JP2023026561A - シートクッションフレーム - Google Patents

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眞幸 宮崎
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Abstract

【課題】共通の部品を用いてシート幅方向の長さを変えることができるシートクッションフレームを提供する。【解決手段】シートクッションフレーム10は、シートSのシートクッションS1の骨格を構成する。シートクッションフレーム10は、シートクッションフレーム10の側部を構成する第1サイドフレーム11及び第2サイドフレーム12と、シートクッションフレームの前部を構成し、第1サイドフレーム11と連結する第1前部フレーム20と、シートクッションフレーム10の前部を構成し、第2サイドフレーム12と連結する第2前部フレーム30と、を有する。第1前部フレーム20の少なくとも一部と、第2前部フレーム30の少なくとも一部が互いに上下に重ね合わされて固定され、第1前部フレーム20と第2前部フレーム30との重なる長さが可変である。【選択図】図2

Description

本発明は、乗物用シートのシートクッションの骨格を構成するシートクッションフレームに係り、特に部品の共有化に適したシートクッションフレームに関する。
車両用シートの部品点数を削減するために、形状が異なる車両用シートに対して部品を共用化する取り組みがなされている。
例えば、特許文献1においては、ヘッドレストフレームが着脱可能なシートフレームと、ショルダーサポート部を有するシートフレームと部品を共用化する車両用シートフレームについて開示されている。
特開2017-81526号公報
しかしながら、上記の従来技術は、シート上部の構成の差異に対応するものであって、シートの幅方向の長さを変えることには対応していない。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、部品を共有化しつつシート幅方向の長さを変えることができるシートクッションフレームを提供することにある。
上記課題は、本発明に係るシートクッションフレームによれば、乗物用シートのシートクッションの骨格を構成するシートクッションフレームであって、前記シートクッションフレームの側部を構成する第1サイドフレーム及び第2サイドフレームと、前記シートクッションフレームの前部を構成し、前記第1サイドフレームと連結する第1前部フレームと、前記シートクッションフレームの前部を構成し、前記第2サイドフレームと連結する第2前部フレームと、を有し、前記第1前部フレームの少なくとも一部と、前記第2前部フレームの少なくとも一部が互いに上下に重ね合わされて固定され、前記第1前部フレームと前記第2前部フレームとの重なる長さが可変であることにより解決される。
上記のシートクッションフレームによれば、第1前部フレームと第2前部フレームの重なり長を変更することで、シート幅方向の長さを変えることができる。これにより、部品の変更なしにシートクッションフレームのシート幅方向の長さを変更できる。
すなわち、上記のシートクッションフレームによれば、部品を共有化しつつシート幅方向の長さを変えることができる。
上記のシートクッションフレームにおいて、前記第1前部フレームは、シート幅方向に亘って設けられる第1位置合わせ部を有し、前記第2前部フレームは、シート幅方向に亘って設けられる第2位置合わせ部を有し、前記第1位置合わせ部の少なくとも一部と、前記第2位置合わせ部の少なくとも一部が上下に重ね合わされて固定されるとよい。
こうすることで、第1前部フレームと第2前部フレームとの位置合わせが容易となる。
上記のシートクッションフレームにおいて、前記第1位置合わせ部は、シート幅方向に長い第1長孔であり、前記第2位置合わせ部は、シート幅方向に長い第2長孔であり、前記第1長孔と前記第2長孔とを任意の長さだけ重ねた状態で、前記第1前部フレームと前記第2前部フレームとが固定可能であるとよい。
こうすることで、第1前部フレームと第2前部フレームのそれぞれに形成された長穴の任意の位置で第1前部フレームと第2前部フレームとの重なり長を設定できる。これにより、シートクッションフレームのシート幅方向の長さを柔軟に調整できる。
上記のシートクッションフレームにおいて、前記第1長孔と前記第2長孔のシート幅方向の長さが等しく、前記第1長孔の左右の端部と、前記第2長孔の左右の端部とをそれぞれ上下に重ね合わせることが可能であるとよい。
こうすることで、第1前部フレームと第2前部フレームの長孔が一致するように上下に重ね合わせることでシート幅方向の長さを最小とすることができる。すなわちシート幅方向の長さを短くできる。
このときに、第1前部フレームと第2前部フレームとが重なる面積が最大となるため、シートクッションフレームの前部の剛性を向上できる。
上記のシートクッションフレームにおいて、前記第1位置合わせ部は、シート幅方向に並んで形成される複数の第1穴を有し、前記第2位置合わせ部は、シート幅方向に並んで形成される複数の第2穴を有し、前記複数の第1穴の少なくとも1つと、前記複数の第2穴の少なくとも1つが上下に重ね合わされて固定されるとよい。
こうすることで、第1前部フレームと第2前部フレームとの重なり長を複数段階に変更できる。これにより、シートクッションフレームのシート幅方向の長さを変更できる。
また、第1前部フレームと第2前部フレームとを固定する位置の位置決めが容易となる。
上記のシートクッションフレームにおいて、前記複数の第1穴と前記複数の第2穴はそれぞれ、所定の間隔に並んで形成されるとよい。
こうすることで、第1前部フレームと第2前部フレームにそれぞれ形成される穴の位置合わせが容易となる。
上記のシートクッションフレームにおいて、前記複数の第1穴のそれぞれの周囲には、上方に隆起した第1隆起部が設けられ、前記複数の第2穴のそれぞれの周囲には、上方に隆起した第2隆起部が設けられるとよい。
こうすることで、第1前部フレームと第2前部フレームのそれぞれの形成された穴の周囲の剛性を向上できる。これにより、シートクッションフレームの剛性を向上できる。
上記のシートクッションフレームにおいて、前記第1前部フレームは、下方に凹む第1凹部を有し、前記第2前部フレームは、下方に凹む第2凹部を有し、前記第1位置合わせ部は、前記第1凹部に形成され、前記第2位置合わせ部は、前記第2凹部に形成され、前記第1凹部の下面の少なくとも一部と、前記第2凹部の上面の少なくとも一部とが当接するとよい。
こうすることで、第1前部フレームと第2前部フレームとの位置ずれを抑制できる。
上記のシートクッションフレームにおいて、前記第1前部フレームは、上方に凸状の第1凸部を有し、前記第2前部フレームは、上方に凸状の第2凸部を有し、前記第1位置合わせ部は、前記第1凸部に形成され、前記第2位置合わせ部は、前記第2凸部に形成され、前記第1凸部の下面の少なくとも一部と、前記第2凸部の上面の少なくとも一部とが当接するとよい。
こうすることで、第1前部フレームと第2前部フレームとの位置ずれを抑制できる。
上記のシートクッションフレームにおいて、前記第1前部フレームは、前記第1位置合わせ部が形成される第1上面部と、前記第1上面部に接続し、前面を構成する第1前面部と、前記第1上面部に接続し、後面を構成する第1後面部と、を有し、前記第2前部フレームは、前記第2位置合わせ部が形成される第2上面部と、前記第2上面部に接続し、前面を構成する第2前面部と、前記第2上面部に接続し、後面を構成する第2後面部と、を有し、前記第1上面部、前記第1前面部及び前記第1後面部の内面側に、前記第2上面部、前記第2前面部及び前記第2後面部が配されるとよい。
こうすることで、第1前部フレームと第2前部フレームの取り付けを強固にできる。これにより、シートクッションフレームの剛性を向上できる。
本発明によれば、部品を共有化しつつシート幅方向の長さを変えることができる。
本発明によれば、第1前部フレームと第2前部フレームとの位置合わせが容易となる。
本発明によれば、シートクッションフレームのシート幅方向の長さを柔軟に調整できる。
本発明によれば、シート幅方向の長さを短くできる。
本発明によれば、第1前部フレームと第2前部フレームとを固定する位置の位置決めが容易となる。
本発明によれば、第1前部フレームと第2前部フレームにそれぞれ形成される穴の位置合わせが容易となる。
本発明によれば、シートクッションフレームの剛性を向上できる。
本発明によれば、第1前部フレームと第2前部フレームとの位置ずれを抑制できる。
本発明によれば、第1前部フレームと第2前部フレームの取り付けを強固にできる。
シートの外観図である。 最小幅構成における第1実施形態に係るシートクッションフレームの斜視図である。 最小幅構成における第1実施形態に係るシートクッションフレームの前方部分の上面図である。 最大幅構成における第1実施形態に係るシートクッションフレームの斜視図である。 最大幅構成における第1実施形態に係るシートクッションフレームの前方部分の上面図である。 第1実施形態に係る前部フレームの斜視図である。 図6のVII-VII断面図である。 最小幅構成における第2実施形態に係るシートクッションフレームの斜視図である。 最小幅構成における第2実施形態に係るシートクッションフレームの前方部分の上面図である。 最大幅構成における第2実施形態に係るシートクッションフレームの斜視図である。 最大幅構成における第2実施形態に係るシートクッションフレームの前方部分の上面図である。 第2実施形態に係る前部フレームの斜視図である。 図12のXIII-XIII断面図である。
以下、図1乃至図13を参照しながら、本発明の実施の形態(以下、本実施形態)に係るシートクッションフレームを備えるシートSについて説明する。
本実施形態では、シートSとして、自動車に搭載されるシートを例に挙げて説明することとするが、本発明は自動車・鉄道など車輪を有する地上走行用乗物に搭載される車両用シートに限定されるものではなく、地上以外を移動する航空機や船舶などの乗物一般に搭載される乗物用シートに適用可能である。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、以下に説明する部材の形状、寸法、配置等については、本発明の趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
以下の説明中、「前後方向」とは、シートSの着座者から見たときの前後方向を意味し、車両の走行方向と一致する方向である。
「シート幅方向」とは、シートSの横幅方向を意味し、シートSの着座者から見たときの左右方向と一致する。
また、「上下方向」とは、シートSの高さ方向を意味し、シートSを正面から見たときの上下方向と一致する。
<シートSの概略構成>
本実施形態に係るシートSは、図1に図示した外観を有している。なお、図1中、シートSの一部(具体的には、シートバックS2の前端角部)については、図示の都合上、表皮材1を外した構成にて図示している。
シートSは、主要な構成として、着座者の臀部を支える着座部分となるシートクッションS1、着座者の背部を支える背もたれ部分となるシートバックS2、及び、シートバックS2の上部に配され、着座者の頭部を支えるヘッドレストS3を有する。
シートクッションS1は、図2及び図4に示す第1実施形態に係るシートクッションフレーム10や、図8及び図10に示す第2実施形態に係るシートクッションフレーム110にクッション材2を載置し、更にクッション材2を表皮材1で覆うことで構成される。
シートバックS2は不図示のシートバックフレームに不図示のクッション材を載置して、表皮材1で覆うことで構成される。
ヘッドレストS3は、不図示の芯材に不図示のクッション材を配して、表皮材1で被覆して構成される。
なお、シートSに設けられる表皮材1は、例えばクロスや革等の素材からなる。
また、クッション材2は、例えばウレタン発泡材を用いて、発泡成型により成型されたウレタンフォーム材である。
<第1実施形態>
以下、図2乃至図7を参照しながら、第1実施形態に係るシートクッションフレーム10の構成について説明する。
図2に示されるように、シートクッションフレーム10は、シートクッションS1の骨格を構成し、上方から見たときに略方形枠状の外形形状をなす。具体的には、シートクッションフレーム10は、シート幅方向の側部をそれぞれ構成する一対の第1サイドフレーム11及び第2サイドフレーム12と、シートクッションフレーム10の前部を構成する前部フレーム13と、左右の第1サイドフレーム11及び第2サイドフレーム12を後部において連結する後部フレーム14と、を備える。
第1サイドフレーム11及び第2サイドフレーム12は、シートクッションフレーム10の幅を規定するため、シート幅方向に離間して配設されるとともに、前後方向に延在するように配設されている。具体的には、第1サイドフレーム11は、右側に配され、第2サイドフレーム12は、左側に配される。
そして、第1サイドフレーム11及び第2サイドフレーム12の後方側には、屈曲したパイプである後部フレーム14が取り付けられており、後部フレーム14によって左右の第1サイドフレーム11及び第2サイドフレーム12が後方側で連結される。
第1サイドフレーム11及び第2サイドフレーム12の間には、受圧部材17が架設されている。図2では、受圧部材17にはSバネを用いた例を示すが、受圧部材17は板バネであってもよい。なお、受圧部材17は、屈曲した後部フレーム14の間にも架設されている。
<<前部フレーム13>>
前部フレーム13は、第1サイドフレーム11と第2サイドフレーム12の前方側に設けられる二分割のパンフレームである。
ここで、前部フレーム13の構成について、図6及び図7を参照しながら説明する。
図6に示されるように、前部フレーム13は、右側に配される第1前部フレーム20と、左側に配される第2前部フレーム30とを備え、第1前部フレーム20と第2前部フレーム30との一部を重ね合わせた状態で固定可能である。
第1前部フレーム20は、第1サイドフレーム11に対して接合され、第2前部フレーム30は、第2サイドフレーム12に対して接合される。なお、第1前部フレーム20と第1サイドフレーム11との接合、第2前部フレーム30と第2サイドフレーム12との接合は溶接又はボルトによる締結等の各種方法を用いることができる。
第1前部フレーム20は、主に乗員の右側の大腿部を支持する略矩形状の板状フレームである。
図7に示すように、第1前部フレーム20は、断面が略コ字状をなしている。具体的には、第1前部フレーム20は、上面を構成する第1上面部20A、前面を構成する第1前面部20B、後面を構成する第1後面部20Cを有する。
第1上面部20Aは、主に乗員の大腿部を支持する。具体的には、第1上面部20Aは、第1前面部20Bとの連結部分に位置する前方端部23、前方端部23より後方に設けられた第1凹部22、第1凹部22より後方に設けられた傾斜部24を有する。
第1凹部22は、前方端部23よりも下方に凹んだ凹状部であり、シート幅方向に延出して設けられる。
そして、第1凹部22の底部には、シート幅方向に延びる第1長孔21が形成される。第1長孔21は、楕円状の長孔であり、第1凹部22の底部において、シート幅方向の左右端部には達しない領域に形成される。すなわち、第1長孔21の左端部である第1端部21Aと、右端部である第2端部21Bとは第1凹部22の内部にある。
なお、第1長孔21が、第1前部フレーム20において、第2前部フレーム30との位置合わせのための第1位置合わせ部15となる。
傾斜部24は、第1凹部22の後方に設けられ、シート後方に向かうに連れて下方に傾斜している。
また、傾斜部24には、第1前部フレーム20を下方から支持する前方脚部材45を取り付けるためのボルト締結孔25が設けられている。
また、第1上面部20Aの右端部後側には、位置決めピン挿通穴20Aaが形成される。位置決めピン挿通穴20Aaと、第1サイドフレーム11に形成された貫通穴に位置決めピンが挿通されることで、第1サイドフレーム11と第1前部フレーム20との位置決めが可能となっている。
以下、第1前部フレーム20のシート幅方向において、第1長孔21、第1凹部22が形成される領域を第1係合領域20X、それ以外の領域を第1非係合領域20Yとする。
なお、第1係合領域20Xは、第2前部フレーム30と重なり合うことが可能な領域である。
第1上面部20Aにおいて第1凹部22及び傾斜部24が形成される箇所よりも右側に位置する第1非係合領域20Yの上面は、前方端部23と同じ高さとなっている。
第1前面部20Bは、第1上面部20Aの前方端部23から下方に延出する部分である。そして、第1前面部20Bの上下方向の長さは、第1上面部20Aの前後方向の長さよりも短い。また、第1前面部20Bの右端は、第1サイドフレーム11の前端に沿って屈曲する形状となっている。
第1後面部20Cは、第1上面部20Aの後方端部から下方に延出する部分である。また、第1後面部20Cは、傾斜部24の後部に接続している。
第1後面部20Cの上下方向の長さは、第1上面部20Aの前後方向の長さ、及び、第1前面部20Bの前後方向の長さよりも短い。
また、図7に示されるように、第1前面部20Bの下端と、第1後面部20Cの下端とは略同じ高さに位置している。
第2前部フレーム30は、主に乗員の左側の大腿部を支持する略矩形状の板状フレームである。
図7に示すように、第2前部フレーム30は、断面が略コ字状をなしている。具体的には、第2前部フレーム30は、上面を構成する第2上面部30A、前面を構成する第2前面部30B、後面を構成する第2後面部30Cを有する。
第2上面部30Aは、主に乗員の大腿部を支持する支持部となる。具体的な構成としては、第2上面部30Aは、第2前面部30Bとの連結部分に位置する前方端部33、前方端部33より後方に設けられた第2凹部32、第2凹部32より後方に設けられた傾斜部34を有する。
第2凹部32は、前方端部33よりも下方に凹んだ凹状部であり、シート幅方向に延出して設けられる。第2凹部32のシート幅方向の長さは、第1凹部22のシート幅方向の長さと略等しい。また、第2凹部32は、第2前部フレーム30において中央近傍から右側の領域に設けられる。
第2凹部32の底部には、シート幅方向に延びる第2長孔31が形成される。第2長孔31は、楕円状の長孔であり、第2凹部32の底部において、シート幅方向の左右端部には達しない領域に形成される。すなわち、第2長孔31の左端部である第1端部31Aと、右端部である第2端部31Bは、第2凹部32の内部にある。
この第2長孔31のシート幅方向の長さは、第1長孔21のシート幅方向の長さと略等しい。
そして、第2長孔31が、第2前部フレーム30において、第1前部フレーム20との位置合わせのための第2位置合わせ部16となる。
傾斜部34は、第2凹部32の後方に設けられ、シート後方に向かうに連れて下方に傾斜している。
また、傾斜部34には、第2前部フレーム30を下方から支持する前方脚部材45を取り付けるためのボルト締結孔35が設けられている。
また、第2上面部30Aの左端部後側には、位置決めピン挿通穴30Aaが形成される。位置決めピン挿通穴30Aaと、第2サイドフレーム12に形成された貫通穴に位置決めピンが挿通されることで、第2サイドフレーム12と第2前部フレーム30との位置決めを行うことができる。
以下、第2前部フレーム30のシート幅方向において、第2長孔31及び第2凹部32が形成される領域を第2係合領域30X、それ以外の領域を第2非係合領域30Yとする。なお、第2係合領域30Xは、第1前部フレーム20と重なり合うことが可能な領域である。
具体的には、第2係合領域30Xは、第1係合領域20Xの下方に配され、第1前部フレーム20に対して第2前部フレーム30をシート幅方向にスライドさせることが可能となっている。
ここで、第1係合領域20Xと第2係合領域30Xとの重なり長は第1長孔21及び第2長孔31の長さの範囲で可変である。
具体的には、図2及び図3に示されるように、第1長孔21と第2長孔31が上下に完全に重なるまで、第1前部フレーム20に対して第2前部フレーム30をスライドさせた場合に、シートクッションフレーム10のシート幅方向の長さは最小となる。
この場合、第1前部フレーム20と第2前部フレーム30の組み付けにおいては、位置決めピン挿通穴20Aa、位置決めピン挿通穴30Aa、更に第1長孔21の左右の端部である第1端部21Aと第2端部21Bのそれぞれに位置決めピンを取り付ける。その後に、第1前部フレーム20と第2前部フレーム30とが重なる領域の複数箇所(スポット溶接部13A)を溶接することで、第1前部フレーム20と第2前部フレーム30とを接合する。
なお、図7に示すように、第1長孔21と、第2長孔31とは上下に対向する位置に配されており、これにより、第1長孔21と第2長孔31に位置決めピンを挿通可能となっている。
また、第2凹部32は、第1凹部22の下面22Aに沿うような形状となっており、第2凹部32の上面32Aと、第1凹部22の下面22Aとは少なくとも一部が当接することしてよい。
また、図4及び図5に示されるように、スポット溶接部13Aが設けられる限度まで第1前部フレーム20と第2前部フレーム30との重なり長を小さくした場合に、シートクッションフレーム10のシート幅方向の長さは最大となる。
この場合、第1前部フレーム20と第2前部フレーム30の組み付けにおいては、位置決めピン挿通穴20Aa、位置決めピン挿通穴30Aa、更に第1長孔21の左端部である第1端部21Aと、第2長孔31の右端部である第2端部31Bとの間にそれぞれ位置決めピンを取り付ける。その後に、第1前部フレーム20と第2前部フレーム30とが重なる領域の複数箇所(スポット溶接部13A)を溶接することで、第1前部フレーム20と第2前部フレーム30とを接合する。
また、図6に示されるように、第2係合領域30Xの上面は、第2非係合領域30Yの上面よりも僅かに下方に下がっている。具体的には、第2係合領域30Xの上面は、第1前部フレーム20の肉厚程度下がっている。これにより、第1係合領域20Xの下方に第2係合領域30Xをスライドさせた場合に、第1係合領域20Xと第2非係合領域30Yとの高さが略等しくなる。
第2前面部30Bは、第2上面部30Aの前方端部33から下方に延出する部分である。第2前面部30Bの上下方向の長さは、第2上面部30Aの前後方向の長さよりも短い。また、第2前面部30Bの左端は、第2サイドフレーム12の前端に沿って屈曲する形状となっている。
第2後面部30Cは、第2上面部30Aの後方端部から下方に延出する部分である。また、第2後面部30Cは、傾斜部34の後部に接続している。
第2後面部30Cの上下方向の長さは、第2上面部30Aの前後方向の長さ、及び、第2前面部30Bの前後方向の長さよりも短い。
また、図7に示されるように、第2前面部30Bの下端と、第2後面部30Cの下端とは略同じ高さに位置する。
以上説明したように、第1係合領域20Xの第1上面部20A、第1前面部20B、第1後面部20Cの内面側に、第2係合領域30Xの第2上面部30A、第2前面部30B及び第2後面部30Cが配される。こうすることで、第1前部フレーム20に対して第2前部フレーム30がシート幅方向にスライド可能となっている。これにより、前部フレーム13のシート幅方向の長さを可変とすることができる。
この際、第1前部フレーム20と第2前部フレーム30の重なり部分に第1長孔21と第2長孔31を設けるようにしたことで、両者の重なり長を任意の長さとするように設定できる。
そして、第1前部フレーム20において第1長孔21の前方に凸状の前方端部23を設けたことで第1前部フレーム20の剛性を確保できる。
また、第2前部フレーム30において第2長孔31の前方に凸状の前方端部33を設けたことで第2前部フレーム30の剛性を確保できる。
ここで、シートクッションフレーム10に取り付けられる他の部材について説明する。
車体には、固定ブラケット40を介してロアーレール41が取り付けられている。そして、ロアーレール41に対しては、前後にスライド可能なアッパーレール42が設けられている。
このアッパーレール42の前端には、シートクッションフレーム10を支持する前方脚部材45が固定されており、アッパーレール42の後端には、不図示のシートバックフレームを支持する後方脚部材46が連結されている。このため、アッパーレール42がロアーレール41に対してスライドすることで、アッパーレール42に追従して、シートクッションS1及びシートバックS2を含むシートSが、車体に対して前後にスライドすることが可能となっている。
また、前部フレーム13の前方には前方カバー部材43が設けられ、シートクッションS1の外形形状を構成している。
<第2実施形態>
次に、図8乃至図13を参照しながら、第2実施形態に係るシートクッションフレーム110の構成について説明する。
なお、第2実施形態に係るシートクッションフレーム110は、第1実施形態に係るシートクッションフレーム10と、前部フレーム113の構成において相違し、その他の点では共通する。そのため、以下では前部フレーム113の構成について説明する。
<<前部フレーム113>>
前部フレーム113は、第1サイドフレーム11と第2サイドフレーム12の前方側に設けられる二分割のパンフレームである。
ここで、前部フレーム113の構成について、図12及び図13を参照しながら説明する。
図12に示されるように、前部フレーム113は、右側に配される第1前部フレーム120と、左側に配される第2前部フレーム130とを備える。
第1前部フレーム120は、第1サイドフレーム11に接合され、第2前部フレーム130は、第2サイドフレーム12に接合される。なお、第1前部フレーム120と第1サイドフレーム11との接合、第2前部フレーム130と第2サイドフレーム12との接合は溶接又はボルトによる締結等の各種方法を用いることができる。
第1前部フレーム120は、主に乗員の右側の大腿部を支持する略矩形状の板状フレームである。
図13に示すように、第1前部フレーム120は、断面が略コ字状をなしている。具体的には、第1前部フレーム120は、上面を構成する第1上面部120A、前面を構成する第1前面部120B、後面を構成する第1後面部120Cを有する。
第1上面部120Aは、主に乗員の大腿部を支持する支持部となる。具体的には、第1上面部120Aは、第1前面部120Bとの連結部分に位置する第1凸部123、第1凸部123に設けられた第1穴121、第1穴121より後方に設けられた傾斜部124を有する。
第1穴121は、シート幅方向に並んで複数(本例では5つ)設けられる。第1穴121は、丸穴であり、隣り合う第1穴121の間隔はそれぞれ等しい。すなわち、第1穴121はそれぞれ所定の間隔で並ぶように形成されている。
なお、第1穴121が、第1前部フレーム120において、第2前部フレーム130との位置合わせのための第1位置合わせ部15となる。
また、第1穴121の周囲には、上方に隆起した第1隆起部122が設けられる。第1隆起部122は、円環状をなし、それぞれの第1穴121に対して設けられている。
傾斜部124は、複数並んだ第1穴121の後方に設けられ、シート後方に向かうに連れて下方に傾斜している。
また、傾斜部124には、第1前部フレーム120を下方から支持する前方脚部材45を取り付けるためのボルト締結孔125が設けられている。
また、第1上面部120Aの右端部後側には、位置決めピン挿通穴120Aaが形成される。位置決めピン挿通穴120Aaと、第1サイドフレーム11に形成された貫通穴に位置決めピンが挿通されることで、第1サイドフレーム11と第1前部フレーム120との位置決めを行うことができる。
以下、第1前部フレーム120のシート幅方向において、第1穴121が形成される領域を第1係合領域120X、それ以外の領域を第1非係合領域120Yとする。
なお、第1係合領域120Xは、第2前部フレーム130と重なり合うことが可能な領域である。
第1上面部120Aにおいて第1穴121が形成される箇所よりも右側に位置する第1非係合領域120Yの上面は、第1凸部123と同じ高さとなっている。
第1前面部120Bは、第1上面部120Aの第1凸部123から下方に延出する部分である。第1前面部120Bの上下方向の長さは、第1上面部120Aの前後方向の長さよりも短い。また、第1前面部120Bの右端は、第1サイドフレーム11の前端に沿って屈曲する形状となっている。
第1後面部120Cは、第1上面部120Aの後方端部から下方に延出する部分である。また、第1後面部120Cは、傾斜部124の後部に接続している。
第1後面部120Cの上下方向の長さは、第1上面部120Aの前後方向の長さ、及び、第1前面部120Bの前後方向の長さよりも短い。
また、図13に示されるように、第1前面部120Bの下端と、第1後面部120Cの下端とは略同じ高さに位置する。
第2前部フレーム130は、主に乗員の左側の大腿部を支持する略矩形状の板状フレームである。
図7に示すように、第2前部フレーム130は、断面が略コ字状をなしている。具体的には、第2前部フレーム130は、上面を構成する第2上面部130A、前面を構成する第2前面部130B、後面を構成する第2後面部130Cを有する。
第2上面部130Aは、主に乗員の大腿部を支持する支持部となる。具体的な構成としては、第2上面部130Aは、第2前面部130Bと連結する凸状の第2凸部133、第2凸部133に設けられた第2穴131、第2穴131より後方に設けられた傾斜部134を有する。
第2穴131は、シート幅方向に並んで複数(本例では5つ)設けられる。第2穴131は、丸穴であり、隣り合う第2穴131の間隔はそれぞれ等しい。すなわち、第2穴131はそれぞれ所定の間隔で並ぶように形成されている。
さらに、隣り合う第1穴121の間隔と、隣り合う第2穴131の間隔とは等しい。そのため、全ての第1穴121と、全ての第2穴131とを互いに重ね合わせた状態に配置可能である。
なお、第2穴131が、第2前部フレーム130において、第1前部フレーム120との位置合わせのための第2位置合わせ部16となる。
また、第2穴131の周囲には、上方に隆起した第2隆起部132が設けられる。第2隆起部132は、円環状をなし、それぞれの第2穴131に対して設けられる。
傾斜部134は、複数並んだ第2穴131の後方に設けられ、シート後方に向かうに連れて下方に傾斜している。
また、傾斜部134には、第2前部フレーム130を下方から支持する前方脚部材45を取り付けるためのボルト締結孔135が設けられている。
また、第2上面部130Aの左端部後側には、位置決めピン挿通穴130Aaが形成される。位置決めピン挿通穴130Aaと、第2サイドフレーム12に形成された貫通穴に位置決めピンが挿通されることで、第2サイドフレーム12と第2前部フレーム130との位置決めを行うことができる。
以下、第2前部フレーム130のシート幅方向において、第2長孔31及び第2凹部32が形成される領域を第2係合領域130X、それ以外の領域を第2非係合領域130Yとする。なお、第2係合領域130Xは、第1前部フレーム120と重なり合うことが可能な領域である。
具体的には、第2係合領域130Xは、第1係合領域120Xの下方に配され、第1前部フレーム120に対して第2前部フレーム130をシート幅方向にスライドさせることが可能となっている。
ここで、第1係合領域120Xと第2係合領域130Xとの重なり長は第1穴121と第2穴131との重なる個数に応じてシート幅長を多段階(本例では5段階)に変更可能である。
具体的には、図8及び図9に示されるように、5つの全ての第1穴121と第2穴131が重なるまで、第1前部フレーム120に対して第2前部フレーム130をスライドさせた場合に、シートクッションフレーム10のシート幅方向の長さは最小となる。
この場合、第1前部フレーム120と第2前部フレーム130の組み付けにおいては、位置決めピン挿通穴120Aa、位置決めピン挿通穴130Aa、更に第1穴121及び第2穴131のそれぞれに位置決めピンを取り付ける。その後に第1前部フレーム120と第2前部フレーム130とが重なる領域の複数箇所(スポット溶接部13A)を溶接することで第1前部フレーム120と第2前部フレーム130とを接合する。
なお、図13に示すように、第1穴121と、第2穴131とは対抗する位置に配されており、これにより、第1穴121と第2穴131に位置決めピンを挿通可能となっている。
また、第2隆起部132は、第1隆起部122の下面122Aに沿うような形状となっており、第2隆起部132の上面132Aと、第1隆起部122の下面122Aとは少なくとも一部が当接することしてよい。
また、図10及び図11に示されるように、1つの第1穴121と第2穴131が重なるように、第1前部フレーム120に対して第2前部フレーム130をスライドさせた場合に、シートクッションフレーム10のシート幅方向の長さは最大となる。
この場合、第1前部フレーム120と第2前部フレーム130の組み付けにおいては、位置決めピン挿通穴120Aa、位置決めピン挿通穴130Aa、更に第1穴121及び第2穴131にそれぞれ位置決めピンを取り付ける。その後に第1前部フレーム120と第2前部フレーム130とが重なる領域の複数箇所(スポット溶接部13A)を溶接することで第1前部フレーム120と第2前部フレーム130とを接合する。
また、図12に示されるように、第2係合領域130Xの上面は、第2非係合領域130Yの上面よりも僅かに下方に下がっている。具体的には、第2係合領域130Xの上面は、第1前部フレーム120の肉厚程度下がっている。これにより、第1係合領域120Xに対して第2係合領域130Xをスライドさせた場合に、第1係合領域120Xと第2非係合領域130Yとの高さが略等しくなる。
第2前面部130Bは、第2上面部130Aの前方端部33から下方に延出する部分である。第2前面部130Bの上下方向の長さは、第2上面部130Aの前後方向の長さよりも短い。また、第2前面部130Bの左端は、第2サイドフレーム12の前端に沿って屈曲する形状となっている。
第2後面部130Cは、第2上面部130Aの後方端部から下方に延出する部分である。また、第2後面部130Cは、傾斜部134の後部に接続している。
第2後面部130Cの上下方向の長さは、第2上面部130Aの前後方向の長さ、及び、第2前面部130Bの前後方向の長さよりも短い。
また、図13に示されるように、第2前面部130Bの下端と、第2後面部130Cの下端とは略同じ高さに位置する。
以上説明したように、第1係合領域120Xの第1上面部120A、第1前面部120B、第1後面部120Cの内面側に、第2係合領域130Xの第2上面部130A、第2前面部130B及び第2後面部130Cが配される。こうすることで、第1前部フレーム120に対して第2前部フレーム130がシート幅方向にスライド可能となっている。これにより、前部フレーム13のシート幅方向の長さを可変とすることができる。
この際、第1前部フレーム120の第1穴121と、第2前部フレーム130の第2穴131との重なる数に応じて、両者の重なり長を可変にできる。
そして、第1前部フレーム120において第1穴121の周囲に第1隆起部122を設けたことで第1前部フレーム120の剛性を確保できる。
また、第2前部フレーム130において第2穴131の周囲に第2隆起部132を設けたことで第2前部フレーム130の剛性を確保できる。
<まとめ>
以上説明した本実施形態に係るシートクッションフレームの主な特徴は以下の通りである。
[1]シートクッションフレーム10(シートクッションフレーム110)は、シートSのシートクッションS1の骨格を構成する。シートクッションフレームは、シートクッションフレームの側部を構成する第1サイドフレーム11及び第2サイドフレーム12と、シートクッションフレームの前部を構成し、第1サイドフレーム11と連結する第1前部フレーム20と、シートクッションフレームの前部を構成し、第2サイドフレーム12と連結する第2前部フレーム30と、を有する。第1前部フレーム20の少なくとも一部と、第2前部フレーム30の少なくとも一部が互いに上下に重ね合わされて固定され、第1前部フレーム20と第2前部フレーム30との重なる長さが可変である。
上記のシートクッションフレームによれば、第1前部フレーム20と第2前部フレーム30の重なり長を変更することで、シート幅方向の長さを変えることができる。これにより、部品の変更なしにシートクッションフレームのシート幅方向の長さを変更できる。
すなわち、上記のシートクッションフレームによれば、部品を共有化しつつシート幅方向の長さを変えることができる。
[2]上記のシートクッションフレーム10(シートクッションフレーム110)において、第1前部フレーム20は、シート幅方向に亘って設けられる第1位置合わせ部15を有し、第2前部フレーム30は、シート幅方向に亘って設けられる第2位置合わせ部16を有する。第1位置合わせ部15の少なくとも一部と、第2位置合わせ部16の少なくとも一部が上下に重ね合わされて固定される。
こうすることで、第1前部フレーム20と第2前部フレーム30との位置合わせが容易となる。
[3]上記のシートクッションフレーム10において、第1位置合わせ部15は、シート幅方向に長い第1長孔21であり、第2位置合わせ部16は、シート幅方向に長い第2長孔31である。第1長孔21と第2長孔31とを任意の長さだけ重ねた状態で、第1前部フレーム20と第2前部フレーム30とが固定可能である。
こうすることで、第1前部フレーム20と第2前部フレーム30のそれぞれに形成された長穴の任意の位置で第1前部フレーム20と第2前部フレーム30との重なり長を設定できる。これにより、シートクッションフレーム10のシート幅方向の長さを柔軟に調整できる。
[4]上記のシートクッションフレーム10において、第1長孔21と第2長孔31のシート幅方向の長さが等しく、第1長孔21の左右の端部と、第2長孔31の左右の端部とをそれぞれ上下に重ね合わせることが可能である。
こうすることで、第1前部フレーム20と第2前部フレーム30の長孔が一致するように上下に重ね合わせることでシート幅方向の長さを最小とすることができる。このときに、第1前部フレーム20と第2前部フレーム30とが重なる面積が最大となるため、シートクッションフレーム10の前部の剛性を向上できる。
[5]上記のシートクッションフレーム110において、第1位置合わせ部15は、シート幅方向に並んで形成される複数の第1穴121を有し、第2位置合わせ部16は、シート幅方向に並んで形成される複数の第2穴131を有する。複数の第1穴121の少なくとも1つと、複数の第2穴131の少なくとも1つが上下に重ね合わされて固定される。
こうすることで、第1前部フレーム120と第2前部フレーム130との重なり長を複数段階に変更できる。これにより、シートクッションフレーム10のシート幅方向の長さを変更できる。
また、第1前部フレーム120と第2前部フレーム130とを固定する位置の位置決めが容易となる。
[6]上記のシートクッションフレーム110において、複数の第1穴121と複数の第2穴131はそれぞれ、所定の間隔に並んで形成される。
こうすることで、第1前部フレーム120と第2前部フレーム130にそれぞれ形成される穴の位置合わせが容易となる。
[7]上記のシートクッションフレーム110において、複数の第1穴121のそれぞれの周囲には、上方に隆起した第1隆起部122が設けられ、複数の第2穴131のそれぞれの周囲には、上方に隆起した第2隆起部132が設けられる。
こうすることで、第1前部フレーム120と第2前部フレーム130のそれぞれの形成された穴の周囲の剛性を向上できる。これにより、シートクッションフレーム110の剛性を向上できる。
[8]上記のシートクッションフレーム10において、第1前部フレーム20は、下方に凹む第1凹部22を有し、第2前部フレーム30は、下方に凹む第2凹部32を有する。第1位置合わせ部15は、第1凹部22に形成され、第2位置合わせ部16は、第2凹部32に形成される。第1凹部22の下面の少なくとも一部と、第2凹部32の上面の少なくとも一部とが当接する。
こうすることで、第1前部フレーム20と第2前部フレーム30との位置ずれを抑制できる。
[9]上記のシートクッションフレーム110において、第1前部フレーム120は、上方に凸状の第1凸部123を有し、第2前部フレーム130は、上方に凸状の第2凸部133を有する。第1位置合わせ部15は、第1凸部123に形成され、第2位置合わせ部16は、第2凸部133に形成される。第1凸部123の下面の少なくとも一部と、第2凸部133の上面の少なくとも一部とが当接する。
こうすることで、第1前部フレーム120と第2前部フレーム130との位置ずれを抑制できる。
[10]上記のシートクッションフレーム10(シートクッションフレーム110)において、第1前部フレーム20は、第1位置合わせ部15が形成される第1上面部20Aと、第1上面部20Aに接続し、前面を構成する第1前面部20Bと、第1上面部20Aに接続し、後面を構成する第1後面部20Cと、を有する。第2前部フレーム30は、第2位置合わせ部16が形成される第2上面部30Aと、第2上面部30Aに接続し、前面を構成する第2前面部30Bと、第2上面部30Aに接続し、後面を構成する第2後面部30Cと、を有する。第1上面部20A、第1前面部20B及び第1後面部20Cの内面側に、第2上面部30A、第2前面部30B及び第2後面部30Cが配される。
こうすることで、第1前部フレーム20と第2前部フレーム30の取り付けを強固にできる。これにより、シートクッションフレーム10の剛性を向上できる。
<その他の実施形態>
本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記の第2実施形態において第1前部フレーム120に設ける第1穴121の数、及び第2前部フレーム130に設ける第2穴131の数は5に限られるものではなく、1以上の任意の数としてよい。
また、第1穴121及び第2穴131は丸穴に限られず、長孔、矩形、多角形等の多様な形状とすることができる。
また、第1前部フレーム20と第2前部フレーム30との接合、及び第1前部フレーム120と第2前部フレーム130との接合は溶接に限られず、ボルト等の固定具により締結してもよい。
S シート(乗物用シート)
S1 シートクッション
S2 シートバック
S3 ヘッドレスト
1 表皮材
2 クッション材
10 シートクッションフレーム
11 第1サイドフレーム
12 第2サイドフレーム
13 前部フレーム
13A スポット溶接部
14 後部フレーム
15 第1位置合わせ部
16 第2位置合わせ部
17 受圧部材
20 第1前部フレーム
20A 第1上面部
20Aa 位置決めピン挿通穴
20B 第1前面部
20C 第1後面部
20X 第1係合領域
20Y 第1非係合領域
21 第1長孔
21A 第1端部
21B 第2端部
22 第1凹部
22A 下面
23 前方端部
24 傾斜部
25 ボルト締結孔
30 第2前部フレーム
30A 第2上面部
30Aa 位置決めピン挿通穴
30B 第2前面部
30C 第2後面部
30X 第2係合領域
30Y 第2非係合領域
31 第2長孔
31A 第1端部
31B 第2端部
32 第2凹部
32A 上面
33 前方端部
34 傾斜部
35 ボルト締結孔
40 固定ブラケット
41 ロアーレール
42 アッパーレール
43 前方カバー部材
45 前方脚部材
46 後方脚部材
110 シートクッションフレーム
113 前部フレーム
120 第1前部フレーム
120A 第1上面部
120Aa 位置決めピン挿通穴
120B 第1前面部
120C 第1後面部
121 第1穴
122 第1隆起部
122A 下面
123 第1凸部
124 傾斜部
125 ボルト締結孔
130 第2前部フレーム
130A 第2上面部
130Aa 位置決めピン挿通穴
130B 第2前面部
130C 第2後面部
131 第2穴
132 第2隆起部
132A 上面
133 第2凸部
134 傾斜部
135 ボルト締結孔

Claims (10)

  1. 乗物用シートのシートクッションの骨格を構成するシートクッションフレームであって、
    前記シートクッションフレームの側部を構成する第1サイドフレーム及び第2サイドフレームと、
    前記シートクッションフレームの前部を構成し、前記第1サイドフレームと連結する第1前部フレームと、
    前記シートクッションフレームの前部を構成し、前記第2サイドフレームと連結する第2前部フレームと、を有し、
    前記第1前部フレームの少なくとも一部と、前記第2前部フレームの少なくとも一部が互いに上下に重ね合わされて固定され、
    前記第1前部フレームと前記第2前部フレームとの重なる長さが可変であることを特徴とするシートクッションフレーム。
  2. 前記第1前部フレームは、シート幅方向に亘って設けられる第1位置合わせ部を有し、
    前記第2前部フレームは、シート幅方向に亘って設けられる第2位置合わせ部を有し、
    前記第1位置合わせ部の少なくとも一部と、前記第2位置合わせ部の少なくとも一部が上下に重ね合わされて固定されることを特徴とする請求項1に記載のシートクッションフレーム。
  3. 前記第1位置合わせ部は、シート幅方向に長い第1長孔であり、
    前記第2位置合わせ部は、シート幅方向に長い第2長孔であり、
    前記第1長孔と前記第2長孔とを任意の長さだけ重ねた状態で、前記第1前部フレームと前記第2前部フレームとが固定可能であることを特徴とする請求項2に記載のシートクッションフレーム。
  4. 前記第1長孔と前記第2長孔のシート幅方向の長さが等しく、
    前記第1長孔の左右の端部と、前記第2長孔の左右の端部とをそれぞれ上下に重ね合わせることが可能であることを特徴とする請求項3に記載のシートクッションフレーム。
  5. 前記第1位置合わせ部は、シート幅方向に並んで形成される複数の第1穴を有し、
    前記第2位置合わせ部は、シート幅方向に並んで形成される複数の第2穴を有し、
    前記複数の第1穴の少なくとも1つと、前記複数の第2穴の少なくとも1つが上下に重ね合わされて固定されることを特徴とする請求項2に記載のシートクッションフレーム。
  6. 前記複数の第1穴と前記複数の第2穴はそれぞれ、所定の間隔に並んで形成されることを特徴とする請求項5に記載のシートクッションフレーム。
  7. 前記複数の第1穴のそれぞれの周囲には、上方に隆起した第1隆起部が設けられ、
    前記複数の第2穴のそれぞれの周囲には、上方に隆起した第2隆起部が設けられることを特徴とする請求項5又は6に記載のシートクッションフレーム。
  8. 前記第1前部フレームは、下方に凹む第1凹部を有し、
    前記第2前部フレームは、下方に凹む第2凹部を有し、
    前記第1位置合わせ部は、前記第1凹部に形成され、
    前記第2位置合わせ部は、前記第2凹部に形成され、
    前記第1凹部の下面の少なくとも一部と、前記第2凹部の上面の少なくとも一部とが当接することを特徴とする請求項2乃至7のいずれかに記載のシートクッションフレーム。
  9. 前記第1前部フレームは、上方に凸状の第1凸部を有し、
    前記第2前部フレームは、上方に凸状の第2凸部を有し、
    前記第1位置合わせ部は、前記第1凸部に形成され、
    前記第2位置合わせ部は、前記第2凸部に形成され、
    前記第1凸部の下面の少なくとも一部と、前記第2凸部の上面の少なくとも一部とが当接することを特徴とする請求項2乃至7のいずれかに記載のシートクッションフレーム。
  10. 前記第1前部フレームは、
    前記第1位置合わせ部が形成される第1上面部と、
    前記第1上面部に接続し、前面を構成する第1前面部と、
    前記第1上面部に接続し、後面を構成する第1後面部と、を有し、
    前記第2前部フレームは、
    前記第2位置合わせ部が形成される第2上面部と、
    前記第2上面部に接続し、前面を構成する第2前面部と、
    前記第2上面部に接続し、後面を構成する第2後面部と、を有し、
    前記第1上面部、前記第1前面部及び前記第1後面部の内面側に、前記第2上面部、前記第2前面部及び前記第2後面部が配されることを特徴とする請求項2乃至9のいずれかに記載のシートクッションフレーム。
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