JP2023019925A - 操作入力装置および電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザが意図しないスライド入力の誤検知を低減することが可能な操作入力装置を提供する。【解決手段】操作入力装置は、把持部(60)における複数の位置でスライド入力を検出可能な検出手段(60a)と、スライド入力に基づいて設定を変更する制御手段(80)とを有し、制御手段(80)は、複数の位置のうち第1の位置で検出された第1のスライド入力が所定の閾値よりも小さく、かつ複数の位置のうち第2の位置で検出された第2のスライド入力が所定の閾値よりも大きい場合、第2のスライド入力に基づいて設定を変更する。【選択図】図1
Description
本発明は、操作入力装置および電子機器に関する。
従来、ユーザが設定の変更や特定の操作を行うための操作入力装置を備えた携帯端末装置や撮像装置等の電子機器が知られている。特許文献1には、車両に搭載されるステアリングホイールの把持部に設置したタッチセンサ部に、把持検出を行う検出エリアと入力操作を検出する検出エリアからなる複数の検出エリアを設けた制御装置が開示されている。特許文献2には、カメラ背面のグリップ部の左上にタッチ操作およびスライド操作可能な操作部材を配置し、設定の変更や特定の操作が可能な電子機器が開示されている。
しかしながら、特許文献1に開示された制御装置では、把持検出を行うセンサと入力操作を行うセンサとが別々に設けられており、また、グリップを把持した手を握り直した際等、ユーザが意図しない入力を誤検知する可能性がある。また、特許文献2に開示された電子機器では、グリップ付近にタッチセンサによる入力装置を配置しているため、意図せずセンサに指が接触し、ユーザが意図しない入力を誤検知する可能性ある。
そこで本発明は、ユーザが意図しないスライド入力の誤検知を低減することが可能な操作入力装置および電子機器を提供することを目的とする。
本発明の一側面としての操作入力装置は、把持部における複数の位置でスライド入力を検出可能な検出手段と、前記スライド入力に基づいて設定を変更する制御手段とを有し、前記制御手段は、前記複数の位置のうち第1の位置で検出された第1のスライド入力が所定の閾値よりも小さく、かつ前記複数の位置のうち第2の位置で検出された第2のスライド入力が前記所定の閾値よりも大きい場合、前記第2のスライド入力に基づいて前記設定を変更する。
本発明の他の目的及び特徴は、以下の実施形態において説明される。
本発明によれば、ユーザが意図しないスライド入力の誤検知を低減することが可能な操作入力装置および電子機器を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各実施形態では、操作入力装置を備える電子機器の一例として撮像装置について説明するが、各実施形態はこれに限定されるものではなく、操作入力装置を有する他の電子機器にも適用可能である。
まず、図1(a)、(b)を参照して、本実施形態におけるカメラ本体(デジタルカメラ)100について説明する。図1(a)、(b)はカメラ本体100の外観斜視図であり、図1(a)は前面から見た図、図1(b)が背面から見た図をそれぞれ示す。カメラ本体100は、交換レンズとしてのレンズ装置200(図2参照)を装着可能なレンズ交換式カメラである。ただし、本実施形態は、これに限定されるものではなく、カメラ本体とレンズ装置とが一体的に構成された撮像装置にも適用可能である。
図1(b)において、メイン表示部11は、カメラ本体100の背面に設けられており、画像や各種情報を表示する。メイン表示部11の表示面にタッチパネルを有する構成の場合、表示面(操作面)に対するタッチ操作を検出することができる。サブ表示部12は、カメラ本体100の上面に設けられており、シャッタ速度や絞り値(F値)等の様々な設定値を表示する。
カメラ本体100は、覗き込み型ファインダを備え、ユーザは接眼部20を介して内部のEVF(Electronic View Finder)に表示された映像を視認することができる。接眼検知部22は、接眼部20に対する目の接近(接眼)および離反(離眼)を検知する。
カメラ本体100は、図2に後述する操作部30を備えており、ユーザからの各種操作を受け付ける入力部として各種操作部材から成っている。操作部30には以下の操作部材が含まれる。
まず、カメラ本体100の上面に設けられて主に右手人差し指で操作する操作部材として、以下のものが例に挙げられる。メイン電子ダイヤル31は、回転操作部材であり、その回転によりシャッタ速度や絞り値等の設定値の変更等の指示が行われる。動画ボタン32は、動画撮影(記録)の開始、停止の指示に用いられる。モード切替スイッチ33は、各種モードを切り替えるための操作部材である。シャッタボタン34は、被写体側に配置され、撮影指示を行うための操作部材である。
次に、カメラ本体100の背面側に設けられ、主に右手親指で操作する操作部材の一例を以下に挙げる。十字キー71は、上下左右の各部分をそれぞれ押し込み可能な操作部材であり、押した方向に応じた入力操作が可能である。SETボタン72は押しボタンであり、主に選択項目の決定等に用いられる。AEロックボタン73は、撮影待機状態で押下され、露出状態を固定することができる。拡大ボタン74は、ライブビュー表示において拡大モードのON/OFFを行うための操作部材である。再生ボタン75は、撮影モードと再生モードとを切り替える操作部材である。AFロックボタン76は、撮影待機状態で押下され、選択した測距点に対しオートフォーカスを開始し合焦位置を固定することができる。サブ電子ダイヤル77は、回転操作部材であり、その回転により選択枠の移動や画像送り等の指示が行われる。
次に、カメラ本体100の左側に配置され、主に左手で操作する操作部材の一例を以下に挙げる。電源スイッチ41は、カメラ本体100の電源のONおよびOFFを切り替える操作部材である。メニューボタン42は、各種の設定用のメニュー画面をメイン表示部11に表示するための操作部材である。
カメラ本体100の前面に配置された把持部(第1の把持部)60は、ユーザがカメラ本体100を把持する際に右手の中指から小指で握りやすい形状としたグリップ部である。把持部60の内部には、ユーザの把持状態やスライドやタップ操作による入力操作を検出する検出手段(操作部材)としての接触検出手段60aが設置されている。接触検出手段60aは、スライド入力が可能であるとともに把持位置を検出することが可能な静電容量センサおよび圧力センサを含むことが好ましい。例えば、静電容量センサは、ポリイミドなどの基材に金属導体パターンが配線されたフレキシブルプリント基板(FPC)を用いて構成することができ、または把持部60そのものに金属導体パターンが配線される筐体配線を用いてもよい。
ユーザが把持部60を右手の中指、薬指、小指で握ってカメラ本体100を把持した状態にて、右手の人差指で操作可能な位置に、シャッタボタン34およびメイン電子ダイヤル31が配置されている。一方、把持部60と対向し、カメラ本体100の背面に配置された把持部(第2の把持部)61は、把持部60を把持した状態で右手の親指で握りやすい形状とした把持部である。
記録媒体300(図2参照)を格納したスロットの記録媒体格納蓋50は、カメラ本体100の側面部に配置される。通信端子51(図2参照)は、カメラ本体100がレンズ装置と通信を行うための端子である。端子カバー52は、カメラ本体100の側面部に配置され、外部機器とカメラ本体100とを電気的に接続する接続ケーブル等のコネクタ(不図示)を保護する。
次に、図2を参照して、撮像装置10の内部構成について説明する。図2は、撮像装置10のブロック図である。撮像装置10は、カメラ本体100と、カメラ本体100に対して着脱可能なレンズ装置200とを備えて構成される。カメラ本体100はシステム制御部(制御手段)80を備え、レンズ装置200はレンズシステム制御回路203を備え、両者は互いに通信可能である。
まず、カメラ本体100の構成を説明する。接眼検知部22は、赤外線近接センサ等を有し、ファインダの接眼部20に対する接眼および離眼を検知する。システム制御部80は、接眼検知部22による検知状態に応じて、メイン表示部11とEVF21の表示状態と非表示状態とを切り替える。具体的には、少なくとも撮影待機状態で、かつ、自動切替である場合、非接眼中にメイン表示部11の表示がオンとなり、EVF21が非表示となる。また、接眼中にはEVF21の表示がオンとなり、メイン表示部11は非表示となる。
前述の操作部材がユーザの入力操作を受け付けると、システム制御部80に各種指示が入力される。例えば、メニューボタン42の押下によりメニュー画面がメイン表示部11に表示され、ユーザはメニュー画面を見ながら十字キー71、SETボタン72を用いて直感的に設定を行える。また、拡大ボタン74により、拡大モードをONとしてからメイン電子ダイヤル31を操作することにより、ライブビュー画像の拡大、縮小の指示を行い、再生モードにて再生画像の拡大指示を行うことができる。
また、把持部60に設けられた接触検出手段60aの検知情報に基づいて、把持状態を認識することができる。接触検出手段60aにスライド入力やタップ操作が検知されると、指の接触箇所、スライド操作の方向及び移動量や速度に応じてシステム制御部80で入力操作の有効性を判定し、入力指示を実行する。
システム制御部80は、モード切替スイッチ33からの信号により、動作モードを静止画撮影モード、動画撮影モード、または再生モード等に切り替える。第1シャッタスイッチ34aおよび第2シャッタスイッチ34bは、シャッタボタン34の操作によって、ON/OFFする段階式スイッチである。第1シャッタスイッチ34aは、シャッタボタン34の操作途中、いわゆる半押し(撮影準備指示)でONとなり、第1シャッタスイッチ信号SW1を発生する。システム制御部80はSW1により、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理等の撮影準備動作を開始させる。第2シャッタスイッチ34bは、シャッタボタン34の操作完了、いわゆる全押し(撮影指示)でONとなり、第2シャッタスイッチ信号SW2を発生する。システム制御部80はSW2により、撮像部84からの信号読み出しから撮像された画像を記録媒体300に画像ファイルとして書き込むまでの一連の撮影処理を開始させる。
AEセンサ81は、レンズ装置200を通した被写体の輝度を測光し、測光結果をシステム制御部80に出力する。焦点検出部82は、撮像光学系の焦点状態を検出してシステム制御部80にデフォーカス量の情報を出力する。システム制御部80は当該情報に基づいてレンズ装置200を制御し、位相差AFを行う。焦点検出部82は、専用の位相差センサを有するか、または撮像部84が備える撮像素子(撮像面位相差センサ)を利用して焦点検出を行う。シャッタ83はフォーカルプレーンシャッタであり、システム制御部80の指令により撮像部84の露光時間を制御する装置である。
撮像部84は、撮像光学系を介して結像される光学像を電気信号に光電変換する撮像素子を備える。CCD(電荷結合素子)やCMOS(相補型金属酸化膜半導体)を用いたイメージセンサが使用される。A/D変換器85は、撮像部84の出力するアナログ信号をデジタル信号に変換する。A/D変換器85の出力データは、画像処理部86およびメモリ制御部87を介して、或いは、メモリ制御部87を介してメモリ88に直接書き込まれる。
画像処理部86は、A/D変換器85からのデータ、または、メモリ制御部87からのデータに対してリサイズ処理や色変換処理等を行い、また、撮像画像のデータを用いて所定の演算処理を行う。演算結果に基づいてシステム制御部80は露光制御、測距制御を行い、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF処理、AWB処理、AE処理、EF処理等が行われる。
メモリ88は、A/D変換器85による変換後のデジタル画像データと、メイン表示部11,EVF21に表示するための画像データを記憶する。メモリ88は、所定枚数の静止画像や所定時間に亘る動画像および音声のデータの格納に十分な記憶容量を有し、画像表示用のビデオメモリを兼ねている。
D/A変換器89は、メモリ88に格納されている画像表示用のデータをアナログ信号に変換してメイン表示部11,EVF21に供給する。メモリ88に書き込まれた表示用の画像データは、メイン表示部11,EVF21により表示される。メモリ88に蓄積されたデジタル信号を、D/A変換器89においてアナログ変換して、メイン表示部11またはEVF21に逐次転送して表示させることにより、ライブビュー表示が行われる。サブ表示部駆動回路90はシステム制御部80の指令にしたがい、サブ表示部12の画面上にシャッタ速度や絞り値等の設定値を表示させる。
不揮発性メモリ91は、EEPROM等の電気的に消去および記録が可能なメモリであり、システム制御部80の動作用の定数、プログラム等を記憶している。システム制御部80は、例えばCPU(中央演算処理装置)を備え、カメラ本体100全体を制御する。CPUは不揮発性メモリ91に記録されたプログラムを実行することで各処理を実現する。システムメモリ92は、例えばRAM(ランダム・アクセス・メモリ)が用いられ、システム制御部80の動作用の定数、変数、不揮発性メモリ91から読み出したプログラム等が展開される。システムタイマ93は各種制御に用いる時間や内蔵時計の時間を計測する。
電源制御部94は、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行う。電源スイッチ41の操作信号をトリガーとして電源制御部94は、その検出結果およびシステム制御部80の指令にしたがい、内部のDC-DCコンバータを制御し、記録媒体300を含む各部への電源供給を行う。電源部95は一次電池または二次電池、ACアダプター等を備える。
記録媒体I/F(インターフェース)部96は、記録媒体300とシステム制御部80とを接続する。撮像画像データ等を記録する記録媒体300は、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される。例えば、撮影モード中にユーザが再生ボタン75を押下すると、再生モードに移行し、記録媒体300に記録された画像のうち最新の画像をメイン表示部11に表示させることができる。
通信部97は、映像信号や音声信号の送受信を行う際、ネットワークに接続可能である。通信部97は撮像部84による撮像画像データや記録媒体300に記録された画像データを外部機器へ送信可能であり、また外部機器から画像データや各種情報を受信可能である。
姿勢検知部98は、加速度センサやジャイロセンサ等を備え、重力方向に対するカメラ本体100の姿勢を検知する。例えば、姿勢検知部98で検知された姿勢に基づいて、ユーザがカメラ本体100を横に構えているか、縦に構えているかを判別可能であり、パンニング等の状態や静止状態を検知可能である。
次に、レンズ装置200の構成を説明する。レンズ装置200は、ズームレンズおよびフォーカスレンズ等のレンズユニットを備えるが、図2では1枚のレンズ201として簡略的に示す。レンズ装置200は、カメラ本体100と通信を行う通信端子202を備える。レンズ装置200は、通信端子51、202を介してシステム制御部80と通信可能である。レンズシステム制御回路203は、システム制御部80の指令にしたがって、絞り駆動回路204とAF駆動回路206を制御する。絞り駆動回路204を介して絞り205の制御が行われ、AF駆動回路206を介して、レンズ201内のフォーカスレンズの位置を変位させることで焦点調節制御が行われる。
記録媒体300は、撮影された画像を記録するためのメモリカード等の記録媒体であり、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される。
次に、図3(a)、(b)および図4を参照して、ユーザがカメラ本体100の接触検出手段60aを操作して入力操作を行う際に、ユーザが意図しない入力操作が実行されるのを低減(防止)するための制御方法について詳述する。図3(a)、(b)は、ユーザがカメラ本体100を把持した状態の一例を示す斜視図であり、図3(a)はカメラ本体100の前面から見た図、図3(b)はカメラ本体100の背面から見た図をそれぞれ示す。図4は、接触検出手段60aへの入力操作の判定処理(制御方法)のフローチャートである。
まず、主な操作方法について、右手でカメラ本体100を把持する一般的な持ち方の場合を例に挙げて説明する。通常、図3(a)、(b)に示されるように、右手の中指、薬指、小指を把持部60の前面から内壁面にしっかりと添えてカメラ本体100を把持する。本実施形態において、把持部60を把持している指の位置を正確に検出するため、接触検出手段60aを把持部60の前面から内壁面にかけて配置している。すなわち接触検出手段60aは、カメラ本体100の光軸方向に対して略平行な面または略垂直な面の少なくとも一つに配置されている。このとき、右手の指は中指、薬指、小指の第1関節から先の指の腹で把持部60に接触しており、距離を置いて3箇所が接触検出手段60aに接触しているため、接触検出手段60aでは3本の指で把持していると認識される。
更に、右手の親指を把持部61に添え、左手でカメラ本体100の左側側面或いは底面付近とレンズ装置200下付近を支える事で安定してカメラ本体100を把持することができる。この把持状態であれば、カメラ本体100を安定して把持しながら把持部60を把持している右手の指をスライドさせてスライド入力操作を行うことが可能となる。
本実施形態では、接触検出手段60aの上下方向3箇所に分割して入力操作が可能なように、それぞれに変更可能な設定情報を割り当てる。ここで図3(a)中の中指に相当する1番上の検出部を検出部60a1、上から2番目を検出部60a2、上から3番目を検出部60a3と定義する。ただし、各検出部の範囲を規定しているわけではなく、どの位置を把持していても検出された指の位置で上から順に検出部60a1、検出部60a2、検出部60a3と認識させる。なお、いずれかの指をスライド操作させた場合、一部の指が接触検出手段60aから離れることがあるが、その際は一度認識させた検出部の位置はリセットさせないこととし、全ての指が離れた或いは移動した際に認識させた検出部の位置をリセットさせることとする。なお本実施形態において、検出部60a1~60a3のうち一つを、第1の位置で第1のスライド入力を検出する第1の検出部とする。また、検出部60a1~60a3のうち他の一つを、第2の位置で第2のスライド入力を検出する第2の検出部とする。
また、各検出部で検出されたスライド入力操作の誤操作を防ぐため、各スライド入力操作が有効であると判定するための閾値(所定の閾値)を設定する。閾値の一例として、本実施形態では各検出部で検出されたスライド量またはスライド速度の少なくとも一つに基づいて閾値を決定する例を挙げる。ただし、閾値の設定方法は、これに限定されるものではない。例えば、接触検出手段60aに圧力センサを用いる場合、圧力の強さで閾値を設定することで、把持している指とスライド操作を行っている指との識別を行い、誤操作を防止してもよい。
次に、図4を参照して、ユーザが意図しないスライド入力操作が実行されることを低減(防止)しつつ、スライド入力操作を有効とする制御方法について詳述する。図4の各ステップは、主に、システム制御部80により実行される。
まず、ステップS301において、ユーザにより電源スイッチ41がONされ、カメラ本体100が起動して電源ON状態となる。続いてステップS302において、ユーザがカメラ本体100を把持する把持状態を検知するため、システム制御部80は、接触検出手段60aを用いてユーザの指の接触検知を開始する。続いてステップS303において、システム制御部80は、指が2本以上接触しているか否かを判定する。指が2本以上接触している場合、把持状態と判定し、ステップS304に進む。一方、指の接触が1本以下の場合、非把持状態と判定し、ステップS302に戻る。
ステップS304において、システム制御部80は、ステップS303にて指の接触範囲が一定時間変化していないか否かを判定する。指の接触範囲が一定時間変化していない場合、システム制御部80はユーザがカメラ本体100の把持を完了したと判定し、ステップS305に進む。一方、接触範囲が変化し続けている場合(一定時間の間で変化した場合)、システム制御部80は、接触範囲が一定時間変化しなくなるまでステップS304の判定を継続する。
ステップS305において、システム制御部80は、接触検出手段60aを用いて、ユーザの指によるスライド入力(スライド入力操作)を検知したか否かを判定する。システム制御部80は、スライド入力を検知した場合、ステップS306に進む。一方、システム制御部80は、スライド入力を検知していない場合、スライド入力を検知するまでステップS305の判定を継続する。
ステップS306において、システム制御部80は、ステップS305にて検知したスライド入力値が所定の閾値を超えているか否かを判定する。ステップS305にて検知したスライド入力値のうち1箇所以上のスライド入力値が所定の閾値以上であり、かつ1箇所以上のスライド入力値が所定の閾値以下である場合、ステップS307に進む。一方、それ以外の場合、ステップS308に進む。
ステップS307において、システム制御部80は、ステップS306にて検知された所定の閾値以上のスライド入力操作を有効にし、検出されたスライド情報(方向、量、速度等)に応じて設定値を変更する。ステップS308において、システム制御部80は、ステップS306にて検知されたスライド入力操作を全て無効にし、ステップS302に戻る。
なお本実施形態の制御フローでは、スライド入力操作の指が停止した時点でスライド量を決定し、スライド量に応じた設定値の変更を実行しているが、これに限定されるものではない。例えば、指をスライドさせた後、指が接触検出手段60aから離れた時点でスライド量を決定させて設定値の変更を実行させてもよい。
次に、実際の具体的な操作例について説明する。まず、ユーザはカメラ本体100を把持した状態で電源スイッチ41をONにして、カメラ本体100の電源がONになる。システム制御部80は、ユーザの把持状態を認識するため、接触検出手段60aを用いて、指の接触の有無と接触範囲を検出する。システム制御部80は、指の接触を二箇所以上検知し、一定時間接触範囲の移動がない場合、ユーザが把持部60を把持していると認識する。一方、電源ONの状態でユーザがカメラ本体100を把持する場合もあり、その際には、指が接触検出手段60aに対して接触しながらスライドすることがある。このとき、接触検出手段60aにより指の接触が検知されてから接触範囲が移動し続けているため、ユーザが把持部60を把持したと未だ認識していない。このためシステム制御部80は、この間のスライド操作を無効とし、スライド操作の誤操作は発生しない。
次に、ユーザがカメラ本体100を把持した状態でのスライド入力操作の一例について説明する。例えば、薬指と小指は把持部60を把持して動かない状態で、中指を指の伸縮方向(図3中のZ方向)にスライドさせた場合、検出したスライド方向とスライド量に応じて検出部60a1に割り当てられた設定値の変更を実行する。一方、中指と薬指が把持部60を把持して動かない状態で、小指を指の伸縮方向(図3中Z方向)にスライドさせた場合、検出したスライド方向とスライド量に応じて検出部60a3に割り当てられた設定値の変更を実行する。
このとき、いずれの場合もスライドさせる指以外は動かない前提であるが、実際にはスライドさせる指につられて多少なり動く可能性があり、これをスライド操作入力として認識すると誤操作に繋がる可能性がある。そこで前述した制御方法のように、検出した値に閾値を設けることによって、ある一定量以上指が動いていない場合や、一定以下の速度で指が動いている場合には、スライド操作ではないと判定する。これにより、ユーザが意図的にスライドさせている指とそうでない指を判別することが可能となり、誤操作を防止することができる。
本実施形態では、接触する指のうち一本のみをスライドさせた場合の例を説明したが、指を三本接触させている場合には、いずれか二本の指をセットでスライド操作させた時に変更可能な設定値を割り当てることで、二本指のスライド入力操作を実行可能である。
次に、前述の操作以外で誤操作が起こり得るケースについて例を挙げて説明する。誤操作が起こり得るケースとして、カメラ本体100を横位置から縦位置に変えるときなど、把持部60を握り直すケースが考えられる。このケースにおいても接触検出手段60a上の指の位置が滑りながら移動することが想定されるが、このときに一部の指を固定したままでその他の指のみ把持部60上を滑らせるような動作は考えにくく、全ての指が同時に移動すると想定される。よって、この場合は有効なスライド入力操作は検出されないためスライド入力操作の誤操作の発生を抑えることができる。
なお本実施形態では、把持部60の内壁面に設けられた接触検出手段60aで把持検出とスライド操作を行う場合について説明したが、これに限定されるものではなく、把持部60前面側等他の場所でも同様に適応可能である。
以上のように、本実施形態の操作入力装置は、把持部60における複数の位置でスライド入力を検出可能な検出手段(接触検出手段60a)と、スライド入力に基づいて設定を変更する制御手段(システム制御部80)とを有する。制御手段は、複数の位置のうち第1の位置で検出された第1のスライド入力が所定の閾値よりも小さく、かつ複数の位置のうち第2の位置で検出された第2のスライド入力が所定の閾値よりも大きい場合、第2のスライド入力に基づいて設定を変更する。
好ましくは、制御手段は、検出された全てのスライド入力が前記所定の閾値よりも大きい場合、全てのスライド入力を用いない(全てのスライド入力を無効にする)。また好ましくは、所定の閾値は、スライド入力のスライド量またはスライド速度の少なくとも一つに基づいて決定される。また好ましくは、制御手段は、スライド入力のスライド方向、スライド量、またはスライド速度の少なくとも一つに基づいて、設定を変更する。また好ましくは、検出手段は、把持部において少なくとも2本以上の指に跨る範囲に配置されている。また好ましくは、検出手段は、複数の位置で接触を検出可能であり、制御手段は、検出手段が複数の位置のうち一つの位置のみで接触を検出した場合、スライド入力を用いない(スライド入力を無効にする)。また好ましくは、制御手段は、接触の範囲が移動していない時間が所定の時間を経過していない場合(接触範囲が一定時間変化していない場合)、スライド入力を用いない(スライド入力を無効にする)。
本実施形態によれば、把持部に設けられたセンサを用いて把持検知とスライド入力操作とが可能であって、ユーザが意図しないスライド入力の誤検知を低減することが可能な操作入力装置および電子機器を提供することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
60a 接触検出手段(検出手段)
80 システム制御部(制御手段)
80 システム制御部(制御手段)
Claims (11)
- 把持部における複数の位置でスライド入力を検出可能な検出手段と、
前記スライド入力に基づいて設定を変更する制御手段と、を有し、
前記制御手段は、前記複数の位置のうち第1の位置で検出された第1のスライド入力が所定の閾値よりも小さく、かつ前記複数の位置のうち第2の位置で検出された第2のスライド入力が前記所定の閾値よりも大きい場合、前記第2のスライド入力に基づいて前記設定を変更することを特徴とする操作入力装置。 - 前記検出手段は、前記第1の位置で前記第1のスライド入力を検出する第1の検出部、および前記第2の位置で前記第2のスライド入力を検出する第2の検出部を有することを特徴とする請求項1に記載の操作入力装置。
- 前記制御手段は、検出された全てのスライド入力が前記所定の閾値よりも大きい場合、前記全てのスライド入力を用いないことを特徴とする請求項1または2に記載の操作入力装置。
- 前記所定の閾値は、前記スライド入力のスライド量またはスライド速度の少なくとも一つに基づいて決定されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の操作入力装置。
- 前記制御手段は、前記スライド入力のスライド方向、スライド量、またはスライド速度の少なくとも一つに基づいて、前記設定を変更することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の操作入力装置。
- 前記検出手段は、前記把持部において少なくとも2本以上の指に跨る範囲に配置されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の操作入力装置。
- 前記検出手段は、前記複数の位置で接触を検出可能であり、
前記制御手段は、前記検出手段が前記複数の位置のうち一つの位置のみで前記接触を検出した場合、前記スライド入力を用いないことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の操作入力装置。 - 前記制御手段は、前記接触の範囲が移動していない時間が所定の時間を経過していない場合、前記スライド入力を用いないことを特徴とする請求項7に記載の操作入力装置。
- 前記検出手段は、静電容量センサおよび圧力センサを含むことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の操作入力装置。
- 把持部と、
請求項1乃至9のいずれか一項に記載の操作入力装置と、を有することを特徴とする電子機器。 - 前記電子機器は撮像装置であり、
前記検出手段は、前記撮像装置の光軸方向に対して平行な面または垂直な面の少なくとも一つに配置されていることを特徴とする請求項10に記載の電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2021125007A JP2023019925A (ja) | 2021-07-30 | 2021-07-30 | 操作入力装置および電子機器 |
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JP2021125007A JP2023019925A (ja) | 2021-07-30 | 2021-07-30 | 操作入力装置および電子機器 |
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JP2023019925A true JP2023019925A (ja) | 2023-02-09 |
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ID=85160047
Family Applications (1)
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JP2021125007A Pending JP2023019925A (ja) | 2021-07-30 | 2021-07-30 | 操作入力装置および電子機器 |
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-
2021
- 2021-07-30 JP JP2021125007A patent/JP2023019925A/ja active Pending
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