JP2023025851A - X線診断装置および医用画像処理装置。 - Google Patents

X線診断装置および医用画像処理装置。 Download PDF

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吉昭 飯島
Yoshiaki Iijima
智 江刺
Satoshi Esashi
稔雄 室井
Toshio Muroi
正則 郡司
Masanori Gunji
瑠弥子 山地
Rumiko Yamaji
敏行 池野
Toshiyuki Ikeno
淳 岡田
Atsushi Okada
伸夫 小倉
Nobuo Ogura
信浩 大賀
Nobuhiro Oga
亮一 長江
Ryoichi Nagae
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Figure 2023025851000001
【課題】第1の検出器と第2の検出器とで同時にX線を検出するとき、第2の検出器にもとづく小視野画像を高精度に位置合わせすること。
【解決手段】 実施形態に係るX線診断装置は、X線検出器と、補正部とを備える。X線検出器は、X線管から照射されたX線を光に変換するシンチレータと、シンチレータを共有し、シンチレータによって変換された光を同時に検出して電気信号をそれぞれ出力する、第1の検出器および第1の検出器よりも視野が小さく解像度が高い第2の検出器と、を有する。補正部は、第2の検出器により出力された電気信号から生成された第2の画像における位置ずれを、第1の検出器により出力された電気信号から生成された第1の画像を用いて補正する。
【選択図】 図6

Description

本明細書および図面に開示の実施形態は、X線診断装置および医用画像処理装置に関する。
従来、X線診断装置を使用した検査では、狭い関心領域を高解像度で観察する場合がある。このため、TFT(Thin Film Transistor)アレイを採用した大視野部を持つ第1の検出器と、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)を使用した第1の検出器より小視野かつピクセルピッチが細かく解像度が高い第2の検出器とを併せ持つ検出器を備えたX線診断装置が知られている。
この種のX線診断装置では、第1の検出器と第2の検出器とで同時にX線を検出し、第1の検出器により出力されたX線信号から生成した第1の画像と、第2の検出器により出力されたX線信号から生成した第2の画像とを同時に表示(以下、高解像同時表示という)することができる。
しかし、第2の検出器は小視野であるため、前記第2の検出器により異なる2つの時点で出力された電気信号から生成された2つの第2の画像の間で位置ずれがあると、この2つの第2の画像どうしを位置合わせすることが難しい。
特開2018-149229号公報
本明細書および図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、第1の検出器と第2の検出器とで同時にX線を検出するとき、第2の検出器にもとづく小視野画像を高精度に位置合わせすることである。ただし、本明細書および図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
実施形態に係るX線診断装置は、X線検出器と、補正部とを備える。X線検出器は、X線管から照射されたX線を光に変換するシンチレータと、シンチレータを共有し、シンチレータによって変換された光を同時に検出して電気信号をそれぞれ出力する、第1の検出器および第1の検出器よりも視野が小さく解像度が高い第2の検出器と、を有する。補正部は、第2の検出器により出力された電気信号から生成された第2の画像における位置ずれを、第1の検出器により出力された電気信号から生成された第1の画像を用いて補正する。
一実施形態に係る画像処理装置を含むX線診断装置の一構成例を示すブロック図。 本実施形態に係るFPDの構成例を示すブロック図。 従来の第2の画像の位置合わせ説明するための図。 従来の第2の画像の位置合わせを説明するための他の図。 図1に示す処理回路のプロセッサにより、高解像同時表示するとき、第2の検出器により出力された電気信号から生成された小視野画像の位置ずれを、第1の検出器により出力された電気信号から生成された大視野画像を用いて補正する際の手順の一例を示すフローチャート。 小視野画像の位置ずれを大視野画像を用いて補正する方法を示す説明ずるための図。 (a)はROIフィルタの影響を除外する方法の一例を示す説明図、(b)は他の例を示す説明図。 小視野画像のピクセルシフト値PS_Sを求める方法の第1変形例を説明するための図。 小視野画像のピクセルシフト値PS_Sを求める方法の第2変形例を説明するための図。 小視野画像のピクセルシフト値PS_Sを求める方法の第3変形例を説明するための図。 小視野画像のピクセルシフト値PS_Sを求める方法の第4変形例を説明するための図。 小視野画像のピクセルシフト値PS_Sを求める方法の第5変形例を説明するための図。
以下、図面を参照しながら、X線診断装置および医用画像処理装置の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明において、デバイスとは被検体に挿入された治療デバイスであり、たとえばカテーテルやガイドワイヤなどをいう。
図1は、一実施形態に係る画像処理装置を含むX線診断装置10の一構成例を示すブロック図である。なお、X線診断装置10は、複数フレームの連続撮像が可能なものであればよく、たとえばX線TV装置やX線アンギオ装置などを含む。
X線診断装置10は、図1に示すように撮像装置20と医用画像処理装置の一例としてのコンソール30を有する。
撮像装置20は、通常は検査室に設置され、被検体に関する画像データを生成するよう構成される。医用画像処理装置の一例としてのコンソール30は、たとえば検査室に隣接する操作室に設置され、画像データにもとづくX線画像を生成して表示を行なう。なお、コンソール30は、撮像装置20が設置される検査室に設置されてもよいし、撮像装置20とネットワークを介して接続されて検査室と離れた遠隔地に設置されてもよい。
撮像装置20は、X線管21、X線可動絞り22、関心領域フィルタ(以下、ROIフィルタという)23、FPD24、天板25、高電圧電源26、絞り駆動装置27、およびコントローラ29を有する。
X線管21は、高電圧電源26により電圧を印加されてX線を発生する。
X線可動絞り22は、X線管21によって発生されたX線の照射範囲を絞り込むための鉛板等であり、複数の鉛板等の組み合わせによってスリットを形成する。たとえば、X線可動絞り22は2対の可動羽根を有し、絞り駆動装置27を介してコントローラ29により制御されて、各対の可動羽根が開閉することでX線管21から照射されるX線の照射範囲を調整する。
ROIフィルタ23は、一部にX線開口が設けられた銅やアルミニウム等の平板により構成される。X線は、X線開口は減衰せずに通過する一方、X線開口以外の領域ではROIフィルタ23によって減衰しつつ透過する。X線開口の形状は、たとえば1辺が数mm~数十mm程度の大きさの矩形であってもよいし、円形や楕円形、矩形以外の多角形等であってもよい。ROIフィルタ23は、絞り駆動装置27を介してコントローラ29により制御されて、X線開口の位置を平行移動させることができる。
FPD24は、複数のX線検出素子(撮像素子群)を有するフラットパネルディテクタ(平面検出器、FPD:Flat Panel Detector)により構成され、FPD24に照射されたX線を検出し、この検出したX線にもとづいて、X線透視画像やX線撮影画像(以下、X線透視画像およびX線撮影画像をX線画像と総称する)の画像データを所定のフレームレートで出力する。この画像データはコンソール30に与えられる。より具体的にはFPD24は、X線の入射量に応じた信号電荷を蓄積する半導体素子により構成されたX線検出素子を複数有する。複数のX線検出素子はマトリクス状に配列される。
図2は、本実施形態に係るFPD24の構成例を示すブロック図である。
たとえば、FPD24は、図2に示すように、第1の検出器24aと、第2の検出器24bと、シンチレータ24cとを有する。第1の検出器24aとシンチレータ24cとにより大視野の第1のFPD24dが構成され、第2の検出器24bとシンチレータ24cとにより小視野の第2のFPD24eが構成される。
シンチレータ24cは、X線管21から照射されたX線を光に変換する。第1の検出器24aは、例えば、アモルファスシリコンにより形成されたTFT(Thin Film Transistor)アレイを採用した2次元のイメージセンサを備え、シンチレータ24cによって変換された光を検出して電気信号を出力する。第2の検出器24bは、例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)トランジスタを採用した2次元のイメージセンサを備え、シンチレータ24cによって変換された光を検出して電気信号を出力する。なお、第1の検出器24aや第2の検出器24bによって出力される電気信号のことをX線信号とも言う。
このように、シンチレータ24cは、第1の検出器24aと第2の検出器24bとで共有される。言い換えると、FPD24は、X線管21から照射されたX線を光に変換するシンチレータ24cと、シンチレータ24cを共有し、シンチレータ24cによって変換された光を検出して電気信号を出力する第1の検出器24a及び第2の検出器24bとを有する。そして、第1の検出器24a及び第2の検出器24bは、シンチレータ24cで変換された光を同時に検出した電気信号をそれぞれ出力する。
また、図2に示すように、第1の検出器24a及び第2の検出器24bは、画素の構成単位となる素子部を複数有する。この素子部のそれぞれは、X線入射によって得られた蛍光像を電気信号に変換してフォトダイオード(PD:Photo Diode)に蓄積する。図2の例では、第1の検出器24aが8つの素子部を有し、第2の検出器24bが8つの素子部を有する場合を図示している。
ここで、第2の検出器24bの各素子部の画素ピッチは、第1の検出器24aの各素子部の画素ピッチよりも細かい。図2に示す例では、第1の検出器24aの各素子部の画素ピッチは、第2の検出器24bの素子部2つ分の画素ピッチに相当する。すなわち、第2の検出器24bは、解像度が第1の検出器24aよりも高い。また、図2に示すように、第1の検出器24aは、第2の検出器24bよりも視野サイズが広い。
なお、X線透視では、一般に、X線撮影に比べて弱いX線照射強度で画像を取得する。このため、X線透視画像は解像度が低い画像であるものの、被検体が被ばくする線量が小さい。本実施形態に係るX線診断装置10は、X線透視およびX線撮影(以下、撮像と総称する)のいずれも実行可能である。
X線管21とFPD24は、天板25に載置された被検体を挟んで対向配置されればよい。たとえば、X線管21とFPD24は、被検体を挟んで対向配置されるようにCアームの両端部にそれぞれ支持されてもよい。また、X線管21とFPD24は、それぞれが独立な支持部材に支持されてもよい。
天板25は、寝台の上部に設けられ、被検体を載置する。高電圧電源26は、X線管21に印加する高電圧を発生する機能を有する高電圧発生装置と、X線管21が照射するX線に応じた出力電圧の制御を行うX線制御装置とを有する。高電圧発生装置は、変圧器方式であってもよいし、インバータ方式であってもよい。
コントローラ29は、プロセッサおよび記憶回路を少なくとも有する。コントローラ29は、この記憶回路に記憶されたプログラムに従ってコンソール30により制御されて、撮像装置20の各コンポーネントを統括制御する。たとえば、コントローラ29は、コンソール30により制御されて、所定のフレームレートで被検体を撮像して画像データを生成し、コンソール30に与える。
一方、コンソール30は、ディスプレイ31、入力インターフェース32、記憶回路33、および処理回路34を有する。
ディスプレイ31は、たとえば液晶ディスプレイやOLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイなどの一般的な表示出力装置により構成され、処理回路34の制御に従って処理回路34が生成した合成画像などの各種情報を表示する。
入力インターフェース32は、たとえばトラックボール、スイッチ、ボタン、マウス、キーボード、操作面へ触れることで入力操作を行なうタッチパッド、光学センサを用いた非接触入力インターフェース、および音声入力インターフェース等などの一般的な入力装置により実現され、ユーザの操作に対応した操作入力信号を処理回路34に出力する。また、入力インターフェース32は、ばく射のオンオフを制御するばく射スイッチを含んでもよい。
記憶回路33は、磁気的もしくは光学的記録媒体または半導体メモリなどの、プロセッサにより読み取り可能な記録媒体を含んだ構成を有する。記憶回路33の記憶媒体内のプログラムおよびデータの一部または全部は、電子ネットワークを介した通信によりダウンロードされてもよいし、光ディスクなどの可搬型記憶媒体を介して記憶回路33に与えられてもよい。
処理回路34は、X線診断装置10を統括制御する機能を実現する。また、処理回路34は、記憶回路33に記憶された画像処理プログラムを読み出して実行することにより、第1の検出器24aと第2の検出器24bとで同時にX線を検出するとき、第2の検出器24bにもとづく小視野画像を高精度に位置合わせすることである。
ための処理を実行するプロセッサである。
処理回路34のプロセッサは、図1に示すように、撮像制御機能341、取得機能342、画像生成機能343、および補正機能344を実現する。これらの各機能はそれぞれプログラムの形態で記憶回路33に記憶されている。なお、処理回路34の機能314-344の一部は、ネットワークを介してコンソール30にデータ送受信可能に接続された外部のプロセッサにより実現されてもよい。
撮像制御機能341は、撮像装置20を制御することにより、所定のフレームレートでの被検体のX線撮像を制御する。
取得機能342は、第1の検出器24aと第2の検出器24bのそれぞれから出力信号を取得する。
画像生成機能343は、FPD24の出力信号にもとづいてX線画像を生成する。たとえば、画像生成機能343は、第1の検出器24aにより出力された電気信号から第1の画像を生成するとともに、第2の検出器24bにより出力された電気信号から第2の画像を生成する。
補正機能344は、第2の検出器24bにより出力された電気信号から生成された第2の画像の位置ずれを、第1の検出器24aにより出力された電気信号から生成された第1の画像を用いて補正する。具体的には、補正機能344は、第1の検出器24aにより異なる2つの時点で出力された電気信号から生成された2つの第1の画像のピクセルシフト値を求め、当該ピクセルシフト値を第1の検出器24aと第2の検出器24bの視野比にもとづいて変換し、この変換したピクセルシフト値を用いて第2の検出器24bにより異なる2つの時点で出力された電気信号から生成された2つの第2の画像の位置合わせを行う。
図3は、従来の第2の画像の位置合わせ説明するための図であり、図4は、従来の第2の画像の位置合わせを説明するための他の図である。
一般に、マスク画像とライブのコントラスト画像とをサブトラクションして画像を表示させる際に、マスク画像とコントラスト画像との間で、画像処理を用いて体動などによる位置ずれ量を計算し、ピクセルシフトした状態でサブトラクションを行うことで、ずれによるミスレジを低減することができる。
ところで、第1の検出器24aにより出力されたX線信号から生成した第1の画像と、第2の検出器24bにより出力されたX線信号から生成した第2の画像とを同時に表示(高解像同時表示)する場合、異なる視野サイズの画像を同時に表示し、狭い範囲で細やかな状況を確認しながら、大きな視野の透視像も表示することで、全体像も把握しやすくすることができる。
しかし、小視野かつ高解像度の第2の画像では、位置ずれの補正をすることが難しい場合がある。
位置ずれの補正を困難にする原因としては、第2の画像の視野内に骨の輪郭などの特徴点が少ないことが挙げられる。図3に示すように、マスク画像取得時の第1の検出器24aの大視野41に対応する大視野マスク画像42と、ライブ画像取得時の第1の検出器24aの大視野43に対応する大視野ライブ画像44とは、互いの撮影タイミングの時間差に応じた被検体の体動に由来する位置ずれを内包する。大視野マスク画像42と大視野ライブ画像44は、ともに視野が大きいため、画像処理を行うためのエッジなどの特徴点を多く含む。このため、大視野マスク画像42と大視野ライブ画像44からはピクセルシフト値を容易かつ正確に求めることができる。
一方、小視野マスク画像52と小視野ライブ画像54は、視野が小さいため、画像に含まれる特徴点が少ない。また、小視野の画像では、骨の輪郭はユーザによる画像確認において重要とはされず、画像の端部に位置されることが多い一方で、画面の端部は画像処理の対象外とされる。このため、小視野マスク画像52と小視野ライブ画像54からは、ピクセルシフト値を正確に求めることが難しい。
位置ずれの補正を困難にする他の原因としては、第2の画像の視野内に含まれる骨の輪郭などの特徴点よりも、カテーテルなどのデバイスの比率が大きく、デバイスが動いていることが挙げられる。図4に示すように、大視野ライブ画像44に比べ、小視野ライブ画像54ではデバイス61の比率が高くなってしまう場合がある。この場合、デバイスの動きの影響により、小視野マスク画像52と小視野ライブ画像54からは、ピクセルシフト値を正確に求めることが難しい。
そこで、本実施形態に係る処理回路34は、高解像同時表示するとき、第2の検出器24bにより出力された電気信号から生成された第2の画像の位置ずれを、第1の検出器24aにより出力された電気信号から生成された第1の画像を用いて補正することにより、第2の画像を高精度に位置合わせする。
図5は、図1に示す処理回路34のプロセッサにより、高解像同時表示するとき、第2の検出器24bにより出力された電気信号から生成された小視野画像の位置ずれを、第1の検出器24aにより出力された電気信号から生成された大視野画像を用いて補正する際の手順の一例を示すフローチャートである。図5において、Sに数字を付した符号はフローチャートの各ステップを示す。
また、図6は、小視野画像の位置ずれを大視野画像を用いて補正する方法を示す説明ずるための図である。
まず、ステップS1において、取得機能342は、第1の検出器24aと第2の検出器24bのそれぞれで同時に検出されて出力された出力信号を取得する。
次に、ステップS2において、画像生成機能343は、第1の検出器24aにより出力された電気信号から大視野マスク画像42を生成するとともに、第2の検出器24bにより出力された電気信号から小視野マスク画像52を生成する。
次に、ステップS3において、取得機能342は、第1の検出器24aと第2の検出器24bのそれぞれで同時に検出されて出力された出力信号を取得する。画像生成機能343は、第1の検出器24aにより出力された電気信号から大視野ライブ画像44を生成するとともに、第2の検出器24bにより出力された電気信号から小視野ライブ画像54を生成する。
次に、ステップS4において、補正機能344は、大視野ライブ画像44と大視野マスク画像42との間のピクセルシフト値PS_Lを求める(図6右上参照)。
次に、ステップS5において、補正機能344は、ピクセルシフト値PS_Lを、第1の検出器24aと第2の検出器24bの視野比にもとづいて変換することで、小視野画像のピクセルシフト値PS_Sを求める(図6右下参照)。
次に、ステップS6において、補正機能344は、小視野画像のピクセルシフト値PS_Sを用いて小視野ライブ画像54と小視野マスク画像52との位置合わせを行う。そして、画像生成機能343は、位置合わせ後の小視野ライブ画像54と小視野マスク画像52との差分画像を生成し、ディスプレイ31に表示させる。
以上の手順により、高解像同時表示するとき、大視野の画像を用いて小視野の画像の位置ずれを補正することにより、小視野画像を高精度に位置合わせすることができる。大視野の画像を利用することにより、小視野画像だけを用いて小視野画像の位置合わせを行う場合に比べて高精度に小視野画像を位置合わせすることができる。
たとえば、デバイス画像と血管画像とが合成された透視ロードマップ画像が利用されることがある。かかる透視ロードマップ画像のためのデバイス画像を生成する場面では、マスク画像としてX線透視にもとづくデバイスマスク画像を、ライブ画像としてX線透視にもとづくライブ画像を、それぞれ用い、これらの差分画像をデバイス抽出透視画像とすることができる。また、脳血管の動脈瘤にコイリングを行うときなどには、上述の血管画像としてX線CT装置やX線診断装置により得られたボリュームデータのレンダリング像が利用されることがある。このような場面において、外部の画像処理装置を利用する場合は、当該画像処理装置にピクセルシフト値PS_Lを与え、当該画像処理装置において小視野画像のピクセルシフト値PS_Sに変換を行い小視野画像の位置合わせを行ってもよい。
また、DSA画像を生成する場面では、マスク画像として造影剤投与前のX線撮影にもとづくマスク画像を、ライブ画像として造影剤投与後のX線撮影にもとづくライブ画像を、それぞれ用いることができる。
図7(a)はROIフィルタ23の影響を除外する方法の一例を示す説明図であり、(b)は他の例を示す説明図である。なお、ROIフィルタ23を用いる場合、ROIフィルタ23の開口を介してX線が検出器上に照射される範囲は、第2の検出器24bの視野と同一とされることが多い。
ROIフィルタ23を用いる場合、ROIフィルタの開口に対応する検出器上の領域71と他の領域とは、線量が異なる。このため、補正機能344は、大視野ライブ画像44と大視野マスク画像42との間のピクセルシフト値PS_Lを求めるとき、領域71を計算対象から除外してもよい(図7(a)参照)。
また、領域71の境界領域72の線量は、散乱線や回折の影響を受けるため、他の領域の線量と大きく異なることがある。このため、補正機能344は、大視野ライブ画像44と大視野マスク画像42との間のピクセルシフト値PS_Lを求めるとき、境界領域72を計算対象から除外してもよい(図7(b)参照)。また、補正機能344は、領域71と境界領域72の両方を計算対象から除外してもよい。
以下、小視野画像のピクセルシフト値PS_Sを求める方法の変形例を説明する。
図8は、小視野画像のピクセルシフト値PS_Sを求める方法の第1変形例を説明するための図である。
補正機能344は、大視野画像のピクセルシフト値PS_Lと小視野画像のピクセルシフト値PS_Sをそれぞれ求めてもよい。この場合、補正機能344は、両ピクセルシフト値を仮に適用して小視野画像の位置合わせを仮に行った結果の位置ずれ量を比較して、小さい位置ずれ量に対応するピクセルシフト値を本適用して小視野画像の位置合わせを行うとよい。この第1変形例によっても、小視野画像だけを用いて小視野画像の位置合わせを行う場合に比べて高精度に小視野画像を位置合わせすることができる。
図9は、小視野画像のピクセルシフト値PS_Sを求める方法の第2変形例を説明するための図である。
補正機能344は、小視野ライブ画像54と小視野マスク画像52から直接に小視野画像のピクセルシフト値PS_Sを仮に求めてもよい。この場合、当該ピクセルシフト値を仮に適用して小視野画像の位置合わせを仮に行った結果の位置ずれ量が終了条件を満たす場合(たとえば閾値以下の場合)は、当該ピクセルシフト値を本適用する。一方、位置ずれ量が終了条件を満たさない場合(たとえば閾値より大きい場合)は、図6に示した方法と同様に、補正機能344は、大視野ライブ画像44と大視野マスク画像42との間のピクセルシフト値PS_Lを求め、小視野画像のピクセルシフト値PS_Sに変換し、この変換したピクセルシフト値PS_Sを用いて小視野画像の位置合わせを行う。
図10は、小視野画像のピクセルシフト値PS_Sを求める方法の第3変形例を説明するための図である。
補正機能344は、大視野ライブ画像44と大視野マスク画像42との間のピクセルシフト値PS_Lから変換して求めたピクセルシフト値PS_Sだけ小視野の画像をあらかじめ仮に移動させ、仮移動後の小視野画像から直接にピクセルシフト値PS_Sを求めてもよい。この場合、ピクセルシフト値PS_Sの計算は、通常の計算を行ってもよいし、微小なピクセルシフトのみを許容する制限状態で計算を行ってもよい。
この場合は、大視野ライブ画像44と大視野マスク画像42から求めたピクセルシフト値PS_Lから変換して求めたピクセルシフト値PS_Sと、仮移動後の小視野画像から直接に求めたピクセルシフト値PS_Sと、をそれぞれ仮に適用して小視野画像の位置合わせを仮に行った結果の位置ずれ量を比較し、小さい位置ずれ量に対応するピクセルシフト値を本適用して小視野画像の位置合わせを行うとよい。
図11は、小視野画像のピクセルシフト値PS_Sを求める方法の第4変形例を説明するための図である。
補正機能344は、大視野画像に対して、小視野画像に対応する第1の関心領域81と第1の関心領域81を包含する第2の関心領域82とを設定し、第2の関心領域82と第1の関心領域81とで異なる重み付けで大視野画像のピクセルシフト値PS_Lを求めてもよい。この場合、補正機能344は、たとえば第2の関心領域の外部領域91と、第2の関心領域82から第1の関心領域81を除いた領域92と、第1の関心領域81の内部領域93とで異なる重み付けを行ってもよい。第4変形例によっても、小視野画像だけを用いて小視野画像の位置合わせを行う場合に比べて高精度に小視野画像を位置合わせすることができる。
図12は、小視野画像のピクセルシフト値PS_Sを求める方法の第5変形例を説明するための図である。
補正機能344は、大視野画像に対し、小視野画像に対応する大視野画像の領域に小視野画像をはめ込んで合成画像を生成し、合成画像からピクセルシフト値PS_Lを求めてもよい。この場合、小視野画像にあわせて大視野画像を拡大して合成画像を生成してもよいし(図12参照)、大視野画像にあわせて小視野画像を縮小して合成画像を生成してもよい。いずれの場合も、合成画像の視野(画像に含まれる被検体部分)は大視野画像と同一である。小視野画像にあわせて大視野画像を拡大して合成画像を生成する場合、小視野画像の解像度の高さを有効に利用することができる。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、第1の検出器と第2の検出器とで同時にX線を検出するとき、第2の検出器にもとづく小視野画像を高精度に位置合わせすることができる。
なお、上記実施形態において、「プロセッサ」という文言は、たとえば、専用または汎用のCPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、または、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(たとえば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、およびフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサがたとえばCPUである場合、プロセッサは記憶回路に保存されたプログラムを読み出して実行することにより、各種機能を実現する。また、プロセッサがたとえばASICである場合、記憶回路にプログラムを保存するかわりに、当該プログラムに相当する機能がプロセッサの回路内に論理回路として直接組み込まれる。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行するハードウェア処理により各種機能を実現する。あるいはまた、プロセッサは、ソフトウェア処理とハードウェア処理とを組み合わせて各種機能を実現することもできる。
また、上記実施形態では処理回路の単一のプロセッサが各機能を実現する場合の例について示したが、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路を構成し、各プロセッサが各機能を実現してもよい。また、プロセッサが複数設けられる場合、プログラムを記憶する記憶回路は、プロセッサごとに個別に設けられてもよいし、1つの記憶回路が全てのプロセッサの機能に対応するプログラムを一括して記憶してもよい。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、実施形態同士の組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10 X線診断装置
21 X線管
24a 第1の検出器
24b 第2の検出器
24c シンチレータ
31 ディスプレイ
34 処理回路
42 大視野マスク画像
44 大視野ライブ画像
52 小視野マスク画像
54 小視野ライブ画像
61 デバイス
342 取得機能
344 補正機能

Claims (10)

  1. X線管から照射されたX線を光に変換するシンチレータと、
    前記シンチレータを共有し、前記シンチレータによって変換された光を同時に検出して電気信号をそれぞれ出力する、第1の検出器および前記第1の検出器よりも視野が小さく解像度が高い第2の検出器と、
    を有するX線検出器と、
    前記第2の検出器により出力された電気信号から生成された第2の画像における位置ずれを、前記第1の検出器により出力された電気信号から生成された第1の画像を用いて補正する補正部と、
    を備えたX線診断装置。
  2. 前記補正部は、
    前記第1の検出器により異なる2つの時点で出力された電気信号から生成された2つの第1の画像のピクセルシフト値を求め、当該ピクセルシフト値を前記第1の検出器と前記第2の検出器の視野比にもとづいて変換し、この変換したピクセルシフト値を用いて前記第2の検出器により前記異なる2つの時点で出力された電気信号から生成された2つの第2の画像の位置合わせを行う、
    請求項1記載のX線診断装置。
  3. 前記異なる2つの時点は、
    デバイス画像を生成するための被検体のマスク画像を透視する時点とリアルタイムに収集される被検体のライブ画像を透視する時点である、
    請求項2記載のX線診断装置。
  4. 前記異なる2つの時点は、
    DSA画像を生成するための造影剤投与前の被検体の画像にもとづくマスク画像を撮影する時点と造影剤投与後の被検体の時系列的な複数のコントラスト画像を撮影する時点である、
    請求項2または3に記載のX線診断装置。
  5. 前記補正部は、
    前記2つの第1の画像のピクセルシフト値と前記2つの第2の画像のピクセルシフト値とを求め、両ピクセルシフト値を仮に適用して前記2つの第2の画像の位置合わせを仮に行った結果の位置ずれ量を比較し、小さい位置ずれ量に対応するピクセルシフト値を本適用して前記2つの第2の画像の位置合わせを行ってディスプレイに表示させる、
    請求項2ないし4のいずれか1項に記載のX線診断装置。
  6. 前記補正部は、
    前記2つの第2の画像のピクセルシフト値を求め、当該ピクセルシフト値を仮に適用して前記2つの第2の画像の位置合わせを仮に行った結果の位置ずれ量が閾値以下の場合は当該ピクセルシフト値を本適用する一方、位置ずれ量が前記閾値より大きい場合は、前記2つの第1の画像のピクセルシフト値を求め、前記第1の検出器と前記第2の検出器の視野比にもとづいて変換し、この変換したピクセルシフト値を用いて前記2つの第2の画像の位置合わせを行う、
    請求項2ないし4のいずれか1項に記載のX線診断装置。
  7. 前記補正部は、
    前記2つの第1の画像のピクセルシフト値を求め、当該ピクセルシフト値を前記第1の検出器と前記第2の検出器の視野比にもとづいて変換し、この変換したピクセルシフト値を用いて前記2つの第2の画像の位置合わせし、当該位置合わせ後の前記2つの第2の画像のピクセルシフト値を求め、当該位置合わせ後に求めたピクセルシフト値と前記変換したピクセルシフト値のそれぞれを仮に適用して前記2つの第2の画像の位置合わせを仮に行った結果の位置ずれ量を比較し、小さい位置ずれ量に対応するピクセルシフト値を本適用して前記2つの第2の画像の位置合わせを行ってディスプレイに表示させる、
    請求項2ないし6のいずれか1項に記載のX線診断装置。
  8. 前記補正部は、
    前記第1の画像に対して前記第2の画像に対応する第1の関心領域と前記第1の関心領域を包含する第2の関心領域とを設定し、前記第2の関心領域と前記第1の関心領域とで異なる重み付けで前記2つの第1の画像のピクセルシフト値を求める、
    請求項2ないし7のいずれか1項に記載のX線診断装置。
  9. 前記補正部は、
    前記第1の画像に対し、前記第2の画像に対応する前記第1の画像の領域に前記第2の画像をはめ込んで合成画像を生成し、前記異なる2つの時点に対応する2つの合成画像からピクセルシフト値を求め、当該ピクセルシフト値を前記第1の検出器と前記第2の検出器の視野比にもとづいて変換し、この変換したピクセルシフト値を用いて前記2つの第2の画像の位置合わせを行う、
    請求項2ないし8のいずれか1項に記載のX線診断装置。
  10. X線管から照射されたX線を光に変換するシンチレータと、前記シンチレータを共有し、前記シンチレータによって変換された光を同時に検出して電気信号をそれぞれ出力する、第1の検出器および前記第1の検出器よりも視野が小さく解像度が高い第2の検出器と、を有するX線検出器から、出力信号を取得する取得部と、
    前記第2の検出器により出力された電気信号から生成された第2の画像における位置ずれを、前記第1の検出器により出力された電気信号から生成された第1の画像を用いて補正する補正部と、
    を備えた医用画像処理装置。
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