JP2023019095A - 車載電源システム - Google Patents

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Abstract

【課題】電源供給経路を構成する配索材の小型化を可能にすると共に、電源電力の供給源を複数用意することなく断線などに対応可能な冗長経路を確保すること。【解決手段】車載バッテリ10の出力をヒューズユニット11等の箇所で複数経路の電源ラインW10~W40に分岐する。分岐した第1電源線W10の下流側に内部電源ライン21dを介して車載機器13を接続し、分岐した第2電源線W20の下流側に内部電源ライン22dを介して車載機器14を接続する。第1電源線W10と第2電源線W20の間を接続可能な経路間接続スイッチSW10と、これの開閉を制御可能な制御部21b、22b、中央演算装置20を備え、第1電源線W10又は第2電源線W20が断線した場合に、経路間スイッチの回路を閉じて複数経路を相互接続する。複数経路の同時利用で各電源ラインW10~W40を細径化しても必要な電力を供給できる。【選択図】図2

Description

本発明は、車載電源システムに関する。
車両においては、一般的に車載バッテリやオルタネータなどを含む電源装置が供給する電源電力を、ワイヤハーネスに含まれる電源ラインを経由して車両各部に設置された様々な電装品に供給している。
一方、例えば衝突などの影響でワイヤハーネス内の電源ライン等が断線する可能性が考えられる。また、電源ラインが1系統だけの場合には、電源ラインに断線が発生すると、断線した箇所の下流側に接続されている電装品に対する電力供給が不可能になり、該当する電装品の機能が停止する。
一方、例えば特許文献1は車両に搭載されるリング状電源供給システムを開示している。また、特許文献1の図1に示された構成では、主バッテリBm及び予備バッテリBsを搭載している。このようなシステムの場合は、リング状経路の1箇所で断線が発生した場合でも、それ以外の経路の電源ラインを利用して主バッテリBmの電源電力を各部の電装品に供給することが可能である。また、主バッテリBm側で故障が発生した場合には、予備バッテリBsをリング状の経路に接続し、予備バッテリBsの電源電力を各部の電装品に供給できる。
特開2021-17115号公報
特許文献1のように電源供給経路をリング状に形成した場合には、その経路上のどの位置で断線が生じた場合でも、主バッテリBm等の車載電源と各電装品との間の電源供給経路を確保できる。しかし、実際に断線が生じた場合を想定すると、車載電源と各電装品との間の電源供給経路は1つだけしか存在しない。
そのため、この電源供給経路を含むワイヤハーネス等を設計する際には、全ての電装品に同時に供給する最大電力の総和の通電を許容できるように考慮して、電源ラインの電線太さを決定する必要がある。また、断線が発生した位置に応じて、電源供給経路の経路長が長くなる可能性を考慮して設計する必要がある。したがって、リング状の単一の電源ラインの電気抵抗を十分に小さくする必要があり、抵抗率(単位長あたりの抵抗値)を下げるために電線を太くせざるを得ない。これにより、ワイヤハーネス等の配索材が大型化し重量も増大することが懸念される。
また、特許文献1のように予備バッテリBsを搭載する場合には、電源電力の供給経路を冗長化することが可能になる。しかし、予備バッテリを搭載する場合には、それを含む部品コストの大幅な増大が見込まれる。更に、予備バッテリを搭載するための新たな空間を車体上に確保しなければならない。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、電源供給経路を構成する配索材の小型化を可能にすると共に、電源電力の供給源を複数用意することなく、断線などに対応可能な冗長経路を確保することが可能な車載電源システムを提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る車載電源システムは、下記を特徴としている。
単一の車載電源部と、
前記車載電源部の出力を複数の経路に分岐する分岐部と、
前記分岐部で複数に分岐された下流側の各経路に接続された第1電源線および第2電源線と、
前記第1電源線の下流側に所定の第1機器を接続可能な第1機器接続部と、
前記第2電源線の下流側に所定の第2機器を接続可能な第2機器接続部と、
前記第1電源線と前記第2電源線の間を接続可能な経路間スイッチ部と、
前記経路間スイッチ部の開閉を制御可能な制御部と、
を備え、前記制御部は、前記第1電源線又は前記第2電源線の故障を検知した場合に、前記経路間スイッチ部の回路を閉じて前記第1電源線と前記第2電源線とを接続する、
車載電源システム。
本発明の車載電源システムによれば、電源電力の供給源を複数用意することなく、断線などに対応可能な冗長経路を確保できる。また、電源供給経路を構成する配索材の小型化が可能になる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の実施形態に係る車載電源システムの概要を表すブロック図である。 図2は、図1に示した車載電源システムの詳細を示す電気回路図である。 図3は、図2の車載電源システムに断線が発生した場合の例-1を示すブロック図である。 図4は、図2の車載電源システムに断線が発生した場合の例-2を示すブロック図である。 図5は、車載電源システムの制御で利用可能な制御テーブルの構成例を示す模式図である。 図6は、中央演算装置の動作例を示すフローチャートである。
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る車載電源システム100の概要を表すブロック図である。図1は、車載電源システム100を搭載した車両の主要な構成要素を車両の上方から視たレイアウトの概要を表している。また、図1中の左、右、上、及び下がそれぞれ車体50の前、後、右、及び左に対応している。
図1に示した車両においては、車体50前側のエンジンルーム内に車載バッテリ10が搭載されている。また、車体50の各部に存在する複数の機器に対してそれぞれ車載バッテリ10の電源電力を供給可能にするために、電源分配器21、22、23、及び24が備わっている。
これらの電源分配器21、22、23、及び24は、それぞれ車体50のフロント右側FR、リア右側RR、フロント左側FL、及びリア左側RLに配置されている。また、電源分配器21~24を制御可能な中央演算装置20が車体50に設置されている。図1では、中央演算装置20は、一例として車体50のほぼ中央部に設置されているが、設置場所は中央部に限定されない。
車載バッテリ10と各電源分配器21~24との間は、ワイヤハーネスなどの配索材を介して互いに物理的に及び電気的に接続されている。具体的には、車載バッテリ10の出力に接続されたヒューズユニット11の箇所で電源ラインが4系統に分岐されている。そして、分岐された電源ラインW10、及びW20がヒューズユニット11と電源分配器21との間を接続している。
また、分岐された電源ラインW30、及び電源ラインW40がヒューズユニット11と電源分配器23との間を接続している。更に、電源ラインW21が電源分配器21、22の間を接続し、電源ラインW41が電源分配器23、24の間を接続し、電源ラインW24が電源分配器22、24の間を接続している。
車体50のフロント右側FRに配置されている電源分配器21は、車載バッテリ10から供給される電源電力を分配し、フロント右側FRに設置されているヘッドライト51などの車載機器に対して供給することができる。
また、車体50のリア右側RRに配置されている電源分配器22は、車載バッテリ10から供給される電源電力を分配し、リア右側RRに配置されているテールランプ53などの車載機器に対して供給することができる。
上記と同様に、電源分配器23は分配した電源電力をフロント左側FLのヘッドライト52などの車載機器に対して供給することができ、電源分配器24は分配した電源電力をリア左側RLのテールランプ54などの車載機器に対して供給することができる。
図2は、図1に示した車載電源システム100の詳細を示す電気回路図である。
図2に示すように、車載バッテリ(BATT)10に接続されたヒューズユニット11の中に出力を4系統に分岐する箇所が含まれている。また、車載バッテリ10の出力から分岐された4系統の下流側に4個のヒューズ12がそれぞれ接続されている。
また、ヒューズユニット11内の各ヒューズ12の下流側に、電源ラインW10、W20、W30、及びW40がそれぞれ接続されている。各電源ラインW10、W20、W30、及びW40は、例えば樹脂等の電気絶縁体により被覆された電線によりそれぞれ構成されている。図2中に示した他の電源ラインW21、W41、及びW24についても同様である。
電源ラインW10及びW20は、互いに独立した状態で車体50上のフロント右側FRに配索され、ヒューズユニット11と電源分配器21との間をそれぞれ電気的に接続している。また、電源ラインW30、W40は互いに独立した状態で車体50上のフロント左側FLに配索され、ヒューズユニット11と電源分配器23との間をそれぞれ電気的に接続している。
図2に示すように、電源分配器21は、断線検知部21a、制御部21b、逆流防止ダイオード21c、内部電源ライン21d、電子ヒューズ部21e、経路間接続スイッチSW10、及び経路遮断スイッチSW11を内蔵している。
断線検知部21aは、電源ラインW10における断線などの上流側の故障を検知する機能を有している。例えば、電源ラインW10の電圧及び電流の一方又は両方の状態を監視することで、断線や短絡などの故障を検出できる。
断線検知部21aの下流側に、逆流防止ダイオード21cを介して内部電源ライン21dが接続されている。また、経路間接続スイッチSW10の一端と、電子ヒューズ部21eの入力が内部電源ライン21dに接続されている。
経路間接続スイッチSW10は、内部電源ライン21d及び電源ラインW20に接続され、これらの経路間を接続する回路を開閉することができる。また、経路遮断スイッチSW11は電源ラインW20及び電源ラインW21に接続され、これらの経路間を接続する回路を開閉することができる。
経路間接続スイッチSW10の回路は、定常時は開状態に制御され、異常が発生した場合に閉状態に制御される。また、経路遮断スイッチSW11の回路は、定常時は閉状態に制御され、異常が発生した場合に開状態に制御される。経路間接続スイッチSW10及び経路遮断スイッチSW11は、例えばパワーMOSFET(電界効果トランジスタ)のような半導体スイッチデバイスによりそれぞれ構成される。
内部電源ライン21dの下流側は複数の経路に分岐されており、分岐されたそれぞれの経路が電子ヒューズ部21eを介して複数の車載機器13と接続されている。車載機器13は、例えばフロント右側FRに配置されているヘッドライト51などに相当する。電子ヒューズ部21eは、下流側の各機器に異常に大きい電流が流れた場合に該当する回路の通電を遮断する。
制御部21bは、断線検知部21aから出力される故障検知信号SG11に基づいて電源ラインW10の故障を把握すると共に、制御信号SG12、及びSG13を用いて経路間接続スイッチSW10、及び経路遮断スイッチSW11の開閉をそれぞれ制御することができる。
また、制御部21bは通信機能を有し、図示しない車両上の通信ネットワーク(例えばCAN :Controller Area Network)を介して電源分配器21と中央演算装置20とが接続されている。電源分配器21と中央演算装置20との間で所定の通信信号T1をやり取りすることで、状況に応じて経路間接続スイッチSW10及び経路遮断スイッチSW11を適切に制御することができる。
逆流防止ダイオード21cは、電源ラインW10から内部電源ライン21dに向かう方向の通電を許容し、逆方向の通電を阻止する機能を有している。これにより、例えば電源ラインW10が電源のグランド(アース)と短絡したような場合に、電源ラインW20側から経路間接続スイッチSW10、内部電源ライン21dを通って電源ラインW10側に逆方向の電流が流れるのを阻止することができる。
図2に示すように、電源分配器22は、断線検知部22a、制御部22b、逆流防止ダイオード22c、内部電源ライン22d、電子ヒューズ部22e、及び経路間接続スイッチSW20を内蔵している。
断線検知部22aは、電源ラインW20またはW21における断線などの上流側の故障を検知する機能を有している。例えば、電源ラインW21の電圧及び電流の一方又は両方の状態を監視することで、断線や短絡などの故障を検出できる。
断線検知部22aの下流側に、逆流防止ダイオード22cを介して内部電源ライン22dが接続されている。また、経路間接続スイッチSW20の一端と、電子ヒューズ部22eの入力が内部電源ライン22dに接続されている。
経路間接続スイッチSW20は、内部電源ライン22d及び電源ラインW24に接続され、これらの経路間を接続する回路を開閉することができる。
経路間接続スイッチSW20の回路は、定常時は開状態に制御され、異常が発生した場合に閉状態に制御される。経路間接続スイッチSW20は、例えばパワーMOSFETのような半導体スイッチデバイスにより構成される。
内部電源ライン22dの下流側は複数の経路に分岐されており、分岐されたそれぞれの経路が電子ヒューズ部22eを介して複数の車載機器14と接続されている。車載機器14は、例えばリア右側RRに配置されているテールランプ53などに相当する。電子ヒューズ部22eは、下流側の各機器に異常に大きい電流が流れた場合に該当する回路の通電を遮断する。
制御部22bは、断線検知部22aから出力される故障検知信号SG21に基づいて電源ラインW20またはW21の故障を把握すると共に、制御信号SG22を用いて経路間接続スイッチSW20の開閉を制御することができる。
また、制御部22bは通信機能を有し、車両上の通信ネットワークを介して電源分配器22と中央演算装置20とが接続されている。電源分配器22と中央演算装置20との間で所定の通信信号T2をやり取りすることで、状況に応じて経路間接続スイッチSW20を適切に制御することができる。
逆流防止ダイオード22cは、電源ラインW21から内部電源ライン22dに向かう方向の通電を許容し、逆方向の通電を阻止する機能を有している。これにより、例えば電源ラインW21が電源のグランドと短絡したような場合に、電源ラインW24側から経路間接続スイッチSW20、内部電源ライン22dを通って電源ラインW21側に逆方向の電流が流れるのを阻止することができる。
図2に示すように、電源分配器23は、断線検知部23a、制御部23b、逆流防止ダイオード23c、内部電源ライン23d、電子ヒューズ部23e、経路間接続スイッチSW30、及び経路遮断スイッチSW31を内蔵している。
断線検知部23aは、電源ラインW30における断線などの上流側の故障を検知する機能を有している。例えば、電源ラインW30の電圧及び電流の一方又は両方の状態を監視することで、断線や短絡などの故障を検出できる。
断線検知部23aの下流側に、逆流防止ダイオード23cを介して内部電源ライン23dが接続されている。また、経路間接続スイッチSW30の一端と、電子ヒューズ部23eの入力が内部電源ライン23dに接続されている。
経路間接続スイッチSW30は、内部電源ライン23d及び電源ラインW40に接続され、これらの経路間を接続する回路を開閉することができる。また、経路遮断スイッチSW31は電源ラインW40及び電源ラインW41に接続され、これらの経路間を接続する回路を開閉することができる。
経路間接続スイッチSW30の回路は、定常時は開状態に制御され、異常が発生した場合に閉状態に制御される。また、経路遮断スイッチSW31の回路は、定常時は閉状態に制御され、異常が発生した場合に開状態に制御される。経路間接続スイッチSW30及び経路遮断スイッチSW31は、例えばパワーMOSFETのような半導体スイッチデバイスによりそれぞれ構成される。
内部電源ライン23dの下流側は複数の経路に分岐されており、分岐されたそれぞれの経路が電子ヒューズ部23eを介して複数の車載機器15と接続されている。車載機器15は、例えばフロント左側FLに配置されているヘッドライト52などに相当する。電子ヒューズ部23eは、下流側の各機器に異常に大きい電流が流れた場合に該当する回路の通電を遮断する。
制御部23bは、断線検知部23aから出力される故障検知信号SG31に基づいて電源ラインW30の故障を把握すると共に、制御信号SG32、及びSG33を用いて経路間接続スイッチSW30、及び経路遮断スイッチSW31の開閉をそれぞれ制御することができる。
また、制御部23bは通信機能を有し、車両上の通信ネットワークを介して電源分配器23と中央演算装置20とが接続されている。電源分配器23と中央演算装置20との間で所定の通信信号T3をやり取りすることで、状況に応じて経路間接続スイッチSW30及び経路遮断スイッチSW31を適切に制御することができる。
逆流防止ダイオード23cは、電源ラインW30から内部電源ライン23dに向かう方向の通電を許容し、逆方向の通電を阻止する機能を有している。これにより、例えば電源ラインW30が電源のグランドと短絡したような場合に、電源ラインW40側から経路間接続スイッチSW30、内部電源ライン23dを通って電源ラインW30側に逆方向の電流が流れるのを阻止することができる。
図2に示すように、電源分配器24は、断線検知部24a、制御部24b、逆流防止ダイオード24c、内部電源ライン24d、電子ヒューズ部24e、及び経路間接続スイッチSW40を内蔵している。
断線検知部24aは、電源ラインW40またはW41における断線などの上流側の故障を検知する機能を有している。例えば、電源ラインW41の電圧及び電流の一方又は両方の状態を監視することで、断線や短絡などの故障を検出できる。
断線検知部24aの下流側に、逆流防止ダイオード24cを介して内部電源ライン24dが接続されている。また、経路間接続スイッチSW40の一端と、電子ヒューズ部24eの入力が内部電源ライン24dに接続されている。
経路間接続スイッチSW40は、内部電源ライン24d及び電源ラインW24に接続され、これらの経路間を接続する回路を開閉することができる。
経路間接続スイッチSW40の回路は、定常時は開状態に制御され、異常が発生した場合に閉状態に制御される。経路間接続スイッチSW40は、例えばパワーMOSFETのような半導体スイッチデバイスにより構成される。
内部電源ライン24dの下流側は複数の経路に分岐されており、分岐されたそれぞれの経路が電子ヒューズ部24eを介して複数の車載機器16と接続されている。車載機器16は、例えばリア左側RLに配置されているテールランプ54などに相当する。電子ヒューズ部24eは、下流側の各機器に異常に大きい電流が流れた場合に該当する回路の通電を遮断する。
制御部24bは、断線検知部24aから出力される故障検知信号SG41に基づいて電源ラインW40またはW41の故障を把握すると共に、制御信号SG42を用いて経路間接続スイッチSW40の開閉を制御することができる。
また、制御部24bは通信機能を有し、車両上の通信ネットワークを介して電源分配器24と中央演算装置20とが接続されている。電源分配器24と中央演算装置20との間で所定の通信信号T4をやり取りすることで、状況に応じて経路間接続スイッチSW40を適切に制御することができる。
逆流防止ダイオード24cは、電源ラインW41から内部電源ライン24dに向かう方向の通電を許容し、逆方向の通電を阻止する機能を有している。これにより、例えば電源ラインW41が電源のグランドと短絡したような場合に、電源ラインW24側から経路間接続スイッチSW40、内部電源ライン24dを通って電源ラインW41側に逆方向の電流が流れるのを阻止することができる。
次に、図2の車載電源システム100に断線等の故障が発生した場合の動作例を示す。
図3は、図2の車載電源システムに断線が発生した場合の例-1を示すブロック図である。図4は、図2の車載電源システムに断線が発生した場合の例-2を示すブロック図である。
<正常時の動作>
各電源ラインW10、W20、W21、W30、W40、及びW41が故障していない場合には、図2に示すように経路遮断スイッチSW11、及びSW31の各回路は共に閉じている。また、経路間接続スイッチSW10、SW20、SW30、及びSW40の各回路は全て開いている。
したがって、フロント右側FRの車載機器13に供給する電源電力は、車載バッテリ10、ヒューズユニット11、電源ラインW10、断線検知部21a、逆流防止ダイオード21c、内部電源ライン21d、及び電子ヒューズ部21eを順番に通る電流経路で供給される。
また、リア右側RRの車載機器14に供給する電源電力は、車載バッテリ10、ヒューズユニット11、電源ラインW20、経路遮断スイッチSW11、電源ラインW21、断線検知部22a、逆流防止ダイオード22c、内部電源ライン22d、及び電子ヒューズ部22eを順番に通る電流経路で供給される。
また、フロント左側FLの車載機器15に供給する電源電力は、車載バッテリ10、ヒューズユニット11、電源ラインW30、断線検知部23a、逆流防止ダイオード23c、内部電源ライン23d、及び電子ヒューズ部23eを順番に通る電流経路で供給される。
また、リア左側RLの車載機器16に供給する電源電力は、車載バッテリ10、ヒューズユニット11、電源ラインW40、経路遮断スイッチSW31、電源ラインW41、断線検知部24a、逆流防止ダイオード24c、内部電源ライン24d、及び電子ヒューズ部24eを順番に通る電流経路で供給される。
<電源ラインW10が断線した場合>
例えば、図3に示した電源ラインW10上の断線箇所P10で断線が生じた場合には、断線検知部21aがこの断線を検知する。その場合は、図3に示すように、経路間接続スイッチSW10、SW20、SW30、及びSW40の各回路が全て閉じる。また、経路遮断スイッチSW11、SW31の各回路は共に閉じた状態を維持する。
したがって、フロント右側FRの車載機器13に供給する電源電力は、車載バッテリ10、ヒューズユニット11、電源ラインW20、経路間接続スイッチSW10、内部電源ライン21d、及び電子ヒューズ部21eを順番に通る電流経路で供給される。
この場合、車載機器13に供給する電源電力が電源ラインW20を通過するので、電源ラインW20の太さ、すなわち許容する電力容量に余裕がない場合は、下流側の電源ラインW21に供給可能な電力が不足する可能性がある。しかし、別の電源ラインW24を通る経路で車載機器14が必要とする電源電力の不足を補うことができる。
すなわち、車載バッテリ10、ヒューズユニット11、電源ラインW30、断線検知部23a、逆流防止ダイオード23c、内部電源ライン23d、経路間接続スイッチSW30、経路遮断スイッチSW31、電源ラインW41、断線検知部24a、逆流防止ダイオード24c、内部電源ライン24d、経路間接続スイッチSW40、電源ラインW24、及び経路間接続スイッチSW20を順番に通過する経路でも電源電力を車載機器14に供給できる。
更に、車載バッテリ10、ヒューズユニット11、電源ラインW40、経路遮断スイッチSW31、電源ラインW41、断線検知部24a、逆流防止ダイオード24c、内部電源ライン24d、経路間接続スイッチSW40、電源ラインW24、及び経路間接続スイッチSW20を順番に通過する経路でも電源電力を車載機器14に供給できる。
なお、電源ラインW10が断線した場合には、その断線箇所P10で電源ラインW10がグランドに短絡する可能性も考えられる。しかし、その場合には逆流防止ダイオード21cが電流の逆流を防止するので問題は発生しない。
<電源ラインW20、又はW21が断線した場合>
例えば、図4に示した電源ラインW20上の断線箇所P20、又は電源ラインW21上の断線箇所P21で断線が生じた場合には、断線検知部22aがこれらの断線を検知できる。断線箇所P20又はP21の断線を検知した場合は、図4に示すように、経路遮断スイッチSW11の回路を開き、経路間接続スイッチSW10の回路は開いた状態を維持する。同時に、経路間接続スイッチSW20、SW40、及びSW30の各回路を全て閉じ、経路遮断スイッチSW31の回路は閉じた状態に維持する。
この場合、リア右側RRの車載機器14に電源電力を供給する経路として、電源ラインW20、W21の代わりに、電源ラインW24を利用することができる。
すなわち、車載バッテリ10、ヒューズユニット11、電源ラインW30、断線検知部23a、逆流防止ダイオード23c、内部電源ライン23d、経路間接続スイッチSW30、経路遮断スイッチSW31、電源ラインW41、断線検知部24a、逆流防止ダイオード24c、内部電源ライン24d、経路間接続スイッチSW40、電源ラインW24、及び経路間接続スイッチSW20を順番に通過する経路で車載機器14に電源電力を供給できる。
更に、車載バッテリ10、ヒューズユニット11、電源ラインW40、経路遮断スイッチSW31、電源ラインW41、断線検知部24a、逆流防止ダイオード24c、内部電源ライン24d、経路間接続スイッチSW40、電源ラインW24、及び経路間接続スイッチSW20を順番に通過する経路でも車載機器14に電源電力を供給できる。
この場合、車載機器14に供給する電源電力が増える分だけ、電源ラインW30、W40に流れる電流が増大する。したがって、各電源ラインW30、W40の太さ、すなわち許容する電力容量に余裕がない場合は、下流側の電源ラインW41、W24に供給可能な電力が不足する可能性がある。
しかし、経路間接続スイッチSW30の回路を閉じることにより、電源ラインW30、及びW40の回路が並列に接続されるので、下流側の電源ラインW41、W24に流す電流の余裕を増やし、車載機器14が必要とする電源電力の不足を補うことができる。
なお、電源ラインW20、又はW21が断線した場合には、その断線箇所P20、P21で電源ラインW20、W21がグランドに短絡する可能性も考えられる。しかし、その場合には逆流防止ダイオード22cが電流の逆流を防止するので問題は発生しない。
<電源ラインW30が断線した場合>
図示しないが、電源ラインW30上で断線が生じた場合には、この断線をフロント左側FLの断線検知部23aが検知する。その場合は、図3の場合と同様に経路間接続スイッチSW10、SW20、SW30、及びSW40の各回路が全て閉じる。また、経路遮断スイッチSW11、SW31の各回路は共に閉じた状態を維持する。
したがって、フロント左側FLの車載機器15に供給する電源電力は、車載バッテリ10、ヒューズユニット11、電源ラインW40、経路間接続スイッチSW30、内部電源ライン23d、及び電子ヒューズ部23eを順番に通る電流経路で供給される。
この場合、車載機器15に供給する電源電力が電源ラインW40を通過するので、電源ラインW40の太さ、すなわち許容する電力容量に余裕がない場合は、下流側の電源ラインW41に供給可能な電力が不足する可能性がある。しかし、別の電源ラインW24を通る経路で車載機器16が必要とする電源電力の不足を補うことができる。
すなわち、車載バッテリ10、ヒューズユニット11、電源ラインW10、断線検知部21a、逆流防止ダイオード21c、内部電源ライン21d、経路間接続スイッチSW10、経路遮断スイッチSW11、電源ラインW21、断線検知部22a、逆流防止ダイオード22c、内部電源ライン22d、経路間接続スイッチSW20、電源ラインW24、及び経路間接続スイッチSW40を順番に通過する経路でも電源電力を車載機器16に供給できる。
更に、車載バッテリ10、ヒューズユニット11、電源ラインW20、経路遮断スイッチSW11、電源ラインW21、断線検知部22a、逆流防止ダイオード22c、内部電源ライン22d、経路間接続スイッチSW20、電源ラインW24、及び経路間接続スイッチSW40を順番に通過する経路でも電源電力を車載機器16に供給できる。
なお、電源ラインW30が断線した場合には、その断線箇所で電源ラインW30がグランドに短絡する可能性も考えられる。しかし、その場合には逆流防止ダイオード23cが電流の逆流を防止するので問題は発生しない。
<電源ラインW40、又はW41が断線した場合>
図示しないが、電源ラインW40上、又は電源ラインW41上で断線が生じた場合には、断線検知部24aがこれらの断線を検知できる。電源ラインW40上、又はW41上の断線を検知した場合は、経路遮断スイッチSW31の回路を開き、経路間接続スイッチSW30の回路は開いた状態を維持する。同時に、経路間接続スイッチSW10、SW20、及びSW40の各回路を全て閉じ、経路遮断スイッチSW11の回路は閉じた状態に維持する。
この場合、リア左側RLの車載機器16に電源電力を供給する経路として、電源ラインW40、W41の代わりに、電源ラインW24を利用することができる。
すなわち、車載バッテリ10、ヒューズユニット11、電源ラインW10、断線検知部21a、逆流防止ダイオード21c、内部電源ライン21d、経路間接続スイッチSW10、経路遮断スイッチSW11、電源ラインW21、断線検知部22a、逆流防止ダイオード22c、内部電源ライン22d、経路間接続スイッチSW20、電源ラインW24、及び経路間接続スイッチSW40を順番に通過する経路で車載機器16に電源電力を供給できる。
更に、車載バッテリ10、ヒューズユニット11、電源ラインW20、経路遮断スイッチSW11、電源ラインW21、断線検知部22a、逆流防止ダイオード22c、内部電源ライン22d、経路間接続スイッチSW20、電源ラインW24、及び経路間接続スイッチSW40を順番に通過する経路でも車載機器16に電源電力を供給できる。
この場合、車載機器16に供給する電源電力が増える分だけ、電源ラインW10、W20に流れる電流が増大する。したがって、各電源ラインW10、W20の太さ、すなわち許容する電力容量に余裕がない場合は、下流側の電源ラインW21、W24に供給可能な電力が不足する可能性がある。
しかし、経路間接続スイッチSW10の回路を閉じることにより、電源ラインW10、及びW20の回路が並列に接続されるので、下流側の電源ラインW21、W24に流す電流の余裕を増やし、車載機器16が必要とする電源電力の不足を補うことができる。
なお、電源ラインW40、又はW41が断線した場合には、その断線箇所で電源ラインW40、W41がグランドに短絡する可能性も考えられる。しかし、その場合には逆流防止ダイオード24cが電流の逆流を防止するので問題は発生しない。
図5は、車載電源システムの制御で利用可能な制御テーブルの構成例を示す模式図である。
上述の車載電源システム100の動作は、中央演算装置20が状況に応じて適切な制御を実施することで実現できる。中央演算装置20が制御に利用可能な制御テーブルTB1の構成例を図5に示す。
図5に示すように、この制御テーブルTB1は、断線等の故障が検出された位置毎の各電源ラインW10、W20、W21、W30、W40、及びW41と、各スイッチSW10、SW11、SW20、SW30、SW31、及びSW40の開閉状態との対応関係を表している。
したがって、車載電源システム100が断線を検出した場合には、図5の制御テーブルTB1の内容に従って各スイッチSW10、SW11、SW20、SW30、SW31、及びSW40の開閉状態を切り替えることで、上述の適切な制御が可能になる。
図6は、中央演算装置20の動作例を示すフローチャートである。図6の動作について以下に説明する。
車載電源システム100の電源がオンになると、中央演算装置20はS11で初期化を実施する。これにより初期状態になり、図2に示すように経路間接続スイッチSW10、SW20、SW30、及びSW40の各回路は全て「開」になり、経路遮断スイッチSW11及びSW31の各回路は「閉」になる。
中央演算装置20は、例えば短い周期で定期的に各部の故障を監視する(S12)。すなわち、通信信号T1、T2、T3、及びT4を用いて、各断線検知部21a、22a、23a、及び24aの検出状態を把握する。
中央演算装置20は、S12で故障の発生を検知した場合には、S13からS14の処理に進み故障箇所を特定する。すなわち、各断線検知部21a、22a、23a、及び24aの検出状態に基づき、各電源ラインW10、W20、W21、W30、W40、及びW41のうちどの箇所で断線が生じたのかを特定する。
中央演算装置20は、S14で特定した故障箇所の情報に基づき、制御テーブルTB1から適切な各スイッチSW10、SW11、SW20、SW30、SW31、及びSW40の開閉状態を表す情報をS15で取得する。
中央演算装置20は、S15で取得した情報に従い、各スイッチSW10、SW11、SW20、SW30、SW31、及びSW40の開閉状態が適切に切り替わるように、通信信号T1、T2、T3、及びT4を用いて各電源分配器21~24に指示を与える(S16)。これにより、車載電源システム100の各スイッチSW10、SW11、SW20、SW30、SW31、及びSW40は、断線発生箇所と制御テーブルTB1の内容とに応じて適切に回路を切り替えることができる。
以上のように、本実施形態に係る車載電源システム100によれば、例えば図3中に示した断線箇所P10で電源ラインW10が断線した場合でも、経路間接続スイッチSW10の回路を閉じることで、車載バッテリ10の出力から分岐された別の電源ラインW20を利用して車載バッテリ10の電源電力を車載機器13に供給できる。他の断線箇所P20、P21等についても同様である。したがって、サブバッテリのような複数の電源を用意しなくても、断線時に電源供給を可能にするための冗長経路を形成できる。
また、図3のように断線箇所P10で電源ラインW10が断線した場合には、各経路間接続スイッチSW30、SW20、SW40を制御することで、電源ラインW20の経路以外に、電源ラインW30、W40、W41、W24、W21の経路も同時に利用可能になる。
また、図4のように断線箇所P20又はP21で電源ラインW20又はW21が断線した場合には、各経路間接続スイッチSW10、SW30、SW20、SW40を制御することで、電源ラインW30、W40、W41、W24の経路を同時に利用して、車載機器14に電源電力を供給できる。
また、上記断線箇所P10、P20、P21のいずれの故障の場合でも、複数の経路を同時に接続して電源供給のために利用するので、断線の発生に伴ってそれぞれの経路に流れる電流の増大を抑制することができる。これにより、分岐された各電源ラインW10、W20、W30、W40、W21、W41、W24の電線芯線を細径化することが容易になり、しかも各車載機器13、14、15、16に供給する電力が不足するのを防止できる。
上記の機能により、各電源ラインW10、W20、W30、W40、W21、W41、W24を含むワイヤハーネスや車載電源全体の重量を削減し、車両全体を軽量化することが可能になる。また、コストの低減や信頼性の向上も期待できる。
また、各電源分配器21~24に逆流防止ダイオード21c~24cを装備することで、断線だけでなく短絡等の故障に対してもシステムの安全を確保できる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
ここで、上述した本発明の実施形態に係る車載電源システムの特徴をそれぞれ以下[1]~[5]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 単一の車載電源部(車載バッテリ10)と、
前記車載電源部の出力を複数の経路に分岐する分岐部(ヒューズユニット11)と、
前記分岐部で複数に分岐された下流側の各経路に接続された第1電源線および第2電源線(電源ラインW10、W20、W30、W40のうち少なくとも2つ)と、
前記第1電源線の下流側に所定の第1機器を接続可能な第1機器接続部(内部電源ライン21d~24dの1つ)と、
前記第2電源線の下流側に所定の第2機器を接続可能な第2機器接続部(内部電源ライン21d~24dの1つ)と、
前記第1電源線と前記第2電源線の間を接続可能な経路間スイッチ部(経路間接続スイッチSW10、SW20、SW30、SW40の少なくとも1つ)と、
前記経路間スイッチ部の開閉を制御可能な制御部(制御部21b~24bの少なくとも1つ、中央演算装置20)と、
を備え、前記制御部は、前記第1電源線又は前記第2電源線の故障を検知した場合に、前記経路間スイッチ部の回路を閉じて前記第1電源線と前記第2電源線とを接続する(S13~S16)、
車載電源システム(100)。
上記[1]の構成の車載電源システムによれば、電源電力の供給源を複数用意することなく、断線などに対応可能な冗長経路を確保できる。また、電源供給経路を構成する配索材の小型化が可能になる。
[2] 前記第1電源線および前記第2電源線の少なくとも一方において、前記経路間スイッチ部よりも上流側に、逆方向の電流を阻止する整流器(逆流防止ダイオード21c~24c)を備える、
上記[1]に記載の車載電源システム。
上記[2]の構成の車載電源システムによれば、経路間スイッチ部よりも上流側に逆方向の電流を阻止する整流器を装備することで、断線だけでなく短絡等の故障に対してもシステムの安全を確保できる。
[3] 故障の発生時に回路を遮断するための1つ以上の経路遮断スイッチ部(経路遮断スイッチSW11、SW31)を備え、
前記経路遮断スイッチ部は、前記第1電源線および前記第2電源線の少なくとも一方に接続されている(図2参照)、
上記[1]又は[2]に記載の車載電源システム。
上記[3]の構成の車載電源システムによれば、電源線の下流側で故障が発生した場合でも、システムの安全を確保できる。
[4] 前記分岐部の下流側に接続された第1電源線、第2電源線、第3電源線、及び第4電源線(電源ラインW10、W20、W30、W40)を含み、
前記第1電源線の下流側に所定の第1機器を接続可能な第1機器接続部(内部電源ライン21d)と、
前記第2電源線の下流側に所定の第2機器を接続可能な第2機器接続部(内部電源ライン22d)と、
前記第3電源線の下流側に所定の第3機器を接続可能な第3機器接続部(内部電源ライン23d)と、
前記第4電源線の下流側に所定の第4機器を接続可能な第4機器接続部と(内部電源ライン24d)、
前記第1電源線と前記第2電源線の間を接続可能な第1経路間スイッチ部(経路間接続スイッチSW10)と、
前記第3電源線と前記第4電源線の間を接続可能な第2経路間スイッチ部(経路間接続スイッチSW30)と、
を有し、
前記制御部(中央演算装置20)は、前記第1電源線又は前記第2電源線の故障を検知した場合に、前記第2経路間スイッチ部を閉じて前記第3電源線と前記第4電源線とを相互に接続し、前記第3電源線および前記第4電源線を経由した電源電力を前記第2機器接続部に供給する(図5参照)、
上記[1]~[3]のいずれかに記載の車載電源システム。
上記[4]の構成の車載電源システムによれば、各経路間接続スイッチ部を制御することで、各電源線の経路を同時に利用して、許容電力を増やした状態で車載機器に電源電力を供給できる。
[5] 前記第1電源線の下流側と前記第3電源線の下流側との間を接続可能な第3経路間スイッチ部(経路間接続スイッチSW20、SW40)を有する、
上記[4]に記載の車載電源システム。
上記[5]の構成の車載電源システムによれば、下流側の車載機器に電源電力を供給する経路を複数確保することができる。
10 車載バッテリ
11 ヒューズユニット
12 ヒューズ
13,14,15,16 車載機器
20 中央演算装置
21,22,23,24 電源分配器
21a,22a,23a,24a 断線検知部
21b,22b,23b,24b 制御部
21c,22c,23c,24c 逆流防止ダイオード
21d,22d,23d,24d 内部電源ライン
21e,22e,23e,24e 電子ヒューズ部
50 車体
51,52 ヘッドライト
53,54 テールランプ
100 車載電源システム
FL フロント左側
FR フロント右側
RL リア左側
RR リア右側
P10,P20,P21 断線箇所
SG11,SG21,SG31,SG41 故障検知信号
SG12,SG13,SG22 制御信号
SG32,SG33,SG42 制御信号
SW10,SW20,SW30,SW40 経路間接続スイッチ
SW11,SW31 経路遮断スイッチ
T1,T2,T3,T4 通信信号
TB1 制御テーブル
W10,W20,W21,W30,W40,W41 電源ライン

Claims (5)

  1. 単一の車載電源部と、
    前記車載電源部の出力を複数の経路に分岐する分岐部と、
    前記分岐部で複数に分岐された下流側の各経路に接続された第1電源線および第2電源線と、
    前記第1電源線の下流側に所定の第1機器を接続可能な第1機器接続部と、
    前記第2電源線の下流側に所定の第2機器を接続可能な第2機器接続部と、
    前記第1電源線と前記第2電源線の間を接続可能な経路間スイッチ部と、
    前記経路間スイッチ部の開閉を制御可能な制御部と、
    を備え、前記制御部は、前記第1電源線又は前記第2電源線の故障を検知した場合に、前記経路間スイッチ部の回路を閉じて前記第1電源線と前記第2電源線とを接続する、
    車載電源システム。
  2. 前記第1電源線および前記第2電源線の少なくとも一方において、前記経路間スイッチ部よりも上流側に、逆方向の電流を阻止する整流器を備える、
    請求項1に記載の車載電源システム。
  3. 故障の発生時に回路を遮断するための1つ以上の経路遮断スイッチ部を備え、
    前記経路遮断スイッチ部は、前記第1電源線および前記第2電源線の少なくとも一方に接続されている、
    請求項1又は2に記載の車載電源システム。
  4. 前記分岐部の下流側に接続された第1電源線、第2電源線、第3電源線、及び第4電源線を含み、
    前記第1電源線の下流側に所定の第1機器を接続可能な第1機器接続部と、
    前記第2電源線の下流側に所定の第2機器を接続可能な第2機器接続部と、
    前記第3電源線の下流側に所定の第3機器を接続可能な第3機器接続部と、
    前記第4電源線の下流側に所定の第4機器を接続可能な第4機器接続部と、
    前記第1電源線と前記第2電源線の間を接続可能な第1経路間スイッチ部と、
    前記第3電源線と前記第4電源線の間を接続可能な第2経路間スイッチ部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記第1電源線又は前記第2電源線の故障を検知した場合に、前記第2経路間スイッチ部を閉じて前記第3電源線と前記第4電源線とを相互に接続し、前記第3電源線および前記第4電源線を経由した電源電力を前記第2機器接続部に供給する、
    請求項1~3のいずれか1項に記載の車載電源システム。
  5. 前記第1電源線の下流側と前記第3電源線の下流側との間を接続可能な第3経路間スイッチ部を有する、
    請求項4に記載の車載電源システム。
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