JP2023020037A - ガスセンサの制御装置、ガスセンサの制御方法、及びガスセンサの制御システム - Google Patents

ガスセンサの制御装置、ガスセンサの制御方法、及びガスセンサの制御システム Download PDF

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Abstract

【課題】ガスセンサの劣化状態を反映して被測定ガス中の特定成分の濃度を算出し得る。【解決手段】ガスセンサ制御装置100は、第1ポンピングセルと、被測定ガス中の特定成分の濃度に応じて電流を出力する第2ポンピングセルと、を備えるガスセンサを制御する。ガスセンサ制御装置100は、特定成分の濃度を算出する際に、第1基準時における特定成分の濃度が0の時の電流値を示す初期オフセット、又は、第2基準時における特定成分の濃度が設定濃度の時の電流値の理想値との差分、の少なくとも一方を含む指標と、第3基準時からのガスセンサの稼働時間の累計である累積稼働時間と、に基づく補正式を用いるマイクロプロセッサ60を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、ガスセンサの制御装置、ガスセンサの制御方法、及びガスセンサの制御システムに関する。
特許文献1に開示されるガスセンサ制御装置は、ポンプセルと、センサセルと、を備えるガスセンサ素子を制御する。ポンプセルは、固体電解質体と、固体電解質体の測定室側の表面に配置されるポンプ電極と、固体電解質体の大気室側の表面に配置されるセンサ電極と、を有する。ポンプセルでは、電極間に排気中の酸素濃度に応じた電流が流れる。センサセルは、固体電解質体と、固体電解質体の測定室側の表面に配置されるセンサ電極と、共通電極と、を有する。センサセルでは、電極間に排気中のNOx濃度及び残留酸素の濃度に応じた電流(センサ電流)が流れる。ガスセンサ制御装置は、ポンプセルによって検出された排気中の酸素濃度と、大気圧とに基づいて補正係数を算出する。ガスセンサ制御装置は、センサ電流の初期からの変化率として出力率を算出する。ガスセンサ制御装置は、補正係数を出力率に乗算することで、劣化診断に用いる出力率を補正する構成となっている。
特開2020-122741号公報
特許文献1のガスセンサ制御装置のように、被測定ガス中の特定成分を検出したガスセンサからの出力(特定成分の濃度が反映された出力率)によって、ガスセンサの劣化判定を行う構成が知られている。しかしながら、このような構成では、ガスセンサからの出力自体を補正するものではなく精度の良い濃度測定は難しい。そこで、ガスセンサの劣化状態を反映して被測定ガス中の特定成分の濃度を算出し得る構成が求められている。
本発明は、ガスセンサの劣化状態を反映して被測定ガス中の特定成分の濃度を算出し得る技術を提供する。
[1]本発明のガスセンサの制御装置は、外部の被測定ガスが導入される測定室を内部に有しており、前記測定室内の前記被測定ガスに対する酸素の汲み出し及び汲み入れを行う第1ポンピングセルと、前記測定室の内側と外側にそれぞれ配置される一対の電極を有し、前記測定室に導入されるとともに酸素の汲み出し及び汲み入れが行われた前記被測定ガス中の特定成分の濃度に応じて前記一対の電極間に電流を出力する第2ポンピングセルと、備えるガスセンサを制御し、前記電流の大きさである電流値から前記特定成分の濃度を算出する算出部を備えるガスセンサの制御装置であって、前記算出部は、前記特定成分の濃度を算出する際に、第1基準時における前記特定成分の濃度が0の時の前記電流値を示す初期オフセット、又は、第2基準時における前記特定成分の濃度が設定濃度の時の前記電流値の理想値との差分、の少なくとも一方を含む指標と、第3基準時からの前記ガスセンサの稼働時間の累計である累積稼働時間と、に基づいて補正する。
このような構成によって、被測定ガス中の特定成分の濃度に応じて出力される電流に対して、ガスセンサの劣化状態が反映される指標(初期オフセット及び上記差分の少なくとも一方を含む指標)と、累積稼働時間と、を反映して被測定ガス中の特定成分のガス濃度を算出することができる。したがって、ガスセンサの劣化状態を反映して被測定ガス中の特定成分の濃度を算出することができる。
[2]上記算出部は、上記電流値が所定の高電流状態である場合に、上記指標として上記差分を用いて上記特定成分の濃度を算出し、上記電流値が所定の低電流状態である場合に、上記指標として上記初期オフセットを用いて上記特定成分の濃度を算出することが好ましい。
このような構成によって、被測定ガス中の特定成分の濃度が比較的高い場合(所定の高電流状態の場合)に、上記差分を反映して特定成分の濃度を補正することができる。一方で、特定成分の濃度が比較的低い場合(所定の低電流状態の場合)に、初期オフセットを反映して特定成分の濃度を補正することができる。
[3]上記累積稼働時間を複数の所定の時間区分に分け、上記電流値を複数の所定の電流値区分に分け、上記電流値に対応する上記特定成分の濃度を複数の所定の濃度区分に分け、上記初期オフセット又は上記差分を変数とする一次式を、上記所定の時間区分、上記所定の電流値区分、又は上記所定の濃度区分のうちの少なくとも一つに対応して複数パターン記憶する記憶部を備え、上記算出部は、上記累積稼働時間、上記電流値、又は上記所定の濃度区分のうちの少なくとも一方を基に上記記憶部に記憶されている上記一次式を選択し、上記電流値と、上記累積稼働時間、上記電流値、又は上記電流値に対応する濃度に対応する上記記憶部に記憶された複数パターンの中から選択した上記一次式と、に基づいて上記特定成分の濃度を算出することが好ましい。
このような構成によって、累積稼働時間、電流値、又は電流値に対応する濃度のうちの少なくとも一方に応じて初期オフセット又は差分を変数とする一次式を選択できるため、累積稼働時間、電流値、又は電流値に対応する濃度のうちの少なくとも一方に応じた適当な一次式を用いて被測定ガス中の特定成分の濃度を補正することができる。
[4]上記累積稼働時間を複数の所定の時間区分に分け、上記電流値を複数の所定の電流値区分に分け、上記電流値に対応する上記特定成分の濃度を複数の所定の濃度区分に分け、上記初期オフセット又は上記差分を変数とする一次式を、上記所定の時間区分、上記所定の電流値区分、又は上記所定の濃度区分のうちの少なくとも一方に対応して複数パターン記憶する記憶部を備え、上記記憶部は、上記一次式の傾き及び切片としてそれぞれ時間を変数として定めた二次式を記憶し、上記算出部は、上記電流値と、上記累積稼働時間で定まる上記二次式と、に基づいて上記特定成分の濃度を算出することが好ましい。
このような構成によって、累積稼働時間を二次式の変数に用いることで、累積稼働時間に応じた適当な傾き及び切片を求めることができる。このような累積稼働時間に応じた適当な傾き及び切片を含む一次式を用いて、被測定ガス中の特定成分の濃度を補正することができる。
[5]所定の基準時間における上記指標を変数とする一次式を記憶する記憶部を備え、上記算出部は、上記一次式と、上記所定の基準時間と上記累積稼働時間との比率と、に基づいて上記特定成分の濃度を算出することが好ましい。
このような構成によって、所定の基準時間と累積稼働時間との比率を反映して被測定ガス中のNOx濃度を補正することができる。
[6]本発明のガスセンサの制御方法外部の被測定ガスが導入される測定室を内部に有しており、上記測定室内の上記被測定ガスに対する酸素の汲み出し及び汲み入れを行う第1ポンピングセルと、上記測定室の内側と外側にそれぞれ配置される一対の電極を有し、上記測定室に導入されるとともに酸素の汲み出し及び汲み入れが行われた上記被測定ガス中の特定成分の濃度に応じて上記一対の電極間に電流を出力する第2ポンピングセルと、備えるガスセンサを制御するガスセンサの制御方法であって、上記電流の大きさである電流値から上記特定成分の濃度を算出する際に、第1基準時における上記特定成分の濃度が0の時の上記電流値を示す初期オフセット、又は、第2基準時における上記特定成分の濃度が設定濃度の時の上記電流値の理想値との差分、の少なくとも一方を含む指標と、第3基準時からの上記ガスセンサの稼働時間の累計である累積稼働時間と、に基づいて補正する。
このような構成によって、被測定ガス中の特定成分の濃度に応じて出力される電流に対して、ガスセンサの劣化状態が反映される指標(初期オフセット及び上記差分の少なくとも一方を含む指標)と、累積稼働時間と、を反映して被測定ガス中の特定成分のガス濃度を算出することができる。したがって、ガスセンサの劣化状態を反映して被測定ガス中の特定成分の濃度を算出することができる。
[7]本発明のガスセンサの制御システムは、[1]から[5]のいずれかのガスセンサの制御装置と、上記ガスセンサと、を備える。
このような構成によって、[1]から[5]のガスセンサの制御装置と同様の効果を奏することができる。
[8]排気ガスを浄化する排ガス浄化装置が取り付けられた内燃機関から排出される排気ガスを上記被測定ガスとし、上記ガスセンサは、上記排ガス浄化装置に対する上流側で上記特定成分の濃度を検出し、上記算出部は、上記指標として上記差分を用いて、上記特定成分の濃度を算出することが好ましい。
このような構成によって、ガスセンサは、排ガス浄化装置に対する上流側で特定成分の濃度を検出する構成であるため、比較的高い濃度で特定ガスの濃度が検出される。このように比較的高い濃度で特定ガスの濃度が検出される場合に、上記差分(第2基準時における上記特定成分の濃度が設定濃度の時の上記電流値の理想値との差分)を反映して被測定ガス中の特定成分の濃度を補正することができる。
[9]排気ガスを浄化する排ガス浄化装置が取り付けられた内燃機関から排出される排気ガスを被測定ガスとし、上記ガスセンサは、上記排ガス浄化装置に対する下流側で上記特定成分の濃度を検出し、上記算出部は、上記指標として上記初期オフセットを用いて、上記特定成分の濃度を算出することが好ましい。
このような構成によって、ガスセンサは、排ガス浄化装置に対する下流側で特定成分の濃度を検出する構成であるため、比較的低い濃度で特定ガスの濃度が検出される。このように比較的低い濃度で特定ガスの濃度が検出される場合に、上記初期オフセットを反映して被測定ガス中の特定成分の濃度を補正することができる。
本発明によれば、ガスセンサの劣化状態を反映して被測定ガス中の特定成分の濃度を算出し得る。
図1は、第1実施形態に係るガスセンサシステムの概略構成を示す説明図である。 図2は、図1のNOxセンサの配置構成を例示する説明図である。 図3は、図1の制御装置で行われる制御の流れを例示するフローチャートである。 図4は、図3のフローチャートに続く制御の流れを例示するフローチャートである。 図5は、図4のフローチャートに続く制御の流れを例示するフローチャートである。 図6は、図5のフローチャートに続く制御の流れを例示するフローチャートである。 図7は、図6のフローチャートに続く制御の流れを例示するフローチャートである。 図8は、オフセットを説明するためのNOx濃度とIp2との関係を概略的に示す説明図である。 図9は、Ip2低下率を説明するためのNOx濃度とIp2との関係を概略的に示す説明図である。 図10は、マイクロプロセッサに記憶された、各NOx濃度及び各累積稼働時間における傾き及び切片を例示する説明図である。 図11は、NOx濃度が0ppmであり、累積稼働時間が300時間であるときの初期オフセットとΔIp2との相関を示す説明図である。 図12は、NOx濃度が0ppmであり、累積稼働時間が1000時間であるときの初期オフセットとΔIp2との相関を示す説明図である。 図13は、NOx濃度が0ppmであり、累積稼働時間が2000時間であるときの初期オフセットとΔIp2との相関を示す説明図である。 図14は、NOx濃度が0ppmであり、累積稼働時間が3750時間であるときの初期オフセットとΔIp2との相関を示す説明図である。 図15は、NOx濃度が90ppmであり、累積稼働時間が300時間であるときの初期オフセットとΔIp2との相関を示す説明図である。 図16は、NOx濃度が90ppmであり、累積稼働時間が1000時間であるときの初期オフセットとΔIp2との相関を示す説明図である。 図17は、NOx濃度が90ppmであり、累積稼働時間が2000時間であるときの初期オフセットとΔIp2との相関を示す説明図である。 図18は、NOx濃度が90ppmであり、累積稼働時間が3750時間であるときの初期オフセットとΔIp2との相関を示す説明図である。 図19は、NOx濃度が1500ppmであり、累積稼働時間が300時間であるときの初期オフセットとΔIp2との相関を示す説明図である。 図20は、NOx濃度が1500ppmであり、累積稼働時間が1000時間であるときの初期オフセットとΔIp2との相関を示す説明図である。 図21は、NOx濃度が1500ppmであり、累積稼働時間が2000時間であるときの初期オフセットとΔIp2との相関を示す説明図である。 図22は、NOx濃度が1500ppmであり、累積稼働時間が3750時間であるときの初期オフセットとΔIp2との相関を示す説明図である。 図23は、第2実施形態に係るガスセンサシステムの制御装置で行われる制御の流れを例示するフローチャートである。 図24は、図23のフローチャートに続く制御の流れを例示するフローチャートである。 図25は、図24のフローチャートに続く制御の流れを例示するフローチャートである。 図26は、NOx濃度が0ppmのときの、累積稼働時間と、初期オフセットを変数とする一次関数の傾きaとの相関を示す説明図である。 図27は、NOx濃度が0ppmのときの、累積稼働時間と、初期オフセットを変数とする一次関数の切片bとの相関を示す説明図である。 図28は、NOx濃度が90ppmのときの、累積稼働時間と、初期オフセットを変数とする一次関数の傾きaとの相関を示す説明図である。 図29は、NOx濃度が90ppmのときの、累積稼働時間と、初期オフセットを変数とする一次関数の切片bとの相関を示す説明図である。 図30は、NOx濃度が1500ppmのときの、累積稼働時間と、初期Ip2低下率を変数とする一次関数の傾きaとの相関を示す説明図である。 図31は、NOx濃度が1500ppmのときの、累積稼働時間と、初期Ip2低下率を変数とする一次関数の切片bとの相関を示す説明図である。 図32は、第3実施形態に係るガスセンサシステムの制御装置で行われる制御の流れを例示するフローチャートである。 図33は、図32のフローチャートに続く制御の流れを例示するフローチャートである。
1.第1実施形態
1-1.ガスセンサシステム1の構成
図1に示すガスセンサシステム1は、ガスセンサ制御装置100と、NOxセンサ20と、を備えている。ガスセンサシステム1は、本発明の「ガスセンサの制御システム」の一例に相当する。NOxセンサ20は、被測定ガス中の特定成分(NOx)の濃度を検出する。NOxセンサ20は、本発明の「ガスセンサ」の一例に相当する。NOxセンサ20は、NOxセンサ素子10を有している。ガスセンサ制御装置100は、本発明の「NOxセンサの制御装置」の一例に相当する。ガスセンサシステム1は、図2に示す内燃機関(以下、エンジンともいう)2を備える車両(図示略)に搭載され、ガスセンサ制御装置100でNOxセンサ素子10(NOxセンサ20)を制御することにより、エンジンの排気ガスGM(被測定ガス)中のNOx濃度を検知する。このうち、NOxセンサ20は、NOxセンサ素子10及びこれを収容する図示しない主体金具からなる。なお、図1において、図中左側をNOxセンサ素子10の先端側をとし、図中右側をNOxセンサ素子10の後端側として説明する。
NOxセンサ20は、例えば、図2に示すように、排気ガスを浄化する排ガス浄化装置3が取り付けられた内燃機関2から排出される排気ガスを被測定ガスとする。内燃機関2の吸気管4には、上流側からスロットルバルブ5、インジェクタ6が設けられている。内燃機関2の排気管7には、排ガス浄化装置3が設けられている。排ガス浄化装置3は、例えば排ガス中のNOxを吸着して除去するNOx吸蔵触媒として構成されている。排気管7における排ガス浄化装置3の上流側及び下流側には、それぞれNOxセンサ20が設けられている。上流側のNOxセンサ20は、排ガス浄化装置3に対する上流側で被測定ガス中の特定成分の濃度を検出する。下流側のNOxセンサ20は、排ガス浄化装置3に対する下流側で被測定ガス中の特定成分の濃度を検出する。
1-2.NOxセンサ素子10の構成
NOxセンサ素子10は、被測定ガス中のNOx濃度を検出する。NOxセンサ素子10は、第1ポンピングセル111と、酸素濃度検知セル112と、第2ポンピングセル113と、を有している。NOxセンサ素子10は、第1ポンピングセル111、酸素濃度検知セル112、及び第2ポンピングセル113を、アルミナを主体とする絶縁層114,115を介して積層した構造を有する。さらに、このNOxセンサ素子10の第2ポンピングセル113側には、ヒータ部180が積層されている。
第1ポンピングセル111は、第1固体電解質層131と、第1ポンプ用第1電極135と、第1ポンプ用第2電極137と、を具備している。第1固体電解質層131は、ジルコニアを主体とした固体電解質体からなる。第1ポンプ用第1電極135及び第1ポンプ用第2電極137は、第1固体電解質層131を挟み込むように配置されている。第1ポンプ用第1電極135及び第1ポンプ用第2電極137は、多孔質である。第1ポンプ用第1電極135は、後述する第1測定室MR1に面して配置されている。なお、第1ポンプ用第1電極135及び第1ポンプ用第2電極137の表面は、それぞれ多孔質体からなる保護層122で覆われている。
酸素濃度検知セル112は、第3固体電解質層151と、検知電極155及び基準電極157と、を具備している。第3固体電解質層151は、ジルコニアを主体とした固体電解質体からなる。検知電極155及び基準電極157は、第3固体電解質層151を挟み込むように配置されている。検知電極155及び基準電極157は、多孔質である。
第2ポンピングセル113は、第2固体電解質層141と、第2ポンプ用第1電極145及び第2ポンプ用第2電極147と、を具備している。第2固体電解質層141は、ジルコニアを主体とした固体電解質体からなる。第2ポンプ用第1電極145及び第2ポンプ用第2電極147は、第2固体電解質層141のうち絶縁層115に面する側の表面141aに配置されている。第2ポンプ用第1電極145及び第2ポンプ用第2電極147は、後述する第2測定室MR2の内側と外側にそれぞれ配置されている。第2ポンプ用第1電極145及び第2ポンプ用第2電極147は、多孔質である。第2ポンピングセル113は、第2ポンプ用第1電極145と第2ポンプ用第2電極147との間に、被測定ガス中の特定成分(NOx)の濃度に応じたポンピング電流(以下、単に電流ともいう)が流れる構成である。
NOxセンサ素子10の内部には、第1測定室MR1が形成されている。第1測定室MR1には、第1ポンピングセル111と酸素濃度検知セル112との間に配置された第1拡散抵抗体116を介して、外部の排気ガスGMが導入される。
第1拡散抵抗体116は、多孔質体で構成されている。第1拡散抵抗体116は、NOxセンサ素子10のうち先端側(図中左側)開口部から第1測定室MR1に至る排気ガスGMの導入経路14に配置されている。第1拡散抵抗体116は、第1測定室MR1への単位時間あたりの排気ガスGMの導入量(通過量)を制限している。
NOxセンサ素子10の内部のうち、第1測定室MR1の後端側(図中右側)には、多孔質体からなる第2拡散抵抗体117が配置されている。第2拡散抵抗体117の後端側には、第2拡散抵抗体117を介して第1測定室MR1内の第1室内ガスGM1が導入される第2測定室MR2が形成されている。第2測定室MR2は、第1測定室MR1と合わせて本発明の「測定室」の一例に相当する。なお、第2測定室MR2は、絶縁層114,115及び酸素濃度検知セル112を積層方向に貫通する形態で形成されている。第2ポンピングセル113の第2ポンプ用第1電極145は、第2測定室MR2に面している。
NOxセンサ素子10の内部のうち、酸素濃度検知セル112の第3固体電解質層151と第2ポンピングセル113の第2固体電解質層141との間には、基準酸素室RRが形成されている。基準酸素室RRは、酸素濃度検知セル112の第3固体電解質層151、第2ポンピングセル113の第2固体電解質層141及び絶縁層115によって包囲されている。酸素濃度検知セル112の基準電極157と、第2ポンピングセル113の第2ポンプ用第2電極147とが、基準酸素室RRに面するように配置されている。
ヒータ部180は、アルミナ等の絶縁性セラミックからなるシート状の絶縁層171,173を積層することにより構成されている。そして、このヒータ部180は、各絶縁層171,173の間に、ヒータパターン175を備えており、このヒータパターン175に電流を流すことにより発熱する。
1-3.ガスセンサ制御装置100の構成
ガスセンサ制御装置100は、主として、マイクロプロセッサ60と、電気回路部50とにより構成されている。電気回路部50は、NOxセンサ20のNOxセンサ素子10と電気的に接続されている。マイクロプロセッサ60は、例えば、演算機能や情報処理機能を有する情報処理装置として構成される。マイクロプロセッサ60は、メモリ等を具備している。マイクロプロセッサ60は、ECU90に接続されている。これにより、ガスセンサ制御装置100は、ECU90からの指示に従って、マイクロプロセッサ60が、NOxセンサ素子10を駆動制御し、排気ガス中のNOx濃度を検知する。電気回路部50は、基準電圧比較回路51、Ip1ドライブ回路52、Vs検知回路53、Icp供給回路54、Ip2検知回路55、Vp2印加回路56、及びヒータ駆動回路57を備える。
Icp供給回路54は、酸素濃度検知セル112の検知電極155と基準電極157との間に微少な自己生成電流Icpを供給する。これにより、第1測定室MR1内から基準酸素室RR内への酸素の汲み出しが行われ、基準酸素室RRを、所定の酸素濃度雰囲気に設定することができる。
Vs検知回路53は、酸素濃度検知セル112の検知電極155と基準電極157との間の濃度検知電圧Vsを検知し、検知した濃度検知電圧Vsを基準電圧比較回路51に出力する。
基準電圧比較回路51は、Vs検知回路53で検知された濃度検知電圧Vsを、マイクロプロセッサ60が出力する予め定められた目標電圧Vr(例えば425mV)と比較して、その比較結果をIp1ドライブ回路52に向けて出力する。
Ip1ドライブ回路52は、第1ポンピングセル111の第1ポンプ用第1電極135と第1ポンプ用第2電極137との間に、第1ポンプ電流Ip1を供給する。Ip1ドライブ回路52は、基準電圧比較回路51による比較結果に基づいて、濃度検知電圧Vsが目標電圧Vrと一致するように、第1ポンプ電流Ip1の大きさと向きを制御する。その結果、第1ポンピングセル111では、第1測定室MR1内からNOxセンサ素子10の外部への酸素の汲み出し、または、NOxセンサ素子10の外部から第1測定室MR1内への酸素の汲み入れが行われる。以上により、酸素濃度検知セル112の検知電極155と基準電極157との間の濃度検知電圧Vsが予め定められた目標電圧Vrを保つように、第1ポンピングセル111に流れる第1ポンプ電流Ip1が制御される。これにより、第1測定室MR1内の第1室内ガスGM1の酸素濃度が所定の濃度に制御される。そして、この所定の酸素濃度に制御された第1室内ガスGM1は、多孔質の第2拡散抵抗体117を介して、第2測定室MR2に導入される。
Vp2印加回路56は、第2ポンピングセル113の第2ポンプ用第1電極145と第2ポンプ用第2電極147との間に、第2測定室MR2内の第2室内ガスGM2中の酸素分子及び酸素分子よりも解離電圧の高いNOx(酸素含有ガス)を解離可能な第2ポンプ電圧Vp2(例えば450mV)を印加する。これにより、第2測定室MR2では、第2ポンピングセル113の第2ポンプ用第1電極145の触媒作用によって、第2測定室MR2内の第2室内ガスGM2中の酸素及びNOxが解離される。その解離により得られた酸素イオンが第2固体電解質層141を移動し、第2ポンプ用第1電極145と第2ポンプ用第2電極147との間に第2ポンプ電流Ip2(以下、ポンピング電流ともいう)が流れる。Ip2検知回路55は、第2ポンプ用第1電極145と第2ポンプ用第2電極147との間に流れる第2ポンプ電流Ip2の大きさを検知する。Ip2検知回路55は、第2ポンピングセル113に生じるポンピング電流を検出する。ヒータ駆動回路57は、マイクロプロセッサ60により制御され、ヒータ部180のヒータパターン175への通電制御を行って、ヒータ部180を発熱させる。これにより、第1ポンピングセル111の第1固体電解質層131、酸素濃度検知セル112の第3固体電解質層151、及び第2ポンピングセル113の第2固体電解質層141が活性化温度(例えば750℃)まで加熱される。
以上の構成で、NOxセンサ素子10がガスセンサ制御装置100で制御されることにより、第2ポンプ電流Ip2の大きさから、被測定ガス中の特定成分(NOx)の濃度が検知される。
1-4.ガスセンサ制御装置100の濃度算出制御
図3~図7には、ガスセンサ制御装置100が行う濃度算出制御の一例が示されている。ガスセンサ制御装置100(マイクロプロセッサ60)は、所定の開始条件が成立した場合に図3~図7の濃度算出制御を開始する。図3~図7の濃度算出制御を開始する条件は、例えば、ガスセンサシステム1が搭載された車両の始動スイッチ(イグニッション)がオフ状態からオン状態に切り替わったことであってもよく、他の条件であってもよい。以下で説明される代表例では、車両の始動スイッチがオフ状態からオン状態になった場合に、始動スイッチがオン状態に切り替わったことを示す始動信号がECU90からマイクロプロセッサ60に与えられるようになっている。マイクロプロセッサ60は、このような始動信号を受けた場合に、図3~図7の濃度算出制御を開始する。
まず、マイクロプロセッサ60は、累積稼働時間を取得する(ステップS11)。累積稼働時間は、第3基準時からのガスセンサの稼働時間の累計である。例えば、マイクロプロセッサ60は、図示しない計時用タイマを内蔵しており、累積稼働時間を計測する。
続くステップS12で、マイクロプロセッサ60は、累積稼働時間が300時間以下であるか否か判定する。マイクロプロセッサ60は、累積稼働時間が300時間以下であると判定する場合(ステップS12でYes)、ポンピング電流Ip2のサンプリングタイムであるか否か判定する(ステップS13)。ポンピング電流Ip2は、第2ポンピングセル113から出力されるポンピング電流である。マイクロプロセッサ60は、例えば、所定時間(例えば10ms)毎にポンピング電流Ip2をサンプリングするように設定されている。この場合、マイクロプロセッサ60は、前回のサンプリングから所定時間(例えば10ms)が経過している場合にはサンプリングタイムであると判定する。マイクロプロセッサ60は、サンプリングタイムではないと判定する場合(ステップS13でNo)、濃度算出制御を終了する。一方で、マイクロプロセッサ60は、サンプリングタイムであると判定する場合(ステップS13でYes)、ポンピング電流Ip2を取得する(ステップS14)。
続くステップS15では、マイクロプロセッサ60は、ポンピング電流Ip2を仮NOx濃度に換算する。ポンピング電流Ip2から仮NOx濃度への換算は、例えばポンピング電流Ip2と仮NOx濃度とが対応付けられたテーブル(予めマイクロプロセッサ60に記憶されたテーブル)を参照してもよく、所定の演算式を用いて算出してもよい。
続くステップS16では、マイクロプロセッサ60は、仮NOx濃度が0ppm以上45ppm以下であるか判断する。マイクロプロセッサ60は、仮NOx濃度が0ppm以上45ppm以下であると判断する場合(ステップS16でYes)、ポンピング電流Ipの補正後のポンピング電流Ip2’を算出する(ステップS17)。マイクロプロセッサ60は、以下の数1の補正式(式(1))を用いて、ポンピング電流Ip2’を算出する。Hは、累積稼働時間である。
Figure 2023020037000002
ここで、ポンピング電流Ip2’の算出に用いる数値(数1~数15の式に用いる数値)について説明する。マイクロプロセッサ60には、ポンピング電流Ip2’の算出に用いる数値(数1~数15の式に用いる数値)として、NOxセンサ素子10の初期オフセット及び初期Ip2低下率が記憶されている。オフセットは、図8に示すように、所定の基準時(第1基準時)における特定成分(NOx)の濃度が0の時の電流値Ip2である。初期オフセットは、第1基準時(例えば累積稼働時間が0時間の時点)におけるオフセットである。図8は、NOx濃度とNOxセンサ素子10から出力されるIp2の関係の一例を概略的に示す説明図である。Ip2低下率は、被測定ガス中の特定成分(NOx)の濃度が所定の設定濃度の時の電流値Ip2の理想値との差分に基づく値である。例えば、Ip2低下率は、図9に示すように、所定のNOx濃度(例えば1500ppm)における理想のIp2の値に対する実際に測定されるIp2の値の低下割合である。例えば、NOx濃度が1500ppmのときに実際に測定されるIp2の値が理想のIp2の値の80%である場合、Ip2低下率が-20%となる。初期Ip2低下率は、第2基準時(例えば累積稼働時間が0時間の時点)におけるIp2低下率である。
また、マイクロプロセッサ60には、ポンピング電流Ip2’の算出に用いる補正式(数1~数15の式)が記憶されている。具体的には、補正式(数1~数15の式)に用いる数値として、図10に示すような、傾きa、及び切片bが記憶されている。マイクロプロセッサ60は、本発明の「記憶部」の一例に相当する。傾きaは、初期オフセット又は初期Ip2低下率を変数とするΔIp2の一次関数のグラフの傾き(変化割合)である。ΔIp2は、累積稼働時間が0時間のときのIp2に対する、累積稼働時間が所定時間(0時間よりも大きな時間)のときのIp2の変化量、又は変化率である。切片bは、初期オフセット又は初期Ip2低下率を変数とするΔIp2の一次関数のグラフの切片(変数が0の時の値)である。初期オフセット又は初期Ip2低下率を変数とするΔIp2の一次関数は、例えば、濃度算出制御に用いるNOxセンサ素子10とは異なる複数のNOxセンサ素子10から取得された初期オフセット又は初期Ip2低下率に対応するΔIp2の値を、一次近似して得られる。例えば、図11に示すグラフは、NOx濃度が0ppm、累積稼働時間が300時間のときの、初期オフセットを変数とするΔIp2の一次関数を示している。これに基づいて、傾きa0300及び切片b0300が取得され、図10に示すように、各値としてマイクロプロセッサ60に記憶されている。同様に、図12~図22に示す関係に基づいて、各傾きa及び各切片bが取得され、マイクロプロセッサ60に記憶されている。なお、図10では、例えば「a0300」における「0」はNOx濃度を示し、下付き数字「300」は累積稼働時間を示している。また、NOx濃度が0ppm、90ppmの場合(図11~図18のデータ)、初期オフセットを変数としており、NOx濃度が1500ppmの場合(図19~図22のデータ)、初期Ip2低下率を変数としている。
このように、マイクロプロセッサ60は、累積稼働時間を複数の所定の時間区分に分けるとともに、電流値に対応したNOx濃度の所定の濃度区分に分け、初期オフセット又は差分を変数とする一次式を、所定の時間区分又は所定の濃度区分のうちの少なくとも一方に対応して複数パターン記憶する。例えば、累積稼働時間の0時間以上650時間以下に対してa0300、b0300、a90300、b90300、a1500300、b1500300が記憶されている。累積稼働時間の650時間より大きく1500時間以下に対してa01000、b01000、a901000、b901000、a15001000、b15001000が記憶されている。累積稼働時間の1500時間より大きく2875時間以下に対してa01500、b01500、a901500、b901500、a15001500、b15001500が記憶されている。累積稼働時間の2875時間より大きい時間に対してa03750、b03750、a903750、b903750、a15003750、b15003750が記憶されている。このように、累積稼働時間又は電流値に対応したNOx濃度のうちの少なくとも一方に応じて初期オフセット又は初期Ip2低下率の一次式の係数を選択できるため、累積稼働時間又は電流値に対応したNOx濃度のうちの少なくとも一方に応じた適当な一次式を用いて被測定ガス中のNOx濃度を算出することができる。
マイクロプロセッサ60は、本発明の「算出部」の一例に相当する。マイクロプロセッサ60は、ポンピング電流Ip2から特定成分(NOx)の濃度を算出する。マイクロプロセッサ60は、NOx濃度を算出する際に、NOxセンサの劣化状態が反映される指標(初期オフセット及び初期Ip2低下率の少なくとも一方を含む指標)と、累積稼働時間と、に基づく補正式(式(1))を用いる。したがって、マイクロプロセッサ60は、NOxセンサ20の劣化状態を反映して被測定ガス中のNOx濃度を算出することができる。
マイクロプロセッサ60は、ポンピング電流Ip2及び指標に加えて、累積稼働時間に基づいて被測定ガス中のNOx濃度を算出する。具体的には、数1の式で(a0300×初期オフセット+b0300)に対してH/300を乗じている。これにより、積経過時間を反映したNOx濃度を算出することができる。
マイクロプロセッサ60は、ポンピング電流の大きさが所定の低電流状態である場合に、Ip2’の算出式(数1の式、後述する数2の式)に初期オフセットを用いている。所定の低電流状態は、所定の閾値より電流値が小さい状態である。所定の低電流状態は、例えば仮NOx濃度が0ppm以上200ppm以下のときに出力されるポンピング電流の電流状態(比較的低い電流値となる状態)である。所定の低電流状態では、ΔIp2は初期Ip2低下率よりも初期オフセットとの間に相関が生じ易く、精度の高い傾きa及び切片bを用いてIp2’を算出できる。
NOxセンサ20は、排気管7において排ガス浄化装置3に対する上流側及び下流側の少なくとも一方側で被測定ガス中のNOx濃度を検出する。排気管7において排ガス浄化装置3に対する下流側で比較的低い濃度でNOx濃度が検出される場合に、初期オフセットを反映して被測定ガス中のNOx濃度を算出することができる。排気管7において排ガス浄化装置3に対する上流側で比較的高い濃度でNOx濃度が検出される場合に、初期Ip2低下率を反映して被測定ガス中のNOx濃度を算出することができる。
続くステップS18では、マイクロプロセッサ60は、ポンピング電流Ip2’をNOx濃度(以下、補正後のNOx濃度という)に換算する。ポンピング電流Ip2’から補正後のNOx濃度への換算は、ポンピング電流Ip2から仮NOx濃度への換算(ステップS15)で用いるテーブル(ポンピング電流Ip2とNOx濃度とが対応付けられたテーブル)を参照してもよく、所定の演算式を用いて算出してもよい。ステップS18の後、濃度算出制御を終了する。
ステップS16で、マイクロプロセッサ60は、仮NOx濃度が0ppm以上45ppm以下ではない(45ppmより大きい)と判断する場合(ステップS16でNo)、仮NOx濃度が45ppmより大きく200ppm以下か判断する(ステップS19)。マイクロプロセッサ60は、仮NOx濃度が45ppmより大きく200ppm以下であると判断する場合(ステップS19でYes)、以下の数2の補正式(式(2))を用いて、ポンピング電流Ip2’を算出する(ステップS20)。
Figure 2023020037000003
一方で、マイクロプロセッサ60は、仮NOx濃度が45ppmより大きく200ppm以下ではない(200ppmより大きい)と判断する場合(ステップS19でNo)、以下の数3の補正式(式(3))を用いて、ポンピング電流Ip2’を算出する(ステップS21)。
Figure 2023020037000004
ステップS20,S21の後、マイクロプロセッサ60は、ポンピング電流Ip2’をNOx濃度(以下、補正後のNOx濃度という)に換算する(ステップS18)。ステップS18の後、濃度算出制御を終了する。
マイクロプロセッサ60は、ポンピング電流の大きさが所定の高電流状態である場合に、Ip2’の算出式(数3の式)に初期Ip2低下率を用いている。所定の高電流状態は、所定の閾値より電流値が大きい状態である。所定の高電流状態は、例えば仮NOx濃度が200ppmより大きいときに出力されるポンピング電流の電流状態(比較的高い電流値となる状態)である。所定の高電流状態では、初期Ip2低下率とΔIp2の相関が生じ易く、精度の高い傾きa及び切片bを用いてIp2’を算出できる。
ステップS12で、マイクロプロセッサ60は、累積稼働時間が300時間以下ではない(300時間より大きい)と判定する場合(ステップS12でNo)、図4に示すステップS31で、累積稼働時間が650時間以下であるか否か判定する。マイクロプロセッサ60は、累積稼働時間が650時間以下であると判定する場合(ステップS31でYes)、ステップS13~S16と同様のステップS32~S35を行う。ステップS35で、マイクロプロセッサ60は、仮NOx濃度が0ppm以上45ppm以下であると判断する場合(ステップS35でYes)、ポンピング電流Ipの補正後のポンピング電流Ip2’を算出する(ステップS36)。マイクロプロセッサ60は、以下の数4の補正式(式(4))を用いて、ポンピング電流Ip2’を算出する。
Figure 2023020037000005
続くステップS37では、ステップS18と同様に、マイクロプロセッサ60は、ポンピング電流Ip2’をNOx濃度(以下、補正後のNOx濃度という)に換算する。ステップS37の後、濃度算出制御を終了する。
ステップS35で、マイクロプロセッサ60は、仮NOx濃度が0ppm以上45ppm以下ではない(45ppmより大きい)と判断する場合(ステップS35でNo)、仮NOx濃度が45ppmより大きく200ppm以下か判断する(ステップS38)。マイクロプロセッサ60は、仮NOx濃度が45ppmより大きく200ppm以下であると判断する場合(ステップS38でYes)、以下の数5の補正式(式(5))を用いて、ポンピング電流Ip2’を算出する(ステップS39)。
Figure 2023020037000006
一方で、マイクロプロセッサ60は、仮NOx濃度が45ppmより大きく200ppm以下ではない(200ppmより大きい)と判断する場合(ステップS38でNo)、以下の数6の補正式(式(6))を用いて、ポンピング電流Ip2’を算出する(ステップS40)。
Figure 2023020037000007
ステップS39,S40の後、マイクロプロセッサ60は、ポンピング電流Ip2’をNOx濃度(以下、補正後のNOx濃度という)に換算する(ステップS37)。ステップS37の後、濃度算出制御を終了する。
ステップS31で、マイクロプロセッサ60は、累積稼働時間が650時間以下ではない(650時間より大きい)と判定する場合(ステップS31でNo)、図5に示すステップS51で、累積稼働時間が1500時間以下であるか否か判定する。マイクロプロセッサ60は、累積稼働時間が1500時間以下であると判定する場合(ステップS51でYes)、ステップS13~S16と同様のステップS52~S55を行う。ステップS55で、マイクロプロセッサ60は、仮NOx濃度が0ppm以上45ppm以下であると判断する場合(ステップS55でYes)、ポンピング電流Ipの補正後のポンピング電流Ip2’を算出する(ステップS56)。マイクロプロセッサ60は、以下の数7の補正式(式(7))を用いて、ポンピング電流Ip2’を算出する。
Figure 2023020037000008
続くステップS57では、ステップS18と同様に、マイクロプロセッサ60は、ポンピング電流Ip2’をNOx濃度(以下、補正後のNOx濃度という)に換算する。ステップS57の後、濃度算出制御を終了する。
ステップS55で、マイクロプロセッサ60は、仮NOx濃度が0ppm以上45ppm以下ではない(45ppmより大きい)と判断する場合(ステップS55でNo)、仮NOx濃度が45ppmより大きく200ppm以下か判断する(ステップS58)。マイクロプロセッサ60は、仮NOx濃度が45ppmより大きく200ppm以下であると判断する場合(ステップS58でYes)、以下の数8の補正式(式(8))を用いて、ポンピング電流Ip2’を算出する(ステップS59)。
Figure 2023020037000009
一方で、マイクロプロセッサ60は、仮NOx濃度が45ppmより大きく200ppm以下ではない(200ppmより大きい)と判断する場合(ステップS58でNo)、以下の数9の補正式(式(9))を用いて、ポンピング電流Ip2’を算出する(ステップS60)。
Figure 2023020037000010
ステップS59,S60の後、マイクロプロセッサ60は、ポンピング電流Ip2’をNOx濃度(以下、補正後のNOx濃度という)に換算する(ステップS57)。ステップS57の後、濃度算出制御を終了する。
ステップS51で、マイクロプロセッサ60は、累積稼働時間が1500時間以下ではない(1500時間より大きい)と判定する場合(ステップS51でNo)、図6に示すステップS71で、累積稼働時間が2785時間以下であるか否か判定する。マイクロプロセッサ60は、累積稼働時間が2785時間以下であると判定する場合(ステップS71でYes)、ステップS13~S16と同様のステップS72~S75を行う。ステップS75で、マイクロプロセッサ60は、仮NOx濃度が0ppm以上45ppm以下であると判断する場合(ステップS75でYes)、ポンピング電流Ipの補正後のポンピング電流Ip2’を算出する(ステップS76)。マイクロプロセッサ60は、以下の数10の補正式(式(10))を用いて、ポンピング電流Ip2’を算出する。
Figure 2023020037000011
続くステップS77では、ステップS18と同様に、マイクロプロセッサ60は、ポンピング電流Ip2’をNOx濃度(以下、補正後のNOx濃度という)に換算する。ステップS77の後、濃度算出制御を終了する。
ステップS75で、マイクロプロセッサ60は、仮NOx濃度が0ppm以上45ppm以下ではない(45ppmより大きい)と判断する場合(ステップS75でNo)、仮NOx濃度が45ppmより大きく200ppm以下か判断する(ステップS78)。マイクロプロセッサ60は、仮NOx濃度が45ppmより大きく200ppm以下であると判断する場合(ステップS78でYes)、以下の数11の補正式(式(11))を用いて、ポンピング電流Ip2’を算出する(ステップS79)。
Figure 2023020037000012
一方で、マイクロプロセッサ60は、仮NOx濃度が45ppmより大きく200ppm以下ではない(200ppmより大きい)と判断する場合(ステップS78でNo)、以下の数12の補正式(式(12))を用いて、ポンピング電流Ip2’を算出する(ステップS80)。
Figure 2023020037000013
ステップS79,S80の後、マイクロプロセッサ60は、ポンピング電流Ip2’をNOx濃度(以下、補正後のNOx濃度という)に換算する(ステップS77)。ステップS77の後、濃度算出制御を終了する。
ステップS71で、マイクロプロセッサ60は、累積稼働時間が2785時間以下ではない(2785時間より大きい)と判定する場合(ステップS71でNo)、ステップS13~S16と同様に、図7に示すステップS91~S94を行う。ステップS94で、マイクロプロセッサ60は、仮NOx濃度が0ppm以上45ppm以下であると判断する場合(ステップS94でYes)、ポンピング電流Ipの補正後のポンピング電流Ip2’を算出する(ステップS95)。マイクロプロセッサ60は、以下の数13の補正式(式(13))を用いて、ポンピング電流Ip2’を算出する。
Figure 2023020037000014
続くステップS96では、ステップS18と同様に、マイクロプロセッサ60は、ポンピング電流Ip2’をNOx濃度(以下、補正後のNOx濃度という)に換算する。ステップS96の後、濃度算出制御を終了する。
ステップS94で、マイクロプロセッサ60は、仮NOx濃度が0ppm以上45ppm以下ではない(45ppmより大きい)と判断する場合(ステップ94でNo)、仮NOx濃度が45ppmより大きく200ppm以下か判断する(ステップS97)。マイクロプロセッサ60は、仮NOx濃度が45ppmより大きく200ppm以下であると判断する場合(ステップS97でYes)、以下の数14の補正式(式(14))を用いて、ポンピング電流Ip2’を算出する(ステップS98)。
Figure 2023020037000015
一方で、マイクロプロセッサ60は、仮NOx濃度が45ppmより大きく200ppm以下ではない(200ppmより大きい)と判断する場合(ステップS97でNo)、以下の数15の補正式(式(15))を用いて、ポンピング電流Ip2’を算出する(ステップS99)。
Figure 2023020037000016
ステップS98,S99の後、マイクロプロセッサ60は、ポンピング電流Ip2’をNOx濃度(以下、補正後のNOx濃度という)に換算する(ステップS96)。ステップS96の後、濃度算出制御を終了する。
1-5.第1実施形態の効果
第1実施形態では、ポンピング電流Ip2に対して、NOxセンサ20の劣化状態が反映される指標(初期オフセット及び初期Ip2低下率の少なくとも一方を含む指標)と、累積稼働時間と、を反映して被測定ガス中のNOx濃度を算出することができる。したがって、NOxセンサ20の劣化状態を反映して被測定ガス中のNOx濃度を算出することができる。
更に、第1実施形態では、被測定ガス中のNOx濃度が比較的高い場合(所定の高電流状態の場合)に、初期Ip2低下率を反映して被測定ガス中のNOx濃度を算出することができる。一方で、被測定ガス中のNOx濃度が比較的低い場合(所定の低電流状態の場合)に、初期オフセットを反映して被測定ガス中のNOx濃度を算出することができる。
更に、第1実施形態では、累積稼働時間及び電流値に応じて初期オフセット又は差分を変数とする一次式を選択できるため、累積稼働時間及び電流値に応じた適当な一次式を用いて被測定ガス中の特定成分の濃度を補正することができる。
更に、第1実施形態では、排ガス浄化装置3に対する上流側で比較的高い濃度でNOx濃度が検出される場合に、初期Ip2低下率を反映して被測定ガス中のNOx濃度を算出することができる。一方で、排ガス浄化装置3に対する下流側で比較的低い濃度でNOx濃度が検出される場合に、初期オフセットを反映して被測定ガス中のNOx濃度を算出することができる。
2.第2実施形態
第2実施形態のガスセンサシステムは、主にIp2’の算出に用いる傾きa及び切片bに二次関数を用いる点で第1実施形態と異なり、その他の点では共通する。なお、第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。
2-1.ガスセンサ制御装置100の濃度算出制御
図23~図25には、第2実施形態のガスセンサ制御装置100が行う濃度算出制御の一例が示されている。第1実施形態の濃度算出制御と同様に、所定の開始条件が成立した場合に図23~図25の濃度算出制御を開始する。
マイクロプロセッサ60は、第1実施形態のステップS11~S21と同様の制御として、図23に示すS111~S121を行う。ステップS117では、マイクロプロセッサ60は、以下の数16の補正式(式(16))を用いて、ポンピング電流Ip2’を算出する。
Figure 2023020037000017
数16の式は第1実施形態の数1の式と同じであり、詳しい説明は省略する。第1実施形態と同様に、ポンピング電流Ip2’の算出に用いる補正式(数16~数24の式)が記憶されている。具体的には、補正式(数16~数24の式)に用いる数値として、NOxセンサ素子10の初期オフセット及び初期Ip2低下率が記憶されている。また、第1実施形態と同様に、マイクロプロセッサ60には、図10に示すような、傾きa、及び切片bが記憶されている。
第1実施形態と同様に、マイクロプロセッサ60は、初期オフセット及び初期Ip2低下率の少なくとも一方を含む指標と、累積稼働時間と、に基づいて被測定ガス中のNOx濃度を算出する。これにより、ポンピング電流Ip2に対して、NOxセンサの劣化状態が反映される指標(初期オフセット及び初期Ip2低下率の少なくとも一方を含む指標)を反映して被測定ガス中のNOx濃度を算出することができる。したがって、NOxセンサ20の劣化状態を反映して被測定ガス中のNOx濃度を算出することができる。
ステップS120では、マイクロプロセッサ60は、以下の数17の補正式(式(17))を用いて、ポンピング電流Ip2’を算出する。数17の式は第1実施形態の数2の式と同じであり、詳しい説明は省略する。
Figure 2023020037000018
ステップS121では、以下の数18の補正式(式(18))を用いて、ポンピング電流Ip2’を算出する。数18の式は第1実施形態の数3の式と同じであり、詳しい説明は省略する。
Figure 2023020037000019
ステップS112で、マイクロプロセッサ60は、累積稼働時間が300時間以下ではない(300時間より大きい)と判定する場合(ステップS112でNo)、図24に示すステップS131で、累積稼働時間が3750時間以下であるか否か判定する。マイクロプロセッサ60は、累積稼働時間が3750時間以下であると判定する場合(ステップS131でYes)、ステップS13~S16と同様のステップS132~S135を行う。ステップS135で、マイクロプロセッサ60は、仮NOx濃度が0ppm以上45ppm以下であると判断する場合(ステップS135でYes)、ポンピング電流Ipの補正後のポンピング電流Ip2’を算出する(ステップS136)。マイクロプロセッサ60は、以下の数19の補正式(式(19))を用いて、ポンピング電流Ip2’を算出する。
Figure 2023020037000020
マイクロプロセッサ60には、ポンピング電流Ip2’の算出に用いる数値(数17~数19の式に用いる数値)として、各NOx濃度における、傾きa(具体的にはa0、a90、a1500)の計算式、及び切片b(具体的にはb0、b90、b1500)の計算式が記憶されている。傾きa及び切片bは、それぞれ時間(累積稼働時間)を変数として定めた二次関数である。例えば、NOx濃度が0ppmのときの、傾きa0の計算式は、a0=A0×H+B0×H+C0である。係数A0、B0、C0は、例えば、図26に示すように、累積稼働時間と傾きa0との相関を示すグラフにおいて、プロットを二次式で近似することで求められる。同様に、NOx濃度が0ppmのときの、切片b0の計算式は、b0=D0×H+E0×H+F0である。係数D0、E0、F0は、例えば、図27に示すように、累積稼働時間と切片b0との相関を示すグラフにおいて、プロットを二次式で近似することで求められる。数19の式では、NOx濃度が0ppmのときの傾きa0及び切片b0を用いる。傾きaの二次関数及び切片bの二次関数は、例えばマイクロプロセッサ60に記憶されている。
マイクロプロセッサ60は、電流値と、累積稼働時間で定まる二次式と、に基づいて特定成分(NOx)の濃度を算出する。具体的には、累積稼働時間を二次式の変数に代入することで、累積稼働時間に応じた適当な傾きa及び切片bを求めることができる。数17の式により、このような累積稼働時間に応じた適当な傾きa及び切片bを含む一次式を用いて、被測定ガス中のNOx濃度を算出することができる。
続くステップS137では、ステップS18と同様に、マイクロプロセッサ60は、ポンピング電流Ip2’をNOx濃度(以下、補正後のNOx濃度という)に換算する。ステップS137の後、濃度算出制御を終了する。
ステップS135で、マイクロプロセッサ60は、仮NOx濃度が0ppm以上45ppm以下ではない(45ppmより大きい)と判断する場合(ステップS135でNo)、仮NOx濃度が200ppm以下であるか否か判断する(ステップS138)。ステップS138で、マイクロプロセッサ60は、仮NOx濃度が200ppm以下であると判断する場合(ステップS138でYes)、ポンピング電流Ipの補正後のポンピング電流Ip2’を算出する(ステップS139)。マイクロプロセッサ60は、以下の数20の補正式(式(20))を用いて、ポンピング電流Ip2’を算出する。
Figure 2023020037000021
数20の式では、NOx濃度が90ppmのときの傾きa90及び切片b90を用いる。例えば、NOx濃度が90ppmのときの、傾きa90の計算式は、a90=A90×H+B90×H+C90である。係数A90、B90、C90は、例えば、図28に示すように、累積稼働時間と傾きa90との相関を示すグラフにおいて、プロットを二次式で近似することで求められる。同様に、NOx濃度が90ppmのときの、切片b90の計算式は、b0=D90×H+E90×H+F90である。係数D90、E90、F90は、例えば、図29に示すように、累積稼働時間と切片b90との相関を示すグラフにおいて、プロットを二次式で近似することで求められる。
ステップS138で、マイクロプロセッサ60は、仮NOx濃度が200ppm以下ではない(200ppmより大きい)と判断する場合(ステップS138でNo)、マイクロプロセッサ60は、ポンピング電流Ipの補正後のポンピング電流Ip2’を算出する(ステップS140)。マイクロプロセッサ60は、以下の数21の補正式(式(21))を用いて、ポンピング電流Ip2’を算出する。
Figure 2023020037000022
数21の式では、NOx濃度が1500ppmのときの傾きa1500及び切片b1500を用いる。例えば、NOx濃度が1500ppmのときの、傾きa1500の計算式は、a1500=A1500×H+B1500×H+C1500である。係数A1500、B1500、C1500は、例えば、図30に示すように、累積稼働時間と傾きa1500との相関を示すグラフにおいて、プロットを二次式で近似することで求められる。同様に、NOx濃度が1500ppmのときの、切片b1500の計算式は、b1500=D1500×H+E1500×H+F1500である。係数D1500、E1500、F1500は、例えば、図31に示すように、累積稼働時間と切片b1500との相関を示すグラフにおいて、プロットを二次式で近似することで求められる。
ステップS139、S140の後、ステップS137で、ステップS18と同様に、マイクロプロセッサ60は、ポンピング電流Ip2’をNOx濃度(以下、補正後のNOx濃度という)に換算する。ステップS137の後、濃度算出制御を終了する。
ステップS131で、マイクロプロセッサ60は、累積稼働時間が3750時間以下ではない(3750時間より大きい)と判定する場合(ステップS131でNo)、第1実施形態のステップS91~S99と同様に、図25に示すステップS151~S159を行う。ステップS155で、マイクロプロセッサ60は、以下の数22の式を用いて、ポンピング電流Ip2’を算出する。数22の式(式(22))は、第1実施形態の数13の式と同じであり、詳しい説明は省略する。
Figure 2023020037000023
ステップS158で、マイクロプロセッサ60は、以下の数23の補正式(式(23))を用いて、ポンピング電流Ip2’を算出する。数23の式は、第1実施形態の数14の式と同じであり、詳しい説明は省略する。
Figure 2023020037000024

ステップS159で、マイクロプロセッサ60は、以下の数24の補正式(式(24))を用いて、ポンピング電流Ip2’を算出する。数24の式は、第1実施形態の数15の式と同じであり、詳しい説明は省略する。
Figure 2023020037000025
2-2.第2実施形態の効果
第2実施形態では、マイクロプロセッサ60は、累積稼働時間で定まる二次式を用いて被測定ガス中のNOx濃度を算出する。このため、累積稼働時間を二次式の変数に用いることで、累積稼働時間に応じた適当な傾きa及び切片bを求めることができる。このような累積稼働時間に応じた適当な傾きa及び切片bを含む一次式を用いて、被測定ガス中のNOx濃度を補正することができる。また、第2実施形態では、累積稼働時間が300時間より大きく3750時間以下である場合に、各濃度区分で1種類の算出式を用いるため、第1実施形態のように複数の時間区分ごとに算出式を変える構成に比べて、時間変化に対する算出結果(Ip2’)の連続性を保つことができる。
3.第3実施形態
第3実施形態のガスセンサシステムは、主に累積稼働時間が3750時間以下において濃度区分ごとにIp2’の算出式として1種類の式のみを用いる点で第1実施形態と異なり、その他の点では共通する。なお、第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。
3-1.ガスセンサ制御装置100の濃度算出制御
図32~図33には、第3実施形態のガスセンサ制御装置100が行う濃度算出制御の一例が示されている。第1実施形態の濃度算出制御と同様に、所定の開始条件が成立した場合に図32~図33の濃度算出制御を開始する。
マイクロプロセッサ60は、第1実施形態のステップS11と同様に、累積稼働時間を取得する(ステップS211)。続くステップS212で、マイクロプロセッサ60は、累積稼働時間が3750時間以下であるか否か判定する。マイクロプロセッサ60は、ステップS212で、累積稼働時間が3750時間以下であると判定する場合、第1実施形態のステップS13~S16と同様に、ステップS213~S216を行う。続くステップS217では、マイクロプロセッサ60は、以下の数25の補正式(式(25))を用いて、ポンピング電流Ip2’を算出する。
Figure 2023020037000026
数25の式では、所定の基準時間(3750時間)における指標を変数とする一次式(a03750+初期オフセット+b03750)に対して、所定の基準時間(例えば3750時間)と累積稼働時間Hとの比率(H/3750)が掛け合わされている。これにより、所定の基準時間と累積稼働時間との比率を反映して被測定ガス中のNOx濃度を算出することができる。また、累積稼働時間が3750時間以下の同じNox濃度で1種類の式(数25の式)のみを用いる構成であるため、濃度算出制御のための事前データの取得が最小限で済む。すなわち、図10に示すa03750、b03750、a903750、b903750、a15003750、b15003750以外のデータが不要となる。
ステップS217の後、ステップS218で、第1実施形態のステップS18と同様に、マイクロプロセッサ60は、ポンピング電流Ip2’をNOx濃度(以下、補正後のNOx濃度という)に換算する。ステップS218の後、濃度算出制御を終了する。
マイクロプロセッサ60は、ステップS216で、仮NOx濃度が45ppm以下ではない(45ppmより大きい)と判定する場合に、ステップ219で、仮NOx濃度が200ppm以下であるか否か判定する。マイクロプロセッサ60は、ステップS219で、仮NOx濃度が200ppm以下であると判定する場合、以下の数26の補正式(式(26))を用いて、ポンピング電流Ip2’を算出する(ステップS220)。
Figure 2023020037000027
数26の式では、所定の基準時間(3750時間)における指標を変数とする一次式を用い、数25の式と同様に、所定の基準時間と累積稼働時間との比率を反映して被測定ガス中のNOx濃度を算出することができる。また、累積稼働時間が3750時間以下の同じNox濃度で1種類の式(数26の式)のみを用いる構成であるため、濃度算出制御のための事前データの取得が最小限で済む。
マイクロプロセッサ60は、ステップS219で、仮NOx濃度が200ppm以下ではない(200ppmより大きい)と判定する場合、以下の数27の補正式(式(27))を用いて、ポンピング電流Ip2’を算出する(ステップS221)。
Figure 2023020037000028
数27の式では、所定の基準時間(3750時間)における指標を変数とする一次式を用い、数25の式と同様に、所定の基準時間と累積稼働時間との比率を反映して被測定ガス中のNOx濃度を算出することができる。また、累積稼働時間が3750時間以下の同じNox濃度で1種類の式(数27の式)のみを用いる構成であるため、濃度算出制御のための事前データの取得が最小限で済む。
ステップS220、S221の後、ステップS218で、第1実施形態のステップS18と同様に、マイクロプロセッサ60は、ポンピング電流Ip2’をNOx濃度(以下、補正後のNOx濃度という)に換算する。ステップS218の後、濃度算出制御を終了する。
ステップS212で、マイクロプロセッサ60は、累積稼働時間が3750時間以下ではない(3750時間より大きい)と判定する場合(ステップS212でNo)、第1実施形態のステップS91~S99と同様に、図33に示すステップS231~S239を行う。ステップS235で、マイクロプロセッサ60は、以下の数28の補正式(式(28))を用いて、ポンピング電流Ip2’を算出する。数28の式は、第1実施形態の数13の式と同じであり、詳しい説明は省略する。
Figure 2023020037000029
ステップS238で、マイクロプロセッサ60は、以下の数29の補正式(式(29))を用いて、ポンピング電流Ip2’を算出する。数29の式は、第1実施形態の数14の式と同じであり、詳しい説明は省略する。
Figure 2023020037000030
ステップS239で、マイクロプロセッサ60は、以下の数30の補正式(式(30))を用いて、ポンピング電流Ip2’を算出する。数30の式は、第1実施形態の数15の式と同じであり、詳しい説明は省略する。
Figure 2023020037000031
3-2.第3実施形態の効果
第3実施形態では、マイクロプロセッサ60は、所定の基準時間における指標を変数とする一次式と、所定の基準時間と累積稼働時間との比率と、を用いて被測定ガス中のNOx濃度を算出する。これにより、所定の基準時間と累積稼働時間との比率を反映して被測定ガス中のNOx濃度を算出することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。また、上述した実施形態や後述する実施形態の様々な特徴は、矛盾しない組み合わせであればどのように組み合わされてもよい。
上記第1~第3実施形態では、ガスセンサの一例としてNOxセンサ20を例示したが、被測定ガス中のその他の特定成分(NOx以外の成分)の濃度を検出するガスセンサであってもよい。
上記第1~第3実施形態では、Ip2検知回路55が、第2ポンピングセル113に生じるポンピング電流を検出する構成を例示したが、Ip2検知回路55を設けない構成であってもよい。この場合、例えばマイクロプロセッサ60がポンピング電流(第2ポンピングセル113を流れる電流)を把握する構成とすることができる。
上記第1~第3実施形態では、マイクロプロセッサ60が、電流値に対応したNOx濃度の所定の濃度区分に対応して、一次式を複数パターン記憶する構成を例示したが、直接電流値に対応して一次式を複数パターン記憶する構成であってもよい。
上記第1~第3実施形態では、第1基準時(初期オフセットの基準時)、第2基準時(初期Ip2低下率の基準時)、及び第3基準時(累積稼働時間の基準時)が同じ基準時である例を示したが、これらのうちの一部又は全てが異なっていてもよい。
上記第1~第3実施形態では、数1~数30の補正式で初期オフセット及び初期Ip2低下率の一方を用いる構成であったが、両方を用いる構成であってもよい。
上記第1~第3実施形態では、排ガス浄化装置3に対する上流側(NOx濃度が比較的高い箇所)で検出されるNOx濃度に対して、初期Ip2低下率を反映して被測定ガス中のNOx濃度を算出し、排ガス浄化装置3に対する下流側(NOx濃度が比較的低い箇所)で検出されるNOx濃度に対して、初期オフセットを反映して被測定ガス中のNOx濃度を算出した。しかしながら、上記上流側および上記下流側のいずれか一方で検出されるNOx濃度に対してのみ、補正を行う構成であってもよい。
上記第1~第3実施形態では、ポンピング電流の大きさが所定の高電流状態である場合にIp2’の算出式に初期Ip2低下率を用い、ポンピング電流の大きさが所定の低電流状態である場合にIp2’の算出式に初期オフセットを用いる構成を例示した。しかしながら、高電流状態と低電流状態との間に他の電流状態(高電流状態よりも低い電流が流れ、かつ低電流状態よりも高い電流が流れる状態)があり、この電流状態においてIp2’の算出式に初期Ip2低下率及び初期オフセットの少なくとも一方を用いる構成であってもよい。
上記第1~第3実施形態では、マイクロプロセッサ60に初期オフセット、初期Ip2低下率、NOx濃度の補正に用いる一次式が記憶されている構成を例示したが、ECU90等のその他のメモリに記憶される構成であってもよい。
なお、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、今回開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示された範囲内又は特許請求の範囲と均等の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1…ガスセンサシステム(ガスセンサの制御システム)
2…内燃機関
3…排ガス浄化装置
20…NOxセンサ(ガスセンサ)
55…Ip2検知回路
60…マイクロプロセッサ(算出部、記憶部)
100…ガスセンサ制御装置(NOxセンサの制御装置)
111…第1ポンピングセル
113…第2ポンピングセル
145…第2ポンプ用第1電極(電極)
147…第2ポンプ用第2電極(電極)
MR1…第1測定室(測定室)
MR2…第2測定室(測定室)

Claims (9)

  1. 外部の被測定ガスが導入される測定室を内部に有しており、
    前記測定室内の前記被測定ガスに対する酸素の汲み出し及び汲み入れを行う第1ポンピングセルと、
    前記測定室の内側と外側にそれぞれ配置される一対の電極を有し、前記測定室に導入されるとともに酸素の汲み出し及び汲み入れが行われた前記被測定ガス中の特定成分の濃度に応じて前記一対の電極間に電流を出力する第2ポンピングセルと、
    を備えるガスセンサを制御し、
    前記電流の大きさである電流値から前記特定成分の濃度を算出する算出部を備えるガスセンサの制御装置であって、
    前記算出部は、前記特定成分の濃度を算出する際に、第1基準時における前記特定成分の濃度が0の時の前記電流値を示す初期オフセット、又は、第2基準時における前記特定成分の濃度が設定濃度の時の前記電流値の理想値との差分、の少なくとも一方を含む指標と、第3基準時からの前記ガスセンサの稼働時間の累計である累積稼働時間と、に基づいて補正するガスセンサの制御装置。
  2. 前記算出部は、
    前記電流値が所定の高電流状態である場合に、前記指標として前記差分を用いて前記特定成分の濃度を算出し、
    前記電流値が所定の低電流状態である場合に、前記指標として前記初期オフセットを用いて前記特定成分の濃度を算出する請求項1に記載のガスセンサの制御装置。
  3. 前記累積稼働時間を複数の所定の時間区分に分け、前記電流値を複数の所定の電流値区分に分け、前記電流値に対応する前記特定成分の濃度を複数の所定の濃度区分に分け、前記初期オフセット又は前記差分を変数とする一次式を、前記所定の時間区分、前記所定の電流値区分、又は前記所定の濃度区分のうちの少なくとも1つに対応して複数パターン記憶する記憶部を備え、
    前記算出部は、前記所定の時間区分、前記所定の電流値区分、又は前記所定の濃度区分のうちの少なくとも1つを基に前記記憶部に記憶されている前記一次式を選択し、前記電流値と、前記累積稼働時間、前記電流値、又は前記電流値に対応する濃度に対応する前記記憶部に記憶された複数パターンの中から選択した前記一次式と、に基づいて前記特定成分の濃度を算出する請求項1又は請求項2に記載のガスセンサの制御装置。
  4. 前記累積稼働時間を複数の所定の時間区分に分け、前記電流値を複数の所定の電流値区分に分け、前記電流値に対応する前記特定成分の濃度を複数の所定の濃度区分に分け、前記初期オフセット又は前記差分を変数とする一次式を、前記所定の時間区分、前記所定の電流値区分、又は前記所定の濃度区分のうちの少なくとも一つに対応して複数パターン記憶する記憶部を備え、
    前記記憶部は、前記一次式の傾き及び切片としてそれぞれ時間を変数として定めた二次式を記憶し、
    前記算出部は、前記電流値と、前記累積稼働時間で定まる前記二次式と、に基づいて前記特定成分の濃度を算出する請求項1又は請求項2に記載のガスセンサの制御装置。
  5. 所定の基準時間における前記指標を変数とする一次式を記憶する記憶部を備え、
    前記算出部は、前記一次式と、前記所定の基準時間と前記累積稼働時間との比率と、に基づいて前記特定成分の濃度を算出する請求項1又は請求項2に記載のガスセンサの制御装置。
  6. 外部の被測定ガスが導入される測定室を内部に有しており、
    前記測定室内の前記被測定ガスに対する酸素の汲み出し及び汲み入れを行う第1ポンピングセルと、
    前記測定室の内側と外側にそれぞれ配置される一対の電極を有し、前記測定室に導入されるとともに酸素の汲み出し及び汲み入れが行われた前記被測定ガス中の特定成分の濃度に応じて前記一対の電極間に電流を出力する第2ポンピングセルと、
    を備えるガスセンサを制御するガスセンサの制御方法であって、
    前記電流の大きさである電流値から前記特定成分の濃度を算出する際に、第1基準時における前記特定成分の濃度が0の時の前記電流値を示す初期オフセット、又は、第2基準時における前記特定成分の濃度が設定濃度の時の前記電流値の理想値との差分、の少なくとも一方を含む指標と、第3基準時からの前記ガスセンサの稼働時間の累計である累積稼働時間と、に基づいて補正するガスセンサの制御方法。
  7. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のガスセンサの制御装置と、前記ガスセンサと、を備えるガスセンサの制御システム。
  8. 排気ガスを浄化する排ガス浄化装置が取り付けられた内燃機関から排出される排気ガスを前記被測定ガスとし、
    前記ガスセンサは、前記排ガス浄化装置に対する上流側で前記特定成分の濃度を検出し、
    前記算出部は、前記指標として前記差分を用いて、前記特定成分の濃度を算出する請求項7に記載のガスセンサの制御システム。
  9. 排気ガスを浄化する排ガス浄化装置が取り付けられた内燃機関から排出される排気ガスを被測定ガスとし、
    前記ガスセンサは、前記排ガス浄化装置に対する下流側で前記特定成分の濃度を検出し、
    前記算出部は、前記指標として前記初期オフセットを用いて、前記特定成分の濃度を算出する請求項7又は請求項8に記載のガスセンサの制御システム。
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