示の凹部13は、例えば、ラジアルボール盤に取り付けられた微細ドリル30によって形成することができる。具体的には、凹部13の側壁面15に対応した先端面30sを有する微細ドリル30を、底部突起25の頂部25tを中心として公転運動させて凹部13を形成することで、上述の底部突起25を含む凹部13が得られる。
図8には、図7とは別の態様における、成形面10に凹部13が形成されるときの断面図が示されている。図8では、微細ドリル30の先端部31の断面形状が示されている。図8に示されるように、この態様では、微細ドリル30の先端部31の外面31sに、底部突起25に対応した窪み部分が設けられている。本開示の凹部13は、タイヤ加硫金型1の成形面10をこのような微細ドリル30で加工することにより得ることも可能である。
本開示のタイヤ加硫金型1は、公知のタイヤの製造方法に適用される。本開示のタイヤ加硫金型1を用いてタイヤを加硫成形する工程を含むタイヤの製造方法は、タイヤ加硫金型1に設けられた凹部13に汚れが堆積し難いため、金型のクリーニング頻度の増加を抑制することができる。
本開示のタイヤ加硫金型1で加硫成形されたタイヤは、図2に示されるように、装飾領域6に上述の凹部13の反転形状となる複数の微小突起が形成される。図9には、タイヤの外面に配された微小突起33の1つの拡大斜視図が示されている。図9に示されるように、この微小突起33は、側面35と、突起頂部40と、仮想の微小突起中心軸線33cとを含む。微小突起33の側面35は、前記凹部13の側壁面15と対応した形状を有する。微小突起33の突起頂部40は、凹部13の底面20と対応した形状を有する。
微小突起中心軸線33cを含む前記微小突起の断面視において、突起頂部40は、微小突起33の高さ方向の内方に凹む頂部内凹部45を含む。また、微小突起33の側面35は、突起頂部40に滑らかに連なる円弧面36を含む。このような微小突起33は、光の反射をさらに抑制することができ、タイヤの外観性能の向上に役立つ。
以上、本開示の一実施形態が詳細に説明されたが、本開示は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
本開示の効果を確認するため、実施例として、図4~6に示される凹部を有するタイヤ加硫金型を用いてタイヤが生産された。比較例として、図10に示される凹部aを有するタイヤ加硫金型を用いてタイヤが製造された。比較例の凹部aは、側壁面bと底面cとが稜線dを介して連なっている。比較例及び各実施例の凹部の寸法は、下記の通りである。
比較例
凹部の断面図:図10
凹部の開口幅W1=0.30mm
凹部の深さd1=0.30mm
凹部の側壁面の角度θ1=15°
実施例1
凹部の断面図:図4
凹部の開口幅W1=0.30mm
凹部の深さd1=0.30mm
凹部の側壁面の角度θ1=15°
底部突起の高さh1=0.013mm
側壁面の円弧面の曲率半径r1=0.010mm
底部突起側壁面の円弧状曲線の曲率半径r2=0.010mm
実施例2
凹部の断面図:図5
凹部の開口幅W1=0.35mm
凹部の側壁面の角度θ1=22.5°
実施例3
凹部の断面図:図6
凹部の開口幅W1=0.40mm
凹部の側壁面の角度θ1=30°
なお、実施例2及び3の上記以外の寸法は、実施例1と同じである。
比較例及び実施例1~3のタイヤ加硫金型を用い、途中で金型清掃を実施することなく複数のタイヤを生産し、各タイヤの装飾領域の黒色度L*が色差計を用いて測定された。黒色度L*は、JIS Z8721の明度に準拠して測定されるものである。黒色度L*は、数値が小さい程、明度が低い黒であり、タイヤの装飾領域として望ましい。
図11には、比較例及び実施例1~3におけるタイヤ生産本数Nと黒色度L*との関係が示されている。図11のグラフg1~g3は、実施例1~3に該当し、グラフg4は、比較例に該当する。
図11に示されるように、比較例及び実施例1~3は、タイヤ生産本数Nが増加するにつれて黒色度L*が悪化している(数値が大きくなっている)。これは、加硫金型の凹部に汚れが堆積することが原因である。一方、実施例1~3は、比較例と比べると、黒色度L*の悪化の割合が顕著に小さいことが理解できる。例えば、黒色度L*の許容値を14と設定した場合、比較例では800本程度のタイヤしか生産できないところ、実施例1~3は、比較例の3倍以上の本数のタイヤが生産できることが確認できた。すなわち、本開示のタイヤ加硫金型は、凹部に汚れが堆積するのを有意に抑制していることが確認できた。
[付記]
本開示は以下の態様を含む。
[本開示1]
タイヤ加硫金型であって、
加硫成形時にタイヤを成形するための成形面を含み、
前記成形面は、タイヤ表面に複数の突起を形成するための複数の凹部が設けられた第1領域を含み、
前記第1領域には、1mm2当たり前記凹部が2個以上配置されており、
前記凹部のそれぞれは、側壁面と、底面と、前記凹部の深さ方向に延びる仮想の凹部中心軸線とを含み、
前記凹部中心軸線を含む前記凹部の断面視において、
前記底面は、前記深さ方向の外方に凸となる底部突起を含み、
前記側壁面は、前記底面に滑らかに連なる円弧面を含む、
タイヤ加硫金型。
[本開示2]
前記断面視において、前記底部突起は、前記凹部の深さ方向で最も外側に位置する頂部と、前記頂部から前記凹部の深さ方向の内側に延びる底部突起側壁面とを含み、
前記底部突起側壁面は、前記凹部中心軸線に向かって凸の円弧状曲線である、本開示1に記載のタイヤ加硫金型。
[本開示3]
前記円弧状曲線の曲率半径は、前記円弧面の曲率半径に等しい、本開示2に記載のタイヤ加硫金型。
[本開示4]
前記凹部のそれぞれは、前記凹部中心軸線回りに対称形状を有する、本開示1ないし3のいずれかに記載のタイヤ加硫金型。
[本開示5]
前記底面は、前記凹部の深さ方向の最も深い部分で囲まれる領域であり、
前記円弧面は、前記最も深い部分に連通している、本開示1ないし4のいずれかに記載のタイヤ加硫金型。
[本開示6]
前記底面は、前記底部突起からなる、本開示1ないし5のいずれかに記載のタイヤ加硫金型。
[本開示7]
前記底部突起の高さは、0.050~0.200mmである、本開示1ないし6のいずれかに記載のタイヤ加硫金型。
[本開示8]
前記円弧面の曲率半径は、0.085~0.115mmである、本開示1ないし7のいずれかに記載のタイヤ加硫金型。
[本開示9]
本開示1ないし8のいずれかに記載のタイヤ加硫金型を用いてタイヤを加硫成形する工程を含む、タイヤの製造方法。
[本開示10]
本開示1ないし8のいずれかに記載のタイヤ加硫金型で加硫成形されたタイヤ。
[本開示11]
タイヤであって、
前記タイヤの外面は、複数の微小突起が配された装飾領域を含み、
前記微小突起のそれぞれは、側面と、突起頂部と、仮想の微小突起中心軸線とを含み、
前記微小突起中心軸線を含む前記微小突起の断面視において、
前記突起頂部は、前記微小突起の高さ方向の内方に凹む頂部内凹部を含み、
前記側面は、前記突起頂部に滑らかに連なる円弧面を含む、
タイヤ。
1 タイヤ加硫金型
10 成形面
11 第1領域
13 凹部
13c 凹部中心軸線
15 側壁面
16 円弧面
20 底面

Claims (11)

  1. タイヤ加硫金型であって、
    加硫成形時にタイヤを成形するための成形面を含み、
    前記成形面は、タイヤ表面に複数の突起を形成するための複数の凹部が設けられた第1領域を含み、
    前記第1領域には、1mm2当たり前記凹部が2個以上配置されており、
    前記凹部のそれぞれは、側壁面と、底面と、前記凹部の深さ方向に延びる仮想の凹部中心軸線とを含み、
    前記凹部中心軸線を含む前記凹部の断面視において、
    前記底面は、前記深さ方向の外方に凸となる底部突起を含み、
    前記側壁面は、前記底面に滑らかに連なる円弧面を含む、
    タイヤ加硫金型。
  2. 前記断面視において、前記底部突起は、前記凹部の深さ方向で最も外側に位置する頂部と、前記頂部から前記凹部の深さ方向の内側に延びる底部突起側壁面とを含み、
    前記底部突起側壁面は、前記凹部中心軸線に向かって凸の円弧状曲線である、請求項1に記載のタイヤ加硫金型。
  3. 前記円弧状曲線の曲率半径は、前記円弧面の曲率半径に等しい、請求項2に記載のタイヤ加硫金型。
  4. 前記凹部のそれぞれは、前記凹部中心軸線回りに対称形状を有する、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のタイヤ加硫金型。
  5. 前記底面は、前記凹部の深さ方向の最も深い部分で囲まれる領域であり、
    前記円弧面は、前記最も深い部分に連通している、請求項1ないし4のいずれか1項に記載のタイヤ加硫金型。
  6. 前記底面は、前記底部突起からなる、請求項1ないし5のいずれか1項に記載のタイヤ加硫金型。
  7. 前記底部突起の高さは、0.050~0.200mmである、請求項1ないし6のいずれか1項に記載のタイヤ加硫金型。
  8. 前記円弧面の曲率半径は、0.085~0.115mmである、請求項1ないし7のいずれか1項に記載のタイヤ加硫金型。
  9. 請求項1ないし8のいずれか1項に記載のタイヤ加硫金型を用いてタイヤを加硫成形する工程を含む、タイヤの製造方法。
  10. 請求項1ないし8のいずれか1項に記載のタイヤ加硫金型で加硫成形されたタイヤ。
  11. タイヤであって、
    前記タイヤの外面は、複数の微小突起が配された装飾領域を含み、
    前記微小突起のそれぞれは、側面と、突起頂部と、仮想の微小突起中心軸線とを含み、
    前記微小突起中心軸線を含む前記微小突起の断面視において、
    前記突起頂部は、前記微小突起の高さ方向の内方に凹む頂部内凹部を含み、
    前記側面は、前記突起頂部に滑らかに連なる円弧面を含む、
    タイヤ。
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