JP2023022565A - 皮膚洗浄剤組成物 - Google Patents

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加奈枝 駒場
Kanae Komaba
美穂 粂井
Yoshio Kumei
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Abstract

【課題】本発明は、風呂場や洗面所など水の存在下での使用の際、濡れた手で使用し水が混入した場合でも、外観が透明または半透明の状態のままで優れたクレンジング力を有し、かつ洗い上がりのさっぱり感としっとり感のバランスが良好である皮膚洗浄剤組成物を提供することを課題とする。【解決手段】2種の非イオン性界面活性剤(A)トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン(20)グリセリル、テトライソステアリン酸ポリオキシエチレン(30)ソルビットを9.5:0.5から6:4の比率で10~25質量%、(B)パルミチン酸オクチルを少なくとも20質量%以上、及び(C)ジグリセリンを含有する皮膚洗浄剤組成物により上記課題を解決する。【選択図】なし

Description

本発明は、皮膚洗浄剤組成物に関する。更に詳しくは、風呂場や洗面所など水の存在下での使用の際、濡れた手で使用し水が混入した場合でも、外観が透明または半透明の状態のままで優れたクレンジング力を有し、洗い上がりのさっぱり感としっとり感のバランスが良いことを特長とした皮膚洗浄剤組成物に関する。
従来、皮膚上の皮脂汚れや、口紅、ファンデーション、アイシャドウ、マスカラ等のメイクアップ化粧料を除去する目的で、クレンジング化粧料が用いられている。クレンジング化粧料は皮膚に塗布して伸ばした後、皮膚から除去されるものである。
クレンジング化粧料の形態としては、様々なものが市販されているが、クレンジング力の高いオイル状形態が主流である。特定の非イオン界面活性剤と液状油とを必須成分として含有する非水クレンジング料(特許文献1参照)や特定の非イオン界面活性剤と液状油と水とを必須成分として含有するクレンジング料(特許文献2参照)では、油を含む汚れに対し液状の油をベースとしているため相溶性に優れクレンジング効果が高いが水で洗い流す際、油性感が残ったり、逆に高いクレンジング力から肌上のメイク汚れや過剰な皮脂だけでなく本来肌に必要な皮脂まで取り除いてしまい、肌の乾燥を引き起こすという問題があった。
また、クレンジング化粧料が使用される環境としては、生活習慣の変化や簡便性などの面から、洗面所や風呂場などの水が存在する場所が主流となっている。このような背景から、近年ではクレンジング料に耐水性が求められることが多く、濡れた手で使用することができるクレンジングオイルが市販され、汎用されている(例えば、特許文献3および4参照)。しかし、水が混入した場合にも、高い洗浄性能を維持し、外観の白濁がないようにするため、界面活性剤を高配合する必要があった。
特開昭62-108806号公報 特許2977568号公報 特開2011-37783号公報 特許4757446号公報
上記背景を鑑みて本発明は、風呂場や洗面所など水の存在下での使用の際、濡れた手で使用し水が混入した場合でも、外観が透明または半透明の状態のままで優れたクレンジング力を有し、かつ洗い上がりのさっぱり感としっとり感のバランスが良好であることが特長の皮膚洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
本発明者は、上記問題点のない化粧料を得るべく鋭意研究を重ねた結果、特定の界面活性剤、油成分を併用すれば、上記要件を満たす優れたクレンジング化粧料などとして有用な皮膚洗浄剤組成物が得られることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、2種の非イオン性界面活性剤(A)トリイソステアリン酸ポリオ
キシエチレン(20)グリセリル、テトライソステアリン酸ポリオキシエチレン(30)ソルビットを9.5:0.5から6:4の比率で10~25質量%(B)パルミチン酸オクチルを少なくとも20質量%以上(C)ジグリセリンを含有する、皮膚洗浄剤組成物である。
本発明によれば、風呂場や洗面所など水の存在下での使用の際、濡れた手で使用し水が混入した場合でも、外観が透明または半透明の状態のままで優れたクレンジング力を有し、かつ洗い上がりのさっぱり感としっとり感のバランスが良好であることが特長の皮膚洗浄剤組成物を提供出来る。
2種の非イオン性界面活性剤(A)トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン(20)グリセリル、テトライソステアリン酸ポリオキシエチレン(30)ソルビットを9.5:0.5から6:4の比率で10~25質量%含有することが、水の存在化での外観の透明または半透明状態の維持やクレンジング力、また洗い上がりのさっぱり感の面で好ましい。
本発明の皮膚洗浄剤組成物で使用される(B)パルミチン酸オクチルを少なくとも20質量%以上を含有することは、クレンジング力、洗い上がりのさっぱり感という点で好ましい。またその他の液状油としては、化粧料、医薬品等に通常使用されるものでよく、例えばシリコーン油、エーテル油、炭化水素類、高級アルコール高級脂肪酸エステル類、動植物油脂、コレステロール脂肪酸エステル類、精油、香料などが挙げられる。これらは1種又は2種以上を組み合わせて使用され、好ましいものとしては、流動パラフィン、エチルヘキサン酸セチルなどの油を含む場合である。
本発明の皮膚洗浄剤組成物で使用される(C)ジグリセリンを含有することは、洗い上がりのさっぱり感としっとり感のバランスが良好であるという点で好ましい。
本発明では、さらに化粧料、医薬品等に通常使用される薬効剤、保湿成分、抗炎症剤、殺菌剤、防腐剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、有機及び無機粉体、色素などを必要に応じて配合することができる。また、本発明の効果を損なわない範囲で固形油分、半固形油分を加えることができる。
次に実施例を挙げて本発明を説明するが、それに先立ち評価方法を示す。尚、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
<評価方法>
女性パネラー20名の顔面に市販の油性ファンデーションを塗布し、30分放置後、実施例及び比較例のクレンジング化粧料約3gを濡れた手で用い、クレンジング力と洗い上がりのさっぱり感としっとり感のバランス各項目を5段階評価し、更にその平均点から下記基準により判定した。
5段階評価
5点:非常に良い
4点:良い
3点:普通
2点:やや悪い
1点:悪い
判定
◎:平均点が4.5点以上
○:3.5以上、4.5点未満
△:2.5以上、3.5点未満
×:平均点が2.5点未満
水添加後、透明または半透明状態であるか、否かは、○×で評価した。
<製法>すべての成分を混合、均一撹拌し、調整した。
実施例1~7
表1に記載の配合組成よりなる組成物を調整し、評価を行った。その結果を表1に併せて示した。
Figure 2023022565000001
表1より明らかなように、本発明の成分を用いた実施例1~7の組成物は、いずれも優れた性能を示していた。
比較例1~10
表2に記載の配合組成よりなる組成物を調整し、評価を行った。その結果を表2に併せて示した。
Figure 2023022565000002
比較例1~10では、外観が透明または半透明の状態のままで優れたクレンジング力があること、洗い上がりのさっぱり感としっとり感のバランスが良好であることのいずれか
の特性が劣っており、本発明の目的を達成できなかった。

Claims (1)

  1. 2種の非イオン性界面活性剤
    (A)トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン(20)グリセリル、テトライソステアリン酸ポリオキシエチレン(30)ソルビットを9.5:0.5から6:4の比率で10~25質量%、
    (B)パルミチン酸オクチルを少なくとも20質量%以上、
    及び(C)ジグリセリンを含有する、皮膚洗浄剤組成物。
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