JP2023020163A - ヘッドサスペンションアッセンブリおよびディスク装置 - Google Patents

ヘッドサスペンションアッセンブリおよびディスク装置 Download PDF

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Abstract

【課題】電極の短絡を抑制し、電気的接続の信頼性が向上したヘッドサスペンションアッセンブリおよびディスク装置を提供することにある。【解決手段】実施形態によれば、ヘッドサスペンションアッセンブリは、支持板と、支持板上に設置された配線部材40と、配線部材に実装されたヘッドと、配線部材に実装された圧電素子50と、を備えている。配線部材は、支持板に固定された金属板44aと、ベース絶縁層44bと、ベース絶縁層に積層され第1接続パッド、第2接続パッド70b、複数の配線を形成した導電層44cと、導電層に積層されたカバー絶縁層44dと、を備えている。ベース絶縁層は、第2接続パッドの近傍で圧電素子の端部に対向する領域に形成された第1凹所HE2を有し、カバー絶縁層は、第1凹所に沿って凹んだ凹所と凹所に設けられた開口部OP1とを有している。圧電素子は、導電性接着材料Adにより第2接続パッドに接続され、導電性接着材料の一部は、カバー絶縁層の凹所および開口部に充填されている。【選択図】図8

Description

この発明の実施形態は、ヘッドサスペンションアッセンブリおよびこれを備えるディスク装置に関する。
ディスク装置として、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)は、筐体内に回転自在に配設された複数枚の磁気ディスクと、磁気ディスクに対して情報のリード、ライトを行う複数の磁気ヘッドと、磁気ヘッドを磁気ディスクに対して移動可能に支持したヘッドアクチュエータと、を備えている。
ヘッドアクチュエータは、先端部に磁気ヘッドを支持している複数本のヘッドサスペンションアッセンブリを有している。ヘッドサスペンションアッセンブリは、一端がアームに固定されたベースプレートと、ベースプレートから延出するロードビームと、ロードビームおよびベースプレート上に設けられたフレキシャ(配線部材)と、を有している。フレキシャのジンバル部に磁気ヘッドが支持されている。
近年、マイクロアクチュエータを構成する圧電素子を有するヘッドサスペンションアッセンブリが提案されている。圧電素子はフレキシャに実装されている。圧電素子の電極は、例えば、導電性接着剤によりフレキシャの導体パターン、例えば、導電パッドに電気的および機械的に接続される。
米国特許第9251817号明細書 特開平11-178097号公報 特開2012-184927号公報
この発明が解決しようとする課題は、圧電素子の電極の短絡を抑制し、電気的接続の信頼性が向上したヘッドサスペンションアッセンブリおよびディスク装置を提供することにある。
実施形態によれば、ヘッドサスペンションアッセンブリは、支持板と、前記支持板上に設置された配線部材と、前記配線部材に実装されたヘッドと、前記配線部材に実装された伸縮可能な圧電素子と、を備えている。前記配線部材は、前記支持板に固定された金属板と、第1絶縁層と、第1絶縁層上に積層された導電層と、前記導電層上に積層された第2絶縁層と、前記導電層により形成された少なくとも一対の接続パッドと前記接続パッドに繋がる複数の配線と、を有する積層部材と、を備えている。前記接続パッドは、前記第1絶縁層に形成された凹所に重ねて設けられ、前記凹所に沿って凹んだ凹所を形成し、前記カバー絶縁層は前記接続パッドに対向する開口を有し、前記圧電素子は、前記開口および前記接続パッドの前記凹所に充填された導電性接着剤により前記接続パッドに接続されている。
図1は、第1実施形態に係るハードディスクドライブ(HDD)の分解斜視図。 図2は、前記HDDのヘッドサスペンションアッセンブリの平面図。 図3は、前記ヘッドサスペンションアッセンブリの先端部を拡大して示す平面図。 図4は、前記ヘッドサスペンションアッセンブリのフレキシャのパッド部および圧電素子を示す分解斜視図。 図5は、前記フレキシャのパッド部および圧電素子を示す平面図。 図6は、図5の線A-Aに沿った前記パッド部および圧電素子の断面図。 図7は、図5の線B-Bに沿った前記パッド部および圧電素子の断面図。 図8は、第2実施形態に係るHDDのパッド部および圧電素子の断面図。 図9は、第3実施形態に係るHDDのパッド部および圧電素子の断面図。 図10は、第4実施形態に係るHDDのパッド部および圧電素子の断面図。
以下、図面を参照しながら、実施形態に係るディスク装置ついて説明する。
なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更であって容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の大きさ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
(第1実施形態)
ディスク装置として、第1実施形態に係るハードディスクドライブ(HDD)について詳細に説明する。
図1は、カバーを外して示す第1実施形態に係るHDDの分解斜視図である。図示のように、HDDは、矩形状の筐体10を備えている。筐体10は、上面の開口した矩形箱状のベース12と、カバー(トップカバー)14と、を有している。ベース12は、矩形状の底壁12aと、底壁12aの周縁に沿って立設された側壁12bとを有し、例えば、アルミニウムにより一体に成形されている。カバー14は、例えば、ステンレスにより矩形板状に形成されている。カバー14は、複数のねじ13によりベース12の側壁12b上にねじ止めされ、ベース12の上部開口を気密に閉塞する。
筐体10内には、ディスク状の記録媒体として複数枚、例えば、5枚の磁気ディスク18、および磁気ディスク18を支持および回転させるスピンドルモータ19が設けられている。スピンドルモータ19は、底壁12a上に配設されている。
各磁気ディスク18は、例えば、直径95mm(3.5インチ)の円板状に形成され、その上面および/または下面に磁気記録層を有している。磁気ディスク18は、スピンドルモータ19の図示しないハブに互いに同軸的に嵌合され、クランプばね20によりハブに固定されている。磁気ディスク18は、ベース12の底壁12aと平行に位置した状態に支持されている。複数の磁気ディスク18は、スピンドルモータ19により所定の回転数で回転される。
なお、磁気ディスク18の枚数は5枚に限定されることなく、増減可能である。また、単一の磁気ディスク18が筐体10内に収容されても良い。
筐体10内には、磁気ディスク18に対して情報の記録、再生を行なう複数の磁気ヘッド17(図2参照)、および、これらの磁気ヘッド17を磁気ディスク18に対して移動自在に支持したヘッドアクチュエータ22が設けられている。また、筐体10内には、ヘッドアクチュエータ22を回動および位置決めするボイスコイルモータ(VCM)24、磁気ヘッド17が磁気ディスク18の最外周に移動した際、磁気ヘッド17を磁気ディスク18から離間したアンロード位置に保持するランプロード機構25、および、変換コネクタ等の電子部品が実装された基板ユニット(FPCユニット)21が設けられている。
ヘッドアクチュエータ22は、軸受ユニット28を内蔵したアクチュエータブロック29と、アクチュエータブロック29から延出した複数本のアーム32と、各アーム32から延出したサスペンションアッセンブリ30(ヘッドジンバルアッセンブリ(HGA)と称する場合もある)と、を有している。各サスペンションアッセンブリ30の先端部に磁気ヘッド17が支持されている。ヘッドアクチュエータ22は、底壁12aに立設された枢軸に、軸受ユニット28を介して回転自在に支持されている。
底壁12aの外面には、図示しないプリント回路基板がねじ止めされている。プリント回路基板に制御部が構成され、この制御部は、スピンドルモータ19の動作を制御するとともに、基板ユニット21を介してVCM24および磁気ヘッド17の動作を制御する。
次に、サスペンションアッセンブリ30の構成について詳細に説明する。
図2はヘッドサスペンションアッセンブリの平面図である。
図2に示すように、各サスペンションアッセンブリ30は、アーム32から延出したサスペンション34を有し、このサスペンション34の先端部に磁気ヘッド17が取り付けられている。なお、磁気ヘッド17およびこれを支持したサスペンションアッセンブリ30を合わせて、ヘッドサスペンションアッセンブリと称する。
支持板として機能するサスペンション34は、数百ミクロン厚の金属板からなる矩形状のベースプレート42と、数十ミクロン厚の金属板からなる細長い板ばね状のロードビーム35と、を有している。ロードビーム35は、その基端部がベースプレート42の先端部に重ねて配置され、複数個所を溶接することによりベースプレート42に固定されている。ロードビーム35の基端部の幅は、ベースプレート42の幅とほぼ等しく形成されている。ロードビーム35の先端には、棒状のタブ46が突設されている。
ベースプレート42は、その基端部に円形の開口42aおよびこの開口の周囲に位置する円環状の突起部43を有している。ベースプレート42は、突起部43をアーム32のかしめ孔に嵌合し、この突起部43をかしめることで、アーム32の先端部に締結されている。ベースプレート42の基端は、レーザ溶接、スポット溶接あるいは接着によりアーム32の先端に固定されてもよい。
サスペンションアッセンブリ30は、記録、再生信号および圧電素子50の駆動信号を伝達するための細長い帯状のフレキシャ(配線部材)40と、フレキシャ40に実装された一対の圧電素子(例えば、PZT素子)50と、を有している。図2に示すように、フレキシャ40は、先端側部分40aがロードビーム35およびベースプレート42上に配置され、後半部分(延出部)40bがベースプレート42の側縁から外側に延出し、アーム32の側縁に沿って延びている。延出部40bの先端に位置する接続端部40cは、複数の接続パッド40fを有している。これらの接続パッド40fは、前述した基板ユニット21のメインFPCに接続される。
図3は、サスペンションアッセンブリ30の先端部を拡大して示す平面図である。
図示のように、フレキシャ40の先端部は、ロードビーム35の先端部上に位置し、弾性支持部として機能するジンバル部36を構成している。磁気ヘッド17は、ジンバル部36上に載置および固定され、このジンバル部36を介してロードビーム35に支持されている。駆動素子としての一対の圧電素子50は、ジンバル部36の実装部60に実装され、磁気ヘッド17に対して、ロードビーム35の基端側に位置している。
フレキシャ40は、ベースとなるステンレス等の金属薄板(金属板)44aと、金属薄板44a上に貼付あるいは固定された帯状の積層部材41と、を有し、細長い積層板をなしている。積層部材41は、大部分が金属薄板44aに固定されたベース絶縁層(第1絶縁層)44bと、ベース絶縁層44b上に形成されて、複数の信号配線45a、駆動配線45b、複数の接続パッドを構成する導電層(配線パターン)44cと、導電層44cを覆ってベース絶縁層44b上に積層されたカバー絶縁層(第2絶縁層)44d(図6を参照)と、を有している。導電層44cとしては、例えば、銅箔を用いることができる。
フレキシャ40のジンバル部36において、金属薄板44aは、先端側に位置する矩形状のタング部(支持部)36aと、タング部36aと空間を挟んで基端側に位置するほぼ矩形状の基端部(基端板部)36bと、タング部36aから基端部36bまで延びる細長い一対のアウトリガー(リンク部)36cと、タング部36aの両側縁からその両側に突出する一対のハンドル(支持突起)36fと、を有している。
基端部36bは、ロードビーム35の表面上に貼付され、あるいは、スポット溶接によりロードビーム35の表面上に固定されている。タング部36aは、磁気ヘッド17を載置可能な大きさおよび形状に形成され、例えば、ほぼ矩形状に形成されている。タング部36aは、その幅方向の中心軸線がサスペンション34の中心軸線Cと一致するように配置されている。また、タング部36aは、そのほぼ中心部が、ロードビーム35の先端部に突設されたディンプル(凸部)48に当接している。タング部36aは、一対のアウトリガー36cが弾性変形することにより、種々の向きに変位可能である。これにより、タング部36aおよび磁気ヘッド17は、磁気ディスク18の表面変動に対しロール、ピッチ方向に対して柔軟に追従し、磁気ディスク18の表面と磁気ヘッド17との間に微小隙間を維持することができる。
ジンバル部36において、フレキシャ40の積層部材41の一部は、二股に別れてサスペンション34の中心軸線Cの両側に位置している。積層部材41は、金属板44aの基端部36bに固定された基端部47aと、タング部36a上に貼付された先端部47bと、基端部47aから先端部47bまで延びている一対の帯状の第1ブリッジ部47cと、それぞれ第1ブリッジ部47cと並んで基端部47aから第1ブリッジ部47cの中途部まで延び、第1ブリッジ部47cに合流する一対の帯状の第2ブリッジ部47dと、を有している。第1ブリッジ部47cは、タング部36aの両側にアウトリガー36cと並んで位置し、ロードビーム35の長手方向に沿って延びている。また、第1ブリッジ部47cは、ハンドル36f上およびアウトリガー36cのクロスバー上を通って延び、これらに部分的に固定されている。各第1ブリッジ部47cの一部は、圧電素子50が実装された実装部60を構成している。
磁気ヘッド17は、接着剤によりタング部36aに固定されている。磁気ヘッド17は長手方向の中心軸線がサスペンション34の中心軸線と一致するように配置され、また、磁気ヘッド17のほぼ中心部はディンプル48上に位置している。磁気ヘッド17の記録素子、再生素子は、半田あるいは銀ペースト等の導電性接着剤により先端部47bの複数の接続パッド40dに電気的に接合している。これにより、磁気ヘッド17は、接続パッド40dを介して信号配線45aに接続されている。
実装部60および圧電素子50について詳細に説明する。
図4は、フレキシャ40の実装部および圧電素子を示す分解斜視図、図5は、圧電素子が実装された実装部の平面図、図6は、図5の線A-Aに沿った実装部および圧電素子の断面図である。
図4および図6に示すように、フレキシャ40は、ベースとなるステンレス等の金属薄板(金属板)44aと、金属板44a上に貼付あるいは固定された帯状の積層部材41と、を有し、細長い積層板をなしている。積層部材41は、大部分が金属板44aに固定されたベース絶縁層(第1絶縁層)44bと、ベース絶縁層44b上に形成されて、複数の信号配線45a、駆動配線45b、複数の接続パッドを構成する導電層(配線パターン)44cと、導電層44cを覆ってベース絶縁層44b上に積層されたカバー絶縁層(第2絶縁層)44dと、を有している。導電層44cとしては、例えば、銅箔を用いることができる。
実装部60は、それぞれ導電層44cで形成された第1接続パッド70aおよび第2接続パッド70bを有している。第1接続パッド70aおよび第2接続パッド70bは、それぞれ導電層44cからなる駆動配線45bに導通している。第1接続パッド70aおよび第2接続パッド70bは、ロードビーム35の中心軸線Cと平行な方向に所定の間隔を置いて並んでいる。本実施形態おいて、フレキシャ40の第1ブリッジ部47cは、第1接続パッド70aと第2接続パッド70bとの間で分断されている。これにより、第1接続パッド70aおよび第2接続パッド70bは、所定長さの空間を挟んで配置されている。
導電層44c上に積層されたカバー絶縁層44dにおいて、第1接続パッド70aおよび第2接続パッド70bと重なる位置にそれぞれ開口72a、72bが設けられている。第1接続パッド70aの大部分および第2接続パッド70bの大部分は、それぞれ開口72a、72bを通してカバー絶縁層44dの外面に露出している。第1接続パッド70aおよび第2接続パッド70bは、一例では、それぞれ矩形状に形成され、同様に、開口72a、72bは、接続パッドよりも僅かに寸法の小さい矩形状に形成されている。
図4および図6に示すように、圧電素子50は、一例では、圧電材料により偏平な直方体形状に形成された第1圧電基板51aおよび第2圧電基板51bと、圧電基板51a、51bに電圧を印加するための第1電極54および第2電極56と、を有している。圧電素子50の長手方向をX、これと直交する幅方向をYとする。本実施形態では、圧電素子50は、第1、第2圧電基板51a、51bの撓みを規制するための拘束層52を更に備えている。拘束層52は、第1、第2圧電基板51a、51bとほぼ等しい寸法に形成され、第2圧電基板51bに積層されている。圧電材料として、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛、セラミック等が用いられる。一例では、拘束層52は、圧電基板51a、51bと同様の圧電材料で形成されている。拘束層52は、圧電材料に限らず、他の材料で形成してもよい。
積層された第1圧電基板51a、第2圧電基板51b、拘束層52からなる直方体は、下面となる第1主面S1、上面となる第6主面S6、互いに対向した短辺側の側面SS1、SS2、および互いに対向した長辺側の側面SL1、SL2を有している。第1圧電基板51aは、上記の第1主面(下面)S1、第1主面S1と対向する第2主面S2を有している。第2圧電基板51bは、第1圧電基板51aの第2主面S2と対向する第3主面と、第3主面S3と反対側の第4主面S4とを有している。更に、拘束層52は、第2圧電基板51bの第4主面S4と対向する第5主面S5と、第5主面S5と反対側の上記第6主面(上面)S6とを有している。
第1電極54は、第1主面S1の長手方向Xの一端部上に設けられた第1電極部54a、側面SS1上に設けられた第2電極部54b、第2主面S2上に設けられ一方の側面SS1から、すなわち、第2電極部54bから他方の側面SS2の近傍まで延在する第3電極部54c、および第6主面S6上に設けられ一方の側面SS1から、すなわち、第2電極部54bから他方の側面SS2の近傍まで延在した第4電極部54d、を一体に有している。第1電極54の幅方向Yの幅は、圧電基板51a、51bおよび拘束層52の幅と同一に形成され、第1電極54の両側縁は、長辺側の側面SL1、SL2と整列し、これらの側面SL1、SL2に露出している。また、第1電極部54aの端縁は、側面SS1とほぼ平行に延在している。第1電極54は、スパッタリング、化学蒸着(CVD)、スピンコート等により圧電基板51aの表面および拘束層52上に形成される。
第2圧電基板51bは、第1圧電基板51aの第2主面S2および第3電極部54cに重ねて設けられている。第2圧電基板51bの一端部は、第3電極部54cの延出端と側面SS2との間で、第1圧電基板51aに繋がっている。
一方、第2電極56は、第1主面S1上に設けられた第5電極部56a、側面SS2上に設けられた第6電極部56b、第2圧電基板51bの第4主面S4上に設けられ一方の側面SS2から、すなわち、第6電極部56bから他方の側面SS1の近傍まで延在する第7電極部56c、および第6主面S6上に設けられ一方の側面SS2から、すなわち、第6電極部56bから第4電極部54dの近傍まで延在した第8電極部56dを一体に有している。第2電極56の幅方向Yの幅は、圧電基板51a、51bの幅と同一に形成され、第2電極56の両側縁は、圧電素子50の両側面SL1、SL2と整列して位置し、両側面SL1、SL2に露出している。第2電極56は、スパッタリング、化学蒸着(CVD)、スピンコート等により圧電基板51a、51bの表面および拘束層52上に形成される。
第5電極部56aは、第1電極部54aの近傍から側面SS2まで延在し、第1主面S1のほぼ全体を覆っている。第1主面S1において、第5電極部56aの端縁は、側面SS1とほぼ平行に延在し、ギャップ(隙間)G1を置いて第1電極部54aの端縁に対向している。第5電極部56aは、第1圧電基板51aを挟んで、第3電極部54cとほぼ平行に対向している。
第7電極部56cは、第2圧電基板51bを挟んで、第3電極部54cとほぼ平行に対向している。第8電極部56dは、第6主面S6上において、側面SS2から第4電極部54dの近傍まで延在している。第8電極部56dの端縁は、側面SS2とほぼ平行に延在し、ギャップ(隙間)G2を置いて第4電極部54dの端縁に対向している。
拘束層52は、第2圧電基板51bの第4主面S4および第7電極部56cに重ねて設けられている。拘束層52の一端部は、第7電極部56cの延出端と側面SS1との間で、第2圧電基板51bに繋がっている。
図4、図5、図6に示すように、上記のように構成された圧電素子50は、第1圧電基板51aの第1主面S1側がフレキシャ40の実装部60に対向した状態で、かつ、第1電極54の第1電極部54aが第1接続パッド70aに対向し、第2電極56の第5電極部56aが第2接続パッド70bに対向した状態で、実装部60に配置される。第1電極部54aと第1接続パッド70aとの間に充填された導電性接着材料Adにより、第1電極部54aは第1接続パッド70aに電気的かつ機械的に接続される。第5電極部56aの側面SS2側の端部と第2接続パッド70bとの間に充填された導電性接着材料Adにより、第5電極部56aは第2接続パッド70bに電気的かつ機械的に接続される。
これにより、圧電素子50は、フレキシャ40の実装部60に実装され、第1接続パッド70aおよび第2接続パッド70bを介して駆動配線45bに接続されている。圧電素子50は、長手方向Xがサスペンション34の中心軸線Cとほぼ平行に延在するように配置されている。
例えば、第2電極56は、第2接続パッド70bを介してグラウンドに接続される。第1電極54には、駆動配線45bおよび第1接続パッド70aを介して駆動電圧が印加される。駆動電圧が印加されると、第1電極54の第3電極部54cと第2電極56の第5電極部56aとの間に電圧が印加され、これらの電極部間に位置する第1圧電基板51aに作用する。また、駆動電圧が印加されると、第1電極54の第3電極部54cと第2電極56の第7電極部56cとの間に電圧が印加され、これらの電極部間に位置する第2圧電基板51bに作用する。
第1圧電基板51aおよび第2圧電基板51bは、電圧が印加されると、長手方向Xに伸縮動作する。なお、圧電基板51a、51bの伸縮動作に伴い、圧電基板51a、51bは湾曲あるいは撓みを生じるように変形しようとするが、拘束層52により、上記湾曲あるいは撓みが抑制され、圧電基板51a、51bは平坦な状態に拘束される。これにより、圧電基板51a、51bの長手方向Xの伸縮量、つまり、動作量を確保することができる。
本実施形態によれば、フレキシャ40の各実装部60は、第1接続パッド70aの幅方向Yの両側に設けられた凹所(エッチング領域)および第2接続パッド70bの幅方向Yの両側に設けられた凹所(エッチング領域)を有している。
図7は、図5の線B-Bに沿った実装部および圧電素子の断面図である。
図4および図7に示すように、第2接続パッド70bの側の実装部において、フレキシャ40の金属板44aに凹所(第2凹所)HE1が形成されている。凹所HE1は、例えば、金属板44aの一部をハーフエッチングすることにより、板厚をほぼ1/2程度に薄くすることにより形成されている。凹所HE1は、例えば、ほぼ矩形状に形成され、第2接続パッド70bの幅方向Yの両側に位置している。更に、2つの凹所HE1は、圧電素子50の幅方向Yの両端部と対向して位置している。
金属板44aに積層されたベース絶縁層44bの一部は、凹所HE1に重ねて形成され、凹所HE1に沿って凹み、一段下がった凹所を形成している。ベース絶縁層44bの凹所には、更に、凹所(第1凹所)HE2が形成されている。凹所HE2は、ベース絶縁層44bの一部をハーフエッチングすることにより、層厚をほぼ1/2程度に薄くすることにより形成されている。凹所HE2は、例えば、ほぼ矩形状に形成され、第2接続パッド70bの幅方向Yの両側に位置している。更に、2つの凹所HE2は、圧電素子50の幅方向Yの両端部と対向して位置している。
導電層44cは、ベース絶縁層44bに積層され、一部は、ベース絶縁層44bの凹所HE2に重ねて形成され、凹所HE2に沿って凹み、一段下がった凹所を形成している。導電層44cの凹所には、更に、凹所(第3凹所)HE3が形成されている。凹所HE3は、導電層44cの一部をハーフエッチングし、層厚をほぼ1/2程度に薄くすることにより形成されている。凹所HE3は、例えば、ほぼ矩形状に形成され、第2接続パッド70bの幅方向Yの一端側に位置している。
カバー絶縁層44dは、導電層44cおよびベース絶縁層44bに積層されている。カバー絶縁層44dの一部は、凹所HE3に重ねて形成され、凹所HE3に沿って凹み、一段下がった凹所を形成している。
このように、実装部60は、第2接続パッド70bの幅方向の両側で、圧電素子50の幅方向の端部と対向する領域に、2段下がった凹所HE1、HE2を有している。本実施形態では、第2接続パッド70bの幅方向の一端側に、更に1段下がった凹所HE3を有している。実装部60は、上記と同様に、第1接続パッド70aの幅方向の両側で、圧電素子50の幅方向の端部と対向する領域に、2段下がった、ほぼ矩形状の凹所HE1、HE2を有し、幅方向の一端側に、更に1段下がった凹所HE3を有している。
図7に示すように、凹所HE1、HE2、凹所HE3が設けられた領域では、圧電素子50の幅方向Yの端部下面とカバー絶縁層44dとの距離が大きくなっている。圧電素子50の下面と第2接続パッド70bとの間に充填された導電性接着剤Adの一部は上記の距離が大きくなった領域に流れ込んでいる。これにより、圧電素子50から外側にはみ出た導電性接着剤Adが圧電素子50の側面SL1、SL2にせり上がりにくくなる。その結果、導電性接着剤Adと圧電素子50の中間電極層(第3電極部54c)との間のギャップマージンMGを充分に確保することができ、導電性接着剤と第3電極部54cとの短絡、すなわち、導電性接着剤が接触している第2電極56(第5電極部56a)と第1電極54((第3電極部54c)との短絡リスクを低減することが可能となる。
図示していないが、第1接続パッド70aの側の実装部60においても、第2接続パッド70bの側と同様に、導電性接着剤Adと圧電素子50の電極部との間のギャップマージンMGを充分に確保することができ、第1電極54と第2電極56との短絡リスクを低減することが可能となる。
なお、金属板44a、ベース絶縁層44bの凹所HE1、HE2は、接続パッドに対して2つに限らず、1つの接続パッドに対して1つ、あるいは、3つ以上設けてもよい。凹所HE1、HE2、HE3の形状は、矩形に限らず、他の種々の形状を選択可能である。
以上のように構成されたHDDにおいて、駆動配線45bを介して圧電素子50に電圧(駆動信号)を印加することにより、圧電素子50は、その長手方向X(サスペンションの中心軸線Cと平行な方向)に沿って伸縮する。図3に矢印Dで示すように、2つの圧電素子50を互いに伸縮する方向を逆向きに駆動することにより、一対の第1ブリッジ部47cも互いに相反する向きにストロークする。第1ブリッジ部47cはハンドル36fを介してジンバル部36のタング部36aおよび磁気ヘッド17を、ディンプル48の回りで矢印Dの方向に揺動させる。このようにして、圧電素子50の伸縮動作により、磁気ヘッド17を微少変位させることができる。なお、磁気ヘッド17の揺動方向Dは、磁気ディスク18上における磁気ヘッド17のシーク方向(クロストラック方向)に相当している。
本実施形態によれば、圧電素子50が実装されるフレキシャ40の実装部60において、圧電素子50の幅方向の端部と対向する領域に凹所HE1、HE2を形成し、カバー絶縁層44dの一部を凹所に沿って凹んだ凹所としている。凹所において、圧電素子50の下面とカバー絶縁層44dとの距離が広くなり、導電性接着剤Adと圧電素子50の電極部との間のギャップマージンMGを充分に確保することが可能となる。これにより、第1電極54と第2電極56との短絡リスクを低減することが可能となる。
以上により、本実施形態によれば、圧電材料の電極と導電性接着剤との短絡を抑制し、電気的接続の信頼性が向上したヘッドサスペンションアッセンブリおよびディスク装置を提供することができる。
次に、他の実施形態に係るHDDのヘッドサスペンションアッセンブリについて説明する。以下に述べる他の実施形態において、上述した第1実施形態と同一の部分には、同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略あるいは簡略化する。
(第2実施形態)
図8は、第2実施形態に係るヘッドサスペンションアッセンブリにおける、圧電素子および実装部の断面図である。
図示のように、第2実施形態によれば、フレキシャ40の実装部60は、カバー絶縁層44dに形成された2つの開口部OP1を有している。開口部OP1は、カバー絶縁層44dの内、凹所HE2および凹所HE3に重ねて設けられた領域にそれぞれ形成されている。開口部OP1は、例えば、矩形状に形成され、凹所HE2の内で、かつ、圧電素子50の幅方向Yの端部と対向する位置、あるいは、上記端部の外側の位置に設けられている。
接続パッド70bと圧電素子50との間に充填された導電性接着剤Adは、カバー絶縁層44dの上に位置し、一部は、開口部OP1にも流れ込んでいる。
第2実施形態において、ヘッドサスペンションアッセンブリおよびHDDの他の構成は、第1実施形態に係るヘッドサスペンションアッセンブリおよびHDDと同一でる。
上記構成の第2実施形態によれば、圧電素子50の下面と第2接続パッド70bとの間に充填された導電性接着剤Adの一部は、凹所HE1、HE1、HE3により形成されているカバー絶縁層44dの凹所、および、開口部OP1に流れ込んでいる。これにより、圧電素子50から外側にはみ出た導電性接着剤Adが圧電素子50の側面SL1、SL2にせり上がりにくくなる。その結果、導電性接着剤Adと圧電素子50の中間電極層(第3電極部54c)との間のギャップマージンMGを充分に確保することができ、第1電極54と第2電極56との短絡リスクを一層、低減することが可能となる。
以上により、第2実施形態によれば、圧電材料の電極と導電性接着剤との短絡を抑制し、電気的接続の信頼性が向上したヘッドサスペンションアッセンブリおよびディスク装置を提供することができる。
(第3実施形態)
図9は、第3実施形態に係るヘッドサスペンションアッセンブリにおける、圧電素子および実装部の断面図である。
図示のように、第3実施形態によれば、フレキシャ40の実装部60は、第2実施形態で示した2つの開口部OP1と、カバー絶縁層44dに積層された第2カバー絶縁層44eとを更に備えている。
第2カバー絶縁層44eは、例えば、矩形状を有し、カバー絶縁層44dの上に積層されている。2つのカバー絶縁層44eは、第2接続パッド70bの幅方向Yの両側に位置し、開口72bの側縁に整列して配置されている。
なお、本実施形態において、導電層44cは、凹所EH3に相当する部分を省略した構成としている。第3実施形態において、ヘッドサスペンションアッセンブリおよびHDDの他の構成は、第1実施形態に係るヘッドサスペンションアッセンブリおよびHDDと同一でる。
上記のように、第2カバー絶縁層44eを追加することにより、圧電素子50の下面と圧電素子50の幅方向の外側に位置するカバー絶縁層44dとの間の距離が一層広くなっている。そのため、圧電素子50を実装する際、圧電素子50からはみ出た導電性接着剤Adが圧電素子50の側面SL1、SL2にせり上がりにくくなる。その結果、導電性接着剤Adと圧電素子50の電極部とのギャップマージンMGを一層、大きくすることが可能となり、導電性接着剤と電極部との短絡リスクを低減することができる。
従って、第3実施形態においても、第1実施形態および第2実施形態と同様の作用効果、すなわち、短絡を抑制し電気的接続の信頼性が向上したヘッドサスペンションアッセンブリおよびディスク装置を提供することができる。
(第4実施形態)
図10は、第4実施形態に係るヘッドサスペンションアッセンブリにおける、圧電素子および実装部の断面図である。
図示のように、第4実施形態によれば、フレキシャ40の実装部60において、金属板44aはエッチング領域(凹所HE1)を有しておらず、一定の板厚に形成されている。
金属板44aに積層されたベース絶縁層44bは、一段下がったエッチング領域(凹所HE2)を有している。凹所HE2は、ベース絶縁層44bの一部をハーフエッチングすることにより、層厚をほぼ1/2程度に薄くすることにより形成されている。凹所HE2は、例えば、ほぼ矩形状に形成され、第2接続パッド70bの幅方向Yの両側に位置している。更に、2つの凹所HE2は、圧電素子50の幅方向Yの両端部と対向して位置している。
導電層44cは、ベース絶縁層44bに積層され、一部は、ベース絶縁層44bの凹所HE2に重なって位置している。カバー絶縁層44dは、導電層44cおよびベース絶縁層44bに積層されている。カバー絶縁層44dの一部は、凹所HE2に重ねて形成され、凹所HE2に沿って凹み、一段下がった凹所を形成している。更に、カバー絶縁層44dは、2つの開口部OP1を有している。開口部OP1は、カバー絶縁層44dの内、凹所HE2に重ねて設けられた領域にそれぞれ形成されている。開口部OP1は、例えば、矩形状に形成され、凹所HE2の内で、かつ、圧電素子50の幅方向Yの端部と対向する位置、あるいは、上記端部の幅方向の外側に設けられている。
接続パッド70bと圧電素子50との間に充填された導電性接着剤Adは、カバー絶縁層44dの上に位置し、一部は、カバー絶縁層の凹所および開口部OP1にも流れ込んでいる。
第4実施形態において、ヘッドサスペンションアッセンブリおよびHDDの他の構成は、第1実施形態に係るヘッドサスペンションアッセンブリおよびHDDと同一でる。
以上のように構成された第4実施形態によれば、金属板44aの凹所を省略した場合でも、ベース絶縁層44bに凹所HE2を設け、更に、カバー絶縁層44dに開口部OP1を設けることにより、圧電素子50の下面と圧電素子50の幅方向の外側に位置するカバー絶縁層44dとの間の距離を長くすることができる。そのため、圧電素子50を実装する際、圧電素子50からはみ出た導電性接着剤Adが圧電素子50の側面SL1、SL2にせり上がりにくくなる。その結果、導電性接着剤Adと圧電素子50の電極部とのギャップマージンMGを大きくすることが可能となり、導電性接着剤と電極部との短絡リスクを低減することができる。従って、第4実施形態においても、短絡を抑制し電気的接続の信頼性が向上したヘッドサスペンションアッセンブリおよびディスク装置を提供することができる。
本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
例えば、上述した実施形態において、フレキシャの実装部は、第1接続パッドの側および第2接続パッドの側の両方に、エッチング領域(凹所HE1、HE2)をもう置けた構成としているが、これに限らず、いずれか一方の接続パッドの側のみにエッチング領域を設けるようにしても良い。例えば、本実施形態で示した圧電素子において、第1電極と第2電極とが圧電素子の厚さ方向に隣接して配置されている部分は、第2接続パッドの側の端部のみであることから、第2接続パッドの側のみに円チング領域(HE1、HE2、開口部P1)を設けることにより、第1電極と第2電極との短絡リスクを低減することができる。
上述した実施形態において、一対の圧電素子50は、ジンバル部36に実装され、磁気ヘッド17に対して、ロードビーム35の基端側に位置している構成としたが、これに限定されることはない。一対の圧電素子は、例えば、磁気ヘッドを支持している支持部(タング部)の幅方向の両側に配置し、磁気ヘッドと並んで配置されてもよい。圧電素子は一対に限らず、例えば、単一の圧電素子を用いても良い。接続パッドは、矩形状に限らず、楕円形、円形、多角形等、種々の形状を選択可能である。
更に、圧電素子は、第1圧電基板、第2圧電基板、および拘束層を有する構成を示したが、これに限定されることはない。例えば、一層の圧電基板と拘束層とを有する圧電素子を用いてもよい。この場合、第2電極は、中間電極層(第7電極部)を省略した構成となる。
10…筺体、12…ベース、12a…底壁、12b…側壁、17…磁気ヘッド、
18…磁気ディスク、19…スピンドルモータ、22…アクチュエータアッセンブリ、
30…サスペンションアッセンブリ、36…ジンバル部(弾性支持部)、
40…フレキシャ(配線部材)、44a…金属板、44b…ベース絶縁層、
44c…導電層、44d…カバー絶縁層、44e…第2カバー絶縁層、
45b…駆動配線、50…圧電素子、54…第1電極、56…第2電極、
70a…第1接続パッド、70b…第2接続パッド、74a、
HE1、HE2…凹所(エッチング領域)、OP1…開口部、Ad…導電性接着剤

Claims (6)

  1. 支持板と、
    第1接続パッドおよび第2接続パッドを有する実装部を備え前記支持板に設置された配線部材と、
    前記配線部材に実装されたヘッドと、
    導電性接着材料により前記第1接続パッドに接続された一端部と導電性接着材料により前記第2接続パッドに接続された他端部とを有し、前記実装部に実装された圧電素子と、を備え、
    前記配線部材は、前記支持板上に配置された金属板と、前記金属板に積層されたベース絶縁層と、前記ベース絶縁層に積層され前記第1接続パッド、前記第2接続パッドおよび複数の配線を形成した導電層と、前記導電層および前記ベース絶縁層に積層されたカバー絶縁層と、を有し、
    前記ベース絶縁層は、前記第1接続パッドあるいは前記第2接続パッドの近傍で前記圧電素子の端部に対向する領域に形成された第1凹所を有し、前記カバー絶縁層は、前記第1凹所に沿って凹んだ凹所と前記凹所に設けられた開口部とを有し、
    前記導電性接着材料の一部は、前記カバー絶縁層の前記凹所および前記開口部に充填されている、
    ヘッドサスペンションアッセンブリ。
  2. 前記実装部は、前記第1接続パッドあるいは前記第2接続パッドの近傍で前記カバー絶縁層に積層された第2カバー絶縁層を含んでいる請求項1に記載のヘッドサスペンションアッセンブリ。
  3. 前記金属板は、前記第1接続パッドあるいは前記第2接続パッドの近傍で前記圧電素子の端部に対向する領域に形成された第2凹所を有し、前記カバー絶縁層の前記第1凹所は、前記金属板の前記第2凹所に重ねて設けられている請求項1又は2に記載のヘッドサスペンションアッセンブリ。
  4. 前記導電層は、前記第1凹所に沿って凹んだ凹所と前記凹所に形成された第3凹所とを有し、前記カバー絶縁層は、前記第3凹所に沿って凹んだ凹所と前記凹所に設けられた前記開口部とを有している請求項1に記載のヘッドサスペンションアッセンブリ。
  5. 前記圧電素子は、圧電材料で形成され、第1主面、前記第1主面に対向する第2主面、互いに対向する第1側面および第2側面を有する圧電基板と、
    前記第1主面上で前記第1側面側の端部に設けられた第1電極部と、前記第1側面上に設けられた第2電極部と、前記第2主面上に設けられた第3電極部とを有する第1電極と、
    前記第1主面上に設けられ前記圧電基板を挟んで前記第3電極部に対向する第5電極部と、前記第2側面上に設けられた第6電極部とを有する第2電極と、を備え、
    前記第1電極部が前記導電性接着材料により前記第1接続パッドに接続され、前記第5電極部が前記導電性接着材料により前記第2接続パッドに接続されている、
    請求項1から4のいずれか1項に記載のヘッドサスペンションアッセンブリ。
  6. 回転自在な磁気ディスクと、
    請求項1から5のいずれか1項に記載のヘッドサスペンションアッセンブリと、
    を備えるディスク装置。
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