JP2023026874A - 宣伝支援装置、領収記録媒体、宣伝支援システム、及び宣伝支援プログラム - Google Patents

宣伝支援装置、領収記録媒体、宣伝支援システム、及び宣伝支援プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】タクシーの回数券や定期券が発行されている場合に、その回数券などを利用者に販売するための宣伝活動を自動化する【解決手段】タクシーの回数券が発行されている場合には、タクシー利用者の精算時に発行する領収書上に回数券の宣伝情報を印刷して宣伝を自動的に実施する。タクシー利用者の実際の乗降地などの実績情報を利用して、利用者が購入する可能性の高い回数券の情報のみを検索しその結果を宣伝する。タクシー車両10上のタクシーメータ12を無線通信によりサーバ20と接続する。サーバ20でタクシーの営業運行の実績と、登録された回数券の情報を管理する。回数券の購入希望者は、宣伝情報に含まれている接続先の情報を利用して回数券販売サイトにスマートホン51などでアクセスできる。事業者は管理端末41を用いてサーバ20と接続し、発行する回数券の作成や登録ができる。【選択図】図1

Description

本発明は、宣伝支援装置、領収記録媒体、宣伝支援システム、及び宣伝支援プログラムに関し、特にタクシー車両を利用する場合の宣伝支援に関する。
タクシー車両の運行サービスを提供する業界においては、タクシー利用者の利便性などを考慮して従来より様々なサービスの実施が試みられている。
例えば特許文献1は、複数のタクシー利用情報の記録媒体として使用可能なタクシーチケットの技術を開示している。また、タクシーチケットは、タクシー車両のタクシーメータに接続されたICタグリーダ/ライタを介して各種のタクシー利用情報を書き込み可能なICタグを備えている。タクシー利用情報には、タクシー車両の利用料金と、タクシー車両への乗車地を示す乗車地座標と、利用者のタクシー車両からの降車地を示す降車地座標とが含まれる。
特許文献2は、タクシーチケットの有効性を判定することが可能なタクシーチケット運用システムの技術を開示している。このタクシーチケット運用システムは、タクシーチケットのチケット情報が格納された記憶部を備える管理サーバと、チケット情報に関する二次元コードが印刷されたタクシーチケットと、タクシーに搭載される車載端末と、を含んでいる。
特許文献3は、チケットの有効性を確保することが可能で、かつ料金処理を比較的容易に行うことが可能なタクシーチケット運用システムを開示している。このタクシーチケット運用システムは、管理サーバと、電子チケットを表示する携帯端末とを含み、管理サーバは、注文情報を受け付ける受付部と、電子チケットを生成する生成部と、携帯端末への通知を行う通知部と、電子チケットの利用済み処理を行う処理部を備えている。
特開2010-72728号公報 特開2020-112904号公報 特開2021-12449号公報
ところで、タクシーの新たな運賃・料金サービスである「一括定額運賃」の開始により、タクシー車両の運行サービスを提供する業者(以下、タクシー業者)は、通常のタクシー運賃よりも割安な料金でタクシーを利用可能な回数券や定期券を発行可能である。
利用者のタクシー利用の促進が見込めるような場合には、タクシー業者が回数券や定期券を発行することで、1回あたりの運賃は安くなるが、タクシー業者におけるトータルの収益を増やすことが可能になる。一方、タクシーを利用する利用者においては、回数券や定期券を事前に購入することで、通常よりも割安な料金でタクシーを利用可能になるため利便性が向上し、タクシーの利用頻度が上がる可能性が高い。
一方、上記のようなタクシーの回数券や定期券の制度については、一般の利用者に熟知されておらず、実際にタクシー業者が回数券や定期券を発行しているか否かも定かではない。また、タクシー業者が回数券や定期券を実際に発行していたとしても、その回数券や定期券を利用可能な場所はごく一部の範囲だけに限定されている可能性が高い。また、利用者が回数券や定期券を販売している場所を知る機会も少ない。
したがって、タクシー利用者が実際に利用可能な回数券や定期券の存在を知る機会は少なくなり、タクシー利用者が回数券や定期券を購入する可能性は非常に低くなる。
一方、回数券や定期券の発行を決めたタクシー業者は、回数券や定期券を利用者に購入して貰うために、回数券や定期券が存在することを購入する可能性のある大勢の利用者に宣伝により知らせる必要がある。
しかしながら、例えば実際にタクシーに乗車した利用者に対して、そのタクシーを運転している乗務員が回数券や定期券のプロモーション活動を行うことは、乗務員に運転以外の大きな負担がかかってしまうので望ましくない。すなわち、該当する利用者の利用条件と一致する使用可能な回数券や定期券が存在するのか否かを調べなければならないし、該当する回数券等の料金や制約などについても調べて理解し、利用者にその都度説明する必要があるので非常に煩わしい作業を行わざるを得ない。
また、タクシーを度々利用する利用者は、割安な運賃で自分が利用可能なタクシーの回数券や定期券が実際に存在するのであれば、その情報を入手したいと考えるはずである。しかし、ごく限られた場所でしか販売されていないような回数券や定期券であったり、利用可能な条件がかなり制限されているような回数券や定期券の場合には、利用者が希望する条件の回数券や定期券について自分で調べて購入を実行することは非常に難しいのが実情である。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、タクシーの回数券や定期券が発行されている場合に、その回数券などを利用者に販売するための宣伝活動を自動化するために役立つ宣伝支援装置、領収記録媒体、宣伝支援システム、及び宣伝支援プログラムを提供することにある。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
少なくともタクシー車両を利用したタクシー利用者に対して宣伝情報を提供可能な1つ以上の車載端末を有する宣伝支援装置であって、
前記タクシー利用者の運賃算出に必要な乗車実績情報が確定した場合に、前記乗車実績情報と関連性を有する特定の回数券の宣伝情報を抽出し、抽出した前記宣伝情報を前記タクシー利用者に対して自動的に提示する宣伝機能を前記車載端末が有する、
宣伝支援装置。
少なくともタクシー車両を利用したタクシー利用者に対して提供される運賃領収情報が記録された領収記録媒体であって、
前記運賃領収情報と対応する乗車実績と関連を有する特定の回数券の宣伝情報が、前記運賃領収情報に付加した状態で記録されている、
領収記録媒体。
タクシー車両に搭載された1つ以上の車載端末と、無線通信を利用して前記車載端末と通信可能な後方端末とを有する宣伝支援システムであって、
前記後方端末が、複数のタクシー利用者の過去の乗車実績の統計に基づいて決定された回数券情報を管理する回数券管理機能を有し、
前記車載端末が、タクシー利用者の乗車実績を把握し前記乗車実績に応じた運賃を算出する運賃算出機能と、タクシー利用者の乗車実績と関連のある特定の回数券情報を抽出する回数券抽出機能と、抽出された特定の回数券情報を運賃を算出した乗車実績に対応付けてタクシー利用者に提示する宣伝機能とを有する、
宣伝支援システム。
タクシー車両に搭載された1つ以上の車載端末と、無線通信を利用して前記車載端末と通信可能な後方端末とを有する宣伝支援システムの制御に利用可能な1つ以上のコンピュータが実行可能な宣伝支援プログラムであって、
複数のタクシー利用者の過去の乗車実績の統計に基づいて決定された回数券情報を管理する手順と、
各タクシー利用者の乗車実績を把握し前記乗車実績に応じた運賃を算出する手順と、
各タクシー利用者の乗車実績と関連のある特定の回数券情報を抽出する手順と、
抽出された特定の回数券情報を運賃を算出した乗車実績に対応付けてタクシー利用者に提示する手順と、
を有する宣伝支援プログラム。
本発明の宣伝支援装置、領収記録媒体、宣伝支援システム、及び宣伝支援プログラムは、タクシーの回数券や定期券が発行されている場合に、その回数券などを利用者に販売するための宣伝活動を自動化するために役立てることができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の実施形態に係る宣伝支援システムの全体の構成を示すブロック図である。 図2(a)は、車載器との通信のために必要なサーバの機能を示すブロック図、図2(b)は、回数券作成・登録・販売のために必要なサーバの機能を示すブロック図である。 図3は、4種類の領収書の外観を示す正面図である。 図4は、利用者が回数券購入サイトにアクセスする際の画面表示例を示す正面図である。 図5は、宣伝支援システムが宣伝を実行する時の各構成要素の動作を示すフローチャートである。 図6は、回数券判定処理を示すフローチャートである。 図7は、回数券作成時の各構成要素の動作を示すフローチャートである。 図8は、回数券の作成支援画面の表示例を示す正面図である。 図9は、乗車地領域の範囲を指定する際の画面表示例を示す正面図である。 図10は、降車地領域の範囲を指定する際の画面表示例を示す正面図である。 図11は、料金テーブル及び地点テーブルの構成例を示す模式図である。 図12は、回数券作成時の入力画面の例を示す正面図である。 図13は、統計データの画面表示例を示す正面図である。 図14(a)、及び図14(b)は、タクシーメータ画面の表示例を示す正面図である。
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
本発明の実施形態に係る宣伝支援システム100の全体の構成を図1に示す。この宣伝支援システム100は、本発明の宣伝支援装置を含んでいる。
図1に示した宣伝支援システム100は、主要な機能として、タクシー車両10に乗車した乗客に、その乗客が利用できる可能性の高い特定のタクシー回数券についての宣伝を自動的に実施する機能を備えている。タクシーの回数券は、タクシーの運行サービスを実施するタクシー業者が必要に応じて発行し、任意の消費者に販売することができる。
乗車地/降車地が同じ特定の区間について繰り返しタクシーを利用する乗客は、回数券の利用により乗車1回あたり通常よりも割安な運賃でタクシーを利用できる。また、タクシー業者は回数券の発行及び販売により、乗車1回あたりの運賃に基づく収益は低くなるが、乗客がタクシーを利用する頻度が上がると、効率的な運行サービス実施が可能になり、トータルの収益を向上することが可能になる。
しかし、タクシー業者は自社の収益向上を目指す必要があるので、実際にタクシー業者が回数券を発行する対象は特定の乗降地間の区間だけに限られる可能性が高い。また、実際に回数券が発行されるか否かはタクシー業者毎の個別の判断による。そのため、タクシーを利用する可能性のある消費者は、実際に回数券が存在するのか否かを容易に知ることができないし、回数券が存在する場合でも、自分が利用する乗降地の区間で利用可能な回数券が存在するのか否かを知ることができない。
一方、例えばタクシーに乗車した乗客に対して、タクシーを運転している乗務員が回数券についての宣伝活動を行う場合には、乗務員に非常に大きな負担がかかる。このような宣伝を自動化するための機能が、図1の宣伝支援システム100に備わっている。
図1に示した宣伝支援システム100は、システム全体を制御するサーバ20と、タクシー車両10に搭載された複数の車載器と、タクシーの運行サービスを提供するタクシー事業者が利用可能な管理端末41と、タクシー利用者が利用可能な任意の端末とを含んでいる。サーバ20は、例えば所定のデータセンタ内に設置され、インターネットと接続される。
図1に示した例では、タクシー車両10上に、車載器として無線通信装置11、タクシーメータ12、プリンタ13、及びタブレット端末14が搭載されている。
無線通信装置11は、LTE(Long Term Evolution)網30が提供する無線通信網を経由して、インターネット上のサーバ20と接続し通信することができる。
タクシーメータ12は、タクシー車両に搭載されている一般的なタクシーメータと同様に、乗客の運賃を算出して表示したり、運賃の精算を行ったり、領収書の発行を行うための各機能を有している。更に、図1に示したタクシーメータ12は、通信によりサーバ20と連携した処理を実現し、タクシーの回数券について乗客に宣伝するための特別な機能を搭載している。
プリンタ13は、タクシーメータ12と接続されており、タクシーメータ12が乗客の運賃を精算する際に発行する領収書15を紙に印刷する機能を有している。また、本実施形態では、タクシーメータ12が発行する領収書15の中に、回数券について宣伝するための特別な領域を含めることができる。
タブレット端末14はタクシーメータ12と接続されている。タクシー車両10の乗客は、タブレット端末14を用いて、タクシーメータ12及びサーバ20との間で通信することができる。また、乗客はタブレット端末14の画面に表示される内容から、回数券に関する宣伝を含む様々な情報を取得できる。また、例えば乗客自身が所有しているスマートホンなどを用いて、タブレット端末14の画面上に表示されたQRコード(登録商標)やその他の情報をカメラで撮影して取得することもできる。更に、乗客がタクシー車両10上でタブレット端末14を操作しながら、回数券の購入手続きを行うことも可能である。
図1に示した宣伝支援システム100において通常想定される利用形態では、タクシー車両10を利用した乗客は、運賃の支払いの後で領収書15を取得し、この領収書15の印刷内容から回数券の宣伝情報を入手する。
この宣伝情報の中には、後述するように、回数券を販売しているインターネット上の特定サイトの接続先を表すURL、QRコードや、区間コードなどが含まれている。したがって、それ以前にタクシー車両10を利用した乗客は、例えば利用者宅50において自身が所有しているスマートホン51やパーソナルコンピュータ52を利用し、目的とする回数券を販売している特定サイトに接続することができる。
この特定サイトの機能は、本実施形態ではサーバ20に含まれているので、乗客はスマートホン51又はパーソナルコンピュータ52を利用し、インターネットを介してサーバ20と接続し、領収書15の宣伝情報に従い、目的とする回数券の購入手続きを行うことができる。
一方、上述の機能を利用可能にするためには、タクシー業者等の事業者が、タクシーで利用可能な回数券を発行できる状態に事前にしておく必要がある。本実施形態では、事業者が発行する各回数券の生成を支援すると共に、生成された回数券の情報を登録して管理する機能や、登録された回数券を宣伝する上述の機能や、回数券を販売する機能がサーバ20に備わっている。
したがって、回数券を発行しようとするタクシー業者等の各事業者は、事業者事務所40内の管理端末(例えばパーソナルコンピュータ:PC)41を利用してインターネット上のサーバ20と接続する。そして、サーバ20が提供するサービスを利用して、回数券の情報を生成し、サーバ20が管理しているデータベースに登録し、登録された回数券を任意の消費者に対して販売可能な状態にすることができる。
<サーバの機能>
<宣伝のための機能>
サーバ20とタクシー車両10上の車載器とが通信して宣伝動作を実行するために必要なサーバの機能を図2(a)に示す。図2(a)に示したサーバ20の各機能について以下に説明する。
タクシー車両10上のタクシーメータ12は、乗客の運行サービスを実施する毎にその営業に関する実績情報をサーバ20に入力する。この実績情報の中には、例えば乗降日時、乗車地の位置、降車地の位置、運行区間距離、運行所要時間、運賃などの情報を含めることが想定される。
サーバ20の通信処理部21は、タクシー車両10から乗客毎に入力された実績情報を取得して営業実績情報DB(データベース)22、及び宣伝支援処理部24に与える。営業実績情報DB22は、様々なタクシー車両から送信された実績情報を蓄積し管理している。
また、事前に登録された回数券の情報が、回数券登録情報DB23に登録され管理されている。宣伝支援処理部24は、タクシー車両10から今回入力された実績情報と、回数券登録情報DB23に登録されている様々な回数券の情報とを比較することにより、領収書の発行対象となる乗客が利用可能な回数券を自動的に検索する。そして、目的の回数券の有無や見つかった回数券の情報を宣伝支援処理部24が宣伝の対象として出力する。この回数券の情報が通信処理部21を介してタクシー車両10に送信される。
<回数券作成・登録・販売のための機能>
回数券作成・登録・販売のために必要なサーバ20の機能を図2(b)に示す。図2(b)に示したサーバ20の機能について以下に説明する。
タクシー業者等の事業者がタクシーの回数券の発行を計画する際には、タクシーの運行サービスの効率化や収益の増大が見込まれる状況を想定し、適正化した条件に限定して回数券の発行を決定する必要がある。
一方、営業実績情報DB22は過去の営業における多数の実績情報を蓄積しているので、このデータを統計的に処理して分析することで、回数券の発行条件を決める際の判断材料となる有益な情報を得ることができる。データ統計処理部26は、営業実績情報DB22が蓄積しているデータに対して様々な観点から統計処理を施し、その分析結果のデータを出力する。例えば、乗降地毎の特性、時間帯、曜日などの特性、運賃の特性、運行所要時間の特性、運行距離の特性などをデータ統計処理部26がそれぞれ統計的に分析する。
回数券作成支援部25は、タクシー業者等の事業者が管理端末41を利用してサーバ20のサービスにアクセスし、新たな回数券を作成しようとする場合に、その作成を支援するためのサービスを提供できる。例えば、データ統計処理部26が生成した統計処理の結果を表すデータを事業者の管理端末41に送信し、作成する回数券の条件の適正化を支援することができる。
作成する回数券の条件が確定すると、その回数券の情報を管理端末41からの指示に従い、回数券作成支援部25が回数券登録情報DB23に登録する。登録された各回数券の情報は、回数券登録情報DB23で管理される。
一方、回数券を購入しようとする利用者は、例えばスマートホン51を使用して、領収書15に印刷されている宣伝情報に従い、回数券販売管理部27のサービスにアクセスすることができる。
回数券販売管理部27は、利用者がスマートホン51等に入力した情報に基づき、回数券登録情報DB23に登録されている回数券の中から、特定の回数券の情報を検索して抽出し、スマートホン51に送信し画面上に提示することができる。そして、利用者が該当する回数券について所定の購入手続きのための入力操作を行うと、回数券販売管理部27が回数券登録情報DB23との間で所定のデータ処理を行い、該当する回数券を発行するための処理を実行する。回数券販売管理部27は、発行された回数券の電子データを通信処理部21を介してアクセス元の利用者のスマートホン51に送信する。
<発行するタクシー領収書の具体例>
タクシー車両10上で発行する具体的な4種類の領収書15A~15Dの外観を図3に示す。すなわち、図1に示した宣伝支援システム100は、タクシー車両10上のプリンタ13を用いて、タクシー利用者に領収書15を発行する際に、図3に示すような領収書15A~15Dを印刷可能である。
図3に示すように、4種類の領収書15A~15Dは、いずれも一般的な領収書の情報を記載する領域の他に、宣伝領域15aを有している。また、宣伝領域15aの中には、宣伝メッセージ15b、及びアクセス先情報15cが印刷されている。また、宣伝メッセージ15bの中に「区間コード」の情報が含まれている。アクセス先情報15cは、回数券を販売する機能を有するインターネット上の特定サイトの接続先を表すQRコード、又はURLである。
したがって、タクシー利用者が運賃を精算したときに、その利用者が使用可能な回数券が存在する場合には、タクシー利用者は領収書15の宣伝領域15aの内容から、回数券の存在を知ることができる。また、タクシー利用者が該当する回数券を購入するための操作も、発行された領収書15及び宣伝支援システム100を利用して簡単に行うことができる。
<回数券購入サイトの画面表示例>
タクシー利用者が回数券購入サイトにアクセスする際の画面表示例を図4に示す。
タクシー利用者がスマートホン51等を利用して、領収書15の宣伝領域15aに印刷されているQRコードなどを読み取ることで、サーバ20が提供する回数券購入サイトにアクセスすることができる。そして、図4に示すような画面51aがスマートホン51の画面上に表示される。
また、領収書15の宣伝領域15aにある区間コード「0001」の内容を画面51a上の区間コード入力領域55に入力することで、該当する回数券の検索結果が回数券表示領域56に表示される。
図4の例では、「A駅」と「W病院」の間の区間でタクシーを利用できる11枚綴りの回数券を表す情報が回数券表示領域56に表示されている。また、この回数券11枚の代金が20000円であり、1枚あたりの回数券料金が1818円であることを表す情報が表示されている。
図4に示した画面51aの状態で、利用者が詳細ボタン57の箇所を操作することで、次の画面に進むことができ、更に詳細な回数券の情報を表示したり、この回数券の購入手続きを行うことが可能になる。
<宣伝支援システムの動作>
<宣伝実行時の動作>
宣伝支援システム100が宣伝を実行する時の各構成要素の動作を図5に示す。
タクシー車両10が営業運行を行う際には、タクシー車両10上のタクシーメータ12が無線通信装置11を介してサーバ20との間で通信回線を接続する。そして、図5に示すようにタクシーメータ12とサーバ20との間でタクシー車両10の営業実績に関する実績情報のやり取りを行いながら、運賃の精算を実行する。
乗客がタクシー車両10に乗車して走行を開始する時に、タクシーメータ12が「実車」状態になる(S11)。タクシー車両10が乗客の目的地、すなわち降車地に到着するとタクシーメータ12が「支払い」状態に切り替わる(S12)。
「支払い」状態で、タクシーメータ12は乗車地から降車地までの区間の走行距離、所要時間等の情報と、事前に定めた料金表の内容に基づいて料金(運賃)を算出して表示する。この後で、算出した料金の情報と、乗車地及び降車地の位置情報を実績情報としてサーバ20に送信する(S13)。位置情報は、例えば図示しないGPS(Global Positioning System)受信機を用いてタクシー車両10上で逐次取得できる。
一方、サーバ20においては、管理対象のタクシー車両10が走行する予定のエリアを特定し(S21)、各タクシー車両10のタクシーメータ12からの実績情報、すなわち乗車地/降車地の位置情報と料金情報とを逐次受信して取得する(S22)。
サーバ20は、受信した実績情報をそれぞれ処理する(S23)。すなわち、図2(a)中に示した営業実績情報DB22が入力された新たな実績情報を保存して蓄積する。また、宣伝支援処理部24が実績情報に対して所定の処理を実行する。サーバ20は処理の結果をタクシーメータ12に送信する(S24)。
タクシーメータ12は、サーバ20から処理の結果をS14で受領すると、「合計」状態に移行する(S15)。ここで、乗客は料金の精算を実行し、その結果に従い、タクシーメータ12は領収書の発行処理に進む。
タクシーメータ12は、S14でサーバ20から受領したデータの中に、印字対象の付加データ、すなわち回数券の宣伝情報が含まれているかをS16で識別する。そして、サーバ20から受領したデータの中に回数券の宣伝情報が含まれていない場合は、タクシーメータ12は一般的な領収書の印字を実行するようにプリンタ13に指示を与え、印字対象のデータをプリンタ13に送信する。
これにより、プリンタ13は宣伝情報を含まない一般的な領収書の印字を実行する(S31)。
タクシーメータ12がサーバ20から受領したデータの中に回数券の宣伝情報が含まれている場合は、タクシーメータ12は一般的な領収書の印字内容の他に、サーバ20が付加した回数券の宣伝情報も印字対象としてプリンタ13に送信する(S17)。
この場合は、プリンタ13は一般的な領収書の印字をS32で実行した後、更に回数券の宣伝情報もS33で印字する。ここで印字する回数券の宣伝情報の中には、回数券コード、QRコードなどが含まれている(図3参照)。
タクシーメータ12は、上記処理の後で「空車」状態に遷移する(S18)。
<回数券判定処理>
回数券判定処理を図6に示す。すなわち、図5中に示したS23の処理において、宣伝支援処理部24が実行する処理の具体例が図6に示されている。図6の回数券判定処理について以下に説明する。
宣伝支援処理部24は、タクシーメータ12から送信された乗車地/降車地の位置情報(GPSデータ)及び料金情報を含むタクシー営業の実績情報をS41で取得する。
宣伝支援処理部24は、回数券登録情報DB23上に登録されている回数券のデータを検索し、各回数券に割り当てられた乗車地/降車地の位置座標の範囲と、S41で取得した実績情報の乗車地/降車地の位置座標とをS42で比較する。そして、S42の条件を満たす回数券が見つかった場合は宣伝支援処理部24はS43の処理に進み、見つからない場合はS44に進む。
宣伝支援処理部24は、今回の実績情報の料金と、S42の条件を満たした回数券の料金とをS43で比較し、S43の条件を満たす場合はS45に進み、S43の条件を満たさない場合はS44の処理に進む。つまり、タクシー車両10に乗車しているタクシー利用者にとって利用価値のある回数券が見つかった場合にS45に進み、見つからない場合はS44に進む。S44では、宣伝支援処理部24は何も処理せずに結果をタクシーメータ12に送信する。
宣伝支援処理部24は、S42の条件を満たし、且つS43の条件を満たした回数券のテーブル情報をS45で取得し、今回の実績情報の料金と上記の条件を満たした特定の回数券の料金との差分をS46で計算する。更に、上記の条件を満たした特定の回数券の区間コードをS47で取得する。
宣伝支援処理部24は、上記の条件を満たした特定の回数券の情報を、S48でタクシーメータ12に送信する。
<回数券作成時の動作>
回数券作成時の各構成要素の動作を図7に示す。
すなわち、タクシー業者等の事業者が新たな回数券発行を行おうとする場合に、事業者が管理端末41として使用するパーソナルコンピュータと、サーバ20とが図7に示した処理を実行する。
実際には、図2(b)に示したサーバ20の回数券作成支援部25が図7に示したS61~S65の処理をwebアプリケーションとして実行する。また、事業者の管理端末41が、サーバ20上の上記webアプリケーションとの間で通信しながら、図7に示したS51~S55の処理を実行する。図7の処理について以下に説明する。
なお、回数券を作成する際には、事業者側の収益の増大を目的として、回数券の条件である乗降地や、料金体系を適正な内容に決定する必要がある。事業者がその判断をする際に役に立つ統計情報を、サーバ20はデータ統計処理部26の処理結果を利用して管理端末41に提供することができる。事業者は、新たに作成する回数券の条件を統計情報を参考にしながら事前に検討し決定した上で、図7に示した処理を行う。
管理端末41を操作するユーザの入力に従い、管理端末41は地点登録名をS51で決定する。ここで決定した地点登録名の情報がサーバ20に送信されるので、サーバ20はS61で作成対象の回数券の地点を登録するための処理を実行する。
本実施形態では、作成対象の回数券における乗車地および降車地を特定する際に、その領域を表す範囲を特定する。したがって、2点~4点程度の複数の座標を用いて範囲を指定する。
管理端末41は、ユーザの入力に従い乗車地の範囲を特定するための複数点の座標をS52で選択する。このとき、サーバ20上の回数券作成支援部25が各地点を表す緯度経度のマッピングを行う(S62、S63)ので、ユーザが入力する各地点を含む地図及び入力点の位置を表す情報が管理端末41の画面上に表示される。
管理端末41は、ユーザの入力に従い降車地の範囲を特定するための複数点の座標をS53で選択する。このとき、サーバ20上の回数券作成支援部25が各地点を表す緯度経度のマッピングを行う(S62、S63)ので、ユーザが入力する各地点を含む地図及び入力点の位置を表す情報が管理端末41の画面上に表示される。
管理端末41は、ユーザの入力に従い作成する回数券の料金体系を特定するための情報をS54で入力してサーバ20に送信する。更に、今回作成した回数券の発行登録の指示をS55で管理端末41からサーバ20に送信する。
サーバ20上の回数券作成支援部25は、管理端末41から入力された情報に従い、回数券の名称(例えば「○○駅南口」)、乗車地の範囲、降車地の範囲、料金体系などが決定された新たな回数券をS64で作成する。更に、回数券作成支援部25は管理端末41の指示に従い新たな回数券の回数券登録情報DB23への登録をS65で実行する。
<各機能の具体例>
<回数券の作成支援画面>
回数券の作成支援画面60の表示例を図8に示す。すなわち、タクシー業者等が管理端末41及びサーバ20の機能を利用して図7に示した処理で新たな回数券を作成しようとする場合に、サーバ20の回数券作成支援部25が提供するwebアプリケーションの機能により、例えば図8に示すような回数券の作成支援画面60が管理端末41上で表示される。
図8に示した回数券の作成支援画面60の中には、主要な施設61、62等と、道路64とを含む地図が表示されている。図8の例では主要な施設61である「A駅」が乗車地、主要な施設62である「W病院」が降車地である状況を想定している。また、乗車地の「A駅」と降車地の「W病院」との間の区間におけるタクシーの走行経路63が回数券の作成支援画面60の中に表示されている。
ところで、タクシーの実際の乗降地点の座標はその時の状況に応じて多少変動する可能性がある。例えばタクシー乗客の都合、タクシー運転者の都合、道路の渋滞、道路工事などの影響を考慮して、乗車地や降車地が少しだけ変化する可能性がある。したがって、乗降地の位置を単一の点の座標だけで特定すると、実際の乗降地が少しずれただけでシステムが別の区間の運行と誤認する可能性があり、適切な回数券を検索する際の妨げになる可能性が高い。
そこで、本実施形態では複数点の座標を用いて、乗車地領域P1及び降車地領域P2のそれぞれの範囲を特定する。図8の例では、乗車地領域P1はタクシー利用者が「A駅」付近で乗車したとみなしうる矩形等の範囲であり、降車地領域P2はタクシー利用者が「W病院」付近で降車したとみなしうる矩形等の範囲である。
<乗車地領域の範囲指定>
乗車地領域P1の範囲を指定する際の画面表示例を図9に示す。
図9に示した例では、主要な施設61である「A駅」を基準にして乗車地領域P1の範囲を決定する場合を想定している。また、図9の例では4点の座標(x,y:緯度経度など)P1a、P1b、P1c、及びP1dで囲まれる矩形形状の領域が乗車地領域P1として割り当てられる。
すなわち、作成する回数券の乗車地を決定する事業者は、回数券の作成支援画面60に表示される地図を見ながら、適切な座標P1a、P1b、P1c、及びP1dをそれぞれ指定して、乗車地領域P1の範囲を決定することができる。
<降車地領域の範囲指定>
降車地領域P2の範囲を指定する際の画面表示例を図10に示す。
図10に示した例では、主要な施設62である「W病院」を基準にして乗車地領域P2の範囲を決定する場合を想定している。また、図10の例では4点の座標P2a、P2b、P2c、及びP2dで囲まれる矩形形状の領域が乗車地領域P2として割り当てられる。
すなわち、作成する回数券の乗車地を決定する事業者は、回数券の作成支援画面60に表示される地図を見ながら、適切な座標P2a、P2b、P2c、及びP2dをそれぞれ指定して、乗車地領域P2の範囲を決定することができる。
<料金テーブル、地点テーブル>
料金テーブルTB1及び地点テーブルTB2の構成例を図11に示す。
本実施形態では、作成した各回数券の内容をサーバ20の回数券登録情報DB23で管理するために、図11に示したような構成の料金テーブルTB1及び地点テーブルTB2を用いている。
図11に示した料金テーブルTB1は、各回数券に割り当てた回数券コード毎に、回数券の具体的な内容を表す次のような情報を保持している。
「地点1」:乗降地の一方を表す名称
「地点2」:乗降地の他方を表す名称
「平均金額」:該当する乗車地-降車地の区間における一定期間中の平均的な運賃
回数券金額:11枚つづりの回数券の販売価格
1枚あたり金額:計算により求めた回数券1枚あたりの運賃
図11に示した地点テーブルTB2は、登録した地点毎に、地点名と、その地点の範囲を表す複数点の各(x,y)座標値をそれぞれ保持している。
<回数券作成時の入力画面>
回数券作成時の入力画面の例を図12に示す。
例えば、管理端末41が図7に示したS54の処理を実行する際に、サーバ20の回数券作成支援部25が図12に示すような入力画面の情報を管理端末41に送信し、ユーザ(事業者)の入力操作を支援する。
図12に示した入力画面の中には、乗車地、降車地、単価、綴り数、発行数、有効期間の各入力項目が設けられている。これらの各入力項目に適切な内容を入力し、「作成」ボタンを操作することで、新たに発行する回数券の情報を作成し回数券登録情報DB23に登録することができる。
また、実際に発行する回数券の金額については、該当する乗降地区間における一定期間中の平均的な運賃を考慮して、10回乗車あたり1回無料で乗車できるように回数券作成支援部25が自動的に決定する。例えば、図12に示した入力画面の中で綴り数の項目で「10(枚)」を指定した場合は、無料の1回分を追加して、11枚綴りの回数券とする。その場合の11枚綴りの回数券の金額は、「単価」の項目の値に「綴り数」の項目の「10」をかけて「5000円」とする。
なお、宣伝支援システム100が実際に発行する回数券の金額については、乗客数が少ない閑散期と乗客数が多い繁忙期とでそれぞれ異なる金額を割り当てるように自動的に調整することも可能である。
<統計データの画面表示例>
統計データの画面表示例を図13に示す。
タクシー業者等が新たな回数券を発行しようとする場合には、当該回数券の発行により自社の収益の増大が見込めるように発行する回数券の条件が適切になるように決定する必要がある。したがって、事業者は回数券を発行する前に様々な検討を行うことになるが、サーバ20は、検討の際に役に立つ情報として、図13に示すような情報を提供する機能を備えている。
すなわち、営業実績情報DB22で蓄積されている過去の営業実績情報をデータ統計処理部26で統計処理した結果を分析にすることにより、発行する回数券の内容を適切に決めるために役立つ情報が得られる。この情報は、回数券作成支援部25から管理端末41に送信される。
図13に示した例では、乗車場所毎の営業回数のランキング一覧、曜日別営業回数のグラフ、時間帯別営業回数のグラフ等の統計処理された情報が管理端末41の画面に表示される場合を想定している。
<タクシーメータ画面の表示例>
タクシーメータ画面の表示例を図14(a)、及び図14(b)に示す。
図1に示した宣伝支援システム100において、タクシー利用者は自宅等で自分のスマートホン51等を利用していつでも必要な回数券を購入できるが、タクシーに乗車している時に購入することも可能である。
図14(a)、及び図14(b)に示した例では、タクシーメータ12がタクシー車両10上で回数券を発行してタクシーの乗客に直接販売する場合を想定している。タクシーメータ12は無線通信装置11を介してサーバ20と接続されているので、サーバ20と連携して回数券登録情報DB23で管理されている回数券を発行することができる。
図14(a)に示した例では、タクシーメータ12の前面表示パネル上に、区間コードの入力部、テンキー、確定ボタンなどが表示されている。したがって、乗客が購入を希望する回数券の区間コードをタクシーメータ12に入力することで、該当する区間の回数券を検索し抽出することができる。
その結果、例えば図14(b)に示すような画面がタクシーメータ12上に表示される。図14(b)の例では、「A駅」、「W病院」を乗降地とする11枚綴りの回数券の情報が表示されている。また、11枚綴りの回数券の金額が20000円で、1枚あたりの金額が1818円であることも表示されている。図14(b)の画面中の「購入登録」ボタンを操作することで、該当する回数券を購入できる。
また、タクシーの乗客がタクシー車両10上で回数券を購入する場合には、タクシー車両10に搭載されているタブレット端末14を利用することもできる。タブレット端末14を利用する場合は、回数券を購入可能な特定の販売サイトの接続先を表すQRコードなどをタブレット端末14の画面に表示する。乗客は自分のスマートホン51などを用いてタブレット端末14上に表示されたQRコードなどを読み取り、回数券の販売サイトと接続することができる。
以上のように、本発明の実施形態に係る宣伝支援システム100においては、タクシー車両10に乗車した利用者渡すために発行する領収書15上に図3のような宣伝領域15aを設けることで、利用する可能性が高い消費者に限定して回数券の存在を効率よく宣伝することができる。しかも、乗車した利用者の乗降地など実際の利用実績に基づいて検索した回数券の情報を宣伝するので、この宣伝が回数券の購入に繋がる可能性が高くなる。
また、この宣伝により利用者は割安な運賃でタクシーを利用するために使用可能な有益な情報を入手できる。また、領収書15上の宣伝メッセージ15bやアクセス先情報15cを利用して目的の回数券を容易に購入することが可能になる。
また、サーバ20は回数券の乗降地を複数の座標で特定される矩形などの範囲として管理しているので、状況に応じて実際のタクシー乗降地の座標が多少位置ずれした場合でも、適切な回数券を抽出してその宣伝情報を利用者に提示することが可能になる。
なお、上述の実施形態ではタクシーの回数券の場合のみを想定しているが、例えば回数券の代わりに定期券を扱うことも可能である。
ここで、上述した本発明の実施形態に係る宣伝支援装置、領収記録媒体、宣伝支援システム、及び宣伝支援プログラムの特徴をそれぞれ以下[1]~[6]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 少なくともタクシー車両を利用したタクシー利用者に対して宣伝情報を提供可能な1つ以上の車載端末を有する宣伝支援装置であって、
前記車載端末は、前記タクシー利用者の運賃算出に必要な乗車実績情報が確定した場合に、前記乗車実績情報と関連性を有する特定の回数券の宣伝情報を抽出し(S23、S41~S45)、抽出した前記宣伝情報(宣伝領域15a)を前記タクシー利用者に対して自動的に提示する宣伝機能(S33)を有する、
宣伝支援装置。
上記[1]の構成の宣伝支援装置によれば、乗客が実際にタクシーに乗車した際に、その時の運行区間の実績に応じて所定の条件を満たす回数券の情報を抽出して自動的に乗客に提示するので、タクシーの乗務員が何もしなくても、回数券の存在を効率よく宣伝することができる。また、タクシーの乗客は、通常よりも割安な運賃でタクシーを利用可能な回数券の情報を効率よく入手できる。
[2] 前記宣伝機能は、タクシー利用者の乗車位置、降車位置、乗車区間距離、及び乗車時間が確定した場合に、前記乗車位置、及び前記降車位置の少なくとも一方と関連性のある特定の回数券の宣伝情報を抽出する(S42)、
上記[1]に記載の宣伝支援装置。
上記[2]の構成の宣伝支援装置によれば、乗客が実際にタクシーに乗車した際に、その時の乗車地及び降車地の少なくとも一方を考慮して適切な回数券を宣伝対象として抽出できる。したがって、乗客が実際に利用可能な回数券だけが宣伝される可能性が高くなり、効率的な宣伝が実現する。また、乗客と無関係な回数券の宣伝を抑制できるので、乗客に良い印象を与えることが可能になる。
[3] 前記宣伝情報は、前記回数券を購入するために利用可能な購入支援情報(宣伝メッセージ15b、アクセス先情報15c)を含み、
前記宣伝機能は、タクシー利用者に提供する領収書と関連するデータ、又は紙(領収書15)などの媒体に対して、前記購入支援情報を含む前記宣伝情報を自動的に出力する、
上記[1]又は[2]に記載の宣伝支援装置。
上記[3]の構成の宣伝支援装置によれば、宣伝情報が乗客がタクシー利用時に受け取る領収書と関連付けて出力されるので、宣伝情報が領収書の媒体と共に長期間に亘って保存される可能性が高くなる。これにより宣伝情報の効果を長期間持続させることが可能になる。更に、乗客が回数券の購入を希望する場合に、その入手先の情報を宣伝情報により容易に取得できる。
[4] 少なくともタクシー車両を利用したタクシー利用者に対して提供される運賃領収情報が記録された領収記録媒体であって、
前記運賃領収情報と対応する乗車実績と関連を有する特定の回数券の宣伝情報(宣伝メッセージ15b、アクセス先情報15c)が、前記運賃領収情報に付加した状態で記録されている、
領収記録媒体(領収書15A~15D)。
上記[4]の構成の領収記録媒体によれば、運賃領収情報と共に特定の回数券の宣伝情報が存在するので、タクシー利用者によって長期間に亘って保存される可能性が高くなる。これにより宣伝情報の効果を長期間持続させることが可能になる。更に、タクシー利用者が回数券の購入を希望する場合に、その入手先の情報を宣伝情報により容易に取得できる。
[5] タクシー車両に搭載された1つ以上の車載端末(タクシーメータ12等)と、無線通信を利用して前記車載端末と通信可能な後方端末(サーバ20)とを有する宣伝支援システムであって、
前記後方端末が、複数のタクシー利用者の過去の乗車実績の統計に基づいて決定された回数券情報を管理する回数券管理機能(回数券登録情報DB23)を有し、
前記車載端末が、タクシー利用者の乗車実績を把握し前記乗車実績に応じた運賃を算出する運賃算出機能(S12)と、タクシー利用者の乗車実績と関連のある特定の回数券情報を抽出する回数券抽出機能(S13、S14、S23)と、抽出された特定の回数券情報を運賃を算出した乗車実績に対応付けてタクシー利用者に提示する宣伝機能(S16、S17、S33)とを有する、
宣伝支援システム。
上記[5]の構成の宣伝支援システムによれば、乗客が実際にタクシーに乗車した際に、その時の運行区間の実績に応じて所定の条件を満たす回数券の情報を抽出して自動的に乗客に提示するので、タクシーの乗務員が何もしなくても、回数券の存在を効率よく宣伝することができる。また、タクシーの乗客は、通常よりも割安な運賃でタクシーを利用可能な回数券の情報を効率よく入手できる。また、回数券管理機能が前記後方端末に備わっているので、車載端末の処理を簡素化することが容易であり、コストの低減が可能である。
[6] タクシー車両に搭載された1つ以上の車載端末と、無線通信を利用して前記車載端末と通信可能な後方端末とを有する宣伝支援システムの制御に利用可能な1つ以上のコンピュータが実行可能な宣伝支援プログラムであって、
複数のタクシー利用者の過去の乗車実績の統計に基づいて決定された回数券情報を管理する手順(回数券登録情報DB23と、
各タクシー利用者の乗車実績を把握し前記乗車実績に応じた運賃を算出する手順(S12)と、
各タクシー利用者の乗車実績と関連のある特定の回数券情報を抽出する手順(S13、S14、S23)と、
抽出された特定の回数券情報を運賃を算出した乗車実績に対応付けてタクシー利用者に提示する手順(S15~S17)と、
を有する宣伝支援プログラム。
上記[6]の構成の宣伝支援プログラムを所定のコンピュータで実行することにより、乗客が実際にタクシーに乗車した際に、その時の運行区間の実績に応じて所定の条件を満たす回数券の情報を抽出して自動的に乗客に提示するので、タクシーの乗務員が何もしなくても、回数券の存在を効率よく宣伝することができる。また、タクシーの乗客は、通常よりも割安な運賃でタクシーを利用可能な回数券の情報を効率よく入手できる。
10 タクシー車両
11 無線通信装置
12 タクシーメータ
13 プリンタ
14 タブレット端末
15,15A,15B,15C,15D 領収書
15a 宣伝領域
15b 宣伝メッセージ
15c アクセス先情報
20 サーバ
21 通信処理部
22 営業実績情報DB
23 回数券登録情報DB
24 宣伝支援処理部
25 回数券作成支援部
26 データ統計処理部
27 回数券販売管理部
30 LTE網
40 事業者事務所
41 管理端末
50 利用者宅
51 スマートホン
51a 画面
52 パーソナルコンピュータ
55 区間コード入力領域
56 回数券表示領域
57 詳細ボタン
60 回数券の作成支援画面
61,62 主要な施設
63 走行経路
64 道路
100 宣伝支援システム
P1 乗車地領域
P2 降車地領域
P1a,P1b,P1c,P1d,P2a,P2b,P2c,P2d 座標
TB1 料金テーブル
TB2 地点テーブル

Claims (6)

  1. 少なくともタクシー車両を利用したタクシー利用者に対して宣伝情報を提供可能な1つ以上の車載端末を有する宣伝支援装置であって、
    前記車載端末は、前記タクシー利用者の運賃算出に必要な乗車実績情報が確定した場合に、前記乗車実績情報と関連性を有する特定の回数券の宣伝情報を抽出し、抽出した前記宣伝情報を前記タクシー利用者に対して自動的に提示する宣伝機能を有する、
    宣伝支援装置。
  2. 前記宣伝機能は、タクシー利用者の乗車位置、降車位置、乗車区間距離、及び乗車時間が確定した場合に、前記乗車位置、及び前記降車位置の少なくとも一方と関連性のある特定の回数券の宣伝情報を抽出する、
    請求項1に記載の宣伝支援装置。
  3. 前記宣伝情報は、前記回数券を購入するために利用可能な購入支援情報を含み、
    前記宣伝機能は、タクシー利用者に提供する領収書と関連するデータ、又は紙などの媒体に対して、前記購入支援情報を含む前記宣伝情報を自動的に出力する、
    請求項1又は2に記載の宣伝支援装置。
  4. 少なくともタクシー車両を利用したタクシー利用者に対して提供される運賃領収情報が記録された領収記録媒体であって、
    前記運賃領収情報と対応する乗車実績と関連を有する特定の回数券の宣伝情報が、前記運賃領収情報に付加した状態で記録されている、
    領収記録媒体。
  5. タクシー車両に搭載された1つ以上の車載端末と、無線通信を利用して前記車載端末と通信可能な後方端末とを有する宣伝支援システムであって、
    前記後方端末が、複数のタクシー利用者の過去の乗車実績の統計に基づいて決定された回数券情報を管理する回数券管理機能を有し、
    前記車載端末が、タクシー利用者の乗車実績を把握し前記乗車実績に応じた運賃を算出する運賃算出機能と、タクシー利用者の乗車実績と関連のある特定の回数券情報を抽出する回数券抽出機能と、抽出された特定の回数券情報を運賃を算出した乗車実績に対応付けてタクシー利用者に提示する宣伝機能とを有する、
    宣伝支援システム。
  6. タクシー車両に搭載された1つ以上の車載端末と、無線通信を利用して前記車載端末と通信可能な後方端末とを有する宣伝支援システムの制御に利用可能な1つ以上のコンピュータが実行可能な宣伝支援プログラムであって、
    複数のタクシー利用者の過去の乗車実績の統計に基づいて決定された回数券情報を管理する手順と、
    各タクシー利用者の乗車実績を把握し前記乗車実績に応じた運賃を算出する手順と、
    各タクシー利用者の乗車実績と関連のある特定の回数券情報を抽出する手順と、
    抽出された特定の回数券情報を運賃を算出した乗車実績に対応付けてタクシー利用者に提示する手順と、
    を有する宣伝支援プログラム。
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