JP2023030804A - 2相クロック生成回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ノンオーバーラップの2相クロックの隙間である立ち上がりエッジと立ち下がりエッジの関係を均一にする必要がある2相クロック生成回路を提供する。【解決手段】 2相クロック生成回路10は、論理ハイ側のノンオーバーラップ信号生成回路2と4端子回路1aを備え、4端子回路1aは、第1のNチャネル型MOSトランジスタ11と、実質的に第1のNチャネル型MOSトランジスタ11と等しい面積かつ等しいアスペクト比かつ等しい電流方向で隣接にレイアウトされた第2のNチャネル型MOSトランジスタ12と、第1のPチャネル型MOSトランジスタ13と、実質的に第1のPチャネル型MOSトランジスタ13と等しい面積かつ等しいアスペクト比かつ等しい電流方向で隣接にレイアウトされた第2のPチャネル型MOSトランジスタ14と、実質的に等しい抵抗値を持つ2つの抵抗5a、5bまたは導体の結線と、を有する。【選択図】 図1
Description
本発明は、2相クロック生成回路に関する。
ノンオーバーラップの2相クロックの隙間である立ち上がりエッジと立ち下がりエッジの関係を同値にする必要があるシステムがあり、一つのNRZ信号からスキューの少ない相補NRZ信号(2相クロック)を生成する技術が提案されている(例えば特許文献1および特許文献2参照)。
しかしながら特許文献1の調整機構は複雑な論理回路を必要とし実装規模が大きい。また制御ループに遅延回路を持つためジッタの増加懸念がある。
特許文献2の回路構成は無調整であり特許文献1に比べれば小規模であるが、インバータ回路1段分の遅延誤差発生は不可避である。
本発明は、ノンオーバーラップの2相クロックの隙間である立ち上がりエッジと立ち下がりエッジの関係を均一にする必要がある2相クロック生成回路を提供する。
本発明の2相クロック生成回路は、論理ハイ側のノンオーバーラップ信号生成回路と4端子回路を備え、前記4端子回路は、第1のNMOSトランジスタと、実質的に前記第1のNチャネル型MOSトランジスタ(以下、NMOSトランジスタとする)と等しい面積かつ等しいアスペクト比かつ等しい電流方向隣接にレイアウトされた第2のNMOSトランジスタと、第1のPチャネル型MOSトランジスタ(以下、PMOSトランジスタとする)と、実質的に前記第1のPMOSトランジスタと等しい面積かつ等しいアスペクト比かつ等しい電流方向で隣接にレイアウトされた第2のPMOSトランジスタと、正相入力端子と、逆相入力端子と、正相出力端子と、逆相出力端子と、実質的に等しい抵抗値を持つ2つの抵抗または導体の結線と、を有し、前記ノンオーバーラップ信号生成回路の2つの出力は前記4端子回路の前記正相入力端子と前記逆相入力端子にそれぞれ接続され、前記第1のNMOSトランジスタのゲート端子は前記逆相入力端子に接続され、ソース端子はGNDに接続され、ドレイン端子は前記第1のPMOSトランジスタのドレイン端子と前記第2の抵抗または前記導体の結線と前記正相出力端子に接続され、前記第2のPMOSトランジスタのゲート端子は前記第2の抵抗または前記導体の結線に接続され、前記第2のNMOSトランジスタのゲート端子は前記正相入力端子に接続され、ソース端子はGNDに接続され、ドレイン端子は前記第2のPMOSトランジスタのドレイン端子と前記第1の抵抗または前記導体の結線と前記逆相出力端子に接続され、前記第1のPMOSトランジスタのゲート端子は前記第1の抵抗または前記導体の結線に接続され、前記第1のPMOSトランジスタと前記第2のPMOSトランジスタのソース端子はVDDに接続されることとした。
本発明によれば、ノンオーバーラップの2相クロックの隙間である立ち上がりエッジと立ち下がりエッジの関係を均一にする必要がある2相クロック生成回路が提供できる。
以下で説明する構成の2相クロック生成回路を用いることにより、規模の小さな回路でノンオーバーラップ期間が均一な2相クロックが容易に生成出来る。なお、以下の記載では一方のノードの変化エッジから他方のノードの変化エッジまでの時間の均一性の誤差をスキューまたはスキューバランスと呼ぶこととする。
近年は数十MHzクラスのクロックを使用する民生製品でも、スキューを数十ピコ秒以内に抑える必要があるアナログシステムも増えてきたが、本発明を用いれば容易に実現できるであろう。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1の2相クロック生成回路10は、本発明の第1の実施形態における低スキューを実現した2相クロック生成回路のブロック図である。
本発明の第1の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1の2相クロック生成回路10は、本発明の第1の実施形態における低スキューを実現した2相クロック生成回路のブロック図である。
図1において、ノンオーバーラップ信号生成回路2は、入力端子Inに入力されたクロック信号のデューティー比を変更することで論理ハイ側のノンオーバーラップ信号に変換し、次段の4端子回路1aの正相入力端子In_1と逆相入力端子In_0へ出力する回路である。ノンオーバーラップ信号生成回路2の正相と逆相一組の出力電圧は、次段の4端子回路1aが正常な動作に必要な正相と逆相の論理スレッショルド電圧レベルであるかぎり、如何なる出力電圧であってもよい。
4端子回路1aは、2相の入力に対し2相の出力を得る回路であり、電圧電流変換素子である第1のNMOSトランジスタ11および第2のNMOSトランジスタ12と、クロスカップル接続でラッチ動作を実現する第1のPMOSトランジスタ13および第2のPMOSトランジスタ14と、正相入力端子In_1と、逆相入力端子In_0と、正相出力端子Out_1と、逆相出力端子Out_0と、第2の抵抗5aと、第1の抵抗5bと、を有する。
4端子回路1aの接続を説明する。第1のNMOSトランジスタ11のゲート端子は逆相入力端子In_0に接続され、ソース端子はGNDに接続され、ドレイン端子は第1のPMOSトランジスタ13のドレイン端子と第1の抵抗5bの一方と正相出力端子Out_1に接続され、第2のNMOSトランジスタ12のゲート端子は正相入力端子In_1に接続され、ソース端子はGNDに接続され、ドレイン端子は第2のPMOSトランジスタ14のドレイン端子と第2の抵抗5aの一方と逆相出力端子Out_0に接続され、第2のPMOSトランジスタ14のゲート端子は第1の抵抗5bの他方と接続され、第1のPMOSトランジスタ13のゲート端子は第2の抵抗5aの他方と接続され、第1のPMOSトランジスタ13と第2のPMOSトランジスタ14のソース端子はVDDに接続される。
4端子回路1aの特徴は、第1のNMOSトランジスタと第2のNMOSトランジスタ同士、第1のPMOSトランジスタと第2のPMOSトランジスタ同士、第1の抵抗と第2の抵抗同士は加工精度の範囲で実質的に等しい形状で近接に、かつ直流電流の方向を等しくして配置することにより、それぞれ同士において全ての電気的特性が互いに等しくなるので、正相入力端子In_1と逆相入力端子In_0の入力信号の両方がローレベルまたは両方がハイレベルであるときから、どちらかの入力端子のレベルが異なるレベルへ変化するときの正相出力端子Out_1と逆相出力端子Out_0の出力信号の遷移状況が全く対称な動作となる。
第1の抵抗と第2の抵抗は、IC製造プロセスによってはノンオーバーラップ期間が狭すぎて、4端子回路1aの出力を受ける回路に支障が起こる問題を避けるため、第1のPMOSトランジスタと第2のPMOSトランジスタのゲート容量の充電電流を制限し、論理スレッショルド到達時間を遅延させることによって、後段回路の正常動作に最低限必要なノンオーバーラップ期間を得るための部品である。必要なノンオーバーラップ期間は、後段回路の仕様から決まり、第1のPMOSトランジスタまたは第2のPMOSトランジスタのゲート容量値と第1の抵抗値または第2の抵抗値との時定数で計算される。
すなわち、ノンオーバーラップ期間を増やしたい場合は、意図的に新たな第1の容量と第2の容量をそれぞれ第1のPMOSトランジスタと第2のPMOSトランジスタのゲート容量に並列に追加する。逆にノンオーバーラップ期間を減らしたい場合は、第1の抵抗と第2の抵抗をアルミニウム等の導体の結線で置き換えることも可能である。
さらに第1のPMOSトランジスタと第2のPMOSトランジスタの動作を遅延させる部品として、第1の抵抗と第2の抵抗の代用となる遅延回路の1例として遅延回路6を図8に示す。
遅延回路6は、偶数個のインバータ論理ゲート3cのカスケード接続からなる。遅延回路6全体の遅延時間は、個々のインバータ論理ゲート3cの信号遅延時間の総和になり、個々のインバータ論理ゲート3cの遅延特性は、同一でなくてもよい。
図2に4端子回路1aの真理値表を示した。
図3の2相クロック生成回路10aは、本発明の低スキューを実現する2相クロック生成回路の具体的な回路の一例である。インバータ回路3aとインバータ回路3bと4端子回路1bで、最も素子数が少ない論理ハイ側のノンオーバーラップ信号生成回路2が実現できる。
インバータ回路3aは、第3のNMOSトランジスタ19と、第3のPMOSトランジスタ20と、を有する。第3のNMOSトランジスタ19のゲート端子と第3のPMOSトランジスタ20のゲート端子は、ノードN_0を介して入力端子Inに接続される。第3のNMOSトランジスタ19のドレイン端子と第3のPMOSトランジスタ20のドレイン端子は、ノードN_1を介してインバータ回路3bに接続される。第3のNMOSトランジスタ19のソース端子は、GND電源に接続される。第3のPMOSトランジスタ20のソース端子は、VDD1電源に接続される。第3のNMOSトランジスタ19と第3のPMOSトランジスタ20とは、インバータ回路3aとして動作する。
インバータ回路3bは、第4のNMOSトランジスタ21と、第4のPMOSトランジスタ22と、を有する。第4のNMOSトランジスタ21のゲート端子と第4のPMOSトランジスタ22のゲート端子は、ノードN_1に接続される。第4のNMOSトランジスタ21のドレイン端子と第4のPMOSトランジスタ22のドレイン端子は、ノードN_2を介して4端子回路1bに接続される。第4のNMOSトランジスタ21のソース端子は、GNDに接続される。第4のPMOSトランジスタ22のソース端子は、VDD1に接続される。第4のNMOSトランジスタ21と第4のPMOSトランジスタ22とは、インバータ回路3bとして動作する。
4端子回路1bは、第5のNMOSトランジスタ15と、第6のNMOSトランジスタ16と、第5のPMOSトランジスタ17と、第6のPMOSトランジスタ18と、を有する。第5のNMOSトランジスタ15のゲート端子はノードN_2に接続され、ソース端子はGNDに接続され、ドレイン端子は第5のPMOSトランジスタ17のドレイン端子と第6のPMOSトランジスタ18のゲート端子とノードN_4に接続され、第6のNMOSトランジスタ16のゲート端子はノードN_1に接続され、ソース端子はGNDに接続され、ドレイン端子は第6のPMOSトランジスタ18のドレイン端子と第5のPMOSトランジスタ17のゲート端子とノードN_3に接続され、第5のPMOSトランジスタ17と第6のPMOSトランジスタ18のソース端子はVDD2に接続される。
また4端子回路1bは、図6のように第7のPMOSトランジスタ25と第8のPMOSトランジスタ26を貫通電流制限用に設けた4端子回路1cで代用することも出来る。
また4端子回路1bは、図7のように通常の論理ゲートを用いてもよい。すなわち伝達特性の均一性を重視して設計されていない第1のNOR論理ゲート4aおよび第2のNOR論理ゲート4bをクロスカップル接続して出来る4端子回路1dを代用してもよい。第1のNOR論理ゲート4aおよび第2のNOR論理ゲート4bの電源とGND電源はそれぞれ共通のVDD2とGNDに上位接続される。
なお、4端子回路1b、4端子回路1c、および4端子回路1dは、ノンオーバーラップ期間を増すために、抵抗と容量から成る時定数回路、または論理ゲートから成る遅延回路6を遅延手段として付加することもある。
以上のような論理ハイ側のノンオーバーラップ信号生成回路2に、図1に示す左右対称性が良い4端子回路1aを接続すると、スキューバランスの優れた2相クロックが容易に生成できる。上記のような構成は、制御ループを持たないのでジッタの発生は最少に留められる。4端子回路1aは、対称性を重視する必要があるが、トポロジーを変更した他の回路でもよい。
なお、VDD1、VDD2、VDDの電圧については用途に応じて選択できる。
図4は、本実施形態の低スキューを実現する2相クロック生成回路10aの立ち上がりイベント時のタイミングチャートである。図5は、本実施形態の低スキューを実現する2相クロック生成回路10aの立ち下がりイベント時のタイミングチャートである。これらのタイミングチャートの信号名は、図3のノードN_0からノードN_6に対応している。
ここで図3におけるノンオーバーラップ信号生成回路2の出力、すなわちノードN_3とノードN_4の変化の対称性を損なう懸念点について説明する。
図4の立ち上がりイベント時でのノードN_3の立ち上がりは、ノードN_4の立ち下がりのみで決まる。すなわち図2の真理値表を参照すれば、State1→State0→State2と状態が遷移する。
一方で図5の立ち下がりイベント時でのノードN_4の立ち上がりは、ノードN_3の立ち下がりと、ノードN_2の立ち下がりのどちらか遅い方で決まる。実際の動作では、ノードN_3の立ち下がりとノードN_2の立ち下がりは、時間的に近くランプ波形であるので、どちらかのみが因果となることはない。また、ノードN_2の立ち下がりはノードN_1の立ち上がりより遅れることは明白なので、図2の真理値表を参照すればState2→State3→State1と状態が遷移し、State0を経由する図4の場合とは明らかに異なる。
従って、4端子回路1bのノンオーバーラップ期間は、クロック入力の立ち上がりイベント時と立ち下がりイベント時とでは異なる値となり、精度が要求されるシステムにとってはスキューのマージンが損なわれることになる。
次に、この後に4端子回路1aの出力であるノードN_5とノードN_6を考えると、4端子回路1aの入力としてノードN_3及びノードN_4は、ばらつきはするもののノンオーバーラップ期間が存在するので、図2のState3を経由せずState0を経由する条件が保障されており、互いに一方の立ち上がりは他方の立ち下がりから決まるという対称性は保たれる。
以上、ここで説明したように、本実施形態の2相クロック生成回路によれば、ノンオーバーラップの2相クロックの隙間である立ち上がりエッジと立ち下がりエッジの関係を均一にする必要がある2相クロック生成回路を提供できる。
なおノンオーバーラップ信号生成回路2が論理ロー側のノンオーバーラップの場合は、4端子回路1aの2つの入力つまり逆相入力端子In_0と正相入力端子In_1のそれぞれに極性反転のためのインバータ回路を設ければよい。
またノンオーバーラップ信号生成回路2が論理ハイ側のノンオーバーラップで、2相クロック生成回路出力が論理ロー側のノンオーバーラップが必要な場合は、4端子回路1aを構成するNMOSトランジスタをPMOSトランジスタに、PMOSトランジスタをNMOSトランジスタに、VDDをGNDに、GNDをVDDに交換して構成すればよい。
またノンオーバーラップ信号生成回路2が論理ハイ側のノンオーバーラップで、2相クロック生成回路出力が論理ロー側のノンオーバーラップが必要な場合は、4端子回路1aを構成するNMOSトランジスタをPMOSトランジスタに、PMOSトランジスタをNMOSトランジスタに、VDDをGNDに、GNDをVDDに交換して構成すればよい。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態について図を参照しながら説明する。なお、第1の実施形態と同じ構成要素は、第1の実施形態と同じ番号を附番し説明を省略する。
本発明の第2の実施形態について図を参照しながら説明する。なお、第1の実施形態と同じ構成要素は、第1の実施形態と同じ番号を附番し説明を省略する。
第2の実施形態は、図1の2相クロック生成回路10において、4端子回路1aを図9に示した4端子回路1eに置き換えたものであり、図3の2相クロック生成回路10aにおいて4端子回路1aを図9に示した4端子回路1eに置き換えたものである。
4端子回路1eは、2相の入力に対し2相の出力を得る回路であり、電圧電流変換素子である第7のNMOSトランジスタ31および第8のNMOSトランジスタ32と、クロスカップル接続でラッチ動作を実現する第9のPMOSトランジスタ33および第10のPMOSトランジスタ34と、貫通電流制限用スイッチとなる第11のPMOSトランジスタ35および第12のPMOSトランジスタ36と、正相入力端子In_1と、逆相入力端子In_0と、正相出力端子Out_1と、逆相出力端子Out_0と、第2の抵抗5aと、第1の抵抗5bと、を有する。
4端子回路1eの接続を説明する。第7のNMOSトランジスタ31のゲート端子は第11のPMOSトランジスタ35のゲート端子と逆相入力端子In_0に接続され、ソース端子はGNDに接続され、ドレイン端子は第11のPMOSトランジスタ35のドレイン端子と第1の抵抗5bの一方の端子と正相出力端子Out_1に接続され、第8のNMOSトランジスタ32のゲート端子は第12のPMOSトランジスタ36のゲート端子と正相入力端子In_1に接続され、ソース端子はGNDに接続され、ドレイン端子は第12のPMOSトランジスタ36のドレイン端子と第2の抵抗5aの一方の端子と逆相出力端子Out_0に接続され、第9のPMOSトランジスタ33のゲート端子は第2の抵抗5aの他方の端子に接続され、ドレイン端子は第11のPMOSトランジスタ35のソース端子に接続され、第10のPMOSトランジスタ34のゲート端子は第1の抵抗5bの他方の端子に接続され、ドレイン端子は第12のPMOSトランジスタ36のソース端子に接続され、第9のPMOSトランジスタ33のソース端子と第10のPMOSトランジスタ34のソース端子はVDDに接続される。
4端子回路1eの特徴は、第7のNMOSトランジスタ31と第8のNMOSトランジスタ32同士、第9のPMOSトランジスタ33と第10のPMOSトランジスタ34同士、第11のPMOSトランジスタ35と第12のPMOSトランジスタ36同士、第1の抵抗5bと第2の抵抗5a同士は加工精度の範囲で実質的に等しい形状で近接に、かつ直流電流の方向を等しくして配置することにより、それぞれ同士において全ての電気的特性が互いに等しくなるので、正相入力端子In_1と逆相入力端子In_0の入力信号の両方がローレベルまたは両方がハイレベルであるときから、どちらかの入力端子のレベルが異なるレベルへ変化するときの正相出力端子Out_1と逆相出力端子Out_0の出力信号の遷移状況が全く対称な動作となる。
図10に4端子回路1eの真理値表を示した。
以上、第1の実施形態と合わせて説明したように、本実施形態の2相クロック生成回路によれば、ノンオーバーラップの2相クロックの隙間である立ち上がりエッジと立ち下がりエッジの関係を均一にする必要がある2相クロック生成回路を提供できる。
なおノンオーバーラップ信号生成回路2が論理ロー側のノンオーバーラップの場合は、4端子回路1eの2つの入力つまり逆相入力端子In_0と正相入力端子In_1のそれぞれに極性反転のためのインバータ回路を設ければよい。
またノンオーバーラップ信号生成回路2が論理ハイ側のノンオーバーラップで、2相クロック生成回路出力が論理ロー側のノンオーバーラップが必要な場合は、4端子回路1eを構成するNMOSトランジスタをPMOSトランジスタに、PMOSトランジスタをNMOSトランジスタに、VDDをGNDに、GNDをVDDに交換して構成してもよい。
[第3の実施形態]
本発明の第3の実施形態について図を参照しながら説明する。なお、第1の実施形態と同じ構成要素は、第1の実施形態と同じ番号を附番し説明を省略する。
またノンオーバーラップ信号生成回路2が論理ハイ側のノンオーバーラップで、2相クロック生成回路出力が論理ロー側のノンオーバーラップが必要な場合は、4端子回路1eを構成するNMOSトランジスタをPMOSトランジスタに、PMOSトランジスタをNMOSトランジスタに、VDDをGNDに、GNDをVDDに交換して構成してもよい。
[第3の実施形態]
本発明の第3の実施形態について図を参照しながら説明する。なお、第1の実施形態と同じ構成要素は、第1の実施形態と同じ番号を附番し説明を省略する。
第3の実施形態は、図1の2相クロック生成回路10において、4端子回路1aを図11に示した4端子回路1fに置き換えたものであり、図3の2相クロック生成回路10aにおいて4端子回路1aを図11に示した4端子回路1fに置き換えたものである。
4端子回路1fは、2相の入力に対し2相の出力を得る回路であり、第3のNOR論理ゲート4cと、第4のNOR論理ゲート4dと、正相入力端子In_1と、逆相入力端子In_0と、正相出力端子Out_1と、逆相出力端子Out_0と、VDDと、GNDと、第2の抵抗5aと、第1の抵抗5bと、を有する。
第3のNOR論理ゲート4cと第4のNOR論理ゲート4dの構成要素であるMOSトランジスタで構成された一般的なNOR論理ゲートの回路図は、図12で示される。即ちNOR回路4は、第9のNMOSトランジスタ41と、第10のNMOSトランジスタ42と、第13のPMOSトランジスタ43と、第14のPMOSトランジスタ44と、入力端子In_Aと、入力端子In_Bと、出力端子Outと、VDD電源と、GND電源と、を有する。
NOR回路4の特徴は、2つの入力端子In_Aと入力端子In_Bの双対性に対して第13のPMOSトランジスタ43と第14のPMOSトランジスタ44それぞれの接続の双対性が劣る点にある。したがって入力端子In_Aと入力端子In_Bは同一ではなく、入力端子In_Aと入力端子In_Bを交換して接続された回路は、静的な論理は同一であっても過渡的な電気的特性は同一ではない。
このようなNOR論理ゲートからなる4端子回路1fの接続を説明する。第3のNOR論理ゲート4cの入力端子In_Acは逆相入力端子In_0に接続され、入力端子In_Bcは第1の抵抗5bの一方の端子に接続され、出力端子Outcは正相出力端子Out_1と第2の抵抗5aの一方の端子に接続され、第4のNOR論理ゲート4dの入力端子In_Adは正相入力端子In_1に接続され、入力端子In_Bdは第2の抵抗5aの他方の端子に接続され、出力端子Outdは逆相出力端子Out_0と第1の抵抗5bの他方の端子に接続される。第3のNOR論理ゲート4cおよび第4のNOR論理ゲート4dの電源とGND電源は、それぞれ共通のVDDとGNDに上位接続される。
このように4端子回路1fは、特徴としてNOR論理ゲートの入力端子In_Aと入力端子In_Bが区別されており、第3のNOR論理ゲート4cと第4のNOR論理ゲート4d、及び第1の抵抗5bと第2の抵抗5aが対称に接続されているため、全ての状態遷移について正相出力端子Out_1と逆相出力端子Out_0は対称な動作出力が得られる。
そのための必要条件は、第3のNOR論理ゲートと第4のNOR論理ゲート同士は加工精度の範囲で実質的に等しい形状で近接に、かつ貫通電流の方向を等しくして配置し、第1の抵抗と第2の抵抗同士は加工精度の範囲で実質的に等しい形状で互いに近接に配置することである。
図14は図11で示した4端子回路1fのトランジスタレベルの回路表現であり、図15は図11の回路をレイアウトした際の概略図である。
図13に4端子回路1fの真理値表を示した。
以上、第1の実施形態と合わせて説明したように、本実施形態の2相クロック生成回路によれば、ノンオーバーラップの2相クロックの隙間である立ち上がりエッジと立ち下がりエッジの関係を均一にする必要がある2相クロック生成回路を提供できる。
なおノンオーバーラップ信号生成回路2が論理ロー側のノンオーバーラップの場合は、4端子回路1fの2つの入力つまり逆相入力端子In_0と正相入力端子In_1のそれぞれに極性反転のためのインバータ回路を設ければよい。
またノンオーバーラップ信号生成回路2が論理ロー側のノンオーバーラップで、2相クロック生成回路出力が論理ロー側のノンオーバーラップが必要な場合は、4端子回路1fを構成するNOR論理ゲートをNAND論理ゲートに交換して構成すればよい。
またノンオーバーラップ信号生成回路2が論理ロー側のノンオーバーラップで、2相クロック生成回路出力が論理ロー側のノンオーバーラップが必要な場合は、4端子回路1fを構成するNOR論理ゲートをNAND論理ゲートに交換して構成すればよい。
近年のCPUや信号処理の分野では一桁ナノメートルのプロセスルールの製品も登場してきた。とりわけ高速な動作を強いられるシステムでは、セットアップホールドマージンやシグナルインテグリティの重要性はますます高まっている。このような微細化のトレンドにおいて、上述したような2相クロックスキューを最小に抑える実装技術は、2相クロックに係るタイミングマージンを緩和する有効な手段となる。
1a、1b、1c、1d、1e、1f 4端子回路
2 ノンオーバーラップ信号生成回路
3a、3b インバータ回路
3c インバータ論理ゲート
4 NOR回路
4a、4b、4c、4d NOR論理ゲート
5a、5b 抵抗
6 遅延回路
10、10a 2相クロック生成回路
11、12、15、16、19、21、31、32、41、42 NMOSトランジスタ
13、14、17、18、20、22、33、34、35、36、43、44 PMOSトランジスタ
In 入力端子
In_0 逆相入力端子
In_1 正相入力端子
Out_0 逆相出力端子
Out_1 正相出力端子
2 ノンオーバーラップ信号生成回路
3a、3b インバータ回路
3c インバータ論理ゲート
4 NOR回路
4a、4b、4c、4d NOR論理ゲート
5a、5b 抵抗
6 遅延回路
10、10a 2相クロック生成回路
11、12、15、16、19、21、31、32、41、42 NMOSトランジスタ
13、14、17、18、20、22、33、34、35、36、43、44 PMOSトランジスタ
In 入力端子
In_0 逆相入力端子
In_1 正相入力端子
Out_0 逆相出力端子
Out_1 正相出力端子
Claims (18)
- 論理ハイ側のノンオーバーラップ信号生成回路と4端子回路を備え、
前記4端子回路は、第1のNチャネル型MOSトランジスタと、実質的に前記第1のNチャネル型MOSトランジスタと等しい面積かつ等しいアスペクト比かつ等しい電流方向で隣接にレイアウトされた第2のNチャネル型MOSトランジスタと、第1のPチャネル型MOSトランジスタと、実質的に前記第1のPチャネル型MOSトランジスタと等しい面積かつ等しいアスペクト比かつ等しい電流方向で隣接にレイアウトされた第2のPチャネル型MOSトランジスタと、正相入力端子と、逆相入力端子と、正相出力端子と、逆相出力端子と、実質的に等しい抵抗値を持つ2つの抵抗または導体の結線と、を有し、
前記ノンオーバーラップ信号生成回路の2つの出力は、前記4端子回路の前記正相入力端子と前記逆相入力端子にそれぞれ接続され、
前記第1のNチャネル型MOSトランジスタのゲート端子は、前記逆相入力端子に接続され、ソース端子は、GNDに接続され、ドレイン端子は、前記第1のPチャネル型MOSトランジスタのドレイン端子と前記第2の抵抗または前記導体の結線と前記正相出力端子に接続され、
前記第2のPチャネル型MOSトランジスタのゲート端子は、前記第2の抵抗または前記導体の結線に接続され、
前記第2のNチャネル型MOSトランジスタのゲート端子は、前記正相入力端子に接続され、ソース端子は、GNDに接続され、ドレイン端子は、前記第2のPチャネル型MOSトランジスタのドレイン端子と前記第1の抵抗または前記導体の結線と前記逆相出力端子に接続され、
前記第1のPチャネル型MOSトランジスタのゲート端子は、前記第1の抵抗または前記導体の結線に接続され、
前記第1のPチャネル型MOSトランジスタと前記第2のPチャネル型MOSトランジスタのソース端子は、VDDに接続されることを特徴とする2相クロック生成回路。 - 前記4端子回路はさらに、実質的に等しい電気的特性を有する第1の容量と第2の容量を有し、それぞれ前記第1のPチャネル型MOSトランジスタのゲート端子と前記第2のPチャネル型MOSトランジスタのゲート端子に並列に接続されている請求項1記載の2相クロック生成回路。
- 論理ハイ側のノンオーバーラップ信号生成回路と4端子回路を備え、
前記4端子回路は、第1のNチャネル型MOSトランジスタと、実質的に前記第1のNチャネル型MOSトランジスタと等しい面積かつ等しいアスペクト比かつ等しい電流方向で隣接にレイアウトされた第2のNチャネル型MOSトランジスタと、第1のPチャネル型MOSトランジスタと、実質的に前記第1のPチャネル型MOSトランジスタと等しい面積かつ等しいアスペクト比かつ等しい電流方向で隣接にレイアウトされた第2のPチャネル型MOSトランジスタと、正相入力端子と、逆相入力端子と、正相出力端子と、逆相出力端子と、実質的に等しい電気的特性を有する組合せ論理ゲートのカスケード接続を有する遅延回路と、を有し、
前記ノンオーバーラップ信号生成回路の2つの出力は、前記4端子回路の前記正相入力端子と前記逆相入力端子にそれぞれ接続され、
前記第1のNチャネル型MOSトランジスタのゲート端子は、前記逆相入力端子に接続され、ソース端子は、GNDに接続され、ドレイン端子は、前記第1のPチャネル型MOSトランジスタのドレイン端子と前記正相出力端子に接続され、
前記第2のNチャネル型MOSトランジスタのゲート端子は、前記正相入力端子に接続され、ソース端子は、GNDに接続され、ドレイン端子は、前記第2のPチャネル型MOSトランジスタのドレイン端子と前記逆相出力端子に接続され、
前記第2のPチャネル型MOSトランジスタのゲート端子と前記第1のNチャネル型MOSトランジスタのドレイン端子との間と、前記第1のPチャネル型MOSトランジスタのゲート端子と前記第2のNチャネル型MOSトランジスタのドレイン端子との間に、前記遅延回路がそれぞれ挿入され、
前記第1のPチャネル型MOSトランジスタと前記第2のPチャネル型MOSトランジスタのソース端子は、VDDに接続されることを特徴とする2相クロック生成回路。 - 論理ロー側のノンオーバーラップ信号生成回路と4端子回路を備え、
前記4端子回路は、第1のPチャネル型MOSトランジスタと、実質的に前記第1のPチャネル型MOSトランジスタと等しい面積かつ等しいアスペクト比かつ等しい電流方向で隣接にレイアウトされた第2のPチャネル型MOSトランジスタと、第1のNチャネル型MOSトランジスタと、実質的に前記第1のNチャネル型MOSトランジスタと等しい面積かつ等しいアスペクト比かつ等しい電流方向で隣接にレイアウトされた第2のNチャネル型MOSトランジスタと、正相入力端子と、逆相入力端子と、正相出力端子と、逆相出力端子と、実質的に等しい抵抗値を持つ2つの抵抗または導体の結線と、を有し、
前記ノンオーバーラップ信号生成回路の2つの出力は、前記4端子回路の前記正相入力端子と前記逆相入力端子にそれぞれ接続され、
前記第1のPチャネル型MOSトランジスタのゲート端子は、前記逆相入力端子に接続され、ソース端子は、VDDに接続され、ドレイン端子は、前記第1のNチャネル型MOSトランジスタのドレイン端子と前記第2の抵抗または前記導体の結線と前記正相出力端子に接続され、
前記第2のNチャネル型MOSトランジスタのゲート端子は、前記第2の抵抗または前記導体の結線に接続され、
前記第2のPチャネル型MOSトランジスタのゲート端子は、前記正相入力端子に接続され、ソース端子は、VDDに接続され、ドレイン端子は、前記第2のNチャネル型MOSトランジスタのドレイン端子と前記第1の抵抗または前記導体の結線と前記逆相出力端子に接続され、
前記第1のNチャネル型MOSトランジスタのゲート端子は、前記第1の抵抗または前記導体の結線に接続され、
前記第1のNチャネル型MOSトランジスタと前記第2のNチャネル型MOSトランジスタのソース端子は、GNDに接続されることを特徴とする2相クロック生成回路。 - 前記4端子回路はさらに、実質的に等しい電気的特性を有する第1の容量と第2の容量を有し、それぞれ前記第1のNチャネル型MOSトランジスタと前記第2のNチャネル型MOSトランジスタのゲート端子に並列に接続されている請求項4記載の2相クロック生成回路。
- 論理ロー側のノンオーバーラップ信号生成回路と4端子回路を備え、
前記4端子回路は、第1のPチャネル型MOSトランジスタと、実質的に前記第1のPチャネル型MOSトランジスタと等しい面積かつ等しいアスペクト比かつ等しい電流方向で隣接にレイアウトされた第2のPチャネル型MOSトランジスタと、第1のNチャネル型MOSトランジスタと、実質的に前記第1のNチャネル型MOSトランジスタと等しい面積かつ等しいアスペクト比かつ等しい電流方向で隣接にレイアウトされた第2のNチャネル型MOSトランジスタと、正相入力端子と、逆相入力端子と、正相出力端子と、逆相出力端子と、実質的に等しい電気的特性を有する組合せ論理ゲートのカスケード接続を有する遅延回路と、を有し、
前記ノンオーバーラップ信号生成回路の2つの出力は、前記4端子回路の前記正相入力端子と前記逆相入力端子にそれぞれ接続され、
前記第1のPチャネル型MOSトランジスタのゲート端子は、前記逆相入力端子に接続され、ソース端子は、VDDに接続され、ドレイン端子は、前記第1のNチャネル型MOSトランジスタのドレイン端子と前記正相出力端子に接続され、
前記第2のPチャネル型MOSトランジスタのゲート端子は、前記正相入力端子に接続され、ソース端子は、VDDに接続され、ドレイン端子は、前記第2のNチャネル型MOSトランジスタのドレイン端子と前記逆相出力端子に接続され、
前記第2のNチャネル型MOSトランジスタのゲート端子と前記第1のPチャネル型MOSトランジスタのドレイン端子との間と、前記第1のNチャネル型MOSトランジスタのゲート端子と前記第2のPチャネル型MOSトランジスタのドレイン端子との間に、前記遅延回路がそれぞれ挿入され、
前記第1のNチャネル型MOSトランジスタと前記第2のNチャネル型MOSトランジスタのソース端子は、GNDに接続されることを特徴とする2相クロック生成回路。 - 論理ハイ側のノンオーバーラップ信号生成回路と4端子回路を備え、
前記4端子回路は、第1のNチャネル型MOSトランジスタと、実質的に前記第1のNチャネル型MOSトランジスタと等しい面積かつ等しいアスペクト比かつ等しい電流方向で隣接にレイアウトされた第2のNチャネル型MOSトランジスタと、第1のPチャネル型MOSトランジスタと、実質的に前記第1のPチャネル型MOSトランジスタと等しい面積かつ等しいアスペクト比かつ等しい電流方向隣接にレイアウトされた第2のPチャネル型MOSトランジスタと、第3のPチャネル型MOSトランジスタと、実質的に前記第3のPチャネル型MOSトランジスタと等しい面積かつ等しいアスペクト比かつ等しい電流方向隣接にレイアウトされた第4のPチャネル型MOSトランジスタと、正相入力端子と、逆相入力端子と、正相出力端子と、逆相出力端子と、実質的に等しい抵抗値を持つ2つの抵抗または導体の結線と、を有し、
前記ノンオーバーラップ信号生成回路の2つの出力は、前記4端子回路の前記正相入力端子と前記逆相入力端子にそれぞれ接続され、
前記第1のNチャネル型MOSトランジスタのゲート端子は、前記逆相入力端子に接続され、ソース端子は、GNDに接続され、ドレイン端子は、前記第3のPチャネル型MOSトランジスタのドレイン端子と前記第2の抵抗または前記導体の結線と前記正相出力端子に接続され、
前記第2のPチャネル型MOSトランジスタのゲート端子は、前記第2の抵抗または前記導体の結線に接続され、
前記第2のNチャネル型MOSトランジスタのゲート端子は、前記正相入力端子に接続され、ソース端子は、GNDに接続され、ドレイン端子は、前記第4のPチャネル型MOSトランジスタのドレイン端子と前記第1の抵抗または前記導体の結線と前記逆相出力端子に接続され、
前記第1のPチャネル型MOSトランジスタのゲート端子は、前記第1の抵抗または前記導体の結線に接続され、
前記第3のPチャネル型MOSトランジスタのゲート端子は、前記逆相入力端子に接続され、ソース端子は、前記第1のPチャネル型MOSトランジスタのドレイン端子に接続され、
前記第4のPチャネル型MOSトランジスタのゲート端子は、前記正相入力端子に接続され、ソース端子は、前記第2のPチャネル型MOSトランジスタのドレイン端子に接続され、
前記第1のPチャネル型MOSトランジスタと前記第2のPチャネル型MOSトランジスタのソース端子は、VDDに接続されることを特徴とする2相クロック生成回路。 - 前記4端子回路はさらに、実質的に等しい電気的特性を有する第1の容量と第2の容量を有し、それぞれ前記第1のPチャネル型MOSトランジスタのゲート端子と前記第2のPチャネル型MOSトランジスタのゲート端子に並列に接続されている請求項7記載の2相クロック生成回路。
- 論理ハイ側のノンオーバーラップ信号生成回路と4端子回路を備え、
前記4端子回路は、第1のNチャネル型MOSトランジスタと、実質的に前記第1のNチャネル型MOSトランジスタと等しい面積かつ等しいアスペクト比かつ等しい電流方向で隣接にレイアウトされた第2のNチャネル型MOSトランジスタと、第1のPチャネル型MOSトランジスタと、実質的に前記第1のPチャネル型MOSトランジスタと等しい面積かつ等しいアスペクト比かつ等しい電流方向隣接にレイアウトされた第2のPチャネル型MOSトランジスタと、第3のPチャネル型MOSトランジスタと、実質的に前記第3のPチャネル型MOSトランジスタと等しい面積かつ等しいアスペクト比かつ等しい電流方向隣接にレイアウトされた第4のPチャネル型MOSトランジスタと、正相入力端子と、逆相入力端子と、正相出力端子と、逆相出力端子と、実質的に等しい電気的特性を有する組合せ論理ゲートのカスケード接続を有する遅延回路と、を有し、
前記ノンオーバーラップ信号生成回路の2つの出力は、前記4端子回路の前記正相入力端子と前記逆相入力端子にそれぞれ接続され、
前記第1のNチャネル型MOSトランジスタのゲート端子は、前記逆相入力端子に接続され、ソース端子は、GNDに接続され、ドレイン端子は、前記第3のPチャネル型MOSトランジスタのドレイン端子と前記正相出力端子に接続され、
前記第2のNチャネル型MOSトランジスタのゲート端子は、前記正相入力端子に接続され、ソース端子は、GNDに接続され、ドレイン端子は、前記第4のPチャネル型MOSトランジスタのドレイン端子と前記逆相出力端子に接続され、
前記第2のPチャネル型MOSトランジスタのゲート端子と前記第1のNチャネル型MOSトランジスタのドレイン端子との間と、前記第1のPチャネル型MOSトランジスタのゲート端子と前記第2のNチャネル型MOSトランジスタのドレイン端子との間に、前記遅延回路がそれぞれ挿入され、
前記第3のPチャネル型MOSトランジスタのゲート端子は、前記逆相入力端子に接続され、ソース端子は、前記第1のPチャネル型MOSトランジスタのドレイン端子に接続され、
前記第4のPチャネル型MOSトランジスタのゲート端子は、前記正相入力端子に接続され、ソース端子は、前記第2のPチャネル型MOSトランジスタのドレイン端子に接続され、
前記第1のPチャネル型MOSトランジスタと前記第2のPチャネル型MOSトランジスタのソース端子は、VDDに接続されることを特徴とする2相クロック生成回路。 - 論理ロー側のノンオーバーラップ信号生成回路と4端子回路を備え、
前記4端子回路は、第1のPチャネル型MOSトランジスタと、実質的に前記第1のPチャネル型MOSトランジスタと等しい面積かつ等しいアスペクト比かつ等しい電流方向で隣接にレイアウトされた第2のPチャネル型MOSトランジスタと、第1のNチャネル型MOSトランジスタと、実質的に前記第1のNチャネル型MOSトランジスタと等しい面積かつ等しいアスペクト比かつ等しい電流方向隣接にレイアウトされた第2のNチャネル型MOSトランジスタと、第3のNチャネル型MOSトランジスタと、実質的に前記第3のNチャネル型MOSトランジスタと等しい面積かつ等しいアスペクト比かつ等しい電流方向隣接にレイアウトされた第4のNチャネル型MOSトランジスタと、正相入力端子と、逆相入力端子と、正相出力端子と、逆相出力端子と、実質的に等しい抵抗値を持つ2つの抵抗または導体の結線と、を有し、
前記ノンオーバーラップ信号生成回路の2つの出力は、前記4端子回路の前記正相入力端子と前記逆相入力端子にそれぞれ接続され、
前記第1のPチャネル型MOSトランジスタのゲート端子は、前記逆相入力端子に接続され、ソース端子は、VDDに接続され、ドレイン端子は、前記第3のNチャネル型MOSトランジスタのドレイン端子と前記第2の抵抗または前記導体の結線と前記正相出力端子に接続され、
前記第2のNチャネル型MOSトランジスタのゲート端子は、前記第2の抵抗または前記導体の結線に接続され、
前記第2のPチャネル型MOSトランジスタのゲート端子は、前記正相入力端子に接続され、ソース端子は、VDDに接続され、ドレイン端子は、前記第4のNチャネル型MOSトランジスタのドレイン端子と前記第1の抵抗または前記導体の結線と前記逆相出力端子に接続され、
前記第1のNチャネル型MOSトランジスタのゲート端子は、前記第1の抵抗または前記導体の結線に接続され、
前記第3のNチャネル型MOSトランジスタのゲート端子は、前記逆相入力端子に接続され、ソース端子は、前記第1のNチャネル型MOSトランジスタのドレイン端子に接続され、
前記第4のNチャネル型MOSトランジスタのゲート端子は、前記正相入力端子に接続され、ソース端子は、前記第2のNチャネル型MOSトランジスタのドレイン端子に接続され、
前記第1のNチャネル型MOSトランジスタと前記第2のNチャネル型MOSトランジスタのソース端子は、GNDに接続されることを特徴とする2相クロック生成回路。 - 前記4端子回路はさらに、実質的に等しい電気的特性を有する第1の容量と第2の容量を有し、それぞれ前記第1のNチャネル型MOSトランジスタのゲート端子と前記第2のNチャネル型MOSトランジスタのゲート端子に並列に接続されている請求項10記載の2相クロック生成回路。
- 論理ロー側のノンオーバーラップ信号生成回路と4端子回路を備え、
前記4端子回路は、第1のPチャネル型MOSトランジスタと、実質的に前記第1のPチャネル型MOSトランジスタと等しい面積かつ等しいアスペクト比かつ等しい電流方向で隣接にレイアウトされた第2のPチャネル型MOSトランジスタと、第1のNチャネル型MOSトランジスタと、実質的に前記第1のNチャネル型MOSトランジスタと等しい面積かつ等しいアスペクト比かつ等しい電流方向隣接にレイアウトされた第2のNチャネル型MOSトランジスタと、第3のNチャネル型MOSトランジスタと、実質的に前記第3のNチャネル型MOSトランジスタと等しい面積かつ等しいアスペクト比かつ等しい電流方向隣接にレイアウトされた第4のNチャネル型MOSトランジスタと、正相入力端子と、逆相入力端子と、正相出力端子と、逆相出力端子と、実質的に等しい電気的特性を有する組合せ論理ゲートのカスケード接続を有する遅延回路と、を有し、
前記ノンオーバーラップ信号生成回路の2つの出力は前記4端子回路の前記正相入力端子と前記逆相入力端子にそれぞれ接続され、
前記第1のPチャネル型MOSトランジスタのゲート端子は、前記逆相入力端子に接続され、ソース端子は、VDDに接続され、ドレイン端子は、前記第3のNチャネル型MOSトランジスタのドレイン端子と前記正相出力端子に接続され、
前記第2のPチャネル型MOSトランジスタのゲート端子は、前記正相入力端子に接続され、ソース端子は、VDDに接続され、ドレイン端子は、前記第4のNチャネル型MOSトランジスタのドレイン端子と前記逆相出力端子に接続され、
前記第2のNチャネル型MOSトランジスタのゲート端子と前記第1のPチャネル型MOSトランジスタのドレイン端子との間と、前記第1のNチャネル型MOSトランジスタのゲート端子と前記第2のPチャネル型MOSトランジスタのドレイン端子との間に、前記遅延回路がそれぞれ挿入され、
前記第3のPチャネル型MOSトランジスタのゲート端子は、前記逆相入力端子に接続され、ソース端子は、前記第1のPチャネル型MOSトランジスタのドレイン端子に接続され、
前記第4のPチャネル型MOSトランジスタのゲート端子は、前記正相入力端子に接続され、ソース端子は、前記第2のPチャネル型MOSトランジスタのドレイン端子に接続され、
前記第1のNチャネル型MOSトランジスタと前記第2のNチャネル型MOSトランジスタのソース端子は、GNDに接続されることを特徴とする2相クロック生成回路。 - 論理ハイ側のノンオーバーラップ信号生成回路と4端子回路を備え、
前記4端子回路は、第1のNOR論理ゲートと、前記第1のNOR論理ゲートと実質的に等しい形状にし、貫通電流の方向を等しくして配置された第2のNOR論理ゲートと、第1の抵抗または導体の結線と、前記第1の抵抗または前記導体の結線と実質的に等しくして配置された第2の抵抗または導体の結線と、正相入力端子と、逆相入力端子と、正相出力端子と、逆相出力端子と、を有し、
前記ノンオーバーラップ信号生成回路の2つ出力は、前記4端子回路の前記正相入力端子と前記逆相入力端子にそれぞれ接続され、
前記第1のNOR論理ゲートと前記第2のNOR論理ゲートの全ての入力端子は、それぞれ区別されており、
前記第1のNOR論理ゲートの第1の入力端子は、前記逆相入力端子に接続され、第2の入力端子は、前記第1の抵抗または前記導体の結線に接続され、出力端子は、前記正相出力端子と前記第2の抵抗または前記導体の結線に接続され、
前記第2のNOR論理ゲートの第1の入力端子は、前記同相入力端子に接続され、第2の入力端子は、前記第2の抵抗または前記導体の結線に接続され、出力端子は、前記逆相出力端子と前記第1の抵抗または前記導体の結線に接続され、
前記第1のNOR論理ゲートおよび前記第2のNOR論理ゲートのVDDとGNDは、それぞれ共通に上位接続されることを特徴とする2相クロック生成回路。 - 前記4端子回路はさらに、実質的に等しい電気的特性を有する第1の容量と第2の容量を有し、それぞれ前記第1のNOR論理ゲートの前記第2の入力端子と前記第2のNOR論理ゲートの前記第2の入力端子に並列に接続されている請求項13記載の2相クロック生成回路。
- 論理ハイ側のノンオーバーラップ信号生成回路と4端子回路を備え、
前記4端子回路は、第1のNOR論理ゲートと、前記第1のNOR論理ゲートと実質的に等しい形状にし、貫通電流の方向を等しくして配置された第2のNOR論理ゲートと、実質的に等しい電気的特性を有する組合せ論理ゲートのカスケード接続から成る遅延回路と、正相入力端子と、逆相入力端子と、正相出力端子と、逆相出力端子と、を有し、
前記ノンオーバーラップ信号生成回路の2つ出力は、前記4端子回路の前記正相入力端子と前記逆相入力端子にそれぞれ接続され、
前記第1のNOR論理ゲートと前記第2のNOR論理ゲートの全ての入力端子はそれぞれ区別されており、
前記第1のNOR論理ゲートの第1の入力端子は、前記逆相入力端子に接続され、
前記第2のNOR論理ゲートの第1の入力端子は、前記同相入力端子に接続され、
前記第2のNOR論理ゲートの第2の入力端子と前記第1のNOR論理ゲートの出力端子との間と、前記第1のNOR論理ゲートの第2の入力端子と前記第2のNOR論理ゲートの出力端子との間に、前記遅延回路がそれぞれ挿入され、
前記第1のNOR論理ゲートおよび前記第2のNOR論理ゲートのVDDとGNDは、それぞれ共通に上位接続されることを特徴とする2相クロック生成回路。 - 論理ロー側のノンオーバーラップ信号生成回路と4端子回路を備え、
前記4端子回路は、第1のNAND論理ゲートと、前記第1のNAND論理ゲートと実質的に等しい形状にし、貫通電流の方向を等しくして配置された第2のNAND論理ゲートと、第1の抵抗または導体の結線と、前記第1の抵抗または前記導体の結線と実質的に等しくして配置された第2の抵抗または導体の結線と、正相入力端子と、逆相入力端子と、正相出力端子と、逆相出力端子と、を有し、
前記ノンオーバーラップ信号生成回路の2つ出力は、前記4端子回路の前記正相入力端子と前記逆相入力端子にそれぞれ接続され、
前記第1のNAND論理ゲートと前記第2のNAND論理ゲートの全ての入力端子はそれぞれ区別されており、
前記第1のNAND論理ゲートの第1の入力端子は、前記逆相入力端子に接続され、第2の入力端子は、前記第1の抵抗または前記導体の結線に接続され、出力端子は、前記正相出力端子と前記第2の抵抗または前記導体の結線に接続され、
前記第2のNAND論理ゲートの第1の入力端子は、前記同相入力端子に接続され、第2の入力端子、は前記第2の抵抗または前記導体の結線に接続され、出力端子は、前記逆相出力端子と前記第1の抵抗または前記導体の結線に接続され、
前記第1のNAND論理ゲートおよび前記第2のNAND論理ゲートのVDDとGNDは、それぞれ共通に上位接続されることを特徴とする2相クロック生成回路。 - 前記4端子回路はさらに、実質的に等しい電気的特性を有する第1の容量と第2の容量を有し、それぞれ前記第1のNAND論理ゲートの前記第2の入力端子と前記第2のNAND論理ゲートの前記第2の入力端子に並列に接続されている請求項16記載の2相クロック生成回路。
- 論理ロー側のノンオーバーラップ信号生成回路と4端子回路を備え、
前記4端子回路は、第1のNAND論理ゲートと、前記第1のNAND論理ゲートと実質的に等しい形状にし、貫通電流の方向を等しくして配置された第2のNAND論理ゲートと、実質的に等しい電気的特性を有する組合せ論理ゲートのカスケード接続から成る遅延回路と、正相入力端子と、逆相入力端子と、正相出力端子と、逆相出力端子と、を有し、
前記ノンオーバーラップ信号生成回路の2つ出力は、前記4端子回路の前記正相入力端子と前記逆相入力端子にそれぞれ接続され、
前記第1のNAND論理ゲートと前記第2のNAND論理ゲートの全ての入力端子はそれぞれ区別されており、
前記第1のNAND論理ゲートの第1の入力端子は、前記逆相入力端子に接続され、
前記第2のNAND論理ゲートの第1の入力端子は、前記同相入力端子に接続され、
前記第2のNAND論理ゲートの前記第2の入力端子と前記第1のNAND論理ゲートの前記出力端子との間と、前記第1のNAND論理ゲートの前記第2の入力端子と前記第2のNAND論理ゲートの前記出力端子との間に、前記遅延回路がそれぞれ挿入され、
前記第1のNAND論理ゲートおよび前記第2のNAND論理ゲートのVDDとGNDは、それぞれ共通に上位接続されることを特徴とする2相クロック生成回路。
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2022
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- 2022-08-03 TW TW111129099A patent/TW202310564A/zh unknown
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