JP2023019386A - 基板搬送装置 - Google Patents

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純一 大谷
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Abstract

【課題】搬送室のフットプリントの増大化を招来することなく、搬送室の内部空間において搬送室の背面壁付近にアームの動作範囲外となるスペースが形成される事態を防止・抑制可能な基板搬送装置を提供する。【解決手段】搬送室1と、搬送室内空間1Sに配設されてFOUP3と基板処理装置5との間で基板Wの搬送を行う基板搬送ロボット2とを備え、前面壁11と対向する姿勢で設けられた背面壁13と、背面壁13よりも基板処理装置5側に突出した後方突出壁14とによって基板搬送空間13Sの背面側境界を規定し、基板搬送ロボット2のアーム22の基端部または基端部近傍の旋回軸芯2Aを、背面壁13と同一面上または背面壁13よりも後方突出壁14側に寄った位置に設定した。【選択図】図2

Description

本発明は、基板搬送装置に関するものである。
半導体の製造工程においては、歩留まりや品質の向上のため、クリーンルーム内でウェーハの処理がなされている。近年では、ウェーハの周囲の局所的な空間についてのみ清浄度をより向上させる「ミニエンバイロメント方式」を取り入れ、ウェーハの搬送その他の処理を行う手段が採用されている。ミニエンバイロメント方式では、略閉止された搬送空間を内部に有するウェーハ搬送室(以下「搬送室」)や、搬送室に隣接して設けられて当該搬送室の壁面の一部を構成し、且つ高清浄な搬送室内空間にウェーハが収納された容器であるFOUP(Front-Opening Unified Pod)のドア(以下「FOUPドア」)に密着した状態で当該FOUPドアを開閉させる機能を有するロードポート(Load Port)が重要なファクターとなっている。
また、一般的にダウンフローにより清浄に保たれる搬送室内には、半導体製造に用いるウェーハ等の精密加工品をワークとして搬送するために搬送ロボットが配置されている。搬送ロボットの多くは、下記特許文献1に開示されているように、昇降可能に構成されたベースを基点として、複数のアーム要素を水平旋回可能としながら順次接続させたアームを備えた多関節ロボットとして構成されている。具体的には、ベース上に第1アーム要素を回転可能に設けるとともに、この第1アームの先端には第2アーム要素が回転可能に設けられる。さらに、第2アームの先端には2つのハンドが上下に平行となるように設けられ、同一の軸芯周りに回転可能に構成されている。このような多関節ロボットは、ガラス基板の搬送等、半導体製造以外にも多く用いられている。
下記特許文献2には、基台に連結される搬送ロボットのアームのうち基端側である第1アーム要素の旋回軸芯を搬送室の背面壁寄りに配置する構成が開示されている。このような構成であれば、搬送室内における搬送ロボットの動作範囲の増大化と、背面壁に対するアームの干渉防止を図ることができる。
特開2015-123551号公報 特開2008-028134号公報(特許第4098338号公報)
ところで、ベースに対するアームの基端部の旋回軸芯はベース上に設定される。搬送室の背面壁寄りにアームの基端部の旋回軸芯を設定した特許文献2に記載の構成であっても、このような設計上の制約を受ける。搬送室の背面壁には、基板受け渡し用の開口が設けられ、当該開口に処理装置(具体的にはロードロック)が接続され、この開口を通じてアームの先端部がロードロックに対して出入り可能に構成されている。
ここで、図5(a)に示すように、従来の搬送室の背面壁13は、基板受け渡し用の開口13aを設けた領域も含めて平面視一直線状に配置した構成が採用されており、特許文献2記載の構成もこれに該当する。そして、このような一直線状の背面壁13のみによって搬送室1の内部空間1S(搬送空間13S)の背面側境界を規定した構成において、搬送ロボット2のベース21全体が搬送空間13Sに配置されることになる。したがって、ベース21に対するアーム22の基端部の旋回軸芯2Aは、背面壁13から前方に離れた位置に設定されることになる。その結果、搬送空間13Sにおける前後方向Dに沿った背面壁13と旋回軸芯2Aとの離間距離を考慮してアーム22の最大長が設定されることになり、このような設計上の制約を受けてアーム22の動作範囲が決定されていた。そして、同図(a)に示すように、搬送空間13Sにおける前後方向Dに沿った背面壁13から旋回軸芯2Aまでの離間スペースは、アーム22の動作範囲から外れるデッドスペースになり、搬送室1の前面壁11に多数(図示例では4基)のロードポートを配置した構成において、両端のロードポートに対して基板Wを出し入れする際のアーム22の動作範囲に注目すると、背面壁13付近において上述のデッドスペースに準じたアーム22の動作範囲外スペース(デッドスペース1SD)が形成される。
上述した設計上の制約がある中で、アームの動作範囲を拡大するためにアーム長の増大化を図るには、搬送空間の奥行き方向(前後方向)を拡大する必要がある。しかしながら、搬送空間の奥行き方向(前後方向)を拡大した場合には、搬送室の占有面積(フットプリント)が増加し、クリーンルーム内の設備配置効率性が低下する要因になる。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、主たる目的は、搬送室のフットプリントの増大化を招来することなく、搬送室の搬送室内空間において搬送室の背面壁付近にアームの動作範囲外となるスペースが形成される事態を防止・抑制可能な基板搬送装置を提供することである。
すなわち、本発明は、前面壁に設けた前壁側開口にロードポートが接続された状態で略閉止された内部空間を有する搬送室と、搬送室の内部空間である搬送室内空間に配設され、ロードポートに載置された基板収納容器と搬送室の背面側に配置された処理装置との間で基板の搬送を行う基板搬送ロボットとを備えた基板搬送装置に関するものであり、搬送室が、前面壁と対向する姿勢で設けられた背面壁と、背面壁よりも処理装置側に突出した後方突出壁とによって搬送室内空間の背面側境界を規定するものであり、基板搬送ロボットが、昇降可能に構成されたベースを基点として、複数のアーム要素を水平旋回可能に順次接続させたアームを備えた多関節ロボットであり、アームの基端部または基端部近傍の旋回軸芯である基端旋回軸芯を、背面壁と同一面上または背面壁よりも後方突出壁側に寄った位置に設定していることを特徴としている。ここで、本発明における「アームの基端旋回軸芯」は、複数のアーム要素を備えて複数の旋回軸芯が設定されるアームをベースに対して最も伸展させた状態において、複数の旋回軸線のうち最もアームの基端側(ベースに近い位置)に設定される旋回軸芯である。
本発明者は、鋭意研究の末、i)前面壁と対向する姿勢で設けられた背面壁と、背面壁よりも処理装置側に突出した後方突出壁とによって搬送室の内部空間(搬送室内空間)の背面側境界を規定するという要件、及び、ii)アームの基端部または基端部近傍の旋回軸芯である基端旋回軸芯を、背面壁と同一面上(つまり、平面視において背面壁と同一直線上)または背面壁よりも後方突出壁側に寄った位置に設定するという要件、このような要件i)、ii)を両方満たす構成を採用することによって、搬送室内空間の背面側境界を規定する背面壁及び後方突出壁のうち背面壁を後方突出壁よりも前方に寄せた位置に設定することができる。その結果、図5に示すように、前面壁と平行または略平行な平面視一直線状の背面壁のみで基板搬送空間の背面側境界を規定した既知の搬送室において、ベースに対するアームの基端旋回軸芯を背面壁に寄った位置に設定した構成(同図(a)参照)と比較して、本発明に係る基板搬送装置であれば、その一例を同図(b)に示すように、搬送室1のフットプリントの縮小化を図りつつ、背面壁13付近にアーム22の動作範囲外となるデッドスペース1SDが形成される事態を防止・抑制することが可能であることを見出した。
このような本発明に係る基板搬送装置であれば、背面壁の位置によるアームの基端旋回軸芯の制約がなくなり、自由にアーム長を決定することが可能になるとともに、アームの動作範囲を拡大するためにアーム長の増大化を図る場合であっても、搬送室内空間全体の奥行き方向(前後方向)を拡大する必要がなく、搬送室のフットプリントの増大化を回避することができる。
本発明に係る基板搬送装置は、背面壁に、処理装置のロードロックが接続される基板受け渡し用開口を設けているタイプ(図2参照)、または後方突出壁に、処理装置のロードロックが接続される基板受け渡し用開口を設けているタイプ(図6参照)、これら何れのタイプも包含するものであある。
また、本発明に係る基板搬送装置において、搬送室が、後方突出壁の前方であって且つ背面壁と同一面上の位置にベースを配置可能なオフセット用開口を設けたものであれば、当該オフセット用開口を利用してベースを背面壁よりも後方(処理装置側)に配置することができる。
特に、本発明に係る基板搬送装置では、多数のロードポートを搬送室の前面壁に並べて配置している構成において、両端のロードポートに対する基板の出し入れ時のアーム動作範囲と背面壁とのスペース(デッドスペース)をゼロまたはゼロに近付けるように背面壁を前面壁側に寄せることが可能になり、搬送室のフットプリントの縮小化を有効的に実現することができる。このような作用効果をより一層発揮する構成として、3基以上のロードポートを搬送室の幅方向に沿って所定ピッチで配置可能なレイアウトを採用した基板搬送装置を挙げることができる。
本発明によれば、前面壁と対向する姿勢で設けられた背面壁と、背面壁よりも処理装置側に突出した後方突出壁とによって搬送室内空間の背面側境界を規定するという要件、及び、ベースに対するアームの基端旋回軸芯を背面壁と同一面上(つまり、平面視において背面壁と同一直線上)または背面壁よりも後方突出壁側に寄った位置に設定するという要件、これらの要件を満たす構成を採用することによって、搬送室内空間の背面側境界を規定する背面壁及び後方突出壁のうち背面壁を後方突出壁よりも前方に寄せた位置に設定することができる。その結果、図5に示すように、前面壁と平行または略平行な平面視一直線状の背面壁のみで搬送室内空間の背面側境界を規定した既知の搬送室において、ベースに対するアームの基端旋回軸芯を背面壁に寄った位置に設定した構成(同図(a))と比較して、同図(b)にその一例を示す本発明に係る搬送基板装置であれば、搬送室のフットプリントの縮小化を図りつつ、搬送室内空間における背面壁付近にアームの動作範囲外となるデッドスペースが形成される事態を防止・抑制することができ、機器の構成や配置次第では搬送室や処理装置を含めた基板製造装置全体のフットプリントの縮小化することができる基板搬送装置を提供することが可能となる。
ロードポートを接続した本発明の第1実施形態に係る基板搬送装置を模式的に示す側面図。 基板処理装置を接続した同実施形態に係る基板搬送装置を模式的に示す平面図。 同実施形態における基板搬送ロボットの全体外観図。 同実施形態における基板搬送ロボットの側断面図を模式的に示す図。 同実施形態に係る基板搬送装置と既知の基板搬送装置とを比較するための説明図。 本発明の第2実施形態に係る基板搬送装置を図2に対応して示す図。 同実施形態に係る基板搬送装置と既知の基板搬送装置とを比較するための説明図。 本発明の第3実施形態に係る基板搬送装置を図2に対応して示す図。 同実施形態に係る基板搬送装置と既知の基板搬送装置とを比較するための説明図。 本発明の第4実施形態に係る基板搬送装置を図2に対応して示す図。 同実施形態に係る基板搬送装置と既知の基板搬送装置とを比較するための説明図。 本発明の第5実施形態に係る基板搬送装置を図1に対応して示す図。 同実施形態に係る基板搬送装置を図2に対応して示す図。
以下、本発明の第1実施形態を、図面を参照して説明する。
〈第1実施形態〉
本実施形態に係る基板搬送装置Xは、図1及び図2に示すように、半導体の製造工程において、クリーンルームに配置される搬送室1と、搬送室1の搬送室内空間1Sに配置される基板搬送ロボット2とを備え、後述するロードポート4上の基板収納容器(FOUP3)と半導体処理を行う基板処理装置5との間で基板W(半導体ウェハ)を移動させる装置である。
搬送室1は、前面壁11に設けた前面側開口11a(図2参照)にロードポート4を接続可能に構成したものである。本実施形態では、平面視一直線状をなす前面壁11に4つの前面側開口11aを幅方向に所定ピッチで設け、各前面側開口11aにそれぞれロードポート4を接続している。なお、図2では、前面側開口11aを相対的に太い二点鎖線で模式的に示している。
搬送室1は、搬送室1の内部空間である搬送室内空間1Sの前面側境界を前面壁11によって規定するものである。ロードポート4が前面側開口11aに隙間無く配置されることで搬送室1の搬送室内空間1Sの前方への開放スペースが閉止されることから、ロードポート4も搬送室内空間1Sの前面側境界を規定するパーツであると捉えることができる。すなわち、ロードポート4は、搬送室1の壁面(前面壁11)の一部を構成するものであり、半導体の製造工程において、クリーンルームに配置されるロードポート4及び搬送室1は、EFEM(Equipment Front End Module)を構成するものである。
ロードポート4に載置されるFOUP3は、図1に示すように、搬出入口31を通じて内部空間3Sを後方にのみ開放可能なFOUP本体32と、搬出入口31を開閉可能なFOUPドア33を備えている。FOUP3は、内部に多段式スロットを設け、各スロットに搬送対象物である基板Wを収容可能に構成され、搬出入口31を介してこれら基板Wを出し入れ可能に構成された既知のものである。FOUP本体32の上向面には、FOUP3を自動で搬送する装置(例えばOHT:Over Head Transport)等に把持されるフランジ部34を設けている。FOUP3は、ロードポート4の載置台45に載置される。
本実施形態に係るロードポート4は、図1に示すように、搬送室1の前面壁11の一部を構成し、且つ搬送室1の内部空間(搬送室内空間1S)を開放するための開口部41が形成された板状をなすフレーム42と、フレーム42の開口部41を開閉するロードポートドア43と、ロードポートドア43を搬送室1側に後退したドア開放位置に移動させることによりフレーム42の開口部41を開状態にするドア開閉機構44と、フレーム42に略水平姿勢で設けた載置台45とを備えている。
フレーム42は、起立姿勢で配置され、載置台45上に載置したFOUP3の搬出入口と連通し得る大きさの開口部41を有する略矩形板状のものである。図1にフレーム42の開口部41を模式的に示している。
載置台45は、フレーム42のうち高さ方向中央よりもやや上方寄りの位置に略水平姿勢で配置される水平基台451(支持台)の上部に設けられ、FOUP本体32の内部空間3Sを開閉可能とするFOUPドア33をロードポートドア43に対向させる向きでFOUP3を載置可能なものである。また、載置台45は、FOUPドア33がフレーム42の開口部41に接近する所定のドッキング位置と、FOUPドア33をドッキング位置よりもフレーム42から所定距離離間した位置(図1参照)との間で、フレーム42に対して進退移動可能に構成されている。本実施形態では、載置台45に載置したFOUP3とフレーム42が並ぶ前後方向D(図1等参照)において、FOUP3側を前方と定義し、フレーム42側を後方と定義する。
ロードポートドア43は、ドア開閉機構44によって、FOUPドア33との係合状態を維持したまま、フレーム42の開口部41を密閉する全閉位置と、全閉位置よりも搬送室1側に後退したドア開放位置と、開口部41の開口スペースを後方に全開放させる全開位置との間でFOUPドア33と一体的に移動可能に構成されている。
本実施形態のロードポート4は、FOUP3の内部空間3Sに窒素等の不活性ガスからなるパージ用気体を注入し、FOUP3の内部空間3Sの気体雰囲気をパージ用気体に置換可能なパージ装置(図示省略)を備えている。なお、本発明では、パージ装置を備えていないロードポートを適用してもよい。
本実施形態に係る基板搬送装置Xは、このようなロードポート4を搬送室1の前面壁11に複数(図示例では4基)並べて設ける一方、搬送室1の後方には基板処理装置5を設け(図2参照)、搬送室1の内部空間(搬送室内空間1S)に設けた基板搬送ロボット2によって、基板WをFOUP3と基板処理装置5との間で搬送可能に構成している。なお、図2では、ロードポート4を省略する一方、載置台45上に載置されるFOUP3内の基板Wを想像線で示している。また、同図に示すように、搬送室内空間1Sのうち、前面壁11に寄った所定領域であって且つ前面側開口11aに連通する領域は、各ロードポートドア43を開放位置に移動させるための可動領域1RとしてSEMI規格で規定されている。
基板搬送ロボット2は、図1乃至図3に示すように、クリーンルーム内に設けられ、ベース21を基点として、アーム22を構成する複数のアーム要素23,24、及びハンド25,26を順次回転可能に接続した多関節ロボットである。図2には、それぞれロードポート4が接続される4つの前面側開口11aのうち両サイドの一方(同図における左端)の前面側開口11aに対して基板Wを把持した状態で真正面に向き合うハンド25,26を含むアーム22全体が搬送室内空間1Sに収まっている状態(形態)を実線で示し、その他の種々の形態を想像線で示している。本実施形態では、アーム22の延びる方向を前側(先端側)として、これと反対側を後側(基端側)として定義する。
ベース21は、図3及び図4(図4は、基板搬送ロボット2の側断面図を示すものであり、同図では、断面部分に付す平行斜線(ハッチング)を省略している)に示すように、固定ベース211と、この固定ベース211により昇降可能に支持された可動ベース212とを備えている。可動ベース212上では、第1アーム要素23がその基端部において支持されており、鉛直方向に設定された旋回軸芯2Aを中心として回転可能とされている。この旋回軸芯2Aが、本発明における「アームの基端部または基端部近傍の旋回軸芯である基端旋回軸芯」に相当する。本実施形態では、固定ベース211に対する可動ベース212の昇降軸芯2Dと基端旋回軸芯2Aを同一鉛直線上に設定している。
第1アーム要素23の先端部では、第2アーム要素24がその基端部において支持されており、鉛直方向に設定された旋回軸芯2Bを中心として回転可能とされている。さらには、第2アーム要素24の先端部では、下側ハンド25と上側ハンド26とが上下に平行に配置されつつ、同一の旋回軸芯2Cを中心として回転可能に支持されている。下側ハンド25及び上側ハンド26は、それぞれ個別に基板Wを保持することが可能である。
可動ベース212は、図4に示すように、固定ベース211の内部に設けた昇降機構2Eによって昇降移動可能に構成されている。第1アーム要素23は、可動ベース212によって回転自在に支持されるとともに、可動ベース212の内部に設けられた駆動機構23Rによって基端旋回軸芯2Aを中心として回転可能とされている。また、第1アーム要素23の先端部には第2アーム要素24が旋回軸芯2Bを中心に回転可能に支持されるとともに、これを回転させるための駆動機構24Rが第1アーム要素23の内部に収容されている。さらに、第2アーム要素24の先端部には下側ハンド25と上側ハンド26が同一の旋回軸芯2Cを中心に回転可能に支持されるとともに、これらを回転させるための駆動機構25R,26Rが第2アーム要素24の内部にそれぞれ収容されている。また、各ハンド25,26は、それぞれクランプ機構を備えている。
本実施形態に係る基板搬送装置Xは、このような基板搬送ロボット2を搬送室1の内部空間(搬送室内空間1S)に配置し、アーム22の高さ位置を変更したり、アーム22の状態を折り畳み状態から適宜の伸長状態・折り曲げ状態に変更することで基板WをFOUP3内や基板処理装置5内に搬送可能に構成している。
本実施形態の搬送室1は、図1及び図2に示すように、前面壁11によって搬送室内空間1Sの前面側境界を規定し、左右一対の側面壁12によって搬送室内空間1Sの側面側境界を規定し、前面壁11と対向する姿勢で設けられた背面壁13と、背面壁13よりも基板処理装置5側に突出した後方突出壁14とによって搬送室内空間1Sの背面側境界を規定するものである。本実施形態では、図2に示すように、搬送室内空間1Sの背面側境界のうち左右両サイド部分を左右の背面壁13によって規定し、背面側境界のうち中央部分を後方突出壁14によって規定している。そして、左右の各背面壁13には、基板受け渡し用開口13aを設け、基板受け渡し用開口13aに基板処理装置5のロードロック51がそれぞれ個別に接続されている。すなわち、本実施形態の基板処理装置5は、左右一対のロードロック51を備え、ロードロック51を経由して基板Wが基板処理装置本体52側に移送されて適宜の処理を受けるように構成したものである。
後方突出壁14は、左右の背面壁13同士の間に設けられ、前後方向Dにおいて背面壁13よりも奥まったオフセット用空間14Sを内部に有するものである。本実施形態の後方突出壁14は、図2に示すように、左右の背面壁13のそれぞれ中央側端縁から後方に延出する後方突出側壁141と、後方突出側壁141の後端同士を接続する位置に設けた後方突出壁本体142とを備え、これら後方突出側壁141及び後方突出壁本体142に囲まれるオフセット用空間14Sを、背面壁13よりも前方のスペースである搬送空間13Sに連通させている。オフセット用空間14Sと搬送空間13Sとの境界部分、つまり、後方突出壁14の前方であって且つ背面壁13と同一面上の位置には、基板搬送ロボット2のベース21の一部または全部(図示例ではベース21の後端側部分)をオフセット用空間14Sに配置することを許容するオフセット用開口14aを形成している(図2参照)。よって、本実施形態の後方突出壁14の横幅の寸法(幅寸法)は、少なくとも基板搬送ロボット2のベース21の幅寸法以上であり、かつ、基板搬送ロボット2のアーム22の全長未満の寸法になる。図2では、後方突出壁14の幅寸法を、複数のアーム要素23、24のうち最も長いアーム要素の長さ(アーム要素23,24同士を重ね合わせるようにして折り畳んだ状態のアーム要素全体の全長、以下同義)よりも小さい幅寸法に設定した態様を例示している。なお、後方突出壁14の幅寸法は、アーム22が稼働する際にアーム22の動作に悪影響を与えない長さであればよく、適宜の寸法に設定することができる。例えば、後方突出壁14の幅寸法を、基板搬送ロボット2のベース21の幅寸法以上であり、かつ、複数のアーム要素23、24のうち最も長いアーム要素の長さよりも大きい幅寸法に設定することができる。この場合、複数のアーム要素23、24のうち最も長いアーム要素の長さに、ウェーハWを載せた状態のハンド25、26の全長を加えた長さよりも後方突出壁14の幅寸法を小さく設定することもできる。また、複数のアーム要素23、24のうち最も長いアーム要素の長さに、ウェーハWを載せた状態のハンド25、26の全長を加えた長さよりも後方突出壁14の幅寸法を大きく設定してもよい。また、本実施形態では、オフセット用開口14aを背面壁13と同一面上(つまり、平面視において背面壁13と同一直線上)に形成している。本実施形態では、オフセット用空間14Sの天井面143を基板搬送ロボット2の昇降移動に悪影響を与えない条件下で搬送空間13Sの天井面15よりも低く設定している(図1参照)。
そして、本実施形態に係る基板搬送装置Xは、アーム22の基端旋回軸芯2Aを、背面壁13と同一面上(つまり、平面視において背面壁13と同一直線上)または背面壁13と同一面となる位置よりも僅かに後方に寄った位置(平面視において背面壁13と同一直線上となる位置よりも僅かに後方に寄った位置)に設定している。
このような構成を採用した本実施形態に係る基板搬送装置Xは、ロードポートドア43が開放された状態において、基板搬送ロボット2の可動ベース212を昇降移動させたり、アーム22を適宜作動させることで、FOUP3内から取り出した基板Wを搬送室内空間1Sを経由してロードロック51に移送したり、基板処理装置5によって適宜の処理が施された基板Wをロードロック51から運び出して搬送室内空間1Sを経由してFOUP3内に収納することが可能である。なお、本実施形態では、基板Wの移送時に基板Wがオフセット用空間14Sを通過することはない。また、本実施形態に係る基板搬送装置Xにおいて、搬送室内空間1Sに設けたファンフィルタユニット(図示省略)を駆動させることにより、搬送室内空間1Sに下降気流を生じさせ、清浄度の高い気体である窒素等の不活性ガス(環境ガス)を基板搬送空間13Sで循環させることが可能である。なお、本発明では、循環式に限らず、下降気流を発生させるだけの一般的な構成の基板搬送装置も含まれる。
特に、本実施形態に係る基板搬送装置Xによれば、背面壁13よりも基板処理装置5側に突出した後方突出壁14を備えた搬送室1を適用し、基板搬送ロボット2のベース21に対するアーム22の基端旋回軸芯2Aを、背面壁13と同一面上(つまり、平面視において背面壁13と同一直線上)または背面壁13よりも僅かに後方に寄った位置に設定しているため、搬送室内空間1Sの背面側境界を規定する背面壁13及び後方突出壁14のうち背面壁13を後方突出壁14よりも前方に寄せた位置に設定することができる。その結果、図5(b)に示す本実施形態に係る基板搬送装置Xは、同図(a)に示す既知の基板搬送装置、すなわち、前面壁11と平行または略平行な平面視一直線状の背面壁13のみで搬送室内空間1Sの背面側境界を規定した搬送室1において、ベース21に対するアーム22の基端旋回軸芯2Aを背面壁13に寄った位置に設定した基板搬送装置と比較して、背面壁13の位置を同図における距離L分だけ前方に寄せた位置に設定することができ、搬送室1のフットプリントの縮小化を図りつつ、搬送室内空間1Sのうち背面壁13付近にアーム22の動作範囲外となるデッドスペース1SD(同図(a)参照)が形成される事態を防止・抑制することが可能である。
このように、本実施形態に係る基板搬送装置Xによれば、後方突出壁14を背面壁13よりも後方の位置に設けることで、背面壁13の位置によるアーム22の基端旋回軸芯2Aの制約がなくなり、自由にアーム長を決定することが可能になるとともに、アーム22の動作範囲を拡大するためにアーム長の増大化を図る場合であっても、搬送室1の搬送室内空間1S全体の奥行き方向(前後方向D)を拡大する必要がなく、搬送室1のフットプリントの増大化を回避することができる。
加えて、本実施形態に係る基板搬送装置Xは、図2に示すように、左右一対の背面壁13にそれぞれ基板受け渡し用開口13aを設け、各基板受け渡し用開口13aに基板処理装置5のロードロック51を接続する構成であるため、搬送室1の背面側において左右のロードロック51同士の間に形成されるフリースペースに後方突出壁14を配置することができ、スペースの有効活用を図ることができる。
また、本実施形態に係る基板搬送装置Xでは、後方突出壁14の前方であって且つ背面壁13と同一面上の位置に基板搬送ロボット2のベース21を配置可能なオフセット用開口14aを設けているため、当該オフセット用開口14aを利用してベース21を背面壁13よりも後方(基板処理装置5側)に配置することができる。
〈第2実施形態〉
次に、本発明の第2実施形態を、図6を参照して説明する。
本実施形態に係る基板搬送装置Xは、図6に示すように、搬送室1の背面側における幅方向中央部にのみ基板処理装置5(ロードロック51)を接続可能に構成した点で上述の第1実施形態とは異なる。
すなわち、本実施形態の搬送室1は、前面壁11と対向する姿勢で設けられた背面壁13と、背面壁13よりも基板処理装置5側に突出した後方突出壁14とによって搬送室内空間1Sの背面側境界を規定するものであり、背面壁13には基板受け渡し用開口13aを設けず、後方突出壁14(具体的には後方突出壁本体142)に基板受け渡し用開口14bを設けている。後方突出壁14は、左右の背面壁13同士の間に設けられ、前後方向Dにおいて背面壁13よりも奥まったオフセット用空間14Sを内部に有するものであり、オフセット用空間14Sと搬送空間13Sとの境界部分、つまり、後方突出壁14の前方であって且つ背面壁13と同一面上の位置に、オフセット用開口14aを形成している。
そして、本実施形態に係る基板搬送装置Xは、アーム22の基端旋回軸芯2Aを、背面壁13と同一面上(つまり、平面視において背面壁13と同一直線上)または背面壁13よりも僅かに後方に寄った位置に設定している。したがって、図7(b)に示す本実施形態に係る基板搬送装置Xは、上述の第1実施形態に係る基板搬送装置Xと同様の作用効果を奏し、同図(a)に示す既知の基板搬送装置、すなわち、前面壁11と平行または略平行な平面視一直線状の背面壁13のみで基板搬送空間13Sの背面側境界を規定した搬送室1において、ベース21に対するアーム22の基端旋回軸芯2Aを背面壁13に寄った位置に設定した基板搬送装置と比較して、搬送室1のフットプリントの縮小化を図りつつ、搬送室内空間1Sのうち背面壁13付近にアーム22の動作範囲外となるデッドスペース1SD(同図(a)参照)が形成される事態を防止・抑制することが可能である。
特に、本実施形態に係る基板搬送装置Xによれば、後方突出壁本体142にのみ基板受け渡し用開口14bを設け、基板受け渡し用開口14bに基板処理装置5のロードロック51を接続する構成である。このような構成において背面壁13を後方突出壁14よりも前方に寄せた位置に設定可能になることで、搬送室1の背面側において幅方向中央部分に配置されるロードロック51の両サイドに形成される保守作業用エリア(同図において1点鎖線で囲む領域)を前後方向Dに拡大することができ、保守点検の作業効率性向上に寄与する。後方突出壁本体142にのみ基板受け渡し用開口14bを設ける本実施形態の基板搬送装置Xでは、基板搬送ロボット2による基板Wの移送時に基板Wがオフセット用空間14Sを通過する構成になり、この点においても第1実施形態とは異なる。
〈第3実施形態〉
次に、本発明の第3実施形態を、図8を参照して説明する。
本実施形態に係る基板搬送装置Xは、第1実施形態に準じた構成であり、平面視一直線状をなす前面壁11に5つの前面側開口11aを幅方向に所定ピッチで設け、各前面側開口11aにそれぞれロードポート4を接続可能に構成している点で第1実施形態と異なる。
前面壁11に5基のロードポート4を接続した本実施形態の基板搬送装置Xによれば、前面壁11に4基のロードポート4を接続した第1実施形態の基板搬送装置Xと比較して、前面壁11から背面壁13までの前後方向Dの省スペース化をより一層図ることができる。つまり、前面壁11と平行または略平行な平面視一直線状の背面壁13のみで基板搬送空間13Sの背面側境界を規定した既知の搬送室1であれば生じる背面壁13付近のデッドスペース1SD(図9(a)参照)は、前面壁11に接続可能なロードポート4の台数増大に伴って大きくなる傾向がある。本実施形態に係る基板搬送装置Xは、背面壁13を後方突出壁14よりも前方に設けることが可能な構成であるため、このようなデッドスペース1SDをゼロに近付けることができる。その結果、図9(b)に示す本実施形態に係る基板搬送装置Xは、デッドスペース1SDの増大化を招来するロードポート多数並設可能な搬送室1を備えた構成であっても、アーム22の進退動作に悪影響を与えない範囲で搬送室1の前面壁11に対する背面壁13の離間距離を短くすることで、デッドスペース1SDの増大化を回避し、搬送室1のフットプリントの縮小化を実現できる。
また、本実施形態に係る基板搬送装置Xは、アーム22の基端旋回軸芯2Aを、背面壁13よりも後方突出壁14側に寄った位置(背面壁13と同一直線上となる位置よりも後方の位置)に設定している。特に、本実施形態に係る基板搬送装置Xでは、上述の第1実施形態と比較して、アーム22の基端旋回軸芯2Aを背面壁13から後方に離間させた位置に設定している。このようなオフセット用空間14Sに進入した位置にアーム22の基端旋回軸芯2Aを設定する構成を採用したことによって、搬送室1のフットプリントのより一層の縮小化を実現できる(図7及び図9参照)。
〈第4実施形態〉
次に、本発明の第4実施形態を、図10を参照して説明する。
本実施形態に係る基板搬送装置Xは、第2実施形態に準じた構成であり、平面視一直線状をなす前面壁11に5つの前面側開口11aを幅方向に所定ピッチで設け、各前面側開口11aにそれぞれロードポート4を接続可能に構成している点で第2実施形態と異なる。
そして、前面壁11に5基のロードポート4を接続した本実施形態の基板搬送装置Xによれば、第3実施形態の基板搬送装置Xと同様に、前面壁11に4基のロードポート4を接続した第2実施形態の基板搬送装置Xと比較して、搬送室1の前面壁11に対する背面壁13の離間距離を短くすることができ、デッドスペース1SDの増大化を回避し、搬送室1のフットプリントのさらなる縮小化を実現できる(図11参照)。
また、本実施形態に係る基板搬送装置Xは、アーム22の基端旋回軸芯2Aを、背面壁13よりも後方突出壁14側に寄った位置(背面壁13と同一直線上となる位置よりも後方の位置)に設定している。特に、本実施形態に係る基板搬送装置Xでは、上述の第2実施形態と比較して、アーム22の基端旋回軸芯2Aを背面壁13から後方に離間させた位置に設定している。このようなオフセット用空間14Sに進入した位置にアーム22の基端旋回軸芯2Aを設定する構成を採用したことによって、搬送室1のフットプリントのより一層の縮小化を実現できる(図9及び図11参照)。
〈第5実施形態〉
次に、本発明の第5実施形態を、図12及び図13を参照して説明する。
本実施形態に係る基板搬送装置Xは、第1実施形態に準じた構成であり、基板搬送ロボット2のベース21として、ベース本体21Aと、ベース本体21Aの上面においてオフセット用空間14Sに持ち出した姿勢で固定されたベースアーム21B(オフセットアーム)とを備えたものを適用している点、ベース21のうちベース本体21Aをオフセット用空間14Sに配置せず、ベースアーム21B(オフセットアーム)のみをオフセット用空間14Sに配置し、ベースアーム21B(オフセットアーム)に対するアーム22の基端旋回軸芯2Aを背面壁13よりも後方突出壁14側に寄った位置(背面壁13と同一直線上となる位置よりも後方の位置)に設定している点、これらの点で第1実施形態と異なる。このような構成を採用することで、アーム22の基端旋回軸芯2A及び昇降軸芯2Dは、同一鉛直線上に重なることはなく、相互に前後方向Dにずれた位置関係に設定される。
このような本実施形態の基板搬送装置Xによれば、上述の第1実施形態に係る基板搬送装置Xと同様の作用効果を奏するとともに、オフセット用空間14Sにベース本体21Aを配置する必要がないため、図12に示すように、第1実施形態の基板搬送装置Xと比較して、オフセット用空間14Sの底面側境界を規定する底面壁144を、ベースアーム21B(オフセットアーム)に干渉しない条件下で搬送空間13Sの底面側境界を規定する底面壁16よりも高い位置に設定することができ、オフセット用空間14Sの底面側境界を規定する底面壁144の下方空間を有効活用したり、搬送室1のフットプリントの更なる縮小化を図ることができる。
なお、本実施形態に係る構成は、上述の第2乃至第4実施形態に係る基板搬送装置Xにも適用可能な構成である。
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではない。例えば、上述した実施形態では、搬送室の前面壁に4基または5基のロードポートを接続した構成を例示したが、3基以下または6基以上のロードポートを接続した構成を採用することもできる。接続するロードポートの数に応じて前面壁に形成する前面側開口の数も調整すればよい。
また、上述した各実施形態では、搬送室の後方に1基または2基のロードロックを接続した構成を例示したが、3基以上のロードロックを接続した構成を採用することもできる。接続するロードロックの数に応じて背面壁または後方突出壁に形成する基板受け渡し用開口の数も調整すればよい。基板処理装置のうちロードロック以外の処理装置構成要素(アライナー、仮置き台等)を基板受け渡し用開口に接続しても構わない。
背面壁に対する後方突出壁の後方への突出量(突出寸法)を適宜変更・調整可能に設定してもよい。後方突出壁の形状は上述の各実施形態で例示した形状に限定されず、例えばオフセット空間が平面視四角形以外の多角形となる形状や、平面視半円形、平面視楕円形となる形状に設定することもできる。また、後方突出壁よりも前方に位置付けられる左右の背面壁が、相互に同一直線上とならない形状、例えば後方突出壁に向かって漸次後方に傾斜する形状であってもよい。
基板搬送ロボットに関しても、アーム要素の数や形状、ハンドの形状や有無、ベースの形状や昇降軸の位置等も適宜変更・選択することができる。
また、基板収納容器としてFOUP以外の収納容器を適用することもできる。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
1…搬送室
11…前面壁
11a…前面側開口
13…背面壁
13a、14b…基板受け渡し用開口
14…後方突出壁
14a…オフセット用開口
1S…搬送室内空間
2…基板搬送ロボット
21…ベース
22…アーム
23、24…アーム要素(第1アーム要素、第2アーム要素)
2A…基端旋回軸芯
3…基板収納容器(FOUP)
4…ロードポート
5…基板処理装置
51…ロードロック
X…基板搬送装置

Claims (4)

  1. 少なくとも前面壁に設けた前面側開口にロードポートが接続された状態で略閉止された内部空間を有する搬送室と、
    前記搬送室の内部空間である搬送室内空間に配設され、前記ロードポートに載置された基板収納容器と前記搬送室の背面側に配置された処理装置との間で基板の搬送を行う基板搬送ロボットとを備えた基板搬送装置であり、
    前記搬送室は、前面壁と対向する姿勢で設けられた背面壁と、前記背面壁よりも前記処理装置側に突出した後方突出壁とによって前記搬送室内空間の背面側境界を規定するものであり、
    前記基板搬送ロボットは、
    昇降可能に構成されたベースを基点として、水平旋回可能に順次接続させた複数のアーム要素を有するアームを備えた多関節ロボットであり、
    前記アームの基端部または基端部近傍の旋回軸芯である基端旋回軸芯を、前記背面壁と同一面上または前記背面壁よりも前記後方突出壁側に寄った位置に設定していることを特徴とする基板搬送装置。
  2. 前記背面壁に、前記処理装置のロードロックが接続される基板受け渡し用開口を設けている請求項1に記載の基板搬送装置。
  3. 前記後方突出壁に、前記処理装置のロードロックが接続される基板受け渡し用開口を設けている請求項1に記載の基板搬送装置。
  4. 前記搬送室は、前記後方突出壁の前方であって且つ前記背面壁と同一面上の位置に前記ベースを配置可能なオフセット用開口を設けている請求項1乃至3の何れかに記載の基板搬送装置。
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