JP2023020426A - 除雪機 - Google Patents

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Abstract

【課題】弾性部材の交換作業時間を短縮し、作業および整備コストを低減できる、除雪機を提供する。【解決手段】除雪機10は、オーガ軸34を収容しかつ貫通孔30を有するオーガハウジング22を含む。プレート部材60が、貫通孔30を覆うようにオーガハウジング22の外面に着脱可能に設けられ、ベアリング70が、オーガ軸34を回転可能に支持しかつプレート部材60の内面に支持される。オーガ24a,24bが、オーガ軸34の中央部に設けられるギアボックス40とベアリング70との間に設けられ、シャーボルト保護部材78が、オーガ24a,24bとベアリング70との間に設けられる。シャーボルト保護部材78は、オーガ軸34に固定される第1フランジ部80と、シャーボルト90によってオーガ24a,24bと連結される第2フランジ部82と、第1フランジ部80と第2フランジ部82との間に介挿される弾性部材84とを含む。【選択図】図5

Description

この発明は除雪機に関し、より特定的にはオーガがオーガ軸にシャーボルトを介して接続される除雪機に関する。
この種の従来技術の一例として、特許文献1において除雪機が開示されている。この除雪機では、機体の前方に、左右のオーガが配置され、これらのオーガを支える左右のオーガ軸の間にギヤケースが配置され、このギヤケースに左右のシヤーピン(シャーボルトに相当)を介して左右のオーガ軸が連結される。そして、左右のオーガに過大な負荷が作用したときに左右のシヤーピンの少なくとも一方が破断することによって、ギヤケースおよび機体に搭載されている駆動源を保護しようにしている。
実用新案登録第3132846号公報
特許文献1では、破断したシヤーピンを取り替えるためには、新たにシヤーピンを用意し、オーガに付いている雪を取り除き、シヤーピンの取付位置を確認して、シヤーピンを取り付けるという作業が必要になるが、シヤーピンが度々破断すると、上記取り替え作業が面倒になる。
そこで、シヤーピン(シャーボルト)の破断を軽減することを目的として、オーガを介してシヤーピンに加わる氷、石などによる衝撃力を緩和するため、シヤーピンの近傍に弾性部材(ゴム部品)を設けた除雪機が提案されている。この弾性部材(ゴム部品)は、除雪機構部分の中央付近、すなわちギヤケースの左右近傍に装着される。そのため、消耗部品である弾性部材を交換する際、取り外す部品が複数あり、多くの作業時間が掛かってしまう。
それゆえにこの発明の主たる目的は、弾性部材の交換作業時間を短縮し、作業および整備コストを低減できる、除雪機を提供することである。
上述の目的を達成するために、オーガ軸と、オーガ軸を収容しかつオーガ軸の端部に対応する位置に設けられる貫通孔を有するオーガハウジングと、オーガ軸の中央部に設けられるギアボックスと、貫通孔を覆うようにオーガハウジングの外面に着脱可能に設けられるプレート部材と、オーガ軸を回転可能に支持しかつプレート部材の内面に支持されるベアリングと、オーガ軸に取り付けられかつギアボックスとベアリングとの間に設けられるオーガと、オーガ軸に嵌められかつオーガとベアリングとの間に設けられるシャーボルト保護部材と、シャーボルト保護部材とオーガとを連結するシャーボルトとを備え、シャーボルト保護部材は、オーガ軸に固定される第1フランジ部と、第1フランジ部に嵌められかつシャーボルトによってオーガと連結される第2フランジ部と、第1フランジ部と第2フランジ部との間に介挿される弾性部材とを含む、除雪機が提供される。
この発明では、弾性部材を交換するとき、オーガハウジングの外面からプレート部材を取り外すと、オーガ軸からベアリングも取り外される。ここで、オーガ軸に嵌められたシャーボルト保護部材は、オーガ軸の近傍においてオーガより外側に位置するので、オーガハウジングの整備用の貫通孔からシャーボルト保護部材を目視でき、オーガ軸からオーガを取り外すことなく、貫通孔を介してシャーボルト保護部材に直接アクセスできる。したがって、シャーボルト保護部材に含まれる弾性部材の交換作業時間を短縮でき、作業および整備コストを低減できる。
好ましくは、ベアリングの外周を保持しかつプレート部材の内面に取り付けられるベアリングハウジングをさらに含む。この場合、プレート部材とベアリングハウジングとベアリングとを除雪機に対して一体的に分解および組立でき、整備作業時間を短縮できる。
また好ましくは、第2フランジ部は、凹みまたはねじを有する。この場合、第2フランジ部の凹みまたはねじにプーラー抜きを掛けることができるので、除雪機から第2フランジ部を取り外すときプーラー抜きを用いることができ、整備作業時間を短縮できる。
さらに好ましくは、プレート部材をオーガハウジングの外面に固定するための締結部材を含み、締結部材は、オーガ軸を含む水平面内に設けられない。この場合、オーガ軸に対して真正面からアクセスするとき、つまりオーガハウジングの開口部からアクセスするとき、締結部材が障害にならず、分解および組立作業がさらに円滑となる。
好ましくは、オーガ軸の軸方向において、シャーボルト保護部材はオーガの外端より軸方向内方に設けられる。この場合、シャーボルト保護部材の近傍もオーガで雪を掻き込んで除雪作業ができる。
また好ましくは、オーガ軸は、ギアボックスを固定するためにオーガ軸の中央部に形成される第1キー溝と、第1フランジ部を固定するためにオーガ軸の端部に形成される第2キー溝とを有する。この場合、オーガ軸において、ギアボックス用の第1キー溝と第1フランジ部用の第2キー溝との間の距離を大きくできる。したがって、衝撃荷重に対するオーガ軸の軸ねじり強度を向上できる。
この発明によれば、弾性部材の交換作業時間を短縮し、作業および整備コストを低減できる。
この発明の一実施形態に係る除雪機を示す側面図である。 図1の除雪機を示す平面図である。 図1の除雪機を示す正面図である。 オーガ、オーガハウジングおよびその近傍を示す一部断面正面図である。 オーガ軸の一端部近傍を示す拡大断面図である。 オーガハウジングの一側部およびその近傍の構成部品を示す分解斜視図である。 オーガハウジングの一側部に設けられる構成部品を示す分解斜視図である。 シャーボルト保護部材を示す分解斜視図である。 第1フランジ部を示す図であり、(a)は正面図、(b)はA-A断面図である。 第2フランジ部を示す図であり、(a)は正面図、(b)はB-B断面図、(c)は背面図およびC-C断面図である。 一実験結果を示す表である。 第2フランジ部の変形例を示す図であり、(a)は正面図、(b)はD-D断面図である。
以下、図面を参照してこの発明の実施の形態について説明する。
この発明の実施形態における、前後、左右、上下とは、オペレータが除雪機10を押進する状態を基準とした前後、左右、上下を意味する。図中において、「Fr」は前方を示し、「Rr」は後方を示し、「R」は右方を示し、「L」は左方を示し、「U」は上方を示し、「Lo」は下方を示す。
図1~図3を参照して、この発明の一実施形態に係る除雪機10は、エンジン12、燃料タンク14、一対の走行装置16a,16b、一対のハンドル18a,18b、操作部20、オーガハウジング22、オーガ24a,24bおよびシュート26を含む。
燃料タンク14は、エンジン12の上部に設けられる。エンジン12からの出力は、変速機(図示せず)によって変速される。変速機からの出力は、一対の伝達機構(図示せず)を介して、一対の走行装置16a,16bに伝達され、一対の走行装置16a,16bは、変速機からの出力によって駆動される。
一対のハンドル18a,18bは、エンジン12より下方から後方斜め上方に延びるように設けられる。一対のハンドル18a,18bの間およびその近傍に、操作部20が設けられる。操作部20によって、除雪機10の動作が指示される。
オーガハウジング22は、エンジン12および一対の走行装置16a,16bの前方に設けられ、オーガ24a,24bを覆う。オーガ24a,24bは、エンジン12の出力によって駆動され、集雪可能となる。
シュート26は、オーガハウジング22の上部に接続され、オーガ24a,24bによって集められた雪は、オーガハウジング22内に設けられるインペラ(図示せず)によって巻き上げられ、シュート26から投雪される。
ついで、オーガハウジング22、オーガ24a,24bおよびその近傍の構造について説明する。
図4~図6を参照して、オーガハウジング22は、左右方向中央にシュート26に連通する凹部28を有し、両側部にそれぞれ貫通孔30を有する。オーガハウジング22の一側部(この実施形態では、左側部)に設けられる貫通孔30は、オーガ軸34(後述)の一端部に対応する位置に設けられる。図示されないが、オーガハウジング22の他側部(この実施形態では、右側部)に設けられる貫通孔30も同様に、オーガ軸34の他端部に対応する位置に設けられる。貫通孔30は、シャーボルト保護部材78の外形より大きいことが好ましい。すなわち、貫通孔30は、シャーボルト保護部材78をオーガハウジング22の外側に抜き出せる大きさであることが好ましい。
オーガハウジング22には、凹部28に位置するようにインペラ軸32が設けられる(図1参照)。インペラ軸32は、オーガハウジング22の幅方向中央部において前後方向に延び、かつオーガハウジング22の後部を貫通するように設けられる。オーガハウジング22内において、インペラ軸32には、インペラが取り付けられる。インペラ軸32は、伝達機構(図示せず)を介してエンジン12に連結され、エンジン12の出力によって回転される。それに伴って、インペラが回転される。
オーガハウジング22内には、オーガ軸34が収容される。オーガ軸34は、左右方向に延び、後述するプレート部材60を介して、オーガハウジング22に支持される。オーガ軸34は、その中央部に形成される第1キー溝36と、その両端部に形成される2つの第2キー溝38とを有する。
インペラ軸32とオーガ軸34とは、オーガ軸34の中央部に設けられるギアボックス40を介して連結される。
ギアボックス40は、ケース42とウォームギア44とを含む。インペラ軸32とオーガ軸34とはウォームギア44を介して連結される。ウォームギア44のキー溝(図示せず)と、オーガ軸34の第1キー溝36とは、キー46によって連結される。これによって、インペラ軸32の回転がオーガ軸34に伝達され、オーガ軸34が回転される。ケース42は、ウォームギア44を覆い、ベアリング48a,48bとオイルシール50a,50bとを介して、オーガ軸34に支持される。したがって、オーガ軸34は、ケース42に対して回転可能となる。また、ケース42は、オーガハウジング22内の上部に、T字状の連結具52および板状の連結具54を介して支持される。このようにして、ギアボックス40が、オーガハウジング22内においてオーガ軸34の略中央部に固定される。
オーガハウジング22の下部には、スクレーパ56が設けられる。
このようなオーガ軸34におけるギアボックス40の左右両側には、オーガ24a,24bが取り付けられる。オーガ24a側とオーガ24b側とは同様に構成されるので、ここでは、オーガ24a側について説明し、オーガ24b側についての説明は省略する。
オーガ24aは、ギアボックス40とベアリング70(後述)との間に設けられ、オーガパイプ58を有する。オーガパイプ58はオーガ軸34に嵌められる。すなわち、オーガ軸34がオーガパイプ58に挿通される。
オーガハウジング22の側部の外面には、貫通孔30を覆うようにプレート部材60が着脱可能に設けられる。プレート部材60は、貫通孔30より大きい。ここで、オーガハウジング22の側部の内面には、2つの円弧状の取付部材62が、プレート部材60の上下に対応する位置に装着される。複数(この実施形態では、4つ)のボルト64によって、オーガハウジング22の側部を挟んでプレート部材60と2つの取付部材62とを締結することで、オーガハウジング22の側部の外面にプレート部材60が固定される。オーガハウジング22の側部の内面に2つの取付部材62を装着しておくことによって、外側からボルト64を締め付けるだけで、プレート部材60を取り付けることができる。
また、プレート部材60をオーガハウジング22の外面に固定するための締結部材である各ボルト64は、オーガ軸34を含む水平面内に設けられない。この実施形態では、オーガ軸34より前方において、オーガ軸34を含む水平面に対して側面視で上方および下方にそれぞれ45°の位置にボルト64が設けられ、オーガ軸34より後方において、オーガ軸34を含む水平面に対して側面視で上方および下方にそれぞれ45°の位置にボルト64が設けられる。
また、プレート部材60の内面には、ベアリングハウジング66が、複数(この実施形態では、3つ)のボルト68によって取り付けられ、ベアリングハウジング66に収容されるベアリング70によって、オーガ軸34の一端部が支持される。すなわち、ベアリング70の外周(外輪)がベアリングハウジング66によって保持され、ベアリング70の内周(内輪)がオーガ軸34の一端部に取り付けられるように、ベアリングハウジング66とオーガ軸34との間にベアリング70が設けられる。このようにして、ベアリング70は、オーガ軸34を回転可能に支持し、かつベアリングハウジング66を介してプレート部材60の内面に支持される。ベアリング70によって支持されたオーガ軸34の端部には、ワッシャ72,74を挟んでボルト76が取り付けられる。これにより、ワッシャ72がベアリング70の内輪を軸方向内方に押圧することによって、ベアリング70をより安定して保持できる。
このようなオーガ軸34には、シャーボルト保護部材78が嵌められる。シャーボルト保護部材78は、オーガ24aとベアリング70との間に設けられる。
図5~図8を参照して、シャーボルト保護部材78は、オーガ軸34に固定される第1フランジ部80と、第1フランジ部80に嵌められる第2フランジ部82と、第1フランジ部80と第2フランジ部82との間に介挿される弾性部材84とを含む。なお、図6~図8に示すシャーボルト保護部材78の位置は、図5に示すシャーボルト保護部材78の位置に対して90°変位している。
さらに図9を参照して、第1フランジ部80は、略長円形状のフランジ本体80aを有する。フランジ本体80aの中央部には、両面から突出するように円筒部80bが設けられ、円筒部80bの貫通孔80cには、キー溝80dが設けられる。円筒部80bの外周面には、環状の溝80eが設けられる。また、フランジ本体80aには、円筒部80bを挟んで2つのピン80fが設けられる。
さらに図10を参照して、第2フランジ部82は、略円板状のフランジ本体82aを有する。フランジ本体82aの中央部には、貫通孔82bと段部82cとが形成される。また、フランジ本体82aには、貫通孔82bを挟んで、2つの貫通孔82dと、2つのねじ通し孔82eとが設けられる。さらに、フランジ本体82aには、貫通孔82bを挟んで、2つの凹み82fが設けられる。
図8に戻って、弾性部材84は、たとえばゴムからなりかつ略円弧状に形成され、その中央部に貫通孔84aが設けられる。弾性部材84は、ダンパとして機能する。
このような第1フランジ部80の各ピン80fを、弾性部材84の貫通孔84aに嵌入することによって、第1フランジ部80に2つの弾性部材84が取り付けられる。その状態で、各弾性部材84を第2フランジ部82の貫通孔82dに嵌入し、かつ第1フランジ部80の円筒部80bを貫通孔82bに嵌入することによって、第1フランジ部80が第2フランジ部82に取り付けられる。このとき、弾性部材84が第2フランジ部82のフランジ本体82aの表面から突出しないように、弾性部材84とフランジ本体82aとは略面一となる。また、第1フランジ部80の溝80eにサークリップ86を嵌めることによって、第1フランジ部80が第2フランジ部82から抜けるのを防ぐ(図5参照)。
このように組み立てられたシャーボルト保護部材78において、第1フランジ部80のキー溝80dとオーガ軸34の第2キー溝38とにキー88を嵌めることによって、第1フランジ部80がオーガ軸34に固定される。また、2つのシャーボルト90を第2フランジ部82の対応するねじ通し孔82eおよびオーガ24aに挿通させ、対応するナット92で締めることによって、第2フランジ部82がオーガ24aに連結される。すなわち、2つのシャーボルト90を用いて、シャーボルト保護部材78とオーガ24aとが連結される。
ここで、図4および図5からわかるように、シャーボルト保護部材78は、オーガ24aに対して軸方向外方から取り付けられ、当該取り付け箇所において、シャーボルト保護部材78は、オーガ24aより外側に位置する。すなわち、シャーボルト保護部材78は、オーガ軸34の近傍においてオーガ24aより外側に位置する。また、オーガ軸34の軸方向において、シャーボルト保護部材78は、オーガ24aの外端より軸方向内方に設けられる。これは、図4において、オーガ24aの外端の軸方向の位置を示す線Eより、シャーボルト保護部材78が、軸方向内方に位置することから明らかである。
また、図4を参照して、オーガパイプ58のギアボックス40側の端部がオーガ軸34に対して回転可能となるように、オーガパイプ58のギアボックス40側の端部と、オーガ軸34との間には、ブッシュ94が介挿される。
このような構成により、オーガ軸34の回転は、シャーボルト保護部材78を介してオーガ24aに伝達され、オーガ軸34の回転に伴って、オーガ24aが回転する。そして、除雪中にオーガ24aが石などの異物を噛み込んで止まろうとするときには、そのときの衝撃を、ダンパとして機能する弾性部材84が吸収することによって緩和し、シャーボルト90の破損を抑制する。オーガ24b側についても同様である。
このような除雪機10によれば、弾性部材84を交換するとき、オーガハウジング22の外面からプレート部材60を取り外すと、オーガ軸34からベアリング70も取り外される。ここで、オーガ軸34に嵌められたシャーボルト保護部材78は、オーガ軸34の近傍においてオーガ24a(24b)より外側に位置するので、オーガハウジング22の整備用の貫通孔30からシャーボルト保護部材78を目視でき、オーガ軸34からオーガ24a(24b)を取り外すことなく、貫通孔30を介してシャーボルト保護部材78に直接アクセスできる。したがって、シャーボルト保護部材78に含まれる弾性部材84の交換作業時間を短縮でき、作業および整備コストを低減できる。
ベアリング70の外周を保持しかつプレート部材60の内面に取り付けられるベアリングハウジング66を用いることによって、プレート部材60とベアリングハウジング66とベアリング70とを除雪機10に対して一体的に分解および組立でき、整備作業時間を短縮できる。
第2フランジ部82の凹み82fにプーラー抜きを掛けることができるので、除雪機10から第2フランジ部82を取り外すときプーラー抜きを用いることができ、整備作業時間を短縮できる。
各ボルト64は、オーガ軸34を含む水平面内に設けられないので、オーガ軸34に対して真正面からアクセスするとき、つまりオーガハウジング22の開口部からアクセスするとき、ボルト64が障害にならず、分解および組立作業がさらに円滑となる。
オーガ軸34の軸方向において、シャーボルト保護部材78はオーガ24a(24b)の外端より軸方向内方に設けられるので、シャーボルト保護部材78の近傍もオーガ24a(24b)で雪を掻き込んで除雪作業ができる。
ギアボックス40用の第1キー溝36がオーガ軸34の中央部に形成され、第1フランジ部80用の第2キー溝38がオーガ軸34の端部に形成されるので、オーガ軸34において、第1キー溝36と第2キー溝38との間の距離を大きくできる。したがって、衝撃荷重に対する軸ねじり強度を向上できる。
図11に、オーガ軸のねじり試験結果を示す。
比較例1,2の除雪機では、第1キー溝は、オーガ軸の中央部に形成され、第2キー溝は第1キー溝の近傍に形成され、比較例1のキー中心間距離は56.7mmであり、比較例2のキー中心間距離は105.5mmであった。一方、本発明に係る実施例1,2の除雪機では、第1キー溝は、オーガ軸の中央部に形成され、第2キー溝はオーガ軸の端部に形成され、実施例1のキー中心間距離は264.5mmであり、実施例2のキー中心間距離は310.9mmであった。比較例1と実施例1とは、オーガ軸に設けられる第2キー溝の位置が異なる点、すなわちキー中心間距離が異なる点を除いて、同条件にて実験された。同様に、比較例2と実施例2とは、オーガ軸に設けられる第2キー溝の位置が異なる点、すなわちキー中心間距離が異なる点を除いて、同条件にて実験された。
実験の結果、シャーボルト保護部材の弾性部材が破損するときの、ねじり角および回転トルクは、比較例1では、25.2°、385.4N・mであったのに対して、実施例1では、40.8°、238.3N・mであった。したがって、ねじり角が162%向上するとともに回転トルクの減少による応力緩和率が162%となり、回転トルクの強度指数は2.1倍から3.2倍に向上した。また、比較例2では、29.0°、482.5N・mであったのに対して、実施例2では、56.0°、250.1N・mであった。したがって、ねじり角が193%向上するとともに回転トルクの減少による応力緩和率が193%となり、回転トルクの強度指数は1.7倍から3.1倍に向上した。
この結果からも、除雪機10によれば、衝撃荷重に対する軸ねじり強度を向上できることがわかる。
上述の実施形態では、第1キー溝36および第2キー溝38を有する場合について説明したが、キー溝に代えてスプラインを用いてもよい。
また、上述の実施形態では、第2フランジ部82は、凹み82fを有する場合について説明したが、これに限定されない。図12に示す第2フランジ部96のように、凹み82fに代えて雌ねじ96aが形成されてもよい。第2フランジ部96では、ねじ通し孔82eに代えてねじ通し孔96bが形成され、フランジ本体96cにおける第1フランジ部側の面に2つの凹部96dを形成することによって、雌ねじ96aおよびねじ通し孔96bが形成される箇所が薄肉に形成される。第2フランジ部96のその他の構成については、第2フランジ部82と同様である。
このような第2フランジ部96においても、雌ねじ96aにプーラー抜きを掛けることができるので、除雪機から第2フランジ部96を取り外すときプーラー抜きを用いることができ、整備作業時間を短縮できる。また、雌ねじ96aに代えて雄ねじが形成されてもよい。この場合でも同様の効果が得られる。
10 除雪機
22 オーガハウジング
24a,24b オーガ
30,80c,82b,82d,84a 貫通孔
34 オーガ軸
36 第1キー溝
38 第2キー溝
40 ギアボックス
46,88 キー
48a,48b,70 ベアリング
60 プレート部材
64,68,76 ボルト
66 ベアリングハウジング
78 シャーボルト保護部材
80 第1フランジ部
82,96 第2フランジ部
82f 凹み
84 弾性部材
90 シャーボルト
96a 雌ねじ

Claims (6)

  1. オーガ軸と、
    前記オーガ軸を収容しかつ前記オーガ軸の端部に対応する位置に設けられる貫通孔を有するオーガハウジングと、
    前記オーガ軸の中央部に設けられるギアボックスと、
    前記貫通孔を覆うように前記オーガハウジングの外面に着脱可能に設けられるプレート部材と、
    前記オーガ軸を回転可能に支持しかつ前記プレート部材の内面に支持されるベアリングと、
    前記オーガ軸に取り付けられかつ前記ギアボックスと前記ベアリングとの間に設けられるオーガと、
    前記オーガ軸に嵌められかつ前記オーガと前記ベアリングとの間に設けられるシャーボルト保護部材と、
    前記シャーボルト保護部材と前記オーガとを連結するシャーボルトとを備え、
    前記シャーボルト保護部材は、前記オーガ軸に固定される第1フランジ部と、前記第1フランジ部に嵌められかつ前記シャーボルトによって前記オーガと連結される第2フランジ部と、前記第1フランジ部と前記第2フランジ部との間に介挿される弾性部材とを含む、除雪機。
  2. 前記ベアリングの外周を保持しかつ前記プレート部材の内面に取り付けられるベアリングハウジングをさらに含む、請求項1に記載の除雪機。
  3. 前記第2フランジ部は、凹みまたはねじを有する、請求項1または2に記載の除雪機。
  4. 前記プレート部材を前記オーガハウジングの外面に固定するための締結部材を含み、
    前記締結部材は、前記オーガ軸を含む水平面内に設けられない、請求項1から3にいずれかに記載の除雪機。
  5. 前記オーガ軸の軸方向において、前記シャーボルト保護部材は前記オーガの外端より前記軸方向内方に設けられる、請求項1から4のいずれかに記載の除雪機。
  6. 前記オーガ軸は、前記ギアボックスを固定するために前記オーガ軸の中央部に形成される第1キー溝と、前記第1フランジ部を固定するために前記オーガ軸の端部に形成される第2キー溝とを有する、請求項1から5のいずれかに記載の除雪機。
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