JP2023017691A - 容器詰液状組成物 - Google Patents

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安弘 岡田
Yasuhiro Okada
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【課題】特に皮膚表面に適用した場合に、殺菌及び/又は殺ウイルス活性、並びにその持続効果に優れる容器詰液状組成物を提供する。【解決手段】成分(A):logPow値≧-0.3を満たす1種以上のポリオール、及び、成分(B):アルコール系以外の殺菌剤、を含有し、前記成分(A)の含有量が0.05質量%以上30質量%以下であり、前記成分(B)の含有量が0.01質量%以上10質量%以下であり、トリオクタン酸グリセリンの含有量が2質量%未満であり、25℃におけるpHが3.5以上7.0以下である液状組成物を容器に収容してなる、容器詰液状組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、容器詰液状組成物に関する。より詳細には、殺菌及び/又は殺ウイルス用の皮膚外用剤に適した容器詰液状組成物に関する。
近年の調査によれば、人の日常生活における菌又はウイルスの感染経路としては接触感染が多いことが知られてきている。接触感染は主として、菌又はウイルスの感染者、ドアノブ、ハンドル、食器、玩具、その他日用品、内装品等の被接触物に手指が接触することにより起こる。
このような日常生活での接触行動による菌又はウイルスの接触感染を予防する方法が求められている。
手指を介しての菌又はウイルスの接触感染を予防する方法として、手指にアルコール系消毒剤等を適用して殺菌消毒する方法が知られている。しかしながら、殺菌乃至消毒成分として用いられるエタノール等のアルコールは揮発性が高く、手指に殺菌、殺ウイルス効果を付与するという観点では効果の持続性が充分ではなかった。
そこで、予め手指に菌又はウイルスに対する防御機能を付与する方法が検討されている。当該方法によれば、菌又はウイルスへの感染防止効果が継続して得られるので、外出先などで手洗い場がない環境下でも接触感染を予防することができる。特に、菌又はウイルスが付着した被接触物に繰り返し接触した場合でも感染を防止できる点で好ましい。
例えば特許文献1には、哺乳動物の皮膚表面に存在する細菌およびウイルスを抑制する方法として、皮膚pHを約4未満にまで低減することができる化合物または組成物と当該皮膚とを、少なくとも約0.5時間かけて接触させることを含む方法が開示されている。また、皮膚pHを低減することができる前記化合物または組成物は、フェノール系抗菌剤、第四アンモニウム抗微生物剤、アニリド、ビスグアニジン、およびこれらの混合物からなるグループから選択される抗微生物剤をさらに含むことが記載されている。
その他、殺菌剤又は抗菌剤を配合した皮膚殺菌用組成物が知られている(例えば特許文献2)。
特許文献2には、カチオン殺菌消毒剤、低級アルコール、油性基剤、高級脂肪族アルコール、親油性と親水性の非イオン界面活性剤、水溶性多価アルコール及び精製水を含み、かつ効果持続型の殺菌消毒クリームが、皮膚、手指及び外傷性傷の持続的な消毒効果と手荒れ防止効果を兼ね備えたものであることが開示されている。
特表2008-523064号公報 特開2007-284412号公報
手指等の皮膚用消毒剤において、塩化ベンザルコニウム等のカチオン殺菌剤が一般に使用されている。しかしながら本発明者らの検討によれば、ステンレス、ガラス等の無機物と比較すると、ヒトの皮膚表面は、カチオン殺菌剤等の、アルコール系以外の殺菌剤による殺菌効果が得られ難いという知見が得られた。また殺菌剤及び抗菌剤は、人体への安全性等の観点から、皮膚用の組成物中への配合量が実質的に制限されることがある。そのため、殺菌剤又は抗菌剤による皮膚の殺菌・殺ウイルス活性及びその持続効果については充分なものとはいえず、さらなる改善が望まれていた。
また特許文献2では、手洗い後、未消毒の手指に対し殺菌消毒剤を適用し、消毒前菌数に対する消毒後の菌数の減少率を評価している。しかしながら、予め手指に菌又はウイルスに対する防御機能を付与し、その後に菌又はウイルスが付着した場合に殺菌・殺ウイルス効果を持続的に発現し得るか否かについては検討されておらず、この点において改善の余地があった。
本発明は、特に皮膚表面に適用した場合に、殺菌及び/又は殺ウイルス活性、並びにその持続効果に優れる容器詰液状組成物に関する。
本発明者らは、所定の要件を満たすポリオール及び殺菌剤をそれぞれ所定量含有し、且つ特定の油性成分の含有量が所定量以下であり、pHが所定の範囲である液状組成物を容器に収容してなる容器詰液状組成物が、殺菌及び/又は殺ウイルス活性及びその持続効果に優れることを見出した。
すなわち本発明は、下記に関する。
[1]成分(A):logPow値≧-0.3を満たす1種以上のポリオール、及び、
成分(B):アルコール系以外の殺菌剤、
を含有し、
前記成分(A)の含有量が0.05質量%以上30質量%以下であり、
前記成分(B)の含有量が0.01質量%以上10質量%以下であり、
トリオクタン酸グリセリンの含有量が2質量%未満であり、25℃におけるpHが3.5以上7.0以下である液状組成物を容器に収容してなる、容器詰液状組成物。
[2]上記[1]に記載の容器詰液状組成物を用いて、容器に収容された前記液状組成物を皮膚に適用する工程を有する、皮膚を菌又はウイルスから防御する方法。
[3]アルコール系以外の殺菌剤(B)の皮膚上での殺菌効果を増強又は持続させるための、logPow値≧-0.3を満たすポリオール(A)の使用。
本発明によれば、特に皮膚表面に適用した場合に、殺菌及び/又は殺ウイルス活性並びにその持続効果に優れる容器詰液状組成物を提供することができる。該容器詰液状組成物は殺菌及び/又は殺ウイルス用の容器詰液状皮膚外用剤組成物として有用である。
[容器詰液状組成物]
本発明の容器詰液状組成物は、
成分(A):logPow値≧-0.3を満たす1種以上のポリオール、及び、
成分(B):アルコール系以外の殺菌剤、
を含有し、成分(A)の含有量が0.05質量%以上30質量%以下であり、成分(B)の含有量が0.01質量%以上10質量%以下であり、トリオクタン酸グリセリンの含有量が2質量%未満であり、25℃におけるpHが3.5以上7.0以下である液状組成物を容器に収容してなるものである。以下、本発明の容器詰液状組成物を「本発明の液状組成物」、容器の内容物である液状組成物を「本発明に用いる液状組成物」ともいう。
本発明の容器詰液状組成物は上記構成を有することにより、容器に収容された液状組成物を特に皮膚表面に適用した場合に、殺菌及び/又は殺ウイルス活性並びにその持続効果に優れる。なお、本発明においてアルコール系の殺菌剤とは、エタノール、イソプロパノール等の炭素数4以下のモノアルコールをいう。
本発明の容器詰液状組成物は、前記液状組成物が容器に収容されたものであるから、保存中、成分(A)の揮発を抑制できる。該容器としては、例えば、スプレー式、ポンプ式、及びスクイズ式の押圧式容器が挙げられる。
本発明の容器詰液状組成物が殺菌及び/又は殺ウイルス活性並びにその持続効果を奏する理由については定かではないが、次のように考えられる。
前記の通り、本発明者らの検討により、ヒトの皮膚表面は、アルコール系以外の殺菌剤による殺菌効果が得られ難いという知見が得られた。これは、該殺菌剤と皮膚との相互作用に起因すると予測される。
アルコール系以外の殺菌剤の例としては、カチオン殺菌剤、ヨウ素系殺菌剤、フェノール系殺菌剤、ビグアナイド系殺菌剤、テルペノイド系殺菌剤、塩素系殺菌剤、及び両性界面活性剤系殺菌剤からなる群から選ばれる1種以上が挙げられる。このうち、塩化ベンザルコニウム等のカチオン殺菌剤、又は両性界面活性剤系殺菌剤を適用すると、皮膚の負電荷に殺菌剤の正電荷が捕捉されることで皮膚に吸着して、該殺菌剤の殺菌及び/又は殺ウイルス活性が低下すると考えられる。ヨウ素系殺菌剤、塩素系殺菌剤の場合は、有機物が存在すると失活するため、皮膚表面での殺菌及び/又は殺ウイルス活性が低下すると考えられる。その他、フェノール系殺菌剤、テルペノイド系殺菌剤は、疎水性相互作用により皮膚に吸着するために、殺菌及び/又は殺ウイルス活性が低下すると考えられる。
そこで本発明者らは、皮膚表面においても殺菌及び/又は殺ウイルス活性を効果的に発現し得る成分としてポリオールに着目した。
成分(A)であるポリオールは、オクタノール/水分配係数であるlogPow値≧-0.3を満たすポリオールである。成分(A)は、親水部であるヒドロキシ基と、C原子を含む疎水部とを有する。前記親水部は水分子との親和性が高く相互作用を形成する。一方、前記疎水部は水の三次元水素結合ネットワークを歪ませるないし破壊する。これはエタノール等と同じ作用である。この水の三次元水素結合ネットワークの歪みないし破壊により、菌及びウイルス周囲の水の環境が変化する。この変化により、例えば親水性の膜タンパク質を変性させる作用を有していると考えられる。
ここで、logPow値は、数値が大きい程、疎水性が高いことを示す。成分(A)は所定以上の疎水性の高さを有し、水の三次元水素結合ネットワークを歪ませるないし破壊する効果が得られやすいと考えられる。
また成分(A)は前記アルコール系殺菌剤よりも揮発性が低く、該成分(A)を含有する液状組成物を皮膚に適用した後にも、高濃度で長時間皮膚表面付近に留まることができる。そのため、殺菌及び/又は殺ウイルス活性の持続性にも優れると考えられる。さらに成分(A)は、皮膚表面で成分(B)の溶媒としての役割も果たし、成分(B)の皮膚表面への吸着を抑制するため、成分(B)の殺菌及び/又は殺ウイルス活性の低下を抑制する効果も得られると考えられる。
以上の作用機構により、本発明の容器詰液状組成物を用いることで、成分(A)自体が殺菌及び/又は殺ウイルス活性を発現するとともに、成分(B)の殺菌及び/又は殺ウイルス活性の低下を抑制し、成分(A)と成分(B)との併用による殺菌及び/又は殺ウイルス活性の相乗効果が得られると考えられる。
さらに、本発明に用いる液状組成物の25℃におけるpHが3.5以上7.0以下であることで、殺菌及び/又は殺ウイルス活性、並びにその持続効果を向上させつつ、皮膚刺激性を抑制できたと考えられる。
また本発明に用いる液状組成物は、トリオクタン酸グリセリンの含有量が2質量%未満である。トリオクタン酸グリセリンが2質量%以上配合されている場合、成分(A)及び成分(B)と菌及び/又はウイルスとの接触を阻害し、殺菌効果を低減させる。これは、皮膚上でトリオクタン酸グリセリンにより油膜が形成され、その油膜に成分(A)及び成分(B)が被覆されることで、菌に作用しづらくなるためであると考えられる。一方、本発明に用いる液状組成物中のトリオクタン酸グリセリンの含有量を2質量%未満とすることで、殺菌及び/又は殺ウイルス活性、並びにその持続効果を得ることができる。
そして、殺菌及び/又は殺ウイルス活性、並びにその持続効果を得る観点から、トリオクタン酸グリセリンの含有量は1.9質量%以下が好ましく、1.8質量%以下がより好ましく、1.5質量%以下がさらに好ましく、よりさらに好ましくは1質量%以下、よりさらに好ましくは0.5質量%以下、さらに好ましくは0.2質量%以下、よりさらに好ましくは0.1質量%以下、よりさらに好ましくは0.05質量%以下であり、実質0質量%であってもよい。
さらに、本発明に用いる液状組成物は、殺菌及び/又は殺ウイルス活性、並びにその持続効果を得る観点から、炭素数8以上の飽和脂肪酸のみを構成脂肪酸とするトリグリセリドの含有量が、2.0質量%未満であることが好ましく、1.9質量%以下がより好ましく、1.8質量%以下がさらに好ましく、1.5質量%以下が殊更に好ましい。
さらに、本発明に用いる液状組成物は、殺菌及び/又は殺ウイルス活性、並びにその持続効果を得る観点から、トリグリセリドの含有量が2.0質量%未満であることが好ましく、1.9質量%以下がより好ましく、1.8質量%以下がさらに好ましく、1.5質量%以下が殊更に好ましい。
なお、上記の炭素数8以上の飽和脂肪酸のみを構成脂肪酸とするトリグリセリドの含有量及び上記のトリグリセリドの含有量には、トリオクタン酸グリセリンの含有量も含まれる。
本発明に用いる液状組成物は、成分(A)及び成分(B)と菌及び/又はウイルスとの接触を阻害せず、殺菌及び/又は殺ウイルス活性、並びにその持続効果を得る観点から、油性成分の含有量が少ないことが好ましい。本発明において油性成分とは、20℃の水100gに対する溶解度が0.01g未満の油剤を意味し、例えば、シリコーン油、エステル油、エーテル油、炭化水素油、炭素数12以上の脂肪酸、炭素数12以上の高級アルコール等が挙げられる。
本発明に用いる液状組成物中の油性成分の含有量は、殺菌及び/又は殺ウイルス活性、並びにその持続効果を得る観点から、好ましくは5質量%以下、より好ましくは4.5質量%以下、より好ましくは3質量%以下、さらに好ましくは2質量%未満、よりさらに好ましくは1.9質量%以下、よりさらに好ましくは1.8質量%以下、よりさらに好ましくは1.5質量%以下、よりさらに好ましくは1質量%以下、よりさらに好ましくは0.5質量%以下、さらに好ましくは0.2質量%以下、よりさらに好ましくは0.1質量%以下、よりさらに好ましくは0.05質量%以下であり、実質0質量%であってもよい。
なお、上記油性成分の含有量には、トリオクタン酸グリセリンの含有量も含まれる。
本発明の容器詰液状組成物による殺菌及び/又は殺ウイルス対象物は特に限定されないが、本発明の有用性が高いという観点で、皮膚、より好ましくは頭皮を除く皮膚であることが好ましい。
本発明に用いる、容器に収容された液状組成物は、リーブオン皮膚外用剤組成物であることがより好ましい。本明細書において「リーブオン皮膚外用剤組成物」とは、皮膚に適用後、水洗等で除去せずに用いる皮膚外用剤組成物を意味する。
本発明に用いる液状組成物は、殺菌及び/又は殺ウイルス成分である成分(A)及び成分(B)を皮膚表面に残留させることで、皮膚表面に殺菌及び/又は殺ウイルス効果を付与できる。該効果を得る観点から、本発明に用いる液状組成物は、皮膚に塗布等により適用した後に該組成物を水洗等で除去せず、皮膚表面に残留させて使用することが好ましい。
菌又はウイルスの接触感染を防ぐという観点からは、本発明に用いる液状組成物は、手指用のリーブオン皮膚外用剤組成物であることがより好ましい。
本明細書において「殺菌及び/又は殺ウイルス活性」とは、本発明の容器詰液状組成物及びこれに用いる液状組成物自体が有する殺菌及び/又は殺ウイルス活性を意味する。例えばセラチア菌に対する殺菌活性は、具体的には実施例に記載の方法により評価することができる。その他の菌及びウイルスに対する活性は、技術常識を参酌して評価することができる。
本発明の容器詰液状組成物が殺菌及び/又は殺ウイルス活性を発現する対象となる菌又はウイルスとしては、本発明に用いる液状組成物との接触により不活性化又は死滅するものであれば特に制限されず、例えば厚生労働省の保育所における感染症対策ガイドラインに記載の微生物を適用することができると考えられる。
具体的には、菌としてはグラム陽性細菌である炭疽菌、結核菌、溶血性レンサ球菌、黄色ブドウ球菌、肺炎球菌等、あるいはグラム陰性細菌である野兎病菌、ペスト菌、ブルセラ菌、鼻疽菌、コレラ菌、サルモネラ菌、赤痢菌、腸管出血性大腸菌、百日咳菌等が挙げられる。また、ウイルスとしては、エンベロープウイルスであるアレナウイルス、エボラウイルス、痘そうウイルス、ナイロウイルス、マールブルグウイルス、コロナウイルス、サル痘ウイルス、ベータコロナウイルス、インフルエンザウイルス、RSウイルス、ヘルペスウイルス、ムンプスウイルス、水痘・帯状疱疹ウイルス、風しんウイルス、麻しんウイルス等、及びノンエンベロープウイルスであるエンテロウイルス、アデノウイルス、コクサッキーウイルス、ノロウイルス、ロタウイルス等が挙げられる。
なお、本実施例では、セラチア菌を例に挙げて殺菌活性を評価しているが、本発明が対象とする菌又はウイルスはこれに限定されない。
<成分(A):ポリオール>
液状組成物に用いる成分(A)は、logPow値≧-0.3を満たすポリオールである。成分(A)はそれ自体が殺菌及び/又は殺ウイルス成分として作用するとともに、前述の作用機構により、成分(B)の殺菌及び/又は殺ウイルス活性の低下を抑制できる。
成分(A)のlogPow値は、殺菌及び/又は殺ウイルス活性、並びにその持続効果向上の観点から、-0.3以上であり、好ましくは0.0以上、より好ましくは0.2以上、さらに好ましくは0.5以上である。logPow値が大きいほど成分(A)の疎水性が高くなり、水の三次元水素結合ネットワークを歪ませるないし破壊する効果が得られやすいと考えられるためである。
一方で、液状組成物を皮膚に適用した際の成分(A)の経皮吸収を防ぎ、殺菌及び/又は殺ウイルス活性の持続効果を高める観点から、logPow値は、好ましくは2.0以下、より好ましくは1.0以下、さらに好ましくは0.7以下である。
そして、成分(A)のlogPow値は、-0.3以上であり、好ましくは0.0以上2.0以下、より好ましくは0.2以上2.0以下、さらに好ましくは0.2以上1.0以下、よりさらに好ましくは0.5以上0.7以下である。
ここで、
ow:1-オクタノールと水の2つの溶媒相中に成分(A)を加えて平衡状態となった時の、その2つの溶媒相における成分(A)の濃度比
logPow=log10(1-オクタノール相中の成分(A)の濃度/水相中の成分(A)の濃度)
である。
成分(A)のlogPow値は、Renxiao Wang et al., J.Chem.Inf.Model.2007,Vol.47,pp.2140に記載のアルゴリズム「XLOGP3」を使用して計算値を求めることができる。
成分(A)は、親水部であるヒドロキシ基と、C原子を含む疎水部とを有する。成分(A)の(OH基数/C原子数)は、殺菌及び/又は殺ウイルス活性、並びにその持続効果向上の観点から、好ましくは1未満であり、より好ましくは0.95以下、さらに好ましくは0.80以下、よりさらに好ましくは0.70以下、よりさらに好ましくは0.60以下、よりさらに好ましくは0.50以下、よりさらに好ましくは0.40以下、よりさらに好ましくは0.35以下であり、また、好ましくは0.10以上、より好ましくは0.15以上、さらに好ましくは0.18以上である。そして、成分(A)の(OH基数/C原子数)は、好ましくは1未満であり、より好ましくは0.10以上0.95以下、さらに好ましくは0.15以上0.80以下、よりさらに好ましくは0.15以上0.70以下、よりさらに好ましくは0.15以上0.60以下、よりさらに好ましくは0.15以上0.50以下、よりさらに好ましくは0.15以上0.40以下、よりさらに好ましくは0.15以上0.35以下、よりさらに好ましくは0.18以上0.35以下である。
成分(A)の炭素数は、殺菌及び/又は殺ウイルス活性、並びにその持続効果を向上させる観点から、好ましくは4以上であり、水の三次元水素結合ネットワークを歪ませるないし破壊することにより殺菌及び/又は殺ウイルス活性を向上させる観点からは、好ましくは24以下、より好ましくは20以下、さらに好ましくは16以下、よりさらに好ましくは12以下、よりさらに好ましくは11以下、よりさらに好ましくは8以下である。
また成分(A)のOH基数は、殺菌及び/又は殺ウイルス活性、並びにその持続効果を向上させる観点から、好ましくは2以上5以下であり、より好ましくは2以上4以下、さらに好ましくは2以上3以下である。
成分(A)は、殺菌及び/又は殺ウイルス活性、並びにその持続効果向上の観点から、IR測定において、縦軸を吸光度、横軸を波数(cm-1)とした場合のOH伸縮振動に由来するピークトップの波数が、好ましくは3300cm-1以上、より好ましくは3318cm-1以上であり、また、通常は3452cm-1以下である。該ピークトップ波数が高波数側に存在するほど、水の三次元水素結合ネットワークを歪ませるないし破壊する効果が得られやすいと考えられるためである。
成分(A)のIR測定は、具体的には実施例に記載の方法により測定することができる。
成分(A)の具体例としては、鎖状ポリオール、環状構造を有するポリオールが挙げられ、これらのいずれも用いることができる。鎖状ポリオールにおける「鎖状」には、直鎖及び分岐鎖のいずれも含まれる。
成分(A)は、水の三次元水素結合ネットワークを歪ませるないし破壊することにより殺菌及び/又は殺ウイルス活性を向上させる観点から、鎖状ポリオールであることが好ましく、疎水部を有することにより殺菌及び/又は殺ウイルス活性を向上させる観点、及び殺菌及び/又は殺ウイルス活性の持続効果の観点から、炭素数4以上の鎖状ポリオールであることがより好ましく、炭素数4以上の、鎖状ジオール又は鎖状トリオールであることがさらに好ましい。
なお鎖状ポリオールにおいて、OH基の結合位置は特に制限されない。
成分(A)として用いられる鎖状ポリオールとしては、例えば、2,3-ブタンジオール、1,2-ペンタンジオール、1,5-ペンタンジオール、1,2-ヘキサンジオール、2,5-ヘキサンジオール、1,6-ヘキサンジオール、1,2-ヘプタンジオール、1,7-ヘプタンジオール、1,2-オクタンジオール、1,8-オクタンジオール、1,2-ノナンジオール、1,9-ノナンジオール、1,2-デカンジオール、1,10-デカンジオール、1,2-ドデカンジオール、1,12-ドデカンジオール、1,2-テトラデカンジオール、1,2-ヘキサデカンジオール、1,16-ヘキサデカンジオール等の直鎖状ジオール;
1,2,3-ブタントリオール、1,2,4-ブタントリオール、1,2,5-ペンタントリオール、1,2,7-ヘプタントリオール、1,2,8-オクタントリオール、1,2,9-ノナントリオール、1,2,10-デカントリオール等の直鎖状トリオール;
2-メチル-1,3-プロパンジオール、2,2-ジメチル-1,3-プロパンジオール、3-メチル-1,3-ブタンジオール、2-メチルペンタン-2,4-ジオール、2-エチル-1,3-ヘキサンジオール、2-ブチル-2-エチル-1,3-プロパンジオール、3-(2-エチルヘキシルオキシ)-1,2-プロパンジオール、(ラウリル/ミリスチル)グリコールヒドロキシプロピルエーテル、3,7,11,15-テトラメチルヘキサデカン-1,2,3-トリオール等の分岐鎖状ジオール又はトリオール;及び、
ポリエチレングリコール、ポリグリセリン、PPG-10ブタンジオール等のポリマー;等が挙げられ、これらのうち1種又は2種以上を用いることができる。
上記の中でも、殺菌及び/又は殺ウイルス活性、並びにその持続効果向上の観点から、成分(A)は、好ましくは1,2-ペンタンジオール、1,5-ペンタンジオール、1,2-ヘキサンジオール、1,2-オクタンジオール、1,2,10-デカントリオール、2-メチルペンタン-2,4-ジオール、2-エチル-1,3-ヘキサンジオール、及び3-(2-エチルヘキシルオキシ)-1,2-プロパンジオールからなる群から選ばれる1種以上、より好ましくは1,2-ペンタンジオール、1,2-ヘキサンジオール、1,2-オクタンジオール、1,2,10-デカントリオール、及び3-(2-エチルヘキシルオキシ)-1,2-プロパンジオールからなる群から選ばれる1種以上である。
本発明に用いる液状組成物中の成分(A)の含有量は、殺菌及び/又は殺ウイルス活性、並びにその持続効果向上の観点から、0.05質量%以上であり、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.2質量%以上、さらに好ましくは0.3質量%以上、よりさらに好ましくは0.5質量%以上、よりさらに好ましくは0.7質量%以上である。また、組成物の使用感向上の観点から、30質量%以下であり、好ましくは20質量%以下、より好ましくは15質量%以下、さらに好ましくは10質量%以下、よりさらに好ましくは5.0質量%以下、よりさらに好ましくは4.0質量%以下、よりさらに好ましくは3.0質量%以下である。そして、本発明に用いる液状組成物中の成分(A)の含有量は、0.05質量%以上30質量%以下であり、好ましくは0.05質量%以上20質量%以下、より好ましくは0.05質量%以上15質量%以下、さらに好ましくは0.05質量%以上10質量%以下、よりさらに好ましくは0.05質量%以上5.0質量%以下、よりさらに好ましくは0.1質量%以上5.0質量%以下、よりさらに好ましくは0.2質量%以上5.0質量%以下、よりさらに好ましくは0.3質量%以上5.0質量%以下、よりさらに好ましくは0.5質量%以上5.0質量%以下、よりさらに好ましくは0.5質量%以上4.0質量%以下、よりさらに好ましくは0.5質量%以上3.0質量%以下、よりさらに好ましくは0.7質量%以上3.0質量%以下である。
本発明に用いる液状組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で、上記の成分(A)に加え、グリセリン等の、logPow値<-0.3となるポリオール(以下「成分(A’)」ともいう)を含有してもよい。本発明に用いる液状組成物が成分(A’)を含有する場合、その含有量は、保湿性の観点から、組成物中、好ましくは0.025質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、さらに好ましくは0.1質量%以上、よりさらに好ましくは0.15質量%以上、よりさらに好ましくは0.25質量%以上、よりさらに好ましくは0.35質量%以上、よりさらに好ましくは0.5質量%以上である。また、組成物の使用感向上の観点から、好ましくは10質量%以下、より好ましくは7.0質量%以下、さらに好ましくは5.0質量%以下、よりさらに好ましくは2.5質量%以下、よりさらに好ましくは2.0質量%以下、よりさらに好ましくは1.5質量%以下である。
また本発明に用いる液状組成物に含有される全ポリオール中、成分(A)の占める割合(成分(A)含有量/全ポリオール含有量×100(質量%))は、好ましくは50質量%以上、より好ましくは70質量%以上、さらに好ましくは90質量%以上であり、100質量%以下である。
<成分(B):アルコール系以外の殺菌剤>
本発明に用いる液状組成物は、成分(B)として、アルコール系以外の殺菌剤を含有する。好適な成分(B)としては、カチオン殺菌剤、ヨウ素系殺菌剤、フェノール系殺菌剤、ビグアナイド系殺菌剤、テルペノイド系殺菌剤、塩素系殺菌剤、及び両性界面活性剤系殺菌剤からなる群から選ばれる1種以上が挙げられる。これらの殺菌剤は、特に皮膚外用剤組成物において好適に用いられるものである。
カチオン殺菌剤としては、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化ベンザルコニウム等の第四級アンモニウム塩化合物が挙げられる。
ヨウ素系殺菌剤としては、ポビドンヨード、ポリビニルアルコールヨード、シクロデキストリンヨード等が挙げられる。
フェノール系殺菌剤としては、イソプロピルメチルフェノール、トリクロサン、フェノキシエタノール等が挙げられる。
ビグアナイド系殺菌剤としては、クロルヘキシジングルコン酸塩等が挙げられる。
テルペノイド系殺菌剤としては、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルレチン酸ステアリル、β-グリチルレチン酸等が挙げられる。
塩素系殺菌剤としては、次亜塩素酸、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カルシウム、塩素化イソシアヌル酸等が挙げられる。
両性界面活性剤系殺菌剤としては、アルキルジアミノエチルグリシン塩酸塩、アルキルポリアミノエチルグリシン等が挙げられる。
成分(B)は、1種又は2種以上を用いることができる。
上記の中でも、殺菌及び/又は殺ウイルス活性、並びにその持続効果向上の観点から、成分(B)としては、好ましくはカチオン殺菌剤、ヨウ素系殺菌剤、フェノール系殺菌剤、及びビグアナイド系殺菌剤からなる群から選ばれる1種以上であり、より好ましくは塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、ポビドンヨード、及びクロルヘキシジングルコン酸塩からなる群から選ばれる1種以上であり、さらに好ましくは塩化ベンザルコニウムである。
本発明に用いる液状組成物中の成分(B)の含有量は、殺菌及び/又は殺ウイルス活性、並びにその持続効果向上の観点から、0.01質量%以上であり、好ましくは0.02質量%以上、より好ましくは0.03質量%以上である。また、皮膚刺激性抑制の観点、及び経済性の観点から、10質量%以下であり、好ましくは5.0質量%以下、より好ましくは3.0質量%以下、さらに好ましくは1.0質量%以下、よりさらに好ましくは0.5質量%以下、よりさらに好ましくは0.2質量%以下、よりさらに好ましくは0.1質量%以下、よりさらに好ましくは0.07質量%以下、よりさらに好ましくは0.05質量%以下である。そして、本発明に用いる液状組成物中の成分(B)の含有量は、0.01質量%以上10質量%以下であり、好ましくは0.01質量%以上8.0質量%以下、より好ましくは0.01質量%以上5.0質量%以下、さらに好ましくは0.01質量%以上3.0質量%以下、よりさらに好ましくは0.01質量%以上1.0質量%以下、よりさらに好ましくは0.02質量%以上0.5質量%以下、よりさらに好ましくは0.02質量%以上0.2質量%以下、よりさらに好ましくは0.03質量%以上0.1質量%以下、よりさらに好ましくは0.03質量%以上0.07質量%以下、よりさらに好ましくは0.03質量%以上0.05質量%以下である。
本発明に用いる液状組成物中の成分(A)に対する成分(B)の質量比(B/A)は、殺菌及び/又は殺ウイルス活性、並びにその持続効果向上の観点から、好ましくは0.001以上、より好ましくは0.005以上、さらに好ましくは0.01以上である。また、皮膚刺激性抑制の観点、及び経済性の観点から、好ましくは5以下、より好ましくは1以下、さらに好ましくは0.1以下である。そして、本発明に用いる液状組成物中の成分(A)に対する成分(B)の質量比(B/A)は、好ましくは0.001以上5以下、より好ましくは0.005以上1以下、さらに好ましくは0.01以上0.1以下である。
本発明に用いる液状組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で、アルコール系の殺菌剤を含有してもよい。本発明に用いる液状組成物がアルコール系の殺菌剤を含有する場合、その含有量は、殺菌及び/又は殺ウイルス活性の観点から、組成物中、好ましくは1質量%以上であり、より好ましくは5質量%以上、さらに好ましくは10質量%以上である。また、皮膚刺激性抑制の観点から、好ましくは80質量%以下、より好ましくは70質量%以下、さらに好ましくは50質量%以下、よりさらに好ましくは20質量%以下、よりさらに好ましくは10質量%以下、よりさらに好ましくは3質量%以下、よりさらに好ましくは1質量%以下、よりさらに好ましくは0.07質量%以下、よりさらに好ましくは0.05質量%以下、よりさらに好ましくは0.03質量%以下、よりさらに好ましくは0.01質量%未満であり、実質0質量%とすることが最も好ましい。
<水>
本発明に用いる液状組成物は、成分(A)及び成分(B)を溶解させる観点、及び皮膚表面等の対象物に適用しやすくする観点から、さらに水を含有することが好ましい。本発明に用いる液状組成物中の水の含有量は、好ましくは10質量%以上、より好ましくは50質量%以上、さらに好ましくは70質量%以上であり、また、好ましくは99.45質量%以下である。そして、本発明に用いる液状組成物中の水の含有量は、好ましくは10質量%以上99.45質量%以下、より好ましくは50質量%以上99.45質量%以下、さらに好ましくは70質量%以上99.45質量%以下である。
本発明に用いる液状組成物中の成分(A)、成分(B)及び水の合計含有量は、本発明の効果を得る観点から、好ましくは25質量%以上、より好ましくは50質量%以上、さらに好ましくは70質量%以上、よりさらに好ましくは90質量%以上、よりさらに好ましくは95質量%以上であり、実質100質量%であってもよい。
本発明に用いる、前記容器に収容された液状組成物は、殺菌及び/又は殺ウイルス活性、並びにその持続効果向上の観点で、さらに、下記成分(C)及び成分(D)からなる群から選ばれる1種以上を含有することができる。
成分(C):ノニオン性界面活性剤及びアニオン性界面活性剤からなる群から選ばれる1種以上の界面活性剤
成分(D):有機酸又はその塩
<成分(C):界面活性剤>
成分(C)は、ノニオン性界面活性剤及びアニオン性界面活性剤からなる群から選ばれる1種以上の界面活性剤である。
ノニオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルケニルエーテル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリグリセリルアルキルエーテル、脂肪酸ポリグリセリル、ソルビタン脂肪酸エステル、アルキルグルコシド、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル等が挙げられ、これらのうち1種又は2種以上を用いることができる。
上記のうち、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリグリセリルアルキルエーテル、アルキルグルコシド、及びポリオキシエチレンアルキルアミンにおけるアルキル基、ポリオキシエチレンアルケニルエーテルにおけるアルケニル基、並びに、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、脂肪酸ポリグリセリル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、及びポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステルにおける脂肪酸は、殺菌及び/又は殺ウイルス活性、並びにその持続効果向上の観点から、好ましくは炭素数8以上22以下、より好ましくは炭素数10以上22以下、さらに好ましくは炭素数10以上18以下である。
また、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルケニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、及びポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステルにおけるオキシエチレン基の平均付加モル数(以下、「EO平均付加モル数」という)は、殺菌及び/又は殺ウイルス活性、並びにその持続効果向上の観点から、好ましくは2以上、より好ましくは3以上であり、また、好ましくは20以下、より好ましくは15以下、さらに好ましくは10以下である。そして、上記EO平均付加モル数は、好ましくは2以上20以下、より好ましくは3以上20以下、さらに好ましくは3以上15以下、よりさらに好ましくは3以上10以下である。なお、EO平均付加モル数は数平均値である。
アニオン性界面活性剤としては、例えば、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル又はアルケニルエーテル硫酸塩、アルキル又はアルケニル硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、飽和又は不飽和脂肪酸塩、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、α-スルホ脂肪酸塩、N-アシルアミノ酸、リン酸モノ又はジエステル、スルホコハク酸エステル等が挙げられ、これらのうち1種又は2種以上を用いることができる。
アニオン性界面活性剤におけるアニオン性基の対イオンとしては、ナトリウムイオン、カリウムイオン等のアルカリ金属イオン;カルシウムイオン、マグネシウムイオン等のアルカリ土類金属イオン;アンモニウムイオン;炭素数2又は3のアルカノール基を1~3個有するアルカノールアンモニウム(例えばモノエタノールアンモニウム、ジエタノールアンモニウム、トリエタノールアンモニウム、トリイソプロパノールアンモニウム等)が挙げられる。
上記の中でも、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩及びアルキルエーテルカルボン酸塩からなる群から選ばれる1種以上が好ましい。上記アルキルエーテル硫酸塩としては、例えば、ラウレス硫酸ナトリウム等のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩が挙げられ、アルキルエーテルカルボン酸塩としてはラウレス酢酸ナトリウム等のポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩が挙げられる。
成分(C)は、1種又は2種以上を用いることができる。
上記の中でも、殺菌及び/又は殺ウイルス活性、並びにその持続効果向上の観点から、成分(C)としてはノニオン性界面活性剤が好ましく、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルケニルエーテル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリグリセリルアルキルエーテル、脂肪酸ポリグリセリル、アルキルグルコシド、及びポリオキシエチレンアルキルアミンからなる群から選ばれる1種以上がより好ましく、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルケニルエーテル、及びポリオキシエチレン脂肪酸エステルからなる群から選ばれる1種以上がさらに好ましく、ポリオキシエチレンアルキルエーテルがよりさらに好ましい。
本発明に用いる液状組成物が成分(C)を含有する場合、該液状組成物中の成分(C)の含有量は、殺菌及び/又は殺ウイルス活性、並びにその持続効果向上の観点から、好ましくは0.01質量%、より好ましくは0.05質量%以上、さらに好ましくは0.1質量%以上、よりさらに好ましくは0.2質量%以上、よりさらに好ましくは0.3質量%以上である。また、皮膚刺激性抑制を向上させる観点、及び経済性の観点から、好ましくは5.0質量%以下、より好ましくは3.0質量%以下、さらに好ましくは1.0質量%以下である。そして、本発明に用いる液状組成物中の成分(C)の含有量は、好ましくは0.01質量%以上5.0質量%以下、より好ましくは0.05質量%以上3.0質量%以下、さらに好ましくは0.1質量%以上3.0質量%以下、よりさらに好ましくは0.2質量%以上3.0質量%以下、よりさらに好ましくは0.3質量%以上1.0質量%以下である。
なお、本発明に用いる液状組成物が、成分(C)としてアニオン性界面活性剤を含有する場合、その含有量は、該液状組成物中のアニオン性界面活性剤の解離状態に応じて定量する。例えば、該液状組成物中でアニオン性界面活性剤が解離型として存在するなら、解離型の量として定量する。
<成分(D):有機酸又はその塩>
成分(D)として用いられる有機酸としては、乳酸、ピルビン酸、ウロカニン酸、酢酸、グリコール酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸、フマル酸、及びアジピン酸等が挙げられ、これらのうち1種又は2種以上を用いることができる。殺菌及び/又は殺ウイルス活性、並びにその持続効果向上の観点、並びに皮膚刺激性が少ないという観点から、成分(D)としては乳酸、ピルビン酸及びウロカニン酸からなる群から選ばれる1種以上が好ましい。
乳酸、ピルビン酸及びウロカニン酸の塩としては、乳酸又はピルビン酸の、カリウム塩、ナトリウム塩等のアルカリ金属塩;カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩;アミン塩;アンモニウム塩等が挙げられる。これらの中でも、殺菌及び/又は殺ウイルス活性向上の観点、並びに入手容易性の観点から、乳酸、ピルビン酸及びウロカニン酸の、アルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩からなる群から選ばれる1種以上が好ましく、カリウム塩、ナトリウム塩、及びカルシウム塩からなる群から選ばれる1種以上がより好ましく、乳酸カリウム、乳酸ナトリウム、及び乳酸カルシウムからなる群から選ばれる1種以上がさらに好ましい。
殺菌及び/又は殺ウイルス活性、並びにその持続効果向上の観点から、成分(D)としては乳酸又はその塩がよりさらに好ましく、乳酸、乳酸カリウム、乳酸ナトリウム、及び乳酸カルシウムからなる群から選ばれる1種以上がよりさらに好ましく、乳酸がよりさらに好ましい。
本発明に用いる液状組成物が成分(D)を含有する場合、該液状組成物中の成分(D)の含有量は、殺菌及び/又は殺ウイルス活性、並びにその持続効果向上の観点から、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.3質量%以上、さらに好ましくは0.5質量%以上である。また、皮膚刺激性抑制の観点、及び経済性の観点から、好ましくは10.0質量%以下であり、より好ましくは5.0質量%以下、さらに好ましくは3.0質量%以下、よりさらに好ましくは2.0質量%以下である。そして、本発明に用いる液状組成物中の成分(D)の含有量は、好ましくは0.1質量%以上10.0質量%以下、より好ましくは0.3質量%以上5.0質量%以下、さらに好ましくは0.3質量%以上3.0質量%以下、よりさらに好ましくは0.5質量%以上2.0質量%以下である。
なお本明細書において、成分(D)が塩を含む場合、「成分(D)の含有量」とは、酸に換算した量を意味する。
本発明に用いる液状組成物中の成分(C)及び成分(D)の合計含有量は、殺菌及び/又は殺ウイルス活性、並びにその持続効果向上の観点から、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、さらに好ましくは0.2質量%以上、よりさらに好ましくは0.3質量%以上であり、皮膚刺激性抑制の観点、及び経済性の観点から、好ましくは15質量%以下、より好ましくは12質量%以下、さらに好ましくは10質量%以下、よりさらに好ましくは5.0質量%以下、よりさらに好ましくは3.0質量%以下である。そして、本発明に用いる液状組成物中の成分(C)及び成分(D)の合計含有量は、好ましくは0.01質量%以上15質量%以下、より好ましくは0.1質量%以上12質量%以下、さらに好ましくは0.2質量%以上10質量%以下、よりさらに好ましくは0.3質量%以上5.0質量%以下、よりさらに好ましくは0.3質量%以上3.0質量%以下である。
<その他の成分>
本発明に用いる液状組成物には、上記以外に、必要に応じて他の成分、例えば、増粘剤、pH調整剤(塩酸、水酸化ナトリウム等)、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、制汗剤、香料、保湿剤、感触調整剤、抗炎症剤等を含有させることもできる。
本発明に用いる液状組成物は、亜鉛の含有量が少ないことが好ましい。亜鉛は成分(B)(特に塩化ベンザルコニウム)の殺菌性を阻害する働きがあるためである。より詳細には、本発明に用いる液状組成物中の亜鉛の含有量は、亜鉛塩の量として、好ましくは0.2質量%以下、より好ましくは0.1質量%以下、さらに好ましくは0.01質量%以下であり、実質0質量%であることがよりさらに好ましい。
上記と同様の観点から、本発明に用いる液状組成物中の2価及び3価の金属イオンの合計量は、好ましくは0.2質量%以下、より好ましくは0.1質量%以下、さらに好ましくは0.01質量%以下であり、実質0質量%であることがよりさらに好ましい。
<pH>
本発明に用いる液状組成物は、皮膚刺激性を抑制する観点から、pHが3.5以上であり、好ましくは3.7以上、より好ましくは4.0以上である。また、殺菌及び/又は殺ウイルス活性、並びにその持続効果向上の観点から、7.0以下であり、好ましくは6.0以下、より好ましくは5.5以下、さらに好ましくは5.0以下、よりさらに好ましくは4.5以下である。本発明に用いる液状組成物のpHの具体的範囲は、3.5以上7.0以下であり、好ましくは3.7以上6.0以下、より好ましくは3.7以上5.5以下、さらに好ましくは4.0以上5.0以下、よりさらに好ましくは4.0以上4.5以下である。
上記pHは25℃における値であり、具体的には実施例に記載の方法により測定できる。
本発明に用いる液状組成物は、25℃において流動性を有するものであればよい。液状組成物の形態は特に制限されず、例えば、液状、ジェル状、クリーム状とすることができる。皮膚への塗布しやすさの点からは、本発明の組成物の形態はジェル状又はクリーム状であることが好ましい。該液状組成物は乳化組成物の形態であってもよく、該乳化組成物としては水中油型乳化組成物、油中水型乳化組成物のいずれでもよい。
本発明に用いる液状組成物は、菌又はウイルスによる接触感染を防ぐという観点からは、皮膚外用剤組成物の中でも手指用の皮膚外用剤組成物であることが好ましい。また本発明の容器詰液状組成物は、菌又はウイルスによる接触感染を防ぐという観点からは、容器詰液状皮膚外用剤組成物の中でも容器詰液状手指用の皮膚外用剤組成物であることが好ましい。その製品形態としては、手指消毒剤、ハンドクリーム化粧料等が挙げられる。
[防御方法]
本発明はまた、本発明の容器詰液状組成物を用いて、前記容器に収容された前記液状組成物を皮膚に適用する工程を有する、皮膚を菌又はウイルスから防御する方法(以下「本発明の方法」ともいう)を提供する。
本発明の方法によれば、皮膚を菌又はウイルスから防御することができる。本発明の方法による防御対象となる菌又はウイルスは、前記と同じである。
前記液状組成物を皮膚に適用する方法は適用部位等に応じて適宜選択でき、例えば、容器に収容された該液状組成物を皮膚表面に塗布、噴霧等して適用することができる。
本明細書において「皮膚を菌又はウイルスから防御する」とは、(1)組成物を皮膚表面に適用した後に該皮膚表面に付着した菌・ウイルスに対して発現される殺菌・殺ウイルス効果、(2)皮膚に付着した菌・ウイルスに対し、組成物を適用することにより発現される殺菌・殺ウイルス効果、(3)皮膚を菌・ウイルスが媒介しない皮膚に整える効果、(4)皮膚を菌・ウイルスから保護し、衛生的に保つ効果、(5)皮膚を介した菌・ウイルスの伝播及び接触感染を防止する効果、及び(6)菌・ウイルスに対する皮膚の感染防御力を高める効果、等を付与する概念を包含するものである。
本発明の方法においては、前記液状組成物を皮膚に適用した後に水洗等で該液状組成物を除去せず、皮膚表面に残留させることが好ましい。該液状組成物をリーブオン皮膚外用剤組成物として用いて、殺菌・殺ウイルス成分である成分(A)及び成分(B)を皮膚表面に残留させることにより、皮膚表面に殺菌及び/又は殺ウイルス効果を付与できるためである。
該工程においては、前記液状組成物の適用量は、皮膚表面に殺菌及び/又は殺ウイルス活性を付与できる量であれば特に制限されない。
高い殺菌及び/又は殺ウイルス活性及びその持続性を付与する観点からは、該工程においては、前記液状組成物の適用量は、成分(A)の量が、皮膚1cmあたり、好ましくは0.0005mg以上、より好ましくは0.001mg以上、さらに好ましくは0.002mg以上、よりさらに好ましくは0.005mg以上、よりさらに好ましくは0.01mg以上、よりさらに好ましくは0.02mg以上となる量である。また使用感向上の観点、及び経済性の観点から、好ましくは1.0mg以下、より好ましくは0.5mg以下、さらに好ましくは0.2mg以下となる量である。そして、前記組成物の適用量は、成分(A)の量が、皮膚1cmあたり、好ましくは0.0005mg以上1.0mg以下、より好ましくは0.001mg以上1.0mg以下、さらに好ましくは0.002mg以上1.0mg以下、よりさらに好ましくは0.005mg以上1.0mg以下、よりさらに好ましくは0.01mg以上0.5mg以下、さらに好ましくは0.02mg以上0.2mg以下となる量である。
前記液状組成物は予め水、石鹸、ボディソープ、ハンドソープなどで皮膚を洗浄し、洗浄後の皮膚に適用してもよく、未洗浄の皮膚に適用することもできる。洗浄後の皮膚は、生来存在する乳酸等の成分が洗い流され、外界に存在する菌やウイルスの防御力が低下している状態であることから、洗浄後の皮膚に前記液状組成物を適用して本発明の方法を実施することがより好ましい。
[使用]
本発明はまた、アルコール系以外の殺菌剤(B)の皮膚上での殺菌効果を増強又は持続させるための、logPow値≧-0.3を満たすポリオール(A)の使用を提供する。
上記特定のポリオール(A)は、上記殺菌剤(B)と組み合わせて用いることにより、前述した作用機構に基づき、皮膚上での殺菌効果を増強又は持続させることができる。
上記において、殺菌剤(B)、ポリオール(A)、並びにこれらの好適態様については、それぞれ、前記成分(B)、前記成分(A)と同じである。
本発明はさらに、
成分(A):logPow値≧-0.3を満たす1種以上のポリオール及び、
成分(B):アルコール系以外の殺菌剤、
を含有し、成分(A)の含有量が0.05質量%以上30質量%以下であり、成分(B)の含有量が0.01質量%以上10質量%以下であり、トリオクタン酸グリセリンの含有量が2質量%未満であり、25℃におけるpHが3.5以上7.0以下である液状組成物の、殺菌及び/又は殺ウイルス用の皮膚外用剤組成物としての使用も提供する。
上記において、成分(A)及び成分(B)、並びにこれらの好適態様については前記と同じである。
以下、上述した実施形態に関し、本発明はさらに下記を開示する。
<1>
成分(A):logPow値≧-0.3を満たす1種以上のポリオール、及び、
成分(B):アルコール系以外の殺菌剤、
を含有し、
前記成分(A)の含有量が0.05質量%以上30質量%以下であり、
前記成分(B)の含有量が0.01質量%以上10質量%以下であり、
トリオクタン酸グリセリンの含有量が2質量%未満であり、25℃におけるpHが3.5以上7.0以下である液状組成物を容器に収容してなる、容器詰液状組成物。
<2>
成分(A)のlogPow値が、好ましくは0.0以上2.0以下、より好ましくは0.2以上2.0以下、さらに好ましくは0.2以上1.0以下、よりさらに好ましくは0.5以上0.7以下である、<1>に記載の容器詰液状組成物。
<3>
成分(A)の(OH基数/C原子数)が、好ましくは1未満であり、より好ましくは0.10以上0.95以下、さらに好ましくは0.15以上0.80以下、よりさらに好ましくは0.15以上0.70以下、よりさらに好ましくは0.15以上0.60以下、よりさらに好ましくは0.15以上0.50以下、よりさらに好ましくは0.15以上0.40以下、よりさらに好ましくは0.15以上0.35以下、よりさらに好ましくは0.18以上0.35以下である、<1>に記載の容器詰液状組成物。
<4>
成分(A)の、IR測定において、縦軸を吸光度、横軸を波数(cm-1)とした場合のOH伸縮振動に由来するピークトップの波数が、好ましくは3300cm-1以上、より好ましくは3318cm-1以上であり、3452cm-1以下である、<1>又は<2>に記載の容器詰液状組成物。
<5>
成分(A)のOH基数が、好ましくは2以上5以下であり、より好ましくは2以上4以下、さらに好ましくは2以上3以下である、<1>~<4>のいずれか1に記載の容器詰液状組成物。
<6>
成分(A)が炭素数4以上の鎖状ポリオール、好ましくは、炭素数4以上の、鎖状ジオール又は鎖状トリオールである、<1>~<5>のいずれか1に記載の容器詰液状組成物。
<7>
成分(A)が、好ましくは1,2-ペンタンジオール、1,5-ペンタンジオール、1,2-ヘキサンジオール、1,2-オクタンジオール、1,2,10-デカントリオール、2-メチルペンタン-2,4-ジオール、2-エチル-1,3-ヘキサンジオール、及び3-(2-エチルヘキシルオキシ)-1,2-プロパンジオールからなる群から選ばれる1種以上、より好ましくは1,2-ペンタンジオール、1,2-ヘキサンジオール、1,2-オクタンジオール、1,2,10-デカントリオール、及び3-(2-エチルヘキシルオキシ)-1,2-プロパンジオールからなる群から選ばれる1種以上である、<1>~<6>のいずれか1に記載の容器詰液状組成物。
<8>
液状組成物中の成分(A)の含有量が、0.05質量%以上30質量%以下であり、好ましくは0.05質量%以上20質量%以下、より好ましくは0.05質量%以上15質量%以下、さらに好ましくは0.05質量%以上10質量%以下、よりさらに好ましくは0.05質量%以上5.0質量%以下、よりさらに好ましくは0.1質量%以上5.0質量%以下、よりさらに好ましくは0.2質量%以上5.0質量%以下、よりさらに好ましくは0.3質量%以上5.0質量%以下、よりさらに好ましくは0.5質量%以上5.0質量%以下、よりさらに好ましくは0.5質量%以上4.0質量%以下、よりさらに好ましくは0.5質量%以上3.0質量%以下、よりさらに好ましくは0.7質量%以上3.0質量%以下である、<1>~<7>のいずれか1に記載の容器詰液状組成物。
<9>
液状組成物に含有される全ポリオール中、成分(A)の占める割合が、好ましくは50質量%以上、より好ましくは70質量%以上、さらに好ましくは90質量%以上であり、100質量%以下である、<1>~<8>のいずれか1に記載の容器詰液状組成物。
<10>
成分(B)が、カチオン殺菌剤、ヨウ素系殺菌剤、フェノール系殺菌剤、ビグアナイド系殺菌剤、テルペノイド系殺菌剤、塩素系殺菌剤、及び両性界面活性剤系殺菌剤からなる群から選ばれる1種以上、好ましくはカチオン殺菌剤、ヨウ素系殺菌剤、フェノール系殺菌剤、及びビグアナイド系殺菌剤からなる群から選ばれる1種以上、より好ましくは塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、ポビドンヨード、及びクロルヘキシジングルコン酸塩からなる群から選ばれる1種以上、さらに好ましくは塩化ベンザルコニウムであるである、<1>~<9>のいずれか1に記載の容器詰液状組成物。
<11>
液状組成物中の成分(B)の含有量が、好ましくは0.01質量%以上8.0質量%以下、より好ましくは0.01質量%以上5.0質量%以下、さらに好ましくは0.01質量%以上3.0質量%以下、よりさらに好ましくは0.01質量%以上1.0質量%以下、よりさらに好ましくは0.02質量%以上0.5質量%以下、よりさらに好ましくは0.02質量%以上0.2質量%以下、よりさらに好ましくは0.03質量%以上0.1質量%以下、よりさらに好ましくは0.03質量%以上0.07質量%以下、よりさらに好ましくは0.03質量%以上0.05質量%以下である、<1>~<10>のいずれか1に記載の容器詰液状組成物。
<12>
液状組成物中の成分(A)に対する成分(B)の質量比(B/A)が、好ましくは0.001以上5以下、より好ましくは0.005以上1以下、さらに好ましくは0.01以上0.1以下である、<1>~<11>のいずれか1に記載の容器詰液状組成物。
<13>
液状組成物がさらに水を含有し、該液状組成物中の水の含有量が、好ましくは10質量%以上99.45質量%以下、より好ましくは50質量%以上99.45質量%以下、さらに好ましくは70質量%以上99.45質量%以下である、<1>~<12>のいずれか1に記載の容器詰液状組成物。
<14>
液状組成物中の成分(A)、成分(B)及び水の合計含有量が、好ましくは25質量%以上、より好ましくは50質量%以上、さらに好ましくは70質量%以上、よりさらに好ましくは90質量%以上、よりさらに好ましくは95質量%以上である、<1>~<13>のいずれか1に記載の容器詰液状組成物。
<15>
さらに、前記容器に収容された液状組成物が、下記成分(C)及び成分(D)からなる群から選ばれる1種以上を含有する、<1>~<14>のいずれか1に記載の容器詰液状組成物。
成分(C):ノニオン性界面活性剤及びアニオン性界面活性剤からなる群から選ばれる1種以上の界面活性剤
成分(D):有機酸又はその塩
<16>
成分(C)が好ましくはノニオン性界面活性剤、より好ましくはポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルケニルエーテル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリグリセリルアルキルエーテル、脂肪酸ポリグリセリル、アルキルグルコシド、及びポリオキシエチレンアルキルアミンからなる群から選ばれる1種以上、さらに好ましくはポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルケニルエーテル、及びポリオキシエチレン脂肪酸エステルからなる群から選ばれる1種以上、よりさらに好ましくはポリオキシエチレンアルキルエーテルである、<15>に記載の容器詰液状組成物。
<17>
液状組成物中の成分(C)の含有量が、好ましくは0.01質量%以上5.0質量%以下、より好ましくは0.05質量%以上3.0質量%以下、さらに好ましくは0.1質量%以上3.0質量%以下、よりさらに好ましくは0.2質量%以上3.0質量%以下、よりさらに好ましくは0.3質量%以上1.0質量%以下である、<15>又は<16>に記載の容器詰液状組成物。
<18>
成分(D)として用いられる有機酸が、乳酸、ピルビン酸、ウロカニン酸、酢酸、グリコール酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸、フマル酸、及びアジピン酸からなる群から選ばれる1種以上、好ましくは乳酸、ピルビン酸及びウロカニン酸からなる群から選ばれる1種以上である、<15>~<17>のいずれか1に記載の容器詰液状組成物。
<19>
成分(D)が乳酸又はその塩、好ましくは乳酸、乳酸カリウム、乳酸ナトリウム、及び乳酸カルシウムからなる群から選ばれる1種以上、より好ましくは乳酸である、<18>に記載の容器詰液状組成物。
<20>
液状組成物中の成分(D)の含有量が、好ましくは0.1質量%以上10.0質量%以下、より好ましくは0.3質量%以上5.0質量%以下、さらに好ましくは0.3質量%以上3.0質量%以下、よりさらに好ましくは0.5質量%以上2.0質量%以下である、<15>~<19>のいずれか1に記載の容器詰液状組成物。
<21>
液状組成物中の成分(C)及び成分(D)の合計含有量が、好ましくは0.01質量%以上15質量%以下、より好ましくは0.1質量%以上12質量%以下、さらに好ましくは0.2質量%以上10質量%以下、よりさらに好ましくは0.3質量%以上5.0質量%以下、よりさらに好ましくは0.3質量%以上3.0質量%以下である、<15>~<20>のいずれか1に記載の容器詰液状組成物。
<22>
液状組成物の25℃におけるpHが、好ましくは3.7以上6.0以下、より好ましくは3.7以上5.5以下、さらに好ましくは4.0以上5.0以下、よりさらに好ましくは4.0以上4.5以下である、<1>~<21>のいずれか1に記載の容器詰液状組成物。
<23>
液状組成物中のトリオクタン酸グリセリンの含有量が、好ましくは1.9質量%以下、より好ましくは1.8質量%以下、さらに好ましくは1.5質量%以下、よりさらに好ましくは1質量%以下、よりさらに好ましくは0.5質量%以下、さらに好ましくは0.2質量%以下、よりさらに好ましくは0.1質量%以下、よりさらに好ましくは0.05質量%以下であり、よりさらに好ましくは実質0質量%である、<1>~<22>のいずれか1に記載の容器詰液状組成物。
<24>
液状組成物中の炭素数8以上の飽和脂肪酸のみを構成脂肪酸とするトリグリセリドの含有量が、好ましくは2.0質量%未満、より好ましくは1.9質量%以下、さらに好ましくは1.8質量%以下、よりさらに好ましくは1.5質量%以下である、<1>~<23>のいずれか1に記載の容器詰液状組成物。
<25>
液状組成物中のトリグリセリドの含有量が、好ましくは2.0質量%未満、より好ましくは1.9質量%以下、さらに好ましくは1.8質量%以下、よりさらに好ましくは1.5質量%以下である、<1>~<24>のいずれか1に記載の容器詰液状組成物。
<26>
液状組成物中の油性成分の含有量が、好ましくは5質量%以下、より好ましくは4.5質量%以下、より好ましくは3質量%以下、さらに好ましくは2質量%未満、よりさらに好ましくは1.9質量%以下、よりさらに好ましくは1.8質量%以下、よりさらに好ましくは1.5質量%以下、よりさらに好ましくは1質量%以下、よりさらに好ましくは0.5質量%以下、さらに好ましくは0.2質量%以下、よりさらに好ましくは0.1質量%以下、よりさらに好ましくは0.05質量%以下であり、よりさらに好ましくは実質0質量%である、<1>~<25>のいずれか1に記載の容器詰液状組成物。
<27>
容器に収容された液状組成物がリーブオン皮膚外用剤組成物、好ましくは、手指用のリーブオン皮膚外用剤組成物である、<1>~<26>のいずれか1に記載の容器詰液状組成物。
<28>
<1>~<27>のいずれか1に記載の容器詰液状組成物を用いて、前記容器に収容された液状組成物を皮膚に適用する工程を有する、皮膚を菌又はウイルスから防御する方法。
<29>
液状組成物を皮膚に適用する工程において、容器詰液状組成物の適用量が、成分(A)の量が、皮膚1cmあたり、好ましくは0.0005mg以上1.0mg以下、より好ましくは0.001mg以上1.0mg以下、さらに好ましくは0.002mg以上1.0mg以下、よりさらに好ましくは0.005mg以上1.0mg以下、よりさらに好ましくは0.01mg以上0.5mg以下、さらに好ましくは0.02mg以上0.2mg以下となる量である、<28>に記載の方法。
<30>
洗浄後の皮膚に容器詰液状組成物を適用する、<28>又は<29>に記載の方法。
<31>
アルコール系以外の殺菌剤(B)の皮膚上での殺菌効果を増強又は持続させるための、logPow値≧-0.3を満たすポリオール(A)の使用。
<32>
成分(A):logPow値≧-0.3を満たす1種以上のポリオール、及び、
成分(B):アルコール系以外の殺菌剤、
を含有し、成分(A)の含有量が0.05質量%以上30質量%以下であり、成分(B)の含有量が0.01質量%以上10質量%以下であり、トリオクタン酸グリセリンの含有量が2質量%未満であり、25℃におけるpHが3.5以上7.0以下である液状組成物の、殺菌及び/又は殺ウイルス用の皮膚外用剤組成物としての使用。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明は実施例の範囲に限定されない。なお本実施例において、各種測定及び評価は以下の方法により行った。
(pH)
液状組成物のpHは、25℃においてpHメータ(電極は6367-10D((株)堀場製作所製))を用いて測定した。
(IR測定)
表1に記載のポリオールを測定試料とし、赤外分光光度計(PerkinElmer製「Spectrum 400、Universal ATR unit」)を用いて、ATR法によりIR測定を行った。クリスタルにはダイヤモンド/ZnSeを使用し、分解能4cm-1、積算回数16回で、4000~650cm-1の範囲で測定を行った。なお、室温22℃、湿度35%RHの環境で測定を行った。チャートの縦軸を吸光度、横軸を波数(cm-1)として、3250~3452cm-1の範囲におけるピークトップの波数をOH伸縮振動の波数(cm-1)として表1に示した。
(logPow値)
表1に記載のポリオールのlogPow値は、化学物質データベース「PubChem」から引用した値であり、前述のアルゴリズム「XLOGP3」を使用して計算された値である。
(菌液の調製)
殺菌性評価には、下記方法により調製したセラチア菌の菌液を用いた。
セラチア菌としてはNBRC12648株を用いた。この菌を、LB液体培地にて培養し、遠心により菌体を回収した後、純水を用いてOD600=10になるように調整した。
(殺菌性評価)
〔a.液状組成物の塗布直後の殺菌活性(対数減少値)〕
被験者の前腕内側部を「ビオレu Rg」(花王(株)製)を用いて洗浄した。5~10分待機後、表2~6に記載の液状組成物を前腕内側部の皮膚表面(7.5cmの範囲、比較例2,3においては、それぞれ、ステンレス表面、ガラス表面)に適用し、均一に塗布して、各表に記載の適用量となるようにした。
5分間静置し乾燥後、前記方法で調整したセラチア菌液を、液状組成物適用後の皮膚表面に一定量(7.5μL/7.5cm)、均一に塗布した。この状態で、所定時間(表中に記載の「菌との接触時間」)静置した後、スワブ2本を用いて塗布した菌液を回収した。
次いで、インキュベーションリーダー「HiTS」((株)サイニクス製)を用いて下記方法により生存菌数を測定して、菌数の減少量(生存菌数/初期の生菌数)を確認した。
インキュベーションリーダー「HiTS」中で37℃にて液体培養し、波長600nmにおける吸光度(濁度)を経時で測定して、菌液中の生菌数の増殖曲線を作成した。同時に既知の生菌数を有する菌液を段階希釈し、同様に培養及び増殖曲線の作成を行い、一定の濁度に到達する時間と生菌数との検量線を作成した。各サンプルの一定濁度に到達するまでの時間と検量線の関係より、回収した菌液中の生存菌数を推定し、菌数の減少量を確認した。
菌数の減少度合い(対数減少値)については、上記菌数減少量の-log値をとり、表2~6に「評価結果a」として示した。この値が大きいほど、殺菌活性が高いことを意味する。
〔b.液状組成物の持続性評価時間経過後の殺菌活性(対数減少値)〕
上記a.において、表3に記載の液状組成物を適用対象物に塗布した後の静置時間(5分間)を、各表に記載の「持続性評価のための静置時間」に変更したこと以外は、上記a.と同様の操作を行った。菌数の減少度合い(対数減少値)については、菌数減少量の-log値をとり、表3に「評価結果b」として示した。この値が大きいほど、殺菌活性が高いことを意味する。
〔c.成分非添加の液状組成物(純水)の塗布直後の殺菌活性(対数減少値)〕
表2~6に記載の組成物に替えて純水を用いて、前記a.と同様の方法で殺菌活性を評価した(評価結果c)。
〔d.成分非添加の液状組成物(純水)の持続性評価時間経過後の殺菌活性(対数減少値)〕
表3に記載の組成物に替えて純水を用い、前記c.と同様の方法で殺菌活性を評価した(評価結果d)。
さらに、評価結果aとcとの差分(a-c)、及び、評価結果bとdとの差分(b-d)を算出し、表2~6に示した。(a-c)の値が大きいほど、液状組成物の塗布直後(初期)の殺菌性向上効果が高く、(b-d)の値が大きいほど、液状組成物を塗布した後に時間が経過した場合でも、殺菌性向上効果が高いことを意味する。
実施例1~15、比較例1~9(液状組成物の調製及び評価)
表2~6に示す量の各成分を配合し、室温にて混合した後、pH調整剤として濃度1mol/Lの塩酸水溶液(富士フイルム和光純薬(株)製)及び/又は濃度1mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液(富士フイルム和光純薬(株)製)を用いて各表に記載のpHに調整し、液状組成物を調製した。表2~6に記載した配合量は、各成分の有効成分量(質量%)である。
得られた液状組成物を用いて、前記方法により液状組成物の殺菌活性を評価した。結果を表2~6に示す。表2~6で用いた成分(A)、並びに、成分(A)に該当しないポリオールである成分(A’)の詳細は表1に示した。
Figure 2023017691000001
Figure 2023017691000002
Figure 2023017691000003
Figure 2023017691000004
Figure 2023017691000005
Figure 2023017691000006
*1:3-(2-エチルヘキシルオキシ)-1,2-プロパンジオール 東京化成工業(株)製
*2:塩化ベンザルコニウム 東京化成工業(株)製「塩化ベンザルコニウム(50%水溶液)」
*3:トリオクタン酸グリセリン 富士フイルム和光純薬(株)製「トリカプリリン」
*4:1,2-ペンタンジオール 東京化成工業(株)製
*5:1,5-ペンタンジオール 富士フイルム和光純薬(株)製
*6:1,2-ヘキサンジオール 東京化成工業(株)製
*7:1,2-オクタンジオール 東京化成工業(株)製
*8:1,2,10-デカントリオール 東京化成工業(株)製
*9:2-メチル-1,3-プロパンジオール 東京化成工業(株)製
*10:2-メチルペンタン-2,4-ジオール 東京化成工業(株)製
*11:2-エチル-1,3-ヘキサンジオール 東京化成工業(株)製「2-エチル-1,3-ヘキサンジオール(異性体混合物)」
*12:グリセロール 富士フイルム和光純薬(株)製「グリセリン」
*13:プロピレングリコール 富士フイルム和光純薬(株)製
*14:1,3-ブチレングリコール 富士フイルム和光純薬(株)製「1,3-ブタンジオール」
*15:1,2,6-ヘキサントリオール 東京化成工業(株)製
*16:トリプロピレングリコール 富士フイルム和光純薬(株)製「トリプロピレングリコール(異性体混合物)」
*17:ポリオキシエチレン(6)ラウリルエーテル 花王(株)製「エマルゲン108」
*18:乳酸 富士フイルム和光純薬(株)製「乳酸(アクティブ:90%)」
表2~6より、本実施例の液状組成物を皮膚表面に適用すると、殺菌効果及びその持続性に優れ、成分(A)と成分(B)とを併用することによる相乗効果も高いことがわかる。なお、表2の比較例1と比較例2,3との対比から、液状組成物の適用対象物が皮膚である場合、ステンレス、ガラスと比較して殺菌剤による殺菌効果が得られにくいことがわかる。
本発明によれば、特に皮膚表面に適用した場合に、殺菌及び/又は殺ウイルス活性並びにその持続効果に優れる容器詰液状組成物を提供することができる。該容器詰液状組成物は殺菌及び/又は殺ウイルス用の容器詰液状皮膚外用剤組成物として有用である。

Claims (9)

  1. 成分(A):logPow値≧-0.3を満たす1種以上のポリオール、及び、
    成分(B):アルコール系以外の殺菌剤、
    を含有し、
    前記成分(A)の含有量が0.05質量%以上30質量%以下であり、
    前記成分(B)の含有量が0.01質量%以上10質量%以下であり、
    トリオクタン酸グリセリンの含有量が2質量%未満であり、25℃におけるpHが3.5以上7.0以下である液状組成物を容器に収容してなる、容器詰液状組成物。
  2. 前記成分(A)が炭素数4以上の鎖状ポリオールである、請求項1に記載の容器詰液状組成物。
  3. 前記成分(B)がカチオン殺菌剤、ヨウ素系殺菌剤、フェノール系殺菌剤、ビグアナイド系殺菌剤、テルペノイド系殺菌剤、塩素系殺菌剤、及び両性界面活性剤系殺菌剤からなる群から選ばれる1種以上である、請求項1又は2に記載の容器詰液状組成物。
  4. 前記成分(B)が塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、ポビドンヨード、及びクロルヘキシジングルコン酸塩からなる群から選ばれる1種以上である、請求項1~3のいずれか1項に記載の容器詰液状組成物。
  5. さらに、前記容器に収容された前記液状組成物が、下記成分(C)及び成分(D)からなる群から選ばれる1種以上を含有する、請求項1~3のいずれか1項に記載の容器詰液状組成物。
    成分(C):ノニオン性界面活性剤及びアニオン性界面活性剤からなる群から選ばれる1種以上の界面活性剤
    成分(D):有機酸又はその塩
  6. 前記成分(A)の(OH基数/C原子数)が1未満である、請求項1~5のいずれか1項に記載の容器詰液状組成物。
  7. 前記容器に収容された前記液状組成物がリーブオン皮膚外用剤組成物である、請求項1~6のいずれか1項に記載の容器詰液状組成物。
  8. 請求項1~7のいずれか1項に記載の容器詰液状組成物を用いて、前記容器に収容された前記液状組成物を皮膚に適用する工程を有する、皮膚を菌又はウイルスから防御する方法。
  9. アルコール系以外の殺菌剤(B)の皮膚上での殺菌効果を増強又は持続させるための、logPow値≧-0.3を満たすポリオール(A)の使用。
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