JP2023017471A - 車両用のドアクローザ装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023017471000001
【課題】部品点数の削減と小型化を図ることができるドアクローザ装置を提供する。
【解決手段】ドアクローザ装置10は、モータ11が出力する回転動力によって回転する軸部材22と、軸部材22の回転によって旋回する外歯歯車23と、筐体50に対して回転可能な状態と回転不可能な状態に切替え可能であり外歯歯車23と噛み合っている内歯歯車24と、外歯歯車23の自転に連動して回転することによってクローズケーブル801を引っ張るアウトプットレバー12と、を備え、内歯歯車24が前記筐体50に対して回転不可能な状態であるときにモータ11の駆動力によって外歯歯車23が旋回すると、外歯歯車23は旋回しながら内歯歯車24から受ける力によって自転し、アウトプットレバー12は外歯歯車23の自転に連動して回転する。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用のドアクローザ装置に関する。
特許文献1には、モータの駆動力によってドアロック装置(特許文献1においては、「ドアラッチ装置」と称される)のラッチ機構をハーフラッチ状態からフルラッチ状態に切り替えるドアクローザ装置(特許文献1においては「アクチュエータ」と称される)が開示されている。具体的には、ドアロック装置とドアクローザ装置とは、クローズケーブル(特許文献1においては「駆動ケーブル」と称される)によって連結されている。そして、ドアクローザ装置がモータの駆動力によってクローズケーブルを引っ張ると、ドアロック装置のラッチ機構がハーフラッチ状態からフルラッチ状態に切り替わる。
特開2007-138534号公報
(発明が解決しようとする課題)
特許文献1に開示されているドアクローザ装置は、クローズケーブルが連結されている駆動レバーを有しており、駆動レバーが減速機構を介して伝達されるモータの駆動力によって回転することにより、クローズケーブルを引っ張るように構成されている。そして、特許文献1に開示されているドアクローザ装置の減速機構には、太陽歯車と遊星歯車とリング歯車とを有する遊星歯車機構が適用されている。
しかしながら、前記のような遊星歯車機構は減速比を大きくできないため、駆動レバーによるクローズレバーの引っ張り力を大きくするためには、駆動力の大きい大型のモータを用いなければならない。このため、ドアクローザ装置の小型化および部品コストの削減が困難である。また、さらに、遊星歯車機構は、太陽歯車、遊星歯車、リング歯車およびキャリアなどの部材により構成されるため、部品点数が多く、部品コストが増加する。さらに、減速機構に遊星歯車機構が適用される構成であると、駆動レバーを遊星歯車機構の外側(具体的には、太陽歯車等の回転中心線方向の外側)に駆動レバーを設けなければならない。このため、ドアクローザ装置の寸法(特に、遊星歯車機構の太陽歯車等の回転中心線に平行な方向の寸法)が大きくなる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものである。すなわち、本発明の目的の一つは、減速機構に遊星歯車機構が適用される構成に比較して、部品点数の削減と小型化を図ることができるドアクローザ装置を提供することである。
(課題を解決するための手段)
前記課題を解決するため、本発明に係るドアクローザ装置は、
車両ドアを全閉位置に保持するフルラッチ位置と、前記車両ドアを半閉位置から開位置に移動しないように保持するハーフラッチ位置と、前記車両ドアを保持しないアンラッチ位置と、に移動可能なラッチを有し、第一連結部材が引っ張られると前記ラッチがハーフラッチ位置からフルラッチ位置に移動するように構成されているドアロック装置に前記第一連結部材によって連結されるドアクローザ装置であって、
筐体に対して回転可能に支持されており、アクチュエータが出力する回転動力が伝達されることによって回転する軸部材と、
前記軸部材に対して相対的に回転可能に支持されているとともに、前記軸部材の回転によって前記軸部材の回転中心を中心とする円に沿って旋回する外歯歯車と、
前記筐体に対して回転可能な状態と回転不可能な状態に切替え可能に構成されており、前記外歯歯車の外周側に位置するとともに前記外歯歯車と噛み合っている内歯歯車と、
前記外歯歯車と係合しており、前記外歯歯車の前記軸部材に対する回転に連係して回転するとともに、回転することによって前記第一連結部材を引っ張るように構成される第一可動部材と、
を有し、
前記外歯歯車は、前記内歯歯車が前記筐体に対して回転不可能な状態であるときに前記アクチュエータが作動すると旋回しながら自転し、自転することによって前記第一可動部材を回転させる。
本発明に係るドアクローザ装置においては、アクチュエータの出力する回転動力は、外歯歯車と内歯歯車とを有する内接式遊星歯車機構によって減速されて第一可動部材に伝達される。このような構成であると、例えば、太陽歯車と遊星歯車と遊星キャリアとを有する遊星歯車機構に比較して、減速比(軸部材の回転数/第一可動部材の回転数)を大きくできる。このため、出力が小さい小型のモータを適用しても、クローズケーブルを引っ張るために必要なトルクを確保することが容易になる。したがって、小型のモータを用いることにより、ドアクローザ装置の小型化を図ることができる。
さらに、本発明に係るドアクローザ装置によれば、減速機構として内接式遊星歯車機構が適用される。このような構成によれば、例えば、太陽歯車と遊星歯車と遊星キャリアとを有する遊星歯車機構に比較して、部品点数の削減を図ることができる。したがって、ドアクローザ装置の部品コストの削減を図ることができる。
また、本発明に係るドアクローザ装置は、
前記軸部材と一体に回転可能であり、前記アクチュエータの回転動力によって回転することにより前記アクチュエータの回転動力を前記軸部材に伝達する動力伝達部材をさらに有しており、
前記第一可動部材は、前記動力伝達部材と前記外歯歯車との間に配置されている、
という構成であってもよい。
このように、第一可動部材が動力伝達部材と外歯歯車および内歯歯車との間に配置される構成であると、動力伝達部材と外歯歯車および内歯歯車との間のスペースの有効利用を図ることができる。したがって、第一可動部材が動力伝達部材と外歯歯車および内歯歯車との間ではない位置に配置される構成に比較して、ドアクローザ装置の筐体の小型化を図ることができる。
また、本発明に係るドアクローザ装置は、
前記軸部材は互いに別部材であり軸方向に連結される第一軸部材と第二軸部材とを有しており、
前記第一可動部材は、前記軸部材の前記第一軸部材と前記第二軸部材とによって挟まれている、
という構成であってもよい。
さらに、本発明に係るドアクローザ装置は、
前記軸部材は、前記動力伝達部材と前記第一可動部材との相対的な軸方向位置を規定するスペーサ部と、
前記第一可動部材に設けられている軸孔に入り込んでいる支持部と、
前記軸部材の回転中心に対して偏心しており、前記外歯歯車に設けられているカム孔に嵌まり込んでいるカム部と、
を有しており、
前記スペーサ部および前記支持部は前記第一軸部材に一体に設けられており、
前記カム部は前記第二軸部材に設けられている、
という構成であってもよい。
このような構成であると、第一可動部材を動力伝達部材と外歯歯車および内歯歯車との間に配置することが容易となる。また、動力伝達部材、第一軸部材、第一可動部材、第二軸部材、の順で、これらの部材を筐体に組付けることで、第一可動部材を動力伝達部材と外歯歯車および内歯歯車との間に配置することができる。
また、本発明に係るドアクローザ装置は、
前記動力伝達部材の前記筐体の内面に対向する面には、前記動力伝達部材の回転中心の軸線に同軸な円形または円弧形の突起部が設けられており、
前記筐体の前記動力伝達部材に対向する面には、内部に前記動力伝達部材の前記突起部を挿入可能であり内面が前記動力伝達部材の回転中心の前記軸線に同軸な曲面である壁部が設けられており、
前記突起部の先端部の外径は、前記筐体の内面に向かうにしたがって小さくなり、
前記壁部の先端部の内径は、前記動力伝達部材の側に向かうにしたがって大きくなる、
という構成であってもよい。
なお、「前記突起部の先端部の外径が前記筐体の内面に向かうにしたがって小さくなる」とは、「突起部の軸線方向の全長にわたって、突起部の外径が先端側に向かうにしたがって小さくなる」という構成であってもよく、「突起部の先端部において(すなわち、軸線方向の一部において)、突起部の外径が先端側に向かうにしたがって小さくなる」という構成であってもよい。同様に、「前記壁部の先端部の内径が前記動力伝達部材の側に向かうにしたがって大きくなる」とは、「壁部の軸線方向の全長にわたって、壁部の内径が先端側に向かうにしたがって大きくなる」という構成であってもよく、「突起部の先端部において(すなわち、軸線方向の一部において)、壁部の外径が先端側に向かって小さくなる」という構成であってもよい。
このような構成であると、動力伝達部材を筐体に組付ける際に、動力伝達部材に設けられる突起部を筐体に設けられる壁部の内部(内周側)に挿入することにより、動力伝達部材を筐体に対して容易に位置決めできる。さらに、動力伝達部材に設けられる突起部の外径は筐体の内面に向かうにしたがって小さくなり、筐体に設けられる壁部の内径は動力伝達部材の側に向かうにしたがって大きくなるから、動力伝達部材の筐体への組付け(具体的には、動力伝達部材の突起部を壁部の内部に挿入すること)が容易である。
また、本発明に係るドアクローザ装置は、
前記第一可動部材および前記第一連結部材の端部は前記筐体の内部に配置されており、
前記第一可動部材と前記第一連結部材の端部とは、前記筐体の内部において連結されている、
という構成であってもよい。
このような構成であると、第一可動部材と第一連結部材の端部とが筐体の外部において連結されている構成に比較して、ドアクローザ装置の小型化を図ることができる。
また、本発明に係るドアクローザ装置は、
前記内歯歯車に係合することにより前記内歯歯車を前記筐体に対して回転不可能な状態に保持する回転規制位置と、前記内歯歯車から離れることにより前記内歯歯車の前記筐体に対する回転を許容する回転許容位置と、に移動可能な第二可動部材と、
前記第二可動部材に係合することにより前記第二可動部材を前記回転規制位置に保持する第一位置と、前記第二可動部材の前記回転規制位置から前記回転許容位置への移動を許容する第二位置と、に移動可能な第三可動部材と、
を有する、
という構成であってもよい。
このような構成であると、アクチュエータの動作中(すなわち、第一可動部材が第一連結部材を引っ張る動作)に第三可動部材を第一位置から第二位置に移動させることにより、第一可動部材が第一連結部材を引っ張る動作を中止(キャンセル)することができる。
また、本発明に係るドアクローザ装置は、
前記筐体には、ネジ固定部が前記ネジ固定部以外の部分と一体に設けられており、
前記ネジ固定部にはボルトの一端部が埋設されている、
という構成であってもよい。
このような構成によれば、ブラケットなどの筐体とは別体の部材を用いることなく、ドアクローザ装置を車両ドアのパネルなどに取り付けることができる。したがって、車両またはドアクローザ装置の部品点数の削減を図ることができる。
図1は、ドアロック装置の要部の構成および動作を示す模式図である。 図2は、ドアクローザ装置の構成例を示す図である。 図3は、ドアクローザ装置の構成を示す分解斜視図である。 図4は、ドアクローザ装置の構成を示す分解斜視図である。 図5は、減速機構およびアウトプットレバーの構成を示す分解斜視図である。 図6は、減速機構およびアウトプットレバーの構成を示す分解斜視図である。 図7は、ドアクローザ装置の構成を示す断面図であり、図2のVII-VII矢視断面図である。 図8は、ドアクローザ装置の構成を示す断面図であり、図2のVIII-VIII矢視断面図である。
(ドアロック装置の例)
まず、本実施形態に係るドアクローザ装置10に連結されるドアロック装置90の例について簡単に説明する。ドアロック装置90は、車両ドアに取り付けられる。図1は、ドアロック装置90の構成例を示す図である。図1に示すように、ドアロック装置90は、ラッチ機構91、クローズレバー94、オープンレバー95、およびキャンセルレバー96を有している。
ラッチ機構91には、ラッチ92とポール93とが含まれる。ラッチ92は、回転することによって、フルラッチ位置とハーフラッチ位置とアンラッチ位置とに移動可能に構成されている。図1においては、ハーフラッチ位置に位置するラッチ92を実線で示し、フルラッチ位置に位置するラッチ92を二点鎖線で示す。ポール93は、回転することによって、ラッチ92に係合する係合位置と、ラッチ92と係合しない非係合位置と、に移動可能に構成されている。図1においては、係合位置に位置するポール93を実線で示し、非係合位置に位置するポール93を二点鎖線で示す。
ラッチ92のフルラッチ位置は、車体に設けられているストライカ800を保持することによって、車両ドアを全閉位置に保持する位置である。なお、車両ドアの全閉位置は、例えば、車両ドアの可動範囲の一端の位置であって、車両の乗降口(車体に設けられている開口)を塞ぐ位置である。ラッチ92がフルラッチ位置に位置するときにポール93が係合位置に位置すると、ポール93はラッチ92に係合することによりラッチ92をフルラッチ位置に保持する(換言すると、ラッチ92のフルラッチ位置からハーフラッチ位置およびアンラッチ位置への移動を許容しない)。この状態がラッチ機構91のフルラッチ状態である。
ラッチ92のハーフラッチ位置は、車体に設けられているストライカ800を保持することによって、車両ドアを半閉位置に保持する位置である。車両ドアの半閉位置は、全閉位置よりも開位置(乗降口を塞がない位置)に近い位置である。ラッチ92がハーフラッチ位置に位置するときにポール93が係合位置に位置すると、ポール93はラッチ92に係合してラッチ92をハーフラッチ位置に保持する(換言すると、ラッチ92のハーフラッチ位置からアンラッチ位置への移動を許容しない)。この状態が、ラッチ機構91のハーフラッチ状態である。
ラッチ92のアンラッチ位置は、ラッチ92が車体に設けられているストライカ800を保持しない(換言すると、ストライカ800と係合および離脱が自在な)位置である。ラッチ92がアンラッチ位置に位置すると車両ドアは開位置に移動可能な状態になる。この状態が、ラッチ機構91のアンラッチ状態である。図1において、ラッチ92のアンラッチ位置はハーフラッチ位置から時計回り方向に所定の角度回転した位置である。
なお、ラッチ92は、図略のラッチ復帰バネにより、アンラッチ位置に向かって常時弾性付勢されている。このため、ポール93が非係合位置に移動すると、ラッチ92はラッチ復帰バネの付勢力によってアンラッチ位置に移動する。
クローズレバー94は、回転することにより初期位置と作動位置とに移動可能である。図1においては、初期位置に位置するクローズレバー94を実線で表し、作動位置に位置するクローズレバー94を二点鎖線で表す。クローズレバー94の作動位置は、図1において初期位置から時計回り方向に所定の角度回転した位置である。クローズレバー94には、第一連結部材の例であるクローズケーブル801の端部が連結されている。そして、ドアロック装置90の外部からクローズケーブル801が引っ張られると、初期位置にあるクローズレバー94が作動位置に移動する。ラッチ92がハーフラッチ位置に位置するときにクローズケーブル801が引っ張られてクローズレバー94が初期位置から作動位置に移動すると、クローズレバー94はラッチ92に当接してラッチ92を押し、ラッチ92をハーフラッチ位置からフルラッチ位置に移動させる。このような「ラッチ92をハーフラッチ位置からフルラッチ位置に移動させる動作」は「クローズ動作」と称される。なお、クローズレバー94は、図略のクローズレバー復帰バネによって、初期位置に向かって常時弾性付勢されている。このため、クローズレバー94は、クローズケーブル801に引っ張られていない状態(クローズケーブル801に張力が掛かっていない状態)では、初期位置に保持される。
オープンレバー95は、車両ドアに設けられているアウトサイドドアハンドルとインサイドドアハンドルの少なくとも一方が操作されると、それらの操作に連動して初期位置から作動位置に移動する。オープンレバー95はポール93と連係しており、オープンレバー95が初期位置から作動位置に移動すると、ポール93は係合位置から非係合位置に移動する。このため、車両の使用者等は、アウトサイドドアハンドルとインサイドドアハンドルの任意の一方を操作することにより、ラッチ機構91をフルラッチ状態またはハーフラッチ状態からアンラッチ状態に切り替えることができる。
キャンセルレバー96は、回転することによって初期位置から作動位置に移動可能に構成されている。キャンセルレバー96には、第二連結部材の例であるキャンセルケーブル802の端部が連結されている。そして、キャンセルレバー96は、初期位置から作動位置に移動することによって、キャンセルケーブル802を引っ張るように構成されている。さらに、キャンセルレバー96はオープンレバー95と連係しており、オープンレバー95が初期位置から作動位置に移動すると、キャンセルレバー96も初期位置から作動位置に移動するように構成されている。このため、使用者によりアウトサイドドアハンドルとインサイドドアハンドルの一方が操作されると、キャンセルケーブル802が引っ張られる。
このようなドアロック装置90としては、例えば、特開2007-138534号公報に記載されているドアラッチ装置や、特開2016-030982号公報に記載の第一ドアロック装置が適用できる。ただし、ドアロック装置90は、これらの文献に開示される装置に限定されるものではない。ドアロック装置90は、外部からクローズケーブル801が引っ張られることによってクローズ動作が実行されるように構成されているとともに、クローズ動作を中止するためにキャンセルケーブル802を引っ張ることができるように構成されていればよい。
(ドアクローザ装置の概要)
図2は、ドアクローザ装置10の構成を示す図である。図2に示すようにドアクローザ装置10は、回転動力を出力するモータ11と、クローズケーブル801が連結されているアウトプットレバー12と、モータ11の回転動力を減速してアウトプットレバー12に伝達する減速機構13と、を有している。減速機構13は、内接式遊星歯車機構を有している。アウトプットレバー12は、モータ11が出力する回転動力によって図2中時計回り方向に回転することにより、クローズケーブル801を引っ張る(換言すると、クローズケーブル801を引き込む)。これにより、ドアロック装置90のクローズレバー94がクローズケーブル801に引っ張られて初期位置から作動位置に移動し、ドアロック装置90のラッチ機構91はハーフラッチ状態からフルラッチ状態に切り替わる。
さらにドアクローザ装置10は、キャンセル機構30を有している。キャンセル機構30は、キャンセルケーブル802がドアクローザ装置10の外部から引っ張られると、モータ11とアウトプットレバー12との間で回転動力を遮断するように構成されている。このため、ドアクローザ装置10のモータ11が作動中(すなわち、アウトプットレバー12が回転中)に、インサイドドアハンドルまたはアウトサイドドアハンドルが操作されてキャンセルケーブル802が引っ張られると、クローズ動作が中止(キャンセル)される。
(ドアクローザ装置の各部材)
次に、ドアクローザ装置10を構成する各部材について説明する。図3および図4は、ドアクローザ装置10の構成を示す分解斜視図である。図5および図6は、減速機構13およびアウトプットレバー12の構成を示す分解斜視図である。図3および図4に示すように、ドアクローザ装置10は、モータ11と、アウトプットレバー12と、減速機構13と、キャンセル機構30と、ドアクローザ装置10の筐体50を構成するボディ51およびハウジング53とを有している。各図において、直線Cは、減速機構13を構成する各部材およびアウトプットレバー12の回転中心線である。以下、この直線を「共通中心線C」と記す。また、ドアクローザ装置10を構成する各部材について、共通中心線C方向の一方側であって筐体50のハウジング53に近い側をハウジング53側と記し、その反対側をボディ51側と記す。各図においては、ハウジング53側を矢印Hで示し、ボディ51側を矢印Bで示す。
(アクチュエータ)
モータ11は、本発明のアクチュエータの例であり、ドアクローザ装置10の回転動力源である。モータ11は、ネジなどによって筐体50のボディ51に取り付けられている。モータ11の回転軸にはウォーム131(図7参照)が取り付けられている。なお、ウォーム131は、筐体50の内部に収容されている。
(減速機構)
減速機構13は、ウォームホイール21と、軸部材22と、外歯歯車23と、内歯歯車24とを有している。軸部材22と外歯歯車23とは、内接式遊星歯車機構を構成する。そして、減速機構13は、モータ11が出力する回転動力を減速してアウトプットレバー12に伝達する(すなわち、モータ11の回転速度よりも低い回転速度でアウトプットレバー12を回転させる)ように構成されている。ウォームホイール21、軸部材22、内歯歯車24およびアウトプットレバー12は、共通中心線Cを中心として同軸に回転可能である。
ウォームホイール21は、本発明の動力伝達部材の例である。ウォームホイール21は、軸部材22によって筐体50に対して回転可能に支持されている。ウォームホイール21は、モータ11の回転軸に取り付けられているウォーム131と噛み合っており、モータ11が出力する回転動力によって回転する。ウォームホイール21には軸孔211が設けられている。そして、軸孔211には、後述する軸部材22のウォームホイール係合部226が挿入されている。ウォームホイール21の軸孔211は、ウォームホイール21と軸部材22とが一体に回転するように、共通中心線C方向視において非円形の貫通孔が適用される。本実施形態では、ウォームホイール21の軸孔211が四角孔(より具体的には長方形の孔)である例を示す。
ウォームホイール21のボディ51側の面(ボディ51に収容された状態でボディ51の内面に対向する面)には、図4および図6に示すように、位置決め部212が設けられている。位置決め部212は、本発明の突起部の例である。位置決め部212は、共通中心線Cを中心とする円弧形状(換言すると、ウォームホイール21のピッチ円と同軸の円弧形状)を有しており、ボディ51側に向かって突出する突起状の構成を有している。本実施形態では、2つの円弧形状の位置決め部212が設けられる構成を示す。そして、位置決め部212のボディ51側の端部(すなわち、突出方向の先端部)の外周側はC面取りされている(図8参照)。換言すると、位置決め部212の先端部は、突出方向(共通中心線C方向。本発明における「動力伝達部材の回転中心の軸線」の方向)の先端側に向かうにしたがって外径が小さくなる先細り形状を有している。なお、位置決め部212の数は2つに限定されない。また、位置決め部212は共通中心線Cを中心とする円環形状を有していてもよい。
軸部材22は、モータ11が出力する回転動力によって、ウォームホイール21と一体に回転する。換言すると、モータ11が出力する回転動力は、ウォーム131およびウォームホイール21によって減速されて軸部材22に伝達される。軸部材22は、互いに別体である第一軸部材221と第二軸部材222とを有している。第一軸部材221および第二軸部材222は、金属材料により形成されている。第一軸部材221と第二軸部材222とが共通中心線C方向に並ぶように連結されることにより、軸部材22が構成される。なお、第二軸部材222は第一軸部材221のハウジング53側に位置している。
軸部材22は、ボディ係合部225と、ウォームホイール係合部226と、スペーサ部227と、アウトプットレバー係合部228と、カム部229と、ハウジング係合部230とを有している。ボディ係合部225と、ウォームホイール係合部226と、スペーサ部227と、アウトプットレバー係合部228とは、第一軸部材221に設けられている。カム部229と、ハウジング係合部230とは、第二軸部材222に設けられている。さらに、図3および図5に示すように、第一軸部材221のハウジング53側の端面には、連結孔223が設けられている。図4および図6に示すように、第二軸部材222のボディ51側の端面には、連結突起224が設けられている。
そして、第二軸部材222の連結突起224が第一軸部材221の連結孔223に挿入されることにより、第一軸部材221と第二軸部材222とが共通中心線C方向に互いに連結される。なお、第一軸部材221と第二軸部材222は、共通中心線C方向に相対移動させることにより挿抜可能に構成されている。そして、第一軸部材221と第二軸部材222とは、互いに連結された状態では一体に回転するように構成されている。この目的のため、第二軸部材222の連結突起224と第一軸部材221の連結孔223とは、共通中心線C方向視において非円形の形状を有している。本実施形態では、第二軸部材222の連結突起224と第一軸部材221の連結孔223とは、共通中心線C方向視において略「D」字形状を有している。
第一軸部材221のボディ係合部225は、第一軸部材221のボディ51側の端部に設けられている。ボディ係合部225は、ボディ51に対して回転可能に支持される部分であり、ボディ51に設けられている第一軸受部513に第一ブッシュ60を介して挿入可能に構成されている(図7参照)。また、第一軸部材221のボディ係合部225は、ウォームホイール21の軸孔211に挿通可能に構成されている。具体的には、ボディ係合部225は、共通中心線Cを中心とする丸棒状の形状を有しており、その外径はウォームホイール21の軸孔211の短辺の寸法と同じかそれよりも小さい。
ウォームホイール係合部226は、ボディ係合部225のハウジング53側に、ボディ係合部225に隣接して設けられている。ウォームホイール係合部226は、ウォームホイール21の軸孔211に挿入可能な部分であり、ウォームホイール21の軸孔211の形状および寸法に応じた形状および寸法を有している。本実施形態では、ウォームホイール21の軸孔211が四角孔であるため、ウォームホイール係合部226は四角柱状の形状を有する。そして、ウォームホイール係合部226がウォームホイール21の軸孔211に挿入された状態では、第一軸部材221(すなわち軸部材22)はウォームホイール21と一体に回転する。
なお、本実施形態では、ウォームホイール21の軸孔211が四角孔であり、第一軸部材221のウォームホイール係合部226が四角柱である構成を示すが、このような構成に限定されない。要は、第一軸部材221のウォームホイール係合部226は、ハウジング53側からウォームホイール21の軸孔211に挿入可能であり、かつ、挿入されている状態でウォームホイール21と第一軸部材221とが一体に回転するように構成されていればよい。
スペーサ部227は、ウォームホイール21とアウトプットレバー12との位置関係を規定するための部分である。なお、スペーサ部227は、「ウォームホイール21とアウトプットレバー12とを共通中心線C方向に所定の距離をおいて互いに離間させるための部分」であるということもできる。スペーサ部227は、ウォームホイール係合部226とアウトプットレバー係合部228との間に設けられている。そして、スペーサ部227は、ウォームホイール21の軸孔211および後述するアウトプットレバー12の軸孔123に挿入不可能な形状および寸法を有している。具体的には、共通中心線C方向視において、スペーサ部227の外形線(輪郭線)は、ウォームホイール21に設けられている軸孔211の内周面(ウォームホイール係合部226の外形線)およびアウトプットレバー12の軸孔123の内径の内周面(アウトプットレバー係合部228の外形線)よりも外側に位置している。本実施形態では、スペーサ部227は、ウォームホイール21に設けられている軸孔211の長辺(ウォームホイール係合部226の長辺)およびアウトプットレバー12の軸孔123の内径(アウトプットレバー係合部228の外径)よりも大径の円柱形状を有している。なお、スペーサ部227の共通中心線C方向の寸法は特に限定されるものではなく、適宜設定される。
アウトプットレバー係合部228は、アウトプットレバー12を回転可能に支持する部分であり、アウトプットレバー12に設けられている軸孔123に挿入可能に構成されている。アウトプットレバー係合部228は、スペーサ部227のハウジング53側に隣接して設けられており、第一軸部材221のハウジング53側の端部に位置している。アウトプットレバー係合部228は、ボディ係合部225と同軸の円板状の形状を有しており、スペーサ部227からハウジング53側に向かって突出している。なお、アウトプットレバー係合部228の共通中心線Cに平行な方向の寸法は、アウトプットレバー12の共通中心線Cに平行な方向の寸法(すなわち、アウトプットレバー12の厚さ)と略同じである。
カム部229は、外歯歯車23を軸部材22に対して相対的に回転可能に支持する部分であり、外歯歯車23に設けられているカム孔231に、第三ブッシュ62を介して挿入可能に構成されている。カム部229は、円板形状を有している。カム部229の中心は共通中心線Cから所定の距離離れている。すなわち、カム部229は、共通中心線Cから偏心した円板形状を有している。このため、ウォーム131およびウォームホイール21を介して伝達されたモータ11の回転動力によって軸部材22(第一軸部材221)が共通中心線Cを中心として回転すると、カム部229は、その中心が共通中心線Cを中心とする円に沿って(換言すると、円軌道を描くように)偏心回転する。なお、カム部229の共通中心線C方向の寸法は、外歯歯車23の共通中心線C方向の寸法と略同じである。
第二軸部材222のハウジング係合部230は、ハウジング53に対して回転可能に支持される部分である。ハウジング係合部230は、カム部229のハウジング53側に隣接しており、かつ、第二軸部材222のハウジング53側の端部に設けられている。ハウジング係合部230は、共通中心線Cを中心とする(換言すると、第一軸部材221と連結された状態で、ボディ係合部225およびアウトプットレバー係合部228と同軸の)丸棒状の形状を有している。そして、ハウジング係合部230は、後述するハウジング53に設けられる第二軸受部531に、第二ブッシュ61を介して挿入可能に構成されている。
内歯歯車24は、内周側に歯が形成されたリング形状を有しており、ウォームホイール21およびアウトプットレバー12よりもハウジング53に近い側に配置されている。そして、内歯歯車24は、筐体50に対して共通中心線Cを中心として回転可能に支持されている。具体的には、内歯歯車24のボディ51側の面(ボディ51に対向する面)には、共通中心線Cを中心とする円環形状(換言すると、内歯歯車24のピッチ円と同軸の円環形状)の溝である係合溝242が設けられている。そして、ボディ51に設けられている内歯歯車支持部516が、内歯歯車24の係合溝242に嵌まり込むことにより、内歯歯車24は筐体50に対して回転可能に支持される。内歯歯車24の外周側には、半径方向外側に突出する複数の係合歯部241が、周方向に並ぶように設けられている。なお、内歯歯車24は、後述するキャンセル機構30により、筐体50に対する回転が許容される状態(筐体50に対して回転可能な状態)と回転が規制される状態(筐体50に対する回転が不可能な状態)とに切替え可能に構成される。
外歯歯車23は、外周側に歯が形成された略円板形状を有しており、ウォームホイール21およびアウトプットレバー12よりもハウジング53に近い側に配置されている。そして、外歯歯車23は、内歯歯車24の内周側に配置されており、内歯歯車24と噛み合っている。なお、外歯歯車23の歯数は内歯歯車24の歯数よりも少ない(外歯歯車23のピッチ円直径は内歯歯車24のピッチ円直径よりも小さい)。このため、外歯歯車23を内歯歯車24の内周側に配置できる。ただし、外歯歯車23と内歯歯車24の歯数および歯数差は特に限定されるものではなく、減速機構13に求められる減速比などに応じて適宜設定される。外歯歯車23にはカム孔231が設けられている。カム孔231は、外歯歯車23のピッチ円に同軸な丸孔であり、かつ、共通中心線C方向に貫通する貫通孔である。そして、カム孔231には、第三ブッシュ62を介して軸部材22のカム部229が挿入されている。このため、外歯歯車23は、軸部材22のカム部229に対してカム孔231を中心として相対的に回転できる(すなわち、外歯歯車23は、そのピッチ円中心を中心としてカム部229に対して相対的に回転できる)。ここで、軸部材22のカム部229は共通中心線Cに対して偏心している。このため、ウォーム131およびウォームホイール21を介して伝達されたモータ11の回転動力によって軸部材22が共通中心線Cを中心として回転してカム部229が偏心回転すると、外歯歯車23は共通中心線Cを中心とする円に沿って(換言すると円軌道を描くように)移動する。説明の便宜上、外歯歯車23の「ピッチ円中心を中心とする回転(軸部材22のカム部229に対する相対的な回転)」を「自転」と記す。また、外歯歯車23の「共通中心線Cを中心とする円に沿った移動(円軌道を描く移動)」を「旋回」と記す。
外歯歯車23のボディ51側の面(すなわち、アウトプットレバー12に対向する面)には、複数の係合突起232が設けられている。これら複数の係合突起232は、ボディ51側に向かって突出する円柱状の構成を有しており、外歯歯車23のピッチ円およびカム孔231と同軸の円の周方向に並ぶように設けられている。各係合突起232は、後述するアウトプットレバー12に設けられている各係合孔124に挿入可能に構成されている。
(アウトプットレバー)
アウトプットレバー12は、本発明の第一可動部材の例である。アウトプットレバー12は、共通中心線C方向に関してウォームホイール21と外歯歯車23との間に配置されている。アウトプットレバー12は、円板部121とアーム部122とを有している。円板部121は、共通中心線C方向視において略円形の板状の部分である。アーム部122は、円板部121からその半径方向外側に向かって延出する部分である。アウトプットレバー12は、例えば金属板からなる。そして、円板部121とアーム部122とは一体に形成されている。
アウトプットレバー12の円板部121には、共通中心線C方向(すなわち円板部121の厚さ方向)に貫通する丸孔である軸孔123が設けられている。そして、アウトプットレバー12の軸孔123には、軸部材22のアウトプットレバー係合部228が挿入されている。このため、アウトプットレバー12は、軸部材22により、共通中心線Cを中心として回転可能に支持される。なお、アウトプットレバー12は軸部材22に固定されておらず、軸部材22に対して相対的に回転可能である。
アウトプットレバー12の円板部121には、複数の係合孔124が設けられている。これらの係合孔124は、共通中心線C方向に貫通する丸孔であり、それらの内径は外歯歯車23の係合突起232よりも大きい。そして、各係合孔124には、外歯歯車23の各係合突起232が挿入されている。このため、外歯歯車23が自転すると(または旋回しつつ自転すると)、外歯歯車23に設けられている各係合突起232がアウトプットレバー12の係合孔124の内周面を押す。このため、アウトプットレバー12は外歯歯車23の自転方向と同じ方向に回転する。一方、外歯歯車23が自転することなく旋回すると、外歯歯車23に設けられている各係合突起232は、アウトプットレバー12に設けられている各係合孔124の内部を旋回するが、各係合孔124の内周面を押さない。このためこの場合には、アウトプットレバー12は回転しない。
アウトプットレバー12のアーム部122には、クローズケーブル801の端部(具体的には、ドアロック装置90のクローズレバー94と連結される側とは反対側の端部)が連結されている。そして、アーム部122は、アウトプットレバー12が所定の方向(図2においては時計回り方向)に回転することによってクローズケーブル801を引っ張る(筐体50の内部に引き込む)ように構成されている。より具体的には、アウトプットレバー12は、共通中心線Cを中心として回転することにより、初期位置と作動位置とに移動可能である。初期位置は、クローズケーブル801を引っ張らない位置である。図2は、アウトプットレバー12が初期位置に位置する状態を示す。作動位置は、クローズケーブル801を引っ張る位置である。アウトプットレバー12の作動位置は、図2においては初期位置から時計回り方向に所定角度回転した位置である。
(キャンセル機構)
キャンセル機構30は、「内歯歯車24が筐体50に対して回転することを規制する状態」である回転規制状態と「内歯歯車24が筐体50に対して回転することを許容する状態」である回転許容状態とに切替え可能に構成されている。キャンセル機構30は、第一キャンセルポール31と、第二キャンセルポール32と、キャンセルスプリング33とを有している。第一キャンセルポール31は本発明の第二可動部材の例であり、第二キャンセルポール32は本発明の第三可動部材の例である。
キャンセル機構30については図2を参照して説明する。図2に示すように、第一キャンセルポール31は、第一係合部311と、第二係合部312と、第三係合部313とを有している。第一係合部311は、内歯歯車24の係合歯部241に係合可能な部分(換言すると、係合歯部241どうしの間に嵌まり込むことができる部分)である。第二係合部312および第三係合部313は、後述する第二キャンセルポール32の係合部321に係合可能な部分である。
第一キャンセルポール31は、筐体50に対して、共通中心線Cと平行な直線を中心として回転可能に支持されている。そして、第一キャンセルポール31は、回転することによって、回転規制位置と回転許容位置とに移動可能である。第一キャンセルポール31の回転規制位置は、第一係合部311が内歯歯車24の係合歯部241に係合することによって、内歯歯車24の回転を規制する位置である。具体的には、回転規制位置は、第一係合部311が内歯歯車24の係合歯部241の回転軌跡の内側に入り込んでいる位置である。図2は、第一キャンセルポール31が回転規制位置に位置する状態を示す。第一キャンセルポール31が回転規制位置にある場合、内歯歯車24の係合歯部241が第一キャンセルポール31の第一係合部311に係止されることにより、内歯歯車24は回転できない。回転許容位置は、内歯歯車24の筐体50に対する回転を許容する位置である。具体的には、回転許容位置は、第一係合部311を含めた第一キャンセルポール31の全体が内歯歯車24の係合歯部241の回転軌跡の外側に位置する位置である。図2において、第一キャンセルポール31の回転許容位置は、回転規制位置(図2に示す位置)から時計回り方向に所定の角度回転した位置である。第一キャンセルポール31が回転許容位置にある場合、内歯歯車24の係合歯部241が第一キャンセルポール31の第一係合部311に係止されないため、内歯歯車24は回転できる。
第二キャンセルポール32は、係合部321を有している。第二キャンセルポール32の係合部321は、第一キャンセルポール31の第二係合部312および第三係合部313に係合可能な部分である。第二キャンセルポール32は、筐体50に対して、共通中心線Cと平行な直線を中心として回転可能に支持されている。そして、第二キャンセルポール32は、回転することによって、第一位置と第二位置とに回転移動可能である。第一位置は、係合部321が回転規制位置に位置している第一キャンセルポール31の第二係合部312と係合することにより、第一キャンセルポール31を回転規制位置に保持する(回転規制位置から回転許容位置への移動を規制する)位置である。図2は、第二キャンセルポール32が第一位置に位置する状態を示す。第二位置は、第一キャンセルポール31が回転規制位置から回転許容位置へ移動することを許容する位置である。具体的には、第二キャンセルポール32の第二位置は、係合部321を含め第二キャンセルポール32が第一キャンセルポール31の第二係合部312の移動軌跡から外れた位置する位置である。図2においては、第二キャンセルポール32の第二位置は、第一位置(図2に示す位置)から反時計回り方向に所定の角度回転した位置である。
第二キャンセルポール32には、キャンセルケーブル802の端部(具体的には、ドアロック装置90のキャンセルレバー96と連結される側とは反対側の端部)が連結されている。そして、第二キャンセルポール32は、筐体50の外部からキャンセルケーブル802が引っ張られると、第一位置から第二位置に移動するように構成されている。そして、第二キャンセルポール32が第一位置から第二位置に移動すると、第一キャンセルポール31は回転規制位置から回転許容位置に移動できる状態になる。したがって、内歯歯車24は回転できる状態になる。さらに、第二キャンセルポール32が第一位置から第二位置に移動するときに、第二キャンセルポール32の係合部321が第一キャンセルポール31の第三係合部313を押し、第一キャンセルポール31に対して回転規制位置から回転許容位置に移動させる力を加える。これにより、第一キャンセルポール31の回転規制位置から回転許容位置への移動がアシストされる。第一キャンセルポール31が回転許容位置に位置し、第二キャンセルポール32が第二位置に位置する状態で、第二キャンセルポール32が第一位置に向かって移動すると、第二キャンセルポール32の係合部321が第一キャンセルポール31の第二係合部312に当接して第二係合部312を押す。そして、第一キャンセルポール31は、第二キャンセルポール32に押されることによって、回転許容位置から回転規制位置に移動する。
キャンセルスプリング33(図3および図4参照)は、第二キャンセルポール32を第一位置に向かって常時弾性付勢している。このため、キャンセルケーブル802が筐体50の外部から引っ張られていない間は、第二キャンセルポール32は第一位置に保持され、その結果、第一キャンセルポール31は回転規制位置に保持される。したがって、内歯歯車24は筐体50に対して回転できない状態に保持される。
このように、キャンセル機構30は、筐体50の外部からキャンセルケーブル802が引っ張られていない間は、キャンセル機構30は、内歯歯車24の回転を規制する(内歯歯車24を筐体50に対して回転不可能な状態に保持する)回転規制状態に保持される。そして、キャンセル機構30は、筐体50の外部からキャンセルケーブル802が引っ張られている間は、内歯歯車24の筐体50に対する回転を許容する回転許容状態に切り替わる。なお、キャンセル機構30の構成は、上記構成に限定されるものではない。キャンセル機構30は、筐体50の外部からキャンセルケーブル802が引っ張られていない間は回転規制状態を保持し、筐体50の外部からキャンセルケーブル802が引っ張れている間は回転許容状態を保持するように構成されていればよい。
(筐体)
筐体50は、ボディ51およびハウジング53を含んで構成される。ボディ51およびハウジング53は、いずれも樹脂材料により形成されており、射出成形などによって製造される。ボディ51は、底部と、底部の外周に沿ってハウジング53側に延出する側壁部517とを有しており、一側が開口する有底の箱状(またはトレイ状ということもできる)の形状を有している。ハウジング53は、平板状の形状を有している。ハウジング53は、ボディ51の開口を塞ぐ部材であり、ボディ51の一側(換言すると開口する側の端面)にネジなどによって固定されている。ボディ51にハウジング53が取り付けられることにより、筐体50の内部には、アウトプットレバー12、減速機構13およびキャンセル機構30を収容可能な空間(内部空間)が形成される。
ボディ51の底部(筐体50の内面)には、開口する側の端面(ハウジング53側の端面)からの距離(換言すると、ハウジング53が取り付けられる面からの深さ)が互いに異なる第一底部511および第二底部512が含まれる。第一底部511および第二底部512は、いずれも開口する側の端面に略平行な平面を有している。そして、開口する側の端面からの距離は、第一底部511の方が第二底部512よりも大きい。
第一底部511には、第一軸受部513、ウォームホイールガイド部514、およびウォームホイール支持部515が設けられている。第一軸受部513は、第一ブッシュ60を介して軸部材22を回転可能に支持する部分である。具体的には、第一軸受部513は、ハウジング53側に開口している円形の有底の凹部であり、第一ブッシュ60を介して軸部材22のボディ係合部225を挿入可能に構成されている。
ウォームホイールガイド部514は、本発明の壁部の例である。ウォームホイールガイド部514は、ボディ51の内面のうちのウォームホイール21に対向する部分に設けられている。ウォームホイールガイド部514は、ウォームホイール21をボディ51に組付ける際にウォームホイール21をボディ51に対してガイドする(換言すると位置決めする)部分である。ウォームホイールガイド部514は、ハウジング53側に向かって突出するリブ状の構成を有しており、ハウジング53側から見て第一軸受部513と同軸の円環形状を有している。このため、ウォームホイールガイド部514の内周面は、第一軸受部513と同軸な曲面(換言すると、共通中心線Cを中心とする円周状の曲面)である。そして、ウォームホイールガイド部514は、その内部(内周側)にウォームホイール21の位置決め部212を遊挿可能に構成されている。具体的には、共通中心線C方向視において、ウォームホイールガイド部514の内径は、ウォームホイール21に設けられている位置決め部212の外径よりも僅かに大きい。さらに、ウォームホイールガイド部514の突出方向の先端部(ハウジング53側の端部)の内周側はC面取りされている(図7および図8参照)。すなわち、ウォームホイールガイド部514は、共通中心線C方向(共通中心線C方向。本発明における「動力伝達部材の回転中心の軸線」の方向)について、ハウジング53側に向かうにしたがって内径が大きくなるように構成されている。
ウォームホイール支持部515は、ウォームホイール21のボディ51側の面に当接することにより、ウォームホイール21の共通中心線C方向の位置およびウォームホイール21の姿勢を保持する部分である。ウォームホイール支持部515は、ハウジング53側に向かって突出するリブ状の構成を有している。さらに、ウォームホイール支持部515は、ハウジング53側から見て第一軸受部513およびウォームホイールガイド部514と同軸の円環形状を有している。
第二底部512には、内歯歯車支持部516が設けられている。内歯歯車支持部516は、内歯歯車24を回転可能に支持する部分である。内歯歯車支持部516は、ハウジング53側に突出するリブ状の構成を有している(換言すると、突起である)。また、内歯歯車支持部516は、ハウジング53側から見て第一軸受部513と同軸の円弧形状を有している。内歯歯車支持部516は、内歯歯車24に設けられている係合溝242に嵌まり込むことにより、内歯歯車24を筐体50に対して、ウォームホイール21、軸部材22およびアウトプットレバー12と同軸に回転可能に支持する。
さらにボディ51には、第一キャンセルポール支持部522および第二キャンセルポール支持部523が設けられている。第一キャンセルポール支持部522は、第一キャンセルポール31を、共通中心線Cに平行な直線を中心として回転可能に支持する部分である。第二キャンセルポール支持部523は、第二キャンセルポール32を、共通中心線Cに平行な直線を中心として回転可能に支持する部分である。第一キャンセルポール支持部522および第二キャンセルポール支持部523は、ハウジング53側に向かって突出する円筒状(または円柱状)の形状を有している。そして、第一キャンセルポール支持部522が第一キャンセルポール31に設けられている軸孔に挿入されることにより第一キャンセルポール31は筐体50に対して回転可能に支持される。同様に、第二キャンセルポール支持部523が第二キャンセルポール32に設けられている軸孔に挿入されることにより、第二キャンセルポール32は筐体50に対して回転可能に支持される。
ボディ51の側壁部517には、クローズケーブル挿通孔518およびキャンセルケーブル挿通孔519が設けられている。クローズケーブル挿通孔518およびキャンセルケーブル挿通孔519は、いずれもボディ51の側壁部517を貫通する貫通孔である。クローズケーブル挿通孔518は、クローズケーブル801が挿通された第一グロメット64を挿入可能に構成されている。キャンセルケーブル挿通孔519は、キャンセルケーブル802が挿通された第二グロメット65を挿入可能に構成されている。
ボディ51には、複数のネジ固定部520が、ボディ51の他の部分と一体に設けられている。例えば、各ネジ固定部520は、側壁部517の外周面から外側に向かって突出する突起状の部分である。各ネジ固定部520にはネジ固定孔521が設けられている。ネジ固定孔521は、ドアクローザ装置10を他の部材(例えば車両ドアのパネル)に取り付けるためのスタッドボルト66が挿入される孔である。
各ネジ固定孔521にはカラー63が埋設されている。例えば、各カラー63は、ボディ51の各ネジ固定部520にインサート成形されている。カラー63は、金属材料からなる略円筒形状の部材であり、その内周面には雌ネジが形成されている。そして、各カラー63には、スタッドボルト66の一端が締結されている。このため、ボディ51のネジ固定部520から、スタッドボルト66の他端が突出している。このような構成であると、ドアクローザ装置10を、各スタッドボルト66を介して他の部材に固定することができる。なお、ネジ固定部520の数および位置は特に限定されるものではない。また、各図では、スタッドボルト66がボディ51からハウジング53側に向かって突出する構成を示すが、スタッドボルト66が突出する向きも限定されるものではない。ネジ固定部520の位置、数、およびスタッドボルト66の突出方向は、ドアロック装置90が取り付けられる他の部材の構成などに応じて適宜設定される。
ハウジング53のボディ51側の面には、図4に示すように、第二軸受部531と、外歯歯車支持部532と、内歯歯車支持部533とが設けられている。第二軸受部531は、軸部材22を回転可能に支持する部分である。第二軸受部531は、ボディ51側が開口している有底の丸孔(凹部)であり、第二ブッシュ61を介して軸部材22のハウジング係合部230を挿入可能に構成されている。なお、ハウジング53の第二軸受部531は、ハウジング53がボディ51に取り付けられた状態では、ボディ51の第一軸受部513と同軸である。外歯歯車支持部532は、外歯歯車23のハウジング53側の面に当接することによって、外歯歯車23を位置決めする部分である。内歯歯車支持部533は、内歯歯車24のハウジング53側の面に当接することによって、内歯歯車24を位置決めする。外歯歯車支持部532および内歯歯車支持部533は、第二軸受部531と同軸(共通中心線Cと同軸)の円環形状を有しており、ボディ51側に向かって突出しているリブ状の構成を有している。
ハウジング53のボディ51側の面には、さらに、第一グロメット支持部534、および図略の第二グロメット支持部が設けられている。第一グロメット支持部534は、クローズケーブル挿通孔518に挿入されている第一グロメット64に係合することによって、第一グロメット64がボディ51から脱落しないように保持する。第二グロメット支持部は、キャンセルケーブル挿通孔519に挿入されている第二グロメット65に係合することによって、第二グロメット65がボディ51から脱落しないように保持する。第一グロメット支持部534および第二グロメット支持部の構成は特に限定されるものではなく、第一グロメット64および第二グロメット65のそれぞれの構成に応じて適宜設定される。
(他の部材)
第一ブッシュ60、第二ブッシュ61および第三ブッシュ62は、金属材料により形成されている部材である。第一ブッシュ60および第二ブッシュ61は、円筒状の部分と、当該円筒状の部分の軸線方向の一方の端部に設けられており外周側に向かって延出する鍔状の部分とを有している。第三ブッシュ62は、略円筒形状(または、円環形状ということもできる)を有している。
(減速機構の組付け構造および組付け手順)
次に、各部材の組付け構造および組付け手順について、図7および図8を参照して説明する。図7は図2のVII-VII矢視断面図であり、図8は図2のVIII-VIII矢視断面図である。
まず、ボディ51に設けられている第一軸受部513に第一ブッシュ60の円筒状の部分をはめ込む。次いで、ウォームホイール21をボディ51の内部に収容する。この際、ウォームホイール21のボディ51側の面に設けられている位置決め部212を、ボディ51に設けられているウォームホイールガイド部514の内部(内周側)に挿入する。これにより、ウォームホイール21は、ボディ51の第一軸受部513と略同軸になるように、ボディ51に対して位置決めされる。なお、図8に示すように、ウォームホイール21の位置決め部212の外周側、およびボディ51のウォームホイールガイド部514の内周側は、C面取りされている。このため、ウォームホイール21をボディ51に収容する際の位置決め(換言すると、ウォームホイール21の位置決め部212をボディ51のウォームホイールガイド部514に挿入すること)が容易である。
次いで、第一軸部材221のボディ係合部225をウォームホイール21の軸孔211に挿通してウォームホイール21のボディ51側に突出させ、ボディ51の第一軸受部513に嵌め込まれている第一ブッシュ60に挿入する。前記のとおり、ウォームホイール21はボディ51に対して位置決めされているから、第一軸部材221のボディ係合部225をウォームホイール21の軸孔211を挿通してボディ51の第一軸受部513に挿入することが容易である。
次いで、ウォームホイール21のハウジング53側にアウトプットレバー12を配置する。この際、第一軸部材221のアウトプットレバー係合部228をアウトプットレバー12の軸孔123に挿入する。なお、第一軸部材221にはスペーサ部227が設けられているため、ウォームホイール21とアウトプットレバー12とは、所定の距離(具体的には、スペーサ部227の厚さ)だけ共通中心線C方向に離間した状態に保持される。次いで、第二軸部材222を第一軸部材221に連結する。具体的には、第二軸部材222に設けられている連結突起224を、第一軸部材221に設けられている連結孔223に挿入する。これにより、第一軸部材221と第二軸部材222とは一体に回転するように連結される。また、アウトプットレバー12は、第一軸部材221のスペーサ部227と第二軸部材222のカム部229とに挟まれる。
そして、アウトプットレバー12のハウジング53側に外歯歯車23を重ねて配置するとともに、ボディ51の第二底部512のハウジング53側に内歯歯車24を配置する。この際、第二軸部材222のカム部229を、第三ブッシュ62を介して外歯歯車23のカム孔231に挿入する。さらに、外歯歯車23に設けられている各係合突起232を、アウトプットレバー12に設けられている各係合孔124に挿入する。また、内歯歯車24のボディ51側の面に設けられている係合溝242に、ボディ51に設けられている内歯歯車支持部516を嵌め込む。これにより、内歯歯車24は、ボディ51に対して回転可能に支持される。
次いで、ハウジング53をネジなどによってボディ51に固定する。
このように、本実施形態によれば、減速機構13およびアウトプットレバー12は、ボディ51側からハウジング53側に各部材を配置していくことによって組付け可能である。すなわち、一方向組付けが可能である。
そして、ウォームホイール21は、ボディ51に設けられているウォームホイール支持部515と軸部材22のスペーサ部227とにより、共通中心線C方向に位置決めされた状態になる。また、アウトプットレバー12および外歯歯車23は、互いに当接した状態で、ハウジング53に設けられている外歯歯車支持部532と軸部材22のスペーサ部227とにより、共通中心線C方向について位置決めされた状態になる。より具体的には、外歯歯車23のハウジング53側の面がハウジング53に設けられている外歯歯車支持部532に当接し、アウトプットレバー12のボディ51側の面が軸部材22のスペーサ部227のハウジング53側の面に当接することにより、共通中心線C方向について位置決めされた状態になる。
内歯歯車24は、ボディ51の第二底部512とハウジング53に設けられている内歯歯車支持部516とによって、共通中心線C方向について位置決めされた状態になる。より具体的には、内歯歯車24のボディ51側の面の少なくとも一部がボディ51の第二底部512に当接し、内歯歯車24のハウジング53側の面の一部がハウジング53の内歯歯車支持部533に当接する。すなわち、内歯歯車24は、ボディ51の第二底部512とハウジング53の第二ガイド部とに挟持される。そして、内歯歯車24の係合溝242にボディ51の内歯歯車支持部516が嵌まり込むことによって、内歯歯車24は筐体50に対して共通中心線Cを中心として回転可能に支持される。
本実施形態では、軸部材22が互いに別体である第一軸部材221と第二軸部材222とを有しており、共通中心線C方向に分離可能である。このような構成であると、アウトプットレバー12を、ウォームホイール21と外歯歯車23との間に配置することが容易である。
具体的には、アウトプットレバー12をウォームホイール21と外歯歯車23との間に配置するためには、軸部材22のアウトプットレバー係合部228をスペーサ部227とカム部229との間に設けなければならない。そしてこの場合、軸部材22によってアウトプットレバー12を支持するように組付けるためには、アウトプットレバー12の軸孔123にスペーサ部227またはカム部229を挿通させる必要がある。しかしながら、スペーサ部227によってアウトプットレバー12とウォームホイール21とを所定の距離に維持するためには、スペーサ部227の外形をアウトプットレバー係合部228の外形よりも大きくしなければならない。また、外歯歯車23を旋回させるためのカム部229はある程度の外径が必要であるため、アウトプットレバー係合部228の外径よりも小さくすることが難しい。このため、軸部材22が単一の部材である構成では、ウォームホイール21と外歯歯車23との間において軸部材22によってアウトプットレバー12を回転可能に支持する構成を実現することが困難である。
これに対して本実施形態によれば、軸部材22が互いに別体である第一軸部材221と第二軸部材222とを有しており、アウトプットレバー12は第一軸部材221と第二軸部材222とに挟まれている。このため、第一軸部材221を組付け、その後、アウトプットレバー12を組付け、さらにその後、第二軸部材222を組付ける、という手順で減速機構13を組付けることができる。したがって、このような構成であると、アウトプットレバー12を筐体50の内部であってウォームホイール21と外歯歯車23との間に配置できる。
そして、このような構成によれば、軸部材22が単一の部材である構成に比較して、ドアクローザ装置10の共通中心線C方向の寸法を小さくできる。例えば、軸部材22が単一の部材であると、アウトプットレバー12を外歯歯車23から見てウォームホイール21とは反対側に配置しなければならない。このため、ボディ51の厚さをアウトプットレバー12の厚さの分だけ大きくするか、または、アウトプットレバー12を筐体50(ハウジング53)の外側に配置しなければならない。一方、本実施形態によれば、アウトプットレバー12をウォームホイール21と外歯歯車23との隙間に配置することにより、ウォームホイール21と外歯歯車23との距離を変えることなく配置できるか、または、ウォームホイール21と外歯歯車23との距離が大きくなることを抑制できる。換言すると、ウォームホイール21と外歯歯車23との間のスペースを有効利用できる。したがって、ドアクローザ装置10の共通中心線C方向の寸法を小さくできる。
また、本実施形態では、クローズケーブル801の端部およびキャンセルケーブル802の端部が筐体50の内部に位置しており、筐体50の内部においてアウトプットレバー12と第二キャンセルポール32とに連結されている。このような構成によれば、ドアクローザ装置10の小型化を図ることができる。さらに、防水を図ることが容易になる。
例えば、クローズケーブル801が筐体50の外部においてアウトプットレバー12と連結される構成であると、ドアクローザ装置10の共通中心線C方向の寸法は、クローズケーブル801とアウトプットレバー12との連結部の分だけ大きくなる。このため、ドアクローザ装置10の共通中心線C方向の寸法が大きくなる。これに対して、本実施形態においては、アウトプットレバー12がウォームホイール21と外歯歯車23との間に配置されており、かつ、筐体50の内部においてアウトプットレバー12とクローズケーブル801とが連結されている。このため、筐体50の共通中心線C方向の寸法を大きくすることなく、アウトプットレバー12とクローズケーブル801とを連結できる。換言すると、アウトプットレバー12とクローズケーブル801とが筐体50の外部において連結される構成と比較して、ドアクローザ装置10の共通中心線C方向の寸法の小型化を図ることができる。
さらに、このような構成であると、筐体50の防水が容易になる。具体的には、本実施形態によれば、ボディ51の側壁部517に設けられた貫通孔であるクローズケーブル挿通孔518に第一グロメット64を介してクローズケーブル801を挿通することによって、筐体50の内部に水等が浸入することを防止または抑制できる。
また、本実施形態によれば、ボディ51にネジ固定部520が一体に設けられており、ネジ固定部520にスタッドボルト66の一端部が埋設されている。このような構成によれば、ドアクローザ装置10を他の部材(車両ドアのパネルなど)に固定するために、ブラケットなどといったボディ51およびハウジング53とは別体の部材が不要になる。したがって、ドアクローザ装置10(または車両)の部品点数の削減を図ることができる。さらに、ブラケットなどが不要であるから、ドアクローザ装置10の小型化を図ることができる。なお、本実施形態では、ネジ固定部520にスタッドボルト66の一方の端部が締結される構成を示したが、ネジ固定部520にスタッドボルト66以外のネジが締結されてもよい。例えば、全ねじ(全長にわたって雄ネジが設けられているボルト。「寸切ボルト」と称されることもある)の一端部がネジ固定部520に締結(または埋設)されてもよい。
また、本実施形態では、カラー63がボディ51にインサート成形される構成を示したが、例えばカラー63がボディ51に熱溶着される構成であってもよい。要は、カラー63はボディ51に対して固定されていればよく、固定方法および固定構造は限定されるものではない。
(ドアクローザ装置の動作)
ここで、ドアクローザ装置10の動作について、図2を参照して説明する。ドアクローザ装置10は、クローズケーブル801を引っ張ることによって、クローズケーブル801を介して連結されているドアロック装置90のラッチ機構91をハーフラッチ状態からフルラッチ状態に切り替えることができるように構成されている。さらに、ドアクローザ装置10は、ドアロック装置90のラッチ機構91をハーフラッチ状態からフルラッチ状態に切り替える動作中に、外部からキャンセルケーブル802が引っ張られると、この動作を中止(キャンセル)するように構成されている。
キャンセルケーブル802が引っ張られていないと、図2に示すように、キャンセル機構30は回転規制状態に保持される。具体的には、第一キャンセルポール31が回転規制位置に位置し、第二キャンセルポール32が第一位置に位置する。この回転規制状態では、第一キャンセルポール31の第一係合部311が内歯歯車24の係合歯部241に係合しているとともに、第二係合部312が第二キャンセルポール32に係合している。特に、第二キャンセルポール32は、第一キャンセルポール31の第二係合部312の回転軌跡上であって、回転規制位置から回転許容位置に向かう側に位置している。このため、第一キャンセルポール31は回転規制位置から回転許容位置に移動することができず、第一係合部311が内歯歯車24の係合歯部241に係合している状態に保持される。このため、内歯歯車24は筐体50に対して回転不可能な状態に保持される。特に、図2においては、内歯歯車24は、第一キャンセルポール31との係合により、反時計回り方向に回転できない。
この状態で、モータ11が作動すると、軸部材22は図2において反時計回り方向に回転する。そして、軸部材22のカム部229の偏心回転に伴って外歯歯車23は反時計回り方向に旋回する。この際、内歯歯車24がハウジング53に対して図2中反時計回り方向に回転できないと、外歯歯車23は反時計回り方向に旋回しつつ、内歯歯車24との部分的な噛み合いにより内歯歯車24から受ける回転動力(より具体的には、外歯歯車23が旋回によって内歯歯車24を押す力の反力)により時計回り方向に自転する。
そして、外歯歯車23が、反時計回り方向に旋回しながら時計回り方向に自転すると、外歯歯車23に設けられている係合突起232は、アウトプットレバー12に設けられている係合孔124内を旋回しながら、外歯歯車23の旋回中心を中心として回転移動する。この回転移動によって係合突起232がアウトプットレバー12の係合孔124の内周面を押し、それによりアウトプットレバー12は軸孔123の中心を中心として外歯歯車23の自転方向と同じ方向に回転する。その結果、アウトプットレバー12は、図2中、時計回り方向に回転する。すなわち、アウトプットレバー12は初期位置から作動位置に移動する。そして、アウトプットレバー12のアーム部122に連結されているクローズケーブル801が引っ張られる(ボディ51の内側に引き込まれる)。
このように、本実施形態に係るドアクローザ装置10は、外歯歯車23と内歯歯車24とを有する内接式遊星歯車機構により、モータ11の回転動力を減速してアウトプットレバー12を初期位置から作動位置に移動させる。このような構成によれば、減速機構13が、太陽歯車と遊星歯車と遊星キャリアとを有する遊星歯車機構を有する構成に比較して、減速比(=(軸部材22の回転数)/(アウトプットレバー12の回転数))を大きくできる。このため、出力が小さい小型のモータ11を適用しても、クローズケーブル801を引っ張るために必要なトルクを確保することが容易になる。したがって、小型のモータ11を用いることにより、ドアクローザ装置10の小型化を図ることができる。なお、外歯歯車23と内歯歯車24とを有する内接式遊星歯車機構の減速比は、減速比=(外歯歯車の歯数23)/((内歯歯車24の歯数)-(外歯歯車の歯数))で表される。したがって、外歯歯車23と内歯歯車24の歯数および歯数差を適宜設定することにより、所望の減速比が得られる。そして、外歯歯車23と内歯歯車24の歯数差を小さくすることにより、減速比を大きくできる。
また、減速機構13に内接式遊星歯車機構が適用されると、前記のような遊星歯車機構が適用される構成に比較して、部品点数の削減を図ることができる。すなわち、前記のような遊星歯車機構は、太陽歯車と、アクチュエータの回転動力を太陽歯車に伝達する軸部材と、太陽歯車と噛み合う複数の遊星歯車と、複数の遊星歯車を回転可能に支持する遊星キャリアと、複数の遊星歯車と噛み合う内歯歯車と、遊星キャリアの回転をアウトプットレバーに伝達する軸部材と、を有する。これに対して、内接式遊星歯車機構は、1つの外歯歯車23と、当該1つの外歯歯車23を旋回させる軸部材22と、当該1つの外歯歯車23と噛み合う内歯歯車24と、を有するのみでよい。すなわち、内接式遊星歯車機構によれば、遊星歯車機構に比較して、太陽歯車と、遊星キャリアと、遊星キャリアの回転をアウトプットレバーに伝達する部材とが不要であり、かつ、遊星歯車(本実施形態の外歯歯車23)も1つでよい。
次に、クローズ動作を中止する動作であるキャンセル動作について説明する。キャンセルケーブル802が筐体50の外部から引っ張られると、第二キャンセルポール32がキャンセルスプリング33の付勢力に抗して第一位置から第二位置に移動する。その結果、第一キャンセルポール31の第二係合部312と第二キャンセルポール32の係合部321との係合が解除され、第一キャンセルポール31は回転規制位置から回転許容位置に移動可能になる。そして、モータ11の作動中は、内歯歯車24には外歯歯車23の旋回方向と同じ方向のトルクが掛かるから、内歯歯車24は外歯歯車23の旋回方向と同じ方向(図2において反時計回り方向)に回転する。このため、第一キャンセルポール31の第一係合部311が内歯歯車24の係合歯部241に押され、第一キャンセルポール31は回転規制位置から回転許容位置に向かって移動する。また、第二キャンセルポール32が第一位置から第二位置に移動すると、第二キャンセルポール32の係合部321が第一キャンセルポール31の第三係合部313を押し、第一キャンセルポール31の回転規制位置から回転許容位置への移動をアシストする。このように、第二キャンセルポール32が第一位置から第二位置に移動すると、内歯歯車24は筐体50に対して回転可能な状態になる。
そして、内歯歯車24が筐体50に対して回転可能な状態になると、外歯歯車23は旋回するが自転しない。具体的には、内歯歯車24は、旋回する外歯歯車23との噛み合いにより外歯歯車23から受ける回転動力により回転することにより、外歯歯車23との間での回転動力の伝達が遮断される(換言すると、外歯歯車23は、内歯歯車24から外歯歯車23を自転させる力を受けない)。このため、外歯歯車23は、旋回とは無関係に自転可能になる。このため、アウトプットレバー12には、モータ11の回転動力が伝達されず、自転自在な状態になり、クローズケーブル801を引っ張る力がなくなる。したがって、ドアロック装置90のクローズレバー94は、クローズレバー復帰バネの付勢力によって初期位置に移動する。さらに、ドアロック装置90のクローズレバー94の初期位置への移動に伴って、クローズケーブル801には、ドアクローザ装置10の筐体50の外部に引き出されるような引っ張り力が掛かる。このため、アウトプットレバー12は、この引っ張り力によって初期位置に移動する。
本実施形態によれば、キャンセル機構30を内歯歯車24の外周に配置できる。具体的には、キャンセル機構30を、減速機構13に対して共通中心線C方向に重ねて配置しなくてもよい。したがって、ドアクローザ装置10の共通中心線C方向の寸法が大きくなることを防止できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されない。本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲において改変が可能であり、それらも本発明の技術的範囲に含まれる。
例えば、前記実施形態では、アウトプットレバー係合部228が第一軸部材221に設けられる構成を示したが、アウトプットレバー係合部228は第二軸部材222に設けられてもよい。
また、前記実施形態では、第一軸部材221に連結孔223が設けられ、第二軸部材222に連結突起224が設けられる構成を示したが、このような構成に限定されない。例えば、第一軸部材221に連結突起224が設けられ、第二軸部材222に連結孔223が設けられてもよい。要は、第一軸部材221と第二軸部材222とは、一体に回転するように連結されていればよい。
さらに、本実施形態では、ウォームホイール21の位置決め部212のボディ51側の端部(すなわち、突出方向の先端部)の外周側がC面取りされている構成を示したが、本発明は、このような構成に限定されない。例えば、ウォームホイール21の位置決め部212のボディ51側の端部の外周側がR面取りされていてもよい。また、ウォームホイール21の位置決め部212のボディ51側の端部のみが部分的に先細り形状を有しているという構成のみならず、ウォームホイール21の位置決め部212が共通中心線C方向の全長にわたって先細り形状を有しているという構成であってもよい。
同様に、ウォームホイールガイド部514の突出方向の先端部の内周側がR面取りされているという構成であってもよい。また、部分的にウォームホイールガイド部514の内径は、共通中心線C方向の端部についてのみ部分的に、ウジング53側に向かうにしたがって大きくなるという構成であってもよく、共通中心線C方向の全長にわたって、ウジング53側に向かうにしたがって大きくなるという構成であってもよい。
10…ドアクローザ装置、11…モータ、12…アウトプットレバー、13…減速機構、21…ウォームホイール、22…軸部材、221…第一軸部材、222…第二軸部材、23…外歯歯車、24…内歯歯車、30…キャンセル機構、31…第一キャンセルポール、32…第二キャンセルポール、50…筐体、51…ボディ、53…ハウジング

Claims (8)

  1. 車両ドアを全閉位置に保持するフルラッチ位置と、前記車両ドアを半閉位置から開位置に移動しないように保持するハーフラッチ位置と、前記車両ドアを保持しないアンラッチ位置と、に移動可能なラッチを有し、第一連結部材が引っ張られると前記ラッチがハーフラッチ位置からフルラッチ位置に移動するように構成されているドアロック装置に前記第一連結部材によって連結される車両用のドアクローザ装置であって、
    筐体に対して回転可能に支持されており、アクチュエータが出力する回転動力が伝達されることによって回転する軸部材と、
    前記軸部材に対して相対的に回転可能に支持されているとともに、前記軸部材の回転によって前記軸部材の回転中心を中心とする円に沿って旋回する外歯歯車と、
    前記筐体に対して回転可能な状態と回転不可能な状態に切替え可能に構成されており、前記外歯歯車の外周側に位置するとともに前記外歯歯車と噛み合っている内歯歯車と、
    前記外歯歯車と係合しており、前記外歯歯車の前記軸部材に対する回転に連係して回転するとともに、回転することによって前記第一連結部材を引っ張るように構成される第一可動部材と、
    を有し、
    前記外歯歯車は、前記内歯歯車が前記筐体に対して回転不可能な状態であるときに前記アクチュエータが作動すると旋回しながら自転し、自転することによって前記第一可動部材を回転させる、
    車両用のドアクローザ装置。
  2. 請求項1に記載の車両用のドアクローザ装置であって、
    前記軸部材と一体に回転可能であり、前記アクチュエータの回転動力によって回転することにより前記アクチュエータの回転動力を前記軸部材に伝達する動力伝達部材をさらに有しており、
    前記第一可動部材は、前記動力伝達部材と前記外歯歯車との間に配置されている、
    車両用のドアクローザ装置。
  3. 請求項2に記載の車両用のドアクローザ装置であって、
    前記軸部材は互いに別部材であり軸方向に連結される第一軸部材と第二軸部材とを有しており、
    前記第一可動部材は、前記軸部材の前記第一軸部材と前記第二軸部材とによって挟まれている、
    車両用のドアクローザ装置。
  4. 請求項3に記載の車両用のドアクローザ装置であって、
    前記軸部材は、前記動力伝達部材と前記第一可動部材との相対的な軸方向位置を規定するスペーサ部と、
    前記第一可動部材に設けられている軸孔に入り込んでいる支持部と、
    前記軸部材の回転中心に対して偏心しており、前記外歯歯車に設けられているカム孔に嵌まり込んでいるカム部と、
    を有しており、
    前記スペーサ部および前記支持部は前記第一軸部材に一体に設けられており、
    前記カム部は前記第二軸部材に設けられている、
    車両用のドアクローザ装置。
  5. 請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の車両用のドアクローザ装置であって、
    前記動力伝達部材の前記筐体の内面に対向する面には、前記動力伝達部材の回転中心の軸線に同軸な円形または円弧形の突起部が設けられており、
    前記筐体の前記動力伝達部材に対向する面には、内部に前記動力伝達部材の前記突起部を挿入可能であり内面が前記動力伝達部材の回転中心の前記軸線に同軸な曲面である壁部が設けられており、
    前記突起部の先端部の外径は、前記筐体の内面に向かうにしたがって小さくなり、
    前記壁部の先端部の内径は、前記動力伝達部材の側に向かうにしたがって大きくなる、
    車両用のドアクローザ装置。
  6. 請求項1乃至請求項5に記載の車両用のドアクローザ装置であって、
    前記第一可動部材および前記第一連結部材の端部は前記筐体の内部に配置されており、
    前記第一可動部材と前記第一連結部材の端部とは、前記筐体の内部において連結されている、
    車両用のドアクローザ装置。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の車両用のドアクローザ装置であって、
    前記内歯歯車に係合することにより前記内歯歯車を前記筐体に対して回転不可能な状態に保持する回転規制位置と、前記内歯歯車から離れることにより前記内歯歯車の前記筐体に対する回転を許容する回転許容位置と、に移動可能な第二可動部材と、
    前記第二可動部材に係合することにより前記第二可動部材を前記回転規制位置に保持する第一位置と、前記第二可動部材の前記回転規制位置から前記回転許容位置への移動を許容する第二位置と、に移動可能な第三可動部材と、
    を有する、
    車両用のドアクローザ装置。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の車両用のドアクローザ装置であって、
    前記筐体には、ネジ固定部が前記ネジ固定部以外の部分と一体に設けられており、
    前記ネジ固定部にはボルトの一端部が埋設されている、
    車両用のドアクローザ装置。

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