JP2023018177A - 自動調製装置 - Google Patents

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真吾 矢川
Shingo Yagawa
英治 徳永
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Abstract

【課題】薬剤の漏洩が生じず簡便な構造で自動的に薬剤を調製して調製薬剤を生成できる、自動調製装置を提供する。【解決手段】本発明の自動調製装置は、患者に投与可能な調製薬剤を生成する自動調製装置であって、吸引器具と、点滴溶液を収容する点滴用医薬品容器および薬剤を収容する薬剤容器の少なくとも一方と、を接続する接続器具と、前記吸引器具による、前記点滴溶液および前記薬剤の少なくとも一方の、吸引および吐出を制御する移動制御部と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、作業者の曝露などを防止して、正確かつ効率的に目標とする調製薬剤を自動で調剤する自動調製装置に関する。
患者に処方する薬剤は、医療現場で調製して調剤しなければならない場合が多い。いわゆる錠剤やカプセル薬のように、既に製造されたものを服薬するだけの薬剤ばかりではなく、患者の病状や特性に応じて、複数の要素を調合して薬剤とする必要がある場合もあるからである。あるいは、複数の要素を最初から調合してしまうと、薬剤としての品質や効能が劣化する問題になることもある。このような場合にも、患者に投与あるいは服用させる直前に調合することが必要である。
このように、患者に投与や服用させるための薬剤を、医療現場において調剤することが行われている。患者それぞれに対応させるため、調剤内容もさまざまである。
また、散薬や錠剤などの固形薬剤だけでなく、いわゆる点滴投与などを行なうための液体薬剤が調剤されることもある。例えば、抗がん剤や抗生剤のように、液体薬剤で点滴投与される薬剤もある。このような液体薬剤の場合には、必要な液体薬剤をバイアル瓶やアンプルから取り出して、生理食塩水などと混合調剤することが行われる。混合調剤された薬剤は、点滴などにより患者に投与される。
このような複数の薬剤を混合調剤する際に、特に曝露防止対策が必要な薬剤を混合調剤するときは、一般的にドラフト内部で作業者が手作業を含んで実施することが行われている。例えば、必要な薬剤の入ったバイアル瓶やアンプルなどがドラフト内部に置かれる。併せて生理食塩水や基礎的な点滴溶液の入った点滴バッグもセットされる。
例えば1つの方法として、ドラフト内で作業者は注射針を取り付けた注射器を用いて、バイアル瓶やアンプル瓶から定められた量の薬剤を抽出する。さらに、抽出した薬剤を点滴バッグに注入し生理食塩水やその他薬剤等と混合させる。
あるいは、点滴バッグから溶解用として生理食塩水やその他液体薬剤等を、注射針を取り付けた注射器を用いて定められた量を抽出したのち、バイアル瓶に定められた量を注入し、バイアル瓶内の固形もしくは粉末の薬剤等を溶解させる。溶解されたバイアル瓶内の液体薬剤等を再度注射器に抽出したのち、点滴バッグに再注入することで混合させる。混合作業は、薬剤の種類や数によって、複数回であってもよい。この混合薬剤を含んだ点滴バッグなどが、患者に投与される。
ここで、このような作業者による手作業ではいくつかの問題があった。
一つには、注射器を用いて薬剤を抽出・注入する際に、注射針からの飛び跳ねや、バイアル瓶などへの注射針の抜き差し時にバイアル瓶口などから薬剤が吹き出すなどが生じる可能性がある。薬剤を無駄にするという問題や薬剤による作業環境や点滴バッグ等の汚染のほか、薬剤が作業者にかかってしまい曝露するという身体的危険の問題に繋がってしまう。
さらに、手作業による調製作業は、例えば薬剤による曝露防止のため、注射針のバイアル瓶への抜き差しや薬剤の移送動作の際には、バイアル瓶と注射器間の圧力調節を行うなどの特別な手技を必要とするなど、調製に関する知識や経験が必要となる。
もちろん、作業者の作業負担が大きく、患者に必要な調製薬剤を提供する時間コストや費用コストが高まる問題があった。
このように、手作業での調剤は、身体的危険性や調剤ミス、あるいは作業コスト(時間、手間、費用)が大きくなるなどの問題があった。
このような手作業での調剤の問題に対応するために、自動調剤に関する技術が提案されている(例えば、特許文献1~5参照)。
特開2013-52250号公報 特開2014-121750号公報 特開2015-150112号公報 特開2016-536079号公報 特表2017-502795号公報
特許文献1は、混注装置1は、薬剤容器10を保持する第1ロボットアーム21と注射器11の注射針を上記第1ロボットアーム21により保持されている上記薬剤容器10の口部に差し込む動作及び上記注射器11の注射針を輸液バッグ12の混注口に差し込む動作を行う第2ロボットアーム22とからなる混注動作部2と、上記混注動作部2を収容する混注処理室204と、上記混注処理室204内に薬剤容器10及び注射器11を供給する供給部100と、上記混注処理室204の外側で輸液バッグ12を保持し、この輸液バッグ12の混注口を上記混注処理室204に形成された混注連通口202bに位置させる輸液バッグ保持部4と、を備える装置を開示する。
特許文献1は、注射器や輸液バッグなどをセットした状態で、人間ではなくロボットが手作業の代わりの調剤作業を行う。つまり、上述した薬剤の抽出や注入、混合などの作業をロボットが行う。
しかしながら、特許文献1の技術は、ロボットなどを用いる必要があるので、装置の大型化や高額化などの問題がある。多くの病院で導入することが難しい問題がある。また、バイアル瓶や点滴バッグへの薬液の注入出は注射針を取り付けた注射器で行うので、抽出や注入の際に、外部に薬剤が漏れ出てしまう問題も残っている。さらにこうした薬剤の漏出を最小限に抑えるための対策として、価格や調製時間に影響がでる可能性がある。
特許文献2は、実施形態に係る自動調製システムにあっては、ケースと、圧力調製部と、複数のロボットとを備える。ケースは、内部が作業空間となる。圧力調製部は、ケースの内部を外部に対して陰圧に保つ。複数のロボットは、ケースの天井面に設置され、それぞれアームを有するように構成される。また、複数のロボットは、アームを協働させて調製作業を行う自動調剤システムを開示する。
特許文献2は、特許文献1と同じくロボットアームを手作業の代わりに用いることで自動調剤を行う。このため、上述した特許文献1と同様の問題を有している。
特許文献3は、第1回動部15は、シリンジユニット11を搭載し、垂直面内で回動し所定角度で停止する。シリンジ13は、回動中心を通り直径方向に沿った状態で、第1回転部の半径方向外側へ前進後退駆動され、シリンジ13のプランジャ23が前進後退駆動される。第2回動部17は、輸液バッグユニット7を搭載し、輸液バッグ5の針刺し口21を、リング状の第2回動部17の内側へ向け、針刺し口21と反対側を、第2回動部17の外側へ向けた状態にして、垂直面内で第1回動部15の回りを同軸に回動し、所定角度で停止する。第1回動部15と第2回動部17が所定角度をとり、輸液バッグ5の針刺し口21へ、またはバイアル瓶3の針刺し部27へ、前進したシリンジ13の針29が届く自動調製装置を開示する。
特許文献3も、バイアル瓶や点滴バッグへの薬液の注入出は注射針を取り付けた注射器で行うので、抽出や注入の際に、調製環境の汚染の可能性が残っている。勿論、大型化や高コストといった問題も有している。
また、回転させながら注射針をバイアル瓶などに刺し込んで薬剤の抽出や注入をする構造により、薬剤の漏洩などの懸念もある。勿論、機械を操作する作業者に事故が生じるかもしれない懸念もある。
特許文献4は、ロボットを用いて危険薬を含む薬剤を調合する際に病院の薬剤部を支援するように設計されたシステムを開示する。
特許文献4も、特許文献1、2などと同様に、ロボットアームやその他のデバイスなどを多く必要として、装置の大型化や高額化となってしまう問題がある。
また、特許文献1~4は、バイアル瓶や点滴バッグなどが露出しているので、薬剤の漏洩に加えて、薬剤の変質などの懸念もある。また、漏洩した薬剤により、装置や装置設置周辺が汚損されるなどの問題もある。勿論、作業者が薬剤の曝露を受ける危険性もある。抗がん剤のような強い薬剤であれば、曝露することでの健康被害の問題もある。
特許文献5は、点滴バッグから流体を取り出し、そのような流体を患者に注入するために使用されるものと同じ点滴バッグアセンブリの流体ラインおよびコネクタを用いて、点滴バッグを充填することができる点滴バッグへの薬剤を充填する装置を開示する。
バイアル瓶や点滴バッグなどをチューブで接続して、薬剤の交換や混合を行う。このため、チューブによる薬剤交換などで、作業時間が大きくなる問題がある。また、チューブ内部に薬剤が残ってしまい正確な調剤ができなくなる問題もある。また、点滴バッグやバイアル瓶などの様々な容器をセットするのに手間を要する問題もある。
また、装置に多数のチューブが接続されてしまうので、作業者が作業中にチューブに引っかかったりしてしまい、作業危険性もある。作業者にとっても危険であるし、装置にとっても危険である。
このように、従来技術では、装置の大型化、高額化、薬剤の漏洩やこれによる被害などの問題が残っていた。
本発明は、以上の課題に鑑み、薬剤の漏洩が生じず簡便な構造で自動的に薬剤を調製して調製薬剤を生成できる、自動調製装置を提供することを目的とする。
上記課題に鑑み、本発明の自動調製装置は、患者に投与可能な調製薬剤を生成する自動調製装置であって、
吸引器具と、点滴溶液を収容する点滴用医薬品容器および薬剤を収容する薬剤容器の少なくとも一方と、を接続する接続器具と、
前記吸引器具による、前記点滴溶液および前記薬剤の少なくとも一方の、吸引および吐出を制御する移動制御部と、を備え、
前記接続器具は、
内部空間である管路と、
前記吸引器具の吸引口と前記管路内部とを接続する吸引器具接続部と、
前記点滴用医薬品容器の出入り口と前記管路内部とを接続する点滴用医薬品容器接続部と、
前記薬剤容器の開口部と前記管路内部とを接続する薬剤容器接続部と、を有し、
前記吸引器具接続部、前記点滴用医薬品容器接続部および前記薬剤容器接続部による接続で、前記吸引器具、前記点滴用医薬品容器および前記薬剤容器は、前記管路と併せて閉鎖空間を形成可能であり、
前記移動制御部は、前記吸引器具の制御により、
前記点滴用医薬品容器から前記吸引器具に向けた前記点滴溶液の移動、
前記吸引器具から前記薬剤容器に向けた前記点滴溶液の移動、
前記薬剤容器から前記吸引器具に向けた前記薬剤の移動および
前記吸引器具から前記点滴用医薬品容器に向けた前記薬剤の移動、
の少なくとも一つを制御し、
前記点滴溶液および前記薬剤の混合による調製薬剤を生成する。
本発明の自動調製装置は、点滴用医薬品容器、薬剤容器、吸引器具などを接続して、自動で薬剤や液剤の抽出や注入、そして混合を行える。このため、手作業を可能な限り低減して、自動調製を行える。これにより、薬剤の調製に関わる労力やコストを抑えることができる。
また、接続器具により、点滴用医薬品容器、薬剤容器、吸引器具などの口が接続されている。これにより、薬剤や点滴溶液などの抽出、注入、移動の際に、薬剤や点滴溶液が外部に漏洩することが防止できる。これにより、薬剤の品質劣化や周辺の汚損、作業者の曝露などを防止できる。
また、制御部による制御によって、抽出や注入される薬剤や点滴溶液の量は、正確に測られる。これにより、最終的に調製されて得られる調製薬剤は、適切な混合比率で生成されて点滴用医薬品容器に収容される
本発明の自動調製装置を含むシステムを示す模式図である。 本発明の実施の形態1における自動調製装置のブロック図である。 本発明の実施の形態1における接続器具による接続パターンを示すブロック図である。 本発明の実施の形態1における自動調製装置のブロック図である。 本発明の実施の形態1における自動調製装置のブロック図である。 本発明の実施の形態1における自動調製装置のブロック図である。 本発明の実施の形態2におけるその1のパターン1の場合での自動調製装置による調製薬剤生成を説明する説明図である。 本発明の実施の形態2におけるその1のパターン2での吸引器具と点滴用医薬品容器とを接続する状態を示す説明図である。 本発明の実施の形態2におけるその1のパターン2での点滴用医薬品容器からの点滴溶液吸引を示す説明図である。 本発明の実施の形態2におけるその1のパターン2での吸引器具と薬剤容器との接続を示す説明図である。 本発明の実施の形態2におけるその1のパターン2での薬剤容器への点滴溶液吐出を示す説明図である。 本発明の実施の形態2におけるその1のパターン2での薬剤容器からの溶解薬剤の吸引を示す説明図である。 本発明の実施の形態2におけるその1のパターン2での点滴用医薬品容器への溶解薬剤の吐出を示す説明図である。 本発明の実施の形態2におけるその2のパターン1での処理を示す説明図である。 本発明の実施の形態2におけるその2のパターン2の動作を説明する説明図である。
本発明の第1の発明に係る自動調製装置は、患者に投与可能な調製薬剤を生成する自動調製装置であって、
吸引器具と、点滴溶液を収容する点滴用医薬品容器および薬剤を収容する薬剤容器の少なくとも一方と、を接続する接続器具と、
前記吸引器具による、前記点滴溶液および前記薬剤の少なくとも一方の、吸引および吐出を制御する移動制御部と、を備え、
前記接続器具は、
内部空間である管路と、
前記吸引器具の吸引口と前記管路内部とを接続する吸引器具接続部と、
前記点滴用医薬品容器の出入り口と前記管路内部とを接続する点滴用医薬品容器接続部と、
前記薬剤容器の開口部と前記管路内部とを接続する薬剤容器接続部と、を有し、
前記吸引器具接続部、前記点滴用医薬品容器接続部および前記薬剤容器接続部による接続で、前記吸引器具、前記点滴用医薬品容器および前記薬剤容器は、前記管路と併せて閉鎖空間を形成可能であり、
前記移動制御部は、前記吸引器具の制御により、
前記点滴用医薬品容器から前記吸引器具に向けた前記点滴溶液の移動、
前記吸引器具から前記薬剤容器に向けた前記点滴溶液の移動、
前記薬剤容器から前記吸引器具に向けた前記薬剤の移動および
前記吸引器具から前記点滴用医薬品容器に向けた前記薬剤の移動、
の少なくとも一つを制御し、
前記点滴溶液および前記薬剤の混合による調製薬剤を生成する。
この構成により、閉鎖空間を通じた薬剤や点滴溶液の移動を行えるので、曝露を生じさせない。また、移動制御部による移動により、必要な点滴溶液や薬剤の混合ができ、自動で調製薬剤を生成できる。
本発明の第2の発明に係る自動調製装置では、第1の発明に加えて、前記点滴用医薬品容器および前記薬剤容器の少なくとも一方を、振動により攪拌させる攪拌部を更に備える。
この構成により、薬剤と点滴溶液との混合を促進させることができる。
本発明の第3の発明に係る自動調製装置では、第1または第2の発明に加えて、前記点滴用医薬品容器から前記吸引器具が吸引する前記点滴溶液の量および前記薬剤容器から前記吸引器具が吸引する前記薬剤の量の少なくとも一方を秤量する秤量部を更に備える。
この構成により、正確な量の薬剤や点滴溶液を移動させることができる。
本発明の第4の発明に係る自動調製装置では、第1から第3のいずれかの発明に加えて、前記接続器具は、複数の薬剤容器を接続可能である。
この構成により、複数の薬剤容器を用いて調製薬剤を生成する場合にも対応できる。
本発明の第5の発明に係る自動調製装置では、第1から第4のいずれかの発明に加えて、前記移動制御部は、前記吸引器具の吸引と吐出とを切り替え可能である。
この構成により、吸引器具による吸引や吐出の方向や対象物に合わせた薬剤や移動を実現できる。
本発明の第6の発明に係る自動調製装置では、第1から第5のいずれかの発明に加えて、前記点滴用医薬品容器で生成される前記調製薬剤を検査する、検査部を更に備える。
この構成により、生成された調製薬剤を検査して精度を確認することができる。
本発明の第7の発明に係る自動調製装置では、第1から第6のいずれかの発明に加えて、前記薬剤容器が液体の前記薬剤を収容している場合であって、
前記接続器具は、前記吸引器具と前記薬剤容器とを接続し、
前記移動制御部は、前記薬剤容器から前記薬剤を前記吸引器具に吸引させ、
前記接続器具は、前記薬剤容器に替えて前記点滴用医薬品容器を接続し、
前記移動制御部は、前記吸引器具が収容している前記薬剤を、前記点滴用医薬品容器に吐出させ、
前記点滴用医薬品容器において前記薬剤と前記点滴溶液とが混合されて調製薬剤が生成される。
この構成により、接続器具が吸引器具以外には、薬剤容器か点滴用医薬品容器のいずれかを接続する場合でも、薬剤と点滴溶液との混合を行って調製薬剤を生成できる。
本発明の第8の発明に係る自動調製装置では、第2から第6のいずれかの発明に加えて、前記薬剤容器が固体の前記薬剤を収容している場合であって、
前記接続器具は、前記吸引器具と前記点滴用医薬品容器とを接続し、
前記移動制御部は、前記点滴用医薬品容器から、前記点滴溶液を前記吸引器具に吸引させ、
前記接続器具は、前記点滴用医薬品容器に替えて前記薬剤容器を接続し、
前記移動制御部は、前記吸引器具が収容している前記点滴溶液を、前記薬剤容器に吐出させ、
前記攪拌部は、前記薬剤容器を攪拌させて、前記点滴溶液に固体の前記薬剤を溶解させて溶解薬剤を生成し、
前記移動制御部は、前記薬剤容器に収容されている前記溶解薬剤を、前記吸引器具に吸引させ、
前記接続器具は、前記薬剤容器に替えて前記点滴用医薬品容器を接続し、
前記移動制御部は、前記吸引器具が収容している溶解薬剤を、前記点滴用医薬品容器に吐出させ、前記溶解薬剤と前記点滴溶液とが混合して、調製薬剤が生成される。
この構成により、接続器具が吸引器具以外には、薬剤容器か点滴用医薬品容器のいずれかを接続する場合でも、薬剤と点滴溶液との混合を行って調製薬剤を生成できる。特に、薬剤容器に固形薬剤が収容されている場合でも、溶解させて点滴用医薬品容器に収容される調製薬剤を生成できる。
本発明の第9の発明に係る自動調製装置では、第1から第6のいずれかの発明に加えて、前記薬剤容器が液体の前記薬剤を収容している場合であって、
前記接続容器は、前記吸引器具、前記点滴用医薬品容器および前記薬剤容器を接続し、
前記移動制御部は、前記薬剤容器から前記薬剤を前記吸引器具に吸引させ、
前記移動制御部は、前記吸引器具が収容している前記薬剤を、前記点滴用医薬品容器に吐出させ、
前記点滴用医薬品容器において前記薬剤と前記点滴溶液とが混合されて調製薬剤が生成される。
この構成により、接続器具が、吸引器具、点滴用医薬品容器、薬剤容器を同時に接続する場合でも、調製薬剤を生成できる。
本発明の第10の発明に係る自動調製装置では、第2から第6の発明に加えて、前記薬剤容器が固体の前記薬剤を収容している場合であって、
前記接続容器は、前記吸引器具、前記点滴用医薬品容器および前記薬剤容器を接続し、
前記移動制御部は、前記点滴用医薬品容器から、前記点滴溶液を前記吸引器具に吸引させ、
前記移動制御部は、前記吸引器具が収容している前記点滴溶液を、前記薬剤容器に吐出させ、
前記攪拌部は、前記薬剤容器を攪拌させて、前記点滴溶液に固体の前記薬剤を溶解させて溶解薬剤を生成し、
前記移動制御部は、前記薬剤容器に収容されている前記溶解薬剤を、前記吸引器具に吸引させ、
前記移動制御部は、前記吸引器具が収容している溶解薬剤を、前記点滴用医薬品容器に吐出させ、前記溶解薬剤と前記点滴溶液とが混合して、調製薬剤が生成される。
この構成により、接続器具が、吸引器具、点滴用医薬品容器、薬剤容器を同時に接続する場合でも、調製薬剤を生成できる。薬剤容器が固形薬剤を収容している場合でも、調製薬剤を生成できる。
本発明の第11の発明に係る自動調製装置では、第1から第10のいずれかの発明に加えて、前記吸引器具、前記点滴用医薬品容器および前記薬剤容器を、陰圧環境に設置可能な陰圧空間を更に備える。
この構成により、衛生面などに配慮した調製薬剤の生成が行える。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の自動調製装置を含むシステムを示す模式図である。自動調製装置1は、図1に示されるように、ドラフトなどの陰圧吸引装置の内部において使用される。自動調製装置1は、これと連携する機能として、照合、攪拌、検査などの機能と繋がる。また、必要に応じて、外部システム接続する機能を有している。
自動調製装置1は、必要に応じてこれらの機能や機構と組み合わされて使用される。また、必要に応じて陰圧吸引装置に組み込まれて使用される。このような機能などを含んだり組み合わされたりすることで、必要な調製を実行できる。
また、陰圧吸引装置に組み込まれることで、薬剤の調製を行うのに必要な他の作業(薬剤容器などの準備など)を含んだトータルの調製が効率的に行われる。勿論、既存の設備に組み入れることが容易となり、薬剤師などにとっての作業への敷居を低くできる。勿論、作業の容易性や効率性を高めることもできる。
(全体概要)
本発明の自動調製装置の全体概要について説明する。図2は、本発明の実施の形態1における自動調製装置のブロック図である。図3は、本発明の実施の形態1における接続器具による接続パターンを示すブロック図である。自動調製装置1は、患者に投与可能な調製薬剤を生成する。
自動調製装置1は、接続器具2、移動制御部3を備える。
接続器具2は、吸引器具110と、点滴溶液を収容する点滴用医薬品容器120および薬剤を収容する薬剤容器130の少なくとも一方と、を接続する。すなわち、接続器具2は、図2に示されるように、吸引器具110、点滴用医薬品容器120、薬剤容器130の全てを接続する。あるいは、図3のように、接続器具2は、吸引器具110と点滴用医薬品容器120を接続する。あるいは、接続器具2は、吸引器具110と薬剤容器130を接続する。
接続器具2は、内部空間である管路20と、吸引器具接続部21と、点滴用医薬品容器接続部22と、薬剤容器接続部23と、を備える。吸引器具接続部21は、吸引器具110の吸引口と管路20内部とを接続する。点滴用医薬品容器接続部22は、点滴用医薬品容器120の出入り口と管路20内部とを接続する。薬剤容器接続部23は、薬剤容器130の開口部と管路20内部とを接続する。
吸引器具接続部21、点滴用医薬品容器接続部22、薬剤容器接続部23による接続で、吸引器具110、点滴用医薬品容器120および薬剤容器130は、管路20と併せて閉鎖空間を形成可能である。
すなわち、図2に示されるように、接続器具2が、吸引器具110、点滴用医薬品容器120および薬剤容器130を接続している場合には、吸引器具110、点滴用医薬品容器120および薬剤容器130が、管路20と併せて閉鎖空間を形成する。これにより、吸引器具110、点滴用医薬品容器120、薬剤容器130のそれぞれにおいて、点滴溶液や薬剤が移動する場合には、閉鎖空間の中で移動可能となる。すなわち、外部に曝露しない。
あるいは、図3の左側のように、接続器具2が、吸引器具110と点滴用医薬品容器120とを接続する場合には、吸引器具110と点滴用医薬品容器120とが、管路20と併せて閉鎖空間を形成する。これにより、吸引器具110と点滴用医薬品容器120との間で点滴溶液あるいは薬剤が移動する場合には、閉鎖空間の中で移動可能となる。すなわち、外部に曝露しない。
図3の右側のように、接続器具2が、吸引器具110と薬剤容器130とを接続する場合には、吸引器具110と薬剤容器130とが、管路20と併せて閉鎖空間を形成する。これにより、吸引器具110と薬剤容器130との間で薬剤あるいは点滴溶液が移動する場合には、閉鎖空間の中で移動可能となる。すなわち、外部に曝露しない。
移動制御部3は、吸引器具110による点滴溶液および薬剤の少なくとも一方の吸引および吐出を制御する。すなわち、吸引器具110を制御することで、
(1)点滴用医薬品容器120から吸引器具110に向けた点滴溶液の移動、
(2)吸引器具110から薬剤容器130に向けた点滴溶液の移動、
(3)薬剤容器130から吸引器具110に向けた薬剤の移動、
(4)吸引器具110から点滴用医薬品容器に向けた薬剤の移動、
の少なくとも一つを制御する。
例えば、図2では、接続器具2は、吸引器具110、点滴用医薬品容器120および薬剤容器130が接続されている。この場合には、移動制御部3は、(1)~(4)の全ての中で必要となる動作を制御する。すべてが行われたり、一部が行われたりする。
あるいは、図3左の場合には、吸引器具110と点滴用医薬品容器120とが接続されている。この場合には、移動制御部3は、(1)、(4)を、必要に応じて制御する。図3右の場合には、吸引器具110と薬剤容器130とが接続されている。この場合には、移動制御部3は、(2)、(3)を、必要に応じて制御する。
これらの移動が行われることで、最初の時点では点滴用医薬品容器120に収容されていた点滴溶液と薬剤容器130に収容されていた薬剤が、所定の量で混合されて調製薬剤が生成される。
移動制御部3は、必要な量を計測した状態で吸引器具110を制御する。これにより、吸引器具110を基点とした必要量の点滴溶液と薬剤の移動が実現される。これら必要量の点滴溶液と薬剤とが混合されることで、調製薬剤が生成される。
後述するが、薬剤容器130の薬剤と点滴用医薬品容器120との点滴溶液が混合されて、最終的な調製薬剤が生成される。このとき、薬剤容器130には、液体薬剤が収容されている場合と固形薬剤(粉末薬剤を含む)が収容されている場合とがある。
前者の場合には、移動制御部3により、吸引器具110は接続器具2で接続されている薬剤容器130から液体の薬剤を吸引する。次いで、移動制御部3により、吸引器具110に吸引された薬剤が、点滴用医薬品容器120に吐出される。これにより、点滴用医薬品容器120には、薬剤が注入される。結果として、点滴用医薬品容器120内部で、点滴溶液と薬剤とが混合して調製薬剤が生成される。
後者の場合には、移動制御部3により、吸引器具110は接続器具2で接続されている点滴用医薬品容器120から点滴溶液を吸引する。次いで、移動制御部3により、吸引器具110は、収容している点滴溶液を薬剤容器130に吐出する。薬剤容器130が攪拌されて、薬剤容器130に収容されている固形薬剤が点滴溶液により溶解される。次いで、移動制御部3により、吸引器具110は、薬剤容器130に収容されている溶解薬剤を吸引する。次いで、移動制御部3により、吸引器具110が吸引した溶解薬剤が、点滴用医薬品容器120に吐出される。この結果、点滴用医薬品容器120の点滴溶液と混合して、調製薬剤が生成される。
また、接続器具2は、吸引器具110の吸引口、点滴用医薬品容器120の出入り口、薬剤容器130の開口部と接続する。このため、注射針の挿入を不要とできる。これにより、注射針挿入時における薬剤や点滴溶液の漏れや曝露を防止できる。
また、吸引器具110、点滴用医薬品容器120および薬剤容器130を、陰圧環境に設置可能な陰圧空間を更に備えることも好適である。図1に示す陰圧吸引装置が、この陰圧空間を実現すればよい。
また、点滴用医薬品容器120に収容される点滴溶液は、生理食塩水などを含む。
次に、他のバリエーションについて説明する。
(攪拌部)
図4は、本発明の実施の形態1における自動調製装置のブロック図である。図4の自動調製装置1は、攪拌部4を更に備える。攪拌部4は、点滴用医薬品容器120および薬剤容器130の少なくとも一方を振動により攪拌させる。上述したように、薬剤容器130から吸引された薬剤は点滴用医薬品容器120に混合される。この状態で、攪拌部4が点滴用医薬品容器120を振動させる。
この振動を受けて、点滴用医薬品容器120内部で、点滴溶液と薬剤の混合が進む。これにより、点滴用医薬品容器の中で、調製薬剤が生成される。結果として、点滴用医薬品容器120は、そのまま患者への投与可能な状態となる。
また、吸引器具110で吸引された点滴溶液が薬剤容器130に吐出される場合には、攪拌部4は、薬剤容器130に振動を付与する。これにより、薬剤容器130に収容されている固形薬剤が供給された点滴溶液内部に溶解するようになる。
このように、攪拌部4が振動を付与することで、点滴溶液と薬剤との混合が促進される。
また、必要に応じて、攪拌部4は、吸引器具110や接続器具2に振動を付与してもよい。移動中での攪拌を行うことが効率的な場合に対応するためである。
ここで、点滴用医薬品容器120は、点滴溶液バッグ、点滴バッグなどを含む。薬剤容器130は、バイアル瓶などを含む。また、吸引器具110は、針を除いた注射器やシリンジを含む。
(秤量部)
図5は、本発明の実施の形態1における自動調製装置のブロック図である。図5では、秤量部5が更に備わっている状態が示されている。
秤量部5は、点滴用医薬品容器120から吸引器具110が吸引する点滴溶液の量、および薬剤容器130から吸引器具110が吸引する薬剤の量の少なくとも一方を秤量する。
移動制御部3は、吸引器具110を制御することで、次の(1)~(4)の少なくとも一つの移動を制御する。
(1)点滴用医薬品容器120から吸引器具110に向けた点滴溶液の移動、
(2)吸引器具110から薬剤容器130に向けた点滴溶液の移動、
(3)薬剤容器130から吸引器具110に向けた薬剤の移動、
(4)吸引器具110から点滴用医薬品容器に向けた薬剤の移動。
このとき、(1)では、調製薬剤を得るのに定まる量の点滴溶液を吸引器具110により吸引させる必要がある。(3)でも、調製薬剤を得るのに定まる量の薬剤を吸引器具110により吸引させる必要がある。このように、目的に応じて定まった量の点滴溶液や薬剤を秤量することが必要となる。
秤量部5は、点滴溶液や薬剤の所定量を秤量する。秤量部5は、移動制御部3に連動することで、秤量内容を移動制御部3に出力する。この出力結果に応じて、移動制御部3は、秤量に対応した量の点滴溶液や薬剤を移動させるように制御する。具体的には、吸引器具110の吸引量を制御することで、秤量に合わせる。なお、秤量部5は、点滴用医薬品容器120などを計量することで、秤量することでもよい。
秤量部5による秤量がなされることで、適正な量の点滴溶液や薬剤の移動が行われ、調製薬剤を正確に得ることができる。
(接続器具)
接続器具2は、既述した通り、注射針の挿入など無く、管路20により点滴用医薬品容器120や薬剤容器130を閉鎖空間で接続できる。閉鎖空間でつながる内部空間が形成されることで、曝露することなく、点滴溶液や薬剤の移動がなされる。この結果、必要とする調製薬剤が生成される。
ここで、接続器具2は、複数の薬剤容器130を接続可能であることも好適である。例えば、同時に2つ以上の薬剤容器130を接続することもよい。複数の薬剤容器130を接続可能であることで、複数の種類の薬剤を混合させて調製薬剤を生成することが可能となる。
例えば、第1薬剤容器130からある種類の薬剤を移動させ、更に第2薬剤容器130から別の種類の薬剤を移動させることを、連続させることができる。これにより、点滴溶液に複数の種類の薬剤を混合させる調製薬剤を、自動調製装置1が生成できる。
また、同じ種類の薬剤であるが、2つ以上の薬剤容器130の量を必要とする場合もある。この場合も、接続器具2が、複数の薬剤容器130を接続可能であることも好適である。
(移動制御部)
移動制御部3は、吸引器具110の吸引と吐出とを切り替え可能である。上述した(1)点滴用医薬品容器120から吸引器具110に向けた点滴溶液の移動と(3)薬剤容器130から吸引器具110に向けた薬剤の移動の場合には、移動制御部3は、吸引器具110を吸引動作するように制御する。
逆に、(2)吸引器具110から薬剤容器130に向けた点滴溶液の移動と(4)吸引器具110から点滴用医薬品容器に向けた薬剤の移動の場合には、移動制御部3は、吸引器具110を吐出動作するように制御する。
吸引器具のピストンの引抜により吸引動作として、ピストンの押し込みにより吐出動作として、制御すればよい。なお、接続器具2に繋がる点滴用医薬品容器120と吸引器具110との上下左右の位置関係などは、吸引や吐出などの移動方向に応じて、切り替えられてもよい。
(検査部)
図6は、本発明の実施の形態1における自動調製装置のブロック図である。図6の自動調製装置1は、検査部6を更に備える。検査部6は、点滴用医薬品容器120で生成される調製薬剤を検査する。
例えば、光学検査や重量検査などの手法を用いて、検査を行えばよい。精密検査でも簡易検査でも、可能な手法が用いられれば良い。検査部6は、点滴用医薬品容器120が自動調製装置1にセットされている状態で検査可能であるので、投与前にその生成の精度を確認できる。
検査部6は、検査結果が好ましくない場合には、その結果を作業者に通知することも好適である。あるいは、検査結果が良好である(合格である)場合にも通知することもよい。音声・発光・表示機能などを用いて通知すればよい。
この通知がなされることで、作業者は自動調製装置1の問題を見出したり、移動制御部3や秤量部5などの調製を行ったりすることもできる。
また、検査部6での検査結果を生成された点滴用医薬品容器120と紐づけることで、患者への投与におけるミスを防止することもできる。
以上のように、実施の形態1における自動調製装置1は、接続器具2により点滴溶液や薬剤の曝露を防止できる。加えて、接続器具2で接続するだけで、移動制御部3により薬剤や点滴溶液の移動と、これによる調製薬剤の生成を行える。簡易で大型化することを防止して、自動での調製薬剤の生成を行える。結果として、作業者の負担や手間を削減できる。また、安全性も高める。加えて、従来技術に比較して、低コストでの自動調製を行うことができる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について説明する。実施の形態2では、パターンに応じた自動調製装置1による調製薬剤の生成処理について説明する。
(その1:接続器具2が、吸引器具110と点滴用医薬品容器120を接続する場合と、吸引器具110と薬剤容器130を接続する場合を切り替える)
接続器具2は、吸引器具110と、点滴用医薬品容器120および薬剤容器130の少なくとも一方とを接続可能である。この接続器具2は、その形状や構成によって、点滴用医薬品容器120と薬剤容器130との両方を接続する場合もある。一方で、吸引器具110と点滴用医薬品容器120を接続する、もしくは吸引器具110と薬剤容器130とを接続する場合もある。後者の場合には、吸引器具110に接続する対象を、点滴用医薬品容器120と薬剤容器130とで切り替える。
この後者の接続対象を切り替える場合をその1として、自動調製装置1による調製薬剤の生成について説明する。また、薬剤容器130には、液体である液体薬剤が収容されている場合と、固形や粉末の固形薬剤が収容されている場合とがある。前者をパターン1として後者をパターン2として説明する。
(パターン1:薬剤容器が液体薬剤を収容)
図7は、本発明の実施の形態2におけるその1のパターン1の場合での自動調製装置による調製薬剤生成を説明する説明図である。図7の左側から1~5の順序での処理フローにより、調製薬剤が生成される。
1:まず、接続器具2は、吸引器具110と薬剤容器130とを接続する。図7の左側の状態である。接続器具2による接続で、管路20を介して吸引器具110と薬剤容器130とは、閉鎖空間で接続される。薬剤容器130には、液体薬剤が収容されている。
2:移動制御部3は、吸引器具110に吸引動作をさせて、薬剤容器130から薬剤を吸引器具110に吸引させる。このとき、薬剤容器130は、液体薬剤を収容しているので、吸引器具110による吸引ができる。加えて、秤量部5で設定された量の薬剤を吸引させる。吸引により、吸引器具110の内部に液体薬剤が収容された状態となる。
3:接続器具2は、薬剤容器130に替えて点滴用医薬品容器120を接続する。この接続により、管路20を介して吸引器具110と点滴用医薬品容器120とは、閉鎖空間で接続される。
4:移動制御部3は、吸引器具に吐出動作をさせて、吸引器具110内部にある薬剤を点滴用医薬品容器120に吐出させる。この吐出により、点滴用医薬品容器120には、所定量の薬剤が供給されることになる。
5:点滴用医薬品容器120内部に薬剤が供給されて点滴用医薬品容器120内部で、点滴溶液と薬剤とが混合する。この混合により、調製薬剤が生成される。
図7の右上に示すように、点滴用医薬品容器120内部は混合された調製薬剤が収容された状態となる。この点滴用医薬品容器120が、そのまま、あるいは必要な追加処理がなされて、患者に使用される。
このように、注射針などを刺すことやロボットアームによる操作などを不要とできる。曝露や大型化などの問題を解消できる。また、チューブなどと異なり、形状固定された接続器具2での接続であることで、秤量された薬剤の正確な移動も可能となる。
(パターン2:薬剤容器が固形薬剤を収容)
薬剤容器130に固体や粉末の固形薬剤が収容されている場合について、図8~図13を用いて説明する。
図8は、本発明の実施の形態2におけるその1のパターン2での吸引器具と点滴用医薬品容器とを接続する状態を示す説明図である。まず、図8に示されるように、吸引器具110と点滴用医薬品容器120とを接続する。接続器具2による接続で、管路20を介して、点滴用医薬品容器120と吸引器具110とは、閉鎖空間により接続される。これにより、点滴用医薬品容器120から吸引器具110への点滴溶液の移動では、曝露が生じない。
図9は、本発明の実施の形態2におけるその1のパターン2での点滴用医薬品容器からの点滴溶液吸引を示す説明図である。移動制御部3は、吸引器具110に吸引動作を行わせる。これにより、吸引器具110は、点滴用医薬品容器120から点滴溶液を吸引できる。
このとき、秤量部5で秤量されている所定量の点滴溶液が吸引される。吸引により、吸引器具110内部に点滴溶液が収容される状態となる。吸引器具110には、所定量の点滴溶液が入っている。この吸引器具110に吸引された点滴溶液は、薬剤容器130内部の固形薬剤を溶解させるのに用いられる。
図10は、本発明の実施の形態2におけるその1のパターン2での吸引器具と薬剤容器との接続を示す説明図である。吸引器具110は、点滴用医薬品容器120から取り外されて、接続器具2を介して薬剤容器130に接続される。接続器具2による接続で、管路20を介した閉鎖空間で、吸引器具110と薬剤容器130とが接続される。
この接続により、薬剤容器130に対して吸引器具110が点滴溶液を吐出したり、薬剤容器130からの溶解薬剤の吸引をしたりすることが可能となる。
図11は、本発明の実施の形態2におけるその1のパターン2での薬剤容器への点滴溶液吐出を示す説明図である。移動制御部3は、吸引器具110に吐出動作を行わせる。この吐出動作により、吸引器具110は吸引していた点滴溶液を、薬剤容器130に吐出する。
薬剤容器130に点滴溶液が供給されると、薬剤容器130内部の固形薬剤を溶解できる。このとき、攪拌部4が薬剤容器130に振動を与えて溶解を促進することもよい。溶解されることで、固形薬剤を点滴溶液の入った点滴用医薬品容器に移動させることが可能となる。すなわち、点滴溶液に薬剤が溶け込んで患者に投与できる状態を、生み出すことができる。
図12は、本発明の実施の形態2におけるその1のパターン2での薬剤容器からの溶解薬剤の吸引を示す説明図である。移動制御部3は、吸引器具110に吸引動作をさせる。吸引器具110は、薬剤容器130で生成された溶解薬剤(液体である)を吸引する。これにより、所定の薬剤を液化した状態のものを点滴用医薬品容器120に移動させて、調製薬剤を生成することができる状態となる。
図13は、本発明の実施の形態2におけるその1のパターン2での点滴用医薬品容器への溶解薬剤の吐出を示す説明図である。接続器具2は、薬剤容器130から取り外されて点滴用医薬品容器120に接続される。管路20を介して、吸引器具110と点滴用医薬品容器120とが閉鎖空間で接続されることになる。薬剤容器130に替えて点滴用医薬品容器120に、吸引器具110が接続されることになる。
移動制御部3は、吸引器具110に吐出動作を行わせる。吸引器具110は、溶解薬剤を点滴用医薬品容器120に吐出する。この吐出により、溶解薬剤は、点滴用医薬品容器120の中に入る。点滴用医薬品容器120に点滴溶液が残っている場合には、点滴用医薬品容器120内部で溶解薬剤と点滴溶液とが混合される。必要に応じて、攪拌部4が点滴用医薬品容器120に振動を与えて、混合を促進させてもよい。
この混合により、調製薬剤が点滴用医薬品容器120の中に生成される。この調製薬剤が、患者に使用される状態となる。
(その2:接続器具2が、吸引器具110と点滴用医薬品容器120と薬剤容器130を接続する)
接続器具2は、図2のように、吸引器具110、点滴用医薬品容器120、薬剤容器130の全てを接続できる構造を持つことも可能である。その2は、このような構造での接続器具2を用いて調製薬剤を生成する場合について説明する。
(パターン1:薬剤容器が液体薬剤を収容)
パターン1は、薬剤容器が液体薬剤を収容している場合である。図14は、本発明の実施の形態2におけるその2のパターン1での処理を示す説明図である。
1:接続器具2は、吸引器具110、点滴用医薬品容器120、薬剤容器130を接続する。図14には、これらが接続されている状態が示されている。移動制御部3は、吸引器具110による吸引や吐出を制御すると共に、吸引や吐出の対象となる要素(点滴用医薬品容器120であるのか薬剤容器130であるのか)を切り替える制御も行う。
例えば、接続器具2は、内部に方向切り替え部を備えており、移動制御部3がこの切り替え部を動作させることで、吸引や吐出の対象を切り替えればよい。
2:移動制御部3は、吸引器具110に薬剤容器130からの吸引動作をさせる。この吸引動作により、吸引器具110は、薬剤容器130に収容される薬剤を吸引する。この吸引により、吸引器具110内部に薬剤が収容される状態となる。
3:移動制御部3は、吸引器具110に点滴用医薬品容器120への吐出動作をさせる。吸引器具110は、収容している薬剤を、点滴用医薬品容器120に吐出する。これにより、点滴用医薬品容器120内部に薬剤が供給されることになる。
4:点滴用医薬品容器120内部において、薬剤と点滴溶液とが混合して調製薬剤が生成される。このとき、攪拌部4が、点滴用医薬品容器120に振動を付与して混合を促進させることも好適である。
以上のようにして、調製薬剤が生成される。
(パターン2:薬剤容器が固形薬剤を収容)
薬剤容器130が固形薬剤を収容している場合のパターン2について説明する。図15は、本発明の実施の形態2におけるその2のパターン2の動作を説明する説明図である。その2のパターン1の場合と同じく、接続器具2は、吸引器具110、点滴用医薬品容器120,薬剤容器130を接続する。
1:接続器具2は、吸引器具110、点滴用医薬品容器120、薬剤容器130を接続する。この接続により、管路20を介して、吸引器具110、点滴用医薬品容器120、薬剤容器130が、閉鎖空間により接続される。閉鎖空間の中で、点滴溶液や薬剤の移動が可能となる。
2:移動制御部3は、吸引器具110に対して、点滴用医薬品容器120からの吸引動作を制御する。接続器具2内部での移動方向も制御される。吸引器具110は、点滴用医薬品容器120から所定量の点滴溶液を吸引する。所定量は、秤量部5により秤量されればよい。
この吸引により、吸引器具110内部には、点滴溶液が収容された状態となる。
3:移動制御部3は、吸引器具110に対して、薬剤容器130への吐出動作を制御する。吸引器具110は、自身に収容している点滴溶液を、薬剤容器130に吐出する。薬剤容器130には、固形薬剤に加えて点滴溶液が収容されることになる。
4:攪拌部4は、薬剤容器130に振動を付与する。振動により、薬剤容器130に収容されている固形薬剤が、点滴溶液により溶解しやすくなる。溶解して溶解薬剤が生成される。薬剤容器130は、この溶解薬剤を収容した状態となる。
5:移動制御部3は、吸引器具110に対して、薬剤容器130からの吸引を制御する。吸引器具110は、薬剤容器130内部に収容されている溶解薬剤を吸引する。移動制御部3は、薬剤容器130から吸引器具110に向けた方向に、接続器具2内部の移動方向を制御する。
吸引により、吸引器具110は、溶解薬剤を収容する状態となる。
6:移動制御部3は、吸引器具110に対して、点滴用医薬品容器120への吐出を制御する。吸引器具110は、収容している溶解薬剤を点滴用医薬品容器120に吐出する。この吐出により、点滴用医薬品容器120は、溶解薬剤を受けることができる。点滴用医薬品容器120では、溶解薬剤と点滴溶液とが混合される。この時、移動制御部3は、接続器具2の移動方向を、吸引器具110から点滴用医薬品容器120に移動する方向に制御する。
7:点滴用医薬品容器120内部で点滴溶液と溶解薬剤とが混合されて調製薬剤が生成される。このとき、攪拌部4が、点滴用医薬品容器120に振動を付与して混合を促進させることも好適である。
以上のようにして、接続器具2が、吸引器具110、点滴用医薬品容器120および薬剤容器130を接続する場合において、自動調製での調製薬剤の生成が実現できる。
なお、複数の薬剤容器130を使用する必要がある場合には、接続器具2が複数の薬剤容器130を接続することで対応してもよい。あるいは、その1,その2のいずれの場合でも、異なる薬剤容器130に、接続器具2を付け替えることで対応すればよい。このようにすることで、複数の種類の薬剤を用いて調製薬剤を生成することに対応できる。
複数の自動調製装置1が用意されて、同時に複数の調製薬剤が生成されることも好適である。これは、同じ種類の調製薬剤を複数の自動調製装置1で同時に生成することもある、この場合には、同種の調製薬剤を、多数の患者に処方する場合に適している。
あるいは、異なる種類の調製薬剤を、複数の自動調製装置1で生成することでもよい。患者ごとに異なる、あるいは同じ患者に異なる種類の調製薬剤を処方する場合がある。これに対応して、複数の自動調製装置1で、異なる種類の調製薬剤を生成できる。
また、患者に対応して処方される調製薬剤が、間違いないかなどを確認するために、点滴用医薬品容器120や薬剤容器130に、バーコード、二次元バーコード、電子タグ等を付与することも好適である。これにより、ミスを防止できるようになるからである。
例えば、患者に投与される点滴用医薬品容器120に、患者と調製薬剤との関係を示すバーコードなどが貼付されている。これに基づいて、自動調製装置1は、薬剤容器130を選択して調製する。最終的に生成された調製薬剤は、対応する患者に使用される。
なお、実施の形態1~2で説明された自動調製装置は、本発明の趣旨を説明する一例であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲での変形や改造を含む。
1 自動調製装置
2 接続器具
3 移動制御部
4 攪拌部
5 秤量部
110 吸引器具
120 点滴用医薬品容器
130 薬剤容器

Claims (11)

  1. 患者に投与可能な調製薬剤を生成する自動調製装置であって、
    吸引器具と、点滴溶液を収容する点滴用医薬品容器および薬剤を収容する薬剤容器の少なくとも一方と、を接続する接続器具と、
    前記吸引器具による、前記点滴溶液および前記薬剤の少なくとも一方の、吸引および吐出を制御する移動制御部と、を備え、
    前記接続器具は、
    内部空間である管路と、
    前記吸引器具の吸引口と前記管路内部とを接続する吸引器具接続部と、
    前記点滴用医薬品容器の出入り口と前記管路内部とを接続する点滴用医薬品容器接続部と、
    前記薬剤容器の開口部と前記管路内部とを接続する薬剤容器接続部と、を有し、
    前記吸引器具接続部、前記点滴用医薬品容器接続部および前記薬剤容器接続部による接続で、前記吸引器具、前記点滴用医薬品容器および前記薬剤容器は、前記管路と併せて閉鎖空間を形成可能であり、
    前記移動制御部は、前記吸引器具の制御により、
    前記点滴用医薬品容器から前記吸引器具に向けた前記点滴溶液の移動、
    前記吸引器具から前記薬剤容器に向けた前記点滴溶液の移動、
    前記薬剤容器から前記吸引器具に向けた前記薬剤の移動および
    前記吸引器具から前記点滴用医薬品容器に向けた前記薬剤の移動、
    の少なくとも一つを制御し、
    前記点滴溶液および前記薬剤の混合による調製薬剤を生成する、自動調製装置。
  2. 前記点滴用医薬品容器および前記薬剤容器の少なくとも一方を、振動により攪拌させる攪拌部を更に備える、請求項1記載の自動調製装置。
  3. 前記点滴用医薬品容器から前記吸引器具が吸引する前記点滴溶液の量および前記薬剤容器から前記吸引器具が吸引する前記薬剤の量の少なくとも一方を秤量する秤量部を更に備える、請求項1または2記載の自動調製装置。
  4. 前記接続器具は、複数の薬剤容器を接続可能である、請求項1から3のいずれか記載の自動調製装置。
  5. 前記移動制御部は、前記吸引器具の吸引と吐出とを切り替え可能である、請求項1から4のいずれか記載の自動調製装置。
  6. 前記点滴用医薬品容器で生成される前記調製薬剤を検査する、検査部を更に備える、請求項1から5のいずれか記載の自動調製装置。
  7. 前記薬剤容器が液体の前記薬剤を収容している場合であって、
    前記接続器具は、前記吸引器具と前記薬剤容器とを接続し、
    前記移動制御部は、前記薬剤容器から前記薬剤を前記吸引器具に吸引させ、
    前記接続器具は、前記薬剤容器に替えて前記点滴用医薬品容器を接続し、
    前記移動制御部は、前記吸引器具が収容している前記薬剤を、前記点滴用医薬品容器に吐出させ、
    前記点滴用医薬品容器において前記薬剤と前記点滴溶液とが混合されて調製薬剤が生成される、請求項1から6のいずれか記載の自動調製装置。
  8. 前記薬剤容器が固体の前記薬剤を収容している場合であって、
    前記接続器具は、前記吸引器具と前記点滴用医薬品容器とを接続し、
    前記移動制御部は、前記点滴用医薬品容器から、前記点滴溶液を前記吸引器具に吸引させ、
    前記接続器具は、前記点滴用医薬品容器に替えて前記薬剤容器を接続し、
    前記移動制御部は、前記吸引器具が収容している前記点滴溶液を、前記薬剤容器に吐出させ、
    前記攪拌部は、前記薬剤容器を攪拌させて、前記点滴溶液に固体の前記薬剤を溶解させて溶解薬剤を生成し、
    前記移動制御部は、前記薬剤容器に収容されている前記溶解薬剤を、前記吸引器具に吸引させ、
    前記接続器具は、前記薬剤容器に替えて前記点滴用医薬品容器を接続し、
    前記移動制御部は、前記吸引器具が収容している溶解薬剤を、前記点滴用医薬品容器に吐出させ、前記溶解薬剤と前記点滴溶液とが混合して、調製薬剤が生成される、請求項2から6のいずれか記載の自動調製装置。
  9. 前記薬剤容器が液体の前記薬剤を収容している場合であって、
    前記接続容器は、前記吸引器具、前記点滴用医薬品容器および前記薬剤容器を接続し、
    前記移動制御部は、前記薬剤容器から前記薬剤を前記吸引器具に吸引させ、
    前記移動制御部は、前記吸引器具が収容している前記薬剤を、前記点滴用医薬品容器に吐出させ、
    前記点滴用医薬品容器において前記薬剤と前記点滴溶液とが混合されて調製薬剤が生成される、請求項1から6のいずれか記載の自動調製装置。
  10. 前記薬剤容器が固体の前記薬剤を収容している場合であって、
    前記接続容器は、前記吸引器具、前記点滴用医薬品容器および前記薬剤容器を接続し、
    前記移動制御部は、前記点滴用医薬品容器から、前記点滴溶液を前記吸引器具に吸引させ、
    前記移動制御部は、前記吸引器具が収容している前記点滴溶液を、前記薬剤容器に吐出させ、
    前記攪拌部は、前記薬剤容器を攪拌させて、前記点滴溶液に固体の前記薬剤を溶解させて溶解薬剤を生成し、
    前記移動制御部は、前記薬剤容器に収容されている前記溶解薬剤を、前記吸引器具に吸引させ、
    前記移動制御部は、前記吸引器具が収容している溶解薬剤を、前記点滴用医薬品容器に吐出させ、前記溶解薬剤と前記点滴溶液とが混合して、調製薬剤が生成される、請求項2から6のいずれか記載の自動調製装置。
  11. 前記吸引器具、前記点滴用医薬品容器および前記薬剤容器を、陰圧環境に設置可能な陰圧空間を更に備える、請求項1から10のいずれか記載の自動調製装置。
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