JP2023027962A - 基板処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】プラズマリアクタの接続部に生じる不具合を抑制する。【解決手段】基板処理装置は基板保持部とプラズマリアクタ1とを備える。基板保持部は基板を保持する。プラズマリアクタ1は基板の主面にプラズマを照射する。プラズマリアクタ1は、少なくとも一つの電極111,121と、少なくとも一つの誘電体13,14と、プラズマ用の電源16に接続された配線16A,16Bと、保持部材20と、シール部材30とを備える。電極111,121はプラズマ空間H2に配される。誘電体13,14は電極111,121を覆う。保持部材20は、電極111,121の端部と配線16A,16Bとを接続する接続部C1,C2を収納する収納空間H1を有する。シール部材30は、電極111,121が貫通する少なくとも一つの貫通孔35b,36bを有し、かつ、保持部材20に取り付けられて、収納空間H1とプラズマ空間H2とを仕切る。【選択図】図5

Description

本開示は、基板処理装置に関する。
従来から、基板にプラズマを照射するドライ処理ユニットが提案されている(例えば特許文献1)。特許文献1では、ドライ処理ユニットは、チャンバに処理ガスを供給するための配管と、処理ガスをプラズマに変化させるプラズマ発生装置とを含む。プラズマ発生装置は、チャンバ内に搬送された基板の上方に設けられる上部電極と、該基板の下方に設けられる下部電極とを含む。
特開2020-010015号公報
各電極は配線を介して電源に電気的に接続される。各電極と配線の端部との接続部がプラズマに曝されると、該接続部がスパッタされるおそれがある。また、基板に例えば酸性の処理液を供給する場合、処理液雰囲気が接続部に作用すると、該接続部が腐食するおそれもある。
そこで、プラズマリアクタの接続部に生じる不具合を抑制できる基板処理装置を提供することを目的とする。
基板処理装置の第1の態様は、基板を保持する基板保持部と、前記基板保持部によって保持された前記基板の主面にプラズマを照射するプラズマリアクタとを備え、前記プラズマリアクタは、プラズマ空間に配される少なくとも一つの電極と、前記電極を覆う少なくとも一つの誘電体と、プラズマ用の電源に接続された配線と、前記電極のうち前記誘電体から露出した端部と前記配線とを接続する接続部を収納する収納空間を有し、前記電極および前記誘電体を保持する保持部材と、前記電極が貫通する少なくとも一つの貫通孔を有し、かつ、前記保持部材に取り付けられて、前記収納空間を前記プラズマ空間から遮蔽するシール部材とを含む。
基板処理装置の第2の態様は、第1の態様にかかる基板処理装置であって、前記少なくとも一つの電極は、長手方向に延在する複数の第1線状電極と、前記複数の第1線状電極と平行に配列された複数の第2線状電極とを含み、前記少なくとも一つの誘電体は、前記複数の第1線状電極のうち前記長手方向の一方側の基端部以外の部分を覆う複数の第1誘電体と、前記複数の第2線状電極のうち前記長手方向の他方側の基端部以外を覆う複数の第2誘電体とを含み、前記接続部は、前記複数の第1線状電極の前記基端部と、前記配線である第1配線の端部とを接続する第1集合電極、および、前記複数の第2線状電極の前記基端部と、前記配線である第2配線の端部とを接続する第2集合電極を含み、前記シール部材は、前記第1集合電極および前記第2集合電極よりも内側に位置するリング形状を有し、前記シール部材に形成される前記少なくとも一つの貫通孔は、前記複数の第1誘電体の基端部がそれぞれ貫通する複数の第1基端孔と、前記複数の第2誘電体の基端部がそれぞれ貫通する第2基端孔とを含む。
基板処理装置の第3の態様は、第2の態様にかかる基板処理装置であって、前記少なくとも一つの貫通孔は、前記複数の第1誘電体の先端部がそれぞれ貫通する複数の第1先端孔と、前記複数の第2誘電体の先端部がそれぞれ貫通する複数の第2先端孔とをさらに含む。
基板処理装置の第4の態様は、第2または第3の態様にかかる基板処理装置であって、前記シール部材の内側に設けられた板状の仕切部材をさらに備え、前記第1線状電極および前記複数の第1誘電体は前記仕切部材の一方側に設けられ、前記第2線状電極および前記複数の第2誘電体は前記仕切部材の他方側に設けられ、前記シール部材は、前記仕切部材の側面を囲っており、前記シール部材の内周面は、前記仕切部材の前記側面に向けて突出する突出部を含む。
基板処理装置の第5の態様は、第2から第4のいずれか一つの態様にかかる基板処理装置であって、前記複数の第1線状電極の先端および前記複数の第2線状電極の先端は、前記シール部材よりも内側に位置する。
基板処理装置の第6の態様は、第1から第5のいずれか一つの態様にかかる基板処理装置であって、前記シール部材は、本体部と、前記本体部の端に設けられ、前記本体部よりも幅広の端部とを含み、前記保持部材は、前記シール部材の前記端部が挿入される溝を有する。
基板処理装置の第7の態様は、第1から第6のいずれか一つの態様にかかる基板処理装置であって、前記収納空間にガスを供給するガス供給部をさらに備える。
基板処理装置の第8の態様は、第7の態様にかかる基板処理装置であって、前記保持部材には、前記収納空間に繋がり、かつ、前記配線が配策される配線通路が形成されており、前記ガス供給部は前記配線通路を通じて前記ガスを供給する。
基板処理装置の第9の態様は、第7または第8の態様にかかる基板処理装置であって、前記収納空間のガスを排出するガス排出部をさらに備える。
基板処理装置の第10の態様は、第1から第9のいずれか一つの態様にかかる基板処理装置であって、前記プラズマリアクタを冷却する冷却部をさらに備える。
基板処理装置の第11の態様は、第10の態様にかかる基板処理装置であって、前記冷却部は、前記プラズマリアクタに対して前記基板保持部とは反対側に位置し、冷却用ガスを前記プラズマリアクタに向けて流出させる少なくとも一つの給気口を有する。
基板処理装置の第12の態様は、第11の態様にかかる基板処理装置であって、前記冷却部は、前記プラズマリアクタに対して前記基板保持部とは反対側に位置し、前記プラズマリアクタに向けて開口する排気口を有する。
基板処理装置の第13の態様は、第12の態様にかかる基板処理装置であって、前記少なくとも一つの給気口および前記排気口は、平面視において、前記基板の直径の2分の1となる円領域内のみに形成されている。
基板処理装置の第1の態様によれば、プラズマがプラズマ空間から収納空間に流入することを抑制できる。よって、プラズマに起因した接続部の不具合を抑制することができる。
基板処理装置の第2の態様によれば、接続部は、リング状のシール部材よりも径方向外側に位置する。よって、シール部材は、接続部が収納される収納空間を、シール部材よりも径方向内側のプラズマ空間からより確実に遮蔽することができる。
基板処理装置の第3の態様によれば、第1線状電極がシール部材の第1先端孔および第1基端孔を貫通し、かつ、第2線状電極がシール部材の第2先端孔および第2基端孔を貫通した状態で、第1線状電極および第2線状電極はシール部材によって両端保持される。よって、第1線状電極、第2線状電極およびシール部材を一体に取り扱いやすく、プラズマリアクタの組み立てが容易である。
基板処理装置の第4の態様によれば、仕切部材の側面とシール部材との間隙を低減させることができる。よって、仕切部材と基板との間の雰囲気が仕切部材よりも鉛直上方に流出しにくい。したがって、仕切部材よりも鉛直上方の構成に該雰囲気が作用することを抑制できる。
基板処理装置の第5の態様によれば、収納空間内にプラズマが生じることを抑制できる。
基板処理装置の第6の態様によれば、シール部材と保持部材との密着性を向上させることができる。
基板処理装置の第7の態様によれば、収納空間の圧力を高めることができるので、プラズマ空間から収納空間へのプラズマの流入をさらに抑制できる。
基板処理装置の第8の態様によれば、配線通路をガス流路として活用することができる。よって、配線用およびガス用の通路の両方を保持部材に形成する場合に比して、製造コストを低減させることができる。
基板処理装置の第9の態様によれば、収納空間にガスを供給しつつ収納空間のガスを排出できるので、収納空間の雰囲気をより清浄に保つことができる。
基板処理装置の第10の態様によれば、プラズマリアクタの温度上昇を抑制できる。よって、例えばプラズマリアクタの保持部材の熱劣化を抑制することができる。
基板処理装置の第11の態様によれば、プラズマリアクタを空冷することができる。
基板処理装置の第12の態様によれば、プラズマリアクタと基板との間に流出する冷却用ガスを低減させることができる。
基板処理装置の第13の態様によれば、プラズマリアクタの周縁部よりも中央部をより冷却することができる。冷却部による冷却を行わない場合には、プラズマリアクタの周縁部の温度は中央部よりも低くなる傾向があるので、冷却部により、プラズマリアクタの温度分布をより均一化することができる。
基板処理装置の構成の一例を概略的に示す平面図である。 制御部の内部構成の一例を概略的に示すブロック図である。 処理ユニットの構成の一例を概略的に示す図である。 電極アセンブリの構成の一例を概略的に示す平面図である。 プラズマリアクタの構成の一例を概略的に示す断面図である。 電極アセンブリと保持部材とを分離して示す分解断面図である。 保持部材の第2部材の構成の一例を概略的に示す平面図である。 図5におけるプラズマリアクタのA-A断面を概略的に示す断面図である。 図5におけるプラズマリアクタのB-B断面を概略的に示す断面図である。 電極アセンブリおよびシール部材の一例を概略的に示す平面図である。 シール部材の構成の一例を概略的に示す断面図である。 プラズマリアクタの変形例の構成を概略的に示す断面図である。
以下、添付の図面を参照しながら、実施の形態について説明する。なお、この実施の形態に記載されている構成要素はあくまでも例示であり、本開示の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。図面においては、理解容易のため、必要に応じて各部の寸法または数が誇張または簡略化して図示されている場合がある。
相対的または絶対的な位置関係を示す表現(例えば「一方向に」「一方向に沿って」「平行」「直交」「中心」「同心」「同軸」など)は、特に断らない限り、その位置関係を厳密に表すのみならず、公差もしくは同程度の機能が得られる範囲で相対的に角度または距離に関して変位された状態も表すものとする。等しい状態であることを示す表現(例えば「同一」「等しい」「均質」など)は、特に断らない限り、定量的に厳密に等しい状態を表すのみならず、公差もしくは同程度の機能が得られる差が存在する状態も表すものとする。形状を示す表現(例えば、「四角形状」または「円筒形状」など)は、特に断らない限り、幾何学的に厳密にその形状を表すのみならず、同程度の効果が得られる範囲で、例えば凹凸または面取りなどを有する形状も表すものとする。一の構成要素を「備える」「具える」「具備する」「含む」または「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的表現ではない。「A,BおよびCの少なくともいずれか一つ」という表現は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、A,BおよびCのうち任意の2つ、ならびに、A,BおよびCの全てを含む。
<基板処理装置の全体構成>
図1は、基板処理装置100の構成の一例を概略的に示す平面図である。基板処理装置100は、処理対象である基板Wを1枚ずつ処理する枚葉式の処理装置である。
基板Wは例えば半導体基板であり、円板形状を有する。なお、基板Wには、半導体基板の他、フォトマスク用ガラス基板、液晶表示用ガラス基板、プラズマ表示用ガラス基板、FED(Field Emission Display)用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板および光磁気ディスク用基板などの各種基板を適用可能である。また基板の形状も円板形状に限らず、例えば矩形の板状形状など種々の形状を採用できる。
基板処理装置100はロードポート101とインデクサロボット110と主搬送ロボット120と複数の処理ユニット130と制御部90とを含む。
複数のロードポート101は水平な一方向に沿って並んで配置される。各ロードポート101は、基板Wを基板処理装置100に搬出入するためのインターフェース部である。各ロードポート101には、基板Wを収容する基板収容器であるキャリアCが外部から搬入される。各ロードポート101は、搬入されたキャリアCを保持する。
インデクサロボット110は、各ロードポート101に保持されたキャリアCと、主搬送ロボット120との間で基板Wを搬送する搬送ロボットである。インデクサロボット110はロードポート101が並ぶ方向に沿って移動可能であり、各キャリアCと対面する位置で停止可能である。インデクサロボット110は、各キャリアCから基板Wを取り出す動作と、各キャリアCに基板Wを受け渡す動作とを行うことができる。
主搬送ロボット120は、インデクサロボット110と各処理ユニット130との間で基板Wを搬送する搬送ロボットである。主搬送ロボット120はインデクサロボット110から基板Wを受け取る動作と、インデクサロボット110に基板Wを受け渡す動作とを行うことができる。また、主搬送ロボット120は各処理ユニット130に基板Wを搬入する動作と、各処理ユニット130から基板Wを搬出する動作とを行うことができる。
基板処理装置100には、例えば12個の処理ユニット130が配置される。具体的には、鉛直方向に積層された3個の処理ユニット130を含むタワーの4つが、主搬送ロボット120の周囲を取り囲むようにして設けられる。図1では、3段に重ねられた処理ユニット130の1つが概略的に示されている。なお、基板処理装置100における処理ユニット130の数は、12個に限定されるものではなく、適宜変更されてもよい。
主搬送ロボット120は、4つのタワーによって囲まれるように設けられている。主搬送ロボット120は、インデクサロボット110から受け取る未処理の基板Wを各処理ユニット130内に搬入する。各処理ユニット130は基板Wを処理する。また、主搬送ロボット120は、各処理ユニット130から処理済みの基板Wを搬出してインデクサロボット110に渡す。
制御部90は、基板処理装置100の各構成要素の動作を制御する。図2は、制御部90の内部構成の一例を概略的に示す機能ブロック図である。制御部90は電子回路であって、例えばデータ処理部91および記憶部92を有している。図2の具体例では、データ処理部91と記憶部92とはバス93を介して相互に接続されている。データ処理部91は例えばCPU(Central Processor Unit)などの演算処理装置であってもよい。記憶部92は非一時的な記憶部(例えばROM(Read Only Memory)またはハードディスク)921および一時的な記憶部(例えばRAM(Random Access Memory))922を有していてもよい。非一時的な記憶部921には、例えば制御部90が実行する処理を規定するプログラムが記憶されていてもよい。データ処理部91がこのプログラムを実行することにより、制御部90が、プログラムに規定された処理を実行することができる。もちろん、制御部90が実行する処理の一部または全部がハードウェアによって実行されてもよい。
なお、制御部90は主制御部と複数のローカル制御部とを有していてもよい。主制御部は基板処理装置100の全体を統括し、ローカル制御部は処理ユニット130ごとに設けられる。ローカル制御部は主制御部と通信可能に設けられ、主制御部からの指示に基づいて処理ユニット130を制御する。主制御部およびローカル制御部の各々は、例えば図2と同様に、データ処理部91および記憶部92を有している。
<処理ユニット>
図3は、処理ユニット130の構成の一例を概略的に示す図である。なお、基板処理装置100に属する全ての処理ユニット130が図3に示された構成を有している必要はなく、少なくとも一つの処理ユニット130が当該構成を有していればよい。
図3に例示される処理ユニット130は、プラズマを用いた処理を基板Wに対して行う装置である。基板Wは、例えば、半導体基板であり、円板形状を有する。基板Wのサイズは特に制限されないものの、その直径は例えば約300mmである。プラズマを用いた処理は特に制限される必要がないものの、より具体的な一例として有機物除去処理を含む。有機物除去処理とは、基板Wの主面上の有機物を除去する処理であり、当該有機物としてレジストを適用できる。有機物がレジストである場合、有機物除去処理はレジスト除去処理であるともいえる。
処理ユニット130はプラズマリアクタ1と基板保持部6とを含んでいる。図3の例では、処理ユニット130はチャンバ80も含んでいる。チャンバ80は、基板Wを処理するための処理室を形成しており、後述の各種の構成要素を収納する。
基板保持部6はチャンバ80内に設けられており、基板Wを水平姿勢で保持する。ここでいう水平姿勢とは、基板Wの厚み方向が鉛直方向に沿う姿勢である。図3の例では、基板保持部6はスピンベース61と複数のチャックピン62とを含んでいる。スピンベース61は円板形状を有し、基板Wよりも鉛直下方に設けられている。スピンベース61は、その厚み方向が鉛直方向に沿う姿勢で設けられる。複数のチャックピン62はスピンベース61の上面に立設されており、基板Wの周縁を把持する。なお、基板保持部6は必ずしもチャックピン62を有する必要はない。例えば、基板保持部6は基板Wの下面を吸引して基板Wを吸着してもよい。
図3の例では、基板保持部6は回転機構63をさらに含んでおり、回転軸線Q1のまわりで基板Wを回転させる。回転軸線Q1は基板Wの中心部を通り、かつ、鉛直方向に沿う軸である。回転機構63は例えばシャフト64およびモータ65を含む。シャフト64の上端はスピンベース61の下面に連結される。モータ65はシャフト64を回転軸線Q1のまわりで回転させて、スピンベース61を回転させる。これにより、複数のチャックピン62によって保持された基板Wが回転軸線Q1のまわりで回転する。このような基板保持部6はスピンチャックとも呼ばれ得る。なお、以下では、回転軸線Q1についての径方向を単に径方向と呼ぶ。
図3の例では、処理ユニット130はノズル4も含んでいる。ノズル4はチャンバ80内に設けられ、基板Wへの処理液の供給に用いられる。ノズル4は供給管41を介して処理液供給源44に接続される。処理液供給源44は、例えば、処理液を貯留するタンク(不図示)を含む。処理液は、例えば、硫酸、硫酸塩、ペルオキソ硫酸およびペルオキソ硫酸塩のうちの少なくとも1つの薬液を含む。供給管41にはバルブ42が介装される。バルブ42が開くことにより、処理液供給源44からの処理液が供給管41を通じてノズル4に供給され、ノズル4の吐出口4aから吐出される。
図3の例では、ノズル4はノズル移動機構45によって移動可能に設けられる。ノズル移動機構45はノズル4をノズル処理位置とノズル待機位置との間で移動させる。ノズル処理位置とは、ノズル4が基板Wの主面(例えば上面)に向けて処理液を吐出する位置である。ノズル処理位置は、例えば、基板Wよりも鉛直上方であって、基板Wの中心部と鉛直方向において対向する位置である。ノズル待機位置は、例えば、基板Wの周縁よりも径方向外側の位置である。図3では、ノズル待機位置で停止するノズル4が示されている。
ノズル4がノズル処理位置に位置する状態でバルブ42が開くと、ノズル4から基板Wの上面に向かって処理液が吐出される。基板保持部6が基板Wを回転させることにより、処理液は遠心力により基板Wの上面を広がって、基板Wの周縁から外側に飛散する。これにより、基板Wの上面には処理液の液膜が形成される。
図3の例では、処理ユニット130はガード7も含んでいる。ガード7はチャンバ80内に設けられており、基板保持部6、および、基板保持部6によって保持された基板Wを取り囲むための筒状形状を有する。ガード7は、基板Wの周縁から飛散した処理液を受け止めることができる。
プラズマリアクタ1はプラズマを発生させるプラズマ発生装置である。プラズマリアクタ1は、チャンバ80内において、基板保持部6によって保持された基板Wの主面(ここでは上面)と鉛直方向において対向する位置に設けられる。プラズマリアクタ1は電極アセンブリ10と保持部材20とを含む。保持部材20は電極アセンブリ10を保持する。電極アセンブリ10はプラズマ用の電源16に接続されており、電源16からの電力を受けて周囲のガスをプラズマ化させる。なおここでは一例として、プラズマリアクタ1は大気圧下でプラズマを発生させる。ここでいう大気圧とは、例えば、標準気圧の80%以上、かつ、標準気圧の120%以下である。
図3の例では、プラズマリアクタ1は、扁平な形状を有する平型のプラズマリアクタである。プラズマリアクタ1はプラズマ昇降機構15によって昇降可能に設けられる。プラズマ昇降機構15は、プラズマリアクタ1をプラズマ処理位置とプラズマ待機位置との間で昇降させる。プラズマ処理位置は、プラズマリアクタ1によるプラズマを用いて基板Wを処理するときの位置である。プラズマ処理位置において、プラズマリアクタ1と基板Wの上面との間の距離は例えば数mm程度(具体的には、1.5mm~3.5mm程度)である。プラズマ待機位置は、プラズマを用いた処理を基板Wに対して行わないときの位置であり、プラズマ処理位置よりも鉛直上方の位置である。図3では、プラズマ待機位置で停止するプラズマリアクタ1が示されている。プラズマ昇降機構15は、例えば、ボールねじ機構と、該ボールねじ機構に駆動力を与えるモータとを含んでもよく、あるいは、エアシリンダを含んでもよい。
プラズマリアクタ1は、ノズル4がノズル待機位置に位置する状態で、プラズマ待機位置からプラズマ処理位置へと移動することができる。プラズマリアクタ1は、例えば、基板Wの上面に処理液の液膜が形成された状態で、プラズマ処理位置に移動する。つまり、ノズル4がノズル処理位置で処理液を基板Wの上面に吐出し、基板保持部6が基板Wを回転させて基板Wの上面に液膜を形成した後で、ノズル4がノズル待機位置に移動し、その後、プラズマリアクタ1がプラズマ待機位置からプラズマ処理位置に移動する。
プラズマリアクタ1は基板Wの上面にプラズマを照射する。プラズマリアクタ1がプラズマを発生させると、種々の活性種が生じる。例えば、空気がプラズマ化することにより、酸素ラジカル、ヒドロキシルラジカルおよびオゾンガス等の種々の活性種が生じ得る。これらの活性種は基板Wの上面に作用する。具体的な一例として、活性種は基板Wの上面の処理液(ここでは硫酸)の液膜に作用する。これにより、処理液の処理性能が高まる。具体的には、活性種と硫酸との反応により、処理性能(ここでは酸化力)の高いカロ酸が生成される。カロ酸はペルオキソ一硫酸とも呼ばれる。当該カロ酸が基板Wのレジストに作用することで、レジストを酸化除去することができる。
ところで、プラズマの発生に起因して、プラズマリアクタ1の周囲の温度は高くなる。例えば、温度は摂氏数100度、より具体的な一例として、摂氏200度から摂氏350度程度に至る。これにより、基板Wの上面の処理液が蒸発しやすくなり、基板Wの直上の雰囲気には処理液の揮発成分が多く含まれることとなる。このような処理液雰囲気がプラズマリアクタ1の電極部(後述)の金属部分に作用すると、腐食等の電極部の不具合を招き得る。また、プラズマが電極部の金属部分に作用しても、スパッタ等による電極部の不具合を招き得る。
そこで、本実施の形態では、処理液雰囲気およびプラズマが電極部に作用しにくいプラズマリアクタ1を提供する。
なお、図3の例では、プラズマリアクタ1にパージ用のガス(後述)を給排気するためのガス供給部50およびガス排出部55が設けられているものの、これらについては後に詳述する。また、図3の例では、処理ユニット130には、プラズマリアクタ1を冷却する冷却部8が設けられているものの、冷却部8についても後に詳述する。
<プラズマリアクタ>
図4は、電極アセンブリ10の構成の一例を概略的に示す平面図であり、図5は、プラズマリアクタ1の構成の一例を概略的に示す断面図である。以下では、まず、プラズマリアクタ1の構成の概要について説明し、次に、プラズマリアクタ1の各部について詳述する。
プラズマリアクタ1は電極アセンブリ10と保持部材20とシール部材30とを含む。電極アセンブリ10は配線16A(第1配線に相当)および配線16B(第2配線に相当)を介して電源16に接続される。電極アセンブリ10は、電源16からの電力を受けてプラズマ空間H2(図5参照)のガスをプラズマ化させる。保持部材20は電極アセンブリ10を保持する部材である。保持部材20の内部には収納空間H1(図5参照)が形成され、この収納空間H1には、接続部C1および接続部C2が収納される。接続部C1は、電極アセンブリ10と配線16Aとを接続する部分であり、接続部C2は、電極アセンブリ10と配線16Bとを接続する部分である。接続部C1および接続部C2は後に詳述するように金属によって構成される。シール部材30は、保持部材20に取り付けられ、収納空間H1とプラズマ空間H2とを仕切る。シール部材30はプラズマ空間H2内のプラズマおよびガスが収納空間H1に流入することを抑制または回避する。
<電極アセンブリ>
電極アセンブリ10は以下に詳述するように、少なくとも一つの電極と、少なくとも一つの誘電体とを含む。図4および図5の例では、電極アセンブリ10は第1電極部11と第2電極部12と第1誘電体13と第2誘電体14とを含む。第1電極部11は、複数の第1線状電極111と第1集合電極112とを含む櫛形状を有しており、第2電極部12は、複数の第2線状電極121と第2集合電極122とを含む櫛形状を有している。
第1線状電極111および第2線状電極121は金属材料(例えばタングステン)等の導電性材料によって形成され、水平な長手方向に沿って延在する棒状形状(例えば円柱形状)を有する。図4の例では、平面視において、第1線状電極111および第2線状電極121は互いに平行に設けられており、長手方向に垂直かつ水平な配列方向において交互に配列される。第1集合電極112は複数の第1線状電極111の長手方向の一方側の端部(基端)どうしを連結する。第2集合電極122は複数の第2線状電極121の長手方向の他方側の端部(基端)どうしを連結する。図4の例では、第1集合電極112および第2集合電極122は、互いに反対側に湾曲する、略同径の円弧状の平板形状を有している。第1集合電極112および第2集合電極122は金属材料(例えばアルミニウム)等の導電性材料によって形成される。
各第1線状電極111は第1誘電体13によって覆われ、各第2線状電極121は第2誘電体14によって覆われる。第1誘電体13および第2誘電体14は石英およびセラミックス等の誘電体材料によって形成される。各第1誘電体13および各第2誘電体14は、例えば、長手方向に沿って延在する有底筒状形状を有する。第1誘電体13には第1線状電極111が長手方向に沿って挿入され、第2誘電体14には第2線状電極121が長手方向に沿って挿入される。第1線状電極111の先端は第1誘電体13によって覆われる一方で、第1線状電極111の基端部は第1誘電体13から露出し、第1集合電極112に接続される。つまり、第1誘電体13は、第1線状電極111のうち基端部以外の部分を覆う。第2線状電極121の先端は第2誘電体14によって覆われる一方で、第2線状電極121の基端部は第2誘電体14から露出し、第2集合電極122に接続される。つまり、第2誘電体14は第2線状電極121のうち基端部以外の部分を覆う。
図4および図5の例では、プラズマリアクタ1には板状の仕切部材17が設けられている。仕切部材17は石英およびセラミックス等の誘電体材料によって形成される。仕切部材17は例えば円板形状を有し、その厚み方向が鉛直方向に沿う姿勢で設けられる。第1線状電極111および第1誘電体13は仕切部材17よりも鉛直上方に設けられ、第2線状電極121および第2誘電体14は仕切部材17よりも鉛直下方に設けられる。
<保持部材>
保持部材20は例えばフッ素系樹脂等の絶縁材料によって形成され、第1電極部11、第2電極部12、第1誘電体13、第2誘電体14および仕切部材17を一体的に保持する。図5の例では、保持部材20は第1部材21および第2部材22を含んでいる。
図6は、電極アセンブリ10および保持部材20の第1部材21と第2部材22を分離して示す分解断面図であり、図7は、第2部材22の構成の一例を概略的に示す平面図である。なお、図7では、電極アセンブリ10の一部を仮想線で示している。図8は、図5のA-A断面を概略的に示す断面図であり、図9は、図5のB-B断面を概略的に示す断面図である。以下では、図6から図9も参照して保持部材20の一例について説明する。
第2部材22は、回転軸線Q1を中心としたリング形状を有し、内周部221と支持部222と外周部223とを含む。内周部221、支持部222および外周部223はいずれも回転軸線Q1を中心としたリング形状を有する。内周部221の外周縁は支持部222の内周縁に連続しており、支持部222の外周縁は外周部223の内周縁に連続している。
図6から図9を参照して、内周部221の上面には、第2誘電体14の先端部141が挿入される溝22aと、第2誘電体14の基端部142が挿入される溝22bとが形成される。具体的には、内周部221を周方向に2分割した一方の半円弧領域(図7の右側)には、複数の第2誘電体14の先端部141が挿入される複数の溝22aが形成され、他方の半円弧領域(図7の左側)には、複数の第2誘電体14の基端部142が挿入される複数の溝22bが形成される。同じ第2誘電体14が挿入される溝22aおよび溝22bは、第2誘電体14の長手方向に沿って一直線状に延在する。溝22aおよび溝22bは鉛直上方に開口する溝であり、図8および図9の例では、U字溝である。
この構造によれば、各第2誘電体14は第2部材22の内周部221によって両端支持される。よって、保持部材20は、片持ち支持に比べて、第2誘電体14をより適切に保持することができる。
図8および図9の例では、内周部221の上面は、溝22aおよび溝22b以外の部分において、仕切部材17の周縁部の下面に接触しており、仕切部材17を支持している。この構造によれば、保持部材20は仕切部材17もより適切に保持することができる。
内周部221の上面には、溝22cも形成されている(図6および図7参照)。溝22cは、シール部材30(図11も参照)の下端部33が挿入される溝である。溝22cは鉛直上方に開口しており、例えば、回転軸線Q1を中心としたリング状のU字溝である。
支持部222は第1集合電極112および第2集合電極122を支持する。第1集合電極112および第2集合電極122が設けられる高さ位置は互いに異なるので、支持部222のうち、第1集合電極112を支持する部分222aと、第2集合電極122を支持する部分222bとの高さは互いに相違する。具体的には、部分222bは部分222bよりも低い。第1集合電極112および第2集合電極122は例えば不図示のねじ等によって支持部222に結合される。
図6の例では、外周部223の上面は支持部222の上面よりも高い。つまり、外周部223は、第1集合電極112および第2集合電極122よりも径方向外側において、支持部222よりも鉛直上方に突出している。
第1部材21は第2部材22よりも鉛直上方に設けられており、例えばねじ等により、第2部材22と鉛直方向において結合する。図6の例では、第1部材21は内周部211、外周部212および板部213を含む。内周部211の外周縁は外周部212の内周縁に連続する。第1部材21の内周部211は、第2部材22の内周部221と鉛直方向において対向する。板部213については後に述べる。
図6、図8および図9も参照して、内周部221の下面には、複数の第1誘電体13の先端部131がそれぞれ挿入される複数の溝21aと、複数の第1誘電体13の基端部132がそれぞれ挿入される複数の溝21bが形成されている。同じ第1誘電体13が挿入される溝21aおよび溝21bは、第1誘電体13の長手方向に沿って一直線状に延在する。溝21aおよび溝21bは鉛直下方に開口する溝であり、図8および図9の例では、U字溝である。
図8および図9の例では、内周部211の下面は、溝21aおよび溝21b以外の部分において、仕切部材17の周縁部の上面に接触している。この構造によれば、第1部材21の内周部211および第2部材22の内周部221は仕切部材17の周縁を挟持することができる。よって、保持部材20は電極アセンブリ10をより強固に保持することができる。
図6の例では、内周部211の下面には、シール部材30が圧入される溝21cが形成されている。溝21cは鉛直下方に開口しており、例えば、回転軸線Q1を中心としたリング状のU字溝である。図6の例では、溝21cは、溝22cと鉛直方向において対向する位置に形成されている。つまり、溝21cの直径は溝22cの直径と等しい。
第1部材21の外周部212の下面は、内周部211の下面よりも鉛直上方に位置している。言い換えれば、第1部材21の内周部211は外周部212よりも鉛直下方に突出している。第1部材21の外周部212の下面は第2部材22の外周部223の上面と鉛直方向に対向しており、第1部材21および第2部材22は、例えば不図示のねじ等により、互いに結合される。
第1部材21および第2部材22が互いに結合された状態において、保持部材20の内部には、収納空間H1が形成される(図5参照)。この収納空間H1は、主として、第1部材21の内周部211の外周側面、外周部212の下面、第2部材22の支持部222の上面および外周部223の内周側面によって形成される。この収納空間H1は、例えば、回転軸線Q1を中心とした全周に形成される。収納空間H1内には、少なくとも第1集合電極112および第2集合電極122が収納される。
保持部材20には、収納空間H1に連通する配線通路21Aおよび配線通路21Bが形成されている(図5および図6参照)。配線通路21Aは、配線16Aが配策される空間であり、図5の例では、配線通路21Aの下端は第1集合電極112と向かい合う位置で収納空間H1の天井に連通する。配線通路21Bは、配線16Bが配策される空間であり、図5の例では、配線通路21Bの下端は第2集合電極122と向かい合う位置で収納空間H1の天井に連通する。配線16Aの端部は収納空間H1において第1集合電極112に接続され、配線16Bの端部は収納空間H1において第2集合電極122に接続される。
この構造において、第1線状電極111と配線16Aとを電気的に接続する接続部C1は、第1線状電極111の基端部、第1集合電極112および配線16Aの端部によって構成される。また、第2線状電極121と配線16Bとを電気的に接続する接続部C2は、第2線状電極121の基端部、第2集合電極122および配線16Bの端部によって構成される。これらの接続部C1および接続部C2は収納空間H1内に収納されているので、収納空間H1内に処理液雰囲気が流入すると、接続部C1および接続部C2が腐食されるおそれがある。また、収納空間H1内にプラズマが流入すると、接続部C1および接続部C2スパッタされるおそれがある。
そこで、第1部材21の内周部211の下面と第2部材22の内周部221の上面との間には、シール部材30が設けられている。シール部材30は内周部211の下面と内周部221の上面との間を封止する。以下、シール部材30の一例について詳述する。
<シール部材>
図10は、電極アセンブリ10およびシール部材30の構成の一例を概略的に示す平面図であり、図11は、シール部材30の構成の一例を概略的に示す断面図である。
シール部材30は弾性を有しており、例えば、シリコーンおよびゴム等の弾性材料によって形成される。シール部材30は、保持部材20内の収納空間H1とプラズマ空間H2(図5参照)との間を封止するために設けられる。プラズマ空間H2とは、主として、第1線状電極111および第2線状電極121が配置される空間であり、保持部材20よりも径方向内側の空間である。
図10および図11の例では、シール部材30は、回転軸線Q1を中心としたリング形状を有しており、上端部31と筒状部(本体部に相当)32と下端部33と突出部34とを含む。筒状部32は、回転軸線Q1を中心とした円筒形状を有する。
筒状部32には、筒状部32を貫通する貫通孔である、複数の第1先端孔35a、複数の第1基端孔35b、複数の第2先端孔36aおよび複数の第2基端孔36bが形成される。
各第1先端孔35aには第1誘電体13の先端部131が貫通しており、各第1基端孔35bには第1誘電体13の基端部132が貫通している。同じ第1誘電体13が貫通する第1先端孔35aおよび第1基端孔35bは、第1誘電体13の長手方向に沿って一直線状に並ぶ。シール部材30は第1先端孔35aおよび第1基端孔35bにおいて第1誘電体13の側面の全周に密着する。第1誘電体13が挿入される前の第1先端孔35aおよび第1基端孔35bの直径は、第1誘電体13の外径よりもわずかに小さくてもよい。これにより、シール部材30が弾性変形して第1誘電体13の側面に密着することができる。
第1線状電極111は第1誘電体13の内部で該長手方向に沿って延在し、第1誘電体13の基端部132から外側に突出するので、第1線状電極111は第1基端孔35bを貫通する。第1線状電極111の基端部は、シール部材30よりも径方向外側に位置する第1集合電極112に接続される。一方、図10の例では、第1線状電極111の先端はシール部材30よりも径方向内側に位置しているので、第1線状電極111は第1先端孔35aを貫通しない。
各第2先端孔36aには第2誘電体14の先端部141が貫通しており、各第2基端孔36bには第2誘電体14の基端部142が貫通している。同じ第2誘電体14が貫通する第2先端孔36aおよび第2基端孔36bは、第2誘電体14の長手方向に沿って一直線状に並ぶ。シール部材30は第2先端孔36aおよび第2基端孔36bにおいて第2誘電体14の側面の全周に密着する。第2誘電体14が挿入される前の第2先端孔36aおよび第2基端孔36bの直径は、第2誘電体14の外径よりもわずかに小さくてもよい。これにより、シール部材30が弾性変形して第2誘電体14の側面に密着することができる。
第2線状電極121は第2誘電体14の内部で該長手方向に沿って延在し、第2誘電体14の基端部142から外側に突出するので、第2線状電極121は第2基端孔36bを貫通する。第2線状電極121の基端部は、シール部材30よりも径方向外側に位置する第2集合電極122に接続される。一方、図10の例では、第2線状電極121の先端はシール部材30よりも径方向内側に位置しているので、第2線状電極121は第2先端孔36aを貫通しない。
ここでは、第1誘電体13は仕切部材17よりも鉛直上方に位置し、第2誘電体14は仕切部材17よりも鉛直下方に位置するので、第1先端孔35aおよび第1基端孔35bが形成される高さ位置は、第2先端孔36aおよび第2基端孔36bが形成される高さ位置よりも高い。つまり、第1先端孔35aおよび第1基端孔35bは、第2先端孔36aおよび第2基端孔36bよりも鉛直上方となる高さ位置に形成されている。
このようなシール部材30は、第1集合電極112および第2集合電極122よりも径方向内側に位置したリング形状を有する。また、仕切部材17はリング状のシール部材30よりも径方向内側に位置する。
シール部材30の上端部31は筒状部32の上端に設けられており、筒状部32と連続する。上端部31は、回転軸線Q1を中心としたリング形状を有しており、その幅(径方向に沿う幅)は、筒状部32の幅よりも大きい。図11の例では、上端部31の断面の輪郭は円形状に沿っている。上端部31は、保持部材20の第1部材21の溝21cに圧入される(図5参照)。弾性変形前の上端部31の幅は溝21cの幅よりもわずかに大きくてもよい。これによれば、上端部31が弾性変形しつつ溝21cに圧入されるので、シール部材30と第1部材21との密着性を高めることができる。
また、上端部31の幅が筒状部32の幅よりも大きければ、上端部31は鉛直方向に伸長しつつ幅方向に圧縮しやすい。このため、プラズマリアクタ1の組み立ての際に、上端部31を溝21cに圧入しやすい。
シール部材30の下端部33は筒状部32の下端に設けられており、筒状部32と連続する。下端部33は、回転軸線Q1を中心としたリング形状を有しており、その幅は筒状部32の幅よりも大きい。図11の例では、下端部33の断面の輪郭は円形状に沿っている。下端部33は、保持部材20の第2部材22の溝22cに圧入される。弾性変形前の下端部33の幅は溝22cの幅よりもわずかに大きくてもよい。これによれば、下端部33が弾性変形しつつ溝22cに圧入されるので、シール部材30と第2部材22との密着性を高めることができる。
また、下端部33の幅が筒状部32の幅よりも大きければ、下端部33は鉛直方向に伸長しつつ幅方向に圧縮しやすい。このため、プラズマリアクタ1の組み立ての際に、下端部33を溝22cに圧入しやすい。
突出部34はシール部材30の内周面(具体的には筒状部32の内周面)から径方向内側に向かって突出する。突出部34は、仕切部材17の側面の全周を囲むリング形状を有している。突出部34の径方向内側の端部は仕切部材17の側面と当接していてもよく、あるいは、突出部34と仕切部材17の側面との間に隙間が形成されていてもよい。
仕切部材17は鉛直方向において第1誘電体13と第2誘電体14との間に位置しているので、突出部34は、鉛直方向において、第1先端孔35aおよび第2基端孔36bの高さ位置と、第2先端孔36aおよび第2基端孔36bの高さ位置との間に設けられる。
<実施の形態の効果>
以上のように、実施の形態にかかるプラズマリアクタ1によれば、シール部材30は、収納空間H1よりも径方向内側において、保持部材20の第1部材21と第2部材22との間を封止する。このため、シール部材30は収納空間H1をプラズマ空間H2から遮蔽することができる。よって、プラズマ空間H2内の処理液雰囲気およびプラズマが収納空間H1へ流入することを抑制できる。したがって、収納空間H1内の金属部(つまり接続部C1および接続部C2)に処理液雰囲気およびプラズマが作用することを抑制することができ、処理液雰囲気およびプラズマによる不具合を抑制することができる。
また、上述の例では、シール部材30は、プラズマ空間H2を取り囲むリング形状を有している。よって、シール部材30は収納空間H1をその全周に亘ってプラズマ空間H2から遮蔽することができる。
また、上述の例では、第1線状電極111の先端および第2線状電極121の先端は平面視においてシール部材30よりも径方向内側に位置する。このため、電極アセンブリ10によって収納空間H1にプラズマは生じることを抑制できる。
また、上述の例では、シール部材30には、第1誘電体13の基端部132が貫通する第1基端孔35bのみならず、第1誘電体13の先端部131が貫通する第1先端孔35aも形成されている。同様に、シール部材30には、第2誘電体14の基端部142が貫通する第2基端孔36bのみならず、第2誘電体14の先端部141が貫通する第2先端孔36aも形成されている。この構造によれば、以下に説明するように、プラズマリアクタ1をより容易に組み立てることができる。
ここで、プラズマリアクタ1の組み立ての手順について説明する。まず、電極アセンブリ10にシール部材30を取り付ける。具体的には、各第1誘電体13を第1先端孔35aおよび第1基端孔35bの両方に通し、各第2誘電体14を第2先端孔36aおよび第2基端孔36bの両方に通す。これにより、各第1誘電体13の両端がシール部材30によって保持され、各第2誘電体14の両端がシール部材30によって保持される(図10参照)。次に、電極アセンブリ10およびシール部材30を保持部材20の第2部材22に取り付ける。具体的には、第2誘電体14を溝22aおよび溝22bに挿入しつつ、シール部材30の下端部33を第2部材22の溝22cに挿入する。次に、保持部材20の第1部材21を第2部材22に取り付ける。具体的には、第1誘電体13を第1部材21の溝21aおよび溝21bに挿入し、シール部材30の上端部31を第1部材21の溝21cに挿入し、かつ、配線16Aおよび配線16Bを第1部材21の配線通路21Aおよび配線通路21Bに通しつつ、第1部材21を第2部材22に取り付ける。
比較のために、第1誘電体13の先端部131および第2誘電体14の先端部141がシール部材30よりも径方向内側に位置し、第1先端孔35aおよび第2先端孔36aがシール部材30に形成されていない構造を考慮する。この構造では、第1誘電体13の先端部131はシール部材30によって保持されない。よって、電極アセンブリ10にシール部材30を取り付けた状態において、第1誘電体13の先端部131は仕切部材17に対して厚み方向に移動する可能性がある。同様に、第2誘電体14の先端部141も仕切部材17に対して厚み方向に移動する可能性がある。よって、作業員は電極アセンブリ10およびシール部材30を一体に取り扱いにくい。
これに対して、上述の例では、第1誘電体13および第2誘電体14がシール部材30によって両端保持されるので、作業員は、電極アセンブリ10およびシール部材30を一体的に取り扱いやすく、電極アセンブリ10およびシール部材30を第2部材22に取り付けやすい。つまり、プラズマリアクタ1をより容易に組み立てることができる。
また、上述の例では、シール部材30には突出部34が設けられている。この構造によれば、シール部材30と仕切部材17の側面との間隙を狭くすることができる。このため、仕切部材17と基板Wとの間の処理液雰囲気は該間隙を通過しにくく、仕切部材17よりも鉛直上方に流出しにくい。したがって、仕切部材17よりも鉛直上方の各構成要素に処理液雰囲気が作用することを抑制することができる。
また、上述の例では、シール部材30には、筒状部32よりも幅広の上端部31が設けられている。よって、シール部材30と第1部材21との密着性を向上させることができる。同様に、シール部材30には、筒状部32よりも幅広の下端部33が設けられている。よって、シール部材30と第2部材22との密着性を向上させることができる。つまり、シール部材30による封止性を向上させることができる。
<外周側のシール部材>
図5の例では、第1部材21の外周部212の下面と第2部材22の外周部223の上面との間には、シール部材38が設けられている。シール部材38は弾性を有し、外周部212の下面と外周部223の上面との間を封止する。シール部材38は、例えば、回転軸線Q1を中心としたオーリングである。シール部材38は収納空間H1よりも径方向外側において、第1部材21の下面と第2部材22の上面との間を封止する。この構造によれば、保持部材20よりも径方向外側の雰囲気が収納空間H1に流入することを抑制できる。
<収納空間H1へのガス供給>
図3の例では、処理ユニット130はガス供給部50をさらに含んでいる。ガス供給部50は配線通路21Aを通じて収納空間H1にパージ用のガスを供給する(図5も参照)。図3の例では、ガス供給部50は給気管51とバルブ52とを含む。給気管51は配線通路21Aとパージガス供給源53との間の給気路を形成する。パージガス供給源53は、給気管51の上流端にガスを供給する。該ガスは、例えば、希ガス(例えばアルゴンガス)および窒素ガス等の不活性ガスを含む。
バルブ52は給気管51に介装されている。バルブ52が開くことにより、パージガス供給源53から給気管51および配線通路21Aを通じて収納空間H1にガスが供給される。
図3の例では、処理ユニット130はガス排出部55をさらに含んでいる。ガス排出部55は配線通路21Bを通じて収納空間H1からのガスを排出する(図5も参照)。図3の例では、ガス排出部55は排気管56とバルブ57とを含む。排気管56は配線通路21Bと外部との間の排気路を形成する。バルブ57は排気管56に介装されている。バルブ57が開くことにより、収納空間H1内のガスが配線通路21Bおよび排気管56を通じて外部に排出される。排気管56の下流端は、ガスを吸引する吸引機構(例えばポンプ)に接続されていてもよく、あるいは、大気に開放されていてもよい。
このような構造によれば、配線通路21Aから収納空間H1内に供給されたガスは、収納空間H1内を周方向の互いに反対側に沿って流れる。そして、該ガスは配線通路21Bの下端で合流し、配線通路21Bおよび排気管56を通じて外部に排出される。よって、プラズマ空間H2から収納空間H1内に処理液雰囲気およびプラズマの少なくともいずれか一方がわずかに流入したとしても、これらは収納空間H1を流れるパージ用のガスに沿って移動し、外部に排出される。したがって、収納空間H1内に処理液雰囲気およびプラズマが滞留することを抑制でき、処理液雰囲気およびプラズマによる不具合をさらに抑制することができる。
また、ガス供給部50は、収納空間H1の圧力がプラズマ空間H2の圧力よりもわずかに高くなるように、パージ用のガスを収納空間H1に供給してもよい。これによれば、プラズマ空間H2から収納空間H1に処理液雰囲気およびプラズマが流入することをさらに抑制することができる。
また、上述の例では、配線通路21Aをガスの給気路として活用し、配線通路21Bをガスの排気路として活用している。よって、配線通路21Aおよび配線通路21Bとは別のガス用の通路を保持部材20に形成する場合に比して、保持部材20の構成を簡易化でき、その製造コストを低減させることができる。
<冷却部>
図3の例では、処理ユニット130は、プラズマリアクタ1を冷却する冷却部8をさらに含んでいる。図3の例では、冷却部8はプラズマリアクタ1に冷却用ガスを供給して、プラズマリアクタ1を空冷する。冷却部8はガス流路部材81とガス供給部82とを含んでいる。ガス流路部材81は、冷却用ガスの流路を形成する部材であり、プラズマリアクタ1よりも鉛直上方に設けられる。つまり、ガス流路部材81はプラズマリアクタ1に対して基板保持部6とは反対側に設けられる。
図5の例では、ガス流路部材81は、第1部材21の板部213と第3部材84とによって構成される。第1部材21の板部213は板状形状を有しており、その外周縁が第1部材21の内周部211の内周縁に連続している。板部213は電極アセンブリ10と鉛直方向において対向している。第3部材84は第1部材21の板部213の上面に取り付けられる。
ガス流路部材81には給気路811が形成される。図5の例では、複数の給気路811が第3部材84および板部213内を鉛直方向に沿って延在し、その下端がガス流路部材81の下面(つまり板部213の下面)において開口する。該下面に形成される各給気路811の開口は給気口81aとして機能する。給気口81aは、プラズマリアクタ1と鉛直方向において対向する位置に形成され、プラズマ空間H2において鉛直下方に向かって開口する。複数の給気口81aは、例えば、回転軸線Q1のまわりで環状に配列される。複数の給気口81aは、例えば、回転軸線Q1のまわりで等間隔に配列される。
ガス供給部82は給気路811を通じてプラズマリアクタ1に冷却用ガスを供給する。図3の例では、ガス供給部82は給気管821とバルブ822とを含む。給気路811は給気管821を通じて冷却ガス供給源823に接続される。冷却ガス供給源823は冷却用ガスを給気管821の上流端に供給する。冷却用ガスは、例えば、希ガス(例えばアルゴンガス)および窒素ガス等の不活性ガスを含む。給気管821にはバルブ822が介装される。バルブ822が開くと、冷却用ガスが冷却ガス供給源823から給気管821を通じて給気路811に供給され、給気口81aから流出する。以下では、ガス流路部材81の下面とプラズマリアクタ1との間の空間を冷却空間H3とも呼ぶ。冷却空間H3内のガスもプラズマリアクタ1によってプラズマ化し得るので、冷却空間H3はプラズマ空間H2でもある。給気口81aから冷却空間H3に流出した冷却用ガスはプラズマリアクタ1に衝突し、プラズマリアクタ1を冷却する。
図3の例では、処理ユニット130は、冷却空間H3内のガスを外部に排気するガス排出部83をさらに含んでいる。ガス排出部83は、ガス流路部材81に形成された排気路812を通じて冷却空間H3内のガスを外部に排気する。図5の例では、排気路812は第3部材84および第1部材21の板部213内を鉛直方向に沿って延在しており、その下端がガス流路部材81の下面(つまり板部213の下面)において開口している。該下面に形成される排気路812の開口は排気口81bとして機能する。排気口81bはプラズマリアクタ1と鉛直方向において対向する位置に形成され、冷却空間H3において鉛直下方に向かって開口している。図5の例では、排気口81bは、複数の給気口81aのいずれよりも回転軸線Q1に近い位置に形成されている。言い換えれば、排気口81bは全ての給気口81aよりも径方向内側に位置している。図5の例では、排気口81bは回転軸線Q1上に形成されている。
ガス排出部83は排気管831とバルブ832とを含む。排気路812は排気管831を通じて外部に接続される。排気管831にはバルブ832が介装される。バルブ832が開くと、冷却空間H3内のガスが排気路812および排気管831を通じて外部に排出される。排気管831の下流端は、ガスを吸引する吸引機構(例えばポンプ)に接続されていてもよく、あるいは、大気に開放されていてもよい。
以上のように、冷却部8はプラズマリアクタ1を冷却する。よって、プラズマリアクタ1の温度上昇に伴う部材(例えば保持部材20)の熱劣化を抑制することができる。
また、上述の例では、冷却部8はプラズマリアクタ1に冷却用ガスを供給する。これにより、低温の冷却用ガスがプラズマリアクタ1から熱を吸収し、プラズマリアクタ1を冷却することができる。
また、上述の例では、プラズマリアクタ1に対して基板保持部6とは反対側に位置する排気口81bが設けられる。冷却空間H3内の冷却用ガスは排気口81bを通じて外部に排気されるので、冷却用ガスがプラズマリアクタ1と基板Wとの間のプラズマ空間H2に流出することを抑制できる。よって、冷却用ガスによってプラズマが乱れることを抑制でき、基板Wに対してより均一に処理を行うことができる。
また、上述の例では、プラズマリアクタ1には仕切部材17が設けられており、冷却部8は仕切部材17に対して基板保持部6とは反対側の給気口81aから冷却用ガスを流出させる。よって、冷却用ガスの大部分は仕切部材17によって遮られる。したがって、冷却用ガスは仕切部材17と基板Wとの間の空間に流入しにくく、仕切部材17と基板Wとの間のプラズマを乱しにくい。このため、プラズマリアクタ1は基板Wに対してより均一にプラズマを照射することができ、基板Wに対する処理の均一性を向上させることができる。
また、上述の例では、給気口81aおよび排気口81bは、平面視において、プラズマリアクタ1の中央部、つまり、基板Wの中央部に形成される。具体的な一例として、給気口81aおよび排気口81bは、基板Wの直径の2分の1を直径とし、回転軸線Q1を中心とした円領域内のみに位置するとよい。より好ましくは、給気口81aおよび排気口81bは、基板Wの直径の3分の1、さらに好ましくは、基板Wの直径の4分の1以下の直径を有する円領域内のみに位置するとよい。この構造によれば、冷却部8は、プラズマリアクタ1の周縁部よりも中央部をより冷却することができる。
ところで、プラズマリアクタ1がプラズマを発生させると、プラズマに起因してプラズマリアクタ1の温度が高くなるものの、その周縁部の温度は中央部の温度よりも低くなる傾向にある。上述の例では、プラズマリアクタ1の中央部を周縁部よりも冷却させることができるので、平面視におけるプラズマリアクタ1の温度分布をより均一化させることができる。これにより、基板Wに対する処理の均一性を向上させることができる。
<配線通路の形状>
図5の例では、配線通路21Aおよび配線通路21Bはガス流路部材81内にも形成されている。配線通路21Aおよび配線通路21Bは、収納空間H1よりも鉛直上方において、径方向内側に延在し、給気路811および排気路812よりも径方向外側において、鉛直方向に延在している。
ところで、図3の例では、ガス流路部材81はプラズマ昇降機構15に連結される。具体的な一例として、プラズマ昇降機構15は、ガス流路部材81の上端に連結された先端を有するアームと、アームの基端に接続された、ボールねじ機構等の昇降部とを含む。ガス流路部材81内に形成された給気路811、排気路812、配線通路21Aおよび配線通路21Bは、プラズマ昇降機構15の内部(例えばアームの内部)も延在してチャンバ80の外側に連通してもよい。
<第1部材と第3部材との間のシール部材>
図5の例では、第1部材21の上面と第3部材84の下面との間には、シール部材39が設けられている。シール部材39は、回転軸線Q1を中心とした、いわゆるオーリングであり、第1部材21の上面と第3部材84の下面との間に設けられる。シール部材39は、給気路811、排気路812、配線通路21Aの鉛直部分および配線通路21Bの鉛直部分を囲む。これによれば、保持部材20およびガス流路部材81よりも径方向外側の雰囲気が給気路811、排気路812、配線通路21Aおよび配線通路21Bに流入することを抑制できる。
<変形例>
図12は、プラズマリアクタ1の変形例の構成を概略的に示す図である。以下では、図12のプラズマリアクタ1をプラズマリアクタ1Mと呼ぶ。プラズマリアクタ1Mは電極アセンブリ10Mと保持部材20Mとシール部30Mとを含む。
電極アセンブリ10Mは電極アセンブリ10と同様の構成を有するものの、第1誘電体13の基端部132は屈曲している。具体的には、第1誘電体13の基端部132はL字状に屈曲し、鉛直上方に延在する。第2誘電体14の基端部142も同様である。
図12の例では、第1電極部11には配線部113(例えばワイヤ)がさらに設けられている。配線部113は、第1線状電極111と第1集合電極112とを接続する。第1集合電極112は、第1線状電極111のうち水平方向に延在する部分よりも鉛直上方に設けられる。
図12の例では、第2電極部12には配線部123(例えばワイヤ)がさらに設けられている。配線部123は第2線状電極121と第2集合電極122とを接続する。第2集合電極122は、第2線状電極121のうち水平方向に延在する部分よりも鉛直上方に設けられる。
保持部材20Mは電極アセンブリ10Mを保持する。保持部材20M内には、接続部C1および接続部C2を収納する収納空間H1が形成される。図12の例では、保持部材20Mは第1部材21Mと第2部材22Mと第3部材23Mと第4部材24Mを含む。
第1部材21Mは、回転軸線Q1を中心としたリング状の第1板部と、第1板部の外縁から鉛直上方に突出する第1側壁部とを含む。第1板部の上面には、第2誘電体14の先端部141が挿入される溝、および、第2誘電体14の基端部142が挿入される溝が形成される。第1部材21Mは第2誘電体14の両端部および仕切部材17の周縁部を支持する。
第4部材24Mは回転軸線Q1を中心としたリング形状を有し、仕切部材17の周縁部の上面に設けられる。第4部材24Mは第1集合電極112を支持する。
第2部材22Mは第4部材24Mよりも径方向内側に設けられており、回転軸線Q1を中心とした円状の第2板部と、該第2板部の周縁から鉛直下方に延在した第2側壁部とを含む。該第2側壁部の下面には複数の第1誘電体13が挿入される溝が形成されてもよい。第1誘電体13の基端部132の鉛直部分は第2部材22Mの第2側壁部と第4部材24Mとの間に位置する。
第3部材23Mは、回転軸線Q1を中心とした円状の第3板部と、該第3板部の周縁から鉛直下方に延在した第3側壁部とを含む。第3側壁部は、第4部材24Mよりも径方向外側に位置する。第3部材23Mの第3側壁部の下面は第1部材21Mの第1側壁部の上面と鉛直方向において向かい合っており、例えばねじ等により互いに結合する。第2誘電体14の基端部142の鉛直部分は、第1部材21Mの第1側壁部および第3部材23Mの第3側壁部からなる壁部と第4部材24Mとの間に位置する。また、第2誘電体14の基端側において、第3部材23Mの第3側壁部の下端は、径方向内側に突出する部分を有しており、該部分の上に第2集合電極122が配置される。
シール部30Mはシール部材31Mとシール部材32Mとシール部材33Mとを含む。シール部材31Mは弾性を有しており、第2部材22Mと第4部材24Mとの間を封止する。具体的には、シール部材31Mは、回転軸線Q1を中心とした板状のリング形状を有しており、その内周端縁が第2部材22Mの第2側壁部の外周面に取り付けられ、その外周端縁が第4部材24Mの内周面に取り付けられる。シール部材31Mには、複数の第1誘電体13の基端部132の鉛直部分が貫通する複数の第1基端孔31Mbが形成されている。
シール部材32Mは弾性を有しており、第3部材23Mの第3側壁部と第4部材24Mとの間を封止する。具体的には、シール部材31Mは、回転軸線Q1を中心とした板状のリング形状を有しており、その内周端縁が第4部材24Mの外周面に取り付けられ、その外周端縁が第3部材23Mの第3側壁部の内周面に取り付けられる。シール部材32Mには、第2誘電体14の基端部142の鉛直部分が貫通する第2基端孔32Mbが形成されている。
シール部材33Mは弾性を有しており、第4部材24Mと仕切部材17との間を封止する。具体的には、シール部材33Mは、回転軸線Q1を中心としたリング形状を有しており、第4部材24Mの下面と仕切部材17の上面との間に設けられる。シール部材33Mは例えばオーリングである。
第3部材23Mには、第1集合電極112に接続される配線が配策される不図示の配線通路、および、第2集合電極122に接続される配線が配策される不図示の配線通路が形成される。
このようなプラズマリアクタ1Mにおいても、シール部30Mは収納空間H1をプラズマ空間H2と仕切ることができる。
以上のように、基板処理装置100は詳細に説明されたが、上記の説明は、すべての局面において、例示であって、基板処理装置100がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この開示の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせたり、省略したりすることができる。
例えば、プラズマリアクタ1には仕切部材17が設けられているものの、仕切部材17は設けられていなくてもよく、また第1電極部11および第2電極部12は同一平面に設けられてもよい。さらに、第1電極部11および第2電極部12の少なくとも一方が、仕切部材17の内部に設けられてもよい。
また、基板Wに対する処理は必ずしもレジスト除去処理に限らない。例えば、金属膜の除去等、活性種により処理液の処理能力を向上させることができる全ての処理に適用可能である。
また、必ずしも基板Wに処理液を供給する必要もない。例えば、プラズマを用いた処理として、基板Wの上面に対して直接にプラズマもしくは活性種を作用させてもよい。このような処理の一例として、基板Wの表面改質処理を挙げることができる。
1 プラズマリアクタ
111 電極(第1線状電極)
121 電極(第2線状電極)
13 誘電体(第1誘電体)
132 基端部
14 誘電体(第2誘電体)
142 基端部
16A,16B 配線
17 仕切部材
20 保持部材
21c,22c 溝
30 シール部材
21A,21B 配線通路
31 端部(上端部)
32 本体部(筒状部)
33 端部(下端部)
34 突出部
35a 貫通孔(第1先端孔)
35b 貫通孔(第1基端孔)
36a 貫通孔(第2先端孔)
36b 貫通孔(第2基端孔)
50 ガス供給部
55 ガス排出部
6 基板保持部
8 冷却部
81a 給気口
81b 排気口
C1 接続部
C2 接続部
W 基板

Claims (13)

  1. 基板を保持する基板保持部と、
    前記基板保持部によって保持された前記基板の主面にプラズマを照射するプラズマリアクタと
    を備え、
    前記プラズマリアクタは、
    プラズマ空間に配される少なくとも一つの電極と、
    前記電極を覆う少なくとも一つの誘電体と、
    プラズマ用の電源に接続された配線と、
    前記電極のうち前記誘電体から露出した端部と前記配線とを接続する接続部を収納する収納空間を有し、前記電極および前記誘電体を保持する保持部材と、
    前記電極が貫通する少なくとも一つの貫通孔を有し、かつ、前記保持部材に取り付けられて、前記収納空間を前記プラズマ空間から遮蔽するシール部材と
    を含む、基板処理装置。
  2. 請求項1に記載の基板処理装置であって、
    前記少なくとも一つの電極は、長手方向に延在する複数の第1線状電極と、前記複数の第1線状電極と平行に配列された複数の第2線状電極とを含み、
    前記少なくとも一つの誘電体は、
    前記複数の第1線状電極のうち前記長手方向の一方側の基端部以外の部分を覆う複数の第1誘電体と、
    前記複数の第2線状電極のうち前記長手方向の他方側の基端部以外を覆う複数の第2誘電体と
    を含み、
    前記接続部は、前記複数の第1線状電極の前記基端部と、前記配線である第1配線の端部とを接続する第1集合電極、および、前記複数の第2線状電極の前記基端部と、前記配線である第2配線の端部とを接続する第2集合電極を含み、
    前記シール部材は、前記第1集合電極および前記第2集合電極よりも内側に位置するリング形状を有し、
    前記シール部材に形成される前記少なくとも一つの貫通孔は、前記複数の第1誘電体の基端部がそれぞれ貫通する複数の第1基端孔と、前記複数の第2誘電体の基端部がそれぞれ貫通する第2基端孔とを含む、基板処理装置。
  3. 請求項2に記載の基板処理装置であって、
    前記少なくとも一つの貫通孔は、
    前記複数の第1誘電体の先端部がそれぞれ貫通する複数の第1先端孔と、
    前記複数の第2誘電体の先端部がそれぞれ貫通する複数の第2先端孔と
    をさらに含む、基板処理装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の基板処理装置であって、
    前記シール部材の内側に設けられた板状の仕切部材をさらに備え、
    前記第1線状電極および前記複数の第1誘電体は前記仕切部材の一方側に設けられ、
    前記第2線状電極および前記複数の第2誘電体は前記仕切部材の他方側に設けられ、
    前記シール部材は、前記仕切部材の側面を囲っており、
    前記シール部材の内周面は、前記仕切部材の前記側面に向けて突出する突出部を含む、基板処理装置。
  5. 請求項2から請求項4のいずれか一つに記載の基板処理装置であって、
    前記複数の第1線状電極の先端および前記複数の第2線状電極の先端は、前記シール部材よりも内側に位置する、基板処理装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一つに記載の基板処理装置であって、
    前記シール部材は、
    本体部と、
    前記本体部の端に設けられ、前記本体部よりも幅広の端部と
    を含み、
    前記保持部材は、前記シール部材の前記端部が挿入される溝を有する、基板処理装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一つに記載の基板処理装置であって、
    前記収納空間にガスを供給するガス供給部をさらに備える、基板処理装置。
  8. 請求項7に記載の基板処理装置であって、
    前記保持部材には、前記収納空間に繋がり、かつ、前記配線が配策される配線通路が形成されており、
    前記ガス供給部は前記配線通路を通じて前記ガスを供給する、基板処理装置。
  9. 請求項7または請求項8に記載の基板処理装置であって、
    前記収納空間のガスを排出するガス排出部をさらに備える、基板処理装置。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか一つに記載の基板処理装置であって、
    前記プラズマリアクタを冷却する冷却部をさらに備える、基板処理装置。
  11. 請求項10に記載の基板処理装置であって、
    前記冷却部は、
    前記プラズマリアクタに対して前記基板保持部とは反対側に位置し、冷却用ガスを前記プラズマリアクタに向けて流出させる少なくとも一つの給気口を有する、基板処理装置。
  12. 請求項11に記載の基板処理装置であって、
    前記冷却部は、
    前記プラズマリアクタに対して前記基板保持部とは反対側に位置し、前記プラズマリアクタに向けて開口する排気口を有する、基板処理装置。
  13. 請求項12に記載の基板処理装置であって、
    前記少なくとも一つの給気口および前記排気口は、平面視において、前記基板の直径の2分の1となる円領域内のみに形成されている、基板処理装置。
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