JP2023019601A - 折畳作業足場 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023019601000001
【課題】足場板を2つ折りにして折り畳み可能な折畳作業足場において、円滑に展開および折り畳み可能な折畳作業足場を提供する。
【解決手段】左右に分割される足場板2と、足場板2の下面側にて左右に対向して配設され、足場板2の分割半体2Pをそれぞれ下方から支持する一対の脚体3と、足場板2の下面側における左右間の中央位置に設けられ、分割半体2Pを水平位置と下折れ位置との間で回動可能に支持する支持フレーム4と、支持フレーム4に対して脚体3を近接離反可能に連結する連結フレーム5と、を備えた折畳作業足場1であって、脚体3は、分割半体2Pに対して左右方向へ摺動可能に連結される。
【選択図】図1

Description

本発明は、足場板を2つ折りにして折り畳み可能な折畳作業足場に関するものである。
主に内装工事や小規模の建築工事などで用いられる折畳作業足場において、足場板が中央で2つに分割して構成されており、足場板を二つ折りにし、さらにその分割半体相互を中央へ寄せ合わせるようにして折り畳み可能としたものが知られている(例えば、特許文献1)。
特許文献1に開示された折畳作業足場は、長手方向(左右方向)の略中央部で二分割される足場板と、足場板の下面側に設けられ、足場板を下方から支持する一対の脚体と、脚体相互を連結するパンタグラフ状の筋交いとを備えており、足場板と脚体との固定を解除した後、筋交いを収縮させつつ脚体相互を近接させ、さらに足場板を脚体の外側へ下折り(山折り)にして折り畳む。反対に、展開する場合は、下折りにされた足場板を水平位置に戻した後、筋交いを拡張させつつ脚体相互を離反させ、固定ピン等により足場板と脚体とを固定させる。
特開2011-52474号
ところで、この種の折畳作業足場は、設置時や撤去時の作業性を考慮して、脚体の下端部に自在車輪が設けられている。しかしながら、特許文献1の折畳作業足場では、脚体が足場板に連結されていないため、足場板との固定状態が解除されると、上記のように脚体を互いに近接させたり離反させたりする際に、自在車輪の動きに影響されて、脚体が安定して近接離反方向へ移動せず、円滑に展開したり折り畳んだりできない問題があった。
本発明は、上記のような問題を鑑みてなされたものであり、足場板を2つ折りにして折り畳み可能な折畳作業足場において、円滑に展開および折り畳み可能な折畳作業足場を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の折畳作業足場は、以下の技術的手段を講じている。
本発明の折畳作業足場は、左右に分割される足場板と、前記足場板の下面側にて左右に対向して配設され、前記足場板の分割半体をそれぞれ下方から支持する一対の脚体と、前記足場板の下面側における左右間の中央位置に設けられ、前記分割半体を水平位置と下折れ位置との間で回動可能に支持する支持フレームと、前記支持フレームに対して前記脚体を近接離反可能に連結する連結フレームと、備えた折畳作業足場であって、前記脚体は、前記分割半体に対して左右方向へ摺動可能に連結されたことを特徴としている。
好ましくは、前記分割半体に、前記脚体を左右方向へ摺動可能に案内する案内部が設けられ、前記脚体に、前記案内部に対して摺動可能に掛合される少なくとも2つの駒部が左右に並んで設けられる。
また、前記脚体が前記支持フレームに対して近接位置にあるとき、前記駒部のうち、第1駒部の前記案内部に対する掛合状態が解除され、第2駒部が前記案内部と掛合状態にあって、前記分割半体および前記支持フレーム相互を枢支連結する枢軸部と同軸線上に配置される。
好ましくは、前記分割半体または前記支持フレームに、前記分割半体を水平位置で固定保持可能なロック機構部が設けられる。
本発明の折畳作業足場によれば、脚体相互を足場板の左右方向へ安定して近接離反させることができるから、円滑な展開や折り畳みが可能となる。
実施形態の折畳作業足場の展開状態の上方斜視図である。 実施形態の折畳作業足場の展開状態の下方斜視図である。 実施形態の折畳作業足場の折畳状態の上方斜視図である。 実施形態の折畳作業足場の展開状態の前方視図である。 実施形態の折畳作業足場の脚体相互を寄せ合わせた状態の前方視図である。 実施形態の折畳作業足場の折畳状態の前方視図である。 支持フレーム周辺の下方斜視図である。 足場板と脚体との連結部周辺の斜視図1である。 足場板と脚体との連結部周辺の斜視図2である。 足場板と脚体との連結部周辺の側方視概略構成図である。 足場板と脚体との連結部周辺の前方視概略構成図1である。 足場板と脚体との連結部周辺の前方視概略構成図2である。
以下、本発明の実施形態に係る折畳作業足場を、図面に基づき説明する。尚、以下に説明する実施形態は、本発明を具体化した一例であって、その具体例をもって本発明の構成を限定するものではない。
図1~図6に示すように、本実施形態の折畳作業足場1は、足場板2と、脚体3と、支持フレーム4と、連結フレーム5とを備えている。
足場板2は、上方視略長方形状の板体であり、左右間の中央部で2つに分割されている。尚、本実施形態では、足場板2の長手方向を左右方向、足場板2の短手方向を前後方向、足場板2の厚さ方向を折畳作業足場1の上下方向とする。また、本実施形態では、折り畳んだ状態を説明する場合を除き、展開した状態の構成を基準に説明する。
脚体3は、足場板2の下面側にて左右に対向して一対配設されており、足場板2の左右の分割半体(以下、「足場板半体」という)2Pをそれぞれ下方から支持する。支持フレーム4は、足場板2の下面側における左右間の中央位置に設けられ、足場板半体2Pを水平位置と脚体3に沿わせて配した下折れ位置との間で回動可能に支持する。連結フレーム5は、左右の脚体3と支持フレーム4との間に設けられ、支持フレーム4に対して脚体3を近接離反可能に連結する。
足場板半体2Pは、外枠6と、中枠7と、踏板8と、レール部9とを備えている。外枠6は、長尺な断面略矩形状の枠材を略正方形状に連結して形成されている。中枠7は、長尺な断面略矩形状の枠材を前後左右に交差するように連結して形成されている。踏板8は、外枠6の内側略全面に亘って設けられており、中枠7によって下方から支持されている
。本実施形態の場合、踏板8は、格子状の網体で形成されているが、耐荷重や耐衝撃性など十分な強度を有していれば、踏板8は、平板で形成されていてもよいし、波板で形成されていてもよい。また、複数の細幅板材や筒材、線材等を並べて構成されたものであってもよい。
外枠6における2つの足場板半体2P相互の対向面部にはそれぞれ、パッド6Sが設けられている。パッド6Sは、2つの足場板半体2Pが互いに水平位置まで回動されたときに接触する。これにより、足場板半体2P相互が水平位置にて位置決め保持される。
レール部9は、足場板半体2Pの下面部における前寄りの位置および後寄りの位置にそれぞれ、上記下面部に沿って左右方向に並行して延設されている。また、レール部9は、長尺な断面略コ字状の枠材により形成されており、足場板2の前後中央側の面(内側面)に、左右方向に延在する溝状の開口(以下、「溝部」という)9Sを有している。溝部9Sの左右の終端にはそれぞれ、脚体3を所定の展開位置で係止させるためのストッパ9Eが設けられている(図9参照)。
レール部9の外側面(足場板2の前後外側に位置する面)には、支持フレーム4に対して足場板半体2Pを水平位置で固定保持可能なロック機構部としての第1プランジャ11と、脚体3を支持フレーム4から離反させた展開位置で固定保持可能な第2プランジャ12とが設けられている(図7および図8参照)。
レール部9の下縁部9Bは、足場板半体2Pの外側(足場板2の左右外側)の端部から足場板半体2Pと支持フレーム4とを繋ぐヒンジ部28の前方又は後方対向位置に至る範囲に形成されている。また、レール部9の下面における足場板半体2Pの内側(足場板2の左右中央側)の端部には、下方に開口する所定幅の切欠部9Hが設けられている。即ち、レール部9における足場板2の左右中央側の端部下面は、下方に開口している(図7参照)。
脚体3は、支柱枠13と、スライド支柱14と、中桟15と、下桟16と、自在車輪17とを備えている。支柱枠13は、長尺な断面略矩形状の枠材により形成され、脚体3の前後に一対略平行に設けられている。スライド支柱14は、長尺な断面略矩形状の枠材により形成され、支柱枠13の内空部に挿通保持されている。中桟15は、長尺な断面略矩形状の枠材により形成され、支柱枠13相互間に横架されている。下桟16は、スライド支柱14の下端相互間に横架されている。自在車輪17は、各スライド支柱14の下端に連結されている。
支柱枠13の外周部における下端寄りの高さ位置には、スライド支柱14を所定の高さ位置で固定保持可能な第3プランジャ18が設けられている。一方、スライド支柱14の外側面には、第3プランジャ18を掛合保持可能な掛合孔(図示せず)が複数縦並びに所定の間隔を存して設けられている。従って、脚体3は、スライド支柱14を支柱枠13の内空部にて上下に摺動させ、第3プランジャ18によって所定の位置で固定させることで、上下長さを調整することができる。
また、支柱枠13の外周部における下端寄りの高さ位置には、第2プランジャ12を掛合保持可能な掛合孔3Hが設けられており、第2プランジャ12の先端部を上記掛合孔3Hに掛合させることで、天板半体2Pを脚体3に沿わせて配した下折れ位置で固定保持させることができる。このように、第2プランジャ12は、脚体3を展開位置で足場板半体2Pに固定保持させる機能と、足場板半体2Pを下折れ位置で脚体3に固定保持させる機能とを兼備している。
支柱枠13の外周部における上下間の略中央位置には、脚体3を支持フレーム4に寄せ合わせた位置で固定保持可能な第4プランジャ19が設けられている。一方、支持フレーム4には、第4プランジャ19を掛合保持可能な掛合孔4Hが設けられており、第4プランジャ19の先端部を上記掛合孔4Hに掛合させることで、脚体3を支持フレーム4に寄せ合わせた状態で固定保持させることができる。
支柱枠13の上端部には、ランナー20が設けられている。図8~図12に示すように、ランナー20は、2つの駒部21,22と、支持プレート23とを備えている。支持プレート23は、上底が長く、下底が短い略台形状に形成された板体であり、傾斜辺を有する略三角形状の突端部23Aが支柱枠13の外側(足場板2の左右外側)に向かって突出するように、支柱枠13の外周面に重ね合わせた状態で固定されている。
駒部21,22は、円環状の回転子であり、支持プレート23の上底寄りの位置に、左右に並んで枢支連結されている。脚体3は、これら駒部21,22がレール部9の下縁部9Bに上方から掛合されることによって、足場板半体2Pに対して左右方向へ摺動可能に連結保持されている。
駒部21,22のうち、一方の第1駒部21は、支柱枠13の左右間の中央位置に配設され、他方の第2駒部22は、支柱枠13からその外側方向に突出する支持プレート23の突端部23Aに配設されている。従って、脚体3がレール部9に沿って足場板半体2Pの外側(足場板2の左右外側)の端部まで摺動されたとき、第2駒部22がレール部9のストッパ9Eに当接する。これにより、脚体3は、レール部9に対して展開位置で係止される(図11参照)。
一方、脚体3がレール部9に沿って足場板半体2の内側(足場板2の左右中央側)の端部まで摺動されたとき、第1駒部21は、レール部9における切欠部9Hの上方位置に配設され、レール部9との掛合状態が解除される。この際、第2駒部22は、レール部9に掛合されたままの状態で、ヒンジ部28の前方または後方対向位置、詳細には、第2駒部22の回転中心を通る軸線がヒンジ部28の回転中心を通る軸線と一致する位置に配置される。これにより、脚体3は、レール部9に対して回動可能に支持される。換言すると、足場板半体2Pが脚体3に対して回動可能に支持された状態となる(図12参照)。
図1~図7に示すように、支持フレーム4は、前後の側枠24と、上枠25と、下枠26とを備えている。側枠24は、上桟部24Aおよび下桟部24Bを有する前方視(又は後方視)略横向きH字状に形成されており、足場板2の下面部における前寄りの位置および後寄りの位置にそれぞれ設けられている。上枠25は、側枠24の上端相互間に横架され、下枠26は、側枠24の下端相互間に横架されている。
側枠24の上桟部24Aは、左右方向に延長形成されており、レール部9の内側面(溝部9Sの形成面)に隣接して配置される。また、上桟部24Aの左右の端部には、第1プランジャ11を掛合保持可能な掛合孔1Hが設けられており(図6参照)、上記掛合孔1Hに第1プランジャ11の先端部を掛合させることで、足場板半体2Pを水平位置で固定保持させることができる。
側枠24の下桟部24Bは、上桟部24Aと略平行に左右方向に延長形成されている。下桟部24Bは、第4プランジャ19と同一の高さ位置に設けられており、その左右の端部に、第4プランジャ19を掛合保持可能な掛合孔4Hが設けられている。従って、脚体3を支持フレーム4に向かって略水平に移動させることで、第4プランジャ19の先端部を掛合孔4Hに掛合させることができる。
上枠25は、前後の上桟部24A相互間に横架されている。一方、下枠26は、前後の下桟部21B相互間に横架されており、これら上枠25および下枠26によって側枠24相互が連結保持されている。
上枠25の前後端寄りの位置にはそれぞれ、支持アーム27が設けられている。支持アーム27は、上桟部24Aと略平行に左右方向に延長形成されている。支持アーム27の左右の先端部にはそれぞれ、ヒンジ部28が設けられている。また、支持アーム27は、足場板2の前後間の中央を挟んで前後に一対設けられており、足場板半体2Pは、それら支持アーム27に設けられた前後一対のヒンジ部28にて支持フレーム4に枢支連結されている。
上枠25の前後間の中央位置には、ガススプリング29が連設されている。ガススプリング29は、一端が上枠25に枢支連結され、他端が足場板半体2Pの中枠7に枢支連結されており、これにより、足場板半体2Pが水平位置から下折れ位置側へ回転するときの回転力が制限される。
連結フレーム5は、連結アーム31と、連結軸32と、横桟33とを備えている。連結アーム31は、一端が支持フレーム4の下枠26に枢支連結され、他端が脚体3の下端側の中桟15に枢支連結されている。また、連結アーム31は、足場板2の前後間の中央を挟んで前後に一対設けられており、それら連結アーム31相互間における上記他端寄り(中桟15寄り)の位置に横桟33が横架されている。尚、本実施形態の場合、支持フレーム4の下枠26は、脚体3の中桟15より高い位置に設けられている。従って、連結フレーム5は、脚体3の下端寄りの位置から支持フレーム4に向かって斜め上方へ延設されている。
また、連結アーム31は、2つの長尺な断面略コ字状の枠材の端部相互を連結軸32によって連結して形成された部材であり、脚体3相互を図4に示す展開位置から左右方向へ近接させることによって、図5に示すように左右間の中間位置にて山折りに折曲可能に構成されている。尚、連結アーム31は、脚体3相互を展開位置に離反させたとき、僅かに下向きに折曲された伸長姿勢で保持可能に構成されており(図4参照)、上記のように連結フレーム5を伸長させてロック状態とすることで、脚体3が支持フレーム4側へ意図せず移動するのを阻止できる。
上記折畳作業足場1の折畳手順について説明する。まず、図4に示す展開状態において、第2プランジャ12による足場板半体2Pと脚体3との固定状態を解除させる。このとき、足場板半体2Pは、第1プランジャ11によって支持フレーム4に水平位置で固定保持されている。そして、連結フレーム5のロック状態を解除させた(連結アーム31を上向きに折曲させた)後、脚体3を足場板半体2Pに沿って支持フレーム4側へ水平に摺動させ、第4プランジャ19を支持フレーム4の側枠24の下桟部24Bに設けられた掛合孔4Hに掛合させることによって、脚体3を支持フレーム4に固定させる。これにより、折畳作業足場1は、図5に示すように、足場板半体2Pが水平位置で保持され、且つ左右の脚体3相互が左右間の中央に寄せ合わされた状態となる。
さらにこの状態より、第1プランジャ11による足場板半体2Pと支持フレーム4との固定状態を解除させるとともに、足場板半体2Pを脚体3の外側に沿わせるように下方へ回動させて下折れにし、この下折れ位置にて第2プランジャ12を脚体3の支柱枠13に設けられた掛合孔3Hに掛合させることによって、足場板半体2Pを脚体3に固定させる。これにより、折畳作業足場1は、図6に示すように、足場板2が山折りにされた状態で固定保持される。
反対に、折畳作業足場1を展開する場合は、上記折畳手順と反対の手順を行う。具体的には、まず、第2プランジャ12による足場板半体2Pと脚体3との固定状態を解除させる。このとき、足場板半体2Pは、ガススプリング29の反発力によって所定の角度だけ水平位置側(展開させる方向)へ回動する。即ち、足場板半体2Pが脚体3から自動的に離反し、所定の角度で保持される。これにより、作業者が足場板半体2Pを把持し易くなる。そしてさらに、足場板半体2Pを水平位置まで回動させ、第1プランジャ11によって支持フレーム4に固定させる。
さらにこの状態より、第4プランジャ19による脚体3と支持フレーム4との固定状態を解除させ、脚体3を支持フレーム4から離反させるように展開位置まで摺動させる。そして、連結フレーム5を伸長させてロック状態にするとともに、第1プランジャ11によって脚体3を天板半体2Pに固定させる。これにより、折畳作業足場1は、図4に示すように、元の展開状態で固定保持される。
上記のとおり、本実施形態の折畳作業足場1は、左右に分割される足場板2と、足場板2の下面側にて左右に対向して配設され、足場板半体2Pをそれぞれ下方から支持する一対の脚体3と、足場板2の下面側における左右間の中央位置に設けられ、足場板半体2Pを水平位置と下折れ位置との間で回動可能に支持する支持フレーム4と、支持フレーム4に対して脚体3を近接離反可能に連結する連結フレーム5とを備え、脚体3が足場板半体2Pに対して左右方向へ摺動可能に連結されている。
この構成によれば、自在車輪17の動きに影響されることなく、脚体3相互を足場板2の左右方向へ安定して近接離反させることができるから、折畳作業足場1の展開および折り畳みを円滑に行うことが可能となる。
また、本実施形態の折畳作業足場1は、足場板半体2Pに、脚体3を左右方向へ案内するレール部(案内部)9が設けられる一方、脚体3に、上記レール部9に対して摺動可能に掛合される少なくとも2つの駒部21,22が左右に並んで設けられている。
この構成によれば、2つの駒部21,22によって脚体3がレール部9に連結支持されるから、脚体3相互を左右方向へより安定して近接離反させることができる。これにより、折畳作業足場1の展開および折り畳みをより円滑に行うことが可能となる。
また、本実施形態の折畳作業足場1は、脚体3が支持フレーム4に対して近接位置にあるとき、上記駒部21,22のうち、第1駒部21のレール部9に対する掛合状態が解除され、第2駒部22がレール部9と掛合状態にあって、足場板半体2Pおよび支持フレーム4相互を枢支連結するヒンジ部(枢軸部)28と同軸線上に配置される。
この構成によれば、脚体3が支持フレーム4に対して近接位置にあるとき、足場板半体2Pが第2駒部22およびヒンジ部28によって枢支された状態となるから、足場板半体2Pをより安定して回動させることができる。これにより、折畳作業足場1の展開および折り畳みをより円滑に行うことが可能となる。
また、本実施形態の折畳作業足場1は、足場板半体2Pに、足場板半体2Pを水平位置で固定保持可能な第1プランジャ(ロック機構部)11が設けられている。
この構成によれば、足場板半体2Pを水平位置で固定保持させることで、脚体3相互を足場板2の左右方向へより安定して近接離反させることができるようになるから、折畳作業足場1の展開および折り畳みを一層円滑に行うことが可能となる。
尚、上記実施形態では、脚体3に2つの駒部21,22が左右に並んで設けられものを説明したが、脚体3に3つ以上の駒部が左右に並んで設けられたものとしてもよいし、脚体3に1つの駒部(例えば、支持プレート23の突端部23Aに配設された第2駒部22)のみ設けられたものとしてもよい。
また、上記実施形態では、脚体3が支持フレーム4に対して近接位置にあるとき、第1駒部21のレール部9に対する掛合状態が解除される一方、第2駒部22は、レール部9と掛合状態のまま、足場板半体2Pおよび支持フレーム4相互を枢支連結するヒンジ部(枢軸部)28と同軸線上に配置されるように構成されたものを説明したが、脚体3が支持フレーム4に対して近接位置にあるとき、駒部21,22が何れも切欠部9Hの上方位置に配設され、レール部9に対する掛合状態が解除されるように構成されたものとしてもよい。
また、上記実施形態では、足場板半体2Pのレール部9に、足場板半体2Pを水平位置で固定保持させるロック機構部として第1プランジャ11が設けられたものを説明したが、支持フレーム4に、足場板半体2Pを水平位置で固定保持させるロック機構部が設けられたものとしてもよい。
また、上記実施形態では、左右に一対配設された脚体3にて足場板半体2Pをそれぞれ下方から支持するように構成されたものを説明したが、さらに支持フレーム4に、足場板半体2Pを下方から支持する単数又は複数の補助脚体が設けられ、脚体3と上記補助脚体とで足場板半体2Pを下方から支持するように構成されたものとしてもよい。或いは、支持フレーム4が脚体3の下端と同一位置まで延長形成されており、脚体3と支持フレーム4とで足場板半体2Pを下方から支持するように構成されたものとしてもよい。
詳述すると、上記折畳作業足場1において、支持フレーム4の前後の側枠24の下桟部24Bにおける左右間の中央部、又は支持フレーム4の下枠26の前後の端部にそれぞれ、補助脚体が設けられる。或いは支持フレーム4の下枠26における前後間の中央部に1つ、補助脚体が設けられる。この場合、好ましくは、上記補助枠体は、脚体3と同様、上下長さ調整可能に構成される。また、上記補助枠体の下端に、自在車輪が設けられる。
或いは、上記折畳作業足場1において、支持フレーム4の前後の側枠24がそれぞれ、脚体3の下端と同一位置まで延長形成される。この場合、好ましくは、側枠24は、脚体3と同様、上下長さ調整可能に構成される。また、側枠24の下桟部24Bに、自在車輪が設けられる。
これらの構成によれば、足場板半体2Pの内側(足場板2の左右間の中央側)の端部が支持フレーム4にて支持されるから、脚体3相互を足場板2の左右方向へより安定的に近接離反させることができる。これにより、折畳作業足場1の展開および折り畳みをより円滑に行うことが可能となる。
1 折畳作業足場
2 足場板
2P 足場板半体(分割半体)
3 脚体
4 支持フレーム
5 連結フレーム
9 レール部(案内部)
11 第1プランジャ(ロック機構部)
20 ランナー
21 第1駒部(駒部)
22 第2駒部(駒部)

Claims (4)

  1. 左右に分割される足場板と、
    前記足場板の下面側にて左右に対向して配設され、前記足場板の分割半体をそれぞれ下方から支持する一対の脚体と、
    前記足場板の下面側における左右間の中央位置に設けられ、前記分割半体を水平位置と下折れ位置との間で回動可能に支持する支持フレームと、
    前記支持フレームに対して前記脚体を近接離反可能に連結する連結フレームと、備えた折畳作業足場であって、
    前記脚体は、前記分割半体に対して左右方向へ摺動可能に連結されたことを特徴とする、折畳作業足場。
  2. 前記分割半体に、前記脚体を左右方向へ摺動可能に案内する案内部が設けられ、
    前記脚体に、前記案内部に対して摺動可能に掛合される少なくとも2つの駒部が左右に並んで設けられた、請求項1に記載の折畳作業足場。
  3. 前記脚体が前記支持フレームに対して近接位置にあるとき、前記駒部のうち、第1駒部の前記案内部に対する掛合状態が解除され、第2駒部が前記案内部と掛合状態にあって、前記分割半体および前記支持フレーム相互を枢支連結する枢軸部と同軸線上に配置されることを特徴とする、請求項2に記載の折畳作業足場。
  4. 前記分割半体または前記支持フレームに、前記分割半体を水平位置で固定保持可能なロック機構部が設けられた、請求項1~3のいずれか1項に記載の折畳作業足場。
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