JP2023023652A - 固体酸化物形燃料電池、及び固体酸化物形燃料電池の製造方法 - Google Patents

固体酸化物形燃料電池、及び固体酸化物形燃料電池の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】発電セルと金属薄板による異種材料間の接合部の強度、シール性能、絶縁性を同時に満たす固体酸化物形燃料電池を提供する。【解決手段】燃料極層、電解質層、空気極層の順に積層された発電セルと、電解質層とともに燃料極層を挟むように配置されたサポート層と、発電セルとともにサポート層を挟むように配置されたセパレータと、を含み、セパレータは、平面視で発電セルの外形よりも外側を周回するように配置された接続部を含み、空気極層は、電解質層の他方の主面の中央部に配置され、金属材料とセラミックスの混合物であって気密な構造の接合補助層が電解質層の他方の主面の周縁部を周回し、且つ空気極層から離間するように配置され、金属材料を含む材料で形成されたシール部が発電セル及びサポート層の外周を周回するように接続部に配置され、シール部は、少なくとも接合補助層の側面と接続部に接合している。【選択図】図1

Description

本発明は、固体酸化物形燃料電池、及び固体酸化物形燃料電池の製造方法に関する。
特許文献1は、固体酸化物形燃料電池の発電セルを金属フレームに収容し、発電セルの側面と金属フレームの内壁の間にシール材を配置して、発電セルと金属フレームを接合する技術を開示している。
特開2016-207630号公報
しかし、セラミックスである発電セルと金属フレームとの異種材料間の接合において、接合部の強度、シール性能、絶縁性を同時に満たすことは困難である。
本発明は、発電セルと金属薄板による異種材料間の接合部の強度、シール性能、絶縁性を同時に満たす固体酸化物形燃料電池、及び固体酸化物形燃料電池の製造方法を提供することを目的とする。
本発明による固体酸化物形燃料電池によれば、電解質層と、電解質層の一方の主面に配置された第1電極層と、電解質層の他方の主面に配置された第2電極層と、を含む発電セルと、電解質層とともに第1電極層を挟むように配置され発電セルを支持するサポート層と、発電セルとともにサポート層を挟むように配置された金属薄板と、を含む固体酸化物形燃料電池である。この固体酸化物形燃料電池において、金属薄板は、平面視で電解質層、第1電極層、第2電極層の外形よりも外側を周回するように配置された接続部を含み、第2電極層は、電解質層の他方の主面の中央部に配置される。また、金属材料とセラミックスの混合物であって気密な構造の接合補助層が電解質層の他方の主面の周縁部を周回し、且つ第2電極層から離間するように配置され、金属材料を含む材料で形成されたシール部が発電セル及びサポート層の外周を周回するように接続部に配置されている。そして、シール部は、少なくとも接合補助層の側面と接続部に接合している。
本発明によれば、接合補助層は気密構造であるのでシール部との接合強度が担保され、さらにシール部は金属を含むので金属薄板との接合強度も担保される。そして、シール部は、金属薄板と接合補助層を連結するように接合するので、発電セルの側面及びサポート層の側面を封止しつつシール性能の低下を抑制することができる。また、接合補助層は第2電極層とも離間しているので、第1電極層と第2電極層との絶縁性を確保することができる。以上より、発電セルと金属薄板による異種材料間の接合部の強度、シール性能、絶縁性を同時に満たすことができる。
図1は、第1実施形態の固体酸化物形燃料電池の断面図であって、図1(a)は基本形態、図1(b)はシール部の第1変形例、図1(c)はシール部の第2変形例である。 図2は、第1実施形態の固体酸化物形燃料電池(基本形態)の平面図である。 図3は、第1実施形態の固体酸化物形燃料電池(第2変形例)の製造工程を示す断面図である。 図4は、第2実施形態の固体酸化物形燃料電池の断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態の固体酸化物形燃料電池100の断面図であって、図1(a)は基本形態、図1(b)はシール部5の第1変形例、図1(c)はシール部5の第2変形例である。図2は、第1実施形態の固体酸化物形燃料電池100(基本形態)の平面図である。
図1(a)に示すように、第1実施形態の固体酸化物形燃料電池100は、サポート層2の一方の主面の上に燃料極層12、電解質層11、空気極層13の順に積層したものであり、燃料極層12、電解質層11、空気極層13が発電セル1となっている。
空気極層13は、(La,Sr)MnO(LSM)、(La,Sr)CoO(LSC)、(La,Sr)(Co,Fe)O(LSCF)等の材料で形成され、外部からカソードガス(空気)が供給される電極である。空気極層13は外部回路から電子(e)が供給されるとカソードガス中の酸素分子(O)を空気極層13中の反応(1/2O+2e→O2-)により酸素イオン(O2-)に変換する。
電解質層11は、酸化ジルコニウム(ZrO)、酸化セリウム(CeO)等に希土類元素(イットリウム(Y)、ガドリニウム(Gd)、スカンジウム(Sc)等)を添加したイットリア安定化ジルコニア(YSZ)、ガドリニウム添加セリア(GDC)等を始めとする酸素イオン伝導性を有するセラミックス材料からなり、空気極層13と燃料極層12にそれぞれ供給されるガスを気密に隔てる。電解質層11は空気極層13で生成された酸素イオン(O2-)を燃料極層12に供給する。
燃料極層12は、Ni-YSZ等のように骨格に触媒機能を持たせた多孔質構造で形成される他、酸素イオン伝導性を有するセラミックス材料単体または、金属材料との混合体からなる多孔質骨格表面にNi等の触媒粒子を後から担持させた構造からなる、外部からアノードガスが供給される電極である。燃料極層12は、電解質層11を介して空気極層13から供給された酸素イオン(O2-)とアノードガス中の燃料と反応させることで生成物を形成し、電子(e)を放出する。特に燃料に水素(H)を用いた場合、燃料極層12中の反応(H+O2-→HO+2e)により水(HO)を生成するととともに電子(e)を外部回路に供給する。
サポート層2は、電子伝導性を有する材料で形成され、金属や合金から成る。例えば鉄(Fe)、クロム(Cr)を含む金属材料で形成され、発電セル1を支持してセル全体の強度を担保するものである。
サポート層2の他方の主面にはセパレータ3(金属薄板)が取り付けられている。セパレータ3は、例えばアルミニウム(Al)を含む金属材料(例えばステンレス(SUS))で形成されている。セパレータ3は、サポート層2との間でアノードガスが流通する第1流路61を形成する波型形状部32と、サポート層2と面接触する平板部33と、平面視(図2参照)で発電セル1の外側に配置された接続部31と、を有する。波型形状部32は、サポート層2と当接する部分が溶接等によりサポート層2に接合されている。
波型形状部32とサポート層2の間はアノードガス(燃料)が流通する第1流路61となっている。また、サポート層2は多孔質構造でアノードガスが透過可能となっている。よって第1流路61は燃料極層12に連通しており、第1流路61に供給されたアノードガスはサポート層2を透過して燃料極層12に供給される。
なお、後述のように(図4参照)、発電セル1、サポート層2、セパレータ3からなる一体物を複数積層してスタック構造にすると、セパレータ3は、空気極層13に連通するとともにカソードガスが流通する第2流路62を形成し、第2流路62は第1流路61とは空間的に分離する。
なお、本実施形態において、燃料極層12と空気極層13の配置を入れ替えてもよい。この場合、空気極層13はサポート層2とセパレータ3との間においてサポート層2の全面を覆うように配置され、燃料極層12は平面視で電解質層11の中央部に配置される。そして、第1流路61にはカソードガスが供給され、第2流路62にはアノードガスが供給される。
図2に示すように、空気極層13は平面視で電解質層11の中央部に配置されている。これに対応して、波型形状部32は平面視で空気極層13と重なる位置に配置される。よって発電セル1において平面視で空気極層13に重なる部分で発電反応が主に発生する。
図1、図2に示すように、電解質層11の空気極層13が配置された主面には当該主面の周縁部を周回するように接合補助層4が配置されている。
接合補助層4は、セラミックスと金属との混合物であって平面視で枠形状に形成されており、空気極層13とは空間的に離間している。接合補助層4は、セラミックスと金属が混合された気密な構造となっている。
接合補助層4は、電解質層11上に配置された第1層41と、第1層41上に配置された第2層42を有する。
第1層41は、セラミックスと金属との混合物においてセラミックスの配合比率が金属よりも高く設定されている(例えば、金属:セラミックス=2:8)。第2層42はセラミックスと金属との混合物において金属の配合比率がセラミックスよりも高く設定されている(例えば、金属:セラミックス=8:2)。
接合補助層4に適用するセラミックスとしては、酸化ジルコニウム(ZrO)等、電解質層11で用いられるセラミックスと同種の材料が好適である。これにより、接合補助層4(第1層41)と電解質層11との接合強度が担保される。また接合補助層4に適用する金属としては後述のシール部5と同種の金属(例えばアルミニウム)を含む金属材料(例えばステンレス)が好適である。これにより接合補助層4(第2層42)と後述のシール部5との接合強度が担保される。
なお、本実施形態において、接合補助層4は、第1層41と第2層42の二段構造であるが、3段以上の多段構造にして、上層に行くほど金属の配合比率が高くなり、且つ下層に行くほどセラミックスの配合比率が高くなる構成としてもよい。なお、金属とセラミックスとの配合比率(金属:セラミックス)は、例えば1:9(電解質層11に接合する最下層)から9:1(シール部5に接合する最上層)の範囲で変化させればよい。
シール部5は、図2に示すように、発電セル1の側面を周回するように接続部31に配置されている。シール部5は、接続部31、発電セル1の側面、接合補助層4の側面に接合している。これにより、電解質層11、シール部5、セパレータ3による閉空間が形成される。当該閉空間は第1流路61を包含するが空気極層13側とは連通しない。よって第1流路61に供給されたアノードガスが空気極層13側に漏洩することはない。また、シール部5は、セパレータ3と同種の金属(例えばアルミニウム)を含む金属材料(ステンレス)が適用される。これにより、シール部5とセパレータ3(接続部31)との接合強度が担保される。
シール部5は、セパレータ3(接続部31)、サポート層2、燃料極層12、電解質層11、接合補助層4に接合している。特に、シール部5は、接合強度が担保されたセパレータ3(接続部31)と接合補助層4に接合している。これにより、シール部5とセパレータ3(接続部31)との接合部51、及びシール部5と接合補助層4との接合部52が、シール部5とサポート層2の接合部53と、シール部5と燃料極層12との接合部54と、シール部5と電解質層11との接合部55を発電セル1の厚み方向から挟み込む配置となる。これにより、接合部53、接合部54、及び接合部55に印加される熱歪及びスタック時の押圧力を軽減できる。また、仮に接合部53、接合部54、接合部54のシール性能が低下してもシール部5とセパレータ3(接続部31)との接合部51、及びシール部5と接合補助層4との接合部52のシール性能は維持されるので、シール部5全体としてのシール性能の低下を抑制できる。
ところで、シール部5及びセパレータ3をステンレス(SUS)で形成する場合、ステンレス501の表面には酸化クロム(Cr)の層502が形成される(図1(a)の拡大図参照)。しかし、酸化クロムの層502からクロム成分が離脱して空気極層13に付着すると、当該クロム成分が空気極層13の触媒にダメージを与え発電セル1の発電効率が低下する場合がある。そこで、ステンレスにアルミニウム(Al)を所定の濃度(2~6wt%)添加することにより、図1(a)の拡大図に示すように、ステンレス501の上に酸化クロム(Cr)の層502が形成され、さらにその層502の上に酸化アルミニウム(Al)の層503が形成されるので、クロム成分の離脱を防止でき、空気極層13の触媒へのダメージを低減できる。
シール部5の形態としては、図1(a)の基本形態以外に、図1(b)に示す第1変形例、図1(c)に示す第2変形例がある。
第1変形例のシール部5は、接合補助層4の上面を覆うように配置されている。これにより、図1(a)に示すシール部5の効果以外の効果として、スタック時にシール部5とセパレータ3(接続部31)との接合部51、及びシール部5と接合補助層4の上面との接合部56が発電セル1の厚み方向から押圧され、接合強度が高まる方向から押圧されるので、シール部5のシール性能の低下を抑制できる。
第2変形例のシール部5は、接合補助層4の上面を覆うとともに平面視で接合補助層4の内側に入り込み、接合補助層4の内側の側面及び電解質層11の主面に接合している。ただし、シール部5は、空気極層13とは空間的に離間している。
この場合、上記のようにシール部5とセパレータ3(接続部31)の接合強度は担保されている。そして、例えば発電セル1全体に対して燃料極層12側が凹、空気極層13側が凸となるように湾曲させる力が印加された場合、シール部5の接合補助層4の内側の側面との接合部57に対して接合部57を接合補助層4から剥離させる力が印加されることはない。またシール部5の平面視で接合補助層4よりも内側となる部分は電解質層11に当接(接合)しているので前記の湾曲させる力が印加されても前記の接合部57を剪断させる力が印加されることもない。したがって、シール部5のセパレータ3との接合部51及びシール部5の接合補助層4の内側の側面との接合部57のシール性能が維持されることでシール部5全体のシール性能の低下を抑制できる。
また、例えば発電セル1全体に対して燃料極層12側が凹、空気極層13側が凸となるように湾曲させる力が印加された場合、シール部5の接合補助層4の外側の側面との接合部52に対して接合部52を接合補助層4から剥離する方向の力が印加されることはない。また、接合部52は、シール部5の接合補助層4の上面との接合部56に支持されているので、前記の湾曲させる力が印加させても接合部52をセパレータ3側に剪断させる方向の力が印加されることもない。したがって、シール部5は、シール部5のセパレータ3(接続部31)との接合部51とシール部5の接合補助層4の外側の側面との接合部52との間でシール性能の低下を抑制できる。
以上のように、発電セル1に対して厚み方向に湾曲させる力が印加されたとしても、少なくとも燃料極層12側の空間(第1流路61)と空気極層13側の空間(第2流路62)との間のシール性能(ガスが互いに流通しない状態)を維持することができる。
[第1実施形態の製造工程]
図3は、第1実施形態の固体酸化物形燃料電池100(第2変形例)の製造工程を示す断面図である。
本実施形態の固体酸化物形燃料電池100の製造工程としては、まず、サポート層2、燃料極層12、電解質層11、空気極層13、接合補助層4からなる一体物を形成する。具体的には、サポート層2の原料から構成されるグリーンシート(造孔材を含む)をサポート層2の形状となるように形成し、その上に燃料極層12の原料から構成されるグリーンシート、電解質層11の材料から構成されるグリーンシートを積層する。さらに、電解質層11の材料から構成されるグリーンシートの周縁部に接合補助層4(第1層41、第2層42)の材料から構成されるグリーンシート(造孔材を含まない)を配置する。そして、グリーンシートの積層体を焼成することでサポート層2と、燃料極層12と、電解質層11と、接合補助層4と、を含む一体構造を形成する。この作製方法は一般的に共焼成と呼ばれるが、この方法に限らず、サポート層2と燃料極層12を積層させたグリーンシートを、脱脂、焼成して作製した焼結体に、物理蒸着(PVD)法により燃料極層12の上から電解質層11を緻密に形成させ、さらに、物理蒸着法で形成された電解質層11の周縁部に接合補助層4(第1層41、第2層42)の材料から構成されるグリーンシート(造孔材を含まない)を配置し、再び焼成する手順を踏むことで一体構造を形成することもできる。燃料極層12にNi等の触媒活性を有する材料をグリーンシート作製時に含有させない場合は、触媒材料を含んだ水溶液を燃料極層12に対して滴下し、熱処理を行うことで燃料極層12に電極機能を付与することができる。空気極層13の材料となるペースト材は一体構造(サポート層2と、燃料極層12と、電解質層11と、接合補助層4の焼成物)の電解質層11の上に積層される。その際、空気極層13の材料となるペースト材は、平面視で電解質層11の中央部に配置する。これを焼結させることで、空気極層13を形成し、サポート層2、燃料極層12、電解質層11、空気極層13、接合補助層4からなる一体物を形成する。
次に、セパレータ3の材料となる金属平板を変形させて波型形状部32を形成し、波型形状部32のサポート層2とが接触する部分、及び平板部33を溶接等によりサポート層2に接合する。
シール部5は、例えばLMD(Laser Metal Deposition)法を適用して形成する。具体的には、シール部5の原料となる粉末金属をシール部5の断面形状に倣って配置するとともにレーザー光により粉末金属及びセパレータ3(接続部31)を溶融させてセパレータ3(接続部31)上に金属薄膜を形成し、当該金属薄膜上に再び粉末の金属材料を配置してレーザー光により粉末金属と金属薄膜を溶融させることで先に形成された金属薄膜の上に新たな金属薄膜を積層し、これを繰り返すことでシール部5を形成する。
図3(a)に示すように、シール部5のセパレータ3(接続部31)に接合する部分の外形に倣って金属薄膜を積層する。このとき、金属粉末とこれに接触する金属薄膜及び発電セル1の側面(金属成分)を溶融させることで新たな金属薄膜が積層される。
図3(b)に示すように、金属薄膜の高さが電解質層11の上面の高さに到達すると、シール部5のセパレータ3(接続部31)に接合する部分の外形、及びシール部5の電解質層11に接合する部分の外形に倣って金属薄膜を積層する。
そして、金属薄膜の高さが接合補助層4の上面の高さに到達すると、シール部5の平面視形状に倣って金属薄膜を積層し所望の高さまで積層することで図1(c)に示すシール部5が形成される。
上記製造工程により、シール部5とセパレータ3(接続部31)は金属同士の溶融接続となるのでシール部5のセパレータ3との接合部51の接合強度(すなわちシール性能)が担保される。またシール部5の接合補助層4の外側の側面との接合部52、シール部5の接合補助層4の上面との接合部56、及びシール部5の接合補助層4の内側の側面との接合部57も実質的に金属同士の溶融接続となるので接合部52、接合部56、接合部57の接合強度(すなわちシール性能)が担保される。
また、シール部5は、発電セル1、サポート層2、及びセパレータ3からなる一体物を形成した後に形成されるので、発電セル1に形状バラつきがあったとしても、当該バラツキを相殺する態様でシール部5を形成できるので固体酸化物形燃料電池100の製造歩留まりを高めることができる。
なお、前記の特許文献1は、固体酸化物形燃料電池において、発電セルを金属フレーム(セパレータ)に収容し、発電セルの側面と金属フレームの内壁の間にシール材(金属ペーストを原料とする)を注入して発電セルと金属フレームとを接合する技術を開示している。
しかし、金属ペーストを焼成してシール材を形成するとシール材に焼成収縮が発生するので、シール材と発電セルとの界面、又はシール材と金属フレームとの界面に剥離が生じ、アノードとカソードとの間でシール部5を介したクロスリークが発生する可能性がある。
また、特許文献1では、発電セルと金属フレームから受ける熱歪、及びスタック構造をとしたときの荷重がシール材を引き剥がす方向の挙動となる場合がある。
しかし、第1変形例(図1(b))の構成とすることで、固体酸化物形燃料電池100をスタック構造にして厚み方向から押圧した場合、又は発電を実行して固体酸化物形燃料電池100の温度が上昇してシール部5等が膨張した場合、シール部5のセパレータ3(接続部31)との接合部51がセパレータ3(接続部31)に押圧され、シール部5の接合補助層4との接合部56が接合補助層4に押圧されるので、接合部51及び接合部56が引き剥がされることはなく、シール部5のシール性能の低下を抑制できる。
また、第2変形例(図1(c))の構成とすることで、固体酸化物形燃料電池100をスタック構造にして厚み方向から押圧した場合、又は発電を実行して固体酸化物形燃料電池100の温度が上昇してシール部5等が膨張した場合、シール部5のセパレータ3(接続部31)との接合部51がセパレータ3(接続部31)に押圧され、シール部5の接合補助層4との接合部56が接合補助層4に押圧され、シール部5の電解質層11との接合部58が電解質層11に押圧されるので、接合部51、接合部56、及び接合部58が引き剥がされることはなく、シール部5のシール性能の低下を抑制できる。
[第1実施形態の効果]
第1実施形態の固体酸化物形燃料電池100は、電解質層11と、電解質層11の一方の主面に配置された第1電極層(燃料極層12)と、電解質層11の他方の主面に配置された第2電極層(空気極層13)と、を含む発電セル1と、電解質層11とともに第1電極層(燃料極層12)を挟むように配置され発電セル1を支持するサポート層2と、発電セル1とともに前記サポート層2を挟むように配置された金属薄板と、を含む固体酸化物形燃料電池100において、金属薄板(セパレータ3)は、平面視で発電セル1の外形よりも外側を周回するように配置された接続部31を含み、第2電極層(空気極層13)は、電解質層11の他方の主面の中央部に配置され、金属材料とセラミックスの混合物であって気密な構造の接合補助層4が電解質層11の他方の主面の周縁部を周回し、且つ第2電極層(空気極層13)から離間するように配置され、金属材料を含む材料で形成されたシール部5が発電セル1及びサポート層2の外周を周回するように接続部31に配置され、シール部5は、少なくとも接合補助層4の側面と接続部31に接合している。
上記構成により、接合補助層4は気密構造であるのでシール部5との接合強度が担保され、さらにシール部5は金属を含むので金属薄板(セパレータ3)との接合強度も担保される。そして、シール部5は、金属薄板(セパレータ3)と接合補助層4を連結するように接合するので、発電セル1の側面及びサポート層2の側面を封止しつつシール性能の低下を抑制することができる。また、接合補助層4は第2電極層(空気極層13)とも離間しているので、第1電極層(燃料極層12)と第2電極層(空気極層13)との絶縁性を確保することができる。以上より、発電セル1と金属薄板(セパレータ3)による異種材料間の接合部の強度、シール性能、絶縁性を同時に満たすことができる。
なお、接合補助層4は、電解質層11において第2電極層(空気極層13)が配置された主面に配置され、厚み方向で接合補助層4と第2電極層(空気極層13)が同じ位置に配置されるので、その分、固体酸化物形燃料電池100の厚み方向の寸法の増加を抑制できる。
本実施形態において、シール部5及び金属薄板(セパレータ3)は、アルミニウムを含む金属材料からなる。シール部5及び金属薄板(セパレータ3)をステンレス(SUS)で形成する場合、ステンレスの表面には酸化クロム(Cr)の層が形成される。しかし、酸化クロムの層からクロム成分が離脱して第2電極層(空気極層13)に付着すると、当該クロム成分が第2電極層(空気極層13)の触媒にダメージを与え発電セル1の発電効率が低下する場合がある。そこで、ステンレスにアルミニウム(Al)を(所定の濃度(2~6wt%))添加することにより、酸化クロム(Cr)の層の上に酸化アルミニウム(Al)の層が形成されるので、クロム成分の離脱を防止でき、第2電極層(空気極層13)の触媒へのダメージを低減できる。
本実施形態において、シール部5は、接合補助層4の主面を覆うように配置されている。これにより、固体酸化物形燃料電池100のスタック時にシール部5の金属薄板(セパレータ3(接続部31))との接合部51、及びシール部5と接合補助層4の上面との接合部56が発電セル1の厚み方向から押圧され、接合強度が高まる方向から押圧されるので、シール部5のシール性能の低下を抑制できる。
本実施形態において、シール部5は、平面視で電解質層11の接合補助層4よりも内側となる位置まで覆うように配置されている。これにより、例えば発電セル1に対して厚み方向に湾曲させる力が印加されたとしても、少なくとも燃料極層12側の空間(第1流路61)と空気極層13側の空間(第2流路62)との間のシール性能(ガスが互いに流通しない状態)を維持することができる。
本実施形態において、サポート層2は、表面に不働態被膜を形成するクロムを含む金属材料(ステンレス)からなる。これにより、腐食しにくいサポート層2を形成することができる。
本実施形態において、接合補助層4は、電解質層11に近いほどセラミックスの配合比率が高く、電解質層11から離れるほど金属の配合比率が高くなる。これにより接合補助層4(第1層41)と電解質層11との接合強度及び接合補助層4(第2層42)とシール部5との接合強度を担保できる。
本実施形態において、接合補助層4を構成するセラミックスは、電解質層11を構成するセラミックスと同種であって酸化ジルコニウム(ZrO)を含む。これにより接合補助層4(第1層41)と電解質層11との接合強度を担保できる。
本実施形態において、接合補助層4を構成する金属材料は、シール部5の金属材料と同種であってアルミニウム(Al)を包含する。これにより接合補助層4(第2層42)とシール部5との接合強度を担保できる。
本実施形態の固体酸化物形燃料電池100の製造方法によれば、電解質層11と、前記電解質層11の一方の主面に配置された第1電極層(燃料極層12)と、電解質層11の他方の主面に配置された第2電極層(空気極層13)と、を含む発電セル1と、第1電極層(燃料極層12)に取り付けられ発電セル1を支持するサポート層2と、サポート層2に取り付けられた金属薄板(セパレータ3)と、を含む固体酸化物形燃料電池100の製造方法であって、金属薄板を、平面視で発電セル1の外形よりも外側を周回する接続部31を含むように形成し、第2電極層(空気極層13)を、電解質層11の他方の主面の中央部に配置し、金属材料とセラミックスの混合物であって気密な構造の接合補助層4を電解質層11の他方の主面の周縁部を周回し、且つ第2電極層(空気極層13)から離間するように配置し、接続部31に金属材料の薄膜を多数積層することで、少なくとも接合補助層4の側面と接続部31に接合したシール部5を形成する。
上記製造方法により、シール部5とセパレータ3(接続部31)は金属同士の溶融接続となるのでシール部5のセパレータ3との接合部51の接合強度(すなわちシール性能)が担保される。またシール部5と接合補助層4の外側の側面との接合部52も実質的に金属同士の溶融接続となるので接合部52の接合強度(すなわちシール性能)が担保される。
また、シール部5は、発電セル1、サポート層2、及びセパレータ3からなる一体物を形成した後に形成されるので、発電セル1に形状バラつきがあったとしても、当該バラツキを相殺する態様でシール部5を形成できるので固体酸化物形燃料電池100の製造歩留まりを高めることができる。
そして上記製造方法により形成された固体酸化物形燃料電池100において、接合補助層4は気密構造であるのでシール部5との接合強度が担保され、さらにシール部5は金属を含むので金属薄板(セパレータ3)との接合強度も担保される。そして、シール部5は、金属薄板(セパレータ3)と接合補助層4を連結するように接合するので、発電セル1の側面及びサポート層2の側面を封止しつつシール性能の低下を抑制することができる。また、接合補助層4は第2電極層(空気極層13)とも離間しているので、第1電極層(燃料極層12)と第2電極層(空気極層13)との絶縁性を確保することができる。以上より、発電セル1と金属薄板(セパレータ3)による異種材料間の接合部の強度、シール性能、絶縁性を同時に満たすことができる。
[第2実施形態]
図4は、第2実施形態の固体酸化物形燃料電池100の断面図である。第2実施形態の固体酸化物形燃料電池100は第1実施形態と類似するが、シール部5のうち平面視で電解質層11よりも内側となる部分であって電解質層11及び接合補助層4に接合する内側シール部59において金属材料以外にセラミックス(例えば酸化ジルコニウム(ZrO))を包含している。これにより、内側シール部59の電解質層11との接合部58の接合強度、内側シール部59の接合補助層4の内側の側面との接合部57の接合強度をそれぞれ担保できる。なお、内側シール部59の金属とセラミックスとの配合比率は1:1としてもよい。
また、第2実施形態では、例えば接続部31に絶縁体のスペーサ7を配置して固体酸化物形燃料電池100の上に別の固体酸化物形燃料電池100を積層し、これを繰り返すことで多段のスタック構造としている。
図4に示すように、下段に配置された固体酸化物形燃料電池100の空気極層13の上には補助電極層131(省略してもよい)が配置されている。当該補助電極層131(又は当該空気極層13)は上段に配置された固体酸化物形燃料電池100のセパレータ3に接触している。当該セパレータ3はサポート層2を介して燃料極層12と電気的に接続されている。
すなわち、下段に配置された固体酸化物形燃料電池100の空気極層13と、上段に配置された固体酸化物形燃料電池100の燃料極層12とは短絡している。よって、上記のように多段のスタック構造とすることにより全ての固体酸化物形燃料電池100が電気的に直列に接続される。
また、図4に示すように、下段に配置された固体酸化物形燃料電池100の空気極層13、電解質層11、シール部5、セパレータ3、及びスペーサ7と、上段に配置された固体酸化物形燃料電池100のセパレータ3により下段に配置された固体酸化物形燃料電池100の空気極層13に連通するとともに、上段に配置された固体酸化物形燃料電池100の燃料極層12(第1流路61)とは空間的に分離した第2流路62が形成される。
なお、図4に示すように、下段に配置された固体酸化物形燃料電池100の補助電極層131、空気極層13、電解質層11、シール部5(後述の絶縁材料504)、セパレータ3(接続部31)、及びスペーサ7と、上段に配置された固体酸化物形燃料電池100のセパレータ3により閉空間が形成され、第2流路62は当該閉空間に含まれる。
シール部5は、接合部51を介してセパレータ3に接続されるが、スタック構造としたときに、当該セパレータ3とは異なる他のセパレータ3に対向する。すなわち、シール部5は、接合部51を介して接続されたセパレータ3と、当該セパレータ3とは異なる(電気的に絶縁している)他のセパレータ3との間に配置される。
これに対応して、シール部5の表面は、絶縁材料504により被覆されている。絶縁材料504としては酸化アルミニウム(Al)又は酸化ジルコニウム(ZrO)が適用される。これにより、下段に配置された固体酸化物形燃料電池100のシール部5と上段に配置された固体酸化物形燃料電池100のセパレータ3との短絡を回避できる。
なお、第2実施形態では、スペーサ7を下段に配置された固体酸化物形燃料電池100のシール部5(絶縁材料504)と、上段に配置された固体酸化物形燃料電池100のセパレータ3の間に配置してもよい。また、スペーサ7を省略して下段に配置された固体酸化物形燃料電池100のシール部5(絶縁材料504)と上段に配置された固体酸化物形燃料電池100のセパレータ3を接合してもよい。
[第2実施形態の効果]
第2実施形態の固体酸化物形燃料電池100によれば、金属薄板(セパレータ3)及びシール部5は、第1電極層(燃料極層12)に連通するとともに第2電極層(空気極層13)とは空間的に分離した第1流路61を形成し、発電セル1とサポート層2と金属薄板(セパレータ3)を含む一体物を複数積層したときに、互いに隣接する一対の一体物の一方(例えば図4の上段に配置された固体酸化物形燃料電池100)の金属薄板(セパレータ3)は、一対の一体物の他方(例えば図4の下段に配置された固体酸化物形燃料電池100)の第2電極層(空気極層13)に連通するとともに一体物の一方(例えば図4の上段に配置された固体酸化物形燃料電池100)に形成された第1流路61から空間的に分離した第2流路62を形成する。
上記構成により、事前に第2流路62を形成することなく固体酸化物形燃料電池100をスタック構造とすることで第2流路62を形成可能となるので、その分、固体酸化物形燃料電池100の厚み方向の寸法(ピッチ幅)を小さくすることができ、当該スタック構造の高さを抑制することができる。
第2実施形態において、シール部5の表面は、酸化アルミニウム、又は酸化ジルコニウムからなる絶縁材料504により被覆されている。これにより、前記のスタック構造において、互いに隣接する一対の一体物の一方(例えば図4の上段に配置された固体酸化物形燃料電池100)の金属薄板(セパレータ3)と互いに隣接する一対の一体物の他方(例えば図4の下段に配置された固体酸化物形燃料電池100)のシール部5との短絡を回避できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。また、上記実施形態は、適宜組み合わせ可能である。
100 固体酸化物形燃料電池,1 発電セル,11 電解質層,12 燃料極層,13 空気極層,2 サポート層,3 セパレータ,4 接合補助層,5 シール部

Claims (12)

  1. 電解質層と、前記電解質層の一方の主面に配置された第1電極層と、前記電解質層の他方の主面に配置された第2電極層と、を含む発電セルと、
    前記電解質層とともに前記第1電極層を挟むように配置され前記発電セルを支持するサポート層と、
    前記発電セルとともに前記サポート層を挟むように配置された金属薄板と、を含む固体酸化物形燃料電池において、
    前記金属薄板は、平面視で前記発電セルの外形よりも外側を周回するように配置された接続部を含み、
    前記第2電極層は、前記電解質層の他方の主面の中央部に配置され、
    金属材料とセラミックスの混合物であって気密な構造の接合補助層が前記電解質層の他方の主面の周縁部を周回し、且つ前記第2電極層から離間するように配置され、
    金属材料を含む材料で形成されたシール部が前記発電セル及び前記サポート層の外周を周回するように前記接続部に配置され、
    前記シール部は、少なくとも前記接合補助層の側面と前記接続部に接合している固体酸化物形燃料電池。
  2. 前記金属薄板及び前記シール部は、前記第1電極層に連通するとともに前記第2電極層とは空間的に分離した第1流路を形成し、
    前記発電セルと前記サポート層と前記金属薄板を含む一体物を複数積層したときに、互いに隣接する一対の前記一体物の一方の前記金属薄板は、前記一対の前記一体物の他方の前記第2電極層に連通するとともに前記一体物の一方に形成された前記第1流路から空間的に分離した第2流路を形成する請求項1に記載の固体酸化物形燃料電池。
  3. 前記シール部及び前記金属薄板は、アルミニウムを含む金属材料からなる請求項1又は請求項2に記載の固体酸化物形燃料電池。
  4. 前記シール部は、前記接合補助層の主面を覆うように配置されている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の固体酸化物形燃料電池。
  5. 前記シール部は、平面視で前記電解質層の前記接合補助層よりも内側となる位置まで覆うように配置されている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の固体酸化物形燃料電池。
  6. 前記シール部のうち、平面視で前記電解質層の前記接合補助層よりも内側となる部分は前記電解質層を構成するセラミックスと同種であって酸化ジルコニウムを含む請求項5に記載の固体酸化物形燃料電池。
  7. 前記シール部の表面は、酸化アルミニウム、又は酸化ジルコニウムからなる絶縁材料により被覆されている請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の固体酸化物形燃料電池。
  8. 前記サポート層は、表面に不働態被膜を形成するクロムを含む金属材料からなる請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の固体酸化物形燃料電池。
  9. 前記接合補助層は、前記電解質層に近いほどセラミックスの配合比率が高く、前記電解質層から離れるほど金属の配合比率が高くなる請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の固体酸化物形燃料電池。
  10. 前記接合補助層を構成するセラミックスは、前記電解質層を構成するセラミックスと同種であって酸化ジルコニウムを含む請求項9に記載の固体酸化物形燃料電池。
  11. 前記接合補助層を構成する金属材料は、前記シール部の金属材料と同種であってアルミニウムを包含する請求項9又は請求項10に記載の固体酸化物形燃料電池。
  12. 電解質層と、前記電解質層の一方の主面に配置された第1電極層と、前記電解質層の他方の主面に配置された第2電極層と、を含む発電セルと、
    前記第1電極層に取り付けられ前記発電セルを支持するサポート層と、
    前記サポート層に取り付けられた金属薄板と、を含む固体酸化物形燃料電池の製造方法であって、
    前記金属薄板を、平面視で前記発電セルの外形よりも外側を周回する接続部を含むように形成し、
    前記第2電極層を、前記電解質層の他方の主面の中央部に配置し、
    金属材料とセラミックスの混合物であって気密な構造の接合補助層を前記電解質層の他方の主面の周縁部を周回し、且つ前記第2電極層から離間するように配置し、
    前記接続部に金属材料の薄膜を多数積層することで、少なくとも前記接合補助層の側面と前記接続部に接合したシール部を形成する固体酸化物形燃料電池の製造方法。
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