JP2022057564A - 電気配線箱 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022057564000001
【課題】車両に搭載される車載負荷に効率的に対応する電気配線箱を提供する。
【解決手段】車両に搭載され、車載負荷と電気的に接続される電気配線箱であって、前記車両に搭載される主電源装置からの電力を伝送する2本以上の主電源装置側電線と、前記車両に搭載される副電源装置からの電力を伝送する1本以上の副電源装置側電線と、前記主電源装置側電線と前記副電源装置側電線とを接続する接続電線と、前記接続電線から分岐され、前記車載負荷が接続される複数の負荷側電線とを備え、前記複数の負荷側電線の内の隣り合う負荷側電線の間に介在する接続電線には、前記隣り合う負荷側電線に接続される車載負荷に応じて導電部が設けられ、前記接続電線は、前記導電部によって分断可能に構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気配線箱に関する。
車両には、蓄電装置等の車両用電源が搭載されており、当該車両用電源からの電力線を分岐し、分岐した電力線を介してECU(Electronic Control Unit)等の車載機器(負荷)に電力を分配して供給する車両用電気接続箱が知られている(例えば特許文献1)。
特許文献1の車両用電気接続箱は、車両用電源に接続される電源端子、当該電源端子に接続されたリレー及び、当該リレーの後段側に位置し、4系統に分岐された電線を備えている。4系統に分岐された電線夫々には、負荷が接続されており、これら4つの負荷夫々には、車両用電源からの電力が分配されて供給される。
特開2014-94660号公報
しかしながら、特許文献1の車両用電気接続箱は、搭載される車両の種類等に応じて当該車両用電気接続箱に接続される車載機器(負荷)の個数に効率的に対応する点について考慮されていないという問題点がある。
本開示は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、車両に搭載される車載負荷に効率的に対応することができる電気配線箱を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る電気配線箱は、車両に搭載され、車載負荷と電気的に接続される電気配線箱であって、前記車両に搭載される主電源装置からの電力を伝送する2本以上の主電源装置側電線と、前記車両に搭載される副電源装置からの電力を伝送する1本以上の副電源装置側電線と、前記主電源装置側電線と前記副電源装置側電線とを接続する接続電線と、前記接続電線から分岐され、前記車載負荷が接続される複数の負荷側電線とを備え、前記複数の負荷側電線の内の隣り合う負荷側電線の間に介在する接続電線には、前記隣り合う負荷側電線に接続される車載負荷に応じて導電部が設けられ、前記接続電線は、前記導電部によって分断可能に構成されている。
本開示の一態様によれば、車両に搭載される車載負荷に効率的に対応する電気配線箱を提供することができる。
実施形態1に係る電気配線箱を含む車載システムを示す模式図である。 電気配線箱の構成を示すブロック図である。 電気配線箱の接続状態を示す説明図である。 実施形態2(2台による連設)に係る電気配線箱の接続状態を示す説明図である。 実施形態3(主電源装置のみ接続)に係る電気配線箱の接続状態を示す説明図である。 実施形態4(2つの入力端子)に係る中継装置の構成を示すブロック図である。
[本発明の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列挙して説明する。また、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
(1)本開示の一態様に係る電気配線箱は、車両に搭載され、車載負荷と電気的に接続される電気配線箱であって、前記車両に搭載される主電源装置からの電力を伝送する2本以上の主電源装置側電線と、前記車両に搭載される副電源装置からの電力を伝送する1本以上の副電源装置側電線と、前記主電源装置側電線と前記副電源装置側電線とを接続する接続電線と、前記接続電線から分岐され、前記車載負荷が接続される複数の負荷側電線とを備え、前記複数の負荷側電線の内の隣り合う負荷側電線の間に介在する接続電線には、前記隣り合う負荷側電線に接続される車載負荷に応じて導電部が設けられ、前記接続電線は、前記導電部によって分断可能に構成されている。
本態様にあたっては、電気配線箱は、主電源装置からの電力を伝送する2本以上の主電源装置側電線と、副電源装置からの電力を伝送する1本以上の副電源装置側電線とを備え、これら主電源装置側電線及び副電源装置側電線は、接続電線によって接続されている。接続電線には、接続電線から分岐される複数の負荷側電線が設けられている。すなわち、接続電線には、これら複数の負荷側電線それぞれが分岐して延設される際の接続点が、設けられている。これら複数の負荷側電線には、電気配線箱が搭載される車両の型式又は種類等(車種)に応じて個数及び種類が決定される複数の車載負荷が接続されるところ、接続電線は、当該車載負荷に応じて着脱可能に設けられる導電部を含み、当該導電部によって分断可能に構成されている。従って、車種に応じて決定される車載負荷に応じて導電部の脱着(取り付け又は取り外し)を行うことにおり、隣り合う負荷側電線の間に介在する接続電線を分断又は接合することができ、搭載される車両の種類に応じて、電気配線箱に接続される車載機器(負荷)の個数等に効率的に対応することができる。このような構成による電気配線箱を用いることにより、当該電気配線箱を、複数の車種に共通的に対応又は適用することができる共通部品化することができ、例えば、当該電気配線箱の製造コストの削減等を図ることができる。
(2)本開示の一態様に係る電気配線箱は、前記2本以上の主電源装置側電線うち、いずれかの主電源装置側電線には、主電源用遮断素子が設けられ、前記いずれかの主電源装置側電線は、主電源用遮断素子によって分断可能に構成されている。
本態様にあたっては、2本以上の主電源装置側電線うちのいずれかの主電源装置側電線には、主電源用遮断素子が設けられ、当該いずれかの主電源装置側電線は、主電源用遮断素子によって分断可能に構成されている。従って、電気配線箱に接続される車載負荷に応じて、主電源用遮断素子の脱着(取り付け又は取り外し)を行うことにおり、当該電気配線箱を、複数の車種に好適に対応させることができる。
(3)本開示の一態様に係る電気配線箱は、前記主電源用遮断素子を介して前記主電源装置から電力が供給される車載負荷は、前記副電源装置からの電力も供給される。
本態様にあたっては、主電源用遮断素子を介して主電源装置から電力が供給される車載負荷には、副電源装置からの電力も供給することにより、当該車載負荷に対する給電回路を二重化し、例えば、主電源装置又は副電源装置から印加される電圧変動等に対する耐性を向上させることができる。また、主電源装置側電線には主電源用遮断素子を設けることにより主電源装置から正常給電を阻害する状態が発生した場合であっても、主電源用遮断素子により主電源装置と車載負荷との接続を遮断し、当該車載負荷に対する副電源装置から給電を継続させることができる。
(4)本開示の一態様に係る電気配線箱は、前記負荷側電線には、前記負荷側電線に接続される車載負荷の電流特性に応じた負荷用遮断素子が設けられている。
本態様にあたっては、接続電線から分岐され、当該接続電線に設けられる接続点それぞれから延設される負荷側電線には、当該負荷側電線に接続される車載負荷の電流特性に応じた負荷用遮断素子が設けられている。従って、負荷側電線に流れる電流値が、車載負荷の電流特性に対し過度となった場合であっても、負荷用遮断素子により負荷側電線を遮断し、車載負荷を保護することができる。
(5)本開示の一態様に係る電気配線箱は、前記導電部は、ブロックバスバーである。
本態様にあたっては、接続電線に含まれ、接続電線を分断可能に構成する導電部として、ブロックバスバーを用いることにより当該ブロックバスバー(導電部)の脱着を効率的に行うことができ、電気配線箱の製造性を向上させることができる。また、車両に搭載される車載負荷の個数は、当該車両が市場に出荷された以降も、例えば正規ディーラー等の工場にて車載負荷の追加又は変更等が行われることにより、増加することも想定される。これに対し、ブロックバスバーを用いることにより、市場出荷時(量産時)に分断されている接続電線を結合し、車載負荷の追加等(搭載される車載負荷の増加)に柔軟に対応することができる。
(6)本開示の一態様に係る電気配線箱は、前記負荷側電線の本数は、前記主電源装置側電線及び前記副電源装置側電線の本数の合計値よりも多い。
本態様にあたっては、接続電線から延設される負荷側電線の本数を、主電源装置側電線及び副電源装置側電線の本数の合計値よりも多くすることにより、主電源装置側電線及び副電源装置側電線の本数の合計値よりも多数の車載負荷を、電気配線箱に接続することができる。すなわち、接続電線及び当該接続電線から延設される負荷側電線それぞれにより構成される回路を分岐回路として機能させ、電気配線箱に対し必要数の車載負荷を効率的に接続し、これら車載負荷に対し、主電源装置及び副電源装置から供給される電力を好適に分配することができる。
(7)本開示の一態様に係る電気配線箱は、前記副電源装置側電線の本数は、前記主電源装置側電線の本数よりも少ない。
本態様にあたっては、例えば、主電源装置側電線の本数を2つとし、副電源装置側電線の本数を1つとして、副電源装置側電線の本数が、主電源装置側電線の本数よりも少なくなるように、電気配線箱は構成される。電気配線箱に接続される全ての車載負荷は、主電源装置からの電力の供給が行われるものに対し、副電源装置からからの電力の供給は、例えばバックアップ用途として接続される一部の車載負荷に対し行われるものとなる。従って、接続される車載負荷の本数が比較的に少ないものとなる副電源装置側電線の本数を、主電源装置側電線の本数よりも少なくすることにより、電気配線箱に設けられる主電源装置側電線及び副電源装置側電線の本数を適正化し、当該電気配線箱の部品コストを低減することができる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。本開示の実施形態に係る電気配線箱1を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る電気配線箱1を含む車載システムSを示す模式図である。図2は、電気配線箱1の構成を示すブロック図である。車載システムSは、車両Cに搭載され、主電源装置61に接続される主電源分配箱6と、当該主電源分配箱6に接続される一つ以上の電気配線箱1を含む。車載システムSは更に副電源装置7を含み、電気配線箱1は副電源装置7に接続されるものであってもよい。
車両Cに搭載される複数の車載負荷8は、主電源分配箱6又は、いずれかの電気配線箱1に接続され、主電源分配箱6又は電気配線箱1を介して、主電源装置61からの電力が供給される。これら一つ以上の電気配線箱1は、主電源分配箱6を介してカスケード状に接続されている。副電源装置7と電気配線箱1とは、主電源分配箱6を介することなく、直接、接続されている。
副電源装置7が接続された電気配線箱1に接続される車載負荷8には、主電源装置61からの電力が供給され、更に当該副電源装置7からの電力が供給される。主電源装置61及び副電源装置7は、例えば鉛バッテリにより構成される。
副電源装置7からの電力が供給される車載負荷8は、例えば、自動運転等に関する車載装置等の車載負荷8であり、冗長性を担保するためのバックアップ用途として搭載されることが想定されるところ、給電経路を主電源装置61及び副電源装置7からの2つの経路によって二重化し、電圧変動等に対する耐性を向上させることができる。
主電源分配箱6には、例えば鉛バッテリ等により構成される主電源装置61に加え、降圧処理を行うDCDCコンバータ62を介してリチウムイオン電池等の高圧蓄電装置が、接続されるものであってもよい。又は、主電源分配箱6には、エンジンの駆動により発電するオルタネータが接続されるものであってもよい。主電源分配箱6は、これら鉛バッテリ等の主電源装置61、DCDCコンバータ62を介したリチウムイオン電池等の高圧蓄電装置、及びオルタネータ等の電源から供給される電力を分配し、当該分配した電力を電流の流れ方向において下流側に接続される電気配線箱1及び車載負荷8に供給(中継)する。主電源分配箱6は、車両Cが市場に出荷された際、すなわち量産段階において当該車両Cに搭載されている既存電気分配箱として、機能するものであってもよい。
これに対し、当該主電源分配箱6に接続される電気配線箱1は、車両Cが市場に出荷された際に搭載されている電気配線箱1に限定されず、市場出荷後に例えば正規ディーラー等によって追加搭載された電気配線箱1をも含む。すなわち、電気配線箱1は、市場出荷後に追加搭載される拡張電気分配箱として、機能するものであってもよい。
電気配線箱1の内部構成に関する詳細は後述するが、電気配線箱1が備える接続電線4は、導電部41により分断可能に構成されているため、当該電気配線箱1に接続される車載負荷8に応じて、当該導電部41の脱着(取り付け又は取り外し)を行うことにおり、隣り合う負荷側電線5の間に介在する接続電線4を分断又は接合することができる。従って、車両Cが、市場出荷後にて車載負荷8が追加搭載される場合であっても、追加搭載される車載負荷8に応じで導電部41を脱着(取り付け又は取り外し)した電気配線箱1を追加搭載することにより、車両Cに搭載される車載負荷8に効率的に対応することができる。
電気配線箱1は、例えば矩形状の筐体11を有し、当該筐体11内に収納される主電源装置側電線2、主電源用遮断素子22、副電源装置側電線3、接続電線4、導電部41、負荷側電線5、及び負荷用遮断素子52を含む。本実施形態の図示において、電気配線箱1は、2本の主電源装置側電線2と、1本の副電源装置側電線3を備えるものとし、副電源装置側電線3の本数は、主電源装置側電線2の合計本数よりも少ないものとしている。
2本の主電源装置側電線2それぞれの端部には、主電源装置側端子21が設けられており、当該主電源装置側端子21には、主電源分配箱6を介して、主電源装置61から延設されたワイヤーハーネス等の電線が接続される。主電源装置側端子21が設けられている端部は、電流の流れ方向に対し上流側の端部に相当する。
2本の主電源装置側電線2の内、いずれか1つの主電源装置側電線2には、主電源用遮断素子22が設けられており、当該いずれか1つの主電源装置側電線2は、主電源用遮断素子22によって分断可能に構成されている。主電源用遮断素子22は、主電源装置側電線2に対し着脱可能に設けられており、主電源用遮断素子22を取り外しことにより、主電源装置側電線2は分断される。主電源用遮断素子22は、例えば、メカヒューズ、半導体リレー、又は半導体ヒューズであり、主電源用遮断素子22が設けられている主電源装置側電線2に過電流が流れた場合、ヒューズを溶断又はリレーをオフにすることにより、当該過電流を遮断する。
1本の副電源装置側電線3の端部には、副電源装置側端子31が設けられており、当該副電源装置側端子31には、副電源装置7から延設されたワイヤーハーネス等の電線が接続される。副電源装置側端子31が設けられている端部は、電流の流れ方向に対し上流側の端部に相当する。
2本の主電源装置側電線2と、1本の副電源装置側電線3とは、1本の接続電線4によって、並列に接続されている。すなわち、主電源装置側電線2及び副電源装置側電線3は、並列回路を構成し、これら主電源装置側電線2及び副電源装置側電線3の端部同士は、接続電線4によって接続されている。当該接続電線4によって接続される主電源装置側電線2及び副電源装置側電線3の端部は、電流の流れ方向に対し下流側の端部に相当する。
副電源装置側電線3は、2本の主電源装置側電線2の間に位置して設けられている。副電源装置側電線3と、主電源用遮断素子22が設けられていない主電源装置側電線2との間に介在する接続電線4には、複数の導電部41が、設けられている。
導電部41は、例えばブロックバスバー、又はリード線等の電線であり、接続電線4に対し着脱可能に設けられている。すなわち接続電線4から導電部41を取り外すことにより、接続電線4は、取り外された導電部41が位置していた部分にて、分断される。
接続電線4からは、複数の負荷側電線5が延設されている。本実施形態においては、接続電線4から延設される負荷側電線5は、4本しており、当該負荷側電線5の本数は、主電源装置側電線2及び副電源装置側電線3による合計本数よりも、多いものとしている。
接続電線4と、複数の負荷側電線5とは、接続点42により接続されている。すなわち、当該接続点42が、負荷側電線5の端部に相当する。負荷側電線5における、接続点42とは反対側に位置する端部には、負荷側端子51が設けられており、当該負荷側端子51には、車載負荷8に延設されるワイヤーハーネス等の電線が接続される。
接続電線4において、隣り合う負荷側電線5を接続する部分には、例えばブロックバスバーにより構成される導電部41が設けられている。すなわち、導電部41は、隣接する2つの接続点42の間に設けられている。上述のとおり、導電部41は接続電線4に対し着脱可能に設けられており、接続電線4から導電部41を取り外すことにより、接続電線4は、取り外された導電部41が位置していた部分にて、分断される。これにより、隣接する2つの接続点42同士も分断されるものとなり、すなわち分断された2つの接続点42それぞれから延設された負荷側電線5同士も分断されるものとなる。
負荷側電線5それぞれには、当該負荷側電線5に負荷側端子51を介して接続される車載負荷8の電流特性に応じた負荷用遮断素子52が設けられている。負荷用遮断素子52は、例えば、メカヒューズ、半導体リレー、又は半導体ヒューズであり、負荷用遮断素子52が設けられている負荷側電線5に過電流が流れた場合、ヒューズを溶断又はリレーをオフにすることにより、当該過電流を遮断する。負荷用遮断素子52は、負荷側電線5に対し着脱可能に設けられており、負荷用遮断素子52を取り外しことにより、負荷側電線5は分断されるものであってもよい。
接続電線4における全ての導電部41が取り付けられた状態において、当該接続電線4によって、主電源装置側電線2、副電源装置側電線3、及び負荷側電線5による全ての電線が、結合されるものとなる。電気配線箱1は、当該全ての導電部41が取り付けられた状態において、当該電気配線箱1に対する最大許容数の車載負荷8を接続することができる。
電気配線箱1は、接続される車載負荷8の種類又は個数に応じて、いずれかの導電部41を取り外し、車載負荷8が接続されない不要な負荷側電線5を無効化すると共に、当該不要な負荷側電線5には負荷用遮断素子52を設けないこと(素子抜き)により、車両Cに搭載される車載負荷8に効率的に対応することができる。
本実施形態の図示において、電気配線箱1は、2本の主電源装置側電線2と、1本の副電源装置側電線3とを備えるものとして説明したが、これに限定されない。電気配線箱1が備える主電源装置側電線2は3本以上であり、副電源装置側電線3は2本以上であってもよい。また、例えば、車両Cに搭載される副電源装置7の個数が主電源装置61の個数よりも多い場合、副電源装置側電線3の本数は、主電源装置側電線2の本数以上であってもよい。このように電気配線箱1は、搭載される車両Cに応じて、主電源装置側電線2、副電源装置側電線3及び、負荷側電線5それぞれにおける所要数の電線を備えるものであってもよい。
図3は、電気配線箱1の接続状態を示す説明図である。本実施形態の図示においては、接続電線4における導電部41の着脱の一例として、一つの導電部41を取り外した形態における電気配線箱1の接続状態を示す。
接続電線4に設けられる4つの接続点42において、例えば、左から2番目の接続点42と、3番目の接続点42との間に位置する導電部41を取り外すことにより、左から一本目と二本目の負荷側電線5は、主電源装置61のみに接続され、左から三本目と四本目の負荷側電線5は、主電源装置61及び副電源装置7に接続される。従って、主電源装置61及び副電源装置7に接続される三本目及び四本目の負荷側電線5には、例えば、自動運転等に要する車載装置におけるバックアップ用途の車載負荷8を接続することにより、自動運転等に対する冗長性を向上させることができる。
主電源装置61のみに接続される一本目と二本目の負荷側電線5には、例えば、各座席に対応した読書灯、有線又はワイヤレス充電器、又は冷蔵庫等、給電の二重化までを必要としない車載負荷8を接続することにより、車内の快適性を向上するにあたり追加搭載される車載負荷8に対し、効率的に対応することができる。
(実施形態2)
図4は、実施形態2(2台による連設)に係る電気配線箱1の接続状態を示す説明図である。本実施形態の図示においては、主電源分配箱6(主電源装置61)及び副電源装置7に電気配線箱1を接続するにあたり、2つの電気配線箱1を並列に連ねて設けた接続形態(連設された接続形態)を示す。
主電源分配箱6から分岐されたそれぞれの4本の電線は、実施形態1と同様に、それぞれの電気配線箱1に2本ずつ接続される。副電源装置7から延設される2本の電線は、実施形態1と同様に、それぞれの電気配線箱1に1本ずつ接続される。
このように主電源分配箱6及び副電源装置7に、複数の電気配線箱1を並列に接続することにより電気配線箱1の配置自由度を向上させ、車両Cに搭載される車載負荷8それぞれの位置に応じて電気配線箱1を配置することができ、当該電気配線箱1から車載負荷8までの電線の配策を効率的に行うことができる。
これら2つの電気配線箱1それぞれにおいて、接続電線4における導電部41の着脱の一例として、一方の電気配線箱1(図示にて左側)は、2つの導電部41を取り外した形態における電気配線箱1の接続状態を示し、他方の電気配線箱1(図示にて右側)は実施形態1と同様としている。
図示にて左側の電気配線箱1は、4つの接続点42において、例えば、左から1番目の接続点42と2番目の接続点42との間に位置する導電部41と、左から2番目の接続点42と3番目の接続点42との間に位置する導電部41との2つの導電部41が、取り外された状態としてある。この場合、左から二本目の負荷側電線5が接続される接続電線4の部位は、当該部位における両端部において、接続電線4の他の部位から分断され、完全に切り離された状態となる。切り離された接続電線4の部位に接続される負荷側電線5、すなわち当該切り離された接続電線4の部位に位置する接続点42から延設される負荷側電線5は、車載負荷8が接続されるものでなく、当該負荷側電線5においては負荷側端子51が設けられることなく素子抜きされた状態とされる。
上述のとおり、図示にて右側の電気配線箱1においては、実施形態1と同様に左から2番目の接続点42と、3番目の接続点42との間に位置する導電部41を取り外すことにより、左から一本目と二本目の負荷側電線5は、主電源装置61のみに接続され、左から三本目と四本目の負荷側電線5は、主電源装置61及び副電源装置7に接続される。従って、電気配線箱1それぞれに接続される車載負荷8の個数等に応じて、導電部41を脱着(取り付け又は取り外し)することにより、当該電気配線箱1を、車載負荷8に応じて異なる接続形態をとることができる汎用的な共通部品として、用いることができる。
(実施形態3)
図5は、実施形態3(主電源装置61のみ接続)に係る電気配線箱1の接続状態を示す説明図である。本実施形態の図示においては、接続電線4における導電部41の着脱の一例として、二つの導電部41及び主電源用遮断素子22を取り外した形態における電気配線箱1の接続状態を示す。
電気配線箱1は、左から2番目の接続点42と3番目の接続点42との間に位置する導電部41と、左から3番目の接続点42と4番目の接続点42との間に位置する導電部41との2つの導電部41が、取り外された状態としてある。この場合、左から三本目の負荷側電線5が接続される接続電線4の部位は、当該部位における両端部において、接続電線4の他の部位から分断され、完全に切り離された状態となる。
更に主電源用遮断素子22を取り外すことにより主電源装置側電線2が分断され、主電源用遮断素子22が接続されていない主電源装置側電線2のみが、主電源分配箱6を介して主電源装置61と接続されるものとなる。本実施形態における電気配線箱1には、給電経路の二重化を要する車載負荷8がされないため、副電源装置側端子31には副電源装置7から延設される電線が接続されない。
導電部41が取り付けられている接続線の部位の両端に位置する接続点42それぞれから延設される負荷側電線5には、負荷用遮断素子52を介して車載負荷8が接続されている。すなわち、これら車載負荷8には、主電源分配箱6を介して、主電源装置61からのみ電力が供給される。なお、車載負荷8が接続されない負荷側電線5においては、実施形態1等と同様に負荷側端子51が設けられることなく素子抜きされた状態とされる。このような導電部41及び主電源用遮断素子22の着脱形態とすることにより、給電の二重化までを必要としない車載負荷8のみが接続される場合であっても、搭載される車載負荷8に効率的に対応することができる。
(実施形態4)
図6は、実施形態4(2つの入力端子)に係る中継装置の構成を示すブロック図である。実施形態4の中継装置は、2本の主電源装置側電線2が一つの主電源装置側端子21に接続される点で、実施形態1と異なる。
電気配線箱1は、主電源装置側端子21と副電源装置側端子31とを、一つずつ有する。電気配線箱1は、実施形態1の電気配線箱1と同様に、2本の主電源装置側電線2、1本の副電源装置側端子31、接続電線4、及び複数の負荷側電線5を備える。実施形態4の中継装置における、これら電線の接続形態、及びこれら電線と対応する端子との接続形態は、実施形態1と同様である。
電気配線箱1の主電源装置側端子21に直接、接続される主電源装置側電線2は、筐体11内にて2本に分岐することで、2本の主電源装置側電線2を構成する。主電源用遮断素子22は、2本の主電源装置側電線2に分岐する分岐点23と、分岐された主電源装置側電線2と接続電線4との接点との間に設けられており、当該分岐された主電源装置側電線2は、主電源用遮断素子22によって分断可能に構成される。このように主電源装置側端子21に直接、接続される主電源装置側電線2を、筐体11内にて2本に分岐して2本の主電源装置側電線2を構成することにより、主電源装置側端子21の所要数を削減し、電気配線箱1の部品コストを低減することができる。
今回開示された実施形態は全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
S 車載システム
C 車両
1 電気配線箱
11 筐体
2 主電源装置側電線
21 主電源装置側端子
22 主電源用遮断素子
23 分岐点
3 副電源装置側電線
31 副電源装置側端子
4 接続電線
41 導電部(ブロックバスバー)
42 接続点
5 負荷側電線
51 負荷側端子
52 負荷用遮断素子
6 主電源分配箱
61 主電源装置
62 DCDCコンバータ
7 副電源装置
8 車載負荷(ACT)

Claims (7)

  1. 車両に搭載され、車載負荷と電気的に接続される電気配線箱であって、
    前記車両に搭載される主電源装置からの電力を伝送する2本以上の主電源装置側電線と、
    前記車両に搭載される副電源装置からの電力を伝送する1本以上の副電源装置側電線と、
    前記主電源装置側電線と前記副電源装置側電線とを接続する接続電線と、
    前記接続電線から分岐され、前記車載負荷が接続される複数の負荷側電線と
    を備え、
    前記複数の負荷側電線の内の隣り合う負荷側電線の間に介在する接続電線には、前記隣り合う負荷側電線に接続される車載負荷に応じて導電部が設けられ、
    前記接続電線は、前記導電部によって分断可能に構成されている
    電気配線箱。
  2. 前記2本以上の主電源装置側電線うち、いずれかの主電源装置側電線には、主電源用遮断素子が設けられ、
    前記いずれかの主電源装置側電線は、主電源用遮断素子によって分断可能に構成されている
    請求項1に記載の電気配線箱。
  3. 前記主電源用遮断素子を介して前記主電源装置から電力が供給される車載負荷は、前記副電源装置からの電力も供給される
    請求項2に記載の電気配線箱。
  4. 前記負荷側電線には、前記負荷側電線に接続される車載負荷の電流特性に応じた負荷用遮断素子が設けられている
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電気配線箱。
  5. 前記導電部は、ブロックバスバーである
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電気配線箱。
  6. 前記負荷側電線の本数は、前記主電源装置側電線及び前記副電源装置側電線の本数の合計値よりも多い
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電気配線箱。
  7. 前記副電源装置側電線の本数は、前記主電源装置側電線の本数よりも少ない
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の電気配線箱。
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