JP2023024355A - 映像取得装置及びこれを用いた映像取得方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】対物レンズの薄い被写体の深度を増やすことによって、高深度映像を取得することができる映像取得装置およびそれを用いた映像取得方法を提供する。【解決手段】本発明の一実施形態による映像取得装置は、被写体の映像を取得する映像取得装置であって、映像収集部及び前記映像収集部の下部に配置される対物レンズ部を含み、前記映像収集部は、前記被写体の撮影対象領域から、前記被写体の厚さに該当する範囲内でのZ軸信号が重畳された映像を生成することを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、映像取得装置及びこれを用いた映像取得方法に関し、詳しくは、高深度映像を取得できる映像取得装置及びこれを用いた映像取得方法に関する。
顕微鏡は、人の目で観察することの難しい微細な物体や微生物を拡大して観察する機構である。
顕微鏡と連動して使用されるスキャン装置(例えば、スライドスキャナー(Slide Scanner))は、1つまたは複数のスライドを自動的にスキャンしてイメージを保存および観察分析することのできる装置であり、スキャン装置の一例であるスライドスキャナーは、例えば病理検査などの目的としてその需要が増加している。
スライドスキャナーを用いてデジタルスライド映像を取得するときに映像の焦点の精度を高めることが重要である。一般に、デジタルスライド映像の取得のための組織サンプルの場合、4μm以内の厚さを有し、細胞サンプルの場合、数十μmの厚さを有する。
ここで、組織サンプルまたは細胞サンプルを撮影する時の被写体の深度(Depth of Field)を高めることが重要である。ところで、このために対物レンズの倍率を20~40倍レベルに拡大する場合、対物レンズの被写体の深度は約1μm内外となり、組織サンプルの厚みに比べて被写体の深度が小さいという問題がある。
このように、対物レンズの被写体の深度が組織サンプルの厚さに比べて小さいという問題を解決するために、従来技術の場合、前述の対物レンズの被写体の深度(例えば、約1μm内外)より厚い被写体を撮影するために、1つのFOV(Field of View)に対して焦点の高さの異なる映像を複数枚撮影する。次に、各映像の中で最も焦点の合っている部分が再結合されるように映像を処理して、一枚の高深度映像を生成する。
しかしながら、このような従来の方法は、1枚の高深度映像を取得するために、同じ領域を何回も撮影する必要があるため、時間がかかるという欠点があった。
特に、前述したスライドスキャナーのように被写体の全体のスライド映像(Whole Slide Image、WSI)の撮影が目的である機器の場合には、高倍率で数百~数千回撮影して一つのスライドWSIのZ-stack映像を生成することができるため、従来のZ-stack撮影方法では、WSIを撮影するのが現実的にほぼ不可能であるという問題点があった。
韓国公開特許公報第10-2020-0047971号
本発明は、対物レンズの薄い被写体の深度を増やすことによって、高深度映像を取得することのできる映像取得装置およびそれを用いた映像取得方法を提供することにその目的がある。
本発明の一実施形態による映像取得装置は、被写体の映像を取得する映像取得装置であって、映像収集部及び前記映像収集部の下部に配置される対物レンズ部を含み、前記映像収集部は、前記被写体の撮影対象領域において、前記被写体の厚さに該当する範囲内でのZ軸の信号が重畳された映像を生成することを特徴とする。
好ましくは、前記撮影対象領域は、前記第1の映像が撮影される第1の映像撮影領域及び前記第1の映像撮影領域に隣接した前記被写体の撮影対象領域である第2の映像撮影領域を含むことを特徴とする。
好ましくは、前記映像収集部は、前記第1の映像撮影領域において、前記被写体の厚さに該当する範囲内でのZ軸信号が重畳された第1の映像を生成し、前記第2の映像撮影領域において、前記被写体の厚さに該当する範囲内でのZ軸信号が重畳された第2の映像を生成するように構成されることを特徴とする。
好ましくは、前記被写体の厚さ、前記撮影対象領域におけるZ軸の高さの位置、前記対物レンズ部の焦点位置が入力されるZ軸位置受信部と、前記第1の映像及び前記第2の映像とを整合して全体のスキャン映像を生成する映像処理部及び、前記生成された全体スキャン映像を出力するディスプレイ部をさらに含むことを特徴とする。
好ましくは、前記映像収集部は、複数のステージを含むTDIセンサであることを特徴とする。
好ましくは、前記映像収集部は、前記複数のステージが前記被写体の移動方向に対して所定の角度傾斜するように、前記被写体に対して配置され、前記被写体の厚さに該当する範囲内で、前記それぞれのステージでの異なる焦点の高さによって形成される相違するZ軸信号を連続的に取得し、前記それぞれのステージに対する前記相違するZ軸信号を合わせてZ軸信号が重畳された映像を取得するように構成されることを特徴とする。
好ましくは、前記映像収集部は、可変焦点レンズを含むエリアセンサであることを特徴とする。
好ましくは、前記映像収集部は、前記被写体の厚さに該当する範囲内で、前記可変焦点レンズが焦点距離を連続的に変更して相違するZ軸信号を取得し、前記相違するZ軸信号を合わせてZ軸の信号が重畳された映像を取得するように構成されることを特徴とする。
好ましくは、前記Z軸信号が重畳された映像に対して低周波数除去フィルタ処理を行うフィルタリング部が備えられた映像処理部をさらに含むことを特徴とする。
好ましくは、前記映像処理部は、前記第1の映像及び前記第2の映像に対して低周波数除去フィルタ処理を行うフィルタリング部及び、前記低周波数除去フィルタ処理が行われた前記第1の映像及び前記第2の映像をスティッチング処理して全体スキャン映像を生成する映像整合部を含むことを特徴とする。
好ましくは、前記対物レンズ部の下部に配置され、前記被写体が配置される載物台部及び、前記載物台部の下部に配置され、前記被写体に光線を照射する照明部をさらに含むことを特徴とする。
好ましくは、前記第2の映像は、前記第1の映像と少なくとも一部が重なることを特徴とする。
本発明の一実施形態による映像取得方法は、対物レンズ部のFOVに被写体の第1の映像撮影領域を位置させる段階と、前記被写体の厚さ、前記第1の映像撮影領域での前記被写体のZ軸の高さの位置および前記対物レンズ部の焦点位置が入力される段階と、前記第1の映像撮影領域において、前記被写体の厚さに該当する範囲内でのZ軸信号が重畳された第1の映像を生成する段階、及び前記生成された第1の映像に低周波数除去フィルタ処理を行う段階を含むことを特徴とする。
好ましくは、前記被写体を移動して前記対物レンズ部のFOVに前記第1の映像撮影領域に隣接した前記被写体の第2の映像撮影領域を位置させる段階と、前記第2の映像撮影領域での前記被写体のZ軸高さの位置が入力される段階と、前記第2の映像撮影領域において、前記被写体の厚さに該当する範囲内でのZ軸信号が重畳された第2の映像を生成する段階と、前記生成された第2の映像に低周波数除去フィルタ処理を行う段階及び、前記第1の映像と前記第2の映像とをスティッチング処理して全体のスキャン映像を生成する段階を含むことを特徴とする。
好ましくは、前記第2の映像は、前記第1の映像と少なくとも一部が重なることを特徴とする。
本発明によると、Z軸映像の情報を1枚の映像に重畳して取得することによって、撮影の時間を減らし、データ容量および映像処理量を簡素化しながらも高深度映像を取得することができるという効果がある。
本発明の一実施形態による映像取得装置を示した図である。 本発明の一実施形態による映像取得装置に備えられた映像収集部を示した図である。 本発明の一実施形態による映像取得装置を用いて映像を取得する過程を示した図である。 本発明の第2実施形態による映像取得装置を示した図である。 本発明の第2実施形態による映像取得装置を用いて映像を取得する過程を示した図である。 本発明の映像取得装置を用いた映像取得方法を示したフローチャートである。 本発明の映像取得装置を用いて取得された映像の一例を示した図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について添付の図面を参照して詳細に説明する。まず、各図の構成要素に参照符号を付すにあたっては、同一の構成要素については、異なる図面上に表示されても、できるだけ同一の符号を有するようにしていることに留意されたい。なお、本発明の説明において、関連する公知の構成または機能の具体的な説明が本発明の要旨を不明瞭にすると判断される場合には、その詳細な説明は省略する。さらに、以下で本発明の好ましい実施形態を説明するが、本発明の技術的思想は、これに限定または制限されず、当業者によって変更され様々に実施され得ることは言うまでもない。
図1は、本発明の一実施形態による映像取得装置100を示した図であり、図2は、本発明の一実施形態による映像取得装置100に備えられた映像収集部10を示した図である。このとき、前記図1において映像収集部10の拡大図は、映像収集部10をA方向から見た状態を示しており、前記図1のD部分は、映像収集部10のみを3次元の座標系上で示したものである。
図1を参照すると、本発明の一実施形態による映像取得装置100は、ハウジング(H、鏡筒)内に備えられる映像収集部10と、映像収集部10の下部に配置され、前記ハウジングHに固定された対物レンズ部20及び対物レンズ部20の下部に配置され、被写体Sが配置される載物台部30を含む。
対物レンズ部20は、別途の駆動制御手段(図示せず)の制御信号に応じて被写体S又は載物台部30との距離を調節することができ、載物台部30は、別途の駆動制御手段(図示せず)の制御信号に応じて、X軸、Y軸またはZ軸方向に移動することができる。
一般に、デジタルスライド映像取得のための組織サンプルの場合、4μm以内の厚さを有し、細胞サンプルの場合、数十μmの厚さを有することがあり、一例として、前記被写体Sの厚さは対物レンズ部20の被写体深度の3倍から50倍であることができる。
一例として、前記映像取得装置100は光学顕微鏡であるが、これに限定されない。
本発明の一実施形態による映像取得装置100において、映像収集部10は、時間を遅延させながら光量を積算させるラインスキャン(Line Scan)センサの一種であるTDI(Time Delay Integration)センサであり、複数のステージ(Stage)から構成され、光信号を電気的信号に変換して映像情報を取得することができる。
一般に、TDIセンサは、それぞれのステージで同じターゲットを撮影し、それぞれのステージから出力された信号を累積して1つのライン映像(Line Image)を生成することができる。このように一般的なTDIセンサでは、それぞれのステージで信号を累積することによって、ステージの数だけ露出時間が増加するという効果を奏し、明るいイメージを得ることができるため、ステージ数が多いほど、高速でスキャンすることができる。したがって、一般に、TDIセンサは、暗い環境または低い信号を有するターゲットを素早くスキャンして映像を生成する必要のあるシステムにおいて使用され得る。
前述のTDIセンサの特性上、従来のシステムでは、それぞれのステージでの短い方向からのピクセルは、同じターゲットの信号を蓄積することができるように光学系を構成されなければならないため、それぞれのステージでの短い方向からのピクセルと撮影対象のターゲット間の焦点の高さは、常に一致するように配置する。仮に、前記ステージでの短い方向からのピクセルと、撮影対象のターゲットとの焦点の高さに違いが生じてしまう構造であれば、ステージ数を10個未満程度に最小化して焦点の高さの差を最小化するように構成する。しかしながら、本発明の一実施形態による映像取得装置100における映像収集部10は、前記それぞれのステージにおける短い方向からのピクセルと撮影対象ターゲットとの間に焦点の高さがピクセル毎にバラツキを有するようにTDIセンサを構成することにより、従来の一般的なTDIセンサとは異なり、1本のライン映像が様々な焦点高さ(Z軸方向)の重畳信号を有するようにすることに特徴がある。
図1及び図2を参照すると、映像収集部10は、前述したように、複数のステージ(Stage)で構成されることができ、少なくとも10個以上のステージで構成されてもよい。このとき、図1において、「B」線は映像収集部10の「行方向(短い方向)」を示し、「C」線は映像収集部10の「列方向(長い方向)」を示すことができる。
例示として、図1及び図2に図示されたように、前記映像収集部10は、1からNまでのN個の「行方向ピクセルグループ」を有し、ライン1~ラインnまでのn個のステージ(stage、「列方向ピクセルグループ」)を有するように構成されても良い。
このとき、各「行方向ピクセルグループ」は、n個のピクセルを有してもよく、それぞれのステージはN個のピクセルを有してもよい。
また、映像収集部10は、複数のステージが被写体S(又は載物台部30)の移動方向(X軸方向、スキャン方向)に対して所定角度θで傾くように、被写体S(または載物台部30)に対して配置されても良い。
一例として、ステージが被写体Sの移動方向に対して傾いた「所定角度θ」の範囲は、図1に図示されたように、被写体Sの移動方向(スキャン方向)に対して0°超90°未満の鋭角範囲であり、または図面には示されてはいないが、90°超180°未満の鈍角範囲であっても良い。
このとき、スキャンが被写体Sの左側から右側へ行われる場合、ステージが被写体Sの移動方向に対して傾いた「所定角度θ」の範囲が図1に図示されたように、鋭角範囲である場合には、ステージの低いZ軸焦点の高さから高いZ軸焦点の高さへと撮影するのが可能であり、ステージが被写体Sの移動方向に対して傾いた「所定角度θ」の範囲が鈍角範囲である場合には、ステージの高いZ軸焦点の高さから低いZ軸焦点の高さへと撮影することができる。このとき、前記スキャン方向は、被写体Sの右側から左側になることも可能である。
本発明では、X軸方向をスキャン方向(被写体S(または載物台部30)の移動方向)として説明するが、前記スキャン方向はX軸方向のみに限定されるものではない。
また、図1のD部分及び図2を参照すると、前記映像収集部10の複数の「行方向ピクセルグループ」は、それぞれ被写体S(又は載物台部30)の移動方向(X軸方向)に対して所定角度θで傾斜するように、被写体S(又は載物台部30)に対して配置されることができ、それぞれがY軸に垂直でありながら被写体S(又は載物台部30)の移動方向(X軸方向)に対して所定角度θで傾斜する「行方向ピクセルグループ」の全体は、前記X軸方向に垂直なY軸方向に並んで配置されてもよい。
本発明の一実施形態による映像取得装置100に備えられた映像収集部10は、複数のステージが被写体S(又は載物台部30)の移動方向に対して所定角度傾くように被写体S(または載物台部30)に対して配置されるため、被写体Sに対してそれぞれのステージ(line1~line n)で同じ行方向ピクセルグループ(例えば、図1および図2の18番目の行方向ピクセルグループ)でのピクセル(例えば、a~nピクセル)が全て異なる焦点高さを有することができる。
したがって、前記のように構成された映像収集部10を用いると、被写体Sの厚さに該当する範囲内で、それぞれのステージ(line1~line n)は、それぞれのステージでの相違する焦点の高さによって形成される異なるZ軸信号を連続して取得し、それぞれのステージに対する相違するZ軸信号を合わせて、これらの信号が重畳された1つのラインスキャン映像(詳細には、前記ラインスキャン映像は相違するZ軸焦点の高さに対して形成されるXY平面における映像)を生成することができる。
また、前記映像収集部10は、被写体Sのスキャンの時の被写体Sの大体の高さを感知することができるように、上下方向へと焦点を少しずつ移動しながら連続して被写体Sを撮影することができる。
再度、図1を参照すると、本発明の一実施形態による映像取得装置100は、照明部40と、焦点位置受信部50と、映像処理部60及びディスプレイ部70とをさらに含んでも良い。
一実施形態において、照明部40は載物台部30の下部に配置され、被写体Sに光線を照射することができる。しかしながら、照明部40の配置が、図1に図示されたものに、限定されるのではなく、照明部40は載物台部30の上側に配置されることも可能である。
一例として、本発明の一実施形態による映像取得装置100は、照明部40から入射する光線の光軸を基準に、照明部40、載物台部30、被写体S、対物レンズ部20及び映像収集部10が上下方向に順に配置されてもよい。
焦点位置受信部50は、被写体Sの厚さ、被写体SのZ軸高さの位置、及び対物レンズ部20の焦点位置の入力を受けることができる。
また、一例として、焦点位置受信部50は、焦点カメラまたはレーザセンサを含んでも良い。
このとき、例示として、焦点位置受信部50での被写体SのZ軸高さ位置の測定は、前記焦点カメラによる映像基盤の対物レンズのZ軸位置の分析方法またはレーザセンサによるレーザ距離測定センサ方法によって行われても良いが、これに限定されない。
一方、従来の高倍率顕微鏡の場合、詳細な焦点の高さが必要となるため、レーザセンサのみを用いる場合、正確な測定が難しいという欠点があるが、本発明では、様々な焦点高さの映像を得ることができるため、レーザセンサによるレーザ距離測定センサ方法を利用する場合でも、正確な焦点を有する映像を取得することができる。
載物台部30に配置された被写体Sの大きさが、前記映像収集部10が一度に撮影できる領域よりも大きい場合、映像収集部10は、被写体Sの撮影対象領域(映像収集部10が一度に撮影できる領域)をスキャンすることにより、Z軸信号が重畳された映像を順次に生成し、映像処理部60は、隣接した映像を順次にスティッチング処理して全体のスキャン映像を生成することができる。
このとき、映像収集部10と映像処理部60とは、順次に動作してもよいし、並列に動作してもよい。
一方、載物台部30に配置された被写体Sの大きさが、映像収集部10が1回の撮影で撮影できる領域と同一又は類似である場合には、前記被写体Sの撮影対象領域は、被写体Sの関心領域(ROI:region of interest)の全体と見なすことができる。一例として、前記被写体Sの関心領域は、ユーザが被写体に対して撮影しようとする領域を意味しても良い。
映像収集部10が一度に撮影できる領域よりも大きい被写体Sの場合、対物レンズ部20のFOVに被写体Sの撮影対象領域を位置させた後、映像収集部10によってZ軸信号が重畳された第1の映像を生成することができる。
このとき、本発明の一実施形態による映像取得装置100のように、映像収集部10がTDIセンサで構成される場合には、対物レンズ部20のFOVはスキャン方向の垂直方向の視野角を意味することができる。
次に、載物台部30の駆動に応じて被写体Sを移動し、対物レンズ部20のFOVに前述の撮影対象領域(例えば、第1の映像が撮影された第1の映像撮影領域)に隣接した被写体Sの撮影対象領域(第2の映像撮影領域)を位置させた後、映像収集部10によってZ軸信号が重畳された第2の映像を生成することができる。このとき、円滑な映像整合のために、第2の映像は、第1の映像と少なくとも一部が重なるように撮影されてもよい。
本発明の一実施形態による映像取得装置100において、前記第1の映像は、被写体Sが配置された載物台部30がスキャン方向へと移動を始めた後、停止するまでの間、映像収集部10の撮影によって生成されたライン映像が合わされた映像を意味することができ、前記第2の映像は、第1の映像の撮影が完了した後、載物台部30が再び移動を開始した後、停止するまでの間に映像収集部10の撮影によって生成されたライン映像が合わされた映像を意味することができる。このとき、各映像撮影の間に被写体Sを移動するために、載物台部30が映像収集部10の撮影とは別に移動されても良い。
また、前記被写体Sの関心領域ROIの全体を撮影するまでに映像撮影を繰り返しても良い。例示として、前記後続の映像撮影の時(例えば、第3の映像撮影領域に対して撮影される第3の映像、第4の映像撮影領域に対して撮影される第4の映像など)、直前の撮影映像と少なくとも一部が重なるように撮影しても良い。一例として、第3の映像は、第2の映像と少なくとも一部が重なるように撮影されてもよく、第4の映像は、第3の映像と少なくとも一部が重なるように撮影されてもよい。
映像処理部60は、第1の映像及び第2の映像を整合して全体スキャン映像を生成することができる。
詳しくは、映像処理部60は、第1の映像及び第2の映像に対して低周波数除去フィルタ処理を行うフィルタリング部62及び第1の映像及び第2の映像をスティッチング(stitching)処理して全体のスキャン映像を生成する映像整合部64を含んでも良い。
一例として、前記フィルタリング部62は、ハイパスフィルタ(High Pass Filter)を用いて第1の映像及び第2の映像に対して低周波数除去フィルタ処理を行うことができる。
また、前述したように、第1の映像は第2の映像と少なくとも一部が重なることがあるため、映像整合部64は、第1の映像と第2の映像をスティッチング処理する際に、第1の映像と第2の映像とで重なる部分の差をなくすために、第1の映像と第2の映像とが重なる部分における色、明るさ、コントラスト、解像度などをできるだけ同じにしてスティッチング処理しても良い。
ディスプレイ部70は、映像整合部64によって生成された全体スキャン映像を出力することができる。
一方、第1の映像以外に他の映像がない場合には、映像処理部60の映像整合部64による別途の映像スティッチング処理なしで映像処理部60のフィルタリング部62により第1の映像のみに対して低周波数除去フィルタ処理を行って映像を生成することもできる。
詳しくは、第1の映像以外に他の映像がない場合には、被写体Sの撮影対象領域は、被写体Sの関心領域ROIの全体に該当することができ、映像収集部10は、1回の撮影で、被写体Sの撮影対象領域から被写体Sの厚さに該当する範囲内でのZ軸信号が重畳された映像(第1の映像)を生成してもよく、フィルタリング部62は、前記Z軸信号が重畳された映像に対して低周波数除去フィルタ処理を行うことができる。
このとき、ディスプレイ部70は、フィルタリング部62によってフィルタリングされた、Z軸信号が重畳された映像を出力しても良い。
図3は、本発明の一実施形態による映像取得装置100を用いて映像を取得する過程を示した図である。詳しくは、図3(a)は、対物レンズ部20のFOVに被写体Sを位置させて第1の映像を取得する過程を示したものであり、図3(b)は、対物レンズ部20のFOVに被写体Sの第1の映像が取得された領域に隣接した領域を位置させて第2の映像を取得する過程を示したものである。
図3を参照すると、本発明の一実施形態による映像取得装置100を用いて映像を取得する過程は以下のとおりである。
まず、図3(a)に図示されたように、載物台部30の駆動によって、対物レンズ部20のFOVに被写体Sの撮影対象領域を位置させることができる。このとき、前記撮影対象領域は、映像取得装置100に連結された別の入力インターフェース(図示せず)を介してユーザによって指定されてもよく、前記入力インターフェース介した撮影対象領域の指定によって載物台部30が駆動され、対物レンズ部20のFOVに被写体Sの撮影対象領域が位置されても良い。
次に、図3(a)に図示されたように、焦点位置受信部50によって被写体Sの厚さ、撮影対象領域における被写体SのZ軸高さの位置及び対物レンズ部20の焦点位置が入力されても良い。
一例として、図3(a)に図示されたように、焦点位置受信部50から被写体Sの厚さが入力される場合、入力される厚さ情報は、被写体Sの全厚の90%以内であっても良く、被写体Sの中心を基準として被写体Sの厚さを上下半分にする場合、被写体Sの中心から上側の45%の厚さおよび下側の45%の厚さが焦点位置受信部50によって入力されても良い。ただし、焦点位置受信部50に入力される被写体Sの厚さは、前述した内容に限定されず、被写体Sの特性に応じて被写体Sの全厚の90%よりもはるかに小さい厚さであったり、 被写体Sの全厚の100%であってもよい。
また、本発明の一実施形態による映像取得装置100を用いた映像取得方法では、載物台部30の駆動に応じて対物レンズ部20のFOVに被写体Sの撮影対象領域を位置させた後、焦点位置受信部50によって被写体Sの厚さ、被写体SのZ軸高さの位置、及び対物レンズ部20の焦点位置が入力されると説明したが、これに限定されず、焦点位置受信部50によって、被写体Sの厚さ、被写体SのZ軸高さの位置、及び対物レンズ部20の焦点位置が入力される過程を先に行うこともできる。
次に、図3(a)に図示されたように、映像収集部10によって被写体Sの撮影対象領域において、被写体Sの厚さに該当する範囲内でのZ軸信号が重畳された映像を生成することができる。
図1及び図2を再び参照すると、前述したように、映像収集部10は、複数のステージが被写体S(又は載物台部30)の移動方向に対して所定角度傾斜するように被写体S(または、載物台部30)に対して配置されるため、映像収集部10は、被写体Sに対してそれぞれのステージ(line1~line n)において全て異なる焦点の高さを有することができる。
したがって、映像収集部10は、焦点位置受信部50によって入力された被写体Sの厚さ(例えば、被写体Sの全厚の90%程度)に該当する範囲で、それぞれのステージ(line1~line n)の異なる焦点高さによって形成される相違するZ軸信号を取得することができる。これにより、映像収集部10によってそれぞれのステージ(line1~line n)に対するZ軸信号値が足されると、様々な焦点高さが重畳された信号映像が一つのラインスキャン映像として生成されることができる。
次に、映像処理部60に設けられたフィルタリング部62により、映像収集部10によって生成された映像に低周波数除去フィルタ処理を行うことができる。
本発明の一実施形態による映像取得装置100を用いた映像取得方法において、前述した第1の映像以外に他の映像がない場合には、前述したように、映像処理部60に備えられた映像整合部64による別の映像スティッチング処理は行われない場合がある。第1の映像以外に他の映像がない場合には、映像処理部60は、映像収集部10によって生成され、フィルタリング部62によって低周波数除去フィルタが処理された第1の映像を保存し、ディスプレイ部70は、生成された第1の映像をユーザに表示することができる。
一方、前述した撮影対象領域(例えば、第1の映像が撮影された第1の映像撮影領域)以外に被写体Sに他の撮影対象領域が存在する場合には、図3(b)に図示されたように、載物台部30の駆動によって被写体Sを移動して、対物レンズ部20のFOVに第1の映像撮影領域と隣接した被写体Sの撮像対象領域(第2の映像撮影領域)を位置させることができる。一例として、第2の映像撮影領域は、第1の映像撮影領域と少なくとも一部が重なっていてもよい。
第1の映像撮影領域と同様に、第2の映像撮影領域も、前述の入力インタフェースを介してユーザによって指定されてもよく、前記入力インタフェースを介した第2の映像撮影領域の指定に応じて載物台部30が駆動され、対物レンズ部20のFOVに被写体Sの第2の映像撮影領域が位置されても良い。
次に、図3(b)に図示されたように、焦点位置受信部50によって、第2の映像撮影領域からの被写体SのZ軸高さの位置が入力されても良い。
次に、図3(b)に図示されたように、映像収集部10によって第2の映像撮影領域から、被写体Sの厚さに該当する範囲内でのZ軸信号が重畳された第2の映像を生成しても良い。
このとき、第2の映像は、前述した第1の映像と同様に、様々な焦点の高さが重畳された信号映像が一つのラインスキャン映像で生成された映像であってもよい。
次に、映像処理部60に設けられたフィルタリング部62により、映像収集部10によって生成された第2の映像に低周波数除去フィルタ処理を行うことができる。本発明の一実施形態による映像取得装置100を用いた上述の映像取得方法は、第1の映像撮影領域及び第2の映像撮影領域に隣接した領域がそれ以上無いか、又は被写体Sに対してそれ以上撮影していない撮影対象領域がない場合までに(被写体Sの関心領域ROIの全体を撮影するまで)繰り返して行われても良い。
次に、映像処理部60に設けられた映像整合部64によって、前記第1の映像と前記第2の映像とをスティッチング処理して全体のスキャン映像を生成することができる。前述したように、第2の映像撮影領域は、第1の映像撮影領域と少なくとも一部が重なることがあるため、映像整合部64は、第1の映像と第2の映像とをスティッチング処理する際に、第1の映像と第2の映像とで重なり合う部分の差をなくすために、第1の映像と第2の映像とで重なる部分の色、明るさ、コントラスト、解像度などをできるだけ同じにしてスティッチング処理しても良い。
その後、ディスプレイ部70は、映像整合部64によって第1の映像と第2の映像とがスティッチング処理されて生成された全体スキャン映像をユーザに表示しても良い。
図4は、本発明の第2実施形態に係る映像取得装置100’を示した図であり、図5は、本発明の第2実施形態に係る映像取得装置100’を用いて映像を取得する過程を示した図である。詳しくは、図5(a)は、対物レンズ部20のFOVに被写体Sの第1の映像撮影領域を位置させて第1の映像を取得する過程を示したものであり、図5(b)は、対物レンズ部20のFOVに被写体Sの第2の映像撮影領域を位置させて第2の映像を取得する過程を示したものである。
本発明の第2実施形態に係る映像取得装置100’の場合、第1実施形態に係る映像取得装置100とは異なり、映像収集部10がTDIセンサから構成されず、エリアセンサで構成されていることを除いては、前述の第1実施形態に係る映像取得装置100と比較して構造的に大きな違いはない。したがって、図1および図2に図示された第1の実施形態に係る映像取得装置100と同様の構成については同一の図面符号を用いて表示するようにし、重複した説明を省略する。
図4を参照すると、本発明の第2実施形態による映像取得装置100’は、可変焦点レンズを含むエリアセンサ(Area Sensor)である映像収集部10’を含む。
前記映像収集部10’は、1回露出する時間の間、エリアセンサに含まれた可変焦点レンズが焦点距離の変更を数回から数十回行い、被写体Sの様々な焦点距離の映像が合わされた一枚の映像を生成するようにしても良い。このとき、可変焦点レンズによる焦点距離の変更は、図4に図示されたZ軸方向に対して連続的に行われても良い。
図5を参照すると、本発明の第2実施形態による映像取得装置100’を用いて映像を取得する過程は、以下のとおりである。
まず、図5(a)に図示されたように、載物台部30の駆動によって、対物レンズ部20のFOVに被写体Sの撮影対象領域(例えば、第1の映像撮影領域)を位置させても良い。このとき、前記撮影対象領域は、第2実施形態による映像取得装置100’に連結された別の入力インターフェース(図示せず)を介してユーザによって指定されてもよく、前記入力インターフェースを介した撮影対象エリアの指定に応じて、載物台部30が駆動され、対物レンズ部20のFOVに被写体Sの撮影対象領域が位置されても良い。
このとき、本発明の一実施形態による映像取得装置100’のように、映像収集部10’がエリアセンサで構成される場合には、対物レンズ部20のFOVは、スキャン方向の垂直方向の視野角、左右方向の視野角または対角線の視野角を意味することができる。
次に、図5(a)に図示されたように、焦点位置受信部50によって被写体Sの厚さ、撮影対象領域からの被写体SのZ軸高さの位置、対物レンズ部20の焦点位置が入力されても良い。このとき、第1実施形態による映像取得装置100’と同様に、焦点位置受信部50によって入力される被写体Sの厚さは、被写体Sの全厚の90%以内であってもよい。
次に、図5(a)に図示されたように、映像収集部10’によって撮影対象領域から被写体Sの厚さに該当する範囲内でのZ軸信号が重畳された映像を生成することができる。
図4のように、映像収集部10’がエリアセンサで構成される第2実施形態の映像取得装置100’を用いる場合には、エリアセンサの1回露出の時に映像収集部10’に備えられた可変焦点レンズが焦点位置受信部50によって入力された被写体Sの厚さ(例えば、被写体Sの全厚の90%程度)に該当する範囲内で焦点距離を連続して変更(例として、被写体Sの最低の高さから最高の高さまで、または最高の高さから最低の高さまで連続して素早く変化)して相違するZ軸信号を取得した後、エリアセンサの露出を遮断し、相違するZ軸信号を合わせて、相違するZ軸信号が重畳された映像を取得することができる。
ただし、映像収集部10’においてエリアセンサの露出前に可変焦点レンズが焦点距離の変更を開始し、可変焦点レンズが被写体Sの厚さに該当する範囲内で焦点距離を変更する途中でエリアセンサの露出を開始する駆動方式も可能である。
なお、焦点位置受信部50に入力される被写体Sの厚さは、前述の内容に限定されず、被写体Sの特性に応じて被写体Sの全厚の90%よりもはるかに小さい厚さであるか、被写体Sの全厚の100%であってもよい。
これにより、映像収集部10’によって異なる焦点高さに対するZ軸信号値が足されると、第2実施形態の映像取得装置100’でも様々な焦点高さの映像が重畳された映像を生成することができる。
次に、映像処理部60に設けられたフィルタリング部62により、映像収集部10’によって生成された前記映像に低周波数除去フィルタ処理を行っても良い。
本発明の第2実施形態による映像取得装置100’を用いた映像取得方法では、第1実施形態に係る映像取得装置100を用いた映像取得方法と同様に、前述の撮影対象領域(例えば、第1の映像が撮影された第1の映像撮影領域)以外に被写体Sに他の撮影対象領域がない場合に、前述したように、映像処理部60に設けられた映像整合部64による別の映像スティッチング処理は行われなくてもよい。第1の映像撮影領域の他に被写体Sの他の撮影対象領域がない場合には、映像処理部60は映像収集部10’によって生成され、フィルタリング部62によって低周波数除去フィルタが処理された第1の映像を保存し、ディスプレイ部70は、生成された第1の映像をユーザに表示することができる。
一方、前述した第1撮影対象領域の他に、被写体Sに他の撮影対象領域が存在する場合には、図5(b)に図示されたように、載物台部30の駆動によって被写体Sを移動して対物レンズ部20のFOVに、第1の映像撮影領域と隣接した被写体Sの撮影対象領域(第2の映像撮影領域)を位置させることができる。一例として、第2の映像撮影領域は、第1の映像撮影領域と少なくとも一部が重なっていてもよい。
第1の映像撮影領域と同様に、第2の映像撮影領域も前述の入力インタフェースを介してユーザによって指定されてもよく、前記入力インタフェースを介した第2の映像撮影領域の指定によって載物台部30が駆動され、対物レンズ部20のFOVに被写体Sの第2の映像撮影領域が位置されても良い。
次に、図5(b)に図示されたように、焦点位置受信部50によって第2の映像撮影領域における被写体SのZ軸高さの位置が入力されても良い。
次に、図5(b)に図示されたように、映像収集部10’によって第2の映像撮影領域から、被写体Sの厚さに該当する範囲内でのZ軸信号が重畳された第2の映像を生成することができる。
このとき、第2の映像は、前述の第1の映像と同様に、様々な焦点高さの映像が重畳して生成された映像であってもよい。
次に、映像処理部60に設けられたフィルタリング部62によって映像収集部10’によって生成された第2の映像に低周波数除去フィルタ処理を行うことができる。本発明の一実施形態による映像取得装置100’を用いた上述の映像取得方法は、第1の映像撮影領域及び第2の映像撮影領域に隣接した領域がそれ以上無かったり、被写体Sに対してそれ以上撮影していない撮影対象領域がないときまでに(被写体Sの関心領域ROI全体を撮影するまで)繰り返して行われても良い。
次に、映像処理部60に設けられた映像整合部64により、前記第1の映像と前記第2の映像とをスティッチング処理して全体スキャン映像を生成することができる。前述したように、第2の映像撮影領域は、第1の映像撮影領域と少なくとも一部が重なることがあるため、映像整合部64は、第1の映像と第2の映像とをスティッチング処理する際に、第1の映像と第2の映像とで重なり合う部分の差をなくすために、第1の映像と第2の映像が重なる部分の色、明るさ、コントラスト、解像度などをできるだけ同じにしてスティッチング処理してもいい。
その後、ディスプレイ部70は、映像整合部64によって第1の映像と第2の映像とがスティッチング処理されて生成された全体スキャン映像をユーザに表示しても良い。
図6は、本発明の映像取得装置100、100’を用いた映像取得方法を示したフローチャートである。
前述したように、図1乃至図5を参照して、本発明の第1の実施形態による映像取得装置100および本発明の第2の実施形態による映像取得装置100’を用いた映像取得方法について詳細に説明したので、図6のフローチャートに関する説明については後述するように簡単に説明する。
図6を参照すると、本発明の映像取得装置100、100’を用いた映像取得方法は以下のとおりである。
まず、図3(a)または図5(a)に図示されたように、対物レンズ部20のFOVに被写体Sの第1の映像撮影領域を位置させる(S1段階)。このとき、前記S1段階は、前述の載物台部30の駆動によって行われても良い。
次に、被写体Sの厚さ、第1の映像撮影領域からの被写体SのZ軸高さの位置、対物レンズ部20の焦点位置が入力される(S2段階)。このとき、前記S2段階は、前述の焦点位置受信部50によって行われてもよい。
図6において、S1段階の後にS2段階が行われるものと図示したが、これに限定されず、S2段階が先に行われた後に、S1段階が行われることも可能である。
前記S1段階及びS2段階を行った後、被写体Sの第1の映像撮影領域において、被写体Sの厚さに該当する範囲内でのZ軸信号が重畳された第1の映像を生成する(S3段階)。このとき、前記S3段階は、前述した映像収集部10、10’によって行われても良い。
前記S3段階の後には、生成された第1の映像に低周波数除去フィルタ処理を行う(S4段階)。このとき、前記S4段階は、前述の映像処理部60に設けられたフィルタリング部62によって行われてもよい。
本発明の映像取得装置100、100’を用いた映像取得方法において、前述した第1の映像撮影領域の他に被写体Sに対して他の撮影対象領域がない場合には、映像処理部60は、生成された第1の映像を保存し、ディスプレイ部70は、生成された第1の映像をユーザに表示することができる。
一方、前述した第1の映像撮影領域の以外に他の撮影対象領域が存在する場合には、図3(b)又は図5(b)に図示されたように、被写体Sを移動して対物レンズ部20のFOVに第1の映像撮影領域と隣接した被写体Sの第2の映像撮影領域を位置させる(S5段階)。このとき、前記S5段階は、前述した載物台部30の駆動によって行われることができ、第2の映像撮影領域は、第1の映像撮影領域と少なくとも一部が重なっていてもよい。
前記S5段階の後には、第2の映像撮影領域における被写体SのZ軸高さ位置が入力される(S6段階)。このとき、前記S6段階は、前述の焦点位置受信部50によって行われてもよい。
前述したように第1の映像撮影領域の以外に他の撮影対象領域が存在する場合には、前記S2段階およびS6段階での焦点位置受信部50によるZ軸高さ位置の入力は、映像収集部10、10’による第1の映像または第2の映像撮影の前に毎回行われてもよいし、又は第1の映像の撮影の前にのみ行われてもよい。
本発明による映像取得方法では、映像収集部10、10’によって多様な焦点高さが重畳された信号映像が1つの映像として生成されるため、それぞれの焦点高さに対するraw映像の撮影の際に、詳細な焦点が必要とされないため、焦点位置受信部50によるZ軸高さ位置の入力が映像収集部10、10’による映像撮影の前に必ずしも毎回行われなくても、焦点の十分に合っている高深度映像の取得が可能である。
したがって、本発明に係る映像取得方法では、焦点位置受信部50によるZ軸高さ位置の入力が映像収集部10、10’による映像撮影の前に必ずしも毎回行われるわけではないため、撮影の速度を速めることができる。
前述の焦点位置受信部50によるZ軸高さ位置の入力は、第1の映像撮影領域および第2の映像撮影領域以外の被写体Sの複数の撮影対象領域がさらに存在する場合に、それぞれの映像撮影の前に毎回行われるか、第1の映像の撮影前にのみ行われるか、又は一定回数ごとの映像撮影の前に1回ずつ行われてもよい。
前記S6段階の後には、第2の映像撮影領域から、被写体Sの厚さに該当する範囲内でのZ軸信号が重畳された第2の映像を生成する(S7段階)。このとき、前記S7段階は、前述の映像収集部10、10’によって行われても良い。
前記S7段階の後には、生成された第2の映像に低周波数除去フィルタ処理を行う(S8段階)。このとき、前記S8段階は、前述の映像処理部60に設けられたフィルタリング部62によって行われても良い。
本発明による映像取得装置100、100’を用いた前述の映像取得方法は、第1の映像撮影領域及び第2の映像撮影領域に隣接した領域がそれ以上無いか、被写体Sに対してそれ以上撮影していない撮影対象領域が無いまでに繰り返して行われても良い。
前記S8段階の後には、前記第1の映像と前記第2の映像とをスティッチング処理して全体スキャン映像を生成する(S9段階)。このとき、前記S9段階は、前述の映像処理部60に設けられた映像整合部64によって行われても良い。
その後、ディスプレイ部70は、映像整合部64によって第1の映像と第2の映像とがスティッチング処理されて生成された全体スキャン映像をユーザに表示することができる。
一方、前述の本発明の映像取得方法では、前記S4段階及びS8段階と同様に、Z軸信号が重畳されて映像が生成された後に、フィルタリング部62によって低周波数除去フィルタ処理が行われるものと例示したが、これに限定されるものではない。
詳しくは、本発明の映像取得方法では、(i)前記S4段階およびS8段階のように、撮影対象領域から映像を撮影した後に、低周波数除去フィルタ処理を行ったり、(ii)被写体Sの関心領域ROIの全体を全て撮影した後、映像整合部64による映像整合の前に低周波数除去フィルタ処理を行ったり、(iii)被写体Sの関心領域ROIの全体を全て撮影した後、映像整合部64による映像整合の後に低周波数除去フィルタ処理を行ったり、または(iv)被写体Sの一定部分を撮影する度に低周波数除去フィルタ処理が行われてもよい。
図7は、本発明の映像取得装置100、100’を用いて取得された映像の一例を示した図である。
図7に図示されたZ軸raw映像(図7(a)乃至(g)参照)は、一般に対物レンズ部20の焦点高さを調整して複数のZ軸信号映像を撮影する方法で撮影した映像であって、相互異なるZ軸高さに対する映像情報を有する複数のraw映像を示したものである。
図7に示されたZ軸情報重畳映像(図7の(h)参照)は、本発明において提示する方法で様々なZ軸信号を重畳した1つの映像を生成して低周波数除去フィルタを適用した映像であり、前記S4段階または前記S8段階において、Z軸信号が重畳して生成された第1の映像または第2の映像に低周波数除去フィルタを処理した状態を示した例である。
図7のZ軸情報重畳映像を参照すると、該当Z軸情報重畳映像は、それぞれのZ軸raw映像からの焦点が最も合っている領域(図7の(a)乃至(g)における矢印で示された部分)が一枚の映像に組み合わされて取得された水準であることを確認することができる。
本発明によると、Z軸映像の情報を1枚の映像に重畳して取得することによって、撮影の時間を減らし、データの容量および映像の処理量を簡素化しながらも高深度映像を取得することができるという効果がある。
以上の説明は、本発明の技術思想を例示的に説明したものに過ぎず、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲内で種々の修正、変更及び置換が可能である。したがって、本発明に開示された実施形態および添付図面は、本発明の技術思想を限定するためのものではなく、説明するためのものであり、そのような実施形態および添付の図面によって本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。本発明の保護範囲は、以下の特許請求の範囲によって解釈されるべきであり、それと同等の範囲内にあるすべての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
100…映像取得装置
10…映像収集部
20…対物レンズ部
30…載物台部
40…照明部
50…焦点位置受信部
60…映像処理部
62…フィルタリング部
64…映像整合部
70…ディスプレイ部

Claims (14)

  1. 被写体の映像を取得する映像取得装置であって、
    映像収集部;及び
    前記映像収集部の下部に配置された対物レンズ部;
    を含み、
    前記映像収集部は、前記被写体の撮影対象領域から、前記被写体の厚さに該当する範囲内でのZ軸信号が重畳された映像を生成することを特徴とする映像取得装置。
  2. 前記撮影対象領域は、第1の映像が撮影される第1の映像撮影領域、及び前記第1の映像撮影領域に隣接した前記被写体の撮影対象領域である第2の映像撮影領域を含み、
    前記映像収集部は、
    前記第1の映像撮影領域から、前記被写体の厚さに該当する範囲内でのZ軸信号が重畳された第1の映像を生成し、
    前記第2の映像撮影領域から、前記被写体の厚さに該当する範囲内でのZ軸信号が重畳された第2の映像を生成するように構成されることを特徴とする、請求項1に記載の映像取得装置。
  3. 前記被写体の厚さ、前記撮影対象領域におけるZ軸高さの位置、及び前記対物レンズ部の焦点位置が入力されるZ軸位置受信部;
    前記第1の映像及び前記第2の映像を整合して全体のスキャン映像を生成する映像処理部;及び
    前記生成された全体スキャン映像を出力するディスプレイ部;
    をさらに含むことを特徴とする、請求項2に記載の映像取得装置。
  4. 前記映像収集部は、複数のステージを含むTDIセンサであることを特徴とする、請求項1に記載の映像取得装置。
  5. 前記映像収集部は、
    前記複数のステージが前記被写体の移動方向に対して所定角度傾斜するように、前記被写体に対して配置され、
    前記被写体の厚さに該当する範囲内で、前記複数のステージそれぞれでの相互異なる焦点高さによって形成される相違するZ軸信号を連続して取得し、前記複数のステージそれぞれに対する前記相違するZ軸信号を合わせてZ軸信号が重畳された映像を取得するように構成されることを特徴とする、請求項4に記載の映像取得装置。
  6. 前記映像収集部は、可変焦点レンズを含むエリアセンサであることを特徴とする、請求項1に記載の映像取得装置。
  7. 前記映像収集部は、
    前記被写体の厚さに該当する範囲内で、前記可変焦点レンズが焦点距離を連続的に変更して相違するZ軸信号を取得し、前記相違するZ軸信号を合わせてZ軸信号が重畳された映像を取得するように構成されることを特徴とする、請求項6に記載の映像取得装置。
  8. 前記Z軸信号が重畳された映像に対して低周波数除去フィルタ処理を行うフィルタリング部が備えられた映像処理部をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の映像取得装置。
  9. 前記映像処理部は、
    前記第1の映像及び前記第2の映像に対して低周波数除去フィルタ処理を行うフィルタリング部、及び
    前記低周波数除去フィルタ処理が行われた前記第1の映像及び前記第2の映像をスティッチング処理して全体スキャン映像を生成する映像整合部
    を含むことを特徴とする、請求項3に記載の映像取得装置。
  10. 前記対物レンズ部の下部に配置され、前記被写体が配置される載物台部、及び
    前記載物台部の下部に配置され、前記被写体に光線を照射する照明部
    をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の映像取得装置。
  11. 前記第2の映像は、前記第1の映像と少なくとも一部が重なることを特徴とする、請求項2に記載の映像取得装置。
  12. 対物レンズ部のFOVに被写体の第1の映像撮影領域を位置させる段階;
    前記被写体の厚さ、前記第1の映像撮影領域における前記被写体のZ軸高さの位置、及び前記対物レンズ部の焦点位置が入力される段階;
    前記第1の映像撮影領域から、前記被写体の厚さに該当する範囲内でのZ軸信号が重畳された第1の映像を生成する段階;及び
    前記生成された第1の映像に低周波数除去フィルタ処理を行う段階;
    を含むことを特徴とする映像取得方法。
  13. 前記被写体を移動して、前記対物レンズ部のFOVに前記第1の映像撮影領域に隣接した前記被写体の第2の映像撮影領域を位置させる段階;
    前記第2の映像撮影領域における前記被写体のZ軸高さの位置が入力される段階;
    前記第2の映像撮影領域から、前記被写体の厚さに該当する範囲内でのZ軸信号が重畳された第2の映像を生成する段階;
    前記生成された第2の映像に低周波数除去フィルタ処理を行う段階;及び
    前記第1の映像と前記第2の映像とをスティッチング処理して全体スキャン映像を生成する段階;
    を含むことを特徴とする、請求項12に記載の映像取得方法。
  14. 前記第2の映像は、前記第1の映像と少なくとも一部が重なることを特徴とする、請求項13に記載の映像取得方法。
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