JP2023025994A - 圧電振動子、圧電発振器及び圧電振動子の製造方法 - Google Patents

圧電振動子、圧電発振器及び圧電振動子の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】耐湿性の向上を図ることができる圧電振動子、圧電発振器及び圧電振動子の製造方法を提供する。【解決手段】圧電振動素子(102)と、第1ベース部材(151)と第1蓋部材(140)との間の第1内部空間(101)に圧電振動素子(102)が収容された第1パッケージ部材(100)と、第2ベース部材(220)と第2蓋部材(210)との間の第2内部空間(201)に第1パッケージ部材(100)が収容された第2パッケージ部材(200)と、を備え、第2内部空間(201)における第2蓋部材(210)と第1蓋部材(140)との間には、不活性ガスが設けられ、不活性ガスの分子量は、水の分子量よりも大きい。【選択図】図2

Description

本発明は、圧電振動子、圧電発振器及び圧電振動子の製造方法に関する。
発振装置や帯域フィルタなどに用いられる圧電振動子が知られている。この圧電振動子は、ベース部材と、ベース部材に搭載された圧電振動素子と、ベース部材に接合されて圧電振動素子を内部空間に封止する蓋部材とを備えている。一般に、圧電振動素子が封止された内部空間に水蒸気が侵入すると、圧電振動素子が劣化することから、圧電振動子には耐湿性が求められる。
例えば、引用文献1には、狭い封止幅でも十分な耐湿気密性を有する樹脂接着剤の組成が開示されている。
特開平9-263746号公報
しかしながら、引用文献1に記載の構成では、蓋部材、ベース部材、樹脂接着剤、等が制限され、これらの材質の選択によっては充分な耐湿性が得られない場合があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、耐湿性の向上を図ることができる圧電振動子、圧電発振器及び圧電振動子の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る圧電振動子は、圧電片と、圧電片における互いに対向する主面に設けられた励振電極とを有する圧電振動素子と、第1ベース部材と、第1ベース部材に第1接合材を介在して接合された第1蓋部材とを有し、第1ベース部材と第1蓋部材との間の第1内部空間に、圧電振動素子が収容された第1パッケージ部材と、第2ベース部材と、第2ベース部材に第2接合材を介在して接合された第2蓋部材とを有し、第2ベース部材と第2蓋部材との間の第2内部空間に、第1パッケージ部材が収容された第2パッケージ部材と、を備え、第2内部空間における第2蓋部材と第1蓋部材との間には、不活性ガスが設けられ、不活性ガスの分子量は、水の分子量よりも大きい。
本発明の他の一態様に係る圧電振動子の製造方法は、圧電片と、圧電片における互いに対向する主面に設けられた励振電極とを有する圧電振動素子を用意することと、圧電振動素子を第1ベース部材に搭載することと、第1ベース部材に樹脂接合材を介在して第1蓋部材を接合して、第1ベース部材と第1蓋部材との間の第1内部空間に圧電振動素子が収容された第1パッケージ部材を形成することと、第2ベース部材に樹脂接合材を介在して第2蓋部材を接合して、第2ベース部材と第2蓋部材との間の第2内部空間に第1パッケージ部材が収容された第2パッケージ部材を形成することと、を含み、第2内部空間における第2蓋部材と第1蓋部材との間には、不活性ガスが設けられ、不活性ガスの分子量は、水の分子量よりも大きい。
本発明によれば、耐湿性の向上を図ることができる圧電振動子、圧電発振器及び圧電振動子の製造方法を提供することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る圧電振動子の分解斜視図である。 図1に示した圧電振動子のII-II線に沿った断面図である。 第1パッケージ部材の分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る圧電振動子の製造方法を示すフローチャートである。 変形例に係る圧電振動子の断面図である。
以下に本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の構成要素は同一又は類似の符号で表している。図面は例示であり、各部の寸法や形状は模式的なものであり、本願発明の技術的範囲を当該実施の形態に限定して解するべきではない。
図1、図2及び図3を参照しつつ、本発明の一実施形態に係る圧電振動子を説明する。この圧電振動子は、後述の本発明の一実施形態に係る圧電振動子の製造方法を適用して製造されたものである。ここで、図1は、本発明の一実施形態に係る圧電振動子の分解斜視図であり、図2は図1に示した圧電振動子のII-II線に沿った断面図であり、図3は第1パッケージ部材の分解斜視図である。
図1に示すように、本実施形態に係る圧電振動子1において、圧電振動素子102は、第1ベース部材151及び第1蓋部材140を含む第1パッケージ部材100に収容される。さらに、圧電振動子1において、第1パッケージ部材100は、第2蓋部材210及び第2ベース部材220を含む第2パッケージ部材200に収容される。すなわち、圧電振動子1は、圧電振動素子102を2つのパッケージで封止する二重封止構造となっている。
図2に示すように、第1パッケージ部材100は、第1蓋部材140と第1ベース部材151との間の第1内部空間101に、圧電振動素子102を収容する。図1及び図2に示した例では、第1ベース部材151が平板状を成しており、第1蓋部材140の凹部に圧電振動素子102が収容されている。但し、圧電振動素子102のうち少なくとも励振される部分が第1パッケージ部材100に収容されれば、第1ベース部材151及び第1蓋部材140の形状は上記に限定されるものではない。例えば、第1ベース部材151は、第1蓋部材140の側に、圧電振動素子102の少なくとも一部を収容する凹部を有してもよい。
圧電振動素子102は、圧電効果により電気エネルギーと機械エネルギーとを変換可能な電気機械エネルギー変換素子である。圧電振動素子102は、圧電片110と、圧電片110に形成された第1励振電極120及び第2励振電極130とを含む。
圧電振動素子102の材料は特に限定されるものではない。例えば、圧電振動素子102は、ATカットの水晶基板(水晶片)である圧電片110を有する水晶振動素子である。ATカットの水晶基板は、水晶結晶の結晶軸であるX軸、Y軸、Z軸のうち、Y軸及びZ軸をX軸の周りにY軸からZ軸の方向に35度15分±1分30秒回転させた軸をそれぞれY’軸及びZ’軸とした場合、X軸及びZ’軸によって特定される面(以下、「XZ’面」と呼ぶ。他の軸によって特定される面についても同様である。)と平行な面を主面として切り出されたものである。図3に示す例では、ATカットの水晶基板である圧電片110は、X軸方向に平行な長手方向と、Z’軸方向に平行な短手方向と、Y’軸方向に平行な厚さ方向とを有しており、XZ’面において略矩形形状をなしている。ATカットの水晶基板を用いた水晶振動素子は、広い温度範囲で高い周波数安定性を有する。また、ATカットの水晶基板を用いた水晶振動素子の主要振動は、厚みすべり振動モード(Thickness Shear Vibration Mode)である。
なお、本実施形態に係る圧電片110はX軸方向に平行な長手方向を有するATカット水晶基板に限定されるものではない。圧電片110は、例えば、X軸方向に平行な短手方向と、Z’軸方向に平行な長手方向とを有するATカット水晶基板を適用してもよいし、ATカット以外の異なるカットの水晶基板であってもよいし、水晶以外のセラミックなどの圧電材料であってもよい。
第1励振電極120は、圧電片110の第1面112(Y’軸正方向側のXZ’面)に形成され、第2励振電極130は、圧電片110の第1面112とは反対の第2面114(すなわち、Y’軸負方向側のXZ’面)に形成されている。第1面112及び第2面114は、圧電片110のY’軸方向において互いに対向する主面に相当する。第1励振電極120及び第2励振電極130は一対の電極であり、Y’軸方向において互いに重なっている。
圧電片110には、第1励振電極120に引出電極122を介して電気的に接続された接続電極124と、第2励振電極130に引出電極132を介して電気的に接続された接続電極134とが形成されている。具体的には、引出電極122は、圧電片110の第1面112において第1励振電極120から、圧電片110のZ’軸負方向側端部に向かって引き出され、圧電片110のZ’軸負方向側の側面上を引き回されて、圧電片110の第2面114に形成された接続電極124に接続されている。他方、引出電極132は、圧電片110の第2面114において第2励振電極130から、圧電片110のZ’軸負方向側端部に向かって引き出され、圧電片110の第2面114に形成された接続電極134に接続されている。接続電極124,134は、圧電片110のZ’軸負方向側の端部に沿って配置される。なお、本実施形態において、接続電極124,134及び引出電極122,132の配置やパターン形状は限定されるものではなく、他の部材との干渉を考慮して適宜変更することができる。
第1及び第2励振電極120,130を含む上記各電極の材料は限定されるものではない。例えば、上記各電極は、下地層としてクロム(Cr)層を有し、表面層として金(Au)層を有してもよい。
第1ベース部材151は、Y’軸方向において互いに対向する第1面152及び第2面154を有する板状の絶縁体である。第1ベース部材151は、例えば絶縁性セラミック(アルミナなど)の焼結材である。リフロー等の熱履歴によって第1ベース部材151から圧電振動素子102に作用する熱応力を抑制する観点から、第1ベース部材151は耐熱性材料によって構成されることが好ましい。第1ベース部材151は、圧電片110に近い熱膨張率を有する材料によって設けられてもよい。第1ベース部材151の第1面152には、圧電振動素子102が搭載される。図3に示す例では、第1ベース部材151は、X軸方向に平行な長手方向と、Z’軸方向に平行な短手方向と、Y’軸方向に平行な厚さ方向を有しており、XZ’面において略矩形形状をなしている。第1ベース部材151は、例えば単層の絶縁性セラミックグリーンシートを焼成することによって形成されてもよく、例えば複数の絶縁性セラミックグリーンシートを積層して焼成することによって形成されてもよい。あるいは、第1ベース部材151は、ガラス材料又は水晶材料で形成されてもよい。第1ベース部材151は、単層であっても複数層であってもよく、複数層である場合、第1ベース部材151の第1面152側の最表層には、絶縁層が形成される。また、第1ベース部材151は、平板な板状をなしてもよく、第1蓋部材140に対向する向きに開口した凹状をなしてもよい。第1ベース部材151の第1面152及び第2面154は、本発明に係る「圧電片における互いに対向する主面」の一例に相当する。
第1蓋部材140は、天壁部141と、天壁部141の外縁部から第1ベース部材151に向かって延出する側壁部142とを有している。天壁部141は圧電振動素子102を挟んで第1ベース部材151と対向し、側壁部142はXZ’面において圧電振動素子102を囲んでいる。第1蓋部材140の材質は、望ましくは導電材料であり、さらに望ましくは気密性の高い金属材料である。第1蓋部材140が導電材料で構成されることによって、第1内部空間101への電磁波の出入りを低減する電磁シールド機能が第1蓋部材140に付与される。熱応力の発生を抑制する観点から、第1蓋部材140の材質は、第1ベース部材151に近い熱膨張率を有する材料であることが望ましく、例えば常温付近での熱膨張率がガラスやセラミックと広い温度範囲で一致するFe-Ni-Co系合金である。
樹脂接合材190は、第1ベース部材151と第1蓋部材140とを接合し、第1内部空間101を封止する。樹脂接合材190は、第1ベース部材151の外縁部の全周に亘って枠状に設けられており、第1蓋部材140の側壁部142の先端部と第1ベース部材151の第1面152との間に介在している。樹脂接合材190は、例えば、エポキシ系、ビニル系、アクリル系、ウレタン系又はシリコーン系の有機系接着剤によって設けられる。樹脂接合材190は、本発明に係る「第1接合材」の一例に相当する。第1接合材は、有機系接着剤によって設けられた樹脂接合材に限定されるものではなく、水ガラスなどを含むケイ素系接着剤や、セメントなどを含むカルシウム系接着剤などの無機系接着剤によって設けられてもよい。第1接合材は、低融点ガラス(例えば鉛ホウ酸系や錫リン酸系等)であってもよい。
図2に示す例では、圧電振動素子102は、その長手方向における一方端(導電性保持部材180,182側の端部)が固定端であり、その長手方向における他方端が自由端となっている。なお、変形例として、圧電振動素子102は、長手方向の両端において第1ベース部材151に固定されていてもよい。導電性保持部材180,182は、第1ベース部材151と圧電振動素子102とを電気的に接続するとともに、圧電振動素子102を機械的に保持している。
導電性保持部材180,182は、熱硬化性樹脂や光硬化性樹脂等を含む導電性接着剤の硬化物である。導電性保持部材180,182の主成分は、例えばシリコーン樹脂である。導電性保持部材180,182は導電性粒子を含んでおり、当該導電性粒子としては例えば銀(Ag)を含む金属粒子が用いられる。
導電性保持部材180,182の主成分は、硬化性樹脂であればシリコーン樹脂に限定されるものではなく、例えばエポキシ樹脂やアクリル樹脂などであってもよい。また、導電性保持部材180,182の導電性は、銀粒子による付与に限定されるものではなく、その他の金属、導電性セラミック、導電性有機材料などによって付与されてもよい。導電性保持部材180,182の主成分が導電性高分子であってもよい。
図3に示すように、第1ベース部材151は、第1面152に形成された接続電極160,162と、接続電極160,162から第1面152の外縁に向かって引き出される引出電極164,166とを含む。接続電極160,162は、圧電振動素子102が第1ベース部材151の第1面152の略中央に配置することができるように、第1ベース部材151の外縁よりも内側に配置されている。
接続電極160には、導電性保持部材180を介して、圧電振動素子102の接続電極124が電気的に接続される。接続電極162には、導電性保持部材182を介して、圧電振動素子102の接続電極134が電気的に接続される。
引出電極164は、接続電極160から第1ベース部材151のいずれか1つのコーナー部に向かって引き出され、引出電極166は、接続電極162から第1ベース部材151の他の1つのコーナー部に向かって引き出されている。第1ベース部材151の各コーナー部には、複数の外部電極170,172,174,176が形成されている。図3に示す例において、引出電極164は、第1ベース部材151のX軸負方向側且つZ’軸正方向側のコーナー部に形成された外部電極170に接続されている。引出電極166は、第1ベース部材151のX軸正方向側且つZ’軸負方向側のコーナー部に形成された外部電極172に接続されている。第1ベース部材151の残りのコーナー部に形成された外部電極174,176は、圧電振動素子102とは電気的に接続されないダミー電極又は第1蓋部材140を接地する接地電極であってもよい。
図3に示す例では、第1ベース部材151のコーナー部は、その一部が円筒曲面状(キャスタレーション形状とも呼ばれる。)に切断して形成された切り欠き側面を有しており、外部電極170,172,174,176は、このような切り欠き側面から第2面154にかけて連続的に形成されている。なお、第1ベース部材151のコーナー部の形状はこれに限定されるものではなく、切り欠きの形状は平面状であってもよいし、切り欠きがなく、略直角のコーナー部が残っていてもよい。
なお、第1ベース部材151の接続電極、引出電極及び外部電極の各構成は上述の例に限定されるものではなく、様々に変形して適用することができる。例えば、接続電極160,162は、一方が第1ベース部材151のZ’軸正方向側に形成され、他方が第1ベース部材151のZ’軸負方向側に形成されるなど、第1ベース部材151の第1面152上において互いに異なる側に配置されていてもよい。このような構成においては、圧電振動素子102が、長手方向の一方端及び他方端の両方において第1ベース部材151に支持されることになる。また、外部電極の個数は4つに限るものではなく、例えば対角上に配置された2つであってもよい。また、外部電極はコーナー部に配置されたものに限らず、コーナー部を除く第1ベース部材151のいずれかの側面に形成されてもよい。この場合、既に説明したとおり、側面の一部を円筒曲面状に切断した切り欠き側面を形成し、コーナー部を除く当該側面に外部電極を形成してもよい。さらに、外部電極174,176は省略されてもよい。また、第1ベース部材151の第1面152から第2面154へ貫通するスルーホールによって、第1ベース部材151の第1面152側に形成された接続電極は、第1ベース部材151の第2面154側に形成された電極と電気的に接続されてもよい。
図3に示すような圧電振動子1においては、外部電極170,172を介して、圧電振動素子102において対を成す第1励振電極120と第2励振電極130との間に交流電圧が印加される。これにより、圧電片110が励振される。
図2に示すように、第2パッケージ部材200は、第2ベース部材220と第2蓋部材210との間の第2内部空間201に、第1パッケージ部材100を収容する。図1及び図2に示した例では、第2ベース部材220が平板状を成しており、第2蓋部材210の凹部に圧電振動素子102が収容されている。但し、第1パッケージ部材100が第2パッケージ部材200に収容されれば、第2ベース部材220及び第2蓋部材210の形状は上記に限定されるものではない。例えば、第2ベース部材220は、第2蓋部材210の側に、第1パッケージ部材100の少なくとも一部を収容する凹部を有してもよい。
第2ベース部材220は、Y’軸方向において互いに対向する主面に相当する第1面222及び第2面224を有する板状の絶縁体である。図1に示す例では、第2ベース部材220は、X軸方向に平行な長手方向と、Z’軸方向に平行な短手方向と、Y’軸方向に平行な厚さ方向を有しており、XZ’面において略矩形形状をなしている。第2ベース部材220は、例えば単層の絶縁性セラミックグリーンシートを焼成することによって形成されてもよく、例えば複数の絶縁性セラミックグリーンシートを積層して焼成することによって形成されてもよい。あるいは、第2ベース部材220は、ガラス材料又は水晶材料で形成してもよい。第2ベース部材220は、単層であっても複数層であってもよく、複数層である場合、第2ベース部材220の第1面222の最表層に形成された絶縁層を含んでもよい。また、第2ベース部材220は、平板な板状をなしてもよいし、あるいは、第2蓋部材210に対向する向きに開口した凹状をなしてもよい。
第2蓋部材210は、天壁部211と、天壁部211の外縁部から第2ベース部材220に向かって延出する側壁部212とを有している。天壁部211は第1パッケージ部材100を挟んで第2ベース部材220と対向し、側壁部212はXZ’面において第1パッケージ部材100を囲んでいる。第2蓋部材210の材質は、望ましくは導電材料であり、さらに望ましくは気密性の高い金属材料である。第2蓋部材210が導電材料で構成されることによって、第2内部空間201への電磁波の出入りを低減する電磁シールド機能が第2蓋部材210に付与される。熱応力の発生を抑制する観点から、第2蓋部材210の材質は、第2ベース部材220に近い熱膨張率を有する材料であることが望ましく、例えば常温付近での熱膨張率がガラスやセラミックと広い温度範囲で一致するFe-Ni-Co系合金である。
樹脂接合材240は、第2ベース部材220と第2蓋部材210とを接合し、第2内部空間201を封止する。樹脂接合材240は、第2ベース部材220の外縁部の全周に亘って枠状に設けられており、第2蓋部材210の側壁部212の先端部と第2ベース部材220の第1面222との間に介在している。樹脂接合材240は、例えば、エポキシ系、ビニル系、アクリル系、ウレタン系又はシリコーン系の有機系接着剤によって設けられる。樹脂接合材240は、本発明に係る「第2接合材」の一例に相当する。第2接合材は、有機系接着剤によって設けられた樹脂接合材に限定されるものではなく、水ガラスなどを含むケイ素系接着剤や、セメントなどを含むカルシウム系接着剤などの無機系接着剤によって設けられてもよい。第2接合材は、低融点ガラス(例えば鉛ホウ酸系や錫リン酸系等)であってもよい。平面視したとき、樹脂接合材240は、所定の間隔を空けて樹脂接合材190から離間しており、第1パッケージ部材100を囲んでいる。
第2パッケージ部材200の第2内部空間201には、電子部品230も収容されている。電子部品230は、第2内部空間201の第2蓋部材210と第1蓋部材140との間の空間(以下、「緩衝空間」とする。)に収容され、例えば、第2ベース部材220の上に搭載されている。電子部品230は、第1蓋部材140又は第2蓋部材210の上に搭載されてもよい。電子部品230は、例えば、温度センサ、ヒータ、補償回路、発振回路、等の周辺回路又はその一部であってもよい。この場合、図1に示した二重封止構造は、圧電発振器の構造に相当する。
第1内部空間101には不活性ガスが設けられている。このため、製造時に第1内部空間101に在留する水蒸気が低減し、圧電振動素子102の劣化が抑制できる。第2内部空間201のうち緩衝空間にも不活性ガスが設けられている。緩衝空間に設けられた不活性ガスは、緩衝空間を経由した外部空間から第1内部空間101への水蒸気の侵入を抑制することができるため、圧電振動素子102の劣化が抑制できる。
緩衝空間に設けられた不活性ガスについて、その分子量は水の分子量よりも大きく、その比重は水蒸気の比重よりも大きい。これによれば、緩衝空間に水蒸気が侵入したとしても、不活性ガスが緩衝空間における水蒸気の占める位置や流動を制限し、第1内部空間101への水蒸気の侵入を制限する。例えば、第2パッケージ部材200の第2ベース部材220が第2蓋部材210の下方に位置するように圧電振動子1を配置した場合、緩衝空間において不活性ガスは樹脂接合材190,240の雰囲気ガスとなり、水蒸気は第2蓋部材210の天壁部211側に滞留する。つまり、樹脂接合材190を通した緩衝空間から第1内部空間101への水蒸気の侵入は制限される。第1内部空間101に設けられた不活性ガスについても同様に、その分子量は水の分子量よりも大きく、その比重は水蒸気の比重よりも大きいことが望ましい。
不活性ガスは、例えば窒素である。窒素は他の不活性ガスに比べて調達が容易で安価なため、圧電振動子1の製造コストを低減することができる。なお、不活性ガスは窒素に限定されるものではなく、例えば、アルゴン、キセノン、クリプトン等の希ガスであってもよく、フルオロカーボン、フルオロオレフィン等のフッ素化合物であってもよく、一酸化炭素、二酸化炭素等のその他の気体であってもよい。第1内部空間101には、不活性ガスではなく大気と同様の組成のガス(空気)が設けられてもよい。この場合、第1内部空間101に設けられるガスは、充分に乾燥した空気であることが望ましい。
次に、図4のフローチャートに基づいて本発明の一実施形態に係る圧電振動子1の製造方法を説明する。図4は、本発明の一実施形態に係る圧電振動子の製造方法を示すフローチャートである。ここでは、一例として、図1~図3に示した圧電振動子1を製造する方法を説明する。
まず、圧電振動素子102を用意する(S10)。
圧電振動素子102が水晶振動素子である場合、水晶材料を人工水晶又は天然水晶の原石から所定のカット角でウエハ状に切り出し、ダイシング又はエッチングすることによって所定の矩形の外形形状に形成し、その後、スパッタ法又は真空蒸着法等によって第1励振電極120及び第2励振電極130をはじめとする各種電極を形成する。
次に、圧電振動素子102を第1ベース部材151に搭載する(S11)。
第1ベース部材151の所定領域にペースト状の導電材料を塗布し、塗布した導電材料を焼成することによって、第1ベース部材151の接続電極、引出電極及び外部電極を含む電極パターンを形成する。これらの電極パターンは、スパッタ法、真空蒸着法又はメッキ法を用いて形成してもよい。
なお、圧電振動素子102は、複数のベース部材となる領域を有する集合基板を個片化し、個片化されたそれぞれの第1ベース部材151に搭載されてもよいし、あるいは、複数のベース部材となる領域を有する集合基板のそれぞれのベース部材となる領域に搭載されてもよい。ベース部材の集合基板に圧電振動素子102を搭載する場合は、その搭載工程の後に、集合基板を個片化する。
次に、第1ベース部材151に搭載された圧電振動素子102を高温及び高湿の環境に静置する。
具体的には、第1ベース部材151に搭載された圧電振動素子102を恒温恒湿器などの処理装置の密閉空間に収容する。この密閉空間は、圧電振動子の標準的な製造環境や使用環境とは異なる温度条件及び湿度条件を設定可能となっている。
この密閉空間で、第1ベース部材151に搭載された圧電振動素子102を、標準的な製造環境よりも高温且つ高湿の環境に所定時間静置することによって、導電性保持部材180,182を構成する導電性接着剤の湿度による物性変化を敢えて引き起こし、封止した後における導電性接着剤の湿度による物性変化を抑制することができる。また導電性保持部材180,182に残存する熱応力を緩和することができる。
次に、所望の周波数特性を得るための圧電振動素子102の周波数調整を行う。
具体的には、真空下においてプラズマを形成し、プラズマ中のArイオンに高電圧を印加することによってArイオンによるイオンビームを形成し、このイオンビームを、圧電振動素子102の第1励振電極120(すなわち第1ベース部材151を向く側とは反対側の励振電極)に照射する。圧電振動素子102の第1励振電極120は、イオンビームによるエッチングによってトリミングされ、その厚さが徐々に薄くなり、圧電振動素子102の周波数は、所望の目標値に向かって徐々に高くなる方向に調整される。イオンビームの照射量は、イオンビームの照射源と圧電振動子1との間に設けたシャッタ(図示しない)を開閉動作させることによって制御することができる。このようなイオンビームによる照射工程は、例えば、周波数調整前の測定値と目標値との差分に応じて1回又は複数回行うことができ、複数回行う場合は照射ごとに周波数を測定し、かかる測定値と目標値に基づいて繰り返し行ってもよい。
その後、第1ベース部材151に第1接合材(樹脂接合材190)を介して第1蓋部材140を接合する(S12)。
まず、第1蓋部材140を準備する。第1蓋部材140は、例えば、金属板のプレス加工によって形成される。一例として、Fe-Ni-Co系合金からなる金属板を用意する。次に、金属板をパンチで押し込んで凹状に変形させ、形状を形成する。
第1蓋部材140は、セラミック基板や水晶基板等にエッチング加工によって凹部を設けることで形成されてもよい。
例えば、樹脂接合材190が樹脂接着剤である場合、ディッピング法などによってペースト状の樹脂接着剤を第1蓋部材140の側壁部142の先端部に設け、その後、第1蓋部材140と第1ベース部材151とで樹脂接着剤を挟み込む。樹脂接着剤を例えば150℃以上180℃以下の温度範囲で加熱し硬化させることによって、第1蓋部材140と第1ベース部材151とを接合する。あるいは、樹脂接合材190の代わりに低融点ガラスを用いてもよく、この場合、低融点ガラスを例えば300℃以上360℃以下の温度範囲で加熱し焼成させることによって、第1蓋部材140と第1ベース部材151とを接合する。樹脂接着剤は、ガラス材料よりも湿気を第1内部空間101に取り込みやすいが、本実施形態によればこのような樹脂接着剤による湿気の影響を抑制することができるため、樹脂接合材190として樹脂接着剤を用いた場合にも十分な耐湿性が得られる。
その後、第1内部空間101を減圧するように第1内部空間101を加熱する(S13)。
例えば、第1パッケージ部材100を真空環境下で加熱することにより、樹脂接合材190を通して第1内部空間101の空気が排出され、第1内部空間101を減圧することができる。なお、真空環境下で第1ベース部材151と第1蓋部材140とを接合することで、第1内部空間101を減圧してもよい。
その後、減圧した第1内部空間101に不活性ガスを加圧注入する。具体的には、第1パッケージ部材100を不活性ガス雰囲気で加圧することで、樹脂接合材190を通して第1内部空間101に不活性ガスを注入する。なお、不活性ガス雰囲気で第1ベース部材151と第1蓋部材140とを接合してもよい。これによれば、工程S13、及び、第1内部空間101に不活性ガスを加圧注入する工程が省略できる。また、第1内部空間101に空気を設ける場合、工程S13、及び、第1内部空間101に不活性ガスを加圧注入する工程が省略できる。但し、第1内部空間101に設ける空気は、充分に乾燥した空気であることが望ましい。
その後、第1パッケージ部材100を第2ベース部材220に搭載する。
その後、第2ベース部材220に樹脂接合材240を介在して第2蓋部材210を接合する(S14)。
その後、第2内部空間に不活性ガスを加圧注入する(S15)。
例えば、第2パッケージ部材200を真空環境下で加熱することにより、樹脂接合材240を通して第2内部空間201のうち緩衝空間の空気を排出する。その後に、第2パッケージ部材200を水よりも分子量の大きい不活性ガスの雰囲気で加圧することで、緩衝空間に不活性ガスを注入する。なお、不活性ガス雰囲気で第2ベース部材220と第2蓋部材210とを接合することで、緩衝空間に不活性ガスを設けてもよい。
本実施形態に係る圧電振動子の製造方法によれば、緩衝空間に水よりも分子量の大きい不活性ガスが設けられる。これにより、緩衝空間から第1内部空間101への水分侵入を防ぎ、耐湿性の向上を図ることができる。したがって、高い耐湿性を備えた圧電振動子を製造することができる。
次に、図5を参照しつつ、本実施形態の変形例に係る圧電振動子2の構成について説明する。図5は、変形例に係る圧電振動子の断面図である。
図5に示すように、第2パッケージ部材400の第2蓋部材410は平板状である。第2パッケージ部材400の第2ベース部材420は、第2蓋部材410に対向する向きに開口した凹状をなしている。つまり、第2ベース部材420は、平板状の底壁部421と、底壁部421の外縁部から第2蓋部材410に向かって延出する側壁部422とを有している。第1パッケージ部材100は底壁部421に搭載され、XZ’面において側壁部422に囲まれている。樹脂接合材240は、側壁部422の先端と第2蓋部材410とを接合している。これによれば、樹脂接合材240を通して外部空間301から緩衝空間へと水蒸気が侵入したとしても、樹脂接合材240と樹脂接合材190とが離れており、不活性ガスによって水蒸気の樹脂接合材190への接近が阻害されるため、第1内部空間101への水蒸気の侵入がより効果的に抑制される。
以下に、本発明の実施形態の一部又は全部を付記する。なお、本発明は以下の付記に限定されるものではない。
本発明の一態様によれば、圧電片と、圧電片における互いに対向する主面に設けられた励振電極とを有する圧電振動素子と、第1ベース部材と、第1ベース部材に第1接合材を介在して接合された第1蓋部材とを有し、第1ベース部材と第1蓋部材との間の第1内部空間に、圧電振動素子が収容された第1パッケージ部材と、第2ベース部材と、第2ベース部材に第2接合材を介在して接合された第2蓋部材とを有し、第2ベース部材と第2蓋部材との間の第2内部空間に、第1パッケージ部材が収容された第2パッケージ部材と、を備え、第2内部空間における第2蓋部材と第1蓋部材との間には、不活性ガスが設けられ、不活性ガスの分子量は、水の分子量よりも大きい、水晶振動子が提供される。
一態様として、第1ベース部材は平板状であり、第1蓋部材は、第1ベース部材の側に開口する凹状であり、第1ベース部材は、第2ベース部材に搭載されている。
一態様として、第2ベース部材は平板状であり、第2蓋部材は、第2ベース部材の側に開口する凹状である。
一態様として、第2ベース部材は、開口部に第1パッケージ部材を収容する凹状であり、第2蓋部材は平板状である。
一態様として、不活性ガスには窒素が用いられる。
一態様として、第2内部空間において、第2ベース部材の上に電子部品が搭載されている。
一態様として、圧電片は、水晶片であり、圧電振動素子は、水晶振動素子である。
一態様として、第1接合材及び第2接合材は、いずれも樹脂接合材である。
上記のいずれかの態様の圧電振動子と、第2内部空間における第2蓋部材と第1蓋部材との間に収容された周辺回路とを備える、圧電発振器が提供される。
本発明の他の一態様によれば、圧電片と、前記圧電片における互いに対向する主面に設けられた励振電極とを有する圧電振動素子を用意することと、圧電振動素子を第1ベース部材に搭載することと、第1ベース部材に第1接合材を介在して第1蓋部材を接合して、第1ベース部材と第1蓋部材との間の第1内部空間に圧電振動素子が収容された第1パッケージ部材を形成することと、第2ベース部材に第2接合材を介在して第2蓋部材を接合して、第2ベース部材と第2蓋部材との間の第2内部空間に第1パッケージ部材が収容された第2パッケージ部材を形成することと、を含み、第2内部空間における第2蓋部材と第1蓋部材との間には、不活性ガスが設けられ、不活性ガスの分子量は、水の分子量よりも大きい、圧電振動子の製造方法が提供される。
一態様として、第2パッケージ部材を形成することは、前記第2蓋部材を前記第2ベース部材に接合することと、第2内部空間における前記第2蓋部材と第1蓋部材との間に不活性ガスを加圧注入することとを含む。
第2パッケージ部材を形成することは、不活性ガスの雰囲気で第2蓋部材を第2ベース部材に接合することを含む。
なお、以上説明した各実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更/改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。即ち、各実施形態に当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、各実施形態が備える各要素及びその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、各実施形態は例示であり、異なる実施形態で示した構成の部分的な置換又は組み合わせが可能であることは言うまでもなく、これらも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
1…圧電振動子、
100…第1パッケージ部材、
101…第1内部空間、
102…圧電振動素子、
110…圧電片、
112…第1面、
114…第2面、
120…第1励振電極、
122…引出電極、
124…接続電極、
130…第2励振電極、
132…引出電極、
134…接続電極、
140…第1蓋部材、
151…第1ベース部材、
152…第1面、
154…第2面、
160,162…接続電極、
164,166…引出電極、
170,172,174,176…外部電極、
180,182…導電性保持部材、
190,240…樹脂接合材、
200…第2パッケージ部材、
201…第2内部空間、
210…第2蓋部材、
220…第2ベース部材、
222…第1面、
224…第2面、
230…電子部品、
240…樹脂接合材、
301…外部空間。

Claims (12)

  1. 圧電片と、前記圧電片における互いに対向する主面に設けられた励振電極とを有する圧電振動素子と、
    第1ベース部材と、前記第1ベース部材に第1接合材を介在して接合された第1蓋部材とを有し、前記第1ベース部材と前記第1蓋部材との間の第1内部空間に、前記圧電振動素子が収容された第1パッケージ部材と、
    第2ベース部材と、前記第2ベース部材に第2接合材を介在して接合された第2蓋部材とを有し、前記第2ベース部材と前記第2蓋部材との間の第2内部空間に、前記第1パッケージ部材が収容された第2パッケージ部材と、
    を備え、
    前記第2内部空間における前記第2蓋部材と前記第1蓋部材との間には、不活性ガスが設けられ、
    前記不活性ガスの分子量は、水の分子量よりも大きい、
    圧電振動子。
  2. 前記第1ベース部材は平板状であり、
    前記第1蓋部材は、前記第1ベース部材の側に開口する凹状であり、
    前記第1ベース部材は、前記第2ベース部材に搭載されている、
    請求項1に記載の圧電振動子。
  3. 前記第2ベース部材は平板状であり、
    前記第2蓋部材は、前記第2ベース部材の側に開口する凹状である、
    請求項1又は2に記載の圧電振動子。
  4. 前記第2ベース部材は、開口部に前記第1パッケージ部材を収容する凹状であり、
    前記第2蓋部材は平板状である、
    請求項1又は2に記載の圧電振動子。
  5. 前記不活性ガスは窒素である、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の圧電振動子。
  6. 前記第2内部空間において、前記第2ベース部材の上に電子部品が搭載されている、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の圧電振動子。
  7. 前記圧電片は、水晶片であり、
    前記圧電振動素子は、水晶振動素子である、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の圧電振動子。
  8. 前記第1接合材及び前記第2接合材は、いずれも樹脂接合材である、
    請求項1から7のいずれか一項に記載の圧電振動子。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載の圧電振動子と、
    前記第2内部空間における前記第2蓋部材と前記第1蓋部材との間に収容された周辺回路と
    を備える、圧電発振器。
  10. 圧電片と、前記圧電片における互いに対向する主面に設けられた励振電極とを有する圧電振動素子を用意することと、
    前記圧電振動素子を第1ベース部材に搭載することと、
    前記第1ベース部材に第1接合材を介在して第1蓋部材を接合して、前記第1ベース部材と前記第1蓋部材との間の第1内部空間に前記圧電振動素子が収容された第1パッケージ部材を形成することと、
    第2ベース部材に第2接合材を介在して第2蓋部材を接合して、前記第2ベース部材と前記第2蓋部材との間の第2内部空間に前記第1パッケージ部材が収容された第2パッケージ部材を形成することと、
    を含み、
    前記第2内部空間における前記第2蓋部材と前記第1蓋部材との間には、不活性ガスが設けられ、
    前記不活性ガスの分子量は、水の分子量よりも大きい、
    圧電振動子の製造方法。
  11. 前記第2パッケージ部材を形成することは、
    前記第2蓋部材を前記第2ベース部材に接合することと、
    前記第2内部空間における前記第2蓋部材と前記第1蓋部材との間に前記不活性ガスを加圧注入することと
    を含む、
    請求項10に記載の圧電振動子の製造方法。
  12. 前記第2パッケージ部材を形成することは、
    前記不活性ガスの雰囲気で前記第2蓋部材を前記第2ベース部材に接合することを含む、
    請求項10に記載の圧電振動子の製造方法。
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