JP2023031178A - 新規なキャッピング層用有機化合物及びこれを含む有機発光素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】優れた光抽出効果によって高効率、高色純度を実現することができる、キャッピング層を備えた有機発光素子を提供する。【解決手段】第1電極1000及び第2電極2000の内側に介在する有機物層と、外側に配置されるキャッピング層3000と、を備え、前記キャッピング層は、下記の条件(1)~条件(3)を満足し、下記化学式1で表される化合物を含む、有機発光素子を提供する。条件(1)n(@450nm)≧2.50条件(2)k(@450nm)≦0.30条件(3)k(@380nm)≧0.90(このとき、前記nは各波長での屈折率を示し、kは各波長での消光係数を示す。)<化学式1>JPEG2023031178000111.jpg31170【選択図】図1

Description

本発明は、キャッピング層用有機化合物及びこれを含む有機発光素子に関する。
有機発光素子における有機物層に使用される材料は、機能によって、発光材料、正孔注入材料、正孔輸送材料、電子輸送材料、電子注入材料などに大別される。
前記発光材料は、発光メカニズムによって、電子の一重項励起状態に由来する蛍光材料、電子の三重項励起状態に由来する燐光材料、及び三重項励起状態から一重項励起状態への電子の移動に由来する遅延蛍光材料に分類されることができ、発光色によって、青色、緑色、赤色発光材料と、より優れた天然色を実現するために必要な黄色及びオレンジ色発光材料に区分されることができる。
一般的な有機発光素子は、基板の上部にアノードが形成されており、このアノードの上部に正孔輸送層、発光層、電子輸送層及びカソードが順次形成されている構造を持つことができる。ここで、正孔輸送層、発光層及び電子輸送層は、有機化合物からなる有機薄膜である。
上述したような構造を持つ有機発光素子の駆動原理は、次のとおりである。
前記アノードとカソードとの間に電圧を印加すると、アノードから注入された正孔は、正孔輸送層を経由して発光層に移動し、カソードから注入された電子は、電子輸送層を経由して発光層に移動する。前記正孔及び電子は、発光層で再結合してエキシトンを生成する。
このエキシトンが励起状態から基底状態に変わりながら光が生成される。有機発光素子の効率は、通常、内部発光効率と外部発光効率に分けることができる。内部発光効率は、正孔輸送層、発光層及び電子輸送層などのように、第1電極と第2電極との間に介在した有機層でどれほど効率よくエキシトンが生成されて光変換が行われるかと関連しており、理論的には、蛍光の場合には25%、燐光の場合には100%であると知られている。
一方、外部発光効率は、有機層で生成された光が有機発光素子の外部に抽出される効率を示し、通常、内部発光効率の約20%のレベルで外部に抽出されることが知られている。この光抽出を高めるための方法として、外部に出る光が全反射されて損失することを防止するための1.7以上の屈折率を有する様々な有機化合物をキャッピング層として適用してきており、有機発光素子の性能改善のために外部発光効率を高める高屈折率及び薄膜安定性を有する有機化合物を開発しようとする努力が続いてきた。
韓国公開特許第10-2004-0098238号
本発明は、450nmの波長で2.50以上の高屈折率を持つため優れた光抽出効果によって高効率、高色純度を実現することができる、キャッピング層を備えた有機発光素子を提供することを目的とする。
また、本発明は、450nmの波長で消光係数(k)が0.30以下であって可視光領域の吸収を最小限に抑えることにより高効率、高色純度を実現することができる、キャッピング層を備えた有機発光素子を提供することを目的とする。
また、本発明は、380nmの波長で消光係数(k)が0.90以上であって紫外線領域の吸収波長を増大させることにより外部環境による寿命の低下を改善することができる、キャッピング層を備えた有機発光素子を提供することを目的とする。
また、本発明は、N、O、S、Se又はTeのヘテロ元素があるか或いはなく、五環及び六環などの2つ以上の環が縮合した縮合環(fused ring)が一つのアリールアミンの窒素に直接結合されるか、或いは連結基を介して結合された化合物を含むキャッピング層を備えて高屈折率と薄膜安定性に優れた有機発光素子を提供することを目的とする。
また、本発明は、五環と六環が縮合した縮合環がアリールアミンの窒素に結合された構造を含むが、前記五環がO、S、Se又はTeを含むヘテロ五環であるか、或いは前記六環がNを含むヘテロ六環であり得る化合物を含むキャッピング層を備えて、可視光領域を吸収することができない広いバンドギャップと高屈折率を有するとともに、紫外線領域での吸収波長の増大により高色純度、高効率及び長寿命を実現する有機発光素子を提供することを目的とする。
また、本発明は、アリールアミンの末端部又は縮合環の末端部のバルキー特性を最小限に抑えた化合物を含むキャッピング層を備えて、分子間薄膜配列が優秀になって屈折率を改善するとともに外部の空気、水分から安定性を向上させることができ、高いTg及びTdを持つので、分子間再結晶化を防止し、有機発光素子を駆動するときに発生する熱から安定な薄膜を維持して、外部量子効率を増加させるとともに寿命を改善することができる有機発光素子を提供することを目的とする。
上記の課題及び追加の課題について、以下で詳しく述べる。
上記の課題を解決するための手段として、
本発明は、第1電極及び第2電極と、
前記第1電極及び前記第2電極の内側に介在する有機物層と、
前記第1電極又は前記第2電極のうちの少なくとも一つの電極の外側に配置されるキャッピング層と、を備え、
前記キャッピング層は、下記の条件(1)~条件(3)を満足し、下記化学式1で表される化合物を含む、有機発光素子を提供する。
条件(1)n(@450nm)≧2.50
条件(2)k(@450nm)≦0.30
条件(3)k(@380nm)≧0.90
(このとき、前記nは各波長での屈折率を示し、kは各波長での消光係数を示す。)
<化学式1>

Figure 2023031178000002

前記化学式1中、
Xは、O、S、Se、Te又はCRR`であり、
R及びR`は、それぞれ独立して水素、重水素、ハロゲン、ニトロ基、ニトリル基、置換もしくは非置換のC1~C30のアルキル基、置換もしくは非置換のC2~C30のアルケニル基、置換もしくは非置換のC1~C30のアルコキシ基、置換もしくは非置換のC1~C30のスルフィド、置換もしくは非置換のC6~C50のアリール基、又は置換もしくは非置換のC2~C50のヘテロアリール基であり、隣接したR及びR`は、互いに結合して環を形成しても形成しなくてもよく、
~Yは、それぞれ独立してC、CR又はNであり、
は、それぞれ独立して水素、重水素、ハロゲン、ニトロ基、ニトリル基、置換もしくは非置換のC1~C30のアルキル基、置換もしくは非置換のC2~C30のアルケニル基、置換もしくは非置換のC1~C30のアルコキシ基、置換もしくは非置換のC1~C30のスルフィド基、又は置換もしくは非置換のC6~C50のアリール基であり、隣接したR同士は、互いに結合して環を形成しても形成しなくてもよく、
Ar及びArは、それぞれ独立して置換もしくは非置換のC6~C50のアリール基、又は置換もしくは非置換のC2~C50のヘテロアリール基であり、
は、それぞれ独立して水素、重水素、ハロゲン、ニトロ基、ニトリル基、置換もしくは非置換のC1~C30のアルキル基、置換もしくは非置換のC2~C30のアルケニル基、置換もしくは非置換のC1~C30のアルコキシ基、置換もしくは非置換のC1~C30のスルフィド基、置換もしくは非置換のC6~C50のアリール基、又は置換もしくは非置換のC2~C50のヘテロアリール基であり、
L、L及びLは、それぞれ独立して直接結合、置換もしくは非置換のC6~C50のアリーレン基、又は置換もしくは非置換のC2~C50のヘテロアリーレン基であり、
pは、0~2の整数である。
本発明の一実施例によるキャッピング層を備えた有機発光素子は、
キャッピング層が450nmの波長で2.50以上の高屈折率を持つため優れた光抽出効果によって高効率、高色純度を実現することができ、450nmの波長で消光係数(k)が0.30以下であって可視光領域の吸収を最小限に抑えることにより高効率、高色純度を実現することができ、380nmの波長で消光係数(k)が0.90以上であって紫外線領域の吸収波長を増大させることにより外部環境による寿命の低下を改善することができる。
また、本発明の一実施例によるキャッピング層化合物は、N、O、S、Se又はTeのヘテロ元素があるか或いはなく、五環及び六環などの2つ以上の環が縮合した縮合環(fused ring)が一つのアリールアミンの窒素に直接結合されるか、或いは連結基を介して結合されることにより、高屈折率及び薄膜安定性に優れた特徴がある。
また、本発明の一実施例によるキャッピング層化合物は、五環と六環が縮合した縮合環がアリールアミンの窒素に結合された構造を含み、前記五環がO、S、Se又はTeを含むヘテロ五環であるか、或いは前記六環がNを含むヘテロ六環であることができるため、可視光領域を吸収することができない広いバンドギャップと高屈折率を有するとともに紫外線領域の吸収波長の増大により高色純度・高効率・長寿命を有する有機発光素子を実現することができる。
また、本発明の一実施例によるキャッピング層化合物は、アリールアミンの末端部又は縮合環の末端部のバルキー特性を最小限に抑えることにより、分子間の薄膜配列が優秀になって屈折率を改善するとともに外部の空気、水分から安定性を向上させることができ、高いTg及びTdを持つので分子間再結晶化を防止し、有機発光素子を駆動するときに発生する熱から安定な薄膜を維持することにより、外部量子効率を高め且つ寿命を改善することができる。
上記の効果及び追加の効果について、以下で詳しく述べる。
有機発光素子の層構造を概略的に示す断面図である。 360nm~460nmの波長範囲での消光係数を測定したものである。
以下に、本発明を詳細に説明するに先立ち、本明細書で使用される用語は、特定の実施例を記述するためのものに過ぎず、添付する特許請求の範囲によってのみ限定される本発明の範囲を限定しようとするものではないことを理解すべきである。本明細書で使用されるすべての技術用語及び科学用語は、他の記載がない限り、技術的に通常の技術を有する者に一般的に理解されるのと同じ意味を持つ。
本明細書及び請求の範囲の全般にわたり、他の記載がない限り、含む(comprise、comprises、comprising)という用語は、記載されたもの、ステップ又は一群のもの、及びステップを含むことを意味し、任意のいずれかの他のもの、ステップ又は一群のもの又は一群のステップを排除する意味で使用されたものではない。
本明細書及び請求の範囲の全般にわたり、用語「アリール」は、C5~50の芳香族炭化水素環基、例えば、フェニル、ベンジル、ナフチル、ビフェニル、テルフェニル、フルオレン、フェナントレニル、トリフェニレニル、フェリレニル、クリセニル、フルオランテニル、ベンゾフルオレニル、ベンゾトリフェニレニル、ベンゾクリセニル、アントラセニル、スチールベニル、ピレニルなどの芳香族環を含むことを意味することができ、「ヘテロアリール」は、1つ以上のヘテロ元素を含むC2~50の芳香族環であって、例えば、ピロリル、ピラジニル、ピリジニル、インドリル、イソインドリル、フリル、ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、ジベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、ジベンゾチオフェニル、キノリル基、イソキノリル、キノキサリニル、カルバゾリル、ペナントリジニル、アクリジニル、ペナントロリニル、チエニル、及びピリジン環、ピラジン環、ピリミジン環、ピリダジン環、トリアジン環、インドール環、キノリン環、アクリジン環、ピロリジン環、ジオキサン環、ピペリジン環、モルホリン環、ピペラジン環、カルバゾール環、フラン環、チオフェン環、オキサゾール環、オキサジアゾール環、ベンゾフラン環、チアゾール環、チアジアゾール環、ベンゾチオフェン環、トリアゾール環、イミダゾール環、ベンゾイミダゾール環、ピラン環、ジベンゾフラン環などから形成されるヘテロ環基を含むことを意味することができる。
また、化学式において、Ar(ここで、xは整数)は、特に定義されない場合、置換もしくは非置換のC6~C50のアリール基、又は置換もしくは非置換のC2~C50のヘテロアリール基を意味し、Lx(ここで、xは整数)は、特に定義されない場合、直接結合、置換もしくは非置換のC6~C50のアリーレン基、又は置換もしくは非置換のC2~C50のヘテロアリーレン基を意味し、R(ここで、xは整数である)は、特に定義されない場合、水素、重水素、ハロゲン、ニトロ基、ニトリル基、置換もしくは非置換のC1~C30のアルキル基、置換もしくは非置換のC2~C30のアルケニル基、置換もしくは非置換のC1~C30のアルコキシ基、置換もしくは非置換のC1~C30のスルフィド基、置換もしくは非置換のC6~C50のアリール基、又は置換もしくは非置換のC2~C50のヘテロアリール基を意味する。
本明細書及び請求の範囲の全般にわたり、用語「置換もしくは非置換の」は、重水素、ハロゲン、アミノ基、シアノ基、ニトリル基、ニトロ基、ニトロソ基、スルファモイル基、イソチオシアネート基、チオシアネート基、カルボキシ基、又はC1~C30のアルキル基、C1~C30のアルキルスルフィニル基、C1~C30のアルキルスルホニル基、C1~C30のアルキルスルファニル基、C1~C12のフルオロアルキル基、C2~C30のアルケニル基、C1~C30のアルコキシ基、C1~C12のN-アルキルアミノ基、C2~C20のN,N-ジアルキルアミノ基、置換もしくは非置換のC1~C30のスルフィド基、C1~C6のN-アルキルスルファモイル基、C2~C12のN,N-ジアルキルスルファモイル基、C3~C30のシリル基、C3~C20のシクロアルキル基、C3~C20のヘテロシクロアルキル基、C6~C50のアリール基及びC2~C50のヘテロアリール基などよりなる群から選ばれた一つ以上の基で置換された若しくは非置換のことを意味することができるが、特にこれに限定されるものではない。また、本明細書全体において、同じ記号は、特に記載しない限り、同じ意味を持つことができる。
一方、本発明の様々な実施例は、明確な反対の指摘がない限り、その他のいずれかの他の実施例に結合できる。以下、本発明の実施例及びこれによる効果について説明する。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の一実施例による有機発光素子は、
第1電極及び第2電極と、前記第1電極及び前記第2電極の内側に介在する有機物層と、前記第1電極又は前記第2電極のうちの少なくとも一つの電極の外側に配置されるキャッピング層と、を備え、
前記キャッピング層は、下記の条件(1)~条件(3)を満足し、下記化学式1で表される化合物を含む。
条件(1)n(@450nm)≧2.50
条件(2)k(@450nm)≦0.30
条件(3)k(@380nm)≧0.90
(このとき、前記nは各波長での屈折率を示し、kは各波長での消光係数を示す。)
<化学式1>
Figure 2023031178000003

前記化学式1中、
Xは、O、S、Se、Te又はCRR`であり、
R及びR`は、それぞれ独立して水素、重水素、ハロゲン、ニトロ基、ニトリル基、置換もしくは非置換のC1~C30のアルキル基、置換もしくは非置換のC2~C30のアルケニル基、置換もしくは非置換のC1~C30のアルコキシ基、置換もしくは非置換のC1~C30のスルフィド、置換もしくは非置換のC6~C50のアリール基、又は置換もしくは非置換のC2~C50のヘテロアリール基であり、隣接したR及びR`は、互いに結合して環を形成しても形成しなくてもよく、
~Yは、それぞれ独立してC、CR又はNであり、
は、それぞれ独立して水素、重水素、ハロゲン、ニトロ基、ニトリル基、置換もしくは非置換のC1~C30のアルキル基、置換もしくは非置換のC2~C30のアルケニル基、置換もしくは非置換のC1~C30のアルコキシ基、置換もしくは非置換のC1~C30のスルフィド基、又は置換もしくは非置換のC6~C50のアリール基であり、隣接したR同士は、互いに結合して環を形成しても形成しなくてもよく、
Ar及びArは、それぞれ独立して置換もしくは非置換のC6~C50のアリール基、又は置換もしくは非置換のC2~C50のヘテロアリール基であり、
は、それぞれ独立して水素、重水素、ハロゲン、ニトロ基、ニトリル基、置換もしくは非置換のC1~C30のアルキル基、置換もしくは非置換のC2~C30のアルケニル基、置換もしくは非置換のC1~C30のアルコキシ基、置換もしくは非置換のC1~C30のスルフィド基、置換もしくは非置換のC6~C50のアリール基、又は置換もしくは非置換のC2~C50のヘテロアリール基であり、
L、L及びLは、それぞれ独立して直接結合、置換もしくは非置換のC6~C50のアリーレン基、又は置換もしくは非置換のC2~C50のヘテロアリーレン基であり、
pは、0~2の整数である。
また、本発明のキャッピング層に含まれる化合物の具体的な例示化合物として、前記化学式1は下記化学式2で表される化合物を挙げることができる:
<化学式2>

Figure 2023031178000004

前記化学式2中、
X、Y~Y、Ar、Ar、R、L、L及びpは、前記化学式1における定義と同じであり、
は、前記化学式1におけるRの定義と同じであり(ただし、Rの炭素数は、Lで定義された炭素数の範囲を満足し)、
qは、0~4の整数であり、
mは、1~5の整数である。
前記化学式2で表される化合物は、五環と六環が縮合したXを含む縮合環がアリールアミンの窒素と結合されるが、フェニレン基によって連結される構造であって、これにより青色領域の吸収波長を最小限に抑えることができるとともに、屈折率を改善することができる。
また、本発明のキャッピング層に含まれる化合物の具体的な例示化合物として、前記化学式1は下記化学式3で表示される化合物を挙げることができる:
<化学式3>
Figure 2023031178000005

前記化学式3中、
X、Y~Y、Ar、Ar、R、L、L及びLは、前記化学式1における定義と同じであり、
pは、0又は1である。
前記化学式3で表される化合物は、五環及び六環が縮合したXを含む縮合環にアリールアミンの窒素が結合されるが、窒素の結合位置が五環の炭素に結合され、具体的には、Xに最も隣接した位置の炭素に結合される構造であって、これによりさらに高い屈折率を持つように改善することができる。
ここで、Xに最も隣接した位置は、XがO、S、Te又はSeである場合には縮合環の2番位を意味し、XがCRR’である場合には縮合環の6番位を意味することができる。
また、本発明のキャッピング層に含まれる化合物の具体的な例示化合物として、前記化学式1は下記化学式4で表される化合物を挙げることができる:
<化学式4>

Figure 2023031178000006

前記化学式4中、
X、Y~Y、Ar、Ar、R、L、L及びpは、前記化学式1における定義と同じであり、
は、前記化学式1におけるRの定義と同じであり(ただし、Rの炭素数は、Lで定義された炭素数の範囲を満足し)、
qは、0~4の整数であり、
mは、1~5の整数である。
前記化学式4で表される化合物は、五環と六環が縮合したXを含む縮合環がアリールアミンの窒素に結合されるが、パラ結合の1,4-フェニレン基によって連結される構造であって、これにより高屈折率を有するとともに紫外線領域での吸収波長の増大によって外部紫外線への露出から安定性を改善することができる。
また、本発明のキャッピング層に含まれる化合物の具体的な例示化合物として、前記化学式1は下記化学式5で表される化合物を挙げることができる:
<化学式5>

Figure 2023031178000007

前記化学式5中、
X、Ar、Ar、R、L及びLは、前記化学式1における定義と同じであり、
は、それぞれ独立して前記化学式1におけるRの定義と同じであり(ただし、Rの炭素数は、Lで定義された炭素数の範囲を満足し)、
は、それぞれ独立して前記化学式1におけるRの定義と同じであり、
pは、0又は1であり、
qは、0~4の整数であり、
mは、1~5の整数であり、
nは、0~4の整数である。
前記化学式5で表される化合物は、六環のY~Yが全て炭素であり、且つ五環と六環が縮合したXを含む縮合環にアリールアミンの窒素が結合されるが、窒素の結合位置が五環の炭素に結合され、且つ五環と窒素がパラ結合の1,4-フェニレン基によって連結される構造であって、コア(縮合環)と連結基のねじれ角を最小限に抑えて分子配列に優れるうえ、屈折率の改善に効果的であり得る。
また、本発明のキャッピング層に含まれる化合物の具体的な例示化合物として、前記化学式1は下記化学式6で表される化合物を挙げることができる:
<化学式6>

Figure 2023031178000008

前記化学式6中、
X、Y~Y、Ar、R、L、L及びpは、前記化学式1における定義と同じであり、
は、前記化学式1におけるL、L及びLの定義と同じであり、
は、前記化学式1におけるXの定義と同じであり、
~Yは、それぞれ独立して前記化学式1におけるY~Yの定義と同じである(ただし、Y~Yの炭素数は、Arで定義された炭素数の範囲を満足する)。
前記化学式6で表される化合物は、五環と六環が縮合した2つの縮合環が、アリールアミンの窒素がそれぞれ結合された構造であって、このようにコア(縮合環)を二つ以上持つことにより、高屈折率を有するとともに青色領域の吸収を最小限に抑えることができる。
また、本発明のキャッピング層に含まれる化合物の具体的な例示化合物として、前記化学式1は下記化学式7で表される化合物を挙げることができる:
<化学式7>

Figure 2023031178000009

前記化学式7中、
X、Y~Y、R、L及びpは、それぞれ独立して前記化学式1における定義と同じであり、
及びLは、それぞれ独立して前記化学式1におけるL及びLの定義と同じであり、
及びXは、それぞれ独立して前記化学式1におけるXの定義と同じであり、
~Y12は、それぞれ独立して前記化学式1におけるY~Yの定義と同じである(ただし、Y~Y12の炭素数は、Ar又はArで定義された炭素数の範囲を満足する)。
前記化学式7で表される化合物は、五環と六環が縮合した3つの縮合環が、アリールアミンの窒素がそれぞれ結合された構造であって、屈折率及び紫外線領域での吸収強度を最大に高めるのに効果的であり得る。
一方、前記化学式1~化学式7において、前記X、X及びXは、それぞれ独立してO又はSであることができ、これにより異種原子の結合長さを最小限に抑えてバルキー特性を減らすことができる。
より具体的には、XがOである場合には、高屈折率を維持することができ、且つ分子量を減らして蒸着温度を下げるのに効果的である。また、XがSである場合には、高屈折率を有することができるとともに、高いTgを持って安定な薄膜形成に有利である。特に、前記化学式6又は化学式7において、前記X及びX2は互いに異なることができ、この場合、高い屈折率を維持するとともに、紫外線領域の吸収強度の改善及び可視光領域の吸収の最小化を図ることができるため、効率、色純度及び寿命の改善に一層効果的であることができる。
また、前記化学式1~化学式7において、前記R及びRは、それぞれ独立して水素、重水素、メチル基、メトキシ基、フェニル基又はこれらの組み合わせから選択できる。これは、アミンに隣接した環構造のバルキーな特性を最小限に抑えて屈折率の改善に効果的である。より具体的には、前記R及びRはそれぞれ独立して水素、フェニル基、ビフェニル基、又はこれらの組み合わせから選択できる。
また、前記化学式1~化学式7において、中間連結基であるL、L、L、L及びLはいずれも直接結合ではないことができる。すなわち、X、X又はXを含む縮合環、Ar及びArは、直接結合ではない連結基によって窒素に結合でき、これにより屈折率及び吸収強度を改善することができる。
また、前記化学式2、4及び5において、mは、具体的に1~3、より具体的には2又は3であることができる。すなわち、Xを含む縮合環と窒素は、フェニレン基、ビフェニレン基又はテルフェニレン基によって連結でき、より具体的には、パラ結合を有する1,4-フェニレン基、1,4-ビフェニレン基又は1,4-テルフェニレン基によって連結できる。これにより、可視光領域における吸収を最小限に抑えることができる。また、Xを含む縮合環と窒素は、ビフェニレン基又はテルフェニレン基によって連結でき、より具体的には、パラ結合を有する1,4-ビフェニレン基又は1,4-テルフェニレン基によって連結できる。この場合、さらに高い屈折率を有するので、効率の改善に一層効果的であることができる。
また、前記化学式1~化学式6において、前記Ar及びArは、それぞれ独立してフェニル基、ビフェニル基、テルフェニル基、ナフチル基、フェナントレニル基、トリフェニレニル基、ベンゾフラン基、ベンゾチオフェン基又はこれらの組み合わせから選択できる。より具体的には、テルフェニル基、ナフチル基、ベンゾフラン基又はベンゾチオフェン基を含むことができ、この場合、高い屈折率を有し且つ蒸着温度を下げることができるため、熱安定性の改善に効果的であり得る。
このように、本発明のキャッピング層に含まれる化合物は、置換基のバルキー特性を最小限に抑えて高屈折率を有することができ、紫外線領域の吸収を増大することができるとともに分子間の薄膜配列に優れて一層高い屈折率を有することができる。
一方、前記化学式1~化学式4の定義において、置換される場合、水素が置換基で置換でき、これに限定されず、置換基としては、前述した置換基のうちのいずれか一つであることができる。
下記の化合物は、本発明に係る化合物の具体的な例である。下記の例は本発明を説明するための例示に過ぎないので、本発明はこれに限定されるものではない。
Figure 2023031178000010

Figure 2023031178000011

Figure 2023031178000012

Figure 2023031178000013

Figure 2023031178000014

Figure 2023031178000015

Figure 2023031178000016

Figure 2023031178000017

Figure 2023031178000018

Figure 2023031178000019

Figure 2023031178000020

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Figure 2023031178000029

Figure 2023031178000030

Figure 2023031178000031

Figure 2023031178000032

Figure 2023031178000033

Figure 2023031178000034

Figure 2023031178000035

Figure 2023031178000036

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Figure 2023031178000039

Figure 2023031178000040

Figure 2023031178000041

Figure 2023031178000042

Figure 2023031178000043

Figure 2023031178000044

Figure 2023031178000045

Figure 2023031178000046

Figure 2023031178000047

Figure 2023031178000048

Figure 2023031178000049

Figure 2023031178000050

Figure 2023031178000051
前記本発明のキャッピング層に含まれる化合物の一実施例は、アミノ化反応によって合成されることができ、概略的な合成反応式は、次のとおりである。下記の反応式は縮合環にNがない2つの縮合環の場合を例示したが、これに限定されず、一つ以上のNが存在することができ、3つ以上の環が縮合する場合も下記の反応式を介して合成可能である。
Figure 2023031178000052
本発明の一具現例によれば、有機発光素子は、第1電極、第2電極、及び第1電極と第2電極の内側に介在する有機物層を含んで構成でき、キャッピング層は、前記第1電極又は第2電極のうちの少なくとも一つの電極の外側に配置できる。
具体的に、前記キャッピング層の厚さは300~1000Åの値を有することができる。
また、前記キャッピング層は、波長450nmでの屈折率が2.50以上であり、波長450nmでの消光係数(k)が0.30以下、具体的に0.10以下であり、波長380nmでの消光係数(k)が0.90以上、具体的に1.00以上であることができる。
ここで、第1電極又は第2電極の両側面のうち、第1電極と第2電極との間に介在した有機物層と隣接している側を内側とし、有機物層と隣接していない側を外側とする。すなわち、第1電極の外側にキャッピング層が配置される場合には、キャッピング層と有機物層との間に第1電極が介在し、第2電極の外側にキャッピング層が配置される場合には、キャッピング層と有機物層との間に第2電極が介在する。
本発明の一具現例によれば、前記有機発光素子は、第1電極及び第2電極の内側に1層以上の様々な有機物層が介在することができ、第1電極及び第2電極のうちの少なくとも一つの電極の外側にキャッピング層が形成されることができる。すなわち、キャッピング層は、第1電極の外側と第2電極の外側の両方に形成されるか、或いは第1電極の外側又は第2電極の外側のみに形成されることができる。
そして、前記キャッピング層は、本発明に係る上述した化合物を含むことができ、本発明に係る上述した化合物を単独で含むか、或いは2種以上含むか、或いは公知の化合物を一緒に含むことができる。
一方、前記有機物層としては、一般的に、発光部を構成する正孔輸送層、発光層及び電子輸送層を含むことができるが、これに限定されない。
より具体的には、本発明の一具現例による有機発光素子は、第1電極(アノード、anode)と第2電極(カソード、cathode)との間に正孔注入層(HIL)、正孔輸送層(HTL)、発光層(EML)、電子輸送層(ETL)、電子注入層(EIL)などの発光部を構成する有機物層を1層以上含むことができる。
図1は本発明の実施例に係る有機発光素子の構成を概略的に示す断面図である。本発明の一具現例に係る有機発光素子は、図1に示された構造のように製造できる。
図1に示すように、有機発光素子は、下から基板100、第1電極1000、正孔注入層200、正孔輸送層300、発光層400、電子輸送層500、電子注入層600、第2電極2000及びキャッピング層3000の順に積層できる。
前記基板100は、有機発光素子において一般的に用いられる基板を使用することができ、特に機械的強度、熱的安定性、透明性、表面平滑性、扱いやすさ及び防水性に優れた透明なガラス基板、又はフレキシブルが可能なプラスチック基板であることができる。
前記第1電極1000は、有機発光素子の正孔注入のための正孔注入電極として使用される。第1電極1000は、正孔の注入ができるように、低い仕事関数を有する物質を用いて製造され、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化インジウム亜鉛(IZO)、グラフェン(graphene)などの透明な材質で形成できる。
前記正孔注入層200は、前記第1電極1000の上部に正孔注入層の物質を真空蒸着法、スピンコーティング法、キャスト法、LB(Langmuir-Blodgett)法などの方法によって蒸着して形成できる。前記真空蒸着法によって正孔注入層200を形成する場合、その蒸着条件は、正孔注入層200の材料として用いる化合物、目的とする正孔注入層200の構造及び熱的特性などによって異なるが、一般的に50~500℃の蒸着温度、10-8~10-3torrの真空度、0.01~100Å/secの蒸着速度、10Å~5μmの層厚さの範囲で適切に選択することができる。一方、正孔注入層200の表面には、電荷発生層を必要に応じてさらに蒸着することができる。電荷発生層の物質としては、通常の物質を使用することができ、HATCNを例として挙げることができる。
次に、前記正孔輸送層300は、前記正孔注入層200の上部に正孔輸送層の物質を真空蒸着法、スピンコーティング法、キャスト法、LB法などの方法によって蒸着して形成できる。前記真空蒸着法によって正孔輸送層300を形成する場合、その蒸着条件は、使用する化合物によって異なるが、一般的に、正孔注入層200の形成とほぼ同じ条件の範囲で選択するのがよい。前記正孔輸送層300は、公知の化合物を用いて形成することができる。このような正孔輸送層300は、1層以上であることができ、図1に示されていないが、正孔輸送層300の上部に発光補助層をさらに形成することができる。
前記発光層400は、前記正孔輸送層300又は発光補助層の上部に発光層の物質を真空蒸着法、スピンコーティング法、キャスト法、LB法などの方法によって蒸着して形成できる。前記真空蒸着法によって発光層400を形成する場合、その蒸着条件は、使用する化合物によって異なるが、一般的に、正孔注入層200の形成とほぼ同じ条件の範囲で選択するのがよい。前記発光層の材料は、公知の化合物をホスト又はドーパントとして使用することができる。
一方、発光層の材料に燐光ドーパントを一緒に使用する場合には、三重項励起子又は正孔が電子輸送層500に拡散される現象を防止するために、正孔抑制材料(HBL)を発光層400の上部にさらに真空蒸着法又はスピンコーティング法によって積層させることができる。この時、使用可能な正孔抑制材料は、特に限定されず、公知の材料を任意に選択して使用することができる。例えば、オキサジアゾール誘導体やトリアゾール誘導体、フェナントロリン誘導体、又は日本特開平11-329734(A1)に開示されている正孔抑制材料などを挙げることができ、代表的にBalq(ビス(8-ヒドロキシ-2-メチルキノリノナート)-アルミニウムビフェノキシド)、フェナントロリン(phenanthrolines)系化合物(例えば、UDC社製のBCP)などを使用することができる。このような本発明の発光層400は、1層以上又は2層以上の青色発光層を含むことができる。
前記電子輸送層500は、前記発光層400の上部に形成され、真空蒸着法、スピンコーティング法、キャスト法などの方法で形成できる。前記電子輸送層500の蒸着条件は、使用する化合物によって異なるが、一般的に、正孔注入層200の形成とほぼ同じ条件の範囲で選択するのがよい。
前記電子注入層600は、前記電子輸送層500の上部に電子注入層の物質を蒸着して形成でき、真空蒸着法、スピンコーティング法、キャスト法などの方法で形成できる。
前記有機発光素子の正孔注入層200、正孔輸送層300、発光層400、電子輸送層500などの有機物層は、公知の物質を用いて製造でき、これに限定されるものではない。
前記第2電極2000は、電子注入電極として使用され、前記電子注入層600の上部に真空蒸着法やスパッタリング法などの方法によって形成できる。前記第2電極2000の材料としては、様々な金属が使用できる。具体的な例として、アルミニウム、金、銀、マグネシウムなどの物質があり、これに限定されるものではない。
本発明の有機発光素は、前述した第1電極1000、正孔注入層200、正孔輸送層300、発光層400、電子輸送層500、電子注入層600、第2電極2000及びキャッピング層3000を含む構造の有機発光素子だけでなく、多様な構造の有機発光素子が可能であり、必要に応じて1層又は2層の中間層をさらに含むことも可能である。
一方、本発明によって形成される各有機物層の厚さは、要求される程度に応じて調節することができ、具体的には10~1,000nm、より具体的には20~150nmであることができる。
前記キャッピング層3000は、前記第1電極1000の両側面のうち、正孔注入層200が形成されていない外側面に形成できる。また、前記第2電極2000の両側面のうち、電子注入層600が形成されていない外側面にも形成でき、これらに限定されるものではない。このようなキャッピング層3000は、蒸着工程で形成でき、キャッピング層3000の厚さは、100~2,000Å、さらに具体的には300~1,000Åであることができる。このような厚さ調節によって、キャッピング層3000の透過率が低下することを防止することができる。
また、図1に示されていないが、本発明の一具現例によれば、キャッピング層3000と第1電極1000との間、又はキャッピング層3000と第2電極2000との間に、さまざまな機能をする有機物層がさらに形成できる。又は、キャッピング層3000の上部(外側表面)にも、様々な機能をする有機物層がさらに形成でき、これに限定されるものではない。
以下では、本発明の一実施例によるキャッピング層を備える有機発光素子を合成例及び実施例を介して具体的に説明する。下記合成例及び実施例は本発明を例示するものに過ぎず、本発明の範囲は下記の合成例及び実施例に限定されるものではない。
合成例1:化合物493の合成
Figure 2023031178000053
丸底フラスコに2-(4’-ブロモビフェニル-4-イル)ベンゾフラン2.0g、4-(ベンゾ[b]チオフェン-2-イル)-N-(4-(ベンゾフラン-2-イル)フェニル)アニリン4.0g、t-BuONa1.0g、Pd(dba)0.3g、(t-Bu)P0.3mlをトルエン100mlに溶かした後、還流攪拌した。TLC(Thin Layer Chromatography)で反応を確認し、水を添加した後、反応を終結した。有機層をMC(塩化メチレン )で抽出し、減圧濾過した後、再結晶して3.2gの化合物493(収率65%)を得た。
m/z:685.2075(100.0%)、686.2109(51.9%)、687.2143(13.2%)、687.2033(4.5%)、688.2067(2.3%)、688.2176(2.2%)
合成例2:化合物495の合成
Figure 2023031178000054
合成例1と同様の方法で、2-(4’-ブロモビフェニル-4-イル)ベンゾフランの代わりに、2-(4’-ブロモビフェニル-4-イル)ベンゾ[b]チオフェンを用いて化合物495を合成した(収率62%)。
m/z:701.1847(100.0%)、702.1881(51.9%)、703.1914(13.2%)、703.1805(9.0%)、704.1839(4.7%)、704.1948(2.2%)、702.1841(1.6%)、705.1872(1.2%)
合成例3:化合物497の合成
Figure 2023031178000055
合成例1と同様の方法で、2-(4’-ブロモビフェニル-4-イル)ベンゾフラン及び4-(ベンゾ[b]チオフェン-2-イル)-N-(4-(ベンゾフラン-2-イル)フェニル)アニリンの代わりに、2-(4-ブロモフェニル)ベンゾフラン及びN-(4’-(ベンゾ[b]チオフェン-2-イル)ビフェニル-4-イル)-4’-(ベンゾフラン-2-イル)ビフェニル-4-アミンを用いて化合物497を合成した(収率60%)。
m/z:761.2389(100.0%)、762.2422(58.4%)、763.2456(16.7%)、763.2346(4.5%)、764.2489(3.1%)、764.2380(2.6%)
合成例4:化合物499の合成
Figure 2023031178000056
合成例1と同様の方法で、2-(4’-ブロモビフェニル-4-イル)ベンゾフラン及び4-(ベンゾ[b]チオフェン-2-イル)-N-(4-(ベンゾフラン-2-イル)フェニル)アニリンの代わりに、2-(4-ブロモフェニル)ベンゾ[b]チオフェン及びN-(4’-(ベンゾ[b]チオフェン-2-イル)ビフェニル-4-イル)-4’-(ベンゾフラン-2-イル)ビフェニル-4-アミンを用いて化合物499を合成した(収率60%)。
m/z:777.2160(100.0%)、778.2194(58.4%)、779.2227(16.7%)、779.2118(9.0%)、780.2152(5.3%)、780.2261(3.1%)、778.2154(1.6%)、781.2185(1.5%)
合成例5:化合物504の合成
Figure 2023031178000057
合成例1と同様の方法で、2-(4’-ブロモビフェニル-4-イル)ベンゾフラン及び4-(ベンゾ[b]チオフェン-2-イル)-N-(4-(ベンゾフラン-2-イル)フェニル)アニリンの代わりに、2-(4’-ブロモビフェニル-4-イル)チエノ[2,3-c]ピリジン及びビス(4-(ベンゾ[b]チオフェン-2-イル)フェニル)アミンを用いて化合物504を合成した(収率58%)。
m/z:718.1571(100.0%)、719.1605(50.8%)、720.1529(13.6%)、720.1638(12.6%)、721.1563(6.9%)、719.1565(2.4%)、721.1672(2.1%)、722.1596(1.7%)、720.1599(1.2%)
有機発光素子の製造
図1に示された構造によって有機発光素子を製造した。有機発光素子は、下から基板100/陽極(正孔注入電極1000)/正孔注入層200/正孔輸送層300/発光層400/電子輸送層500/電子注入層600/陰極(電子注入電極2000)/キャッピング層3000の順に積層されている。
本発明による有機発光素子の電極の内側に位置する有機物層に使用された化合物を、下記の表1に示した。
Figure 2023031178000058
<実施例1>有機発光素子の製造
銀(Ag)を含む反射層が形成された酸化インジウムスズ(ITO)基板を蒸留水超音波で洗浄した。蒸留水洗浄が終わったら、イソプロピルアルコール、アセトン、メタノールなどの溶剤で超音波洗浄を行った後、乾燥させた。次に、ITO基板の上部に正孔注入層として600ÅのHI01、電荷発生層として50ÅのHATCN、正孔輸送層として500ÅのHT01をそれぞれ蒸着した後、発光層としてのホストBH01にドーパントBD01を3重量%でドーピングして250Åの厚さで蒸着した。その後、電子輸送層にET01及びLiq(1:1、wt./wt.)の混合物を300Åの厚さで蒸着した後、LiFを10Åの厚さで蒸着して電子注入層を形成した。次いで、MgAgを15nmの厚さで蒸着して陰極を形成し、前記陰極上にキャッピング層として、合成例1で製造された化合物を600Åの厚さで蒸着した。この素子をグローブボックスで密封(Encapsulation)することにより、有機発光素子を製作した。
<実施例2~5>有機発光素子の製造
前記実施例1と同様の方法で製造するが、それぞれ合成例2~合成例5で製造された化合物を用いてキャッピング層に製膜した有機発光素子を製作した。
<比較例1~5>有機発光素子の製造
前記実施例1と同様の方法で製造するが、それぞれ下記表2で表示された比較化合物1(ref.1)~比較化合物5(ref.5)を用いてキャッピング層に製膜した有機発光素子を製作した。
Figure 2023031178000059
<実験例1>有機発光素子の性能評価
ケースレーの2400型ソースメータユニット(Kiethley 2400 source measurement unit)に電圧を印加して電子及び正孔を注入し、コニカミノルタ(Konica Minolta)製の分光放射輝度計(CS-2000)を用いて、光が放出されるときの輝度を測定することにより、実施例1~実施例5と比較例1~比較例5の印加電圧に対する電流密度及び輝度を大気圧の条件下で測定して有機発光素子の性能を評価し、その結果を下記表3に示した。
Figure 2023031178000060
本発明の実施例を比較すると、比較例1~比較例5に比べて、波長450nmでの屈折率が2.50以上であり、波長380nmでの消光係数が0.90以上であり、且つ波長450nmでの消光係数が0.30以下である条件をすべて満たした場合、有機発光素子の効率、色純度及び寿命が全て改善されたことを確認することができる。
<実験例2>屈折率及び消光係数の評価
実施例1~実施例5の化合物と比較化合物1(Ref.1)~比較化合物5(Ref.5)をそれぞれ用いて、シリコン基板上に厚さ60nmの蒸着膜を真空蒸着装備を用いて製作し、エリプソメータ装置(J.A.Woollam Co. Inc、M-2000X)を用いて波長450nmでの屈折率、波長380nm及び波長430nmでの消光係数を測定した。その結果は、下記表4にまとめたとおりである。
Figure 2023031178000061
前記表4に記載されているように、本発明による化合物は、波長450nmでの2.50以上の高い屈折率を示すとともに、波長380nmでの消光係数が0.90以上、具体的には1.00以上と大きい値を有し、波長450nmでの消光係数は0.30以下、具体的には0.10以下と小さい値を有することを確認することができる。
100 基板
200 正孔注入層
300 正孔輸送層
400 発光層
500 電子輸送層
600 電子注入層
1000 第1電極
2000 第2電極
3000 キャッピング層

Claims (14)

  1. 第1電極及び第2電極と、
    前記第1電極及び前記第2電極の内側に介在する有機物層と、
    前記第1電極又は前記第2電極のうちの少なくとも一つの電極の外側に配置されるキャッピング層と、を備え、
    前記キャッピング層は、下記の条件(1)~(3)を満足し、下記化学式1で表される化合物を含む、有機発光素子。
    条件(1)n(@450nm)≧2.50
    条件(2)k(@450nm)≦0.30
    条件(3)k(@380nm)≧0.90
    (このとき、前記nは各波長での屈折率を示し、kは各波長での消光係数を示す。)
    <化学式1>

    Figure 2023031178000062

    (前記化学式1中、
    Xは、O、S、Se、Te又はCRR`であり、
    R及びR`は、それぞれ独立して水素、重水素、ハロゲン、ニトロ基、ニトリル基、置換もしくは非置換のC1~C30のアルキル基、置換もしくは非置換のC2~C30のアルケニル基、置換もしくは非置換のC1~C30のアルコキシ基、置換もしくは非置換のC1~C30のスルフィド、置換もしくは非置換のC6~C50のアリール基、又は置換もしくは非置換のC2~C50のヘテロアリール基であり、隣接したR及びR`は、互いに結合して環を形成しても形成しなくてもよく、
    ~Yは、それぞれ独立してC、CR又はNであり、
    は、それぞれ独立して水素、重水素、ハロゲン、ニトロ基、ニトリル基、置換もしくは非置換のC1~C30のアルキル基、置換もしくは非置換のC2~C30のアルケニル基、置換もしくは非置換のC1~C30のアルコキシ基、置換もしくは非置換のC1~C30のスルフィド基、又は置換もしくは非置換のC6~C50のアリール基であり、隣接したR同士は、互いに結合して環を形成しても形成しなくてもよく、
    Ar及びArは、それぞれ独立して置換もしくは非置換のC6~C50のアリール基、又は置換もしくは非置換のC2~C50のヘテロアリール基であり、
    は、それぞれ独立して水素、重水素、ハロゲン、ニトロ基、ニトリル基、置換もしくは非置換のC1~C30のアルキル基、置換もしくは非置換のC2~C30のアルケニル基、置換もしくは非置換のC1~C30のアルコキシ基、置換もしくは非置換のC1~C30のスルフィド基、置換もしくは非置換のC6~C50のアリール基、又は置換もしくは非置換のC2~C50のヘテロアリール基であり、
    L、L及びLは、それぞれ独立して直接結合、置換もしくは非置換のC6~C50のアリーレン基、又は置換もしくは非置換のC2~C50のヘテロアリーレン基であり、
    pは、0~2の整数である。)
  2. 前記化学式1は下記化学式2で表される化合物を含む、請求項1に記載の有機発光素子。
    <化学式2>

    Figure 2023031178000063

    (前記化学式2中、
    X、Y~Y、Ar、Ar、R、L、L及びpは、前記化学式1における定義と同じであり、
    は、前記化学式1におけるRの定義と同じであり(ただし、Rの炭素数は、Lで定義された炭素数の範囲を満足し)、
    qは、0~4の整数であり、
    mは、1~5の整数である。)
  3. 前記化学式1は下記化学式3で表される化合物を含む、請求項1に記載の有機発光素子。
    <化学式3>
    Figure 2023031178000064

    (前記化学式3中、
    X、Y~Y、Ar、Ar、R、L、L及びLは、前記化学式1における定義と同じであり、
    pは0又は1である。)
  4. 前記化学式1は下記化学式4で表される化合物を含む、請求項1に記載の有機発光素子。
    <化学式4>

    Figure 2023031178000065

    (前記化学式4中、
    X、Y~Y、Ar、Ar、R、L、L及びpは、前記化学式1における定義と同じであり、
    は、前記化学式1におけるRの定義と同じであり(ただし、Rの炭素数は、Lで定義された炭素数の範囲を満足し)、
    qは、0~4の整数であり、
    mは、1~5の整数である。)
  5. 前記化学式1は下記化学式5で表される化合物を含む、請求項1に記載の有機発光素子。
    <化学式5>

    Figure 2023031178000066

    (前記化学式5中、
    X、Ar、Ar、R、L及びLは、前記化学式1における定義と同じであり、
    は、それぞれ独立して前記化学式1におけるRの定義と同じであり(ただし、Rの炭素数は、Lで定義された炭素数の範囲を満足し)、
    は、それぞれ独立して前記化学式1におけるRの定義と同じであり、
    pは、0又は1であり、
    qは、0~4の整数であり、
    mは、1~5の整数であり、
    nは、0~4の整数である。)
  6. 前記化学式1は下記化学式6で表される化合物を含む、請求項1に記載の有機発光素子。
    <化学式6>
    Figure 2023031178000067

    (前記化学式6中、
    X、Y~Y、Ar、R、L、L及びpは、前記化学式1における定義と同じであり、
    は、前記化学式1におけるL、L及びLの定義と同じであり、
    は、前記化学式1におけるXの定義と同じであり、
    ~Yは、それぞれ独立して前記化学式1におけるY~Yの定義と同じである(ただし、Y~Yの炭素数は、Arで定義された炭素数の範囲を満足する。)。)
  7. 前記化学式1は下記化学式7で表される化合物を含む、請求項1に記載の有機発光素子。
    <化学式7>

    Figure 2023031178000068

    (前記化学式7中、
    X、Y~Y、R、L及びpは、それぞれ独立して前記化学式1における定義と同じであり、
    及びLは、それぞれ独立して前記化学式1におけるL及びLの定義と同じであり、
    及びXは、それぞれ独立して前記化学式1におけるXの定義と同じであり、
    ~Y12は、それぞれ独立して前記化学式1におけるY~Yの定義と同じである(ただし、Y~Y12の炭素数は、Ar又はArで定義された炭素数の範囲を満足する)。)
  8. 前記X及びXが互いに異なる、請求項6又は7に記載の有機発光素子。
  9. 前記R及びRはそれぞれ独立して水素、重水素、メチル基、メトキシ基、フェニル基又はこれらの組み合わせから選択される、請求項1に記載の有機発光素子。
  10. 前記R及びRはそれぞれ独立して水素、フェニル基、ビフェニル基又はこれらの組み合わせから選択される、請求項9に記載の有機発光素子。
  11. 前記L、L及びLはいずれも直接結合ではない、請求項1に記載の有機発光素子。
  12. 前記mは1~3である、請求項2に記載の有機発光素子。
  13. 前記A及びArはそれぞれ独立してフェニル基、ビフェニル基、テルフェニル基、ナフチル基、フェナントレニル基、トリフェニレニル基、ベンゾフラン基、ベンゾチオフェン基又はこれらの組み合わせから選択される、請求項1に記載の有機発光素子。
  14. 前記化学式1は下記化合物のうちのいずれか一つの化合物を含む、請求項1に記載の有機発光素子。

    Figure 2023031178000069

    Figure 2023031178000070

    Figure 2023031178000071

    Figure 2023031178000072

    Figure 2023031178000073

    Figure 2023031178000074

    Figure 2023031178000075

    Figure 2023031178000076

    Figure 2023031178000077

    Figure 2023031178000078

    Figure 2023031178000079

    Figure 2023031178000080

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    Figure 2023031178000082

    Figure 2023031178000083

    Figure 2023031178000084

    Figure 2023031178000085

    Figure 2023031178000086

    Figure 2023031178000087

    Figure 2023031178000088

    Figure 2023031178000089

    Figure 2023031178000090

    Figure 2023031178000091

    Figure 2023031178000092

    Figure 2023031178000093

    Figure 2023031178000094

    Figure 2023031178000095

    Figure 2023031178000096

    Figure 2023031178000097

    Figure 2023031178000098

    Figure 2023031178000099

    Figure 2023031178000100

    Figure 2023031178000101

    Figure 2023031178000102

    Figure 2023031178000103

    Figure 2023031178000104

    Figure 2023031178000105

    Figure 2023031178000106

    Figure 2023031178000107

    Figure 2023031178000108

    Figure 2023031178000109

    Figure 2023031178000110
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